- 11/324/03/12(火) 00:00:43
その言葉が聞こえた時スグリは飛び起きた
またあの日の夢
ハルトに負けてすべてが崩壊したあの日の記憶はブルーベリー学園に戻ってきてからも時々見てしまう
あのセリフ、カキツバタは悪気があっていったわけじゃないのは理解している
しかし心はいつまでも引きずっていた
ハルト「おはようスグリ…顔色悪いよ?風邪?」
スグリ「い、いや…なんか寝つきが悪くてあまりよく眠れてなかったんだ…」
アカマツ「それなら今日は休んだ方がよくないか?授業のノートくらい…ハルトがとってくれるさ」
ハルト「そこは他人任せなんだ…」
3人がそんな会話をしながら廊下を歩いていると向こう側からカキツバタが大あくびをしながら歩いてきた
カキツバタ「お、一年坊主お揃いで。これから授業か?」
ハルト「そう、カキツバタは?サボり?」
カキツバタ「おいおいキョーダイ、オイラだって授業ぐらい受けるさ。今は教室移動なだけ」
アカマツ「本当かなぁ。これからリーグ部に行って寝ようとか思ってるんじゃない?」
カキツバタ「こいつぅ。先輩に対する礼儀ってものをたたき込まないといけないねぃ」
カキツバタがアカマツの首に腕を回して引き寄せながら言う
ハルトはそれを見て笑うがスグリがふらりともたれかかってきた
ハルト「スグリ!?大丈夫!?」
スグリ「だ、大丈夫…」
カキツバタ「…キョーダイ、アカマツとさっさと教室に行きな。こいつはオイラが部屋に連れて行ってやる」
カキツバタはそう言ってスグリを抱きかかえる
とっさのことでスグリは驚くが下ろしてもらおうともがく - 22/324/03/12(火) 00:01:06
スグリ「だ、大丈夫…大丈夫だから…」
カキツバタ「大丈夫って顔してねぇよ。ほらキョーダイ。行った行った」
アカマツ「それじゃあツバッさん、お願いするよ。ハルト、行こう」
ハルト「う、うん…」
ハルトとアカマツはカキツバタにスグリを頼んで教室へと向かった
カキツバタはスグリを抱きかかえ、スグリの自室へと向かいベッドに寝かせた
カキツバタ「まったく、何が原因なのか知らないがまた夜更かしか?」
スグリ「…いやな夢を見ただけ…前みたいなことじゃない…」
カキツバタ「そうか…もしかしてあの日のことか?ハルトに負けた…オイラが言った言葉の…」
スグリは横を向きカキツバタに背を向ける
カキツバタ「…すまなかった…前にも言ったがあれはやり返しただけのつもりだった…なのにお前を追い込んじまって」
スグリ「…」
スグリはそのまま目を閉じ深い眠りに落ちていった - 33/324/03/12(火) 00:01:16
次に目が覚めたのは昼を過ぎたころだった
スグリ「カキツバタ…はさすがにもういないか…」
体を起こすとかけた覚えのない毛布がかかっていた
カキツバタがかけてくれたのかと思いながらベッドを降り、洗面所で顔を洗う
今の時間、午前の授業はまだやってるが行ってもあまり意味がないだろうと思い食堂に向かった
食堂ではカキツバタが少し早い昼食をとっていた
カキツバタ「お、もういいのか?」
スグリ「まあ問題ない」
スグリも昼食を頼みカキツバタの目の前に座る
カキツバタ「おや、珍しいねぃ」
スグリ「…お互いもう気にすることはないと思う」
カキツバタ「…」
スグリ「あの時はあれが最適だったんだろうし…」
カキツバタ「そうか…そういうなら…」
スグリは恥ずかしくなり昼食を食べ始める
カキツバタ「まあなんだ、これからもよろしくな、元チャンピオン」
スグリ「こちらこそな、元々チャンピオン」
-終- - 4二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:01:51
久しぶりに元チャンネタやりたくなって気がついたら書いてた
解釈違い?しらん - 5二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:03:25
いっそこのくらいスグリがカキツバタの言葉を気にする感じだった方が結果的に仲良くなれそうだよなこの二人
- 6二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:36:06
本編だと当時のあの煽りは実際には聞こえてはいるけど全く心に響くどころか届いてすらないというね
カキツバタの存在自体をほぼ認識していないというか
番外編後はウザ絡みする先輩と面倒くさがる後輩の微笑ましい感じに落ち着いたけど - 7二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 01:01:42
良い距離感