- 1二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:21:10
- 2二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:22:54
ナイスネイチャ
- 3二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:22:58
ディープインパクト
- 4二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:23:19
射撃大会
- 5二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:23:21
グランドスラム
- 6二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:23:32
タフ
- 7二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:23:39
お婆さんつっよ
- 8二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:23:48
日常的にグランドスラムすな
- 9二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:26:30
まあディープだし
- 10122/01/21(金) 22:30:29
- 11二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:30:58
にんじん
- 12二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:31:11
神のアクア
- 13二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:31:29
ハルウララ
- 14二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:31:42
ジェンティルドンナ
- 15二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:31:49
ゴールドシップ
- 16二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:31:51
コントレイル
- 17122/01/21(金) 22:46:42
神のアクアって何だ!? と思ってググったらヤバそうな薬じゃないですか!
★
神のアクアというヤバそうな液体瓶の中に入っていた赤ちゃんは、ゴールドシップと名付けられました。
ネイチャとディープは、ゴールドシップを責任を持って強いウマ娘に育てることを決心しました。
ネイチャ&ディープ「目標は〇〇(g1レース、>>19)優勝」
ゴールドシップは2人に大切に育てられ、トレセン学園に入学できる歳まで成長しました。
周りから好かれるムードメーカーになり、村いちばんの人気者になりました。
ただし、>>22という欠点は皆を悩ませました。
そんなゴールドシップは当然トレセンへ入学します。
しかし、トレセンの入学前夜、とんでもない話を耳にしてしまいます。
「トレセン学園が悪いウマ娘>>25に乗っ取られただと!?」
- 18二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:48:24
高松宮記念
- 19二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:48:38
スプリンターズステークス
- 20二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:48:43
凱旋門賞
- 21二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:49:23
ドーピングが趣味
- 22二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:49:27
かわいい
- 23二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:49:35
ディクタスアイ
- 24二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:49:54
オグリキャップ
- 25二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:50:03
ハルウララ
- 26二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:51:09
カオスになってきたな
- 27二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 22:51:41
悪ウララとかかわいいだけやろ
- 28二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:07:11
もう勝ったな
- 29122/01/21(金) 23:08:36
ゴールドシップは悩んだ末、トレセンへ赴くことにしました。そして、思いの丈を2人にぶつけます。
「アタシはトレセンへ行くよ。ハルウララを倒してトレセンの英雄になるッ! ゴルシちゃん最強!」
ネイチャは心配します。「様子を見てからの方がいいと思うけどなあ…。まあ、どうしてもというなら止めないけれど。うーん、それでも何だか心許ないから、アタシの>>31を持っていって。戦いの助けになればいいけれど」
ディープはそれほど心配していません。さすがグランドスラムウマ娘は格が違います。「大丈夫。私はゴルシを信頼しているから。あなたならきっとハルウララを倒せる。そうだ、お守りとして私の優勝した>>33のレイを。きっと身体を守ってくれるはず」
- 30二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:09:15
宇宙船
- 31二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:09:55
Ak47
- 32二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:10:21
宝塚記念
- 33二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:10:49
若駒S
- 34二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:12:05
ネイチャ何者だよ...
- 35122/01/21(金) 23:27:33
ディープさんのしゃべり方エアプなのでごめんなさい
★
「ありがとう、2人とも! じゃあトレセンへしゅっぱーつ!」
ゴールドシップはキャリーバッグとAK47と若駒ステークスの優勝レイを手に家を後にした。
トレセン入学日の午前3時だった。
「は〜、産まれて2週間のセミくらいだりぃ…。この村からトレセンまで>>36(50~300の数字)キロだもんなぁ。さすがのアタシでもだりぃ」
…などと愚痴りながら歩くゴールドシップ。
村がそろそろ見えなくなる頃合いで、そんな彼女を呼び止める声がした。
「はぁ、はぁ、はぁ、手作りの>>38をどうぞ! 学園までの道は遠いので、何卒これで栄養補給を!」
「オマエは…村のウマ娘>>41! ありがとな、腹が減っては戦はできないもんな!」
- 36二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:28:16
300
- 37二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:28:36
カロリーメイト
- 38二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:28:49
チョコレート
- 39二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:29:52
タマモクロス
- 40二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:30:23
オジュウチョウサン
- 41二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:30:48
ゴールドシップ
- 42二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:30:49
スペシャルウィーク
- 43二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:31:59
分身してる〜
- 44二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:32:22
まあゴルシやからな
- 45122/01/21(金) 23:46:06
「ん…?」ゴールドシップはチョコレートを手に首を傾げていた。「もしかしてカワイイゴルシちゃん、念願の分身に成功しちゃった感じ? …やりぃ! 今なら何でも出来る気がする!」
トレセンまで残り300キロ弱、ゴールドシップは駆け出した!
道も半ば、朝日が顔を出している。
ゴルシは空腹を覚えチョコレートを取り出す。
すると、チョコレートの匂いにつられて>>47(実装済みのウマ娘)がやってきた。
- 46二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:46:47
ハルウララ
- 47二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:47:06
チケゾー
- 48二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:47:14
シンボリルドルフ
- 49122/01/22(土) 00:06:35
どうしよう、めちゃくちゃ長くなりそう…
★
「ねえねえ、そこのウマ娘さん。アタシ、ウイニングチケットっていうんですけど、昨日の夜から何も食べていなくて。少しチョコレートを分けて欲しいです!」
「むむ…今宇宙のゴルシ星にいる友人と審議中…!」
いきなりチョコレートをせがまれ、ゴルシはうやむやに返事をする。
「あの、もし分けてくれたらハルウララを倒すの手伝うよ! 格好とか進行方向的に、トレセンの新入生だよね。実はアタシもそうなんだ」
「エッ本当か!?」
事実を知りゴルシは正気に戻った。
「憧れのトレセンがあんな状況になってしまって、アタシも力になりたいと思って今ここにいるんだ。だから、チョコレートをください!」
「そこまで言うなら仕方ないゴルシねぇ…」ゴルシはチョコレートの3分の1を渡した。「ならアタシ、ゴールドシップ様と共にウララを狩るぞー!」
「う゛お゛お゛お゛!゛!゛あ゛り゛が゛と゛う゛ゴ゛ー゛ル゛ド゛シ゛ッ゛プ゛さ゛ん゛!゛!゛!゛!゛」
ウイニングチケットは感極まって号泣した。そこから更に30キロ歩くまで泣き止まなかった。
「え!? チケゾーもトレセンへ!?」
「あの大声で泣いているウマ娘は一体?」
- 50二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:12:07
ダンスセイバー
- 51122/01/22(土) 00:13:17
- 52二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:14:15
トーセンジョーダン
- 53二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:15:42
ゴールドシップ
- 54二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:16:42
ビワハヤヒデ
- 55二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:17:18
ナリタブライアン
- 56二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:17:18
サトノダイヤモンド
- 57二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:17:57
もう全員ゴルシで良くねえか?
- 58122/01/22(土) 00:22:06
- 59二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:23:59
ダイタクヘリオス
- 60二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:24:36
トーセンジョーダン
- 61122/01/22(土) 01:05:51
「あ、おーい! チケゾーじゃん、また泣いてる〜」1人の派手なウマ娘がこちらに駆け寄ってくる。
「おい待て。そのチケゾーとやらと芦毛のウマ娘は何なんだ」もう1人の和装っぽいウマ娘が追って近づいてきた。
「ジョーダン!!! トレセン新入生の顔合わせ以来だね!」派手な方のウマ娘に、一瞬で泣き止んだチケゾーが応じる。「あ、こっちはゴールドシップさん。同じトレセン新入生で、命の恩人なんだ」
「…ん」
新入生の顔合わせなんてあったっけ、とゴルシは半分上の空。
「何で命の恩人なのかは後で聞くとして…。アタシはトーセンジョーダン。こっちはナリタブライアン。うちら2人ともトレセンの新入生だから、とりまよろしく〜」ジョーダンはネイル付の指をひらひらさせて自己紹介を終えた。
「…ん? トーセン…?」
ゴルシはまだ上の空だ。
「ナリタブライアンだ。ジョーダンとは道中で偶々出会った。トレセンの同胞と聞いて、改めてよろしく頼む」
「あい〜。よろしくよろしく」この気の抜けた返事はゴルシ。
「ところで、ジョーダンと私には時間がない。一刻も早くハルウララとやらを倒さねばならない。そして、トレセン学園の新入生として実力を見せるのだ。しかし…」
「ブライアンてば、いちいち回りくどいんだけど! つまり、アタシとブライアンでウララ倒す予定だけど、人数足んないから協力してくんない? ってコト」
「4人いれば無敵だよ! 是非とも協力させて、ジョーダン、ブライアン…さん!」
チケゾーが嬉々とした返事をする。
「ありがと〜! チケゾーマジサイコーじゃん。ゴルシもOKしてくれるよね?」
その時、ゴルシが初めてまともに発言した。
「うおおおお思い出した!! ジョーダン、お前、アタシと小さい時に会ったことあるだろ! いきなりアタシのことゴルシなんて呼ぶのおかしいもんな! アタシのことをゴルシって呼ぶのは村の人だけなんだぞ」 - 62122/01/22(土) 01:08:15
- 63二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:09:23
1万年と2千年前
- 64二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:12:34
ファミマ
- 65二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:16:22
ゴルゴル星
- 66二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:17:19
ポップスター
- 67二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:18:04
アルプス一万尺
- 68二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:19:28
金太郎
- 69二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:20:33
なにやってんだこいつら......
- 70二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:18:56
ほしゅする
- 71二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 18:57:18
保守
- 72122/01/22(土) 20:58:42
「何だよ、アタシたち一万年と二千年前にポップスターで金太郎ごっこをした仲だろ?」
「一万と二千年前とかウマ娘存在しなくね? マジイミフなんですけど。つかゴルシも今まで忘れてたんじゃん?」
「だーかーらー。何でアタシのあだ名知ってんのさ。2人に会ってから誰もゴルシなんて言ってないぜ。ジョーダンお前エスパーなん? それともかわいいかわいいゴールドシップは村の外でも有名人」
「いや、ノリでゴルシって呼んでるだけだし。そこまでマジにならなくてもよくない?」
「ゴ゛ー゛ル゛ド゛シ゛ッ゛プ゛さ゛ん゛も゛ジ゛ョ゛ー゛ダ゛ン゛も゛く゛だ゛ら゛な゛い゛ケ゛ン゛カ゛し゛な゛い゛で゛え゛え゛!゛!゛ ゛早゛く゛ト゛レ゛セ゛ン゛に゛行゛か゛な゛い゛と゛滅゛茶゛苦゛茶゛に゛な゛っ゛ち゛ゃ゛う゛よ゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛!゛!゛」
ゴルシとジョーダンのやりとりにしびれを切らしたチケゾーが、またもや大泣きし始めた。
「(チケゾーうるさいな…>>74デシベルはありそうだ)だーっ! もう! つべこべ言わないで4人でハルウララを倒しにいくぞ! 本当に時間がないことを自覚してくれ!」ブライアンがついにキレた。「ああもう、丁度捨ててある>>76があるから、これに乗ってトレセンに急行するぞ!」
- 73二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:15:05
か、加速…
- 74二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:16:08
28961762
- 75二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:18:06
ロードローラー
- 76二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:18:20
アクシズ
- 77二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:49:14
ブライアンはゴルシとジョーダンとチケゾーを無理やりアクシズに乗せた。
これが神の力か、光の速さで4人はトレセンに到着した。
「ブライア〜ン、もう少し優しく運転してくんねーかな…。目がぐるんぐるんしてどうにかなりそうでゴルシ…」
「私は運転してないぞ。文句を言うならこのデカブツに言え」
朝8時を数分過ぎた頃だった。
一行がトレセンの正門をくぐるやいなや、ウッララ〜、ウッララ〜と、奇妙な声が聞こえてきた。
「これ、スピーカー全部ジャックしてやってんの? てか少しハウリングしてるし」
ジョーダンが眉をひそめる。
「本人はどこにいるのかなぁ。…あ! あそこ!」
チケゾーが屋上の方向を指差す。
そこには、拡声器を手に4人のほうを伺っている小柄なウマ娘がいた。
「お前ががハルウララだな!」
ブライアンが刀を構えた。
「そうだよー! わたしがハルウララだよ! トレセン学園は今日からわたしのものだから、よろしくね! あ、学園の中は、ぜんぶウララのぬいぐるみでいっぱいだからね」
ピンク色のウマ娘は無邪気に答えるが、その目は笑っておらず覇気のないものだった。
「何を勝手なことを! 貴様が先輩なのか新入生なのかは知らんが、無法者には容赦せんぞ!」
「何なのアンタ。アタシらの青春ぶち壊しに来たわけ?」
「アタシはダービーを優勝したいんだ! 入学初日その夢が絶たれるなんて絶対に嫌だ!」
パァン! パァン!
「皆時間を稼いでくれて、サンキューな! このAK47をぶっ放して…」
突然ゴルシは銃を撃ち始めた。
「バカ! いきなり射撃するなんて何を考えている!?」
「なーにブライアン。これは正当防衛ってもんだろ?」
パァン! パァン! …ゴルシはブライアンの忠告を無視して撃ち続けるが、一向にウララには当たらない。
「ああクソ! 弾切れだ!」
無駄撃ちに終わったようだ。
しかし、この行為がハルウララの逆鱗に触れてしまった……! - 78122/01/22(土) 22:11:46
あ!77はスレ主です!
ところでトレセンは何階建てだろ?
4階建ての設定でいいや!
★
「ウッララ〜! トレセン学園で火器の使用は厳禁だよ! 悪い生徒にはおしおきだよ!」
ハルウララが4階の高さの屋上から飛び降り、地面に着地するやいなや、ものすごい速さで4人の元に襲いかかってきた。
「ウララパンチ! ウララパンチ!」
「敏捷なシャドーイングだ…。だが、この私に手を切られたいか?」
ブライアンが刀を振り回して応戦する。
「ウララパンチ! ウララパンチ!!!
ウララパンチ!!!!!」
「やられた!? 刀がグニャグニャだ…」
落胆するブライアンの脇腹をウララのパンチが襲う!
「ブ゛ラ゛イ゛ア゛ン゛さ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!゛!゛!゛」
28961762デシベルの泣き声でウララを懲らしめられるものだろうかと考えながら、ブライアンは気絶してしまった。
一部始終を少し離れた位置で見ていたジョーダンとゴルシ。ウララの勢いに怖気付いて近づくことができなかった。
「ブライアンが簡単にやられてやんの。このハルウララ強すぎっしょ…。刀曲げといて全く血ぃ出てないの、マジ訳わかんないんですけど…」
「ぐわんぐわん…」
「ゴルシまだアクシズ酔いしてるの!? 早く酔い覚ましてくんない!?」
「う…ジョーダン、これ持ってて。重い。若駒ステークスのレイとチョコレート」
「え、うん、分かった」
「チョコはアタシのご飯だから絶対に食べ」
その時、ジョーダンはアイデアを閃いた!GIF(Animated) / 1003KB / 400ms
- 79二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:57:09
「ねぇ! アンタ! このチョコレートあげるから機嫌直してくんない?」
「お前! アタシのチョコレートだしそんなんでアイツを買収…」
「わー! ありがとう! ウララすっごくお腹ペコペコだったから嬉しいよ〜」
「よっしゃ! 見たかゴルシ! …はいどーぞウララ。これで仲直りしよ?」
ハルウララにチョコを渡すジョーダン。涙目になるゴルシ。
「それじゃ、いただきま…スキあり!
ウララパンチ!」
「ちょ!? 何それ卑怯じゃん!? 大切なものっぽいけどこのレイでアタシの身体を守るしか…!」
「なんとかステークスのレイでかばっても無駄だよ! チョコレートを食べた後のウララパンチはすっごくつよいんだから!」
防御も敵わず、ジョーダンは穴の空いた優勝レイと一緒に数メートル後ろに吹っ飛ばされてしまった。
「みんな弱いね〜。トレセンの生徒って、こんなものだったのかな?」
「…テメーはアタシを怒らせた」
ゴルシが真剣な眼差しでハルウララの前に立ちはだかる。
「ある生徒を殴りかかり、ある生徒の叫びを黙殺し、ある生徒の善意をも踏みにじって裏切る。そんなウマ娘は、ここにいてはいけない」
「最初に威嚇射撃したのゴールドシップさんだよね!?」
「チケゾーは余計なこと言うんじゃねえ。ブライアンとジョーダンの面倒をみていろ。…おいハルウララ、こんなことをしていても時間の無駄だぞ」
ハルウララはパンチを止め、ゴルシの話に聞き入っていた。
「そこでだ。えと、ここはトレセン学園だ。正々堂々、レースで決着をつけようじゃないか」
「レース?」
ハルウララが食いつく。
「トレセンで生き残るのはレースに強いウマ娘。お前とアタシでマッチレースをして、アンタが勝ったらアタシたち4人は退学する」
「ゴールドシップさん!? 退学なんてい゛や゛だ゛」
「チケゾー。…話が逸れたな。ハルウララ、アンタが負けたらアンタが退学だ。レースの条件はバ場>>80、距離>>82でヨロシク。アンタが校舎内しか荒らしていないようで助かったぜ…呑んでくれるよな?」
「わかった! らくしょーだよ、今のウララはさいきょーだからね! 絶対1着になるんだから」
- 80二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:01:52
宇宙
- 81二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:05:40
4023m
- 82二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:05:59
1万光年
- 83二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:45:33
ハルウララは、ゴルシの出した条件にキョトンとしていた。さすがの悪いハルウララでも、宇宙進出までは考えていまい。
「…えっ。もう一度レースの条件を教えて?」
「だーかーらー、宇宙で一万光年ぶん走るっての。おいチケゾー、アクシズ持ってきてくれないか」
「持ってきたよ! すごく重かったけど!」
アクシズはグラウンドの4分の1を軽く占める。…本当はもっと大きいのかもしれないが、自然の力には逆らえない。
「よし、まずはこれに乗って宇宙まで行くぞー! これを見つけたブライアンには感謝だな!」
「えっ…」「ハルウララ、お前、ビビってんの? さいきょーなのに宇宙で走れないのか?」「ウララパン…」
ゴン。
ゴールドシップは、隠し持っていた弾のないAK47でハルウララに一撃を加える!
「はーい乗った乗ったー。目を覚ます頃には宇宙着いてるっしょ」
気絶したハルウララをアクシズに乗せ、自らもアクシズ内に乗り込む。ゴルシは座標設定、行先設定、出力設定を一通り終える。そして、
「じゃあなハルウララ! 一万光年後に迎えにいくからな!」
始動ボタンを押すやいなや、ハルウララを残してゴルシはアクシズを去った…!
アクシズは急上昇し、トレセン上空で姿を消した。
学園に静寂が戻る。
校舎内の窓から見えていた無数のハルウララ人形も、姿を消していた。
「ゴールドシップさん。聞きたいことがたくさんあるんだけど。…まず、アタシたち勝ったの? 一体ハルウララは何だったの? トレセンはこれからどうなるのかな…?」
目の前の状況を全く理解できていないチケゾーがゴルシに尋ねる。
「待て待て。順番に答えるからよーく聞け。最初の質問は、まあアタシらの勝ちってことで。アイツじゃ機械の動かし方も帰り方も分かんねーと思うから暫く平和だな。次は2番目の質問な。ハルウララは実は>>84だったけど、ウマ娘>>86のせいでああなったんだろ。アタシの勝手な想像だけど、言動や様子で何となく分かった」
「えっ、>>86のせいで! もし本当の話だとしたら、少し可哀想になってきたよ…」
- 84二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:47:40
ダース・ベイダー
- 85二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:48:15
シンコウウインディ
- 86二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:49:14
ゴールドシップ
- 87122/01/23(日) 00:16:52
いつの間にかSF路線になってて芝生えました
アンカーはこれで最後かな?
★
ゴルシとチケゾーが話しているところに、1人のウマ娘が校舎から出てきた。中に人がいたことに2人とも驚いたが、その正体に更に驚かされていた。
「「あ、その流星はもしかして!?」」
「私はトレセン学園生徒会長の…」
「「シンボリルドルフ!?」」
「おや、私の名前を覚えていてくれて嬉しいよ、新入生諸君。確か黒髪の君がダービーウマ娘を目指すウイニングチケット、芦毛の君がスプリンターズステークスを狙うゴールドシップだね」
「え、ああ。それは合ってるんだけどさ、傷一つないけど校舎内で何してたんだよ」
ゴルシが尋ねる。
「生徒会室でハルウララ人形に行動を止められてしまってね…助太刀できなくて本当にすまない。ところで、君たち4人の勇猛果敢で臨機応変な行動のお陰でハルウララは消失した」
ルドルフは続ける。
「ハルウララの出現の件には、私も責任がある。ゴールドシップはかつてトレセンにいたウマ娘だったが、素行が悪すぎて私の判断で退学処分に追い込んでしまったんだ。その弾みで、ゴールドシップはダースベイダーを悪のウマ娘化するという愚行に走ってしまったに違いない。重ねてお詫びする」
「いやアタシ濡れ衣着させられてるだろ!? ダースベイダーって逆に会ってみたいんだけどなあ!?」
「感謝とお詫びを兼ねて、君達4人にはそれぞれ記念品を授けよう。ウイニングチケットには>>88、ナリタブライアンには>>89、トーセンジョーダンには>>90、ゴールドシップ(2)には>>91だ」
「おい待て! ゴルシちゃんをパソコンの重複したファイル名みたいに呼ぶな!」
「ゴールドシップ(2)、君は分裂が出来る様になりたいとこの間の面接で宣言していたではないか」
- 88二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:19:53
サイコフレーム
- 89二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:20:18
地球破壊爆弾
- 90二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:20:46
ころばし屋Z
- 91二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:21:23
ちくわ
- 92122/01/23(日) 00:43:22
「ちくわ!? 他に納得できねーことは沢山あるけどアタシのプレゼントだけちくわってなんかショボくないか!?」
ぐうううう…
ゴールドシップ。300キロを歩きその間食事を一切摂らなかった女。ついに彼女のお腹に限界が来たようだ。
「ふふ、要らないのならそれでも構わないぞ」
「ぐっ…。ありがたく、頂戴するでゴルシ…」
ゴルシはちくわを頂いた。何となくはちみーの味がした。
こうして全ては一旦解決し、翌日から新入生が次々とやってきた。避難していた在校生も戻り、トレセン学園にようやく平和が訪れたのだった。
ゴルシ、チケゾー、ジョーダン、ブライアンの4人はハルウララを倒した英雄として憧れの的となった。
同時に、ゴルシ以外の3人についてはとんでもないガジェットを持っているという噂が広まり、絶対に怒らせたらいけないというのが生徒間の暗黙の了解となった。
当のゴルシは、旅立ちの日にチョコレートを貰ったあの時以来、一度も分裂に成功していない。そのため、英雄としていつか皆の前で分裂を披露してくれるのではないかと学園中から期待されているのだった。
〜ウマ娘童話 桃太郎:完〜 - 93122/01/23(日) 00:45:22
おしまい!
早い段階からとてもグダグダになってしまったけれどレスありがとうございました!
実は並行してこれも書き始めたので暇だったら覗いてくだせえ!(更新は劇遅の予定)
【SSもどき】ルドルフのイギリスひとり旅|あにまん掲示板トレーナー君からしばらく休暇を取るよう進言されたので、1ヶ月の休暇を申し出た。そこで、イギリスへのひとり旅を決心した。休暇中はレース出場や過度なトレーニングは禁止だとトレーナー君に念を押されてしまって…bbs.animanch.com - 94二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 07:34:32
面白かった