- 1二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 09:17:05
- 2二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 09:26:01
ksk
- 3二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 09:53:37
ビート→マリィ
- 4二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:23:17
〜シュートシティ〜
タクシードライバー「今日も試合お疲れさん!」
ビート「ええ、よろしくお願いします。・・・ん〜っ、今日は疲れました・・・」
タッタッタッタッ「そのタクシー待って〜!」
ビート「マリィさん」
マリィ「ぜぇ、ぜぇ・・・間に合った。おじさん、乗っていい?」
ドライバー「はいよ!それじゃあ出発!」
アーマーガア「ガァァァァァ!!」
マリィ「ごめんね、狭くなって」ムギュ
ビート「別に構いませんよ・・・」 - 5二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:26:31
バッサバッサバッサバッサ・・・
ビート「・・・」
マリィ「・・・」
ビート「(これまであまり接点なかったし、沈黙が気まずいですね・・・)」
マリィ「・・・」
ビート「(バアさんはもっと人と会話しろと煩いし、練習がてら・・・)あの、マリィさんって」
マリィ「・・・zzz」
ビート「(いや寝てたんですか!悩んで馬鹿みたいですよ)」
マリィ「すぅ・・・すぅ・・・」ポスッ
ビート「・・・!?」
寝落ちしたマリィはビートに寄りかかっていた。 - 6二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:32:00
マリィ「くぅ・・・zzz」
ビート「(何ですか何ですか何ですか・・・!?マリィさん顔!顔近いです!)」
ビート「(睫毛こんなに長いんですか・・・いやいやそうじゃなくて、目鼻立ちも結構くっきりして・・・違う違う!!)」
ビート「(起こすわけにはいかないにせよ、慎重に身体を離して・・・)」スッ
マリィ「・・・zzz」グイッ
ビート「(何でより密着するんですかぁ!?)」
ビート「う、運転手さん。先に9ばん道路降りてください!」 - 7二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:38:12
〜9ばん道路〜
マリィ「・・・くぁ〜・・・」
ビート「あ・・・」
マリィ「?・・・あっ!?ご、ごめん!寄りかかっちゃってたんやね」
マリィ「ごめんね。重かったでしょ」
ビート「い、いや、そんなことは別に・・・むしろもう少し・・・ではなくて・・・」
マリィ「?」
ビート「と、とにかく。気をつけて帰ってくださいね」
マリィ「うん。・・・あんたなんだかいい匂いしたから寝心地よかったよ。じゃあね」ニコッ
ビート「は、はぁ・・・」
ビート「・・・柔らかくて、暖かかったな・・・」 - 8二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:45:14
ビート「あの日以来、ぼくはおかしくなってしまった」
ビート「マリィさんのバトル、写真やTV出演を見るだけであの日の光景、感触を思い出すようになったのに加え」
ビート「タクシーに乗る際は無意識に隣に空間を空ける癖がつく始末」
ビート「これは一体・・・この胸が締め付けられるような感覚は何なんでしょうか。訳が分からなくて苛々する・・・!」
ビート「・・・自分で考えても埒が空きませんね、これは」
ビート「少し情けないですが、ここは>>11さんに意見を請うことにしましょう」
- 9二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:51:34
ホップ
- 10二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:53:18
マサル
- 11二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 10:53:29
ホップ
- 12二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 11:24:43
ビート「バアさんは・・・身内に知られるのはまだ早いな。となると、うーん・・・あれ?ぼくってこんなに頼れる人脈が無かったのか?」
ビート「チャンピオンは多忙だから時間を貰うわけにはいかない、となると・・・」
ビート「ホップ君ですか。和解したとはいえ、あんなことがあったけど大丈夫ですかね・・・?」
〜ブラッシータウン ポケモン研究所〜
ホップ「あれ?珍しいなビート!今ソニアは出かけてるけど・・・」
ビート「いえ、その方が都合がいいんで。今日は君に相談があったんですよ」
ホップ「俺に相談?」 - 13二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 11:35:14
ホップ「まぁ座ってコーヒーでも飲むんだぞ」ガタッ
ビート「どうも」
ビート「それで早速相談なんですが・・・」
ホップ「うん」
ビート「ホップ君は女性の顔や身体が日常で浮かびますか?」
ホップ「はい!?」
ホップ「お前、明るいうちにわざわざこんな所まで来て何を・・・」
ビート「変な意味ではありませんよ!・・・おそらく」 - 14二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 11:41:10
ビートは経緯をホップに説明した。
ホップ「・・・ふーん」
ビート「・・・という、訳でして。何かこの情動を鎮める方法を知りませんか?」
ホップ「(イメージ通りといえばそうだけど、コイツ本当に異性に興味を抱いたこともなかったんだな。強くなるのと委員長を喜ばせるのに一筋で)」
ホップ「(それがここまで変わるなんて・・・うんうん、お前もジムチャレンジとポプラさんの修行で一皮剥けたってことだな)」シミジミ
ビート「な、なんですか・・・?」
ホップ「ビート、その心は鎮めるものじゃない。燃え上がらせるものだぜ」 - 15二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 11:52:56
ホップ「(知り合い同士がくっついてくれれば色々手助けもできるしな。内向的なビートは意外とグイグイ行くマリィと相性も良さそうだし。ここは応援してやるぞ・・・)」
ビート「燃え上がらせる?要するにこのモヤモヤを消費させてしまおうということですか?」
ホップ「ま、まぁそんなところだ。早速だけど、今度マリィと一緒にどこかへ出かけるってのはどうだ?」
ビート「?それは先程の燃え上がらせる件と何か関係が?」
ホップ「もちろん!ポケモンだって捕まえて研究してようやくそいつのことが分かるんだ。要するに何回も会って相手のことをよく知れば・・・」
ピンポーン - 16二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 13:05:45
マリィ「ホップ、こんちは」
ビート「!?」
ホップ「おー、早かったな!・・・マリィにはソニアの研究を手伝ってもらってるんだぞ」
マリィ「たまには顔見せよう思って来たんやけど・・・あ、ビートじゃん。こんにちは」
ビート「こ、こんにちは・・・」
ホップ「・・・!」💡
ホップ「マリィ!」
マリィ「なに?」
ホップ「ビートがお前にお誘いしたいらしいぞ!」
ビート「はぇぇ!!??」 - 17二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 13:12:13
- 18二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 13:47:55
加速
- 19二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 16:49:52
カロス
- 20二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 16:52:40
喫茶店
- 21二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 17:36:02
ksk
- 22二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 19:39:43
新作のケーキを食べに
- 23二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 19:49:27
パンケーキ
- 24二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 20:11:27
ビート「カ、カ、キ、パ・・・」
マリィ「んー?」
ビート「パ、パ、パンケーキ食べにいきましょう!新作の!あの・・・サイトウさんがCMやってた・・・」
マリィ「それって、バトルカフェの"カビゴンパンケーキ"やろ?ちょっと興味あったんだ」
ビート「そ、それはよかった!じゃあナックルシt」
ホップ「(やめるんだぞ!キバナさんの自撮りに映り込めばえらいことになる)」
ビート「エンジンシティのバトルカフェに!」 - 25二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 20:17:54
マリィ「うん。それじゃあエンジンシティで現地集合ね。・・・楽しみ、ふふ」
バタン
ビート「妙な気力を使いました・・・本当にこれでいいんですよね?」ヘナヘナ
ホップ「うん、まずは第一段階だぞ!健闘を祈る」
ビート「はぁ・・・」
〜夜 アラベスクジム〜
ビート「ポプラさん、それから皆さん。次のお休み、ぼくアラベスクから離れてますので」
ポプラ「おや、何か用でもあるのかい」
ビート「ええ、まぁ、ちょっと・・・マリィさんと、喫茶店に・・・」
ポプラ「・・・!」
ジムトレーナー「・・・!」
この時、アラベスクのマダム達は全ての事情を一瞬で看破した! - 26二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 20:27:50
コト「ビーくんこれ臨時のお小遣いよ〜、お食事代はこれで支払いなさいな」
ビート「いやマリィさんこんなに食べないですし・・・」
チヨ「そうだ、明日はブティックにいきましょ!色々見繕ってあげなくちゃねぇ」
ビート「え?いや、どうして服を」
タチ「もう〜なんかこっちまで緊張してきちゃったわ〜」
ポプラ「・・・やれやれ。頑張りなよ、坊や」
〜当日〜
ビート「30分前・・・約束には間に合いましたね。新しい服だからなんだか落ち着きませんよ」ソワソワ
「ビート、お待たせ〜!」タッタッタッ
ビート「ああ、こんにちは・・・!?」 - 27二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:54:57
マリィが着ていたのは、フリルのついた純白のワンピースだった。
いつものパンクな格好とはまるで印象が違う。
ビート「(まるでどこぞのお嬢様みたいだ・・・)」ゴクッ
マリィ「へー、あんたってそういう服も着るんやね。もしかしておニュー?」
ビート「へっ?え、ええ、まぁ。マリィさんこそ、白とか着るんですか」
マリィ「うん、あんたとお出かけなんて今までなかったから、ちょっと特別」
ビート「(なんだか僕のためみたいに聞こえますね・・・ってそんなワケはない!)」
マリィ「変?」
ビート「なっ!いや、全然、全然!ささ、お店はいりましょう」 - 28二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:53:15
〜店内〜
店員「お待たせしました〜。こちら"カビゴンパンケーキ"お二つになりま〜す」
マリィ「どうもありがとう。・・・わぁ、本当に大きいんやね。名前の通りカビゴンのお腹みたい」
ビート「このベリーソースがキョダイマックスぽいですね(こんなデカいなんて聞いてませんよ!食べ切れるかな・・・)」
マリィ「ふわふわなうちに食べよ。いただきまーす」ハムッ
ビート「・・・」カチャ・・・カチャ・・・
マリィ「・・・」モグモグモグモグ
ビート「・・・」アムアム、ゴクッ
マリィ「・・・」アーン
ビート「(沈黙!!)」
ビート「(話が違いますよホップ君!こんな気まずい沈黙の中でパンケーキを口に放り込むことが本当に賢い選択だと言うのですか!)」
マリィ「・・・ねぇ」
ビート「(胃も食道もスモールサイズのぼくがこんなに物食べたの初めてですよ!そうしないと間が保たないから!)」
マリィ「ビート!」
ビート「はいっ!」 - 29二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:13:12
- 30二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 04:41:41
ksk
- 31二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 09:19:54
ksk
- 32二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 09:22:22
ユウリの好きな女性のタイプとか
- 33二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 09:49:22
ksk
- 34二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 10:00:30
相棒ポケモンのこと
- 35二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 15:49:49
趣味
- 36二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 16:42:17
マリィ「例えばさ、ビートって趣味とかあるん?」
ビート「シュミ?」
マリィ「おやすみの日とか何かしないの?あたしはねぇ、アニキがアニキだからちょっとギターできるよ。あとルリナさんに教えてもらって、メイクとか力入れたりしとうし」
ビート「ぼくは、パーティーの見直しとか、もちものを買いに行ったりとか、昔は"ねがいぼし"を集めたり・・・」
マリィ「ジムリーダーにとっては殆ど仕事じゃん」
ビート「あとは、本とか読みますし・・・」
マリィ「へー、どんなの?小説?なんか雑誌とか」
ビート「・・・バトルの本・・・」
ビート「(あれ?今まで考えたこともなかったけど、ぼくって趣味と呼びうるモノとここまで縁が無かったのか?)」 - 37二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 17:37:00
マリィ「でも、別にええと思うよ?ポケモンバトルにそれだけ一途やってことだし。マリィは嫌いじゃないかな」フフッ
ビート「それは、どうも・・・(確かにメイクでお顔や唇がキラキラしてますね)」
マリィ「ところで、バトル一筋といえばさ・・・」
マリィ「ユウリってさ、バトル以外に興味あること、あるんかな?」モジモジ
ビート「ユウリさんですか?」
マリィ「うん。ユウリってバトル以外だと、どういう娘と遊んだりするんだろうね、って」 - 38二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 18:21:56
ビート「まぁ、あの人なら・・・カレー作りとか好きなんじゃないですか」
マリィ「カレー?」
ビート「ええ、なんかワイルドエリアで会った時はいつも作ってましたし、稼いだお金も材料に費やしてるようだし・・・」
マリィ「そっかー・・・結構本格的やね。レシピ本でも買って・・・いやいや、むしろ貸してもらうっていうのも・・・」
ビート「・・・なんだかよく分かりませんが、マリィさんはユウリさんに好かれたいんですか?」
マリィ「えっ!?え、いや・・・好かれたいとかそういんじゃないから。ただ、ユウリとはライバルやったし?」
マリィ「どういうことをしてる時に楽しいかを知ることによって、強さの秘密を知るというか、その・・・」
ビート「・・・」 - 39二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 18:32:30
ビート「(なんでしょう。マリィさんはユウリさんの話をしているだけなのに・・・)」
ビート「(無性にイライラしてきますね・・・。この気持ちはなんでしょうか)」ムカムカ
ビート「あの!」
マリィ「?」
ビート「ユウリさんはカレー狂いまでいってるので、普通にカレー作ってるだけじゃ満足しないと思うんですよね。だからよろしければ、ぼくがキャンプでカレー作り研究するの手伝って差し上げましょうか?」(早口)
マリィ「・・・一緒にキャンプ行きたいの?」
ビート「へっ・・・ま、まぁ、そうとも言えますね」 - 40二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 21:57:31
マリィ「そういうことなら、いいよ。一緒に行こ」
ビート「本当ですか?」
マリィ「うん。あんたが外でどういう風に鍛えたり遊んだりしてるか見てみたいもん」
マリィ「美味しいカレー、作ろ」ニコッ
ビート「ふふん、任せておいてくださいよ」
こうしてビートは少しモヤモヤしつつも、次なる約束を取り付けることに成功したのであった。
〜数日後〜
ビート「よし・・・鍋、おたま、包丁、レシピ、あらびきブルスト・・・」
ビート「必要なものは一通り揃いましたね。バアさん達に隠れて買うのは大変でした」←バレてます - 41二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 08:14:12
ポコン
ビート「おっ。リーグから次のエキシビジョンマッチに関するお知らせが来ていますね」
ビート「・・・そうだ。折角ですし、これをネタにマリィさんとお話でもしてみますか」
プルルルル…プルルルル…プルルルル…
ビート「・・・出ませんね」
ビート「まぁ、お風呂にでも入っているんでしょう、多分」
ビート「・・・お風呂・・・」モワンモワン
(湯船に浸かるマリィのイメージ)
ビート「はっ!?いけないいけない、取り敢えずメッセージだけ送っておきますか」ポコン - 42二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 19:18:34
続き気になる保守
- 43二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 19:28:39
チッ・・・チッ・・・チッ・・・(秒針)
ビート「中々既読付きませんね」
ビート「・・・もしかしたらバトルタワーにでも挑戦していたりして?暇ですし、ちょっとシュートシティに行ってみますか」
ビート「頭脳派のぼくとしては、分からないことを放っておくのは性に合わないし・・・うん、それだけですよ」
ビート「タクシー、いや・・・サーナイト。テレポートの練習ですよ」
サーナイト「コクン」
〜シュートシティ〜
ビート「勢いのまま来てしまった。本当にここにいるとは限らないのに」
モルペコ「ららっ!」タッタッタッタッ
ビート「きのみを咥えたモルペコ・・・マリィさんはモルペコをパートナーにしていましたね」 - 44二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 19:45:06
グッ・・・グス・・・ヒグッ・・・ウ・・・
モルペコ「うら・・・」(きのみを差し出す)
ビート「物陰に何か・・・!?」ガサッ
ビート「マリィさん!?どうしたんですかこんな所で」
マリィ「ぐす・・・ビ、ビート・・・」
マリィは泣きはらした様子で、目の周りが真っ赤になっていた。
モルペコ「!うぅ〜〜〜」(威嚇)
マリィ「いいんよモルペコ・・・」
ビート「と、取り敢えずあっちへ・・・」 - 45二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 22:38:34
ビート「どうぞ、泣いたら喉渇きますよね」(コーヒー)
マリィ「ありがと・・・(甘っ)」ズズズ
ビート「ええと、答えたくなかったら別にいいんですけど、何かあったんですか?」
ビート「まさか、誰かにひどいことをされたりとか・・・!?」
マリィ「ううん、違う。そんなんじゃないよ」
マリィ「・・・ユウリに・・・」
ビート「ユウリさんに?」
マリィ「その・・・したんよ」
ビート「何を?」
マリィ「こっ・・・」 - 46二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 22:44:25
ビート「こ?」
マリィ「こ・・・こ、く・・・」
ビート「?」
マリィ「エホッ・・・とにかく、あたしがユウリに対して思ってることとか、こうなりたい、って気持ちを伝えたんだけど・・・お断りされて・・・」
ビート「だからってここまで打ちのめすなんて・・・!」
マリィ「ちょっとちょっと!別にユウリが意地悪したとか、突き放されたとかそういうんじゃなか。"そういう"関係じゃなくてもずっと仲良しだって、言ってくれたし・・・」
マリィ「でもやっぱ、自分の中でどんどん重くなってった気持ちやから・・・結構、クるかな・・・」
モルペコ「うら・・・」 - 47二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 10:24:38
保守
- 48二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 10:34:53
マリィ「ビートもちょっとはあたしの気持ち分かると思う・・・」
ビート「ぼく?」
マリィ「その・・・嫌なこと思い出させてごめんだけど、ジムチャレンジをリタイアした時・・・」
ビート「・・・(確かにぼくはあの時、委員長への思いが行き場を失ったような気がして、ひどいショックを受けていた)」
ビート「今・・・(マリィさんを放っておけないのは、その気持ちに近いものだろうか?」
マリィ「?」
ビート「いや、その・・・カレー作り、どうします?ってことをね」
マリィ「うーん・・・」
>>49 行くor行かない
- 49二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 10:35:49
行く
- 50二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:18:44
マリィ「うん、いいよ。行ってあげる」
ビート「!それは良かったです」
マリィ「あれ?こういう時は連れてってください、って言うんかな」
ビート「あっ、そ、そうですね。ふふん、楽しみにしていてくださいよ」
マリィ「はいはい。・・・あんたの相変わらずな態度見てたら、ちょっとだけ元気出た。ありがとね」
モルペコ「うら♪」
ビート「へ、変なことを仰る方だ」
ビート「(だけど、言いようもなく嬉しいですね・・・)」 - 51二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 23:43:12
- 52二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 08:14:50
ksk
- 53二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 16:55:15
ksk
- 54二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 23:00:50
うららか草原
- 55二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 23:30:26
ksk
- 56二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 10:46:29
ksk
- 57二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 11:12:08
快晴
- 58二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:07:15
〜うららか草原〜
マリィ「わぁ〜、広か!うららか草原初めて来たけど、本当に気持ちよかね」
モルペコ「うらーーーっ!」
マリィ「ふふふ、"うらら"かやもんね。・・・ところでビート?」
ビート「なんです?」
マリィ「こんなよか天気なのに、またいつもの暑そうな格好ばしてんの?」
ビート「だからこそですよ。ぼくは肌が強くありませんからね、すぐ焼けてしまうんです」ヌリヌリ
マリィ「へぇ〜・・・よかったらあたしの乳液貸してあげよっか?」 - 59二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 20:39:00
ビート「いいんですか?」
マリィ「うん。ジムリーダーになってから、会社さんとかに化粧品の試供とかもらうことが多くて。正直使いきれてない」
ビート「本格的にジムリーダーの仲間入りって感じですね(ぼくにはCMの話なんて来てない・・・)」
マリィ「そうやね。・・・うぅ〜〜〜んっ!」ゴロンッ
草原で仰向けになるマリィ。
ビート「マ、マリィさん?」
マリィ「ファンの皆や、スポンサーの人はマリィのこと、オシャレなシティガールだと思ってくれてるのかな?それは嬉しいんやけど・・・」
マリィ「ホントはこんな風に野原で寝っ転がる田舎娘、なんてギャップに我ながら戸惑うこともあったりして・・・」
ビート「・・・」
ゴ、ゴロンッ - 60二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:28:01
マリィの横で仰向けになるビート。
マリィ「きもちいい?」
ビート「えーっと、まぁ。チクチクするしちょっと湿ってるのが気になりますが・・・」
ガサガサ ブンブーン ゾロゾロ
ホルビー「?」フンフン
ミツハニー「〜♪」
ビート「!?わわ、な、何ですか・・・野生ポケモン達が」
ホシガリス「アムアム」
ビート「こ、こらっ!ぼくの髪は餌ではありませんよ!」
マリィ「くふふふっ、大人気やねぇ。タクシーの時もだけど、なんかビートっていい匂いばするし」
ビート「ポケモン達とスキンシップを取る時、たまに香水を・・・ひええ!舐めないでください!」 - 61二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 09:36:54
満足したのか去っていくポケモン達。
ビート「まったく・・・揉みくちゃにされて大変でした」
マリィ「ポケモンに好かれるのはええことよ。・・・あ、髪にきのみの食べかす付いとる。取ってあげるね」
ビート「ど、どうも」
マリィ「(やっぱりふわふわしとる・・・♪)」
ビート「さて、テントの設営も終わりましたし、早速カレーを作るとしますか」
マリィ「ビートってカレー作ってるイメージあんまないね」
ビート「必要に迫られれば作りますよ。ちゃんときのみも栽培してですね・・・」ドサッ
大量のモモンのみとオボンのみ。
マリィ「(甘いやつばっかり・・・)」 - 62二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:16:13
保守
- 63二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:20:46
ビート「鍋にルウと材料を投入して・・・ブリムオン!"マジカルフレイム"です!」
ブリムオン「ホォォーーッ」ボァァァ
マリィ「やっぱり火を起こせるポケモンはいたら嬉しいよね。あたしはあく使いだからヘルガーとか・・・って火弱くない?」
ビート「焦ってはいけませんよ。焦げ付かないようにじっくりと少しずつ火を通していくのです。そして混ぜに混ぜて・・・」
〜しばらくして〜
クチート「ぐぱぁ♪」ピカピカ
レパルダス「にゃふふふ♪」ツヤツヤ
マリィ「ちゃんとブラシしてあげたからね・・・って、あ、終わった?」
ビート「もう少しですよ。というか、ちゃんと見てないとコツが分からないじゃないですか」 - 64二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:39:31
マリィ「というか、それ・・・あんた、流石に煮込みすぎじゃ?具とか溶けきってなんも見えん」
ビート「それがいいんです!ライスにかけるにしろパンを浸けるにしろ、食感で気を紛らわされることなく・・・」
マリィ「ビート、まごころ入れ忘れてる」
ビート「忘れてはいませんよ。今いれますから・・・」
マリィ「・・・」ジーッ
ビート「・・・いや、何見てるんですか」
マリィ「えー?見せてよ、まごころ入れるとこ」
ビート「見るもなにも、別に変わった所はありませんよ」
マリィ「見せて、見ーせーてー」ニヤニヤ
ビート「くっ・・・///」 - 65二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:43:54
ビート「ま、まごころ注入!!」〜❤️
カレーにまごころが入った。
ビート「〜〜〜〜〜っっ」
マリィ「ニコニコ」
ビート「・・・とにかく、できましたよ。ほら、皆もどうぞ」
カレーに集まるポケモン達。
マリィ「どれどれ・・・?」パクッ
ビート「どうですか?」
マリィの感想は? >>68
- 66二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 10:30:12
ksk
- 67二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 18:43:29
加速
- 68二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:51:39
美味しい
- 69二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 09:09:51
マリィ「・・・」モグモグ
マリィ「・・・!!」モグモグモグ
マリィ「え、なにこれ、メチャクチャ美味しい」
ビート「ふふん、そうでしょそうでしょ」ドヤ
マリィ「あんなに甘い材料入れたのに、それでもピリッとくる辛さと、まったりした甘さがうまく噛み合ってる。それに具材もドロドロになってるから舌触りもいい・・・」
マリィ「すごい!あんたカレー作りの天才やね」
ビート「これくらいは当然です」
マリィ「甘いカレーってこんな美味しかったんだ。これなら小さい子や病気の時も食べれそう」モグモグ - 70二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 18:06:34
保守
- 71二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:37:36
ビート「(ま、バアさんは堅いおせんべいもバリバリ噛み砕いて食べるし、このカレーにもコロッケやらゆで卵やらトッピングしまくるんですが・・・)」
マリィ「アニキって見るからに細っこいでしょ?こういうのなら結構食べてくれるんじゃないかと思うんよ。甘いから喉にも優しいし」
ビート「レシピを教えて差し上げますよ」
マリィ「ありがと。・・・でもあんなにグルグルかき混ぜるのちょっと大変そう」
マリィ「ビートがうちに来て作ってくれればいいのに」
ビート「・・・!あ、あまり人を都合よく使うもんじゃありません」
マリィ「えー、残念」
ビート「・・・(作りに行ってあげた方がよかったかも?)」 - 72二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:30:26
保守
- 73二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 08:15:59
- 74二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 08:17:07
イチャイチャシロ
- 75二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 08:18:04
いけ。いけぇ~
- 76二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 08:20:10
ビート×マリィは貴重ですね
- 77二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 17:44:17
保守
- 78二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 23:36:18
保守
- 79二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 08:13:57
好感度:21 友達
マリィ「(これからは友達としてうまくやっていけるかもしれんね)」ゴロン
マリィ「・・・」
マリィ「・・・寝れん」
マリィ「ビートのテントにお邪魔しちゃおうかな?」
マリィ「男の人のテントに一人で入ったらアニキがうるさいけど・・・友達とお話しするくらい」ジーッ
ビート「明日の昼頃にはアラベスクに戻るでしょうから・・・それから・・・」
マリィ「入るよー」ジーッ
ビート「はい、どうぞ」
ビート「・・・え?」 - 80二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 18:45:03
保守
- 81二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 22:45:39
保守
- 82二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 00:23:53
マリィ「うわー、やっぱりフェアリー使いってテントの中もおしゃれ」
ビート「いやっ・・・何人のテントに入ってるんですか、夜に!?」
マリィ「眠れんかったから・・・ビートもまだ寝ないんならお話しよ?」
ビート「お話って・・・」
ビートはマリィの格好を見た。
丈の短いシャツにホットパンツという、肌がよく見える寝巻きである。
引き締まったお腹はへそが見えていた。
ビート「・・・」ゴクッ
マリィ「あ」 - 83二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:10:11
ビート「え」
マリィ「お腹・・・」
ビート「ギクッ!?い、いや、別に、お腹とかそういうのを見てたとか別にそういうのではなくて別に」
マリィ「ビート何それ、腹巻?」
ビート「えっ、あ、ああこれ・・・バアさんが買ってきたやつでして、ぼくは夜冷えするものですから・・・」
マリィ「へぇ〜、フェアリーのポケモン描かれとる。可愛いね」
ビート「気に入ったんなら今お腹を隠すのに差し上げても・・・」
マリィ「ええよ。あたしは夜暑がりやし」
マリィ「?そのノートはなに?」 - 84二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 22:40:43
ビート「ああ、これはジムリーダーになってから付けるようになった、バトルの記録ノートですよ。こっちはジムで・・・こちらがシュートスタジアムの」
マリィ「見して見して・・・わ!すごい、ポケモンの編成とか使った技とかまでびっしり書かれてる」
マリィ「あ、あたしのもあるんだ。そうそう、こん時はだいぶ技に迷ってて・・・ほら、ここ見て」
ビート「はぁ・・・」
ビートに肩を寄せてノートの中身を吟味するマリィ。
ビートは思わず、ノートに夢中なマリィの胸元をチラリと見てしまっていた。谷間の類はなかったが、ビートの心音はその早さを増していく。
ビート「(いけないいけない!女性のそんな所を見ていたとバレたら、ぼくの面子に関わります)」 - 85二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 10:16:10
保守
- 86二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 10:29:08
ビート「(目線を下げて・・・!?)」
真っ白で健康的な肉付きをしたふとももが視界に飛び込む。
ビート「(こうなったらひたすら正面を向いて・・・)」
マリィ「ねぇ」
ビート「は、はい?うわっ!」
マリィがビートのすぐ前に顔を寄せてきた。
水色の瞳に吸い込まれそうである。
ビート「」ポケーッ
マリィ「ボーっとして大丈夫?変なの」クスッ - 87二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:15:21
それからしばらく、ビートとマリィは狭いテントの中、肩を寄せながらノートを吟味した・・・。
マリィ「じゃあ、そろそろ寝るね。付き合わせちゃってゴメン」
ビート「べ、別に迷惑ではないですから」
マリィ「・・・あたし」
ビート「ん?」
マリィ「あたし、今日のキャンプに来てよかった。あんたとテントを並べるのがこんなに楽しいなんて知らなかったし、また行きたいな」
ビート「そりゃ、どうも・・・」
マリィ「今ならユウリとも今まで通り付き合えそうな気する。今度はユウリも連れて来ようか」
ビート「・・・別に、二人でいいのに」ムッ
マリィ「え?」
ビート「ホップくんを外すと悪いですよ(また何故かモヤモヤして・・・)」
マリィ「ふふ、そうやね。一緒にジムチャレンジしたライバルやもん」
マリィ「おやすみ」ジーッ
ビート「おやすみなさい」
ビート「・・・眠れるかな・・・」 - 88二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09:07:29
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- 89二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 20:11:56
保守
- 90二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 20:52:41
〜数日後〜
マリィ「こんにちはー」
ソニア「マリィちゃんこんにちは!研究所までいつもありがとう」
マリィ「ううん、よかです。モルペコも楽しそうだし」
ワンパチ「ぬわ!」フリフリ
モルペコ「うら〜」(きのみローストを渡す)
ソニア「ホップ〜!休憩がてらマリィちゃんとお茶でもしよっか!」
ホップ「そうそう。マリィ、こないだビートとキャンプ行ったんだっけ?」
マリィ「うん。カレー作ったりとか」
ソニア「そういえば最近彼とよく会ってるのよね?どんな感じ?」 - 91二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:07:37
保守
- 92二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 08:48:22
マリィ「うん。ツンツンしてとっつきにくく見えるけど、意外と気配りとかできる人なんよ。ポケモンもよく懐いてたし」
マリィ「また遊びに行っても楽しいかなー、って」
ホップ「(ふんふん、結構好印象だな)」
マリィ「今度はあんたとユウリも混ぜてどっか行かん?」
ホップ「(まだ特別意識されてるってわけじゃないのか・・・)」
ホップ「そうだ、ちょうどビートに纏めるのを頼まれてたデータあったからな。ついでに誘ってみるか」プルルル
ホップ「あ、もしもしビートか?」
ビート『・・・は゛い』 - 93二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:48:25
保守
- 94二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:11:37
ホップ「ビート今・・・って、え?お前どうしたんだその声」
ビート『今・・・エホ、ちょっと体調、崩し・・・ヴォッ』ブルブル
ホップ「そ、そうか。今話すのは無理そうだな、こんな時にかけてごめん」
ビート『また今度・・・』ガチャ
マリィ「ビート、どうしたん?」
ホップ「あぁ、なんかビート床に臥せってるみたいだぞ」
ソニア「風邪でも引いたかな?心配ねぇ」
マリィ「・・・」
マリィ「ご馳走様でした。ちょっと用事できたけん、また来るね」 - 95二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 10:21:41
〜アラベスクジム〜
ビート「う゛うっ!ゴホ、ゴホッ・・・!熱は・・・」ピピピ
ビート「8度3分・・・。そんなに・・・臥せってはいられない、のに・・・」
コト「ビート君、お客様よ〜」
ビート「今日は無理だと伝えて・・・」
マリィ「話に聞いとったよりひどいね」
ビート「・・・?(熱に浮かされたのか。マリィさんがここにいるなんて・・・)」
マリィ「ちょっと手握るね・・・わっ!熱いなぁ」
ビート「(冷たくて気持ちいい)・・・え・・・本物?」 - 96二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 21:38:04
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- 97二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 21:48:47
マリィ「そ、本物のマリィが来たけんね」
ビート「・・・なん、で・・・?」
マリィ「こういう時は"ありがとう"でしょ」
ビート「ありがとう・・・」
マリィ「はいはい。あの、台所借りてもよかですか?」
コト「ええ、どうぞ。・・・じゃあ、後はごゆっくり・・・」
ビート「台所って・・・」
マリィ「教えてもらったレシピが早速役に立ちそうやね」ファサッ
ビート「(エプロン姿・・・)」ドキドキ - 98二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 08:50:41
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- 99二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 19:41:51
マリィ「〜〜〜♪♪」タンタンタンタン
ジュ~ コトコト
ビート「・・・(自分が寝てるのに誰かが台所にいるなんて変な気分だ。まるで・・・)」
マリィ「ねぇ、あんたポケモンは?」
ビート「えっ?・・・そりゃ、トレーニング、ですけど・・・。そうするように、言ったので」
マリィ「え・・・看病してもらわんの?」
ビート「ぼくのために鈍るようなことがあっては・・・みんな可哀想だし」
マリィ「あの子らは結構心配やと思うよ?そんなんで練習に身が入るんかな」
ビート「・・・」
ビート「・・・ぼくも、少しだけ寂しかった」
マリィ「熱出した時は素直やね」クスクス - 100二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 23:14:49
保守
- 101二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 11:10:43
保守
- 102二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 11:12:11
マリィ「ほら、できたよ〜」ホカホカ
ビート「ありがとう、ございます。お盆をこちらに・・・」
マリィ「はい、あーん」スッ
ビート「え」
マリィ「だから、あーん」
ビート「じ、自分で食べられますよ・・・!」
マリィ「ダメ。こぼしてお布団汚したらどうすんの?」
ビート「・・・」
ビート「あ、あーん」
ムグムグ
マリィ「おいしい?」
ビート「・・・おいしい」
マリィ「あたしのまごころが入ってるもん」 - 103二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 21:11:28
保守
- 104二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 07:52:37
保守
- 105二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 08:14:44
マリィ「あんたに教わったレシピであんたを看病してあげるなんて、不思議な巡り合わせやね。はい、あーん」
ビート「あーん・・・」ムグムグ
マリィ「ところでビート、ちゃんと汗拭いてる?服とか布団が冷えたら風邪治らんよ」
ビート「背中の方はちょっと・・・」
マリィ「あたしが拭いてあげる。脱いで」
ビート「脱っ・・・!?け、結構です」
マリィ「恥ずかしいことと違うよ。それとも脱がせて欲しい?」
ビート「うっ・・・せ、背中だけですからね」 - 106二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:19:15
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- 107二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:15:56
ビート「じゃあ・・・お願いします」シュルシュル
マリィ「うん」フキフキ
マリィ「・・・どう?こんくらいでいい?」フキフキ
ビート「はい・・・気持ちいい、です」
マリィ「ビートって、普通に見たらアニキみたく細いけど、意外と筋肉とか付いてるんやね」
ビート「ポケモンと接するには、自分も鍛えなきゃと思って・・・」
マリィ「頼もしいね。次は腕上げて・・・脇とか毛生えてない。ケアしてるの?」
ビート「生えづらくて・・・ぼくとしては、もう少しあってもいいと思うのですが」
マリィ「えー、あたしは羨ましいな。実はね、脇も脛も結構ツルツルにするの大変やもん」
ビート「(自分の身体が解剖されていくみたいで、なんだかむず痒いですね・・・)」 - 108二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 11:41:30
保守
- 109二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:42:55
保守
- 110二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:01:04
マリィ「・・・はい、終わったよ。スッキリした?」
ビート「はい。どうもありがとう・・・」
マリィ「下の方もした方がよか?」
ビート「!?け、結構です!」
マリィ「じゃあ後はゆっくり寝てるんだよ。あたしは・・・」
ビート「今日・・・何か予定とか・・・?」
マリィ「んー、特にないよ」
ビート「ここに・・・」
ビート「ここにいてもらったり、とかは・・・」
マリィ「!・・・う、うん、いいけど」
ビート「眠れなくて・・・(熱に浮かされて何を言ってるのか・・・)」
マリィ「そ、そうやねぇ。何か本でも読もうかな」 - 111二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:33:53
マリィは部屋の机に積まれていた本に目を向けた。
マリィ「これ、今読んでる本?」
ビート「ええ、まぁ・・・」ゴホッ
マリィ「ふんふん・・・『厳選!ガラルのカレー列伝』『音楽とポケモンの歴史』『今熱い!地方特産スイーツ』『悪タイプと付き合おう』・・・」
マリィ「喫茶店で聞いた時より色々読んでない?(それになんかアタシが話した内容に寄せてる気も・・・)」
ビート「少しでも見識を広めるために・・・あと公人として趣味くらいは・・・」
マリィ「ん?この本は・・・『タイプ相性の悪い君へ』」パラッ
ビート「あ、それ、間違って買ったやつ・・・」
「僕は君のことが好きなのか?問うことのできない、問う意味もない疑問をカレーと共に喉へ押し込んだ」
マリィ「え・・・?」 - 112二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 08:53:53
マリィ「裏表紙・・・」
「ひょんなことから、あまり接点の無い者同士でタッグを組むことになった男女のトレーナー。互いの得意とするタイプの相性について相談していく内、話はより深い領域へと進んでいく・・・」
ビート「僕が迂闊でした・・・てっきり、タイプ相性の悪い相手と戦う際の極意でも書いてあるのかと思って・・・」
マリィ「そうなんだ・・・」パラッ
「不思議だよね。お互いタイプ相性悪いのにさ、それを何とかしようとするうちに、相手のことをもっともっと知りたくなってくるの」
「弱点を克服しようとするための情報集めに過ぎない・・・と思うかい?」
「それだと説明がつかないもの。こんなに一緒にいたくなるなんて・・・」
マリィ「・・・」 - 113二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 20:51:58
マリィ「・・・(ただの友達やのに・・・なんかこういうの見ると変に意識しちゃうんだけど)」
ビート「・・・?」
マリィ「(でもビートってこういうの鈍そうやしなぁ。ないよね、うんうん)」
ビート「どうか、しました?」
マリィ「あ、ううん、全然」
マリィ「・・・ねぇ。ビートはこの本読んで、どう思った?」
ビート「どう、とは?そういうお話なんだなとしか」
マリィ「(やっぱりか)例えばさ・・・この主人公と同じことするかもな〜、とか。共感できるできないみたいな」
ビート「いや・・・ぼく、こういう物語は外から見るタイプのようなので」
マリィ「じゃあ例えばさ・・・」 - 114二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 08:45:56
マリィ「ほら、このシーン見てよ。接点の無かった二人が、バトルのことで相談するとこ」
ビート「トレーナーとしてはよくあるやり取りでしょう?」
マリィ「うん。でもこの続きを見ると・・・そん人が興味持ってるポケモンとか、好きな食べ物とかが目に留まってくようになるんやけど」
マリィ「それから何故か周りにそういうものが集まるようになって、部屋でゴロゴロしてる時もそん人を意識するようになるんよ」
ビート「・・・?」
マリィ「だから、気になってる相手がいつの間にか生活の一部に溶け込んでるっていう・・・何かないん?そういう経験」 - 115二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 20:36:31
ビート「・・・?別に、はい」
マリィ「・・・(考えすぎかなぁ・・・)」
ビート「あの、どうしたんです?さっきから」
マリィ「何でもないよ。そっちとおんなじ」
ビート「?」
マリィ「ほら、病人はさっさと寝る!(変にやきもきして損したわ、もう)」
〜数時間後〜
ビート「・・・zzz」
マリィ「よく寝てるみたいやね」