- 1二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:04:36
もはや介錯の余地もなく、肉の烈しい衝突の音が響いていた
破ァン!破ァン!破ァン!
ある種の飢餓状態による興奮状態、脳内物質より迸る快楽が、リミッターを外したかのごとく先生の背中に爪を立て、肩には食い千切らんばかりの歯型をいくつも残している
弩ッ!弩ッ!弩々ッ、弩ゥッ!
しかし、その小さな器には耐えられる筈もない熱い血潮の黒鉄が腹の底もまた食い破られんばかりに突き上げられ、その二つの躯は嵐の中にあって、山の如く吹き荒れる嵐そのものであった
ゔっ!ぉ゙っ、ゥ゙ゔぁ゙ぁ゙ッ!!!
互いの生命力をぶつけ合う、否
それは肉体の神秘にさえあらず、
喰らうか、喰らわれるか
暴ッ…怒ッ風ッ…ドッ…ドッ…
ビクッ…ピクッ…
互いの絶に頂くを以て、一実の果をなした
それは汗と言うには滝のようであり、肌と言うには釜のように湯気を上げ、
ベッドと呼ぶにはあまりに夜熱帯の闘争に満ち、その部屋の臭気はあまりにも"二人"であった
はぁっ……はぁ…まだ、足りない……
ヌトオォ、密着された躰から離れてプレスより開放されたジュンコは、熱い空気を涼しそうに呑み込んでから口を開いた
まだ、まだ食べたりないッ…!
骨まで熱さんばかりの空気は、既にジュンコの脳髄に深刻な熱暴走を引き起こしていた。快楽と暴走の多量出血に浮かれた眼、そう、怒りによる快楽の光によって射抜く瞳である
今一度、視線が二人を交錯した
弩ッ、弩ッ、弩ッ…!
止まぬ、止まぬは鼓動が止まぬ。通り過ぎた嵐は、それが未だ台風の目であったかのようにその躰を、すでに燃え上がったはずの汗を焚べていいく
弩ッッッっっ!!! - 2二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:07:07
寝ろ。
やっぱ寝る前に三行でまとめろ。 - 3二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:07:11
なんだ…これ……
薩摩エロ怪文書…? - 4二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:11:05
- 5二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:12:20
俳句───!
- 6二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:26:15
なんか擬音がそれどころじゃない
- 7二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:28:18
刃牙刃牙童貞の名文
- 8二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 03:57:11
チュン…チュンチュン…
……
波馳ッッッ!!!
彼らの周りを天が回った、言うなれば地さえ無用になる朦朧と霧中、幾星霜の火花を髄まで散らした彼方である
チ…ッ…波馳ッ…拍(パン)…拍ッ拍ッ…波馳ッ……
宇宙を一周した小旅行、その終着点は互いを離すまいとする対面の座に位置して執り行われようとしていた
肉弾に問われる段階はいくつもの昔に通り過ぎた。流汗大河に千年磨かれただけの躰は、記憶の彼方に忘れ去られた根源への欲求を果たそうとしている
ぉ゙…ぉ゙ー…ぉ゙うっ、ぉ゙……
互いの焦点は既に瞳を捉えてはいなかったその必要さえ無かった
…ぉ゙……
すでに互いの尾を咥える蛇二匹、あるいは弧を描き追い合う虎二匹
ぉ゙、んぉ゙っ、ゔぅ゙っ…!
形になどならぬ、何度も確かめ合った液によってそのカタチは成された
怒クっ…どクっ…トクっ…とっ…とっ……
その絶は深く、深いゆえに一切の身体的な振動を置き去りにした。凪としたベッドの上に辿り着いたのは一つのカタチと相成った二人…否、それが一つである
…チュンチュンチュン
耳鳴りに返るは細くそよ風の
吹く雛鳥の声が木霊し
…………
熱が消えれば、そこに残るのは引力であるのが道理であった
意思に拘らざろうとも、背に回した手は離れずに…密着した躰より溢れる愚緒愚緒の液体だけが、その二つに一つの爆発があったことを示していた
嵐の二人は抱き合ったまま、一つとしてその手を離れぬままベッドの海に倒れ落ちた。それが顛末である - 9二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 04:00:28
最初より段々と狂気度が薄れていって事後に落ち着く感じが妙にリアリティあって少し関心してしまった自分を殴りたい
というかこれ系で続編でる場合もあるのか…