神輿は軽くてバカが良い編 第二章アリウス開放作戦

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:00:58

    前スレまでのあらすじ


    ベアトリーチェの厳しい圧政の中、明るく振舞いアリウスに希望を灯していた神子柴カナ。


    そんな、ある日、カナはアリウスを訪れた聖園ミカにお使いを頼んだことで、

    ベアトリーチェに目をつけられてしまい、処刑の為に地下牢に幽閉されてしまう。


    サオリたちアリウススクワッドとミカがかき集めたアリウス講和対策委員会は手を組み、

    シャーレの先生の助力を得てカナの救出の為に動き出すのであった!


    こまかいことは↓の前スレを見れば分かるようになっているぞ!

    虚しい!|あにまん掲示板何度切っても髪が伸びる!何度ととのえてもみんな髪を乱雑にする!なのにバカのマダムは何も買ってくれない!ハサミも!櫛も!シャンプーも!リンスも!ドライヤーもないのに!だから、シャーレの先生とやらに買って…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:05:14

    立て乙

  • 3124/03/16(土) 09:05:43

    スレタイトルの由来は

    2011年に政治の世界で使わていたという「神輿は軽くてパーが良い」という言葉です。

    調べたところ、小沢一郎さんという昔の政治家の言葉だとか。

    以上、1代理の可愛い正実モブちゃんでした。

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:11:15

    こうなるとトリニティ側のアリウスに対応してるのがミカなのも面白いな

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:13:42

    たておつです
    正実モブ可愛いですよねわかります

  • 6124/03/16(土) 09:17:05

    ほんへ
    サオリ「みんな、大変だ!カナが、カナがっ!!」

    ナレーション
     アリウス開放に向けて準備を進める中、何時ものクールな表情が見る影もないほど慌てたサオリが現れたことで、
    拠点代わりの空き教室の空気は一変。ある程度、同士が集まっていたこともあり、拠点内は動揺と喧騒の声に包まれた。

    ミカ「はいはい!みんな、気持ちは分かるけど落ち着いて!サオリちゃんが何も話せないでしょ!?」

    "みんな、ミカの言う通りだ!まずはサオリの話を聞こう!"

    ナレーション
     とても落ち着ける様子ではないサオリに変わり同志たちを纏めたのはミカだった。
     自分の分派の生徒に裏で脳筋ゴリラと呼ばれていても、ミカはティーパーティーのホストの一人。
     未だ未熟ではあるが、リーダーとしての素養は充分に備えている。
     同調した先生の助力もあって、ミカは何とか同志たちを落ち着かせることが出来た。

    ミカ「それで、一体何があったの?サオリちゃん」

    サオリ「カナが……カナの、カナの処刑が早まった!もう、時間がない!」

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:19:43

    原作のガバを彷彿とさせる流れだな…

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:40:50

    保守

  • 9二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:43:58

    建て乙、とりあえずベアおば死すべし

  • 10124/03/16(土) 09:51:29

    ミサキ「こうなった以上、こちらも計画を早めるしかない。
        まだアリウス生を全員説得できた訳じゃないけど、こっちには講和委員会と先生のバックアップがある」

    イチカ「いや、頼りにされるのはいいんですけど………まだカナさんがベアトリーチェの管理下にいるのがネックっすね。

    ヒヨリ「ひ、人質を取るのを躊躇うような性格してませんからね……」

    ナレーション
     すぐに話し合いが行われたが、これという妙案は浮かんでこない。
     カナはまだ地下牢の中、他のアリウス生も全員を説得できている訳ではない以上、今作戦を始めれば最終的には
     目的を達することが出来るだろうが無視できない犠牲が出る可能性を否定できない。というのが現状だった。
     しかし、これはすごく良い兆候であるともいえる。
     あのアリウスの生徒たちが妥協や諦めを許さず、描いた理想の未来へと進むために話し合うことが出来ていることが
     奇跡のような現実であった。

     アズサ「………見張りの生徒をこちらに引き込もう。そうすれば、カナをスムーズに開放できる」
     ミサキ「ああ、そういえば、次の見張りはアイツか。アズサ知り合いだったね」

     ハナコ「ですが今此方の陣営に居ない以上、一度は断られた相手です。勝算はあるのですか?」

     アズサ「…分からない。でも、説得できるとしたら私かカナだろう。
         次の見張り……アリウス第三分隊長ルリは私とカナの幼馴染だ」

  • 11124/03/16(土) 10:23:57

    ちなみに、ここでいう第三分隊長ルリは前スレで散々伏線を張ってます。
    よかったら、探してみてね!

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 14:06:59

    前スレ見返してみるか…

  • 13二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:03:19

    アズサの説得、上手くいくといいけど……

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:47:51

    カナちゃんのヘイローってどんな形なんだろう

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:38:11

    バカっぽい感じのヘイロー? 
    アホ毛ぽい感じとか?

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:46:41

    バカっぽいヘイロー…
    ?と!が組み合わさったような形かもしれない

  • 17二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:57:58

    >>14

    神輿……もとい神子柴だから紅白のハチマキ形とか?

  • 18まやなた24/03/16(土) 19:16:34

    >>14色々な人を持ち前の明るさで照らしてるから炎のようなヘイローだったり?

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:34:29

    焚き火みたいな?

  • 20まやなた24/03/16(土) 23:03:04

    >>19

    まあ、そんなイメージ

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 07:33:12

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 15:53:49

    第3分隊員「隊長、お客さんです」

    ナレーション
     アズサが説得の為に第3分隊の拠点を訪れた時、隊長のルリの様子は酷いものだった。
     虚ろで焦点の合わない目で黙々と銃の整備をしていたが、明らかに精彩を欠いておおり、
     パーツを何度も取り落としては拾っている。
     厳しいアリウスで生き残り、分隊長にまでなったとは思えない手際の悪さだった。

    ルリ「ああ…なんだ……アズサか」

    アズサ「カナじゃなくて悪いね」

    ルリ「揶揄わないで……カナは牢屋でしょう?」

    アズサ「そうだね、まだ生きている」

    ルリ「……薄情者と罵りに来たの?」

     ナレーション
     ルリは憔悴した虚ろな目でアズサを見上げて、自嘲気味に笑って見せる。
     目の下には深い隈が出来ていて、少なくともここ数日……いや、下手をしなくても数週間は眠れていないのが分かる。

    アズサ「まさか、たしかに勧誘にきたけど、どんな決断をしても攻めはしないさ。そんなに簡単なことじゃない」

    ルリ「……そう」

    アズサ「……もしかして、責めて欲しいのか?」

    ルリ「そんなこと……あるかもしれないわね」

  • 23二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 16:19:46

    ルリ「頭では、分かっているの。このままじゃあダメだって、カナは死んじゃうんだって、分かってるの」

    ナレーション
     ルリの目から涙が出ていないのは、あの日に枯れてしまったのか?ア厳しい環境が涙すら奪ったのか?
     誰がどう見ていもルリが泣いているのは明らかで、苦しんで、助けを必要としているのは明らかで、
     けれど彼女は涙の一滴も流さなかった。「助けて」と一言も言えなかった。

    ルリ「でも、分かっているのに分からないの。変でしょう?」

    アズサ「…いや、分かるよ。よく分かる。どうにかしなきゃいけないのに、どうしたらいいのか分からない焦燥感を
        私たちはあの日に知って、カナの処刑で思い出した」

    ルリ「いいえ、違う。違うの、アズサ。私は貴方やカナのように強くないの。
       どうにもなって欲しくないのよ、このまま辛くても今まで通りの毎日が送りたいの」

    アズサ「ルリ……君は……」

    ナレーション
     アズサにはルリの気持ちが少なからず理解できた。
     それは血の繋がらない姉に育てられた全ての子どもたちが、あの日まで抱いていた願いだった。
     貧しくとも、惨めでも、家族と一緒に過ごしていたい。子の平穏を守りたいという純粋な祈りだった。

    ルリ「カナを助けるには戦わなきゃいけない。でも、戦えばお姉ちゃんの時みたいにまた家族を失うかもしれない。
       ………第3分隊のみんなが好き、カナとアズサはもちろん、他にも仲の良いアリウス生が居るの。 
       任務で大勢の人を傷つけておいて、可笑しな話よね。もう誰にも死んでほしくないの」

  • 24まやなた24/03/17(日) 20:11:07

    >>23育ちが育ちだから仕方がないけどこういった考えの子も出てくるよな…

  • 25二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 21:49:40

    変わることが恐ろしいんだな

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:52:59

    変化って言うのはかなり恐怖を感じる物だからねぇこうなるのも理解できるわ

  • 27二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 00:26:48

    ベアおばのやってることが恐怖政治とはいえ、その前のアリウスはもっと酷かったとも言えるしなあ……いや今はまだマシって考えがもう既にベアおばに毒されとるんよ。

  • 28124/03/18(月) 07:04:25

    母親代わりの姉を失った後

    カナは姉の精神を受け継いで周囲を幸せにするべく立ち上がり、

    アズサは絶望に抗いながら「それでも」と言い続け、

    ルリは「これ以上奪わないで」と膝を折って蹲りました。

  • 29二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 08:20:01

    >>28

    責めることはできないねもし自分が同じ状況だったら同じようなこと考えるわ

  • 30二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 08:22:27

    一人は泥を見た
    一人は星を見た

  • 31二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 17:37:12

    カナちゃん良い子や
    皆も良い子や

  • 32124/03/18(月) 21:17:35

    >>23

    ナレーション

     家族を失うことは痛みよりも痛く、苦しみよりも苦しく、飢餓よりも飢えて、ヴァニタスよりも虚しい。

     今でも姉の最後を思う度、枯れたはずの涙が零れ落ちてどうしようもなく寂しくなる。それを恐れることは、

     何も不思議なことではないし、可笑しなことではないとアズサは確信出来た。でも、だからこそ……


    アズサ「私はルリに協力して欲しい」


    ルリ「………無理だよ。処刑のことを聞いてから、私は壊れちゃった。

       震えて引き金を上手く引けない。あんなに訓練して身体に染みつかせた動きさえ、ロクに出来なくないの」


    アズサ「でも、カナはまだ生きてる。檻の中で助けを待ってくれている」


    ルリ「マダム……ベアトリーチェは何年も続いた戦争の盤面をひっくり返した化物よ?

       そんな相手にどうやって勝つの?アイツが何を隠してるか誰も知らないのにっ!!」


    アズサ「……分からない。だけど、どれだけ絶望的でも抗うお姉ちゃんもカナも諦めなかった」


    ルリ「それはっ!………そうだけど……でも……っ!」


    アズサ「………ベアトリーチェの気まぐれだ、カナの処刑が早まった」


    ルリ「なによ、それ!?私なにも聞いてない!?」


    アズサ「時間がない。今、カナを助けられるのは、怪しまれること無く近づけるのは、ルリ……見張り番の君だけだ。

        銃は撃たなくていい。ただ、檻を開けてカナに私たちの計画を伝えてくれるだけでいい」


    ルリ「………すぐに見つかるわ。アリウス生が学校に何人いると思ってるの?」


    アズサ「……かもしれない。けど、こちらにも味方は沢山いる。それに、それは抗う理由にはならない」

  • 33124/03/18(月) 21:18:43

    誤字訂正
     
    ロクに出来なくないの× ロクに出来ないの

  • 34まやなた24/03/18(月) 22:02:23

    >>32それでも…やるしかない!

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 06:13:01

    このレスは削除されています

  • 36124/03/19(火) 06:44:26

    >>32

    ルリ「でも、そうやって抗ったお姉ちゃんは………」


    アズサ「お姉ちゃんが抗ったから、私たちは生き残った。身体は朽ちいても意思はカナと私が継いだ」


    ルリ「そんなのっ………」


    ナレーション

     「ただの綺麗事じゃないの」とルリは口に出来なかった。

     敬愛する家族の願いを「ただの」や「綺麗事」だなんて言える訳が無かった。だって、救われたのだ。

     あのどうしようもなく強くて優しいお姉ちゃんに、その意思を継いだカナに、ルリはずっと救われてきた。 

     けれど認めてしまったら、協力してしまったら、ベアトリーチェの魔の手がルリだけでなく第3分隊のみんなにも……


    第3分隊員「隊長、やりましょう」


    ルリ「え……?」


    第3分隊員B「そうですよ、やりましょう!私たちだって銃撃って抵抗したり、尻尾巻いて逃げるぐらい出来ます!」

    第3分隊員C「貴女は尻尾無いでしょう………ルリさん、心配してくれるのは嬉しいです。

           でも、私は家族を見捨ててまで惨めに生きたいとは思わない。幸せになるならみんなでです」


    ルリ「みんな………仕方ないわね」


    アズサ「ありがとうっ!必ず、必ず、カナを助けようっ!」


    ルリ「大袈裟ね。……鍵を開けるだけよ?」

  • 37二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 09:21:56

    アズサという主人公

  • 38二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 12:20:35

    心が強ぇ

  • 39まやなた24/03/19(火) 20:37:08

    希望は伝染する!

  • 40二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:04:36

    ナレーション
    神子柴カナの処刑、そしてアリウス開放計画の実行がいよいよ翌日に迫ろうという中、
    アリウス・トリニティ・シャーレ同盟は落ち着かない時間を過ごしていた。
    更なの絶望絵と堕ちるのか、希望の未来をつかみ取れるのか………いよいよ明日、全てが決まる。
    それを考えると、誰もが緊張と不安が込み上げてジッとしていることすら難しくなってしまう。

    ヒヨリ「大丈夫……大丈夫……カナちゃんは強いですよね……」
    アズサ「ああ、大丈夫だ。カナほど強い人を私は一人しか知らない」
    ミサキ「…っ!」
    アツコ「駄目だよ、ミサキ」

    サオリ「………」

    ナレーション
     何度も何度も「大丈夫」と自分に言い聞かせるヒヨリと比較的落ち着いて宥めてはいるものの声が震えるアズサ。
     最近は減っていた自傷行為に走ろうとナイフを振り上げては、踏みとどまり手を下ろすのを何度も繰り返すミサキを
     優しく静止しているアツコ。どうしていいか分からず、ただ見守るサオリ。
     誰も彼もが冷静ではなくなっていた。

  • 41二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:05:45

    イチカ「大丈夫っすよ、私は正義実現委員会のエリートなんですから」
    サクラコ「イチカさん、それは私のコップなのですが……」
    ハナコ「……」

    ナレーション
     トリニティ組も酷いものだ。
     イチカは口でこそ強気なことを言っているものの周りをよく見ることが出来なくなっているし、サクラコも
     そんなイチカに影響されてか段々と声が小さくなっている。
     ハナコは周りのことに気が付いていないのか?アリウスの地図を広げては付箋をぺたぺたと張りまくって、
     そこにペンで殴り書きをしたかと思えば、動きが完全に固まり石のようになるのを繰り返していた。

    ミカ「これはちょっと良くないね……」
    サオリ「ああ、みんなだけではなく私たちも冷静とは言い難い」

    ナレーション
    どうしたものかと頭を悩ませるサオリに対して、ミカは笑みを作って見せた。

    ミカ「こういう時はやっぱりアレだよね。アイスブレイク♪」

  • 42二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 01:11:01

    こういう時ミカはやっぱりつよい

  • 43二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 11:17:25

    さすミカ

  • 44二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 17:55:02

    "前夜祭?作戦の?"

    ナレーション
     先生は生徒からの提案に当惑しながらも、ミカが言うことだからと真剣に耳を傾けた。
     今回のアリウス関連の一件において、ミカはトリニティ側の立派なリーダーとしての振る舞いを周囲に見せていた。
     悪癖である暴走を理性で如何にか抑えつけて、持ち前の聡明さを発揮し続けてきた成果が『信頼』として現れたのだ。

    サオリ「私は悠長だと思うのだが…」
    ミカ「でも、今はその悠長さが必要じゃない?今のまま緊張で作戦前に体力すり減らすよりよっぽどいいよ」
    サオリ「とのことだ、実際今の我々の状態は余り良くないのも事実だし、代案も無いからな。
        思うところがないではないが、ミカに賛同することにした」
     
    "なるほど、理屈は分かったけど……"

    ナレーション
     現状の緊張した空気を解すのは尋常なことではない。
     前夜祭を開催しても生徒たちは集中できないのでないだろうか?という、先生の疑問は最もであった。

    ミカ「まぁ、正直、難しいのはその通りだよ。食事会なんて空気じゃないもんね」
    サオリ「おい、それではどうするんだ?」
    ミカ「一番はカナちゃんの協力を得られたらいいんだけどそれは無理だから………意表をついて空気を壊そうか? 
       膨れ上がった風船を割るみたいにパーンッ!ってさ」

  • 45二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 21:56:03

    パーン!

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 01:43:14

    がんばれ〜

  • 47124/03/21(木) 06:48:45

    そのころ カナちゃん

    少しは馴れたがやっぱり暗い!狭い!寂しい!なんかジメジメする!

    ベアトリーチェ「相変わらず、耳障りな声ですね」

    あ、バカダム!

    ベアトリーチェ「口を慎みなさい、大人に対する言葉づかいでは……」

    すまん、近寄らないでくれ!加齢臭がする!!

    ベアトリーチェ「なっ!」

    でも、勉強になった!図体だけデカくなった、クソガキでも加齢臭がするんだな!

    ベアトリーチェ「貴様、殺されたいのですか!?」

    今は殺せないだろう!?バカダム!
    儀式の準備がまだ整ってないもんな!?

    ベアトリーチェ「バカな…っ!?何故それをっ!?」

    なんのことだ?カナちゃん、バカだから分らんな!?

    ベアトリーチェ「…やはり、貴様は危険だ」

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 06:59:10

    バカだけどバカだからこそ本質を的確に見抜いてくるタイプだコレ!!

  • 49二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 13:15:23

    先生ばりに敵視されたら流石にまずい

  • 50二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 13:54:33

    >>49

    多分もうされてるぞ

  • 51124/03/21(木) 18:31:12

    し、知らない間にオリキャラスレにカナちゃんが出張している……っ!?
    い、一体どういうことだ!?正実モブちゃんっ!?

    正実モブ「真面目な話、エデン条約編の人気に乗っかっただけでは?」
    正実モブB「というか、何で私たちなんですか。アリウス分校のスレなんだからアリウスの人呼んでくださいよ」
    正実モブC「私たち、もう一個の方のスレも本編に出てないけど、本当に推しなんですか?」

    いや、違うんですよ……本当に正実モブ好きなんですよ……

    後、アリウスは本編中で今大変なことになってるから無理です。

  • 52124/03/21(木) 19:11:35

    >>51

    正実モブ「画像忘れるってどういうことだよ」


    いや、ホントごめんって………後、見返してきたけどもう1個の方のスレは君たち一回だけ出てたよ。


    正実モブB「このスレで言っても意味ないだろ。それより早く続きかけよ、構想はあるんだろ?」


    いや、それは本当にそう……


    正実モブC「そういえばカナちゃんって本当にバカなんですか?作中描写だと結構頭良さそうなんですけど……」


    何言ってるんだよ。もう一人のバカ(ミカ)も冷静だとこんなに頭いいだろう?バカっていうのは性格なんだよ。

    ………まぁ、別にカナちゃんの頭がいい訳じゃないけど。


    正実モブ「結局、どっちなんだよ………」

  • 53二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 21:20:43

    もう1個のスレってもしかして聖女と呼ばれてる生徒がいたり、今ビナー君が女体化してたりします?

  • 54124/03/21(木) 21:36:16

    >>53

    はい……あのスレの1です………それはそうとして本編進めます。


    ミカ「アリウス開放前夜祭!!はっじまっるよーっ!!」


    ナレーション

     突如として響いたミカの甲高い叫びに一同はびくりと肩を震わせる。


    ミサキ「幾ら何でもそれは悠長すぎるんじゃない?」


    ナレーション

     ミサキが怒りをあらわにして立ち上がるが、それこそがミカの作戦。

     予告の無い強烈な刺激を与えることにより、新しい情報で緊張を塗り潰す。ミカの十八番である。


    ミカ「うん!怒る余裕が出て来たってことは成功だね!」


    ミサキ「は、はぁ……?一体どういう……?」


    サオリ「緊張し過ぎだから無理矢理にでも息を抜こうということだ。適度な緊張状態は作戦に有効に働くが、

        先ほどまでのみんなはとても作戦まで持つような状態ではなかった」


    ナレーション

     サオリの説明に納得がいかない者もいるようだが、それでも心当たりは全員にあった。

     強く反論出来る者はあらわれず、ミカの口から再び前夜祭の開催が宣言されるまで少しの静寂が続いた。

  • 55二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:39:35

    あーやっぱりか

  • 56二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 02:27:12

    やっぱりミカって空気読まないよな。今回はいい方向に作用してるね

  • 57124/03/22(金) 06:49:39

    >>54


    ヒヨリ「ほ、本当に食べていいんですかぁ!?」

    アリウスモブB「ね、ネズミ以外の肉……っ!!」

    アリウスモブC「ちょ、調味料をこんなに贅沢にっ!?」


    イチカ「あの、どんな食生活送ってきたんっす……あ、やっぱりいいです。胸糞悪くなりそうなんで」

    ハナコ「ね、ネズミ??」


    ナレーション

     アリウス生たちは感動した。こんなに贅沢で美味しいものを口にしてもいいのかと不安になるほどであった。

     生まれた時から内戦の動乱の中で生きていて、内戦が終わった後もベアトリーチェという独裁者の元で

     ひもじい生活を送って来たアリウス生たちにとって、生まれて初めての文化的な料理であったからだ。


     ミサキ「……お、おかわり」


     サクラコ「はい、いっぱい食べてくださいね」


    ナレーション

     普段から素直ではないミサキでさえ夢中でかぶりついた。

     そこらを走り回るネズミ肉でさえご馳走だったというのに、それを遥かに上回る贅沢な食事の前に無口になった。

  • 58二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 07:22:51

    決戦のために英気を養え…

  • 59二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 12:43:47

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 17:52:22

    気長に待つぜ…こんな名作なんだ、待つのは苦じゃない

  • 61二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 19:39:25

    マックのハンバーガーがご馳走になりそうなアリウス生

  • 62124/03/22(金) 20:46:48

    ナレーション
     喧騒から少し離れて、サオリは前夜祭の様子を眺めていた。

    ミカ「何、隅っこで笑ってるの?」

    サオリ「いや、不謹慎だが何というか……いいなと思ってな」

    ナレーション
     サオリはスクワッドの隊長となる以前から幼いヒヨリやミサキのことを守り、面倒を見て来た。
     在り方こそ違うが、サオリもまたアリウスの「姉」。妹たちが前を向いて希望を抱き、
     ゴミ箱を漁ったものではないちゃんとした食事を取っている姿には感慨深いものがあった。

    ミカ「事情も気持ちも分かるけどさ、それなら猶更混ざってこないとダメじゃない?
       サオリがあの子たちのリーダーなんだからさ」

    サオリ「アイツ等も私も同じだ、覚悟を決めたのはカナが居たから。リーダーというなら相応しいのは私ではなく
        ………っ!?」

    ナレーション
     サオリが言葉をミカは片手で制した。その続きを話すことは他ならないサオリへの侮辱になるからだ。

    ミカ「でも、あの子たちはサオリに従っている。独裁者のベアトリーチェに銃を向けると決めたのに、
       まだスクワッドのリーダー錠前サオリに敬意を表している。それって、サオリがみんなに認められる
       立派なリーダーだったからじゃない?

    サオリ「……買いかぶり過ぎだ」

    ナレーション
     サオリは気恥ずかしい気持ちを隠すように、帽子を深くかぶり直した。

  • 63二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 23:44:25

    サオリかわいい

  • 64二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 23:44:59

    ミカ「ほら、行こう」
    サオリ「……ああ、そうだ……いや、少し待て」

    ナレーション
     ミカに手を引かれて喧騒に混ざろうと歩き出した時、サオリの通信機に反応があった。
     『ザザ……』という雑音が聞こえたかと思えば、次の瞬間には銃声や爆発音。
     ただごとではないと、通信機ごしでも直ぐに理解出来たサオリは音量を上げる。
     
    ルリ『……第3分隊!アリウス第3散分隊!応答せよ、応答せよ!』

    ナレーション
     通信機のスピーカー越しに聞こえた叫び声に、少女たちは意識を切り替える。
     トリニティの精鋭たちは荒事に慣れたイチカを皮切に冷静さを取り戻し、
     毎日が闘争であったアリウスの勇士たちは即座に戦場への支度を始めた。誰もが勇者の顔をしていた。
     
    サオリ「こちらアリウス開放作戦本部、アリウススクワッド錠前サオリ。繰り返す、こちらアリウス開放作戦本部、
        アリウススクワッド錠前サオリ。一体何があった?」

    ルリ『やられた!地下牢はもぬけの殻だ!!あのバニタス赤ババア!!最初から私たちを騙してたんだ!!』

  • 65二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 01:37:57

    騙してた…?煽りに行ったら煽り返されてトサカに来て予定早めただけじゃないかな…?
    お馬鹿やヒス持ちは厄介だよな

  • 66二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 06:21:05

    あ の バ ニ タ ス 赤 バ バ ア

  • 67二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 10:45:31

    あだ名が増える紅白ヴァニタスww

  • 68二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 18:55:49

    ᓀ‸ᓂ

  • 69124/03/23(土) 21:30:49

    マエストロ「やれやれ、我が「崇高」は未だ不完全であるというのに・・・」

    ナレーション
     双頭の木人形マエストロの嘆息を尻目に、太古の教義より生まれた人口天使は悪魔の如き杖を振るう。
     幼馴染のバカの様子を見に来たはずの第3分隊の面々が、
     訳の分からない化物の指示で訳の分からない化物に襲ってきた現実に混乱しながらも、
     「交戦」と「通信」の体勢を取ることは出来たのは、百戦錬磨の経験値の賜物であった。

    ヒエロムニス「……」

    第3分隊員「誰?あの木の人誰なの!?怖いよぉ!!」
    第3分隊員B「そんなの分かんないわよ!でも、あのマダム……いや、ババアが化物なのは知ってたでしょう!?」

    ルリ「煙幕焚いて!煙幕!兎に角、サオリたちが来るまで持たせるの!!」

    第3分隊員C「カナさんに返す予定の装備がガチャガチャ鳴るし重たいし………もう、この銃剣の山投げてもいいで
           しょうか?」

    ルリ「許す!背に腹は代えられない!」

    ナレーション
     アリウス第3分隊、決死の防衛線が始まった。

  • 70二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:43:12

    先生が大人のカード切った相手に耐久か…

  • 71二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 23:55:31

    ……なんかマエストロも不憫に思えてきたな……(本編のそれよりも予定が早まってるし、その理由がたった一人の生徒を侮った結果、慌てて処することになったベアおばのせいってのもあるし

  • 72124/03/24(日) 00:05:17

    カナの装備の銃剣の山は8割散髪で一割料理用です。
    ハサミを買えるような環境ではないので、戦場で手に入る刃物で生活していました。

  • 73二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 00:56:14

    ガバすぎることしかやってねぇな紅白ヴァニタス

  • 74二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 07:48:59

    ナイフや小刀で散髪してたのね

  • 75124/03/24(日) 11:06:32

    >>69

    マエストロ「我が「崇高」たる天使を前にたった四人でこうも立ち回るとは……賞賛に値する」


    ルリ「何が天使よ……悪魔の間違いでしょ、ポンコツ木偶人形ッ……」


     ナレーション

     どれほどの時間が流れただろうか?アリウス第3分隊は既にほぼ壊滅と呼んでいい状況だった。

     倒れそうになるほど高火力で、気の遠くなるほどに頑丈で、逃げ出したくなるほどに無慈悲な天使を前にして、

     ルリは強がりを漏らしながら血濡れの身体を引きずって銃を構えた。

     

    第3分隊員C「あのババアと合流はさせません。貴方はここで自慢の天使と地獄に落ちるんですよっ……!」


     ナレーション

     第3分隊の誰よりも冷静な狙撃手はへし折れた左手を台座代わりに、片手で愛銃を構えて見せた。


    第3分隊員「そ、そうだよね。未来を勝ち取るんだって決めたんだもんね。

          よ、よーし!や、やい!出来損ないのマネキンめ!わ、私がギタギタにしてやるからね!!」


     ナレーション

     人一倍臆病な哨戒兵は仲間の言葉に勇気を振り絞って、愛銃にマガジンを込めて啖呵を切った。


    第3分隊員「その意気よ。大体、自分の作品を「天使」なんて呼んで自画自賛してるだけのアーティスト気取りの

          アホに負けるほど柔な訓練してないでしょう!」


     ナレーション

     最後の一人も仲間たちの気合に呼応して、盾を構えて隙間から銃口を突き出す。

     この絶望的な戦場でも、彼女たちアリウス第3分隊は誰一人勝利を諦めてはいなかった。

  • 76二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 11:23:12

    >>75

    ナレーション

     であるからこそ、その不屈の精神にこそ奇跡は相応しい。

     

     ドゴォンッ(壁が破壊される音)


    ナレーション

     轟音とともに砂埃に紛れて現れたのは、桃色の髪を揺らした白翼の少女と長髪を揺らした特殊部隊の長。

     過去の憎しみと争いをかき消すように、トリニティとアリウスの少女たちは肩を並べて号令を出した。


    ミカ「さぁ、まずはルリちゃんたちを助けるよ!」

    サオリ「総員戦闘配備!目標、木製人形と謎のローブ!!」


    アリウス分校アリウス講和対策委員会「「「「了解ッ!!」」」」


     ナレーション

     友と未来を勝ち取る為、少女たちの逆襲が始まった。

  • 77二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 17:33:24

    壁殴り代行ミカ

  • 78124/03/24(日) 21:52:27

    正直、マエストロには悪いことしたと思ってる

  • 79二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 21:58:12

    >>78

    全部ばにたす赤ババァが悪い

  • 80二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:37:09

    >>78

    あれもこれも全てあのボケアホ赤BBAの仕業なんだ

  • 81二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 02:15:48

    ᓀ‸ᓂ

  • 82124/03/25(月) 06:40:24

    マエストロ「これだけの神秘、そしてシャーレの先生を相手にするのは流石に分が悪いか……」

    ナレーション
     マエストロは眼前に繰り広げられる激戦を前に不満を漏らした。
     先生という「主人公」の助けを借りているとはいえ、自らの意志で決断し未来を選ぼうとしている生徒たち。
     その勇気と輝きに敬意を示すのであれば、完全な天使を以て相手をするべき……いや、したかったと感じていた。
     不完全なヒエロムニスでは彼女たち「主人公」を相手取るのに不足であった。

    ミカ「祈るねッ!」
    ミサキ「なにあのわんりょく……?」
    イチカ「あの人、基本バカ力なんで……」
    ヒヨリ「えへへ……頼もしいですね……か、勝てちゃうかもしれませんね……」

    アズサ「トラップの設置が完了した!今、座標データを送る」
    サオリ「よし、行くぞ!誘導班!」
    アツコ「敵さん、コチラ。銃撃つ方へ」

    サクラコ「負傷者はこちらへ!」
    ハナコ「すぐに治療します!手の空いている方はご助力を!」
    ルリ「ああー、痛い。これ1日じゃあ治らないな」
    第3分隊員「名誉の勲章ですよ、隊長」

    マエストロ「叶うならば、完全なヒエロムニスを以て挑みたかった……」

  • 83二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 14:06:12

    ᓀ‸ᓂ

  • 84二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 14:07:43

    ほんと不憫だな今回のマエストロは

  • 85124/03/25(月) 21:09:59

    そのころ カナちゃん

    ベアトリーチェ「ようやく静かになりましたか。まったく、子どものみで大人に逆らうからこうなるのです」
           
    ナレーション
     かつては多くのアリウス生が利用していたであろう大聖堂、磔にされたカナへと赤き女怪は声をかけていた。
     銃弾を撃ち込まれて「痛い」で済む頑丈なキヴォトス人でありながら、カナの身体は全身が血に濡れて、
     手足や指の骨はあらぬ方向へと歪み、何時も希望を映していた瞳は光を失っている。
     カナの生存を主張しているのは、ほんの僅かに小さく掠れるような息だけだった。

    べアトリーチェ「今頃、使えない道具をマエストロが処分してくれているでしょう。あれらに悪影響を受けた者たちも
            『崇高』へと至った私の力の前に目が覚めるでしょう」

    ベアトリーチェ「これで貴女もようやく理解したのではないですか?全ては虚しいと……」

    カナ「………よ、やく、わかった」

    ナレーション
     虫の羽音のような小さな声を聴いて、ついにカナが屈服したと確信したベアトリーチェは笑う。

    カナ「おまえ、は、……かわい、そう…なやつだ」

    ナレーション
     カナの返答は怒りでも侮蔑でも、もちろん屈服でもない。憐憫であった。

  • 86二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:37:19

    よくやったよマエストロ

  • 87二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 22:06:18

    そうやって他人全てを見下して力を得た先にあるのは永遠の孤独なんだが、赤ババァは自惚れすぎて気付くことはなさそう

  • 88二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 01:06:59

    がんばれ〜

  • 89二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 04:52:31

    ベアおばブチギレ不可避

  • 90124/03/26(火) 06:55:14

    ベアトリーチェ「貴様ァッ!!」

    ナレーション
     ベアトリーチェが最低限の体裁すら崩したのは怒り故か、それとも思うところがあったのか?
     ベアトリーチェが弱り切ったカナの首を締め上げて、僅かな呼吸すら出来なくなってもその目が変わらなかった。

    ベアトリーチェ「子ども風情がッ!大人に、この私を憐れむのですかっ!!」

    カナ「あ…が…っ!」

    ベアトリーチェ「助け等来はしない!貴様は一人で死ぬ!儀式の生贄になるのです!」

    ナレーション
     それは自分に言い聞かせるような言葉だった。
     言葉とは裏腹に儀式を始める前にカナを絞め殺しそうな勢いであったが、どうにか冷静になろうとしていたのだろう。
     だが、その未来を覆したのはベアトリーチェの自制心ではなく、否定した希望であった。

  • 91二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 06:58:31

    取り繕うこともできなかったとは…

  • 92二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 07:36:19

    ある種生贄にこだわってしまったばっかりにな部分があるよね
    普通に即刻処刑にしとけばカナは殺せたわけだし
    まあその後アリウスを統治し続けられるかは知らないけど

  • 93二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 14:26:59

    ロイヤルブラッド以外で儀式して意味あるんかね

  • 94124/03/26(火) 18:43:54

    ナレーション
     ベアトリーチェという女について、一つの疑問が生じた。
     「すべてが虚しい」という教えはアリウス生を支配する為に作られた完全なる虚構であるが、
     「子どもとは大人に搾取される存在である」という歪んだ認識はベアトリーチェ自身の思想である。
     では、その思想の源となる「根拠」は一体どこから発生したのだろうか?

     ベアトリーチェ「ば、バカな…っ!?トリニティだと!?その上これほど多くの離反者まで……っ!
             マエストロは一体何をしているのですか!?」

      ミカ「あのマネキンなら逃げたよ」
     サオリ「よくも、よくもカナを…っ!絶対に許さんぞっ!!」
     
     ナレーション
     これは神子柴カナという少女の脳裏に浮かんだ単なる推測でしかないが、
     もしかすると、本当はベアトリーチェは………

     ベアトリーチェ「バカな……っ!ありえない!そんなこと、あり得てはならないっ!!」

     ナレーション
     かつて、誰かに助けに来てほしかった、誰にも導いてもらえなかった「子ども」ではないだろうか?

     カナ「…ほ……とに……かわ……い…そ……な……」

     ナレーション
     神子柴カナは自分を殺そうとしている女に心から同情した。

  • 95二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 18:45:12

    ああー……

  • 96二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 19:29:48

    ベアおばの心に光は届くのか……

  • 97124/03/26(火) 20:15:42

    これ1が書いてて思ったことでもあるんですよね。

    改めて考えてみると、「すべてが虚しい」という教えは嘘と断言しているけど。
    「子どもとは大人に搾取される存在である」という発言はベアトリーチェ自身の思想として語られてるんです。
    でも、ベアトリーチェが大人である以上、彼女にも子ども時代があった筈………マジで何があったんでしょうね?

  • 98二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 23:47:51

    あぁ…ってなった
    カナちゃんほんとに光すぎるな…

  • 99二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 06:35:14

    ナレーション
     努めて冷静であろうとしていたミカやサオリたちの心に怒りが広がる。
     憎き仇敵の元へカナを助けに向かった先で見たのは、助けたい相手の生きていることが不思議な
     ほどに弱り切った姿。こんなものを見せられて頭に来ないのは、それこそ感情のない無機質な人形だけだろう。
     しかも、ベアトリーチェはそれほど弱っていたカナの首に手をかけていたのだから落ち着けというのが無理な話だ。

    ベアトリーチェ「こうなれば、貴方たちにも「崇高」を見せて…

    サオリ「煩いっ!」

    ベアトリーチェ「うぐっ!?貴様、話すらする気がないのか!?」

    ミカ「口約束を平気で破る相手に話すことは無いじゃんね」
    イチカ「地獄に行くっすよ」
    アツコ「カナは返してもらうよ」
    ミサキ「気を付けて。「崇高」が何かは分からないけど何かはあるみたいだよ…」

    "うん、分かってる。油断はしないよ”

    ナレーション
     アリウス分校、最後の戦いが始まろうとしていた。

  • 100二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 13:15:02

    がんばれ〜

  • 101二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 18:52:25

    ナレーション
     ミカとサオリたちが怒りのままに銃を握る一方、隠密行動に優れた狙撃手のヒヨリとゲリラ戦術の専門家アズサが
     カナの救出部隊を先導していた。しかし、彼女たちも冷静でいるとは言い難い。
     予め自分の役割をその身に叩きこんでいたこと、自分たちの代わりに怒り戦ってくれる仲間がいること、
     ベアトリーチェの変身と呼んでもいい変貌を目撃した衝撃で僅かに感情が逸れたこと等、様々な要因が重なったことで
     何とか自分たちの役割を全うしてはいたがその腸は憤怒で煮えたぎっていた。

     ヒヨリ「………!」
     
     一同「「「ッ!」」」

    ナレーション
     アリウス分校での厳しい訓練生活によって身に沁みついたハンドサインで意思を疎通し、息をひそめて一歩また
     一歩と近づいていく。自分たちの失態はカナの危険を呼ぶのだと自らを戒めて、銃を振るう代わりに唇を噛み切る。
     銃声や爆発音に足音を隠し、あらゆる影に身体を隠し、姿なき決死隊は戦いへと身を投じていた。

  • 102二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:21:58

    絶望感に満ちているのに、どうしても輝かしい希望を感じるんだ

  • 103二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:12:02

    頑張れ皆

  • 104二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:06:26

    さあ行くぞ、反逆者ども

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 05:54:01

    本編よりベアおばは弱いこっちは強い、勝ったな(慢心)

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 12:39:41

    行けー!

  • 107124/03/28(木) 17:35:20

    ナレーション
     アリウス・トリニティ連合と対峙するベアトリーチェは異形の姿に変身していた。
     それは人というよりは巨大な植物のようであり、花が咲くように開いた頭から放たれた眼光が外敵を睨みつける。
     ベアトリーチェが得体のしれない何かを隠し持っていると想定していた生徒たちでさえ、この変貌には驚愕した。

    サオリ「くっ、何かを隠しているだろうとは考えていたがっ!!」
    ミカ「もう、女じゃなくて化物じゃんね!」
    イチカ「化物は化物らしく、地獄に行くっすよ!」

    "サオリ、ミカ、突出し過ぎ!気持ちは分かるけど抑えて、冷静に詰めていこう‼”

    ナレーション
     前世院で激しい戦いが繰り広げられる一方、負傷者の治療や前線の補助にあたっていた後衛では、アツコが
     知恵者であるハナコへベアトリーチェの変貌に心当たりについて話していた。

    ハナコ「なるほど、あの変身はその儀式によるものだと……」
    アツコ「でも、おかしい。私が生贄になる予定だったのは生徒会長の血筋……ロイヤルブラットだから」
    ハナコ「カナさんは孤児で義理のお姉さんに拾われる前の来歴は一切不明と聞いています。カナさんがロイヤルブラッド
        に連なる人物でも辻褄は合います。何故、ベアトリーチェがそれを知っていたのかは分かりかねますが…」
    アツコ「つまり、カナと私は姉妹?」
    ハナコ「もしくは、従妹、姪、叔母……関係性は分かりませんが何処かで血が繋がっている可能性が高いでしょう」

  • 108二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:48:19

    ナレーション
     ―■■年前 アリウス分校自治区 生徒会室
     人払いによりガランッと静かになった部屋には、2人の女がお互いに向かい合っていた。

    アツコ母「……本気なのね」

    カナ母「ええ、当たり前でしょう。じっさいに生徒会で姉さんを手伝ってやっと分かった。
        今のこの学校の生徒会なんて人柱でしかない。娘が政治どころか戦争の道具にされるなんて冗談じゃない。
        カナを護れるなら人でなしの鬼でも何でもなってやるわ」

    アツコ母「そう、ね。貴女が私の下につくと大々的に喧伝してくれたお陰で私たち姉妹は殺し合わずにすんだけれど、
         カナとアツコもそうなれるとは限らない。私としては助かるわ。
         でも、どこにカナを預ける気?アリウス自治区の内戦はずっと続いている。安全地帯は無いに等しいわよ?」

    カナ母「宛てはあるわ、話ももうつけてる。私の娘だとわからないように、苗字も新しいものを用意する。」

    アツコ母「……つらいわね」

    カナ母「なに、ちょっとの辛抱よ。私と姉さんの代で全て終わらせる。そしたら、みんなで私の家族を迎えに行きまし
        ょう?」 
        
    アツコ母「そうできればいいのだけれど………近頃は過激派の連中がヤケに元気だから不安だわ。
         でも、アリウスのスポンサーになるような酔狂なバカはいないとおもうけど………」

    カナ母「まぁ、何が来たってへっちゃらよ。だって、よく言うでしょう?「母は強し」って!」

    アツコ母「………そうね。最初からあきらめてたら、出来ることも出来ないわ。
         私もアツコに胸を張れるように頑張らないと………」

  • 109124/03/28(木) 21:48:37

    みたいなことが、あったのかもしれません。

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:51:12

    二人共いまは故人と
    虚しい…

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:40:20

    過去形、そりゃそうだよなぁ…

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 03:12:25

    かなしい

  • 113124/03/29(金) 06:36:10

    お姉ちゃん周りやカナの出生について考えたのは、アズサの過去編をやる直前ぐらいです。
    だいたい行き当たりばったりで書いてる1にしては長いこと温めたネタだと思います。

  • 114124/03/29(金) 07:04:11

    カナ(独白)『(みんなが思っているほど、私は強くない!
            怖いものは怖い!痛いものは痛い!辛いものは辛い!こっそり泣いたことも、吐いたこともある!』

    カナ(独白)『(それでも私がバカな神子柴カナでいたれたのは、きっと優しい人たちがいつも傍に居てくれたからだ!
            お姉ちゃんが無償の愛を教えてくれたから!アズサが諦めない強さを教えてくれたから!
            ルリが仲間を愛する尊さを見せてくれたから!サオリがみんなを守る強さを見せてくれたから!
            私は能天気バカの神輿なカナでいられた。それはとっても幸せなことだ!嬉しい!)』

    カナ(独白)『(みんなが居なかったからと思うとゾッとする!だから、私はもうバカダムを恨み切れない)』

    カナ(独白)『(バカダムは私だ!お姉ちゃんたちと出会えなかった私なんだ!
            バカにすらなれなかった!本当に愚かなことが何か知る機会すらなかった私なんだ!)』

    カナ(独白)『(バカダムのやってきたことは許せないし、許していいことじゃない!間接的にお姉ちゃんを殺した
            のはアイツだ!でも、それでも………ただバカダムを倒して終わりで本当にいいのか?)』

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 12:08:33

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  • 116二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 19:37:42

    しかしこの仮説が正しいとしてもベアおばはもうライン超えちゃってるしブラックラグーンの双子みたいなもんだよ

  • 117二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 21:35:39

    …がふっ!

    アツコ「カナッ!目が覚めたの!?」
    サクラコ「っ!吐いた血で窒息してしまいます!俯せにしてください!」

    ナレーション
     カナが目を覚ましたのは、いよいよ戦いも佳境に入ろうかとしていた頃であった。
     ミイラのように巻かれた身体中の包帯と全身に走るズキズキとした痛みを鬱陶しく思いながら、
     されるがままに「げほげほ」と血を吐き出した。カナは身体を引きずって強引に動かそうとする。

    ここは……

    サコラコ「ここはアリウス分校の聖堂です。気を失う以前のことは覚えていますか?」

    前……そうだ!バカダムゥ゛ッ!!?

    アツコ「落ち着いて、その身体で叫んだりしちゃダメ」

    ナレーション
     意識を取り戻し、現実で起きたことを再認識したカナは大急ぎで立ち上がろうとするが、その前に自分が叫んだ反動
     で更なる痛みが身体を走り、口から血を吐いて倒れ込みそうになるのをアツコが支えて優しく宥める。
     おかげで少しは冷静さを取り戻したカナが最初に感じたことは、自分の周囲にいる知らない人物たちのことだ。

    アツコ?……そっか、サオリが来てくれたんだ。シスターさんたちは助っ人?

    ハナコ「はい。トリニティ総合学園から来ました、アリウス講和対策委員会です。その様子だと記憶の混濁も
        なさそうですね」

    トリニティ………ミカ?なんだ、トリニティって滅茶苦茶いいやつらじゃん

  • 118二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 00:12:16

    いいやつなのは一部なんだ

  • 119二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 01:31:48

    >>118

    それを言ったらお終いよ

  • 120二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 06:34:16

    全員がトリカスって訳でもないやろ!

  • 121二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 12:52:30

    鶏粕

  • 122124/03/30(土) 16:07:54

    アツコ「トリニティとシャーレの先生に協力して貰って、アリウスのみんなも出来るだけ味方につけて助けに来たの。
        そしたら、ベアトリーチェが化物になって応戦してきて……」

    ハナコ「ですが、戦況はこちらが有利。もうまもなくすべてが終わるでしょう」

    ナレーション
     アツコたちから現状について説明された時、カナは意識を失っていた時の夢を思い出した。
     バカダム………ベアトリーチェという因縁深い女は許されないことをしたし、カナ自身許す気は毛頭ない。
     だが、ただぶん殴ってブッ殺して、それで終わりでいいのかという疑問と、その答えが一向に出ない気持ち悪さ。
     その名前の付けづらい奇妙な感情が使命感となって、カナを動かした。

    うぐっ!

    アツコ「カナ、駄目だよ!」
    ルリ「カナ!?ジッとして!!油断できる怪我じゃあないんのよ!?」

    でも、いかねぇと……このままだと、なんか駄目だ気がする…っ!

    ハナコ「そんな非論理的な……」
    サクラコ「なにか気になることでもあるのですか?」

    バカダムは許さん!許さんが、ただぶん殴って終わりも何か違う気がする!

  • 123二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 19:14:06

    希望の未来へレディ・ゴーッ!!

  • 124二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:25:05

    ナレーション
     論理もなければ根拠もない、感情と感覚に任せた暴走に近い暴論。
     誰もがバカなことを!と混乱する中で、しかし歌住サクラコだけはその暴走に覚えがあった。
     それはキヴォトスの生徒には以外にありがちなモノ、自分の中の願望・目的を客観視しきれないまま、
     それでも諦められずに走りだそうとする衝動。俗に多くの人々が思春期、或いは青春と呼ぶものの発露であった。

    サクラコ「…ルリさん、カナさんに装備を」
    ルリ「正気!?カナは動けるような身体じゃない!それなのに戦場に行かせるなんてっ!!」
    サコラコ「ですが、止めても貴方は行くのでしょう?カナさん」

    ごめん!でも……いかないと、何をすればいいのか、何がしたいのか分からないけど、でも行かないといけない!
     
    ナレーション
     強引に体を動かしたことで包帯の隙間から命が零れ落ちる。地面に沁み込んで消えてく。
     それでもカナは歯を食いしばり、自分が行くべき場所、向き合うべき相手を見据えた。
     そうしなければ後悔すると、何故かそれだけは確信出来ていたからだ。

    アツコ「一つだけ約束して、絶対に無茶はしないで。私の後ろに居て」
    ルリ「アツコッ!」
    アツコ「ここで暴れさせるわけにもいかないでしょう?」
    ハナコ「それはそうですが……」

  • 125二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 07:24:28

    このレスは削除されています

  • 126二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 16:20:07

    頑張れカナちゃん

  • 127二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 16:55:49

    ナレーション
     何度も言うが、カナは重症だ。生きていること自体が奇跡と呼べる状態から応急処置で危機を脱したばかりである。
     そんな状態で立って動き、その上、装備を身に着けて戦場へと足を踏み入れるのは自殺行為と言っていい。
     だが、カナは自分の意志を曲げようとはしない。無理矢理に止めようとすれば、カナの傷をまた開くことになる。
     アツコ達が行かせるしかないと諦めるのも正しく、止めようとするルリ達もまた正しい。答えのない問題だ達

    サクラコ「ここで議論をしても平行線、どちらの意見も間違ってはいません。
         なら、少しでも後悔のない道を選ばせてあげましょう」

    ありがとう!シスターの人!

    サクラコ「歌住サクラコです。ですが、無理を許すわけではありませんよ?
        積極的な交戦は禁止、常に誰かの傍で守られてください。貴方は重症人なのですからね?」

    分かった!

    ルリ「~ッ!!もう、バカじゃないの!?こんなことしなくても、私たちは助かるのに!」

    そうだな、私はバカだ!バカだから、ちゃんと決着をつけたい!だから、頼む!

    ナレーション
    周囲の反対も、自分の命が危険にさらされるリスクも、全て理解したうえで「バカだから」と納得の為に立ち上がる。
    その姿はトリニティの謀略に疲れ果てていたハナコにとって理解不能の馬鹿に見えたが、不思議と眩いほどに輝いた
    光のようにも感じられて、気が付けば反論の言葉も失い閉口していた。
     
    ルリ「………っ!!死んだら許さないっ!絶対生き残って、美味しいご飯驕って!」

    ああ、分かった!

  • 128二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:04:28

    死んじゃだめだぞカナちゃん

  • 129二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 23:10:14

    カナ、言動がストレートに馬鹿っぽくてうるさいけど其の実は…って感じの、偏見だが昔のジャンプ的な、キヴォトスだと多分珍しいタイプの主人公だと思う。内戦の地獄で身内の死を経験して尚己が太陽にならんとする様は、他でも出てたようにモモイに似てるようで、だけどちょっと違うような…何と言うか、不思議な魅力がある娘だ

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 03:28:37

    がんばれ〜

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:40:36

    >>127

    ハナコ「あ、あのっ!」


    ナレーション

     防弾ジャケットを羽織り、たった3本まで減った銃剣の一本を愛銃につけ、残り2本を腰に差し、

     愛銃のマガジンを入れ替える。着々と装備を整えて、今にも飛び出していきそうなカナを前にして、

     ハナコはぐちゃぐちゃになって纏まらないまま、考えをぶつけるべく声をかけた。


    なんだ!?ピンクの髪の人!


    ハナコ「あの、その……」


    大丈夫か!?ゆっくり落ち着いて深呼吸するといい!その間に全部終わらせてくる!


    ナレーション

     成功するにしても失敗するにしても、あの身体で戦場に出て無事でいられる訳がない。止めなければいけない。

     ハナコの理性は警鐘を鳴らしているのに、静止の言葉が出てこない。言いたいことはそうじゃないと、

     心の内側にある何かが叫んでいる。ハナコはもう自分が何をしたいのかも分からなかった。


    ハナコ「ど、どうして、そこまでするんですか?」


    ナレーション

     絞りだしたのは、たった一言だけの素朴な疑問だった。


    分からん!けど、多分………これから先も胸張ってみんなの隣にいたいからだと思う!

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:17:00

    つよい

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:10:48

    ナレーション
     カナという生贄を用いた儀式によってベアトリーチェが得た「崇高」の力は確かに強大であったが、
     トリニティ最強戦力の一人であるミカと正義実現委員会のエリートであるイチカ、他ならぬベアトリーチェが育てた
     アリウスの戦闘部隊に加えて、シャーレの先生の指揮も加わったとなれば幾ら何でも多勢に無勢。加えて、ヒヨリたち
     がカナを救出したことで儀式が不完全に終わり、ベアトリーチェの「崇高」の源が失われたことも大きい。
     カナたちが戦場へと辿り着いた時、まだ決着はついていないにしても趨勢は既に決していた。

     バカダム!

    ナレーション
     聖堂に叫び声が木霊して、その場に居た全員の意識がカナに集約される。
     ベアトリーチェは既に怪物としての姿を保つことも難しくなり、以前の赤い人型の偉業と花の怪物の中間の様な
     不気味で不完全な姿をしていた。

     ミカ「カナちゃんっ!?」
    サオリ「バカっ!なんで来た!?」

    すまん、サオリ!私にも分からん!

    イチカ「本当に何で来たんっすか!?」

    分からんが、それでも、きっと、やらなきゃいけないことがある!そんな気がした!

    サオリ「そんなバカな……っ!後ろに戻れ、今度こそ死んでしまうぞっ!?」

  • 134二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:20:15

    やっちゃえカナちゃん
    とっとと済ませて下がろう

  • 135二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:24:19

    >>133

    すまん!でも、きっと、これは大事なことだ!


    サオリ「大事なことって、何をしに来たのかもわからんのだろう!?」


    ああ、分からなかった!でも、バカダ…ベアトリーチェのバカ面を見てやっとわかった。


    ナレーション

     必死に静止するサオリの懇願に謝罪を返し、カナはベアトリーチェに向き直る。

     ベアトリーチェは傷ついた身体で苦し紛れに攻撃しようとするが、それを見逃すほど甘い戦士はアリウスにいない。

     サオリたちの銃撃が攻撃を打ち落とし、アツコの煙幕がカナの姿を隠し、カナの投げた銃剣が腕を地面へと縫い付け

     る。ベアトリーチェはもう睨みつけるしか出来なかった。


    ベアトリーチェ「私を笑いに来たのですか?失敗作」


    ベアトリーチェ、お前は……ずっと助けて欲しかったんじゃないか?


    ベアトリーチェ「は?」


    ずっと、不思議だった。

    どうしてお前はアリウスの場所を知っていたのか?どうしてロイヤルブラットが生贄になると知っていたのか?

    どうして私がアツコの代わりに使えると知っていたのか?どうして……理事長でも先生でもなく生徒会長なのか?


    サオリ「カナ、お前何を言って……ミカ!?どうした!?何故そんなに驚いた顔をする」

    ミカ「いや、でも、確かに辻褄はあるけど………っ!」


    ベアトリーチェ………お前、元アリウス生だろ?

  • 136124/04/01(月) 21:27:01

    おひさしぶりです。1代理の正実モブです。

    1は自分がにわかなのをいいことに、原作で情報が出ていない(と思っている)ところはオリジナル設定で補完する
    つもりです。

    アズサ過去編でもう大分捏造設定を出したので、今更ではありますが、苦手な方はご注意ください。

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:37:25

    ゲマトリアは外から来たんじゃ……? と思ったけどベアおばだけ妙に他の連中とスタンスが違うし、こいつだけそうというのはまったくありえなくもない……のか?
    黒服の外から来たみたいな発言もゲマトリア全員じゃなくて自分だけ、あるいはメンバーの大半がそうであると言っていたのなら一応つじつまは会う……か?

  • 138124/04/01(月) 21:45:44

    >>137

    キヴォトス→外→キヴォトスでも、外から来たと言えますので辻褄は合うかな?合うかも?

    ごめんなさい、もしかしたら1の勘違いかもしれません。

  • 139二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:52:58

    こまけぇことはいいんだよ!の精神で行こう
    二次創作はそういうものだよ

  • 140二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:44:19

    >>135

    ナレーション

     アリウス生を悪しき独裁者から助けに来たはずが、その独裁者がかつてのアリウス生だという衝撃の考察は

     その場の誰もを混乱させた。アリウスにもベアトリーチェが現れる以前があったことはもちろん誰もが知っているし、

     長い内戦時代があったことも周知の事実だ。しかし、それでも自分の母校を武力制圧して後輩たちを丸ごと洗脳した

     だなんて発想は謀略渦巻くトリニティの生徒たちにもないものであり、信じたくないことだった。


    ベアトリーチェ「そんなもの、何を根拠に…っ!?」


    私たちにトリニティを憎めと教えたのはお前だ。ベアトリーチェ。


    ベアトリーチェ「ふん、あんなものはエデン条約を襲撃させてミメシスを手に入れる策に過ぎない」


    初耳だがっ!?あ、でも、エデン条約の締結に向けてトリニティとゲヘナが動き出したのはつい最近だ!


    ベアトリーチェ「あれはっ!………元から、ああなることを予見していただけだ」


    反乱は予見できなかったのにか?


    ベアトリーチェ「………貴様、いい加減にしろ。一体何が言いたい?」 


    ナレーション

     傍から見れば、ベアトリーチェは必死に否定しようと取り繕っているように見えた。

     アリウス出身という過去のものがベアトリーチェにとって恥ずべきものだったのか?カナに分かったように語られた

     のが気に食わなかったことのか?或いは、自らの過去におびえていたのか?その心中はベアトリーチェ自身にしか

     分からないが、それでもカナの推察を認めようとしていないのは事実だった。

  • 141二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 07:02:24

    >>139

    そうですね、もうここまで来たら今更後に引けないのでこのままいきます

  • 142二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 07:51:48

    実際ゴルコンダがベアトリーチェの葛藤や過程について知らずともいいものに「格下げされた」って言っていたけれど、それは翻せば先生の逆鱗に触れていなければ明かされていた、相応のものがあったとも解釈できるよね

  • 143二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:03:19

    新解釈だ

  • 144二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:33:40

    >>140

    お前は過去を否定しに来たんだ。

    地べたで這いつくばって、傷つけ合って、泥水すすって、ゴミ箱漁って………そんな自分の過去を否定しに来た。


    ベアトリーチェ「口を閉じろッ!」


    アツコ「させないっ!」


    ナレーション

     とうとう反論の言葉も出なくなったのか?ベアトリーチェはカナを口止めしようと力尽くの強硬手段に出るが、

     護衛についていたたアツコが前に出て銃を撃ち放なったことで地に膝をつく。


    ベアトリーチェ「子ども風情が…っ!!」


    いい加減、いい訳はやめろよ。バカダム。

    お前は私たちを搾取していたのは子どもだからじゃない。寄る辺のない弱者だからだ。


    ベアトリーチェ「黙れっ!」


    お前が弱者を搾取していいと考えているのは強いからじゃない。お前が弱者だったからだ。


    ベアトリーチェ「黙れっ!黙れっ!」


    お前がトリニティを憎んでいるのは何かされたからじゃない。支配者の代わりに恨む相手が欲しかっただけだ。


    ベアトリーチェ「黙れっ黙れっ黙れ!!」


    きっと、お前は子どもの頃からずっと弱いままだ。年齢に、肩書に、崇高に依存して強さを演出してただけだ。

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:34:48

    過去はバラバラにしてやっても石の下からミミズが這い出るようにやってくる

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:43:34

    ベアトリーチェ「黙れぇーっ!!!」

    ………ベアトリーチェ、お前は内戦に支配されたままの子どもだ。アリウス分校の過去そのものだ。

    ナレーション
     カナが言葉をつづけるたびにそれをかき消そうとベアトリーチェの虚しい叫びが木霊する。
     それはまるでカナがベアトリーチェの古傷を淡々と抉っているかのようであり、或いは感謝を起こした小さな子ども
     を宥めているようでもあった。……少なくとも、恐るべきアリウスの独裁者の姿は影も残ってはいなかった。

    ベアトリーチェ「違う!違う違う違うっ!私は崇高を手にした偉大なべ支配者だ!アリウスの生徒会長だ!」

    ………お前が居た頃の生徒会長は、そんなに眩しく見えたのか?

    ベアトリーチェ「っ!!」

    だから、その力が欲しかったんだろう?お前にとってそれは単なる肩書じゃなかったから、強さの象徴だったから。

    ベアトリーチェ「わた、しは……」

    ナレーション
     ベアトリーチェはとうとう反論の叫びをあげることさえ出来なくなった。その気力さえ枯れ果てた。
     結局、カナはただの想像を喋っているにすぎないのだが、その言葉を聞くベアトリーチェの姿こそが、
     その推理の正しさを証明していた。

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:46:37

    なんで校長とか学園長じゃないんだろうね?

  • 148124/04/02(火) 19:55:57

    >>147

    分からんので捏造しました。

    本作ではベアトリーチェ在籍時のアリウス分校生徒会長が一般生徒時代のベアおばの憧れだったということになっています。


    原作時空ではどうだったか?ヨースターさんに聞いてみないと分かりません。

  • 149124/04/02(火) 20:47:46

    1がついさっき思い出したんですが、ミサキ曰く内戦始まったの原作の10年前なんですよね。

    でも、カナ出生の秘密のところでアツコ母が内戦はずっと続いてるって………よし、小さな小競り合いがけっこうあっ
    たことにしましょう。
    大規模な戦争としての内戦は10年前、それ以前にも過激派と穏健派はバチバチやってたから、小規模な内戦は
    ずっと続いていた。よし、これで行きましょう。


    正実モブA「あまりにも雑過ぎるような……」
    正実モブB「本当にいいのかな?」
    正実モブC「確かに、今更やり直しする訳にもいかないけどさ……」

  • 150二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 01:25:55

    まあいいでしょう

  • 151二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 06:55:49

    >>146

    お前は本当はずっと助けて欲しかったんだろう?

    年中下らないことで銃を撃ちあって、惨めに這いつくばって、生きる為にゴミ箱を漁って………藻掻き続ける

    自分の手を取って救い上げて欲しかったんだろう?でも、その手は何処にも無かったから自分で這い上がろうとした。


    ベアトリーチェ「………」


    今までアリウスのみんなを苦しめてきたことは許せん。


    許せんが、お前は私だ。お姉ちゃんにも、サオリにも、ミカにも出会えなかった私自身だ。

    光の道の歩き方を教えてくれる人にも、仲間として守り続けてくれた人にも、小さな願いを救い上げてくれた人にも

    出会えなかったアリウス生だ。


    ナレーション

     カナが膝をついて視線を合わせると、ベアトリーチェが持つ無数の目がゆっくりとカナへと向いた。

     アリウスの内戦が本格的になったのは10年前。しかし、その火種となる憎しみと争いの連鎖は常にあった。

     それは環境を歪め、人格を歪め、闇の歴史を作り出す。ベアトリーチェこそ、アリウスの内戦が生んだ闇そのもの

     であった。


    私はお前を殺さない。だから、牢屋に入って罪を償えベアトリーチェ。


    それで全てを終わらせよう。内戦の歴史を終わらせよう。もう………憎しみばかりの過去はいらない。

  • 152二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 15:20:14

    俺の肉しみは消えないんだ

  • 153二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:26:29

    カナちゃんとベアトリーチェて多分
    「なれたかもしれない自分」(ベア目線)
    「なってしまったかもしれない自分」(カナ目線)なんだろうね。だからこそ「目を逸らせない」し「目を逸らさない」んだ。

  • 154二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:46:58

    ナレーション
     カナの言葉に返答を返したのは、ベアトリーチェではなくパチパチと鳴らされた喝采の音。
     その音に反応した一同が意識を向けた先にいたのは、黒いスーツに身を包んだ罅割れた片目の異形。
     かつてアビドス高校の自治区で先生と対峙した、黒服を名乗る大人の姿がそこにあった。

    黒服「実に素晴らしいものを見せて頂きました。先生ではなく、生徒たちが自らの意志で歩みを始め、
       自らの頭で道を作り、自らの力で踏破して見せた物語。キヴォトス最大の神秘を持つ小鳥遊ホシノにさえ、
       成し遂げることの出来なかった偉業。賞賛に値します」

    "みんな、下がって。でも警戒は怠らないで"

    ミカ「何か知っているの?」

    "まぁ、少し因縁があってね・・・・・・"

    サオリ「アイツの姿には見覚えがある。たしか、何度かベアトリーチェを訪ねてアリウスに来ていた」
    イチカ「増援ってことっすか?」

    ナレーション
     この場に集う生徒たちはミカを除いて荒事馴れしていることもあって、想定外の事態でありながら冷静に、
     距離を取りながらも銃に弾丸を込めて戦闘態勢を取っていた。
     
    黒服「クックック……そう構えずとも、私に戦う意思はありませんよ」

  • 155二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:26:35

    黒服ー!!

  • 156二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:34:26

    >>154

    "何をしに来たの?”


    黒服「みなさんの物語に水を差すようで大変恐縮ではありますが、彼女を連れていかれると困りますので、

       迎えに来たのですが………」


    ナレーション

     そこまで言いかけると、黒服は周囲から銃を向けられていながら少しも躊躇わず、ベアトリーチェへと向き直る。

     カナとの問答を得て何か思うところがあったらしく、彼女は何も言わずただ項垂れていた。

     

    黒服「ご気分がすぐれないようですね?ベアトリーチェ」


    ベアトリーチェ「………本当に最悪です。こんな碌な教育も受けていない搾取されるだけの弱者どもに、

            ずっと私の手の平で踊っていただけの道具風情に………っ!!」


    ナレーション

     ベアトリーチェの顔についた無数の目にからはポツリッポツリッと雨が降り出していた。

     ベアトリーチェという女の心境がどのようなものであるか、それはベアトリーチェ自身にしか分からないことではあ

     あるが、少なくとも敵意や怒りを抱いているようには誰の目にも見えなかった。


    ベアトリーチェ「中でも一番死にかけのバカな小娘なんかに見破られるなんて屈辱の極みですよ……っ!!」


    ベアトリーチェ………


    黒服「なるほど、神子柴カナさんの推理は正しかったと……それでどうします?」

  • 157二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 00:55:57

    どうする

  • 158二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 02:52:36

    ここ数日目を離していた間に怒涛の展開…

  • 159二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 06:36:45

    過去は嘘では欺けない。アリウス自治区が辿って来た暗い歴史のツケがカナたちの代で噴出した訳だ

  • 160二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:14:11

  • 161124/04/04(木) 20:43:47

    ナレーション
     黒服の問いかけに対して、ベアトリーチェはすぐに答えを出すことは出来なかった。
     俯いたまま沈黙して、何かを考えていたようにも、諦めていたようにも見えた。
     そうして、暫く黙っていたベアトリーチェがぽつりと独り言をこぼすように出した答えは……

    ベアトリーチェ「………行きましょう、黒服。私にはやらなければならないことがある」

    黒服「クックック……決まりですね」

    サオリ「行かせると思うか?」
    ミカ「2人とも殴り飛ばして終わりじゃんね☆」

    "…いや、行かせよう。黒服に手を出すのは危険だ”

    ミサキ「本気?」
    イチカ「そこまでの相手なのは分かったっすけど………」

    ナレーション
     先生の言葉に生徒たちは驚きと不満を返しながらも、渋々従った。
     ベアトリーチェ一人だけならばアリウス生の解放の為に戦わざるを得なかったが、黒服と無理に戦う必要はない。
     その理屈は誰もが理解していたが、だからこそ戦力が一度に揃っている今叩くべきではないのか?という考えも
     あり、心からその決断に納得するのは難しいようであった。

    アツコ「みんな、落ち着いて。カナは戦える身体じゃない」

    "そういうこと。私も出来るなら一度殴っておきたいんだけどね"

    ナレーション
    護衛としてカナに注視していたアツコが先生の意思を汲み取ると、それはそうだと生徒たちは納得する。
    彼女たちの目的はベアトリーチェをぶちのめすことではない。カナを取り戻して、アリウスの明日を勝ち取ることだ。

  • 162二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 00:06:59

    勝ったか

  • 163二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 01:51:00

    カナの介入によってベアトリーチェの心情が「物語に必要なもの」として解釈された…てこと?

  • 164124/04/05(金) 07:01:13

    ベアトリーチェ「少し待ってください、黒服」

    ナレーション
     黒服の手を取りゆっくりと立ち上がるベアトリーチェだが、すぐに立ち去ろうとはしなった。
     黒服へと言葉を掛けて一度立ち止まると、そのドレスに包まれた胸の間から銀のカギを一本取り出して、
     カナに向けて投げる。宙を踊った鍵はカナの守りについているアツコがキャッチして見回した。

    サオリ「……アツコ」

    アツコ「特に変な仕込みをしてるようには見えない、何の変哲もないカギに見える」

    ベアトリーチェ「生徒会室のカギです。先代生徒会長として神子柴カナ……貴女に継承します」

    私が生徒会長…?無理だ!私はバカだぞ!?」

    ベアトリーチェ「いいんですよ、神輿は貴方ぐらいが軽くて丁度いい。………黒服、またせました」

    黒服「クックック……いえ、では行きましょう」

    ナレーション
     言いたいことを言い終えると、2人の大人は闇の中へと消えていった。

  • 165二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 07:35:19

    ベアトリーチェもカナの説得に思うところがあったのね
    原作のように先生憎しで色彩を呼び寄せて処刑は回避できそう

  • 166二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 10:46:23

    ここでスレタイ回収

  • 167二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:47:30

    …んぐ、あ?ああ?

    ナレーション
     カナが意識を取り戻した時、起き上がろうにも痛みで身体が言うことを聞かず、ぼんやりとした意識が覚醒するまで
     ジッと知らない天井を見上げていた。そうするとゆっくりと記憶が蘇ってきて、自分が何をしていたかを思い出す。

     (ベアトリーチェから鍵を貰って、黒服と消えていくのを見送った後、肩の荷と一緒に力も抜けて……)

     そ、そうだ!みんなはあ゛っ!!?

    ナレーション
     アリウスのみんなや助けてくれたトリニティの人たちのことを思い出し、慌てて起き上がるカナの傷口が鈍い
     痛みを訴える。しかし、その甲斐あってか忙しくしていた救護騎士団の少女がカナの覚醒に気が付いた。

    セリナ「目が覚めましたか?でも駄目ですよ、酷い怪我なんだからまだ寝ていないと」

    す、すまん。……なぁ、アリウスのみんなを知らないか?後、助けてくれたミカとシスターの人と名前分からないけど
    黒セーラーの人と何かピンク色の人。シャーレの先生も!

    セリナ「大丈夫ですよ、みんな無事です。怪我をしている方も私たち救護騎士団が責任を持って元気にします」

    そっか、よかったぁ………

    ナレーション
     みんなが無事。自分たちは助かった。そう告げられて、やっと全部の荷が下りたカナはベッドへと倒れ込んだ。
     これからも大変なことが沢山起こるだろうし、圧政が終わったからと言って必ず平穏が来るは限らない。だけど、
     それでも、アリウスの長く苦しい憎しみと争いの時代はようやく終わったのだ。

  • 168二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:24:13

    エピローグだ……

  • 169二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:30:39

    あとはWappyEndだけ!

  • 170二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 10:26:45

    ナレーション
     それからの話をしよう。
     シャーレの仲介でトリニティに保護された200余名にも及ぶアリウス生たちは、個人差こそあるものの
     劣悪な環境下に置かれていた影響で肉体的にも精神的にも長い療養を必要と判断された。
     また、アリウス分校の今後についてサオリの提案とアツコを含めた複数名の推薦により、
     トリニティとの合併と神子柴カナの生徒会長就任が決定。
     そして今日、正式な合併手続きの為、アリウス分校最後の生徒会長はティーパーティーの会議室へと招待されていた。

    ナギサ「神子柴カナさん、お身体の調子はどうでしょうか?見たところまだ本調子ではないようですが……」

    ナレーション
     事実、カナの怪我はまだ完治していない。頭や身体に白い包帯がぐるぐる巻かれているし、立って歩くのも制限さ
     れていて車いす生活が続いていた。

    平気だ!毎日飯が美味いし、綺麗な布で身体も拭ける!服の着心地までいい!こんなに贅沢な暮らしは初めてだ!

    セイア「救護騎士団の療養食とただの病衣でそこまで喜ばれると、こちらとしては返って複雑だね」

    幸せなんだから喜べばいいんじゃないのか!?

    ナギサ「……色々と言いたいことはありますが、まずは声を落としてください。そのように喧しいのは淑女として
        恥ずべきマナー違反ですよ」

    す、すまん……

    ナギサ「………礼儀作法も一から叩き込まなければなりませんね」

    ミカ「私は今のカナちゃんも好きだけどなー。なんか元気出てこない?

  • 171二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:52:33

    >>170

    ナギサ「・・・はぁ」


    ナレーション

    ナギサは自分と同じく礼儀作法について厳しい教育を受けている筈の、幼馴染みが放った粗雑な言葉に頭が痛くなった。

    たしかに神子柴カナの元気の良い声と態度は見ていて微笑ましく感じるが、カナは単なる1生徒ではなく

    1つの学校の生徒会長。その上、これから権謀術数渦巻くティーパーティーの新たなホストになろうというのだ。

    礼法の仮面を被り権威の盾を護る術は必ず必要になる。というのが、ナギサの考えであった。


    ナギサ「まぁ、いいでしょう。いえ、良くはありませんがカナさんたちの経歴を考えれば仕方の無いことです。

        学校の顔となるティーパーティーのホストとして、相応しい振る舞いはこれから覚えて頂ければ構いません」


    普通の勉強だけで結構大変なんだが・・・・・・分かった、頑張る!あ、頑張る


    ナギサ「良いお返事を聞けて何よりです。何処かの幼馴染みにも見習って欲しいぐらいですね」


    ナレーション

     桐藤ナギサは生徒であると同時に優秀な政治家であり、主観ではなく思考を以て相手を観察する術に長けている。

     勿論、ナギサも人間であるので何時何時も冷静冷徹とはいかないが、少なくとも今この場において、ナギサは

     この場の誰よりも冷静かつ俯瞰した視点で神子柴カナを観察していた。


    ナギサ「(なるほど、「御輿」とはよく言ったモノ。誰よりも明るく、それでいて冷静で強い意志を秘めていながら、

         近くの人間に全幅の信頼をして「見せて」いる。「賢い」よりも「強い」よりも怖い相手です。

         ・・・・・・・・・しかし、だからこそ、彼女をトリニティに引き入れることが出来たのは僥倖ですね)」


    ナレーション

     トリニティの女王は瞳の中の「政治屋」を穏やかな笑みで包み隠し、紅茶を嗜んで見せた。

  • 172二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:10:40

    よかった、よかったなぁ

  • 173二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 06:25:58

    茶会三人組の権力が維持された状態での編入ならカナも庇護が受けられるしまぁ大丈夫かな?

  • 174二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 16:31:47

    やったねカナちゃん

  • 175二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 19:13:55

    ナレーション
     ナギサの称した通り、アリウス分校の勢力は政治的に無力という訳ではない。
     保有する武力は言わずもがな、知恵・知識が無いだけで頭の回る生徒は少なくなく、部隊長経験者たちという戦術眼
     と少人数とはいえ人を率いるノウハウを持つ精鋭の存在も無視出来ない。トップはバカっぽい言動をしているが、
     その実態は悍ましい洗脳支配からアリウス生たちの心を護り続けた天然のカリスマ。
     極めつきが、トップの御輿を担いでいる逸材たちの存在だ。

    あ、自己紹介がまだだったな。・・・でしたね?ともかく、アリウス分校新生徒会長の神子柴カナだ!・・・です。
    それでこっち・・・らが、

    サオリ「・・・アリウス分校、新生徒会副会長の錠前サオリだ。今回はカナ・・・・・・会長の補佐と護衛として同行している。
        よろしく、頼む」

    アツコ「ごめんなさい。2人ともこういう場は慣れて無くて、少しの無礼はご容赦して欲しい。
        私はアリウス分校、新生徒会書記の秤アツコ。宜しく、おねがいしますね」

    ナレーション
     圧倒的上位者である圧制者を相手に家族を護り続けた元特殊精鋭部隊アリウススクワッド隊長 錠前サオリ。そして、
     アリウスの「姫君」として「教養」と「政治」の2つを教え込まれて育てられた秤アツコ。彼女等が神子柴カナ
     という御輿の元で一致団結して目標を見据えている。これがどれほど恐ろしい隣人であり、頼もしい同胞であるか、
     それが分からない女にティーパーティーのホストは務まらない。

    ナギサ「(幸いミカさんという共通の知人がありますし、彼女たち側から見た私たちの印象もそう悪く無い様子。
         何としてでも彼女たちを新たな友人としてともに手を取り合わなければ・・・・・・・・・争い好きの茶会雀たちを
         抑えるのは急務ですね)」

  • 176二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:20:56

    ちゃんと成立したのか
    よかった

  • 177二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:58:52

    良かった

  • 178二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:17:57

    ナギちゃん、これからが大変だね

  • 179124/04/08(月) 06:46:08

    まじでナギちゃんはこれからが大変です。
    アリウス編入に伴うゴタゴタとエデン条約が時期として重なっているので・・・・・・

  • 180二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 08:38:04

    セイアが襲撃されてないだけまだましか

  • 181二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 15:24:43

    もうちょっとだけ続く?

  • 182二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:00:14

    すいません、空手じゃ無いけどお稽古があったので遅れました。


    >>175から続き再開しますね。


    ナギサ「改めての確認になりますが、アリウス分校はトリニティへの統合を望むということで宜しいですね?」


    ああ・・・はい、ベアトリーチェは本当にバカ・・・用語のしようがない圧制者で独裁者だ・・・でしたが、

    正式な学校ではないアリウスに物資を安定して供給していたのはベアトリーチェのコネだ・・・でした。


    ベアトリーチェを打倒した今、私たちに学校を運営する能力も余裕もない・・・ありません。


    ナギサ「・・・志は立派ですが無理に言葉を整えなくとも、楽に話してくださって構いませんよ。

        ・・・・・・・実際、私と同じトリニティのホストでも雑な話し方をする方がいますから」


    ナレーション

     じろりとナギサの視線がミカへと向けられるが、ミカは素知らぬ顔でニコニコと笑みを浮かべている。

     今更、ミカに丁寧に話されても却って気味が悪いので、本気で責めている訳ではなかったとはいえ、

     こうも「自分は関係無い」という顔をされるとナギサもムカついた。

     これから同胞となる客人が同席していなければ怒りのロールケーキを口に突っ込んでいただろう。


    そうか?私としては助かるが・・・・・・本当にいいのか?


    ナギサ「ええ。他の学園の生徒会にも色んな方をする方がいらっしゃいますから、

        話し方ぐらいなら個性の範疇で住ませられます」


    ナレーション

     それと比べて、神子柴カナのなんと素直なことだろう?

      自身でそのカリスマの秘密を分析して理解していても、その実直な在り方をナギサは好きになり始めていた。


    ナギサ「トリニティとしても、私個人としても、貴女方アリウス分校を歓迎致します」

  • 183二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 06:37:32

    "補習授業部?"

    ナレーション
    正式な合併手続きが成されて、カナがアリウス分校生徒会長からアリウス分派のホストになってから数日後。
    ティーパーティーに招待を受けてトリニティを訪れた先生はナギサの言葉を聞き返した。
    てっきり、エデン条約に向けて仲介でも頼まれるかと考えていたので、想定外の依頼に驚いたのである。

    ナギサ「はい。悲しいことですが、私たちトリニティにも成績の振るわない方がいらっしゃいまして・・・」
    ミカ「まぁ、ぶっちゃけると問題児を何とかして欲しいじゃんね」
    ナギサ「ミカさん、そのような言い方はいけません。愛の必要な方と言って下さい」

    "ようするに補修授業をすれば良いの?"

    セイア「端的に言えば、そういうことになるね。だが、今回の話にはもう一つ特別な事情がある」

    "特別な事情っていうと・・・"

    私たちのことだ。アリウス分校では数学や国語なんてやれなかったからな。

    セイア「このままでは元アリウス分校の転校生たちが軒並み落第してしまう。
        とはいえ、1部の生徒たちに合せて授業そのもののレベルを落とすわけにはいかないだろう?」

    ナギサ「まぁ、そういうことですね。アリウス分校の生徒と括ってしまうと彼女たちの名誉を傷つけてしまいますし、
        元々トリニティにいた愛の必要な方にも入部して貰うことになりますが・・・・・・」

    "分かった、そういうことなら任せて"

    ああ、任せた。

  • 184二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 12:10:08

    とくに裏もなく普通に補習するのかな

  • 185二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 13:40:34

    裏切り者なんてないから普通に元アリウス+原作組かな?

  • 186二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:35:18

    元アリウス生A「ばにたすばにたす・・・」
    元アリウス生B「a+b=ばにたーたむ・・・」

    "え?えっ?"

    ナレーション
     ナギサに教えられた通り、補習授業部の部室となる部屋へとやってきた先生が目にしたもの。
     それは死人のように生気の無い眼をした元アリウス生たちが机にかじりついている姿だった。

    アツコ「ああ、先生。彼女たちを見てしまったのね」

    "あ、アツコ、あの子たちはいったい・・・・・・?"

    アツコ「あの子たちはアリウスの中でもマシな教育を受けてこられた幸運な子たち。
        容赦の無い模擬テストで知らない概念を山ほどをぶつけられたことで自信喪失したアリウスの賢者たちだよ」

    "因みに、あの子たちが受けられたマシな教育って・・・"

    あいつら等はすごんだぞ!ひらがなが書けるし、足し算と引き算も出来るんだ!

    サオリ「ヴァニタスを習った時に履修した古語なら書けるんだがなぁ・・・・・・」

    "そ、そっか。なら、小学校1年生レベルから短期間で高校生レベルまでだね。それも200人以上・・・・・・"

    ナレーション
     何だかんだ教職らしいことが出来ることを喜んでいた先生だったが、ここにきて厳しい現実を前に目眩を覚えた。

  • 187二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:38:41

    うーんこの……

  • 188二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:24:49

    俺たちの「戦い(補習授業)」はここからだ!

  • 189二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 06:56:01

    "あれ?でも、3人はあんまりショック受けてない感じだね。もしかして点数高かったり・・・"

    サオリ「それもあるが、私たちは元々自分が賢いとは考えてないからな」10点

    アツコ「それに、私は1番ちゃんと教育受けられてたから」15点

    お姉ちゃんの教育の賜物だな!(15点)

    ナレーション
     3人の取り出した答案用紙は確かに高得点を叩き出していた。アリウス基準ではトップクラスである。
     しかし、それでも、トリニティの基準では文句のつけようもない赤点であることを知ると、先生は再び現実に
     打ちのめされた。

    "そ、そうだっ!トリニティ子も補習受けてるんだよね?"

    あー、それがまだ来てないんだ。

    サオリ「今、アズサが迎えに行ってくれている。大人しく待っていれば良い」

  • 190二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 07:37:40

    まあ、色々とマシにはなるかな? 主にウラワトリニティフラワー……

  • 191二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 16:05:10

    3スレ目行く?

  • 192124/04/10(水) 19:09:31

    ナレーション
     補習授業部のメンバーを集める任務を受けて、教室を後にしたアズサは正義実現委員会・・・・・・・・・の尋問室に居た。
     その両手には手錠がつけられており、机に向かい側にはアリウスで共闘した戦友のイチカが肘を突いて呆れたように
     溜息を吐いている。それは尋問官と被疑者というよりは、休み時間に話をする学友のようなやりとりだった。

    イチカ「まぁ、話は分かりました。アズサちゃんが何の理由も無く銃を振るうとは私も思っていません。
        ・・・・・・・・・でも、それは「私」の話です。全てのトリニティ生じゃないのは分かってるっすよね?」

    アズサ「ああ、分かっている。だが、それは抗うことを止める理由にはならない」

    イチカ「やり方を考えて欲しいって言ってるんですよ。アズサちゃんたちはもう兵士じゃない、力じゃなくて知恵で、
        そして心で生きていかないとないっす」

    アズサ「しかし、あの場には正義実現委員会も・・・」

    イチカ「ああいう芯の無い連中は「呼ぶフリ」だけでも怖じ気づくし、証拠抑えてくれたら「正当防衛」に出来ます。
        スマホ、貰ってるんでしょ?」

    アズサ「ああ、未だに使い方には戸惑うが・・・・・・分かった、次回からは気をつける」

    イチカ「是非そうしてください。こっちとしても善意の第三者を捕まえたくはありませんし、
        それにトリニティで「元アリウス生」の立ち位置がどうなるかは「今」に掛かってるっす
        講話対策委員会として出来る限りの協力はしますけど、1番大事なのはアリウス生たち自身の振る舞いっすよ?」

    アズサ「・・・ああ、肝に銘じておこう」

  • 193二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:19:57

    >>189

    こう考えると授業受けてたとはいえ初回でも32点、補習授業部経たら短期間でヒフミより高得点で安定するようになったアズサってめちゃくちゃヤバいのでは…

  • 194124/04/10(水) 19:22:24

    >>193

    滅茶苦茶ヤバいです。


    幼い少女時代のサオリたちがストリートチルドレンをしていた描写からアリウスの状況を考えると、

    彼女たちは初等教育すらまともに受けていない可能性が高く、仮に受けていたとしても長年の内戦と圧政の中で

    復習の機会があるかというと・・・・・・・・アズサちゃんは天才だと思います。

  • 195124/04/10(水) 21:32:37

    何かとんでもないことになってるう・・・・・・ちょっと、今日は寝て頭冷やします。

  • 196二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:34:10

    了解です楽しみに待ってますね
    スレ主さん今度からトリップ付けるのおすすめですね

  • 197二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 06:50:27

    このレスは削除されています

  • 198二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 15:13:53

    後2レスで埋まってしまう

  • 199◆VLlUGaOg9c24/04/11(木) 17:12:43

    トリップテスト

  • 200二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:51:35

    200ならまた厄ネタが

オススメ

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