- 1二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:51:00
- 2二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:57:50
吸血種にとっての吸血って要はセッ……
- 3二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:17:41
- 4二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:24:13
- 5二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:34:50
汝は純愛!罪は無き!!!
- 6二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:37:29
何気なく近づいたとき、ぐだの無防備なうなじを見て思わず喉がゴクリとしちゃうのは良き
- 7二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:21:17
吸血している時は「おいしい」や「甘い」より「幸せ」が溢れるバーヴァン・シー
- 8二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:44:37
どうしようもない状況で
勢いのままに血を吸って
魔力供給することになったバーヴァン・シー。
その時吸った藤丸の血の味が。
うなじに吸いついている瞬間の多幸感が。
あまりにも甘美。あまりにも美味だった。
なんて、たまらない。
あの時の血の味が忘れられない。
あの時の血を体がただひたすらに求めつづけている。 - 9二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:45:18
「ああ、欲しい…欲しい、欲しい、欲しい…
欲しいの…!立香ぁ…貴方のっ、貴方の血が…
わたし、欲しくて、たまらない…!!」
揺らぐ意識のはざまで口にする言葉は
懇願をにじませた叫びになった。
こんなにも忙しなく呼吸をしているのに
焼け付くような苦しさが和らぐことがない。
何もしていないはずなのに紅潮していく体。
痛い。苦しい。熱い。辛いの。
助けて――お願い、助けてよ。
この苦しみから逃れるのは簡単だ。
あの何も考えていないようなお人好しに声をかけて
あとはそう、呼び止められてこちらへやってきたあいつの
うなじへひと思いに噛みついてしまえばいい―――
「…そんなの、出来ないっ…、出来るわけあるかよ…」
シーツのどこかを握りしめたまま崩れ落ちる。
自分のこんな浅ましい欲であの人を傷つけるなんて
きっと出来やしないんだ - 10二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:46:06
久々に筆が乗ったので書いてみた
- 11二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:52:33
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:03:09
- 13二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:16:30
この吸血衝動(よくぼう)は秘めることにした。
誰にも見つけられないように。
誰にも暴かれないように。
アイツにも、
お母さまにも隠し通す。
こんなわたしを見られたくない。
幻滅されるかも。
はしたない下級妖精、って嗤われてしまうかも。
そんなのぜったいにイヤ。もう、あんな■■■■■――
「…あれ、あんな――なんだろう…。
…お母さまはそんなことしないわ。ええ、きっとそう。
アイツだって、アイツだって。…ああ、もう気にしすぎだぜ」
何より、あいつもお母さまのことも
悲しませたくはないから - 14二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:32:08
「変わりはありませんか、我が娘(パーヴァン・シー)」
「何の大事もなく。お母さまが心配するには及びません。わたしはいつも通りです」
「なら良いのです」
お母さま。優しいお母さま。
わたしと違っていつも完璧なお母さま。
わたし、これでいいのかしら。
貴方をがっかりさせてはいませんか
クラクラする。
まるで意識を掻きまわされているみたいに。
ねえ、胸が痛いの。
衝動に身を任せてしまいたくなる
自分をぐっと抑え込む。
お母さまと話している間にも
熱は段々と高まっていく。
あの時の血を、と肉体(からだ)が唆す。
いけない。いけない。それはダメなのパーヴァン・シー。 - 15二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:42:05
- 16二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:45:58
お母さまとのティータイムが終わって
部屋に戻るとそのままベッドへ倒れ込んだ。
(あ…熱…)
頭によぎるのはあの時の魔力供給。
甘い、甘い、衝動を急き立てる血の味。
くちびるに触れた、柔らかくて、
でも男らしいあのうなじの感触。
それを思い浮かべた瞬間、
パーヴァン・シーは思わずくちびるを噛み締めた。
「パーヴァン・シー、少しいいかな」
ソイツは間が悪い時にやってきた。
狙ってるのか、あいつは。
断りの文句を口にするクセに、
すでに部屋へ足を踏み入れたその男は
困ったような表情を浮かべていた。
「…なんだよ。勝手に入ってんじゃねーよ」 - 17二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:47:42
- 18二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:05:50
そう言えば
少し慌てたように謝罪の意を示した。
「ごめん、ごめん」
「謝るくらいならやるなよ。バーカ。
ほら、もう帰れよ。帰っちゃえ。
おまえの顔とかしばらく見たくないから
わたしの前にその面さらさないでくれる?」
お願いだ。おまえの顔が見たくないんだ。
お願いだから、帰ってくれ。
そんな願いも虚しく、
あいつは帰ったりしなかった。
「どうしたの。パーヴァン・シー。
確かに勝手に部屋に入ったのは悪かったけど
いつもはそこまで拒否的じゃないよね。
何かあったの?」
「何もない!」
わたしの大声が部屋に響く。
歩を進めていたあいつの足が止まった。
「何もないから!あっち行けよ!」 - 19二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:19:39
アポでケイローン先生がアキレウスに言ってたんだったか
- 20二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:20:32
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:22:28
「パーヴァン・シ…」
どうか名前を呼ばないで。
気付いた時には口から言葉が溢れていた。
「ああもう、うるさい!黙って!
おまえ、痛い目見ないと分からないワケ?」
首筋に手が伸びる。
そうしたかったわけじゃないのに。
なんでなんでなんでわたしはこんなこと…
「なあ。理解する頭の足りない、
流石のおまえでも分かる?おまえなんてさ、わたしが
この手を閉じてしまえば簡単に消え去る命なの」
頭が沸きたったようだ。
自分を止められない。目の前の相手の、
驚いた顔を眺めていることしか出来なかった。
「押さえ込めばアンタみたいな雑魚、
逃げることすら出来ない。このまま何されても文句なんて言えないよな?」 - 22二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:32:59
「弱いクセに。なあんにも出来ない愚図のクセに。
こっちのコト、無視してんじゃねーよ」
爪がうなじに食い込んだ。
藤丸立香も、たてられた爪の感触に思わず眉を寄せた。
「ほら、痛いだろ?
痛い、止めてくれ、って声を上げてもいいんだぜ?」
力が入り、プツリと皮膚を刺す音がした。 - 23二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:56:41
「痛っ!」声が上がる。
でもそれはわたしには聞こえなかった。
だって、爪を突き刺したうなじに血がにじんで――
わたしはもう、それしか見えなくなっていた。
緊張状態からか、じり、と漂う汗の香り。
それにほんのわずかに混じった■■■な、血の香り。
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。
そうすることが当然かのように
わたしの肉体(からだ)はそれを口にしようとする。
うなじに顔が近づいていく。
アイツを掴んでいた手で体を引き寄せる。
あと、すこし、で - 24二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:57:22
口をつける間際も間際、
わたしの狂った意識が元に戻された。
(何やってんだよ、わたしは…!)
寄せていた体を思い切り引き離し
後ろへ下がる。このままでは、駄目だ。
グルグル、グルグルと回る意識では
碌な思考が出来ない。ベッドの上で
しゃがみ込んだままアイツから目を逸らすように俯いた。
「パーヴァン・シー…
もしかして魔力供給がしたかったの?」
「…ハ、」
その言葉を聞いた瞬間
完全に何も考えられなくなった。
「この前のでは足りなかったんじゃないかなって」
「おまえ、何言ってんだよ…」
「だって明らかに様子がおかしいよ。
今だってそうだ。まともじゃないよパーヴァン・シー」
まともじゃない。
…ああ、その通りだ。今のわたしはまともじゃない - 25二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 00:11:43
「まともじゃない、か」
うわ言のようにポツリと呟く。
聞こえたかどうかは知らない。
「必要なら言ってほしかった。
オレに出来ることならパーヴァン・シーの願いを叶えるのに」
それでわたしを繋ぎ止めていたものが
全て消えてなくなった。願いを叶える、なんて。
「…じゃあ、言う」
「貴方の、血が欲しい。
どうか、貴方の血を吸わせて。
いいえ。藤丸立香、貴方をわたしにちょうだい。
痛いの…。辛いの…。
お願い、立香――わたしを助けて」 - 26二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 00:12:38
眠さに限界が来たので今日は寝ます。
辛…また明日… - 27二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 02:50:34
- 28二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 05:24:09
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 15:56:33
吸血の時は互いに無言で抱き合っている。
- 30二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 23:04:46
- 31二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 07:15:53
- 32二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 19:19:52
うーん エッチ
- 33二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 07:15:56
- 34二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 07:44:35
味を占めろ
- 35二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 14:51:17
保守
- 36二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 02:47:02
- 37二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 03:19:17
エロ
- 38二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 08:11:34
マシュ「先輩、その薬指の傷は大丈夫ですか?どちらで怪我を?」
立香「ああ…これはあるサーヴァントとの親愛の証なんだ。自然に治るまではこのままにしておきたいと思っているのだけど…」
立香(まぁ…「親愛」というよりは「求愛」って感じだけどね…)