【閲覧・CP注意】アクアがバレンタインデーに有馬かなから

[1 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 09:57:21]

[裸リボンの自分自身]をを貰った世界
ホワイトデーには[自身のプロマイド]を返す予定

※このスレはダイススレの前スレで決まった内容を元に書かれた
SSの続きスレになります。
突飛な設定の文句はダイス神にお願いします。

[2 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 09:58:09]

前スレ

【閲覧注意】ここだけアクアがバレンタインデーに｜あにまん掲示板

[3 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:01:25]

※スレ主とSS職人さんは別です

SS職人さんが作品書いてもらっているスレですが、
別のお話も歓迎します。
ただし作品作ってくれている方への批判はNGで！

[4 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:17:29]

10まで保守

[5 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:17:43]

5

[6 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:21:09]

6

[7 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:24:22]

7

[8 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:29:03]

スレ立てキター
楽しみです

[9 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 10:54:02]

乙

[10 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 11:04:35]

10　
これで保守ラスト

[11 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 15:21:08]

前スレで投稿させて頂いていた者です

スレ立て有難う御座います…！

引き続き投稿させて頂きたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します…

>突飛な設定の文句はダイス神にお願いします。

全くもってその通りですね…ｗ

[12 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 16:52:16]

『人並みの恋愛最高。そうよね？』

　少女の再度の問いかけ。
『……それは』
　雨宮吾郎は言い淀む。
『何度だって聞くわ。いいこと。私はアンタの感情がどのようなものだったかは聞いていない。ただ、私が聞いているのは、それが素晴らしいものではないか、ということなのよ』
　そして、雨宮吾郎を見上げ、その目を見つめる。
『人並みの恋愛最高。そう思うわよね？』
　幼いかなは、そうもう一度繰り返す。

[13 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 16:57:35]

>>12

　傍から見ているアクアにも分かる。

　この幼き少女が問うているのは、どのような感情であれ、その時の感情の価値は認めるべきではないか、という問いであり。

　どういうかたちであれ、その時に心に動いた何かがあったのなら、それは真実なのではないか、という問いであり。

[14 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 17:17:51]

>>13

　そもそも。

　アクアの内心に現れ、いつもアクアを苦しめていた雨宮吾郎は。

　何故、『人並みの恋愛』などという表現を使ったのか。

　何故、『恋とか青春とか楽しい人生』などという世俗的な言い方をしたのか。

　雨宮吾郎としての内心の感情と、アクアとしての内心の想い。その双方に、通底する何かがあったから、ではなかったのか。

　幼き有馬かなが今必死に問おうとしているのは。

　まさにその何かについて、なのではないか。

[15 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 17:27:26]

>>14

　アクアには、少しだけわかる。

　少女は、少女なりに。

　真剣に、問おうとしているのだ。

　これは、本気の問いなのだ。

　雨宮吾郎はしばらく黙っていた。それから、右手で頭をくしゃくしゃとやる。

　そして。

『……そうなのかも、知れない』

　認めた。

[16 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 17:36:51]

>>15

　アクアは思う。

　そうだ、認めざるを得ない。

　幼き有馬かなが問うているのは、ただ、その価値のみなのだから。

『ありがとう！』

　少女は笑う。心の底から嬉しそうに笑う。

[17 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 18:12:36]

>>16

『じゃあ、完全にこれで話はまとまったわね！』

　少女は高らかに宣言する。

　苦笑している雨宮吾郎。ただ、それ以上何かを言おうとする素振りはない。

　だが、そこにまた別の声が入る。

『いや……ちょっ……』

　幼アクアが、前に出てくる。

『こっちの話は、まだ終わってな……』

[18 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 18:16:09]

ひとまずいったんここまで
お読み頂き有難う御座いました

[19 二次元好きの匿名さん 24/03/17(日) 22:11:11]

いい子だなロリかなちゃん…
次は本物かなちゃんに向き合う場面だ

[20 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 01:27:05]

幼いかなちゃんの眩しい笑顔が可愛い

[21 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 12:01:24]

age

[22 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 12:04:52]

乙
重曹が奮闘すればする程お返しの難易度は跳ね上がる悲しみ

[23 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 22:14:34]

⭐️

[24 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 23:00:52]

>>17

『今更？』

『何だよその言い方！？』

　びしっ、と幼かなが幼アクアに紙筒を突きつける。

『折角良い話で終わるところだったのに！　何混ぜっ返してるのよ！　私の折角の頑張りを無駄にする気！？』

『無駄でも何でもこっちは納得してねぇっつーの！』

　幼アクアは叫ぶように言う。

[25 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 23:05:22]

>>24

『ちゃんと話を思い出し直せ！　俺はお前を女優だと一応認めてやったまでだぞ！？』

『ありがとう！』

　幼かなが嬉しそうに言う。

『……いきなりそこで笑顔になるな！　調子が狂う！』

　幼かなの笑顔に戸惑ったような風情のまま、幼アクアは何とか話を続けようとする。

[26 二次元好きの匿名さん 24/03/18(月) 23:05:57]

>>25

『だから俺は……』

『ありがとう！』

　もう一度、幼かなが嬉しそうに言う。

『だーかーら！』

　幼アクアは手をぶんぶん振る。

[27 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 00:15:37]

>>26

『とにかく俺はそこまでしか認めていないって言ってるだろ！？』

『……ぐすっ』

　幼かなの目に涙。

　それを見て、幼アクアがびくりとする。

[28 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 00:20:06]

>>27

『アクアは、認めてくれないのね……私を……』

『あのなぁ……』

『やっぱり、アクアは、そうなんだ……』

　幼かなはさめざめと泣き始める。

『酷いよぉ、アクア……』

『わーっ！？』

　幼アクアは傍から見てもはっきりわかる位に慌てる。

[29 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 00:29:26]

>>28

『だ、だからそこは認めるって……』

『ありがとう！』

『いや、だから今話してるのはな……』

　さっきも見たぞこの流れ、とアクアは思う。

　10秒で泣ける天才子役……いや10秒も使ってないなこれ……と妙な感心をする。

[31 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 00:51:17]

>>29

『とにかくそれはそれ、これはこれだ！　流されねぇからな！』

『ちっ、細かい……』

『細かくないっつーの！　そう簡単にこいつを開放してたまるかよ！』

[32 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 00:52:56]

>>31

　すぱあああああああん！

『いってぇ！？』

　やっぱりいいスイングだ。アクアは再度感心する。

『アクアへの嫌がらせは、許さないって言ってるでしょう！？』

[34 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 08:07:51]

いい話だ…トンチキな設定だったからこそエスエス職人さんが現れたと考えると感慨深いね

[35 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 10:36:06]

幼いアクかなの対話シーンが脳内再生余裕でした

[36 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 18:21:38]

幼女期の生意気で遠慮が0の
ある意味一番素のかなちゃん

幼アクア如きが太刀打ちできる訳ない

[37 二次元好きの匿名さん 24/03/19(火) 23:58:58]

しかもアクア救う気満々のかなちゃんだ。もう無敵だ。

[38 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 02:38:25]

>>32

『それで俺を殴るのかよ！？　これは俺への嫌がらせじゃないのかよ！？』

『自傷行為をやめろっていってるのよ』

『それで暴力振るわれたら世話ねぇよ』

『アンタいつも今のアクアを困らせる側じゃない。これで少しは今のアクアの気持ちがわかるんじゃないの？』

『だからって殴るなって言ってるんだよ！　これが俺のスタンスなんだからな！　お前が何て言おうと俺はこいつに……』

『アクアへの嫌がらせは許さないわ。アンタが感じる痛みこそ、アクアの心の痛みよ』

[39 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 02:40:36]

>>38

『何か良い事言ってる風にまとめようとするんじゃねーよ！？』

『わからんじんのアンタにはこれくらいでちょうど良いのよ』

『……大体なんかお前当たり強くね？』

　幼アクアは少しだけ不思議そうに言う。

『なんかさっきから俺に厳しくね？』

[40 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 03:07:30]

>>39

『……わからないの？』

『わかるかよ』

　幼かながショックを受けたような顔をする

『胸に手を当てて考えて見なさいよ』

　そう言って幼かなは、幼アクアをじろりと見る。

『今の私は……、アンタ達に酷い目に合わされたんだからね？』

[41 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 03:16:38]

>>40

　アクアには、幼かなが何を言おうとしているのかよく分かっていた。

　その時のことが思い浮かぶ。

　忘れることはない。

　それは、自分が有馬かなにやってしまったこと。

[42 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 03:37:08]

>>41

　幼アクアが言う。

『それ、俺の責任じゃねーし……』

　すぱああああん！

『いってえええええ！？』

　セリフを言い終える前に再度の一撃。しかもかなり強めだ。

『だからいきなり殴るな！』

　いや、今のは殴られていい、とアクアは突っ込みを入れる。

[43 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 03:39:07]

>>42

　さらに幼かなは、両手をにぎりいおぶしにしてで幼アクアをぽかぽかと叩き始める。

『いてっ……おい、ちょっ……』

　ぽかぽかぽか。

　黙ったまま叩き続ける。

『痛いって！　悪かった！　悪かったから！』

　幼アクアが叫ぶ。

『辛かったんだからね……本気で辛かったんだからね……』

　幼かなは涙声になっている。

[44 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 10:02:33]

本当の涙だ…

[45 二次元好きの匿名さん 24/03/20(水) 19:24:39]

幼アクアも素直になれ！

[46 二次元好きの匿名さん 24/03/21(木) 00:41:29]

想いをぶつけろ！！

[47 二次元好きの匿名さん 24/03/21(木) 11:41:35]

☆

[48 二次元好きの匿名さん 24/03/21(木) 22:54:23]

でも辛かったって面と向かって言うと　幼アクアは本体責めそう…

[49 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 07:49:40]

これに関しては皆で反省会な気がする

[50 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 12:40:39]

演技じゃない泣きだ…

[51 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 22:08:50]

>>43

『だからさ……悪かったって言ってるだろ……』

　どうにもばつが悪そうに幼アクアは言う。

『迷惑だったのかと、そこまで嫌われてるのかって思って……悲しくて……苦しくて……』

『う……』

　少女の述懐。多分それは、演技ではなく。

『だから、それはだな……』

　幼アクアは、少女の言葉に戸惑っているようだったが、言いづらそうに言葉を続ける。

『嫌ってるとか……、そんなことはねぇよ』

　さらにばつが悪そうに、それでも、幼アクアはそう述べた。

[52 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 22:16:51]

>>51

『ほんとに？』

『気持ちは、嬉しかった』

　そうだ、それは、その通りだ。気持ちは嬉しかった。それこそ、それは今日と一緒で。

　少女は、じっと幼アクアを見る。

　幼アクアは、返答にどうにも苦労するそぶりを見せながら、言葉を続ける。

『本当だってば』

[53 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 22:43:05]

>>52

　幼アクアが、困ったように続ける。

『あれは、本当に……意図したものではなかった』

　そう。

　あの時は。

　目の前で、何が起こっているのか、そもそも分からなかった。

　悪夢をなんとか振り払おうとして。

　有馬かなに、酷いことをしてしまった。

[55 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 23:05:51]

>>53

　そして、ただ、去っていく有馬かなを見つめることしかできなくて。

『あのときの私、本気で悩んだのよ。他の人が私を嫌っていくのは、いい……。でも、アクアにも、そこまで嫌われていたなんて、って』

『アクアは、体が動かなかった、動かせなかっただけだ』

　幼アクアは、それがアクアをフォローすることになるのが気に入らないのか、少しだけ嫌そうに言った。

『だから後からアクアは滅茶苦茶後悔した。酷く荒れた。本当のことだよ』

『……そう』

　少女の声は、どこか安堵に満ちていた。有馬かなの中で、それは目を逸らし難い事実として存在し続けていた。そういうことなのだった。

[56 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 23:15:27]

>>55

『あの時の私が、もう一歩、勇気をもって踏み出せば良かったのかしらね』

　幼かなが、少しだけ辛そうに行った。

『私に、もうすこし、勇気があれば』

『わかんねーよ』

　そうだ、わからない。アクアとしても、有馬かなの心を縛る、有馬かな自身の問題について理解はしている。だからこそ、有馬かなにそこまでを求める気にはならない。

『……とにかく、そこは聞けて良かったわ。ありがとう』

　少女が、嬉しそうに言った。

『そりゃどうも』

　アクアの問題を一つ解決したことになったのが面白くないのか、幼アクアはどこか嫌そうに言った。

[57 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 23:25:51]

>>56

『それに、あの時は、助けられなくて、ごめんなさい。アンタの声を、きちんと聞いてあげられなくて』

　少女は、幼アクアに、そう静かに謝った。

『……俺はどうでもいいけど。こいつは多少は嬉しいんじゃね。それを聞いたら』

　幼アクアは、心底つまらなそうに言った。

　それは、本当にその通りで。

　苦しめたのはこちらなのに、と。

　そう言ってくれるだけで、アクアは、どれだけ救われた気持ちになることか。

[58 二次元好きの匿名さん 24/03/22(金) 23:27:35]

ひとまずここまで
お読み頂き有難う御座いました
また感想も色々有難うございます

[59 二次元好きの匿名さん 24/03/23(土) 09:54:42]

絆されていく…

[60 二次元好きの匿名さん 24/03/23(土) 10:19:46]

アクアは自己肯定感が低いけど、かなちゃんと両片思いなのが良いね

[61 二次元好きの匿名さん 24/03/23(土) 19:56:49]

闇を照らせ！

[62 二次元好きの匿名さん 24/03/24(日) 06:14:15]

どう着地するんだろう…楽しみ

[63 二次元好きの匿名さん 24/03/24(日) 18:03:52]

保守

[64 二次元好きの匿名さん 24/03/25(月) 00:23:01]

このロリかなちゃんもアクアイマジナリー何だよな…
罪悪感の擬人化か…

[65 二次元好きの匿名さん 24/03/25(月) 09:52:39]

罪悪感は満載だろうからな…
だからこそ許されて欲しいのだが

[66 二次元好きの匿名さん 24/03/25(月) 19:49:34]

幼アクア「有馬が(罪悪感持つの)許さないって言ってるからもう許されないんだ…」

[67 二次元好きの匿名さん 24/03/26(火) 00:35:20]

もう意地張るなって

[68 二次元好きの匿名さん 24/03/26(火) 11:16:25]

>>66

お前ら二人は全部悪い方に捻じ曲がる呪いでもかかってるのか

[69 二次元好きの匿名さん 24/03/26(火) 22:25:07]

保守

[70 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 02:09:34]

>>57

　ただ、それはあくまでアクアとしてのものではあり。

　少女と対峙している、少年姿のアクアにとってはそのような流れ自体がある意味、不本意なものでもあるらしかった。

　……どうやら、不快なものでもないらしいが、とアクアは思う。

　こいつ、というか、この俺にすれば、分かってはいるが面白くはない、という辺りなんだろうか。

『よし、じゃあ湿っぽい話はここまでだな』

　唐突に幼アクアが言う。

『え？』

　幼かなが驚いたような顔をする。

[71 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 02:10:49]

>>70

　幼アクアは幼かなを見て、話を変える、という感じで面倒くさそうに言った。

『だからもういいだろ。ちなみにそれも、それはそれ、これはこれだからな』

『いや、なんでそこ流そうとするのよ！？』

　幼かなが突っ込みを叫ぶ。

　いきなり場の雰囲気が変わる。アクアは、そのノリに、どこかお馴染みの有馬かなの突っ込みモードを思い出す。

[72 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 02:12:49]

>>71

『また今いい話になってたところじゃない！　そういう天丼は要らないわよ、マジで！？』

『だってよ、どう言おうと、それはそれ、これはこれだろ！？』

『アンタさ色々真面目さと真剣さが足りないわよ！？　私の記憶の中のアンタは本当に天使みたいだったのに……』

『それが俺だ！　勝手に人を美化するんじゃない！』

『開き直りとか最悪だわ……傷つく……』

『勝手に傷ついてろ』

[73 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 02:14:50]

>>72

『……ぐすっ』

『……だ、だからもうその手には乗らねーぞ！？　お前こそ何度天丼するんだよ！？』

　いや、ちょっと乗りそうになったな、とアクアは思う。

　この辺りは本当にダメダメだなお前、というか俺。

[75 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 02:22:55]

>>73

『とにかくそういうことだ！　話を戻す！』

『ちっ……、だいたいなんでアクアがあのことずーっと気にしててさ、気に病んでるのに、張本人のアンタが平然としてるのよ！？』

『張本人言うな！　人聞きの悪い！』

[76 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 11:31:08]

これかなちゃんもアクア脳内のイメージなんだよな…
つまり自分の罪悪感(幼アクアと)光の感情(幼かな)のせめぎあいなのか…

[77 二次元好きの匿名さん 24/03/27(水) 21:33:19]

保守

[78 二次元好きの匿名さん 24/03/28(木) 07:49:04]

かなちゃんのペースに幼アクア飲み込まれてるな
このままいけ！

[79 二次元好きの匿名さん 24/03/28(木) 12:39:26]

もう幼アクア幼かなちゃんに勝てないでしょ…
諦めな？

[80 二次元好きの匿名さん 24/03/28(木) 23:01:38]

ほしゅ

[81 二次元好きの匿名さん 24/03/29(金) 03:54:03]

>>75

『どう見ても張本人じゃないの。有馬かな振り払いアタックやらかしの張本人。こっちマジで突き飛ばされたんですけど！？　心配してたのにさ……』

『だからそれは悪かったって言ってるだろ！？　っていうか動いたのはこいつ！　俺らを振り払おうとしたのが悪いんだよ！』

[82 二次元好きの匿名さん 24/03/29(金) 03:55:35]

>>81

『うわ』

『何だよそれ！？』

『うわぁ……』

『だから何だよそれ！？　心底呆れたように言うなよ！？』

『今、酷い責任転嫁を見たわ……』

『事実だろぉ！？』

[83 二次元好きの匿名さん 24/03/29(金) 10:04:04]

幼アクア…お前が勝てるわけないよ…

[84 二次元好きの匿名さん 24/03/29(金) 20:28:48]

そもそも幼アクアが追い込まなきゃこうなってないからな！

[85 二次元好きの匿名さん 24/03/30(土) 07:13:30]

どっちもアクアの意思の以上
アクアが強いと思ってる子が一方的になるのは当たり前

[86 二次元好きの匿名さん 24/03/30(土) 18:09:45]

天丼に何度も乗ってしまう時点でもうダメだよ

[87 二次元好きの匿名さん 24/03/30(土) 18:19:27]

>>82

『せっかくさ、色々説明してくれたアンタにも感謝の気持ちを持ち始めていたのに……』

『だって事故だろあれ！？　別にアクアは有馬かなをあんな風にしたかった訳じゃないぞ？』

　幼アクアは少しだけ本気で抗議するように言う。

[88 二次元好きの匿名さん 24/03/30(土) 18:24:59]

>>87

『じゃあ事故なら事故としてあやまりなさいよ！？　何も説明が無かったから、気にしてるわよ、今の私！？』

　幼かなの突っ込みが重ねて入る。

　そうだ、まず謝るべきなのだ。本来は、そうすべきなのだ。

　だからこそ、きっとそのことは、有馬かなの中でもわだかまりとなっていたものの筈で。

　だが。

[89 二次元好きの匿名さん 24/03/30(土) 18:37:23]

>>88

『だってそれ説明するとなると俺らのこと説明することになるだろ？　復讐とか色々説明しなきゃいけなくなるだろ？　お前絶対面倒な事色々言い出すだろ！？　どう考えてもややこしくなるだろこれ！？』

　そうなのだ。だからアクアは何も伝えることもできず。

『だったらスルー安定だろこれは』

『それってやりっぱなしでいい理由にはならないじゃんかぁ！　傷つくわよばか────！』

[90 二次元好きの匿名さん 24/03/31(日) 01:24:33]

まあ、実際あれははタイミング悪すぎる事故だよな…

[91 二次元好きの匿名さん 24/03/31(日) 13:20:34]

保守

[92 二次元好きの匿名さん 24/03/31(日) 23:28:31]

アクア的にやっぱり傷つけた自責大きいんだな…

[93 二次元好きの匿名さん 24/04/01(月) 09:16:44]

タイミングほんと悪かったよ…かなちゃん目線だと善意さえ受け取ってもらえず本当に嫌われてると思ったもんな…

[94 二次元好きの匿名さん 24/04/01(月) 11:35:01]

保　守

[95 二次元好きの匿名さん 24/04/01(月) 21:53:15]

かなちゃんからしたらマジで辛いわな…

[96 二次元好きの匿名さん 24/04/01(月) 23:09:41]

>>89

　いちいち、幼かなの指摘はその通りのものである。だが、それでも。

『仕方無いだろ！？　説明のしようがないんだから！』

『仕方無いでフォローを全て放棄するんじゃないわよ！？　普段は色々気配りある感じなのに何で急にそこで雑になるかな！？』

『そこはまぁ、ほら……こいつとしても知られたくないとか色々あるじゃん？』

『あ、アクアのフォローしてる。意外』

『は？　してねぇ』

[97 二次元好きの匿名さん 24/04/02(火) 00:17:01]

>>96

『偉いわ。アンタもちゃんとアクアのこと分かってあげられるじゃない』

『そういう話じゃねぇし！？』

『優しいところあるぅ』

『違ぇし！？』

　確かに、普段からこちらを追い立てるばかりの幼アクアがフォローするようなセリフを言ったのは、アクアには意外ではあった。

　こいつもどうにも調子が崩されている、ということか、などと思う。

[98 二次元好きの匿名さん 24/04/02(火) 00:18:52]

>>97

『それくらいの気配りをこっちにも見せろって言ってんのよ』

『うぜぇ……』

『……ぐすっ』

『だから！　それは！　やめろ！』

『やっぱり優しい』

『だから違ぇし！？』

　微妙に時々話が明後日の方向に行くなぁ、とアクアは思う。

　やはりどうにも有馬かなには守勢になる、というか。

　勝てない、というか。

　まぁ、勝たなくても良いのだが、とも思う。

　幼アクアが幼かなにやりこめられ気味の図は、それ自体の平和さが、とにかくアクアにとっては少しは楽しいものでもあり。

[99 二次元好きの匿名さん 24/04/02(火) 08:25:19]

かなちゃんとのやり取りが楽しいからこの感情があるんだろうな…

[100 二次元好きの匿名さん 24/04/02(火) 19:00:57]

いったれかなちゃん

[101 二次元好きの匿名さん 24/04/03(水) 00:19:34]

これは実質脳内裁判
裁判官アクア被告アクア検察アクア弁護士かなちゃん
逆に検察官がかなちゃんか

[102 二次元好きの匿名さん 24/04/03(水) 12:02:16]

保守　　
頑張ってください

[103 二次元好きの匿名さん 24/04/03(水) 20:28:42]

これが本当の恋愛頭脳戦やな

[105 二次元好きの匿名さん 24/04/03(水) 21:59:26]

>>98

『とにかくあれは事故！　俺には責任ねぇよ！』

『だからそう逃げるなって話してるのよ！？』

　だが、そこで別の声が響く。

『いや……それは確かに僕の責任だ……忘れたことはない……』

　それは雨宮吾郎の声。

　その声に、幼かな、幼アクア、どちらも雨宮吾郎の方を振り向く。

[106 二次元好きの匿名さん 24/04/03(水) 22:02:06]

>>105

　吾郎の声は続く。

『本当に……すまない……』

　雨宮吾郎は本気で落ち込んでいるように見える。

　幼かなが少しだけ困惑の表情を浮かべる。

『……なんでこっちの先生が暗くなってるの？』

　同様に、少し困惑した風情の幼アクアが答える。

『こっちが罪悪感担当だからかな……』

[107 二次元好きの匿名さん 24/04/04(木) 08:06:06]

ついに吾郎とも話す時か

[108 二次元好きの匿名さん 24/04/04(木) 19:21:16]

吾郎はどう対応するのか…流石に幼アクアほどすぐに絆されないだろう…

[110 二次元好きの匿名さん 24/04/05(金) 05:23:56]

>>106

　そんな困惑する二人を置いて、吾郎の語りは続く。

『僕が引き起こしたことは、全て僕の責任だ……全て僕の罪だ……』

　吾郎はどこまでも沈んでいる。

『そ、その……そこまで深刻に捉えなくてもっていうか……私は、ちゃんと説明してくれればってだけでっていうか……』

　幼かなが調子を崩されたように、フォローしようとする。

[112 二次元好きの匿名さん 24/04/05(金) 05:46:11]

>>110

『だよな。深刻に捉え過ぎだ』

　幼アクアがしたり顔で言う。

　幼かながその幼アクアに突っ込む。

『アンタはもうすこし考えなさいな！？』

[113 二次元好きの匿名さん 24/04/05(金) 12:41:46]

幼アクア…ここぞとばかりに…

[114 二次元好きの匿名さん 24/04/05(金) 23:42:04]

脳内決戦もそろそろ佳境

[116 二次元好きの匿名さん 24/04/06(土) 20:57:25]

現実のアクアどうなってるんだ

[117 二次元好きの匿名さん 24/04/06(土) 22:45:12]

>>112

『考えろとか考えるなとか忙しいな。どっちだよ』

『常識的に考えなさいって言ってるのよ。何よ、カントク相手には現場の進行を妨げないのは最低限のルール云々とかカッコいいっぽいこと語っといてさ』

『ここそういう現場とかじゃねぇし。お前だし』

『……ぐすっ』

『それは！　もう！　いい！』

　そう言いつつも、なんどでも有馬かなのその動きに取り込まれる幼アクアに、アクアは苦笑する。

『全く……ほんっと配慮の無いダメ人間ねアンタ』

『いきなり人格否定に走るなよ！？』

『じゃあ否定されないような言動をしなさいよ！？』

[118 二次元好きの匿名さん 24/04/06(土) 22:46:29]

>>117

　有馬かなはため息をついて、吾郎の方を見る。

『まったく……折角この先生とはいい感じに恋愛最高ってことで話が終わってたのに』

『罪は……罪だ』

　吾郎が沈んだ声で言う。

　それを見て、幼アクアがにやりと笑って言う。

『その程度で消えるような吾郎の罪の意識じゃねーぜ』

『……なんでアンタが得意げなのよ』

[120 二次元好きの匿名さん 24/04/06(土) 22:58:29]

>>118

『そうお前が簡単にまとめて解決できるような話じゃねーってことだぞ。ざまぁ』

『何それ。ざまぁですって？』

　幼かながにやにや笑いだす。

『そんなに悔しかったの？　ねぇ、私に色々言われてそんなに悔しかった！？』

『違ぇし』

『そーなんだ。へー、そーなんだ。可愛いね』

　どこか嬉しそうな幼かな。

『違ぇし！？』

　幼アクアが慌てたように叫ぶ。

『可愛い可愛い』

　やはり幼かなは嬉し気に言う。

[122 二次元好きの匿名さん 24/04/06(土) 23:06:53]

>>120

　そして幼かなは感心したように言った。

『それにしても、流石先生は大人ね。どこかの誰かの薄情さが際立つわ……』

『こっちを見ながら薄情言うんじゃねぇよ！？　その蔑んだ目をやめろ！？』

『ふぅん』

　幼かなは興味深そうに言う。

　そして、幼アクアに向けて問いかける。

『じゃあさ、聞きたいんだけど。この先生が罪悪感担当として、アンタは？』

[123 二次元好きの匿名さん 24/04/07(日) 01:08:29]

>>122

　その問いに、微妙に幼アクアが戸惑った感じになる。

『いや……』

『何よ』

『俺は……為すべきこと担当』

『何その微妙に言いづらそうな感じ』

『いや、そういうもんだし』

『もう少しわかりやすく』

『ほら……その、復讐とかそういうやつ担当』

『……うわっ』

『おい！？　またその、うわっ、って何だよ、うわっ、って！？　何だよその反応！？』

『だって……根暗』

『やめろよその言い方！？　マジで傷つくだろ！？』

　そうだぞ、とアクアは思ってしまう。マップ兵器の連発はそろそろ条約で制限して欲しい。

[124 二次元好きの匿名さん 24/04/07(日) 11:44:42]

かなちゃんに言って嫌われたくないのか言い淀んでる幼アクア可愛いところあるな…

[125 二次元好きの匿名さん 24/04/07(日) 22:49:29]

保守

[126 二次元好きの匿名さん 24/04/08(月) 09:27:05]

>>124

結局全員有馬かなに光を見た人格が元だからね、仕方ないね

[127 二次元好きの匿名さん 24/04/08(月) 20:03:39]

なんか立て込んでるところ申し訳ないが幼アクかなでわちゃわちゃしてるの可愛いな

[128 二次元好きの匿名さん 24/04/09(火) 03:41:56]

>>123

『だって根暗じゃない……アクアがあんなに苦しんでたのにさ。何喜々としてアクア煽ってるのよ？』

　幼かなは幼アクアをジト目で睨む。

『……いや、それはだな』

『良かったね♪　また始められるよ♪』

『……なっ！？』

　幼かなは、唐突にあの雨の日の、幼アクアのセリフを再現してみせる。

　とても感情豊かに。

　楽し気な言い方で。

『すっごくノリノリだったわよねアンタ』

[129 二次元好きの匿名さん 24/04/09(火) 03:56:20]

>>128

『ノリノリって何だよノリノリって！　あれは真面目なところだぞ！？　俺はコイツにやるべきことを』

『だって楽しんでたでしょ。何よあの暗黒波動。まるでもうすべてが闇みたいな演出しちゃってさ』

　幼かながあきれたように言う。

『演出言うな演出』

『だってあれよね。自分で闇波動出して。闇の住人です見たいな顔しちゃってさ。何あれ？　中二病？』

『まだこの俺は中二にもなってねぇっつーの！？』

『じゃあ幼二病……？』

『そんな病はねぇよ』

『でも要はそういうノリノリだったわよね。天使みたいなアクアがさ……そのまま闇纏う感じでさ……。あっ』

『……なんだよ？』

[130 二次元好きの匿名さん 24/04/09(火) 04:00:18]

>>129

『そう思うとちょっとあれよね。堕天使みたいな。堕天使アクア？　堕天使アクフェルとか堕天使アクファーとか名乗っちゃう？』

　幼かなが思いついたように言う。

『いきなり謎ワード出すなよ！？』

『いいじゃない中二病っぽくて』

『そこに戻るな！』

　幼アクアが叫ぶ。

　流石に中二病扱いされるのは心外らしい。

[131 二次元好きの匿名さん 24/04/09(火) 12:40:29]

相変わらず翻弄されてるなぁ…もっとやれ！

[132 二次元好きの匿名さん 24/04/09(火) 22:41:53]

まあイマジナリー2人は翻弄されるくらいでちょうどいいよね

[133 二次元好きの匿名さん 24/04/10(水) 08:23:17]

幼い2人のやり取り見て心の余裕取り戻してそうで良い

[134 二次元好きの匿名さん 24/04/10(水) 12:36:07]

わちゃわちゃしてるの良き

[135 二次元好きの匿名さん 24/04/10(水) 22:25:18]

最初の設定からこんな事になるとはな…

[136 二次元好きの匿名さん 24/04/11(木) 08:14:49]

もう素直になれよ

[137 二次元好きの匿名さん 24/04/11(木) 18:53:42]

演技だって分かってるのに泣きの演技でちょっと狼狽える時点でもう幼アクアはダメだよ…ほらもう意地張るな

[138 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 01:24:58]

かなちゃんはここからどう攻めるのか…

[139 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 01:35:05]

>>130

『でも、ざまぁって思ってなかった！？』

『いや、それは……』

『ほらさっき、色々私に得意げに言ってきたみたいにさ』

『……ぐっ』

『だからあれよね。あの暗黒波動演出の時もさ』

『暗黒言うな。あと演出言うな』

　幼アクアが細かく抗議を入れる。

[140 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 01:37:58]

>>139

『そこ文句言わないの。話が進まないじゃない。とにかくあの時もさ、今こそ嫌がらせのチャンス！　ってなって、草生やしながら全力ノリノリでやってたでしょ』

『俺は、あくまで真面目に』

『良かったね！　また始められるよ！　ざまぁ！　……だったわよね？』

『勝手なセリフ付け加えんなよ！？』

『やっぱり根暗』

『がっ……』

　あっ、決まった、とアクアは思った。

　確かに楽しんでたなコイツ。

　そう思うと、あの日の光景すら、妙に滑稽なものに思えてきて。

[141 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 02:10:35]

>>140

　もちろん、そのような心の囚われが意味するものは。

　アクアにとっては決して目をそらすことのできない一つの事実があり。

　それはアクアの、アクアとしての人生の歩みとは不可分のものだったのであり。

　また、その事実は、決して忘れがたく、許しがたいものであると認識することは、吾郎としての、また、アクアとしての、間違いなく、心の持ちようの構成部分なのであり。

　だが、そうだとしても。

『あ、なんか静か』

『うるせぇ……』

『でも安心した。可愛いところがちゃんとあって』

『なんか尊厳を失っている気がするんだが』

[142 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 02:12:51]

>>141

　そう、今アクアが感じているように、どこか心の余裕をもって状況を、また自らをとらえることこそ、多分アクアに必要なことで。

　それは、アクアが何かに向かってる際にも、もしくは、何かを為そうとしている際にも、アクアが、アクアであり続ける為には、言い換えれば、アクアが、アクアであることを忘れないためには、必要な事で。

　だから、幼いアクアの姿を。

　絶望の中で、自らを復讐に駆り立てる、その己自身の姿を。

　幼かなとやりとりするような、等身大の存在である、と理解することは、とても重要なことで。

　要は、有馬かなにとってのアクアと、何ら変わらない、と認識することは、とても大切なことで。

[143 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 12:39:15]

いい方向に向かってほしいな

[144 二次元好きの匿名さん 24/04/12(金) 23:10:18]

ほ

[145 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 09:15:20]

イマジナリーの幼い同士だけどこの2人のやり取りいいよな

[146 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 20:44:26]

ほ

[147 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:15:35]

>>142

『大体根暗なのよ、やったら小さい頃からブ厚い本ばかり読んじゃってさ。何それギフテッドアピール？』

『ギフテッドアピール言うな』

『じゃあ天才児アピール』

『同じだ同じ！』

『とにかくそういうアピールだったじゃない。幼稚園児がサイコロ本とか』

『それはいいだろ！？　それ位自由だろそこ！』

　幼アクアが抗議する。

[148 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:32:37]

>>147

『だってさ……なんか凄くカッコつけてなかった……？』

『普通に読んでただけだ！』

『いや……ソートーよ？　あれ……』

『相当言うな』

『浸っちゃってたわよね』

『浸る言うな』

[149 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:35:00]

>>148

『だってさ……いや、本を読むなとか言うんじゃなくてさ……せめて人様の前では年相応みたいなのを取り繕うっていうかそういう動きしたって……』

『いや、無理だろ。馬鹿馬鹿し過ぎる』

　幼アクアが即答する。

　それを聞いて、幼かなが顔をしかめる。

『……うわっ』

『それもやめろ……！』

[150 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:38:51]

>>149

　どうにもその反応は幼アクアには傷つくものらしい。

　幼かながあーあ、という風に言う。

『だから中二病って言われるのよ』

『さっきも言ったろ！？　まだ中二ですらねぇって！？』

　まぁ、今になって思えば、確かに他者からどういう風に見られるかの警戒はしても良かったかもしれないが。アクアはそう思う。

[151 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:43:35]

>>150

『大体暗いわよね。アクアの頭の中にずっと幼いアンタが住んでてさ。それでセルフでダメージざくざくとか』

『ぐっ』

　久々のMAP兵器。

　アクアもダメージを受ける。

『ひょっとしてさ……まさかとは思うけど、そんな根暗ムーヴのお陰で、ずっと女の子が近寄らなかった、とかあったりして』

[152 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:47:35]

>>151

『は？　いきなりなんだよ』

『そういう本来はモテそうな、この上なく恵まれた容姿、天使のような見た目してるのにさ。高校生になって、色々出演してバフが掛かってからやっと、なんてこともあったりしてね』

『は？　そんなことねーし』

『じゃあ何？　やっぱり幼小中ずっとチョコ貰いまくりとかそんな感じだった？　まぁそっちでもアンタなら不思議は無いけれども……』

『……』

　幼かなの言葉に、幼アクアが本気でショックを受けた表情を浮かべる。

[153 二次元好きの匿名さん 24/04/13(土) 22:52:50]

>>152

　まぁ、アクアとしてはそこには別の意識がある。

　そもそも転生者であるアクアとしては、特に幼少期、同級生としての他者はどこまでいっても子供でしかなかった。

　だからこそ、ある意味ストレートにぶつかってきた有馬かなはずっと印象に残り続けて、あの再開の場でも有馬かなを有馬かなとして認識したのであり。

[154 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 09:33:59]

ここでチョコ(バレンタイン)の話が…！

[155 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 20:58:57]

バレンタインデーの話題たった事忘れかけてた…

現実そろそろリンクするかな？

[156 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 21:28:17]

>>153

　そう、有馬かなは、幼少期のアクアにとって始めてストレートにぶつかってきた同世代の他者、とも言い得たかもしれなかった。

　同世代の役者として、アクアに対峙し。

　そして、同世代の役者として、あの場で己の演技をしてみせた有馬かな。

　それに対して、アクアは己の考えられる最大の答えを提示した。

　そして、それを受け取った有馬かなは、泣いたのだ。

　対等な存在としてアクアを評価し、そしてそのアクアに負けたと感じたからこそ、彼女は本気で涙を流したのだ。

　だからこそ、有馬かなは、有馬かなであったのであり。

[157 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 21:33:53]

>>156

　そして、そのような、有馬かな以外には、対等とも言うべき他者がほぼ幼少期存在しなかった、という状況を踏まえれば。

　結果としてそれは、アクアの周囲に何らかの障壁を作るものではあり。

　そして多分それは、アクア自身は全く意識していなかったものではあるが、肉体を反映した相応の、いわば本来あるべき心理に立ち戻れば、それこそ子供っぽい、残念さのような、何かの気持ちを感じるものだったかも知れず。

　言い換えれば、今アクアの前に存在している、幼きアクアの姿、その心理としては、何かしらのダメージを受けるものであるかも知れず。

『え……』

　幼かなが戸惑ったように言う。

『半分冗談のつもりだったんだけど……。ひょっとして他所の女の子とかからは、チョコ、全く貰ってなかったとか……？　その恵まれまくったお姿で……？　真面目に根暗さが女の子に避けられてたとか……？』

[158 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 21:37:13]

>>157

『別に数がどうこう訳って訳じゃないが、それなりに皆可愛がってこっちにチョコくれてたぞ』

『可愛がる……？』

　幼かなが不思議そうに言う。

『その言い方って……。同世代っていうよりも、年上お姉さまに愛でられてとかそういう……』

『……』

　そういう確認はマジでやめて欲しい、とアクアは思う。

『ガチで傷ついた顔しないでよ……私が悪者みたいじゃない……』

[160 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 21:53:13]

>>158

　幼かなが気にしたように言う。その思いやりがまた痛い。

『うるせぇほっとけ！』

　幼アクアが真面目に傷ついた風に叫ぶ。

　少しだけ幼い己に同情する。

　まぁ、なんだ、元気出せ。

　あくまで子供に対峙するような微笑ましさ。

　アクア自身がそんな気持ちになれるのも、どこか心の余裕があってこそのようでもあり。

『まったく……』

　幼かなは小さくため息をつく。

　そして、幼アクアに言った。

『ついてきて。チョコあげる』

[161 二次元好きの匿名さん 24/04/14(日) 21:55:06]

>>160

『え？』

　戸惑ったような幼アクアの声。

『だからついてきて。今日くらいは、ここでぼーっとしてる訳にも行かないでしょう。スペシャルなチョコあげるわ。今日はバレンタインデーだもの』

『いや、俺は』

『アクア……貰ってくれないの？　私からのチョコ』

　幼かなが、困ったような顔で、幼アクアを見つめる。

『いや……貰わないとは言ってない……』

『そう、嬉しいわ！』

　少女が満面の笑みを浮かべる。

[162 二次元好きの匿名さん 24/04/15(月) 08:01:07]

イマジナリーはほのぼのとしたバレンタインしてるけど現実ではベッドに2人座ってるのちょっと面白いな

[163 二次元好きの匿名さん 24/04/15(月) 12:43:01]

幼アクアもうちょっとで絆されそうだな

[164 二次元好きの匿名さん 24/04/15(月) 21:45:25]

なんか普通のボーイミーツガール感が出てきたな…

[165 二次元好きの匿名さん 24/04/16(火) 01:16:37]

>>161

『じゃ、行くわよ！　ほら、ついてきて！　正直アンタには話したいことがいくらでもあるのよ！　振り払いアタックの件含めて！』

『おい、今からか……？』

　幼アクアが、慌てたような声を出す。

『今よ。今すぐよ』

　幼かなは、その問いにはっきりと言い切る。

『今から行くのよ。スペシャルなチョコあげる』

　そう言って、アクアに手を差し伸べる。

『マジかよ……』

[166 二次元好きの匿名さん 24/04/16(火) 01:30:53]

>>165

『……アクア』

　少女は、幼アクアの目を見て、呼びかける。

『私たちは……「同志」でしょう？』

　幼かながその表現を使った意味。

　それは、アクアにはとても良く分かるもので。

　闇の中で、アクアはずっと戦ってきて。有馬かなもまた、戦ってきて。

『───こんな前も後ろも真っ暗な世界で　一緒にもがいていた奴が居たんだって分かって　それだけで十分』

　二人は、そういう関係の中で。

　共に苦しみ続けて、戦い続けて。

　そしてついに再び出会い、辿り着いた同志として。

　そう、そういう二人として、共にある者として、あの場を迎えたのであり。

　そして、有馬かなは、アクアによって己の道のりを肯定されたと信じ。そしてまた、自らの道のりを理由に、アクアの戦い、その道のりも肯定して見せたのであり。

　だからこそ、アクアは、有馬かなの中に、光を見たのであり。

[167 二次元好きの匿名さん 24/04/16(火) 02:05:07]

>>166

『……まぁ、な』

　幼アクアは、そう言って、少女の、有馬かなの問いかけを、認めた。

　そして、しょうがねぇな、とかぶつくさ言いながら、幼かなの後をついていく。

　何か、アクアには。

　本来存在しなかった、幼少期の有馬かなとの長い付き合いを見せられているような気分になっていた。

　もし、あの出来事がなければ。

　もし、アイが、あのままでいられたのならば。

　アイと、ルビー、そしてアクアが、あのかたちのままでいられたのならば。

　監督が言っていた通り、有馬かなとの関係も継続していたのかもしれず。

　そうであったのならば、このような気の置けない交流を続けてられていたのかもしれず。

[169 二次元好きの匿名さん 24/04/16(火) 02:10:57]

>>167

　ああ、もしそうだったのなら。

　今の、アクアのこの苦しみも。

　もっと、別のなにかになっていた筈で。

　そんな、アクアと有馬かなのかたちがあった筈で。

　そんな想いを抱かせる光景で。

　そんなあり得た筈の二人のかたちを思い起こさせる、何故か懐かしさすら覚える光景で。

　それは、そんな夢想を抱くだけでも、何か、アクアにとっては安らぎと救いを感じさせるもので。

　いつの間にか、幼かなと、幼アクアの先に、輝きのような何かが見えていた。

　何本もの光芒が、その向こうからこちらに伸びてきている。

　ああ、そうか、光だ。

　アクアは思う。

[170 二次元好きの匿名さん 24/04/16(火) 12:42:32]

ついについにか…！

[171 二次元好きの匿名さん 24/04/16(火) 23:06:03]

これは光の有馬かな

[172 二次元好きの匿名さん 24/04/17(水) 07:59:46]

浄化できそうだな

[173 二次元好きの匿名さん 24/04/17(水) 19:33:22]

保守

[174 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 00:54:36]

幼アクア口には出さないけど表情柔らかくなってそう

[175 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 02:20:26]

>>169

　すると、幼かなは、雨宮吾郎の方を振り向く。

『そこの先生も一緒に来て。アンタにもあげる』

『え？』

『折角だから。アンタもそこでぼーっとしてる訳にもいかないでしょう。色々寂しいしさ』

　幼かなは、そう断固として宣言する。

『いや、しかし……』

『いいからついてきて。今日くらい、チョコを貰うくらい、構わないでしょう？』

[177 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 02:30:09]

>>175

　それから、幼かなは、静かに付け足した。

『……アイでも、さりなちゃんでもなくて、悪いけれども』

　あえてその二人の名前をだしたことこそ、多分、雨宮吾郎への思いやり。

『だから……お願い』

　その声には、真剣なものが混じっていた。

[178 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 02:36:56]

>>177

『……お願いだから、さ』

　幼かなは、もう一度繰り返す。

『君は……』

　雨宮吾郎は驚いたように言った。

　そして、頷く。

『……ああ、そうだな。確かにそうかもしれないな。ありがとう』

　それから、少しだけ笑って続ける。

『今日は……、そうしてやるべきなんだろう』

　そう言って、アクアの方に一瞬目をやる。

　それは多分、それは、幼かなの意を汲んで、アクアのことを考えてのことで。

　アクアは気づいた。

　いつのまにか、幼アクア同様、雨宮吾郎もまた、アクアにとって対話可能な、等身大の存在と感じられるものになっていた。

　そして、雨宮吾郎も歩き始める。

[179 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 02:39:28]

>>178

　アクアは、歩き始めたその三人の後ろ姿を見つめる。三人の先には、ただ、光。

　すると、幼かなが立ち止まった。

　振り向き、アクアの方に駆け寄ってくる。

『あ、そうそう』

『！？』

『ね、耳かして。しゃがんで？』

『……』

　幼かなは、ちょい、ちょい、とアクアを招く。

[180 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 03:21:56]

>>179

　アクアは、言われるままにかがみ込み、耳を向けようとする。

　その瞬間、あたたかな、柔らかな感触を頬に感じる。

　幼かなは、アクアの頬にキスをしていた。

『ハッピーバレンタイン！』

　満面の笑顔。

　アクアは、この幼い有馬かなに、してやられた、ということらしかった。

　直後、幼かなは再び駆け出し、幼アクアと雨宮吾郎を連れて、光の向こうへと去っていく。

　その向こうに去る前の一瞬、その、幼い少女の姿の有馬かなは、再びこちらの方を見た。

　アクアと、目が合う。

　後はうまくやんなさいよ。

　その目はそう語っているように見えた。

[181 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 12:39:08]

いい戻り方だ…

[182 二次元好きの匿名さん 24/04/18(木) 23:02:14]

単純に話の構成が上手…

[183 二次元好きの匿名さん 24/04/19(金) 08:12:17]

頬にキスするの可愛くていいな…

[184 二次元好きの匿名さん 24/04/19(金) 12:38:37]

幼アクアの頬にキスするのすっごく幼かなちゃんらしくて好き

[185 二次元好きの匿名さん 24/04/20(土) 00:04:40]

光過ぎる…

[186 二次元好きの匿名さん 24/04/20(土) 10:56:43]

読みたい…が続きは次スレの方がいいかな？

[187 二次元好きの匿名さん 24/04/20(土) 16:45:10]

SS職人さんへ
いつもありがとうございます。

新スレそろそろ立てたほうが良いですかね？
ご都合の良い日時有れば教えてくださいね

[188 二次元好きの匿名さん 24/04/20(土) 17:09:51]

>>187

有難うございます！

反応が遅れて申し訳ありません！

新スレに合わせて引き続き投下させて頂けましたらと思っております

ご都合の宜しいタイミングでお建て頂けましたらと

ランダムでゆっくりな投稿で申し訳ありません

結局ロリかな編だけで１スレ以上になってしまいましたね…

今更ですが、スレ画、わざわざツーショットを用意頂いて本当に有難う御座います

[189 二次元好きの匿名さん 24/04/20(土) 17:26:56]

なら明日の昼過ぎ位に立てますね～

画像はコピペしただけだから別に褒められる事じゃない…
お絵かきできる人とかすごいコラ加工する人とか憧れる

[190 二次元好きの匿名さん 24/04/20(土) 17:37:53]

>>189

明日とのこと有難うございます

画像のこともそれでも用意のお手間有難く思っております

引き続きどうぞよろしくお願いいたします

[191 二次元好きの匿名さん 24/04/21(日) 00:38:12]

次スレ楽しみにしております。

[192 二次元好きの匿名さん 24/04/21(日) 12:12:58]

生きがい

[194 二次元好きの匿名さん 24/04/22(月) 00:43:30]

そういや立ててくれたんで貼っときますね

【閲覧・CP注意】アクアがバレンタインデーに有馬かなから　part3｜あにまん掲示板

[195 二次元好きの匿名さん 24/04/22(月) 08:00:09]

立て乙