【SSもどき】ルドルフのイギリスひとり旅

  • 1二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:25:55

    トレーナー君からしばらく休暇を取るよう進言されたので、1ヶ月の休暇を申し出た。

    そこで、イギリスへのひとり旅を決心した。休暇中はレース出場や過度なトレーニングは禁止だとトレーナー君に念を押されてしまってね。折角だから、競馬発祥の地を訪れてみようと思い立った訳だ。温故知新といこうか。

    私がイギリスにいる間は、トレーナー君は2週間のトレーナー研修会に参加している。今回が初開催で、トレセン学園のトレーナー同士の親睦を深める行事とのことだ。


    トレーナー君は心配性なので、合宿中に困らないよう、大まかな日程表を作成した。これで私が何日目にどこにいるかを把握できるからね。有事の際の保険だよ。


    1日目

    ヒースロー空港まで移動・ロンドン泊

    2日目

    >>3

    3日目

    >>5

    4日目

    >>7

    5日目

    >>10

    6日目

    >>12

    7日目

    ヒースロー発・移動

    8日目

    東京着

  • 2二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:26:39

    なんか違うと思ったら画像反転してんのか

  • 3二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:34:11

    キングスクロス駅
    運良くホグワーツへ

  • 4二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:40:47

    エディンバラへ出発

  • 5二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:45:54

    エリザベス女王に謁見

  • 6二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:48:41

    ネス湖でネッシー探し

  • 7二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:53:19

    ちょっと革命を起こす

  • 8二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:57:41

    さすがルドルフ会長だぜ……!

  • 9二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:58:36

    イギリスの伝統料理を学ぶ

  • 10二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:58:51

    ダジャレで全国民を笑わせてOYAZIgagをイギリスに流行らせる

  • 11二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:03:32

    BBCのインタビューを受ける

  • 12二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:13:23

    何もかも破壊する

  • 13二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:26:26

    どうなるんだ…?

  • 14二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:29:46

    最後は破壊神ルドルフになるのか

  • 15122/01/23(日) 00:19:16

    わーっ!
    いつの間にか日付変わってる!

    立てておいてアレなんですが続きはまた明日書きます!

  • 16二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 12:12:20

    ほしゅ!

  • 17二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 17:30:11

    このレスは削除されています

  • 181日目 Part 122/01/23(日) 17:30:56

    深夜の羽田空港に来ている。
    いつもは喧騒としている空港も、さすがにこの時間となると少しばかり静かだな。
    見送りが誰もいないのは心寂しいが、致し方ない。今は皆夢の中だろう。
    一通りの手続きは終えている。大きな荷物は既に預け、チケットも発行済みだ。
    さて、出発口に向かうとしよう。

  • 191日目 Part222/01/23(日) 17:46:55

    まずは手荷物検査。
    機内へ持ち込む荷物のうち、航空法で定められたものはたとえ鞄に入れてあっても、別個にトレイに乗せてゲートに通さなければいけない。
    腕時計、スマートフォン、財布、ベルト等、指示されたものはすべて鞄とは別のトレイに乗せ、黒いカーテンの中に滑らせた。耳飾りもトレイに乗せろと言われてしまった。
    最後に国際線を利用したときは、このような厳戒態勢ではなかった気がするが…? 久しく海外へと飛ばなかった間に様変わりしたものだ。
    おっと、私自身もゲートをくぐらねば。

    ピーーー!!

    私がゲートを通るやいなや、ゲートが不穏な音を発した。
    何か失態をおかしてしまったか。
    「すみませんお客様。お客様のお体からは何も検知されませんでしたが、同時にゲートに通したお客様のお荷物が反応してしまいまして…」
    トレイに載せた私物に原因があったようだ。しかし、耳飾りは外した。ベルトも外した。眼鏡は鞄の中。鞄…?
    「大変失礼ではございますが、お鞄の中身を拝見してもよろしいでしょうか」
    従業員が尋ねる。当然の成り行きだ、勿論私は首肯する。
    従業員は鞄から取り出した袋を手にして、こちらを窺う。
    「あの、こちらの袋を…」目でサインを送り、開封を促した。「お客様! これです! 恐らくこのお洋服がセンサーに引っかかってしまったのだと思われます…」

    そういって差し出されたのは私の勝負服だった。

  • 201日目 Part322/01/23(日) 22:10:39

    「ええと、こちらのお洋服を検査させてもらいますね。…はい、問題ございません。機内にお持ちいただけますよ。反応の原因は恐らくエンブレムだと思われますので、今後はお気をつけいただきますようお願いいたします…」
    従業員に返事をするのに、時間が掛かってしまったかもしれない。何を隠そう、ウマ娘にとっての一張羅である勝負服を当然のごとく、手荷物検査のことなど考えもせずに鞄に入れてしまったのだ。とんだ失敗だ。
    ああ、恥ずかしい以外の言葉が見つからない。厚顔無恥な私をどうか許してほしい。
    「すみません、以後気をつけます。大変ご迷惑をおかけしました」
    私は一礼して、検査場を後にした。従業員とは目を合わせられなかった。

    気を取り直して、出国審査ゲートへ向かう。疲れた顔をした中年の係員が、パスポートを出すよう促してくる。
    ガチャコンと出国スタンプの押される音がし、私のもとにパスポートが返ってきた。
    「あい。ウマ娘のお嬢ちゃん。ひとり旅は危ないから気ぃつけな」
    声にも覇気がない。
    深夜に責任重大な仕事をするのは、心身にどれだけの負担が掛かるだろうか。表情と声色で十分察することができる。
    彼らが夜遅くまで働いてくれているお陰で空港が動いているのだ、感謝せねばならない。
    「お気遣いありがとうございます。貴方達の業務を無駄にしないよう、必ず無事に帰ってきますね。どうかお身体に気をつけて」
    自然と口から滑り出てしまった。余計なお世話だったかもしれないが、日頃の癖でね。しかし、これは本心からの言葉だ。どうか、係員に私の気持ちが届いていることを祈る。
    「はあ…それはどうも」
    私は再び一礼し、搭乗口の方角へ歩き出した。今度はしっかり目線を合わせられた。

  • 211日目 Part422/01/23(日) 22:49:36

    搭乗口に到着した。
    機内に入るまで時間があるので、全面ガラス張りの窓から見える機材の確認でもしよう。

    今日の機材は、B777-300。無印とERの2種類があるらしいが、私には見分けることができない。
    通称はトリプルセブン。マチカネフクキタルが喜びそうな名前だ。
    本当は二階建ての飛行機に乗ってみたかったのだが、日本と英国の往復では使われていないらしい。マヤノトップガン曰く、日本からハワイやオーストラリアなどへ行くならチャンスはあるかも、とのこと。

    出発は午前2時45分。
    ロンドン・ヒースロー空港到着が現地時間の午前6時45分。
    ー12時間45分の長旅となる。

    さて、搭乗ゲートが開放された。
    ボーディングブリッジを通り、機内へ移動する。
    席はエコノミークラス最後方の左列、窓側。
    トイレまで近いのは利点だが、機内食の選択の自由が狭まるのは間違いないだろう。ショックだな、機内食だけに。

    続々と他の乗客が乗り込んできた。日本人と外国人が半々といったところか。私の隣には、サラリーマンと思しき中年男性2人組が座る。
    深夜便だから、しーんと…はしていないな。

    ちらりと窓の外へ目をやる。飛行機がタキシングを開始したらしい。

    もうすぐ、異国の地へと旅立つ。
    日本とはしばしのお別れだ。

    飛行機が急加速し、身体がふわりと浮くのを感じた。
    ルドルフ、テイクオーフ! である。

    エアグルーヴ、ブライアン、私の居ない間の生徒会は頼んだぞ。
    あ、メッセージを送っておくべきだったか…

  • 22二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 06:46:05

    保守!

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています