好きな小説のイチオシのシーンを教えてほしい

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 18:54:56

    普通の小説でもラノベでもWeb小説でも二次創作でもなんでも良いよ

    挙げられた作品を貶すようなレスは削除します

    俺のイチオシ

    非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか? - ハーメルン『世界は無色。薄っぺらくて淡白で、とてもつまらないものですよ』――――なんて。 そんな中二病を卒業したばかりの佐取燐香は“他人の精神に干渉できる”少し死んだ眼を…syosetu.org

    「私の声は聞こえますか?」


    聞こえている。

    何重にもなったような不気味な声が、ステルの頭の中に響き渡っている。


    「私の姿は見えていますか?」


    見えている。

    二足歩行で立ち両手からは力を抜いている、ノイズが走る少女の姿が見えている。

    そして、その後ろには。


    「私は何に見えますか?」


    巨大で、人型で、口以外顔の無い巨人が目の前にいる。

    ステルは理解した。

    目の前のこれが顔の無い巨人なのだと、理解した。


    「――――貴方の世界は今、何色ですか?」


    世界は白黒で、空は赤くて、太陽は真っ黒に染まっていた。

  • 2二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:08:49

    破壊の御子 興亡の章 第61話

    全部は多すぎて載せられない

    破壊の御子 - 第61話 ベルテ川の戦い8-英雄対凡人(後)R15 残酷な描写あり 異世界転移 オリジナル戦記 戦記 ヒロインがガチ獣人 呪われた主人公 異世界召喚 ガチムチハーレム 獣人 エルフ ドワーフ 鳥娘 恐竜人 人魚 奴隷解放ncode.syosetu.com

    敵軍とぶつかる前の戦意高揚の演説

    召喚前の主人公ソーマは普通の高校生だったというけどそんなわけない

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:16:01

    モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。

    モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。 - ハーメルン意外と知られていない『リーグトレーナー』勝負に生きる一人と数匹の孤独で独特な世界を、歯に衣着せぬ言動で有名な著者が『週刊ポケモン生活』に描き出す。 著者紹介 ※…syosetu.org

    モモナリは、その返答を予想していたであろうか。否、してはいなかった。

     どうして自分に本気を出すことが出来ないのか、それを感覚的に理解が出来ない、恩を売ってもなお、それが満たされぬ苛立ちに、彼はふうと大きなため息を付いて「そーかいそーかい」と不貞腐れる。

     そして彼は、駄々をこねた。

    「じゃあ、俺は密猟者になる」

     カンナがその突拍子のない宣言を飲み込むより先に続ける。

    「この洞窟にいるポケモン全てを、掻っ攫う。すべてを金に変えて、この島にゴミ処理場を作る、汚え汁を全部海に垂れ流して、根こそぎ、根こそぎやる」

     それは、まだ年齢的には幼い彼が思いつく限りの、徹底的な環境破壊だった。

     カンナは、ようやく彼の意図を理解する。

     トレーナーとしてフリーザーを引きずり出すことが不可能ならば、もう一つ、彼女が本気を出す可能性があるもう一つの選択肢をとったのだ。

     私腹を肥やすためにカンナと戦おうとする密猟者のまるで逆、彼はカンナと戦うために、私腹を肥やそうとしているのだ。

     信じられないことだった、考えられもしないことだった。かけらでも人間としての良心があれば、思いつきもしないようなことだった。



    戦うためなら目的は問わない狂犬主人公の鑑

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:29:23

    ギスギスオンライン 大神聖ロリコン宣言

    ギスギスオンラインR15 VRMMO 勝てば官軍 負ければ逆賊 悪貨は良貨を駆逐する 地獄の沙汰も金次第 毒を食らわば皿まで 悪事千里を走る 人を呪わば穴二つ 友情 努力 勝利ncode.syosetu.com

    (1/2)

     さて、始めるか。そうだな、何から話そうか……。

     悩むことはなかった。言葉は自然と口から零れ落ちた。


    「私は【ふれあい牧場】のコタタマである」


     恥じ入ることはない。全てを語ろう。

     俺は少しでも多く自分の気持ちが伝わるよう身振り手振りを交えて粛々と想いを吐露していく。


    「本日、クリスマスプレゼントをティナンの枕元に置く提案がなされ、これをティナン姫は正式に却下した。非常に遺憾であると、まずは言わせて貰おう」


     不思議だ。もっと緊張すると思っていたんだが、とても落ち着いている。


    「不法侵入である。異教の習慣である。だが、それがどうしたとあえて言おう」


     まぁ、これから全てを失おうって男が緊張するのもおかしな話ではある。なんか拍子抜けっていうか、余裕がありすぎて笑えてきたな。笑っとくか。あるがままに……そうですよね、先生。


    「私は、明日21時、夜9時に山岳都市の広場より出発し、山岳都市を縦断。そのままティナン姫の屋敷に不法侵入する。不法侵入だ。そして彼女の枕元にプレゼントを置く」


     最期の瞬間、今際の際に笑って死.ねたら幸せだってよく言うよな。まぁ悔いを残さずにってことなんだろう。

     だからよ、俺はそれが今でいい。俺の寿命は八十年後か? 九十年後か? まぁしぶとく生き残って家族の吠え面でも眺めてやろうと思ってたんだが……。その時によ、今やらなかったら、そのことを思い出して胸糞悪ぃ思いをするんじゃねえか? そんなのは真っ平御免だぜ。死ぬなら死ぬですっぱりと気持ち良く死にてえ。何が悲しくてリアルなんつう無理ゲーを百年かそこらやってよ、いよいよこれからエンディングっつー場面でバッドエンドでしたなんて幕引きをせにゃならんのよ。そんなもんは俺は認めねえ。

     だから今だ。今なんだよ。


    「もう一度言う。不法侵入である。明日、私は不法侵入を行う。何故なら私はティナンの喜ぶ顔が見たいからである。彼女たちを大切に思っているからである。あの感動を胸の内に秘めることは罪だと思うからである」


     俺はロリコンでいい。

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:30:02

    (2/2)
    「人の本質は内面にある。外見に左右されるものが真実の愛とは思えない。私はティナンを愛している。ティナンだから愛するのだ。純粋無垢なあの子たちに喜びを与えない法を私は認めない。決して認めはしない」

     父さん。母さん。俺は世間に誇れるような人間じゃないが、全てを投げ出してやってもいいと思える友人には出会ったよ。

    「繰り返す。決行は24日の夜9時。良い子のティナンが例外なく寝静まる夜9時に私は山岳都市の広場を発つ。数多の障害が私を阻むであろう。しかし同志よ。しかし同志たちよ。神は言った。隣人を愛せよ。この胸に宿る愛こそが真に尊ぶべき法なのだ。それが過ちであるというなら、私は魔王でいい。秩序を破戒する魔王であろう」

     だからアットム。戻って来い。俺はここに居る。お前の夢は、お前の愛は、この俺がつなげる。だから戻って来い。俺はここに居るぞ。アットム!

    「さらば。ああ、さらばだ。ありがとう。すまない。以上!」

     舞台の幕が降りる。生放送が終わった。

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:37:24

    >>1

    これ精神操作の能力者が現実の催眠導入手法の驚愕法っぽい感じで

    洗脳開始してるの含めてめっちゃオシャレだと思う

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:54:23

    それは、たどたどしい演説だった。
    『聞こえてるみたいで助かる。で、まず最初にいきなりこんな放送してごめん。驚かせちまったと思う。今度は何を言われんだって、不安に思った人が大勢いるはずだ。けど、安心してほしい。今、この放送をしてる俺は魔女教の人間じゃない。最初にそのことをわかってくれ』
    不必要なところで正直で、聞いてる人が不安になるような事も、包み隠さず話してしまって。
    それなのに、最後の最後で、みんなの不安を蹴飛ばすような事を言うのだ。

    『――それでも逃げられないから、戦う。俺は、それだけの奴だ』
    それは真摯で、きっとエミリアが、この瞬間に一番欲しがっていたもので。
    きっと、この都市の人々が、この瞬間に一番欲しがっていたもので。

    『信じさせてくれよ。弱くてどうしようもない俺が、まだ諦められねぇんだ。諦めの悪い弱虫が俺だけじゃないって……そう信じさせてくれよ』
    ああ、この声は本当に卑怯だ。 震えていて、一生懸命で、泣きたくなる。
    聞こえないはずの、声の主の鼓動が聞こえる気がする。――泣きたくなる音が聞こえる。

    『それとも、俺だけなのか?』
    ――ううん、そんな事ないよ。
    『まだやれると……まだ戦えると、そう思ってるのは、俺だけなのか?』
    ――ううん、大丈夫、私もまだ、頑張れるから。
    『違うよな?』
    ――うん、絶対に違う。絶対の絶対に、心の底から、全然違うから。
    『まだ、みんなも戦ってるよな? 弱さに呑まれやしないよな?』
    ――あなたの声が聞こえるから、大丈夫。へっちゃら。何にも、怖くないわ。

    『――俺の名前はナツキ・スバル。魔女教大罪司教、『怠惰』を倒した精霊使いだ』
    その名乗りを聞くだけで、エミリアの中の冷たい絶望は打ち払われる。
    ほんの少し前まで、自分の無力を呪ってたのに。
    ただ、この声が聞こえただけで安堵してしまった。満たされてしまった。
    だって、彼が言ったのだ。エミリアの騎士が、言ったのだ。
    『――あとのことは全部、この俺に任せておけ!』

    「Re:ゼロから始める異世界生活 18巻」

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 20:02:48

    有名だけれど
    ダンまちの3巻・11巻のミノタウロス戦
    ダンまちの戦闘は全部オススメしたいくらい好き

  • 9二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 20:07:33

    しいていうならお前の横を歩いてるのが魔王

    しいていうならお前の横を歩いてるのが魔王 - 命勇者さん超クール 暴走りだした子狸 愛と勇気(おれたちの 安心と信頼の聖☆剣 定評のある変化魔法 さすがバウマフ家 バウマフは格が違ったncode.syosetu.com

    2cm物体を動かすだけの能力が最強の異能であることが納得できる描写がすごい

    豆類の作品は普段はギャグでボケ倒してるのにシリアスな場面だとメチャクチャ燃える展開書けるのすごいとおもう

  • 10二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 20:29:59

    「川村・・・ヒデオくんだったな」

    「勝負だ」
    「乗った」

  • 11二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 20:35:01
    参謀殿は子供扱いがお嫌い。 - ハーメルン第7の天候として混沌のマフィア黎明期を駆け抜けた元・幼女参謀が、日常を歩む話。 尚、その隣に最愛のファミリーの姿はない模様。 ◆◇◆◇◆◇ 【注意】 ・展開が割…syosetu.org

    何故、こんな形で知らなければならなかったのだろう。


    彼の想いを。

    指輪(リング)を贈られた、真の意味を。


    出来るなら、その声で聞きたかったのに。

    いつも以上に甘い声で、私に告げて欲しかったのに。


    何故こんなことを思うのか。首を傾げるまでもなく、思い至る。


    (───私は、君が好きだったのか)


    バカばかりのファミリーだったけれど、私もしっかりバカだったようだ。

    本当に、救いようもなく愚かしいが───胸の奥底に澱む感情が『恋』なのだと、私はその時、初めて自覚した。

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 21:06:44
  • 13二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:46:11

    造物主の掟の地球人と機械人のファーストコンタクトの場面
    巧く言えんが、なんか好き

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:52:58

    ゼロの使い魔で、サイトがルイズをジュリオに託して、ルイズを守るために1人で7万人の軍勢に立ち向かうシーン

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:59:48

    俺はな!
    俺はもう、ホントに馬鹿で、どうしようもねえ!
    だから今回の話し合いで、俺の代わりに答えを出して貰いたくて
    しょうがなくてしょうがなくてしょうがなかった!
    俺がやりたいこと、ホライゾンにコクるために救いに行くことが、それが出来るようになるのかどうか!
    どうすれば出来るのか!
    俺は誰かに教えて欲しくてどうしようもなかった!
    セージュンはな!
    俺達の代表、副会長はな!
    俺がやりたいことを、その答えを見つけようとしてくれて、見つけてくれた!
    いろいろメゲることもあんだろうけど、やってやれないことはないってな!
    それは俺が出せない答え、俺以外の、守銭奴にも作家志望にも姉ちゃんにも誰にも出すことができない答えだ!
    だから――
    俺はセージュンを支持する!
    他の誰がなんと言おうとも、コイツのことをとやかく言おうとも、コイツは俺に答えをくれたんだ!
    コイツだけが、俺に答えをくれたんだ!
    それが俺にとってのコイツの絶対評価だ!
    だから俺は絶対にコイツの――!
    コ!
    イ!
    ツ!
    の!
    コイツの言ったことを俺は絶対に支持する!
    絶対に、そう、絶対にだ!

    「境界線上のホライゾン」葵・トーリ

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:53:58

    「こちら王都実行隊長———悪いが予定を一部変更する。」

    「あんまりにも勇者が強すぎるもんでな…今から落とす・・・。」

     男はどこにいるのかもわからない相手から何やら反論でもあったのか鬱陶しそうに顔を歪める。

    「なぁにちょっと作戦が前倒しになるだけだろ?それにこのままだと思った以上に勇者がデカい壁になりそうだ。」

    「…大丈夫だ。そのまま王都に落ちても主人公組は守る。」

    「…これでも死ななかったら頼んだぜ?…お前だよお前、見てんだろ?よろしくな。」

     男はそれだけ言うと意識を現実に戻す。

    「なぁ勇者、聞こえてねぇだろうけどよ…俺等はこの世界に死ぬために生まれてきた。」

    「けどな、これが案外気分が良いんだ。」

     男は脳内で複雑怪奇な術式を組み始める。

    「なんせ、こんなクソみたいな俺等の人生の最後に…」

     全身に濁流の如き魔力が流れる。

    「———命燃やせるんだからなぁッ!!」

     男の魔力が溢れ出ると共に王都の上空に巨大な魔術が顕現する。それは言うなれば燃え盛る浮島。一つの魔術でありながら、王都を影で容易に覆ってしまう程に厖大な一枚岩。

     男はその大地に向けて手を翳す。

    「これが俺悪の最期だぁ!!———《二重詠唱》!!」

     そうして男は咆哮するが如く唱える。

    「——— 《獄落焦土ヴォルガロン=ディヌス=ラ=ギュランツェ》ッ!!!」


    命燃ゆる悪の一撃 - 【悲報】どうやらワイらは世界の敵らしい…。 - ハーメルン ある日、突如としてとある掲示板に転生者・転移者達が集められた。神を名乗る存在より掲示板を半ば強制的に押し付けられたイッチによると、どうやら彼等は今日から世界の…syosetu.org
  • 17二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 05:50:17

    「要するにだね、自分が信じられないなら名付け親たる私を信じろってことだよ。私が見た限りキミは賢い子だ。だから大丈夫なのさ。」

    「そうかな? ……リーゼってそんなに凄いの?」

    「おいおい、知らなかったのかい? ……それなら教えてあげようじゃないか。夕食が出来るまでの間でどこまで話せるかは分からんが、キミの名付け親がどれほど偉大な吸血鬼なのかを聞かせてあげよう。」

    「お話ししてくれるの?」


    わくわくしている時の顔で私の隣に腰を下ろしたセシリアに、空を見上げながら口を開く。どこから始めるべきかな。……よし、この際最初からいくか。名付け子たるこの子には、全てを聞かせておくべきだろう。私たちのイギリス魔法界でのゲームの話を。偉大な吸血鬼たちと、そして偉大な人間たちの物語を。


    「全ての始まりは……そう、一通の手紙だ。空に三日月が輝く夜、私が幼馴染に送った一通の手紙。そこから全てが始まったのさ。」

    小さな『未来』へと物語の始まりを語りながら、アンネリーゼ・バートリは静かに微笑むのだった。


    Game of Vampire - ハーメルンレミリアとフランが従姉妹と遊ぶお話。19世紀末ぐらいにスタートです。 東方×ハリー・ポッターものです。特にハリー・ポッターはif要素強めなので注意。 ※2019…syosetu.org
  • 18二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 08:35:21
    転生チート吹雪さん - ハーメルン時は201X年、世界は変色海域に包まれた。海から命は消え、人々は砲撃に飲み込まれる。赤く染まった海から押し寄せる怪異の群れに成すすべもなく翻弄される人類は、だが…syosetu.org

    転生チート吹雪さん 「9話 初めての○○」


     結局自分に出来る事は時間稼ぎだけか、飛鷹は覚悟を決め、迫るイ級を正眼に置き全集中力を目に込める。こちらに向かい一直線へと進む敵艦を、挑んで来いとばかりに睨みつける。数秒の対峙、高速で航行する黒い船体の口内から砲塔が覗いた瞬間、飛鷹は全力で横へと跳んだ。

     一瞬前まで飛鷹の居た空間を砲弾が裂いた。一撃躱してやったぞ、と続く砲撃に晒されながら飛鷹は笑う。二射を海面に転がりながらさらに避け、三射目を髪に掠らせ、だが四射目はついに避け切れなかった。肩口から衝撃が走り、艤装が崩壊し服が弾け飛ぶ。ダメージを肩代わりされ飛鷹自身に怪我は無かったが、衝撃で倒れこみ、艤装もほとんどの機能を停止した。

     最早撃つ必要もないとばかりに砲塔を飲み込んだ敵艦が飛鷹を喰らわんと猛進する。よろめきながら起き上がり、どうにか避ける方法を模索するが、迫る巨体を前に、飛鷹は前後左右どこにも逃げようがないと悟った。もはやこれまで。だが、絶対に目は背けない。飲み込まれるなら、腹の中で暴れてやろうと歯を食いしばる。イ級が大口を開け水面を跳ね、飛鷹へ飛び掛かった。



     衝撃はやって来なかった。飛鷹の目前の空中で、それは完全に停止してしまっていた。いや、停止しているのではない。それはたった一本の腕で押し留められていた。

     数瞬の後、物理法則という名の常識を盾に、脳が理解を拒否していた光景を、飛鷹はようやく認識した。飛鷹よりも小さな体躯、細い手足、その大きくもない五指にイ級は掴み取られ、宙に固定されていた。



    「もう大丈夫」



     声の主が振り返る。頼もしげな笑みを浮かべ、安心していいとその態度で示す。頂点に近い太陽がその娘を照らした。見覚えのあり過ぎる顔、全ての疑問を置き去りにして彼女は宣言する。



    「私が来た!!」



     一層笑みを深くして、敵に向き直り、少女は腕を引くと逆の拳を叩きつける。イ級は轟音と共に四散した。

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 09:45:14
    シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 - 結局のところ一番足りてないのはR15 残酷な描写あり ラブコメ 近未来 電脳世界 VRMMO 神ゲー クソゲー バグ 主人公最強? ガチエンジョイ勢 スキル制 縛りプレイncode.syosetu.com

    「偉大なる先人別ゲーの台詞曰く! 道具は死を恐れず、生に安堵しない!!」

    死を損失と考えればそれを回避しようとする道具はあるかもしれない、だが自己の保全を認識はすれど「安堵」する道具は存在しない。まして、ガワが美少女なら日本人の八割はこいつを道具とは考えない!!

    「お前は死を恐れた、エルマ型が今何機いるのかは知らんがお前で打ち止めってわけじゃないだろう。つまりいくらでも替えが利く……だがお前は自分が砕け散る事を拒んだ、そしてその顔を見ればわかる……今お前は生きていることに安堵している!!」

    「それは、」

    「生への欲望、死を恐れる本能。それは獣畜生から人間まで、それを考える知性インテリジェンスとそれを支える自我アイデンティティを持つあらゆる知的生命体が当たり前に備えるものであり……お前の心に響くように言うなら、これを持っているなら即ちそれは知的生命体だ、使い潰す為の道具じゃない」

    「……………」

    死にたくない、まだ生きていたい。醜い叫びには生物としての全てが詰まっている。それを叫べるなら肉体を構成する物質が鉄だろうがカルシウムだろうが関係ない、そもそも魔力だけで構築されたどこぞの精霊が剣のオプションパーツ扱いでもエンジョイして生きている時点でサイナの悩みは考えすぎなのだ。

    「水晶群蠍は「物」を無視するって知ってたか?」

    「初めて認識する情報です」

    「奴らは「敵」を撃滅するが百の同胞を斬った剣がその辺に刺さっていても無視する……だって敵じゃないからな。だがどうだ? さっきの蠍共は間違いなくお前を叩き潰すべく動いていた。それは地面に放置される道具だからではなく、お前が自分で考えて動いたことで「敵」として認められたからだ」

    「敵として……」

    「何より驚いたのはお前があのプレイヤー……もとい開拓者たちを助けたことだけどな、しらばっくれるなよあれどう考えても自己判断だろう」

    「それは、契約者マスターならそうするかと……」

    「えっ……………いや、絶対間違いなく確実に見捨てるけど。うん」

    「……………………修正:契約者の性格情報」

  • 20二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 09:45:47

    >>19

    いや助けるわけないだろう、笑顔で見送って念仏くらいは唱えてやってもいいが何で野良パですらない他人の面倒まで見なきゃいけないんだ。エムルだってそうするぞ、あいつが俺の頭上で「これも自然の摂理ですわー」とか言う光景が眼に浮かぶわ。

    「……いや俺がどうするかはどうでもいいわ。大事なのは奴らを助けたのは間違いなく「俺の真似をしよう」と考えたお前自身の判断ってことだろう」

    「…………一理は、あります」

    「その割にはまだ納得していない顔だがな」

    「肯定、します。当機ワタシはまだ、当機ワタシという存在のアイデンティティに、確信を持てないのです」

    まるでサイナの叫びを聞くために水晶群蠍達すらもが黙り込んだかのような静寂の中で、サイナの声だけが響く。

    「エルマ型とは即ちかつてのエルマ・サキシマの人格再現に過ぎず……」

    「生後一年未満の赤ちゃんの人格なめてんのか」

    「征服人形とは所詮再征服計画のための駒に過ぎない!」

    「どうも、二号計画の再利用可能な捨て駒です」

    「ここで当機が機能を停止したところで、また新しいエルマ型が稼働するだけではないですか!!」

    「しゃらくせぇ! 今後何万体のエルマ型がロールアウトしようが317号機はこの世にただ一つしか存在しないだろうが!!」

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 20:14:35

    「化かし合いは、俺たちの勝ちだ」
    「見くびったな。――俺の、二人の軍師の策謀を」
    痛みを堪えてスバルは勝ち誇り、アベルは切り札を失ったと『魔女』にさえ信じ込ませる策を仕込んだ、この場にいない軍師の力量を誇る。

    「Re:ゼロから始める異世界生活 37」

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:54:28
    比翼の王道2016 - Fate/GRAND Zi-Order - ハーメルン  西暦2015年7月。 王様になることを夢見る常磐ソウゴ。 彼は中学3年生の夏休みに、人理保障機関カルデアに訪れた。 そこで爆発事故に遭遇し、タイムワープを経…syosetu.org

    「……信じられるわけないだろ? だって俺は―――」


    「けど信じられるはずだ―――! だって、お前は俺なんだから……!

     お前の言ったことは、全部俺が思ってた事だ……!

     けど―――今言ったことだって、全部俺が思ってた事だ!

     信じられるわけないって気持ちも、信じたいって気持ちも、俺の中には両方ある!」


     何一つ、鏡の中のソウゴの言葉に嘘はない。

     彼がそう思った事は否定できない事実。

     それでも、と。常磐ソウゴはもう一人の自分に吼え立てた。

     前のめりになって叫ぶソウゴに、鏡のソウゴの方こそが一歩後退る。


    「過去の俺が積み上げてきたものを信じろよ!

     現在(いま)の俺の願いを信じろよ!

     ―――未来の自分は、最高最善の未来に辿り着けるって信じろよ!!」


     過去に積み重ねた全てが、現在の自分を作った。

     ならば、過去と現在を更に積み上げ続けて未来に至った時。

     自分の夢は、きっと願いに手が届くはずだと。

     そのために自分は、戦い続けることができるはずなのだ、と。


    「世界を全部よくしたい! みんなに幸せでいて欲しい……!

     そんな世界でいてほしいから、俺は王様になる事を夢に見たんだ!

     だから、これまでの夢で俺の願いを叶えるに足りないなら……!

     それを叶えられるものを夢に見る!

     俺は……この願いの重さに耐えられる、最高最善の魔王になってみせる――――!!!」

  • 23二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 23:34:29

    「……お茶会の戯言ではない。私はダンケルフェルガーの未来の利益を見据え、ローゼマインを第一夫人として得ると決めたのだ」

    「お兄様、そのような重大なことを勝手に決めないでくださいませ! 負けたらわたくしは……」

    「ハンネローレ、其方の嫁入り先を決めるのは父上と私だ」


     レスティラウトの決断にハンネローレは小さく戦慄いた後、俯いて一歩下がる。


    「どうするつもりだ、エーレンフェスト?」


     ちらりとヴィルフリートがわたしを見た。自分が決断を下しても良いのか、と迷っているような顔だ。


    「ローゼマイン、其方の行く末、私に預けてもらっても良いか?」

    「わたくしを宝とするディッターならば負けませんよ」

    本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ - 対立R15 異世界転生 ファンタジー 異世界 転生 女主人公ncode.syosetu.com
  • 24二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 11:33:22

  • 25二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 15:22:13
    願わくばこの手に幸福を - 第六百三十四話『誰が為の正義』R15 残酷な描写あり ヒストリカル オリジナル戦記 異能力バトル 冒険 ラブコメ ダーク 男主人公 西洋 ハーレム 魔法 タイムリープ 復讐 やり直しncode.syosetu.com

    「悪いけれど、貴方に構っている暇はないの。私はルーギスに追いかけられなくちゃいけないから。愛している相手に追いかけられる事こそ、最も幸福な事でしょう?」


     少女が自慢げに胸を張る様子で、アリュエノは言った。


    「いいや、追い求める事こそ喜びだ。狩猟は貴族の嗜みでな」


     嘲り返すように、カリアが口を開く。黒緋が横にぐいと伸びていた。アリュエノは笑みを保ったまま、ようやく真っすぐにカリアを見た。


    「私、貴方の事が嫌いよ」


    「奇遇だな、私も貴様が嫌いだ」


     互いに笑みを浮かべながら、悪意と敵意を衝突しあわせる。カリアには不思議な確信があった。殆ど初対面と変わらない此の女と己の間には、奇妙な縁がある。


     ――互いに相手が生きていてはいけないと思っている。

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 18:04:01

    「……運が悪いなぁ」

    「ははは。まぁ、そう落ち込むことはない。私は話を聞きたいだけなんだ。話を聞かせてくれれば、私は乱暴な真似はしない。そう……私は、盗賊ではないからね」

     ボルツマンが腰の剣に手を触れ、ゆっくりと引き抜いていく。同時に、隣接する鞘からも同じ剣がひとりでに抜け、完全に抜刀する頃にはもはや独立して宙に浮かぶ剣となっていた。

    「わかってくれただろうか? スピカ殿」

     手にしているのは一本の剣。しかし、同時に異なる剣をも操作することができる能力持ち。刀剣系ギフト“昆剣王”。

     確定した。こいつは連絡系ギフト持ちではない。完全な剣士タイプだ。伏兵は無し。使い魔も無し。連絡系ギフト無し。

     お前も俺と一緒で、一人きりでこの場に居るんだな。

    「わかった。それと、すまない。さっきはちょっとした嘘をついちまったから、訂正を許してくれないか」

    「うん? 嘘かい? なんだろう。良いよ、正直者であることは美徳だからね」

     俺はバスタードソードを地面に突き立てながら、笑いかける。

    「俺の名前、本当はスピカじゃなくてモングレルっていうんだ。ブロンズ3のモングレル。ハルペリアで最強の剣士さ。よろしくな、ボルツマン」

    挨拶に親しみを込めて - バスタード・ソードマン - ハーメルンそれなりに強力なギフトを持って異世界に転生したものの、モングレルには大きな野望も志もなかった。 やろうと思えば強い魔物も倒せるし、世界を揺るがす先進的な知識もな…syosetu.org
  • 27二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:23:54

    「他の菓子は完成されていて美味い。ただな、未完成のものにもそれはそれで価値はあるのだ。未完成だからこそ少しずつ美味くなっていくのがわかる。成長する過程を楽しむというのがな。俺はそういうものに価値がある事を友から教わったのだ」
    友というのは、あのお菓子選びの名人さんのことだろうか?
    「もちろん、その成長もお前の努力があっての事だ。だから俺は毎回買っている。お前が努力していなかったら買いはしない。失敗を恐れず努力し続けろ。心配するな、俺が買ってやる」
    ……ずるい。こういう魔法を使ってくるのは反則ではないだろうか?
    私は自分の顔が赤くなってるのを自覚しながら、魔法使いさんから目をそらした

    「誰が勇者を殺したか」

  • 28二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 07:59:53

    『危険なんだよ。使い道を誤れば電脳世界で最も恐ろしいものになる。ネットナビにとっては、病にも等しいんだ』

     フリーズマンの傍まで歩み寄る。
     反撃されることはない。己の身に起きていることで、それどころではないのだろう。

    『だから私は医者デバッガーをしている。こんなものが、決して蔓延ったりしないように』

     取り出したのは、四角い光が疎らに灯る黒いナイフ。
     私エールハーフの機能として備えられた攻撃手段。それを三本、同時に投げる。
     これも攻撃を目的としたものではない。
     フリーズマンの背中に突き刺さったナイフから伝達されて、その身に侵食していく毒。

    『ッ、ぁ……、し、知らない。こんなもの、ワタシは知らない』
    『そうか。なら存分に味わうといい』

     ナイフに込められた新たなバグが彼に発現する。
     力が抜けていく。そして、動くことも躊躇われる状況でありながら思考が移動を強制しようとする。
     それに抗おうとして余計に体力を消費していくフリーズマンに、さらに新たなナイフを突き立てながら私は問い掛ける。

    『それがバグだよ、フリーズマン。そんなもので、本当に究極のナビなぞ出来ると思うか?』
    『――出来ない。出来ない! こんなものがナビを作るなど! 不可能だ!』

     バグを利用して何かをしようというのなら、まずはそれを理解するべきだった。
     下調べをするだけでも危ないのだが、認識もせずに大量に集めるなぞという愚行は行うまい。

    『正解だよ。ご褒美だ、私が集めたバグのかけらを欲しがっていたね、フリーズマン』

     四肢を動かせなくなったようで、目を大きく開いて私を見上げてくるフリーズマン。
     その首に手を添える。拒否などさせない。欲しがったのは彼なのだから。
     渡すと思うか、とは聞いたが渡さないなどとは言っていない。ゴスペルの計画に使わせるつもりはないというだけだ。

  • 29二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 08:03:03
  • 30二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 18:12:01

    「日本赤療字社所属。名前は――」


     その時、着信音が鳴り響いた。

     東雲たちのものではない。目の前にいる少女のものだ。彼女は白衣のポケットからスマートフォンを取り出し、すぐに応対した。


    「白石です」


    :日療!?

    :日療所属の探索者なんているんか

    :え、医療従事者の方ってこと?

    :そんな人いるの!?


     コメント欄がざわつくのも当然だ。探索者業界に身をおいている東雲だって聞いたことがない。

     東雲を無視して少女は電話に応対する。一言二言話したかと思うと、通話を切って、すぐに身を翻した。

     もう行ってしまうらしい。おそらくは、次の要救助者の元に。


    「待ってください!」


     呼び止める。このまま行かせてしまうわけにはいかない。


    「せめて、なにかお礼を……!」


     彼女に救われた命がある。それをただ、ありがとうなんて言葉だけで終わらせてしまうわけにはいかない。

     少女はくるりと振り向いて、変わらない顔色で、腕章に記された天使翼の紋章を示した。


    「募金、待ってます」


     そう言い残して、今度こそ少女は去っていく。

    配信に致命的に向いていない女の子が迷宮で黙々と人助けする配信(佐藤悪糖🍉) - カクヨム配信力:D コミュ力:D- エンタメ性:D 戦闘力:SS 人間性:EXkakuyomu.jp
  • 31二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 18:25:27

    >>19

    >>20


    「サイナお前よく疲れないな………」


    「指摘:当機わたしは征服人形コンキスタ・ドールです。こういった啓蒙活動は主目的の一つであり、更に補足するなら有機生命体のような血流の循環阻害、乳酸の蓄積など……つまるところ疲労とは無縁であり………」


    「いや気疲れ・・・の方の話な。征服人形だって心まで無機質じゃねーだろ、単純に飽きないか?」


    「───」


    「なんだよ?」


    何故か目を丸くしてこちらを見るサイナであったが、数秒してわざとらしくこほん、と前置きして俺の問いに応える・・・。


    「───お気遣い感謝します契約者マスター。ですが問題ありません、当機わたしのインテリジェンス・メンタルはこの程度では一切劣化しませんから」


    「さいですか…………放っておいたら腐る有機生命体の俺はもう気疲れしまくってるがな………」


    あとどんだけ続くんだよこれ…………


    設定鍵インベントリア:シャンフロの諸々 - 時よ止まれ、人形よ汝は美しいVRMMO 設定集 キャラ紹介 R15 残酷な描写ありncode.syosetu.com

    あの鳥頭が1番のパーフェクトコミュ取ってるのサイナだろもう

  • 32二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 18:49:15

    「苦しまなかったはずである」


    猫の地球儀 焔の章 (電撃文庫)
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  • 33二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:43:24

    「じゃあ、僕は行くよ」
    僕は仲間たちに背を向けた。
    「待て」
    そこにソロンが声をかけた。
    「おまえにとって、俺たちは、いや俺は何だ?」
    「親友だよ、決まっているじゃないか」
    学院時代からの長い付き合いで苦楽を共にした仲だ。それ以外にふさわしい言葉がない。

    「……そうか。俺のような天才を親友呼ばわりするとは、相変わらず図々しいヤツだ。でも、友達くらいにならなっていたかもしれんな」
    ソロンは少し笑った。

    「誰が勇者を殺したか」

  • 34二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 20:09:11

    次の瞬間、ゲザリウスがアンハイム攻防戦の最初に向けた咆哮を上げた。もし周囲にガラス窓があれば砕け落ちていただろう。あまりに強烈すぎる声を至近距離で受けたヴェルナーやノイラートたちは立ち眩みさえ覚え、近くにいた兵の中にはその場にはいつくばってしまったほどである。

     「弱体化デバフ効果でもあんのかこれ」

     それでもかろうじて距離を取ったヴェルナーであったが、次の相手の行動は想定外だった。いきなりゲザリウスは無傷の方の腕で地面を重機のように抉ると、ヴェルナーたちに投げつけたのである。土の塊が雪崩のように三人の体を襲う。

     「うあっ!?」
     「ヴェルナー様っ!」

     大量の土を全身に受けてさすがに体勢を崩したヴェルナーにゲザリウスの腕が伸びる。躊躇なく頭を叩き割る勢いである。それでもヴェルナーは槍を構えた。受け止められるかどうかは別に無抵抗では済まないと態度で示したのである。

     次の瞬間、ゲザリウスの腕がその場に落ちた。

     ゲザリウスもヴェルナーも、ノイラートやシュンツェルも何が起きたのか理解できなかっただろう。

     魔将の腕を一撃で切り落とした人影がごく自然にヴェルナーの前に立ち、魔将と正面から対峙する。そのまま顔だけ振り返るとどこか自慢げに口を開いた。

     「一つ返したよ。ヴェルナー」
     「……マゼルっ!?」

     “勇者”マゼル・ハルティングが笑顔でそこに立っていた。

    「魔王と勇者の戦いの裏で」

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 20:13:03

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