【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part3

  • 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/03/30(土) 02:04:01

    ……な、何が始まるの!?

    佐藤カガリ 16歳(2年生)
    出身校:百鬼夜行連合学院

    身長 130+40 (40) cm
    胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
    腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
    尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ

    髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
    瞳の色:オレンジ(5・2)
    肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)

  • 2佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/03/30(土) 02:11:13

    1スレ目

    【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい|あにまん掲示板はぁ…………今日もかわいい……………………(スレ画は一番好きな表情)戦闘 dice1d100=@57 (57)@知性 dice1d100=@12 (12)@運動 dice1d100=@67 (67)@…bbs.animanch.com

    前スレ

    【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part2|あにまん掲示板もしも実際に会ったとして、僕は天童アリスとまともに喋れるんだろうか……?佐藤カガリ 16歳(2年生)出身校:百鬼夜行連合学院身長 130+40 (40) cm胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大…bbs.animanch.com

    前回のあらすじ


    紆余曲折あり、ミレニアムに不法侵入して天童アリスのストーカーをしていた状況から一転、シャーレ預かりの身分を経てミレニアムに転入すべく、しっかり勉強して試験に赴いた佐藤カガリ。午後6時と間違えて午前6時に登校してしまうという世間知らずな凡ミスをしてしまうも、その時間でミレニアム内のさまざまな人物と関わり、絆を深めることに成功する。

    ついに迎えた試験本番。重ねてきた地道な研鑽、才羽モモイから仕込まれた対策の甲斐もあって順調に解き進めていたが、直前にプレイさせられた『テイルズ・サガ・クロニクル』無印の影響でカガリの精神には尋常ならざる変質が発生しており、それに誘発されて暴走したカガリの神秘が周囲の記憶・情報を改ざんし、同じ試験の最初から最後までを延々と繰り返してしまっていた。

    以前からカガリの神秘を分析していた明星ヒマリは、この非常事態を解決すべくシャーレの先生を召還。推測される神秘の性質、シャーレでの生活で伺い知ったカガリの性格を鑑みて先生が発案したのは、とにかく『派手でバカバカしい』展開に巻き込むことでカガリの精神と神秘に平静を取り戻される作戦。ある意味では今回の元凶とも言える才羽モモイプロデュース、ヴェリタスとC&Cの一部協力で作り上げられ、カガリを巻き込んで展開される超前衛的ストーリーが、今まさに何らかの形でフィナーレを迎えようとしていた。どうなるカガリ。

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 02:12:19

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  • 4二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 02:16:38

    このレスは削除されています

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 02:17:53

    このレスは削除されています

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 02:25:03

    たて乙です

  • 7幕間 ◆IEd0n050V224/03/30(土) 02:44:03

    ──────────────────
    「ってことで。とりあえず、最後にゲーム開発部のみんなで歌を披露することだけは決まったんだけど、どう?」
    「モ、モモイ! 今、言い終わる前にユズが気絶しました!」
    「」
    「ユズーーーーー!!!?」
    "……キツかったみたいだね。流石に仕方ないか"
    「ど、どうしよう。歌作戦はナシにする?でも、このシナリオを纏め切る方法なんてみんなで歌うくらいしか……」
    「多分それ、『纏め切れた』とは言わないよ。……カガリ先輩を困惑させるのが目的なら、良いアイデアだと思うけど」
    「うっ……今はそれが求められていると分かっていても来るものがある……」
    "じゃあ、ユズのパートは誰か代打を立てるとか?"
    「……代わりに歌ってくれる人かあ。そんなの……」



    「あ。先生……と、モモ? どうしたのさ」
    「ねえねえ、マキって歌うの得意?」
    「歌? べつに、苦手だと思ったことはないなー、くらいだけど……」
    「よし、じゃあこれ覚えて!」
    「うわっ。何これ……歌詞?これを覚えるって?」
    「多分あと30分ぐらいで本番だから!!それまでに!!」
    「えっ」
    "ごめん……後で埋め合わせはするから、ちょっと手を貸してほしい……"

  • 8佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/03/30(土) 03:54:05

    ──────────────────

    『物語のはじまり告げる』
    『メロディー聞いたら いざ進め』
    『この先に待ち受ける運命を』
    『みんなで掴むために』

    ~~~~~~~~~~~~

    「……いえーーーーい!!!!」

    メロディが終わり、モモイちゃんを先頭に舞台から降りてくるみんなを迎えるように拍手をする。サボテンの着ぐるみのせいで手を動かせない先生もぶんぶんと体を振っていた。すごい絵面。……あれ、電話の音?

    ”あっ。……カガリ、悪いんだけど、前の左ポケットから電話取ってくれない?”
    ……いや、なんでそんなの着ちゃったんですか。じゃあちょっと失礼します。
    ”せっかくだからってことで……”

    『……もしもし。数値の報告です、カガリさんの難参照性が分間平均3.6%で安定しました。1分ほど前には1.3%にまで低減していて、ここから昇っていく兆しも見られません。作戦前の最大値が79.4%だったことを踏まえると、明確に有効な結果が齎されたと見ていいでしょう』
    ”ありがとう、ヒマリ”
    ”……これにて作戦完了。みんな、お疲れ様!”
    「パンパカパーン!やりました、アリス達の勝利です!」
    「ほ、本当!?本当にこのシナリオでなんとかなったの!?」
    「すごいね、お姉ちゃん。今回の打ち合わせって1時間もなかったのに……」

    ……よくわかんないけど、良い感じに終わったみたい!!!!

  • 9佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/03/30(土) 04:10:34

    ……なるほど。僕の特異性が暴走してて、それでモモイちゃんのシナリオを……
    「へー、そういう話だったんだ。あたし、ミレニアムの中でペイント弾撃って良いって言われて協力しただけなんだけど」
    "一応言っておくと、カガリのせいではないからね"
    "ヒマリもさっき、「たとえカガリさんが有罪判決を受けたとしても、精神的な理由で同じような暴走が起こることはまず有り得ない」って言ってたから"
    そ、そんなに……
    「うう……ご、ごめんなさい、私のゲームが……」
    い、いや……気に病まないで! 僕も気に病まないようにするから……!

    ……なんか、すごく疲れた。そういえば今日、本当に疲れることしかやってない。……試験は終わってないから、また翌日以降かな。まあ、ちょっと自信無いところあったし、余分に復習ができるってことにしよう。

    「……あのー、カガリ先輩?」
    ん、モモイちゃん。どうしたの?
    「えっと。今回のシナリオ、私が書いたんだけど……どうだったかなって……」
    ど、どうだった、って……どういうこと?
    「そりゃあ例えば、面白かったとかさ」
    申し訳ないけど面白くはなかったよ。
    「うっ、うわあああああ!!!!!!わかってたはずなのに面と向かって言われると衝撃が!!!!!!!」

    ……口から勝手に言葉が出てきた。ごめんモモイちゃん。でも、本当に面白くはなかった。そのおかげで事態が丸く収まったってことなんだろうけど、僕は今日のことを悪夢のようにずっと覚えていると思う。

  • 10二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 04:50:31

    悪夢扱いwww

  • 11二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 09:53:51

    ま、まあ朝六時から色々あったしモモイのせいだけではないはず……(ストーカー宣言、エイミのバイク、戦闘……えとせとら)

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 19:15:16

    このレスは削除されています

  • 13二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 01:22:44

    うん、まぁ、面白くは、ねぇ…

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 11:32:26

    やっぱり面白くはないんだ

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:00:54

    練習すれば面白くなるよ、多分

  • 16??? ◆IEd0n050V224/04/01(月) 01:03:28

    「うん。止めないよ」

    「カガリは私のこと、止めなかったから」

    「だから、いってらっしゃい」

  • 17佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/01(月) 01:17:57

    ……ここ、は……車の中? 確か、モモイちゃんたちの歌を聴いて、それで……


    "おはよう。もうすぐ着くよ"

    先生? あ、もしかして……ね、寝ちゃってました??

    "うん。改めて今回の説明をヒマリから聞いてる時、うとうとし出して……"

    わ、わあ……とんだ失礼を……

    "物は試しって言ってエイミが頭を撫でたら、こてんって落ちちゃって"

    ええ。恥ずかし……それ周りにみんないたんじゃないですか!?

    "そうだね。とりあえず帰さないとって話になって、見かねたネルがそこから車まで運び込んでくれて"

    ネルさんが!!?!? ひい……こ、今度謝らないと……

    "……まあ、本人が『気にすんな』って言ってたことは伝えておくね"

    "誤解されやすいけど、優しくて面倒見が良い子だから"

    ……そ、そうなんですね。


    確かに、本人がどうっていうより、状況がちょっと変だったかもしれない。怖い人じゃない、のかな……?


    (さすがに1の印象を越えうることは起こったと思われるので好感度の上昇が発生します)

    カガリ→エイミの好感度 1+15+dice1d6=2 (2)

  • 18佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/01(月) 01:21:25

    >>17

    謎の誤変換!カガリ→ネルだよ!

  • 19佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/01(月) 01:43:27

    "ただいまー。今日は後少し片付けたら寝ようかな……怒られちゃったし……"
    ただいま……それ、シャーレに誰も居ない時も言うんですか?
    "ハハハ……癖になっちゃったかもしれない……"

    そう呟く先生の横顔には哀愁があった。……け、結局迷惑かけちゃったな……

    "そうだ。カガリ、お腹空いてない? エネルギーを沢山使ったかもしれないからしっかり食べさせるようにって、ヒマリから言われてて"
    え。……確かに、ちょっと空いてるけど……うーん……
    "まあ、疲れると食欲湧かないよね"
    "大丈夫、大人にはこういう時のための秘策があるから。ちょっと待ってて!"

    と言い残して、上着をハンガーに掛けるやいなや、ぴゅーっと何処かに駆けていってしまった。……時々、なんだか子供っぽく見えるんだよね……画風が変わるっていうか……

  • 20佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/01(月) 02:30:09

    "できたよ!シャーレ特製お粥!"
    しゃ、シャーレ特製お粥!?
    "勝手に名前使ったよ。シャーレとは殆ど私のことだからね、ふふふ”

    ……先生が本当に疲れているかもしれない。まだ仕事するつもりっぽいけど。
    お粥はシンプルでとても美味しかった。とろとろになったお米の中に、細く割いた鶏肉と塩昆布が少し混ざっている。かなり熱いので冷ましながら食べたんだけど、執務机から先生がすごく暖かい目で見てきて、なんというか……先生の悪いところだよなって思った。そうですよ猫舌ですよ、悪いですか。

    "あれ、もう食べ終わったの?"
    はい、ごちそうさまです。その、お仕事手伝ってもいいですか?
    "うーん……"
    "気持ちは嬉しいけど、今日は早寝してほしいかな"
    そうかもしれませんけど。寝るべき時に寝ていないのは先生も同じですよ。
    "カガリって、私を説き伏せるのが上手いよね……"

  • 21佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/01(月) 02:45:29

    滅多にしないけど、先生との押し問答には勝てることが多い。……こう言ったら失礼かもしれないけど、あまり強くない。陰陽部の人が相手だと、そもそもそういうのは通じないことが多かった気がするので、そのせいで弱く感じちゃってるのかもしれない……
    後片付けくらいは手伝わせてもらって、おやすみなさいと言葉を交わして寝床に来た。明日からの予定は……さっき先生が、再試験について明日話し合うって言ってたくらいだから、更新しなくていいかな。カレンダーの残りは全て空白だった。明日から先の出来事は、何もかも試験の合否に委ねられるはずだったんだし。
    ……こうしてシャーレで寝るのも、あと何回になるんだろう。落ち続けてずっとこのままかもしれない。それは流石に嫌だなあ。
    さっき少しだけ寝てしまったせいで、眠気を捕まえるのが難しい。スマホを点けると、もうすぐ日付が変わりそうで……モモトークに、すごい数のメッセージが届いていた。

  • 22白石ウタハから ◆IEd0n050V224/04/01(月) 03:04:03

    『こんばんは』
    『なぜ私に頼んだかはわからないけど、アリスから伝言を預けられたので伝えておく』
    『約束は試験がちゃんと終わるまで待つ と言っていたよ』

    『それと』
    『先ほどヒマリから聞いた説明の内容について、私の考えを述べておこうと思う』
    『私は、その特異性がカガリ自身の情動や感動によって働きを強めるものだとしても』
    『君が自らそれを抑圧するべきでは無いと考えている』

    『ここからは、全くの専門外である私の仮説を交えることになるけれど……』
    『ヒビキは、君の全てが記憶から消えてしまったわけではなく、少しのきっかけで再び思い出すことが出来ていた』
    『特異性の分析が済むまで、忘れること自体を無くすことはできないかもしれない』
    『しかし、再び思い出すことが出来るなら、今の私たちが大事にすべきは、そちらだと思う』

    『思い出す為に必要なきっかけは、なんでもいいはずだ』
    『モノを作ってしまえば、その形は消えることがない。そして、私たちはそれを通じてカガリのことを思い出せる』

  • 23白石ウタハから ◆IEd0n050V224/04/01(月) 03:15:40

    『媒体はどのような物でも構わない。それを見た人物の脳内にある記憶を呼び起こすことさえできれば』
    『推測だけど、日常的に目の届く場所へ設置できるなら、それが最も効果的だと思う』
    『それとカガリの行動になんらかの関わりがあれば、十分な機能を果たすはず。特に凝った物品である必要はない』
    『君が大事だと思う人の前では、この方法を試してみてほしい』

    『長くなってしまったね』
    『今日はエンジニア部に来てくれてありがとう』
    『これからも、興味があったら顔を出してほしい。いつでも歓迎するよ』

  • 24佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/01(月) 03:28:38

    モノを作ってしまえば、その形は消えることがない……

    考えたことも無かった。振り返ると、僕は今まで僕がいた場所に、何も残さないようにしてきたかもしれない。今さっきも、シャーレを発つ日を思い描いていたけど、頭の中で『片付け』のことを考えていた。つまり、僕がシャーレに来る前の状態まできちんと戻す、というか……

    ……だめだ、急に眠気が襲ってきた。今にも寝落ちそう。その前に……


    うん、『ありがとうございます』って返信できた。後のことは明日の僕に任せる。おやすみなさい。


    (コミュニケーションが発生したので好感度が上昇します)

    カガリ→ウタハ 30+10+dice1d10=9 (9)

    ウタハ→カガリ 36+dice1d10=10 (10)

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 11:39:44

    ほぼマックスにプラスされてる
    いいね、友達が増えるのは

  • 26二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:44:43

    カガリ、ユズにも困惑してるしネルパイセンにもビビってるのを見るに、好意にあまりにも疎すぎるな……?

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 01:24:41

    保守

  • 28幕間 ◆IEd0n050V224/04/02(火) 01:44:24

    ──────────────────

    "わかった。ミレニアム転入は本人の望みでもあるし、異論は無いよ”
    「はい、突然のご相談になって申し訳ありません。これを最後に、私もカガリさんには干渉し過ぎないようにします」
    ”ねえ、ヒマリ”
    ”一つ気になることがあったんだけど、いい?”
    「なんでしょうか?」
    ”この報告書、ヒマリっぽくない書き方だなって思って”

    「……気付いちゃうんですね」
    ”多分だけど、これって――”
    「お察しの通り、向こうから送られてきました。……気に食わない提案だと思いません? 過去にあれだけのことをしておきながら……いえ、それは私の寛大な心で水に流すとしても。少しは遠慮というものがあるべきでしょう、それを引け目もなく」
    ”……なんとなくその気持ちもわかるけど”
    ”それでも、これは進歩だと思うな。私は歓迎したい”
    「……そうですか。はあ、先生らしいですね」

    「では、私からはこの辺りで。少し寝足りないのでもう一眠りします」
    ”うん。おやすみ、ヒマリ”
    「おやすみなさい」

  • 29佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/02(火) 02:08:56

    まぶ、しい。

    んー……昨日、カーテン閉めてなかったっけ。目が開けられない……毛布の中にもぞもぞと潜って、布越しの光で目を慣れさせる。どれくらい寝てたんだろう? 手触りでスマホを捕まえる。うわーーー画面も眩しい。しかも11時だって。かなり寝ちゃった……

    なぜってわけじゃないんだけど、罪悪感がある。寝起きで頭が重いってのもあるかも。……ぼーっとしててもなんにもなんない。そろそろ寝床くらいは出よう……


    「おはようございます、カガリさん」

    ……ふぁ? の、ノアさん? なんでここに?

    「はい、ノアです。本日はカガリさんの試験のことで参りました」

    ……えっと……その、いつから見てました?

    「ふふ。寝顔、とても可愛らしかったですよ」

    ………………


    カガリ→←ノアの好感度を決定します

    dice2d100=46 96 (142) (カガリ側はそこそこ良かった印象が疑念に傾きそうな体験をたった今したので最低保証20、ノア側は特異性との相性もあり少し張り切っていそうなので最低保証40)

  • 30佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/02(火) 02:12:52

    (マジでちょっとしか投げられなかったが本日はここまで 姉属性の人に好かれる神秘とか持ってるの?君)

    (あとステータスなどの情報まとめを投げ忘れていたのでここで投げておきます なにぶんホスト規制を掻い潜りながらでしか投稿できませんが、のんびり見ていただけると……)


    https://telegra.ph/%E5%A4%A9%E7%AB%A5%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E4%BD%90%E8%97%A4%E3%82%AB%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81-03-03

  • 31二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 12:10:51

    ノアちゃんめっちゃカガリ好きやん

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:45:40

    お互い仲悪くはなさそうで良かった

  • 33佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 01:14:37

    「まずは先日の試験についてですね。こちらに書いてある通りなんですが……合格となりました。おめでとうございます」
    !!? ……ん、んん゛っ……の、ノアさん?なんで僕がサンドイッチ頬張ってる途中を狙って発表したんですか?先生と話す感じだったじゃないですか顔の向き的に。
    「態々引っ張る方が意地悪かな、と思いまして。お話として重要なのはこの後の方ですし」
    "まあまあ。それはそうと、おめでとうカガリ!"
    先生も!!!事前に聞いてある人の反応ですよそれ!!!!

    ノアさんは終始にこやかだった。良い人だと思う、けど……お茶目というか、その言葉の上を行っているというか。ミレニアムでもこんな風に人をからかってるんじゃ……

    というか、本当に受かったんですか。ちょっと、かなり自信無かったんですけど……自己採点もいまいちだったし……
    「心配しなくても大丈夫ですよ。もちろん、あれを簡単な試験だと言うつもりは一切ありませんが……我々の方針として、試験の合否やその厳しさよりも、実際にミレニアムに入ってから何を探求するか、これを強く重要視していますから」
    な、なるほど。つまり……過程に囚われるんじゃないぞ、みたいな?
    「そういうことです♪」

  • 34佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 01:36:57

    「それで。制度上、この続きがあって……いわゆる面接として、実際にお話しして人物像を掴んだり、ミレニアムでの進路について吟味したりするのですが」
    ふんふん、わかりました。ということは、その面接を受けにミレニアムまで行けばいいのかな。
    「いえ、今がまさにその面接ですよ」
    ええっ!??!? い、いいんですか、その、ミレニアムの外で……
    「兼ね合いですよ。色んな生徒さんが居ますから、それに合わせることは普通です」
    "私も、聞いた時はちょっとびっくりしたけど……"
    "ノアはセミナー役員だからね。柔軟な対応もお手の物ってことじゃないかな"

    ……確かに。優しく話してくれてるけど、ノアさんもユウカさんも、立場で言うとすごい役職の人なんだよね……

  • 35佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 02:01:39

    「では、早速。形式ばった質問ですが、現時点で興味を持っている部活はありますか? パンフレットも持ってきたので、見てみてください」


    渡されたので、とりあえずめくってみる。……わかりやすそうな部活がある一方、よくわからない部活も多い。というか専門性がすごく高そうな場所ばっかりだった。僕なんか入って行ってもお茶を汲むくらいしか……いや、ミレニアムの場合、お茶を汲むロボットの仕事を奪うことになるのかもしれない。

    そしてPR文の字数が多い。思い返すと、エンジニア部の人たちは頭の中にあること喋ってるだけであんなに分厚い言葉生み出してたんだから、紙面でこうなってしまうことも頷ける。もはや斜め読みですいすい、画像を目玉に映しながらパラパラ……ふと、その手がピタリと止まる。


    「やっぱり、気になりますか? ゲーム開発部」

    うぐっ……なんというか、その、誘われてて……

    「あら。そうだったんですね」

    "すごい、あの一日でそんなところまで……!"

    いやっっあんまり強い感じじゃなかったんですけど!!気が向いたらっていうか!!!

    「もしカガリさんさえ良ければ、今日決めることもできますよ。一応、空白の入部届を持ってきてありますので」

    ……っ、そ、そんなに早くは……大丈夫です、決めた時に自分でやれると思います!!!

    「ふふ、わかりました。すいません、急かすつもりはありませんから」


    ……な、なんだろう。この感じ……

    dice1d100=36 (36) (?)

  • 36佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 02:13:20

    (交渉ステータスの半分(44)以下で成功)

    ……ちょっと、2人とも様子が変、っていうか。

    「……なぜそう思いましたか?」
    ……っ、あ、口に出て……ご、ごめんなさい、その、悪い意味で言いたいわけでは……!!!
    「いえ、聞かせてください。実の所、私たちにもやましいことはあるので」
    ”ノア、大丈夫なの?”
    「はい。どの道、二つに一つだと思っていましたから」
    ……ほんのちょっとですけど、今日、話の進み方が早くないですか? その、説明しろって言われたら難しいんですけど、話す内容があらかじめ決まってるみたいな感じ……というか。
    「なるほど。その印象を受けた理由は?」
    それは……最初は、合格の教え方がちょっと前のめり……いや、これは関係ないかも。でも、ノアさんが直接シャーレまで来てくれたのもそうだし、既に面接が始まってるっていうのも……ノアさんらしくないし、先生らしくない……自信はあんまりないですけど!!!
    ”………………”

  • 37佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 02:27:59

    ゲーム開発部に目を止められたのをすぐ気付いたり、入部届が用意されてたり……いや、何もなくてもノアさんは元々そういう人かもしれないけど。……なんとなく、連れて行かれてる感じ、っていうか。
    「連れて行かれる、ですか。それは詳しく言うとどんな感覚ですか?」
    ……寄り道をしないで、一直線に進んでる感じ? つまり、この会話……この面接の目的は……僕のミレニアムへの転入ですよね。ノアさんと先生が暗号でやりとりとか、変なことしてない限りは。だから、僕の転入までの話がまっすぐ進んでて……出来ることなら、この話をスパッと済ませようとしてる、みたいな。

    ちょっとの間、僕が考えてる時間の沈黙が生まれた。ノアさんは、さっきみたくにこやかではない。ただ、怒っているというわけでもなく……多分、真剣な顔をしていた。

    ……あ。その、雑談が無かったんじゃないかなって思って。
    "雑談?"
    うん。先生もノアさんも、お喋り好きじゃないですか。……ぼ、僕はそう思ってるんですけど。その、2人が普通に喋れてるんだったらもうちょっと、それこそどうでもいいような話とか、出るんじゃないかなって。ユウカさんがどうとか、モモイちゃんの様子とか……
    「…………そうですね」
    "どうしようか"
    「いっそのこと、降参してみませんか? その方が後腐れなく過ごせそうです」
    ”了解。……すごいね、カガリは”

    ……わ、わーい。いや何のことかわかってるわけじゃないんですけど。なんだったんですか???

  • 38佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 02:59:27

    「まず、試験の結果ですが。『合格』というのは正確な表現ではなく、説明すべき過程を幾つか飛ばした上での通達でした」
    ……お、落ちてました?
    「『わかりません』。これが現在、セミナーとしてお伝えできる答えです。これには昨日の事件が関係していて、試験で使っていた機材がカガリさんの特異性に影響されたことが状況の根本になります」
    あー、その、記憶を無くして繰り返し何回も試験を……
    「はい。試験会場の機材もその『健忘』に巻き込まれたわけですが……受験者1人につき、答案を記録する領域は1つしかありません。複数回の答案入力があった場合は、その都度上書き保存されます。カガリさん、上書き保存はわかりますか?」
    なんとなく。前のデータを消して、その場所に新しいデータを……
    「つまり、我々はカガリさんが提出した答案の、その最後のバージョンしか確保できていません。この答案、果たして正当な受験結果と言えるでしょうか?」
    ……う、うーん。うーん?

    自分で受けて自分で書いてはいるけど……普通に受験した人は、1回の試験で何回も同じような答案を出すことはないわけで。あれ、そもそも僕ってどういう状況なんだっけ……????

  • 39佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 03:11:13

    「本来、ヒマリ部長からこの報告を受けた時点で、生徒会……セミナーの担当者を集めて、会議をしなければなりません。議題になるのは、『1度の試験において1人の受験者の答案が複数確認された場合、唯一どれを正式な結果として受理すべきか』と言ったところでしょうか」
    わ、わあ……凄まじいおおごとに……
    「まあ、セミナーにはディベート好きな人も多いですから、ネタが増えたようなものですが。それで……会議の結果、正当なのは『最後の結果』となれば、残っている答案が受理され、それは点数が足りているので無事合格。『最初の結果』となれば、既にそのデータは失されているので……この場合、再試験になりそうですね」
    ……どっちになったか聞いてもいいですか?
    「そもそも会議は行われなかったので、お答えできません。……ヒマリ部長からの報告はそれ1つだけではなく、もう1つあったんです」
    待ってください、これ以上急展開起こるんですか?????

  • 40幕間 ◆IEd0n050V224/04/03(水) 03:28:36

    ────────────────────

    ――これらの理由から、佐藤カガリの身柄はミレニアムで確保しておくことが最善と考えられる。
    過去発生した天童アリスについてのケースを踏まえ、以上で私が述べた方針が100%そのままの形で実行されることは、最初から期待していない。
    しかし、探知不能の霊障をキヴォトスへ野放しにするより、目の届くところで管理しておく方がミレニアムの安全保障に繋がるという考えを、貴方たちが安易に捨てることはないだろう。

    「これが、会長のメッセージ……」
    「この”提案”の可否について、この後セミナーで決議を取ると思いますが。根拠に当たる内容の専門性から、私も同席させていただきます。あの女もそのつもりで私に寄越したのでしょう」
    「ありがとうございます、ヒマリ部長。……その、ご無理はなさらず」
    「誰に言っているんですか、全くもう。花の美しさとは、咲いている限り輝き続けることから来ているというのに」

  • 41佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 03:42:51

    「セミナーはそれを可決しました。つまり、カガリさんの試験の結果は未だ不透明のままで……それに関わりなく、ミレニアムのトップによる判断で、カガリさんはミレニアム転入の手続きを取る。これが事実です」

    ………………

    「ごめんなさい。伝えるべきではなかったかもしれません」

    や、その、それは気にしてないんです! むしろ、生徒会長……えっと、今遠くに居るって聞いてるんですけど。僕がミレニアムにいることを認めてくれるんだなって思って、それは感謝したいなって……

    「そ、そうですか? ……ふふ、なんと言いましょうか、カガリさんは――」

    あの、ノアさん。生徒会長さんが、僕を『ミレニアムで確保しておくべき』って思った理由、聞かせてもらえませんか?

    「……理由、ですか?」

    僕、記憶があんまり無いかもしれません。それに気づいたのも、昨日がやっとで、今の話を聞いて――

    ”ただいまー。ホットミルク作っちゃったんだけど、飲む?”


    ……先生だ。そういえばさっきから喋ってなかったけど、台所にまで?


    ”砂糖も持ってきたよ。あ、ハチミツも持ってくればよかったかも……!”

    「……いただきましょう、カガリさん。少し落ち着いた方がいいかもしれません」

    そ、そうですね……じゃあ、その、大丈夫そうな時に。


    カガリのメンタル

    dice1ⅾ100= 精神力(80)以下で成功

  • 42佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/03(水) 03:43:16

    >>41

    dice1d100=71 (71)

  • 43二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 12:37:22

    ちょっと落ち込んだ
    あるいは面食らった?

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:32:52

    甘いのは良いぞ

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 02:48:24

    またホスト規制かね?保守

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:15:23

    とりあえずミレニアムには入れるならよかった

  • 47佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/04(木) 20:12:56

    転入が決まると、まず学生証の発行が必要らしい。ということで、先生に用意してもらった書類一式を携え、ノアさんとミレニアムへ向かった。……あまり会話が無かったので、気を遣わせてしまったんだと思う。

    "学籍が手に入ったから、これから色んな変化を迎えられると思う"
    "例えば、現住所の欄にはシャーレ居住区って書いておいたけど、いつでも変えられる筈だから"
    "自宅を持って暮らしたり、ミレニアムの寮を使ったり……"
    "進みたい道に合わせて、カガリにとって生きやすい方法を見つけてほしい"
    ”私でよければ、相談にはいつでも乗るからね”

    って、さっき先生から言われた。……ほんとに、お世話になりっぱなしというか。
    とにかく、自分が危なっかしく見られてることは何となくわかるから、周りをホッとさせられるようになれればいいな、なんて考えている。さっきノアさんが浮かべていた不安そうな表情も、おそらくそこから来ているんだろうし……
    それで、天童アリスからの宿題を思い出した。彼女が言った『自分の目的を見つける』という言葉は、むしろ今の僕に対するヒントだったのかも。

  • 48佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/04(木) 20:30:22

    ちょっと緊張しながらも、目的の窓口まで辿り着いた。ここで書類を渡せば、学生証を作ってもらえる……らしい。連れて来てくれたノアさん曰く。

    「ハイ、佐藤カガリさんですネ? こちら学生証になりマス、失くさないよう気を付けてくだサイ」
    ……いや。書類が必要って聞いて、持ってきたんですけど。
    「アッ、そうでした。じゃあ一応頂いておきマス」
    一応!!?

    隣でノアさんが苦笑いをしていた。……こ、細かいことは気にしないようにしようかな……?

  • 49佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/04(木) 20:54:01

    「では、私はこの辺りで失礼します。余程でなければ校則に触れることは無いはずなので、自由に過ごしても大丈夫ですよ」

    は、はい。ありがとうございました!

    「ふふ。改めて、ミレニアムサイエンススクールへようこそ。歓迎します」


    ノアさんはセミナーでお仕事があるらしく、そう言い残して立ち去っていった。何それかっこいい。

    そんなわけで、今は一人廊下に立ち尽くしている。……今まさに、自由。贅沢な悩みかもしれないけど、かなり難しい。不法侵入してるころは『物陰から天童アリスを観察する』っていう定番の習慣があったんだけど、以前よりも格段に見つかりやすいはずなので、気が進まない。うーん……どうしよう?


    (カガリはどうするんでしょうか)

    dice1d6=1 (1)

    1.勇気を出してゲーム開発部に赴いてみる

    2.ウタハさんからの連絡を思い出してエンジニア部に寄ってみる

    3.コタマさんに釘を刺すべくヴェリタスを探してみる

    4.特異現象捜査部までに挨拶しに行く

    5.とりあえず歩いてみる

    6.やっぱり物陰から天童アリスを観察する(!?)

  • 50佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/05(金) 02:00:25

    ……来ちゃった。ゲーム開発部。
    まあまあまあ。まずは聞き耳を立てるところからだよね。ということで壁に耳を押し当てます。なるほどなるほど。全然わかんない、中で走り回ったりしてるわけないんだよこの部活動。
    っていうか、実際に来るの初めてじゃん僕。急に緊張してきた。……は、入るの? 今からここに? それってつまり、最大で4人一斉にこっちを認識するってことでは? ……それは、死ぬんじゃないか?僕。
    ここで名案が舞い降りた。手順は三つ、まず呼吸を整えること。すーはー、すーはー……そして、なるべく普通に扉をノックして返事を待つこと。最後に、無理そうだったら逃げること。これで完璧。

    ……こんこん。失礼します、誰かいますか……?
    「はーい――あ、カガリ先輩。こんにちは」
    こんにちは!!

    出迎えてくれたのはミドリちゃんだった。ちらりと部室の中を覗き込んで……もしかして、他に誰もいないんじゃ?

    「あの、アリスちゃん今いなくて」
    あー、えと、ミドリちゃん1人?
    「……はい、そうですね。でもお菓子くらいなら出せますよ」
    そ、そっか! じゃあちょっと上がっていこうかな……

    ミドリちゃんは小さく頷きながら内側に導いてくれた。にしても、僕が来たタイミングでちょうど1人しかいないなんて、ラッキーなこともあったものである。
    ……なんでラッキーなんですか!??僕は今どういう思考をしていたんでしょうか!!?!?

  • 51佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/05(金) 02:32:04

    「……ってことは、転入できたんですね!おめでとうございます!」
    へへ、ありがとうございます。それで今、これからどうしよっかなって思って、とりあえず一番最初にここに……
    「入る部活は決まりましたか?」
    全然。その、アリスちゃんから誘われはしたんだけど、僕がいても戦力になれるかどうかわからないし、って感じで……
    「……ま、まあ。そんなに気にしなくてもいいですよ」
    そっか。じゃあ、もうちょっと考えてみようかな……

    ミドリちゃん、優しい……なんというか、そっと気に掛けてくれる感じがすごく嬉しい。真剣な話でもこうやってさりげなく話すことはかなり難しいと思うし、それにその、この距離感に『友達』っていう言葉を意識してしまう。……ど、どうなんだろう?ミドリちゃんはどう思ってるんだろう。

    「部活から決めるのが難しいなら、勉強を基準に決めてみてもいいかもです。何を学びたいか、どれくらい学びたいかで……」
    なるほど! うーん、それも簡単じゃない……けど、すごく参考になるな。
    「……その、先生に勉強見てもらうことってありましたか?」
    先生に? 何回かあったかも、自分からは流石にちょっと遠慮しちゃうけど……先生の方から来てくれることが、たまに。
    「……そうですか。ふーん……」

  • 52佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/05(金) 02:43:51

    「ねえ、カガリ先輩。先生のことどう思ってますか?」


    その質問が飛んできて、ちょっと言葉に詰まってしまった。急に問いの質感が変わったみたいな……というより、今この瞬間がらっと話題が変わったんじゃないか?


    ……良い人だなあって。良い人っていうか、親切すぎるっていうか……時々自分に無頓着なところがあって。僕を含めてみんなへ「自分を大切に」って言うけど、先生がそれを出来てないじゃん!って思うことが時々……みたいな?感じかも。

    「……そうですか」

    ……だ、大丈夫かな。この答えで合ってる?

    「質問を変えます。先生に、どう思われたいですか?」

    え、ええ? それは、つまり……つまり、僕が……


    ……これってもしかして、そういうこと? ということは、次の一言の内容、かなり大事なんじゃないか。


    dice1d100=14 (14) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 53佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/05(金) 02:51:49

    えっと……心配させないようにしたいな、って。失礼かもしれないけど親みたいに思ってるし、実際そのくらいのことはしてもらえちゃったし。
    「親、ですか」
    だからってわけじゃないけど……せ、先生から離れてもやっていけるってところ見せられたらなー、って、さっき思った!
    「……そ、そうなんですね!? 良いと思います、その……いや、良いと思うっていうか!」
    大丈夫!!!わかってるから!!!!
    「待ってください、それはつまり、カガリ先輩は……」
    た、多分、ミドリちゃんが思ってる通りだよ。うん。
    「ですよね! ふう……」

    ……これが正解かは分からないけど、悪い事態は免れたと思う!
    にしても……そうか、そうだったんだ。今の僕って、シャーレに居着いてて、先生と一番長く一緒にいる可能性すらあるわけだし、気になるよな……その、ミドリちゃんさえ良ければ、たまに話し相手になってみてもいいかもしれない。へ、変な理由がなくても、生徒にとって先生は共通の話題だし!そうだよね!

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 12:53:06

    グッドコミュニケーションだったかな

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:25:34

    そういやカガリの方が先輩なんだった

  • 56佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/06(土) 01:51:06

    大体の敵は踏んづければやっつけられる、らしい。実際、今までに出会った敵はだいたい踏み付けでペコっと消えるし、消えなくても蹴れば吹っ飛んでいく。最初にそうした時、なんとなく口から『汚くない?』という言葉が出てしまって、ミドリちゃんに笑われてしまった。なんというか……不思議と靴の裏をイメージしてしまう。このドット絵とかいうやつ、なんでもイメージできてしまうから。


    「あ、それがボスです!踏み付けが効きません!」

    なるほど。確かに、トゲトゲしてるもんね……奥のあれは?

    「あれに触れればステージクリアになります。ボスはうまく躱して通り過ぎましょう」

    わかった! ……動きが……さ、さっきからふらふらと……


    dice1d100=61 (61) ゲーム:運動系(44以下)で成功

  • 57佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/06(土) 03:09:56

    「……あーっ!わああああああ……」
    直前になってくぐるか飛び越えるか迷っちゃった……
    「わかります、ゲームってそういう迷いの連続なんです」
    ……えっと、このゲームは今のを倒せばクリアなの?
    「クリアになるのは1面です。全部で8面なので、あれを倒せたら8分の1ですね」
    8分の1!? そ、それは、日が暮れるような……
    「大丈夫です! ここをこうすれば……はい、セーブできるので。次に遊ぶ時も同じ場所から始められます」
    ……天童アリスがたまに言う『セーブ』って、こういう意味だったんだ……

    そんなこんなで、いろいろな種類のゲームを見せてもらった。どれも今すぐ遊べるものらしいけど、この手の中に収まるようなカセットの厚みとか、そこに描かれた古めかしいイラストから内容を想像することは難しく……結局、ミドリちゃんが遊んでいるのを後ろから見せてもらうことにした。ある意味これも予習かもしれない。
    そして、『ゲーム』がどういうものなのか、ちょっと分かった気がする。ヒマリさんも同じようなことを言っていたかもしれないけど、根っこの部分は僕が経験してきた『遊び』と変わらないもので……それを、より広大な世界にした感じだと思った。新しい言葉を覚えると難しい会話が出来るみたいに、新しい道を見つけると知らない場所に行けるみたいに、そういう新しさを機械の中に詰め込んで、遊びを広くする。とりあえずそんなイメージ。

    「カガリ先輩って、アリスちゃんのこと『天童アリス』って呼びますよね」
    ……そ、そうだね?そうだよ。
    「な、ど、どうしたんですかその顔!?今の聞いちゃいけなかった!?」
    いやゃ大丈夫だよ、全然大丈夫。うん。ちょっと考え事してて不意を突かれたっていうか。ぼがっ、僕が勝手にやってることだから気にしないで。気になるんだったらごめん。
    「急に嚙みまくってる!!!」

  • 58佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/06(土) 03:42:55

    「カガリ先輩って、アリスちゃんのこと怖がってるんですか?」
    ……どうだろ。自分でもわかんない……
    「アリスちゃんが言ってたんです、『距離を取られている気がします、嫌われてしまったんでしょうか』って。そんなこと無いと思う、って返しましたけど」
    あ、ありがとう……その、もちろん嫌いってことはなくて、むしろ大好きなんだけど。緊張する、っていうのかな……

    ミドリちゃんの瞳が画面を向いたまま、考え事でぱちくりと瞬く。体格はすごくちっちゃいんだけど、落ち着いていて大人っぽく見えるというか……どこか幻想的だった。

    「詳しく説明するのが難しいんですけど……アリスちゃんの性格って、間接的に私たちの影響を強く受けてるかもしれないんです。話してると時々、そう思うことがあって」
    そ、そうなの? それは知らなかったかも。
    「うん。それで、多分……強引っていうか、やりたいって思ったことにいつも一直線な部分は、お姉ちゃんを見て覚えたのかなって。ちょっと似てませんか?」
    あ、確かに。怖いもの知らずって感じは似てるような……
    「ああ見えてお姉ちゃんって、目的のためにはちょっと回り道も出来るんですけど。アリスちゃんは力いっぱい突撃する感じだから……カガリ先輩が一歩引いちゃうのって、そういう部分なんじゃないかな」
    ……ミドリちゃん、すごい。言われた通りかもしれない。
    「そ、そうですか? 見えてる通りに言っただけで……」

  • 59佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/06(土) 04:09:36

    「アリスちゃん、同じ人の話を熱心にし続けることって、今まであまり無かったんです。シャーレの当番に行った次の日は、先生のことを沢山話しましたけど」
    まあ、先生だもんね。というか、先生も天童アリスのことすごく話してたし……
    「私が言いたいのは。アリスちゃんはカガリ先輩に強い興味があって、それで今、うまく話せるように考えてるのも知ってるので……私もサポートするから、ちゃんと向き合ってくれると……嬉しいなって」
    ……で、でも。僕がそんなに近付いても大丈夫なのかなって――
    「大丈夫とか大丈夫じゃないっていうより、そうしてほしいなって」

    一瞥。不規則に合ったり外れたりを繰り返していた視線が、明確にこっちを向く。なにか、険しい雰囲気を持って。……み、ミドリちゃん? なんか、雰囲気が……

    「……カガリ先輩が良い人だったから良かったですけど。私、アリスちゃんにストーカーが付いてるって言われた時、すごく心配ではあったというか」
    ………………え、えと、ごめ――
    「アリスちゃん本人がどういうつもりでも、現にアリスちゃんはカガリ先輩の身勝手を受け入れたんです。カガリ先輩がアリスちゃんの身勝手を受け入れるのに、それ以上の理由はいらないと思います」
    ……わかりました。肝に銘じます……

    恐る恐るミドリちゃんの顔を見てみると、少し申し訳なさそうな表情をしていた。
    ……天童アリスもそうだけど、僕のために言ってくれたことでもあるんだろうな、と思う。いつかこれに報いることができるだろうか……



    「……こんにちは、カガリ。来ていたんですね」
    へえ゛ぁっ!?!????!!!?!?
    「あ、おかえりアリスちゃん。……ほらカガリ先輩、厳しい時は助けますから」
    あ、う……うん。ありが……とう……ございます……

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:21:59

    いよいよか

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:15:46

    大丈夫大丈夫、ちょっとおしゃべりするだけだ

  • 62佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/07(日) 01:29:14

    「その、今日も試験のついでですか?」

    えっ……と。試験じゃなくて……これ!これ、学生証作ったの。ちゃんとミレニアムに転入できるっていうことになって。

    「! ……ということは、試験は終わったということですよね」

    ……そ、そうなるかな。

    「カガリ、覚えていますか?」

    ふぎゃっ!??!?


    か、肩掴まれた。近……顔かわい……お手手ちっちゃ。なにこれ!?今どういう状況!?

    いや、約束なんだし、そりゃ覚えてるけど、こんな流れを想像してたわけじゃなくて……いつも通りの笑顔がすごく眩しい。これは、多分……純粋に信じている時の……


    「ちょっと!?急にどうしたの、喧嘩とかじゃないよね!?」

    も、モモイちゃん!――

    「モモイ、静かにしていてください」

    「うえ!? 静かに、って……カガリ先輩大丈夫なの!?」

    ……たぶん大丈夫!その、すぐ済むから。


    うううあーーーー可愛いーーーーーー……気がおかしくなりそう……


    dice1d3=2 (2)

    1.ちゃん付け

    2.呼び捨て

    3.さん付け

  • 63佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/07(日) 01:40:42

    こんにちは、アリス。……いろいろ気に掛けてくれてありがとね。

  • 64佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/07(日) 02:29:42

    「……ギリギリ合格です!」
    ぎ、ギリギリなんだ……
    「はい、目がこっちを向いていませんでした。なので、これからもアリスって呼んでください」
    うぐっ……わかった。

    昨日から今日にかけて、今まで天童アリスに抱いていたイメージが全部塗り替わっていく。こ、こんなにぐいぐい来る子だったの? 僕が知ってるのって、いつも笑ってて駆け回ってて、風みたいに掴もうとしても掴めない、そういう……

    「アリスちゃん、そろそろ離してあげて。別に逃げたりしないと思うから」
    「……ミドリがそう言うなら。ごめんなさい、カガリ」
    謝らなくてもいいよ!?約束だったんだし、そんなに悪い気しなかったし……
    「ね、ねえ、全然着いていけてないんだけど私。とりあえず二人とも仲良しってことで大丈夫なの?」
    「はい!問題ありません!……問題ありませんか?」
    うん、緊張しちゃっただけ。その……可愛かったから……
    「か、可愛かったか。ならよかった……何かあったら相談乗るから!気にし過ぎないでね!」
    モモイちゃあああん…………

  • 65佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/07(日) 03:00:42

    「とりあえず、糖分補充してきた! んだけど……ユズ、どっか行っちゃった?」
    ユズちゃん?さっきまで居たの?
    「……あっ。……その、いろいろあったんだけど」
    「! アリス、わかったかもしれません」

    そう言うと、てん……アリスちゃんが、部室の隅の方に向かって歩き出――

    「だ、大丈夫!自分で出れるから!!」
    うわああああああ!?!??!?  ユズちゃ、な、なんでそんなとこ、いや、いつの間に……
    「ユズちゃん、ロッカーの中が好きなんです! それで、それが……」
    「うう……ミドリ、わたしのこと忘れちゃってたの……?」
    「ち、違うの。カガリ先輩が来た時、アリスちゃんのこと聞こうと思ったんだけど、でも2人きりじゃないと言ってくれないかなって思って、咄嗟に。後でちゃんと言うつもりだったんだけど……」
    ……なるほど。ご、ごめんね僕のせいで……
    「だ、だいじょうぶです。その……見てるの楽しかったので。解釈一致というか……!」
    たの……かいしゃく……?

    ……この4人の中で、ユズちゃんが一番掴めないかもしれない。嫌われてはいない、っぽいのかな。

  • 66佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/07(日) 03:40:57

    「カガリ、誰かがゲームで遊んでいるのを見るのが好きなんですか?」
    え゛。……好き、っていうより……見てるだけだからわかることもある、みたいな?
    「なるほど、『岡目八目』ですね!」
    ……そうかも。

    ミドリちゃんは引き続きゲームをしていて、アリスちゃんはそれを見ている僕をなぜか観察している。あっちの方ではモモイちゃんが難しい顔で漫画を読んでて、ユズちゃんはパソコンを使って何かしている……ふと、疑問が浮かんだ。

    ……あの。今日はそれぞれが自由にしてるみたいだけど……ゲーム開発部って、みんなで何かする時は、どんなことをするの?

    全員の手がピタリと止まる。……答えづらいみたい。まあ、ゲームの作り方を一から説明することになるんだろうしな……

    「良い質問ですね、カガリ。アリスが教えてあげます」
    「おっ。いいね、うちのアリスは例え話が得意だから」
    「いや、ゲーム用語で例えちゃったら伝わらないんじゃ……」
    だ、大丈夫。たまに雰囲気は掴めるから。
    「私たちゲーム開発部は、日々異なる『クエスト』を達成することが使命です。アリスの職業が勇者、役割が光属性アタッカーであるように、みんな違う力を持っています。それを組み合わせて困難に立ち向かっているんです」
    えっと……協力して頑張ってるってことかな。
    「はい、みんなで頑張っています! ……そうだ。カガリも『クエスト』を受注してみますか?」
    クエストを、受注? その、ちょっと興味はある、けど……
    「では、今からスタートです!」

    アリスちゃんが立ち上がって、座ったままの僕に手を伸べた。……そういう意図を感じたので、手を重ねてみる。

    「……勇者から見習い勇者へ『試練』を授けます! ミレニアムに潜む『四天王』と戦い、最後に『ラスボス』を倒してください!」

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 09:45:06

    クエストの時間だ〜〜!

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:04:05

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:36:00

    一体誰が相手だ?

  • 70二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 18:00:03

    ユウカは入ってそう

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 00:27:12

    ちゃんとやれるかな

  • 72佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/09(火) 02:13:21

    「ミレニアム四天王、第1の刺客は……ユズです!」
    「……わ、わたし!?」
    「そうです。1人目なので、四天王最弱でも構いません!」
    「そ、そんな急に言われても……」
    ……待ってアリス、試練って事前に用意してたわけじゃないの!?
    「はい。ゲーム開発部ではいつものことです」

    そうなの?という視線をモモイちゃんミドリちゃんに向けてみる。すっとモモイちゃんが目を逸らした……なるほど。

    「『試練』だと言えばカガリは大抵のことに付き合ってくれると思うので、ユズが前から言っていたことをお願いしてもいいですよ。次は――」
    「!?」
    え、何それ。
    「第2の刺客、モモイとミドリにしましょう! こうやって1つの枠を2人で使えばキャラクターがたくさん出せるとモモイも言っていました」
    「……お姉ちゃん、すごいこと言ったんだね」
    「いいいい言ったかもだけどさぁ!えーとそうなるとつまり、四天王あと1人捕まえてこないといけなくない!?」
    「いえ、今回『ラスボス』になるのはアリスなので、空席は2つあります。その分みんなで遊べてお得です!」

    呆然としている全員をよそにして、アリスちゃんがキラキラと笑う。可愛い。

    「では、今から第2の刺客たちと一緒にヘッドハンティングをしてきます。その間にユズからの試練を受けてください、それでは!」
    「待って、本当に何も思い付かないんだけど!せめて糖分くらい食べ――」
    「行くよお姉ちゃん、急がないと」
    「うわーーーーーーー!!!!!」
    ………………行っちゃった。
    「うう……ごめんなさい。また巻き込んじゃって……」
    いや、僕はいいんだけど。本当にいつもこんな感じなんだ……

  • 73佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/09(火) 03:07:38

    「……いや。多分アリスちゃん、私に気を遣ってる……というか」
    えっ。何かあったの?
    「えっと、大したことじゃないんですけど、その……た、大したことじゃないです!!試練しましょう!!!」
    なんで!??

    うーん、やっぱりユズちゃんと話してる時視線が合わないな。それでどことなく不安そうに見えちゃうというか……上手くリラックスさせてあげられたらいいなと思ったけど、すぐに方法を思い付けるわけでもなかった。

    「し、試練……何かちょうど良いの……」
    その、僕が言うのもおかしいかもしれないけど、好きにしていいよ?
    「……それもちょっと申し訳ないっていうか」
    ほら、別に『試練』とかじゃなくても、ユズちゃ……ユズのお願い事ならなるべく聞くから!その……お世話になってる、し。
    「………………」
    ……お世話になってるし!!!
    「……ふふふっ。わかりました、じゃあ――」

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 14:19:28

    仲良くしよう

  • 75佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/09(火) 23:43:17

    「――着きました、ここがミレニアムの食堂です。あ、もしかして来たことありましたか……?」

    ちょっとしか来たことないかも、それこそ2回とか……おなか空いたの?

    「いえ、カガリ先輩に食べていただきたいものがあって……今日はわたしがおごるので、待っててください」

    おごっ……そ、そこまでしなくて大丈夫だよ!?


    遠慮しようとしたんだけど、結局ただ見ているだけで終わってしまった。注文する品物の選び方とか、支払いの方法とか、タッチパネルで決めていたらしいんだけど、横から覗いていても全然わからなかったのである。ま、また今度勉強しなきゃ……


    「お待たせしました、カレーライスです。その……気を付けてください」

    ありがと! いただきまーす……あ、確かにちょっと熱……ん、んん?

    「だ、大丈夫ですか?」

    なんか……赤くない? 匂いもちょっと、つーんと来るというか……

    「えっと……このカレーライス、10辛なんです。頼める中では一番辛いやつ」

    10辛?!なんで!!?!?

    「……ゲーム開発部で、ヒロインのアイデアを1人1つ持ち寄って、恋愛シミュレーションを作ろうって話になったんです。それで、ヒロインの性格とか、好感度の上がり方とか、実装したいイベントとか、かれこれ7万字くらい考えたんです、けど」

    ……な、なるほど? 恋愛……うん。

    「たくさん考えたけど、そのヒロインの属性について、いろいろ悩んで決められない部分があるんです。なので、ここは”元ネタ”から取材させてもらおうかな、と思って……まず最初に、『辛い食べ物が得意か苦手か』を……!」


    ……き、聞いても全く意味がわからない……!!! どうしよ。カレー冷ましちゃってもよくないし、ひとまず一口くらい……


    カガリの辛いもの免疫

    dice1d100=62 (62) (1に近いほど無理、100に近いほど余裕)

  • 76佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/10(水) 01:17:51

    か、辛いーーー……でも、甘み感じるしコクもあるし、すごく良い香りがする。これがスパイスってことなのかな。……でも辛い。舌にじんじん来る。全部食べ切れはするかな……?

    「……カガリ先輩? だ、大丈夫ですか?」
    え、大丈夫らよ?おいしいし。
    「その、顔がすごく真っ赤で……トマトみたいに……」

    そんなに赤い?と咀嚼しながら思っていると、スマホのカメラがこっちに向く。ぱしゃり。……食べてるところ撮られるの恥ずかしいんだけど!何をにやにやしているんですか!?

    「あ、汗だくになってますよ。そうだ、デザートにバニラアイスも食べませんか?協力してもらってるので、それも――」
    んぐ、そ、それよりも、食べ物の買い方教えてほしいなって!!またここ来たいし!!!
    「そ、そうですか? じゃあそうします」
    ……ごほん。そういえば、取材がどうとか言ってたけど……参考になった?
    「はい、すごく……! ありがとうございます」
    よかった! 気になることって他にもあるかな、ちょっとこれ食べ終わってからになるけど……
    「い、いいんですか? ……じゃあ、ちょっと考えてることがあって」

  • 77二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:24:01

    しっかり辛いけどいける派か

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:34:28

    カガリちゃんヒロインになるの?

  • 79二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:37:53

    >>78

    カガリ、ユズの理想のヒロイン像ドンピシャという理由で一目惚れされてます(初邂逅の時のダイス

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:58:56

    仲良し

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:36:55

    アリス達は見つけれたかな

  • 82佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/12(金) 01:23:58

    「カガリ先輩と、モモトークでお話ししてみたくて。その、お話しのきっかけになるような写真を撮って、送っていただけませんか」


    それがユズちゃんからのお願いごとの内容で、そのために一度解散することになった。め、目の前に居るのに一度解散してモモトークで会話……? と少し思った、けど、目がキラキラしていたので、何か言い返すのも野暮というやつかもしれなくて、そんなわけで改めてミレニアムをほっつき歩いている。

    にしても、きっかけになるような写真か。普段から写真をあんまり撮らないのであてがない。でも、ミレニアムって良い被写体がたくさんありそう……


    (どこに向かおう?)

    dice1d3=2 (2)

    1.エンジニア部だったら面白いものがあるかも?

    2.ちょっと怖いけど、ヴェリタスって趣味人が多そう

    3.そういえばヒマリさんが……

  • 83佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/12(金) 02:08:36

    あ。そういえば、今の所2人しか会ったことないけど、ヴェリタスの人って色々珍しいことをしているイメージがあるから、こういう悩みにはぴったりかも。どうやら試験のことでお世話になったみたいだし、お礼を言いに……あと、そろそろコタマさんの様子を確認しておかないと危険な気がする。自分からは初めてだけど、顔を出してみようかな。

    ……ヴェリタスって、どこにいるんだろう? 


    (どうやって探そう?)

    dice1d100=3 (3) 出目が小さいほどスマートな探し方になる

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 12:34:06

    ほぼ直通できたレベルじゃん

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:44:09

    メチャクチャスルッと見つかってる

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 08:58:25

    すぐに見つかったか向こうから見つけたのか

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 19:46:45

    ストーカーでもされてたんか?

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 04:16:18

    スマート…!

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 14:10:10

    逆に拉致られたんじゃないかと心配になるレベル

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:46:54

    逆に心配だな

  • 91二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 10:43:58

    大丈夫かな

  • 92佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/15(月) 15:35:40

    (こんにちは 3日半ほどぶっ続けでホスト規制を食らっていましたがスレ主は元気です)
    (なんとなくですが、ブルアカ原作が盛り上がってブルアカ関連のスレがたくさん流れ始めると幽閉される傾向にあります おそらく近所にブルアカ関連のヤバいあにまん民がいるんだと思います つまりおそらく近所にカヤがいるんだと思います カヤのすることなので許してやってください 私は許しません わさび食わせます)

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 15:38:34

    かわいそ……

  • 94一方そのころ ◆IEd0n050V224/04/16(火) 00:51:38

    ──────────────────
    ………………ブォーーーン……
    「………………」
    カタカタカタ……ジーーージーーーー……
    「……うわあっ!??!?」
    「!? ……びっくりした、急にどうしたの」
    「わ、わかりました、わかりましたから!!すぐ向かいます!!!」
    「ちょ、ちょっと?!コタマ…… 行っちゃった」

  • 95佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/16(火) 01:19:33

    ……あ、来た。

    「っ、はあっ、はあ……カガリさん!!!なんですかさっきの呼び方!!!!!」
    えー。駄目でした?
    「駄目というか……そもそも、あのアドレス自体マルウェアですよ!?確かに代わりになるような連絡先ありませんけど、だからってなんでもう一回踏むんですか!!?」
    だってこれ、元々コタマさんが送ってきたものだし。コタマさんの性格からして、僕と通話を繋ぐ以上の余計な機能はないだろうし……
    「それは……結果的にはそうです、けど」
    そんなこと言ったら、最初にこの方法で僕と話そうとしたコタマさんの方がおかしいってことになりませんか。
    「……まあ、えっと……」
    メールでマルウェアを送るのは良くて、僕がそれを開くのは駄目なんですか?
    「カガリさんのそういうところ苦手です!!!!」

    ……怒られちゃった。僕はただ、ちょっと前にコタマさんが僕へ送ってきたメールに添付されてた。うっかり踏むとコタマさんとの通話が勝手に繋がってしまうアドレスを使って、こっちから連絡を取ろうとしただけなんだけど。自業自得というものでは?

    「……なんですかその顔!!!!」
    あ、ごめん。

  • 96佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/16(火) 02:33:06

    「……というわけで。連れてきました、カガリさんです」
    はじめまして!お世話になったみたいなので、お礼を言いに来ました!
    「………………」
    「あ、カガリじゃん。やっほー」
    「………………」

    ……か、歓迎されてない……?マキちゃんはともかく。

    「その、ちょっと今日は修羅場で……」
    そうだったの!? それは……むしろごめん……
    「……いや、邪魔だと思ってるわけじゃない。むしろありがとう、わざわざお礼なんか言いに来てくれて」
    は、はあ。えっと、あなたは……?
    「ヴェリタスの副部長、各務チヒロ。ここの纏め役だと思ってもらっていい」

  • 97佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/16(火) 03:45:28

    「………………」

    ……じゃあ、その。そこの顔色がすごく悪い人は……?

    「小鈎ハレ。今はちょっと……日課のカフェイン中毒と意気消沈で、ああなってる。そっとしておいてあげて」

    「ハレ先輩、生徒会長の痕跡全く見つけられなかったんだよねー。それでこんな感じになっちゃった」

    「………………」

    大丈夫なんですか!?

    「ヴェリタス、生徒会長とはちょっと色々あるんです。今は一人で活動してるはずなんですが……」

    「……こんなに何も残ってないこと、ある……?」

    こ、こんにちは。その、えっと――

    「大丈夫、話は大体聞いてるから。むしろ感謝してるよ、珍しく会長の尻尾が見られるきっかけをくれたんだし……」

    あ……あはは……


    本当に大丈夫なのかなこの人。ちゃんと食事とかしてる……???


    ハレからの好感度

    dice1d100=62 (62)

  • 98二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 14:12:19

    悪くないな
    単に興味が薄そうだけど

  • 99二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:26:13

    コタマちゃん一本取られたな

  • 100佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/17(水) 03:07:06

    「……で、何か用事があるの? わざわざ顔だけ見せにくる人あんまりいないよ、うち」
    え、えー? いや、用事というほどのことではないんですけど……
    「ここまで来て遠慮しないでください! えっと、さっき連れてくる途中で聞いたんですが――」

    うーん。何を言っても話が進む感じ、上手く言えないけどすごくミレニアムっぽい。コタマさんを手玉に取れたくらいのことで喜んでいる場合じゃなかったかも。

    「なるほど、ざっくり言うと思い出作り。それでヴェリタスに……意外とセンスあるね」
    ……あ、ありがとうございます?
    「でも、どうしよう。うちってあんまり余所向きの娯楽がないんだよね……部活動がそのまま趣味みたいな連中の集まりだから……」
    「! じゃあさじゃあさ、グラフィティとかやってみない!?」
    ぐらふぃてぃ? 聞いたことあるような無いような。
    「まあ、マキはそう言うと思ったけどさ」
    「………………」
    「ひえっ。チヒロ先輩顔怖っ」
    「うちの副部長はこうなるよね」
    「当たり前でしょ。普通、自分が何回も怒られてることに人まで巻き込もうとする?」
    「むーーーーーーー……」

  • 101佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/17(水) 04:16:04

    「……ああ。グラフィティっていうのは、マキの趣味で……塗装スプレーを使って、物の表面に絵を描くんだけど」

    「見て見て、あたしの今までの作品! これが最近のお気に入りで、これが一番構図に自信あって、これが――」

    わあああ!?ちょっ……落ち着いて、頭のお団子が被さって見えない!!!


    少し格闘したあと、マキちゃんのスマホを貸してもらって見ることにした。……後ろからものすごい期待の視線を感じる。マキちゃん、無邪気……

    『グラフィティ』は、赤青黄はもちろん、すごく鮮やかなオレンジとかピンクとか……呼び方がパッと浮かばないような、自然の中に無さそうな色まで使った、華やかで派手なものだった。中にはマキちゃんの手が伸びる高さをかなり超えたような大きさの作品もあって、よく見たら地面に畳まれた脚立が転がってる。どれくらい時間を掛けたんだろう。


    「ど、どう? ビビッと来たりしない?」

    これって……いつもどんよりしてるというか、色が掠れてる壁とかコンクリートみたいな場所にばっかり描いてるけど、なんでなの?

    「!!! 気付いた!? そう、それがあたしを駆り立てるの!都市にはこんな風に薄暗くて地味な場所がたくさんあって、可愛い色で飾られるのを待ってるんだよ!!」

    そ、そうなんだ。それは……


    ……むしろ、ちょっと良いことなんじゃ? 形は違うけど、いろんな芸術がそういう気持ちで作られてるだろうし。


    「マキはね、土地の持ち主に許可取らないで勝手に描いて、消さないで帰るの。お陰で何回代わりに謝ったことか」

    「……先輩も謝る必要なんか無い! れっきとした芸術なんだし、大丈夫な人は大丈夫って言ってくれるんだから!」

    ……あ、あーーーー。それは……


    dice1d100=8 (8) 倫理ステータス(54)以下か超過するかによって反応が変わる

  • 102二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 13:34:15

    ひっく
    どっちだこれは

  • 103二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:43:27

    これはウケたのか?

  • 104佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/18(木) 02:25:18

    ……それは、あんまり良くないんじゃない……?

    「か、カガリまで!!! うう……芸術のことわかってくれると思ったのに……」

    う、いや、否定したいわけじゃないの! ただ、その……マキちゃんはそれで満足するかもしれないけど、それだけでいいのかな、って。

    「それだけって、何その言い方!?」

    ……えっとね。グラフィティは綺麗だし、ちゃんとした芸術だと思う。でもマキちゃん、グラフィティを描こうと思った場所に思い入れがあって、そこを華やかにしてあげたいって気持ちに後押しされて描くんだよね?

    「……うん」

    マキちゃんにとっては綺麗だとしても、それを汚いって思って受け入れない人の方が多かったら、その……『その場所の気持ち』は辛いものになんじゃないかな。注目を浴びたとしても、受け入れてもらえないわけだし……

    「………………」

    た、たぶん、みんなびっくりしてるだけってことも多いんだと思う。だから先にしっかり相談して、周りの人を怖がらせないようにできたら、そしたらちゃんと芸術として見守ってもらえるかもしれないし……みたいな。

    「……そっか」

    ご、ごめんね!?さっき見たばっかりなのに、こんな、偉そうっていうか――

    「ううん、大丈夫。あたしこそごめんね」


    そう言うとマキちゃんは、ぷいっと顔を背けて自分のスペースに戻っていった。……よ、良くないこと言っちゃったかもしれない……


    ヴェリタスの人たちからカガリへの好感度を決定します

    マキ dice1d80=33 (33) (最低保証20、難しい感じになったので数値の幅狭め)

    チヒロ dice1d100=98 (98) (最低保証40)

    ハレ dice1d100=95 (95)

  • 105二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 12:31:51

    チヒロとハレたっか
    初対面ではっきり言ったのが興味持たれたのか?

  • 106二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:46:56

    おもしれー女…

  • 107二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 10:00:41

    ズバッと言うな

  • 108二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:04:51

    面倒なのに好かれる女カガリ
    ストーカーだし別にいっか

  • 109佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/20(土) 00:10:07

    「ねえ。マキが今、なんて考えてるか当ててあげようか?」

    およそ30秒くらいだろうか。僕が次の言葉を決めあぐねている時、ハレさんが回転椅子をくるりとしながら口を開いた。

    「……『カガリだってアリスちゃんに付き纏ってたくせに!!!!!!』だと思うんだよね」
    ハレさん!??!?
    「んぐっ……www」
    そ、それは、事実だけど!!でも……え、えっと……いや、そんな……
    「マキ、実際どう?」
    「……わかんないけど、言われてみたら確かにそうだなって思った」
    マキちゃん!!!!!!
    「ふ……ふふふふふふっ……wwww」

    ハレさんは『言うべきことは言い切った』かのような顔で元の向きに戻っていった。チヒロさんの方は笑いながら机に突っ伏していたので、マキちゃんの視線がこっちに向く。

    「……なんか、ごめん」
    あっ。うん……

  • 110佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/20(土) 04:21:21

    「ふーーーーー……で、グラフィティは披露してあげないの?結局」
    「……うぇ?な、なんの話?」
    「折角ちゃんと話したんだし、目の前で見せてみればいいんじゃない。ちゃんと許可さえ取るなら私だって止めないし」
    「えー……」

    マキちゃん、あまり機嫌がよくなさそう。僕があれこれ言っちゃったのもあるだろうけど……チヒロさんの面倒見が良いというか、ここだとお母さんみたいになってるから、たぶん今まで窘め役をやってきてて。それでこういう関係になってるのかもしれない。

    「……チヒロ先輩さー。要するに、たまの機会だから好きにやらせたいってことなんじゃないの? 普段は自分が注意してばっかりだから」
    「た、確かに。つい昨日もマキのことで悩んでましたよね、副部長」
    「別にそういうわけじゃないけど、もし全員その気なら私も手伝うかもしれない。どうする?」
    「……どうしよう。カガリ、グラフィティ興味ある?」
    え゛っ。僕が決めていいの……?

    じゃあ、ちょっと興味ある。けど。

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 14:34:35

    グラフィティイベントだ

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 00:35:24

    この調子でいろんな人と仲良くなってほしいね

  • 113佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/21(日) 00:47:29

    「ひとまず準備してくるね。はー、どうしよっかな……」

    悩んでる?

    「そうかも。どこに描くかもまだ決まってないし……とりあえず全色持ってこうかな。重かったらカガリに半分持ってもらお」

    ええ。まあいいけど……そっか、描く場所決めないとだよね。普段はどうやって決めてるの?

    「……なんか、ここだ!って思ったところ。決めるっていうか、『決まる』っていうか……」


    うーん、と唸ってみる。なるほど、それじゃ周りへの相談とか二の次三の次になるわけだ……


    「あ、それなんだけど。今回、場所選びから実際に許可取るところまで、カガリさんに一任していい?」

    ……!!?!?

    「マキにいきなり交渉とか任せても危ないかな、っていうのもあるんだけど。単純に、この機会を使って『佐藤カガリ』の手腕を確認しておきたいと思って」

    「あー、私もちょっと聞いたことある。なんか、不法滞在時代にミレニアム生からすごく人気だったらしいね。弁が立って仲裁が上手くて人当たりが良くて……」


    そ、そんなことあったっけかなー……?


    dice1d100=63 (63) 心当たり度(1に近いほどあんまわからない、100に近いほど自覚ありまくる)

    dice1d100=53 (53) 騒動発生度(1に近いほどのんびり暮らせてる、100に近いほど波乱の中心)

  • 114佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/21(日) 04:21:13

    うーん、そんなに言われるようなことはしてないと思いますけど。ただちょっと、頼んだら協力してくれそうな人に頼みに行ったり、最初から難しいお願いはしないようにしたり……ほんとに、普通にお話してるだけですよ?
    「まあ、マキよりは上手なんじゃない。多分コタマ先輩よりも私よりも上手。ヴェリタスに入ったら少なくとも2位にはなれるよ」
    「……わ、私って交渉下手そうですかね?」
    「ミレニアムでは下手でしょ。ほとんど全生徒に対して負い目があるんだし」
    「うぐっ……」
    「……まあ、コタマは置いといて。事実として、私よりもカガリさんの方がマキとの波長が近いと思う。要するに、一回披露してくれれば、それを見たマキが次から真似できるんじゃないかって」
    「あ、確かにー。あたし物覚えは結構いいよ、先生のお墨付き!」
    じゃあ、やるだけやってみますけど……大丈夫かな……

    どうしよう。ウタハさんに頼んでエンジニア部で場所借りようかと思ってたけど、交渉のお手本を見せるってことなら、知り合いのところへ行って解決させるのはちょっとずるいような?
    ……改めて色んな部活を当たってみようかな。新しく知人を作るつもりで。

  • 115二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 16:03:17

    保守

  • 116二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 16:04:22

    どんどん広がれ知り合いの輪

  • 117二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:13:46

    お手並み拝見

  • 118佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/22(月) 01:50:17

    たまたま手元にあったパンフレットを見て、ここじゃないか?と思った部室の前に立っている。

    その名も『新素材開発部』。……なんか、ペイントと相性がいい素材とか、あるかもしれないじゃん。正直なところ交渉材料をこれしか用意していない。名前だけで来ましたって言っていいんだろうか。


    「……早く入らない? これちょっと重いんだけど」

    だ、だよね。ごめんすぐ行く。


    マキちゃんに促されてドアをノックする。スプレーが入っているのに加えて、あの鞄にはハレさんから渡された盗撮用のカメラが仕込まれているらしい。そういうことするのコタマさんだけじゃなかったんだ……


    「はいはい、どちらさまでしょ。……あれ、見ない顔だね。後ろの子は……うーんなんだっけ? まあいいや。とりあえず入って。散らかってるから足下気を付けてね。あとそのまま触ると手がかぶれる物とかも無いとは言い切れないから気を付けてね。あと直射日光防止でうちはカーテン閉めっぱなしだから開けないように気を付けてね。あと基本的に部室内に爆発物は持ち込まないように気を付けてね」


    一気にすっごい喋られた。め、目元がよく見えない……


    新素材開発部のミレモブさんの見た目(イメージ)

    dice1d2=1 (1) 

    1.黒髪で丸眼鏡で半袖のほう

    2.白髪でメカクレで萌え袖のほう

  • 119佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/22(月) 02:29:43

    「で、君はうちの部員の誰かに用事があって来たの?」

    い、いえ。そういうわけでは。

    「じゃあ素材の用事か。うちに来る人ってこの二択だからね、絶対に」

    な……なるほど……?

    「何がいいかな。どんな素材も使い方次第だからね、あいにく予算が通らなかった試作品とか色々あるよ、実物だけあって使い道は思いついてないとかザラだからさ、せっかく来たなら見てもらえると嬉しいわけ」

    「……カガリ、大丈夫?防戦一方じゃない?」

    だだだ大丈夫。別に交渉って戦いじゃないから。……こほん。えっとですね。素材の話っていうのでも半分くらい合ってるんだけど、ちょっと場所を借りたいなーと思ってまして……

    「ふむ? 詳しく聞かせてもらおうかな」


    新素材開発部の人の一筋縄では行かなさ

    dice1d100=88 (88) (1に近いほどすんなり受けてくれる 100に近いほど難航する)

  • 120佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/22(月) 03:56:40

    「ペイントスプレーが上手く馴染む素材、ねえ……壁に描けたほうが良いだろうし、普通のコンクリか何かに下地の塗装みたいな形になるとして……ペンキ状かな……塗布機ってまだ動いたっけ、エンジニア部に……」

    その、良さそうなものありますか?

    「うーん。そのものは無いけど、既存のものに手を加えれば、そんなに難しい話じゃないと思う。ただ……そうだね、なにぶん暇とは言っても、今は人が出払っちゃってるから。私一人でボランティアはキツいかな? もう1つ、何か欲しい」

    で、ですよねえ。それはつまり、資金面というか……


    ちらりと後ろに目をやる。チヒロさんは手伝ってくれるって言ったけど、経済的なサポートをすると、ヴェリタスの立場上ややこしいだろうし……かといって僕にポンと出せるお金の持ち合わせがあるかって言うと、勿論無い。


    「……まあ、なんでも言ってみてよ。私はセミナーみたいな頭の固い連中とは違って、面白ければ乗っかるタイプだから」


    説得ポイントを複数個に分けてロールします それぞれ交渉ステータス(84)以下で成功

    dice1d100=91 (91) (部活の宣伝になるかも……)

    dice1d100=21 (21) (それ以外にも何かお手伝い……)

    dice1d100=58 (58) (セミナーみたいな……?)


    これは88以下が出ると何か仕掛けてくるダイス

    dice1d100=21 (21)

  • 121二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 13:22:20

    宣伝は興味ないタイプか

  • 122二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:48:49

    典型的なミレニアム生って感じがする

  • 123佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/23(火) 00:45:05

    ちょっと気の早い話なんですけど。もしも今回の素材を量産できるようになったら、かなりいろんな面からサポートできると思います。実物を作る上で調整を手伝えますし、後々必要ならセミナーへの予算交渉でも加勢できますよ。
    「なるほど、そう来たか。なるほど……しかし君、調整を手伝うって言っても、それに必要な知識はあるのかい?」
    いや、僕には無いです。ただ、マキちゃんには今まで色んな場所でスプレーを使ってきた無数の経験があるので、開発の参考としては良い戦力になるんじゃないかと。足りない部分があったら僕が勉強します。
    「……まあ、いいね。じゃあ予算交渉についても聞いておこうかなー。……制服着てない辺り、ほとんど外部の人なんだろうから説明しておくけど、ミレニアムの予算稟議はしっかり合理的な売り込みが出来ないと中々通らない。まして今回はアートというか、芸術方面の発明になるでしょ? 君が加勢してどうにかなると思う?」
    ……えっと。グラフィティに限らず、新しい塗料の登場は別の面でも役に立つんじゃないかなって。例えばー……道路とか壁に直接描く標識みたいな。パッと直ぐに描けて鮮やかなことが強みとして売り出せれば、いずれ解体する工事現場の足場にとか、災害が起きた時は車の交通をいち早く復活させるためにとか、使える場面はたくさん生まれませんか。
    「……ほーん……?」

    き、緊張する……!!!! 僕は今ちゃんと話せてるんだろうか。ここまで積極的に説得しようと思ったことなんて今までにないし、思えば後ろからカメラでヴェリタスの人たちに見られてるわけだし、全力で走っている時のような疲れが頭に溜まり始めている。呼吸を落ち着けて……

  • 124佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/23(火) 00:46:46

    「実のところ、思ったより良いかもしれないな、と思い始めているんだけど」

    や、やったー! ……えっ、だけどってなんですか?

    「名前聞いて思い出したけどさ、その子小塗マキでしょ。凄腕のクラッカーが集まった非公認部活の……そうそう、ヴェリタスの」

    「……うぇ!?あたし!?」

    「そう、君。で、確かヴェリタスって、反セミナーの立場を持ってたよね。噂程度だけどさ」

    ……あ、あー……

    「生徒会長が不在の今、ヴェリタスと新素材開発部の間に繋がりが発生したら、むしろ予算は降り辛くなるんじゃないか? それも今回に限らず、ほとぼりが冷めるまでの長い間」


    な……なんて言い返せばいいのか全然分からない。なんでって、僕がまだセミナーとヴェリタスの関係のことを何も知らないんだよね。どうしよう……


    (上手いこと言いくるめよう!自力でどうにかするには両方成功することが必要だぞ!)

    dice1d100=89 (89) 精神力ステータス(80)以下で成功

    dice1d100=28 (28) 交渉ステータスの半分(42)以下で成功

  • 125二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:16:22

    精神力で失敗

  • 126二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:37:18

    交渉は成功したのに惜しい

  • 127佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/23(火) 23:02:29

    うーーーーん。それは……なんといいますか……ええと、あくまで部としての姿勢はそうだけど、セミナーと直接関わるわけじゃない限り、余所との関係にその姿勢を持ち込むことは……
    「ふーむ」

    ……な、無いの? どうなの?意外と持ち込む? 見られてる手前、勝手なことを言うと良くないような……こういう時ってとりあえず口先だけでも目的を優先したほうがいいの?

    「……まあ、私もミレニアム生の端くれとして、この学校の情勢には関心がある。ヴェリタスが関与するのであれば、何か安心できるような情報が欲しい」
    そっ、そうですか。僕もそうですね……みんな仲良しなほうが――
    「ちょーーーっと待って??? えー、どこから説明すればいいんだろ……そっか、カガリは知らないもんね……」
    マキちゃん!!!何か知ってる!!?!?
    「知ってるっていうか又聞きだけど。たぶん今のあたし達って前よりはセミナーのこといがんでないんじゃない? なんだっけ、チヒロ先輩がこの前言っててさ……」

  • 128ある日のこと ◆IEd0n050V224/04/23(火) 23:21:17

    ────────────────────

    『……そうそう、チーちゃん。本船での話なのですが』
    『作戦中、ビッグシスターと通信が繋がっていましたよね。久しぶりに顔を見せるタイミングがあれなのは少し卑怯では?と思わないこともありませんけど』
    『雑談に花を咲かせたりする猶予が無かったとしても、少し会話を交わしたわけです。それで、私が見た限りでは、彼女にも何か心境の変化が訪れたのではないか、というように思いました』
    『まあ、元より期待はあまりしていませんけど。あちらの出方次第では、私も少し優しい態度で接してやるのが大人の対応というものなのでしょうか?』

    「……って、部長が言っててさ。どういう意味だと思う?」
    「んー、全然わかんない」
    「それはまた……あの人らしいですね」
    「うん。発言内容がどうとかでリオ会長のこと悪く言ってるけど、部長もまあまあ大概だよ」
    「……え、ど、どういうこと?ヴェリタスで会長のこと探せって遠回しに言われたみたいな?」
    「いや、そういうことじゃないと思う。なんだろうね……部長なりの世間話?」
    「なるほど、世間話か。疑問は解決したね」
    「えー!?それでいいの!?」

  • 129佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/24(水) 02:34:44

    「つまり……何を意味する?」

    「あたしもわからないんだよね。一緒に考えてもらおうかなって」

    ええ……

    「あ。えっとね、うちって元々セミナー嫌いっていうか、リオ会長のやり方に文句あるって感じだったからさ。あの人がいないセミナーとはそんなに関係悪くないんじゃないかな。ユウカはたまにお説教しに来るけど……」

    「なるほど。だけどそれ、調月リオが帰ってこない間だけの話だよね? 今のところ、セミナーは新しいトップを決めるような動きを取ってないし、その内戻ってくるつもりだとしてもおかしくはない」

    「……そうなっても大丈夫じゃない? 部長……あ、えっと、ヒマリ部長ってヴェリタスの部長でもあるんだけど」

    そうだったの!?!!??

    「そうそう。今はリオ会長のことそんなに悪く思ってないはず、前よりは」


    ……気付いたらマキちゃんが助けに入ってくれてる。ありがとう。でも、新しく知ったことが多すぎてついて行く方法がわからない……!な、なにか良い作戦ないかな。ないかな。


    dice1d3=1 (1)

    1.そもそもスプレーと素材の話だったかも

    2.あえてセミナーとの関係に触れてみるとか

    3.ちょっとずるい方法を使ってみる

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 12:37:41

    話を戻そう

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:06:53

    スプレーと素材の話に戻す

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 09:58:20

    あんまり広げても門外漢だからね

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 20:22:15

    改めてね

  • 134二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 07:29:06

    これでどうなるかな

  • 135二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 16:34:22

    立場が出来るっていうのも大変だな

  • 136佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/26(金) 17:52:25

    ……一旦、その、会長さんのことは大丈夫だっていうことにして話したいです!!要するにセミナーとの関係を勘定に入れたとしても採用したくなるくらいこっちのアイデアが魅力的ならそれで良いんですもんね!!?
    「おおう。そうかもしれないけど、随分ハードル上げたねえ」
    まあまあ。マキちゃん!作品の写真、この人にも見せることってできますか!
    「あー、うん。いいよ」

    えーいとりあえず話進めちゃえー。この際なので押し問答は後回しにする。実際に見てみたらイメージが湧いてくるかもしれないし! ……反応があんまり読めないけど。どうだろう……?

    「面白いね。このモンスターの口みたいなのが特に良い。唇と歯にそれぞれ別の光沢が付いてて、口だけなのに表情に二面性がある。最初に見ておくんだった」

    おおっ。……ちょっと興奮しかけたけど口を閉じる。今はマキちゃんが受け答えするとこだと思ったので。

    「あ……ありがとうございます。でもあたし、描きたいって思ったものしか描いたことないから、うまく出来るか……」
    「――ふむ? なるほどなるほど。そっちの方……カガリって言うんだっけ? 君は今回、グラフィティの方には参加するのかな」
    僕ですか? 僕は今回、話を通すところだけ手伝おうと思って来たんですけど……
    「……え、そうだったの?」
    えっ?

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 05:07:59

    おや?

  • 138二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 15:15:30

    あれ?

  • 139二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 00:02:11

    すれ違いか

  • 140佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/28(日) 00:53:01

    「てっきり、カガリが描きたいものがあってここに来たのかなって。描き方教えるだけのつもりで着いてきちゃった」
    そ、そうなの? 僕は、とりあえず話が纏まったらその後でじっくり題材とか考えようと思って……
    「あたし、描きたい物のアイデア何も思い付いてないよ? っていうか、カガリに任せるつもりだったから、あえて考えてなくて」
    ……あれぇ????
    「ハハハ、やっぱり!そっちで話が食い違ってそうだと思ったんだよ。大丈夫大丈夫、落ち着くまであっちで待ってるから、一回話し合っておくといい」
    「んー、そうしよっか」
    へあぁ…………

    そっか、交渉を成功させることにばっかり集中して、マキちゃんの言葉を聞けてなかったのか……これは、よくない……ことをした……

    「ねえねえ、何か思いつきそう? 描きたいものっていうかさ」
    ……難しいかも。グラフィティをやる人って、どうやって描くもの決めてるの?
    「うーん……描く前に決めすぎないで、芸術魂に任せて自由に表現するんだよ! ……って言いたいけど、慣れてきてからの話かもしれないんだよねー。カガリ、あんまりそういうタイプじゃなさそうだし」
    そ、そうかも。
    「表現したいこと……アーティストはよく、『メッセージ』とかも作品にするよ。伝えたいメッセージってある?」

    なるほど、メッセージ。沢山あるかもな、つい最近のことだけでも……

  • 141佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/28(日) 01:40:03

    やっぱり、先生かな。今まですごくお世話になったから、ありがとうございますって――
    「いや、先生は駄目」
    駄目ぇ!!?!?
    「ごめん、駄目は言い過ぎた。でも、先生ってみんなに好かれてるから……みんなの目に見えるところでやり過ぎると……ね?バチバチっていうか……」

    た、確かに。なんなら、ミドリちゃんがまさにそうだったかも。危ない。

    「もっと他に誰かいないー?そこそこいろんな人と話してるよね?」
    うーん……改めて考えると恥ずかしいというか……そもそも、直接話せる人とは直接話すし、って思っちゃって……
    「じゃあ、直接話せない人……?」

    ……思い出せないかもう一度試してみたけど、やっぱり昔のことはあんまり覚えてない。そもそも、ミレニアムと百鬼夜行ってかなり遠く離れてるはずだし、ここでメッセージとしてのグラフィティを描いてみてもあっちに届くわけではないし。
    でも、近ごろの僕が良い道を進めるようになったのは、僕が直接話せる人たちだけのおかげじゃないのは確かなんだよな。僕が知らないところに、他の誰か――

    「……うーん、とりあえず描いてみる?モチーフが無い時はそういうのも」
    ねえマキちゃん、メッセージ送りたい人思い付いたかも。
    「おっ、ホント? いいねいいね、それって誰なの?」

  • 142佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/28(日) 02:03:32

    「――ん。話は纏まったかい?」
    纏まった……のかな? ともかく、一度相談っていうか……
    「カガリがなんか、今回のグラフィティ、リオ会長へのメッセージにしたいって」
    「へ、へえ!? それはまた……突然だね。話してみた感じ、あまり学内政治に明るい人柄とは思わないんだが」
    そ、そういうんじゃないと思います。えっと……なんていうか……

    ……これ、どこまで言っていいんだろう。ノアさんが言ってたセミナーの会議って、表に出るようなものじゃなさそうだし……

    「いいよ、私だって勝手に言いふらしたりはしないさ」
    あ……ありがとうございます。じゃあ手短に……簡単に言うと、僕がミレニアムに転入できたのって、リオさんのお陰らしくて。そのお礼がまだ言えてないな、って思って……
    「……え、そうだったの? あれ、昨日からヴェリタスでリオ会長の足取りがなんとか言ってたのも」
    「ほほーう。君の転入が、リオ会長の。ふむ」
    やっぱり変な話ですよねこれ!!!!!ごめんなさい!!!!!!
    「いや落ち着いて、大丈夫だから。その、もちろん変な話ではあるけど……こと彼女にまつわる話は、それくらいのことが珍しくないし」
    「そっ、そうかも!なんか変な事情があるのかなーって感じ!」
    ……それなら、良いのかな。良いのかな……????

  • 143二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 13:22:33

    会長にか
    いいね

  • 144二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:33:00

    このぐらいしないと関われないしな

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 09:07:54

    保守

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:02:22

    保守

  • 147佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/30(火) 02:33:43

    「……あれ? これって結局、セミナーとの関係がどうとかっていう問題はそのままなんじゃ?」
    「や、大丈夫じゃない? 確認なんだけど、カガリさんの転入って調月リオの提案であっても、実際に通したのはセミナーなんだよね」
    そう……だと思います。会議したとか……
    「じゃあ問題ないでしょ。なんで生徒会長辞めたのか知らないけど、あの人がそれほど今のセミナーと関係悪いわけじゃないってことは分かったから。いやー儲けもんだ、お客さんからかって遊んだ甲斐があったな」
    確かに。そういうことになりま……遊んだ甲斐?
    「うん、なんかミレニアムには珍しいというか、話が通じそうで真面目そうな人来たなって思って。じゃあ私は今から調合始めちゃうからそっちで作品のこと話し合っててね」
    えっ???????
    「……なるほど。一本取られたね、カガリ」
    ………………
    「あっ、頭抱えちゃった。大丈夫?」

    口では心配されたけど、隠しカメラは思いっきり僕の方に向いていた。本当になんなんだミレニアムサイエンススクール……!!!!

  • 148佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/30(火) 04:12:14

    「じゃあ早速、作戦会議……大丈夫?目が魚みたいになってない??」

    ……僕、さっき、チヒロさんから期待してもらえてるっぽかったから、ちょっと舞い上がってたのかもしれなくて……それでこうなったから……

    「意外とそういうの気にするんだねー。別にいいでしょ、途中はちょっと良いところあったし」

    ううう……マキちゃんありがとう……

    「う、うん。ホントに大丈夫?」


    ……気を取り直して。マキちゃんが言うには、「使いたい色は直感で決めちゃおう!奇抜なカラーになっても、グラフィティだったらむしろそれが魅力になるから!」ということらしい。

    そんなわけでテーブルの上に、ずらーっとスプレー缶が並ぶ。……僕の好きな色ってなんだろう。選ぶってなるとついつい考え込んじゃいそうになる。直感ならむしろズバッと決めなきゃいけない……そりゃあーっ!


    dice2d9=8 3 (11)

    1.赤

    2.ピンク

    3.青

    4.水色

    5.黄色

    6.紫

    7.オレンジ

    8.緑

    9.黒

  • 149佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/04/30(火) 05:04:43

    「へー、意外。オレンジとか黄色だと思ってた」
    それは僕そのものに入ってる色じゃないかな……
    「そうなんだけどさ。でも緑はわかる、ちょっと渋い感じとか、毒々しいのも使いこなせそう」
    そうかな? 自分だとあんまりピンと来ないかも――
    「それで、青ってやっぱりアリスちゃんのこと?」
    いいいい違います!!!!そんな常に天童アリスのことしか考えてないわけじゃないよ僕は!!!!!!
    「あはははっ、ごめんごめん! じゃ、さっそくイメージ組み立ててみよう!」

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