- 1二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:04:43
- 2二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:11:25
「はぁっはぁっ…クソ」
はは、笑っちまう程〝最高〟な朝だ。ココ最近俺にピッタリな朝が続き笑いが止まらない。震える手を抑える為に人差し指を噛みながら洗面所へ向かう。
「………今日も最高にキマってるぜ、相棒」
見るだけで笑いが起きそうな自分の顔を水で洗いながら身支度し、俺は出勤した。
今日も俺は辞表を家に忘れてしまった…… - 3二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:17:02
闇のトレーナーの仕事は大変だ、闇のトレーナーは基本的に人望が無い。何故なら闇のトレーナーだからだ。
人望が無いという事は担当が作れないということ、担当が無いトレーナーなんぞ使用者の居ない杖も同然。
だが、使用者は居なくても持ち主は居るので〝必要な奴に貸し出される事〟で存在意義を保っている。つまり俺が今何をしてるかと言うと──
「はいそこー、A班を練習一旦終わり!待機してるB班と交代してクールダウン!B班はA班と同じメニュー開始!」
教官殿のサポートをしている。
中央トレセンは質を求められた結果人材がどこも足りない、手が空いてるのなら穴埋めされるのは自明の理である。 - 4二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:21:42
俺は闇のトレーナーだ、人望が無ければ評判も悪い。未来あるウマ娘の選手生命を折ってやったのだ、当たり前である。だが今教導してる奴は今年入ってきたばっかの奴らだ、そういう奴らだとたまに俺の評判を知らねぇマヌケも出てくる。
「トレーナーさん、来週選抜レースがあるので貴方に見て欲しいです」
この、世間知らずみたいにな…… - 5二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:27:07
コイツは今年俺が担当している班の1人で、何故か懐かれてしまった。コイツは〝不安どころ〟があるが才覚ある良い素材だ、あっちからアプローチを掛けてくれるなんて願ってもないチャンスだった。
「………お前、俺を知らねぇのか」
「私たちの教導官を進んでやるような物好きのトレーナーさん」
「違うしそういう事を言ってるんじゃない、俺がどう言うトレーナーだったか知ってるのかって言っているんだ」
………だがやはりアレは不安材料過ぎる、これ以上悪評が募ると退職になりかねない。こいつはやめとこう。
「ええ知ってますよ、確か……ホープクラッシャーって名前でしたよね?」
「!?」 - 6二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:39:46
「有望株と思われたウマ娘ユアホープ、実際本当に才覚が開花し彼女は現クラシック2冠を果たし、これから3冠目に向けて調整中の彼女と競り合い──ハナ差で勝利した」
「そうだな」
「クラシック3冠にも挑むと思われていた彼女だったが……ホープフルステークス後のライブで突然倒れ緊急搬送。原因は足の脆さに対してそれを凌駕仕切ってしまった末脚の才能、勝ちたいと願うあまり彼女は脚を壊す程の末脚を発揮してしまった」
「詳しいんだな」
「あの時のニュースはこれで持ち切りでしたからね」 - 7二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:46:56
「そこまで知っていて、俺がユアホープの元トレーナーだと分かった上で、なんで逆スカウトなんてした」
そうだ、こんな悪評あるトレーナーに教わりたいなんて誰が思うんだ。何で此奴は俺なんかを選んだんだ。
そう思い言い返したら、此奴は泣きそうな顔をしながら口を開いた。
「そんな事、あなたが言わないでくださいよ…」
「あ?」
「ユアホープの〝元〟トレーナーなんて、言わないで下さいよ……彼女にとって貴方は今でもトレーナーなんですよ!」
「!」
何を言い出すかと思えば、訳の分からない事を。
「そう思う訳ないだろ、何言ってんだお前」
「本当の事です!私は貴方が訂正しない限り、私も訳を話しません!」
「はぁ?」
会話をしてこんなにも頭が痛くなったのは久しぶりだ、変な所で頑固になりやがって……あーもうめんどくせぇ! - 8二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:50:32
「あーそうだな、確かに俺は今でもユアホープのトレーナーかもなうんうん…これでいいか?」
「……良くないけど、とりあえず今はそれでいいですよ」
ったく手間取らせやがって。
「それで、結局お前は何が理由でこんな事してんだ?」
「そうですね、それを話す前に自己紹介からいいですかね」
「ん?」
そういや俺此奴の名前知らないな……まぁ別に教導は班ごとだったから困りはしなかったからいいがなんで急に──
「私の名前はユアメモリー、ユアホープの妹です」
「は」
俺は、手に持っていた荷物を手放してしまった。 - 9二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:01:16
「な、なんっだと」
「お姉ちゃん言ってました、トレーナーさんは誰よりも自分の事を見てくれて、誰よりも私を信じてくれてたって」
「そ、そんなの!」
《あっうぅがぐ……かはっ》
当たり前だ!そう叫びたかった、だけど俺はホープの事を思い出し、言葉が詰まる。当たり前で俺にはできなかった事だから。
「お姉ちゃん、あの日からずっと落ち込んでるんです」
そんなの当たり前だ、自分の夢を愚鈍な奴にめちゃくちゃにされたんだ。落ち込まない訳が無い。
「自分は、トレーナーさんを裏切ってしまったって」
今度こそ俺は体全身から力が抜け、膝から崩れ落ちてしまった。ホープの妹の言葉に、〝納得〟してしまったからだ。 - 10二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:07:00
「トレーナーさんと見つけた夢を、私自身が真っ先に壊してしまったって」
「違う、ホープに落ち度なんか無かった」
「トレーナーさんと追う夢が心地好くて、トレーナーさんに喜んで欲しくて忠告を無視して気持ちを優先してしまったって」
「違うッ!俺があいつにエゴを押し付けたんだ!あいつは悪くなんか無い!」
夕暮れ時の3女神像の前で、耳に手を押し付け頭を振った。 - 11二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:12:43
「違うわけないだろ!」
「うぐっ」
俺はユアメモリーに胸ぐらを掴まれ、無理やり顔を上げられた。
「お前が考えてる事が違う事くらい、〝退院するまで毎日足を運んでいた〟トレーナーさんなら分かってるはずだ!」
「おまえ、何でそれを」
「私だって時間があれば会いに行ってた、時間は合わなくても貴方の事位幾らでも聞いた……脚が折れても、夢が消えて無くなっても、お姉ちゃんにとって貴方は今でも心の支えなんです」 - 12二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:29:14
「お姉ちゃんは!今でも貴方の事を想っているんです、自分の事で貴方が貴方自身を傷つけてる事なんか望んでないんです!」
「──」
俺はとうとう何も言い返せ無かった、ユアメモリーの真っ直ぐな瞳が〝あの瞳〟と同じで…俺が好きだったホープのひとみと同じで……
「条件がある」
ホープを思い出した、だからって訳じゃないが逆スカウトしてきたユアメモリーに担当する為の条件を言い渡した。
「条件?」
「あぁ、選抜レース…見に行ってやる」
「え!本当ですか!やったー!」
「ただし!勝敗に関係無く、俺を魅せれる事が出来たらだ」 - 13二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:40:34
パッションに身を任せて書いてみたけど難しいなやっぱり
- 14二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:44:51
いいぞ
ここからどうなるのか気になってるから続けてくれ
しかしユアホープの顛末がなんだか大ケヤキのようだ
スズカさんはどちらかと言うと丈夫なのに速さが限界を超えたわけではあるが… - 15二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:47:20
- 16二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 14:17:53
続くと期待して保守させてもらう
- 17二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:49:50
俺はユアメモリーに条件を言い渡した後ある場所に向かっていた……
「ここに来るのも、久しぶりだな」
そこは俺のトレーナー質、資料の粗方を寮に持ち込んだ後1度たりとも足を運ばなかった場所だ。俺は今日ここにある物を取りに来た。
「ん?鍵が空いている?」
おかしいな、前来た時はしっかりと戸締りしたはず……そうでなくとも警備員さんが消灯の見回りの際確認してるはず。
「………」
たづなさんや他の事務員さんからここを借りるという旨を聞いた覚えも無い、不法侵入者?厳重なこの中央トレセンでか?
色々考えたが中を見ない事には答えなど見つかるはずも無い、そう断じた俺は勢いよく扉を開けた。
「おい!誰かいるのか!」
そこには──
「遅いよトレーナー、来るとわかってても退屈過ぎて帰ろうかと思ったよ」
「え」
俺の愛バ、にして本来なら家で療養忠告をであるはずの〝ユアホープ〟がソファに座っていた。 - 18二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:50:48
療養忠告→療養中
- 19二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:23:55
「ほ、ホープ!?なんでキミがここに、家で休まなきゃいけないだろ!」
「まぁまぁ、せっかくの久しぶりの再会なんだからそう目くじらたてないで。よっこいしょ──あっ」
「ホープ!!!」
ソファから起き上がろうとしたホープは力がしっかり入り切らなかったのか体勢を崩しかける、俺は荷物を放り投げ倒れかけてるホープを抱きかかえる。
「あはは、元気な姿トレーナーに見せたかったんだけど……かっこつかないね、これじゃ」
「全く……カッコつける前に栄養と体力を付けてくれ、ホープ」
「にへへ、ごめんなさいトレーナーさん」
家を抜け出した事を怒ろうかと思ったけど、心配と安堵の方が強くなってしまった。俺は抱いてるホープの頭をポンポンと撫でながらゆっくりとソファに座り直させようとして、ホープが離れない為お姫様抱っこのままソファに座る事にした。 - 20二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:21:05
いかん、ノリと勢いで書いてるからトレ・ホープ・メモリー、3人とも性格がちゃんと固まらん…………
なるようになれー!!!!!! - 21二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:03:09
「色々と聞きたいことはあるが、まずなんでホープがここに居るんだ?」
「メモリーにさ、今日トレーナーさんの事逆スカウトしてはっぱかけてくるって聞いてたんだ」
「いや止めたれよ、こんな疫病神を妹に憑かせるな」
「………」
「んだよ」
「いや、本当にトレーナーさんを〝変えちゃった〟なって」
「はぁ?」
「トレーナーさん、自信満々なタイプでは無かったけど、そこまで卑屈に自虐する人でも無かったよ」
「そうだな……でも違うぞ、お前に変えられたんじゃなく、自分で自分を見つめ直した結果なだけだ」
「トレーナーさん……」 - 22二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:07:06
後々卑屈なトレーナーさんにしか見つけられないメモリーの鍛え方やライバルの打ち破り方が何個も見つかりそう
いわゆる和マンチ冒険者や工作員みたいな使えるものはなんでも使う思考というか
自分を見つめ直したあたりトレーナーとしてのやり方もそれを反映したものになってそうだな - 23二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:39:43
「んっん、話は戻してトレーナーさんは多分メモリーの逆スカウトの件をどうあれ受け入れると思ったんですよ」
「なんでだ?トレーナーとしての業務はもう半年位やってないのに、なぜそう言いきれるんだ」
「そんなの簡単だよ」
ホープは真っ直ぐ俺の目を見つめ、ふにゃりと微笑みながら口を開く。
「私が貴方を知ってるから」
「!〜っ耳年増が何色気出してんだ、アホ」プイ
「えぇ、私そんなつもり無かったのにそう言われるの心外なんだけど……ねぇなんで今私から視線逸らしながらそう言ったの!ねぇ!」
「うっさい!」 - 24二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 01:05:51
「はい!はい!続き聞かせてホープ」
「ふむぅ、絶対後でつっついてやる……それで私は思ったの、貴方はきっと〝アレ〟をここに封印してて、メモリーの話を受けた貴方はきっと取りに来るって。トレーナーさん、真面目だから」
「ホープには叶わんな……」
ホープが指さした先には、彼女と同じ澄んだ空色のジャケットに他にも寒色で纏められた〝1式〟がハンガーに掛けてあった。
「お前にとっては、ただのスーツだろ」
「アレは、トレーナーさんが〝私のトレーナーとしての正装だ〟って言ってくれた物だよ?忘れるわけないじゃないですか」 - 25二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 01:07:08
そりゃあ大事だ
違うスーツじゃなんかがみなぎらなさそう - 26二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:05:14
「トレーナーさんが今日ここに来るって分かったから、トレーナーさんがメモリーの件受けてくれるって分かってたから、今日貴方とこうして話したかった。その為にたづなさんに相談して入れさせて貰ったの」
「そうか、でも普段はまだ車椅子とか使ってるんだろ?あんま無茶はしないでくれ、お願いだ……」
「うん、それは本当にごめんね」
俺の愛バ、ユアホープは足を損傷し選手生命が絶たれた。その傷というのは、簡単に言えば筋肉の損傷だ。
元よりホープは急激にスピードをあげると他のウマ娘以上に脚へ負荷が掛かってしまう体質だった。
それ故に俺たちは策を講じ、あるウマ娘を参考とした追込みによる超ロングスパートで徐々にスピードを上げて走るウマ娘だった。そんな彼女がほぼトップギアだった所、思いの力によって更に数段無理やりギアを上げてしまった。それにより脚の筋肉が破損するだけに留まらず、後遺症が彼女を蝕んだ。 - 27二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:39:50
「ねぇ、トレーナーさん」
「なんだホープ」
「私、今は退院はできても療養とリハビリで通学はもう少し先になりそうです」
「そうだな」
「その間、どうしても私は貴方と話す事が簡単には出来なくなります。けれど、やっぱり寂しいです……辛い時、何時も貴方が支えてくれていたから、何時も貴方が私を信じてくれていたから、頑張れました。けどそれは貴方を定期的に感じる事が出来てようやく為せる事だと痛感しました」
ホープは泣きそうな声で、言葉を綴る。
「やっぱり私には貴方が必要なのです、だからどうか通話でも良いので定期的に声をきかせて頂けないですか?」
「そんなの、お安い御用だ」
俺はホープ安心させる為に抱いてる腕に力を入れる。
「ありがとうございます、トレーナーさん……ふふ、これじゃものすごく面倒くさい女みたいですね」
「気にするな、俺も好きで世話焼いてんだ」
「ぶぅ、面倒くさい事は否定してくれないんですね」
「お前が面倒くさいのは元からだったろ」 - 28二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:59:04
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 03:02:03
> 思いの力によって更に数段無理やりギアを上げてしまった。
固有を異能力みたいなもんとしたら元が脆いのに反動系能力に覚醒してしまったようなものか
スズカやライス、アヤベのようにむしろ超克する方に働くケースもあるからとことんまで持ってないなホープ……
あるいは自分の希望はレースの中になど存在しない、再起不能になまたその先に存在する、
なんてことをホープフルの時に強く感じたからこうなったのか
何せ面倒くさいやつらしいしなあこの姉
- 30二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:37:54
こういう出落ちに見せかけて重い設定のやつは大好物なんや
ヤミトレ頑張ってくれ - 31二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 15:31:29
保守
- 32二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 00:03:14
ユアホープがホープフルならメモリーは何に由来するのか少し気になった
メモリアルから○○記念なのか
バンブーと関係があったりするのか
それとも「覚える」固有の素質でもあるのかな - 33二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 01:40:03
- 34二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 02:06:58
ありがとうございます
そして意地悪な言い方でしたねすみません
実はあなたの思い出とかそんな感じだろうなーとは思ってたんだけど、
あえて広がりを見出すならなんだろうと保守ネタ的に考えてしまいましたね……
好き勝手述べて失礼しました
- 35二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 02:28:44
ちなみに連投になってしまうけど
姉が想いの力で発現したのが超パワーの固有領域で、覚醒したその場で出力100%を脆い脚かつ無対策で使って筋骨がぐちゃぐちゃになった
そして今後妹がコピって反動で壊れないような制御なども込みで完成させ、ライバルからのコピーとかも合成して自分だけの希望の力にしていく
……みたいな構図を勝手に幻視してましたごめんなさい
想いの力が本人を壊すだけにはどうしても思えなくて、発現してこうなったからには希望たり得る先があるのだろうと思っちゃったのですよね
与太話はこの辺にして続き楽しみにしてます - 36二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 03:54:16
その後、俺たちは久しぶりに沢山話しあった。
会えなかった間やった事、思っていた事、起きていた事を沢山話した。
そうこうしているとホープのスマホに電話が掛かった、彼女のお父さんからだった。どうやら今日は車で来ており、元からこの時間帯には帰る予定だったらしい。
俺はダダをこねるホープを車椅子に座らせ、そのまま駐車場に行きお父さんへこのジャジャウマ娘を無事引き渡した。
「本日はお仕事中、連絡も無しに来てしまい申し訳ありません」
「いえ、平気です。きっと、連絡を頂いていたらまだホープと顔も合わせられなかったと思うので……だけど今日ホープに会えて良かったです、恥ずかしながらコレでようやく私は腹が決まりました」
そういうと、ホープのお父さんも1度目を瞑り数秒置いてから覚悟を持った面持ちで口を開いた。
「分かりました、〝娘たち〟をよろしくお願いします」
「はい!」
「……貴方のその顔をもう一度見れて、本当に良かった。ホープ、もう帰るから改めてトレーナーさんにお礼言いなさい」
「うん!トレーナーさん、今日は会ってお話できて本当に嬉しかった!また、お話いっぱいしようね!約束だからね!」
「あぁ、約束だ」
俺らはそうやって指切りをし、別れた。その後一旦トレーナー室に戻ると、俺は着替えを済ましとある場所に赴いた。
3回程ノックをした後、ハキハキとした声で俺は部屋に入る。
「失礼します!」
「待っていたぞ、トレーナー!」
理事長は〝待望〟と書かれた扇子を開きながら、嬉しそうにしていた。 - 37二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 10:33:09
> 〝娘たち〟をよろしくお願いします
当たり前だが絶対逃さんという気持ちがこもっているように見える
- 38二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 12:49:36
「そのスーツを再び着込んだと言う事は、そういう事でよろしいのだな」
「はい、今迄俺のワガママを聞いて下さりありがとうございました理事長」
「よい、トレーナーには時間が必要と思いこうしたまでだ……〝コレ〟を返却すれば晴れて貴殿はトレーナーに戻る、再び問うて申し訳ないが覚悟は決まったのだな?」
理事長は引き出しから小さな小箱を机に出した、それこそが理事長室に来た理由だ。
「はい!……今でもホープの事を考え、全て投げ捨てて消えてしまいたくなります。ですが、それでも俺はアイツのトレーナーです。その責任は誰にも渡したくないです」
「うむ!よう言うたトレーナー殿!それでは汝に、〝トレーナーバッヂ〟を返却する!」 - 39二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 12:52:52
曲がりなりにもジュニア時点で担当を領域覚醒させるようなトレーナーだからな
アプリトレの皆さん並みに見込まれ気にかけられていたのもそりゃそうである - 40二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:07:31
俺はホープを傷つけてしまった数日後に、理事長へ退職願を出していた。しかし彼女はそれに待ったをかけたのだ。
『トレーナー、貴殿の痛みは察するに余りある。故にこのような事をするのも分かる、だがそれでも待っては貰えないか』
『俺は、俺はもうここに相応しくありません。俺は大事な愛バに取り返しのつかない事をさせてしまった…もうここに居てはいけないんです!俺は!』
『トレーナーさん……』
『…………』
たづなさんは悲しそうな、理事長は思い詰めた顔で俺を見る。しばし沈黙が続いた後、それを理事長が破る。
『分かった』
『理事長!?いいのですか…』
『いいんだたづな、こればっかりは彼の意志を尊重する他無い』
『それではこれよりトレーナー室の撤収準備を──』
『ただし!貴殿は退職よりも先に休暇を取ってもらう』
『休暇ですか?』
詳しく聞くと、トレーナー業務を続ける上で不慮の事故やオーバーワークといった事でウマ娘が怪我を負う事は少なくない。それに対してウマ娘にケアするのは当然の事、その担当トレーナーへのケアも欠かしてないとの事。最小で1ヶ月、最大で半年の休暇と少なくない金銭面の手当が着くらしい。
『今の貴殿は心身ともにボロボロの状態だ、今貴殿から〝責任〟を取り払ったら何をするか……最悪を考えるとコレをスグに許諾する事は雇用主として、何より1人の人として最善とは思えない。故に貴殿にはまず休む事を命じる!』
期限は3ヶ月!今年度最終日までとする!その後トレセンに残るかどうか、また聞かせてほしい。 - 41二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:42:13
俺は休暇期間である3ヶ月の間、毎日ホープの見舞いに行った。俺が今出来る数少ない事なのもあった、けれど本当はもっと単純にホープが辛い時はどんな時だってあいつを支えたかった。
- 42二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 06:30:10
保守
- 43二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 06:34:48
闇トレじゃなくて病みトレだったんじゃねぇか……でもよかったなぁ
- 44二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 13:45:05
理事長マジいい上司
- 45二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:28:17
『では、キミの答えを聞いてもよいか?』
『はい……』
4月1日、理事長と約束していた日だ。俺は今日までできうる限りの時間をホープに費やした……ホープと接している内に、俺は揺らいでいた。
『正直に話しますと、辞めるかどうか悩んでいます。この3ヶ月間、ホープと接し彼女が今でも俺を信頼してくれている事が分かりました。きっと、俺は辞めるべきでは無いです』
『ふむ、それで?』
『ですが俺は自分で自分を許しきれていません、このままトレーナーを続けようとも思えないのです』
トレーナーを辞めるべきでは無い、けれどもトレーナーを続ける自分を許せない。解を出せていないそんな俺を見越していたのか、理事長は悩む俺に向かって話しかけてくれた。
『トレーナー、しばしの間教官としてここで働いてみてはどうか?』
『教官として、ですか?』
『あぁ、貴殿は続けたい気持ちと辞めたい気持ち、信頼に対し報いたい気持ちと自責の念で板挟みになっている。
それは決してすぐ答えを出せる物では無いだろう、ならば先送りにする他無いだろう。トレーナーを辞めず、けれども続けずに居られる。悪くは無いと思うのだがどうだろうか?』 - 46二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:45:33
なんやかんやメモリー専任かとおもっていたから意外な展開
彼女以外にも色々会いそうな予感がするな - 47二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:09:27
※ここからトレーナーに名前あり
それに俺は了承した、コレがトレーナーとしてでは無く教官として働いていた経緯だ。
俺は理事長からトレーナーバッヂを受け取り、スーツへ取り付け理事長とたづなさんに礼を言って理事長室を後にした。
「時間も時間だし、トレーナー室の掃除は明日にでもするか。久しぶりで埃が少し溜まってたしな」
「あれ、〝優斗〟?こんな所で何やってんだ?」
「剣人か、なにちょっとした野暮用だ」
俺を優斗と呼んだこの男は宵月 剣人(よいづき けんと)、俺の同期トレーナーだ。そして──
「こんにちは、〝佐竹〟トレーナー」
俺の事を佐竹トレーナーと呼んだこの娘はオーガナイト、剣人の担当にして現クラシック級の2冠ウマ娘だ。
「こんにちはナイト、久しぶりだな」
「はい、お久しぶりです」
「元気そうで良かったぜ優斗、本当になんでこんな所に……」
剣人は俺が今しがた出てきた理事長室と、久しぶりに引っ張り出したスーツを何度か見ると顔を真っ青にしながら俺の肩を掴む。
「ま、まさかお前トレーナー辞めるのか!?あの噂は本当だったのか!?」
「ばっ!や、辞めないよ!辞めたかった気持ちはあるけど、今はもう平気だ」
「そ、そうかそれならいいんだ…俺、お前が苦しそうだったのに何も言えなかったからさ。ずっと気になってたんだよ」
「寧ろ有難かったよ、お陰で悩む事に集中出来たしな……なぁ聞いてくれよ剣人」
「なんだ?」
「俺、これからトレーナー業を再開するんだ。教官としてじゃなくて、担当を取って」
「本当か!そりゃ良いや!それで?アテは有るのか?教官して沢山のウマ娘と触れ合ってたんだろ?」
「あぁ勿論、名前はユアメモリー……ホープの妹だ」 - 48二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:09:47
「ホープさんの妹さん!」
俺の出した名前に真っ先に反応したのは、ホープ現役時ライバルとして競い合っていたオーガナイトだった。
「そうですか、彼女の……佐竹トレーナー、その子はお強いんですか?」
「おいおい2冠ウマ娘がそんなにがっつくなよ……はっきり言えば今年入ったばっかの新入生、本格的な練習はトレセンに入ってきてからっぽいからまだまだ荒削りの真っ最中って所。けれど……〝強くするよ〟、必ず」
「──っ!」
俺の言葉を受けた彼女は、好戦的な笑みを浮かべた。
「こらっ」
「ひん!……うぅ、トレーナー、愛バを急に小突くとは何事ですか」
「久しぶりに会った人に向かってそんな好戦的な笑みを浮かべる奴があるか!」
「わりぃな優斗、センシティブな話題だったろうにこのクールバトルジャンキーが水さして」
「平気だよ、それにもう吹っ切れた。多少心に凝りがあるが、そのうち自力で何とかできる位だ。だから、その…心配させて悪かったな」
俺はライバルであり、友人である剣人にそう笑いかけた。 - 49二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:12:14
「久しぶりに会った人に向かってそんな好戦的な笑みを浮かべる奴があるか!」
「わりぃな優斗、センシティブな話題だったろうにこのクールバトルジャンキーが水さして」
ここセリフ分けられてるけど両方友人トレーナーのセリフです
- 50二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:14:23
黄色い佐「岳」と補色(空色と寒色)のスーツが一張羅なあたりすごい関連性を感じる
剣斗トレーナーともう一人で信号機だったりするのかな - 51二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:16:33
- 52二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:19:41
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:20:46
- 54二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:09:03
戦友と久しぶり話し合った後、今度飲みに行く約束をした後帰宅。アレコレを済まし、ベッドへと身を投げ出す。
「ふぅ、今日は疲れたな。精神的にかなりどっとした」
担当の妹に逆スカウト、療養中であるはずの担当にドッキリを仕掛けられる、ずっと避けてた覚悟を決める、そして……
「片や初担当を輝かせた2冠トレーナー、片や初担当を壊した無能トレーナー……ふっ〝ライバル〟が聞いて呆れるよな」
俺は同期で、ライバルで、友人である男を思い出す。
アイツが先輩なり、嫌味ったらしい奴だったら或いは別だったのかもな……
「やめだやめだ、俺だってG1トレーナーだ。ホープの頑張りから目を逸らすなこのアホンダラ……もう寝て、切り替えよう」 - 55二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:10:20
その日から、あの〝悪夢〟を見なくなった
- 56二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:13:42
おお、一歩前進
- 57二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:24:22
時は少し遡り、トレセン学園。
俺は〝優斗〟と別れてからナイトを寮へと送っていた。そんな時ナイトがふとこんな事を聞いてきた。
「トレーナーさん、私はあとどれくらい走れるでしょうか」
「どうした急に、もしかしてどこか身体に不調が出始めてきたのか?」
クラシック路線の3冠目、菊花賞に向けてスタミナトレーニングを増やしてはいたが量を見誤ったか?
「いえ、身体は至って平気です。ただ、先程佐竹トレーナーが話していたホープさんの妹さん……彼女と走る迄は引退出来ないなと思い、そうすると彼女がどれだけ早熟だったとしてもシニア級たる私と公式で戦うには最低でも2年必要だなと、そう思いまして」
「なるほどな……」
ナイトにとってユアホープはライバルであるが、ただのライバルでは無い。当時少なくとも俺が観測する限りそれまで〝公式の有無を問わず、無敗〟を誇っていたナイトが初めて敗れた相手だ。
ナイトはレース後初めて負けて、〝歓喜の涙〟を流した。それ程までにナイトにとって自分と対等な実力を持つウマ娘の存在は驚愕で、それでいて切望していた存在だった。そんな相手が怪我により勝ち逃げなど、絶望でしか無かった。 - 58二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:28:42
クラシック路線と言われる華々しいレースの数々、どの相手をとっても強敵揃いだった。だったのだが、彼女が失った〝穴〟を埋める者は居なかった。
けれども今日、その穴を埋めれるかもしれない相手の存在を知り、あまつさえ片割れが〝強くする〟と誓ってくれたのだ。昂るなという方が無理だろう。競いたいと思うなという方が冷酷だろう。 - 59二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:38:00
ホープフルで領域入りしたホープに敗れたのか、それとももっと前なのか気になるな
デビュー戦とかでもおいしいやつ - 60二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:41:03
だが、それでも聞かなければいけなかった。
「走りたいか」
「はい」
「公式での最短でも2年で相手はまだクラシック級だ、シニア級まで待つと最短3年だ。」
「そうです」
「お前が持つかどうかも分からないし、ユアメモリーというウマ娘がそこまで強くなるかも現状不明だ」
「理解してます」
「それでもお前は諦めたくないんだな?」
「はい」
全く、優斗も俺達も、ホープの嬢ちゃんには敵わないらしい。罪な嬢ちゃんだよ全く……
「分かった、長期的且つ不安定な目標としてプログラムに組み込んどく」
「よろしいのですか?自分で言っといてアレですが、かなりのワガママ且つ現実的では無いお話ですけど」
ナイトが言っている事もわかるし、多分俺が他の立場だったらアホらしいとすら思うだろう。けどな……
「あいつらに負けて悔しいのが自分だけだと思うなよ?オーガナイト」
そう不敵に笑うと、ナイトは一瞬目をぱちくりとさせると、真面目な顔がすぐさまクシャッと崩れた。
「ふふふ、そうでしたね。貴方も私と似て、負けず嫌いのライバル好きでしたね」
「おうよ!ライバルが苦難を超えたんだ!だったら俺達だってあいつら以上の苦難を超えてやんねぇとなぁ!」
「ええ!そうですね!」
俺とナイトは拳をぶつけ合い、未来のライバルと競う決意を出した。 - 61二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 02:52:25
ただそこにいるだけで希望たりえるからこそ、ホープの想いの力は本人を守らなかったんだなあ
ただ一度究極を見せることで関わる人全てを魅入らせてしまう、そんな爆薬だったわけだ
もっとも佐竹さんの場合はその後の方が重要だったけどそこも含めて走りよりも存在の方に比重がある想いだった感ある - 62二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:04:19
- 63二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:12:10
オーガナイトはホープフルが終わった数日後のインタビューにてとある質問にこう答えていた。
『ユアホープさんの引退について?そうですね、ハッキリと申し上げますと泣く程絶望しましたね。
私は今迄負けた事がありませんでした、そんな私を負かした相手にもう勝つ事も負ける事も出来ないのだと。
ですが、現実であるならば受け入れる他ありません。だから私はこうしました……
私を負かしたの彼女が最初で最後にするっと。このたった一つの黒星を誇りとし、また希望とし、私は走り続けると』 - 64二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:18:17
- 65二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:26:10
私のレースには勝ちしかない!無敗のままG1も制覇するぞ!→負けた、私が、ハナ差で、でもしっかりと負けた……→あぁ、こんなにも負けるって悔しいんだ、こんなにも勝ちたいって思えるんだ、こんなにも清々しいんだ!→…………ホープ?→ホープが居ないレースに、〝負けを知った私〟が負けないレースに何を思って走ればいいのよ→もう負けない為に、走るわ。もう一度負ける為に、走るわ。〝勝負に出会えると信じて〟、走るわ。だって貴方とだって走れたのだもの、希望は何時だって走らなきゃ見つからない。
中までしっかりよく焼きコースです
- 66二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:27:58
おかしい……最初は初担当の『格』を持たせる為に『未来の2冠ウマ娘(3冠にするか未定)』に勝ったってしたら
『全方位脳焼きウマ娘』
概念が出来上がっちまった……… - 67二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:49:15
覚醒したて&無制御自爆状態の、とはいえ領域に達した相手にハナ差に迫るあたりでナイトちゃんも未来の2冠以上の片鱗見せてるのがまた凄まじい
だからこそこうなったのは納得しかなくもある
しかし直接間接問わず最低3年分の世代に影響与えるわけだからもうこれ世はまさに大希望時代ですねえ
ある意味で神様になってしまったのビビるけどワクワクする - 68二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 06:49:39
保守
- 69二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 16:16:16
なんか教官生活とかメモリーとかもだけど
希望の延焼がもっと見たい気持ちもある - 70二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:15:54
- 71二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:53:27
考えてみたらホープはどれだけ大袈裟に書いてもいい存在になったからどこまで1年間に詰まるか楽しみですね……
好き勝手言うだけタダするなら問題のホープフルとかアンタッチャブルレコード出てそう(小並感) - 72二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:04:39
きづいてしまったか……
- 73二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:53:27
『お姉ちゃん、久しぶりにトレーナーさんと会った感想はどうですか?』
「とっても良かった、久しぶりの生トレーナーさん堪能しきったよ。あと3日はこの幸せ状態を維持できそう」
『それはさすがに少し気持ち悪いよお姉ちゃん』
「恋する乙女なお姉ちゃんに向かって酷いこと言わないで!?」
私ユアホープはあの後トレーナーさんとイチャイチャした興奮が収まらず妹のメモリーに電話をしていた。
「そっちこそ、トレーナーさんと何度も会ってるとはいえしっかりと話したのは今日合わせても少ないんじゃないの?トレーナーさんのことどう思った?」
『え?うーん……昔聞いてた話と印象が結構変わってて最初は面食らったかな?コレがお姉ちゃんが言ってたアノ王子様なのかー!って』
「王子様ってそんな大袈裟な」
『そうだね、でもお姉ちゃんにとっては紛れもない王子様でしょ?』
「そ、それはぁそうなんだけどぉ〜〜」
『あーうん話続けるよ』 - 74二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:04:29
『まぁ何だ、あの人がクソ真面目ってのはよく分かったよ。どっかの誰かさんのせいでぶっ壊れる程度にはね』
「うっそれはあんま言わないで」
『はいはい……お姉ちゃんはさ、良かったの?』
「それはどれの事?貴方がトレーナーさんの担当になる事?トレーナーさんが私の事で悩み苦しみ続けた事?それとも──〝自分で自分の脚を捨てた〟事?」
『………全部』 - 75二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:07:35
やっぱり自爆テロだったんかーい
- 76二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:10:27
「最後意外は全然良くないと思ってるよ、私が傍に居られないのになんで妹のメモリーは担当なのかーとか…私が彼との約束を破らなかったら、彼をあそこまで苦しまずにさせなかったよなーとか」
『なんで……』
「ん?」
『なんで、お姉ちゃんは脚を自分から捨てちゃったの?自分が大事じゃないの?好きな人の為ならなんだって出来るとでも言うの?』
「……そうだね、メモリーはさ今私の事普通にめっちゃおかしいと思ってるでしょ」
『うん』
「私もそう思う、客観的に見てめっちゃおかしいと言うか怖いとすら思うかもしれない……」 - 77二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:36:52
『それならなんで』
「けどね、あの時思っちゃったんだ」
『………なんて?』
「勝ちたいって、例えこの脚がダメになって歩けなくなってもいい……今すぐ勝って、彼と喜び合いたいって」
私は生まれつき瞬間的にスピードを上げることが出来ない体質らしい、だからロングスパートで徐々にスピードを上げ続ける作戦を取った。この作戦に変えて練習し始めた際、とある事に私達は気づいた。
それは、〝スピードの上限〟に関してはかなり果てしなく伸びるという事だ。
要するに私が何を言いたいかというと、〝スタミナと距離があればスピードは青天井〟だったのだ。
目を瞑り、あの日を思い出す。
『はぁっ!はぁっ!』
前にはウマ娘が4人、今は最後のコーナーに差し掛かった。私はここまで最大効率で掛からず冷静にスピードをじわりじわり上げて来た、それでも──
(距離が、足らない………前の4人を抜かす迄にスピードを上げれる、距離がッ!)
脚の性質上、レースの距離が長ければ長い程終盤の最大スピードは上がる。だが、2000mでのロングスパートでは前の4人を抜ける程のスピードは確実に出せない。
(なにか、なにか無いのか……コレを脱却する術は!) - 78二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:45:44
そんな時、私が自分のスピード調整ではなく他のナニカにレース中初めて意識を逸らした。そして、私はソレを認識した。
「ーーーーーーッ!」
「とれーなーさん?」
彼がレース中私の事を応援してくれている事を〝知ってはいた〟、知ってはいたんだ。ただ私は不安定な脚の調整に集中しなければいけない為、今まで気づいた事が無かったんだ。
彼があんなにも情熱的に、私の勝ちを想い続けていた事を。彼はレース前、何時だって勝ち負けよりも……いや、勝ち負けについても言及はするし勝ちを信じて見送ってはくれる。だがそれよりも私の体の事を第1の言葉と想いをくれる。
だから、知らなかった──
「そうだ」
愛する人の全力の声援というのは──
「まだ、コレを〝使い切ってない〟じゃないか」
こんなにも、心を踊らせるだって事を。 - 79二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:55:12
私の脚の最大スピードはこんなもんじゃない、だから
【ユアホープ!?ユアホープ!急にギアが更に入ったぞ!凄まじい末脚だ!】
脚を捨てれば勝てるんだ!
【1人!2人!3人!一気に突き放しオーガナイトとの一騎打ち!】
【オーガナイト!ユアホープ!オーガナイト!ユアホープ!2人はもつれ込み今ゴール板を通った〜!!!】
ヤバい、今までこんな走り方なんてしてこなかったから息が…意識が……すえ、くうき…すえ……
けっかを、みないと
【1着は……ユアホープ!ユアホープです!1着ユアホープ!2着オーガナイト!3着バブルシップ!
鬼騎士の暗黒時代はとうとう!希望の光によって塗り替えられた!】
「かった?かった……ははは、かったぞ!!!」 - 80二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:09:00
脳内アドレナリンドバドバで最初こそ平気だったけど、だんだん冷めてきてとうとうライブ中に倒れちゃったんだよな……
「メモリー……私はね、トレーナーさんの事が好きだから脚を捨てれたんじゃないの」
『じゃあどういう事よ』
「私はあの時、〝脚を捨てても良いと思える程にトレーナーさんを好きになった〟の。似てるようで、少し違うの」
『訳わかんないよ……』
「訳わかんなくていいよ、お姉ちゃんのこんな所。あなたは私みたいにならないようにね、あの人かなり魅力的だから気がつくと好きになってるかもしれないよ」
『……そうね、実の姉と恋のライバルだなんて面倒くさすぎて嫌になるもんね』
「あ、ちなみにだけどトレーナーさんが良ければ全然キスどころか〝色々〟していいよ。正室は私だから」
『ごめん今の発言が1番訳わかんなかったよ!?え!?は?!』
「あははははは!」
その後も私達は沢山話して、夜も深けてきたから電話をやめた。
「はぁ〜あともうちょいでメモリーがトレーナーさんの現担当になるのか………ま、足掻いた所で仕方ないか」
私はすぐそばの机の上に飾ってある、指輪に視線を送った。
キミから脚を奪った事は、コレからの全てを掛けて償わせてくれ。
「トレーナーさんは鈍感じゃないから私の気持ちに気づいてた……」
この指輪には贖罪しかないのか、それとも私に対する好意が少しでもあるのか、それを聞く勇気はあの時の私には無かった。確かな事実として、私は彼に歪ながらプロポーズをされ、私はそれに乗っかってしまったという事。
「貴方との約束を破った私が、こんな幸せになって良い訳無いのに……」 - 81二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:12:04
とはいえ希望の光は暖かなもんでなく受けたものをそのままではいられなくする放射光であったと
実際スピードがウマ娘の上限すらたぶん無視して上がってそうなあたりこんなんに怪我なくハナ差できてるナイトもやっぱりヤバいよ
あと幸せになって良い訳ないのにとか言ってるけどじゃあなんで生きてるのか聞いたら小林靖子さんみたいな答えが返ってきそうだなこれ
この姉非常に面倒な性格してるの既にかなり伝わるしなあ - 82二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:22:39
ヤミトレがヤミトレなら、(元)担当も担当じゃねぇか!
各々に向けてる感情が重馬場すぎるぅ…… - 83二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:56:18
なんだこれ湿度高すぎて湿地帯みたいになってやがる…
- 84二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:02:47
トレーナーとの約束破って足壊すまで力を使う奴の感情が重くないわけないやろ!!!
- 85二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:21:37
草生える
- 86二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:34:09
保守
- 87二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:40:53
次の日、俺はいつも通り教官として仕事を始めようとしていた。
「さっちゃ〜ん!こんちゃ〜す!今日は何時もと違うスーツだけどイメチェン?」
「すぅ……はぁ、〝オニノヨイヅキ〟。何度も言ってるがさっちゃんはやめろ、せめてタケちゃんにしてくれ」
「いやなんで妥協案がタケちゃんなんだよさっちゃん」
こいつはマジで本当に何故か訳も分からず懐いてきてるウマ娘筆頭、オニノヨイヅキだ。
芦毛のポニーテールと刀と剣のヘアピンがチャームポイントだ、こいつの名前を言わないと自己紹介ついでに毎回言われた。 - 88二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:43:11
どう見てもライバルの身内で芝生える
- 89二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:43:58
「なんでって、割と俺のあだ名筆頭なんだぞ?タケちゃんって。あとはサタケんとか」
「さっちゃんはあだ名で呼んで欲しいの?あざとマンなの?」
「んなわけねぇだろ、お前の性格を鑑みて呼ばれても俺が許せるのがタケちゃんなだけだ」
「ふ〜ん……それでささっちゃん」
「あーもう、うんいいよそれで……んで何だ?」
「いやさ、さっちゃんのスーツにトレーナーバッジ付けてるけどどしたん?トレーナー復帰するん?」 - 90二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:46:29
なんか関係性が独特なやつらからはさっちゃんとかさの字とかそっち系統の呼ばれ方してそう(小並感)
- 91二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:48:04
「……俺が教官じゃなくてトレーナーって言ってたか?」
「いや、聞いては無いけどまぁ知ってたし。お姉ちゃん言ってたよ、早くさっちゃんに戻ってきて欲しいって。責任を取ってもらいたいって」
「お前の姉貴と俺になんの関係があんだよ……知らねぇよお前の姉貴なんか」
「何言ってんのさっちゃん、私のお姉ちゃんオーガナイトだよ?」
「………」
「さっちゃん」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!なんだ!?昨日今日で連続でなんで知人の妹相手に仕事してたって事に気づかなきゃいかんのだ!?」 - 92二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:51:48
「まぁまぁそんなカリカリしなさんなよさっちゃん、ハゲるよ」
「うるへー!ったく、なんでこうめんどくさい奴が実はめんどくさい関係性でした〜って気づかにゃいかんのだ……」
「それで?」
「ん?」
「いや、あのさ?私今2冠ウマ娘の妹カミングアウトしたんだよ?トレーナーとしてなにかないの?!」
「てめぇはさっさとトレーナー見つけてトゥインクル行け、本格前でもオープン勝てる程度にはもう力ついてるだろ」
「ちっっっっっがぁぁぁぁう!!!!!」
「うおこわ、急に叫ぶなよ」 - 93二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:55:18
「トレーナーならこんな有望株即スカウトでしょ!見よこの肉体美!私結構スカウトされてんだからね!」
「おう、良かったな。あとガキが無理してセクシーポーズすんな、顔真っ赤やぞ」
「無理してるって気づいてるなら男として甲斐性みせなよ!?」
「いや、ちょっとお前を担当すんのはアレがアレでコレがコレだからちょっと……」 - 94二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:58:28
ヨイヅキ冠や刀剣の耳飾りから宵月トレーナーと関係があるのは明らか
しかもナイトの妹
もしかして三兄妹……? - 95二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:02:17
「い、良いじゃん!私の事担当してよ!私ずっとさっちゃんがトレーナーに戻るのずっとまってたんだから!」
「いやいや、なんでこんな新人トレーナーにそんな希望に満ちた期待を寄せてんだよ…」
「アンタが私の憧れぶち壊したからだろぉ!?」
「はぁ〜!?」 - 96二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:04:42
「さっちゃんとホープ先輩がナイトお姉ちゃん達倒しちゃったから!私の憧れはあの時から2人になっちゃったんだよ!2冠ウマ娘の妹である私が!姉ではなく貴方達を!いいから私を担当にしてよ!」
「いや、そのぉ……えぇっと」 - 97二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:06:47
(間違えたヘアピンじゃん失礼)
おめーもホープにやられたクチかあ
ホープがある意味で神になったからそりゃそうなんだけど、
なんか今後出てくる対戦相手みんな過去にホープが出てきそうで逆にホープが関係ないライバルの方がレアキャラになりそうである
- 98二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:21:19
ここいらで一旦おさらいをしよう!( •ω- )☆
ユアホープ
闇トレの初担当、闇トレの闇たる理由の全て、全ての始まり、大体こいつのせい、全方位ウルトラ放火魔、本人は湿地帯
闇トレ:佐竹優斗
ユアホープ被害者1人目、というか筆頭
ユアホープを「自分の勝てという思いのせいで取り返しのつかない事をしてしまった」という業○ぬまで抱える羽目になった可哀想な男。大体ホープに惚れられてなかったら今頃良くて有望株の新人トレーナー程度で収まってた
オーガナイト
ユアホープ被害者2人目、クラシック級ウマ娘
クラシックを2冠を果たし、公式・非公式合わせてレース生涯黒星は1つしかないが、その1つのせいで人生が狂う程までに脳を焼かれている
その黒星が無ければレースに対して『勝負が出来るかもしれない、という希望』を見なくて済んだ
今ある苦しみも喜びも大体ホープのせい
宵月剣人
オーガナイトの担当
ホープ被害者の会・会員ではないが、オーガナイトと同じくらい負けず嫌いのライバル好き故に脳は焼かれてる。レアとミディアムレアの中間くらいだ
オーガナイトが初担当ではあるが、持ち前の快活さを出して重圧に真っ向から立ち向かって普通に勝ってる
優斗とは同期であり、トレセン就業からの友人で、同年代でもあったりする
ちなみにだが、スレ主はこいつの事を『剣人』と読んでいた為、後述するオニノヨイヅキの名前を考える時剣人の苗字が『宵月』であることを忘れていた
関係性は今の所未定だ - 99二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:29:10
> 後述するオニノヨイヅキの名前を考える時剣人の苗字が『宵月』であることを忘れていた
佐竹トレーナーとメイさんのニアミスといいトレーナーの名前関係こんなんばっかで芝生える
ヘアピンと合わせて身内かつ仲良いんだろうなあという印象を受けたからこれが未定で出てきたの逆に面白いな……
- 100二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:31:39
ユアメモリー
ユアホープの妹、姉が苦しむ様を家で、佐竹が苦しんでるのを学園で見ていたかなり可哀想な立ち位置の奴だ
そんな彼らを見てられず、発破を掛け晴れて担当を勝ち取った『それはそれとしてチャンスは掴む』事が出来る胆力の持ち主
今でも姉が脚を捨てた事は納得してない、してないけどそれは姉の選択であるのと、この数ヶ月で勝ちを強要する様な人物では無いと理解した為トレーナーである佐竹の事は恨んでない
オニノヨイヅキ
オーガナイトの妹、ホープ被害者3人目
それ迄は小さい頃から勝ってる所しか見てなかった姉であるオーガナイトを憧れや誇りとし生きてきた
そんな最中見たホープフルステークスによって頭の中をぐちゃぐちゃにされた、最強であるはずの姉を負かした相手がとっても恨ましく思うのに、思っているのに、姉を負かしたその姿を『カッコイイ』と思ってしまった
割とマジ目に可哀想だからさっちゃんはさっさと責任取ってこの子の担当になれ、ついでに担当ウマ娘強くして姉であるオーガナイトの責任も取れ - 101二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:33:44
人物名は上か下の名前どっちかばっかで呼ぶ癖のせいでフルがぱっと出ない事が割とあるんやww
- 102二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:35:57
考えてみたら復帰1年目でチーム誕生しそうですねこれ……
Hopes and DreamsならぬHopes and Memoriesってところか
なんかホープのせいでキャラクター性が濃くなったやつと戦いまくってメモリーが全方位放火の記録集積装置みたいになりそう - 103二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:44:32
理事長
理事長、神上司、脳内設定だとアプリ理事長よりは成長してる想定
ただ見た目が幼いままでもある、大体中3~高2位想定
理事長が優斗の退職届を受けていた場合、高確率で優斗が廃人になっていたのでファインプレー、MVP
たづなさん
アプリと大体同じ、ただ今年はクラシック3冠の期待が高まって来ているせいか関係各所が慌ただしく、連携の為に理事長や理事長代理共々多忙を極めている
最近は多忙だが、このままではいけないと思い後輩育成にも力を入れており、『未来への投資、未来への投資なんだ……』とたまに魂を抜かす
後輩はしっかり育っており、たづなさんの事を慕っている為飲みに積極的に誘い誘われの良い感じの関係を維持している
ユアホープのお父さん
ある意味では最大の被害者、信じて送り出した最愛の娘が脚に傷を負い後遺症☆信頼していた男はドミノ倒しのように闇堕ちというか病み堕ちしてる★病み堕ちしてる癖に娘の為にその身を捧げようとしている、見てて本当に辛い、実の息子のように辛い、運命許さねぇからなマジで の人
奥さんは存命で、ホープフル以前は普通にイチャイチャしてた、以後はイチャイチャというような軽い物ではなく、傷ついた心を癒し合う逢瀬をして娘達の未来を今まで以上に案じている - 104二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:48:42
いやほんと理事長がいないとヤバかったね……
何気にたづなさんの後輩という人物の影が見えるがこの人もいつか出てくるのかと思うと今から気になるなあ
考えてみればお父さんよく発狂しなかったな……メモリーの胆力は父親譲りなのかもしれない - 105二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:59:22
- 106二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 02:21:44
ありがとうございます
今更だけど毎回返してくれるとは思わずに好き勝手連想や考察まがいの妄想言っちゃってごめんねありがとう
その話を聞くと真実強い人だなあお父さん
そして自分が傷つくような時でさえ相手を理解して和解できる強さってのはメモリーにもある訳だから担当になったやっぱりこの二人似てるなあと思いました
逆にホープの天元突破さえしたエゴイズムは母親由来がめっちゃ濃く出てるんだろうか
仮にその場合は父の資質を受け継いでて母のエゴも入ってそうなメモリーは理論上誰とでも対話ができたりもするのかな
それはそれで想いの力というものにものすごく深く関わることになる力を備えそう
あとみんなが濃いから忘れてたけど何気に>>12のメモリーのテストがまだなんだな……
ホープの精神以外の異常性が「速度上限なし」で
多分ナイトはそんなのの全力にハナ差で競ってピンピンしてる頑強さがそれの可能性が高いのかな
メモリーやオニちゃんはどんな特徴の走りか今から気になるところ
- 107二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 02:30:42
いえいえ、元よりスレ主の俺くらいしかレスしてない人の気配過疎スレですし、感想を沢山頂けて此方としてはとても嬉しい限りです
ホプメモシスターズのお母さん出すかどうか、出すとしてどう出すかは今ん所未定ですねぇ
でも出したら面白そうだから出したいとは少し思ってる←恋人と家族の会話大好きカプ厨
お父さんの強さについてはぶっちゃけ俺の技量的な面と性癖的な面で強くなってる
俺は正直恨み恨まれの関係があった後に円満解決出来るビジョンを浮かべる事が出来ない、だからこそ『恨んでたし怒ってたけど、若輩者を守る為に飲み込む強さを持った父親』になった
そうなんです、みんな濃ゆいし過去回想とか挟んでたから忘れそうになるけど、スレ内物語の進行度はまだ『2日目』なんですww全然選抜レースまで進まないww途中でタイムジャンプするかもww
- 108二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 02:41:01
おかしい……当初の予定ならもう色々あって担当ウマ娘とイチャイチャして楽しいね(*´∀`*)
してるはずだったのに、知らぬ間にウマ娘やらトレーナーやらが生えてきた……どうして
予定外パート1
ユアメモリー・オーガナイト・宵月剣人
予定外パート2
お父さん
予定外パート3
オニノヨイヅキ
予定外ばっかじゃねぇかこのスレ!? - 109二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 02:50:07
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- 110二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 02:55:42
実際つい想像を広げてしまうのは主さんの筆力の賜物だと思うんで今後も楽しみにしてます
好き勝手書いちゃうけど気にせずに進めてもらえればー
メモリーが父親似なのが概要で見るとすごいわかりやすかったから、彼女の一部のみならずホープを知るヒントって意味でも母親気になるんですよねえ
乗り気っぽいしいつか出てくるのを楽しみにしてよう
そこらへんナイトの考えといいすごいやつを考えるメソッドになってるなと思うからキャラが好きになって色々思っちゃうんでしょうね
誰かの人生を思えば必ずそこに人が来るし、その予定外たちもまた一つのキャラが話を作る好循環なのかもしれない……
しかしメモリーへの印象言葉にしたらなんかあれだな
戦いの中で対話して理解してホープありきの想いと領域を真実相手だけのものに昇華して友達が増える道のりみたいなそんな妄想が浮かんでしまう(マジで個人の感想だから気にしないでください)
- 111二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 02:57:34
てかメモリーって父親似なのか……いや、確かにそう読み取れるけど俺自身はそんなつもり一切無く書いてたから言われた時少しびっくりしたww
言われてようやく、確かに少し似てるかも!?ってなった
書いてる内にキャラの事がどんどん好きになってっちゃうのは本当にそう、好きになってどんどんアレ書きたいコレ書きたいってなる
誰かの人生を思えば必ず他の誰かがそこに居るっかぁ……なんかエモいし良い言葉だな!今度機会があったら使わせて頂くぜ!
- 112二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:27:36
>>96 本編再開だゾ☆
(う、うーん…確かに有望株であるコイツの担当になるのはトレーナーとしてはある種正解なんだろうが、俺にはもうユアメモリーっていう担当予定が居るし、同時に2人のウマ娘の担当…というかチームを組むのは難しいし……)
「オニノヨイヅキ」
「なに!担当にしてくれるの!?」
「いや、今はまだ担当にするかどうかは決めてない。俺はお前以外のウマ娘で既に1人担当する予定がある、新人である俺が同時に2人の未来あるウマ娘を担当したんじゃホープの二の舞になりかねない」
「そ、それじゃあ……」
「だがやりようは無くもない」
「!」
「俺のコレが出来るかどうかはぶっちゃけ賭けだ、それも実現できない可能性がまぁまぁ高い賭けだ。それでも実現出来たら無条件で担当になってやる」
「ほ、本当!」
「あぁ」
「やったー!やったー!わーい!!!」
- 113二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:32:05
(あーは言ったものの、どうしたものか)
だけど──
「コレでトゥインクルシリーズに出られるー!やったー!」
(やるだけやってみるか)
無邪気にはしゃいで飛び跳ねるオニノヨイヅキを見て、俺は苦笑いしながらよ腹を括った。
♢
仕事が終え夕暮れ時、俺は早速〝アイツ〟に電話をして賭けを始めた
「剣人か?俺だ、優斗だ…うん、昨日話した呑みの件なんだけどさ今日この後って無理か?店じゃなくて互いの部屋とかでも良いからさ、少しお前と相談したい事があって。実はな」
──お前と一緒にチームを立ち上げたいと思ってるんだ - 114二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:32:07
(露骨に他作品で例えるの感じが悪い気がしたので書き直しました、安価すれ違わせてしまってすみません)
(進行止めても申し訳ないのでお話を続けてください)
これはテストでいきなり激突か
よもや二人いっぺんに見れるとは
- 115二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:36:26
とある居酒屋、その個室にて男2人は神妙な面持ちで向かい合ってた
「優斗よぉ、俺はお前がトレーナー業を再開してくれるのが同期としてダチとしてライバルとして凄く嬉しい。嬉しいんだけど昨日今日で話がどう飛躍したらチームを発足したいになるかは俺まじわかんねぇから1から100まで全部説明しろ」
「アッハイ」
俺は昼間逆スカウトされた件、俺1人でチームを組む事の危険性、それでも彼女の想いを汲み取ってやりたいというのを剣人に話した - 116二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:44:11
「なるほどなぁ、オニちゃんがそんな事話してたのか」
「あ、流石にお前もオニノヨイヅキの事は知ってたのか」
「まぁな、才能があるし何より担当の妹だ。たまに話題に挙がったり本人と話す時も稀にある。あるんだが、お前とチームかァ……」
「やっぱり無理だよな、お前に対してメリットが少なすぎる」
「いや、メリットはぶっちゃけある。それもナイトにとってはとてつもなく強大なメリットが」
「はぁ!?どこに!?」
「お前はそろそろアイツにめちゃくちゃ想われてる事を自覚した方がいいぞ」
「さっきから意味が分からんが、それは置いといて強大なメリットがあるのに悩む理由を聞いてもいいか?」
「今でもクソ神経張って忙しいのにこれ以上仕事増えるとキツイかもしれない」
「それは本当にそうだよな、そこをなんとかァ〜!」
「あと、単純にナイトの気持ち的な所でな……」
「オーガナイトの気持ち?」
「アイツはお前や、お前がこれから担当するウマ娘達を〝ライバル〟や〝敵〟として倒したいんだ。なのに同じチームになるのは、解釈違いを起こさないか不安でな……」
「同じチームでもレース場に立てば皆ライバルだろう?それが分からないオーガナイトでは無いだろ」
「……それもそうだな」 - 117二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:53:26
「よし分かった、お前と俺の仲だ!チームになってやるぜ!」
「本当か!」
「あぁ!男にゃ二言はねぇ!」
「ありがとう!それじゃあ来週の月曜、早速書類を提出して──」
「ただし!」
「ん?」
「チームとしてお前と俺が組むのはその2人がクラシック級を終えるまで、シニア級から俺らはまた袂を分かつ。いいな?」
「お、おうそれは別に良いが何でだ?」
「クソ真面目なお前の事だ、担当トレーナーは別としてチームとしてのメイントレーナーは俺でサブトレーナーはお前っていう設定にするつもりだろ」
「そりゃそうだろ、現クラシック2冠トレーナーと、復帰したばっかのトレーナーのチームならそれが必然──」
「俺達はお前達に負けたのにか?」
「それは……」
「何より、そんなんだと最悪チームのメイントレーナーの俺の名声としてお前の名誉が消えるかもしれないだろ。俺は嫌だね、ライバルであるお前の名声で成り上がるのなんか」
「それは確かに俺でも気にするかも……」
「だろ!?だから、お前も2人担当に慣れ始めるであろうクラシック終わりまでをチーム期間とする。コレとあと1つがチーム発足に対する条件だ」
「わ、分かった。それで、もう1つの条件ってのは?」
「ふっふっふ、それはな?」
俺はその条件を聞いて頭痛がしたので揚げ物と酒を胃に流し込みながら考えるのを辞めた。とりあえず何とかはなったからそれで良しとしようっと - 118二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 03:53:37
何気に剣人とオニちゃんの関係にぼかしが入っているのが実際どうなのかまた気になるなあ
トレーナーとして見た事実のみ語っているが素であだ名を言うのはやっぱりヘアピンの剣と合わせて距離感が他人じゃない感じある
身内同士でライバルって言うとスピカのテイオーとマックイーンを思い出すなあ - 119二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 04:11:11
休日、俺は剣人が出したもう1つの条件を思い出した
『それで、もう1つの条件っていうのは?』
『ふっふっふ、それはだな?定期的にナイトとお前の担当とでガチの併走をして欲しいんだ』
『お、オーガナイトとか?なんで?』
『お前は実感無いかもしれないけどな、ホープちゃんが引退した事はお前が思ってる以上にナイトにとっては絶望だったんだよ。アイツにとって対等に自分と競えるのはお前らしか居ないんだよ、未だにな。だからアイツはずっとお前を待っていた、言い方はアレだが第2のユアホープを育成しうるお前の存在を』
『そんな、大袈裟な……俺はお前と同期の新人トレーナーなんだぞ!?』
『そうだとしても、お前とホープの嬢ちゃんがやった〝偉業〟は俺の担当をどうにかしちまうにはお釣りが出る程度の事だったんだよ』
『そうなのか、オーガナイトがそんな風に……』
『だから俺がお前とチームを組むのはダチの頼みを聞くのはぶっちゃけついでで、ナイトが心の底から楽しめるレースをさせたいのが第1なんだよ』
『剣人』
『だからお前も腹括って責任取ってくれ、俺達をこんな風にしてくれた責任を。じゃなきゃ不公平だ』
そう笑ってアイツはチューハイをグイッと一気に流し込んだ
「俺に、俺達に出来るんだろうか……」
あの怪物、オーガナイトを満足させれるようなレースを - 120二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 04:15:20
第2のユアホープかあ
無理からぬ話ではあるが他ならぬユアメモリーの道と力を示すこともまた彼女の命題になりそうだ - 121二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 04:59:31
「悩んだ所で無駄か、超絶つえーウマ娘とガチの併走して貰えるんだ…アイツらのメンタルが不安ではあるが上手い話であるのも確かだ」
俺はそう結論付けて、外出の身支度をしていた。休日はなるべく外へ出て、リフレッシュしたりして心身共に閉じこもらないようにしていた。
行きつけのカフェでモーニングを取り、そういえば今日は好きな恋愛漫画の発売日である事を思い出し本屋へと向かった
本屋に着いた俺は【今日発売】の所にある新刊を手に取り、ついでとばかりに前々から気になってた漫画を探した。
「………………」
──俺は本屋の隅っこで、ライバルがその担当と口付けをしていた所を目撃した - 122二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 12:13:36
芝
こりゃあオニちゃんと身内疑惑があってもいとことかその辺かな
それかメジロ家とかみたいなものなのか - 123二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 13:56:17
俺は直ぐに本棚の影に隠れ、様子を伺った
(え、えぇ?アイツらそういう関係だったの?!オーガナイト、結構天然クールでパッと見剣人にだけは凄い懐いてるなぁって印象だったけどそういう事?てか2冠ウマ娘がこんな所で盛ってんじゃないよ!?ゴシップだろうがこんなん!)
「んっあぅ……ないと、やめ──」
「ん゛ん゛!」
「うむっ、ぅん……ん」
あー、これはー、うん………
(ふっつーにオーガナイトに襲われてる感じか、いやまぁアイツの性格的に担当相手やらこんな所やらでキスする訳ないしそうだとは思ってたけど……どうしたもんかな)
巻き込まれたくないからさっさと退散したいけど、こんな所他の奴らに見られて炎上でもしようものなら後味が悪い。何よりチームが作れなくて色々しんどくなる
「っぱぁすまない剣人、キミが可愛くてつい我慢できなくなってしまった」
「はぁ、はぁ……このバカっこんな所誰かに見つかったら問題になるだろ」
「大丈夫だ、安心して欲しい。今の所〝問題になるような相手には見つかってない〟」
「そうか……ん?なんか今の言い方おかしくなかったか?まるで問題にしない奴にはもう見られてるみたいな」
「その通りだが?なぁ、佐竹トレーナー」
「は?」
名指しされてしまった為仕方なく姿を見せた
「は?」
「すまん剣人、覗き見するつもりはなかった。本当にたまたまなんだ」
「は?えっと……は?」
「彼は私達の逢瀬を見た所で言いふらす様な人間では無いからな、見られてるのにはすぐ気付いたが君を可愛がるのに何も支障ないのでそちらを優先した」
「な、な!な!?」
うおすっけ、此奴がこんなに赤く涙目になって混乱してる顔とか初めて見た。苦労してんだなこいつも - 124二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 16:39:12
「まぁ何だ、無理だとは思うが色々あるし節度やらTPOやら気をつけるんだぞ2人共」
「はい、善処はします」
「俺それ何度も聞いてるけど善処してくれた事ないよね……もういいけどさぁ、はぁ〜」
この感じ、実は割と前からこういうこと沢山してる感じなんかな?
「そういえば聞きましたよ佐竹トレーナー、私達とチームを組みたいと」
「ん?おう」
「私としては貴方と近くでトレーニングできるのとても喜ばしい事なので大歓迎です。変な気遣い等はしなくてよろしいですよ」
「ありがとうって言えばいいのかな、ははは」
とても優しく嬉しい言葉とは裏腹に、彼女の笑顔は前見せた好戦的な顔よりも一層血の気が強い笑顔だった。気配に爪が生え、俺の首に刺されてるのかと錯覚するくらいに - 125二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 16:45:52
つまり彼女に勝ちたくば爪の気配を攻略する必要がある感じだろうか
ホープフルの時は圧倒的出力で突き立てた端から折り砕かれてたんだろうなあ…… - 126二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 16:49:51
天才か?(おいコラスレ主頑張れスレ主)
- 127二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 19:21:03
俺が気圧されてるといつの間にか横にいた剣人がこっそり話しかけてきた
「だから言ったろ?コイツのお前らに対する気持ちはかなり重く熱く、けれど受け取るとゾッとする程鋭く冷たい」
「せいぜい首を討ち取られないようにするさ」
「ウマ娘の耳はヒトよりも良いの知ってますよね?」
「何言ってんだよ」
「当たり前だろ、俺達トレセントレーナーだぞ」
「そうですかそうですか分かった上でやってるんですかそうですか分かりましたえぇえぇ分かりましたよ舌出せ剣人コノヤロウ」
「助けて優斗!外でコレは流石に嫌だ!」
「巻き込むなてめぇ!?」 - 128二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:44:20
怒り狂うオーガナイトを2人がかりでどうにか宥め、剣人がカップル限定パフェを『全部』ア〜ンさせる事で事なきを得た
「得てないよ!?」
うるせぇ、お前も男ならもう腹くくれ。そこまで惚れられて男冥利に尽きるって話じゃねぇか
「んで、なぁんで俺までお前らのイチャイチャに付き合ってカフェに居なきゃいねぇんだよ」
「そう言わないで下さい佐竹トレーナー、私久しぶりに貴方と出会え楽しくお話出来て嬉しいんです。チームメンバーのご機嫌取りもサブトレーナーの役目ではないですか?」
「あ〜ん」
「はいあ〜ん」
「コイツ……はぁ、休日に食べる良いケーキおいし」 - 129二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:50:56
このレスは削除されています
- 130二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:52:50
トレーナーなの抜きにしても仮に身内だったとしたらそりゃおいそれとはいかんよねえ
違ってもただでさえ相棒になったライバルの前だし剣人トレーナーは大変
そして何気においしとかいってる佐竹トレーナーが一番可愛い気がする - 131二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:36:29
「俺となんか話したい事でもあんのか」
「あ〜んっそれなりにはあったりしますよ?色々と」
「あんま変な事聞くなよ?マジで、本当に」
「コイツの事好きならもう少し手加減してやれよ?」
「ソレはこの人が見えない所でどれだけ私と触れ合ってくれるかによりますね」
「剣人……」
「だって、〝恋人〟とか出来たの初めてで勝手がわかんなくて」
「ふふ」
オーガナイト、恋人って言われた瞬間耳パタパタ尻尾パタパタしてんな……本当に剣人の事好きなんだな
「それはそれとして、しっかり恋人ではあるんだなお前ら。なぁなぁにせず」
「うっ!他の人には、言わないでくれ頼む」
「イイよ、こっちも似たようなもんだ。持ちつ持たれてで行こう」
「助かる」
「私は全然公言して、公然とイチャイチャしたいんですけどね」
「「こっちの立場も考えてお願い!」」 - 132二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:01:21
「私、佐竹トレーナーとホープさんが何もない日にどういうのをなさってるのか気になってるんですよね」
「俺とホープの?」
「えぇ、お恥ずかしながら私も剣人が初めてのお相手でして、恋人への甘え方というのに心得が無いのです」
「そうか?………そうかな???」
さっきあんなにも無理やり甘えようとしてたのに?
「はいそうです、なので他の方はどうなのかなっと」
「そう言われてもなぁ、俺とあいつが正式に付き合いだしたのなんて年明けてからだし、ココ最近はこれと言ったことは」
「………でしたらそれ以前彼女とどう接していたか聞かせて頂いても?私の記憶が確かなら、お付き合いする以前からとても良き間柄のはずでしたよね?〝同室である〟私に何度も惚気を話していましたもの」 - 133二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:02:25
はい!という事でユアホープとオーガナイトは『元同室』という事に『今決めました』!!!
クラスメイトで隣の席とかにしようかなって思ったけど、同室の方が踏み込んだ惚気しやすそうだなと思いこうしました! - 134二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:09:48
どうしよう……ユアホープとオーガナイト同室にしたせいでオーガナイトの脳焼き被害者度がまたグンっと上がった気がする……
- 135二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:14:58
ライブ感ってすごいな……
これ入れ替わりで入った人もヤバいやつそう(小並感)
ホープもそうだけどナイトも大概放火する側だもんなあ - 136二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:23:22
このスレ約9割くらいライブ感で構成されてるww
方や伝説になりつつあるウマ娘に現状命をかけたとはいえ、唯一黒星をくれてやったウマ娘
方や現状公式/非公式問わず戦績に黒星が1つしか無い、グランドスラムウマ娘秒読みの生きる伝説
こんなのコイツら同士以外同じ部屋にしちゃダメだよ
- 137二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:33:43
その命をかけた勝ち方が速度上限なしによって無限に加速するとかなせいで
それ相手のクビ差で怪我してないとか言う超生物になってるの神話の1ページすぎる
放火したからあり得ざる覚醒があちこちで起きてそうだなと思えるけど、ホープが普通に走ってたらナイトの独壇場で確定だったんだろうな……
それだけに新しく同室になったやつは学園お墨付きのやべーやつ確定なの笑う - 138二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:42:10
- 139二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:54:32
オペやドトウ、クッソ強くて丈夫ですもんねえ……
こうしてみるとウマ娘史上最高速度を出してそうなホープと合わせてウマ娘という生き物の可能性の提示みたいなレースだった感ある
これからこの話を走る子達は一体どんな異常さで打倒ナイトを目指すのかのワクワク感もあるなあこれ
- 140二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 00:05:28
「の、惚気って具体的になんて言ってたの?」
「今日練習終わり頭撫でてもらったとか、ハグして貰ったとか、お弁当美味しいって褒めてもらったなんて事を言ってた時もあったね」
「お前案外担当と楽しんでたんだな」
「剣人、うるさい。確かにそういう事をしてはいたけど、逆に言えばそんくらい微笑ましい事しかしてねぇよ」
「そうでしたか……」
そうしゅんっとするオーガナイトを見かね、剣人が口を開く。
「ナイトはさ、俺と何がしたいんだ?TPOさえ考えてくれるならお前のしたいことを叶えられるかもしれんぞ」
「えっと、その」
「ウンウン、なにかな?」
「……抱き合って愛を囁いて欲しいです」
「スゥゥゥゥ………トレーナー室とかでな」
「いいんですか!」
「あぁ………」
「良かったなオーガナイト、お前の担当は意外と男だったらしいぞ」
「はい!」 - 141パッションライブ感のゴールド24/04/08(月) 00:16:04
本当に今更だけど、この調子だとこのスレだけじゃ足りないしコテハンでも付けてみようかな……
我こそはパッションライブ感のゴールドだ - 142パッションライブ感のゴールド24/04/08(月) 00:16:52
- 143二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 00:25:32
(多分コテハンよりトリップや1とかにしといた方がいいと思うんですよ)
ここまでオープンなお付き合いは何気にレアかもしれない - 144◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 00:28:40
- 145◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 00:29:55
- 146◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 00:41:27
ウッキウキになったオーガナイトは剣人の腕にひっつきながら寮への帰路に向かった、俺も帰宅し月曜日〝彼女達〟に渡す書類を書いていた。
俺の腕は、震えていた……
「あれ?もうこんな時間?カフェテリアのラストオーダーあともうちょいじゃん!早く行かなきゃ!」
思いの外簡単な書類にかなりの時間を食われた俺は軽く身支度をし、カフェテリアへ走った。
担当申請書
姓:佐竹 さたけ
名:優斗 ゆうと 年齢:24
生徒名:
担当申請書
姓:佐竹 さたけ
名:優斗 ゆうと 年齢:24
生徒名: - 147◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 00:51:27
月曜日、昼休みの時間に俺はユアメモリーとオニノヨイヅキのいるクラスに向かった
「すまない、ユアメモリーとオニノヨイヅキっていう生徒は居るか?」
「あっサタケンじゃん、練習以外で合うなんて珍し〜」
「ちょっと野暮用でな、それでユアメモリーとオニノヨイヅキはいるか?」
「はいはい居ますよ佐竹トレーナーさん、どうしました?」
「さっちゃんから来るなんてどうかしたの?もしかして私の事スカウトしに来てくれた感じ!?」
「あぁそうだ、お前ら2人をスカウトしに来た」
「「へ?」」
「ひゅ〜、いっろおとこ〜」 - 148◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 00:53:32
「えー!2人を同時スカウト!すっごーい!」
「良かったじゃんメモっち!」
「え?あっうん…え?!」
「よっちゃん今回はどうすんの?また突っぱねるの?」
「いや、今回は受けるつもりよ!彼は私の憧れだもの!」
「ゆうくんが?なんで?」
「まぁ色々よ」 - 149◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 01:01:22
「てか佐竹さんトレーナーだったんだ!知らなかったー!」
「なぁなぁサタケン!オレとかはどうだ!末脚の瞬間的なキレはオニノヨイヅキよりも迫力があると思うぜ!」
「キクノツルギ、君の末脚は確かに君の強い武器でありトレーナーとして1目を置いている」
「じゃ、じゃあ!」
「でもすまない、今はこの2人を担当すると決めてしまっている。この2人を担当した上で君を抱える技量も器量も今の俺には無いんだ」
「……そうだよな!いや、分かってたぜ?ただ流れで行けないかなって少し思っただけだよ!」 - 150◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 01:02:13
ごめん、キクノツルギって誰だよ俺?
コイツま〜った知らんやつ生やし始めたぞ! - 151◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 01:13:19
「ちょっトレーナーさん!?スカウトの条件は選抜レースを見て決めるって言ってたじゃないですか!」
「事情が変わった、お前ら2人に加えてもう1人…既にデビュー済のウマ娘の所と組んで2人トレーナー3人ウマ娘のチームとしてやっていく」
「チーム?」
「先週言ってたのはソレの事ですか」
「詳しい事は放課後俺のトレーナー室で話したい、場所はトレーナー室D棟の1-4だ。一応簡単な地図があるからコレ見ながら来てくれ」
「あっどうも」
「準備いいなさっちゃん」
「それじゃあ、俺は今の内に色々としなきゃいけないことあるから。あとは放課後な」 - 152二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 01:30:36
このレスは削除されています
- 153二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 01:31:11
キクノツルギから漂う後の菊花賞ウマ娘感
- 154◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 01:34:52
書いててもうキクノツルギ好きになってる俺ガイル、やっぱり俺が書いてるから必然的に俺が好きなキャラだらけになるな
- 155◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 01:53:47
悔しかった、ただただ悔しかった
オレの強みを、オレのバレたくなかった弱さを知って、それでもオレの事をバカにせず優しく接してくれた彼が他でもない同じウマ娘をスカウトした事が
「良かったじゃん2人とも!おめっとさん!」
オレはこの学友らに向かってしっかりと笑っていられただろうか、正直自信が無い
でも納得しなくては、納得して、たくさん練習して、あの人にスカウトして貰えるようになるんだ、あの人にスカウトしておけば良かったって言わせてやるんだ - 156二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 01:54:39
勝手に生えるあたりちゃんと作品の世界があって各自が勝手に動いてるなって思えるの良いね
増えまくって扱いが大変になるかもしれないけど佐竹トレーナーとメモリーから離れすぎないようにはなってるし……多分
しかし佐竹トレも認める程とかこいつの末脚絶対尋常じゃないな…… - 157◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 03:14:20
放課後、早速2人にはこれまでの経緯を説明した
「オニちゃん、オーガナイトさんの妹さんだったんだ」
「そっちこそ、ユアホープさんの妹だったんだね」
「お前らの立場的に積もる話もそこそこあるかもしれないが、とりあえずソレは一旦置いといてくれ。俺らはさっきも言ったようにオーガナイトと宵月剣人トレーナーをメインとしたチームになり、互いに協力しながら強くなる事を目指す」
「あの化け物みたいな方と同じチームに……」
「ナイトお姉ちゃんと同じチームになるなんて、夢見たい」
「そうだな、俺も未だによく何とかなったと思ってるよ……あっちが出した条件は2つ。1つ目はチーム期間をお前ら2人がクラシック級を終えるまでとする事、2つ目は本気のオーガナイトと定期的に本気の併走を行い力を示す事」
「あの人と併走って、本気ですか?」
「あぁ」
「妹である私が言うのもなんだけど、ナイトお姉ちゃんと併走しても勝てっこないよ?意味あんの?」
「それはお前達次第だ、オーガナイトはお前らに〝オーガナイトにとって、意味ある併走〟が出来るウマ娘になることを望でいる」
「「ッ!」」
「そう出なくともG1ウマ娘の更に上澄みも上澄みのウマ娘と走れるんだ、やるからには〝本気以外認められない〟。だからこそ問う、2人にはあるか?あの化け物、オーガナイトを超えるという目標に向かって走り続けられる覚悟が」 - 158◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 03:16:20
そう、オーガナイトと同じチームになると言うことは少なくともオーガナイトと張り合えるウマ娘になるという覚悟をしなければいけないのだ
ソレは決して生半可な決意で維持し続けられる物では無い、だからこそ今1度ここで2人に問わなければいけないのだ - 159◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 03:36:18
「ナイトお姉ちゃんを超える覚悟っか」
最初に口を開いたのはオニノヨイヅキだった
「正直ナイトお姉ちゃんに背を見せれる自分を想像出来ません、私は傍でずっとあの人の凄さを見てきたから……」
彼女は膝に乗せてる腕は震えながら、それでもしっかりと腹から声を出し宣言する
「それでも!私は、そんなナイトお姉ちゃんに勝ったホープさんに憧れたから!私も、ホープさんのようなウマ娘になりたいから!なってみせます!ナイトお姉ちゃんを超えるウマ娘に!」 - 160◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 04:06:55
「そうか、ユアメモリーはどうだ?」
「私は……」
メモリーは俯きながら自信なさげに話し始める
「私はぶっちゃけ最初トレーナーやお姉ちゃんを元気づける為に逆スカウトしました、だからオーガナイトさんを超えるとか何とか思いもしなかった。だけど、私が走る上で姉やオーガナイトさんと比べられる事は避けられないのも分かってた……」 - 161◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 04:11:25
「比較上等、見てる人全員が私に釘付けになるようにする!私の名前はユアメモリー!文字通り見る人々の記憶に刻んでみせる、私の存在を!化け物だろうが希望だろうが、私で塗りつぶしてみせます!」
- 162◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 04:13:12
とりあえずここまでかな、モバイル通信時のホストは規制されてるから7:10-18:10は弄れないので最悪落ちたらスマン
- 163◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 06:47:55
保守
- 164◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 08:57:50
なんかわからんが今朝まで数日くらい規制されてたのに急に解除された?!
お問い合わせが届いたのか!? - 165二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 09:06:12
モバイル回線は大抵広域規制なので傾向はあっても時々こうなるのですよね
空いてたらラッキーくらいであまり当てにはしない方がいいかも - 166◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 12:49:41
「ありがとう2人共、決意は十分伝わった。それじゃあさっき渡した紙に名前を記入して貰えるかな」
「来る前に書いときました」
「準備万端です!」
「そっか、じゃあこれは俺の方から提出しとくね」 - 167◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 15:17:35
「それにしても、なんかとんでもない事になっちゃったな」
「何がー?メモリー」
「いや、どういう因果か姉のライバルと同じチームになり、その妹とも同時にチームに入る……周りが化け物揃いで私はこの先やってけるか少し不安だよ」
「さっきのアレはなんだったんだよ……」
「アレも本心、コレも本心。心の中に気持ちが1つしか無いなんてある訳ないでしょ?ソレはソレ、コレはコレよ」
「まぁ分からんでもないけど…メモリーだって良い走りするじゃん」
「良い走りじゃ、ダメなのよ」
「え?」
「〝あの2人〟を根本的に真人間にするには、もっともっと凄い走りをしなきゃなの…絶対に」 - 168二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 15:28:02
二人を超えようと思ったら異常や異能と呼べるものが絶対必要だしメモリーやオニは果たして何を持っているのか
他にもあの二人を知る佐竹トレがそれでも褒めたキクノツルギとかも、菊一文字連想されるだけにたぶん縮地級の末脚だろうしねえ…… - 169◆iGjCJthFblL724/04/08(月) 17:10:02
- 170二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 17:12:58
- 171二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 01:23:00
保守
- 172◆iGjCJthFblL724/04/09(火) 01:34:33
「あの二人?」
「ううん、忘れて身内の話になっちゃうから」
「そう……」
(メモリーさん、貴方はどういう決意の元走るの)
さっきトレーナーさんに話した事は確かに本音ではあるのだろう、けれども根本的な所は別なのだろう。身内というのならきっとホープさん関係だとは思うけど……
「私が踏み込むべき所ではないのは確かか……」 - 173◆iGjCJthFblL724/04/09(火) 02:00:57
「ユアメモリー、分かってはいると思うがチームに所属する事になるから今週の選抜レースには出られないからな。間違って出走しようとはするんじゃないぞ」
「分かってますよそんな事、でも注意喚起ありがとうございます」
「うん、まぁ一応な」
「さっちゃん、こういう直近での出走取り消しおきた時ってどうなるの?枠無しでレースやんの?」
「いや、確か前日までにスカウトやらなんやらで出走取り消しが判明したら繰り上がりで抽選結果の次の人がその枠に入るはずだよ」
「へぇ〜、でもこんな直近だとその人…驚いてレース迄に調整出来ず出走とかなっちゃうかもね」
「まぁ、ソレは否定しきれないが出る出ないは本人の希望出し、調整出来ないと思ったら辞退するんじゃないかな?」
「ふ〜ん、そんなもんなのね」
♢
場所は変わり、ウマ娘寮のある1室……
「ただいまー」
「おーおかえりー」
「ツルギ、貴女当てに書類貰ったから見てくんね」
「なんの?誰から?」
「ほら、えっと最近入ったたづなさんの後輩の……そう!河川さんから!何でも今週やる選抜レース、急遽空きが出たからキクノツルギさんに書類を渡して欲しいって」
「選抜レースの!?やるに決まってるだろ!」
「そう言うと思ったから書類貰ってきたんだよ、さっさと書いて明日提出しちゃいな」
「おう!サンキューな!」
「良いってことよ、ツルギはすげー必殺技あんだからしっかりアピールして見初めて貰いなよ〜?それこそいつも言ってる〝サタケン〟にさ」
「言い方おじさん臭いぞ、ソレにサタケンには今日振られちまったよ」
「……はぁ!?」
「同じクラスの奴2人を同時にスカウトしてさ、ついでにオレもって言ったんだけどダメだった」
「話した時、そんな軽くだったの?」
「え?いやまぁ真剣に話してウザがられたら悲しいし」 - 174◆iGjCJthFblL724/04/09(火) 02:01:11
「ダメに決まってんじゃん!そんなの!担当を決める時はトレーナーもウマ娘も両方真剣じゃなきゃ!」
「で、でも1度断られちゃったし…」
「私がそのサタケンって言うトレーナーを選抜レースに引き摺り込む」
「えぇー?!悪いよそんなッ!」
「大丈夫、そのサタケンもトレーナーならスカウトせずとも敵情視察で十中八九見に来る筈。引き摺り込むのは居なかった時の最終手段」
「ホントかなぁ、先輩強引で大雑把だからなぁ」
「まぁまぁ、心配しなさんなって!」
「不安だ……」 - 175二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 02:06:35
おやツルギ(なんかUAFシナリオやりそうな呼び名だ)だったのか
選抜レースまだだったのにぶっ飛んだものがトレーナーたちに知られてるあたり野良レース屋なのかな - 176◆iGjCJthFblL724/04/09(火) 07:02:33
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 15:52:46
保守ーイ
- 178◆iGjCJthFblL724/04/09(火) 22:38:50
俺と剣人は担当達が勉学を勤しむ午前中、〝ある作業を行っていた〟
「おい優斗!事務員さんから柵付きの台車借りてきたぞ!」
「はぁ…はぁ…天才かよ剣人!最高!」
チームとなり、トレーナーとウマ娘合わせて最大5人となる。互いのトレーナー室では手狭な為、新たに広いトレーナー室を申請し、荷物を其方に移すのだ
初めに剣人のトレーナー室の荷物を運搬しようとしている所だ
「にしても意外だったな」
「なにがだ?」
「いや、オーガナイトって恋愛漫画とか読むんだって」
「お前はあの娘の事をなんだと思ってんだ」
「え?規格外?」
「よーし今から轢いてやるからそこ動くな」
「わ、悪かったからごめ──スネ痛てー!?!?」 - 179◆iGjCJthFblL724/04/09(火) 22:40:33
「ったく、あの娘だって今を生きる立派な可愛い女の子だっつーの。本人にはレース関連以外でそんな言葉絶対向けんなよ」
「つつ……レース関連なら良いのかよ」
「そこに関してはソレがアイツの強みだからな!」
「惚気けやがって、こないだ無理やりキスされてた奴には到底思えねぇぜ」
「うるせぇ」 - 180◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 02:10:10
特急で荷物の移動を午前中に済まし、2人はは遅めの昼食をカフェテリアで取っていた。優斗はカツ丼定食を、剣人はハンバーグプレートを注文した
「これさ、ホープにも言った事無かった事なんだけどさ」
「ん?どした優斗……あち美味ッ」
「実は最近さ、久しく味を感じられるようになってきたんだよ」
「ゴホッゴホッ!んぐっはぁ!?」
「おいおい汚いな、平気か?」
「平気かどうかはこっちのセリフだおバカ!急に何の話だ」
「いやさ、改善していったから誰かに話したいなーけどこんな重てぇ話子供に話すのもなぁって」
「だからって何でもない飯時に話すなおバカ……そんで、いつ頃から治ったんだ」
「先週」
「グブッ随分と直近だなおい」
「お前と休みの日にあったろ?その日食ったカフェのモーニングで気づいた」
「その割にはあの時のお前普通じゃなかったか?」
「嬉しさがオーバーフローして一周した」
「そうかよ!……何時からだったんだ」
「気がついたらなってた、少なくともホープフルから1週間は要らなかった」
「そっか……」
コイツがやせ細って来ていたのは知っている、だが味覚に支障をきたすほどとは〝考えたくなかった〟……
「それはそうとお前、そんな細い体にそんなガッツリ系食って平気なんか?ただでさえ運動終わりなのに」
「いやさ、味が感じられると思うとつい頼んじゃった。一応量は考えてるから平気だ」
「そうか、まぁなんだ……今度は潰れ切る前に寄越せよ」
「そうさせてもらうよ、ありがとう」 - 181◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 02:11:18
どうして佐竹トレーナーは苦しみをずっと背負わされないといけないんですか???????
気づいたらつい最近までストレス性味覚障害してましたとかノリと勢いで生き過ぎだろこやつ - 182二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 02:18:42
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- 183二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 02:19:36
タクト先輩が現役だった頃だと大変ややこしいことになってそうな症状
でも免疫も落ちてそうだから(元よりそうだが余計に)洒落にならんな……よく病気で倒れなかったものだ - 184◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 02:34:12
「暗い話は終わりにして、コレからについて話すぞ。今週末に選抜レースが行われるのは知ってるな?」
「勿論だ、俺は元々そこでユアメモリーをスカウトの可否を決めようとしてたんだからな」
「その選抜レースに俺らも見に行く、目的としては未来の敵情視察は勿論のこと、スカウトだ」
「スカウト?もう既に新米トレーナー2人に対してウマ娘が3人だぞ?いけるのか?」
「何とかすんだよ、そこは。言ったろ?このチームはあくまでオーガナイトの為だって、アイツにとっての希望は〝何時しか自分を倒してくれるかもしれない未来あるウマ娘〟なんだよ。あいつが希望を見てくれるんなら俺はなんだってするんだ」
「剣人……」
「お互い担当のお陰で新米とはいえ名も箔もある、先輩共には悪いが有望なウマ娘がいた場合全力で囲う。いいな?」
「……分かったよ、元よりその為のチームだったしな。スカウトする場合の人数は?」
「さっき何でもやると言ったけど限度もある、だから1人に絞ろうと思う。実際に目で見てから最終決定するつもりだが、お前的に有望と思われるウマ娘は居るか?」
「そうだな、選抜レース出てくるかどうかは知らないけど、既に自分の強みも弱みも知っていてスカウトしたいと思えるウマ娘は居るな」
「ほう?名前は?」
「キクノツルギ、ユアメモリーやオニノヨイヅキと同じクラスのウマ娘だ」 - 185◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 02:34:51
そろそろパート2作るタイミング考えとかんとなぁ……明日にでも作るか?
- 186二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 02:37:26
今更ながらオーガナイトのオーガは格闘タイプのオーガだよなあ感ある
肉体強度もだけど何より(この場合結果的にだが)自分が戦う相手を育てることになってるのが - 187◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 06:57:32
保守
- 188二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:39:39
「そういや剣人、オーガナイトにはしっかり口止めしたのか?」
「ん?なんの?」
「なんのって……お前らの〝関係〟俺はともかく他2人にバレたら色々ヤバいだろ?」
「………そうだな」
「おいお前その様子だと考えから抜け落ちてただろ」
「イヤ、ソンナコトナイヨ、ホントホント」
「しっかりしろよ?心無い事言われて鈍るのはお前の愛バなんだぞ」
「あぁ、しっかりするよ。すまんな、ありがとう」 - 189◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 18:13:04
という事でPart2を建てました!
以下雑談スレです!
好きなキャラとか居たら教えて欲しい、良ければ理由も聞きたい! - 190◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 18:13:19
- 191二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 18:49:55
立て乙
やっぱりホープが唯一無二かなあ
最大スピード無限とかいうオリウマにありそうでなかった固有/領域持ちの無法さとそれに相応しいネジのない頭してるのが
これから生えるのも含めて登場人物の大半が影響下にありそうなことに説得力しかないのがインパクトありすぎる
あと自分でやらかしておいて自分の幸せを否定したり、じゃあ生きてた方が不幸だから生きてんのかオメーってなる度し難さが(おそらく直接戦わなくても)メモリーのラスボスの片方に相応しいよなって感ある
妹が父親似という話したの思い出すと改めてこの子が似てそうな母親がマジで気になりますね - 192二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 18:56:31
そういやオニちゃん以外の人物の毛色と耳飾りとか聞いておきたいかも
なんとなくホープは左っぽさあるけど流石に違うのかな
牝馬ってアベレージは低いが外れ値がイカれているイメージあるし人格的にもなんかそれっぽく見えると言うか - 193◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 19:00:47
感想THANKS!
いやぁ……本当になんでこうなったww(遠い目)
マジで最初は〝シリアスやらなんやらを〟ちゃっちゃか終わらしてイチャイチャするぞ〜!
しようと思ってたのに〝〟←ここが無限に生えてくるせいで全然イチャイチャ出来ないww
スピード上限無しも急に生えてきて、元々は『超絶ロングスパートでギア上げする戦法だけど、足りないから脚捨てた』だけやったのに(震え声)
本当にこの暗黒の希望は全方位に火を放つ癖に自分はじっめじめのめんどくさい性格してるのがさぁwe
- 194◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 19:04:44
- 195二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:19:54
このレスは削除されています
- 196二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:21:01
- 197◆iGjCJthFblL724/04/10(水) 19:22:08
- 198二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:35:14
- 199◆iGjCJthFblL724/04/11(木) 07:22:07
ほぼ自分のレスとはいえ自分で建てたスレがここまで伸びたのはなんかすっごってなるな
- 200二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 09:23:42
200ならそのうちチーム名