私は馬場作業員

  • 1二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:03:18

    この仕事につき50年近くがたった今でもURAお抱えで仕事をさせてもらっている。この歳になっても働かせてもらえるなんてありがたい話だ。
    仕事は主にウマ娘のお嬢ちゃん達が走った後の芝の整備だな
    この仕事は直接的に嬢ちゃん達の命に関わってくる仕事だ。芝の整備が不十分で転んで怪我して引退なんて珍しくもない話だ。
    先日なんか京都の宝塚で黒鹿毛の小さなお嬢ちゃんが転びかけて、見ていてヒヤヒヤしたもんだ。まぁ、あの後すぐに体勢を立て直して1着で突っ込んできて、結果としてはよかったんだがな

    ウマ娘の嬢ちゃん達にはレースが終わっても、健康に暮らしていて欲しいもんだよ。……うちの娘みたいに競い合ってる最中に死んじまうなんて、そんな悲しいことはないからな……

  • 2二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:04:05

    芝ハゲデュエルの時間だあぁぁ!

  • 3二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:04:16

    まって、最後の文まって

  • 4二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:05:49

    しれっとお辛いのが突っ込まれてる…!

  • 5二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:06:09

    うん…うん?

  • 6二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:06:29

    京都...宝塚...小柄な黒鹿毛の嬢ちゃん...もしかしてライス?

  • 7二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 13:07:35

    ライスは立て直して勝ったけど、おっちゃんの娘さんは……

  • 8二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 14:05:22

    おい待て、なんで気の良さそうなおっちゃんの娘さんが不幸にあっている……

  • 9二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 14:41:01

    救いは無いんですか…

  • 10二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 14:49:50

    仕事をやっていて嬉しい瞬間?
    そりゃ、あの子達が怪我をせずに走り切ってくれた事ですよ。
    失礼な言い方ですが、私達にはあの子達の順位というのはさほど重要ではないんです。どんな子であれ、ゴールまで何事もなく走り切ってくれたのならそれで充分なんです。

    一昔前は、芝の整備の技術が確立されていない時代があったといいます。今では研究が進み、あの子達が怪我をしない芝の継続的な育成が可能となりました。
    それでも、毎年必ず怪我をしてターフを去ってしまう子達がいます。
    今の私には、今すぐそれを無くすなんて荒唐無稽なことはできませんが、私の教え子達がきっとやってくれると老ぼれの勝手な願いですが、私は信じています。

    あぁ、そうだこれを見てください。毎年、全国のトレセンからお手紙をもらうんですよ。「レース場の整備をしてくれてありがとうございます」「いつもお世話になっています」ほら、この手紙なんか、絵まで描いてくれているんですよ。
    嬉しいですねぇ。私はただ仕事をしているだけですが、それで喜んでもらえるならこんな嬉しいことはないですよ

  • 11二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 14:55:32

    オジサンの娘さんはスターダストさんとか言わないよね

  • 12二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 15:04:12

    >>11

    そっちは隕石だからマシでは?

    このおっさんは、多分整備不良で娘をぶっ殺してる

  • 13二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 15:07:56

    馬場さんに悲しい過去

  • 14二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 15:36:04

    救いは…

  • 15二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 15:57:23

    世界は誰かの仕事でできている

  • 16二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 16:08:09

    あぁ、その写真ですか?
    それは娘が桜花賞を取った時の写真ですよ。可愛いピンクの勝負服でしょ?娘の好きだった色なんですよ
    その頃から私は阪神競馬場の責任者でね、「お父さんのレース場で勝ったよ!」ってそれはそれは喜んでいました。

    でも、それからはめっきり勝てなくなってしまいましてね……次負けたら引退するって、参加したのが京都牝馬特別だったんです。今は京都牝馬ステークスって変わってしまいましたけどね。
    あの日の娘のことはよく覚えています。緊張と不安、焦燥感、そのほか色んなもので、あまりにも弱っていました。何度もレースを棄権するように説得しましたが、「お父さんが整備したこの場所でもう一度勝ってみせる」って聞く耳を持たなかったんです。
    結局私は、娘の覚悟に折れてしまいました。

    走り出した娘からは桜花賞を取った時のような覇気はまるで感じられませんでした。どこかフラフラとしていて、思わず両手を握って神様に祈ってしまいました。
    「どうか娘を無事にゴールさせてください」情けない話ですが、自分が整備したターフの神様に向かってそんなことを祈ってたんです。
    けどね、娘はゴールに辿り着くどころか私の元にも戻ってこれなかった。
    私は親としても、仕事人としても娘を殺してしまったんです…

  • 17二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 16:14:29

    95年桜花賞かぁ…

  • 18二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 16:23:45

    おいこれワンダーパフューム……

  • 19二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 18:17:01

    おっちゃんがなにしたっていうんだよぉぉぉ!!

  • 20二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 20:11:50

    だから罪滅ぼしでより一層仕事を……なんて、そんなことはしませんでしたよ。そんなことをしたってきっとあの子は喜んでくれませんからね。
    それよりも、あの子のことを知らない人にあの子の武勇伝を聞かせてあげるんです。桜花賞を制した、ピンクの勝負服のよく笑う明るいウマ娘がいたってね。

    どうもすみませんね、こんな老ぼれの話を長々と書かせてしまって。
    え?参考になった?それはどうも、先に生きた者としてはとても光栄なことです。

    そういえばあなたもトレーナーでしたよね。なら、子供にウマ娘を持つ親として、一つアドバイスをあげましょう。
    あなたの担当の好意は受け取ってあげてください。あの子達は誰よりも貴方達トレーナーのことを信頼しているんですから。あなたが思っている以上に、あなたたちはあの子達から思われているのです。
    私の娘もそうでした。休みに家に帰れば、レースの話とトレーナーの話ばかりでね、父親としては少し嫉妬してしまうくらいでしたよ。

    長い事、この仕事をやっているといろんな形のトレーナーとウマ娘の形を見るもんです。中には上手くいかなくて幸せな形で終われなかった者たちもたくさんいました。才能に打ち負かされ涙を流し合っている者たちがいました。でも、その全てが彼ら自身が作り上げた関係性なのだと思います。
    あなたもお若いですから、きっとこの先いくつもの困難と苦悩が待っている事でしょう。ですが挫けてはいけませんよ。生きていれば景色は二転三転変わる者です。昨日までの不幸が今日の幸運は変わることなんてよくある事なのですから。

    もし、不安になったらまたここへいらして下さい。私はいつまでもこのレース場を整えて、あなた達が進む道を見つけられることを遠くにいて信じております。

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