- 1二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 17:27:03
- 2二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 17:27:35
観念小説
かんねんしょうせつ
作家が時代社会、世相などから触発された観念をその作品中で明白に打ち出している小説。ただし、日本近代文学史上では、おもに日清(にっしん)戦争後の1895年(明治28)ごろ流行した一群の小説をさす。すなわち、1895年の泉鏡花(きょうか)『夜行巡査』『外科室(げかしつ)』、川上眉山(びざん)『書記官』『うらおもて』や、翌96年の鏡花『海城(かいじょう)発電』『化銀杏(ばけいちょう)』などの作品に対する呼称である。これらは主として、当時矛盾を露呈し始めた明治資本主義社会の現実に着目した作家がその問題点を指摘し、読者に強く訴えようと意図したものであった。深刻小説とともに写実主義の深化を目ざしたともいえる。ただ、あまりにも観念が先行したために、空疎な印象は否めず、やがて衰退した。
- 3二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 17:35:24