- 1二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 01:57:21
「トレーナーちゃんがキッスしてくれたら勝てる気がするなー！」
レース開始前の控え室、マヤノトップガンは笑顔でそう言った
しかしながら、その笑顔は心なしか普段よりも力強い。
「……キッスかー」
トレーナーは、珍しく直接的な要求をしてくる彼女に、少し面食らった表情を浮かべた。
今までは、キスなんて見ただけで熱を出していたマヤノが……。
少し困った顔をしながら彼女に尋ねる。
「そうだなぁ……マヤノにはまだ早いかな？」
「ぶーぶー！またそうやってマヤを子ども扱いしてー！」
ぴーちくぱーちく騒ぐマヤノを宥めながら、彼はどうしたものか考える。
そして、何かを決したのか、小さく『よし』呟くと──
「マヤノ、騒いじゃダメだ。しーっ、静かに」
「でもでもー！今日はどうしても……」
「マヤノ」
マヤノトップガンの言葉を、穏やかな口調で遮った。
彼の優しく透き通る声に、マヤノはふと口を閉じる。
トレーナーは人差し指を立て、それを自分の唇に当てた。
「しーっ……」
「……！」 - 2二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 01:57:44
まっすぐな目でこちらを見つめてくる彼に、思わずマヤノはたじろいだ。
しかし彼女も譲れない。今日こそは彼からキッスをしてほしい。
「で、でも──」
そう思って口を開いた瞬間、彼の唇に触れていた指は、自分の唇に押し当てられていた。
「………っ！！」
「今はこれで……ね？」
そう言って微笑むトレーナーに、彼女は何も言えなかった。
彼の甘い笑顔に頬を赤く染め、間接キスに思わず破顔し、彼女は一人で大いに盛り上がる。
「も、もーっ！トレーナーちゃんったら！！マヤのこと好き過ぎー！！」
そう言って彼女はぱたぱたと扉の方へ向かう。
「じゃあレース頑張ってくるから！１着になれたら、またデートしてね♪ユー・コピー？」
トレーナーがアイ・コピーと答えると、彼女は弾むような足取りで勝負の舞台へと駆けていった。
それを見送ると、トレーナーは一仕事終えたと言わんばかりに大きなため息を吐く。
「はぁぁ〜〜…………」
マヤノトップガンのトレーナー、現在全勝中。
「そのうち差されるな、これ……」
彼の頑張りは、誰にも評価されない。 - 3二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 01:59:27
いいじゃん
- 4二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 01:59:30
いい……
- 5二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 01:59:30
おもしろかった。
でも、誤字が惜しい。 - 6二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:00:00
- 7二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:00:32
- 8二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:00:47
へ , ｨ!<⌒ゝ､
| ヽ ,ｨ' / | ￣,<ﾉ
| ヽ ,/ / | ／ /
- - - ,､ - - - - | ／/ /. |' ” ﾉ - - - - ,､
／'--──…''''""l ／ ,ﾑ 〈_,.-'ﾞ／｀`''''……─‐--- |l
∠ ----──……'〉′／ , _ _ﾆ＝……──---- ｌ|
X r'"´＿(⌒)）(⌒)）＜＿｀`''┐ X
￣ ｀´／｀´ ￣ └､￣´ ＜ちょっくら府中行ってくる
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／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ - 9二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:01:37
誤字脱字一生治らんな（過去の作品見ながら）
- 10二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:01:50
- 11二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:03:03
- 12二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:03:17
- 13二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:04:13
クソボケ1人のために俺の地元爆撃すんのやめてくれません？
- 14二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:04:20
- 15二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:04:38
大丈夫。私はわかった
- 16二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:04:46
むしろ文脈的に刺されるはありえないよ
うわぁ！急にヤンデレになるな！ - 17二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:05:19
いままこれで我慢してくれ
って言って、おでこor手の甲orほっぺたにキスするトレーナーもアリだって、俺の心のデジたんが言ってました - 18二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:05:34
- 19二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:06:20
これキスしてもしなくても爆撃されるんじゃ･･･
- 20二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:07:18
- 21二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:07:39
- 22二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:11:38
マヤトレ♂大好きなんだけど、Twitterとかpixivで検索してもあんまりストレートなイケメントレーナー出てこなくて
出てきても「なんかアプリトレーナーと違う気がする……」ってなってしまう（アプリトレーナーオタクなので）
なのでこうやって自分で書く - 23二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:13:00
- 24二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:13:07
個人的にはおでこにキスするのもいいと思います……でも人差し指合わせた今回のほうがおしゃれでとてもいい……
- 25二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:14:04
じゃあライスで……ライナーだけに……
- 26二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:41:30
このSSめっちゃ好き
- 27二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:44:16
俺の中のデジタルが尊死したぞ
- 28ライスの場合21/09/05(日) 02:47:36
「あっ、あのね！お兄さま！」
意を決したように口を開いたライスシャワーに、お兄さま、もといトレーナーは少し身構えた。
レース直前の控え室という現状、何か体に問題があったなら大事だ。
「どうかしたか？脚、痛いのか？」
「ち、違うの！えっと、その……」
「ん？なんでも言ってごらん？」
言い淀むライスに、トレーナーは優しい笑顔で尋ねる。
そして彼女は、真っ赤になった顔を手で覆いながら、絞り出すような声で言った。
「き……キスしてくれたら……ライス……頑張れる気がするの…………」
「…………」
思わず『え？』と聞き返しそうになったトレーナーは、内頬を強く噛みしめて言葉を殺した。
ライスシャワーの意外な要求に、彼は内心かなり困惑している。
どうしてキスなのだろうか。
何か変なことを誰か（マチカネフクキタルとか）に吹き込まれたのではないだろうか。
というかトレーナーが担当ウマ娘にキスしていいのか。
ついに困惑を圧し殺せずに、彼は言葉を洩らす。
「……キス、か」
「ダメ……だよね……ごめんなさい、お兄さま……」
見るからに落ち込むライスシャワー。
そんな彼女を見て、優しい彼は思わず答えてしまった。
「……ダメじゃないよ、ライス」
「え……？」 - 29ライスの場合21/09/05(日) 02:48:46
ライスシャワーは、内気な子だ。
自分から何かをしてほしいと言う機会は貴重である。
ならば、その時が来たならば、全力で応えてあげたい。
意を決すると、彼は彼女の前に跪く。
そして彼女の手を取って、その手の甲に口付けをした。
「……！！」
喜びに震える彼女を見上げ、彼は優しく微笑む。
「いってらっしゃいませ、お姫様」
「〜〜〜〜〜っ……！！」
ライスシャワーは顔を真っ赤にして、顔を俯ける。
そしてしばらくして、再び顔を見合わせると、笑顔でこう言った。
「はい、いってきます！」
そう言って彼女は笑顔のまま、何度も礼を述べながら、小走りでパドックへと向かっていった。
その日のレース、彼女が大差で勝利したのは言うまでもない。
一方こちらはトレーナー、もといお兄さま。
ライスが行ったことを確認すると、ようやく顔を真っ赤にしながら顔を覆う。
「あ゛ぁ〜〜……大丈夫かな……合ってたかな今の……ちょっとクサかったかな……変に気を遣ってくれてたりしないかな……」
お兄さまは、今日もお兄さまで在り続ける。
「……頑張るかぁ」
青い薔薇を美しく咲かせ続けるために。 - 30二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:49:27
アプリトレーナーきってのイケメンコンビを書き終えてしまったのでもう書けん
- 31二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:51:42
- 32二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:52:27
もうウマ娘推してんのかトレーナー推してんのか分からんくなってきたな……
- 33二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:56:13
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:57:58
- 35二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:58:49
- 36二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:58:56
(なんかライナーがいっぱいいるスレだな…)
- 37二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 03:01:21