- 1二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:15:06
あの日に受け取ったおせち料理は結局その後の予定を変えてでも食べた。それほどまでにその気持ちは嬉しかった。
けれども私の失言一つでもう二度とこの機会は失ったのかも知れない。
─今日もトレーニング、頑張ろうな！ルビー！
あれからというものトレーナーさんの様子は何も変わらない。彼は理解してしまったのだ。秒刻みの私のスケジュールに無い行動はただただ私の迷惑になってしまうのだと、そう理解してしまったのだろう。
けれどもそうではないです。そうじゃないんです。
彼のあの気遣いは何の邪心も欲もない無償の親切心から生まれた奉仕。それを無碍にしてしまうほどこの心は腐り落ちてはいない。…そう思いたいと思いこんでいる自分が心の中にはいる。
だからせめて
せめて感謝はしたい。あなたに与える言葉は短すぎるかもしれないが、華麗なる一族のウマ娘である前に、あなたの担当である前にただ一人の親切を受けたヒトとして。
「…トレーナーさん」 - 2二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:15:16
彼は心底不思議そうにこちらを見る。今思えば本当に必要なことしか口に出してないような気すらする。言葉をたくさん並べたとしても軽く見えるかもしれない。けれども言葉を尽くさないのはもっとただ一人のヒトとして何かが欠落しているような気もする。だからせめてあなたには伝えたい。
「先日頂いた料理は大変美味しかったです」
その言葉だけで彼は笑顔になる。あなたはそういう人なんでしょう。この何気ない一片の言葉のために幾らでも苦労をかけられる人間。ならせめて私は報いなければならないのではないだろうか。
でも、何で？
走りで？生き方で？華麗なる一族の功績で？
それで果たして彼の善意に釣り合うのか？彼の善意には見合うのはただ一つ。
「ありがとうございました」
無償の感謝を、あなたに。それに
「つきましては昼食などの予定が未定の日程が直近であるのならばお教えいただけますと幸いです」
与えられたのだから、返さねばならぬ。それは当たり前のことだ。
「拙いながら私が昼食をお作り致しますのでそれを以て返礼とさせて下さい」
どうか受け取って下さい、私の無償の愛を... - 3二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:17:15
うおっ…急に凄い良質SS…
- 4二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:17:50
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- 5二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:18:30
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- 6二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:19:35
ウマカテにたまにいるクソスレタイ
生きていたのか - 7二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:21:36
もっと上の口を正直にしろ
- 8二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:24:54
自身の立場から最大限気持ちを伝えようとするルビーありがとうございます
地の底まで逃げようと追い詰めていいねを押してやる - 9二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:26:27
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- 10二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:30:35
ルビーの身長だとキッチン使いづらそう
やばっ踏み台にのって調理してるお嬢の姿だけでご飯三杯はいけそう - 11二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:36:14
華麗であれ
至上であれ
それはそうともう少し素直であれ - 12二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:36:44
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- 13二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:42:47
そしてあなたが産まれたわけです
- 14二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:58:27
愛ですよ、ルビー
- 15二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 09:11:04
かわち！
- 16二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 09:15:57
状況に対しては過不足なく素直に伝えているので問題無いんだ多分
- 17二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:19:10
- 18二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:21:49
でたわね
- 19二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:26:26
地の文から華麗が滲み出てるの良き