あにまん民の知らないバカミスの世界~トリック解説編~

  • 1二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:12:42

    バカミスとは「おバカなミステリー」もしくは「バカバカしいミステリー」の略語である。
    小説だからこそできる奇想天外なトリックをぜひ読んで実感して欲しい。
    今回はそんな中から「ネタバレ厳禁症候群」を紹介したい。
    テーマはずばり「メタミステリ」という、ミステリに慣れてないと意味すら理解できない内容だ。
    今日はそこをネタバレ解説したい。

    最近刺激なないな、という貴方よければお付き合いください。

  • 2二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:12:58
  • 3二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:13:19

    今回の目玉はずばり「叙述トリック」だ。
    定義するなら「作者が読者に仕掛けるトリック」である。
    情報をあえて読者に隠す、という作風で嫌われることも多いが今回は話が別だ。
    ズバリ作品で描かれているのは「男女性別誤認の叙述トリック」である。
    つまり男性のように描かれているが実は女性。
    女性のように描かれているが実は男性、というトリックが仕掛けられている。

  • 4二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:13:30

    ここまでならよくある叙述トリックだが、この作品はここからが別次元である。
    本作は探偵助手のパート(以下Aパート)、探偵の兄である刑事のパート(Bパート)で展開する。
    この2ルートではなんと

    Aパート→男性のように描写されるが女性のキャラ
    Bパート→女性のように描写されるが男性のキャラ

    が登場する。(主人公たちも気が付いているが、メタ的に伏せて茶化してくる)

  • 5二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:13:42

    ここまでならまぁまだ作品によってはあるかもしれないが、問題はここからだ。
    探偵である主人公がその二つの叙述トリックをメタ推理で看破すると、その先…。

    『男女叙述トリックの相殺』現象が起きているという事実にたどりつく。

    AパートBパートが同時に進行する場合、叙述トリックが起きていないという現象。
    さらにはその相殺空間において、「あなたは誰?」と聞かれると

    『性別が消失する』現象まで看破する。

  • 6二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:13:51

    もうこの辺りで文庫本を投げそうになるが、問題はさらにここからだ。
    この性別消失により『性別なし』の存在になると『男女別に区別されている空間を忌避する』症状が起こる。
    男女別のトイレや銭湯の男女別、女性専用車などが対象になり、『その空間から退避するために超人的身体能力を発揮する』ことができるようになる。

  • 7二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:14:06

    かくして犯人は
    『トイレ、浴場以外の出入り口が監視された館』から
    『性別がなくなることにより』
    『4階の犯行現場から飛び降りるも』
    『無傷で脱出した人物』となり

    該当人物は1名、真実は暴かれたのだった。

  • 8二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:14:18

    もうお分かりだろうが、この超トリックありきのトリックのため
    もう犯人などどうでもよい。
    のでぜひどんな犯人だったとか事情があったかなどを知りたい場合は、作品を購入することをおすすめする。

  • 9二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:14:35

    もしメタミステリに興味がでた人はぜひ同じ作者、柾木政宗先生の前作
    『NO推理、NO探偵』もオススメしておく。
    ふれこみは『メフィスト賞史上最大の問題作!』
    絶対に推理できない犯人を、ぜひ当ててみて欲しい。

    以上、駄文失礼しました。

  • 10二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:19:44

    本格ミステリ界代激震は草
    著名な人にジョーカー呼ばわりされとる

  • 11二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:20:22

    メフィスト賞は昔追ってたんだが最近は全然読んでないなぁ

  • 12二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:21:17

    >>10

    NO推理NO探偵はまじでラスト頭はじめとぶからオススメですわ

  • 13二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:23:42

    バカミスはね
    普通のミステリになれてないと読めないのがね

  • 14二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:27:50

    本格ミステリー
    新本格ミステリー
    アンチミステリー
    あたりを経由してからバカミスに触れないと
    ただの変な作品で終わっちゃうんだよな

  • 15二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:54:20

    ミステリーはもうやられすぎてるからネタがないんだよね
    新しいトリックってなるとこねくりまわしすぎてよくわかんなくなるイメージ

  • 16二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 13:02:12

    作品の百合要素をもっと推してもいいぞ

  • 17二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 13:42:49

    これ最初に読んだとき腹抱えて笑っちゃんだよな

    メタネタを作中推理要素に入れるな

  • 18二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 13:45:52

    柾木政宗先生は朝比奈うさぎが真っ当なライトミステリしてるからそっちからオススメしろ

  • 19二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 14:05:55

    >>17

    メタミステリめっちゃすきだから楽しかったわ

    ちゃんとアメリカンクラッカートリックとか物理トリックも隠れてるのも良かった

  • 20二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 14:07:09

    >>18

    バカミスになれちゃうとまっとうミステリーじゃものたりなくなっちゃう~~(病気

  • 21二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 14:28:58

    そんなわけで2冊目は『ウサギの乱』です。
    こちらは複数殺人事件が起きますが、なんといっても密室トリックがとんでもない!
    なんと、条件が揃えば『すべてのチェーン密室トリックに応用可能』なのです!

  • 22二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 14:29:16

    チェーン密室トリックは文字通り、密室の出入りできる扉にチェーンロックがしてるというもの。
    施錠は扉が閉まった状態で、内側からしか出来ないものを指します。
    チェーン施錠後は扉を最大限に開けても肩までしか出られません。

  • 23二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 14:29:27

    この脱出トリックを犯人は『自身の死』をもって成功させました。
    つまり『別の人間に』『自身をバラバラに小分けしてもらい』『外部に脱出した』
    と、考えてみれば単純なのですがこれがなかなかどうして思いつかないものです。
    本編では連続殺人ということもあり、盲点となっています。

    登場人物など細かい設定はぜひ本編で!

  • 24二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 20:29:54

    ミステリー好き多いよなここも
    推理実況スレとかもあるし

  • 25二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 07:27:55

    バカミスはいいぞ
    翼ある闇おすすめ

  • 26二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 12:58:14

    日付変わって3冊目は『パラドックス学園―開かれた密室』です。
    こちらの本には他の本とは一風変わっていて
    『ページの隅にイラストがついていて、パラパラ漫画がついています』

  • 27二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 12:58:46

    というわけで今回の密室トリックは完全な密室内での殴打殺人ですが、
    真相はなんと『この本の読者がパラパラ漫画を見るためにページをめくったことにより』
    『何度も本のページが叩きつけられ死亡した』
    というもう何言ってるか説明しててわかんないやつです。

  • 28二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 12:58:54

    いわゆる『読者が犯人』ものといえば
    『ウルティモトルッコ』や『仮題・中学殺人事件』が思いつきますが
    このパラドックス学園は『読者が物理的に殺人を犯す』
    というとんでもトリックをやってのけたまさにバカミスな一品でした。

  • 29二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 12:59:24

    読むと最後は壁に本をたたきつけたくなる作品。
    ぜひ衝撃のラストも本編を読んで確認してみてください。

  • 30二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:52:18

    バカミスは映像化すると一気に冷めちゃうよな
    やっぱ脳内で消化するのが一番心臓に悪い

  • 31二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:59:59

    4冊目に紹介するのは『ウェディング・ドレス』です。
    こちらはなんといってもスケールのでかいトリックが必見です。
    主人公が密室の中を小さな窓から覗くとそこにいる人影は確かに動いて息をしていました。
    しかし部屋に入ると中には死体しかなく、犯人の存在がありません。
    出入りできるスペースもなく、他に部屋にあるのは大量のマネキン人形のみでした…。

  • 32二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 20:00:12

    このとんでもトリックはなんと、部屋の中が大回転するという超トリック!
    高速回転する部屋、そして壊れかかった証明が点滅し…
    『人形がコマ送りで生きているように見えた』という超とんでもトリックです。
    いわゆるアニメーションみたいなのを再現した感じですね。

  • 33二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 20:00:31

    トリックの奇想天外っぷりはすさまじいですが、再現度がちょっと低いのが残念ですね。
    さらには小説の内容も強〇やポルノビデオなど
    ちょっと人にはオススメしにくいのもあります。
    内容はぜひ本編で確認してみてください。

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