- 1二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:43:29
「今日は『大切なひとの隣が吉』と出たんです! なので……一緒にいてくれませんか?」
「えぇ……。私、走りたいのだけど……」
「そんなご無体な! 私の幸せがどうなってもいいんですか!」
「じゃあフクキタルも私と一緒に走ればいいんじゃないかしら」
「だってスズカさんいつも私のこと置いて行っちゃうじゃないですかー!」
「走ると楽しくなっちゃって、つい……」
「そういうとこスズカさんらしいですけど……ですが今日は離しません! 抱きついてでもスズカさんを止めてみせます!」
「フクキタル、私はすぐにでも走りたいの。行かせて……?」
「嫌ですー! スズカさんは今日はずっと私と一緒にいるんですー!」
「フクキタル、離してくれる? ……終わったらそのあとはいくらでも一緒にいてあげるから……ね?」
「ほんとうですか……?」
「ほんとうよ。一緒にたくさん走って、そして走るのに満足したら、あとはずっと一緒にいましょう」
「むぅ……約束ですからね?」
「えぇ、もちろんよ」 - 2二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:43:36
⏱
「スズカさん、全然満足しないじゃないですかー!!!」
「ふふ……走るのって、楽しい……!」
「スズカさぁ~ん! 置いていかないでぇ~……」
((あぁ、私、今……幸せだなぁ…………)) - 3二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:51:30
フクスズは健康に良い……
- 4二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:54:42
いずれフクスズは万病に効くようになる
- 5二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:54:44
スズカかフクの育成ストーリーで本当にこんなイベントがあったような気がしてきた
- 6二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:56:16
- 7二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 02:59:34
尊い……
- 8二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 03:14:39
「スズカさぁん……疲れましたぁ……労わってくださいぃ…………」
「私も一緒に走ってたわよね……?」
「スズカさんが悪いんですよ……全然止まらないし……」
「それでもフクキタルはついてきてくれたじゃない」
「そうですけどぉ……スズカさんのハイペースに合わせたせいで余計に疲れたんですぅ……」
「……それ、私別に何も悪くないんじゃないかしら」
「うぐっ……正論はいいんです、今はただ優しく撫でてください……」
「ふふっ、わかったわ」
「……えへへ……」 - 9二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 04:27:00
フクスズは肩を寄せ合って
「ねぇ、フクキタル」
「なんですか? スズカさん」
「フクキタル」
「スズカさん?」
「私たち、今幸せね……」
「そうですね……」
って言葉少なに幸せの再確認をするのが似合ってると思うんです - 10二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 06:34:44
「フクキタル、そこまで引っ付かなくてもいいんじゃないかしら……」
「『大切なひとの隣が吉』! こういうのは近ければ近いほど良いんです!」
「そういうものなのね……」
「そういうものです!」
「でもさすがに暑いわ……」
「その割にはスズカさん、嬉しそうじゃないですか」
「えっ……!?」
「全然離れようとしてないですし……スズカさんは私のこと大好きですね~」
「……フクキタルの意地悪…………」
「あっ、ごめんなさい……調子に乗りました……」
「……でも、フクキタルのこと大好きなのはほんとうよ」 - 11二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:19:17
「フクキタル! 新しい占いを思いついたわ!」
「やけに上機嫌ですね。それで、新しい占いって?」
「『併走占い』よ。併走して勝ったほうが吉なの」
「『併走占い』……前にもやったような気が……。……前はもうちょっと丁寧でしたけど」
「シンプルでわかりやすいでしょう?」
「シンプルというか雑ですね……。スズカさんが理由をつけて走りたいだけでは……?」
「そうね。じゃあ走りましょうか」
「隠す気ゼロですか! というかいつの間にか私も走るの決まってません!?」
「いいじゃない。私はフクキタルと走りたいわ」
「えっ……そ、そうですか……えへ……スズカさんがそこまで言うなら……」 - 12二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:19:29
⏱
「私の勝ちですね!」
「うぅ……逃げ切れなかった……」
「ということは今日の私は吉ってことですね!」
「……じゃあ私はそんなラッキーなフクキタルにあやからせてもらおうかしら」
「ちょっ、スズカさん!? 近くないですか!?」
「フクキタルの近くにいられたら幸せになれる気がするの。だからいいでしょう?」
「スズカさん……。はい! 私も幸せです!」 - 13二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:34:18
終わり…?
フクスズ助かる - 14二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:46:09
いいですね、フクスズ・・・
タイスズと比べると場面場面の熱量に劣るものがありますが、
総合的な栄養素としてはやはりフクスズが勝る・・・ - 15二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:54:28
こうなんだろう、語彙力無くて上手い言い方デキないけど、穏やかな関係が似合うよね
- 16二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:55:21
心がぽかぽかする
- 17二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 16:00:55
やさしいせかい
- 18二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 17:40:38
「どこかしら、ここ……。夢中で走っていたら道に迷ってしまったわ……」
⏱
「スズカさん! やっと見つけました!」
「あら、フクキタル。よくここがわかったわね」
「占いのおかげです! それよりスズカさん、心配したんですよ!」
「ごめんなさい、思わず走るのに夢中になっちゃって……」
「スズカさんっ! 私、私……! もうっ、会えない……かと、思ってぇ……ほんとに、ほんとに、心配、したんです…………」
「……心配してくれてありがとう。今度は迷わないように、手を繋いでくれる?」
「…………はい……。……スズカさん、手……震えて……。……スズカさんも心細かったんですね。もう、大丈夫ですよ。私がついてますから……」
「ありがとう、フクキタル……」 - 19二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:07:48
「ううぅ……」
「あら、フクキタル。どうしたの?」
「あっ、スズカさん……。それが、今朝の占いで大大大凶を引いてしまって……」
「ウソでしょ……」
「うわぁ~ん! どうしましょう! お先真っ暗です! 今日の私はマチカネヤクキタルです!」
「うーん……。よくわからないのだけど、気晴らしに一緒に走る?」
「いつも走ってるじゃないですか!」
「そうね。……じゃあ準備して? 走りましょう」
「ちょっと、私の意見は無視ですか!? スズカさーん!?」 - 20二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:07:54
⏱
「……ふぅ。いったん休憩にしましょう」
「はぁ……はぁ…………疲れました…………」
「お疲れ、フクキタル。どうだった? 走ってる間は嫌なことも忘れられたでしょう?」
「そうですね……走るのに必死で……」
「……ねぇ、フクキタル。この前言ってくれたわよね? 『スズカさんのそばにいると幸せな気分になれます』って。もしあなたが自分の幸せに対して不安なら、それがなくなるまで私がそばにいてあげる」
「スズカさん……」
「あなたにとって占いが大事なのはわかるわ。けど、幸せは自分で見つけるものだと思うの」
「幸せを、自分で……。……わかりました! 私、頑張ってみます!」
「……それじゃあ、走りましょうか。私の隣で……ね?」
「はい! ……って、まだ走るんですかー!?」 - 21二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:19:27
秋天皇賞前日の話である
- 22二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:23:50
百合は関係性とか聞いたけど
この二人でなんかわかった気がする - 23二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:25:15
美しい
- 24二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 09:02:28
「私とスズカさんは友達ですよね?」
「そうね」
「スズカさんは私のこと好きですよね?」
「そうね」
「私と走ること、どっちが好きですか?」
「…………」
「…………」
「……走ることね」
「そんにゃー!?」
「そもそも比べるようなものじゃないと思うのだけど……」
「じゃあスズカさんは私と遊ぶか走るかだったら走るのを選ぶんですか……?」
「フクキタルと走るわ」
「スズカさん……!」 - 25二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 09:17:59
愛おしい…
- 26二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:15:20
「今日は『自分の好きな匂いを嗅ぐと吉』と出たんです!」
「そう……。どうしてそれを私に?」
「いやぁ……私、スズカさんの隣にいるといつも落ち着くので……スズカさんの使ってる香水が好きなんじゃないかと思いまして。何を使っているのか教えていただけませんか?」
「……私、香水は使ってないわ。つけてるものなんて無臭の制汗剤ぐらいだし……」
「じゃあ私はスズカさんの匂いが好きなんですねぇ~」
「もう……! 恥ずかしいこと言わないで……」
「あはは……すいません、思ったことがつい口から……」
「まったく……。……それで、『好きな匂いを嗅ぐと吉』だったわよね……?」
「そうですね」
「じゃあ……今日は、いつもより……近くで過ごしてみる?」 - 27二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 01:35:55
「ウソでしょ……フクキタルとの併走のあとに一緒にベンチで休んでいたら、いつの間にか寝ていたわ……」
「……んぅ…………」
「フクキタルも寝てたのね……。肩に寄りかかられているから、私が急に動いたら倒れてしまいそう……」
「……すぅ、すぅ……」
「ぐっすりね……どうしましょう……」
「スズカさん……」
「フクキタル……?」
「ずっと、ずっと、一緒にいましょうね……」
「……もう少し、このままでもいいかな……」 - 28二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 01:44:31
よきかな…
- 29二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 02:01:30
フクスズの過剰摂取で倒れそう…
- 30二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 11:39:52
「スズカさんスズカさん! 今朝シラオキ様からお告げがありまして! 『併走することで相性を占うと良し』と!」
「併走で相性……? どうやって……?」
「さあ? 私は知りません」
「ウソでしょ……」
「うーん……ぴったり同着だったら相性バッチリ! みたいな感じですかね」
「でも、同着ってそうそうあるものじゃないわよ」
「だからこそ良いんだと思います! というわけで早速占いましょう!」
「まぁ、走れるならなんでもいいかしら……フクキタルのほうから誘ってくるなんて珍しいし」 - 31二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 11:39:59
⏱
「ぜえ……ぜえ……。スズカさん……占いでも手加減なしですか……」
「だって負けたくないもの……」
「同着にはなりませんでしたね……」
「そうね。もう一回やる?」
「それはちょっと…………おや?」
「どうかした?」
「今ビビっと来ました! えーと……『お互い遠慮しない心の通じ合った仲だし、相性サイコーなんじゃね?』とシラオキ様が!」
「ウソでしょ……すっごいフランク……」
「何はともあれ、私とスズカさんの相性は最高だとシラオキ様のお墨付きをもらっちゃいましたね!」
「そう……なのかしら?」
「そうですそうです! いやー嬉しいですね! んふふ~!」
「……まぁ、私はずっと前からそう思ってたけど……」 - 32二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 21:54:15
「スズカさんっていちご大福がお好きでしたよね?」
「そうだけど……突然どうしたの?」
「今日のラッキーアイテムがいちご大福だったのですが、売ってあったのが二つ入りだけだったんですよ。私が二つ食べてもいいんですけど……どうせならスズカさんと食べたいなって。スズカさんと分け合えば、もっとハッピーになれる気がするので!」
「そう……」
「あっ、ご、ご迷惑でしたか……?」
「……いいえ、とても嬉しくて……。ふふ、フクキタルのその気持ちで、私までハッピーになっちゃった」
「スズカさん……! えへへ、私もスズカさんの笑顔が見られて、とってもハッピーです!」
「それじゃあ、一緒に食べましょうか」
「はい!」 - 33二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 03:03:19
ありがてぇ…
- 34二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 03:11:24
スズカはフクキタルが占いとかで周りに迷惑をかけると
「うちのフクキタルがすいません……」
って言って回収するし
フクキタルはスズカが夢中になって走ってどこか行くと
「うちのスズカさんがすいません……」
って言って回収すると思うんですよ
そしてふたりとも
(私がしっかりしなきゃ……)
って思ってるんです - 35二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 13:50:56
「雨ね……」
「雨ですね……」
「はぁ……こうもひどいと外に走りに行けないわ……」
「風邪ひいちゃいますからね」
「走れないと暇……」
「そういえばスズカさん、勉強のほうは大丈夫なんですか? 前回補修を受けたって……」
「前回は授業中ずっと走りたくって授業を聞き逃してたの……」
「えぇ……。まぁちょうどいい機会ですし、一緒に勉強会でもどうです? 今のうちに課題を終わらせちゃいましょう! ……そして今度こそは補修回避するんです……お互いに…………」
「私、もう今回の分は終わらせてるわ」
「えっ!? あのスズカさんが!? レースは大逃げなのに課題は追い込みで有名なあのスズカさんが!?」
「ウソでしょ……変なこと言われてる……」
「いつも走ること最優先なスズカさんがもう課題を終わらせてるって珍しいですね。何かあったんですか?」
「だって、補修があったらその分走れないじゃない……」
「あっ、そうですか……。なんともスズカさんらしい……」 - 36二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 13:51:03
「そういうフクキタルはどうなの? 聞いた感じまだみたいだけど……」
「ぎくっ……はい、まだ全然終わってないです…………」
「じゃあ、早いとこ終わらせましょうか」
「えっ、スズカさん手伝ってくれるんですか?」
「当然じゃない。ほかにすることもないし、それになにより……」
「なにより?」
「フクキタルが補修を受けることになったら、一緒に走れないでしょう?」
「……! スズカさん……! ありがとうございます!」
「ふふ、じゃあ早速取り掛かりましょうか」
「はい!」 - 37二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:15:05
「そういえばフクキタルってスペちゃんだけちゃん付けで呼ぶわよね」
「確かに言われてみればそうですね……スズカさんがいつもそう呼んでいる影響でしょうか」
「うーん……」
「それがどうかしたんですか?」
「いえ、その……スペちゃんだけ特別な呼ばれ方してるのが、ちょっと羨ましいなって……」
「へぇ……スズカさんもそういうこと気にするんですね」
「私のことなんだと思ってるの……。……それで、一つ頼みごとがあるのだけど」
「頼み事?」
「わ、私のことも、一回ちゃん付けで呼んでみてくれない……?」
「へ……?」
「私って普段呼び捨てかさん付けでしか呼ばれないじゃない? ほんの少しだけそういうのに憧れがあって……」 - 38二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:15:22
「そういうことなら……。……え、えっと……」
「フクキタル?」
「改めて呼び方を変えるのって、結構恥ずかしいですね……」
「そういうものかしら……」
「……よし。じゃあ……。……スズちゃん」
「……!」
「ど、どうでしたか……?」
「な、なんだか……想像してたより…………良かったわ……」
「そ、そうですか……」
「えぇ……」 - 39二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:15:29
「……その、私からも、一つお願いが……」
「何かしら」
「私のこともちゃん付けで呼んでみてくれませんか?」
「わかったわ。……えーと……。……確かにこれはなんだか気恥ずかしいわね」
「私もスズカさんにちゃん付けで呼ばれてみたいんです! お願いします!」
「……ふ、フクちゃん……?」
「はぅあ……っ!」
「どうしたのフクキタル」
「す、すごく良いです!」
「そう……フクキタルの感情表現はずいぶん特徴的ね……」
「すごく良かったですけど、こんなの毎回されてたら心臓が持ちませんし……やっぱりいつも通りのほうがいいですね」
「そうね……。……フクちゃん♪」
「スズカさんっ!?」
「ふふっ、たまにはこうやってからかってみるのも悪くないかも」
「スズカさぁん……」 - 40二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 01:39:07
「スズカさんって走りのフォーム綺麗ですよね」
「ありがとう」
「……ずいぶんと淡泊ですね」
「嬉しくないわけではないのよ? ただ何と言えばいいのかわからなくて……」
「そうですか……。……ところで」
「何かしら?」
「スズカさんって綺麗ですよね」
「なっ、何っ、いきなり、何を言ってるの!?」
「あっ、すっごい慌ててる。スズカさんも取り乱すことあるんですねぇ~」
「もう……! 突然変なこと言わないで……!」
「変なことじゃないですよ。スズカさんは綺麗です」
「えっ!? ちょっ、ちょっとフクキタル……!?」
「ほんとうですよ。私はスズカさんのこと綺麗で、かわいくて、かっこよくて、素敵なひとだと思ってます」
「えっ、えっ……!?」
「私はそんなスズカさんが大好きです」 - 41二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 01:39:13
「ううぅ……不意打ちはずるいわ……顔が熱い…………」
「ふふ、今のスズカさん、とってもかわいいですよ」
「むぅ……」
「いやー、かわいいスズカさんが見られて今日はハッピーですね! スズカさんはいつもかわいいですけど」
「私だってフクキタルのこと……その、かわいい、と思うわ……」
「ほえ?」
「それにとても優しくて、みんなに幸せになってもらおうと頑張るフクキタルはすごく素敵だと思う」
「わっ、私が!? いやいやそんな!」
「……フクキタルは自分に自信がないのかもしれないけど、私にとってあなたはとても魅力的よ」
「ひょえぇ!?」
「だから私はフクキタルのことが大好き」
「スズカさん……え、えへへ…………」
「ふふっ、さっきのお返しよ」 - 42二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 12:16:58
「ねぇ、フクキタル。最近なんだか悪いこと続きなの。どうしたらいいか占ってくれない?」
「スズカさんの頼みとあらば喜んで!」
⏱
「――ふんにゃか~、はんにゃか~……むむむ……これは……!」
「どう?」
「『親しい友人と落ち着いて過ごすと吉』だそうです!」
「ありがとう。それじゃあ早速スペちゃんのところに行ってくるわ」
「えっ!?」
「どうしたの?」
「あっ、いや……なんでもないです」
「……もしかして妬いちゃった?」
「いっ、いえそんなことは! スペちゃんがスズカさんの大事な友人なのはわかってますよ!」
「ふふっ、フクキタルってほんとわかりやすいわね」
「……バレちゃってます?」
「ええ。フクキタルって露骨に悲しそうな顔するんだもの」 - 43二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 12:17:05
「ひえぇ……恥ずかしいです……」
「フクキタルがそんなに私といたいならそれでもいいわよ」
「いえいえお気遣いなく! 『親しい友人』であれば私でなくても問題ないですから!」
「……じゃあ、私がフクキタルと過ごしたい、って言ったら?」
「……いいんですか?」
「もちろん。だってあなたといると落ち着くし、幸せだなって思えるもの」
「そ、そこまで言うのなら……」
「……ふふ。これできっと、明日も幸せね……」 - 44二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 21:45:44
「あっ、スズカさん。こんな時間まで走ってたんですね」
「……えぇ。だって走りたいもの」
「その……今日は晴れてますし、ちょっと立ち止まって星を見ませんか?」
「……そうね……ちょうど門限に合わせてクールダウンを始めようと思っていたところだし、付き合うわ」
「ありがとうございます!」
⏱
「それにしても……どうして突然星なんて。占いでもするの?」
「いえ、その……今日は星が綺麗だったので眺めていたら……スズカさんの隣で一緒に見たいな、って思って……気づいたらここに……」
「そう……」
「ご迷惑、でしたか……?」
「いいえ。私も誘ってもらえて嬉しいわ。フクキタルと一緒だと、いつもより特別に感じるわね」
「なんだかロマンチックですね……」
「ええ、とても綺麗……」 - 45二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 21:46:46
突然ですけど投稿は終わりです
フクスズが流行りますように - 46二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 21:52:37
ありがとう…
- 47二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 22:01:53