- 1二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:20:33
ウララ「うーん・・・・・・」
トレーナー「ウララ、珍しく少女漫画を読んでるのか」
ウララ「あっ、トレーナー。うん、ネイちゃんから借りたんだ」
トレーナー「ネイチャちゃんからか。あの娘もそういうの読むんだなぁ」
ウララ「それでね、この女の子が男の人とお出かけで手をつないでるだけではずかしくなっちゃってて、なんでだろーって思ったの」
トレーナー「どれどれ?うーん、デートのシーンか。ウララにはまだちょっと早いかもなぁ」
ウララ「でもでも、わたしネイちゃんと同い年だよ?」
トレーナー「いや、そりゃそうだけど・・・・・・こう、好きな人と手をつないだからとか?」
ウララ「そうなの?でもでも、わたしもトレーナーのこと大好きだけど手をつないでもはずかしくはないよ?」
トレーナー「その好きとはちょっと違うんだよな。まぁこれから学んでいけばいいさ」 - 2二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:21:00
ウララ「あっ、そうだ!トレーナー、デートしよ!」
トレーナー「えっ?」
ウララ「デートで手をつないでみればわかるかも!って思ったんだけど、どうかな?」
トレーナー「うーん、まあいいかな。じゃあ次の休みの日はウララとデートだ」
ウララ「わーい!楽しみー!」
トレーナー「それじゃあデートの日までにちゃんと宿題終わらせないとな」
ウララ「あっ、そうだった!トレーナ〜」
トレーナー「はいはい、手伝うからな」
ウララ「やったー!」 - 3二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:22:04
ウララ「えーっと、デートの鉄則その一、おしゃれな服を着るべし」
キング「ウララさん、珍しい雑誌を見てるのね」
ウララ「あっ、キングちゃん。今度トレーナーとデートするからマヤちゃんに借りてきたんだ」
キング「なるほどねぇ、トレーナーさんとデート・・・・・・えっ?」
ウララ「おしゃれな服ってなんだろ?いつものじゃだめなのかなー?」
キング「ちょ、ちょちょちょっと待ちなさい!デートって、あのデート!?ただのお出かけじゃなくて!?」
ウララ「うん!あれだよね、仲のいい男の子と女の子が手をつないでおでかけ!」
キング「て、手をつなぐ・・・いや、確かにそれもするけど」
ウララ「キングちゃんはデートしたことある?」
キング「えっ?え、ええ、もちろんよ!このキングともなればデートの10回や20回余裕でこなしてるわ!」
ウララ「さすがキングちゃん!」
キング(トレーナーと出かけたアレは、デートカウントでいいわよね、ええ) - 4二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:22:40
キング「それでウララさん?デート用の服装に悩んでいるみたいね」
ウララ「うん、そうなんだ。いつもの服じゃだめなのかなって」
キング「もちろんそれでもいいんだけど、せっかくのデートなんだから綺麗だとか可愛いだとか思って欲しいじゃない?」
ウララ「なるほどー、そのためのおしゃれかー」
キング「ウララさんはどうかしら?トレーナーさんとデートなんでしょ?トレーナーさんにどう思って欲しい?」
ウララ「うーん、えーっと・・・・・・前にキレイって言われたらうれしかったなー・・・・・・アレは走りのフォームの話だったけど、えへへ」
キング(あら、なかなか女の子してるじゃないの)
キング「ならばより一層おしゃれな服を着るべきね。ウララさん、明日は私とデート服を買いに行くわよ!」
ウララ「うん!よろしくね、キングちゃん!」
キング「おーっほっほっほ!このキングに任せなさい!」 - 5二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:23:30
─デート当日─
ウララ「トレーナー、お待たせーっ!」
トレーナー「おっ、ちゃんと時間通りに来れたな、ウララ」
ウララ「えへへ、待たせちゃった?」
トレーナー「いや、全然待ってないよ」
ウララ「ほんとにー?漫画だとそういうのってだいたい待ってた人が言うんだよー?」
トレーナー「待ってなくても言うだろ」
ウララ「それもそっか!」
トレーナー「それにしても、今日はおしゃれにしてきたな。白いワンピースに麦わら帽子か、似合ってるよ」
ウララ「ほんと!?えへへー、キングちゃんといっしょに買いに行ったんだ」
トレーナー「なるほど、道すがら話は聞こうかな。それじゃあ行こうか」
ウララ「うん!」 - 6二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:24:07
ウララ「それで、どこに行くの?」
トレーナー「デートだからってあんまり気取って楽しくないと本末転倒だから今日は遊園地に」
ウララ「ほんと!?やったー!」
トレーナー「ウララも歩きやすい靴で着てくれてるしな」
ウララ「キングちゃんがね、真の女はデートで男に気遣わせないようにするのよ!ってこのクツを選んでくれたんだ!」
トレーナー「うんうん。ヒールとかにも憧れるかもしれないけど、慣れないとあれは辛いらしいからなぁ」
ウララ「でもでも、ワンピースは自分で選んだんだよ!キングちゃんにどれがいいかな?って聞いてから選んだけど・・・・・・」
トレーナー「自分で選んだ服を見せたかったんだろ?いいじゃないか。明るい女の子の感じが出てて好きだよ、俺は」
ウララ「はわっ!?えへへー、そっかー。トレーナーも好きかー」
トレーナー(正直最初見た時ドキッとしたしな) - 7二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:24:34
ウララ「トレーナー、何から乗る!?何から乗る!?」
トレーナー「そうだな、ウララは何に乗りたい?」
ウララ「えっとねー、ジェットコースター!」
トレーナー「よし、じゃあ行こう!」
ウララ「うん!あっ、でもトレーナーはいいの?」
トレーナー「もちろん。デートでの男の役割は女の子を楽しませることだからな」
ウララ「そっかー。それじゃあわたしはいっぱい楽しむね!」
トレーナー「おう、任せた!」
ウララ「うん!いこいこ!」
トレーナー「あっ、手をつなぐのはいいけど引っ張らないでくれー!」 - 8二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:24:56
ウララ「メリーゴーランド楽しかったー!」
トレーナー「写真撮ってもらえてよかったな」
ウララ「うん!」
トレーナー「それじゃあそろそろお昼ご飯にしようか。売店は・・・・・・」
ウララ「あっ!トレーナー、あのね、わたしお弁当作ってきたんだ!」
トレーナー「え、ほ、本当に!?」
ウララ「うん!あのね、ライスちゃんたちにデートのこと話したらね」 - 9二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:25:31
ロブロイ「やっぱりデートといえば手作りのお弁当ですよね」
ライス「ライスもお兄さまとお出かけする時はたまにお弁当作ってあげるんだ。そしたらすごく喜んでくれるんだよ」
ロブロイ「私もしますよ。やっぱり喜んでくれますから」
ウララ「お弁当かー。よーし、がんばって作っちゃうよ!」
ライス「うん!あっ、せっかくだからいっしょにつくる?」
ウララ「えっ、いいの!?」
ロブロイ「ライスさんとは元々その日に本屋巡りをしようと言う話になってまして、せっかくだから外でお弁当というのも乙ですよね」
ウララ「それじゃあよろしくおねがいしまーす!」
ライス「うん!おいしいのつくろうね!」
ロブロイ「トレーナーさんを驚かせちゃいましょう!」 - 10二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:26:21
ウララ「それでね、今朝早起きして作ったんだ!それがこれ!」
トレーナー「おお、お弁当だ・・・・・・!母親以外の手作り弁当なんて初めてだ・・・・・・!」
ウララ「それじゃあいただきます!」
トレーナー「いただきます」
ウララ「んーっ!ニンジンコロッケおいしーっ!」
トレーナー「おお、ちゃんとおいしい!」
ウララ「だってライスちゃんとロブロイちゃんがいっしょに作ってくれたんだもん!」
トレーナー「いやいや、それだけじゃない。ウララの愛情がこもってるからおいしいんだよ」
ウララ「ほ、ほんとに?えへへ、そうかな・・・・・・あっ、そうだ!」
トレーナー「?」 - 11二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:26:45
ウララ「トレーナー、はい、あーん!」
トレーナー「えっ!?あ、あーん」
ウララ「どう?もっとおいしくなったでしょ?」
トレーナー「うん、おいしくなった!」
ウララ「えへへ、やったぁ!漫画でもこうやって食べてたんだよね」
トレーナー「なるほど、漫画でも・・・・・・それじゃあ俺もお返ししようかな。ウララ、口を開けて」
ウララ「あーーーん!」
トレーナー「はい、どうぞ」
ウララ「うん!おいしーっ!トレーナーに食べさせてもらうとなんかいつもよりおいしい感じがする!」
トレーナー「ははは、それはよかった」 - 12二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:27:25
ウララ「観覧車だー!みんなちっちゃくなっちゃったねー!」
トレーナー「そうだな。ほら、ウララ。夕日が綺麗だ」
ウララ「あっ、ほんとだ!お日様がオレンジ色になって海がきらきらーってなってて!」
トレーナー「どうだ?今日は楽しかったか?」
ウララ「うん!トレーナーは楽しかった?」
トレーナー「うん、もちろん。ウララといっしょに遊べて楽しかったよ」
ウララ「わたしも!トレーナーといっしょで楽しかった!」
トレーナー「それはよかった」
ウララ「あっ、でも・・・・・・やっぱり手をつないではずかしくなるのはわからなかったなーって」
トレーナー「ま、そういうのはこれからかな」
ウララ「ううん、わかんなくていいや!」
トレーナー「いいのか?」
ウララ「だって大好きな人とはずかしくて手をつなげないよりも手をつなげた方が楽しいもん!」
トレーナー「それもそうだな。ウララは賢いな」 - 13二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:27:58
ウララ「えへへ。トレーナーはわたしのこと大好き?」
トレーナー「もちろん大好きだぞ」
ウララ「ほんとに?」
トレーナー「もちろんだ」
ウララ「それじゃあね、ちゅーしちゃう?」
トレーナー「えっ!?」
ウララ「漫画だとデートの終わりにちゅーして終わってたの!ちょっとはずかしいけど、トレーナーもわたしも大好き同士ならだいじょーぶだよね!」
トレーナー「いや〜、それは〜・・・・・・」
ウララ「・・・・・・だめ?」
トレーナー「そうだなぁ、ウララがもう少し大きくなって、学園を卒業するくらいになってからだな」
ウララ「そっかー。それじゃあ約束だね!そつぎょーのときにはまたここに来ようね!」
トレーナー「うん、約束だ」
トレーナー(きっとウララの顔が真っ赤なのは、夕日に照らされているからだろう)
トレーナー(そして俺の顔が少し熱いのも、夕日が照らしているからだろう) - 14二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:28:46
【おまけ】
ウララ「って感じだったよ!」
キング「ウララさん、なかなかのやり手ね」
スペ「自然な流れで卒業後デートの約束を取り付けてますね」
グラス「もしかすると将来はとんでもない大物になるかもしれませんね」
スカイ「手を繋いで駆け出す様はまさにウララって感じだね」
エル「エルはさらっと食べさせあいっこしてるところに強さを感じましたよ」
スカイ「まあ朝帰りとかはしてないしまだまだ・・・・・・」
ウララ「え、朝帰りって?」
キング「スカイさん!ウララさんに変なことを教えないで!」
ウララ「ねえねえキングちゃん、朝帰りって」
キング「そ、そういうのは大人に聞くべきよ!そう、それこそあなたのトレーナーさんとかね!」
スペ(あっ、これ後で巡り巡ってキングちゃんとセイちゃんに返ってくるやつだ)
グラス(ウララちゃんのトレーナーさん、がんばってください)
「栄養補給」のヒントレベルが3上がった - 15二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:31:40
- 16二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:32:26
- 17二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:35:03
良いものを見た
- 18二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:41:42
おお……素晴らしい……
- 19二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:45:33
甘いな…甘い…
- 20二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:49:02
めっちゃよかった
- 21二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 18:52:16
- 22二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:00:06
この演出を見てるとトレセン学園百人一首大会見たいなネタが読みたくなるね……
- 23二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:05:48
凄いいっぱい書いてくれて嬉しい
- 24二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 20:02:33
花丸です!