- 1二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:33:27
今年も、新入生の皆さんが入学する季節を迎えた。それぞれの憬れや信念を胸に、学園の大きな門を叩いて来た。
(私も、一族を背負う者として、後輩たちを導くウマ娘として。より一層、精進しなければ―――)
その時、一迅の風が傍を吹き抜けた。足元に散っていた、桜の花びらを攫って。
……花びらは風に乗り、果たしてどこへ向かうのか。ふと、そんなことを思った。
「ルビーさーん!!」
名前を呼ばれ、後ろを振り返る。
桜色の総髪と赤い鉢巻をなびかせながら、彼女はパタパタとこちらに駆け寄ってくる。
「えっほ、えっほ……ふぅ〜……」
(……私としたことが、つい目を離してしまいましたね。)
申し訳なく思いつつも、自分に頑張ってついてくるその姿が、密かに微笑ましかった。
「あ! ルビーさん、見て!」
彼女が指差す植え込みに近づいてみると、濃いピンク色の花が咲いていた。
「キレイだね〜。ねえ、これ何て言うお花なの?」
興味津々といった具合にこちらに向けられる彼女の笑顔に、わずかに胸が高鳴った。 - 2二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:33:55
- 3二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:37:05
昨日、散歩の途中で見つけたツツジがとてもきれいだったので書きました。
今日はあいにくの空模様ですが、雨音に耳を傾けつつ静かに過ごすのもいいかな、と思ったりしてます。
チームの後輩たちに|あにまん掲示板中等部だと思われていたことを知ったダイイチルビーbbs.animanch.com