- 1二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:35:25
「……いや、失礼。すでに、彼とは」
「いえ、お気を使わせて申し訳ございません」
ここだけ、FREEDOMの前にラクスがキラに別れ話を切り出してしまっていた世界線 - 2二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:38:44
「隊長、最近、ずーっとぼけーっとしてるな」
「そりゃそうでしょ。あんた余計なこと言ってないでしょうね」
「……言うわけないだろ」
「……ごめん」
「何よあんたら、辛気臭い顔して」
「アグネス……あんた、隊長になんか言った？」
「何も？だって今さら、あの人に声かける必要なんてないじゃない」
「……うわ」
「さすがにそれはどうなんだ、アグネス……？」
「やっぱり時代はアスラン・ザラよね」
「こいつ本当……」
「せめて隠しなさいよ、そういう態度」 - 3二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:39:59
アグネスがアグネスしてる
- 4二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:41:40
「……アスラン？どうしたんです？」
「……なんでもない」
「しょうがないじゃないですか。男と女のことですよ？そういうこともありますって」
「キラとラクスは……！！」
「私から見たら、まさに恋愛でくっついた男と女って感じでしたけどね、あの二人。
別れる時は別れると思いますよ？それと、そろそろ時間です」
「……すまない。メイリンに当たってもしょうがないな」
「はいはい。じゃ、お仕事ですよ」 - 5二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:44:08
- 6二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:46:15
このレスは削除されています
- 7二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:47:49
「彼女に会ってどうするんです？いまさらあなたには関係ないでしょう？」と煽り散らすオルフェ
- 8二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:47:49
―――キラ。別れましょう。
しばらく、家を留守にしていた翌日。
とりとめのない話をしていた時、切り出されたのはそんな言葉だった。
あまりにも突然なその言葉に、え、と僕は次の句を失っていた。
彼女は、僕を戦いから遠ざけたい、と言った。ただ、それが僕と彼女が別れることと、どう繋がるのか、よくわからなかった。
思考が止まっていた。いやだ、とすら言えなかった。子供のように駄々をこねる気力すら、その時の僕にはなかったのだろう。
一日もたたないうちに、僕は自分の私物を数点だけ持って、ミレニアムに戻った。大切な写真。それだけでいい。
あの家にあるものは、そのほとんどが、僕がラクスと住むために買ったものばかりだ。
……ただ空虚になった自分を、仕事という物で縛ってくれる存在は、その時ばかりは嬉しかった。
なんでだろう、と考え始めたのは、作戦行動に入ってから。
……何かを必死でやろう、という気には僕はもうなれなかった。だってその原動力がもう、なかったのだから。 - 9二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:52:20
「ヤマト隊長、申し訳ございません、作業の遅れが出ております」
「……わかりました。大尉、急ぐことはないですよ」
「……は？」
「冷静に考えると、アレは強大すぎます。
僕の方でも再度運用やOS面を見なおしますから、しっかり、皆の出来る範囲でいいから進めてください。
現状でも、ミレニアムのリソースは限界です。スタッフに負担がかからないように」
「はっ……しかし、よろしいのですか？」
「急いでも、しょうがないです。それで、見なきゃいけないものが見えなくなってもしょうがないですから」
「はっ……申し訳ございません、ヤマト隊長！全く、君たちは何を―――」
「……僕みたいに、さ」 - 10二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:52:40
その状態でも大分無双出来てしまうのが分かるキラ
- 11二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:54:39
隊長がアレだからシンがルナのこと
隊長にノロケなさそう
キラにルナのことのろけてんの
キラがラクスとうまく行っていると思っているからだろうし
別れてあからさまに気落ちしているキラに
さすがのシンもルナのこといわなさそう - 12二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:58:23
「ヤマト隊長。よろしいのですかな？」
「え……どうしました、艦長？」
「以前は、あれほどまでに急務だとおっしゃっていたのに」
「……どれだけ力を持っても、それはただの一場凌ぎです。
根本的に、現状を変えるには、人の意識が変わるか……そもそも、戦っている人たちが疲弊するのを待つしかありません」
「革命でも、起こすおつもりで？」
「僕には無理ですよ……知ってるでしょう？」
「……どう言ったらいいのかわかりませんな」
「すいません、気を使わせて」
「では……どうですか、一杯。プラントの店は、オーブの店には劣るかもしれませんが」
「……ごめんなさい。宿舎で、考えたいことがあって」
「一人で考えると、よろしくない方向に思考が向かってしまいますよ？」
「大丈夫です……昔から、考えることには慣れてるんです。むしろ、最近は何も考えてなかったんだな、って思うことばかりで」
「あまり気を落とされぬよう」
「ありがとうございます、艦長」 - 13二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 07:58:29
正直映画序盤のアレがもっと酷くて更に拗れたらこうなってもおかしくないかなってのはある
ワーカーホリックすぎてボロボロになってたらもう休んで…てなる - 14二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:01:54
そもそも戦いから遠ざけたいんだからミレニアムから降ろすし、隊長の座からも下すのでは
- 15二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:03:32
- 16二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:04:33
- 17二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:04:55
仕事を頑張ることもない。ほどほどに終わらせて、ただ一人、家で考える。
昔、アカツキ島の海を眺めていた時のように。
たった一人、虚空を眺め続ける。
……こうやって、色々と考えた時期はあった。かつての2週間。あるいは2年間。
その時は、いつも甲斐甲斐しく世話を焼いてくれてる人がいた。
でも、今の僕は一人だ。
「でも……本当は、それが普通なんだろうな」
当たり前のこと。支えてくれる人がいる人と、いない人がいる。当たり前のことだ。
なまじ、ずっと彼女が側にいてくれてたから、僕はそんなことも忘れてしまっていた。
"トリィ！"
「……そういえば、ブルー、置いてきちゃったな」
自分の物ではないのに、そんなことを言う自分に苦笑する。
彼女は今も、コンパスの総裁として忙しく働いている。でも一方僕は、完全に気が抜けてしまってこの有様だ。
仕事はほどほどに。8割程度の力でできることをやってしまって、定刻通りで宿舎に、あるいは艦内の個室に帰る。
そのまま、ぼんやりと宙を見つめて、考え事をして。気を失うように眠る。
考えることは、たった一つ。
かつて、僕はいつまで頑張ればよいのだろう、なんて傲慢なことを考えていたことに対する自嘲。
僕は今、どうやって、何を頑張ればいいのだろう。 - 18二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:05:45
- 19二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:07:30
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:07:44
- 21二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:09:56
- 22二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:10:49
「……ふーむ」
「コノエ艦長」
「ハインライン大尉。どうしたかね？」
「いえ、ヤマト隊長のことについてご相談が」
「ああ、露骨に気落ちしているな」
「ですが……」
「ですが？」
「開発面での効率は上がっております」
「……なに？」
「おそらくは、元々ストレスをかけすぎた状態で、作業をされていたのではないかと」
「まさかそんな……」
「家庭内に元々不和があったなどという噂は聞いたことはありません。となると、隊長自身の心持の問題ではないかと思われます」
「……これが、天稟、というものなのかな」
「わかりませんが、少なくとも部隊運用において問題は生じておりません」
「あまり外に漏らさないように。特にヤマト隊長には。最愛の人に捨てられた結果、歯車が上手く回るなど、彼が知ったら……」
「わかっております」 - 23二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:13:13
別れていてブルー持ってないと
アルテミスで助けるの大変そうと思ったけど
キラがそこまで必死になって助けに来てくれたで
ラクスもキラを本当はまだ好きって
自覚するきっかけになるのかな - 24二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:13:23
実際本当に上手く行きそうなの酷い
- 25二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:14:18
- 26二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:15:06
- 27二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:15:51
- 28二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:16:39
その場合大体どっちか死ぬな、ガンダムだと
- 29二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:18:13
「カガリさん。以前お話ししたことですが……」
「無理だぞ」
「え？」
「無理に決まっているだろ。そもそもコンパス自体が、キラの能力をあてにして沿革された組織だ。
まだキラの後継者もいない。引継ぎもできていない。そんな状況であいつを下すわけにもいかない」
「そんな……！！」
「いくら言ったって無駄だ。コンパス総裁が何と言おうと、出資者であるオーブはそれを認めない」
「……では、どうすれば」
「どうもこうもない。それ以上同じことを言うなら、お前を総裁から罷免する」
「……カガリさん」
「お前に何を言われても、私は痛くないぞ？
そして、アスランからもお前は絶対に考えを変えないだろうことも聞いている。
この件について、私とお前は平行線だ。絶対に私が折れることはない。
たとえ、お前が総裁をやめてもな。お前が総裁でなくなることより、キラがコンパスから消えることの方が致命的なんだ」
「では、ファウンデーションの件については」
「こちらで判断する。今のお前に冷静な判断ができるとは思わない。
ぎりぎりまで交渉を引き延ばす」
「……わかりましたわ」
「情に訴えようとしても無駄だぞ。私にとって、今のお前はただの友人にすぎないからな」 - 30二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:20:51
ラクスがオルフェの洗脳を解けなくて
メイリンがディフェンダー届けてオルフェごとラクス叩き斬るんじゃねえか？ - 31二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:21:13
(さてはラクスも頭ハツカネズミになったな？まったく…コーディネイターでもバカはバカだな、やっぱり)とか思ってそうなカガリ
- 32二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:23:25
「……はぁ」
「カガリ姉さま」
「全く……ラクスも、あいつの何を見ていたんだか。
限界だったと言っても、やりようはあっただろうにな……」
「でも、どうするのですか？」
「これは、コンパスのとある筋からの報告書だ」
「……えぇ？本当ですか？」
「医療系のデータからも間違いないだろうな。キラは……まだ壊れていない」
「ですが」
「もしかしたら、原因をとっぱらったから治ったのかもしれないけどな。
そうすると、原因は、なあ……それはそうだろうけども。いや、多分あいつのメンタルが原因なんだけども。
荒療治にもほどがある……これじゃあ、私が悪役じゃないかぁ……」
「お察しします、カガリ姉さま……」
「アスラーン……ああくそ、お前の元婚約者と親友、一体なんなんだよぉ……」
「一応キラ様はカガリ姉さまの弟では……？」
「うるさい！！恋人に捨てられたらパフォーマンス上がるやつが弟とか嫌すぎるだろ！！」 - 33二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:25:58
キラの考えすぎるのが行き過ぎてパフォーマンス落としてただけじゃないかな～
- 34二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:28:56
「……えーっと。アスラン、聞きました、アレ」
「ああ……」
「どうするんですかコレ」
「どうすればいいんだろうな……とりあえず、ファウンデーションはクロだな。
カガリが思い切って交渉の引き延ばしを決めてくれて助かった」
「でもどうするんですかコレ」
「俺に聞かれても困る」
「多分アスランにしかどうにかできないと思いますけれど」
「俺にどうしろと言うんだ！最初はキラを殴ろうと思っていたら、むしろ精神状態は好転しただと！？
それじゃあ何か！あいつら、あんなに四六時中くっついていて、ストレスしか感じてなかったとでも！？」
「あーいや、そうじゃないと思いますよ？しばらく会えなくなって、思考が斜め上の方向に行っただけじゃないかと。
結果として思い切りのいいラクス様が別れ話切り出して、メンタル参っちゃってたキラさんがそのままそれ受け止めたんじゃないですかね」
「話せ！！他のやつに相談しろ！二人とも！！」
「それキラさんとラクス様に言ったらどうです？」
「だからオーブに戻っているんだろう！」
「そうでしたねー」 - 35二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:30:16
映画序盤見てると解像度高い(思い切って突き放されたら茫然として無意識に手を抜く様になった結果無理しなくなって結果的に効率が上がった上に健康)
- 36二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:31:06
- 37二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:31:15
こっちのルートだとキラ以上にラクスにアスランパンチが必要な気がしてくる
- 38二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:31:32
しかしよく見るとあれだ運命序盤のアスランとカガリだ言葉足らず
- 39二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:34:45
「ごめんね、シン。迷惑ばかりかけて。
前線はお願いするよ……死なないでね？」
「は、はい！」
「ごめん」
「ま、任せてください！！」
「ルナマリア、シンの援護をお願い」
「了解です」
「アグネス、僕と後方で避難誘導を」
「私も前線で！！」
「命令だよ、これは。無理なら、ヘルベルトさんに代わってもらう」
「……っ！？」 - 40二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:36:10
復縁させるにしてもきらから行くようにしないと
ラクスから行かせたら拗れる - 41二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:42:53
……今の僕に、戦闘にたって目まぐるしく変わる戦況についていくことはできない。
でも、誘導ならできる。
人を助けたい。人を救いたい。平和をもたらしたい。その気持には嘘はない。
ずっと考えていたおかげで、なんとなく自分の気持ちに整理はついた。
それでも、認めたくないものはあるけども。彼女の持っていたハロの言葉を思い出し、心が疼く。
今の僕は、どうしようもなく弛んでいる。せめて、他の人の迷惑にならないよう立ち回らないといけない。
流れ弾をシールドで弾き、避難民に倒れこむモビルスーツを弾き飛ばす。
一呼吸で敵の武器を弾き、なるべく命を奪わないよう、蹴り飛ばして誘導を続行する。
「こちらは世界平和監視機構、コンパスです！こちらの指示に従って避難してください！」
女の子にフラれて落ち込んだことで、他の人が死ぬなんて、溜まったものじゃない。
シンなら、大丈夫。ルナマリアと一緒にいる彼なら、きっと今の僕なんかより上手く戦えるはず。
「アグネス！！深追いするな！」
こうやって見ると、あの二人はよく連携が取れているけど、どうもアグネスは突っ走りがちだ。
戦場を俯瞰する。全員倒せば戦いは終わる。それはそうだが、相手が戦力が残っている状態で引かせればいい。
なまじ一方を叩きすぎれば、もう片方が調子に乗る。
……カガリがそんなことを言ってたっけ。 - 42二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:47:27
メンタルデバフ酷すぎて一人で抱え込まなくなったのは良いことなのか悪いのか
- 43二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:47:54
最愛の人と分かれた結果円滑に仕事回してるって酷い（白目）
- 44二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:51:20
確かにラクスは僕の全てだった。
でも、それが失われても、僕には残っているものはある。それに、ラクスは今でもコンパスの総裁をやっている。
僕は彼女を愛している。それなら、せめて彼女を助けなきゃ、嘘だ。今までの自分が嘘になる。
戦場に立って、思考がクリアになっていく。結局、僕は戦ってばっかりだ。あるいは、そんな僕が嫌になったのだろうか。だけども。それでも。守りたい世界は、ある。
ラクス。カガリ。アスラン。他のみんな。そのためになら、戦えるはずだ。たとえ捨てられても、たとえ一緒にいられなくとも。まだ気持ちは落ち込んでいるけど、大切なものがなにか、どうするべきかはわかっていく。
戦場が、見えている。ゾクリ、と背筋が震える。視界の端。それは、アグネスが避けられない射線。咄嗟にシールドを射出する。
「アグネス！敵に背を迂闊に向けるな！ルナマリア！シンは大丈夫だから、アグネスの援護を！」
遠目に、シンがデストロイ相手に手こずっているのが見える。隙が必要だ。
「シン！援護する！！」
「はい、隊長！！」
射線は通っている。射程は足りている。他の機体と同時に、一気に敵を撃ち抜き。
全速力で牽制のつもりでデストロイに接敵する。
次の瞬間、僕より一足早く、シンがデストロイを撃破した。 - 45二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:52:43
本編開始が半年遅れてもこうなってそうな辺りリアリティがすごい
すごく丁寧な文で１の手練れを感じる - 46二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:56:47
絶妙にあり得た具合がお辛い
カガリが塩対応なのも介錯一致でおつらい - 47二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:58:01
「シン、ありがとう。お疲れ様」
「……はい！」
「ルナマリアもね」
「はい」
「アグネスは後で訓練を追加。明日シミュレーター室に来るように」
「……はーい」
「僕は上官だからね？あまり目に余るようなら配置換えをお願いするよ。
ハーケン隊に行きたいなら止めないけどね」
「ひっ……す、すいませんでした！」
「じゃあ……あ、艦長」
「お、お疲れ様……キラく……ヤマト隊長」
「ヤマト准将以下４名、乗艦許可願います」
「……おい、坊主。あんまり気落ちすんなよ？」
「フラガ大佐！！」
「いや、こういうのは早めに言った方がだな……」
「ムウさ……フラガ大佐は少しズバズバ切り込みすぎじゃないですか？」
「……おい、大丈夫かキラのやつ。あまりにショックで人格変わってないか……？」
「知らないわよ、もう……？」 - 48二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:03:51
「隊長って、あんな顔する人だったっけ……？」
「いや、見たことない……」
「ほら、アグネス。まだ遅れてる。そんなんじゃシンの代わりにジャスティス乗ろうだなんて夢のまた夢だよ」
「や、ちょ、手加減……！？」
「そもそもジャスティスは元々誰が乗ってたかわかってて言ってる？
アスランの代わりになれる自信がないなら、そんなこと言わないでよね」
「あ、あーっ！？また、またメニュー追加ぁ……」
「シンと僕の対戦成績は見たことあるよね？それに追いつけるぐらいになったらジャスティスどころかフリーダムに乗ってもらってもいいから」
「ほ、本当ですか！？」
「その代わり、僕の分も仕事してよね？」
「ひ、ひーっ！？」
「俺も見たことねえな……」
「サイくんとか、ミリアリアさんなら知ってたりするのかしらね……」 - 49二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:06:36
このレスは削除されています
- 50二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:07:28
まるで議長が求めた戦士としてのキラじゃん
- 51二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:07:44
- 52二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:09:14
これ草葉の陰でクルーゼもすげぇ渋面になってそう
「こんな君たちを見たかったわけではないのだがね…」みたいな感じで - 53二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:10:17
逆にちゃんと隊長しとる…
１人で戦場帰るワンマンアーミーじゃなくなっとる…
キラ以外の人はちゃんとエースパイロットでもある程度指揮権あったし指揮してたけど（ザフトレッドさんとか）
キラはマジで孤独に戦ってたなぁと実感 - 54二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:12:09
ラクス失ってそこまで無理する必要無くなっちゃったのがプラスに働くとは皮肉なもんだなって( ;´･ω･`)
- 55二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:12:16
家に帰っても、彼はいない。
休日に一人家でいても、やることはない。
ハロと戯れ、聞いてくれる人のない歌を歌う。広い家の掃除は、彼が整備してくれたロボットがやってくれている。
料理するのが好きだったけれど、今はそれをすることもない。
何度も思い出す。別れ話を切り出した時の彼を。
茫然として、泣くこともなかった彼。彼から涙を奪ったのは、私だ。
うぬぼれでなければ、彼は私のために戦っているはず。だから、私がその関係を断てば、自然と優しい彼は戦場から離れるはず。
そう思ってた。そう、思っていた、のに。 - 56二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:17:36
「なあ、キラ。本当に大丈夫か、お前……」
「いえ、大丈夫です。色々考えちゃったし、今でも未練はありますけど」
「なら、いいんだけどよ……」
「でも、ラクスにフラれて、僕が気落ちして、そのせいで人が死ぬ方が、ずっと悲惨ですよね」
「……」
「……」
「どうしたんです、マリューさん、ムウさん」
「その……悪い……俺たちのせいだよな……」
「私が、キラくんをアークエンジェルに乗せたから……」
「ちょ、ちょっと！？」
「無理すんなよ……泣いても、いいんだぞ……」
「ごめん……ごめんなさい……！」
「ふ、二人が泣いてるじゃないですか！？」
「……隊長ってあんな感じだっけ……」
「なにアグネス、私みたいなこと言って」
「疲れてんのよぉ！！なんなのよ、この間まで放任主義だったのに、急にスパルタになるなんて……」
「でもなんか、憑き物とれた、って感じだよなあ」
「シン、あんたそれ絶対隊長に言うんじゃないわよ」 - 57二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:18:20
キラの心が軽くなる分、ラクスの心が重くなる…
- 58二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:24:55
天秤かよ
- 59二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:26:35
天秤のよう微かな揺れ理性をかき乱す～♪
- 60二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:26:39
微かな揺れ
- 61二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:28:59
言い方悪いけど、こうなるわな
オーブ主動でカガリ(オーブ代表)がキラ(オーブ軍准将)に依頼したことを総裁とはいえラクス(プラント)の一存でどうこうできる問題ではないからな
ラクスという柱一本で支えていたと思っていたものが、その柱を失っても実は細い柱が沢山彼を支えていたんだから
むしろラクスと離れたことで周りが見えるようになったというべきか - 62二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:31:48
「さて、どうするアスラン」
「わざわざ時間をとってもらってすまない、カガリ」
「本気でどうする。ラクスは露骨にまずい状態だぞ。
自分から別れ話を切り出しておいて……」
「あいつは、自分がいなくてもキラは幸せになれると思ってたんだろうな。
そのくせ、自分がいなくてもキラが戦い続けられるとは思ってなかったらしい」
「だよなあ……あいつ絶対キラは負けない！って思ってるところある癖に、キラが傷つくのは嫌だとか言ってるしなあ。
でも根本的に、キラはラクスいなくても戦うだろ、普通に。初めて会った私をシェルターに放り込むやつだぞ」
「ラクスにとってはそうじゃなかったんだろう。カリダさんにも当時の話を聞いたが、キラがもう一度戦い始めたのは、ラクスが襲われたことが直接の原因だ。
ラクスの視点では、キラはラクスのために戦っているように見えたんだ」
「うぬぼれだよなあ……」
「ただ、ラクスに切り捨てられても、あいつはラクスのために戦っているんだろうな」
「そっちも重いよなあ……というか、キラって結構ヤバくないか？」
「だから少し雑に扱っても大丈夫だと前から言ってるだろ」
「いや、そっちの意味じゃなくてな？愛の大きさとか重さ的にだな？……ああいいや。お前も同類だし。
で、絶対にラクスは前言撤回しないよな」
「だからキラの方から動かすべきだ」
「ラミアス大佐からは、やけぼっくいには容易に火が付く、という非常に心強い助言をもらってるぞ。
頼むぞアスラン、お前にしかできない任務だ」
「任せろとは言いたくないな……」
「今のラクスに外交などさせられない。最悪、キラが矢面に立ってもらわなきゃいけなくなる。あの外交経験皆無の上に、政治なんてさっぱりなあいつにだ。その事態を回避するためにも……コンパス存続がかかっている。頼むぞ」 - 63二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:32:34
- 64二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:33:50
短期的にはよく見えるけど長期的にはアカンというのはよくあるよな。
- 65二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:34:49
- 66二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:35:11
なお柱の一本に核爆弾が仕込まれてる模様
- 67二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:35:17
これDPの証明者というか「完璧なオルフェ」になってない？
心が常に凪いでいるから性能だけを十全に発揮できるし、その事に疑問も抱かず淡々と役割を全うできて悩まない… - 68二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:35:43
キララクセフレックスの電波を受診した
- 69二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:35:54
逆も然り
- 70二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:40:44
ラクスと離れたことで周囲がよく見えるようになったね冷静になれて良かったねとは
まあ普通に考えてたらそうは思わんよな…
周囲も困惑してるけどこっちの方がいいねとはなってないわけで
どう見ても逆カンフルが一時的に変な作用起こしてるだけだし
- 71二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:40:47
- 72二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:42:05
今日もまた、仕事は適当に切り上げて、宿舎で呆けている。
戦うことについて考えるのはもうやめた。今はずっと、ラクスのことを考えている。
誰もいない。物もない。今の僕には何もない。でも、ある。戦う動機は、ある。
だからそれでいいのか、と言われると、それは嫌だ。でも、どうしようもない。だって、捨てられたのだから。
次のミレニアムの作戦地は、ファウンデーション。
ラクスも同乗するらしい。参った。どうしたらいいのだろう。
会えるのは嬉しいけれど、彼女はそうではないだろう。僕自身、彼女と会ったとき、何を話せばいいのかわからない。
いや……今なら、サボりがちとはいえ、仕事は回せているけども。彼女と会ったら、どうすればいいのかわからない。
溜息をつく。
考えても、考えても、答えは出ない。
戦う理由はある。戦う動機もある。だが、彼女と会って、何を話せばいいのかなんて、わからない。
あんなに一緒だったのに。もう、僕から彼女に話せるものがない。
本当に？伝えたいことがあるのではないか。伝えたいことが。
(BGM:あんなに一緒だったのに) - 73二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:48:17
「……何の用ですか、アスラン」
「いや、友人を捨てた女の顔を見に来ただけだ」
「あの動画、なんのつもりですか」
「憑き物が落ちたような顔だっただろう？俺も、あいつのあんな顔、随分見てなかった。
それこそ……コペルニクスにいたとき以来か」
「何を言いたいのですか」
「自惚れていたな。自分が指示すれば、コンパスの人事は通るなどと。そんなはずないだろう。
カガリが文句を言ってたぞ？それがまずここに来た理由の一つ目だ」
「……カガリさんもあなたも！キラが、どんなに、無理をしているか、わかっているでしょうに……！！」
「そうだな。今だってそうだ。だが、あいつはそれを選んだ」
「私が選ばせたのです！」
「違うな……そうか。お前は知らないのか。そうか」 - 74二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:53:00
- 75二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:53:39
アスランに言葉でのコミュニケーションを頼むってこと自体が割と最後の手段というか異常事態だからな…
- 76二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:53:52
だってアスランだよ？
- 77二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:55:18
＞「違うな……そうか。お前は知らないのか。そうか」
これどう言う意味？
- 78二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 09:58:36
訳知り顔に笑うその顔に、腹がたった。
私は、ずっと彼の側にいたのだ。2年間。そして、少し前までも。
だから、彼の苦しみも。彼の思いも。私が一番わかっているはず。
「あいつはな、『覚悟はある』と言ったんだ。デスティニープランを潰そうとした、その時に」
「……だから、なんだというのです！」
「そもそも、お前が惚れた男は、他人の意図で自分の意志を変えるような男だったか？
それもわからなくなったか、ラクス・クライン」
「なに、を……」
「あいつは……俺と、戦うことを選んだんだ。コーディネイターなのに。ナチュラルの船に乗って、な。
キラが、お前の意図ごときで、自分の意志を変える男じゃない。
たとえ変えたとしても、お前の意図などは些細な問題のはずだ」
「……」
そうだった。彼は、いつだって、そうだった。
優しい彼。だけど、強い彼。心がボロボロになっても、隣にいる誰かのために戦う彼。
隣にいる誰かのために、かつての友人とすら干戈を交える彼。
止めようとしても、止まらなった。戦わないでほしいと言っても、戦い続けていた。
そんな彼が、私という支えを失っただけで、戦うのをやめるだろうか。
「まあ、お前に捨てられたら、戦うのをやめる可能性もあったと思う。あいつは甘ったれだからな。
が……あいつにとって今の職場は悪い環境じゃなかったんだろう。
少なくとも、恋人にフラれただけで放り出すような場所じゃないぐらいには、大切だったんだ。
そして、ただ別れ話をされただけだったから、あいつの心の傷もそこまで深くはならなかった。
もし、お前がキラを殺せ、と命じていたら、あいつは壊れてたかもしれない」
「そんなこと、するはずが、ありません！！」
「だろうな」 - 79二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:00:31
ファウンデーション延期してなかったらそれ言うはめになってたよねとどめさす一歩前かよ
- 80二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:03:05
「さて、じゃあそれを踏まえた上で、だ。
お前がやったことを考えてみろ。お前は何をやった」
「……私は。戦場から、彼を、遠ざけるために、別れたのです……」
「そうだな。何の意味もない」
「……」
「あいつにとって、お前は原動力ではあった。それは間違いない。
だが、それ以上に、ラクス・クラインはキラ・ヤマトにとって生きるために必要な支えだったんだ。
お前がやったのは、それを無造作に取り除いただけの行為だ」
「……でも、彼、は」
「ああ。笑っているな。何故だろうな……まあ、だが。それ以上は、俺からは言う必要もないか」
”ブルー！！”
”トリィ！！” - 81二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:08:53
トリィが飛んでいる。どこかに行こうとして、飛んでいる。
……おかしいな。どうしたんだろう。
壊れてしまったのだろうか。あのトリィが？宇宙空間ですら、無事だったトリィが。
疑念に抱いたとき、ふと、ありえない想像が頭をよぎる。
トリィが量子ネットワークでつながっている相手。ブルー。
それを持っているのは、彼女だけ……それを、捨てていなければ、だけども。
それを捨ててない、ということは。つまり。
でもここにいる？彼女が？ここは軍の宿舎だ。彼女がここにくるのだろうか。
扉を開くと、トリィが飛んでいく。
哨戒している人に頭を下げながら、僕は。
さっきまで、何を言えばいいのかわからない、などといった間抜けな考えを捨てて。
いつものように。彼女がかつて、そんな僕が好きだと言ってくれたように。自分の心のままに、飛び出した。
(BGM：望郷) - 82二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:14:21
「ラクス！！」
「あ……！！」
トリィに導かれて。僕は、彼女を見つけた。
側にアスランがいたが、彼が何かしてくれたのだろうか。
だけど、その瞬間は、何も考えられなかった。
……ラクスは、泣いていた。
彼女は、僕を見たとき、よろめき、倒れこみそうになっていた。
それを見た瞬間、僕は、迷わず、彼女を抱きしめていた。 - 83二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:19:52
彼を見た瞬間、私は崩れ落ちそうになった。
それを見た彼は、まっすぐに駆け寄って、私を抱き留めてくれた。
あんなことを言った私に。そう思った瞬間、懺悔の言葉が口をついた。
「ご、ごめんな、さい、わたくし、わたくし……！」
「……あ。ごめん、咄嗟に……」
手を緩めようとする彼。それを逃すまい、と思い切り抱きしめる。
「……ラクス」
「わたくしは、何も、わかって、おりませんでした……！
あなたのことを、世界で、一番、わかっていたと、思っていたのに……！！」
「……僕もそうだよ、ラクス」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ぃ……」
「泣かないで。泣かないでよ……」
「わらし、はぁ……なんで、こんな、ことを……！」
「……僕もだよ。君のことを放っておいて。何をしてたんだろうね……」
「キラ、キラっ……！！」
「うん、大丈夫。大丈夫だから……僕はここにいるから、ね？」 - 84二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:23:55
このレスは削除されています
- 85二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:26:17
「メイリン、任務完了だ。全く……世話が焼ける」
『だから言ったじゃないですか。よくあることだって。
会えなくてすれ違ったカップルが別れるなんてどこにだってあることですよ』
「だが……」
『そして、すぐに寂しくなってくっつくこともよくあるんです。知らなかったんです？元鞘、って言うんですね』
「……だがそのまま別れることもあるだろう」
『ひえーこの唐変木』
「なんだその言い方は」
『素直な気持ちです。こりゃみんな苦労するわけですねー』 - 86二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:26:40
でもアスランの言葉はラクスに響いたので必要なことだったと思うよ…お疲れ様です
- 87二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:28:32
よくあることディアッカとかもそうだね
- 88二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:28:44
……これ闇に堕ちないのでは
大丈夫かファウンデーション（まあいいか - 89二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:30:15
ただの恋愛絡みじゃ無くて立場が立場だからねえ。影響力ありすぎる。あとCEだし
引っ込み付かなくなったまま拗れて本編通りになったりMIAになったら目も当てられん
アスランの世話焼きお節介は大事だよ - 90二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:30:45
ほんと大事、マジで大事
- 91二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:31:40
「わら、わらくひ、キラのことを、思って、思って、やったのにぃ……」
「うん、わかってるから。わかってるから……」
「わかってません、キラは、全然わかっておりませんのぉ……」
「泣かないで。ほら、ね？僕はここにいて、君とまた会えたから」
「ぅあ゛っ、ひ、いぃ……ぐ、ず、ぁあ……」
「本当、僕、君の泣き顔ばかりみてるなぁ……」
「もうしわけ、ありません……」
「笑って、とは言えないけど。そんな資格もないかもしれないけど」
「こんな、泣いてる顔を、見せるのは、キラだけ、ですっ……」
「……そっか。ああ、そうなんだ、ね……」
「だから、だからっ……」
「うん、ずっと側にいてよ、ラクス」
「あ……」
「ごめんね。あんな言葉で、すぐに諦めちゃって。もっと食い下がるべきだったよね」
「そんな、ことぉ……」
「だから、もう離さないから。僕は、君を、愛してるから」
「わらくひ、も……あいひて、いまひゅ、ぅ……」
「泣かないで……ね？」 - 92二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:31:44
しかもキラは戦場に出るから下手したらなくなるからな
- 93二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:41:28
『お前ら、反省しろ！！』
「はい……」
「猛省しておりますわ……」
『こっちがどれだけ危ない橋を渡ったと思ってるんだ！！
キラ！！お前……お前は、仕事はいい！お前の仕事に文句はない！！
だがそこのコンパスを私物化しようとした総裁から目を離すな！！』
「はい……ごめん、お姉ちゃん」
『こういう時だけ姉呼ばわりしても嬉しくない！ぜんっぜん嬉しくない！！公私混同するな！！』
「申し訳ありませんでした……」
『ラクスもだ！！お前、お前！！馬鹿か！！総裁なんて書類に目を通すだけの仕事だと言っただろう！できないことはやるとか言うな！！そして人事に口をはさんでくるんじゃない馬鹿野郎！！
私だけだよな！！私以外のやつには言ってないよな！！』
「誓って言っておりませんわ……」
『最大のポカはあれだ！！別れ話を切り出すまえに！！私に相談しろ！！
キラ！！お前も……いや、お前はミレニアム内で業務改善の報告が上がっている。
だからいいが……個人的なことを相談されても困るしな。そういうのはアスランに話せ』
「面目次第もございませんわ……」
「ごめん、カガリ……」
『はぁ……だが、間に合って良かった。
ファウンデーションの一件、かなり色々な情報が手に入った。アスランのおかげだ。
あと、私が交渉期限を引き延ばしたおかげだ』
「メンデル……？」
「私のお母様が……？」
『かなり怪しいぞ。ラクスは会談が終わったら、あまり長居はするなよ。
キラも、ラクスに目を配っとけ』
「うん」
「カガリさん、本当にありがとうございました」
『はぁ……くそ、絶対このことはお前らに事あるごとに話してやるからな』
「うん……」
「はい……」
『だから説教されている側からいちゃついているんじゃない！！』 - 94二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:44:37
- 95二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:46:15
お疲れ様ですお姉ちゃん代表…
でも多分あのアウラはオーブ撃ってくる気満々だからもっと忙しくなるんだろうな - 96二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:48:51
「それで、キラはなんであんな緩んだ表情をしていらっしゃったのですか？」
「……えらく距離が近いよね、最近」
「それはそうですわ。それで、ミレニアムでなんであんなに笑顔を振りまいていらっしゃったのですか？」
「いや、その。ラクスに捨てられちゃったって思ったら。
もうどうでもいいかな……って思って。じゃあなんか肩ひじ張る必要もないかなって」
「……私の前では全然笑ってくれませんのに」
「ラクスは最近笑ってくれるよね」
「想いが通じ合っていると確信しましたので……」
「ほら、隙あらばキスしようとしないでよ……ここ人の目があるんだから」
「キラが冷たいですわ……」
「別れようとか言ってくる彼女ほどは冷たくはないかな……」
「あれは気の迷いですので」
「嘘だね、ラクスはしっかり自分で考えて行動に起こす人だって、僕知っているから」
「……」
「だから、絶対にもう君からは目を離さない」
「……キラ」
「ん……」
「……ぁ♡ところでキラ。もう一つお聞きしたいことが」
「ん、なに？」
「キラの食事量が、私と別れてから明らかに増えたのですが」
「ラクスの食事が嫌いなわけじゃないよ」
「では、なぜ……」
「好みの味じゃなくなっちゃったから。いっぱい食べないと満足できなくなっただけ」
「……そういうことにしておいてあげますわ？」 - 97二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:49:12
これぞ、数々の珍獣を飼いならしてる国家元首
- 98二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:49:25
まあ本編より早く「僕には武器がある！ラクスの愛だ！」モードに入ってるし問題は無かろう
- 99二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:52:53
「つまり何？私はバカップルの痴話喧嘩に巻き込まれた挙句、滅茶苦茶訓練課されてるだけってこと？」
「あんたは元々の態度悪すぎんのよ。そもそも職場の直属の上司にコナかけようとすんな」
「でもいいわ……いつかフリーダムに乗ってやるんだから……！！」
「仕事増えるわよ？」
「うるさい！！見栄優先よ！！わかってんでしょ！」
「そういうとこ、本当にぶれないわよね……」
～Happy End～ - 100二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:53:50
アグネス離脱もなくなりそうで本当にハッピーエンドで笑う
- 101二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:57:18
以上、バカップルの話、亜流でやけぼっくいに火が付くお話でした。
ご覧いただきありがとうございました。
適当に落としてください。何かこの系列のお話で思いつきましたら続き書きますが、多分自由の顛末というか、バカップル大暴れしか書くことはないと思います。
以前にこちらで書かせていただきましたものはこちらになります。
全部閲覧注意です。
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お疲れ様ですでいいのかな？
お疲れ様です - 103二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:57:26
でもしっかり問題指摘して腕は上がるだろうからいずれ乗れそうだよね
- 104二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:58:20
あーやっぱキラノ先生か
乙です - 105二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 11:14:14
このあとのファウンデーション考察すると
最初から警戒Maxだからオルフェとの握手後以降ラクスは接触しない所かとっとと帰る
キラのメンタル安定してるから闇に堕ちろ効かない可能性がある
シンが既に頼られるというバフで強くなっているのでこっちも簡単に落ちない
アグネス離脱しなさそう
プラウドディフェンダーがライフリように間に合ってる可能性さえあるので作戦実行してもブラックナイトまとめてボコボコ
修復したレクイエム、グルヴェイグ、カルラは無駄になりそうですね… - 106二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 11:14:18
乙です
また楽しませていただきました！ - 107二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 12:34:15
乙です
これは神SSですわ - 108二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 12:55:00
闇に落ちろ効かないからラクスから言質を取ったりブラックナイツによる奇襲が出来ない
よしんば自作自演核ミサイルを遂行して見たら◯ねしようとしても最初から全員こいつらなんかやるで警戒マックスにしてるから奇襲にならんしそれこそ絶好調キラシン居て勝てると思う？だし
なんだったらサプライズアスランもしてくるからマジで勝ち目ないな
- 109二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 12:59:26
このレスは削除されています
- 110二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 13:12:58
この世界線のファウンデーション事変見たいわあ
- 111二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 13:14:28
オルフェと握手してあの空間起きたら凄い速さで手を振りほどきそう
- 112二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 13:29:42
やっぱアグネスのオチ・Ｃパート適正高いな
- 113二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 13:32:44
- 114二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 14:11:26
例えるなら、いまはただ滑空でかろうじて飛んでるだけか
- 115二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 14:14:42
- 116二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 17:50:27
こういう掲示板で見るSS好きだな
乙でした