- 1ssアシタカ22/01/27(木) 20:53:02
ルディが女の子だった場合の無職転生を妄想するスレです。
※キャラクターに対する過度に暴力的な曇らせや、曇らせのための原作キャラの極端なクズ化は、虐待スレやキャラヘイトになるので、なるべくそのキャラが好きな人が見てもあまり不快に思われないように常識の範囲でお願いします。
>>190は次のスレ立てをお願いします。
※次のスレを貼る人はこれをテンプレにして下さい。
↓前スレ
ここだけルディが女の子だった世界線79|あにまん掲示板ルディが女の子だった場合の無職転生を妄想するスレです。※キャラクターに対する過度に暴力的な曇らせや、曇らせのための原作キャラの極端なクズ化は、虐待スレやキャラヘイトになるので、なるべくそのキャラが好き…bbs.animanch.com - 2設定衆22/01/27(木) 20:57:03
ルディ子(名前ルーディア、ルディア)
・小さい頃はちょっと生意気で小賢しく口が回った
・エリスとの初夜でアルスとクリスがいるシングルマザー
・妊娠しやすい呪子
・男性不信の男性恐怖症
・子供たちを温めるための火属性や水属性が得意
・低身長巨乳(149くらい…?)
・14歳からずっと母乳が出ている
・もしかして*よわよわ…?
・ジュリのことを子供のように想っている
・ノルンやアイシャにお母さんみたいに振舞っているが誰もいない時ゼニスに甘えている
・ナナホシにも甘えられてる
ルディ呪子概念
・妊娠しやすい。出産までの期間が早くなる。
・生まれた子供は膨大な魔力や、強い力を持つ
・子供への愛情が強くなる
・ずっと若々しい見た目、寿命は人族と同じ
・妊娠している子供の安全性が爆上げ
・出産時肉体活性化
AIの呪い
・子供の成長が早くなる
・子供が呪い子になる
#二次創作 #恋愛 【TSルディネタ】我が子【※エリスファン閲覧注意】 - 02 インテンシティの小説 - pixivエリスの子だ。 たった今、俺の中から生み出された二つの命を見てそう感じた。 顔を真っ赤にして、割れんばかりの声で力強くなく赤子。そして二人の深紅の髪がエリスとのつながりを否応なしに感じさせた。 女としてこの世に生を受け、初めてこの身をささげようと決めた相手、エリス。 だが、エリス...www.pixiv.netここだけルディが女の子だった世界線SSまとめ(許諾もらえたもののみ) Wiki*wikiwiki.jp - 3二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:00:03
立て乙
ついにターニングポイント80か… - 4二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:01:34
80ってやばくね?
もうあにまん掲示板のサザエさん枠でしょ - 5二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:02:27
カテゴリ:ルディ子
- 6二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:03:39
書き終えたので早速SS投下していい?(なんで書いてる間にスレ終わってるの?)
- 7二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:05:01
いいよー
- 8二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:05:04
ナナホシを模した人形であるアンも母乳を求めるのでは?
- 9ssアシタカ22/01/27(木) 21:05:43
めっちゃ遅れたけど補足
ゴリアーデさんがルディ子に狂ってるのは自警団やってる時にルディ子を助けようとしたところを嵌められて孤立したのをルディ子がめっちゃカッコよく助けたせいです
獣族の忠誠心がアイドル方面に向いてバグりました - 10凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:07:07
投下します。迷宮探索婚活四姉妹√です。
今回かなり長いです。あとまとめ可です。
あらすじ
・ルディ子が家庭教師に行かずにシルフィと冒険者になってロキシーと再会して、貴族やめて冒険者になったエリスを詐欺師から助けた世界線です。
・箸が転ぶだけでヒトガミが転落する世界線です。オルステッドはあまりにもイージーモードなので多分「ヒトガミの罠か!?」ってなってます。 - 11凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:08:02
『ノルンちゃん魔改造計画 迷宮探索婚活四姉妹編』
4歳の頃、私は父さんに剣術を習い出した。父さんは「パッカーン」とか「ズッコーン」とか、4歳の私でも頭が痛くなるような言葉を使って教えてくれた。理解するのは大変だったけど父さんが私だけの特別な時間を作ってくれたのは嬉しかった。
ある日、姉さんと父さんが言い争いをしていた。
「娘に剣は教えられないって言ってたじゃないですか、なんでノルンだけ」
ああやって駄々こねる姉さんは珍しいなと思って物陰から私は見ていた。しつこい姉さんに、父さんも根負けして話し出した。
「いや、ノルンってちょっとお前やアイシャに比べると、その魔術の才能がないように見えて、な……何か他に自信を持てるものがあればいいと思って、だな」
姉さんは優秀な魔術師だった。魔術花火や人形製作など、姉さんの魔術の用途は多岐に渡った。
アイシャは同い年なのに、全然私より難しい魔術を次々に覚えていった。姉さんは、自分が使えない無詠唱治癒を私が使えることを褒めてくれたけど、シルフィさんだってできるしあの人は家事だってできた。
4歳の頃から私は劣等感を常に感じていた。けど、父さんまで哀れみで剣を教えてくれていたのはショックだった。
私は思わず駆け出した。そして、家の中にいた母さんに抱き着いて泣きじゃくって泣き喚いた。「どうしたの?」と問いかける母さんに何も答えられなかった。 - 12二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:08:51
やったー迷宮四姉妹シリーズ続編だー!
- 13凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:09:02
5歳になると姉さんとシルフィさんが冒険者として旅に出る事になった。
姉さんはアイシャに「アイシャは色々できる事が多い子で偉いけど、アイシャにできる事ができない子が世の中沢山いるんだって覚えててほしい。それから、できない子の力になってあげられる子になってね」と別れの挨拶をしていた。
私は姉さんがいなくなる事は味方がいなくなるように感じた。「行かないで」と駄々をこねて、姉さんを困らせてしまった。姉さんは苦笑しながら、私の頭をゆっくり何度も何度も撫でた。そして、落ち着いた私に信じられない言葉を言ってくれた
「ノルン、挑戦して頑張るノルンを私は尊敬してる」
驚いた。姉さんが私に尊敬なんて言葉を使うなんて夢だと思った。
「でも、どうしても頑張るのが辛くなっちゃう時もあると思う。そういう時は周りに頼るんだよ?皆ノルンの力になってくれるから」
私は頷いた。
姉さんはそのまま私とアイシャを抱き寄せた。
「ノルンはアイシャを、アイシャはノルンを守れるようになってね。大事な姉妹なんだから」
その言葉を残して姉さんは旅立っていった。
- 14凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:09:22
7歳になった。
私は頑張って頑張って、でも駄目だった。
アイシャに魔術も勉強も家事だって、何もかもが届かなかった。私の方が姉なのに、全然追いつけない。唯一、私だけ教えてもらってる剣術も大して成長してない事が分かっていた。
偉大な魔術師である姉さんの背中だって見えない。
私は蹲って泣いた。泣く所を誰にも見られたくなかったから、家の裏でこっそりと。毎日毎日。
それでも頑張る事はやめなかった。
「何、泣いてるの?」
ある日、私は一番知られたくない相手に知られた。アイシャ。何でも出来る私の妹。
「アイシャには分からないよ!頑張っても頑張っても、できない子の気持ちなんか!私だって姉さんみたいになりたいのに、私だけ、私だけ……!!」
八つ当たりだった。こんな八つ当たりをしてしまう自分が惨めで、それ以上に姉さんの「守れるようになれ」という言葉を裏切ってしまった事が申し訳なくて泣いた。
アイシャは怒るでもなく呆れるでもなく、私が落ち着くのを待ってくれた。私より大人な妹にますます劣等感を覚えた。
「ねぇ、ノルン姉はルディ姉みたいな魔術師になりたいの?それとも、ルディ姉のような人になりたいの?」
アイシャのその言葉を聞いて私はぼんやり考えた。少なくとも魔術師になりたい訳ではない……と思う。でも、ルディ姉みたいな人間にはなれない、きっと。でも、諦めきれない。
アイシャは私のぐちゃぐちゃなその言葉を聞いて部屋に籠もった。
翌朝。アイシャは私の訓練内容を変えるよう家族に進言した。
まず、剣術は水神流一本に絞ること。父さんは説明が下手なので、リーリャさんがなるべく側について都度翻訳をすること。
この言葉に二人は納得してくれた。
そして、母さんにある魔術について聞いた。
「人が使っているところは見たことあるけど……」
「どんな詠唱だったか、教えて下さい。うろ覚えで構わないので」
そして、アイシャは真面目な顔で私は向き直した。
「ノルン姉はトロくさい。だから、まずは一人で自分の身を守るところから始めないとだめだと思う」
アイシャは「トロくさいとは何事ですか」とリーリャさんに叱られていた。
私はその言葉が悔しかった。けど、アイシャを信じてみようと強く思った。
- 15凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:09:41
それから特訓が始まった。
剣術の上達速度は変わらなかったけど、リーリャさんが父さんの隣についてくれたから、分かりやすくなった。
アイシャは一週間かけて、ある魔術の詠唱を母さんの記憶の穴を補完して再現した。
完璧な再現ではないようだったけど、私にそれを教えてくれた。私は覚えるまで時間がかかって、何度もアイシャに溜め息をつかれ文句を言われた。
その度に惨めな思いをした。でも、投げ出そうとは思わなかった。アイシャも私を見捨てなかった。
その魔術を無詠唱で使えるようになり、水神流の剣技も少しずつ上達した3年後。
私は父さんと稽古で戦うことになった。惨敗だった。
でも父さんは目を見張って「このまま行けば優秀な魔法剣士になる」と私とアイシャを褒めてくれた。
私とアイシャは手を合わせて喜んだ。
その半月後。
フィリップとかいう父さんの従兄弟から手紙が届いた。
姉が貴族相手に襲われて返り討ちにしたせいで、今政治が大変な事になっている。姉は無事逃げおおせたらしいが、家族に害が及びかねないから安全な所へ逃がせ。あと娘のしでかした事なんだから、父にも働け、とも。
私達は絶句した。信じて送り出した姉が、まさか国を動かすような事態に関わっているとは思わなかった。
父さんはフィリップとかいう人の手伝いをすることを受け入れざるを得なかった。あと、若干、娘に手を出したクソ貴族に一泡吹かせたいと、やや私情が混じっていた。
母さんは治療院があるので、村を離れられず、リーリャさんはいざという時の盾にならなくては、と決めた。
私とアイシャはどうしようか、となった。父さんの実家は変態ばかりでかえって危険らしい。
母さんの実家は私だけなら兎も角、アイシャと一緒に行かせたら二人の教育に良くないと、母さんが反対した。仲のいい私達の関係が歪む可能性があると
話し合いの結果、私達は問題を引き起こした不良の姉の元に送り届けられる事になった。姉さんは良くも悪くも有名なので、北方大陸にいる事は分かっていた。
- 16凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:09:59
私達の道中にはエリナリーゼさんという父さんの昔の仲間が護衛についてくれることになった。
凄く優しくて立派な女性だったけど、呪いのせいで複数の男の人と夜伽しなくてはならなくて、ミリス教徒の私は上手く受け入れられなかった。
「いつも不快な思いさせてごめんなさいね」
ある日そんなこと言われた。
申し訳なくて涙が出た。エリナリーゼさんは私が悪いのに、泣いた私の頭を、優しく撫でて慰めてくれた。
村を出てから2週間頃だろうか、馬車に乗って国境沿いに近付いた時事件は起こった。
その日、アイシャは馬車の乗り口から身を乗り出して、周りを見回して、エリナリーゼさんと目配せすると私に荷物を纏めるよう耳打ちした。
そして、私を抱いてエリナリーゼさんと共に、馬車から飛び降りた。アイシャはしっかり風の魔術で私達が怪我しないように着地し、〈火弾〉で馬車を燃やした。
「急いで、剣を抜いて」
何がなんだか分からない私にアイシャは叫んだ。事態が飲み込めなくても、妹が賢いのはよく知ってる。私は言われるがまま父さんからもらった剣を抜いた。
燃え盛る馬車から、片目に傷跡が走る男が姿を現した。馬車の御者だった。その手には抜き身の剣。
森の木陰からワラワラと武装した集団が現れた。その数は10人以上。
「あなた達ダリウスとかいう貴族の子飼いかしら?」
エリナリーゼさんの問いに男達は答えなかった。
「女、娘二人を置いていけ、そうすりゃ命は問わない」
「お断りしますわ」
御者だった男が脅し、エリナリーゼさんが即断る。
「ノルン姉、悪いけど自分の身は自分で守って」
アイシャの言葉が合図となったかのように戦端は開かれた。
- 17凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:11:36
アイシャは凄かった。風魔術で宙を舞いながら、男達に〈火弾〉を連射し、姉さん譲りの泥沼で男達を搦め捕った。
エリナリーゼさんも凄かった。魔術師や弓使いを真っ先に斬り捨て、更に2〜3人の敵と常に同時に斬り結んでいた。
でも、片目の傷跡が残る男はそんな二人の攻撃を掻い潜り抜けた。
その脚は速く……それ以上に巧い。
狙いは二人の背中で怯えて立ち尽くす私。ジグザクに動いているはずなのに真っ直ぐこちらに駆けてくる。
その視線に足が震えた。歯の根が合わない。
手に持った剣を恐怖で落としそうになって―――
「構えて!練習通り!!」
アイシャの声で私の意識はハッとなった。
男との距離は3歩ほど。まだ間に合う。
剣を構えて、目を凝らす。
「〈物理障壁〉!!」
光の壁が私と男の間を阻む。
ミリス教団が独占し、本来なら私が覚えることのなかったはずの魔術。
不完全ながら母さんの記憶をアイシャが再現して、それを無詠唱で発動できるよう、みっちり3年間練習した魔術。
その魔術が私を守る。
- 18凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:11:55
でも、剣士は一流だった。
いくら天才の妹が再現したとはいえ、この結界魔術は所詮贋作。
一流の剣士なら簡単に引き千切ってしまう。
―――でも、剣を鈍らせることはできる!!
私が覚えた水神流の剣技は受けに回った時、最高の威力を発揮する。
でも、私は妹の言葉通りトロくさい。普通にやったのでは、剣を振るう前にやられてしまう。
だからこそ。アイシャは用意してくれたのだ。拙い私の剣を間に合わせる為の緩衝材(クッション)を。
目論見通り、男の剣は受け流され、体勢は崩れた。
どんなに私の剣が未熟でも、どんなに相手が達人でも、体勢が立て直るよりも速く私の剣が届く。
届かせてみせる!!
でも。
私の剣が男の首に向かうよりも速く、男が口から何かを吹いた。
それが男が事前に口に含んでいた墨だとも、男が北神流の北聖級とも、私は知らなかったけど、ただ視界は黒に覆われた。
私の剣先はブレた。
そして僅かな隙を突かれて、 私は蹴飛ばされ、地面を3度転がった。
- 19凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:12:53
「ノルン姉!!」
絹を裂くようなアイシャの悲鳴が聞こえた。
痛い。呼吸ができない。
けど、早く立ち上がらなきゃ。立ち上がって剣を構えなきゃ。
目を擦って、蹴り飛ばされた時に、剣を落としたことに目に入って。
落とした剣へと必死に伸ばす私の腕を男は踏みつけて抑えた。頭上から勝ち誇った声が聞こえた。
「いや、大したもんだぜ、お嬢ちゃん?魔術は弱っちいし剣術は三流だが、鍛えた技は一級品だ」
当たり前だ。姉さんと母さんが教えてくれた魔術と、父さんとリーリャさんから教えられた剣術と………アイシャが、妬ましいほど才能のある妹が、編み出した戦法なのだ。通用しなかったのは使ったのが私が弱いだからだ。
私が台無しにした。
「おい!そこの二人、この餓鬼を殺されたくなけりゃ、抵抗をやめろ!大人しくしやがれ!」
男の声に私は思い違いに気付かされた。
感傷に浸っている場合じゃない。姉は言ったのだ、「妹を守れ」と。守らなきゃ。どんなに私が凡人でも、どんなにアイシャに天才でも守らなきゃ。
私は抑えられてない方の手に魔力を込めて……後頭部を勢いよく踏まれて地面に顔が激突した。
「ノルン姉、やめて、何でもするから!やめて!」
熱い、鼻血が出てる、アイシャが泣いてる……守らなきゃ。
私は抵抗を諦めなかった。男の舌打ちが聞こえた。
「餓鬼が、目玉でもくり抜きゃ諦めるか?それとも舌でも引き抜こうか?」
剣を構える気配がした。男は本気だ。でも、恐怖よりも使命感が勝った。
「降参します!だから、ノルン姉、やめてぇぇっ!!」
瞬間。
男の体重を感じなくなった。
見上げると男は串刺しになって宙を浮いていた。血がポタポタ滴り落ちる。
そして、彼を串刺しにした新たな登場人物の髪はシルフィさんとは異なる緑で、その額には真っ赤な宝石があって………
「ス、スペルド族……」
襲撃者達の怯えた声が宙に消えた。
- 20凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:13:14
スペルド族の男が、襲撃者を皆殺しにした。
彼はとても強かった。私達とは文字通り格が違った。
剣戟の音もなくなった時、私は彼のお腹から血が溢れているのに気付いて、彼に近寄り手を添えて治癒魔術を使った。
「……お前は俺が怖くないのか?」
彼が初めて声を出した。私がその意味を分からず、首を傾げていると、彼は顎で私の後ろを指した。
そこには怯えているアイシャと、警戒心を剥き出しにしているエリナリーゼさんがいた。そっか、スペルド族。
私は頭を横に振って礼を言った。
「助けて頂いて、ありがとうございます。お名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」
「俺は………いや、礼や俺の傷よりも自分の顔を先に治せ」
私は鼻血を出している事を思い出した。恥ずかしくなって、急いで魔術をかけて治した。
彼は私の頭を撫でて優しく微笑んだ。
「俺はルイジェルド・スペルディアだ」
ルイジェルドさん。その名を心の中で反芻して……胸がポカポカした。顔が茹で上がって、折角治した鼻血がまた出ないか心配になった。
私はこの日、彼に恋をしたのだ。
そして、私は人生で初めて妹に尊敬された。
それからの旅にルイジェルドさんは着いてきてくれた。
私の戦いを見たエリナリーゼさんがパーティーでの戦い方を教えてくれたり、ルイジェルドさんが稽古してくれたりして。
でも、姉さんがいるというシャーリアの町に到着した時には煙のようにルイジェルドさんは消えていた。
そして宿で3人の美女と裸で交わってる姉さんと再会して。
母さん直伝「ミリス式あいあんくろー」が命名者である姉の頭に炸裂した。
- 21凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:13:35
**********
「……という事があったんですよ!!」
私とアイシャは酒場出姉さんの膝を片膝ずつ譲り合って旅の話をしていた。
姉さんは脚が痺れている様子だったけど、5歳からずっと会えなかった姉との再会なのだ。私達は姉さんの痩せ我慢は無視してここぞとばかりに全力で甘えた。
「やっぱり、冒険にはろまんちっくな出会いが必要なんですよ!!」
姉さんの元家庭教師だという青い髪の女の人は酔っ払っていた。
「師匠、昔、スペルド族でめちゃくちゃ脅かしてたじゃないですか」
「そんなのろまんちっくな出会いの前には負けるのですよ!私もシルフィやエリスみたいな、劇的な出会いがしたいんです〜!!」
「えへへへ、あの時のルディ格好良かったなぁ……女の子なのに、白馬の王子様みたいで///キャッ♪」
「自慢ですか、嫌味ですか〜!!」
シルフィさんは酔うと物凄く可愛くなるのだと知った。
一方でエリスさんって人は、物凄い形相で私をみていた。
「………えーと?」
「凄いわ」
「え?」
「だって、スペルド族でしょ?物怖じして話かけるなんて、凄い勇気あるのね」
ルイジェルドさん格好良かったもん、怖い人じゃないもん……。
話が途切れて少し沈黙が流れて、姉さんが何かに気付いて「あ」と口にした。
「どうしたの、ルディ姉?」
「そういえば言ってなかったな、って思って」
「何をですか?」
「私達のパーティーにようこそ!」
- 22凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:15:04
- 23二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:18:40
- 24二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:19:26
無詠唱治癒だけで十分すぎる……
- 25二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:22:29
- 26二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:26:27
>>22面白かったです。…これしか言えない語彙力のなさが憎い
- 27凡人に囲まれた凡人22/01/27(木) 21:27:56
感想ありがとうございます。
天才アイシャだけじゃなくて、無詠唱魔術使っても3歩もあればルディ封殺できちゃうパウロが近くにいるのって、子供の自尊心に良くないよね、って事で……。 - 28二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:30:36
正直迷宮四姉妹√で妊娠してしまったパターンもすごい見てみたい
酔った勢いで迷宮で取ってきた魔道具使ってえっちしちゃったロキシー師匠が妊娠して
迷宮PTが女性しかいないせいで一体どうしてそうなったんだと困惑してドタバタする所とかすごい見てみたい
その後迷宮PTで交代で冒険して路銀を稼ぎつつララを産んでからみんなでお世話しまくる所も見てみたい - 29二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:30:59
- 30二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:35:40
各流派習った期間1年少々でオール上級のバケモンがS級でギース、ギレーヌ、エリナリーゼを存分に吸収した結果だ…
- 31二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:44:26
- 32二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:46:43
これは…教え子から告白されたか?
- 33二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:47:45
この初恋デストロイヤーがよ……
- 34二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:48:58
- 35二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:56:44
物腰丁寧で動作も洗練(ゼニスとリーリャに教わったりしたことはすごく大事にしてそう)優しいし子供にはすっと手助けしてくれるお姉ちゃん先生だからな・・・
- 36二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:57:18
めぇぐるっぐるでパにくっておられる・・・
- 37二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:59:31
- 38二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:02:50
- 39二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:04:14
ノルンちゃんは可愛いですね
- 40二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:08:02
すごくどうでもいいけども、ルディ子って実はモブと絡ませると光るのでは?
すごい人として無邪気にキラキラ見上げられたりしてる姿とか - 41二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:23:30
- 42二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:26:05
- 43二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:26:24
なんならアルスくん(13あたり)が一番年齢的に釣り合ってお脳こわるる
- 44二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:30:11
- 45二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:34:14
- 46二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:46:29
がっと抱え込んで良し行こうぜ!するエリオットくん
- 47二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:55:26
ロキシーは…なんだろう、ためらいまくって両者もじもじしてそう
- 48二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:57:12
- 49二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:00:28
- 50二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:00:35
- 51二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:03:03
コートのポケットに繋いだ手を入れてそう>シルフィ
- 52二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:03:18
- 53二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:08:19
何かもうそれどころじゃない枠:銀髪金眼の三白眼の見るだけで恐怖に苛まれる白コートの龍族の男
- 54二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:11:28
やっぱ社長強すぎる……
- 55二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:12:55
全力で脇を埋めながら初恋を砕いて回ってる……
- 56二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:14:29
どっちももじもじしてるけどロキシーが致したくなった時の合図をルディ子の手のひらに書いて赤くなってるけど拒否できないルディ子が見たいです(性癖開示)
- 57ssを叩き込むアシタカ22/01/27(木) 23:19:10
- 58二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:21:05
アシタカいつもありがとう!嬉しいけどちゃんと健康に気を付けてご飯食べてゆっくり休むんだぞアシタカ!
- 59二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:24:56
弱音…吐けたんだなぁ、安心した
- 60たった一人の姫22/01/27(木) 23:33:43
母さんの膝枕で癒されていたら、気づいたら眠らされてなぜか簀巻きにされて、筋肉の塊のようなケモミミお姉さんにドナドナされていた。
前に頼んだ仕事の斡旋、そしてお嬢様の家庭教師という餌がなかったら半狂乱になっていたところだ。
それにしても母さんがあんなエロ漫画で活躍してそうな技を持っていただなんて、さすがグレイラット家、旦那が旦那なら妻も妻か……くっ…雇え!
そんなこんなで覚悟を決めて屋敷までいくと爆弾を年よりの姿に押し込んだようなジジイに明らかに髪の量の足りない挨拶の仕方を教えられたり、
パウロの下品さをそのまま胡散臭さに変えたような奴に初対面で期待してないとか言われたりでもう散々だ。
俺がシルフィとのウハウハ学園生活を目標にしてなかったらこんなところ面接時点でトンズラしていた、前世も含めてこれが人生初面接なんだが……
そして、胡散臭いパウロこと雇い主のフィリップおいたんに連れられた先に、奴はいた。
「なによ!私より歳下じゃないの!」
爺さんが爆弾の擬人化ならそのお嬢様は赤信号の擬人化だ、もうめちゃくちゃ怖い、やっぱり今からでも帰っていいですか?だめ?デスヨネー - 61たった一人の姫22/01/27(木) 23:45:36
「生意気よ!チビの癖に!」
なんなのよもう、会って早々ビンタから入るお嬢様なんて中々いないぞ。
誰の影響かはもう確認するまでもなさそうだが……ここは一度反撃される事があると教えた方が良さそうだ。
ペチ
「これで殴られる痛みがっ!?」
言い終わるまできれいな一回転半を決めて吹き飛ばされる。
うそ、え?グー?グー出したのこのお嬢様?嘘でしょ!?って……足で両腕抑えつつこれは……嘘、この子本気で喧嘩慣れして…る?
「エ、エリス……?」
「あの、お嬢様……?」
「…………」フーッフーッスンスン、スン…
めっちゃ臭い嗅がれてる!待って!?臭い!?簀巻きにされるまでにパウロに撫で回されて臭いが移ったとか!?
……あ、離れてくれた、でもさっきよりも怒っている気がする、なんだろう蹴りあげられるのだろうか、この身体だと初体験だから手加減して欲しいが……
「な、なっなっ、なんなのよこいつ!」
そう言って、お嬢様は真っ赤な顔で出ていった……許されたか……?
ってフィリップおいたんよ、なんだその顔は、あんた俺に黙ってあんな大魔人けしかけといて唖然としてるんじゃないよ。
この先どうなってしまうんだ…… - 62ssアシタカ22/01/27(木) 23:48:34
一旦補足
このエリス君は呪いのせいで高魔力持ちにしか興奮できない体質で、
ルディ子を組伏せた時に興奮したせいで男だとバレそうになったから全力で逃げました。
このあと仲良く拉致られて原作通りにルディ子に助けられて授業を受けます。
じゃあ続き書きます…… - 63たった一人の姫22/01/28(金) 00:02:06
お嬢様の家庭教師を初めてもうすぐ一年、一つ気づいた事がある。
お嬢様は、お坊っちゃまだった。
なぜ気づいたかって?そりゃあもう魔性のルディちゃんは人からの視線なんて一発で見抜いて…はい嘘です。フィリップおいたんに教えてもらいました。
どうやらフィリップおいたんは家の跡取り争いに負けて産まれた男の子は全員本家に持っていかれているらしい。
権力闘争に負けたのだから仕方ないとはいえ他所から招いた奥さんがそれで我慢できるわけもなく、末っ子のエリスを女の子の振りをさせていたとはフィリップおいたんの言である。
エリスの俺への視線が危ないからそろそろ教えると言われたが確かにこの視線は怖い、なんというか鎖のついてない大型犬に吠えられてるような気分だ。
でも、エリスの恐怖はそれ以上だろう、男だとバレただけで見たこともない場所に連れていかれる、だと言うのに唯一興味を持ってしまったかわい子ちゃんがまさかの家庭教師だ、いやらしい目線が向いていた思えば途端に真っ青な顔で逃げていく。
俺も、結構似たようなもんだから少し分かるぜ、なんか気持ち悪いよな、そういう演技するの。
なんとなく理解できる部分のある俺は上手いことエリスと距離を取りながら家庭教師を続ける事を決心したのだが……
コンコン「ルーディア様…申し上げにくいのですが……」
そんなエリスに追い討ちをかけるように、エリスが主役のダンスパーティーがすぐそこまで迫っていた。 - 64たった一人の姫22/01/28(金) 00:13:25
「エリス、ここにいたんですねあっ!?」ガササアッ
「……ふん!」
問答無用で蹴り落とされる、あの婆さん、人の授業時間削るわエリスの説得押し付けるわ優しい顔して無茶苦茶だ、どうやって説得しろっつうのよさ。
「私、ダンスパーティーなんて出ないわよ」
「………出ないと、本家に怪しまれてバレるかもしれませんよ?」「!いつから知って!!」
「ちょっと前です、エリス、私は少し、エリスの気持ちが分かりますよ」
「分かるわけないじゃない!なんなのよこれ!なんでこんなことばっかさせられ無きゃいけないのよ!あれがダメこれがダメって……気持ち悪いのよ!」
「……うん、そうだよな、どうしようもないよな……でも、まだエリスには教えたいことがあるんだ」
「え?ルーディア…?」
エリスの目を見て、''自分''の言葉で話す。
貴族のあれこれなんて分からないがお嬢様系男の娘との家庭教師生活なんて夢のような今を壊させてたまるか。
「待ってろ、俺が何とかして見せる」
母さん、ごめんなさい、また母さんを残念がらせるかもしれない、それと一応パウロにも謝っておこう、せっかく、気に入ってきたのにな……
彼女に声をかける、多分頼むのならこの人だ。
「……ヒルダさん、お願いがあるんです」 - 65たった一人の姫22/01/28(金) 00:25:20
エリス視点
ルーディアが、髪を切っていた、短く切り揃えて男物の服を着て、混乱している私を引きずってそのままダンスの練習に戻らせた。
ルーディアに言われた通りにしてみると、ずっとできないと思っていたダンスを踊ることができた。
どうせできないから、逃げてしまおうと思っていたのに。
パーティーで、私が緊張で失敗しそうな時、男装をしたルーディアが私の最初のパートナーになって、緊張をほぐしてくれた。
……悔しかった、恥ずかしかった、ここまでして守ってもらった''私'' は、結局ルーディアの足元にも及ばない野猿がお似合いで、こうまでして隠してもらった''俺''はルーディアにすら及ばない。
自分が嫌で嫌で仕方なかった。
そうやってパーティーが終わってもいじけ続けていた私を、ルーディアが連れ出してくれた。
「こんな倉庫で何するって言うのよ」
「それはですね~こうです!」ガサコソ「ちょっ!?」
ルーディアが目の前で脱ぎ始める、しかも私と服を取り替えろなんて言い始めて、着替えが終わると、ルーディアはカツラを被って、もう立派なお嬢様に戻っていた。
「ほら、お嬢様がダンスに誘っているんですよ?恥をかかせないでください、王子様」
「あ、ああ!……」ブツブツ「はい?」
「あ!足!踏んでも文句言うなよ!」
私は、ルーディアに引っ張られて助けられて、諭されて、それでも初めて、ルーディアの前でだけ、''俺''になることができた。 - 66ssアシタカ22/01/28(金) 00:26:25
- 67二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:28:15
ありがとう…とても良かった…どうかご自愛下さい…
- 68ssアシタカ22/01/28(金) 00:34:19
ギャグ時空で書く能力が低すぎる……やりやすい方向に逃げる自分が嫌になる……
- 69二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:36:43
めっちゃいいやん
- 70変態の同胞22/01/28(金) 00:37:06
- 71変態の同胞22/01/28(金) 00:38:12
- 72ssアシタカ22/01/28(金) 00:39:44
- 73二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:41:07
即興で書いたよく分かってない概念への解像度が高すぎるんだよなぁ
- 74二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:43:03
天才はいる、悔しいが
- 75二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:44:29
ルディ子がイケメンヒロイン過ぎる……
- 76二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:56:57
- 77二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:57:46
あにまん掲示板ができてからずっとあるのか……
- 78二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 04:27:59
しかし改めて見るとスレ画は中々巧いなあ
- 79二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 06:10:14
悪戯成功♪そんな顔をするルディ子に、遂に限界を迎えるTSエリス
「ルイジェルド、(TS)エリスを押さえてください!」
「ルディ子、お前はエリスを子供扱いしすぎだ。戦士や子供の前に、お前は女で奴は男だ」
「ちょ、そんな!?」
「……それからエリス。愛する者を抱くなら絶対に目を離すな。俺はそれで後悔した」
あれ?これ結構マシな√では? - 80ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 06:14:09
>>66寝起きに良いもの見れました。
- 81二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 06:23:16
このルディ子一発でボレアス家全員攻略してる……
- 82ssアシタカ22/01/28(金) 07:19:15
どうでもいい補足
ルディ子は本格的に女に興奮できなくて男の自分を諦めようと
ゼニスにもらった服とか着始めた時期だったので実はめちゃくちゃ男装するのに抵抗持ってました - 83二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 07:38:34
それでもやった上でモノローグに一切出さないのがルディだね…
- 84二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 08:55:31
というか魔大陸では気遣う余裕も無いだろうし…ほんとに大学くらいからだろうか、また女の子できるようになるの
- 85二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 08:58:21
大学つくまでお母さんだからな…
ある程度余裕出来てからか - 86二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 11:42:36
シルフィと結婚して頼ってもいい人が出来て初めて満喫出来るんだよね…
- 87二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 11:47:00
- 88二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:09:02
- 89二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:35:43
ルディ子×エリック世界線で幸福を噛み締めるss書きました
- 90二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:37:27
傷の数を数えて痛みの数指を折る。
何度数えても余る小指は愛しさの分だろう。
アイシャが来てからは生活に余裕もでき、物思いにふける時間が増えた。あっという間におばあちゃんになってしまうのかもしれないがもう恋をするつもりもないし、構うことじゃない。
はじめての夜に付けてくれた跡はすぐに無くなってしまったけど、エリックはアルスを残してくれた。
捨てられた絶望は自殺を考えたほどだったが、あの時生きることを選べたおかげで今はこんなにも幸福だ。彼のおかげで今も生きていられるのだ!
流石に頭ハッピーセットすぎると冷笑する前世の俺もいるけれど、どうせ会うこともないのだ。妄想くらい好きにしたっていいだろう。そもそも母親で居なくていい時間、なんて贅沢も妹達と暮らし始めてやっと得たものなのだから。彼に再会したら女らしく泣いて縋ってみようか……。少女のように夢を見ることが眠る前のわずかな時間の楽しみになった。
いつか妹達の縁談を誰かが持ち込むのかもしれない。大きくなったアルスも独り立ちする。でもあと1年くらいで父さん達とはきっと一緒に暮らせるはずだ、弟や妹が増えるかもしれない。エリックを忘れられない私だけが家に残るのだって1つの幸せだろう。悲劇に酔うわけでもなく、幸せな未来予想図だと微睡んだ。
ギースからの手紙が届くまてあと一月。 - 91二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:42:08
シルフィとは子連れのルディ子に正体を明かして仲良くしようとしてくれたから同性の友人として親しく付き合ってます
……でもアルスは可愛いし……妹達も懐いてくれてるし……で幸せに暮らしてます
可愛いね - 92二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:56:29
開き直ったら強い(好きだ!愛してる!)のと開き直られたら弱い(はい…どうぞ♡)の組み合わせだからね、しょうがないね
- 93二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 13:06:37
じゃあ未来からくるのは別の人間じゃなくて老ルディ子ルート。
ヒトガミの暗躍がハマってアルスとエリスが戦いになってエリスがアルスを斬り殺して完全拒絶。
シルフィクーデターで死亡。
ロキシーはタイミング悪くて恋仲になれない。
子供を独り立ちまでそだてるもヒトガミの全部死んだ、殺したよ。
- 94二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 13:18:30
ふふー、何照れてるんですか旦那様?結婚したから当たり前なんですよー、これからは毎日ですからね、我慢できなくなっちゃったりしてもいいんですよ?(背中に押し付けつつ耳元で)
うん…もう我慢できない!ごめんルディ!(がばっと抱きしめ)お風呂出たら…いいよね?
はい…その、どうぞ♡
こんな感じ?
- 95二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 13:51:23
ルディ子にはたまにメスガキムーブして欲しい!
嫁さんしてるのに旦那とする時は時々調子に乗ってわからせられて欲しい! - 96ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:19:01
ssを投稿します。かなりご都合展開だし、クオリティもゴミだけど許して。
- 97ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:19:13
ロキシー♂単独ルート※この世界のルディ子はラプラスの仕込みで人神に認識されない
私はロキシーのことが好きだ。率直に言って結婚したい。
ロキシーは私を外に連れ出してくれた。転移事件でロキシーのもとに転移した私を保護してくれた上、私の家族を一緒にさがしてくれてるし、旅の間もずっと私を守ってくれた。
ここまでされて惚れないやつなんていない。現に私はロキシーにメロメロで、ロキシーをなんとか振り向かせようと旅に同行しているエリナリーゼの助言のもとロキシーにアタックしまくっている。しかし━━━━
「うぅ、エリナリーゼさん。ロキシー私にちっとも手を出してくれないんです。」
ロキシーは私にまったく手を出してくれなかった。かなり過激なアプローチだってした。にも関わらずロキシーはお手つきをしなかった。そんな紳士なところも素敵だが、あれだけやって何もないのはへこむ。
「エリナリーゼさん、私魅力がないんでしょうか?」
「ロキシーがヘタレなだけですわ。ルディアはとっても魅力的ですのよ。」
そう言ってくれたが、私の心は晴れなかった。 - 98ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:19:21
「……まったく、可愛い弟子にこんなことまで言わせるなんてロキシーのヘタレさには困ったものてすわ。」
「エリナリーゼさん、ロキシーを悪く言わないでください。」
私を思ってとは言えロキシーの悪口は許さん。
「……あなたロキシーのこと好きすぎじゃありませんこと?」
「はい、大好きです!」
ロキシーへの想いは誰にも負けん!……まあ私のそんな想いもロキシーに届いているかは微妙なところだか。
「このままじゃダメだ。どうしよう……」
思わず吐いてしまった弱音に対してエリナリーゼは
「…ルディア、こうなったら最終手段を使いますわ。」
そう返してきた。
「最終手段!?そんなのがあるんですか?」
一体なんなんだろう、期待を込めた目で見つめていると
「媚薬を使うのですわ。」
そう返してきた。
「び、媚薬ですか?で、でもロキシーに薬を盛るなんて……」
「ルディア、こうでもしなければあのヘタレは落とせませんわ。…それともあなたはロキシーを他の女にとられていいんですの?」 - 99ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:19:31
「い、嫌です!」
エリナリーゼの言葉に私はそう返した。ロキシーが私以外の女となんて耐えられない!
そう思った私はエリナリーゼの提案を受け入れた。…神よ、私をお許しください。
ロキシー視点
ルディは大切な弟子だ。私よりずっとすごい魔術師なのに私に凄く懐いてくれている。だから私も彼女の誇れる立派な師匠であろうとしていた。
それなのに……私はルディに手を出してしまった。
夕食を食べてから体の調子がおかしくなってしまった私を部屋で介抱してくれたルディを欲望のまま貪った。
……最悪だ。私はあんなにも無邪気に慕ってくれたルディの、もっと言えば私にルディを任せてくれたパウロさんの信頼まで裏切ったのだ。
「う、うぅん」
そんなふうに後悔しているとすぐ横から声がした。ルディが目覚めようとしている。一糸纏わぬルディの艶姿に反応しそうになるのを抑えながら、これからどうすべきか考える。
…まずは謝ろう。そしたら、ルディ達と別れてルディの家族を探してパウロさんのもとに行こう。 - 100ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:19:41
これからの行動について考えているうちに目を覚ましたルディと目があった。…思わず目をそらしそうになる。
怖いのだ。私への全幅の信頼に満ちていた彼女の目が私への嫌悪に染まってしまうことが。
この期に及んでそんな事を考える自分に嫌気がさす。
しかし、私には恐怖にも自己嫌悪にも浸る資格はない。自分のやったことを受け入れ謝らなければ。
そう思いルディの目を見て謝ろうと口を開いた瞬間、
「おはようございます。師匠」
満面の笑顔を浮かべたルディにそう言われた。想像していたのと真逆の反応に思わず絶句する。
なぜ、ルディはこんな反応をしている?そんな考えが溢れだし、
「なんで、笑ってるんですか?」
気づけばそう口にしていた。私の言葉にキョトンとした顔をしたルディを無視して続ける。
「ルディ、あなたは無理やり純潔を奪われたんですよ。なのにどうしてそんな顔をしているんですか?」
私の問に対してルディは、
「私は師匠を愛してます。」
そう答えた。 - 101ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:19:49
「えっ?」
ルディの言っている意味が理解できず、私はそんな間抜けな声を出した。そんな私を無視してルディは続ける
「師匠、私はあなたを愛してます。だからあれだけたくさん求められて嬉しかったです。」
「だから、師匠そんな顔をしないでください。……それとも師匠は私とするのは嫌でしたか?」
不安そうな顔をして聞いてきたルディに
「そんな事ありません!ルディは凄く魅力的な女の子です!……正直よく昨日まで持ったなと思います。」
すぐさまそう言った。
「えっ?じゃあ私のこと可愛いって想ってくれてたんですか?」
「…ええ、そうです。というか正直好みど真ん中です。」
本当、よく昨日までの私はこんな子相手に我慢できたな。そう考えていると。
「じゃっじゃあ私と付き合ってくれますよね?」
ルディが不安そうな顔で聞いてきた。
……付き合うつまり恋人になりたい。ルディはそう言ったのだ。私はルディに責任を取る義務があるし、私自身ルディのことは好ましく想っている。そして何よりルディが私と一緒になるのを望んでる。ならば - 102ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:20:00
「はい。今日から私達は恋人です。」
そう言うとルディはとても幸せそうに笑ってくれた。
この笑顔を一生守り抜こう。私はこの時そう決めた。
この数日後、ルディの妊娠が発覚するのは別の話。
終わりです。 - 103ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 14:23:33
- 104二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 15:51:57
- 105二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 16:28:26
- 106二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 16:38:05
- 107二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:29:07
ルディ子と久々に再会
シルフィ♂…ずっと自分を守ってくれていた女の子、彼女を守れるようにとずっと努力して強くなったけど
再会した時には誰とも知れない男の子供を二人つれて、腹には淫紋があって男性恐怖症になっていた。
ロキシー♂…自分になつく可愛い弟子だと思っていたが、久々に再会すると自分の好みドストライクに成長してた!
最初は運命的な再開に喜ぶもよく話を聞くと、すでに子供と夫がいて幸せな家庭を築いていた。
エリス♂…聖地で修行して強くなって再会したら、自分の子供を二人連れていて、しかも子供達は別の男を父親と呼んでいた。王女の護衛と学園の教師で地位も実力もある男に対して、自分は腕っぷししかない。
TS嫁3人で誰が一番鬱シコ度が高いか - 108二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:31:26
みんな違ってみんなシコい?
- 109二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:43:43
BSS、NTR、色々あるぞ
- 110二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:47:21
(放置プレイにトラウマは無いけどそれはそれとしてほっとかれるとダメージが受けるルディ子)
- 111二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:47:59
- 112二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:50:04
これから認めてもらえばいいしね
- 113二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:51:16
後から自分のやらかしとか間違いでかけた迷惑とかが発覚していって追い詰められる現状と板挟みなシコ度で言えば中々ロキシー 高い
- 114ssアシタカ22/01/28(金) 18:09:28
ちょっと話ずれるけどルディ子の護衛志望のアイシャってノルン以上にロキシーともめそうだよね
シーローンのもろもろの原因で姉を孕ませた奴だけど自分よりも姉を守れてるって言う - 115二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:11:48
TS3嫁の鬱シコ話題でアイシャにまで攻撃してやがる……
- 116ssアシタカ22/01/28(金) 18:17:17
- 117二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:18:31
ルディvsパウロ 初孫名付け権の争い
- 118二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:18:47
自分のせい(遠因)でお姉ちゃんが腕を無くして、旦那以外の男の子供を妊娠しちゃったノルンちゃんも鬱シコ度高い
- 119二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:19:00
TSロキシーに抱っこされるルディ子
- 120二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:21:12
トリスティーナの身の上話を聞かされて憤慨するルディ子
- 121二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:21:51
- 122二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:24:19
なんならシルフィと結婚出来て幸せです!→は、初めてのデート、上手くいくかなぁ(そわそわ)→シルフィ、ご飯何食べたい?んー、ルディの作るのならなんでも
みたいな段階踏んで幸せになる過程じっくり見せられた上でやぞ
- 123二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:41:57
ルディ子周りの鬱シコ度高いな
リーリャ…娘と自分の命の恩人で一生かけて恩を返すと誓ったのに、捕まった自分を助けるために淫紋を刻まれてしまった。
パウロ…娘のためを思って親戚の家に送ったら、その家で孕まされて捨てられた(実際は違う)。 - 124二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:45:08
魔導王ルディ子の一般人からの評判
- 125二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:51:43
事実だけ見れば何一つ間違ってないから……
- 126凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:52:35
唐突にSS投下します。
昨夜の投稿分より少し未来のお話です
あらすじ
・ルディ子が家庭教師に行かずにシルフィと冒険者になってロキシーと再会して、貴族やめて冒険者になったエリスを詐欺師から助けた世界線です。ノルンちゃんタンク兼ヒーラーとして魔改造済
・箸が転ぶだけでヒトガミが転落する世界線です。オルステッドはあまりにもイージーモードなので多分「ヒトガミの罠か!?」って疑心暗鬼なってます。 - 127凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:52:50
『名探偵クリフ 迷宮探索婚活6姉妹編』
―――やった!魔道具を別の冒険者に、持たせた!
ヒトガミは歓喜した。これでルーディアとロキシーの子供は生まれない。
大変だった。
ここまでくるのに何人操ったか分からなかった。
いくらか変えなきゃいけない未来を捨ててしまった事は否めなかったが、オルステッドの奴は馬鹿だ。別に一つ一つ負けたとこで、最後に勝てば問題ないのさ。
グレイラット家に魔道具が渡るにしても、その時にはルーディアは恐らく寿命で亡くなっている。
そう……勝った!僕は勝ったんだ!
……おかしい。
ヒトガミは未来がまだ暗い事に気付いた。
何故変わっていない?魔道具はルーディアの手元にない。
更にヒトガミは驚愕した。
ちょっと待て!何故だ!?
何故あいつらは既に妊娠している!? - 128凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:53:12
***********************
◆ルディ視点
悪評が出回り過ぎて魔法大学に入学(及びロキシーの就職)できないと知り、ならば冒険者として魔法大学の学生向けに模擬戦や実地訓練等を受けるサービスをして代わりに知識を貰えばいいとアイシャが思い付き、私達を引き入れられなかった事を残念がったジーナスが喜んで協力してくれて、私達はシャーリアに拠点を構えた。
紆余曲折はあったけど、ようやく安定した生活にさらなる困惑が続くとは思わなかった。
私が妊娠したのだ。
意味が分からなかった。私は女の子としかしていない。
いや、それだって、3人という複数人数と関係を持つという不誠実な態度だ。なのに、こんな妊娠しただなんて。
言い出せなかった。
でも、アイシャとロキシーがすぐに異変に気付いてくれて。
パーティー会議を開いてくれた。私は誰にやられたか分からないこと、私は皆としかした記憶がないこと、でも酒に酔ったりした時までは流石に自信がないこと、全部泣きながら吐き出した。
シルフィもエリスも私が裏切ったとは全く考えなかった。ロキシーは「もし、酒に酔ったルディをの弱みにつけ込むような男がいたらそいつが悪いのです」と言い切った。
ノルンはこういう時、私を責めるだろうと思ったが、みっともなく泣きじゃくる私の背中をさすってくれた。
そして、この地で知り合ったクリフの所に行った。
彼は、同じくこの地で知り合った、私は前世で最後に顔は見ていたけど、とにかくナナホシという友人を救う為に、魔大陸をともに冒険した。ペルギウスとかいうケチくさいおっさんのせいで、司令塔のロキシーがいなかったが、クリフはその代役を十分に果たしてくれた。
そして、そこで出会ったボンテージ幼女に“識別眼”を貰っていたのだ。
彼に聞くこともすっかり頭から抜け落ちるくらいに私は混乱していた。
彼は私の身体を識別してくれた。
- 129凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:54:02
「大丈夫だ、キミは男とはしていない」
クリフは柔らかい笑みで言った。そしてすぐに神妙な面持ちになった。
「ルーディア、君の身体の中にいるのはシルフィエットとの子だ」
ホワイ?何トチ狂った事言ってるの?この人?ソーカス茶でもキメすぎた?いや、ソーカス茶はナナホシしか飲まないか。
「あと、ロキシーさん、あなたのお腹にもルーディアとの子がいます。ルーディアの2ヶ月遅れですね」
「ちょ、ちょ、ちょっ!?待ってください!?」
やあ、良い子のみんな、「やればできる」良い言葉だね。私達に避妊の大切さを教えてくれる……いや、意味分からんのですが!!少しは現実逃避させて。
「とりあえず君の家に行こう」
クリフは私と同じ妊娠中のエリナリーゼに一言断ると、私の家についてくれることになった。
クリフは家を2時間ほど“識別眼”で見回しながら、最後に頭を抱えた。
「ルーディア、この家は最初自立した人形がいた事は覚えているな?」
そう、クリフと私の弟子を自称する良き友人ザノバ。私達は彼らとノルンとアイシャで、廃墟だったこの家屋を探索したのだ。そこで一人でに動き回る人形に私達は襲われた。
「確か、狂龍王カオスがこの家で研究を……」
「そう、それだ。結論から言うと、この家そのものが魔道具だ」
「は?へ?」
どういう事?何を言ってるの?全員にクリフの説明に目が点になった。
「完全に推測に成なるが、人形と子供を成すための目的だったのだろうな。『本来であれば作れない相手と子供をつくる』魔方陣が家の何処かに組み込まれている」
何、そのご都合主義魔道具。いや、女性同士で、子供ができた理由は分かったけど。
- 130凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:55:22
「でも、今まで何ともなかったのに、なんでまた急に?」
シルフィが疑問を呈した。ノルンの目があるので、控え目にはなったが、この家を購入して2年、私達は獣のように幾度も絡み合っていたのだ。……いや、控え目になった覚えがない。私は兎も角、みんなする時、私を見る眼が違うし。
どちらにせよ、もっと早く妊娠してもおかしくない。
「地下室にネズミの足跡があった。それも識別によると魔大陸のものだ。あと、食料庫にネズミが齧ったチーズがあったが小さな魔石が付着してる」
「えっ、あっ、ヒッ…魔石病……」
ロキシーが小さく悲鳴を上げた。
魔大陸を冒険した私達のカバンか何かにネズミが引っ付いていた。ネズミは魔石病に感染していた。ネズミは、その小さな身体を使って私達では侵入できないルートを辿って魔方陣のある何処かへと潜り、そこで息絶え魔石に変わり魔力に反応して魔方陣が発動したのだろう、とクリフは推測した。
状況証拠だけだがかなり信憑性は高い。
「魔石病は妊婦にしか感染しないが、罹れば死に至る病だ。解毒魔術もほぼ効かない。ルーディア、それとロキシーさん、念の為だが直前に加熱処理したもの以外はしばらく口にするな。
ノルン、二人は食べ残しは勿体ないと言って我が家でもつまみ食いするから、よく目を光らせておくように」
クリフは鋭い眼で私を睨みつけた。エリナリーゼが許してくれるから、いいかな、って……。ノルンが「よそ様の家で、この姉達は……」というような視線で責めてくる。この歳になって、こんな辱めを受けようとは……
「その、そんな、ネズミがいるだなんて大丈夫なの?」
シルフィは恐る恐るクリフに尋ねた。
「例の足跡は半年近く前のものだ。他にネズミもいた形跡もないので大丈夫だろう。ただ、警戒するに越したことはない、そうだな、アイシャ……」
「ネズミ避け……あと猫避けの道具を購入しておきます」
「相変わらず優秀だな、君は」
一を聞いて十を知るアイシャにクリフは苦笑した。
- 131凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:56:25
私はついに頬をつねり出したノルンを躱して、ロキシーを身代わりにしながら、クリフに訊いた。
「魔方陣の効果的にザノバにも教えた方がいいかな?」
「……どうだろうな。今まで起動してなかった、ということは人形相手では上手くいかない事に途中で気付いて放置してたんじゃないか?
仮にできたとしても、ザノバは師の家でそんな事ができるような男じゃないさ。本当に必要なら、彼は自分で再現するよ」
クリフは微笑みながら言って、そして私達の緊張がほぐれた様子を見て、一言締めくくってくれた。
「経緯はどうあれ君達が愛し合って結果だ。ちゃんと産んで愛してやれ。………それから、おめでとう」
クリフが帰り、悲壮的な空気も一気に消えて、シルフィがお腹に手を当てて「ボクも欲しいなぁ」と呟き、エリスが「シルフィの子はルディのお腹にいるからいいじゃない」と口を尖らせて、和やかな雰囲気の中、おずおずとノルンが手を上げた。
「あの……明後日のお仕事どうしましょう……」
あっ、やべ。
明後日は学生一団が森の探索に行く護衛をする仕事が入っていた。すっかりタンク役が板についたノルンがいれば問題ないとは思うが、人数が多い。目が届かなくなる事もあるだろう
かといって、流石に妊娠が判明した以上、私とロキシーは荒事には参加できない。
どうしたものか、と顔を突き合わせていると、玄関からドンドンと扉を叩く音が聞こえた。アイシャが応対に出ると「ルーディアは無事なんですか!?」と聞き覚えのある声が聞こえた。
- 132凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:56:55
何事だろうと思っていたら、アイシャがその客人をリビングに通した。
共に旅もした事のある水聖イゾルテと、剣の聖地でエリスにボコボコにされた所を治癒した私に懐いてくれた剣聖ニナだった。二人は汗だくの顔で入ってきて、私のきょとんとした顔を見た。
「……ルーディア、元気そうね?」
「アッハイ、さっき、丁度不安が解消しまして」
「……エリス、あの手紙はどういう事ですか?」
「あの手紙でわざわざ来てくれたの?あなた達随分と暇なのね」
二人が本気で殺気立った。
なんでナチュラルに人煽るかなぁ、この娘は!?
訝しんだロキシーがイゾルテからエリスの書いたという手紙を貰うと顔が真っ青になった。
「……エリス、これどういうつもりで書いたんですか?」
「最近、ルディの顔が死にそうなくらい酷かったから助言を貰えないかと思って……手紙送ってから2週間で来るとは思わなかったけど」
え?ここから剣の聖地まで普通一月はかかるよね?早馬で一週間で手紙が着いたとしても、めちゃくちゃ急いで二人がここまで来た事になるんだけど……
私とシルフィとノルンとアイシャは、ロキシーから手紙を回してもらった。
そこには「ルディきとく。たすけて」の文字だけが書かれていた。
エリスは徹夜で説教を受けることになった。
- 133凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:57:30
翌朝、イゾルテとニナに事情を話すと、二人はパーティーに臨時加入してくれる事になった。
何だかんだでエリスとはウマが合う二人だ。当初こそ空気は悪かったものの、上手くやれているらしい。
若干イゾルテがロキシーの「ろまんちっくな出会い」に毒されている気もするけど……
あと、ノルンの「ルイジェルドさんに再会するまでに、淑女としても戦士としても立派になるんです!」という演説に二人は感銘を受けたらしい。特にニナが料理や掃除などをアイシャから勉強していた。
まあ、不安はいっぱい残るけど、何とかなりそうで良かったと、私とロキシーは顔を見合わせた。
********************
数ヶ月後
ロールズの家にシルフィから手紙が届いた。
その手紙にはルディがシルフィの子を妊娠した事が書かれていた。
普通なら驚く内容だが、ロールズはエリナリーゼの息子である。「世の中、そういうこともあるか」と大らかであった。
むしろ、友達にべったりなシルフィにちゃんと伴侶が出来た事を、妻と安堵していた。
同日。
グレイラット家にルディとノルンから手紙が届いた。
内容はシルフィの子をルディが妊娠した事、そしてロキシーがルディの子を妊娠した事だった。
ゼニスは初孫と喜び踊った。3人も愛するとは、やはりパウロの娘かとガッカリした事もあったのだが、初孫となれば嬉しいものであった。
一方のリーリャはルディが妊娠し妊娠させた事に驚いたが、素直に喜ぶゼニスの姿を見て思考を放棄した。
なお、パウロは未だフィリップの政争に付き合わされていたため、まだ孫の誕生を知る事はなかった。
- 134凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 18:57:47
- 135凡人に囲まれた凡人22/01/28(金) 19:01:21
書き忘れました。こちらもまとめてくださると嬉しいです。
- 136二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:07:02
エリスはほんとさぁ……
- 137ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 19:32:56
まったく関係ない話させていただきます。
決戦編でルディって最初ドーガとシャンドル侮りまてくったよね。
これルディ子だとドーガにママ味発揮すると思うんですよ。(自分より弱いと思ってるから庇護対象として見る+ドーガの雰囲気から) - 138二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:35:04
- 139ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 19:51:00
- 140二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:54:41
- 141二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:56:37
荒くれ者風の男とやたらでかいのろまっぽいやつの後ろちょこちょこついてきて色々お世話するチビキャラ(列強クラスだしママ属性)……
- 142二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:03:07
取り敢えず脳裏に浮かんだララやリニプルと一緒にレオにめっちゃ笑顔でくるまってるルディ子と間に挟まりたい衝動に襲われるエリオット君の幻覚投げとくね
- 143二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:14:11
- 144二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:15:27
「違っ……そんなつもりじゃ……」
- 145ルディ子概念を深め隊22/01/28(金) 20:17:42
>>143メスガキ時代のって注釈つきそう
- 146二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:22:02
大体パウロの悪影響だと思われてそう
- 147二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:25:24
- 148二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:27:28
>>143「ごめんなさい、気持ちは嬉しいけど私には夫と子供がいるんです。」とか口癖じゃないけどいっぱい言ってそう
- 149二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:32:37
「ちょっ///…ごめん///本当に揉むと思ってなくて///」
- 150二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:33:19
- 151二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:37:10
パウロを倒す為の練習をするルディ子をたまたま見かけたオーベール。
「この娘、考え方が私そっくりだ……剣術は才能がないが、魔術だけで十分私の弟子たりえる……!!」
と弟子にして色んな魔術を開発させる√はないですか?
でも、TS時空だとシルフィくんがオーベール貰っちゃうからなぁ…… - 152二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:43:53
ドルディア族と同じことやってるこやつ…>発情の匂い探知
- 153二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:45:46
- 154変態の同胞22/01/28(金) 21:05:46
昨日ってか今日0時あたりで言ってた
男の娘エリオット君(本家に連れてかれないため女装)かいてきたよー、アシタカには及ばんかもしれんがもってけ - 155変態の同胞22/01/28(金) 21:06:18
父様に騎士の仕事をまわしてくれた方にどうしても、と頼み込まれてする事になった家庭教師はもう初めからいろいろあった
お嬢様はいきなり襲い掛かってくるしお嬢様はお坊ちゃまだったしお坊ちゃまは文字すらかけないし・・・いや、思い返すと本当にどういうことだこれ
まぁいろいろあって授業を受けてもらえるようになったはいいが、どうにもうまくいかない、理由はなんとなくわかっているのだが・・
エリスは結局のところ剣の方が好きで、思う存分暴れまわりたいのだ、それが本家に連れていかれないためだ、と抑え込まれてお嬢様らしいお座敷剣術しかできないでいる
それもあこがれのお姉さんにして知る限り最強の剣士でもあるギレーヌが兵士を遠慮なしにぶちのめし、血反吐を吐かせて鍛え上げている姿を横目に見ながらだ
やりたいことは大人の事情でできない、やりたくもない勉強だけは押し付けられる、目を盗んで剣を振っても大人たちからは本家に連れていかれたいのかと脅し交じりに叱られまくる、そんな子供が必要と分かっていても身が入った学び方をできるわけがないのだ
「まぁ・・・・やるしかないですかねこれは、父様が来るタイミングでどうにかしましょうか」
うん、ロキシーから学んだ私がきっちり先生をやれないと恥をかかせることになる、がんばろう
――――――――――――――――――――――――
それからは根回しの日々だった、まず3月に1度の父様の来訪で”お嬢様”をばれずに連れだすには、ボレアスの醜聞を探る貴族の監視を潜って極秘で抜け出すにはどうすればいいのかと必死で話を詰めた
ヒルダやフィリップに事情を説明して替え玉やおとりをそれとばれないように用意してもらい、こっそりと剣の稽古をやるのにちょうどいいさびれた道場も確保してもらった
ギレーヌにもエリスに思いっきり剣を楽しんでもらうためのことだと手伝ってもらう確約を取り付けた
「エリス、今日の授業は特別です、町にこっそり出かけますよ」
「何言ってるのよ、そんなのお父様達が許すわけないじゃない!本家に連れていかれてしまうわ!」
やはりこういう反応になるか、まぁ当たり前か
「いえ、フィリップ様やヒルダ様にも許可を取りました、ギレーヌも協力してくれています」
「え?そうなの?けど・・」 - 156変態の同胞22/01/28(金) 21:07:13
少し俯いて言葉を濁す、やはり幼いころから刷り込まれた本家への恐怖、ばれることへの恐怖は根強いのだろう。元の性格が性格だからこれくらいがいいのかもしれないが・・・フィリップの頑張りすぎだといいたくなってしまう
「大丈夫です、私も父様もフィリップ様もギレーヌも、みんなで考えて、頑張ってエリスをこっそり出かけても平気なようにしたんですから」
「本当に・・・大丈夫?」
うん、もう必死で考えて考えて、万が一を嫌がるヒルダにも頷いてもらえるくらいに練り上げたのだ。これで抜かれるようなら正直もうどうしようもない
「はい、もちろん。それに、エリスは剣の稽古、したくないんですか?普段と違って思いっきり、ぶつけ合っての兵士さんたちみたいなホントの稽古です」
「・・・・・うん、したい、よし!ルディア、私を連れて行きなさい!」
「仰せのままに、お嬢様」
ようやく頷いてもらえた、ならあとはいい思い出にするために頑張るだけだ
まずエリスを男装させる(普段が女装だからこちらが本当なのだが)、名前も本来の男としての名前、エリオットと呼ぶ
この段階でまた散々にぐずられてしまったが・・・どうにかこうにか作戦の一環だと納得させられた
そして赤毛のお嬢様(メイドとして預かっている一人の中でも特にエリスに似ていたらしい)が化粧をしてめかしこみ、ヒルダと茶会をする
これはまぁ、いましたよという証明替わりでしかない
その陰で赤毛の少年がたっぷりと影に護衛を連れてこっそりと屋敷を抜け出しギレーヌと稽古をする
こちらは囮の本命、普段の様子を見ればいかにもと思うだろうし、ギレーヌがいるということが何よりも餌になるだろう
あとは私が如何にも普通のことですよとばかりに赤毛の庭師の少年に扮したエリスをさびれて入門費用も安い道場に連れて行ってあげるだけである
まぁ道場主不在で父様が一日道場主だが
「ね・・・ねぇ、ルディア、あれ、あれなによ!」
「そんなにかしこまらずになぁ、なんだよとかの方がらしいですよエリオット、緊張しているんですか?あとあれは見た目はおいしそうですが齧るとすごくにがしょっぱいので気にしないほうがいいです」 - 157変態の同胞22/01/28(金) 21:07:39
ばれないように男の子になりきりなさいなと言ったが興奮するとどうしても抜けるらしい、そわそわウズウズと町の色々なものに目を輝かせるエリオットを道場に連れて行くのは苦労した・・・まったくこのお坊ちゃまは
ようやく道場について父様と合流する
「父様、こっちが今日稽古をつけてもらうエリオット君です」
「お、おう?俺がエリオットだ!よろしく!えーっと、ルディア、これでいいの?」
「はい、合格です」
「あー・・・まぁ、あれこれあるらしいとは聞いてるが、見てみるとなんともまぁ・・・とりあえず今日はよろしくなエリオット」
そして稽古が始まった、はじめはお互いに様子見じみた感じだったが、父様が挑発しだしてからはもう全開だった
ガキンガキンと盛大に音を立ててぶつけ合い、木剣をへし折り、時には拳も叩き込む
そんな稽古でエリオットは心底楽しそうに笑っていた
「しぃ!!しゃぁぁ!!!」
「軽い!なりふり構わないのもいいがまずきっちり振れ!片手で止められるぞこんなへなちょこ」
「ぐぶぅ!!」
木剣を投げて目つぶしにして殴りかかるエリオットを掴み容赦なく膝蹴りを叩きこむ、うわぁホントに容赦ない・・・
「げっほ、げほ、ふは」
「おー、どうしたへばったか?ならやめてやってもいいぞ」
「冗談!!」
「限界来たら治しますからねー、言ってくださいねー」
それから稽古は日が沈むまで続いた、結局エリオットは顔中はれ上がって治癒魔法がないととても人前に出せないようになっても稽古を続けていた - 158変態の同胞22/01/28(金) 21:08:39
「さすがにもう限界ですね・・・エリオット―、帰りますよ」
「ま、まだいいだろルディア!おれまだ一本もとれてないぞ!」
「おーおー、生意気言うなぁ、今日だけで俺から一本なんて無理に決まってるだろうが」
「んなぁ!!」
確かにそうなんですが言い方考えてください父様・・・
「こん・・・・の?」
へたりと膝が抜けるように座り込むあー・・それはそうなるか
「ぶわっはっはっは、ヘロヘロじゃねぇか、その様でよく言えたもんだ」
「ぬがぁ!!」
「はいはい、父様煽らないでくださいね、エリオットも、次もその次もあるんですからいつか勝てばいいんですよ」
脱力したエリオットを捕まえながら言う、まぁ今回でやり方はわかったから次もどうにかできるだろう
「え・・・あるのか?つぎ」
「はいもちろん、だから安心して今日を終わっていいんですよ。次を楽しみにしていて下さい」
「そうかぁ・・・なら・・・いいか」
一回限りの夢みたいなものだと思っていたのだろう、だからこそ終わりたくなかったという気持ちもよくわかる、安心して一気に意識が飛んで来たらしい、重くなっている
「おつかれさまですエリオット、いい夢を」
寝息を立てるエリオットの頭を撫でてやる
「あー・・ルディ、そいつ、楽しそうだったな」
「えぇ」
「次もやってやるから、遠慮なく父様に頼れよ」
「ふふん、エリオットは才能在りますからねー抜かれて焦らないでくださいよー」
「はっはっは!生憎俺も天才なんでな!」
―――――――――――――― - 159変態の同胞22/01/28(金) 21:09:05
がたごとと荒い揺れで目が覚めた、しかし頭は妙に柔らかいし揺れない、おかげで今まで寝ていたらしい
「んあ・・・・ルディア?」
「はい、いますよ」
ルディア・・ルディアに連れだしてもらった外は最高に楽しかった、見るものすべて新鮮で、じい様や兵士の奴らみたいな荒っぽい言葉を使ってもよくて、稽古もむかつくが強いルディの父様とやらと思いっきりやりあった
なにをしてもよかった、四足でとびかかろうが殴りかかろうが、剣を投げようが良かった、相手の方も顔を殴るし、腹に拳がめり込んでもお構いなしに続行してお嬢様じゃなく、男の剣士として鍛えてもらえた
「なぁ・・・ルディア・・・・・・・・・・・・ありがとうな」
「はい、どういたしまして」
私が絶対だと思い込んでいた檻は、ルディアの頭なら超えられるものだった、ルディアの強さを学べばまたこれが楽しめるのだろうか
「おれさ・・・・がんばるよ、勉強」
「はい、私もしっかり教えてあげますね」
”俺”が初めて心から尊敬した最高に頭のいい”先生”はびっくりするくらい綺麗な笑顔をうかべていた - 160変態の同胞22/01/28(金) 21:13:21
ちなみにこの世界線だとフィリップが何が何でも、最後の希望と思いっきり頼み込んでます
家庭教師条件が3月に一回パウロ見に来るよ(たまにゼニスや妹たちも)、1年一回一月くらい帰省するよとかいろいろ譲歩したものでギリ許可出ました - 161二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:19:33
ノルンは旦那を増やしていく姉を見ながら私との時間が減ってしまうと嫉妬する姿がよく似合う
- 162二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:47:56
- 163二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:57:17
取り敢えずある程度文章化しただけ
「えへへ…」
長い出張から帰宅したエリオットを待っていたのは、楽園だった。守護魔獣のレオ(彼の好きなモッフモフ)にくるまり笑顔で締まりのない声を出す最愛の妻ルディア、一家の性癖で好みにストライクなリニアとプルセナ、あと血の繋がらないながらも昔の自分さながらにヤンチャで好感の持てる娘ララである。全員が全員この世の楽園のような顔で寝ていた。レオだけは如何にも重い、という顔をしていたが。
「…!」
正直、彼は今すぐにでも飛びかかりたかった。この彼の性癖のど真ん中を直撃する可愛いが擬人化したような集団に。しかし、
「どうすっかなぁ…」
彼は苦悩した。即断即決をモットーとする剣神流を極めた彼には珍しく。彼が襲いかかればルディアは起きて今すぐ夜戦に突入するだろうしそうなってしまえばリニアやプルセナを巻き込まない自信はない。仮に我慢できたとしてもレオを全力で抱き締めれば驚かせてしまうだろう。彼は初めて鍛えに鍛え抜いた自分の筋力と闘気を恨んだ。
- 164二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:57:42
「ん?えりおっと…?おかえり…」
と、彼が悩んでいる間にルディアが目覚めてしまったらしい。ついでに彼の下半身も目覚めてしまいかけたが流石に玄関で盛るのもと自制。
「こっちくる…?あったかいよ?」
そう言えば外は雪が降っていた。ルディアもあまりにも寒いのでくるまっていたら寝てしまったのだろう。
「良いのか?」
「?いいよ?」
そう言われた彼は大人しく従うことにした。レオの毛にくるまり幼児のように眠る彼女の隣に座ると、彼女の頭にそっと手を置いて撫で回した。
「えへへ…」
やべぇな、なんだこの可愛い生き物。再再点火しかけた光の太刀を鎮めながらそっと頭を撫でていると、眠気が沸いてきた。どうやら自分でも気付かぬ程疲れていたらしい。こんな時はまず風呂で身体を洗わないとアイシャに怒られるのだが…
「ま、いっか」
彼は自分に従うことにした。レオに体重を預けると、彼女を抱いて眠りに就いた。─抱き締められた瞬間、彼女の笑みが深くなったのは、気のせいではないだろう。
了
- 165二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:58:45
自制できてるね、偉いぞいぬ!
- 166二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:59:23
- 167二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:02:13
- 168二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:03:47
- 169二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:07:32
ゼニス直伝vsリーリャ直伝だと不思議とルディに勝ち目がなさそうにおもえる不思議…
- 170二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:08:21
- 171二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:09:39
- 172二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:10:20
- 173二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:11:30
- 174二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:14:45
7歳くらいのロリを妹と気付かずに百合百合するとジュリを買う話がヤバくなるので(作者の)思い出の中でじっとしていてくれ
- 175二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:25:06
エリスに捨てられたと思ってるルディ子が姉妹の温もりで癒されていくハートフルストーリーをだね
- 176二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:26:05
アイシャ男体化という地獄概念もあったな
というか改めて考えるとミリス教徒の嫁を持ちながら、許可を取らず浮気した妾の子が長男とか地獄だな… - 177二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:28:09
話題に出たということは書く人が出てきかねないね…
- 178二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:32:20
- 179二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:38:07
- 180二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:41:01
ルディ分天才の息子へ向ける期待も背負うってことは限界ギリギリパウロはそりゃ…まぁねぇ
- 181二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:42:09
6歳の子供に何ができんねんって話やけどシーローンの時に負う無力感が大きすぎる…
- 182二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:42:28
アイシャとルディ子が一緒に転移してミリスで再開した時になんでノルンだけ……したりやっぱり妾の子は……してる姿見てぇ!!!
- 183二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:45:20
姉さんなら出来たぞ、母さん達の仲を取り持ち家庭を保った、そうだ…姉さんなら出来たぞ、例え6歳でも何某かの交渉を行って成果を得られたはずだ
姉さまなら出来たぞ、姉さまなら出来たぞ、姉さまなら出来たぞ
してそう
- 184惰眠を貪るアシタカ22/01/28(金) 22:55:48
- 185二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:56:15
ルイジェルドとジンジャーがいるから大丈夫だと思うがもし何かあったらノルンの事は頼んだぞアイシャ♂とかパウロは期待を込めて言っちゃいそうな気もするなあんまり口上手くないし
- 186二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:56:50
さぁお眠り…山犬団子になって
- 187二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:58:08
- 188ssアシタカ22/01/28(金) 23:02:32
サンであり愛犬であり恋人だから毛深くてもなんの問題もないんだ、チャームポイントなんだ
- 189二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:05:54
多分なまじ上級には足かけてそうなのが悪い…
- 190ssアシタカ22/01/28(金) 23:07:23
- 191二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:09:22
まじで器用万能(シルフィ)も完成した戦士(ルイジェルド)も史上でも戦闘に限れば何人いるかレベルの魔術師(ルディ)もいるからね…
- 192二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:10:45
アイシャは私の人生つまんねーなーまぁ期待には応えとくかと思いながら生きてたら異世界召喚魔術開発する婆アイシャになれるから…
- 193二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:10:46
- 194ssアシタカ22/01/28(金) 23:11:10
- 195二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:12:26
- 196二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:12:45
ロアに行ってなかったらルーデウスがパウロと組んでいい感じにフォローできたんだろうが……
- 197二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:13:32
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- 198二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:14:53
アイシャ君はなんというかアルスに勝てなさすぎて不憫だから元のままの方が幸せだわ……
- 199二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:15:22
- 200二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:16:45
アイシャが取り扱い注意なキャラ過ぎてマジでここら辺ムズいな……