【CP注意】おはようございます、マスター

1二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:01:09

ちゃんと起きてこれたようですね。
昨日はよく眠れましたか？　……そうですか、ゆっくり寝れましたか。
その顔色を見るに悪夢などには魘されなかった様子。快眠できたのであればそれが一番です。
あ、朝食の準備をしているので今のうちに顔洗ってきてください。腕によりをかけますので。
……と言っても、流石に朝から重たいものは作りませんから、そう過度に期待しないでくださいね。
ちょっとの期待を超えるくらいの物なら用意できますから。
では、身なりをちゃんと整えてきてください。ふふ、変な寝癖ついてますよ。

2二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:02:15

どうですか、私が作った朝食は？
まあ、パンとスクランブルエッグにサラダ、あとはスープと手軽なものだけですけど。
流石に朝から重いものはどうかと思い軽めのメニューにしたのですが。
美味しいですか……？
……よかった～。下手なものではないので、変な味付けにはなっていないのはわかってましたが、やはり直接言われると安心しますね。
あ、今更なのですが朝はパンでもよかったですか？　風の噂では日本人は朝食にはライスだと聞いたので。
『その日の気分によって変えたりもするから大丈夫だよ』って？
……それならよかった。
つい、自分の価値観で決めてしまったので不安だったのです。

3二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:03:32

そういえば、私や貴方はサーヴァントやマスター、妖精や人間と言った他に出身地も違っていましたね。まあ私は異聞帯の出なので例え出身地が同じだったとしても、正確には違うのでしょうが。
サーヴァントは聴くにしろ話すにしろ自動で翻訳されるようなのであまり気にしたことありませんでした。
……そういうのを気にせず接する貴方の影響でしょうか？
ともかく、環境の違いは必ずありますから、何か不満・意見があったら言ってくださいね。

4二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:04:57

(朝食を食べ終えてから)

うん？　今日の予定ですか？
そうですね……この後は洗濯物を干して、片付けや掃除を少々。
お昼を摂ったあとは、近くの森で使えそうな素材を集めつつフィールドワークをする予定です。
え？　それなら手伝うって？
ありがとうございます。人手は多い方がいいですから。
では、片付けたら早速洗濯物を干すのを手伝って――あ。

5二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:06:18

…………いえ、やはり貴方には家の掃除をお願いしたいです。
え？　何でって……それは……。
……流石に鈍感過ぎでは？
ともかく、貴方は掃除をお願いします。洗濯物を干すのも回収するのも私が行ないます。
反論は許しません、いいですね。
……はい。わかっていただけたらなにより。
では、今日も良い一日にしましょう、マスター。

6二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:53:39

いつものトネリコエミュ上手いマンじゃないか！
今回も出来がいい…

7二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 07:37:47

ぐだトネ最高

8二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 07:56:50

早くマスターと結婚して…

9二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 09:34:47

ぐだトネは健康良い

10二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 09:53:28

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11二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:00:43

こんにちは、お昼になりましたね。
良く晴れているのでこれなら洗濯物も乾くことでしょう。
と、それはそうと昼食の時間ですね。では、今から作りますから少し待っていてください。
……え？　朝は私が作ったから昼は自分が作ったよって？
それは、すみません、手間を取らせてしまって。
『日頃食べさせてもらっているから、そのお返し』……なるほど。
なら、素直に受け取りましょう。ありがとうございます、マスター。

それで、貴方が作ったのは……あ、ラーメンですか。中華発祥の麺でしたか？
あまり馴染みがないので楽しみです。
あ、あまり時間をかけると麺が伸びるんですね？
では早速、いただきます。

12二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:02:03

ふぅ……美味しかった。
ありがとうございます、マスター。
『喜んでもらえて良かった』って？
ふふ、いつもと逆だね。でも、本当に美味しかったですよ。
でも、少し……濃い目の味でしたね。もう少しあっさり目かと……。
え？　『醤油だからあれでもあっさり目』？　……そうなんだ。
もしかして、もっと濃いものもあるんですか？
……そっか、あるのか。
うーん、私はこれか、もしくはもう少し薄めの味付けの方が好きかもしれませんね？
……『今度は用意するね』って。
……そうですね、今度機会があるのならそうしていただけると。
また貴方の手料理を食べてみたいですし。
楽しみにしてるね。

13二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:04:02

さて、必要な素材を取りに森に来ましたが……。
あの、マスター、つまらなくはないですか？
『散歩しているようで楽しい』？
それならいいのですが……。なにぶん森を検索するだけなので、退屈に感じたら戻ってもいいですからね。
はい？　魔術に使うような物がこんな所で手に入るのかって？
よほど特殊なものでない限りは大丈夫ですよ。
おそらくマスターですら耳にしたことがあるものも使いますし。
魔術の触媒として使用するのなら、確かに希少なものや神秘を内包しているものの方がいい場合はあります。
しかしそれは魔術の系統によっても変わるでしょう。私の魔術はちょっと特殊なので、それらとはまた違うのですが。
え？　『なら、なんで採取に来たのか』って？
触媒はあるに越したことはありません。それは事実です。
ですが、今回採取するものはどちらというと薬などに使うものです。
はい、薬です。特に軟膏に使えそうなものを探しています。

14二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:05:42

『何故それを？』という顔をしていますね。
それは、よく生傷が絶えない『誰か』の今後を想定してのことです。
その『誰か』は弱いのにしょっちゅう身体を張りますから、見ていて心配で……傷薬の一つや二つは持たせたくなるというもの。魔術で使うのはその『ついで』です。
私の気持ち、わかっていただけましたか？　それはなにより。
ではもう少しだけ検索を。
あっちの方へ行ってみましょう、マスター。
あ、少しぬかるんでいるようなので、手を繋いで行きましょう。
……手、離さないでね。

15二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 18:00:18

おかえりなさい。
うん？　『今まで一緒にいたよね？』って？
それはそうですが、やはり家に帰ってきた時の挨拶は必要かと。ちゃんと帰ってきたと実感出来ると思いませんか？
そう思いますよね？　私もそう思います。
では、改めて――おかえりなさい、マスター。
『ただいま、トネリコ』。
……うん、やっぱり返事が返ってくると帰ってきたって実感できるね。

16二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 18:01:04

では、私は集めた素材をしまった後洗濯物を入れたら夕飯の用意をしますから、マスターはお風呂にお湯を入れてください。
え？　『夕飯は一緒に作ろう』って？
そうですね……朝は私、昼は貴方でしたから確かにそれならバランスがいいですね。
じゃあ、一緒に作りましょう、マスター。
誰かと一緒に料理をするのは久しぶりで、楽しみです。

17二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 18:02:05

――そんな訳で一緒に作った今夜のメニューはハンバーグです。
そう難しくはなかったし、一緒に料理できて楽しかったな。
味の方も……うん、美味しい。
誰かと一緒に作って食べるご飯は、一段と美味しく感じます。
食卓を囲んで食べるのはやはり良いものです。
…………一人だけだと、本当に『ただ食べるだけ』でしたから。
………………。
……すみません、少しだけ昔を思い出してしまって……。
え？　『今は自分がいるよ』って？
……はい、その通りですね。
ふふ、本当に貴方といると『そんなこと』を考える時間がなくなります。
……ありがとう。

18二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 18:03:35

お風呂、お先にどうぞ。
私は片付けを済ませてからにしますから。洗濯物も畳まないと。
『自分も手伝う』って？
いえ、これは私にやらせてください。
こういうのに憧れていたので。
家で一緒に生活して、些細なことでも助け合い、互いに必要とする……ずっと昔に、そんな関係の人たちに憧れて、夢見ていたのです。
だから、実感していたいんです。
かつて見た夢の残滓を……。

19二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:30:37

もうこんな時間ですね。
時間が経つのは早いもの……今日が終わります。
あとは眠りにつくだけとなってしまいました。
話しをしたいところですが、長引いて明日に響いてしまっては本末転倒。
名残り惜しいですが、眠るとしましょう。
おやすみなさい、マスター。

20二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:31:24

……どうしましたか、部屋に戻らないのですか？
え？　『一緒に寝よう』って？
…………自分が何を言ってるかわかってますか？
『私が寂しそうだったから』？
…………そうですね。確かに心の何処かに寂しさがあるのは事実。
……じゃあ、その、一緒に寝てくれますか？　マスター。
…………二つ返事なのですね。
では、貴方の部屋に行きましょう。
私の部屋は色々と物がありますから。

21二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:32:23

――ベッドに潜り込んで、お互いに手を握り合って眠る。
いつ以来だろう。
貴方はどうですか、こんなことしょっちゅうしているのですか？
……『していない』？
ですよね……。
あはは……少し恥ずかしいですね。
………………。
……人はいつか大人になるもので、そうなると自然と子どもの頃にやっていたこともしなくなる。
成長による自分を達観できるようになった弊害……と考えるのは少し穿った見方でしょうか。
もしくは、子どもの頃にたくさん人の温もりを貰い過ぎて『もう一杯だ、十分だ』と感じてしまっているからかも。

22二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:34:56

寂しくなった時、心細くなった時に人は温もりを求めてしまう。それは温もりが永続的なものではないから。
例えどんなに昔たくさん与えられたとしても、時間の経過や『冷たい何か』によって徐々になくなっていくからでしょう。
そしてその時に温もりを得られなければ『冷たい何か』によって、自分自身がどんどん冷たくなっていってしまう。
その果てに待っているのが『孤独』なのです。
温もりは孤独にならない為の灯にして道筋。
それがあるから、私たちは独りではないと確信をもって言えるのです。

……うん、貴方の温もりがそれを思い出せてくれた。

23二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:35:51

――長い長い、冬のような冷たい時間。
陽だまりがなかった訳ではないのです。
それでも陽だまりは陽だまりでしかなく、すぐに雲が覆ってしまう。
そうなればまた『冷たい何か』が私を襲うのでしょう。
だから欲しかったのは陽だまりではなく火だったのです。
皆で囲う焚き火のような、消えそうで不安になる時もあるけど、見ていると安心できる、そんな火の温もりが……。
もしかしたら、それは気付かないだけで既にあったり出会っていたのかもしれない。
だけど、その時に気付けなかったら意味はない。

24二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:37:45

――温かい。
自然と口に出たそれを求めるように彼の手を引き寄せる。
必然、彼との距離も近くなるが、気恥ずさよりも心地良さが勝ってしまう。
一見弱そうで危なっかしくて、でも偶に驚かせるように熱くなる。
そんな火(彼)が身近にあると感じると、心の内にある幾つかの氷はその温かさによって融解していく。
そうして、安心を憶えると同時に意識は闇の底へと落ちていく。
真っ暗で何も見えない、恐怖を抱きかねないはずのそれは、しかし今は温かく、包み込むようで……。

25二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:41:35

おはようございます、マスター。
どうしましたか、驚いたような顔をして？
え？　家？
何を言っているのですか？　此処はカルデアの、貴方の部屋ではないですか。
いえ、カルデアが家だと言うのならあながち間違いではないのかもしれませんが……。
夢でも見ていたのですか？

26二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:42:10

……ああ、そういえば夢といえば私も不思議な夢を見たような……。
サーヴァントは基本夢を見ない、もしくはマスターの記憶を夢として見るくらいのはずなのですが……。
おかしいですね……もしかしたら『あの夢魔(マーリン)』が何かしたのでしょうか……。
え、夢の内容？
そうですね、はっきりとは憶えていませんが……悪くなかったのは確かです。
幸せ……だったのかな？　うん、多分そうなのでしょう。
ああ、そうだ。唐突ですが、一つ我が儘を聞いてもらっていいですか、マスター。
む、内容を聞かずに快諾するとは、危ない内容だったらどうするつもりだったんですか？
……いえ、貴方に危害を与える気はさらさらないのですが……。

27二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:42:51

コホン、では……手を握っていただけますか？　マスター。
あ、迷うことなく、すっと握りましたね……。
いえ、別にいいのですが……私はなかなか言い出せなかったのに……。
…………いいえ、なんでもありません。
それにしても……ふむふむ。
……やはり、貴方の手は温かいですね。
マスター、もう少しだけこのままでいさせてもらっていいですか？
……ええ、ありがとうございます。

……ああ、本当に――温かいな。