- 1二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 01:24:27
その日は、雨だった。
芝に水のカーペットが敷かれたように足取りは重く、身体が前に進まなかったのを覚えている。
『一着はエアグルーヴ!!二着に3馬身差をつけての華麗なる勝利!!』
「はぁ、……はぁ…」
それでも私は勝った。私を一番に信頼して私だけを見ている"彼"のために、死力を尽くした。
「……トレーナー、見ていたか?」
ぽつり呟く私の視線の先には、鈍色に染まる空。
『ああ。この目でしっかりとね』
彼が生きてたらきっとそう言ってくれるだろう。いやさ私が惨敗でもそう言うに違いない。
………どんな私でも受け止めてくれる、そんな彼に何度救われたか。素晴らしい人だった。
そんな貴方に一つだけ文句(つよがり)を言えるのなら。
「…貴様の事でレースを辞めたりはせんぞ。空からでも一生付き合ってもらうからな」
女帝の力強い笑顔には、泣き止んだはずの空の雫がただ流れ続けていた。
おわり - 2二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 01:25:42
悲しいなあ(諸行無常)
- 3二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 01:33:30
悲しくも美しいのにスレタイどうにかならなかったんですかね
いやある意味安心するんですがねクソスレタイのSS - 4二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 02:13:18
あら詩的
なのにスレタイはどうして… - 5二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 02:39:00
クソスレタイSSもっと流行れ