【🎲・⚓️・オリキャラ】自分は誰で、何なのだ……?

  • 1自分さえわからぬ者24/04/26(金) 21:33:35

    ……目覚める。

    ここは何処だ?自分は誰だ?疑問が雪崩のように浮かんでは消え覚醒する。

    ──何故ここにいるのか、己は何者なのか。何一つとしてわからない。一方的に知識だけが詰め込まれた肉の檻に閉じ込められたような感覚さえある。実際に見たことも聞いたこともないのに、知識として理解し存在している奇怪な状況。


    僕または俺、あるいは私、もしくは我……いや、自らを形容する言葉は肉体に由来した方がいいだろう。暗い部屋を見渡すと、差し込む光を反射する壁が見えた。鏡ではないようだが、己の顔と体を確認するには十分だ。──なるほど、どうやら女か。ならば私と形容しよう。

    しかしこの頭頂に浮かぶ輪は……ヘイロー、というのか。これも知っている。だが……

    dice1d2=2 (2)

    1.不思議と馴染んでいる

    2.違和感を覚えている

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:35:36

    ハメに投稿した方が良いよ

  • 3自分さえわからぬ者24/04/26(金) 21:42:12

    このヘイローとやら、何故だろうか。違和感を覚えている。知識によれば皆平等に与えられている者であるのに。異常な私だが、更に何か異なる存在なのだろうか。

    まあ今は考えたところで何も始まらん。とりあえず私の肉体の確認だ


    髪色 dice1d8=2 (2)

    1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.青 6.水色 7.紫 8.薄紫

    目色 dice1d8=1 (1)

    1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.青 6.水色 7.紫 8.薄紫

    髪の長さ dice1d100=70 (70) 1で肩につかないくらい100で足元

    身長 130+dice1d50=33 (33) cm

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:46:06

    超日本人の見た目。

  • 5自分さえわからぬ者24/04/26(金) 21:49:18

    ……髪が長いな。だいぶ長い。纏めても長いんじゃないか。それ以外は普通というか平均的というか。不思議な感覚だ。更にマジマジと自分を観察する


    私の着ている服は── >>7

    (ブルアカにある服…学園の制服とかキャラの服装とかでお願いします…)

    私の近くにある銃は──>>8

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:49:55

    正実の服装

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:50:28

    百花繚乱調停委員会の服装

  • 8二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:50:39

    トリニティの制服

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:50:58

    レールガン

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:51:06

    スタンガン

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:51:17

    サブマシンガン

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:51:42

    使えないじゃん

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:51:59

    安価ずらしてレールガンかな?
    AR系レールガンかアリス並のやつかでこの子の筋力変わってくるが……

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:53:19

    和服にSF的武器の組み合わせ……アリかも

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:56:00

    このレスは削除されています

  • 16自分さえわからぬ者24/04/26(金) 21:56:37

    (安価は一個ズラしてレールガン行きます)

    服装は……百花繚乱調停委員会の服装?となると私は百鬼夜行の生徒なのか?そして武器が──レールガン!?いやどうなってんだよ個人携行用の電磁砲って……待て、このレールガンは…

    dice1d2=1 (1)

    1.デカいよ

    2.デカくないよ

    (ダイスミスで振り直し)

  • 17二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:57:26

    持てないで終わりそう

  • 18二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:57:45

    うーーーーーむ…

  • 19二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 21:58:31
  • 20自分さえわからぬ者24/04/26(金) 22:02:24

    デカいな……

    で、持てるのか私。腕力大丈夫か私。

    dice1d100=68 (68)

    (1なら両手でギリギリ 50なら両手で普通 100なら片手で軽々と という基準)

    そしてこの部屋は広い。多少の派手に動いても問題無いだろう。ならば肉体の能力?性能?とかく、身体能力や素質を確かめるにもいいだろう。色々試してみるか。


    戦闘 dice1d100=44 (44)

    事務 dice1d100=3 (3)

    医療 dice1d100=87 (87)

    知性 dice1d100=42 (42)

    運動 dice1d100=62 (62)

    技術 dice1d100=81 (81)

    政治 dice1d100=38 (38)

    交渉 dice1d100=17 (17)

    創作 dice1d100=100 (100)

    倫理 dice1d100=82 (82)

    慈悲 dice1d100=74 (74)

    神秘 dice1d100=92 (92)

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:03:51

    今すぐごーとぅーミレニアムすることを勧める

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:04:33

    これはミレニアムですね()

  • 23自分さえわからぬ者24/04/26(金) 22:08:53

    色々やって思った。

    数字見たくねえ!小難しい文章見たくねえ!何にも考えずにあれこれ作ったり治したりとか、そーゆーことしてたいぞすごく!

    うむ、身体を動かすのは気分が良い。何かを考え、それを出力しようとするのはもっと気分が良い。が、小難しい話はダメだ。受け付けん。人との駆け引きも面倒だし、書類にハンコ押すのなんてもっと嫌だ。

    なあ私よ、本当に私は百花繚乱調停委員会の服装でいるのに相応しい存在なのか?


    それよりも動き回ってみたが、扉が見える。あれが外につながっているのではないか。

    ならばそろそろ、私の名前を仮でも決めねばならない。「あなたは誰ですか」と問われて「吾輩は生徒である。名前はまだ無い」などと語るのは愚行極まりない上に失礼だ。


    さて、どう名乗るか── >>28

  • 24二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:11:01

    ksk

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:11:27

    ksk

  • 26二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:18:17

    かこくぅ

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:18:35

    かそく

  • 28二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:18:41

    不破 ユウ

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:18:52

    誰そ彼、いや黄昏と読んでくれ

  • 30二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:19:44

    >>28

    who are you(不破 ユウ)か

  • 31自分さえわからぬ者改め不破ユウ24/04/26(金) 22:22:15

    不破、ユウ……うん、いい。これがしっくり来る。

    今より私は不破ユウだ。自らをそう定義しよう

    意を決して扉を開ける。眩しい光の中へと抜けていくと、そこは──


    dice1d2=1 (1)

    1.百鬼夜行の自治区

    2.それ以外

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:24:36

    時系列によっては大変なことになりそうだけど……どうなんだろ?

  • 33不破ユウ24/04/26(金) 22:29:48

    (時系列は最終編後、百花繚乱1章終わりの平穏期です。つまりメインには関わりません)

    ……どうやら百鬼夜行の自治区に出たらしい。

    ついさっきまで私がいたのは、無人の施設か何かだったようだ。巧妙に隠されていて、扉を閉めた自分自身でさえも見失ってしまいそうなほどに。

    しかし、記憶が無いが知識だけあるとは困ったものだ。短期的な目標を立てねばならない。寄り掛かる柱はいくらあってもいいのだから。


    目標は

    >>35

    >>36

    >>37

    三つもあれば十分だろう

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:31:14

    戸籍の確認、無ければ取得

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:31:22

    加速

  • 36二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:32:34

    面白いものをいっぱい作る

  • 37二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:32:37

    銀行強盗

  • 38二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:33:54

    一気にアウトロー路線に突っ走ったなー

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:34:34

    ???「ん、銀行を襲う」

  • 40二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:36:08

    戸籍の確認と創作、次に銀行強盗か。

    なんか一つだけ変なの混ざってるなぁ

  • 41二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:45:58

    >>40

    創作には金がいるからな…

  • 42不破ユウ24/04/26(金) 22:47:11

    ……戸籍確認は必要だな。なければ作ってもらおう

    次に創作欲を満たす。これは大切だ。自分が好きなことを好きなようにやっていたい。

    しかしその為には銭が無い。場所もなければ素材も無い。ならば──そう、銀行強盗だ。

    百花繚乱調停委員会らしくないことでもあるが、そもそも私が百花繚乱のコスプレイヤーという説もある。じゃあモーマンタイだ。正直良心がかなり「それってどーなの?」って言ってくるけどモーマンタイだ。


    では確かめる先としては──

    dice1d2=1 (1)

    1.やはり百鬼夜行のトップ、陰陽部に行くのがいい

    2.こういう時は連邦生徒会から確認してもらった方がいいか…?

  • 43不破ユウ24/04/26(金) 22:58:09

    一応百花繚乱の服着てるんだ、百鬼夜行の行政に聞くのが早いだろう。とはいえ名前は仮決めだからな……この顔から探してもらうしかないが、さて受け入れられるか。

    ……待て、知識はあるが場所は何処だ。聞いて回るしかないのか?仕方ない。人に聞こう。

    dice1d100=72 (72)

    (低いほど怪しまれない、高いほど怪しまれる)

    ──思ったよりも時間食ったが到着したぞ。さて、とりあえず聞くだけ聞いてみよう。

    dice1d3=2 (2)

    1.「顔が一致する生徒がいませんね…」

    2.「顔が一致する生徒はいますけど…しばらく前に失踪していますね」

    3.「ニヤ様がお呼びです」(!?)

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:59:53

    ん-、怪しまれてるのと相まって厄ネタの気配()

  • 45不破ユウ24/04/26(金) 23:07:03

    ……顔の一致する生徒の情報を聞いたが、私は何も知らない。名前も、家の場所も、何を聞いても心当たりが無い。

    奇妙なことに知識というのは組織や行動、物体などに限定されており、人物のことや詳しい場所などは無いのだ。……私は何なのだ?


    その生徒の銃は──

    dice1d2=2 (2)

    1.同じだった

    2.流石に違う


    その生徒の部活は──

    dice1d2=1 (1)

    1.同じだった

    2.流石に違う


    ちなみに戸籍に関しては

    dice1d2=1 (1)

    1.陰陽部で対処してもらう運びになった

    2.シャーレを当たれと言われた


    そして私の知らない間に、私という存在が百鬼夜行に混乱を招いているらしい……

    dice1d3=2 (2)

    1.変な奴がいるぞー!という噂があっという間に広まった

    2.変な奴がいるぞー!という通報が百鬼夜行に飛んだ

    3.変な奴がいるぞー!という通報が百花繚乱に直接飛んだ

  • 46不破ユウ24/04/26(金) 23:08:03

    >>45

    あ、部活が同じだったというのは服装と同じだったということです。入れそびれました

  • 47不破ユウ24/04/26(金) 23:19:11

    百花繚乱紛争調停委員会所属の生徒……名は>>48

    対応してくれた陰陽部の生徒によると、百花繚乱制式ライフルを使うdice1d3=2 (2) 年生。失踪時期はdice1d3=1 (1)

    1.アヤメが消えた時

    2.ナグサが消えた時

    3.最終編前後


    深い友人である生徒は

    dice1d2=1 (1)

    1.いる

    2.いない


    私と彼女はdice1d100=36 (36) くらい同じらしい

    (1で性格や能力は全く似てない、50で割と似てる、100で全て生き写し という基準)

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:40:12

    成宮(なりみや)タキ

  • 49不破ユウ24/04/27(土) 01:49:38

    成宮タキ……それが私と同じ顔と服をした生徒。だがどうにもわからない。何故同じ顔なのか、服なのか……

    とりあえず第一目標は達した。不便だろうということで連絡用のスマホと多少の銭も渡してくれたし、正式な戸籍ができるのも時間の問題だろう。

    次なる目標である創作欲を満たすことを優先するか?それとも私とタキに纏わる謎を追うか?

    dice1d100=22 (22)

    (低いほど創作欲優先、高いほどタキとユウの謎優先)


    そしてタキと深い友人である生徒は──>>51

    (百鬼夜行所属の生徒の中からお願いします)

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 02:46:54

    ワカモ

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 02:54:53

    七稜アヤメ

  • 52不破ユウ24/04/27(土) 10:26:58

    ……よりにもよって失踪した七稜アヤメこそ成宮タキと親しい人間だったとは。これでは探る気にもなれん。謎の答えが謎の中にあるなど、マトリョーシカじゃあるまいし。

    まあそんなことよりも創作欲だ。まずはどのような形で創作するかを決めよう。

    dice1d3=1 (1)

    1.文章

    2.立体

    3.絵画


    次に題材だが……とりあえず百鬼夜行自治区内で決めようか。下手に外に出るとまたぞろややこしい話になりかねん。ただでさえ自分が謎多い存在だし、顔が同じ奴も謎だらけなのだ。

    dice1d5=4 (4)

    1.神木

    2.百夜堂

    3.チセ

    4.忍術研究部

    5.魑魅一座


    さて、最後に見積もりだが……これによってどう銀行強盗に走るかを決める重要なファクターだ。

    dice1d100=96 (96)

    (低いほど短期間・低コスト、高いほど長期間・高コスト)


    一方の百花繚乱

    dice1d100=21 (21)

    (低いほどユウの情報を早く掴み、高いほどユウの情報を遅く掴む)

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 11:44:03

    銀行を襲う!!!!

  • 54不破ユウ24/04/27(土) 13:45:53

    そういえば書店で見かけたあの同人誌……良かったな、熱意が感じられて。忍術研究部という部活が出しているらしい。彼女たちを題材とした忍者活劇モノの文章作品で今回は行くとしよう。もちろん文章・挿絵双方共に私がやる。創作欲とはそういうものだ。


    さてそうなると取材費用、モデル代、あとは筆を走らせるためのアトリエ確保や、諸々の費用を考えると──なるほど。物凄く時間と金がかかる。そして百鬼夜行を訪れて分かったが、どうやら暴力沙汰も事件も日常茶飯事らしい。ならば銀行強盗程度やったところで困る程のこともないだろう、うん。慣れてるだろうし。

    だがやはり私の良心が引き金を引くのを躊躇わせる。いいのか私よ、レールガンだぞ私、弾どうやって補給すんだよ私。強盗やるにしても1回こっきりにしないと普段がヤバいぞ私。そもそも銀行強盗ったって単騎駆けでやるのか私よ……と。でもロクな銭もなければ物も無い。人を集めるったって……

    dice1d3=3 (3)

    1.あれは魑魅一座?待てよ…

    2.私とレールガンがあれば十分だ──

    3.お祭りのポスター…これだ!

  • 55不破ユウ24/04/27(土) 14:02:10

    そうだ、お祭りだよ。例えばdice1d3=1 (1) みたいな題名でテキトーにやれば、魑魅一座も乱入したりお祭りの治安維持の為にお祭り運営委員会とかも乱入して余計混乱する!そこに乗じて銀行強盗すれば──行ける!

    1.銀行襲撃祭

    2.ゴールドラッシュフェスティバル

    3.金庫破り祭


    そして狙う銀行はdice1d100=77 (77) だ。あそこをターゲットにする。

    (低いほど楽勝、高いほど困難)


    そうと決まればまずはポスターだ。そのための画材は……まぁ、もらった銭でなんとかするか。商店巡りだな。こういうところで金ケチっても仕方ないが、ケチりたい気持ちもある。うむむ……

    画材の質dice1d100=67 (67)

    ポスターの出来栄えdice1d100=74 (74)

    (画材の質分ボーナスが入る)

    (創作ステ100・技術ステ81なので最低保証55)

  • 56不破ユウ24/04/27(土) 17:10:42

    意外と安く良い画材が買えたし、私の腕もギュンギュン走った。このポスターならばお祭り運営委員会の告知と比較しても月とスッポンということもないだろう

    (お祭り運営委員会の告知はdice1d250=207 (207) で最低保証165)

    襲撃はdice1d7=3 (3) 日後。それまでは英気を養う他にもう少し具体的なプランニングをしなければな。

    さてこの銀行襲撃祭のポスターをコンビニで複数枚印刷して…っと。うん、かなり金が吹っ飛んだが、この銀行強盗でペイできるから大丈夫だ。

    あちこちに貼って告知すれば──ククク。


    告知効果

    dice1d100=57 (57)

    ポスターの芸術性

    dice1d100=100 (100)

    (低いほどただの出来の良いポスター、高いほど高度な芸術技術が盛り込まれているポスター)

    ポスターの説得力

    dice1d100=86 (86)


    一般住民の反応

    dice1d5=4 (4)

    1.なんだこれ。なんだこれ

    2.犯罪予告かー。通報しよ

    3.マジかよ銀行、襲っていいのか……!?

    4.野郎ども銀行襲うぞ!

    5.そういう芸術作品でしょこれ


    一般生徒たちの反応

    dice1d5=4 (4)

    1.なんだこれ。なんだこれ

    2.犯罪予告かー。通報しよ

    3.マジかよ銀行、襲っていいのか……!?

    4.野郎ども銀行襲うぞ!

    5.そういう芸術作品でしょこれ

  • 57不破ユウ24/04/27(土) 17:11:30

    魑魅一座の反応

    dice1d5=2 (2)

    1.取り消せよ、そのポスター!

    2.お祭りって言葉知ってる?

    3.変わった祭りだなぁ…コワ

    4.興味あるね

    5.銀行襲撃祭、楽しみだな!


    お祭り運営委員会の反応

    dice1d5=4 (4)

    1.取り消せよ、そのポスター!

    2.お祭りって言葉知ってる?

    3.悪質な悪戯かなこれ

    4. 犯罪予告かー。通報しよ

    5.もしもし百花繚乱?(百花繚乱出撃確定)

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 17:24:26

    ただの一般人を騙して扇動してのテロになってしまいましたねぇ

  • 59不破ユウ24/04/27(土) 17:49:48

    戸籍製作は襲撃より前に終わるかdice1d2=1 (1)

    1.終わる

    2.終わらない


    ユウに関する通報が多発しているが陰陽部の対応はdice1d3=1 (1)

    1.流石にユウを陰陽部が確保しに行った(厳密には正式な生徒でも無いので揉め事を起こされても困る)

    2.ニヤ、シャーレに連絡(謎すぎる相手でもあるし正式な生徒ではないので)

    3.ニヤ様迫真のスルー(だって面白そうだし)


    ちなみに銀行襲撃祭の方はdice1d3=1 (1)

    1.百鬼夜行の文化や象徴と言えるお祭りを穢す相手に怒ったカホが一目散に動き出した

    2.事態を重く見たニヤが正式に「そのようなお祭りはなく、悪意ある何者かによるテロ予告だ」と声明を出した

    3.「ついにシズコさんもストレスが限界を……?」


    魑魅一座の行動dice1d2=2 (2)

    1.いや流石にダメだろこれ。通報だ通報

    2.真のお祭りを見せてやる……この不埒者を叩き潰してな!


    お祭り運営委員会の行動dice1d2=1 (1)

    1.通報したし一旦待ち

    2.通報したけど自分たちでも解決に動こう!


    流石にこうもおかしな状況で、一般人を派手に扇動してのテロを起こそうとしている。そうなると百花繚乱とて本腰を入れることになるだろう。それが、連日怪しげな百花繚乱の服装をした生徒がいるともなれば──

    百花繚乱の調査状況dice1d100=16 (16)

    (状況ブーストに加えて不審な百花繚乱の生徒の情報は元々集めてたので最低保証60)


    ちなみに全員ユウが発端と気付いていない(情報が少な過ぎるし、出会った者には倫理82と慈悲74の与える印象がデカいから)

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 02:08:59

    ほぼ全方位から叩き潰されそうになってるな…下手に芸術的過ぎるポスター作っちゃってるからそこから簡単に割り出されそう

  • 61不破ユウ24/04/28(日) 02:51:46

    「陰陽部です。あなたに関する通報が多すぎます。変なことに巻き込まれても困るので、これから迎えに行きます。戸籍も作り終わったので、同行してください」

    ──戸籍関係の話をするための連絡用スマホにかかってきた電話。怒り心頭といった様子の電話口に私は戦慄した。

    え?バレた?早くね?てか通報って、そんなに怪しいことしたか?まぁそりゃレールガンは怪しいけど……まぁ大人しく連行されるしかあるまい。

    やってきた陰陽部生徒に連れられて、トップである天地ニヤが決めたことを告げられる。

    私の処遇はdice1d2=1 (1) となった。

    1.指定された場所に住み、護衛を付けてしばらく生活すること(正式な生徒としては未登録)

    2.住まいは候補から選び、百鬼夜行の陰陽部生徒として学園へ通うこと(正式な生徒として捩じ込んだ)

    資金もある程度は出してくれるそうで、自由に使いたい分はバイトなり賞金稼ぎなりで稼いでくれとのことだ。


    ……しかし、どうしよう。

    えーっと、言おうかな……襲撃計画。気の迷いで考えちゃったけど……

    dice1d100=58 (58)

    (倫理82+慈悲74なので平均値77以上で言わない)

  • 62不破ユウ24/04/28(日) 08:20:16

    む、無理!良心の呵責に耐えられない!ごめんなさい!私やっちゃいました面倒事!

    「一体何を?このキヴォトスで面倒事なんて──」

    銀行襲撃祭、あれの企画立案私です。

    「……は?」

    溢れ出る創作欲を満たしたくって、金と時間が欲しいからパクっちゃおうって……

    「いや、それならなんで自白するんですか。しらばっくれる選択肢もあるでしょうに」

    だ、だってなんか大事になっちゃったから……

    「──まぁ、まだ混乱だけで実害は出てませんし……せいぜいがカホ様が飛び出したとかそういう程度で済んでますから。とりあえずこの件はニヤ様に報告させていただきますよ」

    はい……事態の収拾にはもちろん協力します……

    「それなら最初からやらないでください……」

    いや全くもって、おっしゃる通りです……

    (所詮は知性42)


    その後私は事態の収集に協力した。

    もちろん計画と呼べない計画も全部しゃべった。「たった一枚のポスターでこうまで混乱が呼べるとは……」と天地ニヤが頭を抱えていた。なんでも自分が仕込むよりも遥かにド派手な混乱がちょっと気合い入れて作ったポスターによって起こされたことには、少し思うものがあったらしい。

    もちろん桑上カホにはカンカンに怒られた。正気の沙汰とは思えないとか、その制服を纏う者のすることかとか、記憶無いからってやっていいことと悪いことがあるとか……文化や伝統を愛する人に申し訳ないことをしたと思っている。


    さて、そんな私の混乱収拾での役立ち具合はdice1d100=74 (74)


    そして混乱の収拾具合はdice1d100=93 (93)

  • 63不破ユウ24/04/28(日) 08:35:43

    住民も生徒もだいぶ落ち着いたらしい。荒っぽい連中がまだワイワイしているそうだが、すぐに鎮静化するだろうという見積もりだそうな。良かったよ

    そして私がこの状況で役に立った理由は──>>64


    一方の魑魅一座と言えば……

    dice1d2=2 (2)

    1.なんかよくわからん内に消えたなあの銀行強盗……まぁいいか。潰す理由も無くなったわ

    2.消えて当然だけど、祭りを馬鹿にしたやつはめちゃ許せんよなぁ。やっぱりどっかで真のお祭りを見せてやるか!


    ちなみにファーストコンタクトが最悪だった桑上カホの私に対する印象はdice1d100=68 (68)

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 14:02:50

    得意分野の医療で混乱による怪我人の治療などを行った

  • 65不破ユウ24/04/28(日) 14:51:53

    陰陽部主導による銀行襲撃祭というテロの危険性の周知や冷静に考えたらそんな祭りは無いとかのお陰でかなり早い段階で鎮静化したが、実際に襲撃をしてしまった人物もいれば、熱気にやられて攻撃を行っている人物もいた。

    元々天地ニヤはそれも読んでいたようで、対象の銀行やら暴動の現場には桑上カホを始めとした精鋭を向かわせていたし、その中にはやらかした張本人である私も含まれていた。


    そう、私は衛生兵としてえっちらおっちら現場を駆け回った。鎮圧部隊じゃなくていいのか?と問うたところ、「レールガンによる被害の方が大きい可能性がある」という判断だそうだ。

    身体を動かしたり、無心で何かをする──事務仕事以外は──のは得意だからこそ、黙々と治療やら救護活動やらを行うのは案外性に合っていた。レールガンの出番はなかったし。


    そんなこんなで始まった護衛と言う名の監視付き生活だったが、私の目的はやはり中途半端に終わっていた創作欲を満たすことだった。ちゃんと忍術研究部に取材をしに行ったが、私の交渉術はヘッポコ。まあダメ元だった。彼女たち忍術研究部の反応はdice1d100=38 (38)

  • 66不破ユウ24/04/28(日) 15:13:50

    なんというか、「それって私たちじゃなくて良くない?」「普通に忍者活劇モノの小説書いて欲しいんだけど……読みたいし」という至極当然な返答だった。幸い取材を申し込まれたこと自体は気分を害してはいないようだが、やはりというか『忍術研究部を取材することでしか書けない忍者活劇モノの小説』の必要性を訴えるのに失敗した。

    しかし何か、それ以外にも理由がありそうだが──千鳥ミチル、何故彼女は私を見てああも怪訝な顔をしていたんだ……?

    ミチルの内心dice1d3=3 (3)

    1.へたっぴな交渉術過ぎて表情に出た

    2.怖いもの見たさ半分だと誤解された

    3.(知ってる、あの顔──百花繚乱にいた、成宮タキだ)


    そしてトボトボと帰る私に起きた出来事とは── dice1d4=1 (1)

    1.大人……ヘイローが無い、人間の……

    2.あの外套は、百花繚乱の……

    3.百夜堂か。ふむ……侘び寂びで創作欲と向き合うのはどうだ

    4.へぇ、気持ちよさそうに寝てるなぁ。──は?なんだあの、うぉ……

  • 67不破ユウ24/04/28(日) 17:21:47

    ──成宮タキ。

    子犬のタキというあだ名で呼ばれていた生徒。ミチルも知っている。楽天的で明るい性格で、少女忍法帖ミチルっちのリスナーを公言していた。

    特に百花繚乱の委員長を務めるアヤメによく懐いていたが、ある時突如として姿を消してしまった。そして今、その成宮タキと同じ容姿でありながらまるで違う少女が現れた。


    不破ユウ。


    タキとは似ても似つかない落ち着いた性格なのに、ところどころテンパって下手くそな交渉をした変な生徒。百花繚乱の外套を羽織りながら、その背には百鬼夜行らしからぬ巨大な機械式の大砲を背負う存在。

    あれは『誰』だ?そして『何』だ?


    ミチルの中に膨らむ疑心は──

    dice1d100=36 (36)


    そしてミチルが見て来たモノの経験が告げることは──

    dice1d100=89 (89)

    (低いとどう見ても生徒だよしぇんしぇいどにょ〜 高いとあの子は本当に生徒なのかな……)

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 17:27:25

    悪い奴じゃなさそうだけど普通の生徒でもなさそう、って判定になるのかな?

  • 69不破ユウ24/04/28(日) 19:55:34

    (そうですね。人間性を疑う理由はあまりないものの、何か違和感を覚える。そして自分の知る生徒とは何か違うんじゃないか?という形がミチルの判断になります)

    大人……?ヘイローもなければ、獣人でもロボでもない人間……あれはなんだ?

    「ああ、シャーレの先生ですよ」

    シャーレの、先生。私はそれを── dice1d2=1 (1)

    1.知っている

    2.知らない


    そんな私たちの視線に気付いたのか、先生は軽く挨拶して近づいて来た。どうやら護衛の生徒とは顔見知りらしい。会話を聞くにどうやら先生はdice1d6=5 (5)

    1.息抜きに来たらしい

    2.陰陽部に呼ばれて来たらしい

    3.修行部に呼ばれて来たらしい

    4.忍術研究部に呼ばれて来たらしい

    5.お祭り運営委員会に呼ばれて来たらしい

    6.百花繚乱に呼ばれて来たらしい


    そして先生は見知らぬ生徒である私に自己紹介をした。

    "シャーレの先生だよ。よろしくね"

    "君の名前は?"

    視線が私に集中している。よく見ておこうということか?

    私が先生に抱いた印象はdice1d100=49 (49)

  • 70不破ユウ24/04/28(日) 20:05:11

    私はお前を知っている、シャーレの先生。無論知識として。そして──なんというか、普通だ。取り立てて騒ぎ立てる雰囲気も無い。

    ……不破ユウです。

    "不破──もしかして、レンゲの家族?"

    レンゲ?すみません、誰のことですか?

    "ああ、百花繚乱に所属している生徒だよ"

    先生の視線が改めて私に向けられる。先生は私の服装にdice1d2=1 (1)

    1.気付いた

    2.不破レンゲと私の名前の関係性に頭を引っ張られてたようで気付かなかった


    護衛役の判断

    dice1d100=17 (17)

    (1で完全スルー、50で場所を変えるように要請する、100で即時インターセプトで話題を打ち切る という基準)

  • 71不破ユウ24/04/28(日) 20:22:10

    "その服装……君も百花繚乱なのかな?"

    "だったらレンゲを知らないなんてことはないだろうけど"

    ──まずい。怪訝な表情をしている。クソッ、まさかシャーレの先生と偶然とはいえこうなるとは!天地ニヤからは「ちょっと学籍作りに関しては難航しているので、なんとか護衛ちゃんと協力して上手いこと誤魔化してくださいね」「百花繚乱と出会ったら陰陽部へと連れてくるように」などの対処法は教授されていたが、この状況は想定外だ!

    百花繚乱に関しては陰陽部側である程度の対処をしている、とは聞いていたから向こうと出会っても問題は無かった。しかしここ数日出会うことは無く、正式な場でも設けるのかと思っていたが──護衛役を見る……ダメだ!先生を信じているから特に気にしていない!畜生、ややこしい存在だってわかってるだろうに!

    ああもぅ!どーすんだよ私!何言ってもきっと信じてもらえないぞ!?

    どうするんだよ、記憶喪失で目が覚めた時から百花繚乱の服を着ていて、百鬼夜行にはつい先日やってきたばかりだなんて!!

    そして私の行動は──>>72

  • 72二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 07:15:33

    先生の靴を舐めた

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 07:26:30

    >>72あ

  • 74不破ユウ24/04/29(月) 10:48:21

    わかりました、靴を舐めます

    "は?"

    靴を舐めますから見逃してください

    "い、いや言えないなら言えないで……"

    じゃあ舐めますね

    "ちょっと待って!?"

    "お願いだから話を聞いて──!"

    ささっと跪いて舐めようとした瞬間、グイと羽交い締めにされる。護衛役だ。

    「また問題を起こさないでください!」

    じゃあ止めろよお前!私が厄ネタって知ってんだろ!判断が遅い!

    「先生にはどうせ知られるでしょう!?」

    知られるにしたって然るべき時と場所があるだろうが!天地ニヤが何故伝えていないのかの意味を考えろよォ!

    「うぐっ、まぁ、その……」

    "えっと、君は色々あって正式なところから正式に伝えられないと面倒なんだね?"

    "それにしてもまた?何か大事が起き……あっ"

    先生の気付き

    dice1d100=53 (53)

    (低ければ銀行襲撃祭のみ、高ければその関係者と見抜く)

  • 75不破ユウ24/04/29(月) 11:26:02

    視線が怪訝なものになる。先日起きた銀行襲撃祭のことだと気付いたらしい。そして私も、とりあえず渦中の人間だということを理解したようだ。

    ちなみに私が犯人であるとは伏せられている。百花繚乱の制服を着た女が混乱の元など、公表したくもあるまい。ましてや、その当人が記憶喪失ならば。

    "もしかして、銀行襲撃祭のドタバタで何かやっちゃった?"

    「そのことに関してはニヤ様から直接お伺いしてください。少し状況がややこしいので」

    そういうわけですから、この場では言えません。

    "わかった。色々気になることではあるけど、陰陽部からの正式な報告を待つよ"

    "元々私は、シズコたちに銀行襲撃祭のポスターを分析してくれって言われたから来ただけだからね"

    ……ポスターを?

    "なんでも、芸術性が高くてハイクオリティなのは認めているとかなんとか"

    はぁ……まあ、その、失礼しました。では私たちはこれで──

    "うん、またね"

    そうして私たちと先生のファーストコンタクトは終わった。


    ミチルが先生に対して報告に行く(83は流石に行く)

    その時百花繚乱のメンバーも連れて行くか?(タキのことを知っているので)

    dice1d2=1 (1)

    1.行く

    2.行かない


    どこまで話すか?

    dice1d100=4 (4)

    (低ければ生徒としては違和感ある程度、高ければタキの事を含めてただの生徒ではないと話す)

  • 76不破ユウ24/04/29(月) 11:58:33

    まず前提としてニヤはユウとタキが瓜二つであることは百花繚乱には伝えていない。が、「まだ言えないことがある」とだけは伝えている。それ以外の「不審な百花繚乱の服を着た生徒」に関しては最初の接触時点で伝えているし、現在陰陽部で保護中だと教えている。

    そういう事情なので百花繚乱はユウに関して驚くことはなく、むしろドンと構えているスタイル。


    そういうわけでミチルは百花繚乱に何処まで話すかdice1d100=56 (56)

    (低ければ百花繚乱の服を着た生徒と出会ったが違和感を感じた程度、高ければ『タキと同じ顔をした生徒』と出会ったまで言う)


    連れて行くメンバーの選出

    失踪していたアヤメの友人である為ナグサは同行確定(言っても言わなくても 現状のトップである為)

    他はダイスを振って50以上が出た場合同行

    キキョウdice1d100=66 (66)

    レンゲdice1d100=39 (39)

    ユカリdice1d100=40 (40)

    タキは二年生なのでどれだけ低くてもキキョウorレンゲのどちらかが同行するdice1d100=68 (68)

    (50以下でキキョウ、50以上でレンゲ)

  • 77不破ユウ24/04/29(月) 12:26:02

    成宮タキとの関係性

    キキョウとの友好度dice1d100=27 (27)

    レンゲとの友好度dice1d100=72 (72)

    ユカリとの友好度dice1d100=16 (16)

    ナグサとの友好度dice1d100=83 (83)

    (ナグサは最低保証50 ユカリは上限65)


    同行メンバーはナグサとキキョウ

    そしてミチルが話すのは先生には違和感のことが中心だが、百花繚乱にはタキには触れないものの結構話した

    先生の対応はdice1d3=2 (2)

    1."そのことに関しては陰陽部からの正式発表を待ってくれって"

    2."中々納得できないよね。陰陽部に行ってみたらどうかな"

    3."私も行ってニヤに聞くよ。色々と気になることもある"


    一方のユウと言えばdice1d3=2 (2)

    1.うおおお!忍者活劇物の小説書くぞぉぉぉ!

    2.レールガンのテストしたいな。護衛役、ダメか?

    3.護衛役、もっと散歩に行こう

  • 78不破ユウ24/04/29(月) 12:47:22

    護衛役の反応

    dice1d3=3 (3)

    1.ダメに決まってるだろ

    2.許可は降りてるからいいよ

    3.許可取ってからな(陰陽部行き)


    陰陽部を訪れるミチル・ナグサ・キキョウ

    ユウのことを尋ねるとニヤは──

    dice1d3=2 (2)

    1.「そうまで話が膨らんでいると、今わかっていることを説明するしかないようですねぇ」

    2.「すみません、まだ出なければならない情報が残っているので時間がかかります」

    3.「……そろそろ、頃合いですかねぇ」

  • 79不破ユウ24/04/29(月) 13:01:57

    「まだ出揃っていない情報があるんですよ。なのでユウさんについてお教えすることはできません」

    さしものニヤとて、申し訳なく三人に告げた。だがそれ程までに重要なことなのだ、ユウに関連することの中で、唯一の手がかりと呼べるそれは。

    「それは何かしら。それくらいなら教えてくれても構わないでしょう?」

    すかさずキキョウが更に情報を掴みに行く。流石に百花繚乱の生徒らしき人物は陰陽部預かりになっているという事実からややこしさは承知の上だが、実際に接触したミチルがわざわざ言いにくる程の存在なのだ。少しでも情報は掴んでおきたい。

    ニヤも百花繚乱の立て直しには期待している。ならばこそ、ある程度は伝えてもいいだろうという判断をした。

    「──実は、ユウさんが所持している武器なんですが」

    「武器って……あの背負ってる大砲?」

    「ええ。あれは個人携行用レールガンなんです。百鬼夜行では作れません」

    レールガン。サイエンス・フィクションの常連客。そんなものは当然百鬼夜行では無理だ。できるとしてもミレニアムくらいだが、そのミレニアムでもレールガンについての話は聞こえてこない。

    ニヤはずっとそこが引っかかっていた。何故百花繚乱の所属生徒と瓜二つの人物が、そんなものを持って現れたのか。

    「設計図も無いから分解する訳にも行かず困っていたところ、ユウさんにはどうやら整備知識があるようで分解と組み立てができました。そして判明したこととして、あのレールガンの部品は──」

    dice1d100=99 (99)

  • 80不破ユウ24/04/29(月) 13:40:48

    「──ほぼ99%、ミレニアム製の部品が使われていました。99%ですよ?百花繚乱の服装をした生徒が、99%ミレニアム製のレールガンを持って現れるなんて意味がわかりません」
    本気の困惑だった。あの天地ニヤが本気で困惑している。そしてこの場にいる誰もがその意味をわからない者ではない。
    「待って。99%ってどういうことよ?それにレールガンについては私も聞いたことが無いわ。ニヤ部長だってそうなんじゃ……?」
    百花繚乱の参謀として、そしてこの場にいゆ三人を代表してキキョウが更に深掘りする。キキョウからしても意味がわからない。──現実味が無い。まるでそんな、ある日突然現れたような……
    「ええ。陰陽部でも聞いたことがありませんでした。だからミレニアムに分解・組み立て工程の録画映像と判明した構造を送り、このようなものを持った生徒が何故か百鬼夜行の生徒で、どのような容姿であるということも含めてお伝えしたところ──」

    ニヤは一つ間を置いてから。

    「帰ってきたのは『そのような構造と形状のレールガンを製作した記録は無い上に、その形の設計図も引いたことがない』『そのような生徒は現在在籍中の生徒および過去在籍していた生徒の記録には存在しない』という回答でした。現在はレールガンの技術流出の線で改めて調べてもらっています」

    その場にいる全員にとって、訳のわからない現実を告げた。

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 13:43:32

    となると…一体何者なんだ彼女は?
    レールガンの出所も謎だし…

  • 82不破ユウ24/04/29(月) 13:56:26

    「……つまり百花繚乱の服装をした百鬼夜行の不破ユウという存在しない生徒が、何処にも存在しないレールガンを持って現れている──ニヤ、どういうことなの?」
    「だから困っているんですよナグサさん。仮に彼女が百鬼夜行でも取り扱っている武器を持っていれば話は別でした。多少の問題はありましたが、その辺りはいくらでもやりようはある。ところが持っていたのはミレニアム製の一点モノ。その上向こうの記録にも一切存在していないどころか、技術的に洗練されているそうです。益々訳がわかりません」
    ──そう、問題点はそこだ。だからこそニヤはユウを百鬼夜行にねじ込めなかった。
    複数の学園、それも中枢にまたがる物を持って突然現れた、失踪した生徒と同一の容姿を持つ記憶喪失の生徒。まるで記号の塊だ。
    更に、と続けてニヤは一枚のポスターを見せる。見る者を引き込む芸術的なポスターだが、その題名と内容は凄まじいものだ。
    「銀行襲撃祭……そういえば、そっちの首謀者は陰陽部で即時対処したって聞いてたけど」
    「このポスターを作ったのもユウさんです。まぁ彼女も色々と混乱していたようで、このような凶行に走ってしまったようですが……ああ、本人をあまり責めないであげて下さいね。見ているこっちがモヤモヤするくらい反省して精力的に事態の収拾に協力してくれたんですから」
    「全然そんな風には見えなかったのになぁ」
    「あら、やはりミチルさんも?彼女、そういうキャラには見えませんよねえ。で、本題はこのポスターに使われている技術です」
    そう言うと今度はお祭り運営委員会の告知ポスターを見せる。

  • 83不破ユウ24/04/29(月) 14:07:06

    やはり完璧だ。しかしユウのポスターも内容はともかく出来栄えや技術で言えば匹敵している。
    「こちらはシズコさんたちが丹精込めて作ったポスターです」
    「……どっちもすごく見えるけど?」
    「ナグサ先輩、相当にまずいことよ。──ニヤ部長、これは個人制作?」
    「ええ。それもそこそこ質の良い画材ではありますが、安売りのモノで」
    「えっ!?じゃああの子は個人でお祭り運営委員会と張り合えるポスター作ったってこと!?」
    お祭り運営委員会は積み重ねた無数の経験と学んだ知識でここまでハイクオリティなものを作り上げている。もちろん使われている画材も結構良いヤツだ。それは正式な組織だからということもある。
    しかし個人の、それも市販の画材でそれに匹敵するポスターを制作できる?いくら才能の塊だとしても無茶苦茶だ、筋が通っていない。それに服装から推測するに百花繚乱の生徒で、特別な地位では無い。ならばその技術の出所に根拠が無い。生まれ持った才覚では片付けられない。
    「そして、問題はまだまだあります」
    「ちょっとちょっと!?ニヤ、どうなってるの!?聞けば聞くほど問題しかないじゃん!あのユウって子!」
    「ミチルさん……私があなたをルンルンさんって呼んでない時点でだいぶ巨大な厄ネタってことに気付いてくださいよぉ〜」
    驚愕するミチルに対して、ニヤが思わずボヤいてしまった。逆を言えばそれだけ余裕が無い──いや、理解できなくて頭が痛いことなのだ。
    「さて、話を戻しましょうか。ユウさんが記憶喪失であるという点も問題ですが……」
    「は?記憶喪失?何よそれ、まるで属性や記号を人の形に詰め込んだみたいな──」
    「では更に属性を詰めましょうか。ユウさん曰く『自分は暗い部屋でこの格好とこの装備で目覚め、百鬼夜行の自治区に存在する巧妙に隠された無人の施設だった』そうですよ」
    謎が謎を呼ぶどころか、その原点さえも謎。あまりにも突拍子が無い。現実味の欠片も無い。
    「諸々の騒動が終わった後、何名か調査を派遣しました。ユウさんが目覚めたと主張する場所は百鬼夜行の自治区ではありました、がそのような施設は存在せず、あったのは数年放置されていた空き家だけです」
    そして更に謎が追加される。キキョウとナグサは冷静に情報を処理せんと噛み砕いているが、ミチルは目を回し出した。

  • 84不破ユウ24/04/29(月) 14:32:40

    「──なるほどね、確かに陰陽部が預かるべき案件だわ。突拍子が無さすぎるし、学園をまたいだ問題だもの。この事はシャーレに?」

    「まだです。『わからない』という事がわかるだけの調査をしてから、正式な形で依頼するつもりですから」

    だから、もうこれ以上のことは言えない。ニヤは知らせるべき情報は、全て知らせた。言っていないのはただ一つ、不破ユウの容姿が成宮タキのモノであるということだけ。

    刹那、ニヤのスマホに電話が飛んでくる。それはユウの護衛からで──

    「……おっと、失礼。直通です。えっ?レールガンの試射をしたい?──それなら」

    一旦言葉を区切り、三人を見渡してからニヤは決断した。

    「──彼女を、ユウさんをここへ連れて来て下さい。書いてもらわなきゃいけない書類があるので」

    そう告げて通話を切る。そして三人に向かって凛として告げた。

    「今から皆さんには、不破ユウと出会ってもらいます」

    「──進める気なのね、ニヤ」

    「ええ。いつまでも彼女個人に刺激を与えないようにというわけには行きませんからね。こうまで謎が多くては、強行策に出なければ掴めないものがあると見ました」

    ナグサの問いにニヤは腹を括って答える。それに待ったをかけたのは、ミチルだ。

    「──いいの?ニヤ、だって彼女は……」

    「知っているのですか?」

    「うん。貴重なリスナーだったし。でも、だからこそ──」

    「大丈夫です、ルンルンさん。全ての責任は私が取りますから。それに今なら先生もいるのでしょう?最悪、この場で助けを求めることも可能です」

    条件は揃っている。だから踏み込む。その決断を信じて。

    それからしばらくして──彼女はやってきた。


    「失礼します、ニヤ様」

    入るぞ、天地ニヤ。

    突然呼び出された私と護衛が部屋に入ると、そこにいたのは千鳥ミチルと天地ニヤと……

    「……タキ……?」

    ──出会った。百花繚乱の衣服を身に纏う少女たち、同じ顔を持つ成宮タキの同胞。

    白い髪の少女が動揺を隠さずに私に問いかける。

    「ねえ、タキなの……?その顔、その声──」

    「ナグサ先輩、こいつが本当にあのタキかどうかは──」

    dice1d2=2 (2)

    1.私は成宮タキではない。不破ユウだ。よろしく、百花繚乱の生徒

    2.私は成宮タキでもなければ、百花繚乱でもない。今は不破ユウを名乗らせてもらっている。

  • 85不破ユウ24/04/29(月) 14:56:29

    驚くほど冷たい声が出た。

    だが、事実を言わないこともどうかと思った。だから素直に告げた。自分が何者で、この名も本当のものではないと。

    ──だが向こうはそうではないようだ。黒い髪の少女は怪訝な表情で済んでいるが、白い髪の少女は強い衝撃を受けている。七稜アヤメが一番深い関係性だったというだけで、それほどではなくとも友人は多かったのだろうか。

    君たちは誰だ?百花繚乱の一員なのだろうが……


    ナグサが受けた衝撃dice1d100=87 (87)

    キキョウとナグサの観察眼dice2d100=39 94 (133)

    (低いほど普通の生徒に見える、高いほど普通の生徒には見えない)

  • 86不破ユウ24/04/29(月) 15:07:59

    「──違う」

    「ナグサ先輩?」

    「あなたは、タキじゃない。あなたは──!」

    ナグサと呼ばれた白い髪の少女は、大きなショックを受けているようだった。だが同時に私を見ている。私を──


    ナグサの経験が告げるものはdice1d100=96 (96)

    (低いほど別人なのに何故? 高いほど……)

  • 87不破ユウ24/04/29(月) 15:21:20

    白い髪の少女が、銃を抜いて突きつけた。


    「ナグサ先輩!?」

    「止めないでキキョウ!あれは、あれは──!!」

    ミチルは静かに構えている。ニヤも沈黙して我々を見ている。

    慌てているのはキキョウと呼ばれる黒い髪の少女と、私に強烈な敵意を向けるナグサと呼ばれる白い髪の少女だ。なるほど、こうまで敵を向けられるならばそれは、酷く仲が悪かったのか?


    「あれは『怪談』なの!」


    ──かい、だん……?

    かいだん、怪談……"知っている"。怪書『稲生物怪録』より生じる花鳥風月部の手駒、幻魎百物語だ。そして花鳥風月部とは既に滅んだとされる伝説上の存在であり──待て、なんで私はそれを知っている?おかしい。流石におかしい。何故それを知っている?私は何処でその知識を得た?

    「アヤメだけじゃなくて、タキまで……っ!」

    トリガーに指かかっている。──どうやら彼女には私が敵に見えるようだ。……問う、私よ。私に刻まれた私の知識よ。

    私は、幻魎百物語の一種か?知識だけは無駄にあるんだ。ならば自分の中の知識を総動員すれば、私が私の正体に辿り着くことが──!

    dice1d2=1 (1)

    1.肯定。己は『怪談』でもある

    2.否定。己は『怪談』の定義には沿わない

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 15:23:07

    わーお……

  • 89不破ユウ24/04/29(月) 15:35:36

    『怪談』でもある──私の中の知識で辻褄を合わせれば、そう導き出された。

    なるほど、ナグサとやら。私はお前の言うように怪談らしい。私に詰め込まれた知識がその答えを導き出した。

    「──黙って!その声で、その顔で、それ以上喋らないで!」

    だが同時に疑問も出てきたよ、ナグサとやら。『怪談』"でも"ある……おかしくないか?

    「──どういうこと?」

    「続けてもらえる?不破ユウ」

    キキョウとやらがナグサを抑えつつ私に続きを促した。私は推測と疑問を続ける。

    ──でも、とはなんだ?まるで私は怪談であり同時に別の何かでもあるような回答だ。それと、お前や私の知る怪談はヘイローを宿し人の形で現れ、このように会話してこのように思案するモノか?

    「……それは、確かに……違う。でもあなたから感じるモノは、確かに怪談のソレ」

    やはりな。私の中の知識が、怪談"でも"あるなどという結論に至るワケだ。確かに怪談なのだろう、私は。不破ユウという存在は怪談"でも"ある。だが単なる怪談というだけではないようだ。怪談としての側面を持っている、というような解釈であれば、恐らく疑問も生じ得まい。

    ならば私という存在は恐らく、怪談含めた複数存在の『混ざり物』なのだろう。それならば辻褄が合いそうだ。

    天地ニヤ、レールガンの試射会についてのあれこれはどうでもいい。推測について色々語りたい。時間と場所はあるか?

    「今からで構いませんよ。ルンルンさんも来て下さい。あなたが最初に気付いたのですから、ユウさんの正体に辿り着く何かに無自覚で気付いている可能性があります」

    「せ、先生殿も呼ぶ?」


    先生は帰ってしまったかどうか

    dice1d3=1 (1)

    1.帰ってしまった

    2.まだ帰っていない

    3.これから帰るようだ

  • 90不破ユウ24/04/29(月) 16:51:29

    「……残念ながら入れ違いになってしまったようですね。今百鬼夜行を出て行ったと連絡が」

    「なんて都合の悪い人。とりあえずこの場にいる全員で考察かしら」

    場を閉め切り、カホに連絡して人払いも済ませたが、肝心の先生はシャーレに戻ってしまったようだ。

    「ええ。でもその前に、ユウさん。改めて自己紹介をお願いします」

    不破ユウを名乗る怪談でもある存在だ。よろしく

    「桐生キキョウよ」

    「……御稜ナグサ」

    ニヤ、まずは整理からか?

    「そのように」

    わかった。まず私は、暗い部屋で目覚め──いや、恐らくは発生した。これが私の起源だ。記憶が無いのも当然だろう、そもそもそこが始点なのだから以前が存在するわけない。この肉体も、この武器も、全て私に混ざった要素から生まれたものだろう。大方、百鬼夜行由来の何かとミレニアム由来の何かか。そして恐らく、生まれた暗い部屋も構成要素の一つだ。ヘイローに違和感を覚えていたが、まさかそんな理由とはな……

    「元々はヘイローが無い存在ならではの違和感ですねぇ。もっと早い段階で教えてくれても……いや、これは難しい話か」

    言えばよかったと後悔はしているよ。そして百鬼夜行の自治区に扉を抜けて来た、というのはその場に転移などをしたということかもしれない。正直わからん。後は話題になっている通りだ。

    だが、成宮タキについての情報は私の中には存在しない。それどころか組織や物体などの情報は無数に存在しているが、人物についての情報は皆無だ。そして何故混ざり物である私が成宮タキと同じ容姿かはわからない。

    「タキが混ざるようなことがあった?」

    ……桐生キキョウ、それはどういう?

    「あんたの知識は、成宮タキが混ざり物を構成する一要素であるって言ってるの?そこが気になった」

    ふむ……今一度問うぞ、私よ。

    dice1d2=2 (2)

    1.肯定。成宮タキもまた己の肉である

    2.否定。成宮タキそのものは己の肉ではない

  • 91不破ユウ24/04/29(月) 17:06:56

    ──成宮タキそのものは私の構成要素に含まれていないようだ。そうなると成宮タキが巻き込まれた何某が私の構成要素となっている可能性がある。まぁ推測に過ぎないがな。

    「結局タキさんが失踪した理由は誰も知らないみたいですからね。一応聞きますけど、ナグサさんとキキョウさんは?」

    「ごめんなさい、何も知らないの」

    「私もよ。誰にも何も言わずに何処かへ消えたとしか」

    ……参ったな。成宮タキが一番の謎か。私はキメラで終わりだが、この顔と肉体のオリジナルと何か関わりがあったのか……そうだ。千鳥ミチル、君は何故私に違和感を覚えた?

    「なんて言うかなぁ、こう……」

    dice1d3=3 (3)

    1.タキのガワを被った別物にしか見えなかったんだ

    2.ナグサと同じで、あの時見た化け物たちと同じ雰囲気があったんだ

    3.現実味が無かったんだ。生きている感じがまるでなくて。そういうものだからそうする、みたいな

  • 92不破ユウ24/04/29(月) 18:04:05

    なるほどな。私に現実味が無い、確かにそうだな。失踪した百花繚乱の生徒と同じ姿形でありながら、ミレニアムやワイルドハントの要素までも持ち合わせる存在。詰め込まれた属性と記号のまま活動する設計図という異形……まるでタチの悪い夢だ。ある日突然現れた、深い知識と高い技術を備えた過去の無い存在など影法師に過ぎないということか。

    ミチルの導き出した直感は、私の根底をしっかりと把握していたようだ。これはありがたい話だ。

    ……整理と百鬼夜行に由来する推測はこんなものか。後は他学園に由来するもので中身を確かめるしかできんな。天地ニヤ、十分か?

    「上出来です。改めて口に出すと整理されますから。これらの情報はまとめ次第、シャーレに調査依頼として送っておきます。その後のことは、随時」

    了解した。それで……どうする?こうして理性的な会話をしているが、私は御稜ナグサが理解するように『怪談』としての側面を持っている。危険性が無いとも限らんぞ。

    「今は二つ考えています。一つは百花繚乱に預けてしまうこと。百花繚乱は唯一怪談に対抗できる手段です。彼女たちと共に行動すれば、いついかなる場合でも最悪の事態は避けられるでしょう。もう一つは今まで通りに過ごしてもらいますが、より監視を強化させてもらうこと。組織間での綿密な連携で最悪の場合を避けようという形ですが……さて、どうしたものかしらねぇ……?」

    「私としては百花繚乱に任せるのがいいと思うけど。だって専門家だし」

    「でも今後の組織間連携なんかも考えると後者の方が利点が大きいわね。あと前者の問題があるとすれば、レンゲもタキとかなり仲良かったから、あんたの顔でまた一悶着起きそうなことくらいかしら……ナグサ先輩としてはどっちを取る?」

    「……難しい問題だね。どちらも確実ではあるけど……この子はタキじゃないってわかってるけど……」

    辛いなら後者で構わん。最悪私が自分のヘイローをこのレールガンで破壊すればなんとかなろうよ。

    そう言うと場が静まり返ってしまった。……わ、ワードミスったかな。そして厳粛なる会議の末に私の処遇はdice1d2=1 (1)

    1.百花繚乱に任せられることになった

    2.変わらず陰陽部預かりだ

  • 93不破ユウ24/04/29(月) 20:14:03

    いいのか?御稜ナグサ。失踪した友人と同じ形をした怪談の側面を持つ怪物を手元に置くなど

    「……あなたは、不破ユウなんでしょ?」

    ん?まぁ、そうだな。今の私は自分を不破ユウという生徒のような何かとして定義している。だが中身は──

    「じゃあ、そう信じる」

    なんともはや。そう力強く言われてしまえば私はその優しさに報いなければと思う他無い。そのような事態にならないことを祈るばかりだ。少し成宮タキが羨ましいよ、このような友人を持てて

    「とりあえず今日はもう遅いから、あんたも帰って寝ることね。みんなには私から連絡しておく。顔合わせについてはそっちに直接行くから」

    ああ、わかった。手筈は任せる

    ……しかし護衛役ともこれでお別れか。寂しさもあるが、同じ百鬼夜行にいるならいつでも会える。そう悲観することもないだろう

    そうして私は、明日に備えて眠ることにした。


    キキョウとナグサの説明内容

    dice1d100=11 (11)


    ……なんだ?ノイズ塗れの視界──見える、何かが。これはなんだ?人……?

    見えるものは──dice1d5=2 (2)

    1.白いドレスの……赤い、大人……?

    2.仮面を付けた……子供──?

    3.黒いスーツ……ヒビ割れた黒い人型……?

    4.薄桃色の尻尾と、外套──?

    5.「おや、そんな形になっていたとは」

  • 94二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:18:12

    ……誰だ?

  • 95不破ユウ24/04/29(月) 20:30:29

    仮面を付けた生徒が見える……磔にされて、周りにはシスターのようなものがいて──後ろにはステンドグラスがあって……

    なんだ、これ……?知らない……?いや、知っている……?そうだ、この、仮面の子供は──

    dice1d3=2 (2)

    1.──────だ

    2.────だ

    3. ダメだ、わからない……っ


    そして視界が切り替わって、そこにいるのは3人の生徒と、先生で……その三人の生徒は知らな……いや、わかる……?なんなんだ、これ──

    dice1d3=2 (2)

    1.──────だ

    2.────だ

    3. ダメだ、わからない……っ


    いや、そもそもここはどこだ?教会?それとも、なんだ?シスターなら、トリニティの……いや、こんな格好じゃない。私は知っている。でも、これは、なんだ?まるで、コピーアンドペーストみたいに──

    dice1d3=1 (1)

    1.────だ

    2.──────だ

    3. ダメだ、わからない……っ

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:33:13

    姫......?

  • 97不破ユウ24/04/29(月) 20:55:57

    仮面の、生徒……そうだ、彼女は──姫、と呼ばれている……生徒会長の、血筋……滅んだ筈の、姫だ。
    あの三人は──アリウスの生徒だ。スクワッド……姫の、仲間……
    そして、このシスターたちは──

    ゲマトリアが作り出した、ミメシスだ……!

    ガコン、と歯車が回るようなものを感じる。
    私の中に溶けている何かが脈打っている。知っているも知らないもない。そうだ。私はこれを謳い、そして与えられたのだから。
    Vanitas Vanitatum.et Omnia Vanitas──万象は虚無故に、最果てもまた虚無たらん……故明日を悲観せよ。それが許されるただ一つの祈り。
    なればこそ汝ら、この門を通りし時、一切の希望を捨てよ。互いを欺き引き裂くこの苦界に、天に喰らわれる藁の居場所は無い。故、触れ合うことこそ地獄なれば、憎悪の宿痾こそが存在の足となりて、道端の石塊は踏み砕かれるべきである。

    ──この考えはなんだ?こんなもの、あって良い筈がない。この邪悪で独りよがりの考えなど……!
    私は何を見て──

    、──はっ!?
    ゆ、め……?なんだ?なんなんだ?私は、なんだ?
    冷たく撫でる夜風を感じながら、暗闇を仰ぎ見る。

    ……私の中に、何が混じっているんだ?

  • 98不破ユウ24/04/30(灍) 03:21:20

    変な夢を見て変な時間に目が覚めたせいでちょっと気持ち悪い。

    しかしアリウス、スクワッド、ゲマトリア、ミメシス……これらが鍵を握っていそうでもある。──先生ならば、何か知っているかもしれないが……この件に関しては慎重に明かさないと、変に誤解されて敵意を向けられるなんてごめんだ。だが天地ニヤの手腕を信じよう、きっと明かしやすい説明をしてくれている筈だ。

    ……問うても答えが出てこないからな。知識だけはあっても、しっかりと自覚していなければ引っ張り出せないということか。まったく面倒な……


    そうこうして時間を過ごす内、桐生キキョウと御稜ナグサが私を呼びに来た。

    「あんたのことはある程度説明してあるわ。夜遅かったから本当に触りだけだけどね」

    助かるよ桐生キキョウ。御稜ナグサもすまないな。

    「気にすることでもないよ」

    そして彼女らに案内されてたどり着いた先、百花繚乱の調停室。現れたのは二人の少女。道すがらに聞いていた勘解由小路ユカリと不破レンゲだ。

    勘解由小路ユカリは目を丸くしているが、不破レンゲはもっとすごい表情をしている。文字通り口をあんぐりと開けて、ポカンと見ている。

    「タキ……?おい、お前タキだろ!?」

    近づいて、私の肩をガクガクと揺らしてくる。……揺らす速度が早すぎる……

    「落ち着きなさいレンゲ。衝撃的な見た目だとは言ったでしょう」

    「じゃあなんでお前とナグサ先輩は落ち着いているんだよ!?タキだぞ!?タキが帰って──」

    「タキじゃないよ、レンゲ。その子はタキじゃない」

    ……御稜ナグサの言う通りだ、不破レンゲ。私は君の知る成宮タキという生徒と同一の存在ではない。如何なる理由か、姿形や声が同じというだけのモノだ。

    私は不破ユウ。……ああ、これは誤解しないで欲しいのだが、苗字の響きと漢字は同じだが、君のことは全く知らなかった。だからこの名を名乗っている。それ以外の情報は私には無い。

    「……嘘、だろ……」

    残念ながら、現実だ。

    肩から手を離して、彼女は唖然としている。──やはり、消えた友と瓜二つながら別物の存在とは、こうも強く衝撃を与えてしまうのか……


    レンゲが受けた衝撃dice1d100=70 (70)

    ユカリとレンゲの観察眼dice2d100=38 94 (132)

    (低いほど普通の生徒に見える、高いほど普通の生徒には見えない)

  • 99不破ユウ24/04/30(灍) 03:32:31

    「じゃあなんでその顔なんだよ。なんでその声なんだよ。なんでこんなにも──お前はタキじゃないのにタキと同じ形なんだよ!?」

    なんか展開読めて来たような気がするぞ。どう思うよ御稜ナグサ。ちょっと視線を投げてみたら目を逸らされた。

    まあ恐らく、モヤモヤし続けるくらいなら一回は激情のままに動いたほうが良いという判断なのだろう。実際吐き出すものを吐き出せば冷静になるということを、御稜ナグサ自身が証明しているのだから。よくよく見れば桐生キキョウも御稜ナグサも動けるように構えている。

    全く、頭が上がらんな……


    レンゲの経験が告げるものはdice1d100=18 (18)

    (低いほど別人なのに何故? 高いほど……)

  • 100不破ユウ24/04/30(灍) 11:17:38

    「どうして、タキじゃないのにタキなんだよぉ……っ」

    ……すまない、不破レンゲ。私は君の友と同じ形をしているだけの別物の、不破ユウなんだ。そこだけは、認識して欲しい。

    崩れ落ちた不破レンゲを見て罪悪感が沸く。──しかし本当に何を考えて失踪したんだ、成宮タキ。

    「レンゲ、ユカリ。前に説明したけど、ユウは非常にややこしい事情の持ち主なんだ。だから説明を求められても、私たちどころか本人さえできないところがある」

    「ではその、百花繚乱に預けられる形となったのは、服装の関係なのですか?」

    「もっと更に込み入った事情の所為よ。あぁ、ユカリはタキとあまり付き合いがなかったから落ち着いていられるのね。私がいない時は、レンゲのフォローをお願い」

    「身共にお任せあれ!」

    うむ、元気いっぱいの撫子か……いいな。絵になる。よろしく頼む、勘解由小路ユカリ。改めて不破ユウだ。……不破レンゲも、よろしく頼む。

    「……あぁ。タキじゃないんだよな、お前は。不破ユウ、わかったよ。よろしく」

    「こちらこそよろしくお願いしますわ、ユウさん」


    ──そして私は百花繚乱のパトロールに同行することになったが、そこで……

    dice1d3=1 (1)

    1.面倒事に巻き込まれた

    2.特筆すべき荒事はなかった

    3.あれは、魑魅一座?なんでこんな時期に?

  • 101不破ユウ24/04/30(灍) 21:00:04

    ……なんか、普通に揉め事に巻き込まれた。そういうものを調停するのが百花繚乱だ。故に私も調停に当たることになった。言葉で止まるなら百花繚乱やヴァルキューレはいらないと言われるように、殴らなければ止まるようには見えない。

    なあ、桐生キキョウ。レールガンは──

    dice1d3=2 (2)

    1.許可はもらってるわ。やりなさい

    2.ダメよ。こっちでやりなさい

    3.あなたが前線に出ていいわけないでしょ

  • 102不破ユウ24/04/30(灍) 21:09:11

    百花繚乱制式ライフルを渡された。……まぁ確かにあのレールガンは言ってしまえばこの世のものではない。下手に撃てば何が起きるかわからない、という点においては警戒するに越したことはないだろう。

    しかし、ボルトアクションか。私の領分か?こいつは……

    dice1d100=42 (42)


    そして私のフォローを担当するのは

    dice1d4=1 (1)

    1.ナグサ

    2.レンゲ

    3.キキョウ

    4.ユカリ

  • 103不破ユウ24/04/30(灍) 21:27:18

    クソッ、どうもボルトアクションはしっくりこない。なんとも言えない歯痒さだ。戦闘技術のベースは成宮タキとは違うようだな……ポジションは何処だったのやら……っ

    「大丈夫?」

    涼しい顔で御稜ナグサが暴れる不良を薙ぎ倒していく。まったく、見せてくれる。流石は百花繚乱の副委員長……!私も負けてられない。こんなのでも怪物の端くれ、生徒としても恥ずかしくない戦闘力くらいは──!!

    そんな私の活躍はdice1d100=8 (8)

  • 104二次元好きの匿名さん24/04/30(灍) 21:30:55

    ボロボロやんけ……
    夢の影響と慣れてない武器のダブルパンチ?

  • 105不破ユウ24/04/30(灍) 22:13:42

    ぐちゃぐちゃの感覚。撃ちたい相手ではなく技術が倒しやすい相手を狙い、オートマチックを使う感覚でボルトアクションを使う。普通の射撃戦の筈なのに、身体は戦略的な動作を選択する。

    「下がってて!」

    すまない!クソッ、なんだこの……訳のわからない感覚は……!?

    「あいつ百花繚乱の割に弱いぞ!」

    暇を持て余している連中の割には、嗅覚だけは鋭いらしい……っ。御稜ナグサが素早くカバーに入りつつ、奮戦する他三人もまた連携して各個撃破していく。

    ──頭の中にざらつきが這い回る。戦おうとすれば戦おうとするほど、自分のものでは無い感覚が自分の意思に反して肉体を動かす。やはり、私は……危険な存在なのではないか……?このままでは、いずれ本当に彼女たちを後ろから……撃ってしまうのではないか?──嫌だ、そんなものは嫌だ。私はそんな結末を望まない。私を不破ユウだと肯定してくれた存在を消すことなど……っ!

    ナグサのフォロー力dice1d100=51 (51)

  • 106不破ユウ24/04/30(灍) 22:42:46

    片腕というハンデがありながら、あの戦いぶり。それも私を庇いながら──すごい。引き込まれていく。良いものを見ている気分だ。不思議なことに。


    どれだけ引き込まれているかdice1d100=86 (86)


    だから私も、百花繚乱の装いに相応しい力を見せねばならないと──

    dice1d3=2 (2)

    1.ライフルを捨て、レールガンに手を伸ばす

    2.ボルトアクションで戦う知識くらいあるだろう私よ!

    3.いやいや。流石に無理だって。大人しく後ろにいるよ

  • 107不破ユウ24/04/30(灍) 22:49:02

    落ち着け。戦う技術はあるんだ。私が手綱を握れば良い。溶けているものがなんであれ、主導を握るのが私なら、握られているお前たちは私より下ってことだろう……っ!

    黙っていろ、私に使われろ、知識風情が。知識と肉体を操るのは主導である意志。ならば意志によって搾取され続けるのが、知識と肉体の役目だろうが──!!

    意志と肉体の綱引きdice1d100=66 (66)

    意志と知識の綱引きdice1d100=43 (43)

  • 108不破ユウ24/04/30(灍) 22:52:19

    大丈夫だ、御稜ナグサ。私は不破ユウ、やってやれない筈は無い!

    心配そうな視線に言葉で答えて、気合いを新たにライフルを強く握り直す。そして再び前線へと突入する。大丈夫だ、今度こそ私もまたこの装いに、この顔に相応しい戦いというものを見せてみよう!

    心気を新たに戦場に出た私の活躍はdice1d100=72 (72)

  • 109不破ユウ24/04/30(灍) 23:05:49

    「……最初はどーなることかと思ったけど、気合い入れ直したら別人みたいに暴れ回ったなお前」

    為すべきを為し、我々は勝利を収めた。しかしやはりというかなんというか、最初はど素人みたいだったのに次の瞬間にはかなりの精度を引き出した私は、不破レンゲに怪訝な顔で見られていた。

    「経験は浅いけど、技術に関してだけはユカリより上かもな」

    「確かに。これでも身共は技術に自信がある方なのですが、ユウさんの流れるような動きはお見事でした。けれども、それにしては何かこう、違和感が……」

    二人が感じた違和感dice2d100=4 8 (12)

    (出前がユカリ・後ろがレンゲ)

    「お疲れ様。あんたも初陣にしてはかなり良かったわよ」

    怪訝な二人の流れを断ち切るように、桐生キキョウが割って入る。気になることがあるなら自分に聞けと言わんばかりのインターセプト。本当に頭が上がらない。頭が上がらないと言えば、やはり御稜ナグサか。

    すまない、手を煩わせてしまったな。

    「いいよ。それに──なんとなく、色々わかってきたから。あなたのことが」

    そうか?……まぁ、色々ありがとう。おかげでまた、私の本質に近付いていっている気がするよ。

    「それよりもどうしたの?戦っている途中、あんなに視線を向けてきて」

    えっ?

    「きっと身共と同じですわ!ナグサ先輩の振る舞いに魅了されたんですの!ユウさんもナグサ先輩の凄さがわかってくださいますよね?」

    あっ、いや、なんだ、あれはその……あれだよ!あのほら、えっと、あー……!

    グイグイと押し進んでくる勘解由小路ユカリ。顔が近い……!色々とパンクしそうになりながら、出てきてしまった言葉は──>>110

  • 110二次元好きの匿名さん24/05/01(ć°´) 01:33:10

    とても、魅力的だった
    ……いや、忘れてくれ

    とかそんなこと言って欲しいなあ!

  • 111不破ユウ24/05/01(ć°´) 02:03:30

    美しかった。──とても、魅力的だった。こう、私の語彙力では表現できないほど、御稜ナグサの振る舞いは様々なテクストで修飾されるべきで……あ、いや、そのぅ……忘れてくれ。

    なんか急に恥ずかしくなって顔を背けつつ、尻窄みになりながら言い切った。が、そんな私の一言一句が気に入ったのか勘解由小路ユカリはキラキラと目を輝かせている。

    「……まぁ……まぁ……!」

    な、なんだね。勘解由小路ユカリよ。

    「身共、感激ですわー!こんなにも身共と同じ気持ちになってくれる人がいるなんて!」

    んんん?同じ気持ちだけで、いいのか?

    「いいのです。自分が至高と思った体験を、他人もまた至高と感じてくれる。それ以上の喜びはありませんわ。美味しい物を紹介し、美味しいと喜んでもらう。楽しい物を紹介し、楽しいと喜んでもらう。そういった程度でも、身共には十二分に嬉しいのです。同じ喜びを分かち合えるのですから!」

    ……感動を分かち合う、か。わからなくもない。貴重な意見だ、感謝するよ。実のところ、私は創作欲を持て余していてね。今ので結構いい具合に閃いた。何の形にするかだが──dice1d3=2 (2)

    1.文章

    2.立体

    3.絵画

  • 112不破ユウ24/05/01(ć°´) 02:13:26

    忍術研究部には断られてしまったからな……それにさっき語彙力が足りぬと言った手前、文章にはできない。ならば──立体だ!

    「立体?ユウ、立体って……どういう立体だよ」

    端的に言えば御稜ナグサのフィギュアを作るんだよ、不破レンゲ。ほら、キャラクターの立体物とかあるだろう。ああいう感じだよ。それを御稜ナグサに当て嵌めて考えて欲しい。戦闘中のワンシーンのように、華麗に舞う御稜ナグサの立体物を作るんだ。

    「ナグサ先輩の凛々しいお姿のふぃぎゅあですか……ちょっと身共も欲しいかも」

    量産するか?そうなると、流石に金と時間が必要になるが……またぞろ銀行強盗などのボヤ騒ぎを起こす訳にもいかんしなぁ。桐生キキョウ、どうだ?何か浮かぶか?

    「今一度の百花繚乱のイメージアップや、資金源の確保としての案で考えると優秀ね。ついでにナグサ先輩に権利だのなんだのでお金が直接入るようになれば、また何処かに失踪されても見つけやすくできるし……」

    「いやいやお前ら、ナグサ先輩の意見聞こうぜ?本人の許可無くその、フィギュア化ってどうなんだよ。なぁ、ナグサ先輩?」

    不破レンゲは沈黙を保つ御稜ナグサに──いや待て、あの様子は……

    目の前で自分のフィギュア化を話すボケたちを見たナグサの反応dice1d100=50 (50)

    (低いほど勘弁、高いほど嬉しい)

  • 113不破ユウ24/05/01(ć°´) 11:51:31

    「……悪くないけど恥ずかしいから、作るなら1つだけにして。あとせめて百花繚乱の調停室に置く……いや、ユカリが個人で持っているくらいにして欲しいな」

    む?いいのか?

    「イエスともノーとも言えないよ……」

    困ったような、というか困った様子の御稜ナグサ。満更でも無さそうだが、かと言って群衆に晒されるのは勘弁願いたい。そんな雰囲気だ。量産はダメだろうな。

    さて採算の方はdice1d100=25 (25)

    (低いほど短期間・低コスト、高いほど長期間・高コスト)


    それはそれとして私についてわかった新たなことも、天地ニヤにも伝えるべきか?……いや、ミレニアムへの言い訳やら何やらを考えているであろう彼女に、これ以上の混乱は好ましくない。それに──言葉には言い表せないが夢の内容は……かなり、危険に思える。さてどうする私よ。

    dice1d100=32 (32)

    (50以上で伝える)

    伝える場合の内容

    dice1d100=34 (34)

    (低いほど雑に、高いほど詳細に)

  • 114不破ユウ24/05/01(ć°´) 13:53:15

    先生とのパイプを繋いでくれているのだ。そこで改めて報告するとしよう。逐一報告していたのでは彼女の身が持たん。

    そして御稜ナグサのフィギュアだが……うむ、ジロジロ観察して思うが、彼女結構作画コスト高いな?バストアップにすれば労力が少なくて済みそうだ。だがそうなるとやはり全員分揃えるべきなのでは?一人だけ作るというのも違うような気がするし。

    乗り気dice1d100=26 (26)

    まぁ、それはさておき。

    面倒事を畳んでパトロールを再開した私たちだったが、その後は特に何もなかった。だが強いてあげるとすれば、よく話す相手がいたことだ。無論、その相手とは──

    dice1d4=4 (4)

    1.ナグサ

    2.レンゲ

    3.キキョウ

    4.ユカリ

  • 115不破ユウ24/05/01(ć°´) 16:39:25

    「ユウさんは、芸術がお好きなのですか?」

    どうした急に。

    「いえ、創作欲を持て余していると言っていたので」

    持て余しているのは事実だが……正直、好きかどうかはわからん。詳しいことは言えないが、それが私に由来しているかなんて本当にわからないんだ。

    「それは、あなたがタキ先輩と同じ形であることと、何か関係が?」

    すまない。

    「……何やら複雑な事情を抱えているとは聞いておりましたが、本当に複雑そうですわね。心中、お察しいたします」

    うむ。私自身も複雑過ぎて頭抱えているよ。そういう君は勘解由小路の跡継ぎのようだが……そちらもそちらでややこしいことになっているのでは?

    「身共の決断はご理解いただきましたの!もーまんたい、ですわ!」

    なんで急にモーマンタイって……まぁいいや。それよりも成宮タキはどのような人間だったんだ?あまり聞いてこなかったが。

    「よく先輩方からは子犬のタキと呼ばれてました」

    なんだそりゃ。とにかく私とは正反対ということか。

    「そういえばそのれーるがん、名前か何かはあるんですの?」

    名前?

    「ええ。身共たちは百花繚乱なので共通の物を使う都合、色と持ち主に合わせた改造で判別できるようにしているんですわ。でも一般の方は改造や色だけじゃなくて名前も付けていることも多くて」

    このレールガンの名前か……

    背負っていたものを手に持ち、マジマジと眺める。名前なんて書いてないのは、陰陽部監督の下バラした時に知っているし、見ていても浮かぶものは無いし、そもそもこの世に存在しないレールガンに名前なんか──


    ……『Gloria in excelsis Deo』……


    「ぐろおりあ、いん、えくちぇるしす、でお……?」

    古代語で『天のいと高きところには主に栄光あれ』という意味だ。生誕の祝福を謳った一節だよ。

    ……何故古代語をこのように言えるのだろうな、私は。とにかくこれがレールガンの名前らしい。なんとなく、そう感じる。

    ──話は変わるが、知っているか?勘解由小路ユカリ。神は極彩色の眼で、世界を見つめているそうだ。与太話の類だがな。

    「なんですのその与太話」

    いつの時代も、胡乱なテクストは往々にして人々に好まれるものさ。美しいにしろ悍ましいにしろ。極彩色の眼とは、まさにそんなものじゃあないか?

    ユカリとの友好度dice1d100=52 (52)

    (ナグサ見惚れ勢なので最低保証45)

  • 116不破ユウ24/05/01(ć°´) 16:54:58

    しっかし、百花繚乱全員分のバストアップフィギュアを作る気には中々ならないなぁ。なんというか、それだったらチェスの駒にでもした方がいいんじゃないか?

    うーむうーむと悩んでいると、陰陽部から連絡が。

    どうやらdice1d2=1 (1)

    1.ミレニアムとの面倒事が解決して、ようやく私も正式な百鬼夜行の生徒としてねじ込めたらしい

    2.シャーレの先生が、私に会いたいと

  • 117不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:05:37

    先生による仲介もあって、ミレニアムとのややこしい話はなんとか丸く納められたらしい。シャーレへの報告は陰陽部にさえも存在しない生徒を不審に思ったセミナーの方から行ったそうだ。その時に正式な資料はまだだが、陰陽部は私について現状を先生に伝えた──と、桑上カホが言っていた。そんなわけで、ようやく落ち着いて百鬼夜行の生徒として、私の学籍情報を作れているそうだ。成宮タキの情報もいくつか流用することで、諸々の問題を手早く進めているらしい。

    陰陽部からも早急な接触をするか?と先生に聞いたところ、"シャーレの当番としてまず話を聞いてみたい"ということだったらしく、私は直近の当番に入れられたとかなんとか。元はミレニアムの生徒の席だったそうだが、私の複雑極まりない事情もあって、会議に同席していたその生徒が譲ってくれたそうだ。機会があれば菓子折りでも持って行こう。

    もうしばらくは、百花繚乱と共に行動することになるだろうな。パトロールも終えて、また明日と百花繚乱の面々と別れる。家に帰った私がやることはまずdice1d2=2 (2)

    1.疲れた……飯食ってテレビ見てネット泳いで寝る!

    2.御稜ナグサバストアップフィギュアの制作開始だオラァ!

  • 118不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:11:12

    創作意欲、全開ッ!

    材料は既に買ってある!あとは時間と労力をかけて私が見惚れたあの凛々しい御稜ナグサを立体物として記憶の中から切り出すだけだァッ!うぉおおお唸れ私の知識!私の技術!私の欲望!勘解由小路ユカリを納得させられる程の逸品を作り上げてみせろぉ!!!

    進捗状況dice1d100=24 (24)

    経過時間dice1d6=1 (1)

    現状の出来栄えdice1d100=64 (64)

    素材ボーナスdice1d100=11 (11)

  • 119不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:16:11

    あれこれ始めて1時間経ったが全然進んでない。まず御稜ナグサの姿を絵として出力しなければならないのでそこからだった。ポスター作った時の画材の余りで描き始めたが、まあまあの画力だ。しかし、フィギュア用の素材があまり良くない。ハズレを掴んだか。

    うーむ、うーむ……どうするか。明日に回すか、徹夜するか。私よ、私の無駄にある知識よ。現在の私の疲労状況で徹夜できるか?

    dice1d3=1 (1)

    1.肯定、徹夜は可能だがその後は知らん

    2.否定、制作途中に寝落ちする可能性大

    3.最優先事項は食事と休息である。早急に対処せよ

  • 120不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:22:55

    できちゃうか、できちゃうのか。どうしようやっちゃうか私?やっちまうか私?でもホカホカのご飯食べてから熱々の風呂に入ってフカフカの布団でも寝たいような……くっ、創作と生活どちらを天秤にかけるべきか──でも寝たら変な夢見る気がして嫌なんだよぉ!

    そして肉体が選択したのはdice1d100=58 (58)

    (低ければ創作優先、高ければ生理的欲求優先)

  • 121不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:30:12

    ……せめて原型のイラストだけは完成させよう。それで今日は終わりにしよう。徹夜はしない。せいぜい長く起きてるかな程度。うん、そういう塩梅がいいかな。

    そういうわけで御稜ナグサのイラストだけは描き上げて、その後はグータラ過ごし、私は寝た。


    夢を見ているような感覚……何かが、視界に── dice1d2=1 (1)

    1.見えた

    2.見えない


    (見えた場合)見えるものは──dice1d4=2 (2)

    1.白いドレスの……赤い、大人……?

    2.黒いスーツ……ヒビ割れた黒い人型……?

    3.薄桃色の尻尾と、外套──?

    4.「おや、そんな形になっていたとは」

  • 122不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:47:26

    何かが見える……あれは、黒いスーツ……割れた人型の……私はあいつを知っているのか?

    dice1d3=1 (1)

    1.──────だ

    2.──だ

    3. わからない……


    視界が変わって、今度は先生と黒いスーツの人物が映る。赤い空の下で、二人が話していて、この状況は──

    dice1d3=3 (3)

    1.──────だ

    2.────だ

    3. わからない……


    待て……なんだ、この感覚……?

    dice1d3=2 (2)

    1.気のせいか

    2.見られている?誰に?

    3. 視線が、合った

  • 123不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:51:23

    あいつはゲマトリアの──。そうだ、ゲマトリアの──だ。だが次に見た景色は知らない。そしてこの、視線のようなものは……

    クソッ、何が起きている?誰に見られている?いやそもそも、夢の中で感じる視線ってなんだよ……!?

    何もかもがわからない、この状況。そして──

    dice1d2=1 (1)

    1.意識が、引き上げられる……

    2.引き摺り込まれる、意識が……

  • 124不破ユウ24/05/01(ć°´) 17:58:20

    ……ムクリと身体を起こす。夢の内容を整理する。

    どうやら私は、ゲマトリアの黒いスーツの人物……──を知っているようだ。しかしそれにしては、奇妙な気がする。私は個人レベルの情報を有していない。だがゲマトリアの──に関しては知っていた。どういうことだ……?

    所属生徒の知識なんて全く持っていないし、カイザー等の企業は知っていても誰が理事をやってるとかは知らないんだぞ?いやそもそも、冷静に考えればゲマトリアの──だけではない。私はアリウスの姫とその仲間であるスクワッドについても知っていたんだ。まずそこがおかしい。……知識には出所があり、その出所の知らないことは知らない形であれば、納得は行くが──なんというか気分が悪い。

    憂鬱としながら布団から出ていく私だったが、インターフォンが鳴った。陰陽部からの呼び出しか?と思ってドアを開けると、そこにいたのはdice1d3=2 (2)

    1.ナグサ

    2.レンゲ

    3.キキョウ

  • 125不破ユウ24/05/01(ć°´) 21:10:37

    ……不破レンゲ?どうした。今日はパトロール、ないんじゃなかったのか?

    「パトロールじゃない。アタシは普通に遊びに来ただけだよ、ユウ」

    それは嬉しいが、うちには何もないぞ。あるとしたら御稜ナグサのイラストとか銀行襲撃祭ポスターのオリジナルくらいだ。なんかお前モデルに作ってやろうか。マウスパッドとか。上も下も。人気ありそうだし。

    「……マウスパッド?上下?」

    わかんないならそのままでいてくれ。ちょっと待ってろ、着替えてくる。ついでだ、なんか案内もしてくれ。実のところ、知識はあるが場所だのなんだのは抜けていてな。何処に何があるかまでは知らないんだ。

    「なんだそりゃ。キキョウが説明に困るって投げたのも頷けるよ。よし、それならアタシが色々案内してやる。お前だって、タキについて知りたいところとかあるんだろ?思い出話もするさ」

    助かるよ、不破レンゲ。

    「なあ、なんでフルネームで呼ぶんだ?」

    ……さぁ?なんというか、正式名称で呼ばないと何か気が済まないというか、性格みたいなものなんだよ。うん。私もよくわからない。まぁいいや、少し待っててくれ。

    「おう」

    そういうわけで始まった不破レンゲとの奇妙な二人旅。この旅はもちろん平和に──

    dice1d2=1 (1)

    1.終わった

    2.終わって欲しかったなぁ…

  • 126不破ユウ24/05/01(ć°´) 21:56:19

    いくら治安の悪いキヴォトスだからって、そう毎日ボンガボンガするわけじゃない。だから不破レンゲによる百鬼夜行自治区案内はとても平和的だった。途中忍術研究部を見かけたりもしたが、本当に忍術を使っていた。侮り難い。

    「どうよ、楽しいかい?」

    ああ、楽しい。ありがとう、不破レンゲ。成宮タキと同じ形でありながら、異なる私を──

    「あー、そのことなんだけどさ。そうやって自分はタキじゃないって言い聞かせるようにするの、やめてくれないか?」

    君にか?

    「お前自身にだよ」

    む……

    「そうやってタキとは違うんだって主張しなくても、お前はタキじゃないってすぐわかるさ。大丈夫だよ。ナグサ先輩もアタシも、それはよくわかってる」

    そういうものか?

    「そういうもんさ。不破ユウは成宮タキじゃないし、成宮タキは不破ユウじゃない。ユウはユウで、タキはタキ。それが全てだ」

    ……助かる。

    「ナグサ先輩も似たようなことを言ってたと思うけど」

    言われたよ。

    「それにしたって、なんかないのかよユウ。好きなモノとか、見たいモノとか。アタシが好きなところの案内しかしてないぞ」

    それでいいのさ。私の趣味嗜好は、恐らくまだ無い。まだ生まれて2日目だもの──

    「は?冗談だろ?」

    冗談、詩の一節だよ。だがいいんだよそれで。それは不破レンゲ、君が紹介したいと思ったから紹介しているのだろう?私はどうにも、その辺が疎いからな。先人から学びを得ていきたいのさ。

    「変わった奴だな、お前」

    自覚している。

    レンゲとの友好度dice1d100=96 (96)

  • 127不破ユウ24/05/01(ć°´) 23:53:56

    それからしばらくは、百花繚乱で慌ただしい日々を過ごした。百鬼夜行の一員としても受け入れられて、様々な部活に顔を出したり、陰陽部としても活動した。私は名実共に、百鬼夜行の生徒になりつつあった。

    御稜ナグサバストアップフィギュアは完成していないが、順調に進んでいる。


    ──そして、運命の日がやってきた。

    "久しぶりだね、ユウ"

    ……久しぶりですね、先生。

    "今日はよろしく頼むよ。気になることがあったら、なんでも言ってくれ"

    ええ。こちらこそ。

    私がシャーレの当番をする日。……私の本質に、最も迫る日が。

    黙々と仕事を続ける中で、先生が切り込んできた。

    "ニヤから、色々聞いたよ"

    そうですか。

    "……何か不安があるんじゃないかな"

    ええ、あります。ですがその前に──先生、dice1d5=2 (2) について、ご存知ですか?

    1.アリウスの姫

    2.アリウスのスクワッド

    3.ゲマトリアのミメシス

    4.ゲマトリアの──

    5..Vanitas Vanitatum.et Omnia Vanitas

  • 128二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:15:13

    続き!楽しみに待ってます!!!

  • 129不破ユウ24/05/02(木) 00:17:35

    "……何故、君からアリウススクワッドの名前が?"

    先生は大層驚きながら、私に向き合う。その瞳には警戒心が僅かに含まれているが、その僅かな警戒心もあってないようなものだ。もっとある感情は──心配。先生は私を疑っているのではなく、私の中にある厄ネタに警戒している。

    ……知っているからです。ただ本当に、知識としてある。

    "一応聞かせて欲しい。彼女たちの名前は?"

    名前は知りません。アリウスの姫とその仲間であるスクワッドとだけ。

    "姫……彼女のことか。他にアリウスで知っていることは?"

    他に言うべきことはdice1d3=3 (3)

    1.磔にされたアリウスの姫

    2.視界の先にいる先生とスクワッド

    3.ゲマトリアのミメシス

  • 130不破ユウ24/05/02(木) 00:22:51

    ──ミメシス。ゲマトリアのミメシス。シスターの格好をしたミメシスが、アリウスの姫を守るように。しかし先生、シスターフッド……つまりトリニティであれば何故?

    刹那、先生の表情が変わった。今までのふにゃふにゃとした顔ではない。敵を見据えて動き出す、そんな顔。

    "ゲマトリア、そしてミメシス。ユウ、君は言ったね?"

    "それもまた知っていると。なら──"

    先生は二つの物体を差し出した。一つはカード、一つはタブレット。

    "これがわかるかい、ユウ"


    カードdice1d3=3 (3)

    1.大人のカード……

    2.いや、クレジットカードじゃないですか

    3.引っかかるけど、浮かばない……


    タブレットdice1d3=3 (3)

    1.シッテムの、箱──

    2.タブレットじゃないですか

    3.タブレットではないけど、なんだ……?

  • 131不破ユウ24/05/02(木) 00:28:28

    "正式名称がわからなくても、その特異性はわかる……か"

    "ユウが知っていること、見たものを教えてくれないかな。もう少し知らなきゃいけない"

    先生の目が更に細まる。ゲマトリアの名前を聞いてから私が触れ合った先生の姿から豹変しつつある。私は、私の中にあるものはなんだ……?恐怖心さえ湧き上がる。私は一体誰で、何なんだ……!?

    いや、落ち着くんだ。お前は不破ユウ。百鬼夜行に肯定された不破ユウだ。それ以上でも以下でもない。さあ答えるんだ、私──

    dice1d3=1 (1)

    1.磔にされたアリウスの姫

    2.視界の先にいる先生とスクワッド

    3.ゲマトリアの一人、黒いスーツの人物

  • 132不破ユウ24/05/02(木) 00:33:37

    磔にされた、アリウスの姫を見ました。

    先生が目を見開いた。そして静かにタブレットを操作しながら、私に尋ねる。

    "君は、アリウスの出身じゃない"

    "ある時突然発生した生徒だとニヤは言っていた"

    はい。その通りです。

    "でもね、それは知り得ないことなんだよ。当事者以外は"

    "君の見たその光景は、本当に過去にあったことなんだ"

    先生の中の仮定dice1d100=91 (91)

    (低いほどゲマトリア・アリウス関係存在というだけ、高いほど……)

  • 133不破ユウ24/05/02(木) 00:35:28

    先生は大きく息を吸い、そしてタブレットを見つめてから、改めて私と向き合った。信じられないほど真剣な目で見つめながら──


    "ユウ"


    "ベアトリーチェ、というゲマトリアに聞き覚えは?"


    "白いドレスの女性だ"


    dice1d100=22 (22)

  • 134不破ユウ24/05/02(木) 00:43:09

    ベアトリーチェ……?いえ、どうにも……引っかかることには引っかかるのですが、なんというか全然……
    そう言うと、途端先生は安心させるように笑顔になった。
    "じゃあ君は不破ユウだ"
    "ゲマトリアも何も関係無い、不思議な生まれで不思議な知恵がたくさんある、ただの生徒だ。私が保証するよ"
    "ゲマトリアならそんな、自分の存在を疑う恐怖を顔に出さないからね"
    "ユウの周りの人たちも、きっとそう言うよ。ユウはユウで、それ以上でも以下でもないって"
    "きっとこれから、疑うこともあるだろう。悩むことだってあるだろう。でもそういう時は生徒のみんなを頼っていいんだ"
    "もちろん、シャーレもね"
    先生……私は、あなたの視線の先であっても生徒という存在であると声高らかに言っていいんですか?私は、このキヴォトスの生徒の一人だと、自らを真に定義していいんですか?
    "いいんだよ。君は不破ユウなんだから"
    ──ありがとう、ございますっ!
    頭を下げる。遂に、遂に私は肯定された。お前は真に不破ユウと名乗っていいのだと、生徒であっていいのだと、他ならぬシャーレの先生から肯定された。涙さえ出てくる。あぁ、今日だ。今日ようやく──私は、本当に生まれたんだ……

  • 135不破ユウ24/05/02(木) 00:54:47

    「──おかえりなさい。どうでした?シャーレの当番は。先生にセクハラされたりとかしてませんよね?にゃはっ」

    ……帰ってくるなり言うことがそれか?天地ニヤ。

    「おや、少し雰囲気が変わりましたか」

    ああ。良いことがあったんでな。

    「そうですか……それはとても良かった」

    天地ニヤが安心したように、屈託のない笑顔を見せてくれる。普段のムカつくニヤケ面ではない。年相応に喜ぶ顔だ。

    色々、世話になったな。ありがとう。

    「にゃはは、その分これからキリキリ働いてもらいますからね」

    お前にも、迷惑をかけてばかりだな。桑上カホ。

    「全く、何が銀行襲撃祭ですか。もうやめてくださいよ」

    だからあれは、和楽チセのイラストで手を打つ話だったろう?なんだ、追加オーダーか?なら早く言ってくれ。イラストは修正一つも大変なんだぞ。膨大な時間がかかる。あぁそれともお前×和楽チセのイラストに変えてやろうか?まだ手は付けてないからな。

    「……チセちゃんと私の……すごいクオリティで……?あのっ!いくら出せば!?いや言い値を出しますから是非!」

    面倒事の詫びの話だからなお前!?新しく増やそうとするんじゃない!ただでさえ私には御稜ナグサバストアップフィギュアの製作が残っているんだからな!?

    「そう言えば……俳句読めるんだよね?」

    ん?あぁ、まぁ、基本は変わらないから、できると思うが……なんだ和楽チセ。その視線は。読めと?この場で?マジで?

    「じー……」

    声に出すな声に!

    「じー」

    「じー」

    そこの横乳女共も面白がって覗き込むなレールガンぶち込むぞ!……ああもうわかったよ!やりゃいいんだろやりゃあ!

    俳句の出来栄えdice1d100=31 (31)

  • 136不破ユウ24/05/02(木) 00:59:17

    「びみょー」
    「下の上でしょうかねぇ?」
    「初めてにしてはまあまあかと」
    おっ、お前ら覚えてろよ……!神絵師である私にかかればお前らなんて過酷なイラストにしてやることができるんだからな──!
    ……でも、本当にありがとう。君たちのおかげで、私は不破ユウとしての第一歩を刻めた。いくら言葉を尽くしても、感謝したりない。救われたよ、色々。
    ──上手に笑えているだろうか?
    明日は百花繚乱に胸を張って伝えよう。その次は忍術研究部で、改めて取材も申し込もう。何者かもわからない、ある日突然現れた記号などではなく、百鬼夜行連合学院の百花繚乱調停委員会に所属する、不破ユウという一人の生徒として──

  • 137不破ユウ24/05/02(木) 01:11:01

    不破ユウという生徒は、アリウスについて知りすぎていた。それどころか、誰も知る由が無いアツコ救出作戦についても知っていた。
    ニヤから色々と聞き、実際に触れ合ってみて感じたが、凄まじいチグハグさだった。
    本当にある日突然発生した記号。失踪した生徒と同じ容姿、存在しないレールガン、異様に深い知識とごっそり抜け落ちた自分への理解。アロナに頼んで普段なら送るはずのないアリウススクワッドへの連絡をするくらいには異質な状況だった。もちろん色々と伏せてはいる。
    シッテムの箱と大人のカードが見た目とは全く違うものであると気付いているなど。そして絶対に出てくる筈のないゲマトリアとミメシスという言葉。先生も思わず危険視してしまった程だ。
    だが、己の存在を疑うことで苦しみ、あのような恐怖に歪んだ表情をする子がゲマトリアである筈もない。何よりも怪談含む複数存在が混じったモノであるとわかった時点で、レールガンでヘイローを砕けば最悪なんとかなると言い出せる生徒が、あんな奴らであるはずがない。ならば彼女は他でもない、不破ユウという一人の生徒なのだ。

    だが先生の中には一つの確信があった。
    彼女は──不破ユウは、ゲマトリアの一人であるベアトリーチェと何らかの深い関係性があると。

    "……"

    もはや迷いは無かった。

    「……クックック、お久しぶりですね。先生。こんなところにやって来てどうしたというのですか?今はゲマトリア解散したと、あの時告げたでしょうに」
    "黒服"

  • 138不破ユウ24/05/02(木) 01:25:50

    「えぇ、わかっていますよ。彼女でしょう?ククク、私も見られていましたからね。そろそろあなたが来るのではないかと思っていました」
    "あなたが簡単に答えるのか?"
    「今回はただ聞かれているだけですからね。答えますよ。世間話に取引など不要ですからね」

    黒服と先生が向かい合う。いつぞやのように、そしていつものように。

    「ですがその前に……一つ昔話をさせてください。我々がかつて辿り着いた検証結果についてです」
    "成果物のことだね"
    「察しが早くて助かります。プレナパテスと色彩の到来……あの時はゲマトリアの成果が全て持っていかれましたが、プレナパテスが実戦に投入しなかったものがいくつかあります。それらはキヴォトスを滅ぼすのに役に立たないから使われなかった」
    "でもあなたたちの研究成果は、えてして攻撃能力を持っているじゃないか"
    「間違えないでいただきたい。我々は別に、攻撃能力を持たせたくて持たせているのではありません。全ては神秘の探究、その副産物。攻撃能力を持たない成果の一つや二つだってありますとも」
    "……話の腰を折ったね。戻してくれ"
    「おや、雑談に興じても良かったのですが……まぁいいでしょう。その成果物の一つに、私が『オルフィレウスの永久機関』と名付けたものがあります。これは神秘を取り込み、それを燃料として神秘を発生させ、そしてまた神秘を取り込むという単純な構造でした」
    "生徒を吸って生徒を作るの?"
    「いいえ。生徒ではありません。何回か生徒を放り込んでみましたが、燃料にもなりませんでした。無駄骨でしたよ。神秘のサイクルとしては結構良かったのですがね」
    "──で、それが何の関係がある?"
    「判明したのは原始的な神秘でなければ、こういった神秘を燃料としたサイクルは成立しないという事実。失敗作ではありましたが、原始的な神秘さえあれば稼働する──それが永久機関の抱える課題。だから私は、原始的な神秘の擬似的な再現を目論んだのです」

  • 139不破ユウ24/05/02(木) 01:36:16

    "……原始的な神秘の再現なんて、一体どうするつもりだ?あなたたちだって神秘の全てを理解しているわけじゃないだろう"
    「おっしゃる通り。ですが神秘にも原始的な形があり、全てはそこから派生しているという事実があるのですよ。だから私は逆を行おうとしたのです、退化をね」
    "退化……?"
    「進化とは適した物をより尖らせ、適さぬ物をより丸くする。無駄を削ぎ落とす作業です。ならば無駄なものが無数にあれば、それは原始的な神秘の性質の再現になる……つまりは神秘同士の強制融合をさせたかった」
    "穏やかじゃないね、強制融合なんて"
    「まぁ、人格も何もかも失われますからね。結局はそうやって混ぜ物を作ったところで、素材が尽きてしまえば意味が無い。だからミメシスで代用しました。そうして出来上がった研究成果が、『テセウスの船』と名付けた存在です」
    "テセウスの船……"
    「しかしテセウスの船の問題は、それらの性質を色濃く受け継いでしまうこと。ミメシスで代用すれば、ただの融合能力を持ったミメシスとなってしまう。つまりスペアとしてしか活用できない──」
    "本当に意味が無いね"
    「迷走期でしたから」
    "それで、永久機関と船をどうしたの"
    「それらを一つにまとめてみたところ、見事テセウスの船の一部になりました。無駄な機能が一つ増えただけでしたよ」
    "で……それが、彼女と何の関係が?"
    「十分な説明をしましたし、本題に入りましょうか」

  • 140不破ユウ24/05/02(木) 01:57:37

    「まず不破ユウは、あなたも理解しているように厳密な生徒の定義には沿わない。どちらかと言えばミメシスに近い」
    "ある日突然発生した記号のようだと、本人も言っていたね"
    「だが同時に、ミメシスだとしたら少し前までに存在していた生徒と同じ容姿をしていることに説明が付かない。その上にオリジナルの模倣にも等しい行動もしていない。独自の自我を獲得している」
    "怪談にしたって、あまりにも人間的すぎる"
    「それに知識の出所も滅茶苦茶だ。融合・捕食・同化……これらのプロレスを経ていたとしても歪な出力のされ方をしている」
    "そしてレールガンなんて、アリスのモノ以外には見たことがない。あれ以外に作られているなんて話は聞いたことがないけど、噂の一つや二つはあった"
    「しかしクリーピーパスタにしては、顕現が成立するまでの素材としてはあまりにも弱い」
    "……とにかく、あなたたちが得た成果やキヴォトスに元々ある物として見ても、根拠が弱い"
    「その通り弱すぎる。根拠としては、ですが……ここで敢えて、逆を考えてみましょうか。一つ一つは小さくても神秘──つまり、集合したことで発生した神秘の塊であると」
    "──黒服、彼女は一体何者なんだ?"
    "彼女は、ベアトリーチェのスペアか何かだったのか?"

  • 141不破ユウ24/05/02(木) 02:30:35

    「先生、私は逆を考えてみましょうかと言ったのですが……まぁ構いません。答えましょうか。答えはNO、彼女はマダムのスペアなどではありません」
    "だが、ベアトリーチェでなければ知らないことを知っていた"
    「だからマダムに関係する存在だと?短絡的ですね。あなたらしくもない」
    "……じゃあ、どうやって知ったんだ?"
    「知ったのではありません。彼女は最初から知っているんですよ。あの場で起きたことを」
    "それじゃ因果が逆じゃないか。既に知っているなんて"
    「発生した時から持っている物を思い出しただけ。ならばそれは、既に知っている状態と表現するに相応しいでしょう」
    "……待て。黒服、あなたは彼女に見られていたと言った。ユウはどうやって見つけたんだ?"
    「何も特別なことはしていません。あなたと同じです」
    "……やり方を知っているから?"
    「本人としては無意識でしょうがね。おかげで気付くのが遅れました。親のようなものとしては、一度くらいは子に等しい存在と触れ合わねばならないと思っているのですがね」
    "──親!?"
    「ええ。因果だけを見れば、私が最も親に近い存在ですよ。だから……あぁ、形としては先生に娘を預けているようなものでしょうか」
    "私がユウ関係の中で一番衝撃受けた発言だよ今の!"

  • 142二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 02:39:05

    わーお……ww

  • 143不破ユウ24/05/02(木) 03:10:40

    「まぁ子供が自分の足で歩いているならば、何も言う必要はないとも思っていますが。……ところで先生、あれは今は不破ユウという生徒の形でしたね」
    "え?あぁ、なんでまた?"
    「エデン条約の書き換え、覚えていますよね」
    "もちろん"
    「彼女がどうして独自の自我を獲得しているのか、ですが──それと全く同じ理屈ですよ。然るべきものが然るべき定義をすることでそれらを確定させる。あなたがエデン条約の新たな解釈を打ち出したように、不破ユウもまた己の解釈を打ち出して己を定義することで、それらを確定させました」
    "……そうなると彼女が目覚めた瞬間は、『不破ユウという生徒である』という定義が確定した時ってことになるのかな"
    「正解です」
    "そしてユウにはユウとして己を定義する以前の姿、オリジナルの姿がある。それがあなたの製作物の一つ──テセウスの船だと"
    「クックック、流石に気付きますか。そうですよ。彼女という存在の基本骨子を担っているモノ、それがテセウスの船です。プレナパテスと色彩が去った後、何処へ行ったのやらと思ってしばらく探していたのですがね。まったく、あんな形になっていたとは。自らを生徒として出力するなど……」
    "そこは想定外なんだ"
    「恐らくは取り込んだユスティナのミメシスが由来だと思うのですがね。……今の不破ユウ──テセウスの船は、端的に言えば、活動するスクラップブックです。生徒という概念からも外れ、ミメシスという概念からも外れている存在。怪談噺でもなければ、The Library of Loreとしても成立していない。しかし生徒と同じ形で出力されている、ミメシスとしての特性も宿す何某」
    "文化と伝統という柱を有する百鬼夜行の、それも百花繚乱紛争調停委員会の生徒と同じ容姿でありながら、その手に持つものはレールガンというSFの常連客"
    "まるで子供が気に入った存在を絵本の中から切り取り、空間に糊付けしたような突拍子の無さ"
    「その諸相はまるで命の坩堝、始まりの混沌。それ故に極めて原始的な形を色濃く残しているとも言えます。進化した存在の特徴を取り込み続ければ、やがて混沌となり、そして原始的な形へと退化していくもの。彼女はその、退化した存在の成れの果てです」

  • 144不破ユウ24/05/02(木) 12:43:22

    "どんな気分なの?野心的失敗作が君たちの言う『崇高』に辿り着いたのは"
    「ククク、そんなもの解体して研究したいに決まっているでしょう。愚問ですね」
    "はぁ、だと思ったよ"
    「混ざりに混ざった末に、小さな『神秘』と小さな『恐怖』を無数に獲得し、極めて原始的な要素を色濃く残す『崇高』として再誕する。テセウスの船ではなく、これでは有翼の大蛇だ」
    "それドラゴンじゃないの?"
    「爬虫類に翼と角を付けたらなんでもドラゴンになるわけではありませんよ、先生。ワイバーンだってあるのですから。ドラゴンにはドラゴンの原点があるのです。ジャンル違いですよあれは」
    "でも角が生えてて翼が二つあったら後世の人間はなんでもドラゴンにしちゃうじゃん"
    「司るものは自然そのものですからね。ファンタジーの中のファンタジー、その象徴。大蛇では格好が付かないが、ドラゴンでなら別。結局のところ、求められている役割は一緒です」
    "……本を正せばテセウスの船で、混ざり過ぎたが故に有翼の大蛇まで退化した姿。それ故に極めて原始的な神秘を獲得している……"
    "大体はわかったよ。でもまだ肝心なところが見えてない。何故彼女がベアトリーチェに関係することを既に知っていたんだ?"
    「ふむ、そこの話題をする前に一つ。マダムに関してですが、ゲマトリアから追放しました。二度と現れることはありません」
    "何をした?"
    「処刑しました」
    "……是非は問わないよ"
    「ええ。やはりあなたはそういうお人だ」

  • 145不破ユウ24/05/02(木) 12:44:15

    "食わせたのか?"
    「追放に使ったものは別のものです」
    "ならば何故……"
    「落とし物ですよ。ベアトリーチェの落とし物を、色彩の到来という混乱の最中、拾い食いしてしまったのでしょうね。その結果、生徒や学園という知識を得て、ミメシスの出力方法を用いて生徒としての己を出力する方向へ至った……」
    "つまり彼女は、ある意味ではベアトリーチェそのものと呼べる存在だとでも言うのか"
    「ベアトリーチェの落とし物は、所詮落とし物の域。乗っ取ることもできなければ、働きかけることもできません。それに彼女は自らをキヴォトスにおける最適解で不破ユウとして定義した。ルールの中に入ったのです。そのルールの中に入った彼女の一部に過ぎない落とし物では、夢を見せるので精一杯でしょう」
    "ようやく納得いったよ。そういうことだったのか"
    「他にもマエストロの破片やら、ゴルゴンダの欠片も拾い食いしてたようですね。道理で適性が生徒としては絶妙にズレていたわけだ。親としては娘の悪食を咎めるべきだったのでしょうか?ククク……」
    "4片合体ゲマトリアってこと?"
    "そんなカイテンロボじゃあるまいし…"
    「ナチュラルに私の部品も拾い食いされていたことにしないでもらえますか?されてませんよ私は」

  • 146不破ユウ24/05/02(木) 14:08:52

    「今不破ユウを不破ユウたらしめているのは、彼女とその周りの存在が『それは不破ユウという生徒』であると認識し、そういったテクストであると判別しているからにあります。仮にこの均衡が崩れ、然るべき方法で不破ユウというテクストが剥がれた場合は、再びテセウスの船は動き出すでしょう」
    "──いいや、そんなことにはならない。彼女は不破ユウだ。あなたもそう認識している"
    "仮に怪談や怪物としての側面を見せたとしても、その原点は不破ユウという生徒だと自分を認識した存在だ。ならそこにたどり着くのが必然だ"
    「クックック……まぁ、アレをどうしようがこき使おうが私は構いませんよ。集合した神秘が生徒のガワを被って現れているのが彼女です。その神秘は小鳥遊ホシノにも匹敵するでしょう。普通人が先で神秘が後のところを、神秘が先で人が後だからという、因果の逆転が起きていますが……」
    "何にせよ、それらを決めるの彼女だ。私たちじゃない"
    「おっと、そうでした。ですが気を付けてくださいね、先生。何をどう言おうが、彼女がその気になれば己の容れ物を改造し、そこから取り込んだ様々なものをミメシスとして出現させることが可能です。極端な例で言えばペロロジラとゴルゴンダが名付けたものを、身体から生やすことも可能でしょう。構造は頭に入ってますから。……しかしこれではテセウスの船ではありませんね」
    "──彼女は不破ユウだよ"
    「ええ、もちろん。だから私は最初に言ったのです。『あれは不破ユウという生徒の形か』と。私もまたそう認識しました。だからもう、私が何を言っても『不破ユウ』が先にあり、『正体』が後にある構図になっています」
    "それはどういう?"
    「前提が不破ユウという生徒で、テセウスの船やゲマトリアの成果物の進化存在などは全て後出しのジャンケンに過ぎない状況──何を言おうがどうしようが、先に不破ユウありきというわけです。なので私がどうのこうの言ったところで、既に定まった認識を覆すことはできません。だからあなたが考えるような最悪は起きませんよ。新しく私が命名しようとも、それが彼女の宿す中身の名前になるだけで、彼女そのものには何の影響もありません」

  • 147不破ユウ24/05/02(木) 15:45:57

    「名付けるとすれば、『パンドラの箱』でしょうか。箱の中にあるエルピスは、神秘か崇高か……クククッ、親らしく名付け親も担当しなくてはと思いまして」
    "そうかい"
    「さて、彼女に纏わる話はこんなところでしょう。久しぶりに会話できて、私は嬉しかったですよ先生」
    "……"
    「クックック、そう顔を顰めないでください。大丈夫ですよ、不破ユウには手を出しません。あれは貴重すぎるサンプルだ。そう簡単に壊すなんてできませんよ。マダムでもあるまいし。──ではこれで」

    "黒服はユウが何なのかは説明してくれたけど、ユウと成宮タキが何故同じ姿なのかは触れなかった"
    "それは自分たちで見つけろってことなのかな……"
    "でも大丈夫。ユウには、みんながいる"

  • 148不破ユウ24/05/02(木) 18:50:21

    「ちょっと変わった?」
    色々変わった。……思い出したことも腐るほどあるしな。まぁ悪いこともあったが、それ以上にいいこともあった。そんなことだよ。
    「珍しいね、そんなにユウが感情を出すなんて」
    年がら年中感情丸出しだと思うがね。君もそう思うだろう、御稜ナグサ。フィギュアを作ろうとか言い出す奴だぞ私は。
    「シャーレの当番に行っただけで、そんなに変わるものなのかしら。まさか先生と何か変なことにでも巻き込まれた?」
    変なことに私が先生を巻き込んだ、という形が近いな。元より変な存在、仕方あるまい。それでどうする?結局あの二人にも伝えるのか?私の中身。
    「その時になったら伝えるわ。別にあんたの中身を早急に説明しなきゃいけないなんてことはないんだし。それに二人だっていつか自分で気付くでしょ」
    そうだろうが……私に丸投げか?
    「自分の尻は自分で拭いてちょうだい」
    わかったよ畜生、頑張るよ。

    ──結局私と不破レンゲの苗字被りは、親戚という形でねじ込まれ、百鬼夜行の2年としてそのまま存在することになった。
    まあこれからも色々あるだろうが、それでも私は私だ。皆がそう言うように、そして私が名乗るように、不破ユウなのだ。生まれた時は自分が何で誰なのかさえもわからなかったが、今は胸を張って声高らかに告げてみせよう。
    私は不破ユウ──百鬼夜行連合学院2年生で、百花繚乱紛争調停委員会の一員であると。

  • 149不破ユウ24/05/02(木) 18:52:23

    とりあえず、不破ユウに纏わるメインストーリー的な部分はこれでおしまいです。
    見てくださった方や安価投げてくれた方、ありがとうございます。あとは日常的なモノを書いたりなんだりしていく予定ですので、そちらも見て下さると幸いです……

  • 150不破ユウ24/05/02(木) 23:01:53

    ……諸々の問題が解決したからと言って、百鬼夜行の日常的な問題が解決したわけではない。結局私は、色々と慌ただしい日々を送っていた。

    特に目に見えてデカい問題があるとすれば──

    dice1d6=6 (6)

    1.カホ×チセのイラストが進んでいない

    2.銀行襲撃祭のことが魑魅一座バレた

    3.レールガンを撃ったらえらいことになった

    4.この前改めて忍術研究部に取材した時の事……

    5.あれはシャーレの当番として呼ばれた時、他の学校の生徒と出会った話……

    6.>>151

  • 151二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:24:30

    ミレニアムからエンジニア部がレールガンを見に団体でやって来た(ガイドイベ的な)

  • 152不破ユウ24/05/03(金) 00:14:12

    私のレールガン……Gloria in excelsis Deoに纏わる話が特にデカい問題だった。私の本質がそもそも生徒ではなく、またこのレールガンもまた厳密にはこの世に存在しないもの。そしてそれは、ミレニアムに情報が渡っていた……ここまで言えばわかるだろう。ミレニアムのエンジニア部が、なんと百鬼夜行を訪れるというのだ。

    まあ色々と迷惑をかけた身、天地ニヤからは「ご自分の蒔いた種は、ご自分で狩られないと。にゃはっ」とか言われたからとかもあるが、そういうわけでよりにもよって私が彼女たちの対応をすることになったのだ。ついでに案内もしろとかオーダー付けやがって。

    まぁ幸い、百鬼夜行の名所だなんだはお祭り運営委員会に菓子折りを持って行った時に色々と学んだ。やれないこともないが、むぅ。外からの客だものなぁ……しかし内容自体はレールガンの視察……学校を上げての観光とかではない……こういう時、誰を頼る?

    dice1d7=5 (5)

    1.ナグサ

    2.キキョウ

    3.レンゲ

    4.ユカリ

    5.カホ

    6.チセ

    7.ミチル

  • 153不破ユウ24/05/03(金) 00:42:26

    桑上カホぉぉぉ!!助けろぉぉぉ!!

    「……助けろって、なんです?あなたはミレニアムのエンジニア部の対応について──」

    それだよそれ。その件で助けて欲しいんだよ。私、友達いないからさ。どうやって色々紹介したらいいのかってわからないんだよ。

    「友達いないは嘘でしょう。ニヤ様も百花繚乱の方々も立派に友達じゃないですか」

    そうかな?……そうだわ。じゃあ嘘言った。でも他人に何かを紹介した覚えが無いんだ。だから何か意見が欲しい。

    「なるほど、そういうことですか。百鬼夜行のカラクリ屋敷などはいかがでしょう?先に進んだ技術を取り扱う彼女たちなのですから、あえてジャンル違いの古風な技術に触れることで新鮮味を抱いてもらうというのは」

    うん、そりゃいいと思うんだが……何処だ?何処にあるんだ?そしてどんな風に紹介すればいいんだ?やったことないんだよ、ガイドなんて。拙くてもいいかもしれないが、どうにも気になってさぁ!

    「はぁ。それならガイドとはどうしたものか、ということを教えればいいんですね」

    頼むよぉ〜。後で和楽チセのイラスト描くからさぁ〜。

    「!?そ、それはまた別な時にでも」

    カホのアドバイス

    dice1d100=18 (18)

  • 154不破ユウ24/05/03(金) 01:22:43

    ……ダメだ、全然わからん。マジでわかんねぇ。そもそも私は事務仕事がてんでダメだし、交渉もへたっぴだし、政治だって大したことができない。桑上カホのアドバイスも虚しく、私のガイド能力には何の向上も無かった。── 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓽𝓾𝓶 𝓮𝓽 𝓸𝓶𝓷𝓲𝓪 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼……って、こんなこと言っているのを聞かれたらアリウス関係者にヘイロー壊されそうだな。まったくベアトリーチェめ。使える知識にロクなものを残していない……そんなのだから子供に足を掬われて舞台装置に成り下がる……いかんな、奴への悪態を吐くと際限なく出てくる。あれ以降、先生から話を聞いて思い出したところも多いが、どれも碌でも無いものばかりだ。

    にしても、まさかあの男が私の親の如き存在とはな。正直親に値する者をゲマトリアから選ぶならマエストロの方が良かった。あの男、今は黒服を名乗っているらしいが、会う機会でもあれば本名で呼んでやろうか。知ってるんだぞ私は。

    ……そういえばゴルゴンダはどうなったのだろうか。破片の知識を参照すれば、反転した砂狼シロコに破壊されたらしい。交代先が面倒でないことを祈るばかりだ。先生に聞いてもいいが、仮にこれでフランシスとか出てきてみろ。泣くぞ私。あれの相手はベアトリーチェでさえも嫌がるというに。

    ゲマトリア談義はもういいや。それよりもエンジニア部が訪れるまでにやれることはやっておかないとな。時間を割いてくれた桑上カホにも申し訳が立たん。

    私の努力はdice1d100=29 (29)

  • 155不破ユウ24/05/03(金) 11:34:22

    ……やばい、全然上手く行かねえ……

    どうするんだよこれ。全然誤魔化しきれないぞ。し、親睦を深めてからレールガンの解体をしてもらうとかそういう誤魔化し方にしよう。

    そうしてあってないような準備を終えて、ついにその日がやって来た。

    「君が不破ユウかい」

    如何にも。私は不破ユウ、百鬼夜行の2年だ。そちらはミレニアムのエンジニア部とお見受けするが。

    「私はエンジニア部部長の白石ウタハ。こっちの二人は部員の猫塚ヒビキと豊見コトリ。よろしく頼むよ」

    「よろしく」

    「よろしくお願いします!」

    こちらこそよろしく頼む。……さて、本題に入る前に、まず諸君らの人柄を知りたい。私という存在の厄介さ、そしてこのレールガンの問題は当然に理解しているだろう。警戒しているというわけでもないが、ごく自然な流れとして私は君たちと親睦を深め、どういう人間なのかを知りたい。なので──お茶しないか?

    「構わないよ。私たちも君を知りたかったところだ」

    ウタハ、ヒビキ、コトリが受ける印象

    dice3d100=94 16 36 (146)

    (低いほど普通の生徒、高いほど異常な生徒)

    ウタハ、ヒビキ、コトリのユウ関係の理解度(先生やニヤを通してある程度は聞いている)

    dice3d100=68 17 89 (174)

  • 156不破ユウ24/05/03(金) 15:08:42

    ──軽く茶屋で語り合っていたが、途端白石ウタハの視線が鋭くなった。またこのパターンか。敵対存在でなければいいのだが、被って映るものが。

    「なるほど。しかしあの銀行襲撃祭の主犯だったとはね。中々面白い話じゃないか」

    あの話、そんなにデカいのか?

    「そりゃもちろん。祭りと言えばの百鬼夜行が一夜にして興奮の坩堝と化したんだ。外でも立派に話題になったよ」

    「陰謀論が囁かれたり、自作自演が囁かれたり。あとは……なんだっけ?」

    「テロリストによる資金調達、大規模な陽動、他には何らかの実験などの説も囁かれてましたね。ですが大抵は──」

    あー、胃が痛くなってきた。やめてくれ。ただ私は忍者活劇物の小説を書こうとして取材費用とアトリエ費用をかっぱらおうとしただけなんだ。そんな大層な目的は無いんだ……

    「なんともはや」

    「たったそれだけ?」

    「資金調達は正解でしたね」

    それだけですよチクショー。まぁ茶屋で呑気に喋るのもここらで切り上げてもいいだろう。次はカラクリ屋敷を案内する。君たちの方向性が知りたい。人柄は大体理解したしな。

    「軽い身の上話だけでわかるものなのかい?」

    ──私は私が異常であることをよく理解している。ならば見る目でわかるというものさ。そう難しい話じゃない。とかく、君たちは悪い人ではないというのはよくわかったよ。レールガンを見せて問題無さそうだ。ついでに話の種はたくさんあった方が楽しいだろう?我々には口がある。お喋りは楽しくってさ。

    ……あれも所詮、既存技術の塊。バラされたところで1%の技術を解析されなければいいことだ。

    ウタハの観察眼dice1d100=91 (91)

    1%の技術の内訳dice1d4=3 (3)

    1.ゲマトリアの共通技術

    2.オーパーツ

    3.ベアトリーチェの独自技術

    4.黒服の独自技術

  • 157不破ユウ24/05/03(金) 15:49:21

    そろそろカラクリ屋敷に着くが……どうした、白石ウタハ。やはり私が気になるか?ふむ、ミレニアムには私と似たような者がいるのか?先生から多少は聞いていたが

    「……いや、踏み込まないよ。君もアリスと同じなんだろうから」

    アリス……なるほど、それが先人か。覚えておこう。

    「で、ここがそのカラクリ屋敷?普通の一軒家みたいだけど……」

    「あっ、知っています!このカラクリ屋敷は──」

    dice1d3=2 (2)

    1.リーズナブルに百鬼夜行の伝統的カラクリを楽しめるレジャー施設です!

    2.リーズナブルかつハイクオリティな百鬼夜行伝統のカラクリを楽しめるレジャー施設です!

    3.繊細なカラクリだらけでハイクオリティだけど入場料も高ければ中のカラクリも頻繁に休止状態になっていると噂の!


    あれ?私よりも、豊見コトリの方がよっぽど詳しくねー……?てか私これいる……?

    「下調べはバッチリです!」

    「コトリは前準備をしっかりするからね」

    「……聞いてなかった?」

    聞いてないッス。

  • 158不破ユウ24/05/03(金) 19:20:35

    まあ……私も入ったことないし、詳しいこと知らないし。豊見コトリ、すまないが解説を頼めるか?実のところ他人に何かを紹介したことがほとんどないからよくわかんないんだ。

    「お任せあれ!」

    「紹介した人が紹介する相手に解説されるってどうなの?」

    異常な生徒だからな。別にいいだろ。私は百花繚乱だぞ。

    「詭弁だねそれ」

    ククク、それ以上言うとレールガン見せてやんないぞ。私には拒否権というものがあってだな……あっ待って黙って行かないで!

    エンジニア部の満足度dice1d100=4 (4)

    (ハイクオリティ引けたから最低保証50)

    ユウの満足度dice1d100=5 (5)

    (ハイクオリティ引けたから最低保証50)

    エンジニア部が得たインスピレーションdice1d100=55 (55)

  • 159不破ユウ24/05/03(金) 22:15:38

    「普通だった……」
    「普通でした……」
    「普通だったね」
    フツーだったな。いやでもそうだよな、有名なところだったらそりゃあ知ってるものしか用意されてないよな私が悪うござんでした!でも仕方ないだろ!?急に相手しろとか言われてさぁ!
    「なんとなくわかっていたよ。それでも頑張ってこちらを持てなそう、百鬼夜行の良いところを知ってもらおうという気持ちは伝わっていたとも」
    「もしかしてすごく不器用?」
    そういう自覚は、無いが……
    「じゃ、不器用だ。コトリもそう思うよね」
    「う〜ん、正確なことが判明しているわけではありませんが、苦手と得意がものすごくハッキリしてるんじゃないかと……」
    苦手と得意は分かれ過ぎてる。まあ成り立ちから言って仕方ない話なんだが……
    「──成り立ち?」
    忘れてくれ。気になるなら先生を通して、な。さて、そろそろ本題に入るとしよう。陰陽部に行こう。こいつをバラすんだろう?場所は確保してある。
    「そうだね。ところで君のおかげで結構面白そうなものが浮かんだよ。いい気分転換になった」
    それはよかった

  • 160不破ユウ24/05/03(金) 23:29:04

    ……さて、こいつをバラしてくれて構わないわけだが──

    借りた一室でレールガンを下ろしつつ、ワクワクとしている三人に対して私は言わねばならぬことを告げる。

    ここで見たものは、シャーレか陰陽部の許可を得た上でセミナーに報告してくれ。元々そっちで来たんだろう?

    「──まあね」

    大方、存在しない生徒である私と存在しないレールガンであるこいつの件が、シャーレと陰陽部からの説明だけでは納得できないから……というところか?まあどちらにせよ、然るべきところから許可が降りれば、好きに喋ってくれて構わん。色々とややこしい話が大半を占めてるんでな。さ、それだけだ。好きにバラして好きに質問してくれ。答えられるなら答えよう。

    「さて、それじゃあ始めようか。腕の見せ所だ」

    「存在しないミレニアム製レールガン、楽しみ」

    「存在しない部品等はあるのでしょうか。本当に説明できない、という体験は中々できないのでワクワクしますっ」

    エンジニア部のレールガン分析状況dice1d100=81 (81)

    エンジニア部からの質問量dice1d100=75 (75)

    ユウの回答状況dice1d100=11 (11)

    ベアトリーチェ技術が使われてる部位の発見状況dice1d100=79 (79)

    (75以上で発見、95以上でわからないことがわかる、100で根本的に技術が異なることに気が付く)

  • 161二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 23:58:24

    >>160

    おぉ…流石エンジニア部…そしてそりゃそうだわなって感じの回答率…

    あとベアトリじるしの1%見つけてるぅ!やるねぇ

  • 162不破ユウ24/05/04(土) 00:35:07

    「この部品は──」
    「その構造は──」
    「あの配置は──」
    ……わっっっっかんねぇ……
    「この理論は──」
    「あの刻印は──」
    「その動力は──」
    ち、ちんぷんかんぷんだ。エンジニア部からの怒涛の質問をまるで捌けない。当たり前だが私は悪食で雑食。挙句その知識の出所の大半がキヴォトスという舞台に上がって踊るものではなく、踊らせて観察する者たち由来。そりゃあ答えることができない。
    「──については……」
    「──はおそらく……」
    「──に関して……」
    は、はわわ……何にも答えらんない……助けて天地ニヤ、助けて桐生キキョウ、助けてマエストロ、助けてゴルゴンダ。そうやって私がアワアワすること数時間。完全にバラし終わったレールガンがそこにあった。
    「大体のことはわかったよ。ミレニアムなら無理なく作れるレベルだ」
    「基本的にうちで作ったのと同じだった。──構造そのものは。パーツに関しては刻印はあったけど、その刻印も全部ミレニアムの刻印法則には則ってなかった」
    「アリスにあげたものと比較すると、個人携行用により特化した形状ですね。超大型のライフル……いわゆる大型の対戦車ライフル等と同じくらいの大きさ。まあ、銃身の長さとか幅とかの細かな違いはありますが。とにかく、取り回しの面では大きく上回るでしょう。破壊力に関しては──確か試射はしていないんですよね」
    ああ。弾丸に関しては、手持ち分という限界はあるからな。
    「ふむ。ならば後日、百鬼夜行に対して正式に協力を持ちかけるとしよう。この弾丸程度なら片手間に作れる」
    マジかよ。
    「言ったろう?既存技術の塊だと。その上でサンプルもある。じゃああとは作るだけさ。それに私たちはこれよりももっと巨大なレールガンを作ったことがある。ノウハウも十分さ」
    「でも、ジェネレータとなっているこれ。結局分解・分析ができなかった」
    「わからないのかどうかさえもわからない──ここの部品だけは、本当に存在しないもので作られているのかもしれません」
    ……いや、すごいよ。私はこれが既存技術の塊である、ということしかわからなかったからな。部品そのものは存在しない部品だが、構造自体は現実に沿ってくれているということがわかっただけでも私としては嬉しい。

  • 163不破ユウ24/05/04(土) 00:36:08

    ──彼女たちが分析できなかったジェネレータは、ベアトリーチェの独自技術が盛り込まれている部分だ。まさか見つけられるとは思わなかった。あの女はコラージュが上手かった、その点を考えれば大元になったのはあの男の成果物辺りなんだろうが……流石にオーパーツではあるまい。恐らくは姫に与えられた技術と同質か、それの派生物だろう。テクストや教義は混じっていないはずだ。

    「さて、じゃあこいつを組み立てて終わりにしようか」

    そうしてテキパキとレールガンを組み立てていくエンジニア部。一応キヴォトスがどういう場所かという本質的な話は知っているが、やはり驚かされるな……彼女たちには。

    ウタハ、ヒビキ、コトリの中に燻るリベンジ心dice3d100=2 92 48 (142)

  • 164不破ユウ24/05/04(土) 00:53:58

    「いや、実に有意義だったよ。ありがとう、ユウ。君のおかげで私も久しぶりに楽しかった」

    「今度はそのジェネレータ、完全に理解したいな」

    「ヒビキ先輩も結構やる気みたいですね!私も今度こそそのレールガンを完全にユウさんに説明できるようにしてみせますよ!」

    うん、そりゃありがたい。また機会があればこいつに挑戦しに来てくれ。ではまた、いずれ何処かで会おう。

    そうして私とエンジニア部の邂逅は終わりを告げた。……本当に急すぎて全然ガイドらしいことなんてできなかったが、こうして外の人間と触れ合うのはやはり有意義な時間だった。私としても新鮮味があったし。だから天地ニヤは、こうして無茶振りをしたのか……?まぁいい。さて、私も陰陽部に戻って報告をせねばな。

    後日、ミレニアムから正式にレールガンの弾薬提供の提案が届いた。試射場も欲しかったこともあって当然に百鬼夜行および百花繚乱はそれを受け入れ、私がミレニアムを訪れて、かの女王と謁見したり預言者と出会ったりだのなんだのがあったが……まぁ、それは別の話というものだろう。とかく大事なのは、また友人が出来たということだ。それも3人も。

    ウタハ、ヒビキ、コトリの友好度dice3d100=63 20 14 (97)

    (最低保証50)

  • 165二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:14:06

    >>163

    ヒビキさん他二人と違って違和感が全然ないから深入りしてくるねぇ…

    >>164

    あと今回のダイス全体的に最低保証に助けられてますなぁ…

  • 166不破ユウ24/05/04(土) 01:33:32

    ……ああ、話すべきことはもう少しあったな。あれはそう、エンジニア部との出会いが終わった後── dice1d4=2 (2)

    1.銀行襲撃祭のことが魑魅一座バレた

    2.この前改めて忍術研究部に取材した時の事……

    3.あれはシャーレの当番として呼ばれた時、他の学校の生徒と出会った話……

    4.「クックック、久しぶりですね」

    (上のダイスが荒ぶってたしその反動でしょうね、最低保証に助けられてるのは…)

  • 167二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 10:56:13

    もう一度取材しに行ったのね

  • 168不破ユウ24/05/04(土) 11:45:01

    そう、改めて忍術研究部に取材を申し込みに行ったのだ。私の中のゴルゴンダ成分がこう、やっぱり騒ぎ立てるのだ。

    「随分変わったね、ユウ」

    だろう?君から見て今の私はどうだ?千鳥ミチル。

    「初対面の時の違和感が大きかったから正直……でも変わったように見えてるからかなり生徒っぽく思うな」

    ありがとう。そう言われると自信が付く。さて今回やってきたのは他でもない、取材をしたいんだ。忍術研究部を。

    「またぁ?」

    また、だ。ダメかな?

    「うーん、構わないけど……ユウってなんか色々なこと知ってるんでしょ?」

    ん?まぁ、知ってるけど……どうした急に。

    「えっとね、その」

    dice1d2=1 (1)

    1.忍術、使える?

    2.忍術のコツ、教えてくれる?


    なんともはや……そう来たか。さてどうしたものかな──

  • 169不破ユウ24/05/04(土) 11:57:38

    ……やってみせてもいいが、その前に聞かせてくれ。千鳥ミチル。君は忍術研究部の創設者だ。人数も十分で、成果だって上げている。桑上カホのお墨付きだ。だというのに何故私に忍術を使えるか聞く?

    「他人が使っている忍術って見てみたくならない?あと今後の参考にしたいというかなんというか」

    おい、まさか私がなんかやっているのを撮影してそれを宣伝材料にするとかじゃないよなあ。君たちだけでも十二分に忍術というものの宣伝効果もあるだろうに。

    「あ、そういうのじゃないから。単なる好奇心だから」

    はぁ、まあそういうことにしておこう。で?オーダーはなんだ?やれるだけやってみるが、君が見たいものはなんだね。

    dice1d4=3 (3)

    1.灍遁

    2.隠れ身

    3.水遁

    4.分身

  • 170不破ユウ24/05/04(土) 14:23:27

    「水遁。イズナが憧れてるんだけど、まだみんな微妙だからさ」

    なるほどな。久田イズナが……そういうことなら話は早い、やってみせよう。とくと見るがいい、この不破ユウが使う水遁をな。人外舐めんな。

    「あ、あれ?なんかスイッチ入ってる……?」

    dice1d4=1 (1)

    1.水遁ウォーターカッター

    2.水遁袋を被せてバケツ水ぶっかけ

    3.水遁バルバラキャノン

    4.水遁回し蹴り

  • 171不破ユウ24/05/04(土) 15:08:31

    見ろ、これが水遁──ウォーターカッターだ。

    「えっ待ってそれどう考えても水圧カッター……」

    何かね。水遁だろう。どう見ても水遁だろう。確かにこの前私が暴徒鎮圧用に買った私物のミレニアム製ウォーターカッターだが水遁だろう。何か文句あるかね千鳥ミチル。

    「せ、せめて印を結ぶとかないの?」

    ない。

    「……そ、そうなんだ……ねぇユウ。できないならできないでいいんだよ?」

    そう言われてもな。古来より忍者とは諜報活動員であり……

    「あのー、私たちの目指す忍者はそっちじゃなくて……いわゆるカタカナのニンジャの方なんだ」

    何?そっち?私が見た同人誌には何故忍者がフィクションとして親しまれるようになったかについての解説が事細かにあったのだが……もしかして忍術研究部の忍術って……そういう奴なの?

    「そういう奴だよ!?」

    そ、それはすまない。そういう忍術か。うーむ。人外分身とかビーム出すとか口寄せという名の厄ネタ呼び出しとかできることにはできるが……

    「私が知ってるからって結構ドカドカ胃が痛くなる話題出すよね」

    口が軽くなるのさ。友達の前ではね。

    「そう言ってくれるのは嬉しいけど」

    かと言ってなぁ、水遁かぁ。唾でも吐きかけるか?プライド傷付けること間違い無しだぞ。

    「ばっちぃ!」

    そうか。ふむ……水遁は難しいぞ。そもそも水をどう調達するかとかもあるし。いや、ニンジャならやれるか。無から水を生み出すことぐらいは……

    いや待てよ。千鳥ミチル、ちょっと印を教えてくれないか?やってみたら案外できるかもしれん。

    「え?まぁいいけど……でも完全にこの手の知識ゼロの人に教えたことはないよ?」

    構わん構わん。どうせ人数増えたらやることだ。練習と思って、な?

    「そうだね。よし、じゃあミチル師匠についてくるのだ弟子よ」

    キャラ変わったなお前……

    ミチルの指導dice1d100=35 (35)

    ユウの忍術dice1d100=41 (41)

  • 172不破ユウ24/05/04(土) 16:14:13

    ……高い水鉄砲で良くないかこの水遁。

    「水道に繋いだホースから出てる水みたいだねこれじゃ」

    私に忍術の才能は無いということか……それとも、中身の嫌な年増どもが子供の遊びを鼻で笑ってるのか……

    「や、そんなことはないと思うよ。初めてでこれだけできるのは中々無いって」

    そうか?なら嬉しいんだが。ふむ……そもそも私はカタカナの方のニンジャについて理解が足りんな。大衆に消費される娯楽作品としての忍者は、連中の趣味でもなかろうし。ならば──よし、千鳥ミチル。取材を始めたい。題材としては、フィクションの忍者とはだ。

    「いきなり過ぎない?もうちょっとこう……って早ッ!?もうメモとペン用意してるじゃん!」

    そりゃ取材しに来てるんだからな、常備するに決まっておろう。私の解釈が違っていたのもわかったからな。君の解釈を聞いて、その上で私なりの忍者活劇物を書こうかと思う。

    「い、いや流石にそれは急すぎるよ。ちゃんとツクヨとイズナにも説明してから取材開始してよね」

    む、わかった。ではその時を楽しみにしているとしよう。ふふふ、新しい題材はいつ見ても心踊るものよな……


    ユウのフィクションの忍者への理解度dice1d100=32 (32)

  • 173不破ユウ24/05/04(土) 16:17:35

    中身が大人で研究者が中心のせいか、フィクションの忍者というものにイマイチ理解ができなかった。まぁゆっくりとこれからわかって行けばいいさ。私は生徒だからな。

    ……さて話題にするべきことももう少なくなってきたな。何を語ったものか。何かこう、面白い話題と言えばまだあったか……

    dice1d4=2 (2)

    1.銀行襲撃祭のことが魑魅一座バレた

    2.あれはシャーレの当番として呼ばれた時、他の学校の生徒と出会った話……

    3.「クックック、久しぶりですね」

    4.>>174

  • 174不破ユウ24/05/04(土) 16:19:11

    そうだ。シャーレの当番となった時のことだ。他の学校の生徒と出会うことがあった。誰かと言われればそれは──>>175

  • 175二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 16:30:58

    天童アリス

  • 176不破ユウ24/05/04(土) 17:55:14

    ……おやアリス、久々だな。
    「はい!久しぶりです、ユウ!」
    ──天童アリス。ミレニアムゲーム開発部の一年であり、私にとって生徒ならざる存在から生徒となった先達である。それ以外にも、私が出力される際に参照元として選んだ存在でもある。よって彼女は……リスペクト元とでも言うべき相手だ。他にも色々とまぁ、喋る仲ではあるが──
    「今日はアリスがクエストを受注したんです!ユウはどうしてここに?」
    そりゃあ当番だから来たんだが、もしやアリスも?
    「はい。ブッキングでしょうか?」
    ……先生のやることだ、何か考えがあってのことだろう。とりあえず会話と行こうじゃないか。困ったらとりあえず会話内容が変わらなくなるまで話しかける。定番だろ?
    「おっ、ユウもゲームに触れるようになったんですね。嬉しいです」
    女王ともあろうお方にあれほど熱烈に勧められては、断るのは無礼だろう?……っと、悪い。つい、ポロッと。
    「ケイにも呼ばれてたから大丈夫ですよ、気にしてません。そちらの方が呼びやすいなら──」
    いや、君は天童アリスだ。ならばそう呼ばねばならない。私が不破ユウであるように、君は天童アリスなのだから。
    そして我々は先生の元へ行き──
    "いやあね、そろそろユウのへっぽこ事務能力を改善するべきかと思って。困るのはユウだし"
    "だからリスペクト元のアリスと一緒に学んでもらおうかと"
    ……帰りまーす。
    「知りませんでしたか。勇者からは逃げられない!」
    そこは魔王でしょアリスぅ!?
    「まあアリスは魔王から勇者へジョブチェンジしたので」
    あ、そう……帰らせてくれませんかね?
    「ダメです!」
    しがみつかれてパワー負けしている私。おお、実にばにばに……

  • 177不破ユウ24/05/04(土) 19:32:41

    まあ正直なところ私の事務能力はゲヘナの飛び級生徒以下の事務能力である。控えめに言ってカスである。これを知ればあの男は三日三晩笑い続けて全身がヒビ割れるだろうくらいにはゴミである。

    「ユウ、アリスと一緒に脳トレゲームです!」

    はははは、アリスよ。私の脳は創作と医療によって鍛えられるのだ。はははは。

    "なんで医療関係に関しては完璧に近いのに、事務だけはてんでダメなんだろうね。中身的にその線は薄いと思うんだけど"

    言われてみればそうか。確かに中身のことを考えれば事務仕事ができない、などあり得ないはず。まぁ比率の問題ということもあるのだろう。

    "やれるようになると創作の金勘定とかすごい楽だよ?"

    やらせていただきます。さあアリスよ、共に未来に向けて駆け抜けよう!

    「げ、現金です……!アリス、見事なまでの掌モーターコイルを見ることになるとは思いませんでした!」

    勇者は数字と文字の上でも勇者!イェス!アリスも修行するんだ!

    「わわわっ!ユウが壊れてしまいました!」

    "……大丈夫かなあ?"

    アリスの事務作業効率dice1d100=24 (24)

    ユウの事務作業効率dice1d100=83 (83)

    (上限45)

  • 178不破ユウ24/05/04(土) 22:03:15

    「うぅ……今日のシミュレーションはアリスの記憶には無い未知の世界です」
    "そういえばアリスがここらを担当したことはなかったね"
    「はい。でもここで耐え忍びクリアすることで、プレイヤースキルの向上は確実です!やり遂げてみせます!」
    "うん、頑張って"

    「ところで、あれは──」
    "……なんというか"

    クックック、クックックッ、ククク……数字風情が!文字風情が!私に逆らおうなどと!私は不破ユウだぞ!私こそが不破ユウだ!アハハッ、クヒャハハハハッ!
    「まるで魔王です」
    "親に似てるよ……"
    誰が魔王で、誰と誰が似てるって?あの陰湿で気色悪い研究大好き野郎と私の何処が似てるって?
    "そういうところかな"
    あの男次に会ったらぜってぇレールガンぶち込んでやる!あのニヤケ面に風穴開けてやる!ついでに論破してやる!
    "会ったんだ"
    会った。そしてボロクソ言われた。絶対撃つ。
    "……頑張ってね"
    「魔王より魔王のような存在がいるんですか!?」
    あれは変態だよ。関わらない方がいい。私と先生が保証する。あんな奴と関わることになった人間はみんな不幸になる。現に滅茶苦茶不幸になった人もいる。あんな奴は生きていてはいけない。
    「なんだかよくわからないけどユウはその人のことものすごく嫌いなんですね」
    うん。会う前はなんとも思ってもなかったけど実際会ったら腹立って仕方なかった。これはもう後でユカリとカラオケ行って散々歌いまくるしかストレスを発散できない。そうだアリス、今度カラオケ行かないか?ゲーム部のみんなも誘って。ユカリ仕込みの演歌を聴かせてやろう。
    「カラオケですか?ならユウカや他の人も誘いたいです!」
    え?大所帯になるの?それだったらシャーレ主催ののど自慢大会とかやった方が……
    「じー」
    じミ
    "やんないよ!?"

  • 179不破ユウ24/05/05(日) 00:57:28

    天童アリスと二人で仕事を捌きながら、ふと空を見上げる。先生は別件で席を外している。
    ──なあ、天童アリス。我々は生徒にはなれたが、それ以外にはなれるんだろうか。
    「それ以外?ジョブチェンジの話ですか?」
    そんなところかな。……私たちは、大人になれるのかな。皆は先に進んでいける。でも、異なる存在である私は──
    「なれます。魔王から勇者になれたのですから、だったら子供から大人になることだってできます。大丈夫ですよ、ユウ」
    ならば、この皮膚の下に無数の魑魅魍魎が蠢いているとしても?私のこの人格さえも、それら怪物によって成り立っているとしても?
    「はい。アリスが保証します。ユウはなります、必ず」
    ……ありがとう、天童アリス。時々思うんだ、私は時の流れにすら抗えてしまう存在だから、生徒になれたとしても皆と同じ時間を進めるのかどうかと。怖いのかな。
    「ひとりぼっちは誰でも怖く思うんですよ。どんな生まれでも、どんな人でも。だから人は寄り集まって色々するんです。良いことも悪いことも。ひとりぼっちで生きていられる存在なんていません。魔王だって魔物を統べる王だから魔王なんですから」
    それは、そうだな。──人とはそういうものだ。自惚れ、他者を傷付け、それでも愛を希う……私たちは一人では生きていけない。仮に一人で生き続けられるようなものがいれば、それは生まれるべきじゃない。つまり、己だけで全てが完結しているということなのだから。そんなもの、この世の何処にも居場所なんか無い。ならこの考えは……生きていて当然の考えか。
    「ユウは何か、なってみたいものはありますか?目標があるとその為にレベリングするのも苦じゃないですよ」
    なってみたいもの、か。考えたこともなかったな──よし、そいつを次は考えるとしよう。勇者はネタ被りだしなあ、魔王になったらそこの勇者に真っ二つだ。
    「えー、アリスも一度くらい勇者と魔王が同じ力を使うシチュエーションを体験してみたいですー!」
    おいおい、それじゃあ私が負けて終わりじゃないか。
    「最近の作品は勇者と魔王が和解することも多いんですよ。だから別に魔王になってみてもいいと思います!」

  • 180不破ユウ24/05/05(日) 01:01:33

    まあでも、確かに──私と君で、どちらが強いのか試してみたい気持ちはあるな。リスペクト元にどれだけ迫れるのかは興味がある。

    「決闘イベント!いつやりますか!?」

    ちゃんと関係各所に許可取ってから、だな。流石に君と私が矛を交えるとなると、色々と面倒だろうし。ま、持ち帰ってみるよ。そっちもそっちで聞いてみたらどうかな。

    「はいっ!」

    ……ところで勇者よ。この書類なんだけど。

    「ふっふっふっ、師匠アリスなので弟子のユウには手を貸しません!自分で頑張ってください!」

    そんな殺生な……

    そうして私たちは私たちにしかわからない痛みや喜びを共有した。ある意味では、天童アリスにとっては人ならざる己を曝け出せるいい相手なのかもしれんな、私も……


    結局ユウの事務能力は改善した?

    dice1d2=2 (2)

    1.した

    2.しない

  • 181不破ユウ24/05/05(日) 01:11:54

    ……そろそろ頃合いか。
    こうして私はキヴォトスに馴染み、そして生徒として生きている。これ以外にも色々な話題はあるが、私は語りが長い。どんな物語もキリの良いところで終わらねば、未練がましいというもの。これ以上はやめておこう。それは、私が語り続けることではない。
    成宮タキとの関係性などの疑問点も残るが、それはいずれ。なぁに、時が未来に進むことがあれば、またお目にかかることもあろうさ。
    ではまた、物語が進んだ時に。クックック……

    あっ、やっぱあのクソ野郎の口癖移ってるのヤダな。なんとか治そう……

  • 182不破ユウ24/05/05(日) 01:21:25

    というわけで、この物語は完結です。だいぶ短いけどお付き合いくださりありがとうございました。
    正直爆速でユウの正体解析に入るとは思わなかったし、的確に核心となる部分をダイスに貫かれるとは思ってなかったんですよね。もうちょっとチンタラ進む想定だったけど全部吹っ飛んでしまった……2スレ目に入る想定でステータスとかまとめてたけどいらなくなったからちょっと悲しいけど、あとは日常を綴るだけだしタキ周りの話は百花繚乱2章とか来ないと無理だよなということで切り上げました。
    そういうわけで終わりです。質問や感想等あれば反応します。
    改めて安価書いてくださった方、レスしてくれた方、見てくださった方、ありがとうございました。

  • 183二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 03:12:00

    >>182

    > > 1さんお疲れ様でした!

    いやー、これは百花繚乱2章が更に待たれますなぁ…正直長文だったけど見てて飽きなかったですもん。いいオリスレをありがとう!

  • 184二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 12:03:24

    >>183

    ありがとうございます。そう言ってもらえたなら嬉しいです

    やはり長文ですよねw癖です…

  • 185二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:24:08

    ちなみに服装で百花繚乱が来るとは思ってませんでした
    想定してたのはゲヘナ制服+変な武器でトリニティ覚醒とかそっちでした
    百花繚乱とレールガンの組み合わせなんて考えてませんでした。結果的にすごく面白くなったので天才だなこの組み合わせと思ったけど

  • 186二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:27:32

    完結お疲れ様でした!
    読んでて楽しかったです!
    百花繚乱二章どうなるか楽しみですよね

  • 187二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:34:02

    >>186

    ありがとうございます

    特に百花繚乱編は純粋に元からキヴォトスにある謎めいた部分に焦点が当たってるから、明かされたら盛り上がりそうなところも多そうですしね

    私も楽しみです

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