- 1初代スレ187(1ではない)24/04/29(月) 17:27:25
- 2二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 17:34:23
- 3初代スレ18724/04/29(月) 17:57:15
とりあえず続きを投下しますか
今回は5レス投下です - 4初代スレ18724/04/29(月) 18:01:05
「"......私は、誰かを疑うこと時間を費やすつもりはないよ。"」
「"あの子達の頑張りが報われるように、全力を尽くすだけ。"」
「......?一度あらためて説明してみましょうか?どうして彼女達なのか。」
「先生の方にも色々と情報網があると思いますが......順番にお話しましょう。」
ナギサの、説明を聞いた。
私が見てきたハスミと、アズサとはどうにも一致しない説明だった。
ハスミは多分、あまりゲヘナを憎んではいないだろう。アズサも、いじめの現場を見て黙っていられなかっただけだ。
「ヒフミ、さんは......」
「"ナギサは、ヒフミの事を......"」「......はい。そう、ですね。ヒフミさんへの想いは......かなり特別です。」
「私はヒフミさんの事を、とても大切に思っています。私は、彼女の事を好いている...そのことは、間違いありません。」
「ですが......あの子の正体が実は、恐ろしい犯罪集団のリーダーである、という情報がありました。」
「こういったお話が、かえって一番怖いのです。信じていたからこそ、何かが見えなくなっている...盲目な状態になっているのでは、と。」
「どれだけ注意を払って築いた塔も、小さな亀裂から簡単に崩れてしまうもの......」
「私はちゃんとヒフミさんのことを理解できているのか、それともやはり私が知らない真実があるのか......私には分からないのです。」
「"誤解だよ......!ちゃんと事情があって。私もちゃんと説明――「どうやって?」
「証明ができるのですか?ヒフミさんの心を、本心を、本音を!どうやって証明するというのですか?」
「"そうではない"、"誤解だ"、"事情がある"......その言葉に、どれだけの意味が?どれだけの真実性が?」
「......心の中身など、証明できるものではありません。」
「ヒフミさんの優しい心、礼儀正しいところ、優しいところ.....それらを痛いほど知っていても、本音を知ることはできないのです。」
「当然です......どうあがいたって私たちは、所詮「他人」ですから。」
「ですから、退学させるしかないのです。エデン条約......その成功のために。」 - 5初代スレ18724/04/29(月) 18:05:15
「"......分かったかもしれない、ナギサ。今の君はきっと、疑心暗鬼の闇の中だ。"」
「......?......はい?疑心暗鬼の、闇の中......?」
「"見たいものだけを見て、信じたいことだけを、信じてるんだと思う。"」
「"君を、そこから出してみせる。そして絶対に、補習授業部のみんなを合格させる。"」
「......ふふっ、そうですか。理解しました。まあ、つまりはお話がシンプルになったということですね。」
「......承知しました。どうか頑張ってください、先生?私は、私なりに、頑張りますので。」
―――――――――――――――――――――――――――
話し合いが済むと、私達は補習授業部の元へと戻った。
「本日もお疲れ様でした!明日はついに、第二次特別学力試験です!」」
「この一週間の合宿で、私たちはしっかり合格できるだけの実力を身につけられたはずです!」
「うん。」「はい♡」「そうねっ!」 「"皆、本当に頑張ったね。"」
「あとはしっかり試験に合格し......堂々と補習授業部を卒業するだけです。」
「今までの勉強が無駄ではなかったという事を、きっちり証明しに行きましょう!そして最後は、」
「最後は!みんなで笑ってお別れできるように......!」
「..... そうか。合格したら、もうお別れか......」
「ちょっ、ちょっとアズサ!?どうしてそんなに急にしんみりするわけ!!?」
「なるほど♡合宿も含めて、何だかんだですごく楽しかったですもんね?」
「......ああ、いや。それでもやっぱり、出会いがあれば別れもある。全ては、虚しいものだ。」
「......そこまで思う必要はないと思いますよ。アズサちゃんも含めてみんな、試験が終わったらどこかに行ってしまう訳じゃないでしょう?」
「補習授業部が解散しても、みんな同じ学園にいるんですから。会おうと思えばいつでもすぐ会えますよ。」
「ほ、ほら!私はいつも正義実現委員会の教室にいるから!ひ、暇な時があったら来れば......?」
「えっと、気持ちとしては同じなのですが、とりあえず試験に合格する事が先決と言いますか、何だか急に青春ドラマのエンディングになっているような...」 - 6初代スレ18724/04/29(月) 18:10:33
「と、とにかく。今日は早めに休んで、明日の試験に備えるとしましょう。」
「そういえば、明日の試験会場って前と同じところ?」
「あ、そういえば、告知をまだ見ていませんでした。えっと、トリニティの掲示板っと......」
ヒフミがスマホを取り出す。そうして掲示板の告知を確認し始めた。
「えっ、ええ!!?」
「ヒフミちゃん?どうかしましたか?」
「えぇっ!!?嘘っ、嘘ですよね!?」
「ええっと......「補習授業部の『第二次特別学力試験』に関する変更事項のお知らせ」......?」
補習授業部一同が、ヒフミのスマホに一斉に視線を集める。そしてそこには、とんでもない内容が書かれていた。
補習授業部の『第二次特別学力試験』に関する変更事項のお知らせ
・試験範囲を、既存の範囲から約三倍に拡大
・合格ラインを60点から90点に引き上げとする
・試験会場はゲヘナ自治区第15エリア77番街、廃墟の1階とする
・試験時間は○○日の深夜3時とする
......
......あの性悪女...... - 7初代スレ18724/04/29(月) 18:12:51
その情報を見て、補習授業部は狼狽え、驚愕した。
「試験時間が深夜の3時って書いてある。今から出発しないと間に合わない。」
「あ、確かに......!?」
「驚くにせよ、怒るにせよ、絶望するにせよ......それは、試験を受けてからでも遅くない。」
「障害物の多さに文句を言ったところで、状況が変わるわけじゃない。大切なのは、それでも最後まで足掻くこと。」
「......そうですね。アズサちゃんの言う通りです。今はとにかく動くしかありません。」
「それにしても、ふふっ......面白そうですね。ゲヘナに試験を受けに行くなんて、初体験です♡」
「ああっもう、何もかも意味わかんない!と、とにかく行くのね!?」
「すぐに出発しよう、各自装備を忘れずに。」
「装備!?銃火器ですか!?」
「そうですね。ゲヘナ自治区はただでさえ無法地帯ですし。今は風紀委員会が条約締結前という事もあって対処しきれていないでしょうし...」
「行こう、先生。」
「"うん、じゃあ、準備ができ次第出発で。"」 - 8初代スレ18724/04/29(月) 18:17:09
――――――――――――――――――――――――――――
ゲヘナ スラム街
「ここからはもう、ゲヘナの自治区ですね......」
「んーー?何だか見慣れない奴らだなあ?」
「無視とは冷たいねぇ、そんなに急いでどこに行くのさ?」
典型的なチンピラのモブが姿を現した。
「え、えっと、私たちは試験を受けに行く途中でして......」
「......はぁ?試験?頭だいじょーぶぅ?」
「ま、まぁ、そうなりますよね......」
「まっ、理由はどうあれ、ここら一帯を歩くにはうちらの許可が必要なんだよ!......ん?よく見たらこの制服、トリニティじゃね?」
「......っははっ、マジじゃん!ひゅーっ!お金持ちのお嬢様がこんな所にねぇ。あれ?てことは、こいつら攫ったら、身代金がたっぷりもらえるってこと?」 「おおっ、ナイスアイデア!」
こいつらに銃弾を消費するのは勿体ないな...なんとか交渉できないものか......
「おい、そこのヘルメット被ってる奴。」「あーん?」
「お前、ヘルメット団か?こんな辺境にいるということは三流だな。ブラックマーケットに死なない化物がいるという話は聞いたことがあるか?」
「いきなり失礼だなお前?まあ聞いたことがあるなぁ!その化物が現れたら、辺りには何も残らないってな。」
「で、その話が今とどう関係あんだ?」
「それは私だ。お前らが今退いてくれるなら、何もせず見逃してやる。」
ドォンっと自分の手を撃ち、手が再生していく様子を見せつける。ボコボコと音を立てて傷が治っていく様は、まるで化物だ。
「「「「「"!!?"」」」」」「うぅえっ...!気持ちわりぃなお前!?」 「自分でもそう思う。で、どうするんだ?」
「......ははっ!!」
「んなもん決まってんだろ!!お前らの持ってるもんもお前らの金も全部私らのもんだ!!」
はぁ...やっぱりダメか。
「そうか。なら死んでくれ。」 - 9二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 19:13:11
このレスは削除されています
- 10二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 19:15:27
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:26:55
わっぴ〜!エンドルートに突如としてリンネテラーが現れるルート。リンネ、マキモ(複製)、エンヤ(複製)の3人でエデン条約に関わった生徒らを巻き込んで再度のトリニティ、ゲヘナ間の全面戦争に持ち込もうと画策するのを止めるスクワッド&何でも屋の2人概念
- 12二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 05:08:36
眼力強い!
- 13二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 10:03:14
虎の尾を踏んでるなぁ
- 14Part3の>>12024/04/30(火) 19:00:58
- 15二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:26:42
•最終章クリア→百花繚乱編クリア→対策委員会編3章クリア後に「第二次エデン条約調印式編」なるメインストーリーが開放される(エデン条約編の登場人物の出番をひっくり返した感じでゲヘナがメイン)
•実はプレ先とクロコが来た時に導かれるように一緒にリンネテラーが来ていたことが判明。大きな事は起こさずブラックマーケット深部で不良を虐めながら情報収集する中でシャーレの先生の活躍やこちらの世界ではもう一人の自分やスクワッドが救われていることを知る
•崇高パワーやらベアトリーチェの研究成果にゴルコンダの「テクスト」を使って散った仲間の複製や「ヘイローを壊すナイフ」を作るリンネテラー。その凶刃に重症を負わされ重体で見つかるヒナやツルギが入院するところからストーリーが……
みたいな?
- 16初代スレ18724/04/30(火) 19:32:00
- 17二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 21:12:39
ちょっと面白そうだから触り程度にやってるみるかわっぴ〜!への異物混入。アリスク曇らせも達成できる良いSS概念だぜこれは
- 18二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 04:32:24
この構図、デスノートだっけ?
- 19二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 10:18:14
終盤の松田やね
- 20二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:20:03
つまり下側はこの後死ぬ
- 21二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 20:24:43
きっと何だかんだでタクミの真似してバラの部分だけにして持ってたアリウスのバッジとかを車椅子リンネから貰ってクロコみたいにどこかに去っていって終わりそう
- 22二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 23:18:58
保守
- 231ンネ24/05/02(木) 01:33:31
- 24二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 04:40:57
何かが住人の脳を焼いた……からかな?
- 25二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 07:40:36
- 26二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 07:44:17
おお、別主だけど続きがでたか
タクミルートのサオリ視点あげるね
昼頃 - 27二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 11:53:20
君に「そう」あって欲しいから
- 28二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:20:54
ホスト規制とはこの海のリハクの目をもってしても見抜けなんだ
投稿しそこねた…
改めて - 29二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:22:04
先生と共にマダムを撃破し姫を、アツコを助け出しこれから新しい日々が始まる。そう思っていたんだ。
あの時までは。
マダム…ベアトリーチェの盾になるように立ちはだかってきた異形の化物、あまり交流は無かったが世話役をしていた渡タクミから説明を受け運用方法は聞かされていた。
他者へのダメージを肩代わりできる能力、そして私達ではありえない程の回復能力…説明を受けたのはこの能力だがわかりやすく強力だ。この能力を用いて姫を守るように運用しろと言われていたが終ぞ活用することは無かった。理由は単純、利便性より嫌悪感の方が勝っていたからだ。
世話役に説明を受けたときから感じていた腐臭、一回り大きな巨人とも形容すべき肉塊と呼ぶしかない姿。正直視界に入れるのすら憚られた。姫にこんな醜悪なものを活用してほしくなかった。 - 30二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:22:45
そんな化物が私達の前に立ちはだかりマダムが届かない場所から攻撃を仕掛けてくる。化物は攻撃をしてこないがコイツがいる限りマダムへの攻撃が届かない。姫を助ける邪魔をするな。さっさと沈んでしまえ。先生の指示の元私達は殺意を籠めて化物へとありったけの火力を注ぐ。
世話役から聞いていた弱点の通り過剰なダメージを負った化物の限界が来た。ヘイローが砕け倒れ伏す化物、途端に苦しみだすベアトリーチェ。正直驚いた。化物を沈めたあとベアトリーチェへと向かうつもりだったから何が起きているのか理解が遅れてしまっていた。 - 31二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:23:39
これまで見たことが無いほど憔悴しているベアトリーチェが地に倒れる。
そんなベアトリーチェを尻目に姫を抱え意識を確認する。
「お願いだアツコ…目を開けてくれ…」
各々が声をかけ、アツコの回復を願う。
目を開けてくれ、そのために、アツコを助けるためにここまで来たんだ。
アツコの頭上にヘイローが出現する。アツコが意識を取り戻す。ああ、よかった。これで姫にまで死なれてしまったら私はもう立ち上がることはできなかっただろう。
その後突然現れマダムを回収しに来た謎の存在が先生と会話をし去っていくのを見届けこの場を去ろうとしたとき姫が尋ねてきた。
「サっちゃん…あそこにいるのって…」
そう言って指を指す。その先にいたのは…
「あぁ、ベアトリーチェが世話をさせていた化け物だ。自身の盾として使っていたが、もう動かないだろう」
事実、私達とベアトリーチェの間に立ちはだかり、ありったけの銃弾を叩き込んでやった。ヘイローが砕け、その巨体はもう動くことはないだろう。
もう関わりたくもない、そう思いながら踵を返し、引き上げようとする。
すると突然背後から強烈な光を感じ、警戒態勢に入る。閃光手榴弾か?伏兵がまだ居たのかと構えるがそこにいるのはあの化物しかいない。
何が起きたのかわからず身構えていると光が収まりそこにあるのはさっきまでと変わらぬ『死体』だけだ。変化があるのは手足から徐々に灰と化して崩れていることだけ。 - 32二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:25:25
この化物もベアトリーチェに利用された犠牲者なのだろうな。どうか安らかに眠ってくれ。そんなことを考えていると化物の胸部辺りから吐き出されるように『何か』がこぼれ落ちる。
継ぎ接ぎの布やシートに包まれたそれはまるで…人のようで…その姿は……。
──サっちゃん!ネズミ捕まえたよ!一緒に食べよ!だーいじょうぶ、皆の分も捕まえたんだ!──
動悸が止まらない。
──聞いてよサっちゃん!ネズミを囮にすると蛇が捕まえられるんだよ!ごちそうだね!皆で食べよ!──
呼吸が荒くなるのがわかる。
──全ては虚しいって言うけど私はそうは思わないよ……だって、姫やサっちゃん達みんなと出会えたのってすっごく素敵なことだもん!絶対虚しくなんかないよ!──
冷や汗が止まらず体の震えが治まらない。
━━アレは危険思想の持ち主です。牢に捕らえ処罰として練習台になってもらいましょう━━
なんで──
──あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!い゛でゃい゛!!な゛ん゛で!!や゛め゛で!!さっぢゃん゛!!──
ナンデ──
━━あぁ、アレですか。死にましたよ。失態ですねサオリ、まぁ練習だから良いでしょう。次はもっと上手くやってくださいね━━
光を宿さない虚ろな目、ほとんど白くなった髪、色が違う手足、思い出とは変わり果ててしまった姿だがその顔は──
「リン……ネ……なのか……???」 - 33二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:26:10
「………え?…え?」
「…………嘘」
「リンネ…ちゃん……?」
アツコたちの反応が聞こえる中おぼつかない足取りでリンネに駆け寄る。なぜ?疑問が尽きない。生きていたのか?なんであんな姿になってしまったんだ?なんで…教えてくれなかったのか?
身勝手な考えばかり浮かんでくる。そうじゃない。自分のしていた事から目を背けているだけだ。自分は何をしてきた?
命じられるまま彼女の爪を剥ぎ取り皮膚を削いだ。
彼女を守ろうとも助けようともせず目を背け見ないふりをした
もらってきた暖かさに痛みを返してきた
こんな自分に今更彼女に歩み寄る資格などあるのだろうか。リンネを抱え上げながら思う。
皆がリンネに呼びかける。お願いだ、起きてくれ。言わなきゃいけないこと、謝らなきゃいけないことが数え切れないくらいあるんだ。
リンネの目に鈍い光が灯る。それと同時にヘイローが、とても歪なヘイローが出現する。
目の焦点が合っていない。まだ意識がハッキリしていないのか辺りを見渡すようにアツコ達を見回している。そのまま私と目が合う。するとリンネは目を見開き…
突き飛ばされた。なにが起きたのかわからず尻もちをつく形になる。
「や、やだっ!やめてッ近寄らない…でっ……ち、違う……終わった事、終わった事なの。今だって助けて、くれて、なのに、わたし……」
「な、なんだ? どうしたリン「いや、やだっ、ああああぁぁぁぁ!!」
リンネが走り出す。 - 34二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:27:19
追いかけようにも疲労が溜まっている体では素早く動けない。いや体だけではない。先の明確な拒絶、それが先程より体を動かなくしている。私はどうしたらいいのかわからなくなる。
入口に向かって走っていたリンネだが裸足で瓦礫を踏み越えていくのは難しく体勢を崩し倒れそうになる。そこに現れリンネを支えるように人影が1人。
「あ、アイツ………!」
「リンネちゃんのお部屋の掃除をしてた………」
あのガスマスク、装備には見覚えがあった。ベアトリーチェに評価され上質な装備を支給された生徒、私達にリンネの使用法を説明したマダム派であり世話役の──
「渡 タクミ!! その娘から離れろ!!」
思わず怒号が出る。しかし返事は返ってこない。
「何か言ったらどうなんだ!? 返事をしろ!! 渡 タクミぃ!!」
変わらず返事が返ってこないままこちらが向かおうと距離を詰めたとき、渡タクミはリンネを抱えあげそのまま離脱しようと走り出していく。
「待て!! どこに行くつもりだァ!!」
慣れない怒号が出てきてしまう。必死に追いかけようとするも体勢が崩れ転んでしまう。距離が離されてしまう、もうリンネが届かなくなってしまう。
「待って、待ってください……お願いします……」
やめてくれ、リンネを連れて行かないでくれ。また会えたんだ、謝りたいんだ。涙が止まらない。
だが渡タクミは止まることなく走り去っていく。誰も追いかけれない。
「どうして……? リンネ…………?」
思わず口からこぼれてしまう。
返事は帰ってこない。 - 35二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:28:31
以上、サオリ視点終わり!
くぅ〜疲れました!
お目汚し失礼これにて御免! - 36二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 20:51:55
あぁ、ふふ、素晴らしいな……プロット仕上げてきっちりわっぴ〜!したかいがあったぜ……これが無限の曇らせ……ッ!!
- 37初代スレ18724/05/02(木) 21:13:17
フフ、いいですねぇ~
産みの苦しみを味わう意味がありますよ - 38二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:53:15
(周年限定)★3 リンネ
振動/神秘装甲 BUCK ヒーラー
市街地D 屋外D 屋内S
EXスキル コスト7 挺身の後援
•味方4人に治癒力の○○○%分のシールド効果と回復を付与し、最大○回までリロードを無視して攻撃できるようになる。回復時にHPが100%もしくは回復分が上限を超えた場合、最大で対象の生徒の最大HPの30%まで上限を超えて回復。
ノーマルスキル 混沌の陣
•50秒毎に範囲内の敵の防御属性をSTRIKERの生徒の弱点属性に変更する
パッシブスキル 私たちの戦い
•治癒力を○○%増加
サブスキル 大空を飛び回って
•戦闘中STRIKERの生徒1名のHPが0になった時、1度だけ最大HPの80%分を回復し戦闘を続行する。ただし自身のEXスキルが使用できなくなる。
タクミも作ったからにはね? クセが強いけど保険とハマった時の強さを兼ねたヒーラーをイメージしてリンネはこんな具合かなぁと - 39Part3の>>12024/05/03(金) 03:26:00
・プレナパテスが元いた世界線から来たのか、プレナパテスの侵攻のどさくさでさらに別の世界線から飛ばされたのか…
・ミメシス召喚技術とか「ヘイローを壊すナイフ」とかは、どの世界線で入手した物なんだろう?(個人的には、元いた世界線でゲマトリアを殲滅した際の戦利品だと、説得力があると思います)
・いきなり各学園最強が2人脱落というのは痛手だなぁ……いや待て、この2人だから入院で済んだかもしれないし、だとしたら返り討ちにされた不良達はもう…
……結局どっちがどっち?
2足歩行できてるって事は、奥側が小鶴リンネ(?)*テラー?
Part0の>>1じゃん!
おかえり!
どのエピソードを想定した姿でしょうか?
- 40二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 09:52:15
わっぴ〜!時空の車椅子リンネですね〜。同じ時期にタクミが恒常で実装→後からゲームを始めた人はタクミだけ持ってるみたいなモモイ現象が……
- 41二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:59:21
困惑するだろなぁ
- 42二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:12:00
崇高パワーで超強化されてるリンネテラーVS何も知らないサオリ ファイッ
- 43二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 05:27:38
サオリがなんか天然でズレた発言するのはわかる
- 44初代スレ18724/05/04(土) 09:18:04
- 4522の人24/05/04(土) 17:13:01
戻って早々いいもの見ましたよ。
キヴォトスで先生()してたからな。
いやー、ついでにリンネちゃんの遺体纏めて擬似生命込めた笑う死体の山作ったんですけどいる人います?
いないならリンネちゃんが居るキヴォトスに突っ込ませますが。
いや、「居た」キヴォトスの方がいいか。
まあどちらにしろコレいる人います? - 46二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:19:56
- 47リンネ24/05/04(土) 21:19:29
しばらく書き込もうとしては規制だかで萎えてたのよね...
アレ何?どうしたらいいの...? - 48リンネ24/05/04(土) 21:21:18
- 4922の人24/05/04(土) 23:39:43
- 50リンネ24/05/05(日) 03:58:36
- 51二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 05:12:42
Let's 人体実験
- 5222の人24/05/05(日) 09:11:20
- 53二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 19:38:26
SDGsは大事ですからね
- 54二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:34:53
胸がキュッっとなるのが素晴らしいスレ
- 55二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:57:55
- 5622の人24/05/05(日) 23:46:35
- 57二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 06:39:49
あんまり密接になると追いづらいからね
- 5822の人24/05/06(月) 16:55:35
とりあえず結構設定だとか物語が溜まったわけですしシナリオ作りますか。
んでその後ニャル様に見せるとして…
2〜3部シナリオにしてもいいんだよな… - 59初代スレ18724/05/06(月) 17:10:17
こっちでもとりあえず続きできたので投下します
今回は4レス投下です - 60初代スレ18724/05/06(月) 17:12:01
私に顔面をぶん殴られた女は、そのまま後ろにぶっ飛び壁に叩きつけられた。
そいつは「う...ごぷぇっ...」と、なんともまあ無様なうめき声を上げると、ヘイローにノイズが走り、気絶する。
その勢いで隣で怯えているチンピラにそのまま蹴りを叩き込む。チンピラは声も出すことができないようで、その場に倒れこむと、そのまま気絶した。
「うふふっ......あらあら、せ、繊細なんですねぇ。」
「先を急ごう。」 「ま、待って!置いていかないで!?」
「あはは......すみません、通らせてもらいますね......」
さて、後を追うとしよう。
......うん?
ふと手を見ると、自分が撃った手からドバドバと、血が流れていた。
......傷の治りが、遅い......?
―――――――――――――――――――――――――――
「えっと、何とか内部には入れましたが......」
「いくら夜中とは言え、人気がなさすぎません?」
タタタッタン!ッタン!! 「......銃声だ。どこかで戦闘が起きてる。」
「うーん、目的地に行くにはこのまま進むしかありませんし......とりあえず行ってみましょうか。」
「あれは、検問......?」
「止まれ!ここから先は立ち入り禁止になっている!」 風紀委員会が道を閉鎖している。
「そもそも教官は、街全体に外出禁止令が出されていたはずだ!早く戻って――」
「......その制服トリニティ?」
「どうしてここに......!ゲヘナに何をしに来た!目的はなんだ!!」 - 61初代スレ18724/05/06(月) 17:13:03
「い、いえ、その、本当にここを通りたいだけでして......!」
「何の目的もなしにトリニティがゲヘナに来るわけがあるか!!」
「ですが、私たちは本当に、ただ試験を受けに来ただけなんです。特に問題を起こしに来たわけではなく......」
「トリニティでの生徒が試験を受けるためにどうしてゲヘナの自治区に来るんだ!!せめてもっとましな嘘をつけ!!」
「せ、正論......あうぅ......」
「!?......そこのお前、正義実現委員会じゃないか!?」
あっ。
「なっ、本当だ!襲撃!!正義実現委員会が襲撃しに来たぞ!!」「上層部に報告!正義実現委員会がついに来た!!」
「えぇっ!?いや、そうなんだけど、今は違うっていうか、うぅ......!」
「......仕方ない。倒そう。」
「え、えぇ!?誤解が深まりませんか!?」
「のあぁぁ!?」「ゲホッ、こいつら......やはり......」ガクッ
突如として、数多くの銃弾が私達の間を縫い、風紀委員会の二人に命中する。
「アズサちゃーーーーーん!!?」
「いや、まだ手は出してない。私以外の誰かだ。」
「そうですね。今のは私達の遥か後方から飛んできました。しかし、一体誰が......?」
後ろから車が急ブレーキをかけて停車する。ドアを開けたのは、私達があの日捕まえたはずの、美食研究会だった。
「あらっ★やっぱり先生でしたか!」
「大当たりでしたわね。ご機嫌よう。」 - 62初代スレ18724/05/06(月) 17:13:44
―――――――――――――――――――――
「......なるほど、状況は概ね理解しました。とにかくこの場所にいかねばならないのですね?」
「"うん。"」「事情は分かりましたが、タイミングが悪かったですね......この辺りは今、大きな騒動になっていまして。」
「温泉開発部が市街地のど真ん中をドカン★と爆発させたとかで、とにかくめちゃくちゃな状態なんです。」
「そのせいで、風紀委員会も慌ただしく動いているという状況で......」
「まあそのおかげで機に乗じて、私たちもこうして風紀委員会の牢屋から抜け出せたのですけど。ふふっ♪」
「そうですね。それに非常事態ということもあって、またしてもその場に偶然居合わせた給食部のフウカさんが、部の車を快く貸してくれましたし★」
「ん"んっ!?んーっ!んん"ーーーっ!!」
「新しく買ったばかりの車を貸してくれるなんて......これぞ美しい友情という奴ですね★」
「んんっ!!ん"っ、んんん"んっ!!!!!」
「......その友情のお相手、縛られたままトランクに積まれてません?」 - 63初代スレ18724/05/06(月) 17:14:54
「ふふっ、あの時のお礼ということで。先生方とトリニティの皆さんのことは、私たちが責任を持ってご案内しますわ。」
「ですね★それではとにかく乗ってください!」
「"ありがとう。よろしくね。"」
「え、えっと......それではよろしくお願いします......?」
「本当だ、給食って書いてある。じゃあ失礼するけど......給食部のあなたは本当にそのままで大丈夫か?」
「ちゃんと捕まっていてくださいね★出発です!」
―――――――――――――――――――――――――――
「うわあぁぁぁぁぁっ!?」
「何なんですか何なんですか!?一体どうしてこんな事に!?」
「ヒフミ、揺らさないで!照準が合わないから!!」
「わ、私が揺らしてるんじゃありません!じ、地面がさっきから揺れっぱなしで......!」
私達は今、ゲヘナ全体から追われている!!
「トリニティのあなた、バイクの運転上手だね!」
「いいじゃんいいじゃん!頑張れー!シャーレの護衛の人も頑張ってー!」
「いえいっぱいいっぱいなんですけどぉっ!?」
「走る方が早いとは言え足が潰れるぞッ!!!」
「アカリさん、8秒後にまた爆撃が来ますわ。」 「はい、問題ありません★」
「ハルナぁっ!もう車はいいから降ろしてーーっ!?」
「フウカさんもこうして応援してくれていますし、もう少し派手にやるとしましょうか。」
「そうですね、声援を力に★そして速度に♪」
「ショベルカーにブルドーザーまで来てる!なんで!?」 「ど、どうしてゲヘナの温泉開発部にまで追われてるんですかぁっ!?」
「やばっ、風紀委員会も来た!」
「私たちは、試験を受けに来ただけなのに、どうしてこんなことになっているんですか!?うわあぁぁぁんっ!!」
轟音を立てながら橋が崩れていく。なんとか私達は川の向こう側に着地できたが、ハルナ達は親指を立てながら川へ沈んでいった。 - 6422の人24/05/06(月) 19:59:07
- 65二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 20:27:37
ターミネーちゃん……w
- 66二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:25:07
宣言通りに触る程度にわっぴ〜!の続きを。なお投下分しか考えてない
- 67二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:28:38
わっぴ〜!のつづき(サオリ視点
ゲヘナとトリニティで刺殺事件未遂が起きた―― 犯人は黒髪混じりの白髪の生徒らしい―― 幸い刺された生徒は重症だが生きていて搬送先の病院で治療を受けている……そんな話が流れるようになって私の脳裏に2人の生徒が浮上した。
1人はリンネだ。理由があったとはいえ、私達スクワッドが拷問した……かけがえのない私の友達。そしてもう1人は便利屋68の鬼方カヨコ。聞いている特徴は2人に一致しているが、だがどちらもそんな事をするような人間だとは思えない。それが私の結論だ。
その通り魔にアツコが巻き込まれて意識不明の重体だと聞くまでは、私はこれらをどこか対岸の火事だと思っていた。
仲間を……友達を傷付けられて黙っていられる性分では無い。同じ事をタクミも思っていたらしく、残りのスクワッドと何でも屋渡り鳥は先生の捜査に協力する事になった。本当に極稀だがシャーレの仕事に関わっている私と違い、定期的に先生の居場所には出入りしたり時事には聡いタクミに聞けばこれで被害者は2桁に登ったらしい。特に酷い怪我をしているのは「空崎ヒナ」、「剣先ツルギ」、「聖園ミカ」……そしてアツコの4名。アツコはともかく、戦闘や身体能力に秀でた人間ばかりが狙われ、しかも重症だと聞いて私は酷く驚いた。
あまり人目につくのはまずいから、と。リンネが入院しているのと同じ病院にアツコは居るが、目を覚ましたと聞き、タクミとリンネの携帯電話を利用してテレビ電話越しの見舞いをした。ここ数日の事件もあってか、トリニティとゲヘナの間では再度のエデン条約の締結への動きが活発化しているそうだ。病院のテレビで見たとアツコとリンネから聞き、私はそれをさせまいと妨害した過去を思い出し複雑な気分になる。だが、アツコの無事に何よりもほっとした。
暇な時間はたっぷりあると先生からの頼みもあってこの事件の事を追っている時だった。タクミ越しに、rabbit小隊なる先生を護衛している部隊と共に、先生が一旦シャーレを離れて身を隠すという話を聞く。確かにあのタブレットによって身を守られているとはいえ、私達と違って肉体的に脆弱な先生はこの件に関わるにはあまりにも危険すぎる。妥当な判断だなと独りごちる。 - 68二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:29:52
先生の避難はトップシークレットの情報だった。知っているのは捜査協力に関わっているごく一部の生徒と、護衛しているrabbit小隊のみ。そしてシャーレには書類仕事が得意な者と戦闘に慣れている者との2人組の当番が、先生がまるでそこで仕事を続けているかのように偽装する事となった。
事件がまた動き出したのは、アツコが目を覚ましたとの一報があってから1週間とない頃合いの時だった。
「よう、相変わらずシケたツラしてんのな。」
憎まれ口を叩きながら現れたタクミに、少しだけ顔がひきつるのを自覚する。今日の当番は私、錠前サオリと今目の前にいる渡タクミだ。こんな組み合わせなのはこちらを犯罪者だと明確に知っていて、なおかつ会社の運営でそれなりに事務ができるのがタクミぐらいだからだろうとは理解できた。あとはもしかしたら、顔見知り同士の方が、緊急時も対処しやすいだとか、仕事もやりやすいと気を使われたのだろうと考える。
特殊なネット回線を利用して回ってくる先生のモモトークを見る。今日限定のパスワードを入力し、シャーレオフィスの中へ。交代は深夜に行われるが、ちょうど一つ前の当番の生徒2人が出てきた。私の知らない生徒と軽い挨拶を交わすタクミを眺める。知らないうちに、世の中の渡り方という術については差をつけられているらしい。私にはこの同級生がとてもまぶしく見えた。
書類仕事なんて物への適性が皆無に等しい私をぞんざいに扱いつつ、タクミは眠そうな顔でPCの操作とアナログなデスクワークを交互にこなす。彼女によれば以前のシャーレは多い時は5〜7人で仕事を回すこともあったらしく、今の2人だけというのは場所の広さもあってか寂しさを感じるらしい。
「あ〜あ、終わる気がしねぇわ」
「そうなのか」
「大の大人とエリートばっかの連邦生徒会の奴らが朝から晩までかかる仕事だぜ? オレらみてぇなバカに片せるかっての」
「……それもそうだな」
気がつけば真っ暗だった外も夜明けが近いのか薄紫色になっていた。一応だが今の仕事は偽装がメインであり、当番になったものはやれる範囲内で仕事をこなし、特にノルマなどは設定されていない。私はタクミに休憩を提案した。 - 69二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:32:08
「まさかお前から休憩の提案とはな」
「何だ。不服か」
「そーゆーのじゃない、誰かから止められなけりゃずっと仕事してるイメージがあった」
「……そうか」
思えば、リンネが絡まなければここまで深い付き合いになることも無かっただろう……シャーレ内の併設カフェに向かう中での会話中、タクミの事を考える。
目的の場所につく。先生か、それとも当番によく来る生徒の趣味なのか休憩スペースが半分、残りの半分にアーケードゲームの筐体が置いてある。当然ながらこんな深夜の利用者は今は居ないため電源が落とされ、静かな空間だ。
カフェというよりは本当に遊べる休憩所といった趣きのそこへ入ると、またタクミが口を開いた。
「また内装が変わってる……節操ねぇな、先生は」
「そうなのか?」
「前はパーティ会場みたいな部屋だったぜ。来るやつのリクエストで変えてるんだろうよ、優しい人だよ本当に」
PiPiPiPiPiPiPiPi―――
休憩に訪れたカフェでのんびりしようかと思ったその時だった。部屋の固定電話が鳴り、思わず体が強張る。同じように、入ってすぐに雑誌を読んでいたタクミもびくりと体を身じろぎさせたのが視界の端に映った。
「電話……? こんな時間に」
「どこからだ? 一応連邦生徒会からは遅くでも連絡来るみてぇだがよ」
私のほうが位置的に近かったため受話器を取りに行く。立ち上がって「本当に大丈夫か?」とでも言いたげだったタクミを睨みつけて黙らせる。 - 70二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:35:26
「……! 非通知……?」
本当に一体どこからだ? なんの気なしに受話器を取り、口を開く。
「もしもし、シャーレだが……」そう言ってタクミの居る方へ体を向けた。
リンネにそっくりの女が。携帯電話を耳に当て、もう一方の手にアイスピックを振り上げてタクミの背後に立っていた。
私の表情が強張ったのに気づいたか、タクミが振り返った瞬間。女は一思いに凶器を振り下ろした。それはタクミの肩に深々と突き刺さり、だが彼女は混乱しつつも自分を刺した女の腕を痛みを堪えながら抑えつけて抵抗する。
「リン……ネ………だと!?」
「ぐうぁっ!? がっ……!!」
「よく避けたね? 流石はタクミちゃん」
意味がわからなかった―――見間違えるはずがない。どう見てもリンネだが纏っている雰囲気は異質なもので、何より当然のように両足で立っている。
「でも残念。このアイスピックは姫ちゃん用なんだ」
そう呟くと、リンネ(?)は携帯電話を仕舞って空いた手にナイフを持ち、無防備だったタクミの脇腹を刺した。
「っ!? ぐぅぅっあぁ……!」
「タクミ!!」
その場にふらふらと力なく倒れたタクミを庇うように、私は受話器を捨てリンネに殴りかかった。2、3度蹴りも織り交ぜた格闘を叩き込むつもりだったが、涼しい顔で躱されて距離を取られる。 - 71二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:37:05
血濡れの赤いナイフを手にへらへらしている女に思考がぐちゃぐちゃになる。変装? 何かの装置? 纏まらない思考で考えている中、タクミがうめき声を上げながら近くにあった机に体を投げた。
「ぐうっ……ぅぉぉぉ!」
「タクミッ!」
「クソ……がぁ……!!」
家具を支えに立とうとしたものの、力尽きて並んでいたジュース瓶をなぎ倒しながら崩れ落ちるタクミを見る。刺された脇腹からの出血で服が赤黒く染まっている。時間をかけたらまずい―――私は侵入者に向き直った。
「お前か……通り魔!!」
「シャーレの先生ってば鼻が効くんだね。お陰でまんまと逃げられちゃった」
「なんで……アツコを刺した?」
「あぁ〜。別に? 「いじめ」って言うのは理由なくやるものじゃないの?」
「なんだと……?」
「あ、でも君らは違うよ。こそこそ嗅ぎ回ってるらしいから早めに消しておこうと思って」
優雅な仕草で白いハンカチで血を拭っている女に、私は苛立ちが隠せなかった。 - 72二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:39:11
「なんのつもりだ? リンネに変装して私の動揺を誘うつもりか?」
「んふ、んふふふふふふふふ………変装? 幼馴染の顔忘れるなんて薄情なんだねサっちゃん……」
「なに……?」
リンネとはつい何時間か前に寝る前の挨拶をしたし、あの体から遠い病院からはそう早くは来られない。それにあの手慣れた動き。全てが旧友の性格や身のこなしとは噛み合わない。
「お前が誰であろうと関係ない。この数日間はミスを犯したな。空崎ヒナも剣先ツルギも、アツコも、他の生徒も。誰一人とどめを刺せなかったそうだが」
「反省してるよ。マキモちゃんエンヤちゃんに任せた私のしくじりだ」
「…………ッ!? なんだと……!?」
なんでその名前を知っている? 本当にリンネなのか?? いや、そんなまさか、彼女の複製(ミメシス)だとでも言うのか?
「詳しい事はお前を捕まえて尋問する。狼藉もここまでだ」
「そーぉ? 他のスクワッドもなしの生徒1人、わけないよ。」 - 73二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:41:26
これ以上話すことはなにもないとばかりに刃物を振るってきたリンネに、冷静に刃先を見て体を捻って避ける。気を抜きすぎたな、使い慣れているアサルトライフルは出口に立てかけたから少し距離がある。だが手元にはサバイバルナイフとサイドアームのハンドガンがある、こちらも完全な丸腰ではない―――問題はあのナイフ。絶対に何かある。私は銃を抜く。
必要以上にナイフを警戒してしまい、背後にあったゲーム筐体に背中をぶつけた。これ幸いと大振りに刃物を振り上げるリンネに、慌てて横に転がって回避する。
勢いをつけられたナイフが深々とゲーム機に突き刺さり、砕け散った液晶画面と操作基盤が四散する。
読み通り、いや当然というべきか、やはり普通のナイフでは無い。異常な破壊力と殺傷力がある。銃撃に持ち込みたいところだがそう簡単に距離を取らせてはくれなさそうだ―――再度、横薙ぎに刃物を振ってきた相手の腕をアッパーカットで強引にいなし、詰められた距離をまた離す。
「楽しい夜になりそうだね、サオリちゃん♪」
「………………っ」
気持ちが悪い、吐き気がしそうだ。顔も声も一緒の人間がおかしな行動を取る―――目の前で起こっているそれが、たまらなくサオリには不愉快だった。 - 74二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:44:16
終わり。この概念を続けたい人が続けて下さい()
- 7522の人24/05/07(火) 00:29:45
ほーん、いいじゃん。
…そうだ。わっぴ〜リンネちゃんの体と認識やらをいじってミュータントの体とそれを異常と認識しない思考及び認識を与えようかな?
それでサオリに不明の恐怖を与えたいな。
笑う死体の山リンネちゃんだと罪悪感だとかくらいしか与えられないし。 - 76リンネ24/05/07(火) 01:41:25
- 7722の人24/05/07(火) 07:35:24
- 78二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 10:18:31
- 7922の人24/05/07(火) 10:41:52
- 80二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 11:39:56
改めて>>1のバリエーションを整理。
小鶴リンネ(>>1)
邪神含む全部の悪意の被害者である意味最初の加害者。神秘注入実験で4人分の神秘を入れられ、肉塊になったり、死体の山になったり煮込みになったりして絶賛ひどいことになってる。
小鶴アヤカ
多分邪神もイッチも関わらなかった世界のただのアリウス生
ナグモ(>>187√)
拷問の末記憶も名前も失ったリンネの成れの果て。
先生と補習授業部のおかげで少しずつ幸せに近づいているがその未来は…
リンネ*テラー
邪神とニャルの眷属22ニキが介入しまくった結果完全に壊れたリンネ。
ヘイローを壊すナイフで二度と自分のようなものが生まれないよう全てを壊そうとしている。色彩かかわってるかわからんからテラーかどうかも怪しい。
天生リンネ・星落マキモ・憂井エンヤ
犠牲者。リンネとずっと一緒。
- 8122の人24/05/07(火) 17:30:56
まとめ助かる。
死体の山に関してはほんま複数世界線に影響及ぼしそうだなってなったら上に確認とって狩りにいって遺体を保管していたらそうなったからなんよな…
食料とか餌にはなるけどさ…
消費<生産なんよね。だから笑う死体の山とかいう現象的生命体にした訳やし。
テラーに関しては適当にいじいじしてたらそうなっちゃっただけやな。獣血の丸薬とか色彩のカケラとかネクロノミコン的知識とか詰めたけど。とはいえ獣性に関しては理性を少し鈍くさせる程度で色彩のカケラはカケラでしか無いし…
あーでも知識は少し鈍くなった理性でも不安定な狂気に入るくらいの知識とこっちの狩の記録及び何故そうなったか原因を見せたわ。
- 82二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 19:24:29
- 8322の人24/05/07(火) 20:18:05
- 84Part3の>>12024/05/07(火) 20:28:52
遂に重い腰を上げたかぁ…
まとめ乙。
その上で、訂正や確認を幾つか…
(1)
「全部の悪意の被害者である意味最初の加害者。神秘注入実験で4人分の神秘を入れられ、肉塊になったり、死体の山になったり煮込みになったりして」
↓
「(略)全部の悪意の被害者で、ある意味最初の加害者。
拷問の練習台にされたり、神秘移植実験で4人分の神秘を入れられ怪物になったり、あちこちの世界線から集めた死体が煮込み料理にされたりして、」
(2)
Part0の>>55が書いた物語で腐った人型の肉塊の如き多重能力者と化した小鶴リンネですが、Part0の>>187が書いた物語におけるナグモ(仮名)も怪物化する前の段階から多重能力者でしたっけ?
(3)
「犠牲者。リンネとずっと一緒。」
↓
「学友にして犠牲者。リンネとずっと一緒(物理)。」
- 85初代スレ18724/05/07(火) 23:03:25
- 8622の人24/05/07(火) 23:30:10
すまん。少し愚痴らせてくれ。
なんでさぁ!人間すぐ鬱だってなったら命断とうになるのさ!
なんとなくで覗いたスレがスレ主が鬱とかいうやつじゃったし、さっき見たら大学やめようかな?人生どうでもいいや。虚しい。ってなってたから人間体の頃の体験談交えて説得したんじゃが!
これはさ!使えるよ!シナリオ作りには使えるよ!
けどさ、これで死なれたら後味悪すぎるんじゃ!
ほんまなんで虚しくなったら死のうとするんじゃ!
やめてくれやホンマに!
一応スレ名はいつかのスレ主ですって名前なんやけどさ。
本当に周りに相談して見ろっての。相談した親にキツく当たってしまった?うるせえ少ししたら謝ってもう少し相談しろっての!
…ほんまいきなりすまんの。以上じゃ。 - 8722の人24/05/07(火) 23:30:41
書き込めそうなところが他になかったんじゃ…
- 8822の人24/05/07(火) 23:52:52
そういえば今までの感じやとどっかで鬱になるリンネちゃんが居る?って思ったがこの場合鬱になるのはタクミちゃんかな?
- 89二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 09:24:54
周囲の胃が先に死ぬ
- 90二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 17:59:23
っ 胃薬
- 9122の人24/05/08(水) 23:46:13
とりあえず、愚痴の内容は大体解決したわ。
- 92二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 00:47:12
スレが生き残ってたらリンネ背負ってるタクミのスチル捏造して描いて投下したいところ。立ち絵まで用意するほど熱のこもった概念は久々だワ
- 93リンネ24/05/09(木) 02:24:46
- 94二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 02:46:30
固有武器•1番コンソメ
タクミの使用するアサルトライフル。
トリニティ自治区で一般流通している。無駄を嫌う彼女を体現するように一切の余計なパーツや装飾が無い。
愛用品•バラのバッジ
タクミが幼い頃から持ち歩いているバッジ。
アリウス分校の校章を強引に削ったそれを、時折タクミは眺めて、劣悪な環境で生き抜く術を学んだ恩人の事を思い出している。 - 95二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 05:58:06
重い……
- 96煮込みもらったpart1の4124/05/09(木) 11:16:52
- 9722の人24/05/09(木) 20:04:42
- 98part2の>>14024/05/09(木) 22:17:24
- 99Part3の>>12024/05/09(木) 22:20:10
- 100二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:32:38
無駄を嫌う倹約家で淡々と仕事をこなすけど内心は炎がくすぶってる……みたいなタクミのイメージ+ブルアカで流れてても違和感なさげなBGMを見つけたので貼っておく。リンネはもっと郷愁系の専用BGMだけど、色彩ヒエロ戦でスクワッドのみんなのために銃を取るシーンとかでこっちが流れる……みたいな妄想をした
【10人抜き】 Adrenaline Blowouts The Fear 【ループ版】
- 101二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 05:01:21
BGMは想像し甲斐あるね
- 102二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 07:57:10
- 103二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 19:24:42
固有武器•ポールスター
リンネの使用するアサルトライフル。
トリニティで一般的に普及しているものに狙撃用の装備を取り付けて遠距離向けに調整されているマークスマンライフル。
愛用品•つぎはぎの外套
リンネがタクミから貰ったぼろぼろの外套。
眠りの浅いリンネが熟睡するための必需品。 - 104二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 00:38:54
このレスは削除されています
- 105Part3の>>12024/05/11(土) 01:04:20
- 10622の人24/05/11(土) 01:50:29
- 107二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 05:43:56
怖っ((( ;゚Д゚)))
- 108二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 12:16:13
2スレ目のまだ名前が決まってなかった頃のタクミが「近くに大人が居ると感付いてうなされる」とか言ってるし良くは無さそう
- 109二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 20:20:43
力のえげつない使い道
- 110二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 23:11:45
★2 渡 タクミ ボイス
編成1 オレが格安でやってやるよ
編成2 くくく……手加減はできねーぜ
つまみ おぉ……いい眺めじゃねぇか
EXカットイン1 向こう岸に送ってやるぜ……
カットイン2 三途の縁が見てぇのか?
カットイン3 オレからの手向けだ
EXスキル1 おしゃべり野郎がオレは嫌いなんでな
EXスキル2 ここは戦場だからな……くくく♪
EXスキル3 痛みってモノを教えてやる
勝利1 虫が鳥に勝てるかよ、自然の摂理だ
勝利2 いいコト教えてやる。喧嘩は相手を見てやるんだな
撤退 勝ったなんて思うな……!! - 111二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 06:41:51
乙乙
>虫が鳥に勝てるかよ
っ ゴライアスバードイーター
- 112二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 16:06:49
保守
- 113初代スレ18724/05/12(日) 17:01:31
研究経過記録
一日目
名前 小鶴リンネ。
マダムから、この記録を見ることはないが、逐一自分の事を記録していた方が良いと言われたので書いておきます。
今日、私は、マダムの秘書に任命された。表向きは。なんだかマダムは実験?研究?をしているらしく、その成就のためには私が必要らしい。
今日は検査があった。検査結果は聞かされていないが、研究への参加が決まったそうだ。
帰りに食料ももらえるから、まあ悪い気分にはならない。食料は全部サッちゃん達にあげた。今日はこれで記録は終わり。
二日目
今日は注射器で血を抜かれた。献血活動だったっけこれ?
まあ冗談はさておき、私の神秘には「他のヘイローとの親和性が異常に高い」という性質があるらしい。
だからなんだというのだろう。
もらった食料はうちの仲間にあげた。とても嬉しそうで良かったよ。
五日目
今日も血を抜かれた。代わり映えもしないし退屈に思えてくるね。
「私の血は何に使うの?」と聞いてみた所、「ヘイローの再生研究」とやらに使うと、研究メンバーの子は答えた。
まあ、人に役立つものを研究しているという事だろうか? というかどうも最近、体調が悪い気がするな。少し体が重く感じる。
六日目
研究メンバーが変わった。あの子はどこへ行ったのだろうか?元気にしてるといいけど。
今日から薬を飲むようにと言われた。いったいこれから何をするつもりなのだろうか?漠然とした不安を感じる。
マダムに聞いても答えなかった。薬の効果か成分くらい言っても良いだろうに。
七日目
今日鏡を見ると、自分のヘイローが少し違うような気がした。気のせい?今日も今日とて投薬&採血。時間の無駄のような感じがする。
「ヘイローが変わってるように見えない?」とメンバーに聞いたが、「何も変わってない」と言われた。
やっぱり気のせいかな?
食料を貰えるから焼く以外の料理ができることが増えてきた。結構料理も楽しいものだね。 - 114二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 17:11:32
十日目
今日は酷く具合が悪い。せきも止まらないし、冷や汗が止まらない。
だけどまたあそこには行かなければならない。食料がもらえないし、そうなったらみんな嫌な顔するでしょ?
マキモちゃんから「今日はもう休めよ。何か変だぞ」なんて言われたけど、大丈夫と言って言い聞かせた。
本当は行きたくなんてないんだ。でも。
十一日目
全身がだるい。最近は、アサルトライフルよりもスナイパーライフルを多く使うようになった。
せきは相変わらず止まらない。寝にくくて迷惑だなぁ...
十三日目
ベアトリーチェの生徒会長室を掃除した所、とある報告書を見つけた。とんでもないジジツに気付いた。
私の血は、「ヘイローの再生」ではなく、「複数の神秘を所持した兵士の作成」に使われていた。
おぞましい実験内容だった。実験体は全員死亡している。
その他にも、「ヘイロー破壊爆弾」という兵器の作成にも使われていたことが分かった。私はこの事実を受け入れられない。どうすればこれを止められる?私の血でも研究すれば良いのだろうか?だけどこんな素人に何ができるんだ。
十四日目
(血が滲んでいる)
吐血した。どうしてこんなに体が不調なんだろう。
ヘイローにも小さなヒビが入り始めた。もしかして死ぬんだろうか?嫌だ。
十五日目
私の研究記録を盗み見た。
投薬されていた薬はどうやら、人の人肉......それに元の肉体の持ち主の神秘を混ぜ込んでいたものだったらしい。
恐らくこれも、「複数の神秘を所持した神秘の作成」実験の延長線上なんだろう。じょうだんじゃない 死んでたまるか。死んでたまるか。
二十日目
もう私の居場所はないのかもしれない。マキモちゃんから、顔を引っぱたかれた。「見ていられない」らしい。とても痛い拒絶だった。私はいらなかった?そんなに邪魔だった?どうしてあんな顔するの?
もう顔を見せない方がいいかもしれない。私はあの場所に不要。もう食料だけ置いておこう。 - 115二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 19:46:01
乙
Oh……ちゅらい - 116二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 21:26:04
公式によるサオリ曇らせが来たからな、アリウススレが活気になっているわ……
- 117二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:18:47
- 118Part3の>>12024/05/13(月) 06:04:06
- 119二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 12:10:51
- 120二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:32:22
グローバルな話か
- 12122の人24/05/13(月) 20:32:32
- 12222の人24/05/13(月) 21:20:40
そういえば最近荒らしbotが沸いてるんだが。
ここは大丈夫だがオリキャラスレでよく沸いてるんだ。
オリキャラを語りたいスレが最初に被害くらってたがここ最近確認しただけでも5-6件あったぞ。
そして俺は避難所が何処か分からないってな。
掲示板名+都市名って何ってなってる。
とりあえず手口的には一緒みたいやな。運営は働かないってほんま…。 - 123二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:04:52
このスレ時空だと5章まであるエデン条約編(わっぴ〜!ルート)。PVの最後にガスマスク外すタクミが出てきそう
- 124二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 05:41:02
きっと晴れ晴れとした笑顔の一枚絵だな
- 125二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 13:17:40
なんか不穏な寓意が隠れてたりしない?
- 126二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 20:14:29
わっぴ~ルートなら大丈夫大丈夫
- 127Part3の>>12024/05/14(火) 20:21:00
- 12822の人24/05/14(火) 20:52:36
- 129前々スレ18724/05/14(火) 22:17:26
(消した跡がある)
二十四日目(上のやつは二十三日目)
なぜだか自分の記憶にないものが書かれている。私は夢遊病にでもなったのだろうか?
気にするだけ無駄かと思うので今日はこれで寝る
二十五日目
私は素人ながら、私の血についての実験をしてみたんだ。
まず、ネズミに私の血を飲ませる。この時点で自分の腕に刃が通るのに心底驚いたけど、それはさほど問題じゃない。
するとネズミにはヘイローが現れた。あまり理解できないが、私の血があの実験に都合が良いのは確かだろう。
銃をネズミに向かって撃ってみると、弾丸が消滅した。驚いたよ。
ネズミに餌をやって今日は眠る事にする。
そういえば、私の親は医者だった。内戦で死んでしまったけど。
二十六日目
再度同じネズミに血を摂取させた。
するとネズミは狂乱し、そこら中で頭をぶつけながら箱の中を走り回った。しばらくすると、肉塊が崩壊し死亡した。
なんとおぞましい事だろう。私の血は呪われている。
二十七日目
なんだか自分の性格が変わっていっているような気がする。徐々に、徐々に。元の私ではない他の神秘の持ち主に引っ張られているのか。
最近夢を見るんだ。
私を暗い何かに沈めようと、無数の手が纏わりついてくる、夢。
もし私の死と引き換えに、死んだ誰かをこの体に入れて助けられるとしたなら、私はどうするだろうか?
私はきっと、死ぬことを選ぶだろう。
二十八日目
症状悪化。少し歩くのが辛い。
吐血する頻度も増えてきた。
状態は悪化を続けてる。いよいよ実感が出てきた。 - 130前々スレ18724/05/14(火) 22:18:24
三十二日目
あれから、ネズミを集めた。確か五匹くらい?実験を行った。
a。活発なネズミ。いつもと同じ量の血を与えたところ、肉体が崩壊し死亡。
b。比較的おとなしめのネズミ。少ない量の血を継続的に与えたところ、段々と動きが鈍くなり、血を吐くようになった。最後には発作を起こして心臓が停止した。
c。凶暴なネズミ。いつもと同じ量を与えたが、最終的に肉体が爆散した。
d。いつもよりはるかに多い血液を摂取させた所......いや、書きたくない。
e。一回目で摂取をやめさせた所、ヘイローが徐々に消えていき、元のネズミに戻った。
私の症状は、bに非常に似ている。次は余命の計算でもしようか?
三十三日目
vanitas vanitatum et omnia vanitas.
いずれ私は死ぬ。この教えに縋ろうとも、恐怖はやってくる。
どうせなら、ベアトリーチェを一泡吹かせてから死んでやりたいなぁ。
三十四日目
(大量の血が付着している)
三十五日目
私は半端者だ。
虚しくはなれない。マキモちゃんみたいに強い訳でもない。エンヤちゃんみたいに合理的に判断ができるわけじゃない。アヤカちゃんみたいに精神が強いわけでもない。
私は半端者だ。
三十六日目
ベアトリーチェからいつもとは違う場所に来るようにと言われた。
罠だ。
だが断れはしない。今更実験から抜け出しても、地の果てまで私を追ってくるだろう。仲間にも危険が及ぶ。
唯一の心残りは......後輩と仲間達の事だけだ。
(血が滲んでいる)
私がいなくなった後......彼女達は生きていけるだろうか?
少しは私の事を思い出してくれるだろうか。 - 13122の人24/05/14(火) 23:57:43
あー、神秘の融合による人格汚染、ネズミに血を与えたことによる擬似神秘、いや簡易神秘と言った方がいいか。まあネズミが簡易神秘の獲得。狂乱したり爆散したのは前者は変に意思が入ったから、爆散は適合出来なかっただからやろうな。
半端者か…
(横にある資料を見る)
どちらかっていえば何にでもなれてしまう可能性はあったんだよなぁ… - 13222の人24/05/15(水) 00:04:44
とはいえ、何者にでもなれる可能性があった。そう、”あった”んだ。
あの環境であの思考で何者かになるっていうのは思いつく事では無いだろうしな… - 133二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 10:29:29
昔は選択肢があった
今は…… - 134二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 13:46:15
- 135Part3の>>12024/05/15(水) 16:47:47
>あと今回は間引きの方やな。
>世界線の方はリンネ*テラー等々やから…
剪定事象か…
全アリウス分校生徒がリンネ*テラー支配下のリビングデッド軍団にでもなったん?
>銃をネズミに向かって撃ってみると、弾丸が消滅した。驚いたよ。
知らん…何それ… 怖…
>マキモちゃんみたいに強い訳でもない。エンヤちゃんみたいに合理的に判断ができるわけじゃない。アヤカちゃんみたいに精神が強いわけでもない。
……そういえば、Part0の>>55の物語だと星落マキモが何らかの重病を患っていながら超再生の能力で一命を取り留めてたけれど、Part0の>>187の物語ではその辺をどこまで反映しているんですかね?
仮にPart0の>>187の物語でも星落マキモが超再生持ちだったとして、移植を後回しにした事が怪物化との分水嶺であるって設定にするんですかね?
- 136二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 19:19:39
今ある手札でやるしかないのさ
- 137二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 22:19:29
- 13822の人24/05/15(水) 22:34:04
いい絵だぁ…
…夜明けで思い出したけどクトゥグア様に差し入れでもしてこようかな。
またニャル様へのアレで巻き込まれて焼かれるのは嫌だし… - 139二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 06:47:40
- 14022の人24/05/16(木) 17:21:21
- 141Part3の>>12024/05/16(木) 21:14:14
- 142二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 23:10:01
- 143初代スレ18724/05/17(金) 00:38:59
- 144二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 04:58:56
乙
見た目はわりと儚い感じか? - 145二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 15:17:31
ヘイローが星なのかわいい
- 14622の人24/05/17(金) 16:49:26あぁ〜なりてぇ〜!|あにまん掲示板サクラコの純粋な優しさと純粋さと慈悲の心を知ってて一緒に祈ったりツルギの乙女な1面を理解して時々「やっぱりツルギは乙女だなぁ〜」っていじったりミネと紅茶飲みながらウェーブキャットの話をして救護に行った…bbs.animanch.com
なんか…トリニティに転生しようとしてアリウスに転生してしまった男がいたのだが…(死亡済み)
- 147Part3の>>12024/05/17(金) 18:39:03
- 148二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 06:03:34
考えることは皆同じ?
- 149二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 15:41:00
- 150Part3の>>12024/05/18(土) 18:27:02
そんな事ここで言われてもなぁ……
- 151二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 20:51:05
そうですね、転生者などというものが紛れ込んでいるならちゃんと実験素材として余すことなく利用しないといけませんね
- 15222の👦24/05/18(土) 21:06:23
- 15322の人24/05/18(土) 21:06:44
コテハンミスった…
- 154二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 05:46:51
そこは戒野とかボケてほしかった
- 155二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 15:45:01
保守
- 156Part3の>>12024/05/19(日) 16:28:40
保守がてらイカれたメンバーを紹介するぜ!(1)
・Part0の>>1
Part4以外のスレ主であり、傍観者から主人公という名の当事者にされた最大の被害者!
「酷い目に遭うアリウス分校のモブ生徒としてアリウススクワッドを曇らせたい」と願望を語ったら、Part0の>>2の呪いで切り取られた魂の一部が幾つかの世界線におけるアリウス分校のモブ生徒の1人(以後「>>1転生体」)に転生させられ、拷問の練習台にされたり自我が曖昧になったりPTSDで苦しんだりと大変な目に遭わされているぞ!
「もう終わらせてくれ」と嘆く度に「これはお前が始めた物語だろ」と一蹴されるのが定型化したけれど、何やかんやノリノリで(?)ロールプレイしているぞ!
Part3終盤で前触れ無く音信不通になって、とうとう耐えきれず逃げ出したかと思われたけど、どうやらホスト規制のせいで投じられなかっただけらしく、Part4序盤で無事(?)帰ってきたぞ!
- 157Part3の>>12024/05/19(日) 22:25:13
- 158初代スレ18724/05/19(日) 23:49:31
- 159二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 00:20:02
わっぴ〜!の続き その2
熾烈な殺し合いは5分と経たないうちに決着が着いた。結果は私が負けた。完全な油断―――あんな事をしたのに、まだ私を友達だと言ってくれたあの子と同じ顔のこの女が相手で……思考が乱れていた。そんな状態で勝てるはずが無かった。
絶えず得物を振るってくるのならば、では振り回せない程に逆に詰めてみる。ここまでは良かった。格闘の心得はあったから、リンネの腕を掴み、ひねり、ナイフを叩き落とした。だが、ここで私は武器を失っただけの敵への警戒を緩めた。
2、3度殴ってよろめき、さも弱ったかのように見せかけたその瞬間。リンネは映像のコマを飛ばしたような速度の回し蹴りを放ってきた。それを、私は頭に食らってろくな受け身も取れずに壁に叩きつけられる。
「驚いたな、結構やるんだね」
「ぐっ……うっ!?」
「やっぱりタクミより優先して刺しとくべきだったかも」
頭の中で楽器を掻き鳴らされているようなひどい耳鳴りがする。脳震盪、というやつだろうか、吐き気と手足のしびれまで感じる。震える手で近くにあった椅子を掴むが、体重をうまく乗せられずに地面に体が吸い付く。
「キレイに脳が揺れたんじゃない? 足に来てるみたいだ。立てるようになるまで時間かかるんじゃないの?」
揺れる視界の中で、リンネは笑っていた。愉悦と快楽に歪んだ、粘性の高い液体を想起させる顔―――思い出の中の友達のソレとはどれとも合致しない。とても、怖かった。
「ジッとしててよ、暴れると痛いよ?」
「ぐっ……うっ………この…………」
「そういえば……アツコちゃんの時は一瞬だったよ」
「!? 貴様ッ……!!」
- 160二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 00:22:17
変わり果てた親友が落ちていた血濡れのナイフを手に取り、私を挑発したその時だった。
PiPiPiPiPiPi――― 先ほど慌てて投げた電話が鳴る。するとリンネは不機嫌そうに口をへの字に曲げてつまらなさそうに言う。
「……こんな時に無粋だな。友達同士の話に割り込み?」
もう完全に脅威とはみなされていないらしい。壁に体を擦り付けながらみっともなくフラフラと必死に立ち上がる私をよそに、リンネは受話器を手に取った。脅しだろうか、誰かからの通話に応じつつ、こちらへ刃物の切っ先を向けられる。
『先生の店で何をしている』
「だれ、お前。当番の子?」
薄笑いこそ浮かべているが、女の目は全く笑っていない。おかしなことをすれば殺す。私にそう言っている気がした。だが気になったのは通話相手だ。音量が大きいから内容が筒抜けだったが、少し前、どこかで聞いたことがある気がする声だった。
『私が貴女のことを先生に言った。お陰で先生は無事。逃がすのはうまくいった』
「そう怖がらないでよ。私らはその先生とお話したいだけなんですから」
『……何もしていない生徒を何人も殺そうとしたのは知っている。なら、みんなから慕われている大人なんてもっと躊躇なく殺そうとするでしょう。違う?』
近くにあった営業中と書かれた旗を支えにどうにか立つことができ、荒くなった息を必死に整える。先生を逃がした……? ひょっとすると護衛をしているRabbit小隊、という生徒だろうか? リンネのことを睨みながら私は考える。 - 161二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 00:24:42
『錠前さんに電話を変わって。』 そう呟いた相手に私は思わず体を強張らせた。予想外だったのはリンネもだったのか、電話がなった時以上に機嫌が悪そうにしている。
『さもなければ大勢の生徒をけしかけたあと、私直々に貴女を殺す』
「お前がなんでサオリと話したがる」
『グズグズするな。今モモトークの準備が終わったけど? ……私は先生の敵は容赦なく排除してきた。お前に用はない』
「………………」
一体この女は誰だ? 絶対に一度は会ったことがある声色で、なおかつ威圧感がある。混乱していると、リンネがつまらなさそうな顔で受話器を投げてよこしてきた。
「先生のファンがサっちゃんに変われってさ」
「……ッ!」
この場所に用はないとばかりにリンネは悠々と歩いて部屋を出ていった。ふと、私は倒れてうめき声を出しているタクミに目が行く。そうだ、のんびりおしゃべりなんてしている場合じゃない……!
「すまない、貴女が誰か私にはわからない。話は後にしてくれ、頼む、救急車をっ! 仲間が今の奴に刺されたんだ!」
『え……!?』
「お願いだ! 急いでくれ!!」 - 162二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 00:26:54
電話からそう時間もかからずに駆けつけた救急隊にタクミを任せる。担架に乗せられた友人が救急車に運ばれて、病院に向けて発進するさまをぼうっと見つめていた。
サイレンを鳴らしながら、車が交差点を曲がっていったあたりで自分の携帯電話が鳴る。正体不明の、先程の女からだ。
「……あぁ」
『ご希望には答えられた? 仲間のあの娘はこれで大丈夫。私は今、あなたの事を遠くから視てる』
「!!」
咄嗟に後ろに向き直り、回収したアサルトライフルをいつでも撃てる状態にする。すると、スピーカーからは呆れたような、それともこちらをからかうようなそんな声が出力された。
『探さなくていいよ。今すぐに会うつもりはない、あなたの端末に位置情報を送る。D.U.の地理は詳しい? キヴォトスで最も安全な場所に案内する』
「……貴女は、あのリンネみたいな女のことを知っているのか。そして先生を逃がしたって」
『用件は提示した場所で全部話す。私のことも、そして何よりもあの通り魔の生徒についても』
「先生に直接言えば……そうすれば解決する話じゃないのか」
『ん、私の知る事はもう話してあるから。それに、あの娘は先生だけでは手に負えないはずだから』
「…………!?」
『この件は、詳細を知る生徒の手が無ければ解決しない。私は、そう思ってる』 - 163二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 06:50:48
先生が……あの先生が対処できない敵だと? それをどうにか出来るような人間なのか? 私が? 不思議に思いつつも通話相手は私自身に用があるのは理解し、素直に返事を返す。
「……わかった。タクミを助けてくれた貴女のことを信じる」
『そう……その場所に、私も長居する気は無い。10分以内に現れなければ、私は2度と貴女と話すことは無い』
「ずいぶんと急かすものだな」
『ん……。10分のカウントダウンは始まってる。待ち合わせ場所で待ってる。錠前サオリさん。』
通話終了の表示がひび割れた液晶画面に映る。続いてSNSアプリに通知があり、宣言通り地図と待ち合わせ場所の座標が送られてきた。
昔から散々入念に襲撃予定を組んで把握していたトリニティ自治区とは違い、正直この周囲の地理にはあまり詳しくはない。だがご丁寧にもその場所はシャーレビルの位置もマークしてあった。距離はおよそ数キロ、大急ぎで走って間に合うかという具合だ。
私の視線は、今日も彼女が乗ってきていた、タクミが普段仕事で使っていたバンに向いた。車なら5分もしないで着く程度で、ちょうど鍵も刺さったままになっている。
「使わせてもらう……タクミ」
何も知らない、何もできないままで終わるわけにはいかないんだ。私は目的地へ向かうためにエンジンを掛けた。 - 164二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 09:01:18
乙
うーん、実にシリアス…… - 165Part3の>>12024/05/20(月) 13:52:37
- 166二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 18:39:37
- 16722の人24/05/20(月) 22:49:54
いやー、いい作品だぁ…(光悦)
それはそうとアリスク盛り合わせ焼肉うめぇ。 - 168二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 08:23:45
カーニバルダヨ
- 169二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 18:33:49
カニバリズムだよ
- 170初代スレ18724/05/21(火) 22:58:29
二章の第二次特別学力試験をとりあえず投下し終える事とします
次にナグモルートを投下する時はエデン条約編二章が終わる時になります
今回2レス投下です - 171二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:00:43
―――――――――――――――――――――――――――
「あうぅ......」
「し、試験会場は、ここ......?」
「"二人とも、無事でよかった。"」
「あっ、先生!!」 「ふぅー......」
「せ、先生、ナグサさん、ご無事でしたか......必死になってるうちに、いつの間にかはぐれてしまってましたね......」
「良かったです......給食部の車が川にダイブした時は、もう終わりかと思いましたが......」
「あ、アズサとハナコは!?」
「お待たせいたしました♡」 「2時45分......何とか開始時間前に着いたか。流石に疲れた。」
「えっと......」 「そっちは何があったのよ......」
「試験の場所って、ここ......?」 「はい。ここで合ってます。この建物ですね。」
「ど、どうしてこんな所で、試験を......あ、試験用紙とかどうなるんでしょうか、誰か来てるんですかね......?」
「いや、誰もいなさそうだ。でも何かしら、手段は用意してるはず......」アズサが辺りを探し回る。
「......これだ。」
「これは......不発弾、ですか?」「L118、牽引式榴弾砲の弾頭だ。スローガンとかの散布用なのか、雷管と爆薬を取り除いて爆発しないようにしてある。」
「なるほど、L118という事はティーパーティーの......つまりナギサさんからという事ですね。」
「開けてみよう。」カチャ
「あ、中に紙が......これが、試験用紙という事ですね!」
「特に破損も見られない。こっちは......通信機か。」
『これを見ているという事は......無事に到着されたということですね。』
ヴォンっと、ナギサが投影される。その投影されたナギサから、悪趣味な労いをもらった所で、私達は試験会場へ向かった。 - 172二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:06:43
先生と補習授業部一同は、ぞろぞろと廃墟へと入っていく。
廃墟には暗闇が広がっており、少し不安を感じさせる。こんな廃墟で、試験などまともにできるのだろうか?
それにナギサの言葉......何か妨害でもあるのだろうか。今はとにかく、彼女らから離れるべきではなさそうだ。
「......私もそろそろ行くとするか。」
「――で、ここが例の場所?」
「――うん、住所的には合ってそう。――向こうの方まで全部かな。」
「へへっ。どこからの情報か知らないけど―――」
あの二人組は......ここに何の用だ?あいつらの手の中にあるのは......爆弾?
まさか。
「待て!!!」
「発破準備!」「開発だァ!!」
白い閃光が私を、試験会場を包んだ。
――――――――――――――――――――
第二次特別学力試験結果
阿慈谷ヒフミ 試験用紙紛失 不合格
浦和ハナコ 試験用紙紛失 不合格
白州アズサ 試験用紙紛失 不合格
下江コハル 試験用紙紛失 不合格
「試験用紙が、試験用紙がっ......!?」「跡形もなく吹っ飛ばされた......」
「先生、ご無事ですか......?」"こっちは大丈夫......いや、ナグモはどこへ......?"
「なるほどなるほど、ここまでやるという事ですね......面白くなってきたではありませんか......ふふふ......!」
「この爆発......痛み......またか......!!温泉開発部ゥウウウっ!!!!!」 - 173二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:15:17
両足欠損、わりかし致命傷だな?
- 17422の人24/05/21(火) 23:53:58
…手足勿体無いなー。
結構美味しいのに。 - 175二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 07:48:20
やっぱ足の方が筋肉あって美味しいのかな
熊は右の掌が蜂蜜舐めるとき使うので美味しいと聞くが - 176二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 18:04:31
脚と言えばやはり豚足
鶏の脚も珍味らしい - 177Part3の>>12024/05/23(木) 00:20:06
- 178二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:37:32
わっぴ〜!の続き その3
地図に従って車を走らせておよそ7〜8分ほど。慣れない場所で迷いかけたものの、時間には余裕を持って目的地に着いた。路肩にバンを停める。眼前には寂れたシャッター街が広がるが、私はその中で唯一煌々と電気が点いている店へと歩いた。
COLORS〜Openと書かれた看板があるそこは、提示された場所に違いなかった。罠ではない保証もないかと思い、帽子を目深に被り直してフェイスマスクで顔を隠してから扉をくぐる。
「おや、お客様ですか。ククク……」
「…………あぁ」
飲食店か何かだろうとは考えていたが、中はバーだった。酒を飲む場所だと? あの相手は大人だったのか? グラスを磨いていた黒スーツのバーテンダーに適当な返事を返して店内を見渡す。別段、何かトラップを仕掛けたような形跡は無い。しかし、客が居ない。まだ来ていないのか? そう思った時だった。
「………こんばんは。錠前サオリ……さん」
「! 電話の相手は貴女か」
「席に座って。ここにあなたの敵はいないから。」
ドアには鈴が付けてあったはずだが、その入店音もなく背後から声をかけられて驚きながら振り返る。そこには黒いドレスに身を包んだ女が居た。
自分の目で顔を見て。やっと、思い出した。砂狼シロコ―――私達アリウススクワッドが負けたあの日に居た生徒―――確かそんな名前の生徒だったはずだ。私は言われるままに後についてカウンター席に座る。
- 179二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:38:43
「まさか貴女から私に連絡が来るとは……人生とは面白いものです」
「……………………………。」
「先生のときもそうでしたが、頼られるというのも、存外悪くない気分です。ご心配なく、抜かりなく準備は整えてあります。私は彼女とは違って軽率な発言などしませんよ。保証しましょう、ここは安全です。ククク……」
「ん。ならいい」
知り合い同士、なのだろうか。それにしては空気が悪いがな。バーテンダーの男もよくよく見れば異様な雰囲気を発している。そんな事を思いながら2人の会話を眺めていると、シロコがこちらに振ってきた。
「今日のシャーレの当番……大変だったでしょう。間に合ってよかった」
「……世間話がしたいわけじゃないだろう。砂狼シロコ」
「……。そっか。知ってるんだ、私の事を…………」
「1度だけ会った事があるはずだ……覚えていないのか?」
「ん…………「そういうこと」にしておく」
「…………………?」
何だろうか、掴み所のない女だ。そう思う。それにこんな場所で話すというのに制服姿ではなく着飾っているのも気になるが、何よりも纏っている空気感―――圧とでも言おうか、それが異質だと感じた。触れるもの全てを壊すような重圧、しかし逆にこちらが触れば容易く自壊を始めるような。そんな相反する雰囲気を持つ、不思議な生徒だ。 - 180二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:48:48
「色彩という言葉……いや、存在を知ってる?」 唐突にそう尋ねられて、私は眉を顰めて答えた。
「あぁ。ゲマトリアが研究しているもの……だったか」
「私はそれに触れた」
「!?」
「そして多くの人を手にかけた……市民も、生徒も、先生だって例外ではなかった……」
「な、何を言って……」
「あの時の私はおかしかった。完全に狂っていた。……本当は、色彩のせいでもなんでもない、私自身の自暴自棄が起こした、意図的な行動だったのかもしれない……」
意味がわからなければ理解にもくるしむ事を言いだしたシロコに私はただ困惑した。先生は生きているし、何より眼前のこの女は自身で逃がしたと言っていた。一体何を言っているのだろうか。バーテンダーの男も苦笑している。
「私は、別の世界から来た。」 尚も続けるシロコに、私はただ聞くことを選ぶ。
「あなたが戦ったあの小鶴リンネは、偽物でも、ましてや変装でも無く、紛れも無い本人そのもの。そして、私と同じ、色彩に触れた生徒」
「別の世界から来た……リンネ……!?」 - 181二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:50:19
今夜はここまでだ。続きは書けるかナ……
- 182二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 07:31:05
乙
色彩リンネ…… - 183二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 18:03:20
救いはあるのかな
- 184Part3の>>12024/05/23(木) 21:21:43
- 185二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 08:03:41
(一縷の希望)
- 186二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 18:36:35
幸せになれる可能性はあるはず
- 187二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 05:32:37
- 188二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 08:03:41
- 189二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 18:54:20
このレスは削除されています
- 190二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 19:40:42
フラグやめーや
- 19122の人24/05/25(土) 22:43:03
とりあえず誰か次スレ立てないとな。
スレ主というかリンネこと>>1は帰って来てないし。
- 192二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 06:59:13
いずれまた来るさ
- 193初代スレ18724/05/26(日) 16:59:10
次スレが見えてきましたね
では立ててくださいね>>1
- 194二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 19:06:04
あと6レスで来るかな?
- 195二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 06:36:12
保守
- 196二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 17:50:19
このレスは削除されています
- 197二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 22:20:22
このレスは削除されています
- 198Part3の>>12024/05/28(火) 08:29:24
またホスト規制云々なんじゃない?
- 199二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 10:55:49
会おうという気持ち次第で会える
そういうヒトなのさ………… - 200初代スレ18724/05/28(火) 20:56:37