【閲覧・CP注意】アクアがバレンタインデーに有馬かなから part3.5

  • 1二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:02:30

    [裸リボンの自分自身]をを貰った世界
    ホワイトデーには[自身のプロマイド]を返す予定

    ※このスレはダイススレで決まった内容を元に書かれた
    SSの続きスレになります。
    突飛な設定の文句はダイス神にお願いします。

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:02:57
  • 3二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:04:32

    ※スレ主とSS職人さんは別です

    SS職人さんが作品書いてもらっているスレですが、
    別のお話も歓迎します。
    ただし作品作ってくれている方への批判はNGで!


    ------------------------------------------------------------------------------
    スレ保守ミス申し訳ない……
    此処で終わると生殺しなので出来れば続き書いてほしいです…

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:14:12


    ありがとう

  • 5二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:33:09

    落とさないように保守しとくか

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:39:28

    このレスは削除されています

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:53:38

    保守

  • 8二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:16:51

    続きが気になるので、とても楽しみです

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:45:23

    スレ落ちてたのか…
    申し訳ない

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:52:13

    取り敢えず10まで保守

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:29:41

    >>1

    有難うございます!

    相変わらずのゆっくりの投稿で本当に恐縮です

    引き続き投稿して行けたらと思っておりますのでどうぞよろしくお願い致します…

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:31:14

    >>11

    本当(ありがとうございます。

    ゆっくりで良いので面白いお話お待ちしております。

    スレ保守失敗して申し訳ありませんでした。

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 08:19:27

    続きありがたい…!

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 12:48:32

    保守忘れすまない…続き気になるから助かる

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 22:52:10

    今回は落ちないように早めに保守

  • 16二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 08:06:02

    楽しみに待ってる

  • 17二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:23:15

    アクアの口から聞きたいよね…

  • 18二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:55:56

    >>11

    楽しみにしてます!

  • 19二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 12:43:14

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:20:03

    どう進むんだろ…気になる…

  • 21二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 09:24:50

    待ち遠しいけどゆっくり余裕ある時に書いてくださいね

    ちょっと出かけるので早め保守

  • 22二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 17:01:08

    続き助かる

  • 23二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:28:16

    このレスは削除されています

  • 24二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:28:35

    >>21

    有難うございます

    ゆっくりで本当にすみません

    少し展開に迷っていた部分もありました

    また少しづつでも投下して行きたいと思っていますのでどうぞよろしくお願い致します…

  • 25二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:30:05

     幼き有馬かなの笑顔が思い浮かぶ。

     後はうまくやんなさいよ。
     少女はそう目で語っていた。

     うまくやる、か。
     アクアはその意味を考えて、内心で少しだけ苦笑した。
     マセたこと言いやがる。

  • 26二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:35:05

    >>25

     いや、そもそもかの少女とは。

     出会いの頃からそんなものだったのかもしれないが。


     語るべきなのだろう。

     正直に。


     アクアの心に常にかかっていたある種の抑制。

     今日だけは、今だけは。

     かの少女は、それだけを願って、幼きアクアと雨宮吾郎に本気でぶつかり、そして、導いていったのだ。

  • 27二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:38:17

    >>26

     だからこそ、いま、ここに居るのは、アクアと、有馬かなのみなのであり。


     ただ、言葉にしようにも。


     どうにもそれは、ストレートには言い難いものではあり。


     アクアは、ゆっくりと、口を開く。


    「……さっきも言ったけど。気持ちは、嬉しい」


     有馬かなは、アクアの言葉をずっと聞いている。その表情にはいくらかの不安が見える。

  • 28二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:05:06

    >>27

    「お前がさ。こうやってここに来たのは覚悟だよ。もちろん、あの、俺とお前にとっての最高の友人のさ、どうにも好意に満ちたおせっかいが、手助けがあってのことだったとしても、さ。羞恥に、耐え切ってここまで来た。こんな無茶をやった」


     そう、言うまでも無く、有馬かなの行動はそういうものであり。


    「その意味は俺もわかっている。そして、俺はそんなお前の気持ちをとても嬉しく思っている」


     いったんアクアはそこまで言ってから。

     さらに続けた。


    「……いいや、もっと言えばさ。ずっと、嬉しく思っていた」


     有馬かなが目を見開く。

     多分それは、彼女にとっては予想外だった話。


     それはまず、伝えなければならなかったこと。

     多分そのことが、まず何よりの誠意で。

  • 29二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:05:55

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:06:55

    >>28

    「正直に言う。俺は、俺自身は。そんなお前の気持ちを受ける資格などないとずっと思っていた。いや、この今も思っている。その気持ちは変わらない」


    「……アンタは前にも言ってた。資格って」


    「お前はきっと何故と思う。当然だろう。そして多分、それこそ俺は説明できないし、説明するつもりもない。ただお前は見てしまったかもしれない。俺の心の何かを。褒められたものではない何かを。昏い何かを」


     多分、それは先ほどの何かの繋がりのなかで、幼い有馬かなにも伝わった筈のもので。


    「だからまずちゃんと言いたい。そもそも俺は、お前の視線を向けられるような資格のある人間じゃない。だから」


    「私がアンタに資格を問えるような、立派な人間に見える?」


     有馬かなは苦笑した。

  • 31二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:10:55

    >>30

    「……有馬」


    「私はそんなこと、聞きたいと思っていない。私はただ聞きたいのよ。……アンタの、本当の気持ち、そのものを」


     そこで、一旦言葉を切って、そして続ける。


    「アンタは嬉しいと言ってくれた。そう言ってくれて、私は嬉しい。どうあれ、さ。私はアンタに喜んで欲しくて。ここに来たんだから。だからこそ、その先を聞きたいの。嬉しく思うのなら……アンタは、今、この今、この瞬間、私をどう思っているの?」


     ただ、それを聞きたい。有馬かなはそう言っていた。


    「……あのさ」


     有馬かなは、顔を伏せる。


    「私はアンタに恋をしている」


     それは、控えめだけど、決意のこもった声で。


    「こんなことまでしてしまって。こんな冗談みたいな、バカげた恰好で。それで、ここまで来てしまったのは、そういうこと。だから、どうか、教えて」


     そこまで言ってから、有馬かなは、少しだけ恐れの混じった顔で、アクアに、問いかける。


    「私が……欲しい?」

  • 32二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:15:55

    続きはまた今日か後日に
    引き続き少しづつ投稿していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します

  • 33二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 00:48:57

    遂に聞いたか
    覚悟の言葉だな…

  • 34二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 10:08:50

    良き…

  • 35二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:16:32

    ついについにだ!

  • 36二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:19:26

    >>31

     アクアにも分かった。

     多分有馬かなは、その答えで、すべてを決めるつもりなのだと。


     有馬かなは、こちらをじっと見つめていた。

     どこか心細そうに、コートに身を包んで、こちらをただ見る。


     しばらく、静かな時間が流れる。


     嘘は、つけない。

     ただこれだけは、嘘は、つけない。

     それは有馬かなへの裏切りであり。

     また、かの幼い少女への裏切りでもある。


     だからアクアは、頷いた。


    「あ、あ……」


     有馬かなの口から、安堵のような、嗚咽のような、そんな声が漏れる。

  • 37二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:50:06

    >>36

     アクアは、さらにはっきりと言った。


    「……お前が、欲しいよ、有馬」

    「……」


     有馬かなは、涙目になって、震えている。

     それは安堵なのか、何なのか。


     アクアは、そっと有馬かなに唇を近づけた。

     彼女の吐息を感じる。


    「……」


     そのまま、唇を重ねた。

     柔らかな感触と、湿った彼女の温もり。


     それはあくまで、唇を触れさせるだけの、控えめなキスで。

     ただ、それだけでも、アクアには、喜びが溢れて。

     どういうかたちであっても。

     想いを伝えた。

     そういうことで。


     本当は今すぐ、彼女を抱き寄せたいと思う。

     ただ、それをすべきではない、とアクアは強く己を戒める。


     どれくらいの時間が過ぎただろうか。

     アクアは、唇を離した。

  • 38二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:50:28

    >>37

     はふ、と小さなため息を有馬かなが漏らす。


     潤んだ目でこちらを見上げる。


     分かっている。


     彼女はそのつもりで、ここに来たのだし。


     だから、アクアは、とても慎重に、彼女の両肩に手を添えた。


     コートの一枚下には、彼女の裸体がある。

     コート越しに、彼女の裸体に触れることになる。


     だから、あくまでも、控えめに、控えめに両肩に手を添え、掴む。

     じっと有馬かなを見つめる。


    「有馬」

    「うん……」

    「俺はお前の気持ちは嬉しい。そして、お前の気持ちは受け入れる。俺の気持ちも分かったろ」

    「ん……」


     慎重に、慎重に言葉を選ぶ。


    「……俺は、お前をとても大切に思っている」

    「あーくん……」

    「だから……だからこそ。今、俺はお前を抱けない」

    「え……」


     戸惑った、有馬かなの声。

  • 39二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:50:55

    ひとまずここまで
    続きはまた今日か明日
    ここまでお読み頂き有難う御座いました

  • 40二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 08:32:14

    かなちゃんからしたらここまで来てって感じだもんな…でも大切にしたいアクアの気持ちも分かる…

  • 41二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 20:18:46

    そりゃあアクア側からは手を出せないよね…

  • 42二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 08:11:20

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 08:11:35

    それでもやっぱかなちゃん的には踏み出してほしいよな…

  • 44二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 18:26:09

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 00:17:05

    このレスは削除されています

  • 46二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 04:17:51

    >>38

    「俺はお前が欲しいよ。今すぐ抱いてしまいたい」


     有馬かなの顔が真っ赤になる。


    「ストレートね……」

    「でも、だからダメだ」

    「どうして?」

    「俺は今はそういう立場ではない。そういうことが許される存在じゃない」

    「大げさな言い方ね……」

    「どうとでも受け取ってくれ。そして何より、お前に対して責任を取ることができない」

    「責任って、別に、私は……」

    「ただの俺のやせ我慢だよ。細かい事は言わないけどさ。今の俺の状況で、お前のような年若い娘を」

    「……妙な言い方するわね。アンタ私より年下よね?」

    「ああ、まぁ、そういやそうだが……」


     アクアはうっかりした、と思う。

     どうにも締まらない。

     正直に言えば、欲望に身を任せたいという恥ずかしい己がいるから、尚更。

  • 47二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 04:19:15

    >>46

    「……とにかくさ。俺は、お前を大切に思っている」


     それは、本当の事で。


    「だから、いつか。色々と片付いてさ。本当に何も考えずに、ただ、お前に向き合えるような日が来ることがあれば。その時こそ、お前を、抱きたい。……いいか?」


    「ん……」


     有馬かなは、真っ赤になりながら、頷いた。


    「実を言うと……ちょっとほッとしてるかも……」


     有馬かなは、少しだけ気が抜けたように言った。


    「なんだかMEMちょにのせられて勢いでここまできちゃったし……ちゃんとアンタの気持ちは分かったからさ……」


     ちょっとだけ照れたように言う。

  • 48二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 04:20:16

    >>47

    「更衣室には服があると言ったな。お前がちゃんと服を着たらさ。そのまま自宅に俺が送る」

    「ちゃんととか言うな」


     少しだけ笑って有馬かなは突っ込みを入れる。


    「いやまぁちゃんとだろ、ちゃんと」

    「うっさい馬鹿」


     そう言って笑う、有馬かなの声は明るい。


    「ね、せめて、さ……」


     そう言いながら、有馬かなは、アクアの方に唇を向ける。

  • 49二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 09:46:17

    暴走気味のダイスからここまでの良SSが出てくるとは…感謝

  • 50二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 21:10:37

    この流れならブロマイドも納得…まぁそれはそれで笑えるけどね

  • 51二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 05:53:18

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 12:47:21

    いい落とし所になりそうだ

  • 53二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:41:22

    それでプロマイドは納得できるようなそうでもないよな…

  • 54二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 08:24:31

    穏やかな感じで終わりそうで良き

  • 55二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 19:39:37

    続き楽しみ

  • 56二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 00:15:52

    >>48

     アクアは、返答の代わりに、もう一度、ゆっくりと唇を合わせた。


    「ん……」


     そっと触れるような、どこまでも、控えめな口づけで。

     それこそ、何か欲情的なものを呼び起こさないように、とでもいうような。

     それでも己の唇に柔らかで温かな感触を感じる。

     アクアはどこか、先程精神世界で幼い彼女に頬にキスされた感触を思い出した。

     それはやはりなにか大きな喜びを覚えるもので。

     溢れる気持ちで心が満たされるように感じるもので。


     そして、離れる。


    「ふふっ……」


     有馬かなは、楽しそうに笑った。

  • 57二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 00:16:27

    >>56

    「……いい加減夜も遅い。そろそろ行かないとな」


     アクアが言った。


    「……ええ、そうね」


     有馬かなが少しだけ名残惜しげに頷く。


    「おい、立てるか?」


    「ええ……」


     有馬かなは、もぞ、と体を動かす。

     だが、そのまま止まる。

  • 58二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 00:25:16

    >>57

    「どうした」


     有馬かなはじっとしている。


     一瞬、やっぱりこのまま終わらせたくない、帰りたくはない、というようなことかと思ってしまう。白状すれば、アクアにも未練はあるのであり。

     やっぱり……、と思ってしまい、直後に邪念を振り払う。

     何を考えているんだ、俺は今有馬に何の責任も取れないんだぞ、そもそもそんなことを許されると思っているのか、と自分に言い聞かせる。

     何か、あの幼い有馬かなが幼いアクアと雨宮吾郎を抑えたことで、そういう気持ちが出やすくなってしまうのかも知れなかった。

     見張りも居なくなり気持ちを出しやすくなってしまった、というようなものなのだろうか。


     だが、有馬かなは、どうやらどうにもそういうことでも無さそうだった。

     もぞ、もぞ、とまた体を動かす。その顔には困惑の表情が浮かんでいる。


    「……有馬?」

  • 59二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 00:47:52

    >>58

     どうにも様子がおかしい。

     アクアもそのことに気づく。


     違和感がある。

     何かこう、有馬かなは、困っている。

     彼女は困っている。


    「おい、有馬?」


     アクアはもう一度聞く。


    「えっと……」


     そして有馬かなは戸惑ったかのように言った。


    「えっと……なんか……絡まって……動けない……」

  • 60二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 10:23:12

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 15:39:55

    そう来たかー!

  • 62二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 00:15:40

    まさかのハプニング

  • 63二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 11:53:57

    ここからまさかのToLOVEるルートあるか…?

  • 64二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 11:55:56

    気になるけど続きが楽しみ

  • 65二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:02:52

     有馬かなが、少しだけ焦ったような表情を浮かべている。
     体をもぞもぞと動かしている。
     コートの下で、何とか絡まったリボンをほどこうとしているらしい。

    「落ち着け。そういうのは焦るとうまくいかないぞ」

    「わ、分かってるわよ……」

     もぞもぞ、と有馬かなはぎこちなく体を動かす。

    「あ」

    「どうした」

    「なんか腕まで絡まって……動けなく……なっちゃった」

  • 66二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:11:58

    >>65

    「……マジか」


    「っていうか……色々締まって、ちょっと、苦しい……」


     有馬かなが、困ったように言う。


    「それはヤバいな」


     あまり冗談めかさなくても、良くない話だ、とアクアは思う。

     変に血流が止められると本当にまずい場合だってある。


    「ほどけないのか」


    「ダメ、というか、動けない……」


     ベッドの上に座ったまま、少しだけ苦しそうに有馬かなが言う。

     アクアはしばらく迷う。

     そして、ええ、ままよ、しょうがない、と決意する。


    「……おい、俺がほどくぞ」


    「え……?」


    「という訳でコートを脱がすから我慢しろ」


     アクアは有馬かなの方に手を伸ばす。


    「え? 待って!?」

  • 67二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:32:38

    >>66

     有馬かなが慌てたように言う。

     というか本気で慌てている。

     何かもぞもぞしてる。

     自分で脱出しようとしているが、やはりうまくいかないらしい。


    「いや、気持ちはわかるけどしょうがないだろ?」


    「しょうがな……いや、しょうがなくもないわよ!? 何かほら方法とか」


    「だ、大体お前そういうつもりでここに来たんだろ!? 今更何言ってるんだよ!?」


     アクアのセリフが微妙にその手の悪役っぽくなってしまう。


    「そ、それはそうだけど! その、ほら、なんていうかさ、そういう雰囲気ってのがあるじゃない!?」


     有馬かなは慌てたように言う。


    「なんかこれは、違うわよぅ……」


     少しばかり泣き声になっている。

  • 68二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:35:35

    ひとまずここまで
    今日夜か後日かにまた続きを投下します

  • 69二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 00:41:23

    想定外の事態…どう乗り切るのか…

  • 70二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 02:13:25

    >>67

    「そうは言ってもお前、脱がさないことには」


    「あ、あーくん、あのさ……」


    「うん?」


    「せ、せめて部屋を暗くして……」


     有馬かなが俯いたまま言う。


    「お、おう……」


     セリフだけ聞けば、普通にその手の行為に挑もうとしている恋人の会話のようである。


     とにかく、アクアにも気持ちは分かる。

     アクアはとりあえず部屋の照明を落とす。

     ベッドライトを点灯する。

  • 71二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 02:17:07

    >>70

     ベッドに座って、コートに身を包んだ有馬かな。

     心細そうに体をかがめている、彼女の姿が浮かび上がる。


     その状況だけ見れば、どこかとてもそういうムードに満ちた感じになるのかもしれない、などとアクアは思う。

     実際はそれどころではないのだが、雰囲気だけはそのようなものには感じるのであり。


    「じゃ、じゃあ、脱がすぞ……」


    「う、うん……」


     有馬かなが恥ずかしそうに頷く。

  • 72二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 11:51:53

    本来思った形とは違うが果たして…

  • 73二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:21:43

    ワクワクしてきた
    どうなるか

  • 74二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 08:10:18

    これはこれでどきどきする…

  • 75二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:51:05

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 23:22:13

    手が滑って変なところ触れー!!!(過激派)

  • 77二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 08:29:37

    どきどき待機

  • 78二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 12:44:31

    雰囲気良い…

  • 79二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:45:37

    保守

  • 80二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 01:09:07

    このレスは削除されています

  • 81二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 01:11:05

    >>71

     アクアは、そっと有馬かなのコートに手を伸ばし、その襟を掴む。


    「ちょ、ちょっとだけ待って、ま、待って……!」


     有馬かながまた小さく叫ぶ。


    「だ、大丈夫だ、ほら、こ、これはその、そういうつもりじゃ」


     アクアは有馬かなを安心させるように言う。


    「そ、そうじゃなくて……。そうじゃなくてね……」


     有馬かなは首を振る。口調は何だかしどろもどろである。


    「その、なんだ、なるべく見ないようにするから」

    「そうじゃなくて……!」


     有馬かながもう一度叫ぶ。顔が赤い。


    「ど、どうあれさ? 乙女の服を脱がすんだから……、もうちょっと、その、なんというかさ……」

    「エロいことする雰囲気になれとでも言いたいのかよ」

    「ストレートに言うなお馬鹿!」


     有馬かなが真っ赤になって言う。

  • 82二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 01:13:37

    >>81

    「あと……その、何だ。脱がすって言うよりはカバーを取るっていうか」

    「そういう細かい話は気にしなくていい!」


     また有馬かなが叫ぶ。


    「うう、何なのよこれぇ……」


     微妙に泣き声である。

     ちょっと突っ込みを入れ過ぎたとアクアは反省する。


    「その、なんだ、大丈夫だ。今、俺、めっちゃ緊張しているぞ」


     アクアはフォローになるような、ならないようなことを言う。


    「ほ、本当に……?」

    「お、おう」

    「そ、そう……」


     会話がどこまでもぎこちない。

  • 83二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 01:17:57

    >>82

    「だからじろじろ見たりしないから安心しろ」


     有馬かながもじもじしながら言う。


    「あ、で、でも、必要だったら、その、見てくれても……」

    「お、おう」


     やはりぎこちない。

     一体これは何なんだ、とアクアは自分に突っ込みを入れる。


     とにかく、アクアは、慎重に有馬かなのコートの前を開く。

     コートを開けるに従って、その下の、ほぼ裸体とも言うべき有馬かなの体が徐々に露になっていく。


    「~~~~~~っ!」


     有馬かなが、真っ赤になって俯いている。


     アクアは、そんな彼女をの表情にどこかそそられてしまような感情を覚えてしまう。そして、さらにそこに罪悪感を感じる。

     ええい、とにかく考えるな、とアクアは自分自身に言い聞かせる。

     そして、アクアはどこか決意して、コートをばさりと取り去った。

  • 84二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 12:12:48

    おぉ…!ついに!

  • 85二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 15:09:09

    乙女心は複雑なのよ…面倒でも理解してほしい……

  • 86二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 21:57:21

    乙女な部分はそりゃあでるよな…

  • 87二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 08:24:04

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 08:25:40

    抱けーっ!抱けーっ!

  • 89二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:08:59

    乙女の姿が遂に

  • 90二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 00:44:18

    脳内会議の最中はこんな展開になると思わなかったな(いいぞもっとやれ)

  • 91二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 12:34:12

    アクアの理性が持つかの勝負だね

  • 92二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 23:10:12

    続き楽しみだ

  • 93二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 04:28:35

    >>83

     暗がりの中、アクアの目に有馬かなの姿が露になった。


     アクアの中の冷静な部分が、うはぁ、となった。

     有馬かなに絡まったリボンが、あちこちにずれてしまい、完全に彼女の肢体を縛るかたちになっていた。

     MEMは随分と丁寧に『ラッピング』をしたらしい。

     色々とずれて絡まってしまって、ある意味見るも無残な状況であったが。

     正直ちょっとこれはまずいだろ、と思う。

     放っておいたらあちこちうっ血しかねない。

     その辺りはまだ素人縛りということか。

     いや、MEMがそういうプロでも困るのだけれども。


     とにかく、結果として彼女が纏うリボンは、綺麗に彼女の動きを拘束していた。

     ある意味で、まさにプレゼント、捧げもの状態になってしまっているとも言えた。

  • 94二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 04:36:35

    >>93

     一方、アクアの中の冷静でない部分は、思い切り有馬かなの肢体とそこに絡まるリボンに、目を奪われていた。

     多分本来は、色々と肝心な部分は見えないように丁寧に胸に巻かれていた筈のリボンは半ばずれて、彼女の右胸のふくらみを締め上げている。そしてそこに覆うものは何も無いから、当然そこはほぼすべてがアクアの目の前に露になってしまっている。

     腹部と下腹部のリボンも中途半端にずれてしまっている。一応巻かれていたリボンが、そこの状況をなんとか露にしない程度には目隠しにはなっていたかもしれないが、こちらも紐が食い込み、かえってそこの状況、というか形状を隠すというよりも露にしてしまっている。

     その、微妙に隠しつつ、隠していない、という状況に、アクアのどこかの感情が刺激されてしまう。

     実際、彼女はそういった場所を締め上げられて、ちょっと苦しそうにしているのであり。


    「その……あーくん」


     有馬かなの恥ずかしそうな声が聞こえる。


    「そんな風に、じろじろ、見ないで……」


    「わ、悪い」

  • 95二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 04:39:25

    >>94

     アクアは慌てて目をそらす。思わず凝視してしまっていた。

     というか、そういう目的じゃないんだ、と思い直す。


     ぶっちゃけエロいなこれ、などと思う。

     このまま押し倒してしまいたいような衝動に駆られる。


    『アクたん! このままヤれば縛りプレイだよ!』


     そんな幻聴が聞こえる。


    『かなちゃん動けないから為すがままだよ為すがまま! 触り放題揉み放題! なんかこういうのアクたん燃えない? 抵抗できない、身動きできないかなちゃんを無理矢理ね!? 緊縛プレイだよ! 緊縛プレイ!』


    アクアは内心で叫ぶ。少しは自重しろ18歳JK。


    「と、とにかく、ほどくからな」


    「う、うん……」

  • 96二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 14:48:04

    イマジナリーMEMちょ生まれてて草

  • 97二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 22:09:53

    MEMちょの幻聴ワロタ

  • 98二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 09:52:47

    罪悪感とかの化身←イマジナリーゴロー・ショタアクア
    性欲とかの化身←イマジナリーMEMちょ

  • 99二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:42:36

    このレスは削除されています

  • 100二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 09:16:42

    MEMちょに責任転嫁してるけど
    これアクアの欲望やないか

  • 101二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 20:44:58

    保守

  • 102二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 21:28:37

    緊縛プレイ
    そういうのもあるのか(ゴロー違い)

  • 103二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 03:18:01

    >>95

     アクアは、なるべく感情的に視線を向けないようにしながら、その体に絡みついているリボンをほどこうとする。

     視線を向けないように、といっても、要は見ているのは有馬かなの裸体であるのだが。

     とにかく、乳房や下腹部、そういった場所をなるべく見ないようにしながら、努力を続ける。


     比較的穏当な場所の結び目を注意深く探し、右側のわき腹の結び目に注目する。

     まぁ、ここなら触りやすいか。そんなことを思いながら、脇腹の辺りの結び目に触れる。

     紐だけに触れるつもりが、つい、有馬かなの体に触れてしまう。

     温かな彼女の体温を指先に感じる。

     皮膚は少し汗で湿っている。


    「ひゃっ……」


     有馬かなが小さく声を漏らす。


    「わ、悪いっ」


     アクアは思わず手を離す。


    「い、いえ、私こそ、ごめんなさい……触んないとほどけないしね……お願い……」


    「お、おう」

  • 104二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 14:52:14

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 22:33:14

    ドキドキする
    アクアは耐えられるのか

  • 106二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 02:50:19

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 12:52:42

    高校生男子にこれは刺激が強すぎる

  • 108二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 21:36:24

    でもかなちゃんビビりながらも
    ちょっとだけ期待してて欲しい

  • 109二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 07:16:26

    保守

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