ああ、良かった。

  • 1二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:02:09

    アズサ、お前はそちらで幸せになれたんだな。
    大事な友達と、普通の日常を送れるようになったんだな。
    良かった、本当に。お前を送り出したことは、決して間違いなんかじゃあなかった。
    もう戻ってくるんじゃあないぞ。こんなところは忘れて、お前は日のあたる場所で一足先に笑っていてくれ。

    すまない、聖園ミカ。お前の心を知っていながら、私はお前を利用した。
    あの『魔女』の息の根を止めるために、とても遠い回り道をしなければならなかったから。
    あの女から、信用と油断を引き出すための掛け金として、お前の日常を奪い去ってしまった。どう言いつくろっても、なんと謝っても償いきれない大罪だ。
    それでも、私がいなくなった後のアリウスを、ミサキを、ヒヨリを、姫を。託せるのはお前だけだと思ったんだ。
    なんて都合のいい言い訳だと思うだろう。醜い弁解などするなと罵ってくれたっていい。
    でも、最初にお前が私たちの元に来た時、なんて真っすぐな奴なんだと思ったんだ。
    お前になら、この閉塞して淀みきってしまったアリウスに光を持ち込んでくれると。

    だから、レコーダーを残しておいた。全ての行いが私の指示で、お前をだまして最後には殺すつもりだったと記録した音声データだ。これを使って、自分の身の潔白を証明してくれ。
    それでも元通りとはいかないかもしれないが……。
    そこは、すまない。いつかあの世に来たら、私を好きなだけぶん殴ることで勘弁してほしい。

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:02:20

    ミサキ、私がいなくなっても、もう苦しい環境に身を置く必要はなくなるから、安心しろ。
    ちゃんとしたお日様の下で、治療を受けて、穏やかに過ごせるようになるはずだから。
    色んな苦しみを背負ってきたのは、いつか幸せになるためだと、お前自身が証明するんだ。
    お前を追いかけて何度も自分を傷つけるのをやめさせたあの日々は、無駄じゃなかったと言い張らせてくれ。

    ヒヨリ、あまり人に物をねだったり、食べすぎたりなまけすぎたりしないように。
    もっとも、今までがひどすぎたから、お前ももうちょっと欲張ってもいいかもな。
    ああ、でも食べてすぐ寝るのは駄目だぞ。わかっていると思うが、バランスよく生活するんだ。
    お前が、そのうち体重が増えただのなんだのと大騒ぎすると思うと、少しだけ楽しみだ。

    アツコ。姫。皆を頼む。もう、血に縛られなくていい。
    虚しさも憎しみも、お前は初めから信じてはいなかったと思うが。
    きっと他の皆はまだ、そこに取り残されているかもしれない。その時は、姫が皆を少しだけ手助けしてやってほしい。
    大丈夫、姫なら出来る。マスクなんかつけずに、外を出歩ける日はもうすぐだ。


    愛する家族と、アリウスを託す綺麗な天使へ、この手紙を送る。
    さようなら、元気で。

  • 3二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:05:34

    サオリィィィィィ!!!😭😭😭

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:06:16

    なおその後

  • 524/04/30(火) 15:07:38

    サオリはベアおばを

    dice1d4=3 (3)


    1 やった

    2 逃げられた

    3 相打ち

    4 負けて生贄に

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:08:51

    さ、さおりぃぃいいい!!!

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:09:25

    この世界線のサオリは「生き返って実装されて…」と先生達に望まれるユメ先輩枠になるな…

  • 8二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:09:49

    4章で先生に頼らなかった世界線かね

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:10:35

    サオリ…相打ちっていうのが生々しすぎて…

  • 1024/04/30(火) 15:11:52

    サオリはその後

    dice1d6=1 (1)

    1 死んだ

    2 生き残った

    3 死んだ

    4 死んだ

    5 生き残ったが記憶喪失

    6 死んだ


    スレ主の想定では、最初から、つまりヴァニヴァニせずに「あのBBAぶっ潰す」の信念のもと行動し続けたサオリさん

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:12:11

    ハッピーエンドが私は好きなんです!

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:12:52

    こんなん残された側の心ボロボロだよ…

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:14:11

    自己犠牲で命は救えても心は救えんのやで…

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:16:11

    "サオリには私の後を継いで先生になって欲しかったんだ、それももう・・”

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:16:37

    主犯各が2人とも死んだのでアリウス生徒への対応は温情措置にはなるだろう…
    ボロボロの心には慰めにもならんだろうけどね…

  • 16二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:19:47

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:19:58

    アズサはヒフミ達補修授業部のみんなが慰めてくれるだろうけどアリウススクワッドの3人は…
    どうすればいいんだろうね…

  • 1824/04/30(火) 15:20:34

    遺体は

    dice1d3=3 (3)

    1 残る

    2 残らない

    3 ゲマトリアが回収した

  • 19二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:21:02

    うわぁ…うわぁ…

  • 20二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:21:34

    カスぅぅぅぅぅぅっ!(直球)

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:21:46

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:22:00

    ミサキの自殺を止めてくれる人が…いない…

  • 23二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:23:14

    >>22

    逆にしなくなる…と思いたい…

  • 2424/04/30(火) 15:27:07

    なんで回収したの?

    dice1d3=2 (2)

    1 研究材料として

    2 損傷がひどかったため、修繕して返すため(人の心があるゲマトリア)

    3 ベアおばとがっちゃんこしてどっちか蘇生出来るかの実験用として

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:28:06

    ゲマトリアに人の心がある…だと…?
    でもありがとう!サンキューな!

  • 26二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:32:49

    黒服辺りはサオリの行動とメンタルに思うところあるだろうしな…
    あいつら邪悪で危険だけど情愛も解すし

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:33:05

    状況的には笑えないんだけど、箱詰めされたサオリ(の遺体)が送られてくるのはシュールだな

  • 28二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:34:20

    >>22

    なので最後に生きることで私のやった事を証明してくれと残す必用があったんですね

    呪いだろコレ

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:36:39

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:36:51

    復活フラグはないのですか?

  • 3124/04/30(火) 15:37:41

    「こんにちは、先生。今日は貴方にお届け物がございまして。こちらです」

    >大きな棺桶が現れる

    >安らかに眠るサオリの遺体が入っていた

    ”黒服、これはどういうこと。なぜ彼女を”

    >大人のカードをとりだす

    「ククク、いえ、ちょっとしたアフターサービスというやつですよ。彼女はたった一人で、十年という時間をかけ、執念深く我々の同胞を打倒す計画を進め、見事成功を収めました。その執念に敬意を表して、という理由で納得していただけませんか?」

    ”彼女に何をした”

    「なにも。肉体の損傷が著しく、埋葬するにも難儀する姿でしたから、少しばかり修繕させていただきました。もちろん、その過程で少しだけ、彼女の体を調べさせていただきましたが……。彼女の肉体を損なうようなことはしていませんよ」

    ”……彼女を返せ”

    「もちろん、そのためにここに来ましたので。では、私はこれで」


    「……十年という歳月は、決して短い時間ではありません。そのすべてを他者への奉仕に使い尽くした彼女の心は理解しかねますが、その熱量には我々にも近しいものがある。もし生き延びていたなら、少し声をかけても良かったかもしれません」

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:39:04

    黒服……十年は短くないって言葉が、猶更サオリの最後の悲壮さを際立たせる…

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:39:57

    普通に利用してくれた方が復活フラグも立ちそうなのに滅茶苦茶真っ当な扱い受けてる…
    アクナイのフロストノヴァみたいに「この生徒は復活して仲間に加わったりしません」って念押しされてる感じがしてしんどくなるやつ

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:41:24

    調印式襲撃を決行した理由はアリウスの戦力を吐き出し解くためかな
    同じ生徒同士で戦わなくすみもするし

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 15:41:54

    辛い…でも遺体がないよりは良いと思うと…

  • 3624/04/30(火) 15:58:13

    「サオリ」
    「サオリ、なんでだ」
    「私は、信じてもらえていなかったのか」
    「私は、ずっとサオリに守られていたのか?」
    「どうして言ってくれなかった」
    「そんなに、そんな風にずっと想ってくれていたのなら」
    「なんで一人でいってしまったんだ!!」
    「一人ぼっちで、私たちを、家族を、友達を、助けようとしていた」
    「サオリも、私と同じだったんだ」
    「大切なもののために、ずっと戦い続けてきたんだ」
    「あの時の私よりも、ずっと長く、ずっと深い覚悟をもって」

    「きっともう届かない場所に行ってしまったのだとしても、これが自己満足であるとしても」
    「この言葉にだって、きっと意味はある。そう思ってくれるだろう?」
    「全ては虚しい、だけど、それが立ち止まる理由にはならない」
    「立ち止まらずに戦い続けた貴女に、感謝と敬意を」
    「ありがとう、さようなら。……姉さん」

  • 37二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:01:03

    アズサ…一番つれぇよなぁ
    自分だけが戦ってると思ってたら、姉貴分がもっと長く戦ってたとか…

  • 38二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:01:17

    アズサ…強いな…

  • 3924/04/30(火) 16:01:28

    アズサも曇るだろさすがにと思って書いてたら勝手に感謝と別れの言葉を述べて立ち上がってた
    なんだおめえ

  • 40二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:02:34

    >>39

    あんたの理解度の深さが生んだ結果だ

  • 4124/04/30(火) 16:10:56

    お葬式はどこでやるの

    dice1d3=3 (3)

    1 シャーレから一番近い葬儀場(政治利用を避けるため)

    2 トリニティの大聖堂(ミカが主導、融和を掲げるためにアリウスも同意した)

    3 アリウスの教会(姫が主導、アリウスの生徒が多く参列、ミカもいる)

  • 42二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:13:22

    それが一番…よね…故郷だもの…

  • 43二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:21:48

    あまりにもリアルだ…

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:31:33

    葬式の時の空は蒼く澄んでいるんだよね...

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:38:42

    式は厳かに執り行われた。
    トリニティからはごく僅かな関係者と、位のある代表者数名だけが招かれ、その中にはトリニティの制服に身を包んだアズサの姿と、肩を落としてしなびた様子のミカの姿もあった。
    アリウスの生徒の誰もが、彼女の戦いの真相を知っていた。ここに招かれたトリニティ生たちもまた、それを聞かされ、手紙を読んだ。
    一つの学校を救うため、学友や家族の未来を創るために、己の命を賭して戦い続けた、たった一人の少女のことを、ここで罵る者は誰もいなかった。

    小さな教会、崩れ落ちそうな屋根を簡易的に補修し、首の取れた像が雑然と掲げられるだけの場所に、多くの声が揃って聖歌を響かせる。
    そうあれかしと望み、そのために死した者が望んだ光景だった。
    かつての確執を捨て去り、この時だけは、棺に眠る同胞のために祈りをささげる者たちがいた。

    花を捧げ、アリウスの中で一番清潔にされ、見晴らしのいい場所に建てられた墓所に、サオリの棺は収められた。
    そこは、代々のアリウス生徒会長、ユスティナ聖徒会の血を引くものだけが眠りにつくことを認められていた場所だった。
    それを提案したのは、かつての慣習をおぼろげながらも知っていたシスターフッドの長と、アツコの二人。
    血に縛られなくてもいい。そう言い残したサオリの言葉通り、アツコはかつての慣習を捨て去り、今もっともアリウスに身を捧げた者を、ふさわしい場所に収めることを認めたのだ。

    棺が収まり、墓所の扉が閉まると、そこかしこから、鼻をすすり、喉をしゃくらせる音がした。
    一番ひどく泣いていたのは、ミカとヒヨリで、二人はどちらからともなく抱き合い、びーびーと泣いていた。ナギサとミサキにそれぞれの顔を拭われる姿が、アツコの印象にしっかりと残っていた。

    ふと空を見上げれば、ずっと曇っていた空が晴れている。
    あの、『普通の少女』が起こして見せた奇跡の日のように。
    抜けるような青空が、旅立ちを祝い、慰めるように澄み渡っていた。

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:41:31

    せめて、良い結果に繋がっていくことを祈る…

  • 47二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 16:59:46

    この場合だといいか悪いか背負うべき(と思っている)罪がキャパ超えずに自責で留まってしまうミカが大丈夫かなって一瞬思ったけど心配いらんかもな
    だって荒唐無稽な夢を一緒に見てくれて、そして命にかけても守りたいほど大切な家族を名指しで託されてるんだ
    自分責める暇があったらサオリの信頼に応えようと動くだろうし

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:01:38

    >>46

    しかしそれはそれとして本編より良くなって欲しくはない…

    人の死んだ世界の方が死なない世界よりよくあって欲しくない…

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:02:56

    この世界がこの先この晴れ渡ってる空のように少しでも明るい未来につながることを祈ってるよ…

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:06:24

    >>48

    この世界が不幸になってほしくないが、サオリがいない方がいいとは思いたくない

    心が苦しい…

  • 5124/04/30(火) 17:19:41

    この後

    ミサキは

    dice1d4=3 (3)

    1 ミカの計らいで治療を受け、少しずつ自傷癖が治る

    2 1+アツコの補佐としてアリウスを支える

    3 1+その後、後追い自〇しようとしたらヒヨリとアツコに止められる

    4 治療を受けず、アリウスの墓所で墓守になる。一人でいると誰かと話している


    ヒヨリは

    dice1d4=2 (2)

    1 アリウス内で困りごとを探して助けるようになるが、時たまサオリと話しているようなしぐさをするようになる

    2 ミサキと共に墓守になる

    3 アツコの補佐としてアリウスを支える

    4 アリウス内にたくさんの文化を輸入するため旅にでる


    アツコは

    dice1d4=4 (4)

    1 アリウス生の自立と成長を助けるため、アリウスの生徒会長に就く

    2 1+サオリの一生を本にして残すため執筆活動を始める

    3 1+空いた時間はずっとサオリの墓所で過ごすようになる

    4 1+頻繁に外に出かけ、アリウスと他の学校との関係性構築のために邁進する


    ミカは

    dice1d4=4 (4)

    1 自身の罪を認め、パテル分派の長を辞し、一生徒の立場からアリウスを支援する

    2 サオリの手紙に従い、彼女の残した証拠とナギサ、セイアの証言で減刑を受け、スクワッドの『三人』とアズサを守りながらアリウスを支援する

    3 軽度の躁鬱状態になり、パテル分派の長を解任。アリウスに転校し、アツコを支えるアリウス生となる

    4 サオリの手紙で覚悟を決め、分派の長を続けられるよう働きかけたうえでアリウスの環境改善に尽力する

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:21:33

    ミカとアツコの覚悟凄い…ヒヨリも強いね…
    ミサキの事止めてくれてよかった…

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:25:08

    ミカ…お前がトリニティを変えるんだ、任せたぞ…

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:47:09

    この概念何が嫌ってサオリの手紙が完璧すぎてサオリがいない一点以外に本編より悪くなる要素がないことだよ
    元から強いアズサとアツコは言うまでもなく
    ミカは暴走の危険もなくなればやるべきこともできてレコーダーのおかげで解任される可能性も減少
    ミサキは自傷=サオリの行ってきた抑止の否定にされたから時間が経って冷静にほど自傷できなくなる
    ヒヨリにはいつもの調子、なんなら少し茶化すくらいのノリで変に感じすぎないように

    それこそアビドス3章の展開次第でクロコプラナが来れないことが詰みの繋がる「かも」程度しかない
    公式じゃない概念で泣かされたの初めてなくらい悲しいのに減点のしようがない

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:51:03

    サオリが必要ないわけじゃなくて、サオリがいなくても世界が成り立ってしまうというのが悲しくて辛い

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:51:53

    色彩がすぐに来ることはなくなるけど来なくなるわけじゃないから来た時どうなるかくらい

  • 5724/04/30(火) 17:53:47

    「やっ、新入りさん?」
    あなたは、誰だ?
    「私もちょっと前に死んじゃってさあ、ここなんにもないから暇してたんだ。ねえねえ、貴女は何年生?」
    アリウスの二年生だ。錠前サオリ。あなたの名前は?
    「あ、ごめんごめん! 私は、梔子ユメっていうの! アビドス高校の三年生!」
    すまない、知らない学校だ。
    「私もアリウスってどこかわからないから、おあいこってことで!」
    「ほら、ここ覗き込んでみて? 下の様子が見えるよ」
    ……本当だ、皆の姿が見える。ここは、地獄じゃないのか?
    「天国か、地獄か、それともどっちも存在しなくて、私たちはただほったらかされているだけなのかもね? まあ、お腹もすかないし眠くもならないから、とにかく暇なだけの場所なんだよねー」
    そうか。……貴女は、ここから誰を見ていたんだ?
    「ほら、この子。小鳥遊ホシノちゃんって言ってね、私の後輩なんだぁ! 今ではあんな風にうへうへ言ってるけど、昔はもっと活発だったんだよ~?」
    ……砂だらけだな。だが、皆元気そうで、いい顔をしている。
    「そうでしょそうでしょ、皆自慢の後輩だからね! 貴女の後輩とか、お友達は?」
    ああ、あそこだ。……私が死んで、少し暗くなっているようだが、大丈夫だ。皆強い、ちゃんと立ち上がる。
    「信じてるんだ、その子たちのこと」
    ああ。家族、友人、皆私の愛する者たちだ。
    ……少しだけ、あそこにいられたらと思ってしまうな。
    「そうだね。でも、私たちはやるべきことをやったからここにいるんじゃない? きっと、これで良かったんだよ」
    そうか、そうだな。私たちは、これでいいんだな。
    「うん。……ねえ、あなたの大事な人たちのこと、もっと聞かせて? 私も、ホシノちゃんのこといっぱいお話ししたいんだぁ」
    もちろんだとも。何から話そうか、私たちは昔から一緒だったんだ。こんな小さなころから──。

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:56:01

    ユメ先輩…サオリもここなら退屈しないな

  • 59二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:20:31

    全てが虚しいわけではなくて、偉大な先達が残したものは残ってて
    でもそれは人が死んだ結果であって、全てではないにしろ虚しさは存在するっていうNormal End感
    Good Endにブルアカ宣言があると思うといい対比になってそう

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:22:02

    >>57 待機部屋っぽくて良いね。せめてそこではギャグやっててくれ

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:23:38

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:25:07

    このレスは削除されています

  • 63二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:28:44

    >>62

    ヒント ベアトリーチェの支配と洗脳

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:29:22

    荒らしに構うな

  • 65二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:31:10

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:32:50

    このレスは削除されています

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:37:04

    このレスは削除されています

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:39:25

    すまんまだエデン読み切れてないからわからんのだがこれだとベアオバは色彩を呼べてないことになるんか?

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:41:37

    >>68

    ベアおばを呼んだのは実質的にはゴルコンダだからな

    多分できてない

  • 7024/04/30(火) 18:41:37

    春ですね。

    好きに語ってくれてもいいけどやたら噛みついたりするのはやめてね


    死亡エンドは正直その後のわちゃわちゃをさせづらいから、生存ルートもありにします


    生存していた場合

    dice1d6=3 (3)

    1 無事

    2 記憶喪失

    3 無事

    4 無事

    5 体に障害

    6 無事



    >>68

    アツコとかの生贄がいないと呼べなかったはずだから

    この時空では呼べてない想定

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:43:34

    サオリが裏切ったタイミングはエデン条約の襲撃のときかな?
    だとしたら呼べてない

  • 7224/04/30(火) 18:46:21

    戦力がはけて、かつ追加の戦力を獲得してないタイミングだと襲撃の時だけなんで多分そこでやりに行ったと思います

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:47:15

    生存ルートありがたい…しかも無事なのもありがたい…

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:49:33

    無事サオリ助かる…助かる…

  • 75二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 18:51:27

    妨害がなくなるから多分エデン条約普通に結ばれてるよね
    巡航ミサイルが打ち込まれておじゃんになるはずが何もなく条約を結び切るマコトが見たい

  • 76二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:01:59
  • 77二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:04:15

    無事で済んだ理由も決めたらどうかな
    ソロ討伐、助っ人(先生、ミカ、補習、スクワッド残り面子、意外どころでユスティナミメシスの関係でシスフ……)とか色々考えられるし

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:04:23

    相打ち(ミサイルによる爆死)まで想像した

  • 7924/04/30(火) 19:17:32

    無事に生き延びた理由は

    dice1d5=3 (3)

    1 傷を負ったが事前の仕込みで一命をとりとめた

    2 ゲマトリア(黒服)と取引をしていたため(遺体の修繕はそれが理由)

    3 先代生徒会長(ユスティナ)のミメシス(自然発生)がほんの少しだけ力を貸してくれた

    4 磨き抜いた技術で致命傷を避けられた

    5 調印式に向かっているはずのスクワッドが助けに来た


    とりあえず思いついたものを片っ端から突っ込みました

    戦闘時期が3章の調印式なので、スクワッド以外は助けに来られないとしています

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:19:28

    こんな所でも奇跡が起きてる

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:31:01

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 19:34:23

    先代か…力を貸してくれてありがとうね

  • 8324/04/30(火) 20:30:05

    先代というか、初代かな

    アリウスになった後に内戦やらかしてる時にはどうなってるかわからないですし


    生き残った後に最初に会った人

    dice1d6=3 (3)

    1 ミサキ

    2 ヒヨリ

    3 アツコ

    4 アズサ

    5 ミカ

    6 先生

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 20:30:57

    アツコか…アツコ泣いてそうね

  • 8524/04/30(火) 21:43:00

    生き残った。
    生き残ってしまった。
    最後の一瞬、見覚えのない人影が私のことを手助けしてくれたように思う。
    どこか、アツコに似た面影の女性が。怒っているのか、笑っているのか、よくわからない表情で。
    「……サオリ!」
    咄嗟に振り向くと、全身に痛みが走った。
    あの『魔女』との戦いは壮絶を極め、持ち込んだ爆薬や弾薬もすっからかんだ。
    当然、その反撃も苛烈なもので、今こうして生きているのは奇跡にも等しいことだろう。
    そんな私に、マスクを外して駆け寄ってくる姿を見た。
    「アツコ」
    手には、私の残した手紙が握られている。
    ああ、そうか。あれを読んだんだな。
    どうしよう、正直かなりもの恥ずかしいことを書いたから、ちょっと顔を合わせるのがこっぱずかしいのだがっ、
    「この、バカ」
    「ぶふっ」
    駆け寄ってきた勢いそのままに、体重の乗ったフルスイングビンタが私を襲った。痛い。ものすごく痛いぞ、アツコ。
    ぼろぼろの体があっさり転んで、変な声が上がる。
    そんな私に、アツコは覆いかぶさるようにのしかかってきた。なんだ、往復か。往復なのか。
    「ばか、ばか、ばか、ばか」
    「アツコ……」
    「こんなの残して、死なないで、いかないで。こんなの全然嬉しくない、なんで一人で全部やろうとしたの」
    「すまない、すまないアツコ。叩くな、全身ズタボロなんだ」
    「死ぬつもりのくせして痛いって言わないで。ヒヨリは泣くよ、ミサキもどこかいっちゃうよ。私も恥ずかしげもなく泣いてやるから」
    「……すまない」
    「許さない。ちゃんとみんなに謝って」
    「ああ、そうする。……手紙、読んだんだな」
    「私だけ。でも皆に見せるから、目の前で音読するから」
    やめてくれ、私を羞恥心で殺すつもりなのか。
    なんて、そんなこと口が裂けても言えそうになかった。
    私を助けてくれた、あの女性と同じような、怒っているのか笑っているのかわからない顔で、アツコが泣いていたから。

  • 8624/04/30(火) 21:43:16

    「私たちを置いていかないで、サオリ」
    「……ああ。約束する、二度と勝手にいなくならない」
    そう言うと、アツコは私のことをきつく抱きしめる。
    痛む体でそろそろと抱きしめ返せば、やっと、終わったのだと息が抜ける。
    ああ、でも。聖園ミカには思いっきりぶん殴られるだろう。甘んじて受けなければな。それからミサキの機嫌を取って、ヒヨリを慰めて。アズサにも謝らなければ。他にも、大勢に迷惑をかけた。私の勝手な行いで。
    それを、一つ一つ、埋め合わせていかなければいけない。
    私は、まだ生きているのだから。

  • 8724/04/30(火) 23:00:47

    どのルートでもいいので好きに妄想投げてくれればなんか書くかも

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:02:29

    生存ルートのミカとの会話見たいです

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:46:58

    生存ルートの妄想のためにも本ルートの相打ちが見たい

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:51:35

    手紙一枚で追撃も無くよくミカが和解したな

  • 9124/04/30(火) 23:53:06

    何とか外に出られる程度には傷が塞がったある日のこと。
    私は一番頭を下げなければいけない相手と会うことになっていた。
    きっと殴られるだろう。いや、殺されてもおかしくない。彼女の全てを壊し尽くしたのだ、私をそうするだけの権利が彼女にはある。
    けれど、殺されるわけにもいかない。そうすれば、彼女は本当に私と同じ『人殺し』になってしまう。
    あの天使にそんな十字架を本当に背負わせてしまうわけにはいかない。
    いや、私が今更言っても、というやつか。
    「……失礼する。錠前サオリだ、はいっても?」
    「っ! ど、どうぞ」
    妙にこわばった声だった。
    それを不思議に思いながらドアを押し開けると、そこにはやたらとそわそわした様子の聖園ミカがいた。
    「聖園ミカ」
    「……錠前、サオリ。あなた「すまなかった」は、え?」
    「お前の生活を、日常を壊し、お前を利用した私に、すべての責任がある。煮るなり焼くなり、ぶん殴るなり好きにしてくれていい。申し訳なかった」
    「ちょちょちょ、ちょっと待って!? 今日はそういう話しに来たんじゃないでしょ!?」
    私が頭を下げ、どうとでもしてくれと切り出せば、慌てて制止されてしまった。ふむ、何か間違えただろうか。
    謝意を表し、留飲を下げてもらう良い手だと思っていたのだが。
    「……手紙、読んだよ」
    「っ……。そうか」
    「勝手だよね、サオリ」
    「……すまない。謝る以外に何もできない」
    「ううん、そうじゃなくてさ」
    私の前にしゃがみこんで、手を差し伸べてくる。
    「ちゃんと話せばよかった。一人で抱え込むんじゃなくて」
    見上げたミカの顔は、とても穏やかに微笑んでいた。
    憑き物が落ちたような、さっぱりとした顔で、私の手を取って撫でる。

  • 9224/04/30(火) 23:53:29

    「貴女は自分一人で何もかも抱え込んで。私は自分一人で勝手にそうしなきゃって自分をだまして。バカだよ、私も貴女も」
    「……お前は悪くない。悪いのは、お前をだました私で」
    「でも騙されて思い込んで暴走したのは私だしね? ……っていうか、勝手っていうのはそっちもだけどさ。大事な家族を勝手に私に預けるのどうかしてるとおもうんだけど!」
    「それは、ほら。お前は天使のようだったし、あの時のお前になら託せると思ったんだ」
    「人の人生ぶっ壊しておいてよく言うね☆」
    「……ああ、すまない。そうだ、わたしが」
    「でもサオリの人生もぶっ壊れるみたいだし、許してあげる」
    「……え?」
    「死ぬつもりだったのに生き残って、皆からこれからぼっこぼこに怒られてしかられて、色々大変になるでしょ? それって、ギブアップするつもりの人生が壊れちゃったってことじゃない?」
    そう、だろうか。都合のいい解釈を、しているような気がする。
    私は、だって。取り返しのつかないことを、彼女に押し付けたんだ。
    「だから赦すよ。その代わり、サオリ。自分の家族は自分で守って。人に押し付けるんじゃなくて、最後まで意地でも守ってみせてよ」
    「……それでいいのだろうか。私は、お前に殴られるべきじゃないのか? そうしたいとは思わないのか?」
    「思うけど? でも、それ以上にさ。貴女は、大事なもののために全てを捨てるつもりだったんだよね」
    「それって、私もナギちゃんも同じだなって、手紙読んで思っちゃったからさ」
    ……本当に、お前は強い人だ。ミカ。天使のような人だと思った、あの時の自分を信じて良かった。
    お前に償いが出来るのなら、なんだってしよう。私にできることなら。
    それが、私にできる責任の取り方だ。

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:56:14

    二人の会話良かったです…!
    ありがとうございます!

  • 9424/04/30(火) 23:56:29

    さすがに病み上がりにフルスイングミカは外聞悪すぎるのでちょっと書き直した

    セイアちゃんと仲直りしてぇ~の時のメンタル辺りで手紙読んでるから暴走はしてない設定

    ベアおばを早期に潰すメリットです


    >>89

    ガチ戦闘を書くかもしれないので今日は無理そうです

    明日、明後日くらいにスレが残ってれば頑張る

  • 95二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:58:07

    じゃあこの世界はプレ先来ないな

  • 96二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 00:13:52

    >>95

    あかん(あかん)

  • 97二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 06:37:04

    良すぎる 目から汗が……

  • 98二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 12:25:35

    そうか、色彩来ないから地下ちゃんもフランシスに開放されないのか

  • 99二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 12:35:06

    こういう本編ではまず見れないタイプのシリアス話良いね……良い

  • 100二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:53:43

    死亡ルートも生存ルートもどっちも美しい……

  • 101二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:55:23

    見える見えるぞ、ミカとアツコが手を握り合い、アリウスとトリニティの和平が成立する光景が

  • 10224/05/01(水) 22:59:58

    「サオリ、なにをしているのです? なぜ今ここに来たのですか」
    完全武装の状態で、サオリはマダムのいる至聖所へと踏み込んだ。
    手紙はすでに書き終え、皆が見つけやすいような場所に置き去りにしてある。
    スクワッドのメンバーには、やり残したことがあるから先に行くように、と言い残し、一人踵を返してカタコンベを遡ってきたのだ。
    「調印式襲撃を前に、一体何を」
    「お前を殺す」
    澄み渡った青空のように透きとおった殺意をみなぎらせ、サオリが静かにたたずむマダムへ銃口を向ける。
    すでに仕込みはし終えた。必要なものは揃え、チャンスは今しかなくなった。
    アリウスの生徒が作戦のために自治区から出払うこのタイミング。ここしか、マダムを『殺す』可能性を見いだせなかった。
    いつか、いつか。いつかは、必ず。
    そう願い、そう誓い、顔を伏せながら刃を研ぎ続けた十年だった。
    そのすべてが集約したこの瞬間、サオリは人生で最も昂ぶった感情を覚えている。
    「愚かな。いったい何を考えているのですか、今更大人に逆らおうなどと」
    銃撃。
    挨拶代わりの5.56ミリがマダム──ベアトリーチェ目掛け放たれる。
    「ふむ」
    一息、ベアトリーチェの動きがあった。
    無造作に片手を振り払う動作は、そのまま不可視の何かを撒き散らし、弾丸を巻き込んでサオリの元へ到来する。
    「ちっ」
    舌打ちを一つ、横に飛びのいて躱せば、直前に立っていた床が大きくめくれ上がっていた。
    不可視のそれが叩きつけられた証だ。
    返礼として、手榴弾のピンを抜き投げつける。
    「実に、実に、実に愚かな子供。良いでしょう、お前を張りつけとし、アツコをお前の隣に貫き掲げてあげます。お前の愚かな行いを償わせるために」
    言葉と共に、ベアトリーチェの気配が変わる。
    内側から何かが膨れ上がり、それは人型であった赤い女を弾け飛ばし、天高くそびえ育つ樹木のように、サオリの身の丈以上に大きくなっていく。
    本来ならば儀式を迎えるために使うはずだった姿。それが、たった一人の少女を嬲り殺すために解き放たれる。
    一対の細長い腕、一対の樹木のように枝分かれした羽のような何か。花の如く咲き誇る顔、至聖所の床に根を張るように広がる下半身。
    「……化け物め」
    「これこそ偉大なる大人の姿。ひれ伏し、許しを請うのなら、苦しまずに消してあげましょう」
    何処までも傲慢なその言葉の返答は、鈍色の弾丸だった。

  • 10324/05/01(水) 23:00:27

    状況はよくない。
    なし崩し的に始まった異形との戦闘は、ベアトリーチェの優勢で進んでいた。
    主な攻撃は三種類。
    エネルギーを前兆なく起爆させるもの。
    収束したエネルギーを顔から放射状に撃ち放つものと、同じく上空に収束させ、それを撃ち下ろし大規模な爆発を生むもの。
    厄介なのは、攻撃地点を予測しづらい一つ目の攻撃だった。
    「ぐぁ、がはっ」
    鍛え抜いた肉体を酷使し、今までで最も素早い挙動をもってかく乱しながら攻撃を加えていく。
    しかし、その走りこむ先にその攻撃を乱発されると、さすがに回避しきれずに受けてしまうことが多い。
    吹き飛ばされた先に、放射や投射を行われているが、そちらは辛うじて回避している。
    代わりに叩き込んでいる銃弾は、巨体だけあって避けられてはいないものの、どちらが先に倒れるかと言えば、サオリの方が分が悪かった。
    「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
    「おや、随分息が切れていますね。そろそろ限界でしょうか」
    「黙っていろ、化け物が」
    一つ息を吸い、吐く。
    距離を詰める必要がある。このまま銃撃戦のレンジで戦っていては、相手の攻勢に押しつぶされてしまう。まして、銃弾も品切れになりかけてきた。
    そう考え、動いた。
    「ふっ!」
    「手榴弾ですか、その程度のもので私を──」
    爆発はない。あざけるベアトリーチェの視界を、白い煙が徐々に覆い始めていく。
    「煙幕? こんなもの、すぐ吹き飛ばして」
    「もう遅い」
    全力疾走、到着。煙幕の中を突っ切って、サオリの体がクロスレンジに到達した。
    勢いのまま飛び上がり、ピンの抜いた手榴弾を握りしめ、それをベアトリーチェの顔面に、押し付ける。
    「前が、離れなさっ」
    言い切る前に、手榴弾が弾ける。
    強烈な爆発と鉄片が、握りしめたサオリの手をずたずたに引き裂き、押し付けられたベアトリーチェの顔面にも大きな損壊を与えた。
    「ぎああああああっ!? この、貴様、よくも──!」
    「っ、まだだ!」
    明確な隙が生まれる。絶叫し、憎悪に燃えて手を伸ばすベアトリーチェの魔手を掻い潜り、持ち込んだC4爆薬を即席の固定杭でベアトリーチェの体に突き刺した。施設を破壊するために使用するものを、定期的にくすねて保存してあったものだ。

  • 10424/05/01(水) 23:00:47

    手榴弾を持っていた方の手とは逆の手で起爆装置のスイッチを押し込む。
    先ほどとは違う、しかし同等以上の爆発がベアトリーチェの体をこそぎ取っていく。
    「あ、が、はあっ!? このような、サオリ、サオリィィィ!!」
    「うるさい化け物だ、叫ぶしか能がなくなったか?」
    今まででも指折りの痛みに耐えながら、皮肉気に笑い口走る。
    両手で構えられなくなったライフルを放り捨て、サイドアームのハンドガンを無事な手で握りこみ、駆け出した。
    接触距離での爆発を二度も受け、大きく傷を負ったベアトリーチェが暴走する。
    今まで一度ずつしかしてこなかった攻撃が、重複するように放たれ始めた。
    「いいでしょう、お前は仲間の目の前で無残に八つ裂いてあげましょうッ! 私の体に傷をつけるなど、許しがたい蛮行!!」
    「その気色悪いスタイルにはよく合ってるんじゃあないか!? 行き遅れ!!」
    「だ、ま、れえぇぇぇぇ!!」
    もはや何を言っても同じくらいに怒るんだろう、というほどに激怒するベアトリーチェに、サオリはほくそ笑んだ。
    あのマダムが、いつも人を下に見て、自分たちを家畜以下の実験動物のようにしか見ていなかった女が、憎しみに染まった目で自分を見ていると思うと。
    「胸がすくような思いだよ、ようやくお前を好きになってきた」
    「口の減らない子供が、なぜお前のようなものがまだアリウスに!!」
    返答はない。
    攻撃を避け、時に最小限のダメージで掻い潜り、サオリは持ち込んだ武器をひたすらベアトリーチェにぶつけていく。
    ライフルを失い、ハンドガンももうじき弾切れだ。
    上手くいったならそうするつもりもなかったが、やはり切り札を使うほかないだろう。
    そう判断し、サオリは残りの弾を残らずベアトリーチェに叩き込む。
    敵はいまだ健在。葬り去るには、さらなる火力が必要だった。
    「……さあ、やるか」
    最後の弾を撃ち終えると、サオリは一目散に踵を返して駆け出した。
    入ってきた出入り口目掛け疾走するサオリに、ベアトリーチェもその手を伸ばし追撃する。
    「逃がすものですか!! お前は死なせてくれとこいねがうまで私の手で教育してあげましょう!!」
    出入り口に飛び込み、そこへベアトリーチェの投射攻撃が来た。

  • 10524/05/01(水) 23:01:06

    吹き飛ぶ瓦礫、立ち込める粉塵。やった、と思った直後、煙を貫いて弾丸が来る。
    今までの小口径とはわけが違う、20ミリ機関砲弾。対物ライフルから吐き出された怪物の拳のような弾丸が、ベアトリーチェの肉体を見事に吹き飛ばす。
    「いぎっ、ぁあああああああ!?」
    「これはヒヨリの分だ」
    咄嗟に庇おうとした羽のような部分が見事に弾け飛び、いっそうみすぼらしい枯れ木のようになったベアトリーチェの前に、二つのバッグを担ぎ、ダメになった手側の肩からサブマシンガンを下げ、さらに無事な片手で使い捨ての携帯ミサイルを担ぎ上げている。
    痛みに呻くベアトリーチェ目掛け、そのミサイルを発射すると、そのまま空になった発射装置をその場に捨てる。
    「お前、お前、サオリ、あああああァーー!!」
    「これはミサキの分」
    壊れた手で器用にサブマシンガンを握ると、肩にストックを押し付け、引き金を引き続けながら前進する。
    「これが姫の、いや。アツコの分だ!」
    ここに来るまでに積んできた切り札。
    訓練用に使用していたスクワッドの武器を少しずつ集めていた。それをこの日、他の武器弾薬、爆薬と共にこの至聖所の入り口に放り捨て、ここに入ってきたのだ。
    持ち込んだ武器で殺しきれればよし。そうでなければ、切り札として追加の火力を持ち出せるように。
    さらに、切り札はそれだけではない。
    「ちまちまと、小雨がうっとおしい!! 教育など、見せしめなど! 貴女はここで誰にも知られずに死になさい! そしてお前の小隊にはこう言ってあげましょう、お前は貴女達を見捨てて一人逃げ出しました、と!」
    「そうだな、逃げ出したんだ。共に生きる未来から逃げて、死ぬ未来を選んだ」
    「おや、認めるのですね! 所詮お前は」
    「だが一人じゃない。お前も一緒に連れて行く」
    駆け出し、再び始まったベアトリーチェの攻撃を最小限の回避で突き進む。
    二つのバッグを背負っている以上、大きな回避が出来ない。それでも前に進めるのは、手傷を負って攻勢が弱まっているからだった。
    走りながらバッグの口を開け、それぞれのバッグからスイッチを取り出す。
    バッグの中身は、ぎっしりと詰まった爆薬一式。並の建物を吹き飛ばすのにはこの三分の一以下でいいという量が詰め込まれている。
    「連れて行く!? よくも、傲慢な!! 子供風情が!!」
    「言っていろ、食虫植物め」

  • 10624/05/01(水) 23:04:30

    弱まったとはいえ、回避を最低限にすればダメージは増える。
    手足に火傷や裂傷を幾つも作りながら、口の端からじわりと血を垂れ流しながら。
    それでも、足取りは衰えない。澄み渡った殺意は、より一層純度を増していく。
    こいつだけは何としても。その心だけがサオリの体を突き動かす。
    全てはこの日のために準備してきたのだから。
    そして、ついに到達した。
    ベアトリーチェの目と鼻の先。バッグを放り投げて起爆すれば、間違いなくダメージを通せる距離。
    しかし、そこでは止まれない。万が一防がれれば、不利になるのはサオリの方だ。
    ゆえに停止せず、さらに進む。
    一歩、もう一歩。ぴたりと張りつけるような位置まで前進する。
    むろん、ベアトリーチェとて黙ってみているわけもない。その両手で打ち据え、掴み、引きはがそうとした。
    だが、
    「こ、の、離れなさいっ!!」
    「無理、だな……!」
    歯を食いしばり、しがみつく。しがみつけば、バッグと爆薬も同じように密着する。
    起爆すれば、最悪死ぬ。これまでのダメージに爆発が加われば、ダメ押しとなってヘイローが壊れかねない。
    それでも、サオリは一瞬も躊躇しなかった。この体はもう使い切るつもりでいた。
    かちり、とサオリの手がスイッチを押し込み、

    爆音。衝撃。

    けたたましい音と、全身を両手でもみくちゃに折り砕かれるような痛みがあった。
    視界は明滅し、立っているのか、倒れているのかもわからない。
    両手はとっくに使い物にならなくなっているようで、手の感覚などすっかり失われている。
    「──ぇほっ」
    自分の咳で、自分がまだ生きていると知った。
    明滅する視界が戻ってくると、視野が半分失われている。
    見えるのは天井だった。いや、天井は吹き飛び、代わりに曇り空が広がっている。

  • 10724/05/01(水) 23:05:04

    「や、った、のか」
    声はひどくしゃがれていて、自分の声ではないようだった。
    それでも、きしむ体を動かして、ベアトリーチェがいたはずの方を見る。
    「ぉ、ご、がっ……! ぜひ、ぜひっ、ぜひっ」
    声がした。魔女の、苦しんでいる声がした。
    殺さなければ。思考はその一点で統一される。
    あの巨体はへし折れ、すでにサオリたちの前で普段見せていた普通の体に戻っている。つまり、力は使い尽くしているはずだ。ならば、今こそ。
    殺意と、置いてきた者たちへの想いが結びつく。
    「ま、だ、だ」
    両手は使えない。それでも、肩と膝だけで必死にはいずり、少しずつ倒れたベアトリーチェに近づいていく。
    そうして、十分も、十五分も掛けて、サオリは逃げようと這いずるベアトリーチェに追いついた。
    「うぎ、ぎ、ぎ、ぁ、! こ、この、おろかもの、こどもの、こどもの、分際で」
    「逃が、さない」
    多くあった瞳の半分以上が焼き潰れたベアトリーチェは、子供一人押しのけられない状態でも、その憎悪を絶やさない。
    「必ず、必ず殺してあげます。絶対に、次に会った時には、必ず」
    「次? 私たちに、次なんてない」
    サオリには、もう切り札はなかった。ベアトリーチェにも、もう切り札はなかった。
    互いの武器も、力も、使い尽くした。こうして無様に、掛けた体で押し合う程度が関の山。
    それでも、サオリの瞳に漆黒の意思が輝いていることに、ベアトリーチェは初めて戦慄した。
    何をどうしても、そうするつもりだと。絶対に私を殺すつもりなのだと確信して。
    「な、なにを、するつもりなのです? そんな体で、なにを──!」
    「切り札は、ない。だけど」
    歯をむき出して、にぃ、とサオリが笑う。
    「奥の手なら、ここにある」
    それは、サオリの奥の手。本当の奥の手、人がするべきではない、少年兵であってもけっしてさせてはならない行為。
    彼女は、ここに来る前に。

    「腹に、爆弾を詰めておいた」

    カチリ。歯の根が、噛み合わさる音がした。

  • 10824/05/01(水) 23:05:21

    直後、先ほどとは比べ物にならないほど小さな爆発が生まれる。
    それは、サオリとベアトリーチェの体で圧迫され、外に逃げた力の少ない爆発だった。
    代わりに、爆発を抑え込んだ二人の体はぼろきれのように吹き飛ぶ。あっけなく、ずたずたになって。
    どちらが、恨み言を漏らすこともない。ただ、鮮烈な一瞬のきらめきが、二人の命を完全に奪い去っていった。

    「(ああ、これで終わった)」
    「(すまない、皆。色々、最後まで迷惑をかける)」
    「(だけど、ほんのちょっぴりだけ誇ってもいいか?)」
    「(みんなのために、この命を使い切れたことを)」

    「(vanitas vanitatum, et omnia vanitas)」
    「(全ては虚しい。どこまで行こうとも全ては虚しいものだ)」
    「(それでも。私が皆に抱いた思いに、虚しさなんかどこにもなかった)」

  • 10924/05/01(水) 23:06:49

    相打ち編です
    2時間くらいでバーッと書きました
    これレスじゃなくてテレグラとかにした方が良かったんじゃねって今更思ったけど許してね

  • 110二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:32:36

    よかった できれば生存版も...

  • 111二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 07:45:20

    この最期だと遺体も相当酷いもんだったろうに
    それを見れる状態まで修復してくれた黒服達はサオリの事を相当気に入ったんだな……

  • 11224/05/02(木) 15:59:03

    生存ルートサオリは

    dice1d3=2 (2)

    1 戦闘の後遺症で片手が動かなくなる

    2 無事快復する

    3 なんか透けてるハイレグおばけが自分にだけ見えるようになる


    生存ルートは最後のバッグ爆弾のときにミメシスが引き剥がしてくれたおかげでダメージ軽減、腹の爆弾を使わずとどめを刺すことで生き残った、みたいな感じで

  • 113二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 16:00:49

    >>112

    腹の爆弾どうやって除去するんです?

  • 11424/05/02(木) 16:05:45

    >>113

    生存ルート、アツコに見つけられた後お腹の爆弾はどうした

    dice1d2=1 (1)

    1 ミカ経由で医療系生徒の手によって除去(自分でやろうとしたら周りに止められ、ミカに頭を下げに行くまでそのまま)

    2 自分でもう一度掻っ捌いて除去(戦闘後自分でやったから周りに泣かれた)

  • 115二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 16:06:52

    >>114

    まぁそりゃそうなるよねって…

  • 116二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 16:07:41

    快復してくれてよかった…

  • 117二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 16:49:25

    ダイス神が慈悲を下さった…

  • 118二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 19:54:40

    >>24

    エンバーミングだ…

    黒服が道具や薬品を用意してマエストロが化粧を施したのかな

  • 11924/05/03(金) 02:22:06

    「今日はお招きありがとう、アツコ」
    「こちらこそ、来てくれてありがとう。ミカ」
    アリウス分校、生徒会長室。
    最近新しく誂えられた、元の意匠を残す形で再建されたそこで、生徒会長となったアツコと、変わらずパテル分派の長として君臨し続けるミカは再会した。
    余りに大きすぎる喪失を振り切るのでも、溺れるのでもなく、受け入れて進む彼女たちの目には、かつての仄暗い色はどこにもなかった。
    「それじゃ、始めよっか。トリニティとアリウスの話し合い」
    和平、同盟、言い方はどうでも、この話し合いは互いの歴史にケリをつけて、前に進む第一歩を目指すためのものだった。
    「って言っても、要は昔の話にとらわれずに仲良くしましょってだけだけどね」
    「でも大事なこと。……紅茶はないけど、百鬼夜行から送ってもらった緑茶があるよ。どうぞ」
    「へー、緑茶って久しぶりに飲むかも。……あ、美味しい」
    アツコの役目は、次の生徒会長にこの座を渡すまでに、少しでもアリウスという存在を周囲に知ってもらうことだ。
    そうすることで、いざというときにアリウスが『どこの誰とも知れない相手』ではなく、『顔と名前は知っている知人』程度の距離にでも近づくことができる。
    それは必ず秘匿されてきたアリウスの力になる。そう考えてのことだった。
    それから、二人はお茶とお茶請けに舌鼓を打ちながら、様々な取り決めや提案を交わし合う。
    その座についてそう長くないアツコも、すっかり会長らしい姿を見せるようになり、それを受けて、ミカもまたいっぱしの首長らしい姿勢で臨むようになっていた。

    会談を終え、ミカはアツコと共にサオリの墓を訪れた。
    葬式以来初めて訪れるそこには、二人の生徒の姿がある。
    「ミサキ、ヒヨリ」
    「姫。と、ミカ……」
    「お、お久しぶりですぅ……」
    「久しぶり。……お墓参り、してもいい?」
    「……どうぞ」
    墓所を掃き清めていたミサキとヒヨリは、小さく頭を下げると二人のために道を開ける。
    そうして、『スクワッド』が見守る中で、ミカはその場に膝をつき、持ち込んだ花束を墓に供えた。両手を合わせるように組んで、祈るように額につけて瞳を閉じる。
    色々、言いたいことはあったけれど。今はただ、安らかに眠り給え、と。
    その姿を、『スクワッド』は確かに目に焼き付けていた。

  • 120二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 02:29:38

    このレスは削除されています

  • 12124/05/03(金) 08:31:45

    そう言えば死亡ルートの時間軸だと先生と会わないですね
    存在を知った時には黒服に回収されて、修繕されて棺で帰ってくるまでの間にようやく存在を認知することに

  • 122二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 14:14:46

    手の届かないところですべて終わってるのお労しいな……

  • 123二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:30:42

    全部やりきっちゃったifはそれはそれで魅力あるよね

  • 124二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:50:40

    生存してた場合、治癒する前に入院とかしたら車いすにも乗るんだろうか。
    そんな状態のサオリを押しながら散歩するスクワッドのみんなは素敵な絵になる

  • 125二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 02:42:33

    このレスは削除されています

  • 126二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 06:35:16

    >>124

    開腹手術とかになると、病院のベッドと点滴台持ちながらの短い歩行になるかも。

    それでも、本当にちょっとだけ歩こうとしたときにアツコやミサキが甲斐甲斐しく接したりしてほしい。

  • 12724/05/04(土) 08:57:01

    「それでは、明日のこの時間に手術を行いますので、今日の21時以降は食事をしないでください。水はこちらでお渡ししたものだけです。足りなければ追加でお渡ししますので、遠慮せずおっしゃってください」
    わかった、こまごまと申し訳ない。
    「いえ、仕事ですから。それでは失礼致します」
    ……ふぅ。慣れないな、この清潔なベッドは。
    「そんなにひどいとこなんすか?アリウスって」
    まあな。壊れていないベッドはほとんどないし、そういうものは大人が優先的に使っていたから。
    それに、そうでなくてもベッドで眠れない者も大勢いる。壁に背をつけて、すぐ動ける姿勢でないと安心できないという者が。
    「それは……。その、どういえば……」
    いいさ、言葉を選ばなくて。酷い環境だというのは私もその通りだと思う。
    だから変えたかった。こんなものを腹に詰め込んででも。
    私の監視を引き受けてくれたこと、礼を言う。仲正イチカ。
    「いいっすよ別に、仕事なんで。それに、手が空いてたの私だけでしたから」
    そうか。……。
    「……」
    …………。
    「…………あの」
    なんだ?
    「あんたがやったこと、正直まだ飲み込めてないっすけど。簡単に許すって言える人、そういないと思うっす」
    当たり前だろう、理解している。
    トリニティに対して、ミカや多くの生徒に対して、私が目的のためという免罪符を掲げてやった行いは、許されるものじゃない。
    「それでも、私は正義実現委員会っす。正義を全うするのが、私たちのするべきことっす」
    正義。……曖昧な言葉だ。
    「弱者を守ること。規律を正すこと。その点で言うなら、サオリも守るべき相手っすからね」
    私が守られる側か。妙な気分だな。
    「腹にそんなもの詰め込んで、両手もぼろぼろ。大人しく言うこと聞いて、ちゃんと体を治すっすよ」
    わかってる。アツコにしこたま泣かれたし、ミサキにはさんざん引っ叩かれたしな……。
    「あたりまえっす」

  • 128二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 18:20:43

    守りたい。この世界

  • 129二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:04:26

    ゲマトリアをほぼ単騎で討伐したとかいう大金星あげた唯一の生徒になるなこれ

  • 130二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 09:30:44

    さっちゃんを中心にアリウスが一つになりそう

  • 131二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 10:33:19

    ガイドミッションのキャラがミサキからサオリになってそう。ついでに松葉杖ついててSpecial枠になってそう

  • 132二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 10:49:42

    このレスは削除されています

  • 133二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 10:51:08

    このレスは削除されています

  • 134二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 10:58:09

    >>133

    だから世界は変わったんだ。

  • 135二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 16:57:30

    この世界線、先生に他の皆んなを支えて貰うために先生の急所をずらして撃ち抜くかサオリ自身の手で腹を覆って撃ち抜いて威力を軽減+先生の傷の偽装させてそう

  • 136二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:41:20

    >>135

    この世界線だと調印式前にベア襲撃してるから先生に会ってすらないよ

  • 13724/05/06(月) 08:13:52

    他のアリウス生による調印式襲撃はどこまでやった?(いずれのルートでもエデン条約は締結されたものとする)

    dice1d3=1 (1)

    1 ミサイルが来ない為急遽待機

    2 普通に襲撃した(ただしサオリ不在で指揮系統が乱れているため、先生は撃たれず、ミメシスも不完全となる)

    3 待機したが一部のアリウス生が暴走し、なし崩し的に襲撃開始(ミメシス使用不可、指揮系統崩壊。普通に鎮圧される)


    ミメシスが使用不可、不完全になった時点でアツコがサオリを探しに戻ります。手紙はその途中で発見。

    死亡ルートの場合、1はトップ不在のため作戦実行不可として全員撤退、手紙はそのあと発見。2、3はスクワッドや一部生徒がアリウスに脱出できたものとする。

  • 138二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 12:13:00

    全てを掛けて人生を狂わせたベアおばを相討ちで持っていくサオリ良いよね...となる
    この世界線だと救済系二次滅茶苦茶書かれそう

  • 139二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 12:32:34

    襲撃が結果的に中止になってる。これはサオリの生死を問わずモブの未来は穏やかなものになりそうだ

  • 140二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:35:56

    命令が来ないまま撤退してみたらベアおばが死んでたとかアリウス生徒達の混乱すごそう
    アツコ達が頑張って収めたんだろうな

  • 141二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:42:40

    >>129

    というか、アリウスの中心人物として認識されると思うし、外部の勢力は侮れなくなると思うよ

    控えめに言って、アリウスを苦しめた相手、それも大人に腹に爆弾詰めて単騎特攻したやべー奴だもの


    マコト様今頃冷や汗ダラダラになってんじゃね?

    トリカスにヤベー奴が参戦しちまったって

  • 142二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 08:44:12

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 09:37:08

    まあでもこういう展開になるとエデン条約周りの前に先生とサオリで出会ったりする絡みありそう。

    一回目は自分たちを虐げた者とは全く違う大人の話を聞いて確かめるために監視するつもりがなんかトラブルあって共闘したあと話すことができて、そのあと何度が会って「あぁ、この人なら大丈夫」って初めて安心できる大人を見つけたからこそ覚悟さらに完了するかんじの…
    たぶんこのサオリ襲撃の前日辺り先生の前に現れて「先生、勝手な話で悪いんだが、もしも私の仲間…家族に出会ったら仲良くしてやって欲しい。あの子達にとって大人は信用が難しいかもしれないけど…先生ならきっと、仲良くなれると思うんだ。」って穏やかに笑ってから去りそう。

  • 144二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 21:25:15

    保守

  • 14524/05/07(火) 21:25:22

    サオリが先生に会ったことは

    (なお、どちらのルートでも家族を託すところまではいかないものとします。一番肝心な時に余計なことしてBBAに気づかれると計画がおじゃんになるため)


    生存ルートdice1d4=2 (2)

    1 ない(存在だけ知っている)

    2 ない(遠くから監視したことがある)

    3 ある(無言で立ち去った)

    4 ある(会話をしたことがある)


    死亡ルートdice1d4=3 (3)

    1 ない(存在だけ知っている)

    2 ない(遠くから監視したことがある)

    3 ある(無言で立ち去った)

    4 ある(会話をしたことがある)

  • 146二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 21:29:37

    このレスは削除されています

  • 147二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 08:02:30

    納得感のあるダイス結果だ…

  • 148二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 08:40:00

    先生がどんな人なのかを知って自分がいなくなったあともきっと大丈夫だと思ったから計画を実行したのね

  • 149二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 19:49:57

    いつか空に届いてのMAD動画が作られそうなサオリ

  • 150二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 20:13:49

    生存ルートでお茶会した時、ものすごく綺麗な光景広がってそう。
    大きめのテーブルでアリウス、トリニティが分け隔てなく皆で笑いながらピクニックみたいになって、その光景に思わず涙が流れるサオリの顔をハンカチで拭うアツコとか、わしゃ泣いちまう

  • 151二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 20:23:19

    生存√の場合、もしミカに遺言聞かれてたら涙目になってぴっぱたきそうだ

  • 152二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 08:13:09

    保守

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