【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part3.1

  • 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/01(水) 22:12:41

    一人前のミレニアム生になってみたいけど、一人前のミレニアム生ってなんだろう……?

    佐藤カガリ 16歳(2年生)
    出身校:百鬼夜行連合学院

    身長 130+40 (40) cm
    胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
    腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
    尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ

    髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
    瞳の色:オレンジ(5・2)
    肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)

    (先日のんきに昼寝してたらスレが落ちました 過去の更新を自分で読み返すなどしていたので新規一転やっていきます 画像はスレ主権限で錬成されたモモイみたいな顔のカガリです)

  • 2ストーカーの中身 ◆IEd0n050V224/05/01(水) 22:18:21

    1スレ目

    【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい|あにまん掲示板はぁ…………今日もかわいい……………………(スレ画は一番好きな表情)戦闘 dice1d100=@57 (57)@知性 dice1d100=@12 (12)@運動 dice1d100=@67 (67)@…bbs.animanch.com

    前スレ

    【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part3|あにまん掲示板……な、何が始まるの!?佐藤カガリ 16歳(2年生)出身校:百鬼夜行連合学院身長 130+40 (40) cm胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太尻 2…bbs.animanch.com

    前回のあらすじ

    非常になんやかんやあった結果、調月リオによる謎の手引きも味方して転入手続きが完了し、晴れて正式にミレニアム生となったカガリ。試験の直前に天童アリスから言い渡された「自分のしたいことを見つける」という目標をイメージしながらも、極めてなんとなくでゲーム開発部へ足を運んだ結果、天童アリスの思い付きで「クエスト」を受注することになる。

    ラスボスであるアリスとの戦いに先んじて、ミレニアムに潜む四天王が繰り出す試練を受けることになったカガリは、四天王第一の刺客であるユズによる試練(とは名ばかりの個人的なお願い)を達成していく。顔を真っ赤にしながら激辛カレーを食べ終わった後、ユズが次に要求してきたのは、「モモトークでやりとりをしてみたいから、きっかけになるような写真を撮って送ってほしい」というもの。

    きっかけ探しで赴いたヴェリタスの部室で、纏め役の各務チヒロからなんらかの関心を向けられたカガリは、小塗マキとのグラフィティ合作を持ちかけられる。直感で出向いた新素材開発部の部員に一通りからかわれつつも、グラフィティのテーマを「自分が遠巻きにお世話になったリオ会長へのメッセージ」に決め、初めての自己表現に挑戦しようというところだった。どうなるカガリ。

  • 3二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:18:25

    たておつです

  • 4佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/01(水) 22:23:03
  • 5佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/01(水) 23:05:27

    「んー……すいませーん!ホワイトボード借りまーす!」


    いいよいいよー全部消しなー、という声が向こうから聞こえてくる。いいんですかそれで。


    「ま、あたしは普段あんまり作り方とか考えてないんだけど。作品のコンセプトを決める時はー……『モチーフ』! とー……『エピソード』! を決めて、組み合わせるといいのかも?って思って」

    ……ごめん、どっちもわかりませんかも!!!

    「だってこれ横文字でしか伝えづらいんだもん。なんていうんだろう、モチーフっていうのは……例えば、自然だったらお花とか、夏だったらかき氷とか、凶暴さだったらクマとか。『自然』とか『夏』を直接描くことはできないから、それに繋がるような物を決めてそれを描く、みたいな?」

    おおー。すごい、わかりやすい!

    「ふふん。それで、エピソードは……前提の情報?みたいな感じ? 小説とかに入ってる挿絵だって、まずそれを見る前に小説があるから、その挿絵がどういう状況かわかるじゃん。その要領で、そのグラフィティが何について書いてあるものなのかを決めるんだよ」


    ……え、えーーーっと……?????


    dice1d100=75 (75) 知性ステータス(16)以下でピンと来る

  • 6二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 23:07:01

    たておつです
    よかった

  • 7二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 23:59:40

    たておつ
    ピンとはこなかったか

  • 8二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:11:39

    たて乙

  • 9二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:22:51

    たておつ

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:44:56

    感覚は難しい

  • 11佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/02(木) 01:01:16

    ?……??……??????

    「だよね。もっと良い伝え方あるはずだと思うんだけどなー……」

    「――ちょい失礼、マキさん。さしあたりサンプル3例できたからフィードバック欲しいんだけど……今大丈夫?」

    「あ、ほんと!? ……えーっと……」

    大丈夫、後でもう一回考える!とりあえずモチーフだけ決めておくね!!

    「オッケー!」


    言っちゃった。さてどうしよう。自然だったらお花、夏だったらかき氷……

    つまり、『リオ会長っぽいもの』だよね? いや全然思いつかない。話したこともないし、見たこともないし。……ネットで調べたら出てくるかな? ミレニアム……生徒会長……

    あった、調月リオ。こういう字だったんだ。うーん……黒と赤? 安直かもしれないけど、同じ色を入れてみてもいいかもしれない。にしても、無表情を越えて無表情っていうか……写真だけだとこれ以上のことは何もわからなさそう。どうしよう?


    dice1d2=2 (2)

    1.引き続きネットで調べてみる

    2.モモトークで誰かに聞いてみる

  • 12佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/02(木) 03:21:30

    (さて誰に聞くんでしょうか 思い返すと先生とモモトーク交換する描写したことなかった気がしますがメモロビを取得されているということは必然的にモモトーク交換もしているはずなので今回の選択肢に含みます)


    dice1d3=3 (3)

    1.先生

    2.白石ウタハ

    3.明星ヒマリ

  • 13二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 09:18:01

    ある意味正解か

  • 14二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 18:57:40

    逆によく分かってそう

  • 15二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:44:08

    何言われるかな

  • 16佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/03(金) 03:37:15

    「……なるほど。リオについて知りたいのですね」
    は、はい。ヒマリさん『全知』って言われてるし、知ってるかなって……
    「………………」
    あの、ヒマリさん?
    「いえ、カガリさんになら誤解を恐れずに言ってしまっていいかもしれませんね。あの女はカビの生えた正当性が流れる下水道のような人物です」
    げす……っ??????
    「ええ、昔からそうなんです、どうやら頭の中の『相談』や『配慮』という概念がごっそりと抜け落ちているらしく。象と象が争う時最も悲しむのは草だと言いますが、例えるならあの女は争う相手の象ですら草のように踏んでいくのです。あれなりの大義は持っているみたいですけど。問題なのは自分の考えが本当に正しいか否かに興味を向けている時間が少ないということです。少ないというか足りないというか。少なくとも、自分の正しさが他人から支持されるかどうか気にしている時間よりは多くあるべきだと私は思います。まあその辺りに関しては一度痛い目を見ていたはずなので次に何か仕出かすまでの間くらい不問にしてあげてもいいですけど。しかしこの不問にするというのも、ええと、話していいことか分からないので詳細は伏せますが、根本的には他でも無い当事者の心配りによるものであって」
    ヒマリさん!!!!!落ちついてください!!!!!!!
    「…………エイミに代わります。エイミーーー!!電話を代わってください!!!」

  • 17佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/03(金) 03:52:48

    「……もしもし。えっと、リオ会長について聞いてた感じ?」

    う……うん。その、今のは……?

    「あんまり気にしないであげて。部長は部長なりに頑張ってるみたいだから」

    わ、わかりました……

    「……あれは言い過ぎだけど、ちょっと勝手な人っていうのは本当かも。会長が居た頃のミレニアムは会長に権限が集まってて、会長が独断だけで無茶なことやってたみたい」

    そうなの?僕は初めて聞いたけど……

    「まあ、滅多なことじゃないと出てこないし、極端に悪いこともしてないはずだよ。……うーん、私以外の人に聞いた方がいいかも。私も会長に拾われたみたいな立場だし、1年生だし」

    ……言われてみればそうだったね。ありがと、色々参考に――

    「あ。部長がカンペ出してる、『カガリさんに”申し訳ありません”って伝えてください』だって」

    …………う、うん!大丈夫ですよ!!じゃあね!!


    ヒマリさん、ああいう部分もあるんだ……意外だったな……


    長いことタイミングを逃していましたが、せっかくの機会なのでカガリ→ヒマリの好感度を決定します(ヒマリ→カガリは58)

    dice1d100=49 (49) (色々お世話になりまくってるので最低保証40)

  • 18佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/03(金) 04:08:25

    ……一拍置いて、ヒマリさんから文面のメッセージが届いた。

    『先生はリオとの面識がまだ浅い筈なので、話を聞いてもあまり情報が無いかもしれません』
    『リオから連絡があれば私に教えてくださいと先生には伝えてありますから 今のところ何の音沙汰も無いということは、私や他の関係者を差し置いて先生へ連絡を取ったということは無いんだと思います』

    こ、怖い…………
    これを踏まえて考えると、ウタハさんか。3年生だし、部長ってこともあって面識ありそうだし。本当に大丈夫かな。じわじわ不安になってきた。

  • 19幕間 ◆IEd0n050V224/05/03(金) 04:16:02

    ────────────────────
    「よし。こんなところでしょうか」
    「こんなこと言ったら流石に怖がられるんじゃない?」
    「それで良いんですよ、エイミ。この話題でカガリと先生を話し合わせるのは得策ではありません」
    「……というと?」
    「現時点で先生は、アリスとの関わりが強いあれらの事件でしかリオとの接点を持たないはずですから。もちろん、アリスのプライベートな事情について明け透けに話すような人ではないと思いますが……人柄があれですし、上手く包み隠すことができるとも限りません。カガリさんくらい嗅覚のある人なら、何か察してしまうかも」
    「ふーん。配慮ってことか」
    「そうです。こういうことの積み重ねが人徳の源ですよ」
    「でも、最初の畳み掛けは素だったよね?」
    「ふふっ…………どうでしょうね」

  • 20二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 15:38:58

    保守

  • 21二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:27:08

    何はともあれウタハ

  • 22佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/04(土) 05:20:11

    『直接話したわけではないから、推測になってしまうんだけど』
    『リオ会長の辞任は、ある事件について自らの下した判断が結果的に間違っていたことを認めて、その責任を取るための選択だったんだと思っている』
    『既に聞いているかもしれないが、彼女は以前から合理主義を極めたような人で、他人の非難や指図によって行いを変えるようなことがなかった。そして、実際にすごく優秀で、ほとんど間違いを犯さなかった』

    その、リオ会長が間違ったっていう『ある事件』、どういうものなんですか? さっきヒマリさんも似たようなことを言ってて、でも僕には隠しておきたいみたいで……

    『それについては、私もヒマリ部長と同意見になるかもしれない』
    『誓って意地悪ではないさ。ただ、私やヒマリ部長以上に相応しい、カガリにこの話を教えるべき人がいる』
    『カガリの身近にいる人だから、待っていてほしい』

  • 23二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 12:02:10

    まさか彼女だとは思うまい…

  • 24二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 23:18:37

    そういや知らないんだった

  • 25佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/05(日) 03:47:39

    『話を戻すよ』
    『リオ会長は時々、ミレニアムの人間から"独裁者"とまで呼ばれることがあった。私自身、あながち間違いでもないと感じている』
    『でも、私は彼女が私利私欲や保身に走るところを見たことがないし、そういう噂を聞いたことすらない。隠しているだけかもしれないけど、そもそも人並みの欲や弱さを持っていないようにすら見えた』
    『あれは言わば、ミレニアムという機械仕掛の中で回っている、巨大にして最大の歯車だ』
    『当時は何もわからなかったから、これは思い返してみてのことだけど』
    『彼女はいつ如何なる時も、正しい方向に向かって進み続けようとしている風に見えた。その厳然とした態度は人間ではないものを思わせるくらいだった』

    すごい人だったんですね
    その、変な質問してもいいですか?

    『なんだい?』

  • 26二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 07:51:28

    色んな事聞けるねぇ

  • 27佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/05(日) 14:12:30

    ――よし、決めた。モチーフは『歯車』にしよう。

    まあ、ウタハさんが考えた言葉をそのまま使っちゃうことになるけど。でも今まで聞いてきたリオさんの印象というか、みんなが話していた時の雰囲気すべてに違和感がないと思った。ウタハさんに『ありがとうございました』と短く伝えて、次にすべきことを考える。……すぐ返事が返ってくる。文字打つのすごく早い……というか僕が遅いのかもしれない?


    「……もう終わった感じ?」

    うゃ゛っ…………ま、マキちゃんか! たぶん大丈夫、どうしたの?

    「えーっと、なんやかんやで思ったより広めに壁使えそうだから、脚立持ってこようかなって。スプレーも追加するけど、多めに使いそうな色とかありそう?」

    なるほど、ありがとね。それだったら、今のところ黒と赤……黒は特に多く使いそうな感じ。

    「確かに。なんか黒いもんね、会長」

    なんか黒い……まあ言っちゃえばそっか。黒ってグラフィティ的にはどうなの?

    「んー。色鮮やかさが第一だから、うまく横に並べてお互いに引き立てれば。青と緑も使うなら結構良い感じじゃない?」


    ふむふむ。と考えようとした時、マキちゃんは既にささーっと部屋を出ていた。……マキちゃんは不思議と素早いし、僕はどうにも鈍い! 制作の時は気を付けた方がいいかもしれない。

    ……そんなこんなで、ついさっき会ったばっかりの人と二人きりになっていることに気付いた。どうしよう。


    dice1d100=6 (6) 精神力ステータス(80)以下でなんか上手いこと行く

  • 28二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 18:03:09

    すごく上手くいきそう

  • 29二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 00:38:05

    こういう要領の良さがストーカー時代の馴染みっぷりの理由なんだろうな

  • 30二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 09:53:51

    流石だ

  • 31二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:36:54

    どんなのができるかな

  • 32二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 04:21:31

    可愛いねカガリちゃん

  • 33二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 12:40:58

    さぁどうなる

  • 34佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/07(火) 19:26:07

    「うーん。なんだかなあ」

    ……な、なんでしょうか。僕変なにおいとかしますか?

    「いやあそうではないんだけど。君、カガリって知ってる?」

    ……? はい?どういう意味ですか?

    「どうにも、カガリって名前どこかで聞いたことがあって。あっ、じゃあせめて『私のこと知ってる?』って聞けばいいのか。私のこと知ってる?」

    ……知らない、です……すいません……

    「そっかあ。うーん」


    覚えてないけど、僕ってもしかしてこの人と会ったことがあるのか。そうでなくても、近しい場所にいたのかもしれない。でも、今現在ちゃんと話せてるなら、昔のことは気にしすぎなくてもいいかな?

    ……じゃなくて。なんだろうこの、水の中を走ろうとしているみたいな感じは。言うほどちゃんと話せてないような――


    「そう、キャンバスの構成要素が薄い板と下地の塗装だけだから、繋ぎ合わせることでキャンバスの広さが理論上どこまでも大きくできることに気付いたんだよ。でさ、どれくらい描きたい?」

    !? えっと、広さですか?正直全然わからないというか……

    「それでさっきから考えてたんだけど。極論、描いてる途中で狭く思ったら、新しく端っこに繋げてスペース足すこともできるわけでしょ? それだったらいっそのこと、この部室の外で描き始めてもいいんじゃないかって」

    あー……ど、どうなんでしょう。

    「うーん。いっそのことガムテに勝るものは」


    ……以前、誰かに教わったような気がする。もしかしてこれ、ラバーダッキングってやつをされているんじゃ……?


    (なんとか話題をひねり出して通常の会話をしよう)


    dice1d4=2 (2)

    1.セミナーって厳しいのかな

    2.新素材開発部ってどんな部活

    3.ヴェリタスって外側からはどう見られてるんだ

    4.あえて受けに回ろう!相手の発言から話題を拾う!

  • 35二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 23:06:01

    お、相手側に話を振るか

  • 36佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/08(水) 03:16:04

    「むう、しかし部の方針としてそれでいいんだろうか。なんなら今からでも――」

    そ、そういえば。新素材開発部って、普段はどんなことをしてるんですか?

    「あーーー私達かい? まあ、新しい素材の開発かな。名前と実態が一致している」

    なる、ほど。その、最近だとどんな物を……

    「プライスに出せるような発明を出来ればいいんだが、ここ最近は冴えない内容が多いね。例えば……これ。花粉がくっつくとオレンジに呈色するシート。花粉症対策に使えないかと思ったんだけど」

    え、すごい。そんなの作れるんだ……

    「花粉症の人にとって、このシートを張った場所に花粉が有るか無いかの情報、あんまり有益じゃなかったんだよね。花粉があったら困る場所全部に張るわけにもいかないし。あと、一度花粉が付くと中途半端にくっついて掃除が面倒だし」

    ……あ、ああー……

    「後は……これとか面白いよ。ずばり、dice1d6=6 (6) dice1d6=5 (5) 」


    性質

    1.食べられる

    2.いい匂いがする

    3.ヨゴレを吸い取る

    4.叩くと光る

    5.踊る

    6.人をイライラさせる


    材質

    1.プラスチック

    2.木材

    3.スポンジ

    4.干し魚

    5.泡

    6.超合金

  • 37二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 06:55:04

    人をイライラさせる泡…
    確かに見てる分には面白そうである

  • 38二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 17:52:52

    一度手に取ったらなかなか取れず割れずなんだろうか

  • 39二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 00:25:12

    不思議アイテムだ…

  • 40佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/09(木) 01:33:11

    ひ……人をイライラさせる、泡……?
    「そうだちょっと聞いてくれない? 以前ここに調月リオの実物が来たことがあってね、確か『一晩で1.1倍に膨らむアスファルト』の開発をしてた時なんだけど、どうしてもそれの開発を止められたくないならきちんと合理的な理由を説明しろって言ってきたんだよ」
    は、はい。説明出来たんですか?
    「いや、出来る気がしなかった。から、咄嗟にアスファルトと関係ある話のフリして、この『人をイライラさせる泡』を見せたわけ。調月リオってイライラの感情あるのかなって思ってさ」
    ええ…………
    「全然無理だった、眉一つ動かさないあの人。結局アスファルトの開発はできなくなったし、なぜか泡も全部押収されたし……いやーあの時は無念だった」
    何してるんですか…………
    「まあ調合法は残ってたから新しく作ったけどね。そうだ、小塗マキにも仕掛けてみよう。ドア開けてすぐの位置に置いておけば気になって触るんじゃないかな」
    何してるんですか!!!!!!!

  • 41佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/09(木) 03:00:18

    「ふう。これでよしと。さあ隠れて、近付いてくる足音聴こえたから」
    なんで僕まで!?!??
    「いいからほら、そこの物陰になってるとこ」

    「あれ?誰も来ないな。別人だったか」
    別人じゃないですか。……というかここ狭すぎません? もうちょっと広いとこ――
    「待ちなさい、そうこうしてる間に本人が来たらどうするのさ。狭いのは君の身長が大きいから仕方ないこと、我慢して」
    めちゃくちゃだこの人……
    「君ねえ、そんなんでエリドゥ暮らしどうしたの。どこもぎゅうぎゅう詰めでしょ?」
    ……えりどぅ?ってなんですか?
    「……あ、そうか、転入してきたってことは知らないのか。エリドゥっていうのはね、ミレニアムで調月リオが……待て、調月リオの話ばっかりになってないか?」
    い、いや。あんまり知らないので、してくれる分にはありがたいですけど。
    「って言われてもね、君が全く知らない人の話なんかしてもしょうがないだろ。我儘言うんじゃないよ」
    我儘言ってませんよ!!!!!!!!!

  • 42佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/09(木) 05:12:03

    ──都市?を、一人で??
    「そう。避難場所だって言うから着いてって、シェルターとかテントが並んでるんだろうって思ってたら、普通にミレニアムにあるような高さのビルがぽんぽん生えてて。しかもセミナーの連中が、この都市がある事情については説明できないって堂々と言ってて」
    セミナーって、ユウカさんとかノアさんとかがいるんですよね。それにバレないって……
    「セミナーを抜きにしても、ミレニアムの住民が誰も知らなかったってだけでお釣りが来るくらいおかしい。でも、当時は『あの人だったらやりかねない』みたく考えてる人も多かったよ。そういう人間なの、調月リオは」

    ……途方もない。頭が良いとか、優秀とか、そういう言葉もしっくりこない、常識では考えられないことをしている。な……なおさら、なんで僕なんかに興味を?

    「彼女のこと、"ビッグシスター"って呼ぶ向きもあってね。"いつもあなたを見ている"……自分の政治のためにあらゆるものを監視してるとか、そんな感じの意味。全てを管理して、全てを統制して、全てを決定する、恐ろしいリーダー、みたいな」
    そんなこと、本当にできるんですか?
    「……どうだろ、私はいささかプロパガンダ的すぎる表現だと思うけど。あの人嫌われ者っていうか――」
    「あの、二人ともなんでそんなところにいるの?」
    うわーーーーーー!!?!??
    「おや小塗マキ、おかえり。……あれ!?なんであの泡に一切触ってないんだい、そのつもりだったのに!」
    「あの潰れたクリームみたいなやつ? なんか濡れてるなって思って、踏まないように上からティッシュ被せておいたけど」
    「ちょっ……勝手に触るんじゃないよ!!!!」
    「ええっ!?どっっ……どういうこと!?」
    お……おかえりマキちゃん。あんまり気にしなくていいよ……

  • 43二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 10:18:34

    触られなかったか、残念

  • 44二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 21:12:57

    怒り方が理不尽!

  • 45二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 07:31:05

    楽しそうだな皆

  • 46二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 17:12:23

    やっぱ都市はおかしいよ

  • 47二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:58:10

    効果は見られなかったか

  • 48佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/11(土) 05:29:16

    「ってことで、必要なものは全部揃ったよ!カガリの方はアイデア浮かんだ?」
    ありがとう。その、アイデアってほどじゃないんだけど、どういう雰囲気にしようかなっていうのは決まったような……
    「安心すると良い、留守中に調月リオについてちょっと教えておいたから。そろそろ何か思いつくよ」
    え゛っ!??
    「お、いいねー。じゃあさじゃあさ、先輩たちがやってるみたいな会議っぽくしてみよっか?」

    再び躍り出たホワイトボードの真ん前、マキちゃんがすらすらと文字を書いていく。元々書いてあった「モチーフ」と「エピソード」の下に、「色合い」、「サイズ」、「場所」……最後に「手順」。

    「とりあえず、色合いもサイズも場所の後に決まるから、場所が最初かな。どうする?」
    えっと……その順番の逆になっちゃうんだけど、サイズは縦に大きめにしたいなって思って。大丈夫かな。
    「ふむ、そうするなら部室は離れることになるね。例えば……図書館の外縁部とか。割と広々としているはず」
    「えー?あそこあんまり人来ないじゃん。モノレールの駅とかどう?吹き抜けてるところ多いよ」
    「人目に触れすぎると問題にならないか?まして描くのが前生徒会長だし」
    「あははっ、怒られそうだったら逃げればいいんだって!」
    た……逞しいね……

  • 49佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/11(土) 05:55:53

    「……場所に関しては、後で実際に回ってみて確かめてみてもいいんじゃないか。屋外で出来ると決まった以上、室内で考えておけることは先に済ませよう」
    それもそうですね。じゃあ、色合いかサイズ?
    「ぶっちゃけサイズの方……キャンバスの広さというか、持って行く枚数を先に決めてほしいというのが正直なところなんだよね。こっちも準備があるからさ。はい、これが1枚分。横に繋げる数、縦に重ねる数、ざっと掛け算してほしい」
    「おー。結構大きいね? 横が1m、縦が……1.3mくらい?」
    結構大きい、けどこれ、『壁』として扱うなら、相当持って行かないといけないような……
    「うん、台車持ってきたほうがいいね。グラフィティの話では戦力になれないからそっちで話しといて」
    「はーい!」

    う、うーん。ミレニアムの人ってみんな呑み込みが早い。規模の大きさとか非常識さで、いちいちおっかなびっくりしてる暇は無いかもしれないな……

    「ねえねえ、”サイズは縦に大きめ”って、どういうイメージ?」
    あー、えっとね。リオ会長って……ただの印象だけど、『みんなが見上げる人』って感じがしたから。グラフィティで表現する時も、見上げるような高さに描きたいなって。
    「へー、良いじゃん。じゃあ6~7mくらい? このキャンバスだったら、縦に4つ重ねればそんな感じかな」
    ……想像してみたけど6mって大きすぎない?
    「大きすぎて悪いことないでしょ? 余計だなって思ったら削ればいいし」
    た、確かに。えっマキちゃんってもしかして頭良い?
    「ふふん」

  • 50二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:40:12

    かなりデカくなりそう

  • 51二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:40:49

    どうなるか

  • 52二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 01:14:03

    ちなみに車用の信号機で4.5メートルぐらいだそう

  • 53佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/12(日) 04:32:15

    「じゃあ、次は横だね。縦との割合で決めるけど……めんどくさいし、16:9でよくない?」
    じゅうろ……なにそれ?
    「えっとね、テレビとかと同じ長さの長四角」
    あれか。それで、これは縦が6mちょっとだから、この場合は……
    「うーん、計算ばっかりしてもあんまりピンと来なくない? そうだ、あたしがこうやって立ってるから、反対側に立って好きな四角にしてみてよ」

    そう言うとマキちゃんは、部屋の北西のほうに移動して、南と東に向かってそれぞれの腕をぴーんと伸ばした。……言われてみれば、その方が直感的かも。

    「ただいま戻ったよ、とりあえずこのくらいの大きさで……何してるの君たち?」
    「これくらいがちょうど良いね。よし、そこに靴片っぽ置いてきて!」
    なるほど! あ、おかえりなさい。今はサイズのイメージを……
    「ふんふん。縦はやっぱり5枚になりそう」
    こういう感じで、実際に身体で測ってて。
    「ほー……ちょっと大きくないかい?」
    「横が、12枚くらいかな? ってことは、12かける5で」
    ろくじゅう?
    「そそ。結構大きいねー」
    「いやいやいやいや待ちなさい、今そこに重なってる分が全部だよ。つまりうちには20枚そこらしかない」
    「えー!?ど、どうしよう。全然足りない……」
    うーん、仕方ないしちょっと削ろうか。別に描けないことは無いんだし――
    「それは駄目!!!」
    駄目!??
    「だ、駄目っていうかさ。とにかく自由に描けたほうが絶対良いじゃん!妥協は最初にすることじゃないよ!」
    ……そ、そっか。そうかも。

    その目からは、今まで見たことないくらいの真剣さが伝わってきた。ただの我儘とは違う、ぎゅっと強く握り込んだような何か……

    「ほー……鋭いことを言うね。いいじゃないか、何か考えてみよう」

  • 54二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 13:36:15

    試行錯誤が楽しいね

  • 55二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:20:15

    いよいよスプレーか?

  • 56佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/13(月) 02:25:07

    「ええと、カガリさんだっけ? 君に教えておくことがあってさ」

    は、はい。なんですか。

    「他のどの学校でもできない、ミレニアムサイエンススクールにしかない問題解決法。ずばり、『専門家に投げる』」

    専門家に……投げる……

    「ということで、これは君がなんとかすること。私は他の部員から『二度と新素材開発部の立場として交渉しないでください』って言われてるから協力できない。なにせ性格がこれだから」

    えっ。あ、はい。……はい?

    「この人本当に大丈夫なの!?」

    「失礼だね、自分の仕事はそれなりにできるって。だから私は60枚ぶんの塗装の配合に専念するよ、各々分担してやれることをやろう。カガリさんはさっきも言った通り誰かに交渉、小塗マキは場所のリサーチでも進めてればいいんじゃないか」

    「なんでさっきからあたしだけその呼び方なの」

    「だって指名手配されてただろ君」

    「一回もされたことないって!!!!!!! 多分……」


    と、とにかく。連続になっちゃうけど、連絡してみようかな……


    dice1d3=1 (1)

    1.☆1

    2.☆2

    3.☆3

  • 57佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/13(月) 03:50:02

    「お電話受け取りました!!!!!!!!!豊見コトリです!!!!!!!!!!!!!!」
    わああああああああ!??!? こ、コトリさん!?なんで!?
    「ウタハ先輩は今、右手と左手と口が塞がっているので携帯を触れません!というわけで近場に居た私が文字通り顎で使われて代わりに取った次第です! して、ご用件は?」
    そ、そういうことか。えっと、エンジニア部だったらお願いできるかなって……

    **********

    「なるほど、キャンバスを60枚ですね。サイズのご指定などあるでしょうか」
    縦が1.3m、横が1m、です。だ、大丈夫ですか?
    「……まあ、長くて30分ってところでしょうか。して、一体何をなさるので?60枚お絵描きをしたり?」
    いや、縦横に繋げていって、1つの大きなキャンバスにしたいなって思ってるんです。横に12mくらいある絵を描くことになって……
    「お、おお。一大プロジェクト……わかりました、私もベストを尽くします! あ、お届け先だけ確認してもいいですか?」
    ……お届け先!?そんな、こっちから受け取りに行くつもりで――
    「いえ、私がやりたいだけなので!」
    ???? えと、ちょっと待っててください…… あの、この部室って今からキャンバス60枚届いても大丈夫ですか!?
    『えぁー?いや無理に決まってるじゃん、置き場所ないし私が出れなくなるって』
    ですよねー…… すいません、まだ場所決まってなくて、やっぱり――
    「ああ、でしたら決まり次第またご連絡ください!先に積み込んで待ってます!」

  • 58佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/13(月) 05:56:30

    ……まるでピンと来なかったけど、考えてても始まらないので。通話が切れた後、マキちゃんから合流先として指定されていたモノレールステーションを目指し、持てる分の荷物を背負って向かう。去り際に新素材開発部の人から高度な皮肉を言われた気がしなくもないけど、高度すぎてわからなかった。

    にしても、ミレニアムはどこを取っても広い。一番大きく聳えている塔を目印にして、スマホで地図を見ながら、駅構内を出て少し周りを歩く。いつかは何も見ないで歩けるようになりたいけど……


    「あ、カガリ発見。こっちこっち」

    マキちゃん! そっちは順調?

    「一応候補は絞ってみたよ。っていうか大きすぎて絞られちゃうんだよね、こんなの自分だけじゃ描いたことないからさ」

    そうなんだ。てっきりあれくらいが普通の大きさなのかなって思ってたけど……

    「そう。いつもと違って、これはあたし1人が勝手にやることじゃないでしょ? だから、上手く巻き込めたら普段よりもっとすっごいことができるんじゃないかな、って思っちゃって」

    えーーー。そういうの最初に言ってくれてもよくない????

    「あははっ、だって怒るかもしれないじゃん!」

    別に怒んないってば。ってか、本当に怒るかもしれないって思ってるなら、自分から言うの変じゃない?

    「……確かに。なんでだろ?」


    (良いタイミングなので、カガリ→マキの好感度を決定します)

    dice1d100=13 (13) (最低保証30)

  • 59佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/13(月) 06:08:38

    (最低保証になってるらしいですね なんとなく理由もピンと来るのでそれ通りに書いていこうと思います というわけで、ゴタゴタの部分をじっくり書きたいというスレ主の変な趣味のせいでかなり遅れましたがここから、あともう少しでスプレーアートに着手できるところまで来たというところです)

    (ここからは執筆上の裏の話になります スレ主は3周年からブルアカを始めた勢であり、『そろそろ白亜復刻らしい!楽しみだな~ どうせならイベスト読めたら自スレの世界線でカガリにも同行させようかな!』と思い、あわよくばそれを組み込むつもりで試練だのなんだの言い始めていたんですが どうやら復刻の順番が前後したようなので、その分開いた時間に差し込む別の何かを考えています もし目論見通りにマキちゃん編が落ち着き、かつそれまでに脳内が纏まっていなかった場合、すっごい手癖だけ書くすっごい勢いオンリーの話をリリースする可能性があります ご了承ください)

  • 60二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 06:54:42

    割とフラットなのにアリスにはストーカーしてたんだよな…

  • 61二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 12:31:20

    楽しみです

  • 62二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:57:26

    デカイと準備も大変だな

  • 63二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:34:21

    このレスは削除されています

  • 64二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 17:33:12

    時間かかりそう

  • 65二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 23:53:18

    どんな絵になるんだろう

  • 66二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 07:17:24

    やっと描く時がきたのか

  • 67二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 17:30:29

    初チャレンジだが先生がいるしな
    そんなひどい事にはならんでしょ

  • 68二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 23:21:49

    待とう

  • 69佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/16(木) 00:19:33

    (ようやくホスト規制を脱出できたのでおそるおそる様子見のダイス)


    (原作キャラにやってもらいにくい役回りの便利枠として出した新素材開発部の人、仮で名前つけとく?)

    dice1d4=2 (2)

    1~2.この人は新素材開発部の人のままです

    3.「ミダス」さんってことにしよう

    4.「シルマ」さんってことにしよう

  • 70佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/16(木) 00:53:49

    ところで、マキちゃん。

    「何?」

    結局、部室でもなんでもないミレニアムの一角を間借りすることになったけど、許可は取ったの?

    「……い、いや? だってチヒロ先輩が言ってたのって、これでカガリの許可取りの腕前をチェックするってことじゃん」

    マキちゃん、今さっきぶっちゃけた話したの見た感じ、もうヴェリタスの部室に繋がってる鞄の中の隠しカメラ切ってるよね。それは……なんというか、忘れてたって体でなあなあにしてる時の感じじゃない?

    「うっ…………」

    ……その。めんどくさかったり怖かったりの気持ちも分かるけど、あんまり良くないんじゃないかなって……

    「なーーーんでカガリって変なところ鋭いの!?普段のんびりしてるくせに!!!」

    そんなこと言われても僕だってわかんないです!!!!

    「ここまでやってNG出されたらどうするのさ!!カガリだってさっきのキャンバスのやつ、もうどっかに頼んであるんでしょ!?今から取り消しする方が変だってば!!!」


    ……そっ、それを言われるとちょっと弱い!!!!!


    (カガリはこの状況に対して上手い返しができるんでしょうか)


    dice1d100=75 (75) 倫理ステータス(54)によって何かがある

    dice1d100=3 (3) 慈悲ステータス(62)によって何かがある

  • 71佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/16(木) 01:17:33

    ……コトリさんもそうだけど、マキちゃんもここまで付き合ってくれたし……ちゃんと筋は通すべきかもしれないけど、固執するのは今じゃないかもしれないし……僕が一緒に怒られるくらいは……


    わかった!!!今からセミナーに電話掛けて話通す!!!!

    「……い、いいよ!?でも絶対に通してね!!!」

    大丈夫、わりと自信あるから。ちょっと待っててね。


    **********


    も、もしもし。2年生の佐藤カガリです……


    dice1d2=1 (1)

    1.ちゃんとした人間のセミナー生

    2.事務のロボ職員

  • 72佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/16(木) 02:45:46

    「こちらセミナーです。いかがなさいました?」
    えっと、敷地内の北にあるモノレールステーションの……正面入り口の脇の壁際に、掲示物を出したいと思ってて。長くても、今日か明日には回収する予定なんですけど……
    「はい、壁際に掲示物ですね。それでしたら、『日を跨いでそこに置き続けるもの』でない限り『掲示物』とは扱わないので、いくつかの規定に外れないなら自由に置いておけますよ」
    そうなんですね!えっと、その規定ってどういう……
    「まずは、掲示するもののサイズですね。どのくらいを想定していますか?」
    ……えっと……"横長の3平方メートル"、くらいになるはずです。壁際にくっつける感じで。
    「でしたら、サイズの面では大丈夫だと思います」
    あ、ありがとうございます!他に注意したほうが良いことありますか?
    「そうですね、これも大きさに通ずるんですが、人の通行を妨げるような設置はできません。また、公序良俗に反するものや犯罪に関係するものは禁止されていて、事故の危険が高いものも駄目です。他には、景観を著しく損なったり、周辺の環境に悪影響を及ぼしたり……これらの基準に当て嵌まるものが確認された場合、日を跨がないとしても撤去の対象になります。また、生徒会の判断によってはそれ以外の理由でも撤去がありえます」
    ……なーーーるほ……ど……
    「ああ、校則の細かい部分については、オンラインに生徒向けのQ&Aが掲載されているので、そちらをご参照ください。判断が難しい場合は、設置し終わった様子を写真に撮ってセミナーまで送ってくだされば、こちらで判断することもできます」
    ……なるほど!わかりました、ありがとうございます!
    「はーい、失礼しまーす」

  • 73佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/16(木) 03:07:53

    ……い、いけたよ!!1日以内に回収するなら届け出とかいらないって言ってた!!!

    「いやいやいや待って!?"横長の3平方メートル"って、どう考えてもそんなわけ無いじゃん!!大丈夫!!?」

    うん、大丈夫。『横幅が12mのキャンバスの板を、壁に向かって25cmぶん傾けて寄りかからせる』っていう風に捉えれば、1200かける25で30000、つまり3平方メートルって言える。言い張れると思う。

    「い……言い張れるって……」

    ふふふ。自動で通話の内容録音してくれるアプリ、この前インストールしたんだよね。コタマさんのお陰で……この録音データがあれば、何か問い詰められてもそこそこ言い訳できる、はず。どう?

    「……あたしにどうこう言った割に、カガリも結構ズルいことしてない?」

    ……駄目だった?僕にしては結構頑張ったんだけど。マキちゃんのためだし……

    「ちょっと!!!今もズルいこと言った!!!!」


    (カガリとマキの好感度が相互に上昇します)


    カガリ→マキ 30+dice1d20=14 (14) +5

    マキ→カガリ 33+dice1d20=3 (3) +5

  • 74二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 07:30:39

    やったぜ

  • 75二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 18:05:05

    お、カガリちゃんからが結構大きいな

  • 76二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 23:35:49

    どうかな

  • 77佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/17(金) 04:43:54

    ……そんなこんなで。コトリさんに送り先の連絡をして、届くまでの間にと言ってマキちゃんからもう一つタスクを手渡された。いわく『今浮かんでるぶんのイメージを描き起こしておくと、後で役に立つかも。別にそのイメージ通りに描かなくてもいいけどね』ってことらしい。……グラフィティ初心者にすごく丁寧だ。もしや、人と一緒に描くのってこれが初めてじゃないのかも?


    カガリの芸術(視覚)ステータスを決定します

    dice1d100=5 (5) +10 (技術ステータスの2割を加算)


    うーん、難しい……鉛筆を握りながら紙とにらめっこする。いくらでも悩めてしまうのでキリがない。最近は珍しいことが続いたけど、僕ってば本来は優柔不断ですからね。

    とはいえ、いくらなんでもあの大きさのキャンバスを60枚は届くまでに数10分程度かかると思う。マキちゃんも物資の点検してるし、のんびりと景色でも見ながら──


    「ねえねえカガリ。見てあの飛んでるやつ、なんだろ」

    ん? 飛んでるやつって……ほんとだ、変な鳥みたいなの飛んでる。誰かの発明かな。ロボみたいな?

    「…………待って、なんかこっち来てない?」

    えっ。

  • 78二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 07:32:56

    芸術ひっく

  • 79二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 19:15:34

    どんなのが出来上がるのか逆に想像できんな

  • 80佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/17(金) 20:47:06

    ブゥゥゥゥゥゥン……
    「うわっ……いっぱい集まってきた!?エイリアン映画みたいになってる!」
    これ、ラジコンってやつ? よく見たらプロペラで飛んでるし……
    『■■た■■■■た!!!!!!!!!■■こ■■■す!!!!!!!!!!!!!!』
    「……真ん中のやつ、なんか言ってる?」
    なんか言ってるね。音質ぐしゃぐしゃだけど……
    『■!よ!み!! こ!■!り! ■■!!!』
    ……コトリさん?

    プロペラが少しずつ減速して高度を落とし、ふわっと着地する。全部で10体。

    『■と■■…………あ、あー、あー。こほん、お届けものになります!』
    やっぱりコトリさんだ。え、お届け物って――
    『はい、ご注文のキャンバスです!!!荷下ろししていただければ自動で帰還、ええと、こちらの部室から現場までの到着が2分14秒だったので、往復5分程度で追加の10枚が届くと思います!!!!』
    ……こ、コトリさん?そもそも注文してから20分そこらしか経ってないような……
    『この程度の加工、我々エンジニア部が誇る完全自動作業台があれば1枚あたり14.9秒で完了します!あ、"この程度"と言いましたが、決してただカットしただけではなく今回いろいろ工夫をしてありますよ。連結して使うとのことだったので4方向にジョイントを仕込みましたし、接合面の凹凸を軽減するためにそれぞれ遊びを持たせてあります。また、組み立て後の強度についても『あえて裏側に掛かる力で分解しやすく』なっているので表側から分解することはほぼありえませんし、裏面のガイドに従ってビニール紐をぴんと張って補強すれば裏側も十分耐えられます!あくまで試算ですが、四隅が集まる一点であっても裏側なら30kg、表側に至っては220kgまでの加圧には耐えられるはず!そして、今回この工法をとった要因の一つとして、木材特有の『木目』という要素に改めて向き合ったことが――』

    ……???……????………?? すごいってことかな。うん。

    『実際に使うのは初めてでしたが、自動配送システムも綺麗に働いてくれたみたいです。これは1台の親機と9台の子機からなっていて、ああ親子機とは言っても全て仕様は同じです、最初にコントローラーとリンクした1台を自動で親機として扱うというだけなんですが、親機を先頭として隊列飛行を──』
    はい……
    『……はっ!!! も、申し訳ありません、つい……』

  • 81佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/18(土) 04:58:16

    「ちょっと、ややこしい話してないで降ろすの手伝ってよー。結構重いんだけど」
    『うぐっっっっっ……』
    わ、わかった。ありがとうございますコトリさん、すごく助かりました!
    『い、いえいえ! それで、今回のお代なんですが、お金の話を後出しにしてしまった迷惑料をごっそり差し引きまして、ざっと110万2000クレジットほどでいかがでしょうか?』
    ………………
    「ねえちょっと、そんなところで立ち止ま……カガリ?」
    ひゃ……110万ですか?ちょっと、あの……
    「はい。……ああっ、そうですよね、転入したばかりだったら手持ちありませんよね!? と、とりあえず今回は無期限でツケにしておくので、支払いはお財布に余裕ができてからで構いません!それではー!」

    飛び去っていった。……飛び去っていった。110万クレジットって……僕がこの前食べたファストフードが320クレジットくらいで、それが……30万個ぶんくらい?ちがくない?に、日常で使ったこと無い単位っていうか、その……

    「……ははーん、金欠ってこと?」
    こういうのって金欠って言うのかなあ!?ど、どうしよう、お金の宛てとか全く……
    「大丈夫大丈夫、先生なんて180万くらい1日で使ってるらしいよ」
    そりゃ先生はおと……大人だとしても多い、けど!!それは先生なんだから!!!
    「どういう意味?」
    ………………
    「うわ、すごい顔してる。面白」

  • 82幕間 ◆IEd0n050V224/05/18(土) 04:59:53

    ────────────────────
    「っと。こんなもので大丈夫でしたかね?」
    「うん。実際少し堪えるかもしれないけど……まあ、十分な動機やモチベーションにはなるんじゃないかな。どうしても収拾が付かないようであれば、エンジニア部の新入部員として迎え入れてもいいわけだし」
    「ウタハ先輩、思ってるよりも容赦がないというか、手段を選ばないよね」
    「そうかな。ミレニアムで動く金額を考えたら、初心者に丁度いい塩梅だと思うけど……」
    「ウタハ先輩、ヒビキが言っているのは恐らくそういうことではなくてですね」
    「うん、血も涙も無いなって思った。良い意味で」

  • 83二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 10:37:49

    (めちゃくちゃ野暮なこと言うと、キヴォトスの通貨自体は円だったはず……)

  • 84二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 12:14:34

    ゲーム内でも使ってるゲーム通貨と作中で一般的に使用されてる通貨単位が違うって言う面倒なタイプだからな…
    正直自分もミスる

  • 85二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 21:07:24

    高い…いや安いのか?
    よくわからなくなった

  • 86佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/18(土) 22:20:14

    (ご指摘あざます なんとなく「クレジット」って言葉どこかしらのイベストで使用例あった気がして書き進めてましたが、わかりやすいし円でいいですね これ以降は円で書いていきましょう)

  • 87二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 07:53:55

    にしてもたっかいなぁ

  • 88二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 18:41:31

    このレスは削除されています

  • 89二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:16:09

    無利子なのはありがたいが、編入して早々に借金かぁ

  • 90佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/20(月) 03:47:40

    「素材~~~~素材は要るかい~~~~~~~お得だよ~~~~一体何してるんだい君たちは」
    「………………」
    ……あっ、どうも。ごめんなさいちょっと待ってください…………
    「なにさ、子どもカブトムシみたいに地面に這いつくばって。新素材開発部が荷台出張バージョンでやってきたよ。作ってたらしっくり来なくなったから現場で調整させてもらう、その為に色々持ってきたから」
    「……で、出来た。出来たんじゃない!?」
    やったーーーーーー! さ、さすがに1回目にしては大きすぎたかな……ジョイントついてなかったら1時間くらい掛かってたかも……
    『しかし、こういう分野は『1回目だからこそ』という側面もあるのでは?』
    「そうそう! 最初が肝心だよ!」

    既に一仕事やり遂げた気分なんだけど、実際は裏向きに突っ伏してる『これ』を今から持ち上げて壁に掛けないといけないし、そもそも何もかも前準備の段階であって、グラフィティの本番はこれから。芸術って大変……

  • 91佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/20(月) 04:08:51

    キャンバスを立ち上げるのは、コトリさんの『強度はバッチリな筈ですから、壁を支点にして押し付けながらでも大丈夫ですよ』というアドバイスで、マキちゃんと2人がかりでなんとかした。ふと気付いたら配送が終わってもまだドローンのコトリさんがいる。まあ、見守ってくれるというだけでなんとなく心強さがある。

    「……ちょっと、これ私一人で塗らないと駄目?こんな広大な、過ごしやすい賃貸の床くらいある面積すべてに私のこの細い腕を走らせろって?」
    「えー?頑張れないの?」
    マキちゃんこの人に厳しくない!? その、僕はお邪魔でなければ加勢したいなって思うんですけど……
    「いや別にいい。この際だしデキる先輩アピールでもしよっかなと思ってね、久しぶりに役立つかと思ってこのバカみたいに大きいローラー持ってきたんだよ。要はこれに完成品を塗ったくって4往復くらいすればいい。見た感じ"飛沫トゥーン"のだなもローラーみたいで派手だね」
    あっ……はい……
    「ほら、すぐこういう感じになるじゃん?」
    『さっきから聞きそびれていたんですが、こちらの方はどなたですか?服装を見るにミレニアム生ではあるみたいですが』
    「素材の妖精だよ。ドローンくんの方こそ何者なの」
    『なるほど!それでは私は今回、加工の妖精と言ったところでしょうか』
    なんか通じ合ってる……

  • 92佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/20(月) 04:55:57

    ……えーと……と、いうことで!!! 急にぱっと始まったことですが、既にここまででたくさん協力してくださってありがとうございます! 初めてなりにいっぱい頑張って良いもの作りたいです! よろしくお願いします!
    「『「おおーーー!!」』」
    ……こんなかんじ?
    「まあいいんじゃないか。突っかからずに言えてたよ」
    「うんうん、やっぱり監督が士気上げないとね?」
    監督!?なんで!!?
    『監督いいですね!カガリさんは長身ですし、似合う言葉だと思います!』
    あわわわわわわ…………

    (グラフィティ制作フェーズに移行します せっかくなのでミニゲーム化!)

    ・現在はもうすぐ空が朱くなる程度の時間帯、制作は完全に暗くなって人通りが無くなるまで続く 開始から終了までは全部で6つのラウンドに分けられ、最後のラウンドが終了したら完成とする
    ・芸術作品が持つ要素を『迫力点』『印象点』『考察点』の3つに分類し、それらをなるべく高くすることが目標
    ・1ラウンドの始めに「制作」「観察」「取材」のダイスをそれぞれ1回ずつ振ることと、各ラウンド間にあったりなかったりするイベントをこなしながら進んでいく

  • 93佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/20(月) 05:01:23

    ・「制作」は実際に(マキちゃんに助けてもらいつつ)巨大キャンバスに向かってスプレーで描く工程を指す 1d100を振って技術ステータス以下の出目になれば成功、さらに芸術:視覚ステータスをも下回る目が出ると大成功

    成功で8+1d10点、失敗で8点、大成功で14+1d10点を『迫力点』に加算し、さらに大成功の場合は芸術:視覚ステータスが1d3成長する


    ・「観察」は身の回りのものや調べた情報を参考に自分の表現を改良していく工程を指す 1d100を振って勉学ステータス以下の出目になれば成功

    成功で5+1d10点、失敗で5点を『印象点』に加算し、成功の場合は芸術:視覚ステータスが1d3成長する


    ・「取材」は近くを通りがかった人物との会話からアイデアを得て作品に取り入れる工程を指す 1ⅾ100を振って交渉ステータス以下の出目になれば成功

    その時取材を行う相手によって、加算される『考察点』の数は大きく異なる


    Q.要するに?

    A.ダイスで良い目が出ると数字が増えて嬉しいよねっていう遊び


    (思いつきで変なルール考えちゃいましたが、芸術:視覚が低いのを「そもそも今までそういう芸術について考えた経験がないのでは?」と解釈して、せっかくなのでその補完をしようと思ってます お付き合いください)

    (それはそれとして、カガリは自分自身の芸術センスをどう思っているのか)


    dice1d4=3 (3)

    1.あんま良くないことは自覚している

    2.実は人に見られるの結構恥ずかしい

    3.みんなこれくらいじゃないの?と思っている

    4.むしろ滅茶苦茶自信がある(!?)

  • 94二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 07:27:44

    やったことなければそんなもんだよな

  • 95二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 17:26:46

    これがどれだけ向上するのか

  • 96二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 22:41:53

    上手いと思ってなければまぁ

  • 97佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/21(火) 05:15:44

    「そうだ、『エピソード』は決まった? あれだよ、あんまり上手く伝えられなかったやつ……」
    う、うん。なんとなくだけど、ストーリー性みたいな感じだよね?
    「まあ、そんな感じ?」
    よかった。それなら、リオ会長について人から聞いたことをそのまま描いちゃおうかなって思ってて。事実を描けば、その事実を知ってる人には伝わるし、そうじゃない人が見ても矛盾とかしなさそうだし……
    「へー、いいじゃん。どういう話聞いたの」
    ……まあ、マキちゃんの留守中にあの人が話してたのと、あとウタハ先輩に質問したくらいだけど。そうだ、折角だからマキちゃんにも聞いていい?
    「いいよ!」
    その。リオ会長がミレニアムに帰ってくるとしたら、どう思う?
    「……………………わかんない!良いとか悪いとかない。どっちでもいいかも」
    ……なるほど。参考にしよっかな。うん。
    「そ、そんなに腑に落ちない顔されてもなー。実際そうじゃない?誰に聞いても」

    実際ウタハ先輩も似たようなこと言ってたし、実際そうっぽいから難しいんだよな……と思って、でも不思議とその言葉は口から出てこなかった。ほら、本当に聞き込みしてみたらそうじゃないかもしれないし。

  • 98佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/21(火) 05:23:38

    ~1ラウンド目~


    迫力点/0p

    印象点/0p

    考察点/0p


    状況:ふつう!まだキャンバスは真っ白


    「制作」dice1d100=6 (6) 技術ステータス(52)以下で成功、芸術:視覚(15)以下で大成功

    「観察」dice1d100=59 (59) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=59 (59) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 99二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 05:35:31

    すげぇ今更だけど種のカガリの肌色変えたみたいな見た目だよねカガリちゃん

  • 100佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/21(火) 05:40:50

    「うちの部長、よく意味わかんないこと言ってるんだけど、それは良いなーって思ったのが一つあってさ」

    は、はい。

    「"考えるな、感じろ"……ってやつ。面白くない?」

    お、面白いかどうかは決めかねるけど……良い言葉かも。

    「つまり……考えるな、感じろ。ってこと。グラフィティって後からどうにでもなるから、やってみるといいよ」

    ……じゃあ、考えないで感じてみるね。いろいろ。

    「あははははっ!!それ面白!!!」

    そんなに笑わなくてもよくない!?


    ***************


    「……え、結構良い感じじゃない?今って脚の部分描いてるんだよね?」

    う、うん。人を描くのが一番難しそうだから、体力と集中力あるうちにやっちゃおうと思って……これって良いの?

    「良い。なんか生き物っぽいしすらっとしてる。どうやって描いてるの」

    ざーっと黒スプレー撒いてから、白スプレーで外側から削ってる。削るっていうのもなんか変な言い方だけど、一発で直接描くの難しくて……あと、しっくり来なかったら、紙で遮ってはっきりした線にするやつとかもやったり。

    「へー!早速使いこなしてるじゃん!」

    そ、そうなのかなー。へへ。


    ……よくわかんないけど、マキちゃんが結構褒めてくれる。嬉しい。


    迫力点に加算 14+dice1d10=9 (9)

    芸術:視覚ステータスが成長 dice1d3=2 (2)

  • 101佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/21(火) 06:10:36

    "うーん、流石にそろそろ気が散ってきたんじゃない?"

    "勉強に限らず、何かに取り組んでいて行き詰まりを感じた時は、一旦別の何かで息抜きをしてもいいと思うよ"

    "って言ってる私自身、あんまり息抜きが上手いわけじゃないんだけど……"

    "今まで見た中には『社会科を勉強する息抜きに数学を勉強する』みたいな繰り返しをやってる子もいてね"

    "その子の成績、どんどん伸びていってさ。びっくりしたよ"


    先生に試験勉強を見てもらっていた時、そんな話があったのを思い出す。

    服のシワの表現についてネットでいろいろ調べたんだけど、これが全然ピンと来ない。ので、いっそのこと『別の何かで息抜き』と称して、描くのに必要そうな情報を集めるために取材活動に出てみよう。イメージ調査とかそれっぽいこと言えばいいかな? ……なんか、自分の行動がどんどん大胆になってるような気がしなくもないけど。

    ということで、太字のマーカーペンで『イメージ調査:リオ会長について』とスケッチブックに描き、胸の前で掲げながら近場を一周してみる。うーん、生徒会に通報されなければいいな……


    「こんにちはー。これアンケートみたいなやつ?答えてみていい?」

    あ、こんにちは! はい、僕最近ここに転入してきたばっかりで、あんまり知らなくて――


    (答えてくれる人はどんな感じ?)

    dice1d100=38 (38) リオ会長への印象(数が小さいほど悪い、大きいほど良い)

    dice1d100=33 (33) 芸術へのパッション(数が小さいほど消極的、大きいほど爆発)

    dice1d3=3 (3) エピソードの有無(1.無い 2.しっかり有る 3.変な感じで有る)

  • 102二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 14:56:37

    妙に癖の強そうな子が来たな

  • 103二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 19:37:33

    どっちかと言うと嫌いだし芸術にもそんなに理解はないが変なエピソードは体験した
    なんだこいつ

  • 104二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 06:57:26

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 06:58:47

    どういう話が出てくるのか

  • 106二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 15:02:31

    変な…?

  • 107佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/22(水) 18:28:36

    「いやー、あの女マジでヤバいよ。結構前、うちの生徒会長って私らの思考盗み見てるらしくね?って話友達としてた時なんだけど」

    はいはい。……はい?

    「思考盗み見た結果がアレなのヤバくね?ウケる~~。って盛り上がってたらさ、背後から生塩ノアが音もなく近付いてきて『何のお話ですか?』って話しかけてきてさ。あいつ絶対"端末"だよ、君も気を付けたほうがいい」

    ……???? わ、わかりました。ありがとうございます。


    よ、よくわかんなかったけど、なんか特徴的な話だった気がする!


    dice1d6=5 (5) 謎の陰謀論(?)から得た考察点

  • 108佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/22(水) 19:34:56

    ……って話聞いたんだけどさ。どう思う?
    『うーむ、流石にそれは無いのでは。人を心酔させるにはそれなりにノウハウが必要ですし、あの人の性格上、それが出来るなら周りの人も同じように虜にしてしまうのが合理的と考えそうですし』
    「いや、カガリさんが言ってるのはもうちょっと奇術めいた洗脳のことじゃないか?」
    「目の前で5円玉揺らしたりとかってこと?あ、5円玉描いてみる?」
    5円玉描かないよ!?
    「冗談だって。でさ、背景どうしよっか」
    んー、悩んでるんだよね。べたーって塗るのがグラフィティっぽいかもしれないけど……後で塗り足せるとは言っても、この下地の色は最初しか使えないし……
    「いやー大事にしてもらえると技術者冥利に尽きるね」
    「じゃ、ひとまず描きたいものをばーっと描いて、背景は後から間埋めるみたいに描いてみる?」
    いいかも。それなら、描きたいものをイメージするところからかな……

  • 109佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/22(水) 19:40:00

    2ラウンド目


    迫力点/23p

    印象点/0p

    考察点/5p


    状況:ちょっとパンチが欲しいかも?


    「制作」dice1d100=33 (33) 技術ステータス(52)以下で成功、芸術:視覚(17)以下で大成功

    「観察」dice1d100=16 (16) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=44 (44) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 110二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 06:52:55

    結構うまくいった?

  • 111二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 17:12:28

    なんとかうまく行きそうな感じ

  • 112二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:52:39

    どんな絵になるのか

  • 113佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/24(金) 04:37:53

    「これ、今は下半身しかないけど、一番大きく描いてあるのってリオ会長だよね」

    うん。今回の主役……主役?だと思ったから。

    「真ん中じゃなくてちょっと左に寄せてるのはなんでなの?」

    ……な、なんでだろう。そっちの方がそれっぽいな、って思ったのかな。実際のミレニアムでも、ずっと中心に居るイメージないというか……実際、今は居なくなっちゃったわけだし、って感じ。

    「へー……?」

    『ふむふむ。実際に見たことがないからこその意見かもしれませんね……』

    う゛っ。やっぱりそうですか……?

    『ああいえ、間違っているということではありませんよ!人間、実際に見たからこそわからなくなることもありますから。私はカガリさんのその見解、的を射ている可能性は十分にあると思います』

    そ、そうなのかなぁ。

    「そうだよ。芸術魂ってさ、『考えてないようで考えてる』みたいな時が一番輝いてるから。この調子で行こう!」


    迫力点に加算 8+dice1d10=6 (6)

    印象点に加算 5+dice1d10=9 (9) +5 (失敗でも5点は入ることを前ラウンドに失念してたので今足します)


    (アンケートに答えてくれる人はどんな感じ?)

    dice1d100=11 (11) リオ会長への印象(数が小さいほど悪い、大きいほど良い)

    dice1d100=82 (82) 芸術へのパッション(数が小さいほど消極的、大きいほど爆発)

    dice1d3=2 (2) エピソードの有無(1.無い 2.しっかり有る 3.変な感じで有る)

  • 114佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/24(金) 05:08:28

    「調月リオの話? あるよある、何を隠そう私は"環境部"のメンバーなんだけどね。前々からミレニアムは自然環境を度外視し過ぎだって思うわけ」

    は、はあ。環境ですか……

    「確かに見渡せば植木はあるわよ? でも、あんなの人間やオートマタの手入れで成り立つ鑑賞物でしかなくて、『それ自体の働きで成り立つ、循環する環境』があるとは言えないわけ。だから私、稟議会で言ってやったのよ。うちの部であちこちに花壇を設置するから予算を出しなさいって。大きさ的には本当の花壇みたいなものだしね」

    それって本当の花壇じゃない時の言い方なんじゃ……?

    「細かいことはいいの。その回の稟議会は調月リオが出席する予定じゃなかったんだけど、それでもセミナーからの反応はあまり良くなくて。しかも、私の発表の途中に調月リオが気まぐれで入ってきたのよ。悪夢かと思った。それでこんなことを言ってきた」


    『条件付きで認めましょう。ミレニアムの敷地が殺風景だと言う校内外からの意見は、私の元までも多く届いているから』

    『既存の校則に違反しないよう最大限努力すること。セミナーへの提出用に、”花壇”に使った費用は他の活動とは別で厳密に計上すること。また、それらの環境から見出せる最大の観察結果をきちんと記録しておくこと。次の会でも予算を申請したいなら、以上の点は順守してちょうだい』

    『後は……そうね。今すぐ詳細を定めはしないけれど、ある程度広い範囲で活動して、その全てを網羅的に管理すること。そして、四半期を2つ過ぎるまでにはその規模が倍になっていることを求めるわ』

    『稟議会に出す話なら、個人が趣味で行うような水準のプロジェクトは相応しくない。それでも良いなら予算を出しましょう』


    「……私は了承したけどね?これって『自然環境』に向かってしていい仕打ちかしら!?要は全部に人為を噛ませろってことじゃない、違うのよ自然の芸術性って、始めは小さなきっかけでも、次第に人の手を離れて巨大化することにこそ美しさが――!!」


    ……な、なんか目付きが危ない。でも参考になる話ではあった。


    考察点に加算 10+dice1d6=1 (1) 

  • 115佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/24(金) 05:35:52

    『なるほど。それで今、お花を沢山描いているんですね』

    うん、"ミレニアムっぽいもの"が具体的に浮かばなくて困ってたけど、案外お花かもなって。しがらみが無くて、ある程度みんな自由にしてるっぽいから……

    「そうなの? あたしミレニアムの外あんまり知らないからわかんないかも」

    僕もわかんない、あんまり覚えてないし。なんとなくそう思ったってだけ。

    「ふーん」

    「ちょいちょいカガリさん。なんかお客さん来たんだけど」

    ……お客さん?


    「ハア、ハア……な、なんで急に外なんですか?それも、ピンポイントで私の盗聴器がギリギリ音を拾えない、こんな辺境……探すのにどれだけ駆け回ったと……!」

    こ、こんにちは。どうしたんですかコタマさん。ここ辺境ってほどかな。

    「ミレニアムで誰かが何かするなら記録しておきたいじゃないですか、それも後輩が関わってるなら。それで、絵か何か描くんだったら音声だけじゃ足りないかと思って、この三脚とカメラを……」

    うわー……重そう……

    「他人事みたいに言わないでください!!! ……とにかく、今からになりますけど、録画させてもらうので。邪魔じゃないようにはしますから気にしないで描いててください。あまり喋ったりもしません」

    ……それって拒否権が無い時の言い方ですか?

    「……えっ? ここから拒否って有り得るんですか?」

    ………………

    「なんですかその目」


    dice1ⅾ3= (観察成功してた分の芸術:視覚ステータス成長忘れてたのでここで 忘れてばっかりやん)

  • 116佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/24(金) 05:36:51

    >>115

    振り直し dice1d3=1 (1)

  • 117佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/24(金) 05:43:43

    3ラウンド目


    迫力点/37p

    印象点/19p

    考察点/26p


    状況:現場にカメラが来た。『少し離れたところからの見え方』に意識が向きやすくなり、これ以降「観察」に成功した時の印象点加算ダイスが1d10→1d12に増加した!


    「制作」dice1d100=33 (33) 技術ステータス(52)以下で成功、芸術:視覚(18)以下で大成功

    「観察」dice1d100=87 (87) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=31 (31) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 118二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 07:38:43

    ここで観察に失敗か
    緊張したかな

  • 119二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 17:18:54

    微妙か…?

  • 120二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 00:47:47

    保守

  • 121佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/25(土) 05:08:29

    「なんか君、集中力落ちてないかい?スプレーを構えたり構えなかったりを繰り返してるみたいだけど」

    「カガリ、もしかして描いてるところ撮られるの苦手?」

    ……かも。どうしよう。


    コタマさんの方にちらりと視線を送る。……コタマさんはゆっくりと首を横に振った。どういう意味!?


    「別に、変だなって思うなら止めてもらえばいいじゃん」

    かもしれないけど。あんまり突き放しすぎたくもないっていうか……

    『ううむ、カガリさんはそういう人ですねえ』

    ほら、ちゃんと描き進められてはいるし。手が止まるようなのじゃなければいいかなって思ってるんだよね。


    迫力点に加算 8+dice1d10=9 (9)

    印象点に加算 5


    (アンケートに答えてくれる人はどんな感じ?)

    dice1d100=7 (7) リオ会長への印象(数が小さいほど悪い、大きいほど良い)

    dice1d100=50 (50) 芸術へのパッション(数が小さいほど消極的、大きいほど爆発)

    dice1d3=2 (2) エピソードの有無(1.無い 2.しっかり有る 3.変な感じで有る)

  • 122二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 05:10:42

    このレスは削除されています

  • 123二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 11:14:17

    まぁ上の立場ってどうしてもそういうところある
    ユウカだって冷酷な算術使いだし

  • 124二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 20:38:26

    実際そんなに好き!って言われてるイメージではないな

  • 125佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/26(日) 00:16:50

    「どうしたんだお前、この穏やかな夕暮れ時に相応しくない名前持ち歩いて。デモなんて今どき流行らないぞ?」

    ……こ、こんばんは。一応これはデモじゃなくてですね。ただリオさんについて聞いて回っていて……

    「ほー……じゃあ何か話してやろうか。ああ、私は"純粋知性部"の部長。部長と言っても部員は私一人で、コンピュータの中に人間と同じような……いや、将来的には人間を超えるような論理的思考を形成することを目指している」

    うーん、AIみたいなものですか?

    「原理は同じだな。近しい趣旨で活動している生徒はミレニアムに複数居るが、その中でも一番先鋭的な内容を取り扱っているのが私だ。一方、調月リオは『保守』という言葉に足が生えて歩いているような人間だよな。幾度となく邪魔をされたよ」

    じゃ、邪魔って……

    「ぶっちゃけ最終的には部活動の取り潰しまでされた。全部の研究成果の接収もだ」

    ええ!!?!??!?

    「だから私は元部長。最後の作品は"グリードベイブ"と言って、純粋で巨大な金銭欲に突き動かされながら自らの利益だけを追求し続ける自律型投資システムだった。こいつの支配がキヴォトス中に染み渡れば、すべての人間が金を使わなくても、金に使われなくても良くなるはず、だったんだが……あの女、どうもこれが気に障ったらしいな。私は世紀の発明だと思っていたんだけど」

    えーーー……


    こ、この人には悪いけど……なんか、僕もあんまり頭いいわけじゃないけど、すごく恐ろしいことを言っているのはわかる。ミレニアムって危ない人多いの……?


    考察点に加算 5+dice1d6=4 (4)


    ? dice1d2=1 (1)

    1.先手

    2.後手

  • 126佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/26(日) 04:31:27

    ――うん。リオさん、止めたほうが良いことと進めたほうが良いことの……切り分け?が、はっきりしてるのかもな、って思って。だから、こうやって片手に本を持たせて、逆の片手に剣を持たせれば……なんか、それっぽい。どう?

    『いわゆるメタファーというものですね。リオ会長が持つ決断的なイメージはよく出ています……けど、それぞれ何を意味するか、受け取り手にきちんと伝わってくれるでしょうか?』

    「えー。よくわかんないけど、似合ってるからいいんじゃない?」

    ……そう言ってくれるのが一番心強いかも。


    さて。地面に近いところでお花を描きまくっていた時はあんまり気にならなかったけど……キャンバスの半分より上、2.5m以上にしっかり手を加えようとすると、さっきまでは無かった大変さが襲い掛かってくる。この脚立はミレニアム特製で、普通のものに比べて圧倒的に大きいから、一番上に立てば4~5mまで十分手を伸ばせるらしい。んだけど、そもそもこれを昇り降りするのが体力をすごく削ってくる。

    でも、リオさんの頭身をかなり高い想定で下から描き始めちゃったから、かなり上の方までキャンバスを使うことはもう確定している。が、がんばるか……


    「へえ、珍しい2人……いや、3人かしら。いつの間に仲良くなったの?」

    「……げっ、ユウカ先輩!?まずいよカガリ、逃げよう!!!」

    ええ゛っ!?ちょっっっ、ちょっと待ってよ、まっ――


    いきなりそんなこと言われても身体は対応できない!!! そもそもが脚立の上で、気が付いたらいろいろ無茶な姿勢で座っていたのだ。とりあえず勢いよく膝を伸ばして立ち上がる! ……それで転げ落ちかける。踵の後ろをギリギリ踏み場に持ちこたえさせて、思い切って1段下に柔らかく飛び降り、"片足ずつ着地した"。


    dice1d100=86 (86) 運動ステータス(67)以下で上手く扱える


    dice1d4=4 (4) 選曲

    1.Runner(爆風スランプ)

    2.Unwelcome School(いつもの)

    3.強風オールバック(ボカロ)

    4.道化師のギャロップ(クラシック)

  • 127佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/26(日) 05:14:35

    「っ、待ちなさい!マキちゃ――」
    『テッテレテッテレテッテレテッテレプァープォーーーンプァープォーーーンプァープォンプォンプォン』
    ?! ……え、あ、ああ!?なに!?なにこれ!!?
    「……カガリ?」
    うわあああああああああああ!!!!!!ああああああああ!?!?!??!!!??
    『ティココッティココッティココッティココッティココッティココッティココッティココッ ベレベレベッベンベレベレベッベンベレベレベッベン ベッベッベン』
    「と……飛んでる……」

    脚立を降りようとしたら、左足が下がらない。一瞬理解が追い付かなくて、改めて右足のほうから踏み出すと、そっちも下がらない。膝は伸びている……つまり、どこにも腰かけていない。なのに僕は落ちなかった。
    まるで見えないスケートリンクの上を滑るように、もしくは上からの糸で手繰られる人形みたいに、地面から4mの高さを進む。進むというか、進まされる。止まり方と曲がり方がわからない。つまりどんどん加速していく。壁にぶつかって鈍い痛み、壁に捕まろうとするとなぜかバランスが一気に崩れかけるのでびっくりして突き飛ばす、また明後日の方向に進む。
    次の壁にぶつかって鈍い痛み。以下エンドレス……



    「……あのね、マキ。あなたもミレニアムの学生だし、うちの敷地内でちょっと勝手を働くくらい、そりゃ叱ることもあるけど、本気で大きい問題に思ったりはしないわよ」
    「! 別に、今回は勝手にやったわけじゃ――」
    「でもね、一緒に遊びたいのはわかるけど、ミレニアムへ来たばっかりの人にそんな危険なおもちゃ渡すのは……」
    「それは本当に知らない!!!!!本当に!!!!!!!!」
    はっ、はい!!これ僕の私物です!!!
    「そ、そうなの? さっきから浮かんだまま降りられなくなってるみたいだけど……」
    いいいいやいや。降りられますよ?見ててくださいよ。 
    「………………」
    …………っっっっほらぁー。こんなもんです。
    「冷や汗ダラダラじゃない……」

  • 128二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 08:18:02

    ミレニアムの部活はとんでもないもの作らんと気が済まんのか

  • 129二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 18:42:30

    大変だ

  • 130二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 23:47:53

    大変だなカガリちゃんも

  • 131二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 03:45:33

    「――なるほど。あなた達には『ちゃんとセミナーに話は通してるぞ』っていう言い分があると」

    「そうだよ!今回は文句言われる筋合い…………ないから!ね!?」

    あ、あはは……

    「はあ。これで3平方メートルか……ずいぶん派手な丼勘定もあったものね」

    ごめんなさい!!!!!!

    「別に、生徒の迷惑にならなければどうにもしないわよ。ただ、思ったよりもやり手というか、悪い意味でミレニアム生らしいところあるんだなって。全く……おまけに空まで飛ぶと来たわ、メチャクチャじゃない」

    うう……

    「よかったじゃんカガリ。たぶん褒められてるよ?」

    そうかなあ!?


    「ところで。カガリ、私に……転入した以上、もはや見ず知らずの他人ではない早瀬ユウカに、何か言うことがあったりしない?」

    え? えっと……おはようございます?

    「ふふっ、おはよう。……なんか、遠い昔にヒマリ先輩から言われたのよね。『佐藤カガリは自分からそれを持ち掛けない』って。ひょっとして今もそのままかしら?」

    ………………

    「思い出せないなら別にいいけど」

    …………あーーーーー!!!!!モモトーク!!!!!!!

    「あっ、気付いた」

    交換してください!!!!!!!!!

    「ええ、勿論。同学年のよしみってのもあるし、これからもよろしく」


    (ユウカとモモトークを交換しました このタイミングで双方の好感度が上昇します)

    カガリ→ユウカ 62+dice1d10 +5

    ユウカ→カガリ 50+dice1d10 +5

  • 132二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 04:10:45

    >>131

    (超ダイスミス!)

    カガリ→ユウカ 62+dice1d10=1 (1) +5

    ユウカ→カガリ 50+dice1d10=3 (3) +5


    ユウカさんは本当に様子を見に来てくれただけらしく、無暗に壁や床を汚さないこと、くれぐれも安全には注意することを言い終わるとその場を去った。そろそろお日様の端っこが地平線に触れるくらい……


    あれっ、待って。コタマさんと新素材開発部の人、気付いたらいなくない?

    「え、そうじゃん。どこ行ったんだろう」

    『お二方ならあちらの陰にいますよ。ほら、案内板の裏と茂みに隠れてる』

    ……ほんとだ。なんで?

    『恐らくですが、ユウカ先輩に雷を落とされるのが怖くて、近付いているのに気付いてこっそり逃げ出したのでは……』

    「ずるい!!!あたしたちにも教えてくれていいじゃん!!!!」

    ま、まあまあ。……どうしようかあの二人。どうする?

    『と言われましても、この現場の監督はカガリさんですよ。どうしますか?』

    えーーーーーー……


    とりあえず、なんとなく、手招きしてみる。……こっち来た。


    「だ、大丈夫ですか?ユウカさんもう行きました? ふう……」

    「急に消えてすまないね。長いことセミナーから借りっぱなしの資料があって、出くわすと催促されるんだよ」

    それは返してください……

  • 133佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/27(月) 04:13:29

    (超トリップ付け忘れてましたがちゃんと本人です もうしわけない)


    4ラウンド目


    迫力点/54p

    印象点/24p

    考察点/35p


    状況:何か納得の行かない感じ……


    「制作」dice1d100=70 (70) 技術ステータス(52)以下で成功、芸術:視覚(18)以下で大成功 ?

    「観察」dice1d100=9 (9) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=2 (2) 交渉ステータス(87)以下で成功


    そしてこれは謎ダイス dice1d100=44 (44)

  • 134二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 07:04:42

    観察と取材ですごく上手くいったけど制作でかなり難航…
    まぁ素人だしなぁ

  • 135二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 15:16:05

    だいすこわい

  • 136二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 22:24:34

    何のダイスだ?

  • 137二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 07:32:05

    保守

  • 138二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 15:54:12

    また濃い取材になりそうだな

  • 139二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:41:57

    どんな絵になるかな

  • 140二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 07:28:09

    保守

  • 141二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 18:16:56

    ほしゅ

  • 142二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 23:50:51

    しかしそういう役回りとはいえリオ会長好かれてないなぁ

  • 143佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/30(木) 00:43:41

    「むーーーーーーー……」

    ど、どうしたのマキちゃん。僕なんかやっちゃった?

    「上手くなっちゃったなあ、カガリ。全っ然褒めてないよ」

    ……?……???……???????

    「フリーズしてて草」

    『ど、どういうことですか。私にもわからないのですが』

    「すっかりスプレー缶の操りに慣れちゃったっていうかさ。手癖が出てるんだよ、よくないよ」

    てくせ……っていうと。

    「今のカガリ、ぶっちゃけ"作業感"でやってない?」

    う゛っ。……い、いや、そうかもしれないけど。ちょっとは仕方なくない?見通しとかは立てておかないと――

    「仕方なくないよ!!!だってほらここ、カガリが最初のほうに描いたところ!!確かにムラもあるし、何回も上から塗り重ねた跡できてるけど、本当に良い表現はそうやって試行錯誤してる時が一番生まれやすいんだよ!?」

    ううーーーーん……

    『一理あるかもしれません。しかしマキさん、その"作業感"はどうすれば払拭できるのでしょうか?』

    「道具一つ一つを、まるでその時初めて触ったみたいなつもりで使うとか。普通に描けばいいかな、って思うようなところを、あえて変な描き方にするとか……そんな感じ」


    なんとなく、スプレー缶を違う握り方で持ってみる。指をかける位置を数センチずつずらしたり……イメージとして、珍しい楽器でも触っているような気持ちで扱ってみる。こういうことかな。同時に、スプレーの色が変わって見えることにも気づいた。日差しの差し込んでくる角度が上から横に、光の色が白から黄色に変わってきてる。


    「ふうむ。小塗マキの言うことが尤もだとしても、時間が経っているのが気になるって感じの顔かな」

    そ、そうかも。僕は大丈夫なんですけど、みなさんは……

    「ぶっちゃけ私は早く帰りたい。何かしらは手伝ってもいいかな。不器用じゃない自信はあるから、指示された通りのつまらないベタ塗りくらいならいいだろ」

    え。いいんですか?

    「うん、見てるだけも若干ヒマなんだよね」


    (「制作」成功で迫力点に加算するダイスが1d10→1d4に、「観察」成功で印象点に加算するダイスが1d12→3d6になった)

    (芸術:視覚ステータスを成長させるダイスが一律で1d3→2d3になった)


    迫力点に加算 8

    印象点に加算 5+dice3d6=3 3 2 (8)

    芸術:視覚ステータスが成長 dice2d3=3 1 (4)

  • 144佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/30(木) 03:20:45

    時は少し遡り。ユウカさんとモモトークを交換する、その直前くらいのこと。

    ……いや、ユウカさんにこんなこと聞いたらまずいんじゃないか?って思っちゃう。だってさ、今のところそういう雰囲気無いけど、もしミレニアムで次の生徒会長を決める流れになったとしたら一番有力じゃん。ユウカさんってそういうの気にするタイプかな????? わかんない……百鬼夜行の生徒会長だって、あまり堅い態度を見せない印象は似てたけど、頭の中で何考えてるかは全然わかんなかったし……


    「どうしたの、カガリ。私の顔に何かついてるかしら」

    え゛っ。い、いやー……その、ユウカさんって難しいこと気にするタイプですか?

    「……質問の意図がよくわからないけど。難しいことの内容によるとしか言いようがないわね」

    そーうですよねーごめんなさい。……えと、ユウカさんって、リオさんのことどう思ってますか?

    「ああ、リオ会長? うーん…………」


    ……すごい難しい顔になった。腕組んでる。やっぱり駄目だったんじゃない!?


    「うーん。"根は悪い人じゃない"って言いたいけど、流石にこれ以上甘いこと言っちゃいけないような……」

    あまいこと?

    「あのね、カガリ。よく誤解されるんだけど、私って仕事が好きなわけじゃなくて。必要の無いことならしなくて済むのが一番いいと思ってるし、仕事を増やされるのは嫌いなの。わかる?」

    …………ハ、ハイ。ワカリマス。

    「そこへ行くと、リオ会長にはか~な~り仕事を増やされたのよね。本当、早く帰ってこないかしら……」

    ……なるほど。

    「ああっ、愚痴みたいになっちゃった。ごめんね、これから気を付ける」

    い、いやいや。参考になったので!!むしろ僕にだったらいつでも言ってくださいね!!!


    リオさんって、一応ユウカさんにとっては上司にあたる人だと思う、んだけど。聞いてる感じ真逆だった。やっぱりユウカさんが生徒会長なんじゃ……???????


    考察点に加算 20+dice1d10=3 (3)

  • 145二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 07:23:07

    なるほどそういう見方か

  • 146二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 13:37:04

    芸術はある程度勢い大事だからね

  • 147二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 23:10:54

    上手くいくかなぁカガリちゃん

  • 148佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/31(金) 05:06:01

    ……よし。方針は決まった。どう決まったのかというと、このキャンバスの上のリオさんは"良い人"として描き進めていこう、っていうことだった。
    もちろん、リオさんに限らず、人間には良い面と悪い面があるのが当たり前で、どんな人でもひとつの言葉で言い切ることはできない。ただ、これは僕自身の腕前の問題で、『良い印象も悪い印象も混ぜこぜに』っていう難しい表現はまだできないから、どちらかに決めるべきだと思った。その上で、たぶん良い人。
    なんというか、ミレニアムの人が思ったよりも大胆にリオさんの悪口を言っているのが不思議だった。"いつもあなたを見ている"なんて恐ろしい噂が立ってる割に、あまり怖がられていない。ユウカさんが『早く帰ってこないかしら』なんて言ってるのも、批判というより文句を構えているっぽいのも印象的だった。それはつまり、ユウカさんの目には"ハッキリ言えば耳を傾ける人"に見えてるってことで……なら、まあ、概ね良い人だろう。
    あとは僕の表現力次第。それは決していい意味ではなく、むしろ変になることも期待している。僕が今持っているイメージが正解なら、恐らくリオさんはちょっと変わった人だから。

  • 149佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/31(金) 05:08:53

    「流石に暗くなってきたね。カガリ、大丈夫?」
    僕は全然、それなりに夜目は利くから。あ、でもお絵描きする時はよくないのかな……
    『でしたら私にお任せください! こちらのドローン、夜間の運用も想定しているので、最大3000ルーメンの光量で任意の方向をライトアップできますよ!』
    おお。……3000るーめんってどれくらいですか?
    『ルーメンという単位は、”全ての方向に対して1カンデラの”……いえ、どうせ説明するなら実例を見た方が話が早いかもしれません。これくらいです!』ギンッッッッッ
    うわああああーーーーーーーー!!!!!!!!!!
    「カガリーーー!!!!!」
    『わあああああ!!!ごめんなさい!!!!』

    「――な、なんだ!?寝てないぞ私は、ちゃんと任された仕事を……うん?」
    『え、映像のバグでしょうか!?こっちだとカガリさんが空中に浮かんでるように……』
    「いや本当に浮いてるぞ。え?夢?」
    ……なんか、変なタイミングで成功しちゃった。この靴、うまく使えたらキャンバスの上の方で作業するのに使えないかな、ってさっきから思ってたんだけど。
    「び、びっくりしたー。真っ白に光ってるし浮いてるし、死んじゃったのかなって……」
    死んでないよ!!!!

  • 150佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/05/31(金) 05:24:34

    5ラウンド目


    迫力点/62p

    印象点/37p

    考察点/58p


    状況:終盤突入!空飛ぶ靴のおかげで上半分の作業が捗って、「制作」ダイスの成功・大成功範囲がそれぞれ+5される。ここからは絵に欠けてるものを整理して埋めていかないといけない……

    進捗:"リオ会長"は頭部以外の部分をあらかた描き終えた。向かって右側は、簡単にたくさん描ける花やビルを重ねてミレニアムっぽい光景にしてみたけど、左側はいろいろ考えてるうちに手付かずになっている……


    「制作」dice1d100=96 (96) 技術ステータス+5(57)以下で成功、芸術:視覚+5(27)以下で大成功

    「観察」dice1d100=74 (74) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=94 (94) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 151二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 13:05:33

    うわぁ全滅しちゃった

  • 152二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 22:38:42

    まずいな

  • 153二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 09:33:40

    大丈夫か?

  • 154佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/01(土) 17:19:04

    ――うわあああああああん何もわからなーーーーーーーーい!!!!!!!!!
    「あーあ。暗黒面に堕ちちゃった」
    「空飛んだり地面に寝っ転がったり忙しいな」
    『だ、大丈夫ですか?少し休憩とか……』
    ………………
    「ついにスマホ触り始めたぞ」
    いや、モモトーク送ってほしいってユズちゃんに言われたの忘れてて……とりあえず……
    「そうだよ、ユズから頼まれて話題作りのために始めたんでしょ? 芸術っていうのは時に苦しみと戦わないといけない時もあるよカガリ」
    ………………え、本当?そんなのいいの?
    「いいっていうか……うわっっびっくりした、急に起き上がらないでよ」
    わーいそれだったら全然話変わる!ええとコトリさん、今からキャンバスの写真撮りたいんですけど、良い感じに照らしてくれませんか!?
    『は、はい! 急にどうなさったんですか?』
    ユズちゃん伝いに進捗送ったら、ミドリちゃんが確認して助言返してくれるって言ってくれて。もう形振り構いません!!みんなの時間もらっちゃってるし結局描くのは自分だし!!!
    「わー、すごい元気そうになった」
    「ほーん。もう暫く頑張ってみるってことでいいんだね?」
    そうです! というか、ユズちゃんに連絡して一言目に返ってきたの『さ、最初から見たかった……』だったので……どうにかするしか……

  • 155佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/01(土) 17:21:57

    ……あれ、もう返信来た!?

    「早っ。3分も経ってないじゃん」


    『私が普段描いてるのはゲームのスチルとかなので、スプレーアートにも通じるかはわかりませんけど』

    『まず、とても大きい絵なので、その中でもしっかり目を惹くようなシンボルがあったほうが良いと思います。例えば、左側に立ってる人(かな?)にここから頭の部分を描き足すとしたら、なるべくインパクトを大きくしたり』

    『次に、使える面積がすごく横に大きいのを活かして、左右で使う色を分けると見栄えが良くなりそうです。今のところ絵の重心が左に傾いてるので、右側にも印象的なものを追加するとその分見る人の視線が動いて、空間の広さを感じてくれます』

    『あとは、明るい部分と暗い部分の差を、今よりも露骨に濃くするのもありです。暗い部分にも色鮮やかさを出したいなら、無理して陰影をグラデーションで表現しようとせずに、物の色と影の黒をくっきり隣り合わせちゃっても、あんまり違和感にならない、はずです』


    お、おお……!

    「えーーー、すごいじゃんミド。今から方針変えられるかなって思ってたけど、すぐ使えるテクニックばっかり」


    ”ありがとう!!ものすごく助かる!!”

    『いえいえ』

    『ユズちゃん、私にスマホを渡す時、送られてきた写真を自分では見ちゃわないようにしてました』

    『完成をすごく楽しみにしてるみたいなので、ちゃんと描き切ってください』

    "わかりました"

    『もちろん私も楽しみにしてますよ』

    "ありがとうございます"


    ……緊張のあまり、ガチガチの返信になってしまった。み、ミドリちゃああん……がんばります……


    (ミドリからのアドバイスを受けて、1度だけすべてのダイスを振り直せます)

    「制作」dice1d100=72 (72) 技術ステータス+5(57)以下で成功、芸術:視覚+5(27)以下で大成功

    「観察」dice1d100=74 (74) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=41 (41) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 156二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:00:32

    一時的なスランプに

  • 157佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/02(日) 04:39:19

    ………………
    「調子どう?」
    全然駄目~~~~。とりあえず手は動くけど……
    「そ、そっかあ。ミドから言われたやつは役に立ってるの?」
    それはもうすごく。でも、理想の姿が頭の中にある分だけ、現実の及ばなさに……こう、うわあああってなる、みたいな……
    「あのー、さっきから指示が飛んでこないのだけれど。指示が無いと同じところを綺麗に塗り直しまくるしかすることが無いよ」
    あ、あーーー。ちょっと待っててください。
    『収拾が付かないようであれば、また翌日以降に集まり直しますか? せっかくなら満足行く出来にしたほうがいいでしょうし』
    「うん。あたしは全然いいよ、こんなに興味持ってくれること滅多にないし、最後まで見てみたい」
    ……それもいいなーって思うけど、今日中にケリ付けたいなって気持ちが強いです。だってこれ、僕が”完成”って言うまで完成にならないし……やろうと思えばいくらでも出来ちゃう気がするし、その度に完成は先送りになるし、そうした数だけ最初に描こうと思ったものから掛け離れていくだろうし……
    「見てるこっちが心配になるくらい真面目だな、君」
    「……じゃあ、協力態勢で気合い入れてやっつけよっか。迷っても引き返さないようにしよう。背水の陣って感じだね?」
    うん、ありがとう。
    『いやはや、とても良いですね。これもまたロマンの形と言えるでしょう』

  • 158佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/02(日) 05:03:41

    迫力点に加算 8

    印象点に加算 5


    あのー、コタマさん。ちょっといいですか。

    「……えっ、私ですか?い、いいですけど、お役に立てるかは……」

    リオさんの右側に、ヒマリさんっぽい絵も描き加えようかなって思って。イメージを膨らませたいので、どんな人か教えてくれたらなーと……

    「……個人的にはあまりお勧めしませんけど。リオ会長とヒマリ部長の関係って、めっぽう複雑というか――」

    いや、それはちゃんとわかった上です。ヒマリさんがリオさんのこと下水道呼ばわりしてるの聞いたことあります。

    「わかった上でなんですか!!?!?」

    は、はい。ヒマリさんって、信頼関係がない相手に一方的な悪口言いまくるような人じゃないだろうから、対等なのかなって……ミレニアムで他に対等っぽい人もいなさそうだし。ユウカさんは、なんか、違うでしょ。

    「まあ、ユウカさんは違いそうですね。……ううむ、部長についてですか。一応同学年ではありますが」

    コタマさん、仲は良さそうだなって思ってます。

    「私も恐らくそうだとは思います。ただ、あの人って概ね誰とでも仲良くなってしまうというか。カガリさんもその一人ですし」

    ……た、確かに。

    「平和主義者……なんでしょうか。攻めというより守りの人です。お花の扱いに例えると、土に踏み入って甲斐甲斐しく世話をするというより、少しだけ離れたところからただ見ていたい、みたいな」

    んー。僕に対してしたようなことは稀で、周りで起こった普通のことには首を突っ込まない感じかな?

    「かもしれません。部長が自分から動くのは、シンプルに興味が湧いた時か、もしくは動かないといけない……さっきの例えだと、花が摘まれたり枯れたりしそうな時。この2つが想像しやすいです」

    ふむふむ、なるほど。……コタマさんに聞いてよかったかも。

    「えっ、今褒められました?」


    考察点に加算 10+dice1d10=8 (8)

  • 159二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 14:05:06

    結構高いぞ

  • 160二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 21:10:46

    次で挽回できればいいんだが

  • 161佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/03(月) 05:07:41

    ――うーん。なんというか、やけにメッセージ性が強い感じになってきたような。あととにかく派手。
    「いいじゃん。スプレーアートって結構そういうの多いよ?」
    そ、そっかぁ。頼りになることばっかり言ってくれるなぁマキちゃんは……
    『もう辺りはすっかり暗くなりましたね。照明はこれで足りてますか?』
    大丈夫そうです。というか、時々振り返って視界が潰れるくらいなので、もう少し弱くても……
    『そ、そうだったんですか?申し訳ありません、カメラ越しだとあまり具合がわからなくて』
    「君も眩しいなら眩しいとはっきり言えばいいのに。不思議なやつだな、無頓着だったり執念深かったり聞き分けが良かったり強情だったり」
    ……どれも自覚がないんですけど。
    「カガリは不思議だよ。ミレニアムにあんまり居ないタイプだし」

  • 162佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/03(月) 05:28:53

    なんとなく、最終形が見えてきた。”リオ会長”の「頭」は……いろいろ考えた結果、胸元から下を歯車仕掛のように描いたのと同じように、1つの黒い歯車を大きく描こうと思う。
    ただし、その歯車にはさっき花を描く時に使ったテクニックを流用する。歯車のようであり、花のようでもあり……そういう不思議な形。ミドリちゃんが言った『インパクト』をどうやって出すかで悩んでいたけど、まるで現実じゃないような、変な夢に出てくるようなものを描けば、それに近いかもしれないから。

    リオ会長は大きな日傘のようなものを構えている。本と剣を持たせた後で決めたから、なんだか手元が忙しくなったけど……とにかく、その日傘の陰が右側のミレニアムを包んでいるようにする。この絵の上のミレニアムは、石で造られた塔の間に花が咲いている空間だ。この四角い塔、元々は後から窓を描き込んで、ビルとして完成させるつもりで……でも、僕の最初の意図よりも幻想的な雰囲気になっていきそうだと思ったから、塔ということにした。
    ヒマリさんは花畑の中に座り込んで、本を読んでいる人間の姿にした。白い長髪と、丈の長い服……顔はのっぺらぼうにして、その分前髪を大きくする。左のリオ会長が女王とか神官みたいになっているのと逆で、ヒマリさんは少し頭身を低く、人形のような印象にしてみた。

    そして、リオ会長の頭である歯車には、赤い瞳のようなものを最後に入れる。最後じゃないといけないのは、この瞳がなるべくどの方向も向かないようにしたいからだった。リオさんは絵の上で色んなものに囲まれているから、その内のどこに視線を向けているかは、これを見た人の解釈に委ねてみるのだ。

  • 163佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/03(月) 05:39:20

    6ラウンド目


    迫力点/70p

    印象点/42p

    考察点/76p


    状況:大事な部分は全部決まったから、あとは描き切るだけ。既にへとへとだけど何故かまだ動ける。

    進捗:基準にしたいので、リオさんとヒマリさんの部分は最初に描き終えた。細かい陰影も半分くらいは終わっている。ミドリちゃんのアドバイス通り、新しい色を入れてみたいので、どれがしっくり来るか何回も試さないといけない。


    「制作」dice1d100=30 (30) 技術ステータス+5(57)以下で成功、芸術:視覚+5(27)以下で大成功

    「観察」dice1d100=58 (58) 勉学ステータス(58)以下で成功

    「取材」dice1d100=85 (85) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 164二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 12:43:45

    取材以外は成功したか

  • 165二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 23:11:57

    芸術には3足りなかったか

  • 166佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/04(火) 05:15:39

    ねえ、マキちゃん。

    「何?」

    その、描きすぎて訳わかんなくなってきた時、逆にすごく上手く行くっていうか、今までの自分で一番上手い気がしてくる、みたいなことって、ありえる?

    「……ありえる、んじゃない? てか何その質問」

    今の僕、まさにそういう感じなんだけど……なんだけど、なんか……本当かなって。この上手さって嘘じゃない?

    「何言ってるの!!?」

    「だいぶキマってきてるね。このまま描き進めさせようか」

    『ま、まあ。現に、ここに来て手がほとんど止まらなくなったみたいですし……本当と言うのも変ですが、嘘ではないと思います、私は』


    迫力点に加算 8+dice1d4=1 (1)

    印象点に加算 5+dice3d6=4 5 4 (13)

    芸術:視覚ステータスが成長 dice2d3=1 2 (3)

  • 167佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/04(火) 05:18:49

    「……そういえばさ、描き始めてからいろんな人に話しかけて……取材?してたけど。データというか、必要な分は集まったの?」
    んー。わかんないな、人から聞くだけでリオさんの全てが知れるわけじゃなくて、僕が今日教えてもらったことなんてリオさんのほんの1%にも及んでないだろうし……でも、十分1つの作品になるんじゃないかって思ってるよ。っていうか、なってほしい。
    「ふーん。……なってほしいって?」
    うん、もうこの辺り真っ暗で誰も通ってないし。物理的にこれ以上誰にも聞けないから。必要な分は集まっててほしい、足りててほしい。
    「うわあ、目付きヤバい」
    「私にはよくわからないけど、これくらい色々と据わってるほうが芸術家には向いてるんじゃないか?」
    『技術者というより、一部の研究者に近いマインドかもしれませんね。やはりカガリさんがミレニアムに来たことも、来るべくして来たという側面を孕むのかもしれません……いささか予定調和説じみた考えですが』

    今日1日でかなり”ミレニアム”という言葉のニュアンスに詳しくなったおかげで、それが単なる褒め言葉ではないことは何となくわかった。でも、一旦安堵してもいいかもしれない。僕は一体何に安堵したんだろうか。
    ……本当に、あと少し。完璧は遠いけど、完成は近い。例えるなら僕は今、赤錆まみれでボロボロの刃物を研いでいる。暫く努力して……形に歪みがあり、ところどころ欠けていて、綺麗とはとても言えない状態だけど、でもなんとか元の銀色が戻ってきて、とても嬉しい。そういう気持ち。
    いや、そういう気持ちなのか? なんか、ここから更にひと手間加えたいという、もう一人の自分からの囁きも聞こえてきた。なんで?

    「あっ!ターゲットはっけーん!」

    まるでお日様の存在を思い出させるかのように明るい声が、数十m先から闇を裂いて響いた。
    ……メイドさん?なんか、こっち向いてるけど……

  • 168二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 13:01:07

    アスナ?

  • 169二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 21:47:10

    ナイスタイミング

  • 170佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/05(水) 03:21:55

    ……真っっっ直ぐこっち来てるなあ。空飛びながらっていうのも変だし一旦降りよう。脚立に足をかけて噴射をオフにして、一段ずつ降りる……

    「よいしょっと。ねえねえ、リーダーが言ってた佐藤カガリって、あなたのことだよね?」
    は、はい。あの、そこにいられると降りられないんですけど……ていうか足早っ……
    「そっかー。…………うーん……」ガシッ
    うん?
    「わっ、やっぱり身体大きい。カリンちゃんと同じくらいある」
    ……メイドさん?これはなんですか?
    「アスナだよ。あ、リーダーが『一回逃げられたら面倒なことになる』って言ってたっけ」ヒョイッ
    !?
    「あれ?捕まえた後はどうすればいいんだっけ?」
    ……もしかしてその”リーダー”って、ネルさん……ですか?
    「そうだよ!見つけてみろって言われたんだよね!」
    な、なんで!!?僕なにか悪いことした!!?!??

    「なんかあっさり捕まっちゃってるね」
    『……あれ、C&Cのアスナさんですよね』
    「だよな。私だけでも逃げていいか?」
    「いえ、様子を見るに、目的はカガリさん1人みたいです」
    みんなぁ……たすけて……

  • 171佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/05(水) 13:42:45

    『……ハア!? まっ……アスナ、まさか今日中に行くと思わないだろ!!?』
    「えー?もう捕まえちゃったよ?」
    捕まりました!!!!
    『と、とにかくだな。捕まえるっていうのは、鬼ごっことかの"捕まえる"と一緒だ。タッチできるかどうかってこと。だから、佐藤カガリをどこかへ連行する必要は無い』
    「あ、そうなんだ!」
    ほっ……
    『悪かったな、カガリ。本当なら明日以降にきちんと話を通すつもりだったんだが、私が思ってるよりもコイツが凄すぎた』
    「ねえねえリーダー、それならこの人と一緒に遊んでいってもいい?何か面白そうなことしてるんだよね!」
    え゛っ!?
    『んー……少しならな。時間ももう遅いし、早いうちに帰れよ?』
    「はーい!」

    ***************

    「あっ、スプレーアートって見たことあるかも! よく路地裏とかに描いてあるやつでしょ?」
    「そうそう。ここのノズルを壁に向けて塗料を吹き付けるの。ちょっと工夫したら、ここみたいにスプレーをたくさん重ねて複雑な色合いにしたり、逆にくっきりした塗り方にも出来るんだよ」
    「すっごく楽しそう!ねえねえ、アスナもやってみていい!?」

    というところでマキちゃんから目配せ。なんで僕!?と思ったけど、よくよく考えたらキャンバスに使える余白は殆どないので、たしかに僕が決めないと駄目だ。

    ……よし!!いいですよアスナさん、どこでも好きなところに描いてください!!!
    「やったー!」
    「えー!?い、良いの?いや、あたしが振ったことだけど……」
    まあまあ、これも何かの縁だし。もしかしたらこれをきっかけに、思いもよらないような表現ができるかもしれないし?
    『……なんだか、着手した当初と比べて人が変わったような気さえしますね。大胆といいますか』
    「英才教育の賜物というか、小塗マキが生んだ怪物とも言えるかもしれないな」
    「あ、あたしかぁ。ユウカに怒られないといいな……」

  • 172佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/05(水) 15:34:33

    「どこに描いてもいいの?」
    はい。それはもう感性の赴くままに。
    「んー……」

    アスナさんが手に取ったのは空色のスプレーだった。キャンバスを見ながら、時々きょろきょろと振り返りながら、一手目の位置に迷っている……わかる、最初ってそうなるよね。思わず息を潜めて見守ってしまう。

    「……えーい!」シュー
    !? ちょっと、アスナさっ……そこ地面ですよ!?
    「あれ、スプレーアートって地面にも描くんじゃないの?任務で路地裏に入った時とか、けっこう見かけたけど」
    ……あ、あーーーーーーー……?
    「ハハハ。してやられたみたいだねえ」
    「た、確かに、路上で描く時はそういうのもあるけど!あたしたち、今回無理やり許可取ってて、このキャンバスの分だけ――」
    いや、大丈夫だよマキちゃん。これで行こう。
    「えええええ!?!??」
    真面目にちょっと目から鱗だし。ミドリちゃんが言ってた"見る人の視線が動くと空間の広さを感じてくれる"って、まさにこういうことじゃない?今までにないくらい絵が広くなったのは事実だと思う。
    「そ、それは……そうかもしれないけど」
    だって"どこに描いてもいいの?"って聞かれて"はい"って返した以上後からやっぱりダメとは言えないでしょ!!!もし怒られる時は僕が代表して怒られます!!!!
    「わ、わあ……」
    『今、横から覗いてきたヒビキがそれを聞いて拍手してますよ』
    「……? よくわかんないけど、このまま描いちゃっていいの?」
    もちろんです先輩。というか僕も加勢します。
    「やったー!一緒に頑張ろうね!」

  • 173二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:35:18

    がんばれカガリちゃん
    色々と頑張れ

  • 174二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 07:30:14

    これでスランプ抜けれると良いんだが

  • 175二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 17:20:03

    なんとかなれー!

  • 176二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 21:58:41

    巻き返せるかも?

  • 177二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 07:16:34

    保守

  • 178二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 12:12:16

    皆がんばれー

  • 179佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/07(金) 18:50:23

    ……なんか、ここの地面、かなり描きにくくない?色が撥ね返されるっていうか……
    「えー、そうかな?私は楽しいよ?」
    「舗装用のアスファルトにスプレー吹き付ける想定なんかされてないからな。そう言ってくれると新素材開発部としては鼻が高い。失って初めて気付くって恋愛みたいだね」
    「それはどうでもいいんだけどさー。とりあえず空色広げてるけど、ここからどうするの?」
    うーん。黄色差して緑っぽくしよっか、ちょうどキャンバスのほうの花畑の地面みたいに。
    「あっ、他にも描いてほしいものあるの?アスナに任せて!」
    頼りになります。そうだな……せっかくだしお花も描こうかな!さっき沢山やったので、隣で描き方教えますね!
    「えへへっ、カガリも頼りになるね!」
    よし、それが一区切り付いたら……えーっと、長さ測れるものってありましたっけ。地面の今使ってる範囲って全部で横にどれくらいなのかなって。
    『キャンバスの横幅が12mですし、それと同じでは?』
    そうじゃん。コトリさんありがとう。
    「え、これ以上なんかすることあったっけ?」
    することっていうか。思い返すと、これってそもそもメッセージだったじゃん? だったら1~2行くらい文章を添えてみてもいいのかなって。まあ、地面の都合であんまり輪郭が曖昧なものは描けなくて、紙で遮りながら無理やり濃い輪郭作る方法だと、角ばった文字くらいしか無理っていう事情も……
    「ふーん? まあいいや」

  • 180佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/07(金) 19:14:57

    ……あ、あれ?次どこ描けばいいんだっけ?
    「こっちは終わった」
    「お花いっぱい描けたー!これって明日来ても残ってるかな?」
    「うーん、どうだろう。ユウカ怒るかな……あ、こっちも今終わったよ!」
    ありがと。そうだ、ちょっとこの缶出なくなってきたから、補充――
    『あの、ちょっと失礼しますカガリさん。……傍から見てて思ったのですが、もしかして、完成したのでは?』

    「『「「…………………」」』」

    これ、完成してるかもしれない。
    「ハア!?」
    「えーーーーー!!!終わり方ぬるっとしすぎ!!!!」
    だって、これ以上描き足すって考えたら新しい要素入れるしかないし……それはしないって決めたから、つまりこれは、完成……
    「じゃあさじゃあさ、みんなでこっち側から見てみない?そしたらわかるかも!」

    「『「「…………………」」』」

    「あ、けっこう纏まってるんじゃない?」
    「うむ。見てても忘れてる作業とか特に思いつかないな」
    『いい感じだと思います。あとはさっき仰っていたように、歯車に赤い目を入れれば』
    うわーーーー!!!!完成だああああああああああ!!!!!
    「やったーーーー!!!」

    作品の出来映え

    迫力点/79p
    印象点/60p
    考察点/76p +?
    (芸術:視覚は15→25まで成長した)

  • 181佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/06/07(金) 19:27:28

    ――よし。どうですか、こんな感じで。

    『おおっ。一気に引き締まったというか、印象が変わりましたね。言葉通りに画竜点睛という感じがします』

    「ふう。長いようで短いようで……思ったより長かったかも。3~4時間くらい、ずっと誰かしらは動いてたし……そうだ、写真撮っちゃお」

    ごめんマキちゃん、待って。まだ描くところ有りそうな気がしてきた。

    パシャ「よーーーし!なんか変なこと言ってる人いるけど今日はもう解散しよっか、みんなお疲れさまー!」

    いっっっ……いやいや、ちょっとだけだよ。ヒマリさんの隣にも剣描いたほうが良いかな~って思ってたの思い出したっていうか。

    「自分がさっき言ってたこと完全に忘れてるな君。新しい要素入れないって言ってたろ」

    あああ新しいっていうか、思い出しただけです!!これ以外は何も……何も思い付いてないわけではない、けど!!!まあ、それは――

    『光よ!!!!!!!!!!!』ギンッッッッッ

    うわああああああまぶしい!!!!!!!!!!

    「アスナ先輩!カガリのことどっか適当なところ連れて行って!!」

    「オッケーだよ!アスナちゃんにお任せ!」ガシッ

    「おー、じゃあな佐藤カガリ、ちゃんと手は洗うこと」

    へぇっ!?ちょっ、ま、早っ……ああああああぁぁぁぁ――




    ────────────────────

    (翌日のミレニアムでの様子を決定します)

    (各項目ごとに規定値以下の目を出したダイスが計上され、数が多いほど高い反響が得られます)


    ・話題の大きさ dice5d100=34 78 27 64 80 (283) 規定値79

    ・アート的観点 dice5d100=71 47 38 93 96 (345) 規定値60

    ・背景への関心 dice5d100=29 86 8 63 96 (282) 規定値76


    ・?????? dice1d100=70 (70) 規定値96

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