- 1二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:25:24
- 2二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:28:54
1663兆2928億5903万8850円の借金を抱えた先生
- 3二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:33:37
両津「えっ!?なんですって!!(両津の大声で葛飾署が吹っ飛ぶアレ)」
屯田署長「両津くん、突然だが君には学園都市キヴォトスに転属してもらう事になった」
大原部長「何でも向こうの治安改善に日本警察から人員を派遣してほしいとの事でな。そこでお前に白羽の矢が立ったというわけだ」
両津「そんな急すぎますよ!!」
大原部長「大丈夫だ、お前ならどこへ行ってもやっていける」
屯田署長「既に君の荷造りは我々の方で準備済みだ。と、いうわけで連れて行ってくれ」
警官たち「「はっ!了解しました!」」
両津「そんな~!!署長~部長~お慈悲を~!!」
屯田署長「これでしばらくの間静かになるな」
大原部長「まったくです」 - 4二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:47:14
とりあえず導入SS投下してみました
この後は各々ご自由に、という事で - 5二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:04:24
ゲーム開発部にはサボり場とマネージャーを兼ねて入り浸りそう
この場合先生は別にいるんだよな? - 6二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:08:09
- 7二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:08:25
c &cの一人を特殊刑事課にスカウトしたい聞いたトキは尊敬するネル先輩をいけに…推薦することにした。
- 8二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:10:08
- 9二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:12:26
- 10二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:13:35
両さん子供は沢山遊んで色んなことを学べ!的な主義だったと思うから学園≒国みたいなこの都市の現状に複雑そうな気はする
でもロボとかの人権?は無視すると思われる - 11二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:14:34
- 12二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:14:36
エンジニア部とゲ開あるミレニアムに入り浸ってそうなんだよなあ
- 13二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:18:12
- 14二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:42:45
ノノミの激安四万円、アビドスand先生and、両さん、アンド便利屋
ノノミ「皆さーん、ちゃんとついてきてくださいー」
ホシノ「ノノミ駅から歩き続けて12時間立つんだから休もうよ」
アル「いつになったら宿につくのよ、普通に乗り物使いましょうよ」
ノノミ「お金がかかるからダメです、それよりも着きました!!」
先生「ここってただの線路だよ、ノノミ」
ノノミ「そうですよ、それがどうかしたんですか?」
セリカ「線路で何をするか聞いてるんですよ、ノノミ先輩」
ノノミ「そんなことは置いといて、貨物列車が来ますよ」
シロコ「ん、貨物列車?」
ムツキ「貨物列車で何をすると思う、カヨコちゃん」
カヨコ「まさか」
ノノミ「今です、飛び乗って、ください」
両津「これにか!」
ノノミ「そうです!早く!」
アヤネ「無理ですよ、こんなの!」
ノノミ「無理でもやる!」
ハルカ「ハルカ行きます!」
アル「ハルカ!仕方ないわね、行くわよ!」
カヨコ「行くの?」
ムツキ「行くしかないでしょ」 - 15二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:44:26
- 16二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:45:14
このレスは削除されています
- 17二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 21:44:49
ノノミ「さあ今です!皆さん、真下の川に飛び込んで!」
先生"飛び込むって!?高さ数十メートルはあるんだけど!"
ノノミ「いいから早く!行きますよー!」
先生"うわー!?"
セリカ「ちょ、先生!? ノノミー!?」
シロコ「ん!私たちも続く!」
ホシノ「シロコちゃんまで!? ああもう、しょうがないなぁ!」
ムツキ「ひゃっほー!アルちゃん、いっくよー!」
アル「ななな、なんですってぇー!?」
ハルカ「あ、アルさまぁああああ!!」
(どぼどぼバッシャーン!!)
ノノミ「全員ついてきてますかー?」
両津「おい!アヤネとセリカがいないぞ!」
カヨコ「飛び込めなかったんだね……無理もない」
ノノミ「これで二人分の宿泊費が浮いた、と……」
先生"ノノミがどんどん冷徹になってる……"
ホシノ「うへ~、ノノミちゃん後でお話ね」
- 18二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 09:24:32
保守
- 19二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 12:09:26
ノノミ「みんなここが宿ですよ」
ホシノ「うへぇー、オンボロすぎるよー」
カヨコ「廃墟の方がまだマシだよ」
ノノミ「交渉して素泊まり一人100円にしてもらいました」
アル「一人百円だから、今いる人数で」
ハルカ「900円ですよ、アル様」
ムツキ「小学生のお小遣い以下じゃん」
ノノミ「相部屋なるけど我慢してください」
シロコ「ん。それぐらい我慢する」
ホシノ「こんちわー」
シロコ「ん、お邪魔する」
「………」「…」「」
ホシノ「私達の部屋はなんか暗くて怖すぎるよー…来てみてよわ、先生」
先生「奇遇だねわ、ホシノの別な怖さがあるんですよ……」
「トリニティのブタどもめ………いつか殺してやる………」
「うおおお!イライラする世の中で、ゲヘナをあっと言わせてやるぜ〜」
「もう〜だめだ〜〜死ぬ〜〜」
ホシノ「うへぇ」
ムツキ「こっちなんか、他の所も酷いよ」
「ぺろろ様ー」
「「「ぺろろ様」」」
「あー偉大なるぺろろ様に生け贄を〜」
アル「なんですって〜」いつもの顔
- 20二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:13:26
両津「ちくしょう部長と署長め。わしを便利屋か何かとでも勘違いしてるんじゃないか?」
(まもなく~学園都市キヴォトス~キヴォトス~)
(お降りの際はお忘れ物のなきようご注意ください…)
両津「おっやっと到着か。さて、と…」
dice1d4=4 (4)
1.特に何事もなく目的の職場に到着
2.着いて早々駅前の揉め事(スケバン同士の喧嘩)に巻き込まれる
3.腹が減ってはなんとやらだ!
4.「お疲れ様です。日本から来た警察官の方ですね?」
- 21二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:20:43
- 22二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:28:09
リン「リンちゃん、ですか…」
両津「どうした?何か気になる事でもあったか?」
リン「いえ、お気になさらず。…先生といい、何故私は『ちゃん』付けで呼ばれるのでしょう(ボソッ)」
リン「失礼しました。私の事ですが、私は普段連邦生徒会にて生徒会長の代行を担っております」
両津「そのレンポーセイトカイというのは?」
リン「平たく言ってしまえば、このキヴォトスを管理・運営する為の組織です。都市の全行政を担い、11の部署で主な業務を扱う『行政委員会』と取りまとめ役である『統括室』で成り立っています」
両津「ほ、ほう…そうなのか(ヤバい、何言ってるのか全然分からん)」
リン「要は貴方の国で言う所の政府機関のようなものだと思っていただければ問題ありません。質問は以上でよろしいですか?」
両津「あ、ああ。もう十分だ」
(その後、送迎車は特にトラブルもなく目的地であるシャーレ前の派出所まで到着した)
- 23二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:29:10
とりあえずもうちょい発展させるべく導入SSを追加してみました
- 24二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:30:05
先生はどうするの?🎲でも振って決める?
- 25二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:33:05
- 26二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:34:39
- 27二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:36:07
- 28二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:47:05
- 29二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:48:31
- 30二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 20:49:12
一方その頃、シャーレの先生は…
dice1d4=4 (4)
1.「今日も仕事、明日も仕事、明後日も仕事…」
2.「そういえば今日は外国から誰かが来るとか言ってたっけ」
3.既に準備万端、派出所前で顔合わせの態勢を整えてる
4.急な仕事が入ってしまい、顔合わせそっちのけで奔走中
- 31二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:03:18
(派出所に無事到着した両さんとリン。そこで待っていたのは…)
??「お疲れ様ですー、行政官」
リン「お疲れ様です。貴女はヴァルキューレの…」
フブキ「どーも、生活安全局のフブキです。そちらが例の警官さんですか?」
両津「ああ。初めまして、になるな。日本の葛飾署から来た、両津勘吉だ。お前さんは?」
フブキ「ヴァルキューレ警察学校、生活安全局所属の合歓垣フブキだよ。よろしくね、日本のお巡りさん」
両津「バルキュ……?セイカツアンゼン?」
リン「こちらで一般的な治安維持を担っている学校です。まあ、各学校の自治権等の都合もある為そこまで強権的ではありませんが」
両津「成る程、複雑な事情ってやつだな!」
フブキ「うんうん、そんな感じの認識であってるよ」
- 32二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:06:52
ようするに地域課だし下部組織として生活安全局が実在するので、キリノとフブキは両津の同僚ともいえる
- 33二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:08:58
とりあえずカイザーは両さんの被害者になって一緒に借金を負うことになる
- 34二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:11:00
リン「それで何故貴女がここに?確かシャーレの先生と今日の当番の子がこちらで顔合わせの為待っている筈ですが」
フブキ「あ、そうそうそれそれ。いやー実はついさっき先生から急な連絡が入っちゃって」
リン「連絡、とは?」
フブキ「何でも待ち合わせ中に近所でスケバン達がドンパチし始めてるって通報があってね。それでその話を聞きつけた先生とキリノが止めに行っちゃったんだよ。ちなみに私はその伝言要員で呼ばれただけ」
両津「なんだと!? 大変じゃないか!」
リン「はぁ…先生、貴方と言う人はまた…」
両津「こうしちゃおれんな。おいフブキ、その通報とやらがあった場所はどの辺りだ?」
フブキ「えっと、確かそこの路地裏の奥だった筈。でも多分、今から行っても――」
両津「路地裏だな。よし!」
フブキ「あっちょっと! …行っちゃった」
リン「はぁ。…我々も同行しましょう、何かあったら一大事ですので」
- 35二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:26:18
(一方、路地裏の奥)
スケバンA「畜生、ヴァルキューレの犬コロめ!」
スケバンB「放せ、放せよ!」
キリノ「誰が犬コロですか!まったく、真昼間から撃ち合いなんて危ないじゃないですか!」
先生”いや、いつどんな時でもダメだと思うよ?”
(タッタッタッ…)
両津「いたぞ、あそこか! …って何だ、もう終わってるじゃないか」
フブキ「ぜえ、ぜえ…足速いよ、両津さん」
リン「話には聞いていましたが、ここまでとは…」
先生”あ。フブキ、リンちゃん。それにあなたは…?”
リン「誰がリンちゃんですか。先生、貴方にはシャーレの前で待ってて下さるようお願いした筈ですが?」
先生”いやぁ…すぐ近くでこの子たちが危ない事しようとしてるって聞いて、つい”
両津「どうやら見たところ、既に片付いてるようだな。これはお前さん達がやったのか?」
キリノ「は、はい! 先生の指示のおかげで、速やかに片付きました!」
先生”私は大した事はしていないよ。それで、あなたは――”
(その時!隠れていたスケバンの一人が不意打ちを仕掛けてきた!」
スケバンC「仲間の仇だ!喰らえ!!」
- 36二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:27:37
- 37二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:35:25
キリノ「ッ!?まだ生き残りが!」
先生”リンちゃん、危ない!」
リン「――ッ!?」
両津「でえい!!(隠れてたスケバン目掛け、地面に落ちてた空き缶を投擲)」
スケバンC「うわっ!?(勢いよく飛んできた空き缶に思わず怯む)」
両津「子どもがそんなモン人に向けるんじゃあない!!(その隙に接近&地面に投げ飛ばす)」
スケバンC「う、うわぁあああ!?」
両津「まったく、危ない奴め! サバゲー以外でエアガンを人に向けちゃいかんと教わらなかったのか!」
フブキ「エ、エアガン?サバゲー…?」
キリノ「は、早い…!それに、なんて鮮やかな制圧術…!」
先生”リンちゃん、もしかしてあの人が?”
リン「はい、先生」
リン「あの人こそ、日本警察の切り札にして最終兵器――その名を両津勘吉。葛飾署より派遣されてきた、キヴォトス治安改善計画の協力者です」
とりあえずここまで
ここから先は各学園の面々と絡ませていくもよし、先生とつるんでバカやらせるもよし
あるいはカイザーみたいな悪徳企業と手を組んだり(そして最終的に破滅したり)、他こち亀メンバーを連れてくるもよし、と
クロス範囲内で自由にやっていければと思います
- 38二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:36:31
- 39二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 09:29:36
保守は
- 40二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 16:19:40
ノノミ「部屋を変えたい?」
先生「流石あの部屋では寝られないというかね」
両津「いたくもないぞ」
アル「なんとかすることできないのかしら」
ノノミ「ギヴォトスの銃撃戦の危ない毎日を過ごしてるんですから、これぐらい我慢してください」
アル「それとこれとは危ないベクトルが違うじゃない!」.
ムツキ「ノノミちゃんなんとかならないの?」
ノノミ「仕方ないですね、これをどうぞ」
カヨコ「これは?」
ノノミ「一人部屋に泊まるオプションです、自腹でお願いします」
ハルカ「アル様ここはお金出しましょう」
アル「そうするしかないわね」
両津「宴会だ!痛!」
「ここに何かあるぞ」
先生「これ鏡だ」
ノノミ「鏡のおかげでまるで大きな宴会場にいる気分になれましたか!」
ホシノ「隣に自分がいるなんてなんか不気味だね、」
シロコ「このジュース、味が薄い」
先生「酒もだ」
ノノミ「お酒はかなりの水割り、ジュースは果実を数滴と砂糖をいれただけのものですけど我慢してください」
カヨコ「それってジュースじゃないでしょ」
- 41二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 18:03:24
両さんは金稼ぎの才能もあるけど借金の才能も凄まじいので、手を組んだときがカイザーの破滅のカウントダウンだな
- 42二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 19:32:30
過去に行った金儲けの数々からトリニティ学園上層部にもその悪名が知れ渡ってる両さん概念
セイア「ナギサ、君やたらあの両津勘吉とかいう警官を警戒してるみたいだけど何かあったのかい?」
ナギサ「…セイアさんは聞いた事ありませんか?『謎のフィクサーR』という人物の名を」
セイア「噂程度に、だけどね。何でも時々ふらりと現れては新規事業を立ち上げ、急激に成長・拡大させまくった挙句市場を引っ掻き回すだけ引っ掻き回して株主や経営者を阿鼻叫喚の渦に叩き落とすとか」
ナギサ「その度に市場は荒れ、経営者と株主は慟哭し、酷い時には自らの資産や会社を手放す羽目になった者も少なくないといいます」
セイア「だがあれは噂話の類だろう?それこそマネーゲームの一環として仕組まれただけの都市伝説だとか」
ナギサ「…もしも、本当だったとしたら?」
セイア「両津巡査長が、まさしくそのフィクサーRだと?ははは、いくら何でも冗談に過ぎ」
ナギサ「ちなみにですが。そのフィクサーRの特徴は『ゴリラに似た顔』と『Mの字めいた太眉』だそうです。あと警察官の制服も着ていたとか」
セイア「…マジ?」 - 43二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:15:34
ベアオバvs特殊刑事課
- 44二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:23:03
- 45二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:41:23
一応来ようと思えば誰でも来れる感じです
ちなみに今考えてるネタだと大体こんな感じ
・部長&中川&麗子達派出所トリオがやってくるパターン:両さんの様子を見にやってきた。だけど駅前の抗争に巻き込まれて…?
・本田がやってくるパターン:色々あって本田の協力が必要になり、両さんに無理やり呼び出されるパターン
・日暮が迷い込んでたパターン:なんか気づいたらキヴォトス内にいた。晄輪大祭をオリンピックだと勘違いして色々騒動に
・御所河原組がやってくるパターン:シノギ拡大の為カイザーに招かれる形でやってきてた。が、両さんと出くわしドタバタ騒ぎに…
夏春都が来るパターンだと超神田寿司のキヴォトス支店を出す視察に、とかでしょうか
- 46二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 00:28:31
- 47二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 09:01:25
保守!?
- 48二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 09:12:32
- 49二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:24:08
何がひどいって、特殊刑事たち見た目はあんなだが中身は(個々人ごとに差はあれど)エリート刑事らしい正義感の持ち主なのよな
なので当然ベアおばの悪事にも義憤するしアリウスの子たちを救う為に全力にもなる
ただし絵面は絶望的なまでに変態だ
- 50二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 20:02:03
ホシノ「ノノミちゃんオプションでジュース、どうにかならないかな?」
先生「お酒もなんとかならない」
ノノミ「無理だよ」
両津「そこどうにかできないのか?」
ノノミ「無理ですよ、それよりもご飯です!」
アル「(食べ物はマシよね)」
ハルカ「アル様この刺身見てください」
アル「薄!」
ムツキ「うわ!透けて見えてる!」
カヨコ「刺身なんでまだいいよ、アワビなんて絵だし」
シロコ「…」
ホシノ「どうしたのシロコちゃん」
シロコ「味噌汁が残り汁程度もない」
両津「風呂でも行って気分上げないか?」
シロコ「ん、すぐ風呂に行く!」
先生「すぐ行こう」
ハルカ「アル様風呂って普通の風呂なんでしょうか」
アル「あの料理と部屋の銭湯だし期待なんかできないわね」
カヨコ「あんな旅館だし、水風呂じゃない」
ハルカ「もしかして、雨水の水風呂じゃ」
アル「さすがにそれは、あれムツキは」
ムツキ「アルちゃんこっち早く来て、ハシゴの所だよ」
アル「すごくいい風呂じゃない!」
ハルカ「ようやくまともな所ですね、アル様」
カヨコ「すぐにお風呂に入ろう皆んな」
- 51二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 23:42:06
なんか変な発明品作って両津に試しに来た江崎教授とエンジニア部とかヒマリを交えてトンチキイベント発生とか
ありそう……
そうえばこの人タイムマシーン作れるんだよな……形はともかく - 52二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 23:51:43
その老婆と出会ったのは、本当にただの偶然だった。
正義実現委員会との打ち合わせの為に訪れたトリニティ総合学園。
未だ向けられる周囲からの冷たい視線を無視し、いつも通り来賓用の部屋に招かれる。
ただ、いつもと違っていたのは。室内に先客がいたという事。
???「――その恰好。あんたが話に聞くゲヘナ学園ってとこの子かい?」
夏春都、と名乗ったその老婆はキヴォトスの外から来た存在で、今まで見てきた中で一番年嵩の見た目をしていた。
それこそ、シャーレの先生よりもずっとずっと。
夏春都「あたしは日本で寿司屋をやっていてね。今日はここの学区内での出店を相談しに来てたのさ」
夏春都「とはいえ、別にここで店を出したいってわけでもない。他に良さそうな場所があればそっちに出すし、今日はあくまで視察程度に来た感じさ」
夏春都「『あなた一人で大丈夫?』だって? 何、心配はいらないよ。こういう時の為に腕っぷしの優れた男手を雇っているからね、おかげで道中無事に来れたさ」
それに荒事や修羅場に関しては昔それなりにくぐってきたからね、と。
夏春都はどこか懐かしむように遠くを見つめた。
夏春都「おっと。どうやらお呼び出しのようだ。話の途中で済まないが、失礼させてもらうよ」
構わない、と私は言い、老婆は部屋を出ようとする。
その直前、老婆はこちらへ振り返るとこう問いかけた。
夏春都「そういえば、お嬢ちゃんの名前をまだ聞いてなかったね。なんて言うんだい?」
ヒナ「――ヒナ。空崎ヒナ、ゲヘナ学園で風紀委員長を務めている者よ」
夏春都「そうかい。……良い名だね。未来に向かって羽ばたいていく、そんな可能性を感じさせる名前だ」
夏春都「あたしは擬宝珠夏春都。もしもこの先、無事に支店を出す事ができたら寄っておくれ。自慢の寿司を出してあげるよ」
そう言うと、今度こそ夏春都は部屋を出ていった。
その後、彼女との約束が果たされたのかどうか。それはあえての秘密にしておく。 - 53二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 23:55:21
秘密かー
でもシャーレ前派出所でたまたま両津が握った寿司を先生と一緒に食べることはあるかもしれない - 54二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 23:55:34
- 55二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 07:46:11
保守
- 56二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 07:57:55
両津はゲーム会社とくんでゲーム作ったりしてるからゲーム開発部にだめだしはする
ゲームの生き字引で詳細にいうのでゲーム開発部も受け入れる - 57二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 12:12:41
アコ「カヨコさん!」
カヨコ「アコ!」
ヒナ「あら、便利屋じゃない」
アル「ヒナ!」
「貴方達もボロ旅館に止まってたの」
ヒナ「旅館、ボロくなんかないわよ」
アル「どう考えてもあの旅館は」
ハルカ「あの、アル様ちょっといいですか」
アル「何、ハルカ?」
ハルカ「ここって別の旅館の温泉じゃないですか」
ムツキ「確かにそうかも、あの旅館なのにここは豪華すぎるし」
カヨコ「こんなの盗み湯じゃん」
ボロ旅館
ホシノ「先生に両さんコレどうにかならないの?」
先生「四万円の旅行なら仕方なくはないって、シロコは?」
ホシノ「シロコちゃんなら」
「悪魔が!」「ゴミどもが!」
シロコ「ぐー」
両津「なんであの部屋だ、ねらるんだ」
数十分後
先生「いいのかな」
両津「いいんだよ」
ホシノ「ノノミちゃん達以外でこっそり食事してもバレなきゃいいんだよ、先生」
ノノミ「皆さーん」
「まさか、三人で食事なんかに」
先生「行ってないよ、ノノミ!」
両津「わし達寝付けなくて、外を歩いてだけだ」
- 58二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 12:25:27
- 59二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 20:04:05
保守なか
- 60二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 21:57:12
先生”うっま!この寿司、無茶苦茶旨いよ両さん!”
両さん「がはは、そうだろそうだろ!」
ユウカ「まさか両津さんにこんな才能があったなんて…」
両さん「日本にいた頃寿司屋で住み込み勤務しててな。おかげで大抵のネタは捌けるようになったもんだ」
先生”へえー……って、ちょっと待って。確か日本の公務員って基本的に副業禁止じゃなかったっけ?”
両さん「心配するな!寿司屋の方は『浅草一郎』名義で働いてる事になっている! 戸籍だってバッチリ二人分確保済みだ!」
ユウカ「それ二重戸籍って犯罪じゃない!」
先生とユウカ(当番)に寿司の差し入れをする両さん概念
こんな感じで多分キリノやフブキ、カンナ達にも振舞ってる - 61二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 22:58:24
江崎「唐突だがタイムマシーンの登場だ!」
両津「うおっ!いきなりなんだ!」
江崎「いやあ、実はこちらの学園のエンジニア部とは浅からぬ付き合いがあってだな」
ウタハ「何でも以前江崎教授はタイムマシンをお作りになられたとの事じゃないか。それを聞いて我々も発奮してね、負けていられないとエンジニア部の総力を結集して作り上げたのだよ」
両津「作り上げたって、おいまさか」
江崎・ウタハ「「ふっふっふ……」」
(二人の背後にあった幕が引き剝がされる)
江崎・ウタハ「「これがミレニアム謹製タイムマシンだ!!」」
(なおデザインは画像のものを模したものとする)
両津「なんでまたガラポン型なんだよ!!」
江崎「仕方なかろう。タイムトラベルには回転が重要なんだから」
ウタハ「それに色々試した結果、この形が一番効率的で確実だと分かってね。というわけで、早速乗ってみてくれ両さん」
両津「ちょっと待て!まだ乗るとは言って……うわーっ!!?」
この後、タイムスリップ先で過去のアビドス生に出くわしたりカイザー相手に大立ち回りをかます羽目になるのだが
それはまた別のお話である
- 62二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 06:21:35
各校の危険廃墟にも一人でいって帰ってきそう
- 63二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 13:41:18
新作ゲームのネタ探しの為、再び廃墟を訪れる事となったゲーム開発部&先生&両さん
モモイ「うわっ!巡回中の戦闘ロボットが!」
両さん「よし、任せろ!(ドギュドギュドガガガ)」
先生"瓦礫でふさがってて先に進めない…”
両さん「なあに任せておけ。ふんっ!!(馬鹿力で瓦礫撤去)」
ミドリ「この先へ行きたいけど階段が崩れてる…。迂回するしかなさそうだね」
両さん「何だこれくらい。ここをこうして登って…っと。ほら、ロープを下ろしてやるからさっさと上がってこい!」
モモイ「…先生。あの人、何者なの?」
先生”分からない…。けどカヤが言ってた超人云々って、ああいう人の事を言うのかもしれない”
大体両さんがいれば解決できそうな感
- 64二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 19:56:29
保守
- 65二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:51:54
ユウカ「先生!また無駄遣いしたんですか!?」
先生”や、やあユウカ。おはよう、今日も元気そうで何よりだね“
ユウカ「あからさまに誤魔化さないでください!まったく、何度言っても懲りないんですから…」
両津「なんだなんだ、朝っぱらからどうした?」
先生”あ!両さん助けて!“
ユウカ「こら!なんですか、人を鬼か何かみたいに!」
両津「まあまあ落ち着け。一体何があったんだユウカ?」
ユウカ「別にどうもしません。また先生がおもちゃを衝動買いしたんです。給料日までまだ二週間以上あるっていうのに…(ぶつぶつ)」
先生”仕方ないんだよ、ユウカ。大人にとってロボットのおもちゃは生活必需品なんだから“
ユウカ「どう考えてもそんな大げさな話じゃないでしょう!大体、ついこの前も同じやつ買ったばっかじゃないですか!」
先生”それは違うよユウカ。この前買ったのはアルティメットスーパーデラックスモデル、今日買ってきたのはハイパースペシャルオリジンモデルだから。全然違うよ“
ユウカ「どっちも同じです!!両津さんも何とか言ってやってください!」
両津「そう言われてもなぁ(わしも似たような事を日常的にやらかしてるから責めづらい…)」 - 66二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:52:39
(そこでふと、机の上にある買ってきたおもちゃに視線が行く)
両津「ん?こ、このおもちゃは…!?」
先生”両さん?“
ユウカ「なんですか?まさか両津さんまで欲しいだなんて言い出しませんよね」
両津「この見た目、この輝き、そしてこの刻印…!ま、間違いない!こいつはあの『カイテンジャー』のロボットじゃないか!!」
ユウカ「へ?」
先生“両さん、このおもちゃを知ってるの?”
両津「知ってるも何も!何年か前、日本の特撮界隈に彗星のように現れたと思ったら瞬く間に消えていった伝説の作品だ!」
ユウカ「で、伝説?こんな、子ども向けのおもちゃが?」
両津「馬鹿、子ども向けと侮るんじゃない!『無限回転寿司戦隊カイテンジャー』はな、当時の日本における特撮において革命的な超新星と謳われた名作だ!」
(そうして、両津は熱く語る)
(破天荒なキャラ設定と世界観、そして斬新な『正義と悪』の語り口により『カイテンジャー』は当時の日本特撮界隈に名を轟かせた事)
(その人気ぶりは特撮界隈に留まらず、日本、ひいては海外のサブカルチャーにまで影響を及ぼしかけた事)
(グッズは飛ぶように売れ、発売と同時に一日と持たず売り場から消え去る事も珍しくなかった事…)
- 67二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:53:03
両津「だが。そんな人気絶頂の只中にあって、『カイテンジャー』は突如その歴史に幕を下ろしてしまった…」
先生“何があったんです?”
両津「分からん。わしらが知っているのは、最終回放送を目前にして急遽放送中止が発表された事。そして同時に、販売されていた全てのグッズの店頭回収が行われたという事だ」
先生“ええ!?全てのグッズが!」
両津「そうだ。当然、テレビ局やスポンサー企業にも未曽有の猛抗議が寄せられた。かくいうわしもその一人として電凸しようとしたんだが、当時の寮仲間に必死で止められてな。おかげで断念せざるを得なかった」
ユウカ「当たり前です、そんなの」
両津「だがそれらの抗議はことごとく跳ねのけられ、とうとうカイテンジャー最終回は放送される事なく終わってしまった。グッズ類も既に販売済みだったモノ以外ほぼ全て回収されてな。おかげで今じゃ半ば幻の商品と化しつつある」
先生”幻って、流石にそれは大げさじゃ?“
両津「大げさなもんか!『カイテンジャー』グッズの価値は今でも上がりこそすれ、下がる事はほとんどない。最初期に発売されたロボットなんか、プレミアも付いたとはいえ中古でも数百万はするんだぞ!」
- 68二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:53:27
ユウカ「す、数百万!?うそでしょ、こんなおもちゃが!?」
両津「ちなみに完全新品だと一千万を超えるものもある」
先生“い、いっせんまん…?そ、それだけあったらエンジェル24のお弁当をどれだけ食べられるか…!”
ユウカ「先生、落ち着いてください!金額に反して希望がしょっぱいです!あと弁当一つ五百円だと仮定すると、単純計算で二万食くらいです!」
両津「律儀だなおい。まあとにかく、それだけとんでもないレアものだという事だ。しかしなぜこんなものがここに…まさか先生、おもちゃに関する伝手でも持っているのか!?」
先生”そんなのない…とは言わないけど。でも、これに関しては大した話じゃないよ。だって近場にあるデパートで売ってた商品だもの“
両津「そのデパートの場所は!?」
先生“ぐぇっ!お、落ち着いて両さん!”
ユウカ「ちょ、ちょっと!やめて、先生の首がしまっちゃう!」
両津「いいから早く答えろ!いや答えて下さい先生!!」
先生”わ、わかった!わかったから!D.U.区内商業エリア・ブロック10のデパートだよ!“
両津「商業エリアのブロック10だな、よし!(ドダダダッ)」
ユウカ「せ、先生!大丈夫ですか!?」
先生“な、なんとかね…。まさかあそこまで目の色変えてくるとは”
ユウカ「完全に血走ってましたよ…。両津さんって、おもちゃ狂いか何かだったんでしょうか?“
先生“それもまあ、あるっちゃあるんだろうけど”
ユウカ「けど?」
先生“…多分、あれは金の匂いを嗅ぎつけたとかそんな感じの反応じゃないかなぁ”
- 69二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:54:05
(それからおよそ三十分後)
両津「買ってきたぞー!(ドン!)」
ユウカ「ちょっと!?どれだけ買い漁ってきたのよ!」
先生“う、うわぁ…!カイテンジャーグッズがこんなに…!(キラキラ)」
ユウカ「せ、先生!誘惑に負けないでください!!」
両津「そうだ!それにこいつらは日本に帰った時フリマサイトで売り捌く為のものだ!迂闊に触って汚れでもついてもらったら困る!」
ユウカ「はあ!?何それ、好きで買ってきたんじゃないの!?」
両津「無論、好きだとも。今でも作品は愛しているしグッズも当時買い漁ったモノが部屋に山ほどある。だが、それはそれとして――金になる木に糸目をつけない理由もない!」
先生“やっぱり…”
ユウカ「呆れた…たかが転売の為だけに、こんなに買い漁ってきたわけ?」
両津「たかが、とは何だ!それにわしは欲しいモノを探している奴らの為に買ってきてやったんだ、感謝こそされすれ責められる理由はない!」
先生“言い切っちゃったよ、この人”
両津「こいつを売り捌いて大儲けだ!がはははは!!」
??「――残念ですが。それは無理な相談です、両津さん」
- 70二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:54:50
両津「何!誰だ!」
先生“君は――リンちゃん?どうしてここに”
リン「誰がリンちゃんですか、誰が。――いえ、それよりも。両津さん」
両津「な、何だ」
リン「聞き間違いであれば失礼しますが、今の発言はこの商品の山をキヴォトスの外へ持ち出すという認識でよろしいでしょうか?」
両津「あ、ああ。何だ、文句でもあるのか?」
リン「大ありです。ここに来られた日、お渡しした誓約書にはこう書かれていた筈です。『キヴォトス内で購入・取得したキヴォトス由来の物品は一切の例外なく外部への持ち出しを認めず、また固く禁止する』と」
両津「そ!…………そ、そんな文言、あったっけかな?(口笛ぴゅーぴゅー)」
リン「あります。何でしたら、こちらの端末よりご確認可能ですが」
両津「い、いやいや待て待て!何も銃火器やドローンを持ち出そうってわけじゃない!おもちゃだぞ!?それこそ、日本でも山ほど売られているのと同じようなものだ!」
リン「おもちゃであろうと何であろうと、例外は認められません」
両津「わ、わかった!じゃあ一つ、たったの一つでいい!バッグと言わず、ポケットに収まる程度のモノだ!それで文句は」
リン「あります。例外は認めません」
両津「じゃ、じゃあ郵便物扱いなら」
リン「ダメです」
両津「………………………ど、どうしても?」
リン「どうしても、です」
両津「(がっくりと項垂れる)」
- 71二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:55:26
先生“両さんが負けた…!”
ユウカ「無理もありませんよ。というか無理しかないです」
リン「購入行為、それ自体は咎めません。あくまでこれらの消費・活用はこのキヴォトス内でのみ完結させてください。…よろしいですね?」
両津「はい…」
先生“と、ところで。リンちゃんはどうしてここに?”
リン「だからリンちゃんでは…はあ。――私の要件は、決まり切っています」
(机の上にドン!と置かれる山のような書類)
先生“…あの。リン、ちゃん、さん?これは、一体”
リン「御覧の通り。先生が記入し、そして不備が見られた書類全部です。先生には大至急これらの修正および再提出を求めに来ました」
先生“修正って、これ全部?”
リン「当然です。言っておきますが、完了するまでシャーレから出られるとは思わないでください。それと、そちらの当番の方」
ユウカ「は、はい?」
リン「…ご迷惑をおかけして申し訳ございません。ですが、どうか先生のサポートをお手伝い頂きたい。何分、今日中に処理しなければならない書類が山積みでして」
ユウカ「え、あ、はい!連邦生徒会の方の頼みとあらば、承知致しました!――先生?(じろり)」
- 72二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:55:45
先生”ひっ!?“
ユウカ「私、いつも言ってましたよね。こういう大事な書類は、何度も確認を徹底するようにって…」
リン「私としても今回ばかりは少々腹に据えかねております。…先生?じっくりしっかり、『お付き合い』下さいね?」
先生“た、助けて両さ――”
(先生の視線の先で、真っ白に燃え尽きた両さんが座っている“
先生“両さぁああああん!!!”
リン「時間を無駄にしてる暇はありませんよ、先生」
ユウカ「泣きついてる余裕があるなら一刻も早く、一枚でも多く片づけましょうねー」
先生“うぁあああ――なんで――!?”
…この時。誰もまだ知る由もなかった。
両さんが買いに買い漁ったカイテンジャーグッズ、それがまさかあんな騒ぎの引き金になろうとは。
そして三人は知らない。
両津勘吉という男が、この程度のしくじりで折れるような男などではなかったという事を。
両津「…………(ぎらり)」
- 73二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:57:47
連投失礼しました
ここまで両さんのカッコいい&頼れる姿しか書いてこなかったので、ここらで一つアレな所も見せようと書いてみた中編SS
一応ここまでが前編で、後編はまた明日以降に上げます - 74二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:59:53
乙
やっぱ抜け道探すつもりなんだな - 75二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:00:46
まあ『あの』両さんが一度壁にぶち当たったくらいで諦めるような性格だったら、部長も苦労しないよねと
- 76二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 07:46:48
保守
- 77二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 17:28:41
上げ
- 78二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 20:53:00
保守
- 79二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:48:09
>>72の続き上げます
- 80二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:48:32
両津「……(ずーん)」
キリノ「お疲れ様です!中務キリノ・合歓垣フブキ両名、パトロールより帰還しました!」
フブキ「ただいまー」
両津「…おう、お疲れさん」
フブキ(ちょっと、何があったのさ?あんな凹んでる両さんなんて初めて見たんだけど)
キリノ(わ、私にもわかりません。私が出勤してきた時には既にあの有り様でして…)
フブキ(先生も七神行政官に絞られたとかでヘロヘロになってたし…。何なの、今日は厄日か何かなわけ?)
キリノ(わ、私!直接聞いてきます!)
フブキ(あ、ちょっと!?)
両津「ちくしょうリンちゃんめ…ちょっとくらい目こぼししてくれたっていいじゃねえか…」
キリノ「あの!両津巡査長!」
両津「あん?なんだキリノ、わしは今落ち込むので忙しいんだが?」
キリノ「い、いえその。今日はずいぶんお元気なさそうに見えたので…何かあったのでしょうか?」
両津「別に大した事じゃない。せっかく見つけた金儲けの種がパアになっただけだ」
キリノ「か、金儲け?」
フブキ「なになに、両さん一獲千金の裏技でも見つけたの?」
両津「裏技…裏技、か。ははっ、そんな手段でもあればよかったんだがな」
キリノ「両津巡査長、目が死んでます…」
フブキ「いや本当に何があったのさ?私たちでよければ話、聞くよ?」
両津「…実はな」 - 81二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:49:01
(両津はカイテンジャーグッズに関する諸々について説明した)
キリノ「はあ…それで、落ち込んでいたのですね」
フブキ「ていうかキヴォトスの物ってそんな扱いになってたんだ。今初めて知った」
両津「初めてって、お前らキヴォトスの外に出た事なかったのか?海外旅行とか、そうでなくても都市郊外に出るとかでだな」
フブキ「いやーないね。生徒って立場もあるけど、基本的にキヴォトスの外へ出る当ても必要性もなかったもん」
キリノ「ほとんどの生徒は卒業と同時にようやくキヴォトスの外へ出る人の方が多いのではないでしょうか。少なくとも、私もフブキもキヴォトス外で出た覚えは一度もありません」
両津「そ、そうだったのか…。まあいい、今はそれよりこのカイテンジャーグッズの山だ」
フブキ「さっきから気になってたけど、そのどっちゃり積んであるのって両さんの私物だったんだ」
キリノ「その、両津巡査長。あまり仕事場である派出所に私物を持ち込むのは…」
両津「分かってるよキリノ、仕事が終わったらちゃんとわしの宿泊先に持って帰るって。しかし本当にどうしたもんか。…いっそヘルメット団の連中に声掛けして、こっそり密輸でもしてみるか?(ボソッ)」
キリノ「い、今警官として聞き捨てならない発言が聞こえたのですが!?」
フブキ「両さんならやりかねない、というか間違いなくやりそうなのが怖いね」
両津「冗談だ冗談!(まあ、半分くらい本音ではあったが)」
フブキ「でもま、どうしようもないでしょ。分裂しようがバラバラに解体しようが、結局キヴォトスで調達された素材でできてる限り、絶対街の外へは出せないんだから」
両津「そこなんだよなぁ……ん?待てよ、『キヴォトスで調達された素材』?」
キリノ「両津巡査長?」
両津「(ガタッ)すまんキリノ、フブキ!わしは急用ができたので今日は早退させてもらう!後はよろしく任せたぞ!」
フブキ「は、え、ちょっと!?」
キリノ「え、えええ!?」
両津「ふははは!やっぱりわしは天才だァ!!(あっという間に立ち去っていく両津)」
キリノ「ど、どうしちゃったんでしょう両津巡査長」
フブキ「さあ…。でもなんか嫌な予感がする…」
- 82二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:49:43
(その日から、両津の奇行は始まった)
(勤務時間が終わり、派出所を後にすると足早でどこかに出かけ)
(翌日には眠たげな様子で出勤してくる日々)
(キリノやフブキが問いかけてもお茶を濁すばかりで、何をやっているのか頑なに明かそうとしない)
(やがて、そんな日々が一週間ほど続いた頃。先生の下にとある生徒が相談に訪れた)
先生”ヘルメット団の異変?“
カンナ「はい、実は警備部から気になる報告が上がっておりまして」
(カンナが手に持っていた端末を差し出す)
(その端末には、何かを運び込む団員やどこかの工場と思しき施設を警備する団員の姿が映っていた)
先生“この画像は?”
カンナ「先程申し上げた、警備部の者が捉えたものです。付け加えますと、この工場はだいぶ前に廃棄された筈の施設だとも」
先生“その工場で、ヘルメット団が何かを目論んでいると?”
カンナ「…銃火器・兵器類の違法製造、麻薬類の密造、あるいは単なる新拠点確保か。いずれにせよ、無許可での廃墟立ち入りと占拠を行っている時点で有罪です」
先生“無許可での廃墟立ち入り……ウッ頭が”
- 83二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:50:04
カンナ「それともう一つ、気になる事が。…確認はまだですが、両津巡査長らしき人物を周辺で見かけた、と」
先生“両さんを?”
カンナ「帽子にサングラス、それにマスクをしていた為素顔は見えなかったとの事ですが、立ち振る舞いが酷似していたとの事です“
先生“両さんと、ヘルメット団…。うーん、関係ないと言い切れないのがなぁ”
カンナ「基本的に取り締まる側でこそありますが、彼がヘルメット団のリーダー格と近しい関係を築き上げた、との報告は既に生活安全局の二人から受け取っていますから…。全く何をやっているのやら」
先生“まあ両さんだし。あの人、顔が広いというかいつの間にか人間関係築き上げる達人みたいなものだからね”
カンナ「先生がそれを言いますか…?」
先生“それで、私にどうしろと?カンナ局長”
カンナ「急にシリアスにならないでください、調子が狂う。先生に頼みたい事は二つあります。一つは子ウサギ公園に常駐している『あの小隊』に協力を要請する事。もう一つは――」
先生“というわけで。今夜中に例の工場へ強制捜査に入る事になったよ”
フブキ「はあ、なるほどね」
キリノ「あの…それで何故、本官たちはここに?それにRABBIT小隊の方々まで…」
(着々と突入準備を整えるRABBIT小隊一同)
(そしてそれをちらりと見やるキリノ)
- 84二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:50:40
ミヤコ「今回の作戦は大きく分けて二方向から行われます。一方はカンナ公安局長率いる本隊による正面制圧作戦、もう一方は私たちRABBIT小隊と先生、そしてあなた達生活安全局の二人による裏口突入作戦です」
サキ「ただ制圧するだけならあの狂犬とその部下たちで充分だがな。相手が『あの』両津勘吉だという事で、万全を期す事にしたんだそうだ」
キリノ「な、なるほど。納得です!」
フブキ「――それで先生、ほんとなの?両さんがヘルメット団とつるんで何か悪さしようとしてるって話は」
キリノ「……ッ!」
先生“正直なところ、まだ分からない。でも”
フブキ「でも?」
先生“ぶっちゃけ、あの両さんがヘルメット団と組んでテロとか大事件とか起こすような人には思えないかなって”
キリノ「先生…!」
ミヤコ「…私たちは、先生ほど『両津勘吉』という人物を知っているわけではありません。ですが、『両さん』については私たちも幾度かお世話になった覚えがあります」
サキ「ああ。以前公園で野宿してる私らを見かねて、寿司を差し入れてくれた事もあったしな。それも無茶苦茶強引に」
モエ「でも、おいしかったよねぇ。あの時のお寿司。くひひっ」
ミユ「ゴミ箱に入ってる私を見て、真顔で心配してくれました…」
ミヤコ「――もし、彼が何か過ちを犯そうとしているのならば。もしも、本当に彼が疑われている通りの悪事に手を出そうとしているのならば。その前に何としても止めなければなりません……彼をよく知る『隣人』として」
サキ「それと、SRTが掲げる正義の為にも、だろ?」
(サキの軽口に、思わず眉を顰めるミヤコ)
(その様子に、固くなっていた顔を綻ばせるキリノとフブキ)
(と。そこでカンナより突入の合図が届く)
先生“時間だ。――行くよ、みんな”
- 85二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:51:07
(一方その頃。廃工場内部)
両津「梱包作業を急げ!今日中に終わらせて、終電の便に詰め込まなきゃならんのだからな!」
ヘルメット団員A「りょ、了解!」
ヘルメット団員B「両津さん、第一次分の梱包完了しました!」
両津「よし、早速トラックに乗せろ!乗せ終わったら、そのまま工場を出て駅まで向かえ!」
ヘルメット団員B「了解!」
ヘルメット団隊長「順調みたいですね、両さん」
両津「ああ。だがここまではあくまで準備段階、本番はこいつらを一通り捌いてからでもある」
ヘルメット団隊長「路地裏でいきなり声をかけられた時は、いよいようちらもこれまでかと思いましたよ。…まさかおもちゃの密売を手伝う事になるとは」
両津「ははは、まあそう言うな。成功したらパーッと飲みに行って、お前らにも協力した分の分け前をくれてやる」
ヘルメット団隊長「中抜きとかしないでくださいよ?」
両津「おいおい、バカな事を言うな。わしは金儲けに手段を選ばんが、子ども相手に報酬をけちるようなクズでは――」
ヘルメット団員C「た、大変です!!」
ヘルメット団隊長「どうした、そんなに慌てて」
両津「まさか積み込みの荷物を落としたとかじゃないだろうな」
ヘルメット団員C「違います!ヴァルキューレのカチコミです!奴ら、どうやってかここの情報を――」
(爆音と共に工場のシャッターが吹き飛ばされる)
- 86二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:51:39
ヘルメット団員A「うわーっ!?」
ヘルメット団員B「きゃーっ!」
カンナ「全員動くな!!この建物は完全に包囲されている!貴様らに逃げ場はないぞ!!」
ヘルメット団隊長「あ、あれは尾刃カンナ!?ヴァルキューレの狂犬がなんでここに!」
両津「ちっ、思ってたよりも早く嗅ぎつけられたか。安心しろ、あいつとはわしが話をつける」
ヘルメット団隊長「し、しかし!」
両津「いいから、わしに任せておけ!お前らはいつでも脱出できるよう心掛けておけ、いいな!」
ヘルメット団隊長「は、はい!」
(カンナ達ヴァルキューレ突入部隊の前に出る両津)
両津「ようカンナ!こんな夜遅くまでお仕事か?ご苦労さん」
ヴァルキューレ隊員A「止まれ!それ以上一歩も動くな!」
カンナ「よせ。――両津巡査長、あなたにはヘルメット団と共謀して違法行為に関わっていた疑惑があります。何か弁明はありますか?」
両津「弁明だと?大ありだ!そもそもわしは法に背くような事をした覚えはない!」
カンナ「――ほう。ではこんな廃工場で何をやっていたのです。しかも夜遅くに、不良集団の力まで借りて」
両津「何を、だと?そんなもん決まってる――『無敵回転寿司戦隊カイテンジャー』グッズの製造と販売準備だ!」
- 87二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:52:13
カンナ「…………はあ?」
両津「おっと、言いたい事なら分かるぞ。どうせ『キヴォトス由来の素材を用いて作ったおもちゃは輸出禁止』だとか何とか言いだすんだろう」
両津「だが生憎だったな。ここの工場で取り扱っている素材・機器類はキヴォトスのモノではない!!」
カンナ「な、何ですって?」
両津「わしはこう考えた。キヴォトスの素材を用いて作ったおもちゃの持ち出しは厳禁、ならば――キヴォトスの外、つまり日本から素材と製造機械を持ってくればいい!」
両津「ま、機械と言っても要は3Dプリンターなんだがな。前に個人的な目的で買って、それからしばらく持て余してたのを思い出してな、そいつを遥々材料と一緒に日本から取り寄せたというわけだ」
カンナ「そ、それでその。カイテンジャー?グッズとやらを作らせていた、と?」
両津「いかにもその通り!すでに買い漁っていたグッズからデータを取り込ませ、しかる後『日本の』素材と機械でそっくりそのままコピー。後は見ての通り大量生産して、準備万端というわけだ!」
両津「これならお前たちの言う『キヴォトス由来の素材を用いて作られた』事にはならんし、外へ持ち出すのも自由というわけだ。どうだ、文句があるなら言ってみろ!がははは!」
- 88二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:52:48
カンナ「…一応確認しますが。何故ヘルメット団と協力を?」
両津「単純に人手が欲しかったからだが?いくら何でもわし一人だけでコピー・量産・梱包に輸出まで行うのは手間だったからな。ちょうど暇を持て余してたこいつらに声をかけたというわけだ」
ヘルメット団員A「今日までめっちゃこき使われたけどねー!」
ヘルメット団員B「そうだそうだー!」
両津「やかましい!成功したらお前らにもちゃんと分け前をやると言っただろうが!」
ヴァルキューレ隊員A「き、局長?いかがしますか?」
カンナ「…落ち着け、やるべき事は何も変わらん。当初の予定通りだ」
ヴァルキューレ隊員A「では――」
カンナ「総員、制圧開始!この場にいるヘルメット団員および両津勘吉を制圧せよ!」
両津「何ィ!?どういうつもりだカンナ!ヘルメット団はともかく、わしを逮捕するだと!?」
ヘルメット団隊長「ちょっ!?今のは聞き捨てならないんですけど!」
カンナ「…両津巡査長。いや、両津勘吉。お前は罪を犯した」
両津「罪だと?わしに何の罪があるんだ、言ってみろ!」
カンナ「知的財産権侵害および無許可での商品コピーおよび商業目的での製造、そして販売未遂」
(すう、と大きく息を吸い込むカンナ)
カンナ「――キヴォトスにおいて、海賊版の製造・販売は犯罪だッッッ!!」
両津「な、なにぃいいいい!!し、しまったぁ!忘れてたぁああああ!!」
ヘルメット団隊長「両さぁあああん!?」
- 89二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:53:10
カンナ「かかれ!一人残らずしょっ引いてしまえ!!」
ヴァルキューレ隊員一同『了解!!』
ヘルメット団員A「うわーやめろーっ!」
ヘルメット団員B「牢屋送りはいやだー!」
ヴァルキューレ隊員A「大人しくしろ、この犯罪者め!」
ヴァルキューレ隊員B「抵抗は無駄だ!諦めろ!」
(工場中で始まるヘルメット団員とヴァルキューレ突入部隊による抗争)
(しまいにはどこからか隠し持っていた銃火器を取り出し、銃撃戦が始まる)
両津「こ、こらやめろ!商品に傷がついたらどうす…おわーっ!?」
ヴァルキューレ隊員C「大人しくしろ、この裏切り者め!」
ヴァルキューレ隊員D「局長は投降すれば少しでも罪を軽くしてやる、との事だ!」
両津「じょ、冗談じゃない!ここまで来て捕まってたまるか!こうなりゃわしだけでもやり遂げてやる!!」
ヴァルキューレ隊員CD「「逃がすな―!!」」
(ドタバタと工場内を逃げ惑う両津)
(そこに裏から突入してきた先生とRABBIT小隊、そしてキリノとフブキが現れた)
- 90二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:53:34
両津「げえっお前らは!」
ミヤコ「動かないでください、両津さん」
サキ「逃げ道は封鎖した。もう助からないぞ」
キリノ「りょ、両津さん…」
フブキ「話は全部聞かせてもらったよー。まさか、こんな事をコソコソやってたなんてね」
先生“もう諦めましょう、両さん。私も一緒に行って、リンちゃんやカンナに言い訳してあげますから”
ヴァルキューレ隊員たち『いたぞ、あそこだ!逃がすなーっ!!』
両津「ぐぬぬ…!」
(最早これまでかと、両津が観念しかけたその時!)
(突如廃工場の片隅で爆発が起きた!!)
ヘルメット団員たち『うわーっ!?』
ヴァルキューレ隊員たち『きゃーっ!』
先生“な!爆発!?”
フブキ「ちょっと!両さん、あんた一体何をしたのさ!?」
両津「わ、わしは何もしとらん!それに、銃ならともかくこの工場に爆発物の持ち込みは禁止していた筈…!」
カンナ「おい、何事だ!爆発物の使用許可は出してないぞ!」
ヴァルキューレ隊員A「ち、違います!誰も使っていません!」
カンナ「なら何が――」
- 91二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:54:13
(爆発で生じた煙の向こう、そこから『何か』が迫ってくる)
(そちらを向く一同。煙の向こう側から現れたのは――)
???『…………』
先生“あれは――KAITEN FX MK.0!?”
両津「なんだと!?なぜあんなものがここに!というか、まさかあれは――」
フブキ「…ねえ。気のせいかもしれないんだけどさ、アレってトラックの荷台から出てきてない?」
サキ「いや、多分その通りだ。爆発したのも止まってたトラックだな」
(呆然とする間にも、詰め込まれていたおもちゃと思しきカイテンジャーグッズが姿を現す)
(KAITEN FX MK.0、KAITEN FX Mk.1、そしてカイテンジャーのメンバーたち)
(違いがあるとすれば、梱包時はいずれも玩具らしいサイズだった筈のそれらが、ことごとく等身大に変化していた事)
(そして、その全てが)
キリノ「あ、あの。私の気のせいでしょうか。あの…カイテン?グッズ、こちらを見て――というか、睨んでません?」
ミヤコ「睨んでますね、しっかりと」
先生“みんな、戦闘準備。――来るよ!”
(次の瞬間、カイテンジャーグッズだったそれらは一斉に、そして見境なく襲い掛かってきた!)
- 92二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:54:35
ヘルメット団員たち『うわぁあああ!?』
ヴァルキューレ隊員『きゃぁあああ!!』
カンナ「な!こ、これはまさか…!?」
ヴァルキューレ隊員A「か、カンナ局長!これは一体どうすれば!?」
カンナ「くっ…!ええい、応戦だ!応戦しろ!廃工場の外へは絶対に出すな!」
ヴァルキューレ隊員A「りょ、了解です!それと、ヘルメット団は」
カンナ「後にしろ!今はとにかく、目の前の脅威を迎え撃て!」
(あっという間に乱戦状態となる廃工場内)
(ヘルメット団もヴァルキューレも、目の前の敵を捌くのに手いっぱいだった)
先生“カンナ!大丈夫!?”
カンナ「先生、ご無事でしたか!…こちらは、まあどうにかといった所です」
先生“それにしても、あのカイテンジャーに似た何者かは一体…”
カンナ「――恐らくは、外の世界におけるカイテンジャー打ち切りの原因になった現象と同じものかと」
先生“えっ?”
カンナ「いえ、細かい話は後です。申し訳ありませんが、今はこの状況を打破する事にご協力頂きたい」
先生“もちろん。放っておけないからね、生徒もこの事態も”
カンナ「感謝します」
キリノ「あ、あの!ところで両津さんはどこに…?」
フブキ「あれ。RABBIT小隊の人たちが捕まえてたんじゃないの?」
サキ「いや、私たちも知らないぞ」
ミヤコ「あなた方生活安全局が押さえていたのではないのですか?」
一同『えっ』
- 93二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:55:04
(少し前…)
両津「何だか分からんが、思わぬチャンスだ!今の内にわしだけでも逃げ出そう!」
両津「今回は失敗したが、次こそは――」
(両津の前に立ち塞がるKAITEN FX MK.0&KAITEN FX Mk.1)
両津「うおっびっくりした!おい、そこをどけ!」
(するとMK.0とMk.1は光り輝き出し――)
(な、なんと!合体してKAITEN FX MK.∞になってしまった!)
両津「な、なにぃ!?」
(KAITEN FX MK.∞は力を溜めている…!)
(KAITEN FX MK.∞は、その力を解き放った!)
両津「な――なんだとぉおおおお!!?」
(直後、廃工場の片隅が再び大爆発)
(巻き込まれた両さんは、哀れ黒焦げになりながら先生たちの方へ飛んでいった…)
- 94二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:55:22
先生“うわっ!何何!?”
キリノ「りょ、両津さん!なぜこんな変わり果てた姿に!?」
フブキ「うーわ、ボロボロじゃん。両さん、生きてるー?」
両津「(黒焦げになったまま、ピクピクと痙攣している)」
ミヤコ「…とりあえず、救急車を呼んでおきますね」
サキ「何があったのかは知らんが――これも天網恢恢ってやつか?」
ヴァルキューレ隊員A「局長!謎の敵性存在の制圧、一通り完了しました!ヘルメット団も全員投降しています!」
カンナ「よし、そのまま連行しろ。…まったく、長い夜になったものだ」
(それから数時間後、事態は完全に鎮静化した)
(表向きはヘルメット団による廃工場を拠点とした暗躍行為とヴァルキューレによる摘発、そしてそれに伴って生じた抗争と報道)
(両津の関与は表向き伏せられ、関係者には箝口令が徹底された)
(そして、当の両津は…)
- 95二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:55:39
大原部長『この大バカ者!!赴任先にまで迷惑をかけおって!!日本に帰ってきても居場所があると思うな!!』
両津「ぶ、部長~!どうかご勘弁を~!!見捨てないでくださ~い!!」
(両津が入院している病室。そこではノートPC越しに両津を怒鳴りつける大原部長と、ベッドに寝転がったまま叱られる両津の姿があった)
(先生たちはその姿を、病室の外から覗いている)
カンナ「あの調子で、ずっと日本の上司に叱られているようです」
先生“流石にちょっと同情するなぁ”
キリノ「そういえば結局、あの夜に出くわしたあれらは何だったんでしょう?」
カンナ「ああ、あれはな――」
(カンナ曰く、数年前に連邦生徒会主導でキヴォトス内の文化を外部に輸出しようという試みがあった)
(その一つに選ばれたのが例のカイテンジャーであり、当初は想定以上に人気を集め上手く行っていたのだという)
- 96二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:56:19
カンナ「ですが、ある時事故が起こりました」
先生“事故?”
カンナ「工場で製造されていたカイテンジャーグッズの一部が、突如自我に目覚めたのです。彼らは工場を飛び出し、街中で暴れ出す惨事を招きました。…ちょうど、昨晩のように」
(キヴォトスの神秘が、外界で得たある種の信仰と共鳴したのか)
(あるいは何者かが意図的に仕組んだテロだったのか)
(いずれにせよ原因は不明のまま事態は鎮圧され、暴走したグッズも全て破壊された)
カンナ「この事故の後、連邦生徒会はプロジェクト凍結を決定。以後、キヴォトスの中にあるモノは種類を問わず決して放出してはならないと。そう、厳命・徹底されるようになったとの事です」
先生“そんな事が…”
キリノ「じゃあ今回も、同じような理屈が働いたという事なのでしょうか?」
フブキ「でもカイテンジャーグッズ自体は今でも普通に売られてるじゃない。それなのにそんな事故が起きたなんて聞いた事ないけど」
ミヤコ「外の世界から持ち込んだ素材が、原因だったという可能性は?」
サキ「それなら過去の事故の説明がつかないだろ」
- 97二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:57:13
- 98二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:57:47
- 99二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:04:21
乙です
こち亀だからなぁ何が起きてもおかしくない - 100二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:08:04
大体神秘と両さんのせいにしておけば解決する説
- 101二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:13:41
乙
まあかっこいい活躍も多分してるんだろう
エデン条約とかで - 102二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 07:46:21
保守
- 103二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 17:19:15
保守
- 104二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:13:32
保守な
- 105二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 00:44:39
カズサ「昔やんちゃしてた頃の影響で、今でもしょっちゅう昔の通り名で呼ばれてさぁ」
本田「分かるよ。ボクも昔、暴走族の総長やってたから未だに昔の悪名で慕ってくる子たちがいてね…」
カズサ「こっちとしてはもうすっぱり断ち切ったつもりなんだけどね」
本田「どんなに振り切ったつもりでも、逃げられない過去はあるんだ…」
カズサ「…うちのスイーツ、食べる?」
本田「うん、甘いの大好きなんだ。ありがとう」
こんな感じで、元ワルというつながりから共感し合うカズサと本田概念
その内ふとしたきっかけで事件に巻き込まれ、バイクで暴れ回る本田とそのバイク上で無双するキャスパリーグがいたりする。かもしれない… - 106二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 09:37:29
、
- 107二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:16:49
> >57 数週間後
便利屋「「「「ノノミ/ちゃんがまだかんじに」」」」
アル「先生、この間のこと忘れたの!」
カヨコ「あの最悪このえない旅行、四万円だから、仕方ないんだけど、最悪すぎたんだよ」
ムツキ「あんなのはもうしたくないよ、先生」
ハルカ「あんな旅行は嫌です」
先生「今回はあらゆる学校のトップがかなり、金出してるから大丈夫だよ」
アル「それって、本当に大丈夫なのかしら、先生、予算はどれぐらいなの?」
先生「数兆円はするって言ってたね」
便利屋「数兆!」
アル「今、数兆だ言ったのよね」
カヨコ「確かに数兆って言ったよ社長」
ムツキ「数兆円ってどこの国の国家予算」
ハルカ「どんな旅行になるんでしょうか」
先生「すごいことになるんじゃない」
数日後
ハルカ「アル様この空港でどこに行くんでしょうか」
アル「あらゆるところを見るらしいわよ」
ムツキ「今朝はすごかったよね」
ハルカ「まさか一人一台リムジンで送るなんて、すごすぎます」
ムツキ「ハルカちゃんかなりの贅沢だったけど体調は大丈夫なの?」
- 108二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 21:49:21
金持ちつながりでお互い面識がある中川・麗子とティーパーティー
ナギサ「警官になったとは聞いておりましたが、まさかこちらに赴任されるとは思っていませんでした」
中川「先輩の監視、もといお目付け役にどうしてもと言われてね。君も元気そうで何よりだよ、桐藤さん」
セイア「久しぶりだね、麗子。御父上と御母上、それに妹君はお元気かな?」
麗子「ええ、三人とも外国で元気にやっているわ。そちらも色々あったと聞いたけど大丈夫?」
セイア「まあ、ぼちぼちといった所さ。それはそうと…」
(テーブルの片隅を見やる)
両津「このロールケーキ美味いな!さすがお嬢様学校のスイーツなだけはある!」
ミカ「じゃんじゃん食べちゃっていいよ。私はもう嫌になるくらいぶちこまれてきたからね☆」
ナギサ・セイア((何故この男/人は中川さん/麗子と知り合いなんだろう…?)) - 109二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 09:45:01
ほしゅ
- 110二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 19:16:33
両さんが意外とモテるって知ったらみんなどう思うんだろ
やっぱり絶句するんだろうか - 111二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 19:29:20
ふと、TVこち亀の始まる前のアレ(て、て、テレビを見る時は~の奴)のブルアカ版が思い浮かんできたが
この場合どの生徒が一緒にやってるのだろうか - 112二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 19:34:39
間違いなくゲーム開発部はやってるな
- 113二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 19:36:50
「両津が勤務してる派出所へ配属されたから」としか言えないっていう…
- 114二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 20:10:27
シャーレを何回か爆発させてそう
- 115二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 20:52:46
とある年の冬。今年もキヴォトスにクリスマスがやってた
先生”うわすごい!どうしたのこのクリスマスツリー!”
フブキ「なんか両さんが持ってきたんだって。知り合いにモミの木を扱ってる業者がいるとか何とか”
キリノ「さすが両津巡査長です!」
両津「がはは、もっと褒めろ褒めろ!」
プルルル…
両津「ん、電話だ。はい、もしもし?」
両津「何、手違い?ツリーを間違えただと。別にどれも変わらんだろうが」
先生”どうしたんです?”
両津「いやそれがだな、どうもモミの木を取り違えたとか」
(シャーレビル上空をクロノスの報道ヘリが通過)
(モミの木内部にセットされてたミサイルが検知&射出)
(が。発射口がてっぺんの星で塞がっており――)
ドガァアアアアン!!!
(その後、病院にて)
ユウカ「ちょっと!何なのよあのツリーは!!」
両津「わしだって知らん!悪いのは取り違えた米軍の連中だ!」
先生”まさかツリーに偽装したミサイル発射台だったとは…”
キリノ「うう…痛いです…」
フブキ「なんで私らまでこんな目に…」
こんな感じのキヴォトスクリスマスの一幕
元ネタは原作こち亀のクリスマスツリー回です
- 116二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 07:48:18
保守、
- 117二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 17:28:02
保守
- 118二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:24:00
色々あったが晴れてキヴォトス支店の出店許可が下りた超神田寿司
早速D.U.区内にて営業開始となったのだが…
両津「で。なんでわしが店長なんだよ!」
纏『仕方ないだろ。他に希望したがる奴がいなかったんだから』
夏春都『従業員はそっちの人材派遣サービスに声かけてあるからね。一郎、あんたがそいつらの音頭を取るんだよ』
ロボ店員ABC「「「よろしくお願いします、両津店長」」」
両津「まさかこっちでも寿司屋を兼業する羽目になるとは…」
かくしてキヴォトスでも板前業を張る事となった両さん
後に噂を聞きつけた美食研がやってきたり、先生たちを招いたりして色々あるのだがそれはまた別のお話 - 119二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:24:48
まあそうなるよね!
- 120二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:29:37
両さんが握る寿司なら美食研究会も爆破はしないよな?
両さんの握る寿司って普通に美味いはずだし - 121二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:35:12
味にうるさいレモンの弁当任されるくらいだし、
手抜きしなけりゃトップクラスだよ - 122二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:15:16
美食を唸らせることはわかる
- 123二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:32:35
このレスは削除されています
- 124二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:38:15
このレスは削除されています
- 125二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:39:29
- 126二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:42:19
確かにやり過ぎでしたね、すいません
- 127二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 21:38:23
ある日のキヴォトス…
先生”そういえば両さん、あの話聞いた?”
両津「あの話?何の事だ」
先生”あれ、聞いてないの?確か日本警察からまた新しく人員が派遣されてくるって話があったんだけど”
両津「なんだと!わし以外に一体誰が来るというんだ?」
?「うちらやで!!」
両津「お、お前は春!?なんでキヴォトスに!」
浪速「春だけやないぞ!」
レイ「うちらも来とるんや」
両津「通天閣署の奴らまで!?おいどういう事だ!」
春「トーキョーモンだけにカッコつけさせるわけにはいかんからなぁ」
浪速「大阪代表、ひいては関西警察代表としてわしらも援軍にやってきたんや。どや、驚いたか!」
レイ「そんなわけで皆さん、これからお世話になりますー」
先生”またなんか個性的な人たちが…”
両津「すまん先生、どうやらまた騒々しい事になりそうだ…」
この後連邦生徒会の面々(主にリンちゃん)とすったもんだの交渉劇があったり、早速街のパトロールに出かけてひと悶着繰り広げたりするのだが…
それはまた別のお話 - 128二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:47:03
保守な
- 129二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 12:54:50
ハルカ「車内の人のおかげでこれでもかってぐらい健康になりました」
ある「すごいのね」
シロコ「ん、便利屋の皆が来た」
ホシノ「やぁ、便利屋の皆」
セリカ「あなた達もリムジンできたの」
アル「そうよ」
アヤメ「ゲヘナ、トリニティ、ミレニアムの生徒界も来てるみたいですね」
ノノミ「たくさん呼びましたからね」
カヨコ「アコ達もきたるみたい」
ムツキ「いろんな学校の風紀委員も参加する感じかな」
ノノミ「そうですよ」
アリス「モモイ!ミドリ、ユズ!早くコンドルに乗りましょう!」
ユズ「アリスちゃん一人一台なんだよ、」
モモイ「すごいじゃん!」
ミドリ「さすが、数兆円が予算の旅行なだけあるね」
アル「すごいわね、私達も行きましょう!」
「(ここがコンドルの中、豪華すぎるわね)」
「「「「空の旅をお楽しみください陸八魔アル様」」」」
アル「(悪くないわね!)」
「(まるで大物アウトローになったみたいね)」
- 130二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 13:34:47
便利屋68と両さん
最初はヴァルキューレの同類と思い警戒するものの、そのあまりに警官らしからぬ破天荒な振る舞いにアウトロー観を感じ取るとかありそう
アル「公務員でありながらギャンブル三昧…。あれこそアウトローだわ!」
カヨコ「社長、あれは見習っちゃダメなタイプのアウトローだよ」
ムツキ「まあ遠くから見てる分には面白いよねー♪」
ハルカ「両さん…すごいです…」 - 131二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 20:17:38
保守や
- 132二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 21:47:53
キヴォトスに派遣されてからも変わらずニューナンブM60を愛用している両さん
両津「やっぱり使い慣れたものが一番だからな!思えばこいつとも長い付き合いになったもんだ…」
先生”でも本当に腕前すごいよね両さん。日本の警察は滅多な事じゃないと早々発砲しないって聞いた事あるけど”
両津「まあわしの場合、昔アメリカ警察で働いた事もあったからな。それに日本にいた頃もバンバン撃ちまくってたからもう身体の一部みたいなもんだ!」
先生”ははは、ナイスジョーク両さん”
両津「わはははは!えっ?(何の話だ?と言いたげな顔)」
先生”…えっ?” - 133二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 23:15:42
両さんの弟の金次郎が仕事でキヴォトスに来たときに両さんの子供時代のエピソードを語ってほしいな
「親愛なる兄貴への巻」の弟の受験票のために川に飛び込んだ話とか - 134二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 07:52:45
保守な
- 135二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 17:36:26
保守
- 136二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 20:01:18
保守か
- 137二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 20:13:14
金次郎「兄さんとの思い出ですか?うーん、夏の海に沈められたり砂に埋められたり、後は受験勉強中に乱入されて邪魔されたり…」
先生”ろくな思い出がないですね”
ミドリ「お姉ちゃんのやらかしが可愛く思えてくる…」
金次郎「一応いい所もあるんですよ。さっき言ってた受験の話なんですが、道中ごたごたがあって危うく間に合わなくなりかけた事がありまして」
先生”ええっ!?”
ミドリ「大変じゃないですか!」
金次郎「でもその時、兄さんが自転車で駆けつけてくれて受験会場まで連れてってくれたんです。他にも受験票をうっかり川に落としてしまった時も、橋の上から飛び込んで取ってきてくれたり…」
ミドリ「子どもの頃から破天荒だったんですね…」
先生”でもモモイも似たようなところはあるんじゃない?廃部の危機を逃れる為に廃墟からアリスを拾ってきたり、セミナーを襲撃してミレニアムプライスの為の作品を完成させたりとかは十分破天荒だよ”
ミドリ「一緒にしないでください!いくら何でも両津さん程無茶苦茶じゃありません!」
金次郎「兄弟も姉妹も、どこも上の子は色々あるんですね…」
こんな感じでどうかな
- 138二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 21:51:15
キヴォトスで行われるターミネーター2ならぬターミネーチャン2(TVスペシャルの奴)
またしても命を狙われる両津とついでに巻き込まれる先生
はたして二人の運命は!? - 139二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 22:50:21
- 140二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 23:08:26
いつかの雪辱を果たすべく、再びドゥビダバ星人により殺人ロボットターミネーチャン2が送り込まれてきた!
黒服からその襲来を聞かされ、両さんに危機を伝えるべく奔走する先生だったが――
両津「どうしたんだ先生。そんなに血相変えて」
先生”あ!両さん、無事でよかった。実は――”
両津「何!未来からまたしても殺人ロボットだと!?」
キリノ「ですが両津巡査長、そんな危険な輩とは出くわしてませんでしたよ」
両津「それもそうだな。今日あった事といえば…」
両津「差し入れに行った子ウサギ公園で地雷爆発事故が発生したり」
両津「ミレニアムでエンジニア部の発明が誤作動して発明品が吹っ飛んだり」
両津「後は便利屋のハルカが仕事先のビルを爆弾で吹っ飛ばした事くらいか?」
先生”うーん。聞いてる限りだとそれらしい目撃情報はなさそうだね”
キリノ「一体どこに潜伏してるのでしょう…」
(実は両さんが語った全てにターミネーチャン2は巻き込まれていた。というか、実行犯だった)
(が。いずれも両さんとは明後日の方向で巻き込まれた為、結果的に両さんは無傷で済んでいた事をまだ当事者以外誰も知らない…)
(さらにこの後、うっかり両さんが「リンちゃん程怖いものはない」と漏らしたせいで超巨大七神リンに変身したターミネーチャン2が襲来するのだが…それはもう少し後のお話) - 141二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 07:51:35
保守や
- 142二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 17:35:12
保守な
- 143二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:15:30
保守
- 144二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:32:13
上手い続きがどうしても思いつかなかったので設定だけ投下
・ターミネーチャン2
かつて両津たちにより倒された殺人ロボット・ターミネーチャンの改良型
先代と比べ戦闘力・耐久性・執念深さが向上しており、弱点であった火も克服している
ドゥビダバ星人の指示を受け遥々キヴォトスまで追いかけてきたが、生徒たちのハチャメチャぶりとキヴォトスの物騒な日常に翻弄され散々な目に遭わされた
最終的に両津(とついでに居合わせた先生)を追い詰めるも、弱点である凍結耐性の低さを見破られ液化窒素爆撃により凍結。身動きが取れなくなったところを両津による銃撃と生徒たちの一斉攻撃を浴びて粉々に粉砕された
ちなみに最終決戦時は両津の「(このキヴォトスで)リンちゃん程おっかないものはない」という失言を受け、超巨大七神リン(通称ターミリンチャン)に変身していた
当然ながら本人は激怒し、後で徹底して無関係を主張したとかしなかったとか
- 145二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:35:30
ターミリンチャンを見たときには絶対にリンちゃん卒倒ものだろ
徹底的に無関係を主張しても疑惑が根強く残ってそう - 146二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:51:49
- 147二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:08:25
- 148二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 07:52:25
保守ら
- 149二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 13:46:19
ちなみに件のターミネーチャンが出たTVスペシャルが放送されたのは2001年10月、つまり今年で23年前になる
…うせやろ? - 150二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 21:45:27
ヒフミ「これが初代ペロロ様です」
中川「へえー」
ヒフミ「これがペロロ様セカンドシーズンver.」
ヒフミ「これが三代目モモソウルフレンズペロロ様」
ヒフミ「これがフォースの時代に目覚めたペロロ様」
ヒフミ「これがフィフス・モモフレンズペロロ様」
中川「全部同じじゃないのかい!?」
ヒフミ「違いますよー!」
ᓀ‸ᓂ「これだから素人はダメだ!もっとよく見ろ!」
ヒフミ「初代とセカンドシーズンの違いは、このくちばしがセカンドシーズンだと通常のイエローからカナリアイエローになってるんです」
ヒフミ「三代目は頭の毛がタンポポイエローに。四代目はベロの色がノーマルピンクからサーモンピンクに…」
こち亀と言えばこのネタもという事でペロロ様ver. - 151二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 22:07:49
両津が超合金化しているのに驚く一同、なお何人かは自分の推している人物すらされてないので本気で
悔しがってどうにか人形とかをと考えている - 152二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 23:49:25
両津「どうだ!これがわしの超合金だ!」
先生"おお~!すごい、両さんって超合金にもなってたんだ!”
フブキ「でも頭の中ひどくない?仕事に対する他の比率あんまりじゃん、まあ両さんらしいと言えばらしいけどさ」
キリノ「いいなあ…両津巡査長」
この時彼らは知る由もなかった
両津が持ち込んだ超合金両津、これをきっかけにキヴォトス全土で立体化ブームが幕を開ける事を
そして必然、その渦中に両津と先生たちも巻き込まれる羽目になる事を… - 153二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 23:52:44
超合金先生とか作られたら結構な生徒が買うんだろうな
- 154二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 09:06:34
保守な
- 155二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 18:40:06
ホシゅ
- 156二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 20:13:23
ほしゅ、とうでん
- 157二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 20:13:45
超合金両津の一件より、キヴォトスでは空前の立体化ブーム!
各学校・企業がこぞって生徒の立体化事業に乗り出し、一種の社会現象にまでなっていた。
『ゲヘナ学園よりパンデモニウム・ソサエティーが超合金となって登場!別売の超無敵鉄甲虎丸と組み合わせ、最強の万魔殿を作れ!』
『ミレニアムサイエンススクールより超合金アバンギャルドくん発売!今ならジオラマ・要塞都市エリドゥもセットでこの価格!』
『超合金モモフレンズ爆誕!第一弾はアイアンペロロ、他モモフレンズメンバーも続々登場予定、お見逃しなく!』
両津「うーむ。まさかここまで反響があるとは」
先生”『超合金』って所が物珍しくてウケたのかもね。今の子たちにとってはフィギュアやプラモデルの方がなじみ深いだろうし”
両津「なにおう!超合金だってまだまだ現役だろうが!」
先生”まあまあ。…でもこうなってくると、私も超合金化されてみたくなってきたなぁ。『超合金シャーレの先生』、なんちゃって!”
先生”ま、私の超合金なんて欲しがる物好きもいないだろうけどね。ははは…”
両津「超合金先生、ねぇ」
両津「――――ふむ?(ニヤリ)」
この時の先生は忘れていた。
キヴォトスに対する自分という存在の影響力を。
そして、両津の商魂たくましさを―― - 158二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 20:24:11
超合金モモフレンズはアレだミッキーとか不二子作品の奴みたいな合体ロボになる奴があるな絶対
- 159二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 22:13:52
両津「できたぞ!超合金シャーレの先生だ!」
協力した生徒一同『おお~っ!!』
(完成した超合金を前に、目を輝かせる生徒たち)
両津「さらに余った予算でこいつも作ったぞ。なんとシャーレの先生フィギュア(七分の一スケール)だ!」
協力した生徒一同『うおおおお!!』
両津「そして聞いて驚け。フィギュアの方は衣装着脱可能で裸体も完全再現だ!(まあ、さすがにヤバそうな古傷は除いたがな。腹の銃創とか)」
協力した生徒一同『RYO・U・TSU!RYO・U・TSU!!』
両津「この超合金先生と先生フィギュアが、セットでなんと〇万クレジット!!」
協力した生徒一同『高い!!(一斉ブーイング)』
両津「高いとは何だ!超合金もフィギュアも製作コストはバカにならんのだぞ!適正価格だろうが!」
両津「それに通常価格ならともかくセットでこの値段なんだ。むしろ安上がりだろう!」
協力した生徒一同『ぐぬぬ…!』
両津「こいつを売り捌いて、今度こそ大儲けだ!キヴォトス内での販売だから連邦生徒会の奴らに睨まれる恐れもない!がはは、勝ったな!!」
こうして超合金シャーレの先生&シャーレの先生フィギュア(七分の一スケール)は極秘裏に売り出された
裏の通販網を通して売り出されたこの商品の売れ行きはすさまじく、あっという間に製作コストを余裕で取り返せる量に達したという
だが…
先生”え?私の超合金?それにフィギュア?”
破滅の足音は、静かに近づいていた… - 160二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 09:04:41
保守わ
- 161二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 12:12:19
キヴォトス某所、秘密工場
両津「『超合金シャーレの先生』の生産状況はどうだ?」
モブ生徒A「順調です!一時は注文数に対し生産が追い付かないまでありましたが、設備投資のおかげで大分マシになりました!」
両津「よしよし」
モブ生徒B「ただやっぱり、フィギュアと比べて売れ行きは今一つですね。受注件数が超合金のざっと3倍近くはありますもん」
両津「ぐぬぬ…やはり時代は超合金よりフィギュアなのか…」
両津「まあいい。超合金にせよフィギュアにせよ売れれば売れるだけ金になる!このまま作りまくってガッポガッポだ!」
??「ほほう。えらく景気のいい話じゃないか両津くん?」
??「ええ。是非とも私たちにも詳しくお聞かせ頂きたいものですね」
両津「ははは…えっ?」
大原部長「りょ~う~つ~!貴様という奴は~!!」
リン「やはりあなたの仕業でしたか、両津巡査長」
両津「げえっ!!り、リンちゃんに部長!なんでここに!?」
大原部長「七神行政官から連絡があって東京から遥々来たんだ、バカもん!性懲りもなくまたやらかしおってからに!!」
リン「(リンちゃんと呼ばれた事に不満を抱きつつも、真っ当に役職名で呼んでくれた大人に出会えた事で複雑な顔になっている)」
先生”まさか本当に私を商品化してたとは…”
両津「げっ、先生まで!ま、待て誤解だ!これはあくまで生徒たちの需要、いやもといお願いに応える為であってだな!?」
大原部長「ガッツリ儲けていただろうが!どの口で言うかこの大バカ者!」
両津「ひえ~!!勘弁してくださ~い!!」
(両津、大原部長に制裁&説教されまくる)
(その様子を呆れ半分苦笑半分で見守る先生とリンちゃんであった…) - 162二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 12:30:46
こうして超合金シャーレの先生&先生フィギュアプロジェクトは、製造元の閉鎖により永久凍結となった
元となった金型と製造設備も押収され、生産ラインは完全に停止
初期に販売されたわずかな量産品を除き、超合金シャーレの先生と先生フィギュアは幻の立体化商品として市場の闇に消えていった…
が。
ロボスタッフ「合言葉を言え」
???「…ん。『クラフト』」
ロボスタッフ「『クレイジー』。よし、通っていい」
???「ん、ありがとう」
ロボオークショナー「お待たせしました皆さん!本日の目玉商品はこちら。かの『先生』シリーズの中でもレア中のレアもの!『シャーレの先生フィギュア(1/1スケール)です!!」
参加者一同『うおおおおおっ!!』
ロボオークショナー「試作段階まではこぎつけたはいいが、例の出入りにより無念の凍結に追い込まれてしまった幻の逸品!それを当商会が大金と闇のルートを通じて手に入れたものです!」
ロボオークショナー「さあ皆さん!まずは500万からどうぞ!」
参加者A「700万!」
参加者B「1000万!」
参加者C「1500万!」
キヴォトスの市場は暗く、深い
今日もどこかで超合金先生&先生フィギュアは高値で取引されているらしい…
おしまい
- 163二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 15:32:39
ほんと両さんはさぁ…、そしてシロコもシロコでちゃっかりしてやがる
- 164二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 19:59:04
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- 165二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 20:48:59
とはいえ押収した金型と生産設備とかは強奪とかされない様にしないとね……キヴォトスだと
やりそうなのが多いし…… - 166二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:04:43
ある日、両さんが毎年自分のボーナスが狙われると言う話になった(自分の溜めたツケが原因だとはぼかしつつ)
のだがそれがなぜか尾びれはひれがついて両津自身がそんな出し物をボーナス時期にやっているということに
なってしまう……そしてキヴォトスでのボーナス日当日……両さんのボーナスを巡って幾つもの生徒たちが
両さんを捕まえようとする。はたして両さんはボーナスを守れるのだろうか!?
そして外の世界の某商店街からの祈願のような依頼を受けることになってしまった便利屋68の運命はいかに!? - 167二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:12:32
・おまけ
~トリニティ総合学園内某所~
ヒフミ「……(ずーん)」
コハル「ねえ…どうしちゃったの、ヒフミ?なんか朝からずっとあんな感じなんだけど」
ハナコ「それがですね。超合金モモフレンズシリーズにお金を使い過ぎて、例の超合金先生&先生フィギュアセットを買えなかったそうなんです。ようやくお金の目途が立った時には例の出入りで販売終了になってたとか」
コハル「ええ…。ちょっと、アズサからも何とか言って」
アズサ「(死んだような目で)全ては虚しい…それでも私は…私、は…」
コハル「ってそっちもかい!」
ハナコ「あらあら。――ところでコハルちゃんは買ったんですか?例のフィ・ギュ・ア♡」
コハル「なんでそっち限定なのよ!セット販売なんだから別に買ってても問題ないでしょ!?」
ハナコ「つまり買ったんですね~、うふふ」
コハル「その顔やめて!」
- 168二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:12:53
誤字があったので上げ直しました、すいません
- 169二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:26:38
ある日のキヴォトス某所
そこではネット回線を通じ、極秘の相談を行う二人がいた
アル「――初めまして。まさかこんな形で依頼してくるお客様がいるなんて、ね」
??「…話には聞いていたが。本当に子どもだったとは」
アル「あら、失礼ね。キヴォトスじゃ珍しくもない事よ。――それとも、子ども相手じゃ任せるのに不安?」
??「い、いや!失礼した、そういうつもりではなかったんだ。ただ、やはり少々驚いたというか」
アル「ふふ、まあそうでしょうね。でも安心して、私たち便利屋68は確かな依頼遂行と達成が売り。私共の手にかかれば、どんな高難易度任務であろうと達成してみせましょう」
??「おお、頼もしい!では、今回の依頼内容なのですが――実はある人物からお金を取り立てて頂きたい!」
アル「うんうん」
??「その人物は、うちに多額のツケというか借金を重ねておりまして。にもかかわらず、未だに利子の返済すらままならない始末!」
アル「まあ」
??「さらに聞いた所では、最近転属と称しそちらに派遣されたとか!これではいつ返済し終えるか分かったモノじゃない!」
アル「ふむふむ……ん?」
??「聞けばあなた方はキヴォトスでも有数の実力者集団だとか!その腕前を見込んで、是非今回の取り立てをお願いしたい!」
アル「…あの。ちなみに、ですけど。その取り立て対象のお名前は?」
??「ああすいません、申し遅れました」
尾崎「私は亀有商店街で店舗を営んでいる、尾崎と申します。先の取り立て対象――両津勘吉とは長年因縁を抱えておりまして!」
尾崎「聞けばもう間もなく両さ、いえ両津のボーナスが支給されるとの事。皆さんには何としても、そのボーナスを回収しこちらに送金していただきたいのです!!」
アル「…………」
アル「(画像の顔になる)」
- 170二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:28:01
アル達便利屋にとっては何かと面倒見てくれたり仕事を融通してくれてる恩人
両津にとっては何だかんだ見過ごせない、世話のかかる奴ら
絶対に譲れない戦いが、今始まる? - 171二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 07:47:32
保守わ
- 172二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 16:42:09
- 173二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 20:11:49
保守な
- 174二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 20:44:14
アル「結局引き受けてしまったわ…」
ハルカ「だ、大丈夫ですか?アル様」
ムツキ「いや~まさかこんな日が来るとはねぇ。世の中何が起こるか分からないもんだね、アルちゃん♪」
カヨコ「社長…やっぱり今からでも依頼中止の連絡した方がいいんじゃない?さすがに今回は分が悪いどころの話じゃないよ」
アル「い、いいえ。それだけはダメよカヨコ。まがりなりにも一度は引き受けた仕事、それを易々と撤回するなんて今後の信頼に関わりすぎるわ。何より――アウトローらしくない!!」
カヨコ(結局そこが本音か)
ハルカ「アル様…!(じーん)」
ムツキ「うんうん♪それにさアルちゃん、日頃お世話になってる相手を土壇場で裏切るってとってもアウトローらしいよね!」
アル「(ぐさっ!)そ、そうねムツキ…でもできればもう少しオブラートに包んでくれるともっと有難いわ…」
アル「そ、それに!今回の依頼はあくまで正当な取り立て!スマートに、正々堂々派出所を訪ねて要求すれば何の問題も」
ムツキ「あれ?なんか派出所の前、人でごった返してない?」
アル「へ?」
- 175二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 20:56:51
(ムツキが指さす先を見やるアル)
(彼女の言う通り、シャーレ前派出所は各校の生徒が集いピリピリとした空気が漂っていた…)
「こちらRABBIT1、RABBIT2と共に現場に到着しました。目標の姿は派出所に見当たらず、引き続き捜索に移行します。オーバー」
「どうだお前ら、いたか?」「いえ、残念ながら」「こちらもだ、リーダー」「こっちも見つからないよ~!」「恐らくは既に逃亡した後かと思われます」「チッ、出遅れたか…。移動するぞ、お前ら!」「「「「了解(です)(~!)」」」」
「こちらイオリ、派出所に到着した。…ねえアコちゃん、本当にここで張ってれば便利屋の連中が来るの?」『もちろんです、イオリ。情報部の調べによれば彼女たちが両津巡査長に関わる何かしらの仕事を引き受けたのは確かとの事』『で、あるならば!今こそ便利屋連中を一網打尽にするチャンス!ついでにボーナスも頂いて、風紀委員会の活動費に当てちゃいましょう!』「…ヒナ委員長にバレたら後が怖そうだなー」
「ど、どうするのお姉ちゃん…!何か思ってたより大勢集まってるんだけど!?」「チビメイド先輩、おっかないです…!」「二人とも、しっかり!何としてでも両さんを先に捕まえて、次のゲーム開発費用じゃなかったボーナスを手に入れるんだから!」
「ん、両さんを確保してお礼にボーナスゲット」「ねえ、本当に上手く行くのこれ…?」「うへ~、まあ見過ごすのも何だしねぇ」『こちらで両津さんに位置情報は捜索中です。何かわかりましたら、すぐお知らせします!」
「ねえ姐さん、やっぱ帰りましょうよ。ヤバいですってこれ、マジ危機感持った方がいいですって」「うるせえ、黙ってろ!…両さんには何かと世話になっちゃいるけど、それはそれこれはこれ」「うちらの活動費確保の為、ホバークラフト維持の為、何としてでもボーナスは頂いてやるんだ…!」
便利屋一同「「「「……」」」」
アル(やっぱり画像の顔になる)
- 176二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 02:47:21
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 07:48:00
保守わ
- 178二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 13:48:21
- 179二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 19:32:33
(何故か執拗に自分を追い回してくる生徒たちから必死で逃げ回った両津&巻き込まれただけの先生)
(だがとうとう便利屋たちに追い詰められてしまった!)
アル「ぜえ、ぜえ…。お、追い詰めたわよ両さん…あと先生(なんで先生もいるの?)」
両津「ぐぬぬ…!この恩知らずめ、あんなにあれこれよくしてやった義理を忘れるとは!」
アル「(グサッ!!)」
カヨコ「社長、しっかり。まあその点は返す言葉もないけどさ、でも何だかんだ巻き込まれてとばっちり喰らってもいるしトントンって事にならない?」
ムツキ「だよね~。むしろ今こそリベンジするチャンス!っていうか?」
ハルカ「と、とにかく!諦めてお金、返してください両さん!」
両津「なに?お金?」
先生”え。両さんまさか子どもからお金を…?”
両津「し、知らん!いくらわしでも、子どもから金を借りる程落ちぶれてはいないぞ!…いやまあ、ひょっとすると、もしかしてあったかもしれんが。だとしても!子どもから借りた金はちゃんと返す主義だ!」
先生”そこは断言してほしかったなぁ”
両津「やかましい!大体、何の話をしてるんだ!わしはお前さん達から金を借りた覚えなんてないぞ!?」
カヨコ「ああ違う違う。私達じゃなくて、取り立て代行の話だよ」
アル「そ、そう!依頼者の名前は明かせないのだけど、便利屋の依頼で両さんからお金を貰ってくるよう依頼されたの!だからこれは正当なお仕事よ!断じて両さんに対する裏切りとかじゃないわ!」
両津「それは…まあ、そうかもしれんが。いや待てよ?この時期の取り立て……便利屋への依頼……?」
(何事か思案する両津)
- 180二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 19:42:20
先生”両さん?”
両津「…おい、アル。一つか聞きたい事がある。――その依頼主の事だが『亀有』、もしくは『商店街』。この単語のどちらかが当てはまったりしないか?」
アル「(ギクッ!)ななな、何の事かしらら?」
両津「(全てを察したような顔)…はぁ、なるほど。大体事情は分かった。そういう事ならほれ、持っていけ」
(両津、便利屋たちにお金が入った封筒を投げ渡す)
アル「えっ!い、いいの!?」
両津「大方、わしの知ってる所からの取り立てだろう?理由はここ(=キヴォトス)に配属されたせいで、いつものように取り立てられなくなったからって所か。まったくあいつらめ、子どもをけしかけるなんて真似しやがって」
先生”いや話を聞く限りだと、そもそも両さん側に落ち度があるんじゃない?”
両津「うるさいうるさい。とにかく、そいつを指定された口座にまで振り込んでおけ!それでこの件は終わりだ、いいな!」
アル「あ、うん。わ、分かったわ!ありがとう両さん!」
ハルカ「やりましたね、アル様!」
ムツキ「いやっほう!やったねアルちゃん、依頼成功だよっ!」
カヨコ「ハルカ、ムツキ、安心するのは早いよ。これを狙ってる奴らはまだまだいるんだし、まずは手頃な銀行に向かわないと」
先生”そういう事なら私も同行しようか。少なくとも私がいれば早々乱暴な真似はされないと思うし…多分”
アル「先生…ありがとう!アウトローとして、この借りはいつか必ず返すわ!」
- 181二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 19:54:06
(こうして、どうにか依頼を達成し報酬を受け取った便利屋たち)
(一方ボーナスを手放す羽目になり、気落ちしたかに見えた両さんはというと)
両津「ふっふっふ…商店街の馬鹿どもめ。わしがむざむざ全額渡すとでも思ったか!」
両津「こんな事もあろうかと、銀行で下ろした時点でこっそり中身をいくらか抜いておいたのさ!」
両津「さあて、後はこいつを適当なパチンコなりカジノなりで増やすと――」
??『いたぞ!!あそこだ!!』
両津「な、何!?」
ミヤコ「観念してください両津さん、そのボーナスもといあなたの身柄は私たちで確保します!」
ネル「いいや、生憎だが両さんの身柄はあたし達C&Cのもんだ。公園ウサギ達にはすっこんでもらおうか!」
ヒナ「便利屋たちの姿がない…。どうやら既に別れた後のようね」
イオリ「どうする、ヒナ委員長?このまま引き上げる?」
ヒナ「…そうしたいのは山々だけど。このままここで起こるだろう抗争を見過ごすわけにもいかない。近くに先生がいるかもしれないし、ひとまず事態の鎮圧に務めるとしましょう」
ヒナ「それとアコ、あなたには帰ったら話があるから。い・い・わ・ね?」アコ『はい…』
モモイ「や、やっと追いついたよ両さん…!」
ミドリ「も、もう帰ろうよお姉ちゃん…」アリス「疲弊率62%、アリスは部室への帰還と迅速な補給を提案します…」
モモイ「ここまで来て諦められないよ!何としても両さんのボーナスは頂くんだからねえ…!」
シロコ「ん、両さん覚悟」セリカ「ああもう、ここまで来たらやってやろうじゃない!」ノノミ「牽制はお任せください~」ホシノ「うへ~、毒を喰らわばってやつだね~」アヤネ『み、皆さん!くれぐれも怪我だけはしないように!」
ラブ「やってやんよぉ!両さん!」
- 182二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 19:55:59
両津「な、な、な!なんだとぉおおお!!?」
(こうして、両津vsキヴォトス主要武闘派勢との第二ラウンドが幕を開ける)
(この後再び先生たちと合流し、どうにか宥めてもらうまで両津はたっぷり追い回されるのであった…)
両津「うわ~ん!もうボーナスはこりごりだぁ~!!」
おしまい(ちゃんちゃん)
- 183二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 22:50:56
- 184二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:02:41
- 185二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 07:47:48
保守、
- 186二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 07:50:12
そろそろ次スレ
- 187二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 17:43:06
保守ら
- 188二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 21:07:00
生徒たちにも連携の為と称し、自らの衣装(例のセーラーコス)を着せようとする月光刑事たち
当然ながら大ブーイングを喰らい、一度はあわや銃撃戦にまでなりかけるが…
両津「おい、いい加減にしろ変態オヤジ共!わしらみたいな勝手知ったる組と違って、この子達はいたいけな学生なんだぞ!」
イオリ「勝手知ったるって、どういう…?」
両津「先生も何とか言ってやれ!大事な生徒たちに手を出すな!とか何とかだな!」
先生”…………”
アヤネ「せ、先生?どうしました?」
先生”……見たい”
一同『えっ?』
先生”アヤネとイオリのセーラーコス……見たい……いやダメだダメだ!私はこの子達の先生であり、決して生徒の嫌がる事を強いては……いやしかし……うぐごごご!”
両津「盛大に葛藤してるんじゃあない!!」
イオリ「しまった…こいつはそういうヘンタイだった…」
(その後。あれやこれや押し問答した挙句、最終的に先生と両津でセーラーコスをするという折衷案に収まるのであった)
- 189二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:37:48
- 190二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:49:07
(押し問答からしばらく後)
ブシュウウウウ!
ヴァルキューレ隊員「な、なんだ!?煙幕!?」
カンナ「落ち着け!陣形を崩すな!――慈愛の怪盗目、現れたか!」
アヤネ「!皆さん、あそこを!ビルの上に誰かいます!」
??「ある者は、私を盗人と蔑み──そしてまた、ある者は私を咎人と罵る」
先生”この声、この口上…間違いない、『慈愛の怪盗』だ!”
両津「ついに現れたか――って、何ィ!?」
(一同が視線を向ける中、慈愛の怪盗の姿が明らかとなる)
(月光と街灯に照らされたその姿は、紛れもなくタ〇シ〇ド仮面のそれだった!)
先生”な、何かいつもの姿と違くない?”
両津「まさか、あいつわしらの姿に合わせて用意したとでも言うんじゃないだろうな」
月光コンビ「「むう…恐るべし、慈愛の怪盗!まさかこんなカウンターまで備えていようとは!」」
両津「お前らもお前らで、変な方向に感心するんじゃない!」
- 191二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 07:47:52
保守
- 192二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 15:19:07
キヴォトスでサバゲー大会が開催決定!
一位には何と賞金500万クレジットが支払われ、さらに他にも豪華賞品が色々準備されている景気の良さ!
新作ゲーム開発の資金繰りに悩んでたゲーム開発部はこの話を聞きつけ申し込むが、如何せんインドア派な彼女たちに強豪揃いの大会を勝ち抜く事は難しい…
モモイ「というわけで。先生の伝手でサバゲ―強者らしい両さんを頼ってみたよ!」
両津「話は聞かせてもらった…。チーム『ギャリソン・ゴリラ』を率いたわしの経験とノウハウ、お前達に全て伝授してやる!その代わり賞金は山分けだからな?」
モモイ「もちろんだよ!頼りにしてるからね、両さん!」
両津「任せておけ!優勝も賞金も豪華賞品もわしらで独占だ、がはははは!」 - 193二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 15:30:05
↓なお現時点におけるキヴォトスサバゲー大会の参加者一覧
・RABBIT小隊より『ウィーアーラビッツ!』
・C&Cより『バトルメイドスクランブル』
・トリニティ総合学園より『補習授業部と愉快な仲間たち(内訳:補習授業部四人組+聖園ミカ)』
・ゲヘナ学園より『チーム68(いつもの便利屋68)』
・百鬼夜行連合学院より『忍術修行合同研究部(修行部&忍術研究部の合同チーム)』
・アビドス高等学校より『サンドストーム(お馴染み対策委員会の五人)』
・ヘルメット団より『ジャブジャブストライカーズ(ラブ率いるヘルメット団精鋭&ワカモ)』
・飛び入り参加『A・S(アリウススクワッド)』
・その他、獣人やロボ住人、スケバン等による即席チームetc…
風紀委員会や正実など、治安維持関係者は審判として協力してる模様
- 194二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 20:11:53
次スレどうする
- 195二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 20:27:47
スレ主ですが正直建てなくても大丈夫です
試しに建てたはいいけれど思ってたより伸びなかったのと、この先も保守の人にいちいち上げてもらうのも申し訳ないので…
もちろん建てたいという方がいれば建ててもらって大丈夫です
私としてはこのスレで終了させる予定という事でよろしくお願いします
- 196二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:14:58
保守