- 1二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:20:10
- 2二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:20:58
はいギルティ
- 3二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:21:25
こ これは……!?
よ 読ませるSSは……!? - 4二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:22:47
- 5二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:22:56
ワッカさんが書くんだよ
- 6二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:44:52
「ナイチチじゃありませんっ!!!」
「────!!」
叫びと共に叩き割られた机にはボロボロと青い瞳から溢れた涙が広がる。
「っな"いちぢ……じゃ、ない、も"ん………!!うわあぁ"あぁーーっ!!」
「ちょ、スズカぁ!!?」
サラサラの髪を靡かせて豪速でどこかへ走り去るスズカ。どうしてこんなことになってしまった?
───
その日はまず『イライラしていた』というのが見てとれた。挨拶は低く、トレーニングも調子が乗らない。
『スズカ、どうしたんだ?悩みがあるなら俺に話してくれないか』
『なんでもありませんよ…』
『そんなわけないだろう?』
『勝手に決めないでください!!』
怒鳴るようなスズカの剣幕にたじろいでしまうが、このまま放置なんてトレーナーの俺には出来ない。
『』 - 7二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:50:08
やべ、途中送信。
まあこのまま行こうかな
『俺はトレーナーだ。はいそうですかって言えるわけないだろう』
『だから…なんでもないんです、って』
『"だいいち"────』
そういえばこの時、スズカの手が上がったんだ。
『ナイチチ……じゃないわよ!!!!!』
バッカーーーーン!!
────
「んまあ、十中八九それじゃねえの」
「………え?!じゃ、じゃあ俺のせいなの?!」
「怒ってて聞き間違えたんだろ、それくらいあり得る話だ」
ゴールドシップに指摘されて納得は行かなかったがとりあえず飲み込むことにした。
スズカ自身に何があったのかは親しいウマ娘たちも分からないそうだが、ある程度原因がその身体つきにあることは察せる。
人間は顔じゃないようにウマ娘もスタイルだけじゃない…それは分かってる。でも自身のコンプレックスと言うものは何かとややこしいものだ。 - 8二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:55:36
「とりあえず今アイツは溜まったモンが爆発してるから、走って冷静になるまでは話し合いなんて出来ねーよ」
「でも探さなきゃ……」
「オイオイオイオイオイオイぃ〜??何のためにチームがあると思ってんだ」
ふとゴルシの背中を見ると旗…『ゴルシ隊』?
「ウマにはウマの接し方があるんだよ。こっちに任せて待っとけ」
「………」
トレーナーとして不甲斐ないが、その通りだった。
俺はひとまずタオルとホットミルクを用意してトレーナー室で待つ。
「………スズカ………」
俺が見てるのは君の身体だけじゃないよ。
そう素直に言えるかどうか今は正直、自信がなかった。ありがとうゴールドシップたち。 - 9二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:58:00
中の人が中の人なのでキレ声もバッチリ脳内再生される…エゴサでもしたんか…?
- 10二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:59:36
良かった…ただの愚弄スレじゃなくていつものSSスレだった…ん?いつもってなるのおかしくねぇか?
- 11二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 14:04:10
しかしねぇ君…これだとスズカさんが先頭の景色よりも自分の体型の方を気にするウマ娘だと誤解を招く恐れがあるのだから…
- 12二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 14:06:31
◇◇◇
そんなつもりじゃなかったの トレーナーさん
私は あなたに
「チャーシュー丼お待ちぃ」
「………へ?」
泣いていた私の目の前に、よく見るジャージの赤と良い匂いの丼が差し出される。
「どした?腹減ってたんだろ」
「………ゴールド、シップ…?それに、スペちゃんたちも…」
「よかったぁここにいて…!」
スピカのみんなが私を探しに来てくれたみたいだった。
────
「………ふーん。苺大福が食べられなかったからトレーナーをアヤめようとしてたのか」
「ちょっと?!全然話聞いてないじゃない!」
「ジョーダンだよジョーダン」
「もう…… ……… ふふっ」
スピカのみんなは真剣に私の話を聞いてくれた。途中でツッコませてくれたのも笑わせるためだろう。
「そんでまあ要件ってのはそれだけだ。戻ろうぜ」
「………え」
「スズカさん!トレーナーさんと仲直りですよ!」
スペちゃんも後押ししてくれる。
けれど、足がどうしても前に出なかった。 - 13二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 14:19:47
怖い。
あれだけ気にかけてくれた人に、
手を差し伸べてくれた、大切なあなたに…私は…
「行きたく、ない」
「おぉん?あぉん?なんでだよーせっかく迎えにきたんだぞー」
「ふぉうれふよフブカひゃん!」モグモグ
「だって……だって、だって、トレーナーはもうきっと私を」
目を逸らした先に、誰かがこちらに走ってきている。ウマ娘の速度じゃない。
「───ズカ───!」
「トレーナーは私を……なんだって?、」
ウオッカが肩を優しく叩いて背中を押す。
「行ってこい、あとは二人の景色だ」
「………!!」
「スズカーっ!!」
「……トレー、ナーさぁんっ!!」
私は何度拭っても止まらない涙をもう気にはしない。飛び込むようにあの大切な人に抱きつく。 - 14二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 14:27:39
◇◇◇
待つだけが耐えられなくて、俺はスズカを探しに走った。何度も焦って転んだ、ぶつかった。
ルドルフが見たら「お世辞にも今から人に会いに行くような服装ではない」とでも言われてしまうだろうな。
でも服がボロボロになろうが足が折れようが俺の身体なら構わない。
必死になって探して分かった、自分の気持ち。
トレーナーは持ってはいけないのかもしれないけれど…だからあんな必死に話を聞こうと、力になろうとしたんだ。
スズカ、好きだ。
どんな君でも。
「………やっと、見つけた……」
「エグッ……うぅ、グスッ…どれぇなぁさぁ"ん」
「待たせてごめんな。さぁ、戻ろう」
「……はい……っ!」 - 15二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 14:39:44
───学園に戻った俺は、スズカを寮へ届けるようにスペシャルウィークに頼んだ。
が、しばらくしてトレーナー室の扉が叩かれる。
(こん、こん)
「空いてます、どうぞ」
「………」ギィィ
「あれ、スズカ……?」
入ってきたのはサイレンススズカだった。何か言い足りないことでもあったのだろうか。
「トレーナーさん、私のことで迷惑かけてしまって……本当にごめんなさい」
「はは。もう大丈夫だよ、スズカに怪我がなくて良かった」
「………トレーナーさん。改めて聞きたいことがあるの」
ツカツカと俺の隣に歩み寄り、呟き始める。
要約すると怒りの原因は世間の評判……
いやエゴサーチだ。
初めは走る事に邁進して気にすら止めなかった彼女だったが、ある一つの存在がそれらへの興味を向けてしまった。
彼女も、俺を好きになった──ということが。 - 16二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 14:47:07
「この数ヶ月間も、私はどれだけ努力しても速くなりこそすれ女性としての魅力が変わることはほぼ無かったの。
トレーナーは私専属のトレーナーじゃない。みんなのもの。だから怖かったの…私が貴方を射止めるほど魅力的になる前に、他の子たちはもっともっと上を行く!!体質の問題ってだけで、こんなっ………こんな………」
話すうちにまた涙を溢れさせて、俺にしがみつくように縋る。
「トレーナー……好き、好きなの……あなたが大好きなの……!!」
「スズカ。」
「お願い、どこにも行かな────」
────っ。
こんな事をするのはドラマだけかと思った、でも身体が自然に動いていた。
スズカの唇は小さくて暖かくて…ドキドキした。 - 17二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 15:15:36
やべ
しばらく書けないかも
需要ないだろうけど - 18二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 17:32:10
「……っ、あ、あの……?」
「これが答えにならないかな、なんて…」
「っ、あ、ああ」
言葉を紡ごうとしても出てこないであろう彼女の今の気持ちは、その涙に濡れたくしゃくしゃの笑顔だけで察せた。
今はトレーナーとしてこれ以上の答えは出さなくても、きっとそれでいい。
───
「スズカ、調子は?」
「そうですね…」
今日出走の競馬場への同行をする俺に、彼女は胸を張って言う。
「揺るぎません。
先頭も、貴方の隣も。」
おわり - 19二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 17:34:45
勝手に完走した感想(ルドルフ顔負けの激うまギャグ)
何度か野良で文を投下してみて如何に『自分が読みやすい文、改行』をしているかと『無駄なギャグ、情景描写が酷くてとっ散らかりすぎる』がよーく分かりました。
ハート10すら貰うには厳しい……精進あるのみ