【🎲オリキャラSS】す、すごいものを見ちゃった……！！

1環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:12:09

すごい！アビドスにしか生息していない、特殊なワシ！アビドスオオワシ！！大きくてカッコいい！！なんでトリニティで見れるの！？普段は縄張りの外にほとんど出ない上にアビドス自治区からも割と離れた場所だよ！？めっちゃラッキー！いや、もしかしたらアビドスの環境が変化して住めなくなったとか……？だとしたら大変！ちょっとライブカメラとか天気ニュースとかチェックしようかないや知ったところで私に解決できるようなお金も力もないしな……ああ、いや今は観察に集中……ああ～～カッコいい～～～！！

2環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:12:34

おっと、自己紹介が遅れちゃった！

私は環ハルト！トリニティの1年生！

趣味は野鳥観察！

ステータスは……大体こんな感じ！

【ステータス】

戦闘　dice1d100=100 (100)

事務　dice1d100=96 (96)

医療　dice1d100=68 (68)

知性　dice1d100=8 (8)

運動　dice1d100=58 (58)

技術　dice1d100=69 (69)

交渉　dice1d100=79 (79)

倫理　dice1d100=40 (40)

神秘　dice1d100=12 (12)

3環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:13:49

部活は一応 dice1d5=2 (2)　に所属してるんだよね！

1.ティーパーティー

2.救護騎士団

3.正義実現委員会

4.自警団

5.帰宅部

朝と放課後は鳥が見たいから、普段はそっちを優先しちゃいがちなんだけど……

>>17

4二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:14:27

なんでこんな強いの？

5二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:14:35

なんだこいつ！？

6環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:15:18

普段使ってる武器はマシロちゃんと同じような対物ライフル！
……いや、実は狙撃は全然得意じゃないんだけど、鳥を見るための倍率の高いスコープが欲しかったからそれにつられて買っちゃって……！
た、ただ！誰よりもスコープを覗いてる時間は長い自負はあるから！

7二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:15:21

でもバカだ

8二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:15:40

戦闘バカ高いから他学区で面倒ごとに巻き込まれても武力でどうにかなるな、ヨシ！()

9二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:15:59

なんか団長の欠点と知性を捨てたみたいなやつだな

10二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:16:27

ナギサ様に目をつけられそう

11環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:17:05

今までの自己紹介で伝わってる気はするけど、私は本当に鳥が大好きで、特に翼についてはトリニティ、いやキヴォトスのどんな芸術作品も敵わないって思ってるくらいには鳥が好き！
わざわざトリニティに入ったのもそれが理由だし、救護騎士団に入ったのも翼を持った生徒さんが傷つくのを見てられなかったからだし……

12環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:17:22

あ、そうそう、私もともとはトリニティ自治区じゃなくて dice1d=　の出身！

1.ゲヘナ 2.ミレニアム 3.百鬼夜行 4.山海経 5.レッドウィンター 6.辺境の無名校自治区

トリニティって翼の生えた生徒さんがいっぱいいるから、絶対に友達になりたくてトリニティに来たんだよね！まあ、入学直前まで「鳥ニティ」だと思いこんでたからってのもあるけど……

>>13 >>33

13主 ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:17:56

>>12

ミス

dice1d6=2 (2)

14環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:19:10

一番好きな鳥は dice1d10=1 (1)

1.ハト 2.カラス 3.スズメ 4.セキレイ 5.猛禽類 6.小鳥系 7.カモ類 8.水鳥 9.セイア様の手元のエナガ 10.ペロロ様

そして……他の生徒の中で一番好きな翼は dice1d9=4 (4) の翼！

1.ミカ様 2.ナギサ様 3.ハスミさん 4.ツルギさん 5.マシロちゃん 6.コハルちゃん 7.ミネ団長 8.アズサさん 9.スズミさん

15二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:19:14

うーん知性低いだけは有る(鳥ニティ)

16二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:20:03

テストの点数取れる頭の良さならよく化けてるわ

17二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:20:49

>>3団長かな？

18環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:21:46

特にツルギさんの翼はキレイな黒色で、毛並みが少し乱れがちだけど、それがツルギさんのワイルドさとやさしさを体現していて最高！めちゃくちゃモフりたい……けど、私が触れることで美しい毛並みが乱れでもしたら大変なので、いつも遠くから見るだけで……！

19環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:22:50

私自身は翼がないんだけど、どうにか後天的に生やす手段がないかは常に考えてるの！そしたらモフり放題だからね！

あ、ついでに全体の外見は

髪色　dice1d7=4 (4)

1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.白

6. RGB値 dice1d256=244 (244)　dice1d256=54 (54)　dice1d256=254 (254)

髪の長さ　dice1d100=87 (87)

（1で肩につかないくらい、100でアリス並）

身長　140+dice1d50=13 (13)　cm

胸　dice1d5=1 (1)

1.無　3.並　5.特大

腹　dice1d5=1 (1)

1.痩せ　3.並　5.もちもち

尻　dice1d5=5 (5)

1.小　3.並　5.特大

だよ！

……自分で言うのはちょっと恥ずかしいね……

>>20

20環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:23:36

>>19

髪色 dice1d6=3 (3)

21二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:28:55

キュッキュッどーん!

22環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:31:25

あっと、せっかくアビドスオオワシが見れたんだし、記録しておかないと！

野帳にスケッチと場所と感想をサラサラっと……

スケッチの画力 dice1d100=97 (97)

（100でワイルドハントの上位生徒並み）

>>23

23二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:33:31

>>22

さすがの画力

好きこそものの上手なれ、て訳か

24環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:34:30

うん、上出来！
……それにしても、トリニティのこんな内陸地でアビドス砂漠地帯の鳥が見れるなんてね
アビドスはまだ砂漠化が進んでるらしいし、あまりにも不毛の地になったから逃げてきたとか……？
異常気象の影響とかもあるのかなあ

25二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:35:49

とりあえず戦闘と事務と画力が化け物級で、交渉も優秀と…
正直ミレニアムに留まるかワイルドハント行った方がいいポジションに就けた気がする。好みでここに来たなら何も言えんが

26二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 19:36:27

わーお

27環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:38:40

うーん、まだ始業まで時間あるなあ
でも今日くらいは部活に顔出しておこうかな
……ミネ先輩の蒼い翼も眺めたいし

28スレ主 ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 19:44:50

本日はひとまずここまで

29環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 20:23:14

……それにしても最近は dice1d3=2 (2)

1.エデン条約の締結式の準備でみんな忙しそう……

2.ミカ様がティーパーティから抜けてしまって、これからどうなるんだろう……

3.宇宙船とか、変な赤い空とか、大変だったなあ……

30◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 20:23:52

（時系列だけハッキリさせておきたかった）

31二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:32:35

この知性…鳥ニティと勘違いして入学してない…?

>>33

32二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:41:06

権利の停止なだけで抜けてない定期

>>34

33二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:41:57

>>31

実際、>>12の通り入学直前までそう勘違いしてたらしいぞ

34◆8kXeI1ONP624/05/06(月) 21:57:36

>>32

ご指摘ありがとうございます！

本編読み直さないと……

35二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 00:11:30

保守

36二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 06:56:00

保守

37二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:19:38

保守

38環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:29:32

救護騎士団の部室の扉を開け、中に入る。

「し、失礼しま〜す……」

一応、名簿にも登録されてる部員だから堂々とすればいいんだけど、あんまり顔を出してないから未だにお客様感覚が抜けなくて、ついビクビクしてしまう。

今は特にこれといったトラブルもないようで、部室では何人かの生徒が薬品の整理や書類仕事をしていた。

「こんにちは、ハルトさん」

ミネ先輩がこちらに気づいて挨拶をしてくれた……！
晴れた空のように蒼い翼が朝日に照らされてキラキラと輝いて見える……！

「どうかされましたか？ずいぶんと私を見つめておられますが……もしや熱でもあるのですか！？それでしたら直ちに救護を……！」

ああ、いえ、どこも悪くないというか、むしろミネ先輩のお姿で元気をもらったというか……！

「……そうですか、それは幸いです。カタチはどうあれ、皆様に元気になっていただきたいと常々思っていますから」

39環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:30:06

「ときに、ハルトさん」

微笑んでいたミネ先輩の顔が、急に引き締まる。
こちらも急な表情の変化に息を飲んでしまう。

「何人かの生徒から貴方に関する良からぬ噂をお聞きしました。……救護騎士団は政治的に中立です。何か困っていることがあれば、私にご相談くださいね」

噂。
それも当然の話かな。
このゴタゴタした時期にミレニアムからの編入生。分派としても無所属だし、だいぶ目立ってしまうのも無理はないよね……

ちなみに、その噂ってどんな……？

「……こういうことは直接本人にいうべきことではないのかもしれませんが、ハルトさん本人がお聞きになりたいというなら、簡単にお伝えしましょうか。端的に言うとSRTからのスパイなのではという内容でした」

……はい？

「特殊部隊の使うような暗視スコープを着用して夜間に近隣の森に入っていくのを見たとか、いつ見ても校舎の屋上から高倍率のスコープを覗いているとか、茂みに立ち入っても物音1つ立てずに行動できるとか……私が聞いたのはそういった噂です」

うわぁ、今言った内容に心当たりしかない！
いやいやいや、全て事実ですけど事実ではないです！

40環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:30:19

暗視スコープは夜行性の鳥を見るためですし、屋上からスコープを覗いてるのは校舎裏の大木にあるハトの巣を見るのにピッタリの位置だからで、隠密行動は探鳥のときに鳥を驚かせないようにしてたら自然に身に付いたもので……！

首と手をブンブンと振って全力で否定する。
そもそも私にSRTなんて務まるわけないし！

ただ鳥が好きでミレニアム出身の普通の生徒です！！

「……その答えを聞いて安心しました。ですがもし、本当に何か困りごとがあれば、悩まずに私を頼ってください」

ミネ先輩はいつもお優しい……！！

おっと、いつの間にか授業が始まりそうな時間！
ありがとうございました！

私は頭を下げて部室を出る。

41環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:31:01

……それにしても、噂が立つにしろ私がSRTって……そんなわけなさすぎ！

建物を出て教室まで向かう、その道中。

「いたぞ！例の転校生！」
「今日こそリーダーのカタキを取ってやる！」

向こうから明らかに不良な見た目の生徒のグループがやってきて、私はすぐに取り囲まれてしまった。

カタキを取ると言われても、私には心当たりなんて……

「忘れたとは言わせねえぞ！」
「うちのリーダーはお前の弾丸が直撃して気絶したんだからな！」

……あぁ！
そういえば少し前に、鳥を見てたら近くで騒いでた不良のせいで鳥に逃げられたことが、あった、かも……？確かその腹いせにそのまま狙撃したら珍しく命中したような……

42環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:31:26

「このっ……トリ頭が！」

……今、なんと？

「あ？トリ頭っつったのが聞こえなかったか？」

……それは聞き捨てならないです。
鳥について間違った認識があるみたいですね！
例えばカラスは自分を攻撃した人間の顔を数カ月は覚えていますし、ハトは遠く離れた巣まで帰るためのルート、方角、特徴を覚えています！鳥の記憶力はすごいんです！

「ベラベラと訳わかんねぇことを……！お前ら、この距離ならコイツの武器は使えねえ！やっちまえ！」

不良集団は一斉に銃を撃ってくる。
確かに対物ライフルは近接戦には不利。が、やり方はある！

私は肩から提げていたライフルの銃身を掴み、そのまま周囲を薙ぎ払う。
2mの鉄塊のフルスイングに怯んだ隙に距離を詰め、不良の鳩尾にストックを突きつける。私はそのまま横からトリガーを引く。銃口から弾丸が飛び出し、私を取り囲む対岸の相手に命中。その反動は全て不良の鳩尾に入り、そいつの身体は吹っ飛んでいった。
そして、その隣にいる輩の足元をグリップで掬って転ばせて──

「なんだコイツ！？つ、強すぎる！」

3人を戦闘不能にしたところで、リーダーらしい人が撤退を指示した。

43環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:32:10

いつの間にか周囲にギャラリーができており、ヒソヒソと喋る声が聞こえてくる。

「1人であの人数を相手して勝てるなんて……やっぱりSRTから……」
「アズサちゃんの再来……」
「なんかミレニアムのイメージと違うね……」

あーー、なんか誤解が深まってる気がする……
私はただエイム力が無いなりに戦うやり方を自分で身に着けただけで……！

私は逃げるようにその場を後にし、教室へと向かった。

44◆8kXeI1ONP624/05/07(火) 19:32:49

本日の更新はここまでです！

45二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 19:36:57

強すぎて草
極まった戦闘力ならこうなるのも宜なるかな
ミレニアムから来たならC&Cのメンバー疑惑なのでは？

46二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 20:16:35

鳥ニティ

47二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 06:43:15

つ、強い…！

48二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 13:01:39

保守

49環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:50:46

教室に入ると、他の生徒が一斉にこちらを向いた。
な、なに？私なんかしたっけ……いや、さっき派手に暴れたからなあ……

「あ、ハルトさん！そ、その……さっきティーパーティの人が来て、この手紙をハルトさんにって……その、何か目を付けられそうなこと、したの？」

クラス委員の子は私に封筒を手渡しながらそう言った。
白くてサラサラした手触りの封筒。封蝋には丁寧にティーパーティのマークが押されている。
中を開くと便箋が1枚。今日の放課後にティーパーティ事務室に来るように、という旨が書かれたシンプルなものだった。

い、いやあ……悪いことはしてないはず……なんだけどね……あはは…………

50環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:51:03

そんなこんなで授業は終わり、あっという間に放課後になった。
朝は慌ただしくても、昼は意外と何も起きないものだ。

えっと……この階の一番奥のドアだよね。
事務室の前には護衛の生徒が待機していたからすぐに分かった。
護衛の人はミカさんやナギサさんほど輝いている感じはないけど、それゆえのシンプルな美しさのある翼を持っていて、つい見とれてしまう。

「……何か御用でしょうか？」

少々警戒しているような雰囲気の護衛さんに話しかけられて我にかえった。
あっ、すみません、つい……放課後こちらに来るようにとの手紙を頂いたのですが……

「ああ、連絡は受けております。環ハルトさん」

私は誘導されて中に入った。

51環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:51:17

中に入るとふわっとした紅茶の香りが漂っていた。
ティーパーティと言われるだけある……

「ようこそいらっしゃいました。本来であればナギサ様が直接お話しになるべきなのでしょうが、ご多忙のため本日は私がナギサ様の代理として対応させていただきます」

中にいたティーパーティ幹部の人の丁寧な挨拶に私も襟を正した。
こちらこそよろしくお願いします。

「さて、ハルトさんはミレニアム自治区からトリニティにやってきてまだ日が浅いと理解していますが、これまでで何かお困りごとはございませんか？」

いえ、特にはないですが……あ、なんか変な噂が立ってるらしいとは聞いてます。でも今のところ実害は出てないですし……

「そう、ですか……学業面などはどうですか？」

うーん、自分では理解できてるつもりなんですが、テストになるとやっぱり解けてないなーってことも多いですね。でも、問題っぽいことはそれくらいですよ？

「…………」

幹部さんの顔がどんどん苦虫を噛み潰したようになっていく。もしかして何か地雷踏んだ？

52環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:51:29

「……直近のテストの記録をこちらでもチェックさせていただきましたが、赤点が2回連続、そのうえ慈悲の再々試験は遅刻して失格、となっています。この遅刻は、何故……？」

……？
あ、多分それは登校途中で珍しい鳥を見かけたからで、つい追いかけてたら道に迷ってしまったんだと思います、はい……

幹部の人の表情は、しかめっ面を通り越して最早呆れた顔になってしまった。
自分でもやらかしたと思ってはいるんです……！すぐに忘れるだけで……！！

53環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:51:53

「……コホン。現在トリニティは変革のときにあります。閉鎖的、排他的なイメージのあるトリニティではなく、平和で開かれたトリニティに変わるべきなのです。そこで、他の自治区からの編入生を募集し、学校間の交流を深める事業をこの度始めました。ハルトさんはそのうちのミレニアム代表の1人というわけです」

「ハルトさんは交渉や事務能力に長け、1人で不良グループを追い返すほどの実力もある。現に中学校時代は生徒会の幹部も務めたと聞いております。その能力を見越して、こちらもハルトさんの受け入れを決定したのです」

「……ですが！ここまで学業に身が入っていないとなると話は別です！『トリニティは編入生を受け入れておいて落第させるような学校だ』という噂が立つかもしれませんし、何より現在は友好であるミレニアムとの関係にも影響が出かねません」

う、それは、そうかも……
そういえば仮にもミレニアムの代表的な立場で来てるんだった……

54環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:52:41

「それにテストの失格理由が『鳥を追って遅刻』ってなんですか。その行動力はもっと他に活かしていただきたいものです」

「政治と戦闘がハイレベルなのは認めますが、謎に行動力があって生活に影響をきたし、学力も身についてないとなると由々しき事態です」
「……ですが、我々も鬼ではありません。かなり特例的ではありますが、ハルトさんには『補習授業部』に入部していただきます」

補習授業部って確かこの前のエデン条約絡みの事件で活躍した人たち……でしたっけ？

「はい、その補習授業部です。設置された当初の目的はもはや関係なくなったのですが、ハルトさんの境遇を勘案すると、これもある種の外交に関わる可能性のある特例と見るべきとして、再設置が叶いました」

な、なんか大事になってしまったぞ……？

55環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:53:17

「部員は皆様ともに補習授業の経験者ですから、勉強のコツなども教えていただけるかと思います」

経験者って……まあ、実績がある人に勉強を教えてもらえるなら悪くない話だよね。

「ですので、明日以降は放課後には特別講義室に通っていただくようお願いいたします。補習授業の終了条件は、毎月行われる特別定期試験で85点以上を3回続けて取ることです。よろしいですか？」

は、はい！ありがとうございます！

「では明日のこの時間に特別講義室で他の部員との顔合わせをいたします。遅れずにいらしてください」

スマホにスケジュールをセットして、通知も何重にもかけて……はい、大丈夫です！

「それでは本日は以上です。ご足労いただきありがとうございました」

そう言って退室を促されるままに私は部屋を出た。

56◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 19:54:12

本日の更新は以上です！

57二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 20:11:12

乙です
補習授業部に期待？の新人だ

58◆8kXeI1ONP624/05/08(水) 23:15:39

保守

59二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 07:04:22

、

60二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 12:13:29

保守

61二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 12:17:39

いやいや、これは重症だな…ミレニアムはなんでこの子を出したのか

62環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/09(木) 21:04:20

その日の夜、私はミレニアムにいた頃の友達にメッセージを送った。

『ツカサ、元気？』

渋家ツカサちゃん。ミレニアムの中学校に通ってた頃の同級生で、今はそのまま高等部で言語学をやってるとかなんとか。昔は「鳥のさえずりは言語か」で言い争ってケンカになり、中学の校舎を一棟半壊させたりもしたけど今は一番の友達。
ツカサちゃんは文系も理系も戦闘訓練も全部得意な才女だから、彼女に勉強を教えてもらえたら……！

『お久しぶりです、ハルトさん。中学卒業以来ですか？』
『ミレニアムにも探鳥部はあるのでそっちに行くものだと思ってましたが……トリニティに行ったと聞いて驚きました』

『実は、かくかくしかじかで……』

『そ、それ大丈夫ですか？補習授業部ってトリニティが退学措置をするための後ろ盾、という噂ですが……？』

『え！そうなの！？ヤバ』

『まあハルトさんならミレニアムの方でそれなりに実績もあると思いますし、万が一退学になってもこちらで受け入れてもらえるとは思いますが……』
『でも、友達が崖っぷちなのは見過ごせません！……と言いたいところなのですが、こちらもタスクが立て込んでいて……』
『しばらくの間は勉強会を開くのは難しそうですね……すみません』

マジかー。
……まあ、今の成績は本当に私がサボって鳥を見てたせいだから、自業自得だし仕方ないかぁ。

『ありがとう！……不安だけど自分で頑張ってみる！』

そう返信すると、親指を立てたスタンプが返ってきた。
うん、やれることをやるしかないよね！

>>63

63◆8kXeI1ONP624/05/09(木) 21:05:56

>>62

【🎲オリキャラSS】私はミレニアム言語研究部！｜あにまん掲示板こんにちは！私はミレニアムで言語研究部という部活の部長をやっている、2年の古井音（こいね）コトハと申します！能力値はこんな感じです！【ステータス】戦闘　dice1d100=@47 (47)@事務　di…bbs.animanch.com

※スレ主の前作のキャラです　繋がりを示したかっただけでそこまで話に絡んでくる予定はないです……現状

>>77

64◆8kXeI1ONP624/05/09(木) 21:06:18

そして、翌日の放課後。

私は指定された教室に dice1d3=2 (2)

1.無事に到着！

2.行こうとしたら不良に絡まれて遅刻しちゃった……

3.あ！アレはもしかしてレッドリストで危急指定の激レアな鳥……！？

65◆8kXeI1ONP624/05/09(木) 21:37:26

すみません、短いですが本日の更新は以上です！

66二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 00:24:06

乙
かわいそう

67二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 08:26:12

災難ですね…

68環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:52:58

なんでこう行く先々で不良に絡まれるの〜！？
しかも前回より数が多いしガチ武装だし！
私はただ鳥が見t……いや今は教室に行きたいだけなのに……！

「オイ待てコラァ！」

必死で走って逃げる。
背中に時々弾が当たって痛い。
脚の早い相手に追いつかれそうになったらその都度ライフルのグリップでカウンターをキメたり、脚を引っ掛けて転ばせたりしてはいるけど、やっぱり数が多い……！

そう思いながら走っていると、ずっと走り続けたからか、脚が縺れてその勢いのままスッ転んでしまい。

あ、詰んだ。

私の体は地面に投げ出される。
痛い。このまま私は不良にフルボッコってパターン？
目をつむり、殴られるか撃たれるかに備えて頭を守る。

69環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:53:16

しかし、私の予想に反して聞こえてきたのは不良達の悲鳴だった。

「ぐあっ！」「何っ！？」「痛ぇ！」

「なんだ、この程度で音を上げるのか。訓練が足りてないんじゃないか？」

そういって現れたのは、およそ学園内では不似合いなガスマスクの子。
背中の翼が午後の日差しを浴びてキラキラと輝いている。神々しい……

「牽制程度の銃撃で怯んで撤退するなんて、戦場では許されない練度だな」

ガスマスクを外したその子の顔はとても凛とした表情をしていた。

「災難だったな。立てるか？」

は、はい……

70環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:53:51

「それにしても、その大きな対物ライフルを抱えて多人数相手に善戦するとはなかなか素質があると思うぞ。今度ヒヨリやミサキにも教えてやりたい戦闘技術だ」

なんか褒められてる？綺麗な翼のある子に褒められるなんて最高すぎるんだけど！

「あっ、いました！アズサちゃん！」

褒められた嬉しさでニヤけていたら、クリーム色の髪をした子が向こうから駆け寄ってきました。

「急に飛び出して行くから探したんですよ？今日は補習授業部の新入生の子との顔合わせがあるのに……」
「それなら問題ない。ターゲットは無事確保した」

アズサと呼ばれた子は私の肩を抱き寄せる。翼が背中に触れる感触にドキドキする。

「そうだったんですね！えっと……環ハルトちゃん、ですね。私は2年の阿慈谷ヒフミと言います！補習授業部の先輩？OG？でいいのかな……で、ハルトちゃんの試験勉強の監督役を任されてます。こっちは同じ補習授業部の……」
「白洲アズサだ」

環ハルトです。よ、よろしくお願いします！

「えっと……補習授業部はあと2人、メンバーがいるんですが、教室で待ってるのでとりあえず行きましょうか」
「ああ、念の為教室の建物近辺にはトラップが複数仕掛けてある。気を付けて進んでくれ」
「アズサちゃん何やってるんですか！？」

なんだかとても賑やかな部活っぽい？
これは幸先が良い……のかな？

71二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 19:53:54

アズサ強い

72環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:54:17

その後、私たちはアズサちゃんにトラップを解除してもらいながら、100mくらいの距離を30分かけて進み、教室に着いたころにはクタクタに疲れ果てていた。

73環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:55:03

「アズサちゃん……トラップ仕掛けすぎです……」
「む、そうか。新人がよく不良集団に襲われているという話は聞いていたから防衛のつもりだったのだが」

だとしたら私も入れないよ！？

「なるほど。勉強になる」
「あはは……ごめんね、ハルトちゃん……いつもはこうじゃないからね……」

「あら皆さん、お疲れ様です♡」
「初回から遅刻してくるとか何考えてるの！？」

いや、これは不可抗力なんです……

「不良の集団に襲われて抗えない力であんなことやこんなことを……ふふっ、それも良いですね」
「な、いきなり何言ってるの！？そんなんじゃないでしょ！？」

教室に入って出迎えてくれたのは、2人のピンク髪の子だった。

74環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:55:16

「初対面で失礼しました、私は浦和ハナコです♡」
「あぅ……わ、私は下江コハル……正義実現委員会よ！今日はアンタの勉強を監督しに来たの！」

環ハルトです。
よろしくお願いします！

「えー？でもコハルちゃんはこの前のテストも赤点ギリギリだったらしいですし、一緒に"お勉強"をしたほうが良いんじゃないですか？」
「う、うるさい！ていうかなんで知ってるのよ！ヘンタイ！覗き魔！！」

挨拶のあと、漫才のようなやり取りをするハナコさんとコハルちゃんの様子を見せられているが、私はコハルちゃんの頭と腰の翼から目が離せずにいた。

75環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:55:30

かっ……かわいい〜〜〜〜！！！
腰に翼があるだけでもズルいのに頭にも羽根があってピョコピョコ動いてるのかわいすぎる！！一回で二度美味しいとかズルじゃん！！腰の方もハスミさんやツルギさんのほど迫力はないけど、それが逆に可憐な感じを出してるし、濡羽色で見るたびに光の具合でツヤツヤしてるしこの子が3年生になったときがもう楽しみで仕方ない！！
アズサちゃんの白い羽根とコハルちゃんの黒い羽根のお徳用ペアパックとか最高すぎる天国ってここですか？

「……さっきから何見てるの！？他人の腰と顔をジロジロ見るとかヘンタイ！！ダメ！！死刑！！」

コハルちゃんから飛んできた直球の罵倒。
私の世界ではご褒美です！

「はぁ！？な、な、何言ってるの！？エッチなのはダメだってば！！あ、そう！この人アレじゃない！！ツルギ先輩をストーキングして正義実現委員会で要警戒扱いされてるヤバい編入生！！」

えっ、いやいや、ストーキングなんてしてないって！ツルギ先輩の翼が眺めたくて正実の活動の様子を遠くから観察したり、帰り道を尾行したり、現れそうな場所に先回りし……

「バ、バカ！！それがストーカーなのよ！！」
「まあまあコハルちゃん♡愛のカタチはそれぞれですから♡」

「あはは……この先、大丈夫なんでしょうか……」

ヒフミちゃんが困り顔をしてそう呟いていた。

76◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 19:55:56

本日の更新は以上です！

77二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 20:01:28

乙

>>63のスレ読んできたけど面白かったよ

>>78

78◆8kXeI1ONP624/05/10(金) 20:05:43

>>77

ありがとうございます！

ミレニアム1年生で戦闘力100どうしだったら絶対知り合いだろと思って書いちゃったシーンですが、あっちも面白く読んでいただけたのなら幸いです！

79二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 00:25:39

保守

80二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 00:40:32

因みにペロロ様の羽はどんな感じの感銘を受けるのだろうか…？

81二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 07:36:09

思った以上に鳥好きというが翼フェチ？

82二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 15:28:20

保守ー

83環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/11(土) 21:36:21

「とっ、とにかく！一応お互いに自己紹介は済みましたね！えっと……明日から勉強会をするにあたって、直近のテストの結果を見ても良いですか？あっ、コハルちゃんも必要なら見せてください！」

私は事前に用意していた過去のテストの答案の束をヒフミちゃんに渡した。
横でコハルちゃんが不満そうな顔をしながら、渋々といった感じで同じようにテストを見せる。

「なるほど……生物と地理は得意ですが、社会と数学が……」

冷静に分析されると恥ずい……！

「えっと、これ、シャーレの先生にお送りしていいですか？ハルトさんの補習を担当される先生です！」

あ、シャーレの先生が教えてくれるんだ……！？
トリニティはなんか色々とすごいなぁ……

「といっても勉強のアドバイスやスケジュールを決めるのが主なお仕事で、教鞭を執られることはあまりないんですけど……」
「それでも大人の人にイロイロと教えていただけるチャンスは貴重ですから♡」

そういうものかぁ。
誰かに教わる、ということをあんまり意識したことなかったかも。

84環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/11(土) 21:36:42

そんなことを話していると、本館の方角から鐘の音が聞こえてきた。
時計を見ると夜7時半。下校の合図だ。

「む、撤退時刻か」
「暗くなると危ないですからね。今日はお開きにしましょうか」

そうして、補習授業部の初日は幕を閉じた。

85環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/11(土) 21:37:36

翌日。
愛鳥家の朝は早い。
特に今後の放課後はずっと拘束されるから、朝の鳥を見ておかないと鳥の可愛さが不足してぶっ倒れてしまう。
だから朝5時から起きて、散歩がてら鳥を見る！
むふふ、完璧な計画。

今日はD.U.近くの河川敷まで〜♪
カモ、ハト、セキレイ、カラス〜♪
何がいるかな〜

ウキウキで自転車を走らせ、D.U.とトリニティ自治区の境あたりにある川に向かう。

この川は岸壁こそ舗装されてはいるけど、少し外れの方に行けば隠れやすい茂みもあるし、コンクリのところは開けたところを好む鳥が集まりやすい。
良い観察スポットの1つだ。

適当なところに自転車を停め、望遠鏡代わりのスコープを覗く。

86環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/11(土) 21:52:22

カモの群れ、河原をテトテト走るセキレイ、木に留まって騒がしく鳴くヒヨドリ……

このあたりだと毎日のように見かける顔ぶれだ。

……ん？

少し遠くに見える橋の下。誰かがいる。

……よく見たら2人？

あの服は……dice2d7=5 6 (11)

1.正義実現委員会 2.普通のトリニティ制服 3.シスターフッド 4.ヴァルキューレ 5.不良の特攻服 6.スーツのロボット 7.ゲヘナ制服

87環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/11(土) 22:00:30

特攻服を着た不良と……スーツを着たロボット？
あ、ロボットの方が不良に何か大きなカバンを渡した……？

って、これ、もしかしてなんかヤバい取引だったりするんじゃないの！？
そうだ、もし何か本当にマズいことの証拠だったら大変だから、こういうのもスケッチするべきじゃないか？
驚いて震える手で野帳を取り出してスケッチをする。
周囲の環境、スコープ越しに見える様子、日付や天気。鳥の観察で身に付いた習慣がこんな形で活かせるとは。

……あれ？例の2人、こっち見てない？
咄嗟にしゃがんで橋の手すりに隠れる……ああっ、マズい！ライフルがデカすぎて居場所がバレバレじゃん！

げっ、ガトリング砲を撃ってきてる！？慌てて自転車にまたがり、急発進。
橋の下ってかなり行きづらいから追跡し始めるにも多少時間がかかるはず！
ど、どうか逃げられますように……！

88◆8kXeI1ONP624/05/11(土) 22:00:51

本日の更新は以上です！

89二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:20:36

乙ー
人間相手で動揺して気配を消しきれなかったか

90二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 23:06:54

乙
逃げろー

91二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 08:09:31

無事に逃げられるか…

92二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 13:30:18

保守

93環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:13:30

自転車を漕ぎながらチラリと後ろを見ると、少し離れた後方から取引してた不良が原付で追ってきている。
ギアを上げて爆速で脚を動かすが、流石に分が悪い。

後ろから手榴弾の爆発音と爆風。そのまま私は自転車ごと吹っ飛ばされて地面に身体を打ち付けてしまった。
痛いけど今はまず逃げなきゃ。
這々の体で駆け出した。

94環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:13:44

しばらく走ると周囲にはトリニティの制服の人も増え始めた。時計を見る余裕はないけど既に登校時間みたい。周囲からは完全に変なものを見る目で見られてる。

このままだとジリ貧……爆速で走る原付は小回りが苦手だろうし、路地をめちゃくちゃに走り回って撒くしかない！！

私は覚悟を決めて急左折。適当な路地に飛び込む。
向こうの視界から消えてるうちにできるだけ更に曲がって撒く！

そこまでは良かったのだが。

「あ？なんだコイツ」
「オレ達のシマに飛び込んで来やがってよ……」

──路地を曲がった先は不良のたまり場だった。

「よく見たらコイツ、アレじゃね？ウチのリーダー気絶させた上に報復グループを返り討ちにしたヤツじゃね？」
「マジか。丁度いい、シメとくか？」

よりにもよって因縁のあるグループだし！！！運が悪すぎる！！！
原付のエンジン音がどんどん近づいてるし、前には不良がいるし、詰みすぎる！！

エンジン音が真後ろから聞こえる。とうとう追いつかれた。

「あっ、リーダー！コイツっす！例のリーダー狙撃してきたやつ！なんかたまたまここに迷い込んだみたいで……」
「よくやったお前ェら！アタシもコイツに別用があってな……」

えっ、ええええーー！？
人生最悪の事態が起きた……
なんでこうめぐり合わせが悪いのかな……

95環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:14:07

つまり、今まで追いかけ回されてた相手は前に鳥見の邪魔をされて私が攻撃した相手その人で、今まで襲撃してきた奴らと今目の前にいる輩はその部下…………

これは流石に一発二発シバかれて終わりじゃすまないよな……
ごめん、みんな！死を覚悟しました。家に帰らなかったらそういうことだと思ってください……！

目をつむり、天に祈る。
こんな狭い路地だと私の武器は振り回せないし、これしかできることがない！
来世は鳥か、翼の生えた女の子だと良いな……

そう思った途端。

「ペロロ様、出番です！」

どこかで聞いた声とともに、目の前にデカくて白い……何これ？なんかよく分からないクリーチャーが現れた。

96環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:15:28

「うわっ、ビビった！」「なんだよこれ……」「こんな狭いトコで着ぐるみなんか放置できるかよ！撃て撃て！」

なんか……敵の注意が白いやつに向いてる……？
ともあれ、これはチャンス！
今倒すべきは後ろのリーダーだけ！
向こうもこっちに走ってきてるけど、銃の突きでカウンターを食らわせて……

「おいお前らやめろバカ！！ペロロに銃を向けんな！！」

そのままリーダーは私の横を素通りしていった。
あれ、ターゲットは私じゃないの？

97環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:15:54

「ふぅ……なんとかなったみたいですね……」

ヒフミちゃん！？

「登校してたら市街地をすごい速度で追いかけっこしてるハルトちゃんが見えまして……ただごとじゃないと思ってこっちも後をつけたんです」

助かったよ〜！マジでピンチだった〜！脚を向けて寝られないです！！

「あはは……おっと、リーダーがペロロ様に意識を向けてる今のうちに逃げますよ！」

そう言ってヒフミちゃんは私の手を取る。
が。

「待てやァ！」

リーダーの鋭い声が私の脚を止めた。

「今来たそこのお前に聞きたいことがある……」

リーダーはこちらを向き直し、ポケットに手を入れたままこちらに歩み寄ってくる。
私は咄嗟にヒフミちゃんの後ろに隠れる。

「え、ちょっ、ハルトちゃん！？隠れないでくださいよ！！」

ヒフミちゃんとリーダーの顔が接近する。
リーダーは口を開き……

「ペロロが好きなのか？」

ドスの効いた声から予想のつかない言葉が出た。

98環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:16:48

「えっ？あ、は、はい……！私もペロロ様には目が無くて……？」

流石のヒフミちゃんも困惑してる様子だ。

「……そうか」

リーダーは一呼吸置いたあと、部下に向かってこう指示を出した。

「お前ら一旦外せ、コイツらのことは任せろ」

リーダーの迫力に、怪訝そうな顔をしつつも部下はどこかに散っていった。
そして彼女は再びこちらを向いた。

「はぁ……お前、あのデコイのグッズを常備してるってことは相当のファンだろ？モモフレンズ好きのよしみだ。今回は見逃してやるよ……」

え、ええ？なんかよく分からないけど許された？
そして隣を見ると、ヒフミちゃんが目をすごくキラキラさせている。

「ということは、貴方も……！？推しは誰ですか？やっぱりペロロ様ですか！？可愛いですよね！グッズを看破できるほどの同担の方ってあんまり居ないんですよね〜！！」

これ、スイッチ入っちゃったっぽいな……人のこと言えないけどもさ……

99環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:17:10

「あー、アタシはペロロ推しってわけじゃねえんだけど……アングリーアデリーが好きでさ……」

リーダーは照れくさそうに話す。
強面なのに可愛いキャラが好きなのは意外だな……

「……おい、今ツラに似合わず可愛いのが好きなんだなとか思っただろ？……分かるからな！」

ヒッ！見透かされてた……

「アングリーアデリーですか！彼も可愛いですよね！クリッとした目と何考えてるか分からない絶妙なバランスが良い……！」
「お、分かってんじゃん！良いよなアングリーアデリー……」

完全に2人の世界に入ってしまった……
でも、和やかな雰囲気の今ならさっきの誤解も解けるかも……？

「あぁ？さっきの受け渡し？……ブラックマーケットから買ったけど別に危害があるモンじゃねえよ。その……ただのキーホルダーだよ」
「キーホルダー！ブラックマーケットで買うレベルとなると、もしかしてモモフレンズキーホルダーの試作ロットのやつでしょうか！？20個しか生産されてないやつ！」
「よく知ってんなお前！いやまさにその通りで、しかも今あるやつの試作ロットですらない、仮デザイン版のアングリーアデリーのキーホルダー！」
「ええええ！？そ、そんなものが実在するんですか！？一目拝ませて頂いても……！？」

……話についていけない。
興奮するヒフミちゃんとリーダーのアツい会話の外にいる感じがすごい！
でも、なんとなく場を離れるのが怖くて、しばらくそのまま楽しそうに話す2人を眺めていた。

100環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:17:20

「いや〜！どうしよっかな〜！見せて自慢してぇ気持ちはあるけど激レア中の激レアだから誰にも見せたくねぇなぁ〜！」
「ぜひ一瞬だけでも！」

そんな珍しいものなんだ……

「何言ってるんですかハルトちゃん！アングリーアデリーは実は過去に一度だけデザインの修正が入っているんですがそのリテイクの時期が一般的なキーホルダーの生産スケジュールから考えると既に原型製作が終わった時期になっていて云々……」
「そうだそうだ！幻とさえ言われるこの品を買うためにアタシがどんだけバイトを掛け持ちしたか！傭兵、工事、飲食、売り子……辛かったぜ……！」

だいぶ健全な資金調達法なんすね……

「当たり前だろ？アタシらは信念を持ってツッパってんだ！雑に詐欺だ強盗だをやってるチンピラとは違うからなァ？」

じゃあめちゃくちゃ怪しく取引してたのは本当に何も問題のない取引だったってことですか？

「だからそう言ってんだろ？…………あまりにも嬉しすぎて挙動不審になってたんだよ……」

怖い気もしたけど、話してみると意外と純粋で好感が持てる人だな……

「だから、見た目とギャップがあるとか思うんじゃねえよ！それが嫌でモモフレンズ好きも隠してんだよ！」

すみませんでした。

101環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/12(日) 22:17:32

本日の更新は以上です！

102二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 07:01:12

乙です！
ギャップがある子っていいよね

103二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 12:13:42

このレスは削除されています

104二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 21:55:13

保守

105二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 01:55:19

保守

106二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 06:43:42

このレスは削除されています

107二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 17:52:20

このレスは削除されています

108環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:44:21

「あっ、てかお前、アタシ撃ったのってお前なのはマジか？」

ふと思い出したかのようにシリアスな目つきになって詰め寄られる。

あぅ、そ、それはですね……鳥を見てたらかくかくしかじかで……

必死の弁明。頼む、許してくれ……！

「……」

しばしの沈黙。
そして、大きな溜息。

「……お前が鳥が好きなのは知らなかったからよ、それは悪かったな。……アタシだってアングリーアデリーのファンミの近くで騒がれたら銃ブッ放さねえ自信ねェわ」

かろうじて赦してもらえたらしい……もちろん先に手を出したのは私なので反省はしてます……

109環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:44:44

「久々にモモフレンズのことでアツく語り合えるヤツに会えて良かったよ。その友達には感謝しろよ？」

不良のリーダーはそのまま原付に乗ってどこかへ去っていった。
ふぅ……急展開に次ぐ急展開って感じで、まだ心臓がドキドキしてる……

……ってヤバ！始業まであと5分！？
ヒフミちゃん！遅刻する！！

「ええっ、もうそんな時間ですか！？」

自転車は襲撃でぶっ壊れちゃったから、頼れるのは自分の脚。
いくぞ、全力疾走！！

──結局、1時間目には遅刻した挙げ句、疲れて居眠りしてしまったのだった。

110環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:45:03

そして放課後。
今日から補習授業の本番！
意気揚々と教室に向かうと……

「よっ、遅ェじゃねえか」

……なんで朝のあの人がいるんです？

「バイトばっかで出席足りてねえから留年寸前でさ。そしたらヒフミがちょうど良さそうな部に入ってるらしいから、追試で落とさねえように補習授業でも受けとくかってな！ま、ちゃんとした部員じゃねえけど」

は、はあ……
落ち着かない気分になって少しばかり表情が引きつる。

「大丈夫だって！下っ端にこの辺見張らせてっから襲撃も起きねえし、そもそも襲われてたのはアタシの手下の勝手な報復だ！もう何も起きねえよ」

111環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:45:19

「ダメダメ！絶対ダメ！！アンタみたいな不良グループのボスが正義実現委員会の私と一緒の授業だなんてダメよ！ハスミ先輩や他の委員会の人に見られたら……！」

部室の隅からコハルちゃんの大声が響いてきた。

「まあまあコハルちゃん♡むしろ自分から補習を受けに来たのですから、これは更生の兆しと見るべきじゃないですか？きっとこの方も……えーと、お名前をうかがってもよろしいですか？」
「ああ、そういやそうだな。アタシは2年の富竜マヒル。『パタパタヘルメット団』の番長……ということになってる」

”ことになってる”……？

「いや、ホントはアタシ不良でもなんでもなくてさ、高校デビューでナメられねぇようにワルっぽい恰好してたら何故か取り巻きが増えちまったというか、慕われてしまったというか……」

道理で迫力の割に性格が柔らかいというか、親しみやすいというか……

「……だから見た目で判断すんなっつってんだろ……」

112環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:45:32

「ふ、不良じゃないの……？ホント……？」

不良と決めつけてしまった恥ずかしさや申し訳なさで顔を赤くしながら、コハルちゃんが再度尋ねた。

「ああ。そこの鳥好きとヒフミには話したっけ。金は健全な方法で。ガチの犯罪はしねぇ。これがアタシらのルールって決めてんだよ」
「それなら……まあ……ハナコの言う通り更生のきっかけとも言えるし……」

コハルちゃんはそう言っているものの、まだ少し警戒が解けないようだ。

「さ、さて！時間も限られてますし、勉強しましょうか、皆さん！」

113◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:46:18

ちなみに、マヒルのステータスや外見

【ステータス】

戦闘　dice1d100=29 (29)

事務　dice1d100=30 (30)

医療　dice1d100=47 (47)

知性　dice1d100=97 (97)

運動　dice1d100=48 (48)

技術　dice1d100=17 (17)

交渉　dice1d100=47 (47)

倫理　dice1d100=73 (73)

神秘　dice1d100=10 (10)

>>129

114◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:46:33

【外見】

髪色　dice1d7=7 (7)

1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.白

6. RGB値 dice1d256=76 (76)　dice1d256=210 (210)　dice1d256=237 (237)

髪の長さ　dice1d100=89 (89)

（1で肩につかないくらい、100でアリス並）

身長　140+dice1d50=3 (3)　cm

胸　dice1d5=3 (3)

1.無　3.並　5.特大

腹　dice1d5=4 (4)

1.痩せ　3.並　5.もちもち

尻　dice1d5=2 (2)

1.小　3.並　5.特大

武器　dice1d7=6 (6)

1.AR 2.SR 3.HG 4.SMG 5.MG 6.SG 7.GL

>>115

115◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:49:35

>>114

髪色ダイスミス

dice1d6=3 (3)

1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.白

6.RGB値 dice1d256=37 (37)　dice1d256=23 (23)　dice1d256=185 (185)

116◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:52:07

本日の更新は以上です！
昨日は更新できずすみません……

117◆8kXeI1ONP624/05/14(火) 18:56:14

そういえばマヒルがガトリング砲を撃ってきてる描写したのに武器ダイスでショットガンじゃん

整合性 dice1d4=2 (2)

1.メインはショットガンだよ

2.メインはガトリングだよ

3.遠近で併用するよ

4.取引相手のロボ市民がガトリングを撃ったんだよ

118二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 00:52:19

保守

119二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 08:05:40

このレスは削除されています

120二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 19:24:55

保守

121二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 02:12:21

保守

122二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 13:18:58

ガトリングだけだと取り回し悪いしね

123二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:41:42

この娘とゲマトリアの関連性について

124環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/16(木) 21:33:43

……とまあ、そんなこんなで補習授業部での日々は過ぎていった。

125環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/16(木) 21:34:04

そんなある日、いつものように教室に向かうと、室内はどんよりと重苦しい空気に包まれていた。

……いや、違う？
よく観察すると、この世の終わりみたいな顔をしているのはマヒルちゃんだけで、他の4人はどう声をかけていいのかわからない、という顔をしていた。

ど、どうされたんです？？

「あ゛ーー……！？」

ヒィッ！？
戦闘時のツルギ先輩のような目つきで睨まれ、思わずすくみ上がってしまう。

「……悪ィ、部屋の空気を悪くしちまったな……」

そう言って頭を軽く回し、深呼吸をする。
おお、アンガーマネジメント……

126環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/16(木) 21:34:19

「……そう、この前ブラックマーケットから市場に出回らねえグッズを買ったって言ったろ？何度か同じ業者を使ってたんだが、ソイツにパチモンを掴まされたんだよ……！」

え、えっと……まあ、ブラックマーケットだし、詐欺のリスクもあることは承知で利用しないとじゃないかな…………

「ンなことは分かってる！許せねえのはパチモンとしての質だ！見てみろコレを！」

カバンから無造作にぬいぐるみを取り出す。
……確かに、前に見せてくれた本家の画像よりも目が離れ気味で、クチバシのパーツも傾いて付いている。
素人目にも明らかに粗雑な作りだ。

「これは……酷いですね……！」
「ヒフミ、お前なら分かってくれると信じてた！モモフレンズの良さは、狙ってないゆるキモさなんだ！意図しない自然体で出せるあの微妙な可愛さが良いんだよ！それを『なんかボヤッとした顔の感じなら良いだろ』っつって雑に作ってる奴がいる、それがアタシは許せない！」

それはなんか分かる気がする！
ガマグチヨタカはよく目がギョロギョロしててキモいとか言われてるけど、あのパーツのバランスを自分で描くとなると本当に至難の技だし……！自然体の絶妙なバランスっていうのは分かる！

127環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/16(木) 21:41:55

「このままナメた取引されてたまるかよ！」

マヒルちゃんが突然立ち上がる。

「ヒフミ、前にブラックマーケットを襲撃したって言ってたな？手伝ってくれ！お前のノウハウが必要だ！」
「え、えぇっ！？そ、それは……いくらなんでも……そのときはむしろその道のプロに巻き込まれただけというか……」
「いいのかヒフミ！この所業をのさばらせておくと、いつかはお前の好きなペロロにまで……！」

その気迫に押されたのか、モモフレンズ好きとして通じるものがあったのか。
ヒフミちゃんは覚悟を決めた顔で頷いた。

128◆8kXeI1ONP624/05/16(木) 21:43:17

本日の更新は以上です！

※主のリアルが忙しくなってきたので更新頻度が落ちる可能性が高いです……

129二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:50:35

乙

>>113のステータスでは結構賢いな

130二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 08:05:40

ゆっくりでも大丈夫ですよー

131二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 17:40:26

このレスは削除されています

132二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 21:59:36

保守

133二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 08:46:57

保守

134二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 19:17:29

保守

135二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 01:18:31

このレスは削除されています

136二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 10:22:08

このレスは削除されています

137環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/19(日) 19:36:08

「こんっ……な、ニセモノ！」

マヒルちゃんは立ち上がり、床にぬいぐるみを叩きつける。

カツン。

床に叩きつけられたぬいぐるみから、かすかにそんな音がした。
何かが入っている？

「……今、何かプラスチックのぶつかる音がしなかったか？」
「そうだな。何か仕込まれているのだろう。盗聴器か、発信機か、爆弾か……万が一のことがあるかもしれない。私が中を開いて見るから、ヒフミ達は少し下がっててもらえるか？」

アズサちゃんが慎重に近づき、どこからか取り出したナイフで外側の布地を裂く。

綿に混じって現れたのは、1本のUSBメモリだった。

138環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/19(日) 19:36:43

「ふむ……爆発物、危険物の類ではなさそうで……アンテナのようなパーツ、マイクのような箇所もないな……この手のものはあまり詳しくないのだが、電子機器の記憶媒体の一種という見立てであっているだろうか？」

うん、そうだと思う……でも、なんでぬいぐるみの中に？

「それはもちろん、"見られたくないデータ"が入っているから、じゃないですか？例えば……」
「な、何を言い出すのよ！アンタはそれ以上口を開かないで！！」
「あら、まだ何も言ってませんよ♡」

コントを始めた2人を横目に、マヒルちゃんはしげしげとUSBメモリを眺めていた。

「……これってよ、アタシが買ったぬいぐるみから出てきたよな。てことはコレも込みでぬいぐるみの一部と見なしていいよな。じゃあコレの所有権は今アタシにあるよな？」

えっ、いや、理論上はそうだけど、ウイルスとかプライバシーとかの問題はあるよ！？一度どこか専門家に頼んでスキャンとかしてもらって……

しかし、私が止めるよりも早く、マヒルちゃんは自分のPCにUSBを挿し、データを読み込んでいた。

ああもう、これだからトリニティのセキュリティ意識は！

139環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/19(日) 19:36:56

「お？なんか大事っぽいファイルが開けたぞ？」

マヒルちゃんがのんきそうに言う。
……マルウェアとかあっても知らないからね？

「ほーぅ、こいつは面白ェ……ヒフミ、見てみろ」
「何が書いてあったんですか？」
「聞いて驚くなよ……？」

十分にもったいぶって溜めたあと、得意げに言った。

「カイザーの地上げと開発の計画書だ」

140環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/19(日) 20:05:30

カイザーってあの、いろいろ黒い噂のある超大手グループの？

「それ以外ねえだろ」

そのカイザーの機密情報となると、超激ヤバ物品なのでは……？

「……そうなっちまうな」
「あわわわわ……またカイザーを敵に回すんですか……！？」
「？金に目のくらんでいる俗な企業ごとき、大したことはないだろう」

あ、えっと……私は見てないです！
そうしないと我が身が危ないのでそういうことにしておいてください！

「つれないこと言うなって！コイツが出てきたってことは、例のパチモン掴ませやがった業者と繋がってるのは確実だ。カイザーとしても後ろ暗い連中と繋がってる証拠が出てきたらマズいんじゃねえか？」

どうだろうな……公表前に口封じされそうなんだけど……

141環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/19(日) 20:05:42

「そ・れ・に」

マヒルちゃんが人差し指で書類のある場所を指さす。

「見てみろ、この開発予定地」
「オーイェン・ラムスガット湿原……？」

え、確かそれってキヴォトス自然保護条約で保護対象の場所じゃ……

「お、流石は鳥好き。ここは野鳥が繁殖したり集まったりするための湿地を保護する条約の対象で、ここを開発するとなると流石のカイザーでも条約違反でアウトだろうな」

それは……絶対に阻止しないと、だね……！

「前から思ってたけどチョロいなお前」

うるさい！

142◆8kXeI1ONP624/05/19(日) 20:08:01

本日の更新は以上です！

143二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 23:23:21

乙でした
またカイザーか、懲りない連中だ

144二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 07:17:55

もうカイザーは終わりだな

145二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 16:57:42

保守

146二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 18:23:09

終わったな…所詮クズはクズなのだ…

147環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/20(月) 20:02:02

「じゃ、カイザーのやってるアレコレをバラして、ついでにナメた態度のブラックマーケットも一発サクっとぶっ飛ばそうぜ！」
「む、了解。さっそく指示を頼む」
「どうして私はこう、ブラックマーケット絡みの話に巻き込まれるんでしょう……」

え、私も巻き込まれる対象に入ってる？

「違ぇのか？でも、このままだと貴重な湿地にデケえビルやらが建ち並ぶぞ？」

それ出されると黙ってられないけどさあ！

148環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/20(月) 20:02:14

「ダ、ダメ！！いくらカイザーが悪いことをしてるかもしれないからって、怪しげなデータを元に襲撃したなんてそれはただのテロじゃん！正義実現委員会のエリートとして私はこれを止める義務があるの！」

コハルちゃんが顔を真っ赤にして、大声を上げた。
不安なのか、いつもよりもライフルを強めに抱きしめている。

「……そうか、コハル。確かに正義実現委員会としてはそうかもしれねぇな」

マヒルちゃんはゆっくりと席を立って、コハルちゃんに歩み寄る。
ま、まさか力ずくで……！？

「……な、なによ！正当なことを言ってるだけでしょ！？暴力なんて効かないんだから！」
「──じゃあ、真面目な正義実現委員会さんに、1つ頼みたい別の用事があるんだが」

いわゆる壁ドンの姿勢をとって、マヒルちゃんは優しく頼みこんだ。
目線をしっかり合わせ、普段のやや粗暴な感じのある口調を抑えている。

……これはいろんな人から慕われる訳だわ。マヒルちゃん、普通に顔いいし。

149環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/20(月) 20:02:28

「……例の開発対象地域はトリニティ自治区内なんだけど、それが今はどこの管轄か、調べてくれねぇか？」
「は、はい……？」
「ここまで具体的な計画が立てられてるってことは、トリニティのどっかに、条約で指定されるほどの大事な土地をゼネコンなんかに売っぱらおうとする連中がいるってのは間違いないだろ？だから、正義実現委員会の仕事として、そいつらがどこの誰か、調べてほしい」
「わ、分かった……」

目をネコみたいにさせながら、心ここにあらずと言った感じで答えるコハルちゃん。そのほっぺはいつもよりも赤かった。

150◆8kXeI1ONP624/05/20(月) 20:03:31

短めですが、本日の更新は以上です！

151二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 00:56:17

乙
壁ドン！

152二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 07:20:53

壁ドンは反則だって

153二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 08:48:41

自治区の土地を売っ払ったやつがいるなら確かに正実案件だ

154二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 18:16:15

保守

155環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/21(火) 20:05:47

それから、私たちは補習授業の合間を縫って、こっそりと計画を練った。
この地上げ計画にはどこの誰が関わっているのか。トリニティの中に怪しい動きをしている組織はないか。ブラックマーケットにはどれほどカイザーの息がかかっているのか。それらを裏付ける証拠はないか。いつ、どこにこれらの情報を持ち込むか。

私もミレニアムのツテを頼って調査してもらったり、野鳥観察がてら怪しげなエリアに張り込んだり。

156環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/21(火) 20:06:08

「例の湿地の所有者が分かったわよ！」

そんなある日、コハルちゃんが意気揚々と教室に入ってきた。

「まず、あそこを管理してるのはトリニティの中でも割と新しいグループの1つ、ヒュグノト派っていうところみたい。産業や商売の発展と信仰を結び付ける考え方？が特徴みたいで、もしかしたらそういう事情がカイザーにとっては都合がよかったのかも……」

あ、なんか聞いたことある。
確か……トリニティの商業地帯を今みたいに発展させたグループの1つ、だっけ？今はそんなに人数いないみたいだけど……

「転校生の割によく知ってるわね……」

補習授業の成果が出てきた、かな？

157環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/21(火) 20:07:27

「皆さん、お疲れ様です♡……私が調べているカイザーの方は……あんまり動きが見えません。本当に動いてないのか、情報が流れたと分かって隠しているのか、あるいは……」
「まぁ、向こうでは流れた情報がどこに行ったか、躍起になって探してんじゃねえか？……もし、ここにあると分かってたら無事じゃ済んでねえだろうから、今のところはバレてないと思うべきだろうけど……」

皆、深刻そうな顔をしている。

「それにしても、なぜカイザーはこの土地を選んだんでしょう？この辺は広大な湿地帯ですから、地盤が不安定で高層ビルなどを建てるには不向きです。むしろ、不向きだからこそ今まで開発されずに手つかずだった面もあるでしょうが……」

そうだなぁ……条約違反のリスクを冒すまでもなく他にも未開発の土地はあるし……

「ああ、それも多分予想がついてるの」

コハルちゃん、意外にも有能すぎる……

「意外にもって何！？な、ナメないでよね！！……あ、えっと……うん。まずこの地図を見てほしいの」

コハルちゃんはクルクルと巻かれた大きな地図を机に広げた。

「これが、例の開発対象区域の全体図。で、こっちが同じ地域を超音波？電磁波？なんかよくわかんないけど、そういうので調べた地下の様子の図なんだけど……」

湿地の下全体が斜線で色付けされている……？
凡例によると……

「──あそこの地下にはレアメタルの鉱脈があるらしいの」

158環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/21(火) 20:09:41

「レアメタルか。確か知り合いがレッドウィンターの鉱山で労働していたことがあると言っていたな」

アズサちゃん、その人脈何？

「確かに、それならカイザーが狙うのも頷けます。今の工業だと欠かせませんからねぇ」
「なるほどなぁ、地図で見ても相当な広さだ。向こうとしては何としても欲しかったが、保護条約の対象だから今まで手が出せなかった、と……」
「条約を破るだけの覚悟があるとなると、向こうが何を準備してるか分からないのが怖いですね……」

ヒフミちゃんはペロロのぬいぐるみを抱きしめた。

159◆8kXeI1ONP624/05/21(火) 20:16:11

本日の更新は以上です！

160二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 03:00:17

保守

161二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 08:09:27

乙でした
補習授業部が優秀

162二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 19:09:41

ただの鳥好きだったのがエライことになってきたな

163二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 07:09:26

面白いことになってる

164二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 17:10:17

保守！

165二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 01:39:54

保守

166二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 08:56:49

ほし

167環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/24(金) 19:55:05

「ん〜〜〜、とりあえず、そのヒュグノト派の奴らに話聞くのが早いんじゃね？……まあ探ってることがバレたらカイザーに連絡行くかもしれねえけど、みんな自分の身くらいは守れるだろ？」

ずいぶんと軽く言ってくれるね！？

「そうですね……こちらの動きがバレるリスクは大きいですが、今のままだと膠着状態がつづくだけなので、私はマヒルちゃんに賛成です！」
「ヒ、ヒフミがそういうなら仕方ないわね……」
「よっしゃ、じゃあ今から行くぞ！」

ええっ、今から！？
アポとか取った方が……

「ハッ、こういうのは速戦即決が一番いいんだよ！」

ちょっ、腕引っ張らないで！

168環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/24(金) 19:55:16

ヒュグノト派の管理区域は、トリニティの市街地から高速鉄道で30分ほど行ったところにあった。
雰囲気としては、よくある地方都市って感じ。ミレニアムでもこういう地域はいっぱいあったし、なんとなく落ち着く感じがする。

「スマホの地図によると……この自治区の事務所はあっちみたいだな」

私たちはマヒルちゃんに先導されるまま、ズンズンと進んでいく。

……この地域では産業開発を推奨してるんだっけ。でも、それにしてはなんか人気がないというか、寂しい感じがする……？

169環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/24(金) 19:55:28

「たのもー！」

役所のドアをくぐるや否や、マヒルちゃんは声を張り上げた。
周囲の目が一斉にこちらを向き、警戒した空気が漂う。

「このへんの土地に関することで聞きたいことがあるんだけどよ、この窓口であってるか？」

受付の生徒さんが強張った笑顔で応対する。

「はい、どうされましたか？」
「いやぁ、ちょっとな。ここいらで条約保護対象の土地の売却があるらしいって情報をゲットしてな……そのネタがマジかどうか、調べに来たんだよ」

ちょっ、マヒルちゃん！？
そんなド直球で言うことないでしょ！？

170環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/24(金) 19:55:48

「……失礼ですが、お客様はどういったことをされている方なのでしょうか？」
「ん〜、まあ、単なるトリニティの新聞部だよ。その取材」

そこは誤魔化すんだ……

「……そうですか。かしこまりました。それでは、係の者の元までご案内いたします」

私たちは受付カウンターを離れ、連れられるままに役所内の廊下を進む。

（これ、もしどこかで私達を始末する魂胆だったらどうするんですか！？）
（十中八九そうだろ。だから、警戒だけはずっとしとけよ？）
（あぅぅ……）

大丈夫なのかな……

171◆8kXeI1ONP624/05/24(金) 19:56:32

本日の更新は以上です！

172二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 20:16:24

乙でした
判断が早ーい！

173二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 00:25:56

判断が早すぎて草

174二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 08:23:57

まぁ早いに越したことはないからね

175環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/25(土) 17:52:17

それから、私達は廊下を進んでいき、ひっそりと人気のない会議室に連れてこられた。

「それでは、こちらでお待ち下さい。間もなく係の者が参ります」

（どうする？見張りが2人しかいない今のうちに制圧するか？私なら5秒あれば可能だ）
（いや……ダメです。向こうから手を出してこないうちは手を出したら、こちらが加害者になってしまいます……ここは静観するしか……）

ピンと張り詰めた緊張感の中、唐突に私のスマホに着信があった。
かけてきたのは……先生！？なんでこんなときに？

こんな状況とはいえ、室内で電話をするのはマナー違反だろうし……と思い、見張りに会釈をして外に出ようとした。が、案の定、室内に残ることをジェスチャーで促されてしまった。

はい、もしもし。環ハルトです。
先生、どうされましたか？

『"ああ、ハルト？今どこ？他の子も近くにいる？"』

あ、えっとですね……ちょっと一言では言いにくいのですが……

『"その、例の補習授業の確認テストが明日でしょ？最終確認の模試をしたかったんだけど、教室に誰もいないから……"』

え゛。

176環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/25(土) 17:52:43

そうだった完全に忘れてた明日確認テストの2回目！？えーと、ヤバいヤバい今すぐ帰って復習しないとだけど、いやそもそも明日が来るかがかかってるかもしれない状況じゃん！

忘れていたことを思い出し、一気に脳内がパニックに陥る。目が泳ぎ、冷や汗がドッと吹き出す。
助けを求めるようにヒフミちゃん達に目配せするが、首をかしげられてしまった。

いやー、ここの人たちも事情を説明したとしても今この状況で帰してくれる訳ないし……！

そんなことを思いながら、チラリとドアの前にいる見張りの生徒を見る。
すると、何故か彼女たちも何か動揺した様子でコソコソと話していた。

（先生……？シャーレが……関係……ヤバい……！）
（落ち着け……クリス様に連絡……！）

単語が断片的に聞こえる。
……もしかして、電話口で先生の名前を出したから、シャーレのスパイだと思われた、ってこと？

177環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/25(土) 17:53:31

そのうち、見張りの1人が駆け足で部屋の外に出ていき、しばらくして先ほど案内してくれた生徒さんと共に戻ってきた。

「……たいへん申し訳ございません。担当の者が現在席を外しておりまして、本日はいつ戻るか分からないとのことですので、本日のところはお引き取り願えますでしょうか？」

その言葉を聞いて、みんな拍子抜けした顔をしていたが、とりあえず無事帰れるということが分かり、どこか安心したような顔つきだった。

その後私は、建物の外まで案内された後、猛ダッシュで駅まで走り、なんとか模試を受けられる時間にトリニティ本館まで戻ってくることに成功したのだった。

178◆8kXeI1ONP624/05/25(土) 17:55:07

今回の更新はひとまず以上です！
（やりたい展開につなぐための導線が迷走中……）

179二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:09:49

乙です
流石に忘れてるのはよくないよね…

180二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 06:54:56

まあ本気でやれば90点以上取れる子たちではあるんだ

181二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 16:19:25

ちゃんと受ける子で良かった

182環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/26(日) 18:53:44

「……で、一昨日のは無駄足に終わった訳だけど……」
「まあまあ♡無事に生きて帰ることができたんですから結果オーライです♡」

ヒュグノト派自治区への突撃取材から2日後、私のテストが終わったということで、私たちはまた教室で話をしていた。
ついでに、事の顛末が先生にもバレ、話し合いには先生も加わることになった。

"そういうときは、私を頼ってくれると嬉しいな"
"そのために私がいるんだから"

はい……ごもっともです……

183環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/26(日) 18:53:58

「とにかく、あそこの連中の態度からして、なんか隠してるのは間違いねぇ。アタシらが動いてることを知られた以上、向こうもなんらか仕掛けてくるんじゃねえかと思う」
「そうか。ではここの周囲2kmに侵入防止用トラップを──」
「アズサちゃん、その範囲だと誰も学校に入れなくなっちゃうよ……」

ただ、先生の名前が出たときに焦っていた感じだったから、シャーレを敵に回すほどの覚悟はないんじゃないかな？

"でも、油断はしないでね"

そうですね……
相手の裏にいるのがカイザーっていうのがどうにも読めないです……

184環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/26(日) 18:54:11

そんなことを話していると。

ドォン。

外から爆発音が聞こえ──

「補習授業部の奴ら！お前らは包囲した！抵抗せずに出てこい！」

うわ、最悪。
このタイミングで！？まだ2日なのに！？
窓からチラリと外を見ると、やっぱりガチガチに武装した子達が二重にこの建物を包囲していた。
うぅ、気の休まるときがない……補習授業部に入れられてからゆっくり鳥を見る時間がどんどん減ってってるよー！

"噂をすれば影、かな"

先生、指示をお願いします！

185環ハルト ◆8kXeI1ONP624/05/26(日) 18:54:32

"ハルトは3階の大教室から相手を狙撃！当たらなくてもいい、威嚇と牽制をメインに！"
"ハナコ、前衛の4人を回復して支援お願い！"
"残りの4人は正面玄関をガード！"

了解です！

言われた通り、3階の大教室に向かい、愛用の対物ライフルのセッティングをする。

窓辺に机を寄せて、その上にライフルを置く。
エイムは得意じゃないけど、当たらなかったとしても弾が掠めたら牽制にはなる！
……そもそも私の銃だと当たったら逆に危なすぎるんだけどね。

包囲する輪の外から攻撃をしかけてくる奴らを優先して狙う。
迫撃砲とか手榴弾とか、そういう人達。
一発、二発、もう一発！

……うーん、とにかく数が多い！！

186◆8kXeI1ONP624/05/26(日) 18:55:03

本日の更新は以上です！

187二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 02:22:10

保守

188二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 08:09:52

乙です

189二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 15:37:08

保守

190◆8kXeI1ONP624/05/27(月) 15:39:05

そろそろ埋まりそうなので、今日の22時頃に次スレ建てる予定です！

191◆8kXeI1ONP624/05/27(月) 22:00:36

【オリキャラSS】す、すごいものを見ちゃった……！！②｜あにまん掲示板～前回のあらすじ～私は環ハルト！ただの鳥好きのトリニティ生……のはずだったんだけど、成績が悪すぎて補習授業部に入れられちゃった！そして、ひょんなことからカイザーコーポレーションのあくどい土地開発計画を…bbs.animanch.com

次スレです！