はちみーはちみーへるぷみーwww

  • 1二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 17:23:40

    「許さないからねトレーナー。」
    「テイオー、そ、その」
    「ボク走り込みに行くからそれじゃ」

    トラックの土を極力散らさない丁寧かつ機敏な走りで俺から離れていくテイオー。あの走り方をする時は決まって「相当怒っている」と言うことがわかる。

    きっかけは本当に大した事じゃない。
    ………いやテイオーにしたらこれ以上ないくらい大事な用件だったのだけど。

    ◇◇◇

    『ロイヤルはちみーグレート?!』
    『あ、ああ』
    キラキラした視線は俺に多大な期待を押し付けるように刺さる。

  • 2二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 17:31:14

    『一日数量限定、期間限定と来たら買わないわけには行かないと思ってな』
    『で、ででででもぉ…!どおしてボクにそこまで……ウヘヘ』
    他のウマ娘に見られたらずるいなんて言われそうだが、最近のテイオーは勉学面でも体力面でもすこぶるいい成績を見せてくれる。
    彼女はまだまだ子供だし頑張ったならご褒美を与えるのは突然だ。…いや大人でもだけどね。

    そんな訳で休日二人できたのはお馴染みの商店街。位置で言えばその中心部あたりにやたら金箔の目立つ屋台はあった。

    "ロイヤルはちみーグレート・ドリンク!"と。
    ある程度既に人……ウマも並んでいたようで、みなホクホクとした顔をしている。

    『ゴクゴクですわ…じゅるぅり…』
    『あっおいマックちゃん!半分アタシにも寄越せよ』
    『ふむ…なかなかの美物じゃ!いただき───』
    『上様覚悟ォ!!』ズバシャァ
    『─終─』

    十人十色の反応でもそれが「とても美味しい」と言うことを俺たちに伝えるには充分だった。
    隣のポニーテールは歓喜で揺れまくっている。

  • 3二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 17:35:27

    『はい、ごゆっくりお召し上がりくださいね♪』
    『わーいっありがとう!』
    『ほらほらテイオー、あんまりはしゃぐと溢れるぞ?』
    『にっししー♪平気だモンニー』

    俺たちは店員のお姉さんからドリンクを二つ受け取り、どこか座れたりゆっくり出来る場所はないかとベンチなんかを探していた。

    『やっぱりといえばやっぱり埋まってるねぇ』
    『みんな待ちきれないんだろうな、俺たちもだけど』
    そう軽く笑って返した俺の視界の端に、"何か"が映る。

    『………ん?』

  • 4二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 17:47:02

    ───さらさらした金髪、の上にウマ耳。ウマたちは基本顔立ちの整ったモノなのでそれに驚いたわけではなかった。さりとて今更スタイルの良さに目を奪われるようなウブではない。

    ───それがあんなに際どい私服でなければ。

    『ん……やだ、シューズの紐がずれちゃってる』
    屈む金髪ウマ娘。谷間から視線がずらせない俺。

    『これでよし… あら?』
    しまった、ふと目が合う。
    何か言われてしまうだろうか。

    『………ふふ♪』
    『っ!!エッッ』
    『──ーナー!』
    手を振ってくれた。あんなたわわ美馬女が。
    『うへへ……』
    『…レーナー!!前!!』
    後ろから聞こえる愛バの声にハッとする。

    『トレーナーッ!!前、階段───』
    『あ』
    『きゃーっ?!』


    どっしーーーーーーーん!!

  • 5二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 17:53:51

    哀れ、金色のはちみーは階段に奢ってやった。
    たっぷり浴びて喜んだ事だろう。

    『………』
    『ご、ごめんなさい!私のせいで』
    金髪ウマ娘が駆け寄って抱き起こそうとしてくれる。
    これが柔らかいのなんの。

    『やは、はは。お見苦しいところを…』
    『ああっ鼻血が…』
    『いえいえ大丈夫です!ウマ娘たちに鍛えられてますから』
    野郎特有の強がり、悲しき痩せ我慢をしてその場は治まった。
    『……トレーナー……』
    あくまでその場は、だが。

    『いやー悪いなテイオー。ボーッとしt』
    『いいよ別に。飲んだしもう帰ろう。美味しかった。』
    『え?』
    『(スタスタスタスタスタ)』
    『え、えっと………』

    その日の行きは二人で、帰りは一人だった。

  • 6二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:03:02

    時を戻して現在。
    あれから一週間経ってテイオーは変わらずウニのようなトゲトゲだ。
    「トレーナー、ボサっとしてないでタオル」
    「あ、ああ!すまん」
    ぶんどられるように彼女の手元に移るタオル。……これはいつまで続くんだろう。

    「今日のトレーニングメニューは全部?」
    「そうだ。よく頑張っ───」
    「わかったじゃあね」
    「………っ」
    ぷいっと踵を返すテイオーに、俺は言いたかった言葉を投げる。
    「テイオー、ごめん、な」
    「……。」
    ぴたりと止まる背中にもう一度言う。

    「テイオー、せっかくのお出かけをダメにしてごめん。一緒に飲みたかったよなドリンク」
    「…っ…」
    「他のウマ娘にデレデレして…嫌な思いさせてごめん」
    上手く言葉と言うのが浮かばないがとにかく必死で紡ぎ出すテイオーへの想い。

    「でも俺がずっと見ていたいって思うのは、トウカイテイオー。君だけだから」
    「…………///」
    「俺は会った時からずっと、君のトレーナーとして添い遂げたい気持ちに嘘はないから!!」
    「チョ……トレー…/////」
    「これからもずっと君のパートナーで」
    「わ、わかった!わかったからぁ!/////」

    ……良かった、伝わったみたいだ。
    なぜか顔が赤いがトレーニングの頑張りだろう。

  • 7二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:07:11

    「ソンナニストレートニクルナンテズルイモンニ……///」
    「ん?」
    「な、何でもない!」
    テイオーは咳払いをして改めて俺に向き合う。
    「…反省してるんだよね?」
    「もちろんだ」
    「ん。 それじゃ仕方ないから許してあげる」
    困ったように笑いながら俺に呟くテイオー。

    「ありがとう!テイオー!」
    「きゃんっ?!///」
    思わず抱きついてしまった。

    「………こんなに想ってくれてるなら…この先も心配要らないかぁ♡」

    トウカイテイオーは見えないようにニヤけた。


    ΩND

  • 8二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:08:04

    あっ SSつけんの忘れてた
    まぁいいや、アッアッアッ

  • 9二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:18:49

    ヤキモチテイオーは可愛いがそれより金髪ウマ娘の私服が気になって仕方ないぞ

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:35:10

    >>9

    イメージとしてはこんなの

    AI生成画像ですまん


    ただズボンはもう少し長めのイメージ

  • 11二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:59:28

    感情表現は地の文でやった方がいいぞ(照れてる表現を「///」にしているところとか)
    ここじゃあまり受けんぞ

  • 12二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 19:05:47

    >>11

    謹んでお受けいたします。

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