- 1二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:01:44
「別にいいけれど……急にどうしたの?」
スカイさんが困ったように笑う。
「実は今日フラワーがジョーダンさんにネイルしてもらったみたいでさ、すごく嬉しそうにしてたんだ」
「……まあそんなとこだろうと思ったわ。ジョーダン先輩みたいな派手なのは教えられないわよ?」
「にゃはは、ありがとねキング」
ポーチからネイルセットを取り出し、スカイさんの手を取る。
「わっ、ちょっとキング?」
手を引っ込めようとする彼女に構わず掴んだ手に力を籠める。
「こら、逃げないの。実際にやりながらのほうが教えやすいんだから」
文句を言われる前にハンドクリームをスカイさんの爪に塗り込む。
爪を整え、ベースコート、マニキュアの順に塗っていく。
スカイさんの髪と同じ、空の色。
人差し指を終えて顔を上げると、スカイさんが私の顔を見つめていた。
「ちょっと、ネイルのほうを見ないと意味ないじゃない」
「あ、ごめん。キングがすごく真剣な表情だったから」
ため息をつきつつ他の指も仕上げていく。
スカイさんの右手を五本とも塗り終えたとき、私の額にはうっすらと汗がにじんでいた。
「できたわ。乾くまで触っちゃダメよ」
「はいはーい、左手はやってくれないの?」
「そっちまでやったらスカイさんが練習するところがなくなっちゃうでしょ」
するとスカイさんがネイルをしていないほうの手で私の手を取った。
目を丸くしていると彼女が口を開く。
「じゃあキングでネイルの練習させてよ」
「なんで私がそんなこと……」
「お願い」
スカイさんのほっそりとした指と吸い込まれそうな目に絡めとられ、私はつい頷いてしまった。
にこりと微笑んでスカイさんは私の手を取ったままネイルの下準備を始めた。 - 2二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:02:19
「相変わらずキングの手は大きいねえ」
「……普通の大きさだと思うけど」
「ううん、おっきくてあたたかで……優しい手だよ」
かあっと頬が熱くなる。
触れられている手から熱が伝わらないかドキドキしてしまう。
スカイさんはあっという間にネイルを仕上げてしまった。
彼女と同じ、空の色。
「ほんと器用よねスカイさん」
「にゃはは、先生がよかったからね」
ようやく手が解放される。
そこで初めて手のひらにじんわりと汗がにじんでいることに気がついた。
慌てて手のひらをぬぐう。
「ネイルがはがれないように気をつけなよ~?」
わかってるわ、とだけ返す。
あんまりにも頬が熱くて、私はどうしてもスカイさんの目を見ることができなかった。
スカイさんがネイルをした手を伸ばす。
空色の指が私の手を絡めとる。
「ね、キング。またネイルの練習に付き合ってよ」
彼女がぎゅっと指に力を籠める。
私は頬の熱さにつられて黙って頷いてしまう。
おそろいの空色のネイルが私達ふたりの間で艶めかしく絡み合っていた。 - 3二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:03:04
キングの手はほかの子と比べて大きいといいなあって(性癖)
お目汚し失礼しました - 4二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:04:02
- 5二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:04:40
好き
ウンスは自分じゃなくて他の人に塗るために練習したがってそう - 6二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:05:10
マジエモくね?(ジョーダン並の語彙力)
- 7二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:09:50
好き…
- 8二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:10:51
マーキングがてら自分の好きな人に自分の色つけるセイちゃんですか
- 9二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:14:14
なぞのえっちさがある
- 10二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:16:41
キングはおしゃれさんだからネイルとかメイクとかも上手だけどそこまで器用じゃないから最初はうまく行かないけど何回も練習して上手くなるんやろなぁ
- 11二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:22:09
いいなーこういうのも……
シナリオのからみも多いからより素敵