- 1二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:34:59
「はあ?呪い?』
「……そうです」
カフェの湿度マシマシなツラはさんざ見飽きたと思っていたが、よもやド三流なオカルトまデ絡めてくるとは呆れて乾いた笑イしか出なかった。
「はははー。こやつめー』
「信じてませんね、その顔」
ジトっとした視線がオレに突き刺さるが、もう慣れたものだ。
「知るかよ。また"お友達"の話じゃないのか」
「………お友達はこんな陰湿な事はしませんよ」
「へえ。そうカい」
俺は背もたれに深く座り込むと、足を組み替えた。
「トレーナーさ───」
「悪いな、ダンツのトレーニングもあるから与太話に構っテられないんだ」
「………」
「じゃあな」
俺は財布から適当な金額を机に置くと、カフェから視線を外し席を立った。
「……あまり……長居しすぎない方がいいですよ」 - 2二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:35:22
───
「よし!ダンツ、今日はスタミナを重点的に鍛えるぞ」
「………はい」
ダンツフレームは浮かない顔で返事をする。
「どうした、あまり元気がないぞ」
「……」
「体調が悪いのか?」
俺が手を近づけると、ダンツは目を見開いて手を払いのける。
「ぃやぁっ!!」
「うぉっ」
「……ぁ、ご……ごめん……なさい……」
「い、いや。俺もいきなり触って悪かった」
どうやらこのぐらいの距離感が丁度いいらしい。俺は手を引っ込めると、ダンツの顔色を窺うように屈んだ。
「……今日は帰ろうか?」
「いえ……大丈夫です……」
ダンツはよろよろと立ち上がると、トレーニングルームへと足を運ぶ。俺はその背中を追いかけた。 - 3二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:35:57
───時刻は16時を回り、いよいよ日が暮れてくる時間帯。
「今日はしっかり鍛えられたな」
「……っ」
「偉いぞ、ダンツ」
俺は彼女の頭を優しく撫でようとするが
「いやぁあっ!!」
ダンツはその手を弾き飛ばすと、走ってその場から逃げようとする。
「────待てよ!」
「や、ぅうああっ!!やめて!さわらないで!!」
「待てって、ダンツ!オチツケよ。ナ?」
オレはだんつのウデを、ツカんデおしたおす。
「ダンツ、おれはトレーナーダ。ニゲるなヨ、なあ?、」
「ひぃっ!!誰か!誰か来───ぁあっ!!」
オレハだんつノ服ヲ破イテ、その胸ヲ - 4二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:36:18
「オン、アビラ、ウンケン、ソヴァカ」
『ッがあ!!アヅイ!!アヅウゥウ!!』
焼ケル、オレが焼けル───熱──
『オン、マリシエイ、ソヴァカ』
風の刃が俺を、いや、俺のナニカを切り刻む。
『ゴァァァァ!!!』
「………?!」
俺は自分から離れた、醜い怪物を凝視する。
「なん、なんだよ、これ………?」
『だんづゥゥゥ!!ぉばえはオ"レノオンナだァあァ!!!』
「ッ………!!」
「ダンツ…!」
反射的に、ダンツフレームを庇うように抱きしめる。
「ダンツに、触るな!!!!」
「ト、トレ……」
『ア,あァアワアあァゥァガァア───ッ!!!』
目の前で弾ける閃光や絶叫からただ彼女を守るように俺はそのまま動かなかった。 - 5二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:36:44
───やがて、暫しの時が流れる。
「カフェ、その」
「……ダンツさんがゆでダコになりますよ?」
「あ」
「…はひっ。とれ、トレーナーしゃん」
顔を真っ赤にして俺に抱きつかれているダンツを見て、慌てて離れる。
「ご、ごめん!」
「らいひょうぶへしゅ…」
大丈夫とは思えない彼女はとりあえず落ち着かせて、カフェに改めて問う。
「なんだったんだ、アレは。何か知ってるのか」
「………さあ。」
黒髪を靡かせて彼女は言う。
「お友達の世界は、お友達にしか分かりませんから」
おわりぃ LoL( ˘ω˘ ) - 6二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:39:18
お友達のおともだち…?
- 7二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 01:46:03
孔雀王とかどの世代だよ