- 1イッチ24/05/22(水) 22:11:49
- 2イッチ24/05/22(水) 22:14:15
- 3二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:15:00
たて乙!!
レオを助けてあげたいよー - 4イッチ24/05/22(水) 22:21:38
「やっぱり見てたんだ」
手記を読んで、凪は少しホッとする
ここに来るたび、どこからか視線を感じていた。不思議と嫌な感じはしなくて、むしろもっと感じていたいと思えるような、そんな視線だった
俺が来る度、諦めて欲しいと思われていた事に怒りを感じた。
でも、嬉しいとも思ってくれていた。それは、凪にとっても嬉しい事実だった
レオが書いた『嬉しい』の字だけ、何度も見直す
この手記がいつ書かれたものなのかは分からないが、今もレオは俺を求めてくれているはずだ
そう信じて、階段を登った
3階に上がってすぐ、実験室に辿り着いた
散乱したその部屋の中に、研究資料が落ちている。その中に混じって、レオの手記が置いてあった - 5イッチ24/05/22(水) 22:24:28
『いつまでも化け物と呼ぶ訳にはいかないので、俺はあのデカブツ達を「青鬼」と呼ぶ事にした。
皆を逃がすために戦ったあの日以降、青鬼達から襲われた事は無い。どうやら仲間と判断されたらしい。
安心するような、怖いような、変な気分だ
ここには青鬼しかいないから、彼らの事を知ろうと思って、研究資料を読んでみた
結果、彼らが人体実験の被害者だという事が分かった。
胸クソ悪い事に、孤児を扱っていたらしい。中には5〜7歳の幼い子どもまで混じっていた。
俺の症状を当てはめていいのか分からないが、もし彼らが俺と同じような状態になっているのなら、彼らは満足に喋ることも許されず、絶える事の無い痛みに耐え、上手く働かない頭で生きているのだろう。
散々怖がっておいて、虫がいい話ではあるが、今日からは彼らと積極的にコミュニケーションを取ろうと思う
研究資料通りなら、彼らは一人残らず俺よりも年下だからな。
俺が一番お兄ちゃんだから、面倒を見てやりたい
早速一人見つけた。
まずは挨拶から、やってみる』 - 6二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:31:14
こんな状況でも優しい玲王好き…嫌な予感するけど…
- 7二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:36:39
凪が銃で討伐しているのも青鬼だよな…
- 8二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:47:37
進撃の巨人みたいになってきたな…
- 9イッチ24/05/22(水) 22:47:38
手記を読んでいる途中で、化け物…青鬼が、扉を開けて襲ってきた
「邪魔すんな」
ズガン
迷いなく頭を狙って撃つ
レオの手記で青鬼の事情は知れたが、だからといってこいつ等への感情が変動する事は無い
レオが苦しんでいる原因の一端。それだけで躊躇の理由は消え失せる
「ま…生きてるだけで苦しいなら、死んだ方が楽だろうし」
青い液体を床に広げながら横たわる青鬼がきちんと息絶えている事を確認して、凪は再び手記へと目を移した
青鬼のベースがなんだろうと、経緯がどれだけ悲惨だろうと、それらは凪にとって、レオの手記を読む事への大切さを上回らなかった - 10イッチ24/05/22(水) 22:49:31
『拙いながらも彼らと交流する様になって、彼らの思考回路は本当に子どもなんだと理解出来るようになった。
この前なんか、飛んでいる虫を追い掛けて階段から転がり落ちていた。
屋敷に置いてある青いクレヨンで壁一面真っ青に染めやがったやつも居る。
まったく、誰が掃除すると思っているのやら
……そういえば、ばぁやは今頃どうしているのだろうか。
多分、とても心配してくれていると思う
いや、違うか。俺はもう死んだ事になっているだろうから、悼んでくれているだろう。
ばぁやの事だからきっと、今も元気に生きているだろうな。
父さんや母さんは、俺の葬式を盛大にやっていそうだ。
花だらけのでっかい台の上に笑顔の俺の写真がある光景を想像すると、おかしくてちょっと笑えてしまう
泣かせたかな
あの人達が泣いてる姿なんて想像出来ないけど
もしそうなら俺も悲しいな
これ以上はネガティブな気分になりそうだ。これくらいでやめておこう
ずっとここで生きていくと決めたんだ
中途半端に悲しんでいる暇は無い』 - 11二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:01:28
- 12二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:47:48
辛いよ
- 13二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 09:48:45
れお〜〜〜(涙)
- 14二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 11:14:56
玲王〜そんなこと言うなよ〜
一緒に帰ろうね! - 15二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 20:08:56
ほ
- 16二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:21:57
しゅ
- 17イッチ24/05/23(木) 21:25:56
ほしゅを分けて書くやつ流行ってんのか?
続きもうちょい待ってね - 18イッチ24/05/23(木) 21:39:16
「なんか、ずっと諦めようとしてるみたいだ」
大事に、丁寧に手記を折り畳んで、そっと仕舞う
「らしくないね」
実験室を見渡してみるが、ここにはもうレオの痕跡が無い。
実験室を出て、次の部屋を探す
扉を開けて
探して
青鬼が出てきたら、撃って
探して
とうとう3階の全ての部屋を見終わったのに、レオは見つからなかった - 19二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:41:24
玲王...
- 20二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:42:03
最悪なことは…なりませんように…
- 21二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:42:20
何処に行っちゃったの…玲王
- 22二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:43:56
うわーん玲王…早く再会してあげて欲しい…
- 23イッチ24/05/23(木) 21:49:16
鉄製の扉を開ける
その先には、灰色の雲が広がっていた
びゅうと吹く風がやたらと強くて、思わず目を細めてしまう
「帰ろう、レオ」
そう言うと、懐かしい紫色が靡いて、探し求めていた人物が振り返った
もう、青いあざに冒されていない部分の方が少なくなった肌。力に満ちていた紫紺の瞳は、くすんだ青色に変色している
それでも、誰がなんと言おうと、彼は凪のパートナーだ
「 な ぎ 」
長い年月を跨いで、彼らは屋上で再会を果たす - 24二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:53:36
玲王!!
- 25イッチ24/05/23(木) 21:58:40
白くてひらひらな服が風に捲れて、レオの脚が露出する。
そこも、大部分が青色に変化していた
「こんな場所で裸足とか、寒くないの?」
言いながら、レオに近付く
「はぁ、こんなバカでかい屋敷を歩き回ったお陰で疲れちゃった。帰りはおんぶしてね」
20m…15m…
段々と縮まるレオとの距離。逸る脚をなんとか抑えて、慎重に歩いていく
だって、逃げられたら堪らないから。
今のレオ、正気か分かんないし
「ねぇレオ、聞いてよ」
あと5m
「俺さ、ずっと……」
─────…
一歩、レオが踏み出して
俺の首を掴んだ - 26二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:58:44
レオ!!!!!!
- 27二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:00:41
首が!!!!!!!
- 28二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:03:01
いやぁあ!
- 29二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:10:07
やめてやめて、凪に手をかけたら絶対に
レオの心が壊れちゃう - 30イッチ24/05/23(木) 22:16:52
ぐぐぐ、と、レオの手に力が入っていく
血が頭に集まっていく感覚と、気管が絞まる苦しさが同時に襲い掛かってきて、顔が勝手に歪んでいく
レオは、俺をじっと見つめていた
少しだけ、怒ったような顔をしている
「か えれ」
「嫌だ」
レオの言葉を拒否すると、レオは下唇を噛んで、今度は強く言い放った
「かえれ なぎ」
「嫌だってば」
俺の言葉は掠れてるけど、それでもハッキリとそう伝える。するとレオは俺の首を掴んだまま持ち上げて、屋上の端へ移動し始めた。
片腕で俺を持つなんて、随分と力持ちになったなぁ。そんな事を思っている間に、俺は屋上の端っこの、レオが手を離すと落下死する位置まで連れて来られる
「かえる か しぬか えらべ」
「じゃあ死ぬ」
即答すると、レオは目を見開いた
分かりやすいなぁ、俺を死なすなんて、レオに出来るはずないじゃん
俺らは静かに睨み合う - 31二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:18:48
声にならない声が出た
- 32二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:20:39
泣きそう、もう既に涙腺にきてる
- 33イッチ24/05/23(木) 22:32:32
「おれは か えら ない」
「パパさんもママさんも待ってるよ」
「…かえら ない」
「ばぁやさんと約束したんだよね、レオと一緒に帰ってくるって」
レオの震えが、掴まれた手から伝わって来る。レオがふらつく様に2歩下がって、俺の脚は地面に着いた
もう、殆ど腕に力は入ってない
「なぎ」
「何?」
「たのむ おれ が しんで た って」
「そんな嘘は付いてあげないけど」
提案を先読みしてすげなく断ると、レオは更に悲しそうな顔をした
「なぎ おれ は」
「ねぇレオ、俺さ、ずっと」
なんで素直にならないんだろう
「かえれない」
「逢いたかったよ」
気持ちは同じはずなのに
凪はどうしますか>>35
- 34二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:34:27
抱きしめて撫でてあげる
- 35二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:34:49
- 36二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:35:51
貴方が大切ですと行動で伝えてなんぼよ
- 37イッチ24/05/23(木) 22:52:14
「帰りたくないじゃなくて、帰れない、なんだね」
「………」
ビク、と肩が跳ねて、レオの手が首から離れる。その手が遠くへ行く前に、俺はレオを引き寄せた
身を硬くするレオを、強く強く、抱きしめる
何度もレオは俺に抱きついてくれたけど、俺がレオを抱きしめるのは、そういえば初めてだなって、呑気にそんな事を考えてしまう
離れていても、それでもやっぱり俺にとって、レオは世界の前提で、心の中にずっと居る
ねぇレオ、お前もそうでしょ?
「俺にはレオが必要なんだ」
「一緒に帰ろう」
玲王dice1d2=2 (2)
1 「うん」
2 「ごめん」
- 38二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:57:03
クソボケーーーーーーーッ!!
- 39二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:58:40
抱きしめたまま離すな凪
- 40イッチ24/05/23(木) 23:03:36
自分で書いといて何だがなんで帰れないんだ玲王
dice1d4=1 (1)
1 もう凪とサッカー出来ないしこの身体だと周りの人に迷惑を掛ける
2 青鬼達を見殺しにしたから俺もここで死ぬ
3 実はもう正気度がギリギリ
4 全部
- 41イッチ24/05/23(木) 23:04:46
- 42二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:04:53
うわー、レオらしい理由だ
でもそんなのでウチの凪さんは納得しませんぜ!引きずってでも連れて帰りますよ! - 43二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:05:20
希望あり!!朗報!希望ありです!
- 44二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:10:47
- 45イッチ24/05/23(木) 23:17:33
違う、凪、違うんだ
俺はもうお前の隣に立てない
世界一の栄光を掴んだお前の隣を
本当は、誰よりもそこを望んでいるのに
肌も目も青く染まって
奇異の視線に晒されると分かりきってて
あの場所へはもう、戻れない
俺を抱きしめてくれた凪を、俺も抱き返す。
せめて、この体温を忘れない様に
「ごめん」
そう呟いて、俺は凪の胸ぐらを掴んだ。
驚く凪が反応出来ないでいる内に、背負い投げの容量で凪を地面に叩き付ける。
衝撃で呻く凪を横目に、俺は口笛を吹いた。
すると、生き残っていた青鬼が集まる
「そとへ ころすなよ」
命令に頷き、凪に群がっていく青鬼達
もう二度と屋敷の扉は開かない
そう決めて、俺は踵を返した - 46二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:19:44
立ち上がれ凪ー!!
- 47二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:20:43
今のレオに涙腺があるか分かんないけど
きっと泣いてるんだよ…凪、折れんな
立ち上がれー!!! - 48イッチ24/05/23(木) 23:35:23
ガガガガガッ
破裂音が連続して響き、玲王は思わず後ろを振り返る。
そこには、青鬼に外へ連れて行かれる凪の姿があるはずだった。
しかし、そこにあったのは銃を片手に、すべての青鬼の頭を的確に撃ち抜く凪の姿だった
ギラリと、鋭い視線が玲王に突き刺さる。
地面を蹴って迫る凪の姿は、まるで死神の様だった
押し倒される。抵抗はしない
ジャキ、と頭に銃を押し当てられて、玲王は瞠目する
まさか、今ここで、悲願が叶うのか
「こ ろして くれる のか」
「馬鹿じゃないの」
ぐ、と凪の指が引き金に力を込める
「頭潰しても死なないんでしょ。じゃあこのまま撃って眠らせて連れ帰る」
凪の言葉に、玲王は目を細めた
良かった、凪は知らないらしい
研究資料には、青鬼は鉄の弾に弱いと書いてあったのだ。ここには銃なんて無かったから試せなかったけど、多分、コレなら玲王は死ぬ
解放してくれ
もうずっと痛いんだ
玲王は目を閉じて、その時を待った - 49二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:37:34
どうなる…?どうなる…っ!?!
- 50二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:49:47
- 51二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 06:53:10
さっきまで帰れないと抵抗していた玲王が眠らせて連れて帰ると言われて抵抗するどころか目を閉じた
きっと凪ならこの違和感に気づける - 52二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 09:37:20
いくら再生するといっても玲王の頭を凪が打てるわけないだろ!
- 53二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 19:46:15
ほ
- 54二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 19:55:19
青鬼相手に無双する凪かっこいい…
- 55二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:04:12
撃つの?撃たないの?…撃たないよねっ!?
- 56イッチ24/05/24(金) 22:17:06
瞼を閉じて、黒く塗られた視界
じっとその時を待っていた
……でも
頬にぬるい雫が落ちて、思わず目を開く
「ど うして」
目の前に広がる光景に驚いて、つい、声を出してしまった
「ないて る んだ なぎ」
額に押し付けられた銃が大きく震えている。怖がっているのだろうか。凪は玲王がこれくらいでは死なないと思っているはずなのに
引き金にかけられた手は固まったように動かない
初めて見る宝物の泣き顔に、玲王は動揺して、無意識に凪の頬へ手を伸ばしていた
「な くな」
「…レオ」
「おれ は もう そんなふう に おしむ よう な そん ざいじゃ ない」
玲王は、凪に理解して欲しかった
もう同じフィールドに立てない自分は、凪にとって必要にはなり得ないと - 57イッチ24/05/24(金) 22:37:19
無言、しかも無表情で、涙を流す凪
降ってくる雫を頬に受け止めながら、玲王はどうにか、泣き止んで欲しくて、痛む声帯を叱咤して声を出し続ける
「う って いいよ なぎ」
「おれ もう さっかー で きねぇ から」
「い っしょ に いら れない」
「もう なぎ に ひ つよう ない」
返り血で青く染まった青年と、菌に冒されて青く染まった少年。
この身体になったせいで、玲王はあの日の姿のまま、成長することすら無かった。
歳すら離れた自分が居なくなることを、どうして憂う必要があるのか
「違う」
そんな愚かな勘違いを
「俺に必要なのは選手のお前だけじゃない」
凪は一刀両断する
「"レオ"が、俺には必要なんだって、言ってるだろ!」 - 58二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:39:21
このスレで毎日泣いてる
凪、レオを助けて!救って! - 59二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:41:00
涙腺がば緩
- 60二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:42:57
凪を助けられるのも玲王だけなんだなぁ…
- 61イッチ24/05/24(金) 22:54:03
「あの日。階段でお前が俺を見つけた日、何にもなかった俺の、止まっていた時間を進めてくれたのはお前だ」
「熱くなれる日々を、夢を、俺にくれたのはお前だ」
「一緒に居て嬉しくて心地良くて、でもたまにイライラして、それでも側にいて欲しいのも、全部お前だ」
額に押し付けられていた銃が離れた。
凪が、遠くへ投げ飛ばしてしまった
凪の手が、玲王の肩を強く掴む
「世界中どこを探したって、俺の帰るべき場所はここ以外にない」
玲王の頬に流れる雫が増える
凪の分と…玲王の分が合わさって
「俺の帰りたい場所はここにしか無いのに」
玲王の上に乗って、玲王を拘束していた凪が、そっと離れる。
それを追うように、玲王は上半身を起こした
「レオが受け止めてくれないなら」
「俺はどうやって生きていけばいいの」
凪をひとりぼっちにした
自分と同じにしてしまった
そう気付いて、玲王は凪に両腕を伸ばして
そのまま強く、抱きしめた - 62二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:57:16
- 63二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 23:01:36
- 64イッチ24/05/24(金) 23:08:50
凪にとって自分の存在がそこまで大きかったなんて、知らなかった
本当は、凪が毎日の様にここへ通い、その上で世界一の称号までもぎ取った時点で気付かなければならなかったのに
自分の境遇に絶望して、希望を持ちたくないという防御本能がそれを邪魔していた
玲王が早々に諦めてしまったせいで、凪を苦しめた
「な ぎ 」
返事は無い
それでも、聞かなければならない
「おれ あおいろ に なった し こえ でない」
「この か らだじゃ さっかー できない」
「いっしょ に いる と へんな めで みられる」
抱き寄せた身体を離して、凪の顔を見る。
涙でくしゃくしゃだ。
多分、玲王も同じ顔をしている
「それでも そば に いたい?」
御影玲王史上、最高に下手くそな笑顔だったと思う。涙でボロボロだし、身体中痛いし、絶対に変な顔になってた
凪は、一秒の間も置くことなく
返事の代わりに、玲王を抱き返した
「……わ かった」
「いっしょ に かえろ なぎ」 - 65二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 23:11:09
もうこれ、いいよな?言うぜ
エンダアアアアアアアアアアアアア - 66イッチ24/05/24(金) 23:19:44
玄関の扉の前に立つ
凪が先に外へ出て、玲王を振り返った
玲王へ、手が差し伸べられる
雲に覆われた空が、一筋の光を落とす
その光は真っ直ぐに、凪へと注がれていた
この身体になってから数年。ただの一歩も、外の土を踏んだ事は無かった
全てを諦めて、この屋敷での永遠を受け入れていた
そんな玲王を、今度は凪が見つけて、連れ出してくれたのだ
込み上げた気持ちを笑顔に乗せて
玲王は凪の手を取るべく、外へ踏み出す
「おかえり」
「ただいま」
〜END〜 - 67二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 08:35:09
わあああー!!ハピエンで良かったよー!
どんな姿になっても、凪にとってレオが大切な存在に変わりないんだね!
この先2人がどんな風に生きていくのか分からないけど、どうか誰にも傷つけられることなく、手を取り合って幸せに暮らして欲しいな
スレ主、続編くれとかいうわがままに答えてくれてありがとう このスレ最高だった👍 - 68二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 08:50:37
ハピエン!!完!!!
この後乙夜に連絡して、血清投与で徐々に戻れる展開になるよね!!
前スレでバドエンッ!?ってなってどうなることかとハラハラしっぱなしだったけど、振り返ってみると乙夜か我牙丸さんが青鬼になってたら、この後日談の感動を味わえなかった…
複雑な気持ちだけど、二人の絆が強化されるイベントになったの面白かったですありがとうございました! - 69二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 09:45:06
よし!はやく血清を!サプライズ血清を!
- 70二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 11:22:37
しかも乙夜が腕噛まれてなかったら血清も作れなかったんだよね
本当に良かった
時間結構経ってるみたいだからもしかしたら後遺症とかあるかもだけどそれでも凪は玲王をずっと支え続けるだろうし玲王も乙夜や我牙丸にまた会ってしっかりお説教されてたらいいな
- 71イッチ24/05/25(土) 13:28:10
レスありがとうございます
別スレでSS書いてた為だいぶノロノロペースになってしまいましたが、それでも見て下さる方々が居て嬉しかったです。
屋敷での青鬼との日々のギャグSSなど思い付いたら投下しますが、絶対に書く訳でもないので落としてもらって大丈夫です。ほしゅして下さった方もありがとうございました
血清はちゃんと効きました - 72二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 14:34:11
後日談激熱で凄く良かったです!血清効いて良かった
- 73二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 17:07:20
良かった〜〜!!玲王って確か体成長してないんだよね?だとしたら凪が玲王をプロデュースして世界一にさせようぜ
- 74二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 20:13:08
さすがに大々的に世間に出るのは難しいだろうし玲王自身が自分を許せなさそうなとこあるから無理かなと思うけど
凪と玲王が納得できる未来に進んでいけるといいね!
スレ主本当にありがとう!! - 75二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:30:36
二人が再会できて思い通じて良かった…😭
- 76二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 10:27:04
この素晴らしいスレとSSを作ってくださったスレ主に感謝しか無いです!
- 77二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 18:33:03
玲王がちび青鬼に慕われてるの想像してたら初めて青鬼可愛いかもって思えてきた
- 78二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 23:44:57
玲王の治療の結果何か医療の役に立つ発見があったとかあれば尚救いだ
- 79二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 09:03:48
青鬼達のルーツが分かっても容赦無く頭撃ち抜く凪好き
- 80二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 20:59:18
青鬼との日々のギャグSS読みたい…
- 81イッチ24/05/28(火) 00:48:47
日常ギャグと言ってもイッチにギャグの才能は無いので多少グロかったりエグかったりすると思います
という訳で御影玲王(鬼)プロデュースゆるゆる恐怖の館の始まりです。ダイスによってはキャラがサラッと死にますが、翌日生き返るので無問題。頭空っぽにして読むのがオススメですぜ。
ギャグ玲王は元気だし普通に喋ります
〜〜〜
「さぁ、皆集まれー!こらそこ!その頭は俺のオヤツだから勝手に食べるなって言っただろ!」
「よしよし、ちゃんと整列できる良い子達だな。俺が来たからには世界一のホラースポットが至上命題!来る奴全て失禁するまで逃さねぇのがマストだ、分かったな!?」
青鬼達【玲王の掛け声に呼応する様に叫び声を上げる。玲王に注意された子は食べようとしていた頭を渋々床に置いた】
「さぁーて今日も俺らの餌食となるお客様がご来店だ。持ち場に付け!所定の部屋の鍵は締めたか!?金庫の調節とピアノの血痕の最終確認も忘れずに!ロッカーに隠れた奴は食べない事!じゃ、解散!」
最初の犠牲者>>82
とりあえずここまでで寝ます
相変わらず別スレでSS書いてるので更新ノロノロです
- 82二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 11:25:02
ほしゅ
- 83二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 11:32:49
潔世一
- 84二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 12:02:35
待ってそういうギャグ!?
ブルロキャラさくさく殺しちゃう(生き返るとはいえ)玲王なの!? - 85二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:01:44
キャラがサラッと死ぬ!?ま、まぁ、玲王が元気で何よりだ…
- 86二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:28:07
なんかさり気なく世界一目指そうとしていて草なんだが
- 87二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:37:49
本家青鬼勢ともマッチアップして欲しい
たけしをたけし城から出すにはどうしたらいいか作戦会議をする青鬼たち - 88イッチ24/05/28(火) 20:56:32
「あれは…潔世一!?」
潔「ここが噂の廃墟かぁ、罰ゲームで来させられたけどマジな雰囲気じゃん…はぁ、サッサと一周して帰ろう…」
青鬼【それぞれ意気込んでいる】
「待て、アイツは平凡そうに見えて実はかなりの強敵なんだ。アイツには何度煮え湯を飲まされたか分からねぇ…」
青鬼【「えっそうなの?」「れおがそう言うなら気をひきしめなきゃね」】ザワザワ
「そうだ、アイツは適応能力の悪魔なんだ…舐めてかかると一瞬で俺らのホラーに適応されて、最悪屋敷が崩壊して俺らは死ぬ!」
青鬼【「「「ひぃー!!」」」】ガタガタ
青鬼dice1d2=1 (1)
1 怖がって動けなくなる
2 よーし、気合を入れて脅かすぞ!
雰囲気としては「青鬼 じ・あにめいしょん!」を想像してもらいたいです
- 89イッチ24/05/28(火) 20:57:57
- 90イッチ24/05/28(火) 21:06:03
潔「あれ?こんな所に鍵が…」
青鬼【ひぃー!】ガタガタガタガタ
潔「なんでピアノに血痕?あ、さっき拾ったやつ使えるかも!」
青鬼【もう解いちゃったよぅ…】ガクブル
潔「あれ?なんか今青いの居た?」
青鬼【「ギャー!燃やされる!ロッカーに逃げよう!」「つめて!つめて!」】
「こ、こら!ちゃんと脅かさねぇと!ああもう潔地下室まで行っちまったじゃねぇか!…余計な事言っちまったなぁ…」
潔は秒で屋敷を攻略しましたとさ
〜happyend〜
なんだこりゃクソつまんねぇな - 91二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 21:22:53
潔だけRTAしてる!
- 92二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 21:49:22
青鬼達かわいいw次は誰が来るかな
- 93二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 02:17:45
この潔さん絶対これまでの青鬼RTAの中で一番早いぞ
- 94二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 12:13:50
相手が悪かったねw