- 1二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:35:32
身体がだるい。頭が痛い。喉もかなり。意識がボーッとしている。どうやら完全に風邪を引いてしまったらしい。
昨夜の大雨。RABBIT小隊のみんなの様子を見に行った時にびしょ濡れになったのが直接の原因だろう。
案の定ミヤコもサキもモエもミユもキャンプが崩壊しててんやわんやしていたから、意固地にここに残って立て直すと宣言していた4人を抱えてシャーレに連れて行き一晩泊めた。
翌日、つまり本日の朝はそのキャンプの復旧を行なっていた。以前も似たようなことをした。その時は特に体調に影響はなかったし完全に油断していたのである。
体調の変化は夕方に差し掛かったあたりから現れ始めた。溜まっていた事務処理に決着がついて緊張の糸が切れたのもあるだろう。薬を飲む、栄養価の高い食べ物を食べると言った選択肢を選ぶ前に身体が動かなくなってしまった。 - 2二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:35:50
- 3二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:36:07
- 4二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:36:15
先生視点だと!?
- 5二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:36:28
背中にクッションのようなものが当たる感覚がする。どうやら仮眠室のベッドに寝かせてくれたらしい。ありがたい。
あわてた感じで走り回っている様子が見える。持っているのはプラスチック製のたらいだろうか。私の近くにおいて何かやっている。水音。顔に水が跳ねる。額に冷感。濡タオルを作ってくれたらしい。
汗と火照りに蝕まれた体によく効く。意識が遠のいていく。せめて、せめて眠ってしまう前にお礼を言っておかねば。
ぼやけた視界を映す目を精一杯よく凝らす。ケモミミのシルエット。猫かな?
猫耳のある子で、シャーレに用事がある子…
朦朧とする意識の中思い返す。
そういえば百鬼夜行に行った時に必ずお礼をしに来る言われた気がする。
"あ…りが…と。キキョウ…"
- 6二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:37:25
わぁ……ァ……
- 7二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:41:39
この子は実際にこういう状況になったらどういう反応をするんでしょうね
- 8二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:43:05
あまあまかと思ったら不意打ちで曇らせてくるのやめろ!
セリカかもしれないだろ! - 9二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:46:52
- 10二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:47:10
「先週の私みたいに先生も五月病…?」
反応を見るためにちょっとした冗談を交える。
…返事がない。
流石にまずいと思い彼の額に手を当てる。沸騰したお湯のように熱い。え、やばくない?
完全に体調を崩している。それもとびきりやばいやつ。どうしよう。正義実現委員会…じゃなくて救護騎士団…は団長が…
とりあえず寝かせなきゃ!
先生の手を引くが完全に脱力してしまっていて動かない。
「う…こう言うのは私がやるのは違う気がするけど…仕方ない!」
先生を持ち上げて落ちないように体制を整える。所謂お姫様抱っこというやつをしている。逆が良かった…なんて思いながら病人相手に文句を言うなんてことはありえないので仮眠室のベッドに寝かせる。
- 11二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:47:27
- 12二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:47:46
- 13二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:48:10
- 14二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:48:30
- 15二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:48:55
汗を拭くことをダシにして私は先生の上半身をベダベタと触り始めた。言うまでもなく過剰に触っている。
(…元はと言えば先生が名前間違えて私のことをモヤモヤさせたのがいけないんだから。)
意識が朦朧としていた病人の極限状態での行動を免罪符にすると言う最低の行動をとっているが例えこれを自覚しようと止まらない。止まれない。
だって…だって…悔しいじゃん。
今1番近くで先生のこと心配してるのは私なんだからさ。
だから、私がいるってことをわからせてやるんだ。
「大丈夫。体は冷えさせないよ。私が布団になったげる」
そう言って私は先生におおかぶさった。
- 16二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:50:31
卑しい…卑しい〜!
- 17二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:56:40
- 18二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 05:52:13