先生「ふぅ、やっと終わった〜」

  • 1二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 03:29:18

    そう安堵と共に呟くのは連邦捜査部「シャーレ」担当顧問、皆からは「先生」と呼ばれる人物である。そんな仰々しい肩書きを持つ彼女も今は、スラリと伸びた手足を放り投げ、椅子の背もたれに体重を預けていた。かつてない量の書類を片付けた彼女は久方ぶりの安息を得ていたのだ。身体の凝りをほぐすため伸びをすると、些か控えめな胸がシャツを突っぱり自己を主張する。そのまま楽な体勢でくつろぎ、しばらくしてまた呟く。

    「裸……いや、半裸……、半脱ぎで踊るか」

    嗚呼、悲しいかな。彼女は書類仕事に忙殺され、四日もの間睡眠をとっていなかった。その結果、彼女の知能指数は著しく減退していたのだ。
    彼女は徐にシャツを脱ぎ、ブラジャーにも手を掛け、思い留まる。否、思い留まったのではない、改めたのだ。ブラジャーの肩紐を片側だけ外し下へずらす。当然片胸が露わになりブラジャーはタスキ掛けのような状態になる。

    「これで変態マラソンにエントリーできるな……」

    繰り返しになるが、彼女の知能指数は度重なる徹夜により減退している。普段の彼女ならばしない行為も今の彼女は躊躇わないのだ。
    充分に痴女と言える格好であるが、満足には届かぬのかパンツも脱ぎ始める。ショーツが姿を見せ、やや白い肌が空気に晒される。そしてそのまま脱ぎ終わったパンツを腰に巻き始める。

    「大人の色気が迸るぜ……」

    彼女の知能は救い難いほどに低下していた。
    準備はできたと言わんばかりにタブレット、シッテムの箱の端を両手で腹のまえに持つと、腰を深々と屈めシッテムの箱を地面すれすれまで下げ、押し上げるように右前方へと押し出す。同じように今度は左へ。――――どじょうすくいだ。

    「アロナ、これが伝統芸能どじょうすくいだよ」

    しかし、何か理由があるのか反応がない。寂しさが心の裡に灯るが、そんなもの打ち消せとより力強く踊り始める。これが私の青春、たとえ責任ある大人になったとしても青春は楽しめる、そう心が叫ぼうとした時扉を開ける音がオフィスに響いた。

  • 2二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 03:32:48

    「先生、やっぱりまだしご……と、が……」

    ユウカだ。今日の当番として書類仕事を手伝ってくれたのだが夜も遅いということで帰したのである。

    「どうしたのこんな時間に、忘れ物?」

    彼女は努めて朗らかに聞く。日も変わろうという時間にやって来たのだ、もしかしたら何か困りごとがあるのかもしれない、と思ったのだ。
    しかし、ユウカは無言で歩み寄り彼女の手を取る。

    「ちょ、ちょっとユウカ、どうしたの?」

    「……すみません先生、ここまで疲れてるなんて……」
    そのまま歩いて行き仮眠室に入る。

    「先生、寝て下さい」

    「いや、でも大丈夫、なんか元気だから」

    「寝て下さい」

    半ば押し付けるような形でベッドに寝かされると、ユウカは彼女の頭を撫で始めた。

    「先生、ちゃんと休んでください……」

    俯きがちに絞り出す声に彼女は応えようとするが、暖かな手が心地良く抗いがたい睡魔に襲われる。彼女の意識はブラックアウトした。

    翌日、彼女は自身の愚を恥じ、赤面するのであった。

  • 3二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 03:35:19

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  • 4二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 04:03:51

    今日はシャーレの当番として先生の仕事を手伝っていました。先生はやや疲れ気味でしたが、しっかり業務をこなしていたのでいつものように私も仕事を進めていました。そのまま外が暗くなるまで手伝っていましたが、先生が、

    「もう夜も遅いし帰った方がいい。大丈夫、ユウカのおかげで終わりが見えて来たし」

    とおっしゃって……。実際、後一、ニ時間もすれば終わる量でした。それなら、と先生の言葉を信じて帰ることにしました。……私を送る時の笑顔がいつもより疲れていて少し不安になったんですが、先生に大丈夫だからと念を押されて、そのまま寮まで帰りました。
    あの時無理にでも先生を手伝っていれば、と今は後悔しています。

  • 5二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 04:21:30

    寮に帰っても先生の疲れた笑顔が忘れられず、またシャーレに行くことにしました。もし先生が倒れていたら、と思うと居ても立っても居られなかったんです。
    もう日も変わる時間なのにシャーレオフィスの電気は消えていなくて、不安が止まりませんでした。早足でオフィスに向かって扉を開けたら、先生、何をしていたと思いますか。よく分からない変な踊りをしていたんです。いえ、それだけならまだ良いんです、良くはありませんが。問題はその格好なんです。下着姿なんですが片胸を出した状態で、腰にはパンツを巻いて、シャツだけは何故か丁寧に畳まれた状態で椅子の上に置かれていました。
    一目見て理解しました。やっぱりあの時帰ってはいけなかったんだ、と。

  • 6二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 05:29:52

    先生が私に気付くと何かあったのかと、優しく微笑みかけてくれました。ストレスから来る奇行なのは明らかのはずなのに、先生はこちらを案じてくれて、申し訳なさと怒りと嬉しさとで感情がない交ぜになって。とにかく私は先生を寝かせようと手を取って、先生の顔を近くで見て気付きました。先生の顔をよく見たら目の下の隈を化粧で誤魔化していたんです。こんなにも先生が疲れていることに気付かないなんて、先生の何を見ていたんだろう、なんて自分はバカなのだろうと、そう思いながら先生をベッドまで連れて行きました。
    ベッドに押し倒して頭を撫でると気絶するように眠り始め、どれだけ疲れていたんだろうとまた気が落ち込みました。次第にどうして伝えてくれないのかと身勝手な怒りが湧いてきましたが、すぐに先程の先生の笑顔を思い出し私に心配させないためだと気付きました。それでももう少し頼ってくれてもいいのに、というやや拗ねた感情が芽生えきて。自分勝手にコロコロ変わる感情に苦笑しながら先生を撫でていると、私も少し眠くなってきました。先生は大人で、私は子供。先生はずるい人なのだと改めて思いながら自分でも気付かぬ内に眠ってしまいました。

  • 7二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 06:21:17

    目が覚めたのは日が昇る頃でした。いつの間に眠っていたのかと周りを見渡し、先生を見つけて思い出しました。先生のすぐ傍で寝てしまったことに少し動揺して物音を立ててしまいましたが、先生は相変わらずぐっすりと眠ったままでした。安堵のため息を溢して、ふと先生の格好が目に付きました。昨晩から変わることなく変態じみた格好のままだったんです。昨日の私は不安と自責の念に駆られていたのもあってあまり意識していなかったんですが、今見ると変に意識してしまって、いや、というか何で胸を出しているんですか!しかも片方だけ!それはストレスから来る奇行だと昨日……などと理性が冷静に私を宥めてきますがそういうことではなく……いえ問題はそこでもないんですよ!

  • 8二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 08:02:46

    取り敢えず遅いかもしれませんがお腹を冷やさないように布団を掛けておきました。ため息をして現在の問題を考える。そう、先生の服装をそのままにするかどうか、です。服装を直すために直視するのが恥ずかしいというのもまあ、あるにはありますが、それ以上に先生への戒めとしてそのままにした方が良いのではないかと思うんですよ。私達生徒に気を遣わせないようにした結果だとしてもこうして私にバレてしまった以上、他の生徒にもバレる可能性だってあるんです。もしかしたら、私以上に自分のことを責めてしまう子だっているかもしれません。それは先生も望まないことでしょうから……。
    でも、流石にこの格好を次の当番の子に見られるのはかわいそうだし……うーん……そういえば先生が最後に寝たのっていつかしら。明らかに数日間寝ていない様子だったし、徹夜を何日も続けるのはやっぱり健康に良くない、いえ最悪命に関わることだって……。うん、そのままにしておいた方が良いわね!先生のことだから無理する時は無理するんでしょうけど、日常的に無理をするのは危険だものね。こういったことを起こさないためにもここは心を鬼にする必要があるわ!

  • 9二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 09:39:17

    その後先生は当番の生徒に起こされ布団を捲られかけるも寝る時は裸族なんだ、という言い訳で事なきを得たとかなんとか。

    先生......。

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 09:49:43

    ブルアカ最近始めたばかりでエミュが微妙だったかもしれませんがそこはご愛嬌ということでご容赦をば
    皆様も徹夜にはお気を付けください

    ユウカ可愛いですね

オススメ

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