「節分だな、トレーナー君」

1二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 20:15:07

「そうですねえ」
「節分といえば豆まきだ」
「そうですねえ」
「ここで重要なのが…」

「どちらが鬼をやるかだ」
「私でしょう。日頃の鬱憤と共に思いっきり豆をぶつけちゃってください」
「いや、私が鬼をやるべきだ。鬱憤どころか感謝しかないトレーナー君に行事とはいえ豆をぶつけて出て行けなどと言いたくはない」
「こっちの台詞ですそれは。なんでハヤヒデさんを鬼にしなければならないんですか。福の権化みたいなヒトでしょうに」
「鬼とは恐怖と力強さの象徴だ。仮に君と私どちらかが鬼に相応しいかで客観的に考えれば、私の方が良いに決まっている！」
「いや、鬼は曲がりなりにも立ち位置を変えてきています。昨今の某ジャンプ漫画によって『鬼』そのものが親しい存在になりました。つまり今や鬼とは“人気の象徴”でもあるんです。つまり、ハヤヒデさんが鬼をやるのに相応しい！！」
「私がレース場で輝く事が出来たのは君の功績によるものが大きいんだ。だから鬼をやるべきなのはトレーナー君、君の方だ！！」
「ん？」
「ん？」
「あれ？」

2二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 20:15:24

ﾊﾞｧﾝ
「邪魔するぞ」
「おお、ブライアンさん」
「どうせどっちが鬼をやるかで揉めて最終的に主張が入れ替わってよく分からん状況になってたところだろう」
「凄いな、頭から尻尾の先まで全部合ってる」
「二人とも、私についてこい」

「鬼を」
「やって」
「くれるんですね？」
「鬼はお前らの方だろ」

姉貴ブライアンとそのトレーナー達の節分は多分こんな感じ