- 1ssアシタカ22/02/03(木) 20:50:05
ルディが女の子だった場合の無職転生を妄想するスレです。
※キャラクターに対する過度に暴力的な曇らせや、曇らせのための原作キャラの極端なクズ化は、虐待スレやキャラヘイトになるので、なるべくそのキャラが好きな人が見てもあまり不快に思われないように常識の範囲でお願いします。
>>190は次のスレ立てをお願いします。
※次のスレを貼る人はこれをテンプレにして下さい。
↓前スレ
ここだけルディが女の子だった世界線86|あにまん掲示板ルディが女の子だった場合の無職転生を妄想するスレです。※キャラクターに対する過度に暴力的な曇らせや、曇らせのための原作キャラの極端なクズ化は、虐待スレやキャラヘイトになるので、なるべくそのキャラが好き…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:15:55
とりあえず落ちないよう10まで伸ばすか
- 3二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:17:53
語られてない性癖無いといったが…
ぶっちゃけ原作でも半ばそんな感じじゃねェ…? - 4二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:18:55
前スレの埋めでDV 語ったから逆をしよう。
転移でとある貴族に拾われて厚遇されまくる。
なにかしようとしても貴族はルディ子はそこにいるだけでいいんだよ。 - 5ssアシタカ22/02/03(木) 21:19:17
土日にルディ子の幼少期書くけど結構家族とのイベント多いし全体的に重いけど需要ある?
- 6二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:19:55
新スレだから性癖言おう。
魔石病√を回避したら、シルフィの代わりに処刑されて、処刑√を回避したら憎んでたはずのエリスの盾となって死んで、老3嫁が少しずつ過去を変えた事で幸せになるルディ子。
なお、鬱展開は丁寧に描写される模様 - 7二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:20:19
- 8二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:22:20
ルディが安定するのは割とほんとにド変態で四六時中ルディを求めるがそれはそれとして有能みたいなアスラ貴族らしい貴族で清廉潔白(全部ルディで発散)みたいなのだと思うよ
- 9二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:23:49
- 10二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:24:49
なんかルディめっちゃオロオロしつつそれはそれとして奪い合われるくらい愛されてる事にはキュンキュンしてそう
- 11ルディ子概念を深め隊22/02/03(木) 21:27:43
米農家オルステッド(書いてるうちに農家成分もオルステッド成分もほとんど消えた)投稿していい?
- 12二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:31:35
このレスは削除されています
- 13ルディ子概念を深め隊22/02/03(木) 21:31:39
>>11投稿します。
- 14ルディ子概念を深め隊22/02/03(木) 21:31:55
「ふぅ」
今日も今日とて俺は稲作に精を出していた。
異世界に転生しているとわかった当初は二度と米を食べることはできないと思っていたが、ある人物との出会いでそれは杞憂に終わった。
その人物の名はオルステッド。この村唯一の米農家であり、呪いのせいで不審者ルックな格好をしていること、不定期にいなくなることを除けば、欠点らしい欠点のないすごい奴である。
美味しい米を食いたいのと恩返しのために俺は彼の仕事を手伝っている。
彼には本当に世話になった。この世界のこと、魔術のこと色々なことを教えてもらったし何度も助けられた。正直何度乙女になりかけたことか。
そんなことを考えつつ今日のノルマを終わらせた俺は村の門に向かった。なぜそんなことをしているかというと、オルステッドを待っているのである。
前述の通りオルステッドは、不定期に村からいなくなる。今はちょうどそのいなくなっている期間なのだ。オルステッドがいつ帰って来るかはわからないが、とりあえずこの期間中は暇な時は門の前でオルステッドを待つことにしている。
「あっ!」
しばらく待っているとオルステッドが帰って来た。 - 15ルディ子概念を深め隊22/02/03(木) 21:32:01
「おかえりなさい。オルステッドさん」
駆け寄りながらそう言うと、
「…あぁ、ただいま。」
オルステッドはそう言って微笑んだ。
「今回は何をしてきたんですか?」
「盗賊を潰してきた。」
「おぉ!」
相変わらず、強いなこの人。なんでこんな辺境で農家やってんだ?
「ルディア、俺がいない間変わりはなかったか?」
「何もありませんでしたよ。…オルステッドさんは心配性ですねぇ」
オルステッドの言葉に苦笑してしまう。オルステッドは村に帰ってくるたびに俺の安否を確認している。
大切に思われていることは嬉しいが、いつまでも子供扱いされるのはおもしろくないそう思い少しからかってやろうと
「そんなに私のこと心配して、もしかして私のこと好きなんですか?」
そう言うとオルステッドは、
「そうだな俺はお前のことを好ましく思っている。」
そう返してきた。 - 16ルディ子概念を深め隊22/02/03(木) 21:32:07
「えっ?…その、えっと…ありがとう、ございます。」
オルステッドの言葉に対して俺はそんなしどろもどろな返事を返してしまった。
…動揺を誘うつもりが逆に精神を乱されてしまった。
「あっ!そうだ。オルステッドさん、今日までの私の頑張りを見せますので田んぼにいきましょう!」
なんとかさっきの醜態を誤魔化そうと俺は走り出したのだった。 - 17ルディ子概念を深め隊22/02/03(木) 21:32:40
終わりです。同胞さんこれもまとめていただけると嬉しいです
- 18ssアシタカ22/02/03(木) 21:40:29
- 19二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:45:03
この何考えてるか分かんねぇ+ルディのツボ突きまくるのがオルステッドよ…
ぶっちゃけ素顔見た時の反応気になるな - 20二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:51:27
なぜ!?って思ったがたしかに多いなあそこ…イラストだけど
- 21二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:52:51
ルーデウスに好かれるためにやってる(100%マジ)とか無職氏特攻すぎる
- 22変態の同胞22/02/03(木) 22:00:28
んじゃわちきもなげまーす
シルフくん救援ルート - 23変態の同胞22/02/03(木) 22:02:23
冒険者ギルドで聞き出した情報をもとにパウロさんがいるという宿に向かう
あまりにも変わりすぎた自分が認識してもらえるか不安だが・・・まぁルディの手紙があればどうにかはなるだろう
カーテンのような幕を潜り抜けて入ると、見覚えがある人に出会うやつれているが間違いない
「お久しぶりです、リーリャさん」
「あなたは・・・しかしなぜここに?」
「ルディの代わりに救援としてきました、細かいことは長くなるのでできればパウロさんも一緒に」
「わかりました、ではすぐに」
そう伝えるとリーリャさんはどこかへ行き、疲れが残る様子のパウロさんを連れて戻ってきた
「あー・・・久しぶりだな、シルフ。そんで、ルディの代わりにって話だが、訳、聞いてもいいか?」
「えぇ、ルディの事情も一緒に説明します」
場所を移し、宿の部屋で語る
「まず、ルディとアイシャちゃん、ノルンちゃんは無事です、みんな元気ですよ」
パウロさんが一番聞きたかったであろうことを一番に教えると肩の荷が下りたように深く息を吐く
「そうか・・・よかった、娘たちは無事か・・・よかった・・」
かみしめるようにそうつぶやいた後で今度はこちらに質問を投げてくる、少し調子が戻ったようだ
「それでシルフ、なんでお前が来た、そんでなんでこんなに早い、ギースの奴はルディに半年前に手紙出したって言ってたぞ、途中で行き違いでもあってお前が受け取ったのか?」
「あー・・・速さについては、ルディの伝手である人が秘匿していたとっておきを使わせてもらいました。なんでルディへの手紙で僕が来たかは・・その」 - 24変態の同胞22/02/03(木) 22:04:07
「僕が、ルディの夫になったからです、ルディは妊娠しているから来られませんでした」
幼いころの礼儀作法と剣の師匠がぽかんとそろって口を開けている・・・やっぱり驚くよねそりゃ・・・
「・・・夫?ルディの?」
「えぇ、少し前に結婚しました」
「子供もいる?」
「はい・・・その、出発前にわかったので今3か月目ですね」
「あー・・・・すまんシルフ、よかったなぁとも思うし、お前ならまぁ納得できる、ここに一人で来てるってことは相当に腕も磨いたんだろうよ、ルディ任せてもいいくらいには、だが・・・頭がついていかん」
パウロさんは完全に混乱しているのか頭を押さえている、追い詰められた雰囲気が薄れていつものパウロさんになってきたことに少しうれしくなる
「とりあえず、酒入れるか、素面じゃ聞けそうにもねぇ」
すこしのおつまみと酒を取り出して、話が続く
――――――――――――――
シルフの話は驚くものばかりだった、ミリスで出会ったエリオットとかいうガキがルディを孕ませた挙句行方をくらませただとか、その時の双子がもう3つになるだとか
ルディからの手紙にはなかったが・・・まぁ無理もないか、そんなもん教えられるわけもねぇ、何より聞いたら俺があのガキたたっきりに行くだろうと思ったんだろう
そんな中でボロボロのルディを見たシルフがなにくれとなく気を使ってそばにいる内に、シルフなら気を許せると言い出し、シルフも子連れなんぞ気にしないともろとも抱きしめてご結婚と
「それからはもう、幸せいっぱいでしたよ、帰ったら毎日ルディの作るごはんがあって、ルディにお帰りって言ってもらって、お風呂で背中も流してもらったり、子供もかわいいし、もうほんと、男の幸せってこういうものかって感じでしたねぇ」
酒が回りだしたシルフの口からはもう遠慮ないのろけがボロボロこぼれだす、ちくしょう俺の知らねぇところで娘といちゃつきやがって・・・風呂ってオイ、いや夫婦だしルディにどんだけ寄り添ってくれたか考えると文句も言えねぇが・・
まぁ実際目の前でだらしない笑みを浮かべてる義息子のおかげで娘たちは安泰、ゼニスさえ救出すればあとの家族は心配する必要もない、シルフも王女様の護衛で北聖で無詠唱魔術の使い手なんてとんでもない強者だ、肩の荷が一気に下りたのは否めない。それはそれとしてイラっとするが娘を娶られた父親なんてこんなもんだろう - 25変態の同胞22/02/03(木) 22:04:38
そんなことを思いながらごまかすように酒を干しているとシルフが荷物から妙に大事そうに保存食を取り出す、かっぴかぴにかわいてんな
「あん?なんだそりゃシルフ、干し肉と・・・果物入りの乾パンか?やたらに干からびてんが」
「ふふふふふ、いいでしょう、あげませんよ」
「いやいらねって」
「あー、良いんですかそんなこと言って」
完全に酔ってんなコイツ・・・いい加減にうっとおしいぞ
「これねぇ、ルディが心配して作ってくれた特性の保存食なんですよ、出かけるっていったらもう大急ぎで研究進めて作ってくれて・・・ふふふ、ほかにもお湯で戻せばすぐスープになるとか不思議なものが・・」
「んな!?ルディの手製料理だと!おいよこせ!」
いくら妙なもんとはいえ娘の手料理だ、逃す手はない
「あっはっは、だめですよ、これは僕のです!」
っくそ!取ろうにもやたらに守りがうまい、こいつ水神流も修めてやがんな!守りながら片手で何かを取り出し、こちらに見せつけるように開く、絵か?これは・・・まさかルディの!?
「ふふふ、クリスちゃんもねぇ・・僕が離れるってなったら寂しくないようにってルディの絵をかいてくれて・・・3歳でこれですよ、凄いでしょう」
絵の中のルディはエプロン姿でニコニコ笑っていた、あぁ、くそ、いいなぁ
「帰ったら子供も直ぐだし・・・あとはゼニスさんだけですよ」
ぴしりと酔って幸せな話にふらついていた頭に衝撃が走る
「ぜったい・・みんなぶじで助けて帰りましょうね・・・帰ったら、家族で・・・しあわせに・・」
酔いが進みすぎたのだろう、突っ伏して寝息を立てだした
寝ているシルフの懐からルディが作ったという保存食を奪ってつまむ、うまい
「あぁ・・・ぜってぇみんなで帰る、孫の顔、みてぇよ」
おかげで気力が戻った、これで明日からはもっと全力で活動できるだろう、礼代わりに寝台に放り込んでやって、俺も寝ることにした - 26変態の同胞22/02/03(木) 22:07:33
おわりー
不思議な保存食はフリーズドライもどき、繊細な使い方についてはルディより上なのもあって作れちゃったりしないかなという妄想。旅に出る夫にいつでも食べれる妻の味わたすためなら必死になるのがルディだろうし - 27二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22:11:42
このシルフさんがいたらゼニスもパウロも救って大円団行けますわ
- 28変態の同胞22/02/03(木) 22:16:24
更にどうでもいい補足
ロキシーに関してはルディ安定してたらマジでくっつかないのでヒトガミ的には何も起こってくれるなよ!なポイント - 29二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22:28:41
たぶんルディ子の子供の一人とロキシーくっついてララ産まれるルートだな。
- 30二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22:39:17
ルディ子ルートだとシルフィが迷宮についてくる。
→パウロ生存ルート
ってこのスレだとよく言われてるけど
そうなるとロキシー×ルディがほぼ無理げになるのがな - 31二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22:49:45
正直オルステッドやルイジェルドルート考案してる時もそうだけど『誰と結婚しても救世主誕生』か『誰と結婚しても産まれた子供がロキシーとくっ付いて救世主誕生』くらいご都合主義投げつけても文句言わないよ
- 32ssを叩き込むアシタカ22/02/03(木) 22:55:30
- 33二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22:56:46
ほんとに全員まともでルディの貞操観念固くてそれ知られてる状態だとくっつく余地ないからね…
真面目に百合魔道具みたいなわけわからん!なアクシデントでもないとルディ×ロキシーほぼない… - 34二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 23:01:36
まぁルディの母性愛と未来が見えてしまう+念話で不気味な子供なララは相性良いからその組み合わせが見たいのはあるんだけどね…
けどルディの子とくっつくルートでルディおばあちゃんになつくララもみたくはある
- 35初めて22/02/03(木) 23:07:51
アスラ王国の上空にあった魔力溜まりが弾けた瞬間、凄まじい光の柱が膨れ上がり、消えた。
「う、ん……あれ?さっき、光に……」
そして、俺の目の前に一人の少女が転移させられていた。この少女がなにか関係しているのか?
なんにせよ、この距離では呪いの影響が出る、どう話を聞き出せば良いか。
「あれ?ここ……え?洞窟…?あ!すいませんいきなり!え~っ、と…貴方が私を呼んだんですか?」
「……いや、違う。お前は何も知らないのか?」
「えぇ…いきなり光に飲まれたと思ったらここに……っと、失礼しました自己紹介がまだでしたね」
呪いが効かない?今までのループで人族で呪いの効かないやつはいなかった、こいつはなんだ?
「私はルーディア、ルーディア・グレイラットです、その…近くの町までご一緒していいですか……?」 - 36初めて22/02/03(木) 23:21:51
「あっ見つけた、オルステッドさん!どこに行ってたんですか?町についたと思ったら急にいなくなって!」
「……すまん」
町の外から遠巻きに様子を見るつもりだったが俺の姿が見えなくなった途端に飛び出して探しに来た。
子供に逃げられる事はあったが追いかけられたのは初めてだ、怒らせたようだが言葉が見つからない、町まで送るという話だったが何に怒っているんだ?
「……もう、一声くらいかけてくれたって良いじゃないですか、誰も詳しい事は知らないみたいですし、私も家に帰ろうと思うんですけどオルステッドさんは?」
「俺はフィットア領に用がある、このまま向かうつもりだ」
「目的地一緒じゃないですか!人に会いたくないなら途中までは買い出しと料理くらいさせてください、これでも結構器用なんですから!」
途中まで様子を見るつもりではあった。
が、この奇妙な少女、ルーディアとの旅はもう少し続きそうだ。 - 37二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 23:25:55
オルルディきたこれ…
- 38初めて22/02/03(木) 23:31:22
「なんで……村が…家、家は!父さん!母さん!」
フィットア領は完全に消滅していた、突然故郷を失ったルーディアは完全に取り乱しきっていた。
「ルーディ」「リーリャさん!ノルン!アイシャ!」
ノルン・グレイラットとアイシャ・グレイラット、この名前は、まさか、だがそれならば俺が見覚えがないのも当然だ。
「ルーディア、お前の父と母の名前はなんだ」
「なんですか急に!……っごめんなさい、パウロとゼニス、です」
パウロ・グレイラットの家庭は第一子の死産とリーリャとの不義が遠因で崩壊した。
つまり、彼女は本来産まれるはずのない、パウロ・グレイラットの第一子。
どこか、呪いが効果を成さない事に納得が行き、力が抜ける。
最初に聞いたときの反応からしてそうだが、ヒトガミの使徒ではなさそうだ。 - 39初めて22/02/03(木) 23:39:50
「なん、で……」
更地となったフィットア領に一人の少女が倒れていた、中央大陸には珍しい黒髪と見たことのない服装、彼女は完全に衰弱していた。
仕方ない、この程度の消耗なら……
「良かった……ちょっと疲れて参ってるだけだ、うん、オルステッドさん!お腹空かせてるみたいなんです、一旦ここで休みましょう」
ルーディアは無詠唱で治癒や解毒を試し、状況を把握していた、ゼニス・グレイラットは確か治癒術師だったがその影響か?
なんにしても治癒や解毒まで使いこなせる魔術師は貴重だ、グレイラット家はどの道助けるが彼女に恩を作っておいて損はないだろう。 - 40初めて22/02/03(木) 23:52:54
『貴女日本語が話せるの?後ろの人はお父さん?』
『ん~、その、ちょっと信じにくい話なんですけど……』
二人は聞いたことの無い言葉で会話を進める、黒髪の少女は時折苦笑したりしつつ話を聞いて、やがて顔が青くしつつ不安げな顔を作る。
こいつも呪いは効かないようだ、奇跡は存外立て続けに起きるもの、だったか。
『さ、取りあえず後ろの怖いお兄さんはオルステッドさん、挨拶だけしちゃいましょう』
『え、ええ「んん!ハ、ハ、ザメ、マシテ、ナナホシデス、ヨラ、シク、デス」
最初、黒髪の少女、ナナホシにルーディアは混乱していたが既に和気藹々と話をしている。
俺とも自己紹介くらいはした方がいいとナナホシに簡単な言葉だけを教えていた。
……はじめまして、よろしく、幾度となくループを繰り返し同じ人間に言った言葉だが、ここ数日でたったそれだけの言葉が妙に新鮮に感じさせられる。
「ああ、オルステッドだ、よろしく頼む」 - 41ssアシタカ22/02/03(木) 23:54:17
- 42二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 00:00:02
既にシリーズもの毎日書いてるのにまだ増やす気かアシタカ
- 43二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 00:03:03
お互いオルステッド翻訳機になれるから会話多そうだな…
我が子を引き連れてヒトガミ挑むんだろうか、他の誰とも結ばれてない状態で、異性の社長ととか落ちるの確定してそうだけど - 44ssアシタカ22/02/04(金) 00:07:36
最初に殺されかけたトラウマと面倒見てもらってる上での上下関係が無いからめっちゃルディ子の距離近くなりそうだよね……って
こっちのルディ子は婚約云々とかで気負ってないからクソボケかましてる内に社長に食われます。 - 45二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 00:09:25
というかそうだ、先輩と関わらないしオルステッドも関わる気がない(他ループでは目立ってない)から本気でオルステッドの呪い効かないルディ、ルディ子孫、ナナホシ以外かかわれねぇ
- 46二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 00:11:30
本編でなんかすごいらしい強面の龍神と交流してたら周りの美少女美青年達を妻との子供だ、で自慢される異世界組か
- 47ssアシタカ22/02/04(金) 00:15:22
- 48二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 00:21:05
- 49二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 02:20:23
- 50こま22/02/04(金) 03:03:13
ナナホシ…
- 51二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 04:02:57
ナナホシェ…
- 52二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 04:04:34
なんか起きたら進んどる…
結婚という概念に弱いアトーフェもいいし米農家さんもいいしシルフのウザ絡み酔いの家族自慢もいい…
あとアシタカお前どんだけSS投げるんだ - 53二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 04:40:32
ナナホシはさぁ……
- 54凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:50:15
早朝の妄想駄文投稿です。
凡人に囲まれた凡人/エリスがブエナ村にくる話 - ここだけルディが女の子だった世界線SSまとめ(許諾もらえたもののみ) Wiki*wikiwiki.jpの続きです。
上手く着地ができませんでした。
こんなんでも、まとめてくださると嬉しいです。
あらすじ。
ルディ子がエリス付きでブエナ村へ戻り、シルフィとともに魔大陸へ転移、守るものが増えたせいでルディ子ぶっ潰れてエリス&シルフィ覚醒
- 55凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:50:29
『親子喧嘩シルフィ追加√』
ミリス大陸を出ていき、ようやく安心したのも束の間。ルディは助けたはずの獣族に人攫いに誤解されて拉致された。
一週間かけて村に辿り着くと、再会したルディは服を脱がされて晒し者になった上に、檻の中でギースとかいう男の人と一緒に閉じ込められていた。にも関わらず、彼女は燃える森の中で、人攫いに襲われる子供を助ける為に尽力した。
ボクやエリスとも友人になったミニトーナやテルセナの為だともわかったけど、ギュエスを許した。本人は許してないとか言っていたけど、それにしたってお人好しではないか。
それどころか、その仕打ちを見せてしまった事はエリスやボクを傷付ける行為だったとすら謝った。ルディは自分が傷付けられたとは思っていないのだと恐ろしかった。エリスも同じように感じていたのか、ボクと二人でこっそり泣いた。
それでも、人族の住むミリスに付いてからは、少し安心した。その日、ルディは大人しく宿屋で過ごすと言っていた。
使い慣れた言葉が行き交う空気に気が緩み、その言葉にボクとエリスはルディから目を離してしまった。
ルイジェルドは他に用事があったのか見てくれなかったけど、二人で稽古して、クリフという少年に絡まれて、成り行きで神子を助けた。また、父さんと母さんへの土産話ができたなんて思いながら、町を歩いてた。
「あれ?」
見覚えのある小さな姿を見かけてボクはエリスの肩を叩いて、その子供を指差した。
「あら、ノルンじゃない」
「だよね、なんでだろ?」
ボクは頭を捻った。そういえば、ゼニスさんの実家はミリスの貴族だって、前に言ってた事を思い出した。
ただ、隣のエリスは妙に決まりの悪い顔をしている。 - 56凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:50:54
「エリス、何か隠してない?」
「そ、そ、そんな事ないわよ、き、気のせいじゃないかしら」
「……ルディが、報告連絡相談は大事、って言ってたよね?」
まあ、そのルディも隠し事や嘘をよくして、無茶を通そうとしては、ボク達に怒られるのだが。
「わ、分かったわよ!後で話すわ!それより、ノルンを追った方がいいんじゃないかしら?」
「むぅ。約束だよっ」
ボクはこの時エリスに聞いておけば、とすぐに後悔する。
追い付いてボクとエリスが話しかけようとしたけど、ノルンちゃんが酒場らしき建物に入る方が先だった。このまま入っていいものか、二人で迷っていると、宿屋で大人しくしてると言っていたはずのルディの、どこか必死な声が聞こえてきた。
「ノルン!良かった、じゃあ皆無事なんですよね!?母さまやリーリャやアイシャも、大丈夫なんですよね!?」
「それすらも分からねぇんだよっ!まだ、見つかってないんだ!いつまでおままごと気分なんだ!?」
扉越しに聞こえる、聞き覚えのある……あっ、パウロさんの声だ。でも、ルディの家族が見つかってないって……?なんで怒ってるの?
その声にボクは不安を感じる隙もなかった。
「俺達の家族だけじゃない、お前が遊び歩いている間に何人も死んだ!ロールズもだ!お前、シルフィにどう顔向けするつもりだ!?」
ボクはその扉を開けた。無意識だった。
パウロさんが急に黙ってボクの顔を幽霊を見るかのような顔で見て
ルディがボクに振り返って絶望的な顔を見せて
ノルンちゃんはオロオロしてて、かわいそうで
エリスもボクに手を伸ばそうとしては、パウロさんの顔を見ては拳を握って、
他にも沢山人はいたけど、その人の顔はよく分からなかった。
ただ、その空気が、今の言葉を疑うことすら許さなかった。頭が、動かない。
- 57凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:51:29
「シ、シルフィ、これは」
「母さんは?」
ルディの声を遮ってパウロさんに聞く。パウロさんは申し訳なさそうな顔で、横を向いた。
何があったか知らないけど、それだけでボクは何となく悟った。
詳しく聞く気も起きなくて建物を出ようと思って、ルディの顔が見えた。その顔を見て意味もなく言葉が出た。
「パウロさん、ルディは魔大陸に転移してから必死でした。
怯えるボク達の為にルイジェルドの前に立ってくれて、金を稼ぐ為にボク達の代わりに頭を回して、それでも追い詰められて危うくお金を奪われそうになることもありました。
ボクの髪は緑だからそれで沢山迷惑もかけました。喧嘩早いエリスのために駆けずり回ることもしょっちゅうでした。一番体力がないのに長旅に弱音も吐かず、熱を出して倒れたこともあります。
ようやく到着したこの大陸では裸にされて見世物にされました。それでも、そんなことをされた村で悪い人達に子供が襲われたら、率先して助けに行ったんですよ。
遊び歩いてなんか、いません」
自分でも思ってもいなかった平坦な声が出た。ルディがますます申し訳なさそうな顔をして、エリスがボクの手を握った。
「いや、そんな、何で、あんな、楽しそうに、そんなこと一言も、」
「ボクも家に帰ったら、父さんと母さんに旅の話を楽しく話すんだって、っ、二人の笑顔を想像してました。それって悪いことなんですか?」
初めて涙が出そうになった。感情が戻ってきた感覚がした。でも、ボクは無理やり飲み込んだ。
「ルディ、エリス、ごめん、今日は一緒にいて」
ボクは二人の顔を見ずに手だけ繋いで、その酒場を出た。
- 58凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:51:51
借りた宿の一室に戻った。
気持ち悪い。全身を何かが駆け回ってる感覚がして、今にも感情が噴き出そうだった。でも、泣いたり怒る前にしなきゃいけないことがあった
「ルディ、話して」
「っ、分かった」
転移したのはボク達だけじゃなかった。あの日、ブエナ村、そして、エリスの家があるというロアの街の人達も転移してしまった、らしい。そして、パウロさんはその転移してしまった人達を探し回っていた。沢山の人を助けたという。
「……だからって、なんであんなルディを悪く言うのさ」
「私が悪いんだ。奴隷にされてたソマルを助けるだなんて知らなくて、人攫いだと勘違いして一悶着起こして……それに浮かれてたんだ。父さまが怒るのも当たり前で」
「父さんと母さんが死んだのは本当?」
「……ごめん、分からない、でも多分、」
「そっか」
ルディは蹲るボクにどう語りかければいいのか、分からないみたいだった。
「ごめんなさい!」
沈黙にエリスの声が響いた。
「知ってたのよ、意味はよく分かってなかったけど、ザントポートで張り紙見て、でもルディが知っててあえて黙ってるんだと思って言わなかったの、こんな事になるって分からなくて」
「そんなの知らなかったよ……私はすぐ大森林に連れて行かれたし」
「ごめんなさい……」
空気が最悪だ。なんで、ようやく人の町に来てこんな思いしなきゃいけないんだ。
いいじゃないか。ボク達の噂を聞いた父さん達が迎えに来てくれた、みたいな都合のいい話があったって。ようやく安心できる所で、聞かされるのがこんな現実だなんて。
- 59凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:52:22
「シルフィエット」
いつの間に戻っていたんだろう。ルイジェルドの声がした。
「泣ける時に泣いておいた方がいい。ルーディアもエリスも、お前のどんな言葉も怒りはしない」
言われても何か動くことは中々できなかった。
でもいつまでも沈黙してるのも悪くて勇気を出して、ルディの心配そうな顔を見て言葉が弾けた。
「ッ、ズルいよ!なんでルディは、パウロさんと再会できたのに、ノルンちゃんも無事だったのにっ!ボクだけ、なんで、なんでなんだよ!!なんで喧嘩してるんだよ、なんで、なんで……ボク、喧嘩もできないのに……」
ボクはルディの胸に飛び込みながら、ボクは泣いた。
最悪だ。ルディは膨らみ出した自分のその部分を嫌がっていた。だから、同じ女の子でも触れないようにしようって決めてたのに。ルディは嫌がらずに、何も言わずボクを抱いてくれた。
父さんの「守れるようになれ」と言ってくれた言葉はボクにとって二度目の転機だった。その言葉をボクは裏切っている。今やってるのは真逆の行為だった。
「シルフィ……」
「エリスの馬鹿……ボクを慰めてよぅ……もう、ヤダよ……」
「うん、うん……」
自分でも何を言ってるのかぐちゃぐちゃで泣きじゃくったけど、エリスはボクとルディを抱いてくれた。
エリスも泣いて、意地っ張りなルディは泣いてくれなくて、でも3人で抱き合いながらその日は一晩過ごした。
二人はボクを一人にしない。
泣きながらボクはそう確信した。
- 60凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:53:20
******************
ルディ視点
フィットア領の消滅を知った翌朝、4人で朝食を食べていると、パウロがやってきた。
俺は話せなかった。また、傷つけられるんじゃないか、俺だけじゃなくてシルフィも。そう思うと足が竦んで動けなかった。
でも、シルフィが私の手を握って立ち上がらせてくれて、エリスがパウロを無理やりかがませて、私の背中をシルフィが押して
私はパウロに抱きしめられる形になった。
パウロは俺に何度も謝ってくれて、その言葉を聞いて私は泣き喚いてしまった。
俺はこんなにパウロの事が好きで、認められたかったのだろうか。
その日の夕方。
今後の方針を相談した。
何はともかく一度エリスをロアの街へ送る。これが最優先。そして困っているフィットア領の人達を探して助ける。
シルフィはどうするのかと尋ねたら俺達の協力をしたい、と言い出した。
パウロに預けるのが一番無難で安全だと思ったが、私達にとっても一人にはできなかった。それに、ついてきてくれるのは俺にとってもありがたかった。
シルフィはそれから一月ほどふさぎ込んだ。そして、一人で立ち直った。
私達が何かできた記憶はない。シルフィは強かった。
エリスは貴族として、両親や家については常に覚悟があるようだった。
パウロと喧嘩してしまって落ち込んだ事が恥ずかしかつた。きっと私は二人ほど強くない。
それでも、力になれるならなってあげたい、と素直にそう思った。
- 61凡人に囲まれた凡人22/02/04(金) 05:54:28
- 62二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 07:33:47
シルフィのことで責めてたらシルフィに責められる…
親子だねぇノルン… - 63二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09:50:17
エリス大学…ルークと先輩がどうなるんだろうか
- 64二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09:55:39
む…ロキシー(一周目)共々ルディ子(一周目)の家庭教師やる不審ヘルメット社長(本編後色々あってルディ子世界線に飛んできた)…(唐突な電波)
十数年後ルディ子が社長を誘き出す為に使徒連中に囲まれた時窮地を救う社長(ヘルメット外し)…
ルディと重なるのでのらりくらりとルディ子からのアプローチかわしていたら業を煮やしたルディ子に捕食される社長… - 65二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 10:59:05
- 66二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 11:17:39
(特に昼ドラもなく三人平和に過ごして救世主爆誕する音)
- 67二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 11:22:47
- 68二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 11:33:19
姉妹で同じ男を好きになって絶対に勝てないはずなのに姉の手回しで一緒に嫁入り出来た結果、自分だけが子宝に恵まれて不妊に悩む姉に仄暗い優越感を感じてしまい自己嫌悪をしていて欲しい女No. 1ノルン
- 69二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 11:47:03
- 70二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 11:52:09
なんかルイジェルドの性的なアレコレ触れるの若干タブー感あるけどあえて言おう
ふたりともまとめて抱き潰せる精力持ちだけど愛し合うなら一対一で有るべきだ、みたいな感じで抑えてるところを姉妹による耳元で我慢しなくていいんですよ?のユニゾンアタックで崩れてほしい
- 71ssを叩き込むアシタカ22/02/04(金) 12:19:56
- 72初授業と気になる彼22/02/04(金) 12:22:42
今日は魔法大学での初授業、無詠唱を教えるという噂は広まりに広まり初っ端からクラスから人が溢れてしまった。
黒板に手が届かないのでひとまず土魔術で教鞭代わりの杖を作る、何事も実際にやって見せた方が分かりやすいからね。
「これは先生の実体験だけど、詠唱をしなきゃ魔術が出せないって前提で魔術を使うと……」
「口での説明ばっかでわっかんねーにゃ!」
「教卓の下から喋られても何言ってるか分からないの」
「おい!授業中にまで婦女子を囲ってなんのつもりだ!」
「俺の隣はいつも予約でいっぱいだからな、授業中だからって相手しないなんてのは…あだだだだだ!?」
「師匠の授業が聞けんだろう、このまま首を引き抜かれたいのか」
さすが特別生、全員真面目に授業受けてるのに滅茶苦茶出ていって欲しい。
あのパウロ似のイケメンはなんで存在感で特別生と張り合ってるんだ。 - 73初授業と気になる彼22/02/04(金) 12:24:26
ひとまず無詠唱で魔術のコツや詠唱前提での魔術の癖を外すための実技や体験談をいくらか試し、全員に魔術の試し撃ち用の的を配る。
持ち運べるサイズの的なら私の魔術で作ったのが一番頑丈だ。
「じゃあ今日はここまで、最後になるけど詠唱を使わずにやらなきゃダメって思うとうまくいかないから、しっかり何回か普通に練習した上で何気なく無詠唱で試してみるように、こればっかりは慣れですから」
教室を後にし、飛び入りで授業を聞きに来た人にザックリと口頭で説明し、かわして進んでいる内にザノバとはぐれ、男子に囲まれてしまった。
「なぁ先生、あんなつまんねー授業よりももっと派手なの教えてくれよ聖級魔術とかさ、使えるんだろ?」
「さっき隠れてた時は見えなかったけどちっさいな、小人のハーフ?」
「先生?顔色悪くないか?」
足がすくむ、ただ少し距離を開けて、身を隠しながら話せればそれでいいのに、そう頼むための声が出せない、黙って通ろうにも体で道を塞がれてしまって通り抜けられない。
まずい、まずい、初日で質問にも答えられない教師なんてレッテルを貼られたら授業を取ってもらえなくなる。
「ぁ……っ…あ、ぁの…」 - 74初授業と気になる彼22/02/04(金) 12:26:45
「彼女は教頭に呼ばれてる、邪魔をするな」
「あ?誰だおまっむ、無言のフィッツ!?」
「ほら、行くよ」「えっ、ちょっと!?え?え?」
入学試験の時に実技の相手になった子に引っ張られる、制服的にどっちか分からないけど、見た目以上にゴツゴツした手の感触から思わず振り払ってしまう。
「あっご、ごめん!いきなり引っ張っちゃってごめんねルデ」「挨拶が遅くなってごめんなさい!入学試験の時のお礼が遅くなってすいませんでしたフィッツ君、いずれ菓子折りでももって挨拶に行こうと思っていたんですが…」
何か怒っているような雰囲気だったのに、助けてもらった礼も言わずに振り払ってしまった、早い内に謝っておかないと一気に学校での立場を落とされかねない。
「うぇぇ!?……い、いいんだよそんなこと、それよりまた囲まれちゃった時はちゃんと頼ってね?動けなくなってたでしょルディ、」
それだけ言ってフィッツ君は走り去ってしまった、混乱している内に許してもらえたらしい。
やはり先に謝られてしまうと向こうもなんだか許そうって空気になってくれるみたいだ。
やはり社会人のスキルというのは異世界でも通じる。
私もこのままジーナスさんに初授業の報告を……
あれ?私自己紹介したっけ? - 75ssアシタカ22/02/04(金) 12:30:24
タイトルは初授業と気になる彼、自由にまとめてくれ同胞よ。
フィッツ君はルディ子の存在を仄めかすために性別不詳でいたことが仇になって距離感近いけど途中でヘタれて逃げる童貞みたいなムーブを繰り返しそうだよね……って
日常パートだから一回で上げる量増やした方がいいなこれ
- 76ssアシタカ22/02/04(金) 12:34:01
どうでもいい補足
フィッツ先輩が最初からルディ呼びなのはさりげなく昔と同じ接し方で近づいて普通にカミングアウトするって作戦だけど途中でフィッツ先輩がヘタれました - 77二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 12:44:32
- 78二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 12:54:48
- 79ssアシタカ22/02/04(金) 12:57:28
- 80二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:01:48
- 81二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:05:26
ルディのブラを持ち上げてでけぇ…するエリオットくん(15さい)とか
- 82二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:19:13
- 83二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:19:34
迷宮のトラップでルディ子とシルフィ、エリスとロキシーの胸が入れ替わるという謎すぎる発想が浮かんだ
- 84二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:21:58
- 85二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:22:55
- 86二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 13:29:12
人格交換ネタ面白そう。
ルディ子の身体になって、無詠唱魔術使えて、おっぱいも大きくなって喜ぶロキシーとか。
エリスの身体になって、いつもイジメられてる仕返しをします!なルディ子とか - 87二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 15:15:01
ロキシー(inルディ子)は見たいなぁ
胸囲の格差に愕然とするロキシーはアリだ - 88二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 15:17:16
- 89二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 15:21:22
無詠唱が教育で体質を変えていくものなら入れ替えでできるようになるけど体質を変える教育is何!?って話になるから無詠唱ができなくなる癖を付けないことが教育の中身だと考察してる
で、その場合入れ替わったロキシーの体で無詠唱しまくるルディ子と無詠唱できなくなったロキシーになる気はする
それはそれとして入れ替わりだと男女が定番なのでロキシー♂と入れ替わって男の体に感動して逆襲を目論むルディ子が勝っても負けても夫婦でやるなら美味しいと思う
あとは……オルステッドの嫁時空? - 90二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 16:08:57
魔力量に驚くロキシー…
- 91二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 16:27:15
ルディ子がカメレオン女子になった時に理解ある誠実な彼になってくれる人ランキング1位はシールフィ?
ルイジェルドは戦士認定せず子供扱いしそうだから選外
オルステッドエリオット辺りはくっ付いてもそのまま受け入れそう
原作で共依存になったのは事実だけど弱りきったルディ子を先に見てたら依存はダメ!って知識として持ってるから精神を持ち直す方向に手助けしてくれると期待してる
ロキシーを1位にしたくなってきたよ叱ってくれる枠で
というわけで1位ロキシー2位シルフィで提出 - 92二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:59:39
- 93二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:27:44
- 94二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:50:06
- 95二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:57:33
幸運にも妊娠機能と家族だけ失って過去に飛んで来る過程で真っ二つになった老ルディ子
「家族を愛してる!」で顔を思い出せないから孤児を集める魔力を失った無力なシスタールディ子と「ヒトガミを殺す!」で家族が狙われることを知ってるから家族のそばに潜伏したり推定使徒を殺しにかかったりする甘さを無くした復讐鬼ルディ子
多分前者を巻き込んで殺したりすると思うんですけど(無力で善良な一般人並感)
- 96二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:05:28
- 97二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:31:16
- 98二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:34:08
- 99二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:37:21
- 100二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:53:15
- 101ssを叩き込むアシタカ22/02/04(金) 19:54:41
- 102二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 20:01:50
- 103白パパの誕生22/02/04(金) 20:12:39
朝、ルディと二人でシャワーを浴びる、お互いの身体を洗う内にルディがボクに体重をかけて、思わず押し倒してしまいそうになる。
ずっと、こうやって抱き締めあってじゃれあって、そんなルディとの時間をようやっと取り戻すことができた、ルディが家庭教師になるまでは当たり前だった時間が何よりもボクを幸せにしてくれる。
だから、この幸せに負けないくらいボクもルディとアルス君達を幸せにしたい。
情けないけどこうやって一緒になれた、そう実感ができて初めてボクの覚悟は決まった。
「行こっか、ルディ」
「シルフィとお風呂……久しぶりだったなぁ、これから毎日私がシルフィのご飯作って一緒に学校まで行って……えへへへへぇ」
だめだ、気を引き締めた途端にルディに崩されちゃう。
ルディを壁に追いやって奪うようなキスで口を塞ぐ、これから大事な話をするのにこれ以上だらしない顔にされちゃ敵わないからね。 - 104白パパの誕生22/02/04(金) 20:30:07
「アルス~クリス~!朝だよ~!」
ルディがベッドで寝惚けている二人を抱え上げて着替えをさせる、少し羨ましそうな顔で着替えをすませるジュリちゃんが可愛い。
三人と話すルディの顔がすごく綺麗でどぎまぎしてしまう。
ボク、この人と結婚するんだなぁ……
っとダメだダメだ!ボクも三人のお父さんなんだからシャキッとしなきゃ!
「ルディ、ご飯まで三人と話してていい?ボクもそ、その、みんなのお父さんになるんだし!」
「ん?そうだね……分かった、じゃあ私も下で飛びっきりのごちそう作って待ってるから、話すのが楽しいからってあんまり待たせないでね?」
「はーい、……んんん!えっと…まずは三人とも、おはよう」 - 105白パパの誕生22/02/04(金) 20:44:55
「白いお兄ちゃん、今日はお泊まりなの?」
「ん~そうだね、これからはできるだけここでお泊まりすることになるね」
「リーゼママみたいに?」
どう説明したらいいのか、変な言い方になっている気がする。
「そ、そのね?ボク、ルディと結婚して、三人のお父さんになりたいんだ」
「お父さんって、……パパってこと?」
「うん、これから毎日みんなとご飯を食べて、ルディと一緒に帰ってきて、そうなりたいんだ」
「じゃあ白いお兄ちゃんはママとずっと一緒なの?毎日来るの?」
「あっ、は、はい!一緒に…います、いさせていただきます!」
「そっか……ママと一緒に…だからパパなんだ……」「うん、じゃあパパだから白パパだね!」
「し、白パパ?ボクの事?」
「うん!白いお兄ちゃんがパパになるから白パパ!毎日帰ってきてね白パパ!」
もっと嫌がられたり邪魔者あつかいされるかもって思ったのに、三人ともボクが思ってたよりずっとボクを受け入れてくれていた。
おばあちゃんがよく遊んでたらしいけど、話してくれてたのかな?
「も、もちろんだよ!これからよろしくね、皆!さ、さ!ルディのお手伝いしに行こっか!」
「「「はーい!!」」」 - 106ssアシタカ22/02/04(金) 20:48:23
タイトルは白パパの誕生、自由にまとめてくれ同胞よ。
エリナリーゼさんどころか周りの人間が軒並み脇を固めて外堀も内堀も埋めていたのでシルフィとルディ子以外全員に話が通っていました。
アルスとクリスもシルフィが来るとルディ子が喜ぶから逃がす気はありませんでした。
- 107ssアシタカ22/02/04(金) 20:55:21
- 108二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:00:45
子供組にすら容赦ないなこいつ……
- 109二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:17:08
話は変わりますがルディ子in老デウスと無職氏の入ってないルーデウス(真)の双子とかどうでしょう?
- 110二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:30:20
ルーデウス(真)の中身作ってくとこからやらないと行けないやつ
外見はともかく人格は……グレイラットらしい巨乳党で家族想いで……天才で大人びた双子の姉がいる弟……
姉貴を構えばいいだろ!好きにやらせてもらう!って家から飛び出そうとするような悪ガキがいいかな
大人になってパウロと喧嘩からの家飛び出しでフィットア領から離れたところを狙い済ました転移事件
姉貴は生きてるはず……皆を助けなきゃ……父様と母様もきっと生きてるけど……リーリャは、ノルンとアイシャは……って後悔と焦燥に塗れてパウロと動いてほしい
姉貴「転移事件は知っていた。時期はズレてたけどな……。それより龍神に会ったらここを尋ねるよう伝えてくれないか、ヒトガミを殺すんだ」とか言われて大喧嘩しそう
老デウス逆行の行動も多分解釈違い多そうだな……
どうせ救えない家族と暮らすのが辛すぎて独り立ちできるようになったらさっさと離れてヒトガミ殺す研究をしてそうって思ってるからこうなったけど解釈聞きたいな
- 111二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:34:40
エリオット帰還でとどめになりそうだな情操教育・・・シルフィがめっちゃいい父親してくれそうだから余計に
- 112二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:35:19
>>110老デウスは自分の人生後悔してるし、後悔を繰り返さないためにも家族を救おうとすると思う。人神殺すための研究もするだろうけど
- 113変態の同胞22/02/04(金) 21:35:24
- 114変態の同胞22/02/04(金) 21:35:46
家の明かりが見える・・・たまらずパウロさんたちを置いて駆けだしてしまう、あぁ、ルディ!
「ただいまー、ルディ!」
「おかえりなさい!シルフ!」
うわちか!?まさかの玄関前にいたルディに即座に抱きしめられる・・・久々のルディ、幸せだぁ・・
「あー・・・ルディ、シルフといちゃついてるとこすまんが・・・父様も来たぞ」
気まずげな顔で来たパウロさんに顔を赤らめてパッと離れる、あ・・・やわらかみが・・・
「と、とうさまもおかえりなさい、その、母様は、それにその頬・・・」
「あぁ、無事だ、とはいえ迷宮に長い間とらわれてた後遺症はあるがな、この頬はまぁ・・・・・ゼニスがゼニスだったからというかな・・」
そんな風にしているとゼニスさんを連れたリーリャさんもゆっくりときた
「お久しぶりです、お嬢様、積もる話もありますが、まずは落ち着けるところへ」
「あ、リーリャも無事で何よりです、母様も・・・母様?」
ぼんやりとしているゼニスさんに不思議そうな顔をする、まぁ仕方ないだろう・・僕らはもう大騒ぎだったくらいだ
「あー・・・そのあたりも全部話すからよ、とりあえず家に入れてくれねぇか?孫の顔を見てぇしよ」
――――――――――――――――――――――――――― - 115変態の同胞22/02/04(金) 21:36:57
アイシャとノルンも起こしてきて、とりあえずそれぞれ椅子にあったかいお茶と軽いお菓子を添えて配る
美味しそうにお茶を啜るのを見ると少し落ち着かせてあげたくなるが・・・母様のことが気になる、悪いが聞かせてもらおう
「それで、父様、母様は一体どうしたんです?どう見ても尋常ではありませんが・・・」
「ゼニスはどうも感情を表に出しづらくなってるらしい、まぁ・・・何年も迷宮の奥で閉じ込められてたからな・・」
「そんな!?」
がたがたとノルンが音を立てて立ち上がるのを他所にどこかで冷静な気持ちがあった、父様が平静なところを見ると何かまだあるのだろう
「お父さんなんでそんな平然としてるの!?お母さん!ねぇおかあさん!」
ノルンがぐいぐいと母様の体を揺らすが、反応がない、少し焦ってしまいそうな気持を押さえる
「ノルン、父様がこんな態度ってことは治す方法があるか、母様が母様のままだという確信を得ているということです、落ち着きましょう」
「姉さん・・・わかった」
落ち着くノルンになんだか父様がの感心したような顔がこそばゆい
「仲いいなぁ・・いやぁよかったよかった、そんでまぁ、ルディの言う通りだ、ゼニスはゼニスのまんまだよ、この頬が証拠だ」
「その頬って…真っ赤に腫れてますけどそれが一体」
「感動に任せてゼニスの乳揉んだらぶん殴られた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ!!?!??!?」
なにしてんだこの父様?!あ・・・ノルン絶句してるしアイシャ頭抑えてる・・・
「そのあともリーリャといちゃつくような様子とか他の女冒険者のそばによると嫉妬してつねってくるし・・シルフがルディの夫だぞーって紹介するとちょっとうれしそうに頭撫でたり・・・まぁこうなってもゼニスはゼニスだったな」
呆けた様子からは想像もできないほど感情豊かだったらしい今の母様・・・いや父様だからこそ引き出せたのだろうか・・・あ、ほんとだあいあんくろー仕掛けに行ってる・・・
「えーっと、つまり、迷宮にいる間に喋り方とか感情の出し方を忘れてしまっただけだと?いえだいぶん大事ですが、記憶とか人格には特に影響はなさそうでしょうか」
父様のにぶい悲鳴をBGMにリーリャに問う - 116変態の同胞22/02/04(金) 21:37:38
「えぇ。おおよそそういうことです、しばらく介護とリハビリは必要になるでしょうが・・・まぁこれからは家族全員揃っていますしどうとでもなるでしょう、お嬢様の頼れる旦那様もおられますし」
「からかわないでくださいよリーリャさん、旅の途中ではあんなにお嬢様の夫にふさわしいか常に見ていますからねって脅してたのに」
「大事な大事なお嬢様の夫となるのですからその程度当たり前かと」
軽い掛け合いを見ていると心がほわっとする、ブエナ村の懐かしい日々が戻ってきたみたいだ
あ、父様が謝ってやっと解放された、張り詰めてない父様久々だなぁ・・・ふふふ、情けなぁい
「あー・・・そういうことだ、それじゃルディ、生まれたっていうおれの孫の顔を見させてもらっても・・」
「あ、今寝たばっかりなので駄目です、明日にしてあげてください」
「おいぃ!?」
「リーリャ、とりあえず客間に案内しますからそこ使ってください」
「はい、ありがとうございますお嬢様、行きますよ奥様」
「それじゃ私もおやすみー」
つい昔を思い出してからかってしまう、ふふふ、これが女家族の連携力なのだ、父様からみえないところでニヤッと笑みを交わす
「いや・・・えー・・・まじかよぉ・・・」
へこむ父様の肩にアイシャが手をおき、一言
「今のお父さん、すごく情けないよ」
すごい笑顔で放った一言についに崩れ落ちた父様に、ようやく家族がそろった平穏を実感したのだった - 117変態の同胞22/02/04(金) 21:40:01
- 118二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:42:24
おつかれ
- 119ssアシタカ22/02/04(金) 21:43:57
- 120変態の同胞22/02/04(金) 21:46:52
- 121二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:47:50
- 122ssアシタカ22/02/04(金) 21:50:00
- 123ルディ子概念を深め隊22/02/04(金) 21:51:28
>>113お疲れ様です。
- 124二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:53:54
真面目にやると社会問題を解決して、情けないお父さんしてるときは家庭問題解決する、それがパウロ…
- 125二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:54:57
人間関係面だとかなりマジでパウロ役に立ちそう
それだけの政治力みたいなものを持ってる実力者でシーローンとかもうちょっとマシな進み方したんじゃ……うーん過大評価か?敵意の方向性がザノバに向いてないことまでは気付きそうだけど自殺する理由までは思い至らないし無理筋か - 126ssアシタカ22/02/04(金) 21:55:13
じゃあアシタカもどうでもいい補足
ルディ子がララを産んでから社長と戦うまでの二年近くヒトガミの使徒だったけどその間は比較的平和に日常を送れていました。
あと、その間に準備したアレコレが全部社長に持っていかれて結構楽になった部分があるのでルディ子はヒトガミをどうしようもないくらい宿敵だけど微妙に憎みきれない奴と思ってます。
まぁその間にララ抹殺の戦力揃えてけしかけて全部水神お婆ちゃんに潰されてるんですけどね - 127二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21:58:40
- 128ssアシタカ22/02/04(金) 22:02:04
- 129二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:02:20
- 130二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:11:30
女よな…
- 131二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:17:59
- 132二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:22:17
後で、頼むから嫌ってくれ…殴ってくれ…俺はどうしようもない事を…しそうだな
- 133二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:26:33
- 134二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:32:33
ノルン姉への才能コンプレックス開放されたら次は女としての魅力コンプレックスなったりして。
再開時ルイジェルドが魅力的になったなルディ子を聞いてこじらせるノルン。 - 135二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:58:21
ノルンが見るのシルフくんと結婚したりで幸せいっぱい、母としての強さも兼ね備えた最高に綺麗な新妻ルディだろうからな
- 136二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:06:31
- 137二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:49:48
寝る前に新たな概念を置いていこう。
ルークを「ルーク様」と呼ばないせいで女子学生にイジメられるルディ子概念だ。
曇らせでもいいし、エッチな解釈でもいいぞ。 - 138二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:53:06
- 139二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:56:35
よりいじめられますね
- 140二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:58:09
- 141二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00:00:06
- 142二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00:00:51
- 143二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00:04:20
- 144二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00:12:10
- 145二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00:30:59
この義兄(嫁と同じ身体)嫌すぎる……
- 146二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00:45:45
ルディ子の声って誰だと思う?
内山夕実? - 147ssを叩き込むアシタカ22/02/05(土) 01:22:47
- 148師匠と家族22/02/05(土) 01:34:35
新しい身体に産まれ変わって一年と少し、俺の身体は本当に女になってしまったみたいだ。
生前あれだけ憧れていた生の女体にも何の興奮もない、知的好奇心のようなものは満たされたがそれだけだった。
20年以上中途半端な趣味で失敗しては腐る俺を慰めてくれた相棒は完全に消え、もはや夢見ていたおっぱいを好きなだけ揉み倒しても柔らかいとデカいとかそんな感想しかでなかった。
俺の身体じゃない、俺の知ってる喜びもない、食事も合わない、言葉だってまだ理解しきれてないしこの家にはパソコンどころか本すらない。
最初は驚きと興奮を呼び起こしてくれた魔法も水溜まりを作って寝小便と勘違いされるだけ。
ただ、俺の心と記憶だけがこの一人娘の成長を喜ぶ仲のいい家庭に混ざりきらずに残り続けている。
そう、0から生まれ変わったところで、俺は家の中ですら異物なのだ。 - 149師匠と家族22/02/05(土) 01:45:04
母親の撫でる手が痛かった、父親の抱き締める腕が苦しかった、メイドからの視線に、消えたくなるような思いになった、どうやら俺はこの世界じゃ生きることすら満足に続けられないらしい。
ただひたすらに書斎に籠り魔術を試し続ける、なにかが変わると信じて。
「何があった!ルディ、無事なのか!?魔物でも来たのか!?」
父親、パウロは俺がやったと気づいてもいない、家の壁を吹き飛ばしてしまった。
あせる気持ちから気付けていなかったが俺の出せる魔術も魔力もかなり増えていた多分使い続ければ増えるんだろう。
無詠唱の事といい魔術教本何て言うからアテにしたのに、嘘情報まみれの攻略本とかロクでもねぇな。
なんにせよ、考えなしに魔術を乱用して、加減も知らずに家を壊した。
こんな不気味な子供俺だってつまみ出す。
「ルディ、この本の中身、声に出して読んじゃった?」
「はい、ごめん、なさい……」 - 150師匠と家族22/02/05(土) 01:58:38
捨てられると思った、気味悪がられて、また前世のようにつまみ出されると思った。
でも、母親は、ゼニスは喜んでくれた。
天才だって、家庭教師を呼んで伸ばしてあげるべきだって、パウロが何日か振りに帰ってきた時と同じくらい満開の笑顔でご馳走すら振る舞ってくれた。
なんだろう、俺はずっと白米一強を唱え続けていたはずなのに、なぜかこの欧米食全開の料理が美味しく思えた。
ゼニスが頭を撫でてくれる感触が、パウロが抱き締めてくれる感触が、それを少し離れて微笑みながら眺めているメイド、リーリャの視線が、少しむず痒いのに、もう逃げたいだなんて思わなくなっていた。
前世で葬式ですら顔を見なかった両親がよぎる。
いいじゃないか異物だって、ゼニス達は俺を受け入れてくれている、どんなことをさせられたって良い。
俺はもう、この家から離れたくなくなっていた。 - 151師匠と家族22/02/05(土) 02:15:16
「母さん!水汲まなくたって私が出しますよ!」
「あらルディ、ありがとう」
「それにしても本当に無詠唱が使えるなんてなぁ、タルハンドの奴は短縮もできなかったよな?うちの子、いよいよ本当に天才なんじゃないのか?」
「すぐに適当な事ばっかり言わないでください父さん、こんな小さい内から調子に乗ったらどうするんですか」
「ははは、相変わらずルディは子供っぽくないことばっかりいってるが、可愛い顔がゼニスそーくっくりになってるぞぉ~?」ムニムニ
「ひょっと!うっほおしいでふとうはん!」
息がくせぇ!いちいち人の顔をぐにぐにすんじゃねぇよ娘の顔だからって無遠慮に、ルディちゃんの顔だってただじゃないんだぞ。
「それよりも!家庭教師って本当に来るんですか?ここに……その人もここに泊まるんですか?」
「そう不安そうな顔するなルディ、リーリャみたいなもんだよ、って言ってもリーリャは最初っからいるけど、まぁすぐに慣れるさ」
ワシャワシャと頭を撫でられる、ただでさえ長い髪がボサボサして余計鬱陶しくなる、直すの誰だと思ってんだこいつは。 - 152ssアシタカ22/02/05(土) 02:17:55
深夜はこんな感じで休み休みで書いてくからどんどんいい感じの新しい性癖とか概念とかssとか途中で割り込ませてくれぃ
なんかビビっと来たらそれも組み込みたいから。
一旦休憩します。 - 153二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 04:36:52
アシタカぁ!同胞!それからまたアシタカぁ!!!
お前たちが俺たちの新しい光だ!! - 154師匠と家族22/02/05(土) 04:39:33
ゼニスの話では俺の家庭教師、というより誰かに魔術を教えられるくらいのフリーの魔術師というと大体年寄りが多いらしく、おそらくコッテコテな魔術師のイメージそのままな爺さんが来るのだろう。
頑固で融通の利かなそうな爺さんにガミガミと勉強させられる光景を想像すると今から覚悟が鈍りそうになる。
「初めまして、今日から家庭教師を務めさせていただくロキシーです、よろしくお願いします」
「…………えっと…」「その、なんていうか…」
二人とも言葉に詰まっている、いったいどんな偏屈ジジイが来るかと思えばサイズの合わない三角帽を目深に被った中坊くらいのやつが来た。
眠そうなジト目と綺麗な青髪がなんとも綺麗にマッチしているが、残念ながら俺はホモじゃない、いやこの身体なら気を引かれても健全なのか?
なにはともあれ余りにも二人の予想と違う人物が来て混乱している、ここは子供の俺が斬り込んでやるか。
「小さいんですね!」
「あなたに言われたくはありません」
おおぅ想像通りの反応、ショタコンのお姉さんはこんな反応にグッと来るのだろうか。 - 155二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 04:44:08
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- 156師匠と家族22/02/05(土) 04:52:16
「ところで、私が見る生徒というのはどちらなのでしょうか?」
「あっはい!ほらこの子、ルディちゃんよ!」
とりあえずウィンクでもしておく。
「…いるんですよね、ちょっと成長が早いからってうちの子は天才だーなんていうバカ親」
む、うちのママンをバカと申すか!親バカだと可愛げも感じるがバカ親呼ばわりは本当にバカにされている気がする。
「母さんはバカじゃないですよ!もう無詠唱だって覚えたんですから!」
「無詠唱!?その年で!?」
「もう中級も粗方覚えてますけど、むしろ先生の方こそ大丈夫なんですか?」
「……はぁ、無詠唱が使えるなら中級くらい余裕でしょう?変に背伸びしなくても…」「ロキシーさん?うちの子はお気に召さないのかしら?」
「うぁぁ!?い、いえ!失礼しました、それじゃあまずはその子の実力を見させてもらいます」
「望むところですよ!」 - 157師匠と家族22/02/05(土) 05:05:03
「わあああぁぁ!ごめんなさい!先生ごめんなさい待って!」
「なんですか今さら、外で試し撃ちするだけでしょう?」
「庭!庭でやりましょう!私この庭大好きなんですよ!ほら、この木なんて母さんのお気に入りだしカラヴァッチョだって可愛いですし!ね!?ね!?」
いやそうなんだけど!自信満々で受けましたけど!前世の死因が死因だし色々あって外が怖いんだよ!チャームポイントだろ見逃してくれ!
「全く、分かりましたよ、それじゃあご自慢の無詠唱を見せてください」
「ふぅー、危なかったぁ…分かりました、ちゃんと見ててくださいよ!」
ひとまずこの庭はゼニスにもパウロにも大事なものが多い、攻撃魔術よりかは家庭的な混合魔術でも……と、泥の水溜まりとかドライヤーっぽい感じの温風だったりを見せてみた。
まず無詠唱で魔術を使った時点で驚かれた、どんだけ信用してないんだとも思ったけどパウロが言ってたキーパーに向いてそうな名前の奴とかゼニスも使えなかったし本当に高度な技のようだった。
少し勝ち誇っているとロキシーの方も鍛えがいがあるとか声に出して言って燃え上がっていた、なんというかポンコツ系男子のかわいさが分かってしまう気になる。
光源氏計画はお断りだぜ?お兄さん。 - 158師匠と家族22/02/05(土) 05:20:27
「…………」「先生?どうしました?」
「ルディ、スカートが捲れています、戻してください」
「別にいいですよこれくらい」
こんなチビッ子のパンツ一つで何を騒いでるんだ、ただでさえ無理矢理スカート履かされてゲンナリしてるのに思い出させないで欲しい。
「私が気にするんです!大人には体面と言うものがあるんですよ!ちゃんとしてください!」「いちいちこんなの直してたら練習なんて続かないでしょ!」
二人でスカートを巡って小競り合いをしているとゼニスが悲鳴をあげて駆け寄ってくる、というかひったくるように俺を抱き抱える。
わーぉ男前、急にどうしたのよさママン?
「うちの子に何してるんですか!?まさか最初からそのつもりで受けたの!?」
「はい!?……あ!あぁぁ、違います!誤解!誤解ですよ!」「誤解じゃないならなんでルディのスカートなんか掴んでいたの!?事と次第によっちゃただじゃおかないわよ!?」
うーむ、痴漢の冤罪が掛けられる現場を見ている気がする、脂ぎったオッサンだとどっちでもいいだろってなるがロキシーの見た目で疑われているとどうも気の毒になる。
なんとか練習中に事故が起きて俺が意固地になって直さなかったと説明して、ゼニスも誤解が解けたので戻っていったがロキシーは完全に落ち込んでしまった。
「やってしまいました……」
「まぁ、掴んで戻すのはやりすぎでしたね……」「あははは……初日でクビでしょうか?」
「先生は失敗したんじゃありません、経験を積んだんですよ」
「そ、そうか!そうですよね!…ありがとうございます、ルディ」
うーむ……チョロい、ちなみに魔術の練習中はズボンを履いて良いことになった、やはりこっちの方が落ち着く。 - 159ssアシタカ22/02/05(土) 05:27:50
一旦止めます。
マジでセクハラでの悪ふざけも出来ずに女の身体で下の世話までされてると無職氏的にも疎外感凄いだろうな……って
義務感とかガチガチに固まったモチベーションよりも不安で逃げるようにのめり込んだり本心から喜んで誉めてもらえた方がルディは魔術の成長早そうだよね……って
ちょっと休憩してからサンとピクニックしてくるんでおやつ時くらいに続き書きます。 - 160二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 06:04:21
- 161二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 06:22:19
- 162二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 06:27:37
- 163二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 07:34:47
- 164二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 07:40:52
- 165ルディ子概念を深め隊22/02/05(土) 07:46:39
- 166二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 07:56:11
- 167二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 08:16:10
- 168二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 08:33:10
田舎とは言えアスラ王国だからな……ロキシーの見た目的にそう言う趣味のやつの血を引いてるハーフとか余裕であり得るし……
- 169二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 08:37:17
まとめてくださって、ありがとうございます。
あと、この妄想駄文もまとめてくださるとありがたいです。
凡人に囲まれた凡人/エリスがブエナ村にくる話 - ここだけルディが女の子だった世界線SSまとめ(許諾もらえたもののみ) Wiki*wikiwiki.jpから始まった誰得謎√です。
読まなくても↓のあらすじだけで多分大丈夫です。
あらすじ。
ルディ子がエリス付きでブエナ村へ戻り、シルフィとともに魔大陸へ転移した√です。二人とも魔大陸でルディ子が潰れたため成長が早いです(ヒロイン非TS)
あと、今回オリキャラ(名無し)います。他の人の書き込みから、勝手にアイデアお借りしました。
- 170凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:37:40
『冒険者編(エリス&シルフィ追加√)』
中央大陸、私達の故郷と地続きの場所に戻ってからも旅路は大変だった。
ルディはシーローン王国で何かされたみたいで、それ以来様子が変だった。ルイジェルドが稽古の時間を削って、私とシルフィに近くにいるように、と指示するくらいにはおかしかった。
オルステッドとの遭遇で私は何もできなかった。ルディが奴に手傷を負わせて、シルフィが髪が元に戻らなくなるほど白くなるまで魔力を使い果たしてルディの傷を治癒して、奴の隣にいた仮面の女が見逃してくれて
ルイジェルドと別れて、戻ってきた場所では、ブエナ村もロアの街も何もなくなってて、難民キャンプでアルフォンスが迎えてくれた。
久々に再会したギレーヌの腕には赤子がいた。転移先で妊娠したのが判明したらしい。私の妹だという。
ただ、それを祝福してくれるはずのお父様もお母様も転移先で亡くなり、お爺様は処刑されてしまったらしい。ルディもシルフィも「おかしい」と憤ってくれた。
魔大陸で旅していた方が楽しかった、と思った。大変なことも、無力に打ちひしがれる事もあったけど、辛い事はなかった。
私はお願いして、一人にしてもらって、泣き喚いた。
なんでブエナ村に行ってしまったのだろう。なんでもっと3人といる時間を大事にしなかったのだろう。なんでルディを優先してしまったのだろう。悔いばかりが浮かんだ。
全力で泣き叫びながら、両親を失ってなお気丈にルディを守ろうとしたシルフィは強いのだと、始めて実感した。
そして、泣いてスッキリした後……まだ傷は残っていたけど、考えた。
赤子を抱いてはいるけど、ギレーヌがいる。ルディは家庭教師の期間はとっくに終わっていて、シルフィにいたっては私を助ける理由もないけど、二人は私を守り助けようとしてくれるだろう、という無根拠な確信があった。私は彼女達に恩返しがしたい。
私には力を振るうことしかできない。ならば強くならなきゃいけない。
そこまで、考えた所で、ギレーヌが私の所にやってきて頭を下げた。
「ルーディアを止めてくれ……このままではゼニスに申し訳が立たない」 - 171凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:38:02
私の10歳の誕生日パーティーでルディの尻を触った変態野郎。奴は怒った父に酷い目に合わされていた。数々の不正を暴かれ、領地のいくつかと財産の大半を没収されていた。
それで私の家を恨めばいいものの、ルディを逆恨みしたのだ。ルディはあの日嫌な顔をしながらも我慢して、怒る父様に穏便に済ますようにさえ頼んだというのに。
そいつはルディを、大貴族に勝手に売り込み、結果ルディに縁談の話が舞い込んだ。縁談とは名ばかりで、その実は奴隷契約だ。ルディに自由はなくなる。
見返りは難民の保護。……そして、私とギレーヌの地位の安泰。
ふざけている。殺気が押さえられない。しかも、アルフォンスはわざわざギレーヌの前でその話をしたそうだ。
ルディが断れるはずもない。彼女はにべもなくその話を承諾した。
「アルフォンス、あなたには悪いけど、私は好きにするわ」
一言。彼には断っておいた。
どんなに許せない事をしたとしても、彼には恩がある。いや、きっとルディへの行動も私の為なのだろう
アルフォンスは苦い顔で頷いた。なんだかんだで私が動く事を分かっていた気がする。彼は父様が一番信頼していた優秀な執事だったから。
怒鳴るシルフィの声と、笑ってはぐらかす能天気なルディの声が聞こえて、私は彼女達のいる天幕の中に入った。
ルディは私の殺気に怯えながらも、頭をかきながら、「家族を失ったばかりのエリスには悪いけど、これで私もお貴族様の仲間入りですわ、おほほほ」などとおちゃらけて笑う。
ルディにしては無神経だ。動揺してるのか。……違う、わざとだ。何故そうしてるのか、分からないけど、多分私のために演技してくれてる。
どちらにせよ私のやることは一つだ。私は、ルイジェルドから教わった頭を揺らす殴り方を実践して、ルディを気絶させ、グルグル巻にした。そして、慌てるシルフィにルディを連れてここを出ると言ってルディの目が覚める前に大急ぎで支度してフィットア領を脱出した。
- 172凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:38:27
私とシルフィはパウロの「北を探せ」という言葉に従って、北方大陸へと向かった。あの男の言葉に従うのは癇に障ったが赤竜の上顎だったか、そこを抜ければ追っ手をかけられたとしても来まいとシルフィが判断したのだ。
ギレーヌもともに私達に着いてくることになった。赤子がいるから雪山越えは……とシルフィが難色を示したが、彼女は言って譲らなかった。ギレーヌほどの剣士に失礼だとは思ったがシルフィの手前、足手まといになるなら置いていくとだけ伝えて、承諾した。
そして翌日の昼頃、ルディがようやく起きて、事態を把握して怒った。
「私は貴族の仲間入りして贅沢な暮らしができる!エリスとギレーヌは平和に暮らせる!問題なんてないじゃないか!」
シルフィの名前が挙がってないことに私は苛立った。
でも、シルフィはそんなことには怒らずに道端で露店商をやっている男から毛布を買ってきてもらうようルディにお願いした。「一人で買ってくれれば、ボクはもう何も言わないし、エリスの説得も手伝うから」と。
何でそんなことを、バカにしてるの、と訝しむルディも最後には説得されて、男の前に立って話かけて。
呂律が上手く回っていなかった。指先が震えていた。会話が成立しない。いつも、自信満々に堂々と値切って安く品物を購入しているあのルディが。おかしいとは思っていたけど、こんな事になってるなんて。ギレーヌも言葉を失っていた。
シルフィが間に入って、男から毛布を買い取り、ギレーヌの赤子を包んだ。
私は想像以上にショックを受けているルディを抱き締めた。そして、シルフィが怒った。涙目だった。
「ルディ、シーローンから男の人が怖いでしょ……そんな状態のルディを、ボクとエリスに見捨てろって?バカにしないでっ」
私は“そんな状態”も見抜けなかったとは言い出せなかった。
***********
それから赤竜の上顎を越えて、私達はバシェラントという国に拠点を構えた。
ルディは名前を上げて、母親やブエナ村の住民を探すのではなく、向こうから見つけてもらうと方針を決めた。本人はその程度のことはパウロ達がやってるだろうと謙遜していたが、私にはいい案に思えた。
- 173凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:38:50
まず、ギルドで『デッドエンド』を解散した。ルディのお母さんを探す目的なので、それが分かる名前に変えるべきだとシルフィが主張したのだ。それに全員ルイジェルドなしで『デッドエンド』を名乗るのが憚られた。
パーティーの名前は『ブエナの樹の下』という名前になった。
時に他の冒険者と協力し、時に他のパーティーと衝突しながら、私達の名前は広く知られるようになった。
ギレーヌには冒険者をやらせなかった。「なるべく子供の側にいてあげてください」とルディが頭を下げたのだ。ただ、ギレーヌは自らのツテを使ってゼニスを探してくれているようだった。
そして、3人でギレーヌの赤子の世話を手伝いながら、私は空いた時間にギレーヌにまた剣を教えてもらった。
ルイジェルドの教えが良かったのと、本当に癪で認めたくないがパウロの技を見ていたのが、肥やしになっていたのだろう。今まで理解が及ばなかった部分まで、ギレーヌの言っている言葉が自然と分かるようになっていた。『光の太刀』という奥義も私はものにした。
ただ、ギレーヌに再び剣術を教わり出して3ヶ月で「もう教えることがない」と言われてしまった。彼女とは地稽古しかしなくなった。
私は何となく何をすればいいか分かった。ここから先は教えを乞うのではなく、どうすれば良いか自ら見つけなければいけないのだ。私はひたすら素振りと型の練習をした。
シルフィはオルステッドの使った〈乱魔〉という魔術の研究をしている。とっくに模倣して自分のものにしたルディから自ら習っているのだ。この間も「これ、理論的には仲間の魔法を強化できたりしない?」と言って、ルディを感心させていた。
魔術の勉強をする傍ら、家事やルディの補佐を率先して行うのもシルフィだった。彼女には頭が上がらなかった。
それから、サラという子とも仲良くなっていた。ルディと、それ以上に私とよく衝突する女だったが、シルフィとはウマが合うらしく、以前二人で野兎を狩りに行って、その肉を捌いてくれたこともあった。
- 174凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:40:25
ただ、ルディの様子だけはおかしかった。
魔大陸にいた頃のように必死だった。母親を探しながら金も稼がなきゃいけない。だから必死なのは分かる。けれども、それだけではない気がした。
それと、妙に私達に気を使う。媚びている、と言ってもいい。
このままだと、また倒れるんじゃないかって不安になって、ある日、遂にシルフィが爆発した。
シルフィは冒険者ギルドに行こうとするルディの前に仁王立ちして「今日は休む日!」と宣言した。
ルディは「いや、ここで頑張らないと」「私の母さん探すのに二人に迷惑かけている訳だし」とか言っていたが、シルフィは折れなかった。
私は昔、彼女に家庭教師されていた時のことを思い出した。七日間に一日休む。毎日勉強ばかりでは息が詰まるとか言ってた気がする……今のルディは自分から首を絞めてる気がした。
私はシルフィと言い争うルディの首根っこを掴んで、ベッドに放り投げた。そして、私もベッドに飛び込んだ。
「ちょっ、エリス、離してっ」
ルディがジタバタし出したが、私の方が力は強いし、シルフィもルディを押さえるのに協力してくれた。私達に攻撃魔術を使えるようなルディではない。ルディはあっさりと屈して、抵抗を諦めた。
物凄く頬を膨らませるルディを中心に私達は川の字で寝転んだ。
「ルディ、頑張りすぎると、また倒れちゃうよ?」
シルフィの言葉にプイっと顔を背けた。その先には私の顔があった。
「そうよ。休みは大事なんでしょ?」
私の言葉にまた顔を背けて、シルフィの顔を見て、諦めたように天井を見た。
「心配かけてた?」
「うん」「ええ」
即答した。
- 175凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:40:40
「ごめん……二人とも凄いじゃん。私、オルステッドとの戦いでも足引っ張っちゃってのが気になって、ずっと焦ってた」
「えぇ……エリスは分かるけど、ボクも?」
「シルフィはルディの傷治したじゃない。ルディもオルステッドに怪我させたし。私が一番役立たずだったわよ?」
「最後まで立ってたのは、エリスだけだよ」
「そうだよ。それに普段しない水神流の構えとってまでボク達を守ろうとしてたじゃん。あの時、それでオルステッドは追撃してこなかったんだよ」
水神流なんて……無我夢中だったから自覚がない。パウロのマネでもしてしまったんだろうか。何故か物凄く腹が立った。
「それに、最近は剣の上達も凄いし」
「ボクもそれは思った。稽古してても、もうすっかりついていけないんだよね」
鍛錬の成果をしっかりと評価されていて、私は嬉しかった。急に恥ずかしくなってシルフィに矛先を流した。
「シルフィだってこんなに忙しいのに家事やってるの凄いじゃない。ルディとお金の計算したりとか、依頼の交渉したりとか」
「ボクはルディの手伝いしてるだけだよ」
「でも、戦闘でも狩りの知識活かして色々やってるよね……私はワンパターンしかできないのに」
「……ルディが頑張りすぎるとボク達の立つ瀬がなくなるんだよ、ただでさえボク達の目標なんだから」
「そうよ、ルディはもう少しダラダラするくらいが丁度いいのよ」
「……二人の目標ならもっと頑張らないといけない気がするんだけど」
ルディはまだ納得しきれていないようだった。
- 176凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:41:01
「それに、頑張らないと二人に見限られる気がして」
言ってて、自分で何かに気付いたのか、ルディはハッとした顔を見せた。私とシルフィの顔を見て、言っていいのか悪いのか迷いながら、それでもポツリと呟いた。
「……二人に置き去りにされるの怖いのかも」
「それ、ルディが一番言っちゃいけない気がするんだけど」
「え、なん、あ、ごめん……」
「いや、いいんだけどさ」
シルフィが即座にツッコんで、ルディはロアの街で私とギレーヌを助けるために自分を売ろうとした記憶を思い出してくれたみたいだった。
ただ、そのやり取りに何故か私は笑えなかった。シルフィが、あるいはギレーヌがいなかったら、もしかしたら……と、引っ掛かるものがあったからだ。何かぼんやりした感じがする程度だったけど。
その代わりに私はルディの手を握った。
「私はちゃんと側にいるから」
「ボクもだよ」
シルフィもルディの手に合わせた。
ルディは驚いた顔をしていた。そして、安堵していいのかとでも言いたげに視線をさ迷わせていた。
これだけ言っても、ルディは信じてくれないかも、と思った。私達が信頼されていないとか、そういう話ではなく、ルディは結構心配症だから。
同じことを思っていたのかシルフィも顔を見合わせながら苦笑した。
だから、行動で示した。シルフィと挟み合うようにして抱き寄せながら二人でルディの頭を撫でた。
ルディは最初身体を強張らせて「子供じゃない」と抗弁したものの、ゆっくりと脱力していき最後には完全に私達に身を委ねてくれた。
それからルディは少し不本意だったみたいだけど、3人でその日はダラダラと過ごした。
私は二人に釣り合っている。ルディの小さな身体に触れながら、その実感をなんとなく感じた。
- 177凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:41:23
**************
2年後
ロキシー視点
「私の座る席がなくなっている気がします!」
「何の話だ……?」
「いや、何か叫びたくなって」
目の前のルイジェルドさんが怪訝な顔をした。
たまにこう、胃のあたりがキュッとなることがあるのだ。誰かが、こう、このままじゃ、まずいぞ、と伝えてくれるような……私は念話が使えないのに、変な話ですね、全く。
「……にしても」
「じゃな、アレは気持ち悪い」
ギースさんとタルハンドさんが見てる先には、娘二人の前で、ベガリット大陸に出発する前だというのにいつまでも腰をくねくねさせる男の姿があった。
ルディ達の噂は遠くミリス大陸まで届いていた。
はぐれ竜に怯えるどころか笑顔で真正面から対峙して一刀の元に両断し、返り血すら浴びずに倒したという『狂犬』エリス。
その竜に追われた十数体の魔物の群れを、その剣で、魔術で、弓で、時に自らを囮にして、巧みに追い詰めた『猟犬』シルフィエット。
その十数体の魔物を圧倒的な魔術で一匹残らず殲滅した『泥沼』ルーディア・グレイラット。
『ブエナの樹の下』というパーティーはたった3人で魔物達の侵攻を阻止して、誰もが諦めた小さな村一つを守りきったという。
故郷を失った乙女達が誰かの故郷を守るために立ち上がる英雄伝。実に吟遊詩人が好みそうな詩物語だ。
昨夜酒場でその活躍を聞いて、私もルディの師匠として鼻が高くなり、「私の弟子ですよ」と大声で自慢しそうになるのを必死に我慢した。大分ベロンベロンに酔っ払っていた気がするが、自分の自制心を褒めたくなる。
それに彼女達3人と旅していたというルイジェルドさんもその活躍を聞いて、口元に笑みを浮かべて思い出話をしてくれて、初めて私の中でスペルド族の恐怖が消えたのだ。
- 178凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:41:57
とはいえ。
腰をクネクネさせながら、ノルンちゃんとアイシャちゃんに、吟遊詩人から聞いた歌を調子外れの歌声で聞かせるパウロさんの姿はいたままれなかった。親バカと思えば微笑ましいが、客観的には物凄くおぞましい光景だ。
姉の活躍に笑顔を見せてたノルンちゃんやアイシャちゃんも、何度も同じ歌を歌う父親の姿に徐々にドン引きし始めていた。
「なんで帰ってきた娘に『お前ならもっと上手くやるとか思ってた』とか言って叱りつけたんだ、と昔は思っていたんだが、あいつあんな親バカだったんだなぁ」
「俺は、子を自慢できる奴が少々羨ましいがな」
ギースさんの言葉にルイジェルドさんも苦笑で返した。
その笑みに私はゼニスさんを必ず助けて、笑顔のルディと再会するのだ、と決意を新たにするのであった。
- 179凡人に囲まれた凡人22/02/05(土) 08:43:10
- 180二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 09:58:10
有り難い!
- 181二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:00:19
シルフィが分かってるのがね…
幼なじみですから!似たものですから!なシルフィに嫉妬するエリスと守れるし引っ張るよ!な強さ持つエリスに嫉妬するシルフィ見られそう - 182二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 11:30:43
- 183二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 11:54:41
- 184二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 11:58:08
卑劣な罠で草
そんな餌に釣られクマー - 185二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:00:23
- 186二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:19:33
200踏んだ人つまり処刑されるってことですよね?
- 187二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:21:41
よし、ついでに190踏みたくなる小ネタ
アイシャ「ふぅん……カイヌシ様って言われてた割に首輪が似合うね」
ルディ子「わん、わん//」
ノルン「やめて、アイシャ、いくら姉さんが奴隷になったからって服を脱がして全裸にするなんておかしいでしょ///」
アイシャ「ルディ姉が『奴隷になっても仕方ない』って卑屈になって首輪外そうとしないからじゃん。それに、ノルン姉だって、ガン見してるし説得力ないよ」
ノルン「え、それは、その///」
アイシャ「そうだ、ノルン姉。ルディ姉を連れて一緒に散歩に行こうよ」
ルディ子「えぇっ!?」
アイシャ「特に魔法大学はルディ姉の縄張りだもんね。今からマーキングしないとね」
ノルン「マーキングって、そんな///」
ルディ子「くぅ~ん///」
アイシャ「やめてほしいんだ?ふぅん。じゃ、ノルン姉に服従のポーズでおねだりしめみて」
ノルン「いや、私は////」
ルディ子「わん♡」
ノルン「かわいい」
アイシャ「でしょ?じゃノルン姉、一緒にルディ姉と遊ぼうか……」 - 188二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:22:28
へんたいどもめ…
- 189二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:28:54
ふーん、最高じゃん
- 190二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:41:22
- 191二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:42:58
- 192二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:51:39
- 193二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12:58:43
- 194ルディ子概念を深め隊22/02/05(土) 12:59:06
>>192説得力しかない…
- 195二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:03:38
元が社長の犬だから…
- 196二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:03:39
そんなリーリャが卑しいみたいな…いや…まあ、そうか…
- 197二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:06:42
- 198二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:08:12
200を踏んで社長との決闘券を得るのは誰か!
ルディを欲しくば奪い取る気迫を持つのは誰ぞ! - 199二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:13:17
ヒトガミという名に聞き覚えはあるか?
- 200二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 13:14:57
我は北帝オーベールが10版弟s………