- 1二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:48:49
「――それでは、本日からよろしくお願いしますね？
くれぐれもトリニティ、そしてティーパーティーの品位を汚したり落としたりする真似はなさらぬようお願いします」
「……はい」
私はトリニティ総合学園に通うごく普通の一生徒。
しいて他の子たちと違うところを挙げるとすれば、コスプレとモノマネが特技であり趣味であるということだ。
――しかし、そんな『ごく普通の一生徒』だったのはつい先ほどまでの話。
なぜなら、今日から私は来たるエデン条約の調印式の日までの間、目の前にいる“桐藤ナギサ”として日々を過ごさねばならないからだ。
エデン条約締結を阻もうとする内外の脅威の目を引きつける囮役――影武者として。
（本当にどうして……こんなことに……？）
【ここだけナギサ様に影武者がいて、第3章直前までホンモノと入れ替わっているエデン条約編】
【なお、影武者の身長はナギサ様と同じく160cmで、体形もほぼ本人と同じとする】
- 2二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:51:04
ナギサの性格が最悪になるだけじゃんね、こんな概念
- 3二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:52:58
囮さん大丈夫かな、自殺しない？
- 4二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:55:11
友情ごっこが本当にただの友情ごっこに…
- 5二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:56:27
【ちなみに、ミカはナギサ様が影武者と入れ替わったことを――】
1：本人から事前に教えられてる
2：エデン条約編第1章開始直前に本人から事後報告
3：教えられてない（ちょっとナギサ様……？）
dice1d3=2 (2)
- 6二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:57:14
的確に裏切り者にだけ教えてると言うナギサ様痛恨のミス
- 7二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:59:11
これ最終的にハナコの口撃が倍増しない？
- 8二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:59:12
あははっ、ナギちゃんとそっくりじゃん！（所詮は偽物だし、見た目だけの影武者なんて躍らせておくに限るね♪）
- 9二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:01:30
ぶっちゃけ素人同然の影武者なんて邪魔なだけだろ
- 10二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:01:33
影武者のナギサへの好感度はどんなもんなんだろ
- 11二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:04:52
真面目な話為政者として必要な措置なんだよ
セイアは死亡(生きてるけど昏睡状態)、ミカは短慮という欠点があって向いてない、この状況でナギサが死んだら本格的にトリニティが危険になるから『桐藤ナギサ』が死ぬ可能性は可能な限り排除する必要があるし、そのためなら言い方悪いが替えの効く人材を影武者にしてリスク低減するのは必要
問題は彼女たち全員精神的に未熟な高校生な上に一番信じたかった相手が裏切り者だったという点
そしてそこまでの非情な判断を必要だと飲み込める人間が周囲に存在しない(他所の人間だけどワンチャンリオくらい？な)事 - 12二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:06:04
だから既にセイアが倒れてるはずなのに対策委員会編だとまともそうに見えたのか……
- 13二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:07:09
「えっ？ 影武者？
ナギちゃんなにやってんの……？」
「――ふ～ん。
セイアちゃんの一件があったから万が一に備えて、かぁ……」
1：そういうの最初に教えてほしかったんだけど？
2：ニセモノだったなんて今までぜんぜん気づかなかったんだけど……？
3：まあ、気づいてたけどね
dice1d3=1 (1)
- 14二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:20:52
「ナギちゃん、そういうのは最初――入れ替わった時点かその直前に教えてほしかったんだけど？」
「……私も騙せるかどうかで影武者の実力が本物かどうかを見極めたかった？」
「へえ……」
「まあ、確かについさっきまでどこか違和感はあったけどさ……
あれならとりあえず調印式までの間は問題ないんじゃないかな？」
1：私のせいでナギちゃんがおかしくなっちゃった……（魔女ポイント+1点）
2：ところで、今ナギちゃんはどこにいるの？
3：せっかくだから、私が影武者ちゃんのお世話してあげてもいい？
dice1d3=2 (2)
- 15二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:24:41
ところで影武者は普通に旧立ち絵のほうでいいんだよね？
- 16二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:25:04
「ナギちゃんは結局、自分でも偽物でも良かったんでしょ？"桐藤ナギサ"っていう象徴がいれば、トリニティで統率が取れるって。だけど──」
「偽物の隣に居るように言われた私の気持ちを、ナギちゃんは考えてくれないんだね」 - 17二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:28:46
『ところで、今ナギちゃんはどこにいるの？
こうして電話してきたってことは学校にはいないんでしょ？』
「私ですか？
……そうですね。ミカさんにだけは教えても問題ないでしょう。
私は今――」
1：普通に家にいます
2：新たにセーフハウスを一件用意しました
3：こんなこともあろうかと、学園の地下にシェルターを建造しておいたんです
4：熱烈☆歓迎
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- 18二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:29:57
- 19二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:31:23
あの…これ…
本物のナギサが殺されて終わりじゃない…？
先生達がまんまと影武者の方に向かってる間に… - 20二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:32:41
- 21二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:40:57
ミカにはなくてもアリウス(というかベアトリーチェ)にはあるだろ
- 22二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:42:20
アリウス「その通り。死ぬ程疲れてるだろうからぐっすり眠ってもらうだけだ……」
- 23二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:45:24
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:48:23
ナギサとの電話を終えたミカは、足早にティーパーティー専用のテラスへと向かった。
ミカがテラスに到着すると、そこにはすでにお茶会の準備を整えて椅子に腰かけているナギサ――の影武者の姿があった。
――改めて見てみると、確かに彼女のその外見や雰囲気はナギサとそっくりである。
それでも違和感を抱いてしまうのは、自分がナギサの幼馴染であり、ホンモノのナギサとの付き合いが長いためだろう、とミカは判断した。
「…………」
「あっ。ミカさん。
今日は随分と早い到着で――」
「今ナギちゃんから電話があったの。
全部教えてもらったよ。あなたのこと」
「――っ！？」
わざとらしく少々乱暴にどかりと音をたてて椅子に座ったミカは、睨むように影武者を見やる。
「…………」
「…………」
（き、気まずい……） - 25二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:53:28
（この状況……私からなにか言わなきゃダメなやつだよね……？）
（で、でも、なんて言えばいいんだろう……？）
（…………）
（…………）
（――ええい！ ままよ！）
1：今まで騙していてすいませんでした
2：本当は最初から気づいていたのではないですか？
3：これは私が望んでやっていることです
4：熱烈☆歓迎
dice1d4=3 (3)
- 26二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:57:49
即刻見抜かれそうなウソを
- 27二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:08:44
「――ミカ様、誤解だけはしないでください。
これは私が望んでやっていることです」
「えっ？」
「この企ては私がナギサ様に進言し、ご許可をいただいたので事に及んだと申しています。
ミカ様はご自身がナギサ様からなにやら不信感を抱かれていると思われているやもしれませんが、そのようなことは断じてございません。
むしろ、ミカ様の身を案じているからこそ、ナギサ様はあえてミカ様から距離をとられたのです」
「わ、私のため？」
「そうです。
セイア様がご不在でナギサ様がホストを代行されている現在、エデン条約の妨害を目論む者の手はナギサ様に向いております。
ナギサ様はそんな自身に対する悪しき者たちの手がミカ様にも及ばぬよう、あえて私のこのような愚策を受け入れられたのです」
「…………」 - 28二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:09:57
見抜けるのはハナコぐらいかね
- 29二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:17:28
（お、思わず即興でそれっぽい嘘ついちゃったけど……
これでこの場は一応納得してくれるかな……？）
「…………」
「あ、あの……ミカ様？」
1：いや、さすがにそれは嘘でしょ？
2：それならどうして今まで黙ってたの？
3：そ、そんな……ナギちゃん、私なんかのために……！
dice1d3=2 (2)
- 30二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:18:05
- 31二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:32:56
「――うん。理由はわかったよ。
だけど、それならどうして今まで黙ってたの？
入れ替わった時点で教えてくれてもよかったじゃん？
まるで私が信用されてなかったみたいでちょっとムカつくんだけど？」
「“敵を欺くにはまず味方から”と言います。
ミカ様を欺けるかどうかで今後の私のスタンスも変える必要がありましたので……」
「…………」
ミカの納得 ： dice1d100=26 (26)
※1ほど納得できず影武者に対して不満を抱き、100ほど納得して影武者に興味を抱く
- 32二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:34:11
ミカ、お前まさかドノツラフレンズになるのか？
- 33二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 01:44:32
「――はぁ。
正直納得できないけど……いいよ。
すでにこうして入れ替わっちゃってるわけだし、私がやめてと言ってもやめないだろうし……
とりあえず、今はナギちゃんを守るためだと思って我慢してあげる」
「……ありがとうございます」
「だけど、これだけは約束して？
今みたいに私とふたりっきりの時はどんな理由があってもナギちゃんのフリはしないって。
私にとってのナギちゃんはナギちゃんだけなんだから」
「わかりました」
「言ったね？
絶対に守ってよ？
もしちょっとでも破ったりしたら――私、あなたに対してなにをするかわからないから」
「……はい」
――この目はマジだ、と影武者は内心冷や汗を流した。 - 34二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 02:15:58
ナギサから与えられたセーフハウスに戻った影武者は、自室としている部屋に入るとすぐさま倒れるようにベッドに飛び込んだ。
「はぁ～……
ミカ様にバレた――というか、ナギサ様が私のことバラしたと知った時はどうなるかと思ったけど……
ひとまずは誤魔化すことができたかな？」
「今後もエデン条約の調印式直前までさっきみたいなことが続くかもしれないと思うと……
ああ、ちょっとお腹痛くなってきた……」
「せめて調印式までの間は、なにも大きな事件が起きませんように……」
ベッドの上でゴロゴロと体を左右に転がしながら影武者は天に祈った。
しかし、どれだけ祈ってもどうにもならないことが起きてしまうのが現実というものである。
特に、キヴォトスという銃声と爆発音と騒乱が日常というジグソーパズルを構成する1ピースである世界においては―― - 35二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 02:20:09
旧立ち絵の表情差分まで残ってたのか
- 36二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 02:37:01
【影武者に降りかかる次なるトラブルもといイベント】
1：補習授業部――ですか？（エデン条約編スタート）
2：ナギサ「ひ、ヒフミさんが銀行強盗を……！？」
3：えっ！？ ゲヘナの生徒と思わしき者にトリニティの生徒が誘拐された！？
4：熱烈☆歓迎
dice1d4=3 (3)
- 37二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 02:55:36
ミカとの一件から数日後、影武者がようやく慣れてきたナギサのフィリウス分派首長とティーパーティーホスト代行としての政務――といっても影武者がやっているのはホンモノのナギサ本人から回ってきた彼女が処理するまでもない雑務中の雑務である――を執務室でこなしていると、突然ティーパーティーの生徒が数名血相を変えて部屋に飛び込んできた。
「ナギサ様！」
「た、大変です！」
「どうしました？
なにかトラブルでも？」
生徒の様子から、「なにやら面倒なことが起きたな」と影武者は心の中で渋い顔をする。
せめて自分が出張る必要がない問題であってくれ、と願う影武者であったが、生徒が告げた事件の内容は彼女の予想をはるかに超えたものであった。
――もちろん、悪い意味でである。
「わ、我が校の生徒がゲヘナ学園の生徒と思わしき者たちに誘拐されました！」
（ファーーーーーーーーーー！？）
影武者は座っていた椅子ごと床に倒れ込みそうになるのをなんとかこらえた。 - 38二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 03:14:23
「すでに正義実現委員会が犯人たちとさらわれた生徒の行方を追っておりますが、最悪ゲヘナ自治区への逃亡を許してしまうおそれがあります！」
「ティーパーティーホストとして急ぎなんらかの策を講じておく必要があるでしょう！」
（ええ～……？
それほどヤバい状況なの？
というか、正義実現委員会なにやってんの？
エデン条約の調印式に向けてナギサ様が自治区内の治安強化に乗り出したばかりじゃん……）
影武者は内心頭を抱えながら今の自分にできることとやるべきことを考える。
そのような芸当ができるのは彼女の才能か、はたまた彼女を影武者としたナギサの事前指導の成果か――
「いかがなさいますか、ナギサ様！？」
「…………」
1：犯行グループは本当にゲヘナの生徒なのですか？
2：ゲヘナ学園の風紀委員会に至急連絡を取ってください
3：は？ ミカ様がパテル分派の子たちを引き連れて飛び出していったんですけど……？
4：熱烈☆歓迎
dice1d4=1 (1)
- 39二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 03:33:07
「犯行グループは本当にゲヘナの生徒なのですか？」
「えっ？」
「我が校の生徒を誘拐したのは本当にゲヘナ学園の者なのか、と聞いているのです」
「そ、それは……」
「皆さんもご存じのとおり、今トリニティとゲヘナはエデン条約締結に向けて互いに歩み寄ろうとしています。
そのような状況でゲヘナの生徒がトリニティに対して不始末を起こす――
いくら蛮ぞ……ゲヘナの者でもそれがトリニティのみならずゲヘナも一定以上の害を被るものであることくらいわかるはずです」
「い、言われてみれば確かに……」
「おっしゃるとおりです……」
「エデン条約の締結を妨害したい者による両校に対する離間工作という可能性もあります。
それに、犯人たちがトリニティ自治区外に逃亡するとしても本当にゲヘナ自治区へ逃げ込むとは限りません。
今は落ち着いて正義実現委員会と協力し、犯行グループに関する確かな情報をひとつでも多く手に入れることが私たちティーパーティーが成すべきことです。
トップである我々が少しでも取り乱すようなことがあれば、その混乱はたちまち学園や自治区全体に広がってしまいますからね」
「――はい」
「そのとおりです」
「よろしい。
では、あなたたちもすぐに動きなさい」
「わかりました！」
「失礼します！」
一礼していそいそと部屋から去っていった生徒たちの気配が完全に消えたことを確認すると、影武者は大きく息を吐きながら座っていた椅子にだらしなくもたれかかった。
「はああああああああああ……
めっちゃ緊張したああああああああああ……」 - 40二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 06:02:41
「とりあえず、ナギサ様に急いで報告しないと……
まあ、ナギサ様のことだからもしかしたらもう知っているかもしれないけど……」
ナギサとの連絡用に彼女から渡された専用のスマートフォンを手にすると、影武者は慣れた手つきで相手側の番号を入力していく。
――連絡先を登録していないのは、万が一スマートフォンやその内部データが流出してしまった場合の事態に備えるためだ。
「しかし、エデン条約か……」
ナギサが推進しているトリニティ・ゲヘナ間の平和条約――影武者個人は正直どうでもいいと思っていることに加えて、大して興味もないソレ――の名をつぶやきながら影武者は液晶に表示された通話ボタンをタップした。 - 41二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 08:06:29
影武者を用意させた事件の元凶が影武者に怒ってる
- 42二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 08:07:54
まぁ大多数のトリニティ生とゲヘナ生からすればエデン条約なんてフーン程度のものだよね
結ばれたところですぐに何か変わるわけでもないし - 43二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 10:05:51
最近話題になってるアレくらいの認識だろうな
名前はよく聞くけど実際のところなんなんだってレベルの - 44二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 10:30:42
- 45二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 10:33:13
このレスは削除されています
- 46二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 10:54:26
自分が理性よりも感情で動いちゃう生き物で
それを自覚できてはいるんだけど自分ではそんな己を改善できないっていうのがミカだからね
そこがキャラとしての魅力でもあり汚点でもある - 47二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 11:00:12
- 48二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 11:05:31
ミカが腹を割って話せば影武者はいなくなるんだろうな
- 49二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 14:00:22
- 50二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 14:29:08
- 51二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 14:36:34
このレスは削除されています