【俺とドーベルと今日の修行】※トレ×ウマ

  • 1二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:41:37

    「ねえ、トレーナー」
    「ん、どうした」
    俺の担当、メジロドーベル。
    「自信が無い」「視線が苦手」「声援が怖い」
    いつか彼女が俺に教えてくれた本心。
    人の目に映るエメラルド。
    他を寄せつけぬ孤高の星。
    しかしその実、脆く、弱く、壊れてしまいそうなガラス細工でしかないのはきっと本人が一番理解しているのだろう。
    言ってしまえば彼女も中身は普通のウマ娘。
    そのはずなのだが​─────
    「……ま、ガラスの取り扱いは危なっかしいみたいだけど」
    「今アタシのことバカにしたでしょ」
    「いやいやそんな事ないって!……って、聞いてたのかドーベル」
    「この距離で聞こえない方がおかしいでしょ、もう……」

  • 2二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:42:31

    >>1

    今、ドーベルは俺の膝の上にいる。

    正確に言うなれば俺とデスクに挟まれた形だ。


    「で、どう?調子の方は?」

    「まだ落ち着かない……。やっぱりアタシには早かったのかな……」

    「修行はまだ3日目。『ローマは1日にしてならず』って言うだろ?地道にコツコツ、な」

    「……うん、頑張る。あ、あり……」

    「何?」

    「……っ!何でもない!っていうか終わりまであと何分なの!?」

    「そんなに騒ぐなよ……、一応傷つくんだぞ」


    俺とドーベルの修行。

    その内容は『一定時間、膝の上に座ること』

    『手を繋ぐ』『目を見て話す』

    これらの行動は2人で何とかクリアしてきた。

    そしてもうワンステップ上に登るために、

    ドーベルがなりたい自分になるために、

    今回の修行は少し難易度が高めになっている。

    そして、時間はこちらで勝手に設定する。

    残り時間を気にすると、効果が薄まってしまうのだ。

  • 3二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:43:09

    >>2

    「アタシが持つ人に対する恐怖感を克服するための修行、か。スキンシップは大事って言うけど」

    「ドーベルはスポーツ選手だし薬を使う訳にもいかないしな。」

    「……一応もう一度聞くけど、あと何分なの」

    「まだ教えてあげない」

    「むぅ……」



    以前チーフから彼女の過去を聞いた時に

    大きな心の傷がある可能性を危惧してはいた。

    『気持ちの問題』『根性で治る』『皆も同じ』

    昔は自分もそう思っていた。

    だが、自分勝手な先入観で彼女を断定してしまうのは俺には出来なかった。多分、嫌だったんだと今は思う。

    彼女が持つ、弱さを抱えながらも力を示そうと励む力。何度転んだとしても立ち向かっていく

    その姿が眩しくて、側で支えたくなってしまった。過干渉かもしれない、お節介かもしれないというのに、なぜか無性に、焦がれた。

    この身諸共、焦がされてしまった。

    『俺』の力で、彼女をもっと輝かせたいと。

  • 4二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:43:43

    >>3

    「……やっぱり、カウンセラーの先生に話をしてみた方がいいのかな…、どう思う、トレ───」

    「嫌だ」

    「え」

    気づくと、彼女を抱きしめていた。

    無意識だった。

    作成中の資料のことも、修行のことも忘れて。

    頭の中は一瞬で白紙へと変わり、

    内から溢れ出る真っ黒なインクがその心を満たしていくような、暗い欲望。

    「トレーナーっ、ちょっ、力強いって……」

    「離したくない、渡したくないんだ」

    「……っ」

    頬が黄橙色に染まる。だが、そんな事には構わずゆっくりと、彼女の肩に顔を埋めた。

    「俺が、支えたいんだ。他の誰でもない、俺が」

    「……うん」

    「ドーベルの弱さも強さも、全部知ってる俺が傍で支えたい。ずっと、ずっとずっと」

    「トレーナー、それって……」

    「ベル」

    「ひゃ、ひゃいっ」

    「俺は、お前にとって​の───────」

  • 5二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:44:23

    >>4

    ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


    「……あれ?」

    「ドーベル、達成おめでとう」

    「ちょ、あ、えっ」

    「今回は30分間だったのによく頑張ったな。

    正直びっくりしてるよ、うん」

    「じゃ、じゃあ今までのって……」

    「ドーベルが集中切らしたから、俺が注意を引いたまでってこと。ドーベルったら顔も耳も、首もとまで真っ赤にしちゃってさ、面白かったよ」

    「こ、この……」

    目の前の彼女は顔を真っ赤にしてこちらを向いている。恥辱の紅か、それとも憤怒の赤か。

    どちらにせよ、今にも爆発しそうな勢いだ。

    「もう、トレーナーの……ば、ばっ……」

    「でも俺の言葉、信じてくれたんだよな。ありがと、ドーベル」

    彼女の額を小突く。優しく、壊れないように、そっと。

    「もう、ずるいよ、……ばか」


  • 6二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:44:58

    スレタイは【】をトレウマの方に付けて前に持ってきた方が良いと思うぞ

  • 7二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:44:59

    以上です。
    お目こぼし失礼致しました。

  • 8二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:45:45

    >>6

    アドバイスありがとうございます。

    すみません!!

  • 9二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:46:51

    86点…♠️
    消えるね…後アドバイスをつけるならウマ娘は「」トレーナーは『』にしたら見やすいと思うよ…♣️

  • 10二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:47:18

    まぁ後ついでに今回はスレタイで俺って言ってるからわかるけど性別も明記した方が良いと思うぞ

  • 11二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:52:01

    >>9

    >>10

    ありがとうございます。

    至らない点が多くて申し訳ないです。

  • 12二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:03:30

    ベル×トレ♂は万病に効く定期

    ちょっといじわるなベルトレ好き…

  • 13二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:05:07

    良き…供給助かる

  • 14二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:18:31

    貴重なベル×トレSSの供給…!!
    最後の「……ばか」がめっちゃ可愛いし好き…

  • 15二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:20:40

    ベルトレ公式でもこういうことやりそうで好き

  • 16スレ主22/02/04(金) 18:25:30
  • 17二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18:39:10

    >>16

    お前か

    ベルトレ本編でも手玉にとってくるような感じだし

    女の子の扱い分かってそう

    めっちゃイケメンなんだろうなあ

オススメ

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