【SS】ヒム「ハドラー様! 俺にヒュンケルを! ヒュンケルをやらせてください!!」

  • 1二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:00:04

    ダイの大冒険の二次創作SSです
    台詞のみですがちょうどスレ画直後のハドラー親衛騎団たちの会話を妄想して書いたものです

  • 2二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:00:20

    ハドラー「それではダイ以外仲間、つまりアバンの使徒をお前たちに任せたいのだが......」

    ヒム「ハドラー様! 俺にヒュンケルを! ヒュンケルをやらせてください!!」

    アルビナス「はぁ......」

    ハドラー「相変わらずだなヒム。だがアルビナスは呆れてるぞ」

    ヒム「え......!」

    アルビナス「ヒム......私たちは団体戦の試合をするわけではないのですが......」

    ヒム「わ、わかってるって!」

    ハドラー「ははは......! ヒムよ。まずはオレより先にアルビナスを説得するんだな」

    ヒム「え......えぇ!?」

    アルビナス「ではどうぞ。額を貫かれたから、というのは論外ですよ?」

  • 3二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:00:30

    ヒム「うぅ......まずはポップ! あの魔法使いを相手するのはシグマしかいないだろ?」

    シグマ「フ......」

    ヒム「あのオレたちが全滅しかけたあのやべぇ呪文があるだろ? あれを跳ね返すアイテムがあるっつても、オレやあんたがそれを借りてあいつの相手をするのも無粋じゃねぇか?」

    アルビナス「そうですね。シャハルの鏡はハドラー様がシグマに授けたアイテム。それを使いこなせるのは私やヒムよりシグマが適任です」

    ヒム「な? それにシグマ、おまえさんも言ってたはずだ! 意地でもあの呪文を跳ね返すって!」

    シグマ「フフッ、それはそうだがヒムよ。あの男を私に押し付けるように見えるな」

    ヒム「そ、そうじゃねぇって! ハドラー様がダイ、オレがヒュンケルの打倒を目指してるようになんかこう......あいつに対抗心が沸いてこねぇか?」

    シグマ「確かにな。ハドラー様の魂を受け継いでいる私もその気持ちは十分わかる」

    ヒム「だろ?」

  • 4二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:00:41

    シグマ「ハドラー様、あの男の相手は私に任せて頂きたい」

    ハドラー「よかろう。お前はポップを頼む」

    シグマ「ハッ!」

    ハドラー「シグマよ。あの男はかつて魔法力も大した事のないただの鼻タレ小僧だった。しかし......! 何度も死線を乗り越えて強くなってきた男だ!」

    ハドラー「例え呪文を跳ね返そうともそれすら打ち破ってくるかもしれん。お前が相手が誰であれ正々堂々戦うのは十分承知してるがくれぐれも慎重にな......!」

    シグマ「ハハッ!」

    ヒム「そういうわけでオレはヒュンケルを......」

    アルビナス「あの女武闘家やリザードマンは?」

    ヒム「うぅ......」

    アルビナス「特に格闘戦が得意なあなたは女武闘家に当てたいのですが」

  • 5二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:01:00

    ヒム「いや......女を殴るってのはどうも......そこは女同士という事であんたが相手をしないか?」

    アルビナス「甘いですよヒム。そもそも私達は駒から生まれた生命体であり性別というものはないのですが」

    ヒム「わ、わかってるよ......」

    アルビナス「それにあのヒュンケルという男は勇者一行では最強の戦士......! では親衛騎団最強の私が相手をするのが道理では?」

    ヒム「確かに本気を出したあんたはオレやシグマ、いや......二人がかりでも敵わねぇと思うけどよ......」

    アルビナス「フフッ、あなたとシグマだけですか?」

    ヒム「あん?」

    アルビナス「フェンブレンとブロックが加わったとしても......ですよ?」

    ヒム「チッ、言ってくれるぜ......」

  • 6二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:01:24

    アルビナス「仮にあなたがヒュンケルと戦うとして勝算はあるのですか?」

    ヒム「もちろん! なんと言ってもオレが奴と一番戦ってる! だからこそオレが相応しい!」

    アルビナス「あの虚空閃という技は? あなたが自ら核の位置を暴露した事は咎めません。ですがあれが当たれば私もあなたも恐らくは即死ですよ?」

    ヒム「うっ......あの時は助かった! 今度は当たらねぇから!」

    アルビナス「話になりませんね......」

    ハドラー「もうそこまでにしておけ」

    ヒム「ハドラー様! オレは......!」

    ハドラー「アルビナスは他の奴らを頼む。お前なら何人が同時に相手でも立ち向かえるだろう」

    アルビナス「......ハッ」

    ヒム「ってことは......!」

  • 7二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:01:35

    ハドラー「ヒムよ。お前はヒュンケルだ」

    ヒム「ハ、ハイ!!」

    ハドラー「だが聞きたい。どうしてそこまで奴にこだわる?」

    ヒム「オレは戦う為に生まれた道具です。だからこそ強い奴と戦いたい! そんな中、奴は! いかにも「オレは最強なんだよ」と顔にかいてあるようなあいつをブチのめすのがオレの目的となりました!! そしてそれがハドラー様に貢献できると信じてるからです!!」

    ハドラー「ふむ......ヒムよ。あのヒュンケルはかつてオレをも打ち破った男だ」

    ヒム「ええ!!?」

    ハドラー「魔軍指令時代の話だがな。超魔生物となったオレだが奴も相応にレベルアップしている。つまり今のオレでもヒュンケルを倒すのは難しいかもしれん。奴はそれほどの戦士だ」

    ヒム「ハドラー様......」

    ハドラー「どうした? まさか怖気づいたわけではあるまい?」

    ヒム「いえ! 逆に燃えてきました!! そんな相手を選んだオレの目に狂いはなかった! そして誓います!! 必ず奴を倒してハドラー様の元へ参上します!!!」

    ハドラー「うむ! 期待してるぞヒム!」

    ヒム「ハッ!!」

  • 8二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:01:48

    ハドラー(......それにしても不思議だ。フレイザード、そしてこの親衛騎団。禁呪法で生み出した生命体とはいえ、ここまでの執念は始めて見る)

    ハドラー(ましてやオレの死期が近い事やブロックの犠牲に涙をも流した。考えられん......)

    ハドラー(まさか......! 禁呪生命体の枠を超えるという事が......!?)

    ハドラー(フ......死期が近いオレには関係ないか)

    シグマ「ハドラー様?」

    ハドラー「いや、何でもない。みんな、どんな治癒や回復呪文も受け付けないオレはじきに死ぬ」

    ヒム(死ぬのは怖かねぇ......この身が粉々になってもハドラー様の為に尽くすんだ......!)

    ハドラー「すなわちオレの魔力の維持がなければ生きていけないお前たちも同じだ」

    シグマ(ハドラー様から頂いたこの魂......最期までハドラー様の為に......!)

    ハドラー「例えオレがダイに勝ってもその運命は変わらぬ......!」

    アルビナス(ハドラー様......私はあなたに死んで欲しくない......その為にも......)


    ハドラー「しかし! この身がどうなろうともオレの長年の宿敵アバン! その後継者たる勇者ダイだけは必ず倒す!! その為にお前たちも死力を尽くしてくれ!!!」


    「「「ハッ!!!」」」

  • 9二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:02:22

    以上です
    久しぶりに聞いたシグマの声がかっこよかった

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