- 1二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:39:34
エス家日常、Part18です。
皆様いつも素敵なトレエスありがとうございます。
ssや概念、感想本当にいつも嬉しいです。
そして最近エースあまり描けてなくてすみません…
映画の冒頭、エースっぽい子がちょろっと映ってて嬉しかっです。
以下テンプレ
ここは、男トレ×エース(⚠️規約に反するもの以外⚠️)ならなんでもOKな語り場です。
もちろん家族ネタも、子供ネタもなんでもありです。
幻覚、妄想、概念、創作etc.....
好きなだけ吐き出して言ってください。
新規できてくださった方も大歓迎ですので気ままに語れたらと思います。
毎度のことですが自分も幻覚絵しつこいほど描かせて頂くのでよろしくお願いします。
いつも勝手にイラスト失礼します。
※鯖落ち以外でスレ落ちしたらそこで終了とさせていただきます。 - 2二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:40:30
- 3二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:40:43
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:41:28
このレスは削除されています
- 5二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:41:54
いつものようにイラストで10まで埋めます
- 6二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:42:55
- 7二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:43:46
- 8二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:44:22
- 9二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:44:51
- 10二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:45:37
- 11二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:46:02
スレ立て乙ですじゃ
- 12二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:07:24
スレ立てありがとうございます、エース可愛い!
- 13二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:01:03
よろしくです!
- 14二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 07:35:10
「見てくれよトレーナーさん!」
カゴを抱えてエースがこちらに走ってくる。
「この家の庭で初めて作った野菜達!スッゲー美味そうに育ったぞ!」
カゴの中にはトマト、ナス、キュウリ等、沢山の作物が入っていて、その中からエースはトマトを取り出し、俺に差し出してくる。
「本当だ、よく熟れていてとても甘そう」
「だろだろぉ!?売り物に混ぜても違和感ないくらいの出来だぜ!!」
「エースってばすごく嬉しそうだね、俺のことをトレーナーさんって呼んじゃってるのに気付かないくらい」
「あったり前だろ!トレーナーさんと1から作った土で育てた野菜だから……な……っ!?」
俺の事を『トレーナーさん』と呼んでいたことに気付いたエースの首から頭にかけて赤く染まっていき、顔全体が真っ赤になると湯気が出てきた。
「わわ!悪ぃ!もうあたしのトレーナーじゃないのに…」
「気にしてないよ、昔の自分達を思い出して懐かしい気分になっただけだから、それに久しぶりに君にトレーナーって呼ばれて嬉しかった」
「…そういうとこだぞ、アンタ」
恥ずかしそうに左手で頬をかくエース。
その薬指には、太陽に照らされて輝く銀色の指輪。
自分の左手の薬指にも同じデザインのものが嵌められていて、それが今の俺達の関係を表してくれていた。
- 15二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 16:16:14
立て乙
- 16二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:10:40
お疲れ様
- 17二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:41:36
娘の下顎に手の指先を添える。
そのまま、軽く上下に動かすと……。
「たぱぱぱぱぱぱ」
歯の生えていない今しかできない、赤ちゃんカスタネット!!
もちろん娘が痛がらないように力は入れていない。
あまりやりすぎもよくないから動きを止めて娘の様子を伺うと、娘はにっこぉ〜と笑ってくれた。
娘も楽しんでくれたようで、俺はまた下顎に指先を添えて、娘の顎を上下に動かす。
いつまでも続けていたいが、赤ん坊をおもちゃにするような遊びを好まない嫁に見つかったら何を言われるか……。
「何してんだアンタ」
「ヒュッ」
無事に見つかってしまった俺は、1日娘を抱っこするのを禁止されてしまった。 - 18二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 08:04:41
保守
- 19二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 12:20:10
GWと続いてエースにぴったりなイベント続くの良いよね…
- 20二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:56:52
「腹減ったぁ〜〜〜」
エースはトレーナー室にあるテーブルに突っ伏していて、彼女のお腹から大きな音が鳴った。
「お昼食べたんだよね?」
「大盛り唐揚げ定食…米5号くらいおかわりした…」
「うん食べ過ぎだね」
「けどすーぐ胃の中が空っぽになって、寮の晩飯の時間まで待てねぇ〜〜〜…」
エースは空腹で苦しそうにしていて、いつもピンと立っている耳が前に垂れ下がっている。
どうしたものかと考え、ふと戸棚にしまっておいた『アレ』の存在を思い出す。
「エース、チキンラーメンあるけど、食べる?」
「ラーメン!?」
目を輝かせてガバリと勢いよく起き上がった。
「トレーニング前であまりよくないけど、お腹空き過ぎている状態もよくないからね、人の1食分だけだよ」
俺は水を注いだ電気ケトルにスイッチを入れ、沸騰するまでに2人分のお椀を用意し、その中に乾燥したままのチキンラーメンを入れる。
「トレーナーさんも食べるのか?」
「うん、俺もちょっとお腹空いてたしね」
「……もしかしてさ、このチキンラーメンってトレーナーさんの夜食用だったりする?」
「そうだよ、けどここ最近はあまり残業しなくなって、賞味期限がそろそろ切れそうだったんだ、エースのおかげで思い出せたよ」
「これは喜んで良い状況なのかな…」
「ははは」 - 21二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:57:02
保守
- 22二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:58:33
雑談しているうちに水が沸騰してお湯になり、前に理事長から野菜と物々交換して頂いた卵を入れた後にお湯を白身にかけるようにゆっくりと注いで、見なくなった雑誌を蓋代わりに置いて3分待ち、蓋を除けるといい匂いと共に湯気が立ち昇る。
卵は白身の部分が透明な所が多いが、これはこれで美味しそうだ。
「「いただきます!」」
2人揃って感謝の言葉を言い、卵の黄身を割り箸で崩し、軽く麺と一緒にかき混ぜ、啜る。
「〜〜〜っ!うんめぇ〜〜〜!」
「本当、たまに食べるとすっごく美味しいよねぇ」
「あと、トレーナーさんとこうやって一緒に食べてるってのもあるかな、今まで言ってなかったけも、あたしトレーナーさんと食事する時間が1番好きなんだぜ」
「…俺も、エースと食事すると楽しくて、いつもよりご飯が美味しく感じるんだ」
そう言うとエースは一瞬キョトンとして、ふにゃりと笑った。
「へへへ、トレーナーさんもそう思ってくれて、嬉しいな」
そのエースの笑顔が可愛くて、胸が高鳴った。
「………ごちそうさまでした!」
あっという間にチキンラーメンをスープまで完食してしまった。
「ありがとうなトレーナーさん!今度お礼に何か作ってやるよ!」
「本当?楽しみだな」
すっかり元気を取り戻したエースとまた一緒に食事をする約束をして、2人でトレーニングに向かうのだった。
- 23二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 06:59:58
てえてえなぁ…
- 24二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 13:32:31
朝、最近歩けるようになった娘が台所で朝食を作っている嫁の元に行き、足に抱きついた。
「あーちょっと娘、離れろ、今ギュッてしてくんな」
丁度娘の身長が嫁の膝までの高さなせいで、娘が膝裏に頭を押し付けると膝カックンされたようになってしまう。
「娘ー危ないからこっちおいでー」
俺が呼んでも娘は聞く耳持たず、嫁の足から離れない。
そして次の瞬間…。
「い゛っっっだあ!?」
嫁が悲鳴を上げた。
「どうした!?包丁で指切った!?」
「……足噛まれた……!」
どうやら娘が嫁の足に噛みついたようだ。
娘は上と下の前歯が生えていて、更にウマ娘であり赤子だから力加減も出来ていないとなると、相当な痛みだったはず。
「あいててででで!千切られる!肉食いちぎられる!」
腹が減っているのか、なおも嫁の足を噛んでいる娘を急いで引っ剥がした俺だが、耳元で大音量で泣き叫ばれ、しばらく音が聞こえなくなった。
成長していくにつれ暴れん坊になっていく娘に、俺と嫁は頭を悩ませるばかりだった。 - 25二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:10:04
今日も今日とて朝日が昇る前に起き、学園内の畑へと向かう。
そこには既にトレーナーさんが来ていて、作業を始めていた。
「っはよトレーナーさん!随分とはえーな!」
「おはようエース、はやく君に渡したい物があって…3時くらいに起きちゃったんだ」
「え、寝たの何時だよ」
「………1時くらい?」
「寝ろ、今すぐ帰って寝ろ」
「今日渡さないと意味ないから!日中の仕事終わったら残業しないで日付が変わる前に寝るから!ちょっと待ってて!」
トレーナーさんは軍手を取って、更に手を洗いに行って、駆け足で戻って、ジャージのポケットからリボンのシールが貼られた紙袋を取り出して、あたしに差し出してきた。
「……今日、『恋人の日』なんだって、縁結びの神様の命日…の、前日っていう理由からだけど……そんな日だから、エースにプレゼントを渡したいんだ」
「……っ」
あたしはトレーナーさんから紙袋を受け取り、開封の許可を貰ってから出来る限り丁寧に封を開けた。
中身は、ピンク色のサザンカの耳飾り。
「気に入ってくれるといいんだけれど…」
少し自信がなさそうなトレーナーさん。
あたしはおもむろにメンコとワタリを外し、耳飾りをトレーナーさんに手渡す。 - 26二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:10:30
「トレーナーさんの手で付けてくれないか?」
「い、今ここで?」
「他にどうしろってんだよ」
「……失礼します……」
トレーナーさんがあたしの耳に触れる。
手がスッゲー震えてて、飾りをつけるのに手間取ってて、少しくすぐったくて、笑ってしまった。
「……出来たよ」
「おう」
スマホの画面を鏡代わりにして確認する。
「どうかな…」
「ありがとな、トレーナーさん!スッゲー嬉しい!今日一日これで過ごさせてもらうぜ!」
あたしがそう言うと、トレーナーさんは安心したように笑ってくれた。
うん、やっぱこの人の笑顔、好きだ。
「あたしも何かあげられればいいんだけど…」
「エースが喜んでくれただけで満足してるからいいよ」
「それだとあたしが納得いかねーんだよ!…そうだ!今晩トレーナーさん家に泊まりに行っていいか?お礼に晩飯作ってやるよ!」
「待って、いや待って、いくら担当契約してるからって女学生を成人男性の一人暮らししている部屋に泊まらせるのは駄目だろ!?」
「んな事ねぇよ、シービーは週一くらいの頻度で泊まりに行ったり泊まらせたりしてるんだぜ?」
(お前何やってんだシビトレーーーーー!!)
それからもトレーナーさんはあーだこーだ言ってなかなか許可してくれなかったから、最終的に泣き落として承諾させた。
- 27二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:49:00
〜〜〜⏰〜〜〜
「あれ、エースがメンコ取ってるなんてめずらしー」
「おはよシービー!」
「おはよう、耳飾りも違うね……サザンカ?」
「今朝トレーナーさんから貰ったんだ!今日は恋人の日だからって!」
「へぇ」
確かピンクのサザンカの花言葉って、『永遠の愛』だったよね
「………エースはすっごく愛されてるね」
「?おう!」
多分分かってないんだろうな、エースのトレーナーさんがその耳飾りをエースにあげた意味。
教えてあげて、エースの反応を見るのも面白そうだけど……。
(今のエース、すっごく幸せそうだからいっか)
- 28二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 14:21:37
保守
- 29二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:15:11
後で事実知ってバタバタするエースはアリだ
- 30二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:30:43
ここ最近すっかり夏の陽気となってきた。
あたしは昔、シービーと並走して道に迷った時に見つけた公園の事を思い出し、娘を連れて遊びに行った。
そこには他にも親子連れが多く来ていて、その中にシービー母娘の姿を見つけた。
「おうシービー!」
「やっほーエース、奇遇だね」
「シビ子ちゃーん!」
「娘ちゃーん!」
この公園は地面から水が出る場所があって、娘達はチョロチョロと低めに噴き出る水を素足で踏んだり、手で押さえたりして遊んでいる。
娘達の姿を見ながらあたしはシービーと談笑してきた。
「あの日エースとここを見つけてからたまに遊びに来てたんだ、結婚してからはしばらく来なかったけど、今日は暑いから、涼みたいな〜って考えてたら思い出したの」
「あたしもだ、自然や遊具も多いし、ちょっと遠いけど子供を連れて来るのに最適だな」
「そうだね、あとここね、時間によって噴き出る水の高さが変わるんだよ」
「え?」
「よく見てて、あともう少しで…」 - 31二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:30:55
シービーが言った通り、先程よりも高く、勢いよく水が吹き出した。
その瞬間娘達は耳と尻尾を逆立てて、こちらへ逃げてあたしやシービーの後ろに隠れる。
「あっはははは!ビックリしたねー!」
「おおお…結構高いな……」
「でしょー?」
しばらく噴き出ていた水はだんだん低くなり、ついには出なくなってしまった。
「しばらくは節約のために出なくなるよ」
「そっか、昼も近いし…どっかで飯食うか?」
「ならオススメのカフェがあるよ、この時期なら甘夏のケーキが置いてあるはず」
「ケーキ食べる!」
「食べるー!」
「その前に足拭いてからな!」
持ってきていたタオルで娘達の足から水を拭き取り、サンダルを履かせてからシービーオススメのカフェへと向かったのだった。
- 32二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 18:02:18
ほしゅ
- 33二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 02:02:46
はぁ...癒される...
健康にいいわ... - 34二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 11:28:44
今度トレーナーさんと一緒に海に行くことになった。
あたしは当日着て行く服をどうするか悩み、結果パーマーと一緒に服屋へ行くことにした。
やって来たのは場所はあたし1人じゃ絶対に入らないような女性らしさバリバリの服ばかり置いている店で、そういったファッションセンスが皆無なあたしは、早速パーマーからアドバイスを貰おうとしたのだが…。
「この真っ白なワンピースなんていいんじゃない?麦わら帽子と合わせればどこからどう見ても真夏の超激マブな女の子!その場にいるギャラリー全員の視線を釘付けにすること間違いなし!」
「ラギパイセン!こっちのオフショルとショーパンどよ!?ヘアーも持ってイケギャルファッションでトレぴっぴのハートずきゅんどきゅんしちゃうべ!」
「普段の彼女とは違う雰囲気を出すなら…袖なしのブラウスに、柄物のロングスカートでエレガントさをだすのはどうだ?」
「ルドルフー、エースはデートに行くんだよ?そんな堅苦しいのじゃなくてさ、もっと気軽なやつの方がいいって」
「……なんでシービー達がいるんだ?」
「最初はヘリオスだけ付いてきてたんですけど……あ、私はこのシースルーの長袖シャツとキャミソールなんていいと思うんですけど」
いつの間にか、マルゼン、ヘリオス、ルドルフ、シービーがあたしの服を選んでいた。
そんでなぜか全員が選んだ服を試着して、購入することになっていた。
しかし、当日着て行く服は決まった訳じゃないから、その後もあたしの悩みは続くのだった。 - 35二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 11:37:14
買った服の分だけデートに行くということだな...?!
- 36二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 18:46:09
「……とまぁ、最終的にシービーのコーデになったんだけど……」
トレーナーさんとのお出かけ当日、あたしはシービーが選んでくれたコーデを着ていた。
黒字のシャツとジーパンに、七分袖のジャケットを羽織って、それに合うヘアスタイルをパーマーにセットしてもらった。
待ち合わせ場所に着いた時に、トレーナーさんがあたしの服装を褒めてくれたから、シービーが選んでくれたんだと言ってしまい、この前の事を話す事になった次第。
「清楚なワンピース、ギャルコーデ…エレガントなエースか……」
「おん?」
「せっかく買ったんなら着てみて欲しいな、普段のエースも十分魅力的だけど、いつもと違うエースを見てみたいから」
「4着もあるんだぞ、学園じゃあ着られないし、つまり、あと4回あたしと出かけなきゃいけないわけで……」
「願ったり叶ったりだよ!早速来週…は、流石に急すぎるかな、エースの都合のいい時で全然いいからね!」
願ったり叶ったりなのは、あたしの方だ。
またトレーナーさんと2人きりで遊びに行けるなんて……。
(パーマー達に感謝しないとな……)
あたしは来週別の所にトレーナーさんと出かける約束をして、それをパーマーに話したら、「当日のヘアセットとメイクは任せて下さい!」と、いい笑顔でサムズアップされた。
- 37二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 21:22:48
絶対シービー楽しんでるぜ!
- 38二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 08:12:25
今日は父の日。
子供達はお手製の肩たたき券や似顔絵をプレゼントしたが、自分達が一から育てたきゅうりを浅漬けにしたり、そのまま切っただけの物と、マヨネーズと味噌を混ぜて特製のディップソースを作ったりして、旦那のおつまみを用意してくれた。
それを夜、晩酌に出すと旦那は涙を流しながら食べ始めた。
「ちょっと塩が効きすぎてるのかな、ちょっとしょっぱいけど美味しい!」
「アンタの涙が混ざってんだよ」
そしてあたしがプレゼントしたのは、そのおつまみに合う酒。
父の日限定で予約できる、ボトルに旦那の似顔絵が彫られたやつだ。
「エースもありがとう、今年の父の日も最高の晩酌が出来て…俺は幸せ者だなぁ」
「あたしも子供達も、みんなアンタに感謝してるからな、これからも無理せず頑張ってくれよ?」
「ああ!もちろん!」
旦那はあたしのコップに酒を注いで、自分が持っていたグラスを掲げる。
あたしもグラスを持って掲げて、寝ている子供達を起こさないよう小さく乾杯した。 - 39二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 18:19:51
ほ
- 40二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 23:05:52
トレセンを卒業後、あたしはトレーナーさんと恋人同士となり、現在彼と同棲をしている。
「え〜〜〜す〜〜〜」
ある日トレーナー同士の飲み会から帰ってきたトレーナーさんが、部屋に上がるなりあたしに抱き付いてきた。
すっげー酒くせーし、汗くせーしで風呂場に叩き入れたいんだけど、腕と足をガッチリホールドされて立ち上がれない。
「え〜す〜へへへぇ、いいにおいだぁ〜おれえ〜すのにおいだいすき〜」
「ちょ、嗅ぐなって」
「いんたいしてからきんにくがちょっとやわらかくなって、だきごこちもさいこぉ〜」
「おいそれ太ったって言いてぇのか」
「ちがうよぉ〜ぜんぶすきなんだよ〜」
会話が成り立たない。
もういっそ頭殴って気絶させてやろうかと思ったけど……。
「だいすきだよえ〜す…このよでいちばんあいしてるんだ…」
「っ」
「しあわせにするから……ぜったいにけっこんしような……」
頭を撫でられ、甘ったるい声で耳に囁かれて、振り上げかけた手を下げてしまう。
トレーナーさんの体重があたしにのしかかってきて、もしかしてこのまま…なんてドキドキしていたら、寝息が聞こえてきた。
一気に興が醒めてしまったあたしは、眠ってしまったトレーナーさんの拘束から抜け出し、彼をソファーの上に寝かせる。
「たく…そう言う事はシラフの時に言えっての」
幸せそうな顔で眠っているトレーナーさんの頬を人差し指で突つき、おでこにキスをしたのだった。 - 41二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:01:40
- 42二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:02:46
いいぞ^~これ
- 43二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 08:31:41
- 44二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 17:04:40
ほしゅ
- 45二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:02:18
さっきまでギャン泣きしていた娘だが、旦那に抱っこされてからは上機嫌になって、高い高いされると声を出して笑った。
少しすると目をショボショボさせて、旦那の服を握りしめながら寝落ちしてしまう。
「寝た?」
「おう、グッスリだ」
「よかったー」
旦那が娘をベビーベッドに下ろそうとすると……。
「んゔぅー」
娘は唸り、服をさらに強く握り、旦那の肩に噛みついてしまった。
「これは……動けないパターン……!」
「もう1、2時間はそのままだな…」
娘が完全に夢の中へと向かうまで、旦那は風呂もトイレも我慢する事になってしまったのだった。 - 46二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 08:21:58
今日は休日だけど、夕方に大雨が降る予報だったからいつもの早朝に学園の畑にやってきて、トレーナーさんと一緒に畑が駄目にならないよう雨風対策をして来た。
「とりあえずこれで大丈夫だろ」
「他に出来ることはなさそうだね」
「ああ、休みなのにわざわざあたしに付き合ってくれてありがとうな、トレーナーさん!」
「2人で育てた野菜なんだから、なんとかして守りたいのは当然だろ?」
「!そうだったな…へへ…」
「2人で育てた」という言葉に、あたしは嬉しくなる。
「エースはこの後予定はある?」
「いんや?」
「じゃあ商店街で朝ご飯食べて行こうよ、モーニングメニューが置いてあるカフェがあるんだ」
「おーいいな!行こう行こう!あ、流石に土だらけのジャージじゃ駄目だよな、着替えてくる!」
「俺もトレーナー室に置いてあるシャツに着替えてくるよ、正門前で待ち合わせな」
「オッケー!」
急いで寮に戻って、パーマーを起こさないように着替え、また寮から飛び出る。
正門で数分待っているとトレーナーさんが駆け足でやって来た。
「はっや!流石ウマ娘!」
「待たせるわけにはいかないからな!行こうぜ!」
あたしはトレーナーさんの手の手を掴んで歩き出す。
歩き始めは一歩後ろにいたトレーナーさんは、すぐに隣に並んで、あたしの指に自信の指を絡ませてきた。
ちょっとビックリしたけど、嫌じゃない、寧ろ幸せな気持ちになる。
朝焼けの道、目的地までの長いようで短い距離を、決して離さないように指に力を入れて、2人並んで歩いた。 - 47二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 16:13:25
保守
- 48二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 19:31:35
スイませェん
久しぶりに見に来たのですがやはりココロが暖かくなりますネェ・・・ - 49二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 22:32:33
目覚ましが鳴る音で目が覚めた、搾乳の時間だ。
上半身を起こしてあたしと旦那の間に娘を寝かせているのだが、娘はあたしに背中を見せる体勢で寝ていた。
後ろからでも分かるぷにぷにほっぺの輪郭が可愛い。
「娘〜起きろ〜」
ちょんちょんと娘の背中を突いてやると、娘は背中を捩らせるだけで、一向に起きない。
朝の搾乳時間がズレると1日のスケジュールが全部ズレるから、あたしは娘の体を軽く揺らして起こす。
「む〜す〜め〜」
「ん゛ん゛ぶ…」
娘はクシャクシャの顔で90度の寝返りを打ち、仰向けになると窓から差し込む光が眩しいのか、顔の前でちぎりパンのようなもっちり腕をクロスさせる。
「お〜はよ」
朝の挨拶をする。
目を開け、あたしの顔を見た娘は笑顔になって、更に90度体を回転してあたしの方にハイハイして来た。
「寝返り覚えてからよく回転するようになったよな…」
「えへぇへえへえ!」
「よしよし、朝ミルク飲もうなー」
あたしは数ヶ月ですっかり重くなった娘を抱き上げ、旦那を起こさないようリビングに向かったのだった。 - 50二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 08:46:13
〜〜〜⏰〜〜〜
「はい、ポンポン」
「けぷぅ」
ミルクを飲ませ終わった娘の背中を軽く叩き、ゲップをさせる。
今日もウマ娘用の哺乳瓶を空にした娘、食欲旺盛でなによりだ。
さて、この後は娘が眠くなるまで軽く遊び、娘が寝たら旦那と自分の朝飯の準備をするのだが……。
「おはよー」
「うえぇ!?」
いつもならまだ寝ているはずの旦那が、目をショボショボさせながらリビングにやってきた。
「今日早く出る日だっけ!?」
「違う違う、娘と遊ぶ朝活しようと思ってね、目覚ましかけてた」
「朝活…」
「うっ!うっ!」
旦那を見つけた娘があっちに行きたいと体を激しく動かすので、あたしは旦那に娘を渡した。
「じゃあちょっと早いけど飯作るから、娘のこと頼むな」
「うん、娘ちゃーん!おはよー!」
「きゃ〜あははは!」
旦那がハイテンションで娘と遊び始めるのを横目に、あたしは台所へ向かったのだった。
- 51二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 16:43:26
今日の朝飯のメニューは白米、味噌汁、焼き鮭にだし巻き卵ときんぴらごぼうだ。
おかずの大半は昨晩仕込んでいて、米も朝になったら炊けるようにセットしてあるから、あと数分待つだけ。
旦那が娘を遊ばせてくれるおかげでいつもより時間が出来たから、もう一品作ろうと思う。
(ほうれん草があるな…おひたし作るか)
鮭をコンロにセットし、味噌汁用のお湯に昆布を入れて出汁を作る間に、ほうれん草のアク抜きをする。
「はやおきのこはどこかな〜?ここだあ!」
「えへへへへへぇ!」
手元に向けていた視線を上げると、旦那と娘が遊んでいる光景が目に入る。
(なんか…いいな…)
家族の姿を見ながら料理を作るのって、こんなに楽しいものなんだ。
今はマンションに住んでるけど、一軒家を建てる時は今みたいにリビングが見えるようなキッチンがいいな。
- 52二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:02:23
保守
- 53二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:44:03
息子が生まれると、娘がブラコンになった。
「おとーとー❤️」
布団に横たわらせている息子に、娘はデレッデレの顔で接している。
頭を撫でたり、隣に寝転がって絵本を読み聞かせたり、あたしが家事をしている時を含めて息子の面倒を見てくれているので正直助かってはいるんだけど。
「……めでたしめでたし!おもしろかった?」
「えう〜」
「かっっっんわい〜〜!」
にっこり笑った息子に娘はメロメロになって、顔中にキスしまくる。
息子は何をされているのか理解しておらず、真顔でされるがままとなっていた。
下の子を大好きになって、お姉ちゃんとして成長してくれているのは喜ばしいんだが……。
「おおきくなったらおねーちゃんとけっこんしよーねー❤️」
………これが今だけの感情ならいいんだけど……今のうちにこれ以上ブラコン度を上げないようにしておいた方がいいのだろうか……。 - 54二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 12:42:51
数年後。
「ちょっと弟!トイレ使い終わったら便座下げろって毎回言ってんのにまた上がったままだったんだけど!?」
「うっせーなぁ!んなの後から使う奴が下げればいいだけだろ!」
「使った人が戻すのが常識でしょうが!!」
あのブラコンはどこへやら、思春期に入った娘と息子は毎日喧嘩をするようになった。
ブラコンが重症化しなかったのはよかったけど、これはこれで頭が痛くなることにはかわりない。
ちょっとした事でも口喧嘩していて、最初は仲裁に入っていたあたしは面倒くさくなって、どっちかが手を上げない限りは干渉しないようにしている。
「ママもなんか言ってやってよ!」
「トイレじゃないけど娘も冷蔵庫開けっぱなしにする時あんだろ、中身が痛むからちゃんと閉めろって言ってんのに」
「なぁ!?」
「姉ちゃんも人の事言えねーじゃねーか!」
「お前もだぞ息子」
「うぐぅ!」
「他人の悪い所を指摘するより先に、自分の悪い所を直せよな」
「「はーい……」」
喧嘩両成敗ということで、一先ず落ち着かせたが、娘も息子もお互いを睨んでいる。
こりゃまた近いうちに喧嘩が再開されるんだろうな……。
- 55二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 21:04:21
ほしゅ
- 56二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 08:25:05
ほんと癒し
- 57二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 12:49:45
穏やかな雨が降る日、あたしは傘をさして、娘にはカッパを着させて、手を繋いで買い物帰りの道を歩く。
〈パシャパシャ〉
娘は進んで水溜りが出来ている場所を歩いて、水面を踏む感触と水が跳ねるのを楽しんでいる。
はしゃぐ娘から手を離さぬよう歩いていると、紫陽花が沢山咲いている道に出る。
色鮮やかな紫陽花の花を眺めながら進んでいると、娘は葉っぱの上を這っているカタツムリを見つけた。
カタツムリを取ろうとした娘の手を少し引く。
「おうちにもってくー」
「カタツムリさんはお家に帰る途中なんだ、娘が連れて行ったら、カタツムリさんのお家で待ってるパパとママが悲しんじゃうだろ」
あたしは一旦娘から手を離し、荷物が地面につかないよう娘の目線に合わせるようにしゃがみ、娘を嗜める。
娘は少し落ち込んだが、カタツムリに向けて「バイバイ」と手を振った。
あたしは娘の頭を撫でて、手を繋ぎ直しまた歩き出すのだった。