- 1二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:27:45
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし、
・Gルート
・ロードしたらPルートに行けるNルート(全員と友達ルート)
・既に通ったNルート
は除く。
過去スレまとめはこちら
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:28:12
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
https://undertale.fandom.com/ja/wiki/Undertale_Japan_Wiki
ライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:36:49
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:44:08
ころした
- 5二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:44:42
向こうのスレに書こうとして誤爆しました
- 6二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:49:37
このニンゲンは、前回に引き続き、トリエルを殺した。
トリエルは、これが二度目の死だと知っているのだろうか……
だがそんな感傷もないように、ニンゲンはいせきを後にした。
このニンゲンは、いせきの他のモンスターも殺したのだろうか?
- 7二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:50:53
全員ころした
- 8二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:00:21
- 9二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:00:52
みのがした
- 10二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:04:11
ニンゲンは、パピルスを見逃した。
このまま、ウォーターフェルに向かうようだ。
ところでニンゲンは、スノーフルのモンスターたちは殺したのだろうか?
誰にも手を出していないのか、それとも、パピルスだけの見逃したのだろうか……?
- 11二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:05:56
パピルスだけ見逃した
- 12二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:11:20
スノーフルにはもう、あのにぎやかなイヌたちも、ティーンエイジャーのコメディアンもいないようだ。
パピルスはしかし、いい人になる一歩を歩んだニンゲンを褒め、サンズもそれを称えた。
そしてニンゲンはウォーターフェルにたどり着いた。
ここでニンゲンは、アンダインを殺した?見逃した?
- 13二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:15:56
見逃した
- 14二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:23:56
- 15二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:29:12
殺してはいない
- 16二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:50:49
お休みなさい
- 17二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 09:51:29
ゲームでは違いはないけど実際アンダインエンドでもメタトンが破壊されいる場合どうなるかなら変わるよね
- 18二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 17:56:56
パピルスが説得に成功したルートか
- 19二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:50:31
どうやら、ウォーターフェルの水はきれいなままのようだ。
ニンゲンは、ホットランドにやってきた。
アルフィーの茶番に付き合いながら、コアに進み、メタトンと対峙した。
……メタトンが生きているルートは、もう、遊んだ。
だから、壊した。徹底的に。
ところで、ホットランドやコアのモンスターたちも殺したのだろうか?
- 20二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:52:01
殺してない
- 21二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:54:54
- 22二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:04:06
見逃した
- 23二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:09:40
ニンゲンは、アズゴアを見逃そうとした。
しかしアズゴアは、このニンゲンこそが、予言の救世主だと言った。
そして、自らのタマシイを差し出した。これで、地上に出るように、と。
しかし、やはりフラウィがやってきた。
ニンゲンは6人のニンゲンのタマシイと共に、再びフラウィを打ち倒した。
ニンゲンはフラウィを殺した?見逃した?
- 24二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:19:08
見逃した
- 25二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:31:35
ニンゲンは、またフラウィを見逃し、地底を去った。
地底では、パピルス、アンダイン、サンズが生きている。
地底では、トリエル、いせきとスノーフルのモンスターたち、メタトン、アズゴアが死んでいる。
そして、アルフィーは……
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。 - 26二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:33:51
アズゴアの代わりにアンダインが地底のリーダー、女帝になったこと。
アンダインは、ここに落ちてきたニンゲンは殺すと決めたこと。
集めてあったニンゲンのタマシイも消えたので、バリアを破る別の方法も研究していること。
バリアが壊れ次第、ニンゲンと戦争し、特に「アンタを見つけ出して自分の手で始末する」と言っていること。
サンズ自身は、いせきのドアの前でギャグを披露したが、おばさんからの返事がなくなってしまったこと。
更にパピルスも伝言を残した。
「王室で1番重要な人」という役職につき、その辺に立って可愛く振る舞っているらしいこと。
それが全て、ひどい事をしたニンゲンのおかげだという感謝を述べ、電話は切れた。
それだけなら、前の周回と同じだ。
ただ今回は、メタトンと、アルフィーがいない。
トリエルとメタトンとアルフィー、3人がいないのは、初めての世界だ。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰から後日談を始めようか?
- 27二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 22:49:25
パピルス
- 28二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 23:10:38
朝だ。つまり、「王室で1番重要な人」の仕事の時間だ。
パピルスはテキパキと朝の身支度と朝食を済ませると、
「兄ちゃん、シゴト行ってくるねっ!」
とまだ眠っているサンズに声をかけ、意気揚々と表に飛び出した。
朝のスノーフルは、しんと静まり返っている。雪が地面に落ちた音すら聞こえそうなほどだ。
その静かさの理由が、果たして時間帯のせいだけかどうか、パピルスは知らない。
知らないまま、パピルスは意気揚々と森の中を行く。
すると……
今日は寝ます。
- 29二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 23:59:17
いぬのモンスターたちのおはかをみる
- 30二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 00:05:34
黄色い花を見つけた
- 31二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 07:00:31
誰かから電話がかかってきた
- 32二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 12:11:45
いぬのモンスターの幻を見た
- 33二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 12:12:18
- 34二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 18:28:10
どうなるかな
- 35二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:10:21
- 36二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:13:06
その時、不意にバトルボディが震え、陽気な音楽が鳴り始めた。
パピルスは辺りをきょろきょろ見回し、
「あ、電話か!」
と独り言……にしては声量が凄かったが……を言った。
懐に手を突っ込んで、ケータイを取り出し、電話に出た。
「もしもし、パピルスです!」
元気に挨拶するパピルスだが、その相手は……
- 37二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:29:41
サンズだ
- 38二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:30:08
アンダインだ
- 39二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:30:45
アルフィー
- 40二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:40:51
…聞き取れない音…?
- 41二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:41:23
- 42二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:43:42
- 43二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:49:13
それは、よくわからない音だった。
何かを圧し潰すような、ノイズのような、どこか不快な……そんな音だ。
「あれ?もしもし?もしもーし!」
しかしパピルスは変わらず電話の向こうに話しかけている。
……何か聞こえただろうか。
- 44二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:01:57
砂嵐のままだ…
- 45二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:04:28
知らないはず、聞き取れないはずなのに何故か体に覚えがある
- 46二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:28:51
唐突に通話が切れた
- 47二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:43:59
メタトンの声だ
- 48二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:44:30
- 49二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:55:39
- 50二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:58:48
だが、相変わらず電話の向こうは砂嵐のような音だけだ。
「……? あ、もしかして、すっごく恥ずかしがり屋さんなのっ?
大丈夫! オレさまに任せて!! オレさまは全然恥ずかしくないよっ!!」
そういう問題でもないようなことを一方的に言っている間に、電話は切れた。
「あれ? 切れちゃった……まあいいや」
バトルボディにケータイを片付け、パピルスは再び歩き出した。
今日はまず、どこで行こう?
今日は寝ます。
- 51二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 01:23:41
いせきのある方角
- 52二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 06:52:36
とりあえずグリルビーへ
- 53二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 10:02:31
橋まで
- 54二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 10:14:06
としょんかに行く
- 55二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 10:18:51
- 56二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 12:15:39
- 57二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 18:13:11
ガスター出オチルートは回避できてよかった
- 58二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 19:41:57
そうだ、としょかんへ行こう。
パピルスは決めるが早いか、あっという間にそこにたどり着いた。
ドアに手をかける。開かない。鍵がかかっている。
どうやらまだ開館時間前のようだ。今は早朝だから無理もない。
……さて、どうしよう。開館まで待つ?
それとも、今のうちに別の場所まで移動しようか?
- 59二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 19:44:54
開館までぶらぶらしてる
- 60二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 20:52:55
仕事があるし可愛くお昼寝
- 61二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:07:53
たまにはグリルビーにでもいくか
- 62二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:08:29
- 63二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:22:46
- 64二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:33:57
ちょっと待てそもそも雪だるまは生存してるのか?
- 65二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:54:09
「そうだ!ゆきだるまに挨拶に行こう!」
思い立ったが吉日とばかりに、パピルスは早朝の町を駆けていく。
橋を渡り、静まり返った雪原を行く。
そういえば最近この辺りには来ていなかった。……何故だったか……まあいいや。
そしてパピルスは、雪だるまのいる所に辿り着き……
「……あれ?」
そこには雪の塊しか残されていなかった。
「うーん……お引越しでもしたのかな……」
しかし雪だるまは、ここから動けなかったはずだ。そして、世界の果てまで行く事を夢見ていた。
「……てことは、誰かが連れてってくれたんだね!それならよかった!」
パピルスは勝手に納得して、うんうんと頷いた。
……図書館が開くまで、まだもう少し時間がありそうだ。次はどこに行こう?
- 66二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:30:02
グリルビーにでもいくか
- 67二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:31:49
いぬのモンスターに代わって外を見回る
- 68二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:33:52
ポストを見る
- 69二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:35:01
モンスターのおばさんの店に顔を出す
- 70二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:46:01
- 71二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:46:55
- 72二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 23:11:08
「そうだ、せっかくだから見回りしようっ!」
いいことを思いついた、と、パピルスは手をパンと叩いた。
このあたりを受け持っていたイヌたちは、サンズが言うには、みんな旅行に行ってしまったらしい。
アンダインも、いずれ別のロイヤル・ガードを配置する予定だが、それは彼らの訓練が終わってからだと言っていた。
「じゃあ、訓練のセンパイのオレさまが見回ししても、問題ないよね!元々、ここはオレさまの持ち場だし!」
という理論の元、パピルスは意気揚々と早朝の雪の森を歩く。
さて、彼は何か見つけた?それとも、平和で空振りだった?
今日は寝ます。
- 73二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 01:04:13
何も見つからなかった
- 74二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:52:06
大量の塵
- 75二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 10:00:27
いぬのモンスターの遺品
- 76二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 17:50:18
誰かの足跡
- 77二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 17:50:42
- 78二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:06:39
- 79二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:00:17
それにしても、と、パピルスは思う。
ロイヤル・ガードのイヌたちと含めて、この辺りのモンスターは、みんな旅行に行ってしまった、とは聞いている。
だから静かで当然なのだが……何だろう、この、妙な感じは。
まるで、おこさまチャレンジの答えがわからないと思ったら、問題の文字を読み間違えていたような……
決定的な間違いを見落としているような、そんな感じがした。
例えば、この、足元の雪。
これは、こんな踏み心地だったっけ……?
「……?」
パピルスはしゃがんで、雪をつまんだ。
それは、冷たくもないし、溶けもしなかった。
もっとも、戦闘用ボディの手袋越しでは温度はわからないし、そもそもスケルトンのパピルスの体温などあってないようなものだが。
「……??」
ただ、何となく、これは、雪ではないような……
その時だった。
- 80二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:08:47
後ろからいぬのモンスターたちの話し声が聞こえた
- 81二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:09:49
ちょうどホットランドから代わりのモンスターたちがやって来た
- 82二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:22:29
あのげいにんの声が聞こえたが振り返っても誰もいなかった
- 83二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:23:09
サンズが何故か向こう側からやって来た
- 84二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:39:41
- 85二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:51:08
- 86二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:02:05
「ハロー、パピルス!」
雪の合間から、目に痛いほど鮮やかなきんいろのはなが現れた。
「あ、フラウイくん! おはよう!!」
パピルスはしゃがみ込んで、目の前で揺れるきんいろのはなと目を合わせる。
「久しぶりっ!何してたのっ?」
「うん、久しぶり。ボクの名前はフラウ“ィ”だけどね。小さい方の」
きんいろのはな……フラウィが訂正する。
「うん、フラゥイくん」
もはや突っ込むまい、と、フラウィは大きなため息をついた。
「まあ、いいや。あのね……」
フラウィは一体何を話に来たのだろうか?
今日は寝ます。
- 87二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:54:30
さっきの電話聞こえた?
- 88二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 01:28:57
アンダインが今やろうとしてること知ってる?
- 89二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 06:52:06
アルフィーがどうなったか知っているかな
- 90二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 11:54:21
その白いチリみたいの何だろう
- 91二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 12:49:17
- 92二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 18:40:08
- 93二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 19:32:36
「キミ、アルフィーがどうなったか、知ってる?」
フラウィが小首を傾げながら言う。
「アルフィー博士……?うーん……最近SNSにもメッセージがないし……ちょっと心配かな……」
パピルスが逆方向に小首を傾げる。
「あ、もしかして、アルフィー博士のこと、知ってるのっ?」
フラウィはどう答えただろうか?
- 94二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 20:21:16
知らない
- 95二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:02:47
アルフィーはメタトンと一緒に旅に出たよ
- 96二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:03:12
ラボに手がかりがありそう
- 97二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:05:28
アンダインなら知ってるかも
- 98二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:05:56
- 99二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:34:46
- 100二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:46:19
「さあね……ボクは知らないよ」
ああでも、と、フラウィは思いついたように言った。
「アンダインなら知ってるかもね。彼女とアンダインは、仲がいいんでしょ?」
「ウヒョウ!それは名案!ありがとうフラゥィくん!」
パピルスは一気にがばっと立ち上がると、踵を返して来た方へと走った。
その後ろ姿を見ながら、フラウィはほくそ笑む。
「……もっとも、その質問をどう思うかは、彼女次第だけどね」
面白いものが見れるかもしれない……フラウィはそう呟いて、雪の中に潜った。
いつのまにか、誰も起きていない早朝は、ちらほらと起きる住民や、活動を始める住民の現れる朝になっていた。
パピルスは町の中を走る。
その時……
- 101二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:49:43
としょかんで調べる事があるのを思い出すパピルス
- 102二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:50:38
サンズが向こう側から来た
- 103二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:53:08
向こうからホットランドから来たいぬのモンスターたちの後任が来た
- 104二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:07:21
何かを忘れているような気分になった
- 105二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:08:49
- 106二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:13:06
- 107二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:30:58
「……あれ?」
往来を走るうちに、雪の中に、ぽつりと青い影を見つけた。サンズだ。
「兄ちゃん、おはようっ!」
「あー、おはよう、パピルス」
いつのまにかサンズの起きる時間になっていたらしい。
「朝の仕事は終わったのか?」
「うんっ、今日は久しぶりに森の方を見回りしてきたよ!今はアンダインのところに行くところ!」
「へえ、アンダインの……」
サンズは臀部を掻くと、
「どうした、女帝陛下に“かわいい成分”が足りないって言われたのか?」
と尋ねた。
「うーん、確かに最近のアンダインはピリピリしてるし、かわいさ分が足りなさそうだけど……
でも、今日はアンダインに、アルフィー博士の事を訊きに行くんだ!
最近はSNSも全然更新してないしねっ」
それを聞いたサンズは……
- 108二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:43:16
忙しいだろうから遠慮しとけ
- 109二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:44:18
図書館で調べものがあるんじゃなかったか?
- 110二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:44:53
オイラもついてく
- 111二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:46:02
アルフィーとメタトンは地下にいない
- 112二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:47:13
- 113二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 23:13:18
- 114二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 02:50:17
このレスは削除されています
- 115二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 11:26:59
このレスは削除されています
- 116二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:19:46
「あー、じゃあ、オイラもついてくぜ」
「ホントっ?じゃあ一緒に行こっ!」
パピルスは意気揚々と歩き出す。その後ろをサンズがゆったりついていく。
「……あー、ところでパピルス」
「なあにっ?」
「お前、橋渡って向こう側に行ったのか?」
「うん」
パピルスの返事に、サンズは頭を掻いた。
「なんでっ?」
「いやー……何でも何も……」
一瞬、サンズは目を逸らした。そしてすぐにパピルスの方を見て、肩を竦める。
「……忘れた」
「兄ちゃんってばそんなのばっかり!」
「へへ、ちょっぴりおつむがカラッポだから仕方ないな。スケルトンだし」
「それだとオレまでカラッポってことになるよ!」
もう知らないっとぷいっとそっぽを向き、パピルスはずんずん前へと進んでいく。
やれやれ、とサンズは再び肩を竦め、着いていく。
二人の道中、何があった?
- 117二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:21:52
図書館に行くべきだったことを思い出すパピルス
- 118二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:26:36
黄色い花と再会
- 119二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:30:57
いぬのモンスターたちの後任がやってくる
- 120二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:32:22
メタトンとついでにアルフィーを捜索してるというバガパンとすれ違う
- 121二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:33:33
- 122二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 20:35:20
- 123二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 21:51:35
「あ、そうだ!オレさまとしょかんへ行こうと思ってたんだ!朝のご挨拶と、かわいい分をふりまきに!」
「おー、そうか」
サンズが返事をする間もなく、パピルスはとしょかんへ走っていく。
その後ろ姿を見ながら、サンズは一人、息を吐いた。
橋の向こうの雪原には、なるべく行かないほうがいい……パピルスにそう言ったのはサンズだ。
あの時ニンゲンはパピルスの説得に応じたが、その前に殺戮の限りを尽くしている事は、顔を見ればすぐにわかった。
もうニンゲンはいない、が、あのイヌたちや他のモンスターの塵を、なるべくパピルスに見せたくなかった。
見せたくなかった、のだが……どうやらパピルスは、自分のアドバイスを忘れていたようだ。
塵には気付かなかったようだが、さて、今度はどうするか……
サンズは思考を巡らせた。
その間にもパピルスは、としょかんにたどり着いていた。
……が、何やら、様子がおかしい。
一体何があったのだろうか。
- 124二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:24:11
黄色い花が変な噂を流してるらしい
- 125二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:26:20
ひみつのラボが発見されたという
- 126二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:31:21
ガーソンの書いた自伝が人気なようだ
- 127二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:35:21
いせきでモンスターのチリが多数発見されたと新聞の記事に書いてある
- 128二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:37:29
- 129二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:45:48
- 130二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 23:34:03
としょかんの周りは、明らかにどよめいていた。
どのモンスターも手には新聞を持っている。
「なんかビッグニュースでもあったのか……?」
サンズもその輪の中を覗き込もうとしたが、その前にパピルスが出てきた。
「に、兄ちゃん、これ……」
パピルスは震える手で、サンズにその新聞を手渡してきた。
「なになに……?」
そして、その内容に目を通したサンズの手もまた、微かに震えることになった。
――いせき内で、大量のモンスターの塵が発見された。
そんな見出しが、紙面に載っている。
「兄ちゃん、これ、どういう事かな……」
パピルスが目を伏せながら言う。
それを訊きたいのは、他ならぬサンズの方だった。
まず、いせきの扉は、外からは開かないはずだ。
ならば誰かが内側から開けた事になる。
そして、その中が塵まみれということは―― - 131二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 23:40:09
サンズは、いせきの扉越しに話した、あのジョーク好きな婦人の事を思い出していた。
自分のくだらないダジャレに笑ってくれた。
おいしいパイの作り方を教えてくれた。
そして――あの「約束」をした、あの婦人だ。
サンズは彼女の笑い声を思い出した。サンズは彼女の悲しげな様子を思い出した。
いせきで大量の塵が見つかったのなら、彼女は――
サンズは……
- 132二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 23:40:33
>>138に伸ばして今日は寝ます。
- 133二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 23:42:09
長いこと掃除してなかったからチリがたまってたんじゃないか?
- 134二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 00:47:04
急いでいせきへ向かった
- 135二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 10:31:01
皆に詳しく聞いてみる
- 136二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 12:50:55
まだそうと決まったわけじゃないと言い聞かせる
- 137二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 12:52:03
- 138二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 12:52:55
- 139二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:25:32
- 140二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 19:23:21
「パピルス……あー……兄ちゃん、ちょっと用事思い出した。
すぐ戻ってくるから、ここで待っててくれ」
「……?うん、いいよ……?」
不思議そうなパピルスを後目に、サンズは一旦家の陰に入ると、頭の中で座標を計算した。
その状態で三歩踏み出せば、サンズはもう、あの大きな門の前にいた。
かつて女性とやり取りをした場所だ。
彼女は決して門を開けなかったし、サンズも彼女がそれを望んでいたから、進んで開けようとはしなかった。
その門が、開いていた。
奥からは寒々しい風と共に、微かに甘い香りが漂ってくる。
サンズは意を決して、その奥へと進んだ。
そこで、サンズが見つけたものは……
- 141二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:12:20
動かないアルフィー
- 142二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:40:40
トリエルの幻覚
- 143二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:41:15
大量の白いチリ
- 144二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:42:40
ついさっきまで誰かがいたような痕跡
- 145二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:43:30
- 146二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 21:03:57
- 147二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 21:50:11
そこには、白い体に紫のローブを着たモンスターがいた。
背丈はサンズ……いや、パピルスよりも高いかもしれない。
その胸元には、大きな鋭い傷があった。
彼女はサンズに、悲しげに微笑みかけた。
「っトリ……!」
サンズが慌てて駆け寄ると、そのモンスターは、フッとその姿を消した。
後には、何の気配もない。
サンズは、自分自身の勢いで思わずたたらを踏んだ。
額から、汗が滲むのを感じる。タマシイが胸骨の中で、バクバクと動悸を刻んでいる。
モンスターの幻が消えた事にも、確かに驚いている。しかし、それ以上に。
――何で、オレには、あのモンスターが女だってわかった?
――何で、オレには、彼女の名前がわかった?
――何で、オレには、彼女が殺されたモンスターだってわかった?
――何で、何で、
デジャヴ、というには、あまりにも強烈だった。
サンズが己に動揺していた、その時――
- 148二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:12:54
足元のチリに気づく
- 149二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:14:37
最後に別れを告げるトリエルの声が聞こえた
- 150二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:16:08
背後の気配を感じる
- 151二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:17:37
いせきに住んでいたであろうモンスターの幻覚まで現れる
- 152二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:18:27
- 153二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:21:34
- 154二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 23:31:59
今日は寝ます。
- 155二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 02:33:07
このレスは削除されています
- 156二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 13:33:18
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- 157二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:04:54
――さようなら、サンズ。
再び、彼女の声が聞こえ、そして、ふつと静かになった。
サンズは、ますます頭を抱えた。
彼女に名乗ったことは、一度たりともなかったはずだ。彼女が名乗らなかったから。
しかし、では何故、自分も彼女も、お互いの名前を知っていた……?
ゴースト、にしても、生前知らなかったことは死後も知らないだろう。
あまりにも強烈なデジャブは、サンズの膝をいせきの床に縫い留めた。
「――?」
だから、誰かがサンズの名前を呼んだ時、彼は一瞬、反応が遅れた。
あの女性の声ではない。
一体誰が……?
- 158二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:08:57
モンスターの子供だ
- 159二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:10:04
追いかけてきたパピルスがいた
- 160二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:25:09
グリルビーにいたウサギ頭のモンスターだ
- 161二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:27:09
マネキンが立っている
- 162二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:54:17
- 163二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:58:14
- 164二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 22:25:14
「へえ……お前が来たのか」
サンズは、ようやく顔を上げた。
そこには、一輪のきんいろのはなが咲いていた。目に痛いほど鮮やかな、金色の花弁が揺れている。
花には、顔が付いていた。
その顔がせせら笑うように、サンズを見下ろしている。
「……エコーフラワー、じゃ、ないんだな」
サンズが弟の話を記憶から引っ張り出すまで、瞬きほどの時間しかかからなかった。
「ああ、そうだよ。ボクはフラウィ、お花のフラウィさ。
ハロー、クズやろう。キミの事は、よーく知ってるよ?」
やはり、どうやらこいつが、パピルスの言っていた花らしい。
だがしかし、こいつは一体何者で、何故ここに現れた……?
フラウィが口を開いた。
- 165二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:03:50
おばさんを殺したのは誰か知りたい?
- 166二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:04:47
トリエル、メタトン、アルフィー……
みんなどこに行ったんだろうね? - 167二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:06:19
さっき誰に話しかけてたの?
ひょっとしてトリエルの幻でも見えたのかな? - 168二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:07:03
トリエルを取り戻したくないかい?
- 169二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:08:28
- 170二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:28:44
- 171二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 07:51:47
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- 172二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 16:42:45
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- 173二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 22:05:16
「さっき、誰に話しかけてたの?」
フラウィはサンズの動揺もよそに、気さくを装い話しかけ続ける。
「ひょっとして――トリエルの幻でも見えたのかな?」
トリエル――トリエル。
それは、やはり、あのシルエットを見た時に、サンズの頭に浮かんだ名前だった。
「お前は、あの人を知ってるのか」
「知ってるも何も、顔だって知ってるよ。君より先に出会ってるからね。
あのおばさんが、何でここにいて、ここで何をして過ごしてたかも、全部知ってるよ。
君とどれだけくだらないダジャレを言い合ってたのかも、君と何を約束したのかも」
フラウィはツタは揺らしながら、楽しそうに言った。
「そして、その最期もね」
するりとサンズの顔を覗き込む。
「ねえ、知りたい?おばさんが……おばさんだけじゃない。このいせきのモンスターたちに、一体何があったのか」
サンズは……
- 174二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:00:09
>>179に伸ばして今日は寝ます。
- 175二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:25:18
信用できねえな
- 176二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:21:22
まあ、教えてくれなくても大体の検討はつくさ
- 177二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 07:48:06
言わなくてもわかる
- 178二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 11:28:19
- 179二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 11:58:55
- 180二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 19:59:46
- 181二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:12:40
「……お前が言わなくても、わかるさ」
サンズは立ち上がると、肩甲骨を鳴らしながら、フラウィの横を通っていく。
「じゃあ、何が起こったのか言ってみなよ」
「わざわざ言うまでもないな」
後ろ手を振りながら、サンズはさらに奥へと進んでいく。
「……あいつの顔を見れば、わかったことだ」
そう独白し、サンズは廊下の奥から、階段を登って行った。
一方その頃……
- 182二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:15:09
ホットランドのモンスターたちはメタトンとアルフィーを探していた
- 183二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:17:36
アルフィーの秘密のラボの噂が立ち始めた
- 184二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:32:54
グリルビーでは残ったモンスターたちがサンズを心配していた
- 185二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:33:41
サンズを探すパピルス
- 186二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:34:20
- 187二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 22:06:22
- 188二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 22:39:04
「ねー?メタトンいたー?」
ホットランド周辺、かざんちゃんが声を張り上げた。
「こっちにはいなかったな」
「ゴミ箱の中まで覗いたのに」
「バカ、メタトンみたいなアイドルがゴミ箱になんか入るわけないだろ!」
「お前こそしっかり調べたのかよ!」
サラリーマン姿のモンスター二人は、互いを突っつきあっている。
パイロープはぴょんぴょん飛び回っているし、
「べ、別に心配なんかしてないんだからね……!」
と言うツンデレひこうきが、一番熱心に捜索していることは、誰もが知っていた。
「ったく……メタトンはともかく、アルフィー博士まで姿を消すことなんてあるか……?」
女帝の指示で捜索の指揮をとっていたRG01は、兜ごしに頭を掻きながらぼやいた。
その時……
- 189二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 22:54:14
白いチリをみつける
- 190二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:03:53
恐ろしい考えが浮かぶ02
- 191二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:07:22
バガパンとスーツ姿のモンスターが応援にやって来た
- 192二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:08:37
ホテルのモンスターたちもやってきた
- 193二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:09:39
- 194二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:10:56
- 195二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 00:25:28
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- 196二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:07:43
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- 197二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 12:19:32
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- 198二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 21:46:02
やがてホテルにいたモンスターたちも捜索に加わり、ホットランドやコアのあちこちを調べた。
しかし、やはり、というべきか、結果は芳しいものではなかった。
この捜索も、あのニンゲンが生放送でメタトンを倒してから、もう何度目かなのだ。
やがて、高級レストランの料理長の振る舞う炊き出しを食べて解散するのが、最近のもっぱらの流れだった。
「……」
うかない顔でコーンフロストをつついているのは、ホテルで漫才師をしている、オワライチョウの父親だった。
「……はあ……」
彼の嘴から、ぽつりと吐息が漏れる。
しかし、それを咎める者は、誰もいなかった。
誰もが、彼のため息の理由を知っているからだ。
彼の息子もまた、行方不明になっている。 - 199二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 21:57:22
否――誰もが「行方不明」と言ってはいるが、真実は、薄々気付いている。
彼らに屍は残らず、故に吹いて飛べば、見つかりようなどない。
彼らがスノーフルのモンスターがほぼ壊滅状態に陥ったと知ったのは、ニンゲンが地底を出た後の事だった。
怒り心頭のアンダインを筆頭に、ニンゲン用の対策と立てると共に、その一環として、メタトンやアルフィーの捜索をしていたが――それが、この現状だ。
お葬式のような雰囲気で各々食べ終わると、また持ち場へと戻っていく。
その時だった。
- 200二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:06:42
スノーフルからきたモンスターたちが来た
いぬのモンスターやオワライちょうのものと思われるチリを発見したとのこと - 201二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:07:51
アンダインの演説が流れてきた
- 202二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:25:19
アルフィーの秘密のラボが発見されたとのニュースがはいる
- 203二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:28:24
パピルスがみんなを勇気づけにやって来る
- 204二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:29:25
- 205二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:41:37
- 206二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:06:49
その時、RG01のケータイが鳴った。発信元は……同じくロイヤル・ガードの一員だ。
確か彼女は、スノーフルあたりに配属だったはずだが。
「……どうした?」
何だか……無性に、嫌な予感がした。
確か、いせきで塵が発見された、という情報はあった。その続報だろうか。ならば、その内容は……
「……いせきでも、行方不明者多数?」
01が復唱すると、散り散りに去ろうとしていたモンスターたちも、思わず顔を見合わせ、01の傍に駆け寄った。
「応援が必要? アンダイン女帝には連絡済み? ……わかった」
ため息とともに、01は電話を切った。横で聞いていた02も、物々しい雰囲気で頷いた。
「……そういうワケで、オレはちょっといせきの方に行ってくる。
02、アンダインねえさ……女帝の護衛を頼むぜ」
01に言われ、02は静かにうなずいた。
――一体あのニンゲンは、どれだけのことをしたんだ。
モンスターたちの頭の中は、暗澹たる思いでいっぱいだった。 - 207二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:34:33
- 208二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 00:39:32
これをやったのはあのニンゲンかと詰め寄るアンダイン
- 209二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 06:27:50
アルフィーの安否心配
- 210二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 08:56:51
なぜあのニンゲンを助けたのか
- 211二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 16:06:59
これから地下世界をどうするか
- 212二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 16:17:34
- 213二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 19:59:18
- 214二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 22:54:18
「……よお、」
陛下、と挨拶する間もなかった。
アンダインはサンズの胸ぐらを掴むと、そのままぐいと持ち上げた。
ピンクのスリッパがいせきの床に落ちる。
「これをやったのは、あのニンゲンか」
アンダインの隻眼が刃物のように光って、サンズを睨みつけている。
「あのニンゲンが……ロイヤル・ガードの連中も、
罪なきいせきやスノーフルの住民たちも、メタトンも、殺したのか」
静かな怒気がアンダインから立ち上っている。
「……答えろ、この怠け者」
もう、サンズがパピルスの兄でも関係ない、という口調だ。
サンズは……
今日は寝ます。
- 215二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 22:56:38
違うね
- 216二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 03:48:25
これをやらせた奴がいる
- 217二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 06:30:32
その通りだ
- 218二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 13:54:16
知らん
- 219二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 13:55:33
- 220二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 18:10:50
- 221二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 18:54:08
ぎりぎりと締め上げられる中、しかしサンズの答えは冷静だった。
「これを、やらせた奴がいる」
「ニンゲンに、みんなを殺せと命じた奴がいる、ということか?」
アンダインはなおサンズを締め上げながら睨みつけた。
「誰かに命じられて、止むに止まれずと言うつもりか……?」
見ろ、と、アンダインが片手で先を示す。
そこには、塵で白く染まった廊下が、延々と続いていた。
「ここまで派手に殺しておいて、やむに止まれず、とでも言うつもりか?
……笑わせるな。奴は自ら殺しを楽しんでいたんだ、そうとしか考えられない」 - 222二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 21:13:44
それに、と、アンダインは続けた。
「お前は、ずっとあのニンゲンを観察していた。
お前は、あのニンゲンがパズルも無視して、私の部下を殺しまくるところを見ていた。そうだな?」
サンズは、何も言わない。
「パピルスは教えてくれたよ。あのニンゲンはハグしてくれたって。
これから、良くなれるニンゲンだって。お陰で、自分は偉い立場になれたって」
サンズは、何も言わない。
「……パピルスが優しいことは、お前が1番よく知っているな?
お前は、パピルスの兄貴なんだから。
もし、あのニンゲンが、心変わりせずに、無抵抗のパピルスを殺していたら……お前は、一瞬でも、そう考えなかったのか……?」
ぎり、と、サンズを締め上げる手に力がこもる。
「お前が呑気に眺めていたせいで、お前の弟も危なかったんだぞ!!
何故!あの時!ニンゲンを殺さなかったんだ!!」
サンズは――サンズは、ぷらぷらと揺られたままだ。 - 223二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:09:57
……言えるわけがない。否、言っても意味がない、というべきか。
そこで塵の山になっているおばさんと、ニンゲンを守るように約束したから、なんて。
今のアンダインに言ったところで、どうせ、意味などない。
今だって、やらせたヤツがいるって話を脇に置いてるんだから。
なんだか、疲れてしまった。
「……アンタも」
締め上げられながら、サンズは言った。
「アンタも、ウォーターフェルで、ニンゲンを仕留められなかったじゃないか」
アンダインが爆発するのと、サンズが近道を使うのは、ほぼ同時だった。
「……クソ!!戻ってこい、腰抜けが!!」
しかし、アンダインの吠える声は、空しくいせきに響くだけだった――
一方その頃……
- 224二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:12:09
パピルスは図書館で調べものをしていた
ニンゲンについてもっと知りたいらしい - 225二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:14:11
スノーフルのモンスターたちは戻りの遅いサンズを心配していた
- 226二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:26:52
ホテルではメタトンとアルフィーの死亡説が囁かれ始めた
- 227二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:28:57
ホットランドからスノーフルに後任のモンスターたちが来た
- 228二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:41:06
- 229二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 23:31:29
- 230二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 23:32:49
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- 231二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 03:04:36
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- 232二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 11:50:19
何を告げるのか
- 233二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 17:41:35
――ホンマ、どないしたもんやろなぁ?
オワライチョウの父親は、ひとり、ため息をついた。
息子が死んだなんて、思いたくもない。しかしあの日、スノーフルの他に、いせきも壊滅状態になっていたなら……もし、犯人が、あのニンゲンなら。
――ワシは、あのニンゲンに、会うとる。
そうだ。あの日、あのよこじまのシャツのニンゲンは、ホテルを訪れたのだ。
そこで、オワライチョウの父親は、軽い世間話をした。
せがれとサムいダジャレの事でケンカし、それが原因でせがれが家出した話だ。
彼は、ニンゲンに尋ねたのだ。せがれの事を知らないか、と。
――ニンゲンの奴、ハイともイイエとも言わへんかったな。
もし……もし、もしも、だ。もし、あのニンゲンが、ワシのせがれを殺した上であの態度を取っていたなら……
「それは、背筋も凍るような話だね!」
突然、それは現れた。 - 234二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 18:15:10
それは、きんいろのはなだった。
しかも、ただのきんいろのはなではない。中央にニッコリ笑った顔がある。
「な、なんやアンタ、どっから生えてきたんや」
「ここからだよ」
花が笑う。見ると、床のタイルの隙間から生えているようだ。
「ハロー!ボクはフラウィ、お花のフラウィさ!」
「ふ、ふらうぃ?」
ひたすら困惑しきりの彼に、フラウィはなお笑いかける。
「それより……おじさんは知りたいんでしょ?スノーフルで何が起こったか。……おじさんの息子に、何が起こったか。
ううん、それだけじゃない。メタトンとアルフィーがどうしてるかも、全部教えてあげる」
……この花の誘いに乗るべきだろうか?
- 235二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:36:18
乗る
- 236二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:38:44
なんでそんな事知ってるんや…?
- 237二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:42:52
知ってるって事はその場におったっちゅうワケやな
それならなんでその時助けを求めんで今更ワシだけに伝えるんや?
なんかウラが有るんとちゃうんか? - 238二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 20:08:22
聞くだけならええか
信用はできへんけど - 239二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 20:13:06
- 240二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:15:02
- 241二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:21:12
明らかに怪しい花だ。
しかし今、彼は藁をも掴む面持ちだった。
そしてこの花は、もしかしたら、稾よりはマシかもしれなかった。
「……知っとるなら、教えてくれんか。ワシのせがれは……メタトンはんやアルフィーはんは、どないなったんや……?」
思わず、声が震えた。
「だよね、やっぱり知りたいよね?大丈夫、ちゃんと、本当の事を教えるから」
フラウィはウインクし、そして、囁きかけた。
「みんな、ニンゲンに殺されたんだ」
うすうす、そうではないか、と思っていた。
しかし、実際にそう告げられると、本当に、背筋が寒くなった。
「正確に言うと、いせきとスノーフルを壊滅状態にして、メタトンも破壊したのは、あのニンゲンだよ。
もちろん、キミの息子を殺したのもね。
アルフィーは……正確には、あのニンゲンが殺したわけではないけど。でも、きっかけにはなった。
もう、この世にはいないんじゃないかな?誰も知らないところで、取り返しのつかない逃げ方をしてるよ」
そして、それをつらつらと述べるこの花も、また、背筋を寒くさせた。
それを聞いた、父親は……
- 242二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:46:24
信じられない
- 243二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:47:57
アルフィーの安否だけでも確かめたい
- 244二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:49:56
フラウィーに違和感を憶える
「何で今の今になって伝えるんや?しかもワシひとりだけに何故?」 - 245二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:52:22
何が望みなんや?
- 246二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:59:51
- 247二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:45:33
- 248二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 03:52:12
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- 249二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 15:01:49
ホステール