- 1二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:32:34
「と言う事で、最近密かに人気な七不思議を探しに行くぞ」
「どういう事なのセイアちゃん」
「理解が追いつきませんよセイアさん」
「全く、君たちは知らないのかい?トリニティ七不思議を」
「少しだけなら知っているけど、探す理由が見当たらないよね?」
「私はモモフレンズのコミカライズを見るという最も崇高な行いをする必要があるので早く帰りたいんですが」
「まぁ落ち着きたまえよ二人共、何も今直ぐ外に出て探そうって訳じゃない」
「・・・・・どう言う事ですか?」
「今日から一週間、毎夜ここに集まって一緒に七不思議を解明しようという事さ」
「何でそんな事する必要あるのかなー?」
「いや、何か最近暇だし、こういうのやってみたかったから」
「しょうがないですね、私は乗りますよ」
「うーん、二人だけだったら怖くて泣いちゃうと思うし、私も行こうかな!」
「まぁ尤も、怪異なんて非科学的なモノ、存在する訳が無いと思うんだがね」
「セイアちゃん、それはちゃんとビビる人専用のフラグだよ?」 - 2二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:33:18
「ところでセイアちゃん、一つ質問いいかな?」
「何だね?」
「何で少しマイナーな怪談を選んだの?七不思議の他にも色々あると思うけど」
「確かにそうですね、『代行者』や『ただしさチャン』はあまり怪談の類に詳しくない私でも聞いたことありますよ」
「・・・・・いや、マジモンは怖いから」
「信じてるんだ!?あんな前振りしておいて!?」
「因みに私も怖いのは苦手ですよ、覚悟は出来てますかミカさん?」
「この流れで私がマトモ枠なの?」 - 3二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:33:45
壱『肉便器のハナコさん』
「・・・・・・今夜は『肉便器のハナコさん』という怪談を探しに行きたいと思うぞ」
「そんなに声小さくして、寝起きドッキリですか?」
「急な囁き声、自律的感覚絶頂反応かな?」
「初めて見たぞ、ASMRをその呼び方する人間」
「あははナギサちゃん、寝起きドッキリなんて何十年前のテレビ企画じゃないんだから!」
「そういうミカさんは直ぐにそんな発想してしまうくらいには聞いてらっしゃるようですね?ASMRを?」
「・・・・・・・・き、聞いたこと、ないよぉ!?」
「しっかり嘘だな」
「せ、先生のASMR なんて聞いたことないからね!?」
「いや待ってください先生の!?私のデータにありませんよ!?」
「シームレスにデータキャラにならないでくれ」
「・・・・・タイトルは?」
「『先生と一緒にお料理!シャーレのお昼のひととき』
「サークル名は?」
「『OTO-SE』
「ありがとうございます、ただそれしか言えません・・・・・」
「(先生がそんなもの出すわけないと考えると・・・・・盗聴や合成音声の可能性が高いか?)」 - 4二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:34:08
「・・・・・で、何だっけ?その七不思議の名前は?」
「『肉便器のハナコさん』だ」
「うーん、ビックリするくらい品性下劣な名前だけど、ナギサちゃんは何か知ってたりする?」
「ハ・・・うん? ハナ・・・・・うん? ナコ・・・・・ん???」
「急に単語を認識できなくなっちゃった?」
「ナギサ、肉便器と言ってくれ」
「肉便器」
「ナギサちゃん、ハナコさんって言って」
「ハナ・・・・・うん? コさん・・・・・・うん????」
「まぁ壊れちゃったナギサちゃんは良いや、どんな怪談なの?」
「何でも、三階の一番奥のトイレから喘ぎ声が聞こえてくるらしい、怖いな」
「恐怖のベクトルが違うしそれは単純に変な子じゃない?」
「都市伝説や街談巷語の正体なんて、往々にしてそんなものだろう」
「・・・・・で、近くまで来たわけだが」
「前々聞こえてきま千ね」
「ちょっと待って、ナギサちゃん?」
「童したんですかミカ散、私は居たって献上ですよ?」
「そんなに誤字しているのに平常心を保っていると言えるのかい?」
「・・・・・・・・・・・・?」
「何だその理解を得ないみたいな顔は、止めたまえ」
「ところでセイアちゃん、この怪談は何でこんな名前なの?」
「あぁ、これはハナコが名付けしたものでね、妙に語感が良くて定着している」
「自分の名前付けたの!?新種の虫くらいだよ自分の名前を付けていい存在」
「いや、冗談で言ってみただけらしい、拡散の速さがかなり早くて彼女自身も後悔していると言っていたな」
「流石に肉便器呼ばわりはアウトでしたか」
「あれ、ナギサちゃん元気になった?」
「少し落ち着いただけですよ、さぁ行きましょう」 - 5二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:34:34
『ざわ・・・・・やさ・・・・・・んっ・・・・・・』
「・・・・・ナギサちゃん?」
「いえ、私ではありませんよ」
『やめ・・・・・おおっ・・・・・いく・・・・・・』
「どうやら、怪異のお出ましらしい」
「噂通り、一番奥の個室から聞こえるみたいだね」
「帰っていいですか?」
「死なば諸共、だよね⭐︎」
「さて、蛇が出るか鬼が出るかスケベが出るか・・・・・」
「浦和ハナコさんは嫌だ・・・浦和ハナコさんは嫌だ・・・・・!」
「聞こえてるからね?ナギサちゃん」 - 6二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:35:19
『だーかーらー!何で毎回ここで決闘するようにセッティングするの!?』
『しかし杏山カズサ!貴女ならトイレでの多人数喧嘩ならお手のものですよね!』
『確かにそうだけど!と言うよりタイマンだし!てか昔の事掘り返すな!』
『・・・・・・うう、ごめんなさい』
『はー、分かったわかった、許すよ、んで勝ったら先生の好きなモノを教えてくれるんだよね?』
『はい!そんなもので良いのなら!』
『・・・・・私にとっては、何が何でも欲しいものだからね』
『それじゃ、今回の勝負は脱衣麻雀です!』
『帰ろうかな』
『ところで麻雀って何ですか?』
『正式に帰ろうかなぁ!?』 - 7二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:35:41
「・・・・・成る程?」
「少なくとも、ドスケベ人間でも怪異の類でもなさそうだな」
「ウチの学校のトイレは十二畳くらいある上にほぼ防音だから、ちょっとした決闘なら出来るもんね」
「単純にデカい声が喘ぎ声のように聞こえていた、と云うわけか」
「これが喘ぎ声に聞こえるのは流石に無理筋じゃない?」
「いきなり聞こえてきたものだから、混乱してしまったのだろう」
「そういうものなのかなぁ・・・・・」
「それでは、彼女たちに関しては明日良い感じに良い風にしておきます」
「それでは帰るか・・・・・ミカ?」
「待って、先生の好きなものを聞くまでは帰れない」
「えぇい!バレてしまわない内にさっさと帰りますよ!それと先生の好きな食べ物はピロシキです!」
「ピロシキ・・・・・・!?」
「あと、大判焼きも好きだそうだ」
「似ているようで何か決定的に違う食べ物二つ・・・・・!?」 - 8二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:36:11
弐『真夜中の蕎麦打ちシスター』
「今夜は『真夜中の蕎麦打ちシスター』を探していこうと思うぞ」
「・・・・・どういう怪談ですかそれ、いや本当に」
「いやいやナギサちゃん、この話は七不思議の中でも有名な方だよー?まさか知らないって言うつもりじゃないよね?」
「じゃあミカさん、どんな話か教えてくれませんか?」
「真夜中に、シスターが、蕎麦打ちをしてるっていう怪談だよ」
「直訳ですね」
「いやナギサ、この話には続きがある」
「・・・・・シスターが蕎麦打ちしたあと、何が起こるんですか?」
「麺を茹でずに消えていくんだ、それが毎夜のように続く」
「和風賽の河原ですか?」
「賽の河原の出身は和だよ、ナギサちゃん」 - 9二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:36:54
「と言うより、これもまた普通にウチの生徒とかいうオチじゃないですか?」
「だったとしても、次の日に本人に注意すれば怪談もその内収まるだろう、存在しないモノで生徒を怖がらせたくないからな」
「言うほど怖い話ですか?」
「人の噂も七十五日、って言うもんね」
「待ってくれミカ、そういう慣用句とか四字熟語は私のアイデンティティだぞ」
「そうでもなくない?」 - 10二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:37:14
「・・・・・それより、私は最近噂の『切り裂き魔』の方が心配です」
「あぁ、あの?」
「一人で歩いてる生徒に話しかけ、土下座してスカートの丈を短くさせてくれと頼み、もし受け入れられたら鋏で直接スカートを短くし、ニ、三百万ほど渡して消えていくあの切り裂き魔のことかい?」
「完璧な説明ありがとうございます」
「えーと、今のところ被害者は三十四人だよね?」
「そんなに多くの人が提案を承諾しているという事実もかなり怖いですが、何よりなのはその隠密性です」
「生徒だと言うことしか分かってないんだっけ?」
「えぇ、顔も割れているのに未だ捕まっていないらしいです」
「いや、先日正義実現委員会によって捕まったと聞いたぞ」
「先に言ってくれませんか?何ですかここまで丁寧に説明した私がバカみたいじゃないですか」
「いやでも、直ぐに脱走したから大丈夫だよナギサちゃん!」
「大丈夫だけど大丈夫じゃないですね」 - 11二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:37:36
ただただバカっぽくて好き
- 12二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:38:12
『パンパン・・・ペチーン・・・・・』
「噂をすればと云うやつだ、件のシスターが蕎麦打ちをしているぞ」
「どうせ野生のシスターフッドが蕎麦打ちしてるとかそういうオチでしょう」
「それはそれでどうかと思うけどね?」
『メミシス・・・・・・』
「予想が外れたみたいだ、正解はメミシスだったみたいだね」
「野生のメミシスが蕎麦打ちしてるってどういう状況ですか?????」
「やはり怪異は存在しない、そういう事か・・・・・」
「下手な怪談より全然怖いですよ?」
「それより何で蕎麦なの?」
「・・・・・美味しいから、とかだろうか?」
「私はうどん派だよ」
「私は蕎麦派ですね」
「当然、拉麺だ」
「ユーアー論外⭐︎」 - 13二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:38:39
『ミメ・・・シス・・・・・』
「おっと、蕎麦打ちが終わったみたいだぞ」
「いや、終わったみたいと言われましても?」
「これは何か茹でるものが必要なんじゃないの?」
「例えば、寸胴とかか?」
「いやいや、そう都合良く近くに寸胴なんて置いてあるワケが・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「本当に無いんですか!?」
「いや、無いだろう・・・・・」
「そんな芸人みたいなフリしたって、無いもの無いよナギサちゃん」
『ミメシスゥ・・・・・?』
「あ!メミシスちゃんが反応したよ!」
「これはどうにかなるかもしれないな」
「夢を潰したくないんですが多分無理ですよ?」 - 14二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:38:43
あっお前まえにギャグSS書こうとしてたやつだな!
- 15二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:39:08
『ミネシス・・・・・』
「おお、あれはシスターフッドの中で伝わる奥義、有華舌削り!」
「初耳ですけど!?」
【有華舌削り】
シスターフッドの前身、ユスティナ聖徒会において使われていた実戦特化格闘技『ユスティナ神拳』の奥義の一つ
人差し指と中指を立てて相手の身体に突き刺す銀の弾丸を模した象形拳
抉るように回転させ、僅かな神秘を指に込めて全てを破壊する
多分コンクリートとかも破壊できる
出典:『ペロロ様と学ぶ!正しい総合格闘技』モモフレンズブックス
「へー、そうなんだ」
「凄いな、ユスティナ聖徒会と云うのは」
「他人事みたいに言いますね!?」
『スゴイデショ・・・・・』
「喋った・・・・・!? - 16二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:39:38
『ミメシスミメシスゥ・・・・』
「凄いよセイアちゃん!寸胴状にコンクリートを削ったよ!」
「これなら、イケるな・・・・・!」
「明日は蕎麦でも食べましょうかね」
『メシスゥ・・・!』
「お湯も沸いたよ!」
「それに関しては何処由来だ?」
「セイアさんが正気に戻った!これでバランスが取れます!」
『ラストミメシス・・・・・』
「そして!麺を入れて!?」
「ずっと気になっていたが、包丁とまな板は持参しているのに何故鍋の類は持ってきてなかったんだ?」
「確かに・・・・・!」
『ミメシス‼︎‼︎』
「担々麺の完成!!!」
「赤いぞ」
「蕎麦では少なくともないですねぇ!?」 - 17二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:40:07
『ズゾゾッ・・・マジウマミメシス・・・・・』
「本当だ、凄く美味しいよナギサちゃん!」
「こういうものは初めてなんですが・・・・・ふむ、強い辛さの中にまろやかさがあって、麺とよく調和してますね」
「あ、私は少食だから無理だ」
「ここは食べるのが礼儀じゃない?」
「勝手に食べてる君たちの方が無礼じゃないか?」
「一回殴って黙らせようかなぁ⭐︎」
「正しさはいつだって誰かを傷付ける、そういう事ですかね・・・・・」
『グッバイミメシス・・・・・・・・・』
「ありがとね!ミメシスちゃん!」
「また逢えたら嬉しい、さよならは言わないよ」
『テクテクミメシス・・・・・』
「帰りは徒歩なんですか彼女・・・・・・」 - 18二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:40:58
参『繰り返される交通事故』
「二人とも、今夜は安心してください」
「産まれ落ちてこの方、心を安寧にするなんてこと無かったな」
「この前、先生に膝枕されながら熟睡してなかった?」
「・・・・・まぁ、まぁまぁまぁ」
「四肢を手折るね⭐︎」
「すっとこどっこいの二人はさて置き、私は七不思議について調べました」
「ほう、それでどうした?」
「今回の怪談は以前の二つと比べて現象の要素が強いじゃないですか」
「うん、繰り返される交通事故、名前の通りの怪談だね」
「って事を考えると、単純な不審者っていう可能性も低そうじゃないですか」
「そうだな」
「・・・・・今日、非常にお目々がにゃむにゃむなので帰宅しても宜しいでしょうか?」
「あはは、寝言にしては流暢だね!」
「あぁ、赤信号皆んなで渡れば何とやらだ」
「碌でもない友人を持ってしまいましたねぇ!そんな貴女たちが嫌いではないですが!」
「・・・・・・・・照れるな」
「な、ナギサちゃん?その、急に言われると、少し困っちゃうなー、って・・・・・・」
「チョロいですね・・・・・・」 - 19二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:41:23
「そう言えば、最近ティーパーティ内で流行ってる噂話を知っていますか?」
「どんな話?」
「怪奇!ティーパーティのロールケーキ女についてなんだが」
「詳細はまだ聞いてないけど、私が訴えたら多分勝てるよね?」
「一体、誰が始めた物語でしょう・・・・・」
「ナギサがミカにロールケーキ云々の脅しをしたから産まれた噂話じゃないか?」
「セイアさん?」
「・・・・・まぁちょっとした噂程度なら、どうでもいいや、実害はあんまり無さそうだし」
「すみませんねミカさん、後で何かスイーツでもご馳走しますよ」
「因みに、どんな噂なの?」
「ティーパーティーには全身ロールケーキで昆布茶を飲むのが趣味で未来予知能力を持った怪物がいるというくだらない話だ」
「全員の要素入ってない?」
「トンチキ特撮モノの怪人みたいな設定ですね」 - 20二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:42:16
「・・・・・ナギサちゃん、聞こえる?」
「えぇ、しっかりと」
「煩いエンジン音、何かが硬い何かにぶつかる音、それが何度も繰り返されてるみたいだ」
「よしミカさん、先頭兼囮は貴女です」
「せめて隠そうとする意思は見せて欲しいな⭐︎」
「しかしミカ、もし車の類がこっちに向かってきたとき、弾き飛ばせるのはキミだけだろう?」
「・・・・・しょうがないなぁ、任せてよ二人共!」
「ふふ、頼もしいですね」
「君のそういうところ、私は嫌いじゃない」
「無理そうだったら普通に逃げるから!」
「前言撤回ミカさんのとんとんちき!!!」
「中々聞かない罵倒表現だな、それ」 - 21二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:42:49
悪魔合体辞めろ
- 22二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:42:54
『それではミネ団長行きますよ!』
『セリナ先輩、衝撃に気を付けてくださいね!』
『えぇ、一思いに頼みます!』
『エンジンフルスロットル、突撃します!』
『っせぇぇぇい・・・・・らっしゃぁぁぁい!!!』
『つ、掴んだ!?』
『私はァ!救護者にとってのォ!添木でなければならないィ!』
『・・・・・相変わらず、団長は凄いですね』
『言ってる場合ですかセリナ先輩!?中に居て大丈夫ですか!?』
『はい、この程度なら全然無事ですよ』
『もう一本!お願いできますか!?』
『任せてください!』
『二人とも凄いなぁ・・・・・私も頑張らないと!』 - 23二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:43:50
「トラックを素手で止めるとは、怪力だな」
「より良い救護の為の修行、という事ですか」
「改めて言わせて貰うけど本当に医療に携わっていい人?ねぇ?」
「能力と熱意は本物ですよ、うん、いや本当に」
「流石、救護騎士団の団長、トリニティ近接最強は伊達では無いな」
「いやー、うん、そうだね、銃ありならまだしも、ステゴロであの人に勝てるとは思えないなぁ・・・・・」
「それにしてもカッコいいですね、何ちゃら戦最強、と言うのは」
「ミカ、私はどうだ?」
「セクシー戦最強とか?」
「いやーん♡うふーん♡」
「七点」
「それにしても『慈悲と血は平等に患者へ与えられなければならない』でしたか、彼女にピッタリの言葉ですね」
「誰の台詞?それ」
「モモフレンズのウェーブキャットの有名な台詞ですよ」
「・・・・・ホント?」
「えぇ、私が二人に嘘を吐くとでも?」
「うん」
「そうだな」
「まったく、私はイイ性格の友人を持ってしまったようで・・・・・許しませんよ」
「意外とキレてる!?」
「逃げろミカ、こうなったナギサはヤバいぞ、具体的には背骨を階段状に折られるぞ」
「怖いなぁ!」 - 24二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:44:42
肆『継ぎ接ぎのペロロ着ぐるみ』
「もう分かりますよ、単純にこれも一般通過変人の仕業ですよ」
「判断が早い」
「・・・・・いや、流石に違うかな」
「? どうしたミカ」
「いや少し、心当たりがあると云うか・・・・・」
「まさかの相対する前に言い当てるスタイル、取り敢えず聞かせてくれ」
「いやー確か、ナギサちゃんの知り合いにペロロが好きな子がいたみたいな・・・・・」
「ミカさん、冗談は辞めてください」
「ごめんごめん、流石に失礼だったよね」
「確かにヒフミさんはブラックマーケットのとある組織のボスという噂があったり、何回もテストをペロロの為にサボったり、正義実現委員会の戦車を奪ったしましたけど!こんな事をする人ではありません!」
「トリプル役満⭐︎」
「ゲームチェンジ物だぞ、それは」
「彼女を信じてあげてください!!!!!!!!!!」
「・・・・・まぁ、少しは信じてみようかな、ナギサちゃんの大切な友達だもん」
「話だけで疑うなんてことはしたくない、全てはその着ぐるみを剥いでみれば分かることだ」
「頼みましたよ・・・・ヒフミさん・・・・・・」 - 25二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:45:14
「そう言えば、ペロロって凄い種類あるよね?」
「そうらしいな、私にはよく分からんが」
「私が思い付く限りでもペロロ・ペロロジラ・ペロロサウルス・忍ペロさん・ペロロ博士・蜜蝋の翼ペロロ・極彩色に染まるペロロ・完全なマスコットを夢見るペロロ・腐れ落ちた心電図ペロロ・枯れ枝の天輪ペロロ・不敗塵風ペロロ・火薬城の魔嬢ペロロ・LapTop/PERO-40など沢山ありますね」
「・・・・・ナギサちゃん、物知りだね」
「そうでも無いですよ、他にも二百種類以上存在しているらしいですし」
「やはり、最近の若者文化というのはよく分からんな・・・・・」
「同年代ですよ?」
「最新の子はステーキ師匠やムーンライト池崎とかも知らないみたいだからね、時代の流れを感じるよ」
「いやいやセイアちゃん、それは嘘でしょ!」
「すみません、誰ですかその人?」
「カルチャーショックゥ!
「因みにミカ、ぐっぴーボックスやジャングルの王女チーちゃんも通じないらしい!」
「脳が痛い!脳の内側から強めのノックをされたような衝撃!」 - 26二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:45:56
「・・・・・見てください、ミカさん」
「あのフラフラとした足取りで歩いているのが継ぎ接ぎペロロ、って事だよね?」
「パッチワークペロロにも似てますがかなり色使いや形状が違いますね・・・・・オリジナルペロロの線が濃いですかね?」
「何かの布の切れ端のようなもので着ぐるみを作ったようだな、まさかアレは・・・・・」
「いや待ってください、誰か現れたみたいですよ!?」 - 27二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:46:38
『あなたですか!ペロロ様の着ぐるみで着て練り歩く人というのは!』
『・・・・・阿慈谷ヒフミ、トリニティ随一のペロロ狂いだったか』
『私は何処にでもいる平凡な人間ですけど、そんな私でも言いたいことが一つあります!』
『・・・・・何だ?』
『オリジナルペロロ様の姿で歩き回るのは許します、しかしそれ以前に!』
『・・・・・・・・・』
『真夜中に出歩くのは!校則違反です!』
『思ったより真っ当なセリフだった』
『確かに不気味と可愛いが調和した良いオリペロロ様だとは思いますが、校則違反してはペロロ様に対してのネガキャンになってしまいます!』
『・・・・・ならば、勝負で決めようではないか』
『そうですね、召喚〈サモン〉!』
『・・・・・・召喚〈サモン〉』 - 28二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:47:09
「ペロロの魔法陣が出てきたよ・・・・・!?」
「あれは『ペロロランブル』、まさかヒフミさんがペロランするところを見れるなんて・・・・・」
「少々説明が欲しいのだが?」
「あら、二人はご存知無かったですか?原理とルールは簡単ですよ」
「是非、ご教授いただきたい」
「先ず、ペロロに対する愛を触媒として人形を召喚してください」
「前提が無茶苦茶だよ?」
「次に、人形を愛やら何やらを使って操作してください」
「こちらは基本編でコケているんだ、と言うかナギサは出来るのか?」
「・・・・・・・・・そして戦って最後に立っていた人形が勝利です」
「沈黙は肯定と見なすね⭐︎」
「出来る訳ないでしょう!!!こんなの!!!!」
「良かった、世界の方が間違えていたみたいだ」 - 29二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:47:43
『私が愛した花束よ、どうか星が落ちるまで
、インクが乾くまで、我々を導いてください———ペロロ様!』
『善悪に区別無く、理想に差別無く、希望に妥協無く、夢は分け隔て無く———ペロロジラァ!!!!』
『ペロロジラですか、光線が怖いですね・・・・・!』
『ノーマルペロロか、玄人好みの選出だがペロロランブルはやり込んでるのかね?』
『勿論です、ペロロ様ですから!』
『・・・・・ギリ話が通じそうで通じないような雰囲気、私と同タイプか?』
『お願いします!【ペロロの羽ばたき】!』
『薙ぎ払え、【泡沫】』 - 30二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:48:42
「何かよく分からないけど戦いが始まったよ・・・・・」
「もう帰っていいか?ナギサ?」
「成る程、ペロロとは、ペロロランブルとは、愛とは・・・・・」
「待ってセイアちゃん、ナギサちゃんが何か掴みかけている!」
「記号、モモフレンズ、文字、怪異、画材、ラヴ、楽園、複製、アーカイブ・・・・・」
「凄い!オシャレな曲のMVに一瞬だけ映るタイプの単語を羅列してるよ!」
「やけに具体的だな」
「そうでしたか・・・ペロロランブルとは・・・・・」
「至った!」
「何に?」
「でも何で召喚できて尚且つ動かせるかは理解できません!!!!!」
「ズコー!」
「至極当然の道理だな」 - 31二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:49:07
『・・・・・君の熱意を認めよう、ミス・阿慈谷』
『はぁはぁ・・・実力はほぼ同じみたいですね』
『確かに君は反吐が出るほど正しい、だが私みたいな碌でなしでも譲れないものがある・・・・・!』
『私にも通したくない意地があります!』
『そろそろ決着を付けようじゃないか!全力で掛かってこい!』
『はい!ペロロ様、力を貸してください!【楽園号令:薬師慈悲】!!!』
『メルトダウン直前まで祈り続けろ、エゴの狭間で屍を晒せ・・・・・!【ハイパースパイラル熱視線】!』
「何やかんややっている内に凄い感じになってきたよ!」
「ヒフミさんー!頑張ってくださいー!」
「ペンライト四刀流?」
「ティーパーティですからね、このくらい当然です!」
「説明してほしいのはペンライトを携帯してる理由なんだけど?」 - 32二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:50:02
『ッ!』
『通りました!』
『・・・・・ブラボーと言うべきかな、見事な成果だ』
『貴女は・・・・・?』
『ある時はペロロランブラー、ある時はオリペロ徘徊者、ある時は蒐集したスカートの切れ端で着ぐるみを作る変態生徒、ある時はそれを着て興奮するクレイジー生徒』
『ま、まさか!?』
『切り裂き魔、そう呼んでくれて構わないよ』
『・・・・・・・・・ッ!』
『それではミス・阿慈谷、もし良かったらそのスカートもしくは袖のところを———』
『変態ですーーーーっ!?』
『短パン女子最高ッ!?』
『ど、どうしよう、取り敢えず縄で結んで、後は正義実現委員会に連絡すれば、でもこんな時間に起きてるかな・・・・・』
「・・・・・帰りますか」
「そうだな」
「何これ?新手の悪夢?」 - 33二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:51:03
伍『断末魔の黒髪』
「いやこれはツルギさんですよね?」
「待て待てナギサ、君は判断を焦りすぎる癖がある」
「それにツルギちゃんは肌の健康の為に早めに寝るようにしてるんだよ?それなのに深夜に外にでて奇声を上げるなんてこと絶対しないよ」
「随分ツルギと仲が良いみたいじゃないか、ちゃんと友好関係は教えてくれ」
「百合園母上?」
「確かにミカさんの言う通りですね・・・・では、一体誰が?」
「今度こそ幽霊とかじゃないの?」
「まさか、魂や怨念がこの世に存在すると考えているのかい?」
「でも魂の重さは21グラムっていう研究結果は出てるよね?」
「塩の準備してくれ!あと聖水!」
「ペットボトル緑茶ならあるけど」
「じゃあそれでいい!」
「判定が広いってレベルじゃないですよ?」 - 34二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:51:30
「・・・・・・・・・うあー」
「ツルギちゃんだね」
「ツルギさんですね」
「ツルギだな」
「・・・・・何をしてるんですか?」
「うーん、少し遠いからよく分からないけど、隠れてるように見えるね」
「誰かが来るのを待ち構えている、と云う雰囲気だな」
「・・・・・・・・・眠い」
「流石のツルギちゃんでもやっぱりこの時間帯は眠いらしいよ」
「何ですか、そしたらこんな宵の中でも元気な私たちは不健康少女だと言いたいんですか?」
「三人とも夜型なだけだろう、それとも吸血鬼だったりしてな」
「それは誠に怖い話ですね、本当に」
「(吸血鬼ってエッチな種族じゃないんだ・・・・・)」
「ミカさん?」 - 35二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:52:19
「あ、誰か来たよ!」
「夜ですしよく見えませんが・・・・・正義実現委員会の生徒でしょうか?」
「つまり、どう云う事だ?」
『・・・・・・・・・来たみたいだな』
『え、えーっと、今日も練習するぞ!』
『・・・・・・・・・?』
『き、きひひっ!けひゃらひゃらひゃら! ・・・・・何か違うな』
「あー、成る程ね、大体分かったよ」
「ツルギさんに憧れて、模倣しようとしている訳ですかね?」
「・・・・・またしても私たちが何もしなくても解決しそうだな」
「うん、ツルギちゃんなら上手くやってくれるもんね」 - 36二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:52:55
『・・・・・・・・・少し、いいか』
『あっ、えっ、あれっ!?ツルギ先輩!?』
『・・・・・・・・・お前か、夜中に奇声を上げてる生徒と言うのは」
『は、はい・・・・・すみません』
『・・・・・・・・・私の真似か?』
『い、いえでも!先輩をバカにしてる訳じゃ!』
『・・・・・・・・それは分かる、いつも有難う』
『ど、どうも!』
『・・・・・・・・無理やり、私に成ろうとする必要はない』
『・・・へっ?』
『とても難しいことだと思うが、大切なのは自分自身の色を見つけることだと思う』
『自分自身の、色を』
『人間は他人には成れない、だから自分の色を見つめ直す必要があるんだ』
『ツルギ先輩に、成る必要はない・・・・・』
『月並みな言葉だが自分の好きな事を探したり、自分らしいと思うことをやればいいと思う、尤も夜中に叫ぶのはダメだがな』
『・・・・・・分かりました!ツルギ先輩!』 - 37二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:53:17
「流石ツルギちゃん!さすツル!」
「独特な略称」
「まぁ落ち着きたまえよフジギサ」
「略称で対抗してきました!?」
「勝てない試合に挑むのは勇気じゃなくて無謀だよリユノソちゃん⭐︎」
「さらなる対抗馬!?」
「そしたら私は宝探しのことをレジャランって言うぞ」
「日常的に使わない単語」
「でも私はアフターヌーンティーのことをタンティンって呼んでるもんねー!」
「それは無理があるだろミカ、普通はヌン茶だ」
「え、普通はフタンティーじゃないですか?」
「天然物・・・・・!」 - 38二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:53:59
『ツルギ先輩!私これから自分の欲を解放して・・・・・・!』
『・・・・・・・・・欲を解放?』
『野生になりたいと思います!』
『・・・・・・・・・???』
『ぶぅぅぅぅるうあうひぃぃぃぃぃぃんんんん!!!!』
『・・・・・・・・・????????』
『あ、パカラパカラパカラッ!パカラカラカラぶるふふぃぃぃぃぃぃぃんんんん!!!』
『・・・・・・・・・待て!』
「四つん這いになって馬のマスクを被って夜に溶けていきましたね」
「普通に怖いよ」
「それでは帰りますかね・・・・・セイアさん?」
「端的に言おう、腰を抜かした」
「・・・・・肩貸すよ」 - 39二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:55:06
陸『空舞う虹石』
「虹色に光る岩が空を舞う、ですか」
「今まで比べて中々に神秘的な話だろう?」
「そうですね、ご利益もありそうですし今回は探し甲斐がありますね」
「あ、ごめん、それ私が犯人だ」
「ミカさんのバカ!マヌケ!ポンポコリン!」
「バカって言う方がバカなんだよね⭐︎」
「精神年齢一桁台」
「・・・・・何ですか、だったらここでやってみてくださいよ」
「えー、結構集中するからやりたくないんだけどな・・・・・えい!」
「うお、マジじゃないかミカ」
「・・・・・っふう、短時間しか出来ないけどね、私がこっそり練習してるところを誰かが目撃したんじゃない?」
「じゃあ、今夜はこれでお終いですか?」
「・・・・・・そう、だね」
「呆気ないな」
「解決です!!!!!!!!」
「音圧で誤魔化さないで?」 - 40二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:55:40
漆『月下噴水の歌姫』
「・・・・・満月の日、噴水前に現れる歌姫に出逢うと幸せになれる、ですか」
「中々にファンシーな話だ、斯く云う私も嫌いではないが」
「何だかワクワクしてくるね!」
『アタクシちゃんも心躍っちゃうよ』
「誰!?」
「誰ですかこのロールケーキ!?」
「ミカ!ナギサ!知り合いか!?」
「んな訳ないでしょう!?」
『呼ばれず出てくる野次馬根性!ミス・ロールケーキと言えばこのアタク———』
「邪⭐︎」
『ロルケッ!?』
「魔⭐︎」
『キキッ!?』
「二人とも、先に行ってていいよ、私はこの不審者を片付けてからにするから!」
『甘ったるいクリームを目にしたヤンチャな
幼子くらい舐めやがって・・・・・!』
「・・・・・幻の八番目の怪談に登録しますか?」
「登録する前に潰れてしまうと思うが」 - 41二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:56:24
「と言うことで噴水付近までやって来たが」
「お待たせー!片付けてきたよ!」
「音速のスピードで戻ってきましたね」
「腹パン五回でダウンしたよ!」
「回数を正確にカウントしないでくれ、悪寒がランニングしてしまう」
「で、誰か来た?」
「はい、今しがた」
「まさか、彼女が歌姫なんてな、意外な話だ」
「一体誰が月下噴水の歌姫なの?」
「古書館の魔女、古関ウイです」 - 42二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:57:08
『♪ 篝火が囁いた “特別なんて無いと”』
『♪ でもね私は 貴方の何かでありたいの』
『♪ 割れた瓶眺めて 泣いていた』
「素敵な声ですね、彼女」
「いつも夜中まで読書や修復作業をしているらしいからな、少しばかし歌いたくなったのだろう」
「ところで私は今、ハーモニカを持っているんだよね」
「どうしたんだ急に」
「私も少しセッションしようかな!」
「え、ミカさん?木陰に隠れてくださいミカさん!?」 - 43二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:57:47
『♪ 貴女好みの服纏って 貴方が好きな色のリボンして』
『♪ 花畑を見るように 恋をしたいの』
『♪ さようならは 小夜曲を添えて』
『♪ 手を繋いで 瞳を見つめて』
『♪ 頬が赤くなるのを感じて 透明になりたくて』
『♪ どうしようもなく 愛を知った』
『♪ 貴方は私にとっての 灯火でした』
「・・・・・・ピエッ‼︎⁇」
「ちょっと待ってウイちゃん!」
「・・・・・・・・・な、何ですか?」
「今度また、一緒にハーモニカ弾いていいかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・考えておきます」 - 44二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:58:23
「・・・・・珍しいですね、ミカさん」
「そうだなミカ、少し驚いたぞ」
「いやぁ、だって凄く良い声だったし、先生から良い人なのは聞いていたし」
「まったく貴女は・・・・・」
「君の美点だな、その行動力は」
「あはは!今度本についてお話しできるといいな〜」
「お待たせー!二人ともー!」
「——————え?」
「ミカ?」 - 45二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:59:00
「ちょっとあのロールケーキ怪人がしぶとくてね、時間かかっちゃったよ!」
「・・・・・・どういう事だ?」
「え、ミカさん?何故?」
「何でって、どういうこ———私?」
『ミカはハーモニカ得意でしょ?』
「え、あ、うん、得意だね」
『ミカはウイと友達になりたかったでしょ?』
「う、うん、先生がいい子って言ってたし」
『私はミカの代わりにやった、私はただしいことをした』
「・・・・・・貴女、誰なの?」
『代『ただ』行『しさ』者『チャン』 - 46二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:59:19
「・・・・・・消えましたか」
「・・・・・・・・・ナギサちゃん、セイアちゃん」
「言わないでください」
「ああ、分かってる」
「・・・・・・・・・雑巾、いる?」
「お願いします」
「頼んだぞ」
「幼馴染の粗相を処理するなんて・・・・・ちょっと興奮してくるな」
「ヤバい!ミカが特殊性癖に目覚めそうだ!」
「この程度なら一般では・・・・・?」
「ナギサもそっち側か!?じゃあ私も混ざろう」
「先生の尿、飲みたいよね〜!」
「「分かる〜〜〜!」」
「・・・・・・・・・どういう事なんだろうね、これ」
「私の台詞ですよ?」
「とほほ、怪異探しなんてもう懲り懲りだよ〜、って事でいいか?」
「それでいいの?」 - 47二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:59:55
『んでさぁ、アタクシちゃんったらピンク髪の美少女にボコされたワケよ』
『穴 た あ ホウ』
『アホって言わないでくれ、てかアンタは誰かの代わりにならなきゃ姿形得られないんだっけ?』
『ま アア 言え ス』
『難儀なモンだねぇ、アタクシちゃんはそーいう特性とかあんま無いから便利でいいよ』
『床 シュツ しん?』
『美術館で目ェ覚めたのは覚えてる、アレはビックリしたよロールケーキの絵でいっぱいだったもん』
『ウ そう 墜つ』
『嘘じゃねぇぞはっ倒すぞアンタ』
End - 48二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:01:03
以下、オリジナルキャラクレジット
切り裂き魔:
ブルーアーカイブ名物の倫理ピンチ生徒(トリニティ産)
自身の行動を悪だと認知しているのでマシな方
ヒフミによって正義実現委員会に受け渡された後、その実力を活かして仕立て屋として働いている
性癖は服 - 49二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:01:28
野生のミメシス:
システム異常が起こってしまった模造品
遥か昔、愛と平和を願った者
決められたルーチンから抜け出した彼女は様々な事に思いを巡らせた
かつてのユスティナ聖徒会を
目の前で起こっている惨状を
ハッピーエンドを望む少女を
そして何もかもが終わった後、彼女は自由を手に入れた
そして、彼女は最初にこう考えた
辛いモノが食べたい、と - 50二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:01:46
正義実現委員会の生徒:
人間は何かに憧れる生物である
現象に、作品に、概念に、個人に
少女は身近に居た鮮烈な真紅を光らせるヒーローに憧れた
そして彼女は、ただの情景を自身の熱として昇華させた
形はどうであれ、自分だけの色彩を手に入れたのだ
きっと少女は、より美しくより素敵になる - 51二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:02:11
『ミス・ロールケーキ』
取るに足らない戯言だった筈の存在
その場限りの噂話の結晶
崇高から滑り落ちた物語の成れの果て
ドス黒い謀略を、ただの笑い草を、御茶会の談笑を、戯れの脅し文句を
これらの全ての側面を併せ持って現実に産まれれ落ちた怪人
彼女は怯える者で、彼女は見通す者で、そして彼女は魔女紛いである
魔女の成分を色濃く残しており、その身体には無相応な神秘が刻み込まれている - 52二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:02:35
『代ただ行しさ者チャン』
貴方の隣に居てほしかった人物
欠落を埋める歪な正しさの執行人
本物のように笑う紛れもない贋作
身代わりは恐ろしいほどに幸せそうであり、予備の歯車は一寸の狂いも無く今日も冷水を被る
そして真作が夢から醒める頃には、出来の悪い役者はカーテンコール前にも関わらず潰れている
何かの事故により二つの怪異が混じり合った ため存在が極めて希薄であり、誰かの姿形を借りなければ会話も危うい - 53二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:03:45
- 54二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:04:03
乙、テンポがいいかつ馬鹿馬鹿しい会話が楽しかった
あと最後に本物がスッと入り込んできたのがとても良かった - 55二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:04:20
このレスは削除されています
- 56二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:09:14
ギャグの中に厄ネタを入れるんじゃねぇ!
何だそのマジモン怪異二人は! - 57二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:20:47
詠唱とか凄くハイセンスだな
何かやってた? - 58二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 05:13:35
サンシャイン池崎はYoutuberやってたり志村動物園に出てるから若者の認知度もそこまで低くはない…はず
- 59二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 07:31:55
何ですかハンバーグ師匠はダメだって言うんですか
- 60二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 10:28:33
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 10:49:22
この作者のシリーズ全部面白いからヤバいわ
リピートしたくなる - 62二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 10:56:28
- 63二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 11:02:48
すまんもしかしてこれその作者じゃないかも……いや別スレで自分で書くって言ってたしな……
俺はエロ抜きのギャグSSが見たかっただけなんだ……|あにまん掲示板①ワイ「書いて♡」②おまいら「お前が書け」③ワイ「はい……」④ワイ「よし出来た!これが皆んなも書いてくれるよな!?な!?」⑤ワイ「落ちた……」二回とも同じ展開になってしまった……だから皆んなもギャグS…bbs.animanch.comまぁ違うならスレ主には謝るが、このスレ追ってくれればわかる
- 64二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 12:08:28
サンクス
- 65二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 12:55:25
SSで50以上レス使うの初めて見た……
- 66二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 16:47:15
頼むな───!
- 67二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 18:08:36
- 68二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 19:07:29
- 69二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:02:01
オマエだったのか……
- 70二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:15:17
> きっと少女は、より美しくより素敵になる
やだカッコいい
- 71二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:34:12
- 72二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 23:50:33
急に欲出してきたな
- 73二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 08:24:21
伏線張ってるギャグSS初めて見た
クソ面白いから毎秒投稿して♡ - 74二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 11:49:10
本編の内容に反して怪異がガチすぎんだろ
- 75二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 14:44:54
メミシス……(鳴き声)が好きすぎる
- 76二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:13:37
(序盤)何だこれ……
(中盤)何だこれ……
(終盤)何だこれ…… - 77二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 08:07:17
百鬼夜行由来じゃないのか……
- 78二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 16:40:00
凄い…凄すぎる