【一応⚓︎🎲】黒武者ｶｯｺｲｲﾔｯﾀｰ‼︎第二幕

24二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:01:15

真っ赤なタンクトップに身を包んだ金髪の大男

25二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:02:24

ぱっと見どこにでも居るような平凡な男性

26二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:13:53

くたびれた風のスーツの男で黒縁メガネで隠れているが顔は美形
自前の金髪碧眼

27二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:15:36

僅かに金の混じった黒髪をしたスーツ姿の男。
身の丈は六尺七寸、筋骨の主張が激しく、背中にまさかりを背負っている。

>>22 >>28

28二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:17:33

全体的に晴信と金時を解放してあげて……

では参ります

1.>>23 2.>>24 3.>>25 4.>>26 5.>>27

dice1d5=5 (5)

29二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:23:04

金時ベースっぽいですな

30二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:26:31

容姿は決まったので、次は性格やどんな戦いをするのかを決めていきたいと思います

鬼種の先祖返りって……どんなのがいいんだろ？

>>35迄でダイスします

31二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:34:30

性格は鬼種の本能に抗いながら平穏を愛する人
戦い方はシンプルに膂力で鉞をぶん回すのと炎を操る

32二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:37:05

性格は豪放磊落、能力は帯電体質、戦い方は体質を活かした接近戦、クマも殴り殺せる

33二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:37:21

瞬間火力が高いタイプ。

発現した鬼種の血はかなり古いものであり、現代人たる彼の回路では扱いきれない。
そのため、瞬間的に血脈励起を行って全身全霊をぶつける戦い方を取る。
鬼種の力を発現したままでいると、回路が変質を始めて人外に近づいてしまう。

性格は現代版の晴信

34二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:49:07

外見のいかつさに見合わず、地に足のついた生活をしたいと本気で願っているし、日常のちまちました雑事も丁寧
鬼種としてはシンプルな怪力が持ち味、ただ反転衝動を恐れているので力を引き出しきれていない

35二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:05:34

酒吞童子最高！酒呑童子最高！！このまま他サーヴァント全員ぶっ倒してちょうどいい庭付きの家で犬飼って暮らそうぜ！
自分の心臓を中心に放電する。まさかりである程度指向性を持たせることもできるがだいぶ粗削り

>>30 >>37

36二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:09:25

鬼種としての力に覚醒し身体も変質してしまったがあくまで人として生きる事を望み、鬼の破壊衝動を抑えながら人の中で生き続けようとしている

鬼種の基本的な能力として生体反応による魔力行使を可能としそれを利用した魔力放出(炎)や怪力を有する
しかし、その力を行使するほどに鬼の本能を抑えられなくなっていく

37二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:27:19

ではダイスいきます

36の人はごめんなさい

1.>>31 2.>>32 3.>>33 4.>>34 5.>>35

dice1d5=3 (3)

38二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:29:06

本文は明日お出しします

39二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:37:46

おつです！

40二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:44:18

お疲れ様でした。

41二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 08:55:16

御剣君は坂田さんと話し合いとかは…難しいか

42二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 12:31:37

このレスは削除されています

>>183 >>189

43二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 20:46:16

死人に口無し──死んだらもう攻撃してこないからね

「……まるで獣だな」

吐き捨てるようにそう呟く男。でも、ケダモノ扱いはないだろう

「せめて人斬り包丁と言って欲しいな。そっちの方が聞こえがいい」

それに、俺は誰彼構わずにこんなことをしたりはしない。キチンと獲物は選ぶしそもそも本来は仕事や自衛の為でもなければこんな物騒な事はしない

誰かの首を掻き切ることに躊躇いが無いだけで分別は付かているつもりだ

「……ふん、要は賢いだけの獣に違いはない」

「だから人斬り包丁だって──」

言いながら袖口に仕込んだ投剣を飛ばす。しかし当然ただ投げただけの刃物は腕で打ち払われるあたった時の音が人の体の物じゃなく、金属のそれに近いのはどういう事だろう

しかし、流石に初手で仕留められなかったのはあまりに痛い。暗殺を試みて殺しきれなかった何てその時点で二流であることの証明になってしまう

「視て」いなかったとは言え初手をしくじったのは久しぶりだ

どうしよう……此処からはガチのやり合いになってしまうが……

「ま、仕方ないか」

仕掛けたのは此方。そして事此処に至った以上向こうも此方をタダで返すつもりもないだろうし……

再び駆け出す。今度は正面から速度を乗せて首を狙う。対する男は背中の鉞を抜き構えを取った

「致し方ない。相手やしてやる」

あの体格で鉞なんて振るわれたら俺の体なんて一発で地獄行きは確定だろう

だが、その足を決して緩めない。または常に前にしか存在せず、あるのは進むか立ち止まるかでしかない

ナイフと鉞が激突し火花を散らす。サーヴァントとの戦いの裏、マスターによる殺し合いが始まった

ではマスター同士でどちらが優勢か1d100でダイス

※数値の差が極端になったとしてもどちらかが極端に優位になるとかはありません(そんな風に書けません)

識 dice1d100=47 (47)

晴信 dice1d100=68 (68)

>>183 >>189

44二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:14:05

「──フンッ！」
「ッ！」
鉞とナイフでは幾らなんでも勝負にならない。一瞬だけ加速した分のエネルギーが加算された激突時はまだ力の均衡が取れたがそれを過ぎれば後は純粋な膂力の差が現れる
薙ぎ払われる鉞の勢いに押し負けて木の葉の様に軽々と吹き飛ばされる
クソッ、痩せてる様に見えて70kgはあるんだぞ。凡そ5mは宙に浮いただろうか、人間の膂力ではあり得ない事象に思わず心中で毒付いてしまう
俺の技は人を殺すためのもので化け物を討つためのものではない。化け物対峙なら相応しい人物が他にいると言うのに、運のない事だ
「──なら」
だが、力で負けるのは初めから分かっていた。ここまでは良い。距離が空いた分加速する余剰が生まれた。それを最大限利用する──
投剣をもう一度投げる。ただ投げただけではまたあの鋼の身体に阻まれて傷一つつけられないだろうが、どんなものにも投げ方には種類があり、暗闇の中で見え難くなる投げ方というものがある
そこへ黒く艶を消した投剣に載せてやれば、夜の闇に溶ける暗器の完成だ
「！！」
こうして投げられた投剣は夜に溶けて見つけづらくなる。あの男が短剣に気がつく頃にはその刃は既に奴の眉間のすぐそこへ──
「チィ！」
流石に至近距離に迫った刃を腕では払う事はせずに紙一重で回避する。それで良い──紙一重での回避はつまり一瞬、此方へ視界を意識を外さざるを得ない。そして、その間隙さえあれば──
「──む？」
奴の視界から消えることなど造作もない
「──上か！」
しかし、男は微かに過ぎる気配を過敏に察知して即座に鉞を上に振り上げるが、その稼働は月を見上げながら虚空を切る
「──残念、ハズレ」
「！後ろ──」
「でもないんだな」
背後からの声に振り払う腕もまた空振りに終わる。そして次は右側から声が聞こえて鉞を振るうがそれもまた空を斬ってしまう
「これは─」
気配は確かにそこにある。すぐ側、しかも僅かに動けば触れられる様な距離にある筈なのに、振り向けばそこにはいない。時折視界の隅で僅かに蠢く影が見えてそこから位置を逆算しても、振り向けば既にそこに奴はいない

45二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:46:45

「『霞渡り』って言ってね──」
「ムンッ！」
声が聞こえた方向へ鉞を振っても手応えはない。まるで亡霊の様な掴みどころのなさだ
「──そこにいる筈なのに、触れる距離にいる筈なのに見えないし触らないって、結構怖いだろう？」
今度は様々な方向から声が飛び交う。いったいどの様な技術を用いているのだろうか。しかし──
「じゃ、さようなら」
霞渡り──文字通り霞を渡るが如き業。重心操作、視線誘導、体捌き全てを駆使し常に相手の死角に居続ける。ただそれだけではあるが、これが中々強力な動きになる
そして、これにより確実に相手が微かにでも隙を見せれば──首を掻き切るのみだ
ナイフは男の死角から滑り込む様に喉へと吸い込まれる
そう、これでお終い。詰み、王手──
先程のサーヴァントを相手とは違って、相手の膂力は凄まじいが馬鹿みたいな範囲攻撃はないと見た。故にここで、今まで通りに仕留める──

「──唵」

──首元を狙ったナイフは、男の首の形にに沿う様に二つに折れた
「！？」
「フンッ！！」
振るわれた腕は、先程とは比べ物にならない力で、ナイフを振り切り、固まった人体の脇腹へ抉り込まれる
「──がっは──！」
最初の激突では5mの宙を、しかし此度は倍の高さと距離を枯れ枝の様に吹き飛ばされる。骨がひしゃげ、臓腑が潰れ、逆流する血が口内から塊の様に吐き出される
錐揉み描きながら屋上の硬い床へと墜ちる。受け身も何も取れずにただ力無く古い材質の床をひび割り斃れ、夥しい血が流れていく
「フゥ──」
男──は深く息を吐いた。識の見立て通り、坂田晴信はただの人ではない。古くは平安時代に世に痛みを齎した鬼種、その血を受け継ぎし混血種である。晴信は平安をこそ愛する人種であるが、その力は彼の求める平穏とはかけ離れた異形の物
その力、血に宿し神秘の程は凄まじく、何しろ晴信自身の肉体、魔術回路ですら制御が困難を極める。その為彼がその力を使うのはほんの瞬き、刹那の間
しかし、その瞬間だけは彼は鬼としての力を用い一度はあの酒呑童子にすらも見舞った拳の程。察するに余りある
赤く脈動する肉体。スーツの上からでも分かるほどに力強く脈打つ肉体は、正しく原初へ回帰した証なのだ

46二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 23:12:21

うーん識君ってちょっぴりサイコ入ってる?

47二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:27:14

この主人公他陣営と協力関係結べるんだろうか、少し心配になるな

48二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 11:46:47

……寝落ちしてた

「……一体なんなんだアイツは」
晴信にとって、たった今吹き飛ばした相手はこれまでに会ったことのない人種であった
このグレイル・グランプリでは巻き込まれて参加した人物は多くはないが、これまで出会った人達ではここまで攻めに転じる者は例え魔術師であろうとも居なかった。皆どこかに隠れ潜むかどうにか味方を増やそうとする
それをこうして初手でマスター狙いに動き出すとは、やはり異質である
「……気は進まんが、背に腹は変えられん、か」
己の勘が告げている。コイツを野放しにしてはいけないと
音もなく忍び寄り首を狙う、此処までは分かる。そういう技法は古くより数知れない。だが、それを様子見無しで、相手を探る事もせずに殺り来るなど──
いや、初見の敵でも先手で相手を確実に斃せるのならば、敵を知る必要など無くその工程そのものが蛇足となる。そういった意味では非常に合理的な判断ではあった
しかし、それでは正しく人の皮を被った獣──ケモノならざるケダモノである。自らの生存の為に味方を増やすのでは無く、凡ゆる全ての敵を塵す
あまりにも破綻した生存戦略、その様は群れを成さない鯱か、冬眠する場所を無くした熊か──
はたまた、蠱毒か
いずれにせよ、コイツは人の形をした獣であり、生きているだけで無様な生物である
人の事を言えた義理ではないが、せめて同類として葬ってやるのが情けというものだろう
血溜まりを作りながら倒れ伏す獣を前に鉞を握る手に力を込め振り上げる
「さらばだ」
鉞を振り下ろそうとた瞬間、背後で雷鳴が轟いた

49二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:31:47

「何！？」
背面越しでも驚愕する程に迸る爆光と爆音に思わず振り返る。それが雷光であると言うことを理解するのに時間は必要なかった。それがサーヴァントの攻撃である、そう知るのにも時間は必要無かった
更に──
「バーサーカー……！」
自身のサーヴァントがその攻撃で甚大なダメージを負った事を、彼女との繋がりから把握する
鬼種、日本に伝わる三大厄災、その一角である八岐大蛇──その分け御霊が一つの反英雄にして半ば神霊の領域に踏み入れた正真の怪物
例え相手が大英雄であろうとも生半には崩さない。それ程の存在が、まさか霊基の半分近くを焼失すると言う異常。それもこの様な戦いの序盤でこんな事態は、これまで参戦してきたグレイル・グランプリでは一度も経験した事がない
「ライダー……！」
フェンスの側まで走り、階下の戦場を視認する。そこには今の攻撃を繰り出したと思しきライダーと、そのライダーの攻撃を受けて手数を負ったらしきセイバー。そして身体の半分が炭化したバーサーカー
「あのライダー……まさか魔性に対する特攻を……！？」
背後から突き刺さる様な殺気を感じその場を飛び退く。直前まで居た場所を銀色の軌跡が奔る。しかもそれは晴信を追う様に二度三度と虚空を切り裂く
「チィッ！」
鉞を振り上げて執拗に此方の首を狙うナイフをカチ上がる。その勢いでナイフを持つ──あの獣が流れ出る血を辺りに撒き散らしながら宙へ飛ぶ。そのままタタラを踏みながらふらついた足取りで着地する
「まだ動けるか」
「先にサーヴァントの戦いを見てなかったら死んでたよ」
ナイフを弄ぶ少年は、頭と口元からいまだに血を垂らしながら嗤う。そうだ、この戦いが本当に最初の戦いであれば、先の晴信の一撃でほぼ確実に決着が着いていただろう。
現に今も内臓の多くと肋骨が逝っている。普通なら激痛と流血によりショック死していてもおかしくはない。少なくともあの状態から此処まで動ける方がおかしいのだから
「ま、正直これ以上は死にに行くだけだから、ここは逃げるとするよ」
「なに？」
「じゃあね！」
言いながら少年の形をした獣は屋上のフェンスを駆け上がり校舎の屋上からアッサリと飛び降りた
「ライダー！」
自身のサーヴァントに呼びかける。直後に漆黒の雷馬を駆って己がマスターの元へ駆けつける
空を駆ける馬は漆黒の武者とその背後にこれを乗せて何処かへと飛び去ってしまった

50二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:49:17

それを見届けた晴信は、深いため息を吐かざるを得なかった
「毎度のことだが、イレギュラーが多すぎる……」
特に、今回はあまりにもイレギュラーがデカすぎる。何をどうしたらあんな人の皮を被った獣に狙われなければならないと言うのか。これまでのグランプリには居なかったタイプなだけに、今後はどう対応するべきか──
「バーサーカーだけでもアレだと言うのに、それに負けず劣らずの怪物が出てくるとはな……」
今回も、一筋縄では行かなそうだ

「──ぐっ、カハ」
潰れた臓腑と胃袋から血と胃酸が逆流して喉を焼きながら口から血溜まりとなって吐き出される。圧壊した肋骨が何本か内臓に突き刺さっているのかも知れないが、まあ序盤も序盤で死にかける程の傷を受けたのは厳しいかも知れない。だが、周り全てが敵なのだから減らせる時に減らさなければならない。そして、その為にはライダーと信頼を構築していかなければならない
「主よ、お怪我の方は──」
「大事は無いよ。一度家に戻って治療に専念すればすぐに快復する」
「承知──」
ライダーが此方に声を掛けてくれた。流石に、目敏く此方の傷を把握していたらしい。空を駆ける馬が此方は負担を掛けないように走らせているのもそう言うことなのだろう。彼女に──この戦いの相棒となる彼女には嘘は言わない方が良いだろう。流石に俺でもそれくらいは理解出来ている
これが聖杯戦争……万能の願望器……か

「何を、願えば良いんだろうね──」

51二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:54:19

序章──終

今日はここまでです
明日からグレイル・グランプリを加速させていこうと思います

52二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 00:06:15

このレスは削除されています

53二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 04:17:42

ランサー陣営がわざと居場所をばらし、ほかの陣営を挑発する。

54二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 04:52:48

キャスター陣営の同盟持ちかけ(対象はお任せします)

55二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 07:45:55

セイバー陣営が識君に同名の持ちかけ(上手く言うかは知らない)

56二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:10:26

ライダーのマスターが弱っていることを察知したアサシン陣営による識への襲撃

57二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 10:21:15

地脈の掌握を進めるキャスター陣営の前に偵察任務中のランサーが牽制を仕掛ける。

58二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 13:31:45

休憩中にダイスだけ回しておこう

1.>>53 2.>>54 3.>>55 4.>>56 5.>>57

dice1d5=1 (1)

59二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 13:58:32

今のうちに応募掛けておこう

ガラン・ギリアムは魔術使いの戦闘狂ですが、どんな魔術や戦い方、性格をしているか

>>64まででダイスします

60二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 14:09:33

投影や召喚に近い混沌魔術の使い手。
　
　外宇宙の神(クトゥルフ的なやつ)と意識を接触させ、彼らの端末や肉体の一部分を招来させることができる。
　応用として彼らの権能(生体改造、時間観測etc)も可能だが、消費魔力の燃費効率は悪い上、魔力とは別に神ごとに求める代償を捧げなければならない。

61二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 14:41:05

現在まで証明されていない論理や実現していない技術に神秘を見出だした混沌魔術であり、それらが達成された際に可能となる事象を引き起こす。
消費魔力は事象の大きさ、理論の複雑さに依存しており、常温核融合などは数万人分の魔力が必要となる。
なお理論の証明or否定、技術開発が公表された場合、それを用いた術式は使えなくなる。

かつては優秀な科学者であったが魔術と出会い神秘に傾倒。科学は神秘の邪魔になるとして、世界各地で魔術テロや研究者の暗殺を行う神秘至上主義者。

62二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 15:36:42

本物の天使にまみえたと嘯く痩せぎすの異常者。
70年代アメリカのヒッピーの共同体で生を受ける。10歳の誕生日に村で行われたカルト儀式で偶然にも｢彼方｣との接続に成功。
この時に接触した｢顔のない天使｣より、世に混沌を広めよとの啓示を受けた彼は傭兵となり、政治紛争の拡大を目的に行動するようになった。

独学によって鍛えられた混沌魔術は肉体の転換と改造を主としており、自身の強化はもちろん動植物の遺伝子改造や変異、無機物と有機物の合体などバリエーション豊か。
魔術を正式に学んでいないため、出力調整や詠唱に再現は苦手。

63二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 16:42:33

武の頂点を目指すバリツの師範。
元々は鳴かず飛ばずの格闘家だったが、月食の夜に助けた美女から未来視と過去視の魔眼、魔術刻印を授かり混沌魔術に覚醒。

魔眼によって相手を分析しつつ、不可視や時間差の打撃技を主体に戦う。

性格は求道者らしく、寡黙で控えめであるが刻印の影響により、時おり支離滅裂な言動をしてしまう

64二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 01:16:58

このレスは削除されています

>>59 >>65 >>170

65二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 08:02:48

おおう……

みんな料理が大変そうな設定だぁ……ひょっとしてみんなして自分には無茶振りしてもええやろって思ってますな？上等だやってやるぁ！()

1.>>60 2.>>61 3>>62 4.>>63 5.>>64

dice1d5=5 (5)

66二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 09:12:38

へっへっへ能力だけじゃなく性格も指定出来るなら好き放題しちゃいますよ

67スレ主24/06/15(土) 12:39:31

グレイル・グランプリの緒戦は更にふさわしき乱戦となった。そして、その戦いが幕を引いた夜の闇で廃ビルに居座る男が2人──
「ハァァァァ………」
一人の男は深く息を吐きながら静かに格闘技の構えを取っている。そして、その男を遠巻きに眺めているもう一人は、青いスーツを纏い、肩に朱い槍を担いでいた
「──シッ！」
構えを取る男は、突如虚空に蹴り、拳を打ち込み、まるでそこに何者かがいる様な想像さえさせる程の迫力で次々と虚空の敵手と打ち合っている
「──フッ──ハァッ──」
その一連の動きには一才の無駄がなく、達人と言う言葉すら生温いと感じさせる程の研鑽の痕が一挙手一投足から窺い知れる
それはその男を眺めているサーヴァント──ランサーをしてそう思わせる程の代物であった
そして、この動きを行う男を中心に、徐々に魔力が渦を巻きながら高まっていっている。回し蹴りをする度、背後へ裏拳を振るう度に少しづつ、されど確かに魔力が彼の肢体に蓄積されつつある
一度の動きに上がる魔力の程は大したことはないものの、蓄積すればそれは大きな魔力の渦となるのは言うに及ばず
そひて、その様子をまるで隠しもせず、むしろここに居ない他何者かに見せつけるような節すらも感じさせていた
「────アア、愉しみだ」
虚空の敵を跳び回し蹴りで打ち砕き、綺麗に着地した男、ガラン・ギリアムは浅黒い肌に深い笑みを浮かべる。都合これまでにこのグレイル・グランプリに参加すること2回。どちらも中々に愉しい戦場だったがまだ、足りない。祭りはまだ終わらない
今回も参加できた幸運に、感謝をしよう──今度こそ、我が身を焦がす闘争の炎を激らせてくれる敵手と出会う事を願う
「──やれやれ、今回も厄介なマスターに招ばれたもんだぜまったくよ」
ランサーは言葉の上ではそう言っているものの、彼もまた戦う為に召喚に応じた英雄。通じるところはあるのだろう
「ああ、お前が覚えているかは知らないが、前回の約束通り、『次があったらお前を召喚してやる』と言ったからなァ。互いに思う存分愉しもうぜ？」
ギリアムは両手を広げて嘯く。そして、自らの内に高めた魔力を、一緒に解き放つ
放たれた魔力は波紋のように広がり、廃ビルを中心に闇の中を行く。これは挑発の一種
「己は此処にいるぞ──」そう喧伝し、戦いの参加者を誘っているのだ

68スレ主24/06/15(土) 13:03:42

「それで？お前さんのお眼鏡に叶う相手は見つかったのかい?態々緒戦は此処で見に達していたみたいだけど──」
「──ああ、逸る心を鎮め、静に回った甲斐はあった……」
ガラン・ギリアムは心底愉快そうに嗤う。それはもう新しいオモチャを手に入れた子供のように、純粋な喜びと期待に満ちた声で嗤っていた
「前にも居たバーサーカーのマスターは当然、奴と戦うのも楽しみだが……それだけじゃない」
先の戦いが繰り広げられていた学校の方向、月明かりの中窓枠からその場所を眺めている
「初参加のあの男──ライダーのマスターだ。ああ、奴は良い……良い獲物になる」
「へぇ、そんなにか？此処からだと詳細までは見えねえだろ」
「見えなくても、視えるのさ」
ランサーの言葉に、矛盾した答えを返すギリアム。しかし、その矛盾は彼の中では何一つ破綻していない筋の通った理屈なのだ
「例え目で見えなくても、経路を通る気の流れで分かる……奴の動きは殺しに淫した人間の動きだァ……」
自覚がないのか、隠しているのかは知らないが、とギリアムは呟く。ギリアムはマスターだが、魔術に対する造形は深く無く、知っているものもその殆どが独学で学んだもの。そして彼は魔術意外にも経脈……中国やタイ、日本等のアジア圏で伝えられる「氣」に関する知識も持ち合わせていた。それこそ遠く離れた何者かの動きを手に取るように把握する程に
「ああ言う人種は今も稀に見る。尤もアレは天然じゃ無くて人口的に、荒天的に造られたモノだが……クククッ、日本人ってのは甚だ狂気の人種よなあァ」
一体、御剣識の中に何を見出したのか、ギリアムは禍福に堪えきれない様子だ
「ライダーの方も中々だぞ？あのマスターに相応しい、怪物の類だ」
「へぇ、そりゃ楽しみが増えるってもんだ」
「ああ……今はまだ鈍い輝きだが、磨けば磨くだけ光を増す。ああ……愉しみだなァ」
彼等はこれから訪れるだろう未来に胸躍らせる。そして、この挑発行為もまた、彼等の愉しみを満たす為の行いに他ならない

我、ココに居タリ。殺レルノナラバ殺ッテミヨ

69スレ主24/06/15(土) 13:06:00

ではランサー陣営の挑発行為に乗った陣営は居たのでしょうか

ライダー、バーサーカー陣営は現在戦闘不能なのでそれらを抜いた面子でダイス

1アーチャー陣営

2キャスター陣営

3アサシン陣営

4セイバー陣営

5誰も乗ってくれなかった

dice1d5=3 (3)

70二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 13:07:52

初登場アサシン陣営か

71スレ主24/06/15(土) 13:08:54

アサシン陣営が乗ってきた様です

錬金術師ガルム・レイズナー

彼？彼女？は何者でどのような錬金術を扱うのでしょうか

>>76までダイスします

72二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 13:12:17

アトラス院の出奔者ガルム

経歴と目標
　アヴィケブロンら先人と同様に原初の人間の製造を悲願とする錬金術士。
　かつてはアトラス院に所属してイブの再現を目指したホムンクルス研究を行っていたが、無断でアインツベルンとの技術取引を行ったことが露見して出奔した。
　普段は歌舞伎町を根城とし、裏社会の人間相手にホムンクルスや培養臓器の販売を行っている。
　なお人体製造の技術を高めるべく蒼崎橙子と一悶着を起こした結果、肉体を失ってラニ(自作モデル)に脳と刻印を移植している。

魔術
　細胞の製造/複製に特化した錬金術士。
　彼?の手にかかれば、新しい臓器を作るも腫瘍を増やすも自由自在。今回の戦いではアサシンのクローン製造を画策中。
　得意技は触れた相手の細胞を急激に複製して肉壁や肉塊を作ること。
　しかし万能細胞の製造技術が普及した影響で魔術の神秘性が低下している。
　
願いは莫大な富(研究費用)

73二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 13:15:18

時計塔所属の宇宙を夢見る若手

快活で人当たりも良いが、魔術師らしく敵味方の切り替え判断などは迅速であり、友人を始末しても心が痛まないタイプ。
目標はNASAより先に火星へ到達すること。今回は宇宙船に必要な部品を手に入れるために参戦。

錬金術の腕前
地球産の物質を宇宙由来の物に置換する事が出来る。例,普通の鉄を隕鉄に変えられる。
これにより、物質の性質を変化させるだけでなく神秘性を向上させられ、外宇宙の物質を顕現させることも可能。
ただし置換後の物質が帯びる性質や神秘の予測調整が出来ない点が弱点となる。
マスターとしての現場戦闘は隕鉄ゴーレムのゴステロに一任し、自身は工房に籠っている。

興味本意で自身の肉体を置換したため、異星の巫女によく似たヒューマノイドにTSしてしまった。

74二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 14:03:49

ガルム・レイズナーは改造人間である。

彼は自分を改造した果芯ちゃんを倒すべく、錬金術を学んでいるのだ。

経歴
　ゴーレム作りの名門レイズナー家に長男として生まれた彼は時計塔の法政科に所属する学生であった。
　実家は名門であり、表向きの家業である重機メーカーも好調、刻印も無事に受け継ぎ金も女も困らない人生イージーモードに思われた。
　しかし、卒業旅行で訪れた日本の温泉宿にて果芯ちゃんなる人物からマッサージを受けて目覚めると...女になっていた。
　こうして人生設計に大ダメージを負った彼は復讐のため、錬金術の修行に明け暮れているのだ！

錬金術
【集積】の特性と【地】属性の持ち主。
　建築物や土壌に含まれる貴金属を自在に集積、精錬、加工する事が得意。
　家柄故にゴーレム作りと工学に精通しており、パワードスーツや重機型のゴーレムを作成出来る。最近はOS面にこだわっている模様。

人物
　法政科所属らしく冷静沈着に見えるが、両親から愛情たっぷり育てられたため、どこか迂闊で調子に乗りやすく、ハニートラップによく引っ掛かる。
　しかし仕事に対しては一切妥協しない職人であり努力家。

最近の悩み：両親が完全に娘扱いしてくる

願い：元の体に戻る

75二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 15:05:34

SPT-LZ-00G　ガルム・レイズナー

【頭頂高】159cm
【本体重量】60kg
【種別】ホムンクルス

【機体仕様】
魔術属性：水&火　
魔術特性：開放
生体炉心：外部供給式(耐用年数5年)
人格設定：O・ワルキューレver1.69

【武装】
背部：羽型飛行礼装
左腕：ルーン式搭載ランス
右腕：対魔力シールド
脚部：斥力発生礼装(ガーターベルト)
右眼：赤外線センサー
オプション装備：魔力装塡式グレネードランチャー、魔力変換式火炎放射機

【機体説明】
　ホムンクルス製造を始めて今年で300年、🦢印のレイズナー(有)より、新型ホムンクルス販売開始のお知らせ

　封印指定の執行、協会施設の警備などは勿論、愛玩や繁殖目的にも使用が可能です。
　炉心への魔力供給は電力、太陽光、地脈、体液の四種類に対応。約5年間の継続使用が可能であり、プラチナ会員の方には無料で交換致します。
　搭載している人格モデルは前モデルにて多くのご愛顧を頂きましたモデル・オルトリンデを採用致しました。

　今回の聖杯戦争にてテスト運用を行います故、ご覧になっていただけますと幸いです。

追記.初期モデルご購入の方には無料で人格と容姿の変更、生体炉心の初回無料交換を致します。

76二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 18:38:04

ーー食こそが根源に通ず

　ガルム・レイズナー(63)独身
【魔術属性】火/水
【見た目】モーガン・フリーマン

【経歴】
　時計塔・創造科の食堂を預かるコック長。
　歴代ファラオに仕えた料理錬金術士を祖とする家に生まれ、世界各地の料理法、食材を活かすための錬金術を修めてきた。
　得意分野は薬膳料理に関する錬金術であり、料理の効能を異常なレベルで引き出すことが出来る。これを利用してアサシンのステータスやスキルランクを一時的に増強している。
　若い頃は根源に至るための料理を作り出そうと星の内海への侵入を試みたりもしたが、その際に出会った精霊から料理を酷評されたことで才能の無さを痛感。
　時計塔へと戻って食の探求を続ける日々を送っているーーいつか■■に上手い飯を食わせるために

【性格】
　ひたすらに寡黙な昔かたぎの人物。愛想はなく、世渡りも下手であるが面倒見がよく弟子達からの評判は良い。
　
願い：原典の食材を拝領すること

>>71 >>77

77スレ主24/06/15(土) 19:02:46

またしても凄まじい設定が……やってやるぁ！(二度目)

1.>>72 2.>>73 3.>>74 4.>>75 5.>>76

dice1d5=4 (4)

78二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:08:54

量産型ワルキューレ(錬金術試用)!?

79二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:17:20

型番ほぼレイズナーで草

80スレ主24/06/15(土) 19:18:13

ま、マスターだよね……？

今回の択で一番飛んでると思った物を引いたぞ

挑発に乗るにはうってつけな人材だけど！

なんでまたこの子がこんなアングラな賭けの聖杯戦争に参加してるんでしょうか……？

急遽>>85まで募集します！

81二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:22:25

暇つぶし☆

82二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:22:35

製造会社のプロモーションだと思う。設定の真ん中あたりにテスト運用って書いてあるし

83二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:22:54

スポンサーの一人が参加させたとか？

84二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:26:40

実は業績の悪い製造元が一発逆転を狙って

85二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:29:32

人格と戦闘力の実戦テスト

>>80 >>86

86スレ主24/06/15(土) 19:41:45

おっしゃやったるでぇ！

1.>>81 2.>>82 3.>>83 4.>>84 5.>>85

dice1d5=2 (2)

87二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 21:16:27

「──しっかし、こんなあからさまな挑発に乗る奴なんているか？」
ランサー、クー・フーリンは朱槍を手で廻しながら外を眺めている。口調こそ疑問系だが、その声色には期待の色が強くなっていた
それに応じるように、ギリアムもカハハ──と笑いを溢す
「来るさ……グレイル・グランプリはそう言う祭りだからなぁ」
ギリアムはビルの中で再び構えを取りながら周囲に魔力と気を巡らせている
「なら、期待して待つとしましょうかねっと」
ランサーは槍を担いでまた外を眺める。一眼では気を抜いているように見えるが、その実神経や意識を研ぎ澄まして何時でも戦いに備えているのだ
そして、暫しの沈黙が訪れ──
「来たぞランサー」
「──ハッ！」
ビルの隙間から、気配を感じさせない黒い影がギリアムは目掛け突進してきた。その方角はマスターから見て背後、つまり死角から襲い掛かってきた
ランサーは即座にそれに対して影を仕留めようと奔るが──
「目標、サーヴァント」
「あん！？」
突き出した槍は金色の盾に阻まれた。全力──とは行かないまでも己のマスターに迫る影を仕留めるが為に繰り出した槍を止めたのだ。サーヴァントの攻撃を受け止めたのならばサーヴァントか？──そう思考する前にランサーの一撃を受け止めた何者かは槍を止めた盾と反対の手で握る槍でランサーの槍を弾く
「チッ──マスター！」
襲い掛かる影に対して、ギリアムは不動。ランサーの声が届くか届かないかな際に、襲ってくる影の攻撃が届く
「──Cyclone」

88スレ主24/06/15(土) 21:45:48

「──！？」
ギリアムの身体を中心に突風が巻き起こる。そしてその風が収束しギリアムの腕を中心に渦巻き極小規模の台風を作り出すその風の流れはまるで暴風の盾
その力は影の繰り出した武器──鎌の一撃を押し留めてしまい、逆に風の流れは鎌を絡めとるようにその場に固定してしまう
「これは──」
重い。風の力とはここまでの物になるのだらうか、影は鎌を引き抜こうとするがちょっとやそっとの力では引き抜くことは出来なかった。少なくともかなりの力を込めなければならないだろう。だが、それを思考する時間は与えられるはずがない
「Burner──」
背後から襲いかかった一撃を右腕の風で受け止め、左腕からは炎が迸り収束され一般の剣の様に形取られていく
それは高出力のバーナーブレード。鉄すらも容易く溶断するだろう熱を放つ炎の剣はサーヴァントが相手だろうとも焼き斬ってしまうだろう
「──ハァアア！」
「チィッ」
襲いかかってきた影は咄嗟にギリアムの腹部に蹴りを入れる。咄嗟の攻撃にしては重い
一撃はギリアムを大きく後退させる。吹き飛ぶ、とは行かないもののコンクリートの床を削り煙を吐かせながら数m後退る。しかし、鎌を巻き込んだ風はギリアムが後退すると同時に弾け襲撃者の手にしていた鎌を吹き飛ばした
「──アサシンか」
まるで気配を感じさせずに此処まで近づく手腕、そしてランサーをして察知を一瞬遅らせた事実に確信する。挑発になってやってきた陣営は、アサシンで間違いないだろう
「目標、補足──ランサー及びマスター」
「よもや、気配遮断の中で私の気配を掴むとは……しかも、ランサーよりも一瞬早く」
「目標戦力を想定値より向上、再計算を開始」
ギリアムは仕掛けてきた影がアサシン。そしてランサーの攻撃を受け止めた何者かがそのマスターなのだろう。アサシンの側へと並ぶようにして降り立つ存在
純白の肌に金色の瞳。ボディラインが浮き上がるような黒いバトルスーツに身を包む女性の様な身体に、金色の盾と槍を持ち、肩口から腰に掛けて羽のような機械的な部品を装着した存在──
「マスター、生きてるか？」
「楽しくなってきたな、ランサー」
一瞬遅れてランサーがギリアムの隣に立つ。低い姿勢で槍を構えるランサーの頬にはかすり傷程度だが、小さい切り傷が付いていた

89スレ主24/06/15(土) 22:01:03

「一体ありゃなんだマスター？人間にしちゃああり得ねえ強さだが……」
「ありゃあ、レイズナーの戦闘用ホムンクルスだ」
一度試験運用に付き合った事がある、とギリアムは嗤う。しかし、ランサーにかすり傷程度とは言え傷をつけて見せるとは……己が試験をした時よりも更に性能が向上しているらしい
「マスター……どうしますか？」
「データ収集を優先……戦闘、続行します」
「……はい」
ボロの外套を纏うアサシンのサーヴァント。その表情は隠れて窺い知れないが、その声色は獲物を前に舌舐めずりする様な笑みが籠っている様であった
それにしても、アサシンの方もただのサーヴァントではない様だ。武器の鎌を飛ばした事で戦闘力が下がったと思われるが、どうやら予備の武器らしい杭を持ち出してまだやる気らしい。ランサーを前にして暗殺者がまだ戦うつもりらしい
普通なら即時撤退するのが定石だが、それだけ戦力に自信があると言うことなのだろうか
「良いねぇ……愉しくなって来たじゃないか」
「さあて、いくとしますかなぁ！」
ギリアムは重心を落として構えを取り、ランサーもまた獣のような笑顔で槍を突き出す
ランサーとアサシン陣営、両者の闘争が始まった

90スレ主24/06/15(土) 22:07:03

マテリアル解除
⬛︎クー・フーリン
筋力：B
耐久：A
敏捷：A
魔力：C
幸運：E
宝具：B

⬛︎アサシン
筋力：C
耐久：D
敏捷：A+
魔力：B
幸運：B
宝具：B

91二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 08:05:20

アサシンはメドゥーサかな？

92スレ主24/06/16(日) 18:40:16

先手を取ったのはランサー。風のやつに先駆け朱槍をアサシンへ目掛け突き出す。槍の穂先はアサシンが両手に持つ杭によって横へ逸らされ躱される。アサシンはそのままガラ空きのランサーの腹へカウンターの様に鋭い蹴りを放つ
「甘え！」
ランサーは最速の英雄の通り名の如く疾い動きで体を捻り槍を躱すと、その勢いのまま槍を振り下ろす
「っくぅ──！」
その一撃は両手の杭をクロスさせて受け止められた。だが、一撃はやはり重く、アサシンの足元、コンクリートの床に亀裂が入る
槍の真価は鋭い穂先による突きに非ず、リーチと遠心力を載せた薙ぎ払いにこそあると言う
確かに刺突は槍の攻撃の中では最も速く隙も少ないが、威力そのものは低くなる傾向にある。破壊力を求めるならばやはり、この様に振り回す事が正解なのだ
「ですが──」
アサシンもただでは転ばない。受け止めた槍が動く前に杭の一本をランサーへ投擲する
「ハッ！」
しかし、ランサーには通じない。彼は視界に収めている相手が放つ遠距離武器、投擲武器の悉くに対処ができるスキルを保有している
その名は『矢避けの加護』彼の視界にいる内は如何なる遠距離手段も通用しない
しかし、アサシンの狙いはそこにあらず、ランサーが杭を弾いた瞬間、槍を目元に引き寄せたタイミングをに狙ってアサシンは跳んだ
「！」
アサシンの武器の杭は、その鋭い先端の反対側が鎖で繋がれている。その為鎖や杭そのものが破壊されない限り、何処に飛ばされようが杭を引くだけで手元に戻ってくる
故に投げた杭が何処へ飛ばされようともそれを見送る必要もないと、すぐに目的の場所へと跳ぶのであった
「チィ──」
ランサーがそれを追撃しようと構えるが、すぐに２本目の杭が投げられてそれを再び槍で防ぐ
その瞬間に、アサシンは目的の場所──最初に手にしていた鎌が飛ばされた所へ着地した
「初めからそれが狙いだったか」
「フフ……所詮アサシンと侮りましたね」
これでアサシンは本来の武具を取り戻した形となる。仕切り直し、と言うほどでもないが戦況は五部に近い状態にはなった

93二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:41:16

戦闘はサーヴァントだけには留まらない。ランサー陣営とアサシン陣営。どちらもまた形は違えど戦闘に長けたマスター同士。邂逅すればこうなることは必然であり──
「シャアア！」
生粋の戦闘狂であるギリアムがこの状況で動かないはずがなかった
床を蹴り猛獣のように低く滑るように飛び込む。低い姿勢を保ったまま、竜巻を纏う拳を唸らせ打ち上げるように振り上げる
「予測演算、開始──」
地面を掠める様に振り抜く竜巻はコンクリートの床を粉砕し破片を巻き込みながらアサシンのマスターへと打ち込むように放つ。コンクリをバラバラにして渦巻く破壊を巻き起こす一撃は、それこそ生半な防御手段では巻き込んだコンクリ片と共に破壊されるのが末路だろうが──
「戦闘補助、魔力炉心駆動開始」
破壊の渦と唸り声をあげる拳は、金色の盾にその竜巻毎阻まれる
「ハッ！」
破壊の渦を纏う拳を容易く受け止められたものの、ギリアムは止まらない。次は突風の載った回し蹴りを連続して放つ。加速しながら、その度に破壊力を増していく。だがそれを悉く受け止め、いなすアサシンのマスター。後ろに下がりながらも黄金の盾は掠めるだけでコンクリートの柱を破壊する程の威力の蹴りを受け止めて破壊されるどころかヒビの一つも入る気配は無い
とんでもない強度の盾だが、同時に魔力の流れを感じる。サーヴァントでいう所の対魔力に似通った力を感じる。それでコンクリ壁を容易く破砕する竜巻の力を打ち消している様だ　
「良いネェ、前の時とは違う様だ！」
足から拳、膝に膝と身体の駆動を連携させた一連の攻撃は、こう表現するのは些か妙な物だが、生きているかのような滑らかな緻密な筋肉や関節の可動による連続攻撃。それらを受け止めるアサシンのマスター、レイズナー家のホムンクルスの動きは何処か機械的な動きをしていたが、ギリアムの猛攻を裁く中、徐々にその動きは滑らかになっていき──
「ッ！」
生きた台風の如き攻撃の最中に、突如割って入る金色の穂先。それは紛れも無くアサシンのマスター、レイズナーのホムンクルスによるものだ。顔を狙った刺突、ギリギリで躱したが頬に鋭い直前状の仮傷が刻まれている

94スレ主24/06/16(日) 22:42:25

その攻撃は、これまでギリアムの攻撃に対して受動的に防ぎ、避ける様な動きを中心にした物であったが、この攻撃は明らかに能動的な行動であった。その変化にギリアムは自然と警戒を引き上げる。相手は戦闘マシーンにも似た生命。彼の求める相手ではないが、それで油断もするはずは無い
「──演算完了、攻撃開始」
レイズナーのホムンクルスは、そう宣言すると槍を次々と繰り出していく。白金の槍はルーン文字が刻まれ、魔力を通されたことで光を帯び、穂先から微かな振鳴音が聞こえてくる。突きを躱したギリアムの後ろのコンクリート壁を簡単に貫き、またあっさりと引き抜かれる。なんの抵抗も感じさせない様子からはその切れ味を感じさせる
連続突きからの薙ぎ払い。横へステップをしながら足元を払う様に振り、返しの刃で切り上げるように薙ぎ払う。その動きは踊っているかのように美しく、流麗な動きは人形のそれとはとても思えないものであった
だが、ギリアムはその攻撃を悉く回避する。ホムンクルスの動きはおよそ人間のそれを遥かに上回るものであり、例え魔術師が強化の魔術を施したものであったとしても追いつかないものである。だが、ギリアムは膨大な戦闘経験と卓越した勝負勘でギリギリのところを回避していくそして──
「シャァア！」
振り下ろされた槍を紙一重で回避して同時に裏拳をホムンクルスの顔へ弾丸の様に打ち込む。だが、その攻撃は後へとステップを刻んで回避される
「ふっ！」
短く息を切るように吐き槍を払う。それを上体を後ろに倒して回避する。そしてそのまま上体を捻り全身を回転させてその勢いを乗せた蹴りを槍を掴む腕へ叩き込む
「くっ──」
「甘ぇ！」
槍を握る手を攻撃され僅かに怯んだ様子を見せるホムンクルス。そこへ追撃──はせずに一度距離を取る。今の攻撃で怯ませたが、今のやり取りで彼我の性能差は明白になった。戦闘技能の面では経験もあって此方が上。しかし性能そのものはあちらが圧倒していた。流石に聖杯戦争へ参加させただけはある

95スレ主24/06/16(日) 23:34:15

戦況は此方がやや不利と言ったところ。あのホムンクルスの性能が想定以上に高く、何の準備も無しに勝てるような相手ではない
ランサーの方は、魔力の流れを追うとあちらもあちらでそれなりの戦闘になっているらしい

「オラァ！」
「フゥゥッ！」
ランサーとアサシンの戦闘はコンクリビルの中を所狭しと駆け回り破壊の渦を巻き起こしながら繰り広げられている
アサシンの動きは建物の至る所を、柱の影や壁面の影に隠れながらランサーのあらゆる方向から攻撃を繰り出している
対してランサーの動きは直線的に壁や床を蹴りながら槍を縦横に振りながら隠れながら攻撃を仕掛けてくるアサシンを捌きつつカウンターに槍を見舞おうと狙っている
「──ハァアアア！」
柱の影から影へ移動しながらランサーの死角へ回り込んで鎌を振り下ろす。しかし、その一撃は槍で受け止められ、ギリギリと長柄武器が押し合う形になる
「どうしましたランサー？攻めが緩い様ですが、最速の英霊の名前が泣いてますよ」
「ハッ！抜かせアサシン！」
ランサーは強引に押し切り、それこそ槍の様な蹴り上げをで穿つ。その蹴りは鎌の柄で受け止められるものの、鋭い一撃はアサシンの身体を浮かせ、そこへすかさず繰り出した槍の振り上げによる攻撃がアサシンを吹き飛ばす
だが、吹き飛ばされたアサシンはコンクリの壁面に叩き付けられる寸前に姿勢を直して壁を蹴り込み再び柱の影から影へ跳ぶように駆け抜ける
アサシンの攻撃は先程からこんな風に此方の死角へ回り込むようにしながら攻撃を仕掛けてきている。ただそれだけならば此方からしつこく追い回して仕留めに行っても良いのだが、それをさせない要因があった
(あの鎌……どうもきな臭え)

96スレ主24/06/16(日) 23:57:29

どうにもあの鎌から感じられるものが引っかかる。アレは此方の槍と同じく宝具だろうが、感じられる魔力の凶々しさ、戦士の勘だが生前から培われ磨かれた勘が告げている
あの鎌の攻撃を受けてはならないと──
さらにアサシンそのものから感じられる気配も何処から普通の英霊と異なるものを感じ、その得体の知らなさがランサーに積極的な攻勢を取らせないでいた
サーヴァントとしても、アサシンの機動力は最速の英霊と名高いランサーとも引けを取らない。獣の如き敏捷性と謳われるランサーと異なる種類の素早さ、まるで蛇のように滑らかに建物の中をすり抜けるように影から影へと移動する
「だが、甘ぇ！」
一直線に建物の隙間を縫うように疾り抜ける。影の中を動き回るアサシンの動きはそろそろ見切った。タイミングと座標を合わせ、狙い澄ました槍の一撃を繰り出す
「そこだ！」
「ッッ──！」
最速の英霊、その名の通り閃光のような一刺し。それはアサシンの防御行動をギリギリですり抜け──
「流石、ですね……」
互いに同じタイミングで着地する。ランサーの朱槍の穂先に微かに着いた血の跡、ランサーの狙った一撃、その成果の程は──
アサシンの片腕に、槍による切り傷が刻まれていた。これは偏に戦闘に優れたサーヴァントと暗殺に優れ、直接的な戦闘には不向きなサーヴァントの差によるものだろう
「悪いな、こちとらこの戦いの常連でね」
「……成程、コレは戦い方を考える必要がありそうですね」
アサシンはこの交差の結果に納得した様子で血の溢れる腕を舐めとる
「さて、ここはどうしましょうかね──」

97スレ主24/06/17(月) 00:21:51

『アサシン』
『マスター、どうしました？』
思案していると、己のマスターから念話が届く。あちらも戦いが拮抗状態になったようだ
『此処でのデータは十分に取れました。撤退します』
『わかりました……ではここは引きましょう』
マスターからの撤退の指示に、アサシンも同調する。正直このままランサーと戦闘を続行したは此方が撃破されてしまいかねなかった。ランサーは終始此方の鎌を警戒して居た。初めて見る宝具──そもそもサーヴァントは基本的に召喚の度記憶は引き継ぐことはないがその上で己の宝具にああも警戒されては敵わない
こちらの宝具は真名解放をしなくてもその力を発揮するものであるが、同時に一撃で相手を仕留められるような物でもない
そもそもアサシンと言う霊基でランサーと戦うには些か此方に不利な条件も多い。マスターが撤退の意思を示した以上は此方もそれに乗るのが良いだろう

こう着状態に陥った所で、アサシンのマスターのホムンクルスはギリアムに突きつけるようにしていた槍を下ろす。そしてどう言う機能なのか、ふわりとその場で浮いて見せた
「戦闘終了、撤退します」
「アァ？引く気かぁホムンクルス！」
「次の戦闘の際には、容赦はしません」
と、ギリアムの言葉には一切反応せずに自身の言いたいことだけを言って、アサシンのマスターは背中の機械翼を広げ、戦闘の影響で大きく穴の空いたビルの一室から飛び出してしまう
それを追う様に窓の側まで奔るが、すんでのところでホムンクルスが飛ぶのが速かった。月のよく映える夜の中を飛び去っていく影を見送り、ギリアムは舌打ちをして崩れたコンクリの瓦礫を蹴り上げる。そんな彼の元へ霊体化を解除したランサーが近寄ってきた
「ランサーか……」
「アサシンの野　ヤツは逃げたぜ？そっちも……あんま変わらないか？」
「ああ……折角燃えてきたところだってのによ？」

98スレ主24/06/17(月) 08:54:55

ギリアムは不完全燃焼と言った様子で不満気に散らばっている瓦礫を蹴り飛ばす。しかし、口では不満を言っているが滲み出る雰囲気自体には荒れている様子は見受けられない
「まあいい。グランプリは始まったばかりだ……一筋縄で行く方が寧ろつまらんだろう」
「おーおー、切り替えの早いこって……で？このビルだいぶボロボロなかったけどどうすんだ？遠慮は要らねえって言ってたからホントに割と遠慮なしで暴れ回ったけどよ」
周囲を見渡すと確かに、マスター同士の戦いの場となった此処だけでも、当初と比べると凄い事になっている。曲がりなりにも舗装されていたコンクリートの建物は荒れ放題となっており、至る所に破壊跡が刻まれ、内部の鉄筋すら剥き出しの部分も少なくはない
元々拠点としては適さないエリアだったのが、こうなってはもう使い物にならないだろう。マスター同士の戦闘があったここだけでこの有様ではサーヴァントによる戦いがあった他の場所は言わずもがな
「ま、ここは放棄するしかねえな。幸い拠点に出来そうな所は他にもある。そっちに移動するぞ」
「おう」
ボロボロになった廃ビルの中を器用に降りていくギリアムとランサーは夜の闇に溶けて行った

今宵、激突した陣営は合計5勢力。グランプリ始まって直ぐに発生したサーヴァントの戦いには、オーディエンスも満足しているだろう

99スレ主24/06/17(月) 14:02:08

「いやいや素晴らしいね、流石は俺の推しだ！」
VIP席に座っている黒髪の男が嬉しそうに両手を叩いてる
「龍殿は変わらずのギリアム推しの様で何よりだとも。あのサーヴァントの触媒も貴方が用意したものだね？」
「そうだともアーヴィン君。今度こそ君の推しに勝つかも知れないぞー？」
「それは結構」
黒髪の男、龍道(ロンタオ)は表向きは中国の総合商社の社長。そして、裏ではチャイニーズマフィア「黒龍(ブラックドラゴンズ)」のボスである男。魔術教会にもそれなりの繋がりを持っており、ランサー陣営のマスター、ガラン・ギリアムを推しているグレイル・グランプリのスポンサーの一人でもあった
対するブランドヘアのアーヴィンと呼ばれた男は、前グランプリの優勝者坂田晴信を推して、今回の戦いにも彼を招待した同じくスポンサーの一人である
「失礼します。皆様方」
沸き起こる観客達の奥で彼らもまた其々の推しの活躍に湧いていた。そこへ一人の女性がコツコツと、ヒールを鳴らしながら現れる
「おっと？ここへ来るってことは新しいスポンサーかな？それとも特別招待客かい？」
「はい。この度アサシンのマスター、最新鋭の万能機能型ホムンクルス、『SPT-LZ-00G 登録名ガルム・レイズナー』のオブザーバーとして此方に招待されました、キャロル・レイズナーと申します。お見知り置きを」
黒髪とスーツを着こなした女性、キャロルがお辞儀をする。彼女の自己紹介を聞いて何人かが納得したように頷いた
「成程……噂は本当だったと言うことか」
「噂？」
座っていた女性の言葉に、アーヴィンは頷く
「何処ぞの亜種聖杯戦争で、レイズナー家が優勝しワルキューレの詳細情報を獲得したと言う噂さ」
「……！」

100スレ主24/06/17(月) 15:56:15

「ああ、そこからだったねー。錬金術師としては落ち目だったレイズナーが一気に力を付け始めたのはー」

「さあ……どうでしょうね？」

アーヴィンと龍の言葉に、不敵な笑みを返すだけのキャロル。レイズナー家は表向きは医薬品の開発と製造を行っている会社だが、本来は錬金術──特にホムンクルスの製造に力を入れていた家であったが、その力は嘗てのムジーク家にも及ばない程のものでしか無かった。しかし、ある時を境に急激に力をつけその存在感を発揮し出していたのだ

「しかし思い切ったものだレイズナーも。資金調達の為に起業する事もまた道の一つとは言え、必ずしも成功するわけではない」

「或いは事業に失敗して、魔術どころでは無くなってしまう」

その様な末路を迎えた魔術師は枚挙に暇がない。それを乗り越え表社会にも適応した魔術師として力を蓄え続けているのは、やはり相応の能力があってのものだ

「これは、今回のグランプリも楽しくなってきたじゃあないか」

「ふふ、どうかお手柔らかにお願いしますね？」

「無論ライバルは歓迎だとも！俺はマルガムのジジイの様な狭量な人間ではないからね！」

これにて序奏は終い。聖杯を巡る殺し合いは始まったばかりである

間も無く戦いの夜が明け、朝になりますがこの後はどうなって行くでしょう。まずは識の視点からスタートしようと思っています

展開を>>105まで募集します

あんまり無茶振りはダメよ

101二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 16:45:25

キャスター陣営からライダー陣営への同盟の提案

102二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 21:09:09

説明パートはあるだろうし取り敢えずセイバー陣営と識君が接触する感じで

103二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:43:01

このレスは削除されています

104二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 06:32:24

このレスは削除されています

105二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 06:37:08

このレスは削除されています

>>100

106二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 06:55:50

このレスは削除されています

107二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 07:16:09

このレスは削除されています

108二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 07:17:14

このレスは削除されています

109スレ主24/06/18(火) 07:55:33

なんか、ごめんなさい…
取り敢えず上の２つを起点にやっていきます

110スレ主24/06/18(火) 08:04:50

──殺せ
──滅せ
──全て、殲せ
お前はその為に生まれてきたのだ。その為にお前は生きているのだ
あらゆる化外を滅ぼし、あらゆる魔性を屠り尽くせ
その力はその為に振え。その力はその為だけに振え
帝釈の子、人ならざる鬼子よ
その力は人界の為に、その生は平かなる世のために
全ての歪を潰して参れ

「──はい。満仲様──」

外から差し込む光で目が覚めた。目を開けると、既に朝日が昇っている
時刻は7：10 いつもより遅い目覚めだが、昨夜にあった出来事を考えればまあ仕方ないだろう。脇腹に手を当てる。どうやら肋骨その他破損した骨の治癒は完了している。内臓の方も大型の治癒は終わっているようだ。全く、様々だ──
「お目覚めですか、主よ」
声のした方へ顔を向けると、甲冑を脱いだ姿のライダーが正座していた
「おはようライダー」
「ええ、おはようございます。主」
「何か、変わったことは無いかい？」
「いえ、昨夜は特別な事は何も。ただ、我等の戦いが終わった後、他の陣営による小競り合いはあったようですが……」
成程、それくらいはあっても不思議ではないか
「それより主……お身体の方は？」
ライダーの此方を案ずる様な声に、軽く腕を回して、大丈夫である事をアピールする
「大方は治っているよ。夜の様な無理をしなければ取り敢えずは大丈夫」
「そう……ですか。ですがやはり、斯様な無茶はお控え──」
「──な、に、が！」
ドン、とライダーの言葉を遮る様に襖が勢い良く開かれた。そこには怒髪天！と言わんばかりの様子の女性が立っている
「大方は治ってる、ですか！わ、た、し、が！どれっ程！貴方の治療に手を焼いたと思っているんですか！？」

111スレ主24/06/18(火) 08:33:12

「その節はありがとう沙耶香。君が居なかったら俺は生きていけないよ」
御剣沙耶香。俺とは異なる御剣家の分家の出身で魔術師としての道を歩む事を選んだ女性。今は唯一遺されたこの家に身を寄せる同居人兼お手伝いさんみたいな事をしてくれている。月給35万で……
「調子の良いことばかり言ってないで！いきなり夜に出歩く癖はまだ良いですけど、昨日は全身ボロボロになって帰ってくるわ唐突に甲冑武者を連れてくるわでこっちがどれだけ混乱したか解ってます！？」
「ごめんって、俺だって突然巻き込まれたクチなんだ」
普段から生活周りでお世話になってる手前、彼女には頭が上がらない。昨夜も突然の事に驚いただろうに、こうしてほぼ完璧な治癒を施してくれた事には感謝しかないよ
「──まあ、事情はおおよそライダー様聞き及んでいるので改めて説明してもらう必要はありませんが──」
「それはよかった。じゃあ学校行ってくるね」
いそいそと制服を準備する様子を見て、呆れたように沙耶香はため息を吐いた
「またそうやって……危険だと言っても聞く耳持たないんですから」
「少なくとも、セイバー陣営がいるかも知れない。マスターに目星を付けるだけでも行く意義はあるよ」
「フフ……御安心召されよ沙耶香殿。此度は私が御影に周ります故」
ライダーの言葉を聞いて、先ほどよりも深く息を吐く沙耶香。どうやら自分を納得させてくれたみたいだ
「サーヴァントと別行動をして相手側のマスターを殺りに行くなんてバカな行動はしないでくださいね?」
「流石に余程の事がなければもうしないって」
「はあ……行く前に朝食はしっかり食べてくださいね。薬膳も用意していますので」
沙耶香は今日既に何度目か分からないため息を吐いて部屋を後にする
「では、私は外を見てまいります」
「ん、任せるよライダー」
正座したまま霊体化して何処かへ消えていくライダー。流石に薬膳を勧めるわけには行かないよね
「……それにしても、アレは……」
制服に着替えながら、目が覚める直前の事を思い返す。景色は毛思い出せないが、脳裏に響くような声だけは今も覚えている。最後の声は間違いなく、ライダーのものであった
「ライダーの……過去でも見たのかな」
サーヴァントとマスターは、その繋がりによって互いの過去を垣間見る事があると言うが……うへぇ
「俺の過去は余り見ても楽しいものでもないんだよなあ」

112スレ主24/06/18(火) 08:53:11

高級ホテルの一室にて、その場には似つかわしくない風貌の男が、窓から朝日を眺めていた

「ンンンン、良いですねぇ実に良い。亜種聖杯戦争とやらに呼ばれ来てみた甲斐があったと言うもの！」

その姿は異質な僧衣を纏い、黒と白に別れた長髪とバーサーカーのマスターである坂田晴信を上回るだろう背丈の偉丈夫

この男の周囲には歪な人形を模した紙──形代による式神が巡っている

「セイバー、ライダー、バーサーカー！儂を併せて計4騎ものサーヴァントが、よもや同じ時代、同じ土地を生きた者達とは！いやはやこれも運命の悪戯とでも申しましょうか、拙僧は昂って参りましたぞ」

高級ホテルの一角から、誰にも気付かれることなく式神を用いて昨夜の出来事の全てを手中に納めていたこの男もまたサーヴァント。そして、そのクラスは──

「キャスター」

彼は、後ろから聞こえる声に意気揚々と振り返る。その顔には爽やかながら何処か不気味さを併せ持つ笑みが張り付いていた

「おおマスター。本日も麗しゅうございます。昨晩はよく眠れましたかな？」

では、キャスターのマスター土御門柚子の容姿と性格、人物像を決めたいと思います

>>117まででダイスします

113二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 17:37:42

濃緑色の髪に細目の狐っぽい女性
家の復興に尽くす真面目な性格だが、軽薄そうな振る舞いのせいで胡散臭いと見られがち
家族を大切にしている

114二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 22:13:25

このレスは削除されています

115二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:45:57

このレスは削除されています

116二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 08:05:28

黒髪ショートボブ
土御門の家の末席の出自だけど才能があった為に担ぎ出されて聖杯戦争のマスターになった。
だけど彼女自身は積極的ではなく、キャスターにも基本的には好きにさせており、極端に非人道的行為をしない限りは縛る事はせずキャスターの提案も素直に受け取っている。
聖杯戦争には非積極的だご、彼女個人のではなく、土御門の悲願である再興の為に震える手足を隠して踏ん張っている。

117二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 10:59:29

FGOのバーゲストみたいなマッチョで可愛い女性
真面目で誇り高くてちょっと天然

>>112

118二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 11:41:02

このレスは削除されています

119スレ主24/06/19(水) 14:30:44

ふむふむなるほど。ではちょっとだけ

「……眠れるようなものではありません」
キャスターのマスター、土御門柚子は目元に薄いクマを作った顔で不安気な声をしていた
「サーヴァント……その力の程は知識として持っていましたが、実際に目にしてみると想像を超えて凄まじ過ぎます」
思い出すだけで、また手が恐怖で微かに震え出すのを必死に抑える。昨晩見た戦いは両方ともが自身の理解を超えており、改めて聖杯戦争の、英霊という存在の強大さを思い知らされた
「時計塔でも多くの魔術師が命を落としていると言う話にも、納得できます。それに……」
改めて肌で実感する。聖杯戦争に自分が参加したと言う事実。その戦いの中で死ぬかも知れないと言う起こり得る未来に恐怖する。そして──
「土御門の再興……」
聖杯戦争に参加する際に託された一族の悲願。嘗て陰陽師として隆盛を極めた時のように、神秘の世界に再び返り咲くと言う願い。土御門の誰もが希い、叶わなず散った夢想に、今度は自身が挑まねばならない
「ンンンン。マスターの想いと使命には、拙僧全身全霊を以ってお応えする所存でございます。その為には、やはりまず他の陣営と手を結び、戦いを優位に進める事が肝要かと」
キャスターは怪しげな雰囲気を隠そうともせずに主へ嘯く。しかし、如何にキャスターの言動が胡散臭さの塊といえども、その内容そのものは的を射ていた
確かに、魔術師としては兎も角亜種聖杯戦争の参加者としては自身は他の誰よりも劣っているだろうと言う自覚はある。何せこの戦い、魔術社会とアンダーグラウンドでは有名な賭け試合──現代のコロッセオに等しい場だと言う。参加者の多くは英霊の戦いを経験した強者であり、聖杯の力もある程度は保証されているとなれば当然そこに掛ける気概も覚悟も強靭なものの筈。それらを相手にして勝ち残るには、同盟を組むと言う選択肢は不可欠なものである

120二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 19:34:54

キャスター…お前あの男の子孫についてどう思ってるんだ？
落ちぶれてる姿に何か思うところとかあるんだろうか

>>121

121スレ主24/06/19(水) 22:51:49

>>120

どうなんでしょう……？

公式での言及はないのでその辺はなんとも言えないですけど、道満的には晴明以外は眼中にないのかも知れません

122スレ主24/06/19(水) 23:35:14

「……わかりました。ではキャスター、あなたはどの陣営に同盟を持ち掛けるのが妥当だと思いますか？」
キャスターから聞いた各陣営のサーヴァントはそのどれもが脅威に映った。現在までに動きがあった陣営は5陣営。アーチャーと私達以外が動いており、真名まだ把握しているのはその内の4陣営
セイバー……源頼光
ライダー……同じく源頼光
バーサーカー……酒呑童子
ランサー……クー・フーリン
アサシン……不明
セイバー及びライダー。バーサーカーは奇しくもキャスターと同じ時代を生きた英霊であった。ランサーは事前調査でこの亜種聖杯戦争の常連であら事は把握していた
そして、私の召喚したキャスターの真名は、蘆屋道満
同じ陰陽師としてその名前はよく知っている。私の家、土御門はその流れの内に安倍晴明と言う、超抜級の陰陽師が存在し昔は陰陽の最大派閥として隆盛を極めていたが、今となっては遥か過去の栄光。もはや近代化と情報化社会の流れに緩やかな衰退の道を行っている
当然この戦いに参加するに当たり、同じくキャスターとして安倍晴明を召喚する事も視野に入れていた。だが、それは出来なかった
安倍晴明……我々の祖先にして偉大なる陰陽道の帥は英霊としては偉大な存在だが、サーヴァントとしてはほぼ確実にやっていけないと思った。偉大な先達を呼ぶなどと、私自身の精神が保つはずがない
そこで蘆屋道満──彼が選ばれたのだ
「ンンン、そうですね……拙僧としましてはライダー陣営に同盟を持ち掛けるのが賢明だと思いまするぞ？」

123スレ主24/06/20(木) 00:06:25

「ライダー陣営……」
ライダーはセイバーと同じ英霊、そしてそれを従える少年の主従。キャスターの飛ばした使い魔越しの情報ではこの亜種聖杯戦争には正規で参加したのではなく、半ば事故に近い形で巻き込まれた形での参加である
確かに、彼らは強力な英霊を喚んだ反面、事前情報は殆ど無いに等しいだろう。その点で言えば私達にも交渉して同盟を結ぶ余地はあるだろう
しかし──
「源頼光……あの英霊はあなたを警戒しませんか？」
蘆屋道満と源頼光に直接的な関係性はあまり無い。しかし、同じ時代・同じ土地を駆けた英雄であり、互いに別の時代を生きた英霊よりは知っている情報も多い筈。仮にも蘆屋道満は京に大きな厄災を齎そうとしたのだ。その点で見れば必ず余計な警戒をされたり、軋轢を産んで同盟を結ぶ際に悪影響が出るかまされないが……
「ええ、まあ──その可能性も否定はできませんが……」
と、キャスターは此方の懸念を肯定する
「ですが、サーヴァントと言う者の中には全盛期と言う物が複数存在している場合がございます」
「全盛期が……複数？」
英霊についてはそれなりに調べていたが、全盛期が複数あると言う事は初耳であった
「ええ、ええ。サーヴァントとして複数のクラスに適性を持つ英霊の中には、そのクラスに応じて全盛期が別れると言う場合が御座います」
キャスターは此方の疑問に非常に分かりやすく答えてくれた
「例えばランサーとアサシンに適性を持つ英霊がいるとしましょう。その英霊には肉体の全盛期として若き姿、精神の全盛期として老境の姿がある場合がございます」
「成程……」
「尤も、これはあくまで極端な例になりますが、これは頼光殿にも同様に当て嵌まるのです。セイバーとしての彼女は、源氏の棟梁としての側面が前面に押し出された物。そしてライダーの頼光殿は……ンンンン──」

124スレ主24/06/20(木) 00:16:58

説明の途中、キャスターが意味深な雰囲気を見せる
「キャスター……？」
「──いえ、失敬。あの甲冑を見る限りライダーとしての彼女はセイバーの頼光殿よりも幼い時の側面。拙僧との面識が無い頃。拙僧の事は知識としては知っていても実感としては持っていないでしょう。交渉の余地は十分にあるかと……」
成程。言われてみれば通りである
「何しろサーヴァントクラスと言う枠組み事態が、英霊の側面を切り出して当て嵌めるもの故、あらゆる側面が顕れる物です」
「そうなのですね。詳しく話してくれてありがとうございます、キャスター」
「いえいえ、これもサーヴァントとしての務めですので、お安い御用に御座いますれば」
セイバーはキャスターに対して強い警戒心を抱く可能性がある。バーサーカーは鬼種であり厄災そのものであり、同盟を結ぶ事は躊躇われる
ランサーは使い魔越しで見た情報を見る限りマスターが相当の戦闘狂、同盟を組むよりも戦う事にシフトしそうだ
アサシン陣営はアサシンもマスターも不明瞭な事が多すぎて交渉の余地が見つけられない
そうなってくると消去法としてもライダー陣営が妥当になってくる……問題はマスターの方
「御剣家──不安はありますけど、後は言葉を尽くすしかないですね」
「では、参りましょうか。マスター？」
キャスターの言葉に頷く。勝つにしろ負けるにしろ、動かなければ何も始まらない。例え負けたとしても、何も行動を起こさずして敗北するよりは行動して負けた方が良い
戦うのは怖いし、死ぬのはもっと怖い。でも、その恐怖を堪えて動かないと、戦わないと生き残る事は出来ない
「いきましょう。私達の戦いを」
せめて精一杯、できる事をしなければ──

125スレ主24/06/20(木) 00:28:28

ではここで柚子ちゃんの魔術師としての能力

まずは魔術回路

ランク

1〜10 E

11〜20 D

21〜30 C

31〜40 B

41〜50 A

+分の有無

1.無し

2.+

3.++

魔術回路・質(実数値プラス10)

ランク　dice1d50=7 (7)

+分 dice1d3=2 (2)

魔術回路・量(実数値プラス10)

ランク　dice1d50=12 (12)

+分 dice1d3=3 (3)

126スレ主24/06/20(木) 00:36:09

魔術回路・質D+

魔術回路・量C++

……思ったより低い！

では属性の方は

属性数

1.単一

2.二属性

3.三属性

4.四属性

5.アベレージ・ワン

dice1d5=2 (2)

127スレ主24/06/20(木) 00:37:27

2属性か…では属性の詳細をば

dice2d6=4 2 (6)

1.火

2.水

3.地

4.風

5.空

6.虚数

128スレ主24/06/20(木) 00:38:25

水と風属性持ち……ケイネス先生と同じ属性か
続きは明日から始めます

129二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 10:42:34

いつも通りに支度をし、いつも通りに家を出る
いつも通りの道を歩いて、いつも通りに学舎に到着する
いつもと違うのは、その隣にライダーがある事と、学校が嫌に騒がしいことくらいか。何せ校舎の近くにデカいクレーターやら爪痕やら焼け焦げた跡……聖杯戦争の爪痕がこれでもかと刻まれているのだ
学校自体閉鎖されていてもおかしくはない
しまいに屋上には多量の血痕が遺されている。血痕に関してはほぼ全部自分のだから末恐ろしい
「おっはー御剣」
「おはよう坂下。なんか外に野次馬が馬鹿みたいに集まってたけど何かあった？」
クラスメイトに声をかけられて、此方もさも何も知らないかのように振る舞って彼に尋ねてみる
「さっきまでは廊下からも見えてたけどさ、殺人事件があったみたいよ。しかもめっちゃキショい奴」
「殺人事件？てかキショいって何が」
「だから死体だよ死体！それも首がバッサリスパーンて逝ってるの！」
「──」
思わず、「ああアレ？」と言いそうになったのをぐっ、と堪える。そう言えば本来の参加者がセイバーに殺されていた事を思い出す。あの後碌な処理がされていなかったのか
「しっかもその周りにはやたらデカいクレーターみたいな奴や爪痕みたいな奴とか切り傷みたいな奴とかいっぱいでよ！朝練も何も出来たもんじゃ無かったぜ」
「みたいな奴多すぎ。朝練は災難だったね」　
でもここまで派手な騒ぎになっていると、セイバーのマスター探しはちょっと難航するかも知れない。尤も、マスターがここの関係者と言う考えがそもそも憶測の域を出ないのだけれど
「もうとにかくキショいとヤベーイ！のオンパレード。一昔前のラノベでも中々ねえぜこんなの」
「生憎俺はミステリ派でね」
「何話してるの？」
「おっはー塚元、外のやつ見た？」
「おはよう塚元」
いつも通りの朝のやりとり。内容はいつもとはかけ離れているものの、日常風景に大きな変化はない。それもそうかと一人納得する。聖杯戦争は秘匿されるべき儀式。多少派手に動いた程度でその痕跡そのもの以外を衆目に晒すことなど出来ないものだ
「──！」

130二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 11:11:28

クラスメイトとの朝のやり取りを交わしながら、ふと何処からか視線を感じてその方向に視線を向ける。これは唯の奇異の視線ではない。もっと強く、敵意にも似た此方を探るような気配
眼だけを動かしてその方向、廊下を見たら、去り行く人影が映り込んだ
『マスター』
俺と同じく、霊体化して側に控えているライダーも気が付いたのだろう。念話で此方に呼びかけてきた
『セイバー……かは分からないけどマスターだろうね』
霊体化させながらも堂々とサーヴァントを連れてきて正解だった。僅かに漏れていた魔力の残滓も捉えたから、例え姿を隠してもその痕跡を追って辿り着く事ができる。若しくは──
『では──』
『ああ、敢えて挑発するのも手段の一つだろうね』
どちらにせよ、最終的には排除しなければならない相手。深入りはしないが顔と名前だけでも知っておけば斃する相手を間違う事はないだろう
「おーい御剣？」
「ん？どうかした?」
「どうかしたじゃねえよ、いきなり黙り込んでどうかしたか?」
「ああ、別に大したことじゃないよ。今日このまま学校終了のお知らせかもねってだけ」
「だったらメチャラッキーじゃん」
さて、なったらなったで動きやすくなる反面マスター探しにどう影響するか分からないけど……ま、なるようにしかならないか

そして、案の定学校は急遽休みとなり、全校生徒に速やかな帰宅指示が降りた。そりゃ校内に死体と正体不明の破壊跡がこれでもかと存在していたらそうなるとしか言えないけれど──さて、どうするべきか

131二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 11:14:29

1.屋上に向かう

2.準備室へ向かう

3.下校する

dice1d3=1 (1)

132二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 17:26:06

道満と丑御前って生前はどれくらい接点があったんだろう

133スレ主24/06/20(木) 20:05:27

──よし、屋上へ行こう
戦闘にはならないだろうけどもしなった場合に備えていつでもライダーの馬で撤退できるように天井に覆われておらず人の出入りがほぼ一箇所に限定されるから不意打ちも受け難い。懸念点はアーチャークラスのサーヴァントによる狙撃だが、それならばライダーに防げるだろう
屋上で軽く挑発してやれば誰かしら引っかかると踏み、階段を登る
屋上に入るドアの鍵は施錠されているように見えて実は鍵が壊れているため普通に開く。古いドアのせいで開け閉めする度軋むのが難点だ
外は雲が少し多いが晴れている。お陰ですぐに自分が吐いたと思しき血の黒い跡が見えた。流石に一晩経過しているから乾いて酸化しているだろうが、改めて見ると結構な量を吐いたものだと思う。あのバーサーカーのマスターから貰った一撃で内臓ぐちゃぐちゃにされたし、沙耶香が居なければとっくにお陀仏だったろうと思うと、ゾッとしないな
「さて、ライダー」
「──ここに」
呼びかけると、すぐ隣に霊体化を解除して、大柄の甲冑姿の武者が現れる
「ちょっとだけ魔力を撃って見て欲しいな。俺はここにいるぞって、アピールする」
「御意」
顔を覆い隠す面頬越しの声はまるで女性とは思えないくぐもった音を出している。思い返すと、これの中身があんな綺麗な女性だなんて、思いもよらなかったな──
ライダーは天に太刀を掲げ、ほんの僅かに雷光の魔力を放った。放たれた紫電は直ぐに空の青に溶け込んで霧散し、魔力の残滓が屋上を中心に広がっていく。これならば魔力を感知できるものならば誰だって此処に何かあると勘づくだろう
「……主」
「うん。まさかこんなにすぐに来るとはね」
まさかの、ライダーが魔力を放って本当にすぐに現れるとは思わなかった。階段から聞こえてくる靴音の反響音、それと同時に接近する隠そうともしない強大な魔力。これだけ強い魔力の匂いを昨日の今日で間違えるはずが無いだろう。あの女武者、セイバーの魔力に相違無い
屋上へと続く唯一の出入り口が軋む音を立てて開かれる
「やあ、待っていたよセイバーのマスターさん?」
振り返った先に居たのは──

134スレ主24/06/20(木) 20:07:09

では、楠正雪ちゃんの容姿を決めたいと思います

>>139まででダイスします

135二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 20:16:46

低身長でスレンダーな体型で白のボブカット
日本人形に例えられるくらい華奢に見えるが、実際は獣の様に筋肉質な体をしている

136二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 21:54:41

　雪のように白い肌と髪の持ち主。髪はシニヨンでまとめているが、長めなのが見てとれる。
　背は平均的であり、スラリとした印象を受けるが太股や乳房はしっかりある。

137二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:03:40

　それは歪みであった。静電気のように角ばっており、陽炎のように揺れている。
　それは黒く、冷たく、直立した人型のノイズのように少年の視覚は認知していた。

138二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:05:11

白髪のショートカット
平均より少し大きめの身長で痩せて見えるが着痩せするタイプでモデルのようなバランスをしてて、長年の鍛錬が伝わるような筋肉をしている。

139二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:05:58

ライダーと瓜二つ。しかし髪は白く、目は活力に満ちており、Busterシャツの主張が強い

>>134 >>140

140スレ主24/06/20(木) 22:15:28

なんか人間かどうか怪しい人とダサT着こなしてる人がいた様な気がする……

1.>>135 2.>>136 3.>>137 4.>>138 5.>>139

dice1d5=2 (2)

141二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:23:45

...普通に可愛い。

142二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:45:34

可愛いﾔｯﾀｰ！

では山育ちの彼女はどんな性格でしょうか

>>147まででダイスします

>>143

143二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:50:15

>>142

あれ？セイバーのマスターって前スレで性格決めてなかったでしたっけ?

144二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:50:55

普段は温和で優しく懐っこいが、スイッチが切り替わると絶対零度のような冷酷冷徹かつ無慈悲で機械的な人間味を感じない人物になる。

145二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:51:08

名字が楠なので、愛国心と尊皇感情たっぷりの両親や里の人達から南朝復活の志士としてゲリラ戦、諜報戦の訓練を受けた山育ち。

146二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:58:06

根は小動物系の子と書いてましたね。なので背景情報を

　現代まで信州の山奥に隠れていた平家の落ち人の末裔。つい最近まで電気に触れたこともなく、幕末並みの生活を送っていた。