SRT特殊学園に3人組を増やしたい【🎲・オリ生徒】

[1 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:28:40]

諸々決めてることはあるのでゆったりやってきます。

初めてやりますのでなんか間違ってたら言ってください。
よしなに。

[2 二次元好きの匿名さん 24/06/11(火) 23:29:20]

立て乙です
ガンバ！

[3 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:30:15]

一人目

名前：熊野ヤタ

射撃　70+ dice1d30=4 (4)

格闘　70+ dice1d30=7 (7)

医療　dice1d100=27 (27)

運転　dice1d100=97 (97)

電子　dice1d100=62 (62)

交渉　dice1d100=18 (18)

料理　dice1d100=36 (36)

身長　160+dice1d30=19 (19)　cm

胸　dice1d4=3 (3)　1.絶　2.無　3.貧　4.普

出身　dice1d8=4 (4)

1.アビドス　2.ミレニアム　3.トリニティ　4.ゲヘナ　5.百鬼夜行　6.山海経　7.レッドウィンター　8.その他

※固定値でかめなのは仕様です。

[4 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:30:49]

（固定値なかったらだいぶ危なかったな......）

[5 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:31:11]

二人目

名前：煙ヶ谷シエン

射撃　70+ dice1d30=4 (4)

格闘　dice1d100=56 (56)

医療　dice1d100=7 (7)

運転　dice1d100=50 (50)

電子　dice1d100=53 (53)

交渉　dice1d100=18 (18)

料理　dice1d100=67 (67)

身長　150+dice1d20=1 (1)　cm

胸　dice1d4=3 (3)　1.絶　2.無　3.貧　4.普

出身　dice1d8=1 (1)

1.アビドス　2.ミレニアム　3.トリニティ　4.ゲヘナ　5.百鬼夜行　6.山海経　7.レッドウィンター　8.その他

※固定値でかめなのは(ry

[6 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:31:45]

名前：不落シロ

射撃　40+ dice1d60=16 (16)

格闘　60+ dice1d40=27 (27)

医療　dice1d100=69 (69)

運転　dice1d100=87 (87)

電子　dice1d100=24 (24)

交渉　dice1d100=83 (83)

料理　dice1d100=39 (39)

身長　150+dice1d30=27 (27)　cm

胸　dice1d4=3 (3)　1.絶　2.無　3.貧　4.普

出身　dice1d8=6 (6)

1.アビドス　2.ミレニアム　3.トリニティ　4.ゲヘナ　5.百鬼夜行　6.山海経　7.レッドウィンター　8.その他

※固定値でか(ry

[7 二次元好きの匿名さん 24/06/11(火) 23:33:02]

ちょっと待って？全員胸のサイズ控えめ強制やん！

[8 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:33:55]

※仕様、仕様です。

[9 二次元好きの匿名さん 24/06/11(火) 23:34:29]

てかさらってアビドス出身いるし

[10 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/11(火) 23:53:40]

※あくまで出身自治区なだけ

1．プロローグ

正直言って、生まれた自治区の治安がいいとは言えなかった。

いや、いいところを探す方が難しいかもしれない。

爆発、喧嘩は日常茶飯事。不良はそこら辺を跋扈している。

そんな最中、将来的にはゲヘナ学園に通うんだろうと思っていた時、私にとあることが起きた。

それは......。

dice1d3=1 (1)

1.親の大怪我　2.親友の大怪我　3.自分の大怪我

[11 二次元好きの匿名さん 24/06/11(火) 23:55:09]

学年は？原作で抜けてるから2年生が大人気だけど、これからダイスを振るんで？

[12 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 00:03:46]

ある日、親が酷い怪我を負った。
ここではよくあることなんだろうけれど、幼い私の心に深く突き刺さる出来事であった事は言うまでもない。

病院で親の手を握りながらうっすら思った。

悪い人間を少し減らした程度ではどうしようもない、と。
徹底的になくすには、その大本を叩くしかない、と。

そのためには、風紀委員会や万魔殿に入ったのでは埒が明かない。

もっと......もっと”強力な”所に入らなくては......。

[13 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 00:15:46]

そんな時、動画投稿サイトの片隅で見つけた学園があった。

――SRT特殊学園

ありとあらゆる自治区に対し連邦生徒会長の名の下に行動が可能。

列挙された功績は、私の目にとても輝かしく見えた。

登録者は3桁人だったが、きっとそれ以上に人気がある......はずだ。

怪我がほぼ治ったころの親にそのことを伝えると

dice1d2=1 (1)

1.賛成してくれた　2.反対された

[14 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 00:26:35]

親は、優しく賛成してくれた。

「お前が望むなら、そうしなさい」と。

私は粛々と入るための準備をやった。

まずは入学するために書類を書いた。
取っておいたゲヘナ学園の2.5倍は書く箇所が多かった。ゲヘナ学園がなさすぎるとも言うが。

それからはトレーニングも少しやった。多分足りないだろうし、付け焼刃ではあったがやってないよりははるかにマシだろう。

そんな日が続き数か月後、等々入学の日がやってきた。

辺りを見渡すと、いろんな人がいた。

不安そうにしている人もいたし、落ち着かない様子の人もいた。

けれど大半はこれから行くところは今までの常識が通用しないんだと理解し、覚悟を決めているような顔をしていた。

[15 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 01:17:35]

到着後すぐに、洗礼が始まった。

持ってきていたものはほぼ没収され、手元に残ったのは下着類と最低限の身分証明書。

それが終わったら、整列させられ部屋に振り分けられる。

荷物をまとめ、体操着に着替えさせられたら外に集合させられた。

「いいか！今からお前たちはSRT特殊学園の生徒になる！」

「市民、自治区、その全てを脅威から守るための存在になる！」

「泣き言をいうやつは出て行ってもらう！そのつもりで訓練に望め！」

そう教官が叫ぶと、私は正直

dice1d2=1 (1)

1.今までにない感覚で恐怖を感じた　2.意外と恐怖は感じなかった

[16 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 01:27:09]

正直、怖かった。

親に怒られたことは少しあっても、ここまで真正面から怒鳴られた事などなかったからだ。

出てきそうな涙を唇を嚙んで堪え、教官の命令に従って腕立てを始めた。

数十の人影が一斉に地面に伏せ、腕立てを始める。

教官は頭の上からホースで水をかけたり、動きが悪いやつを見つけて叱咤したり、腕立てで肉体的に、声で精神的に痛めつけてくる。

「次だ！動け動け！」

空が白み始めるまで、洗礼は続いた。腕立て、懸垂、腹筋、etc.

何人かヘイローが消えて、水をかけられて無理やりたたき起こされていた。

涙を流す子もいたが、そんな事お構いなしにとにかく「やれ」「動け」と言われ続けた。

[18 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 01:38:53]

※ダイスミスりました

朝日が昇ったころ、朝食の時間になった。

正直喉を通るかわからなかったので、とにかくかみ砕いてかみ砕いて飲み物で押し込んだ。

こういうのは、とにかく食べなければいけないと本で読んだことがある。

右も左も（いや、食べれる空気じゃないでしょ......）という感じだったが。

それが終わったらまた外で訓練だ。奇跡的に私は吐かなかったが、後ろから水音が聞こえても気にしない事にしておいた。

夕日が落ち、星が見えるようになった頃にやっと1日目......1.5日目？が終わった。

部屋に戻ってからの記憶は、正直ない。

ちなみに寝るときは

dice1d5=5 (5)

1.きちんと寝巻き　2.上半身だけ脱いでる　3.逆に下半身だけ脱いでる　4.下着で寝てる　5.全裸

[19 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 01:41:51]

一旦ここまで。

[20 二次元好きの匿名さん 24/06/12(水) 07:28:18]

サキの発言から尋問(≒拷問？)に対する訓練すら受けてるんだよね
頭おかしい

[21 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 12:59:53]

十数人が入る部屋とはいえ、かなり狭く、パーソナルスペースも少ない。

訓練終わりにはみんなで掃除をするし、あるスペースをうまく使ってアイロンがけやら靴磨きをやった。

勉強は自習室があったし、それほど苦にはならなかった。

訓練期間が終わり、小隊を組むようになればそれ相応の部屋が用意されるらしいのだが、今は我慢だ。

ただ、一つ問題を上げるとするならば、私が寝るとき全裸派であることだろう。

......締め付けとかが苦手なだけだ。そういう趣味ではない。

流石に脱いでベッドに入るわけにもいかないので、消灯後にベッドの中で脱ぐことにした。脱いだ服がゴワゴワするが致し方無い。

[22 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 13:00:27]

しばらく続くと、何人かがいなくなった。当たり前と言えば当たり前かもしれない。

何も言わずに逃げる者もいたし、教官や学園長に言ってやめる者もいた。

私の部屋も一人いなくなった。寂しかったが、それに続く気はない。

どれだけ志を持っていても、体や精神がそれに追いつかなければこれを続けることはできないだろう事はわかったからだ。

それに、ちょっとしたコツもわかってきた。

[23 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 13:02:47]

朝、昼、晩の食事はきっちり決まった時間にある。

とにかく、そこまで集中するという事だ。

起きて訓練。清掃、食事、まずここまで集中する。

その後訓練、座学、食事、ここまで頑張る。

最後に訓練、座学、食事、ここまで耐える。

時間がしっかりしている分、救いが見えてるだけマシだと思えた。

野外訓練だと缶詰が配給されたが、正直アレは好きではない。

料理がうまいとは言えない私であっても、一週間同じものを食べ続けるのは心が病みそうになった。

[24 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/12(水) 13:13:13]

なんだかんだ、数か月耐えて少し体に筋肉とかついたかな、と思った頃。

今後を左右する事態に遭遇した

dice1d2=1 (1)

1.食堂での喧嘩 2.自習室で泣いている子

[25 二次元好きの匿名さん 24/06/12(水) 21:30:11]

完全に軍隊の生活だなぁ…

[26 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/13(木) 00:05:19]

きっかけが何かはわからないものの、夕食を食べている最中だいぶ遠い席から大声が響いてきた。

「んだコラぁ！」「なんだやんのか！」

それからはもう、大騒ぎだった。

机を蹴とばす音は聞こえてくるわ椅子は天井に刺さるわ食器と食事はあたりに飛び散るわ......。

私は触らぬ神に祟りなしと言った感じで横目で見つつお茶をすすっていた。

が、どうにも神様は私の事が嫌いらしく

dice1d2=1 (1)

1.椅子が顔に当たって気絶した 2.喧嘩していた片方の子が机に飛んできた。

[27 二次元好きの匿名さん 24/06/13(木) 00:10:16]

キヴォトスの生徒が気絶するレベルの机

[28 二次元好きの匿名さん 24/06/13(木) 00:12:36]

打ちどころが悪かったんだな…

[29 二次元好きの匿名さん 24/06/13(木) 09:04:19]

災難ですね…

[30 二次元好きの匿名さん 24/06/13(木) 09:19:31]

>>20

特殊部隊には拷問に耐えるために実際の拷問と同じことをその身で受ける訓練がマジである

ただし、肉体的な拷問よりも精神的な拷問が主らしい

たぶん自衛隊の特戦郡もやってる

[31 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/13(木) 19:45:26]

物理学の基本的な法則は習った。

とても平たく言えば、重くて速いものがぶつかると痛いと言う法則。

銃にも適用される法則だ。それに則り、人の体重を支えられる椅子がとてつもない速度で私の鼻に当たった結果、意識を闇に放り出すに至ったわけだ。

人間の弱点は、中心線にあるという格闘技術の知識もそこに加えておこう。

結局目が覚めたのは翌日の朝。疲労も含めていつも通りの時間に目が覚めてしまった。

怪我の具合を確認すると、鼻とおでこに絆創膏が貼られていた。金属部分が見事にクリーンヒットしたらしい。

[32 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/13(木) 19:46:24]

養護教諭の人に怪我はもう大丈夫だと言われた。まぁ銃を撃たれるよりは幾分ましだろう。当たり所が悪かっただけだ。

感謝の言葉を告げて出ていこうとした時、見知らぬ生徒が行く手を阻んだ。

身長は私と同じぐらいだろう――入った時の身体測定では170だった――高身長の生徒だ。

「ちょっといいか」

と、親指で通路の向こうを指した。特に拒否する理由もなかったので、そのままついていくことにした。

ギザギザとした歯が特徴的だった。

[33 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/13(木) 19:48:34]

通路の奥にあった空き教室に二人で入る。

「此処なら誰も来ねぇな」

随分と男勝りな話し方だな、と思った。私は別に気にしない。そういった差別的思想は持ち合わせていないからだ。

「あー......その、昨日は悪かったな」

とばつが悪そうに言う。

「昨日......ああ、椅子の件ですか」

多分この人がぶつけた――投げつけた？人なのだろう。銃撃爆発テロリズム上等なゲヘナでは挨拶にもならないが。

「いやその、ちょっと馬鹿にされてよ、もちろん勝ったんだけど、お前を巻き込む気はなかったんだ。謝る」

ぺこりと頭を下げた。私は

dice1d3=1 (1)

1.謝罪を受け入れた 2.軽く皮肉を言った 3.歯がかわいいですねと言った

[34 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 06:46:29]

悪そうな人でもなかったので、私は謝罪を受け入れた。

「いえ、お気にせず。このくらいなんてことないですから」

「そ、そうなのか？」

何とも不思議な顔をしていたが、実際事実だ。目の前で絆創膏をはがしてそれが本当だと理解してもらった。

「そういえばお互い名前も言ってなかったな。オレは不落シロってんだ、よろしくな」

綺麗なギザギザの歯を見せながらにっこり笑っていた。

「私は熊野ヤタです、どうぞよろしく」

互いに握手を交わした後、訓練に復帰した。シロさんの方は無茶に訓練を抜け出したらしく怒られていたが。

[35 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 06:47:42]

結果的に、私たちは仲良くなった。

シロさんを怒っていた教官にある事無い事を言いつつ助け舟を出したのも大きかったが、その後なんだかんだ訓練でも付き合うようになった。

懸垂中に手助けをしたり、ランニング中にお互い声を掛け合ったりと様々だ。

なんだかんだここまで仲良くなった人は初めてかもしれない。

ゲヘナでは友達が

dice1d2=2 (2)

1.一人いた 2.いなかった

[36 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 06:54:31]

......いなかった。思い出しても誰もいない。

あの混沌とした空間がもしかしたら本心では苦手だったのではとも思いだした。

行きつけの店はよくガラスが割れたり物が盗まれたりしていたし、あまりおいしくない店は銀髪と金髪の二人組がよく吹き飛ばしていた。

まぁ、それはそれとして今できたのだ。前を向くことにする。

それに将来的に小隊を組むことになるなら仲の良い人を作っておくのは無駄ではないはずだ。

シロさんは格闘が得意で、私はどちらも未だ平均的。

何か一つ尖っているものがあった人がそばにいた方が小隊としては色々な状況に対応できるようになるだろう。

2人が最低人数だが、せめてもう一人は欲しいところだ。

狙撃手......マークスマンでもいいが、もう一人。

[37 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 11:55:08]

「そんでよ、ここで真正面から組み合った時に股下と肩に手をまわして持ち上げて投げんだよ」

「プロレス技ですか？」

「バックフリップだな。回ってから投げると並行感覚なくせるからおすすめだ。またそれは別の技だけどよ」

「ふむふむ......」

それは、休憩時間中にシロさんと話していた時の事だった。

教官から数か月後には小隊を組む事、そして組んだら小隊での試験を受けることとの通達を受けた私達は、とりあえずこの二人で行こうかという話をしていた。

本心としてはやはりもう一人欲しかった。が、高望みはできないだろう。

「んでもってオレとしてはそっからさらに回転をかけて上に投げてだな......」

話していると、私の脚元に音もなく何かが滑って当たった。

拾い上げてみると、それはきれいにそろえられたブックマッチだった。

[38 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 19:42:59]

箱は少し皺がついていたが、マッチ自体は使われた形跡はない。

赤リンも擦られた後もなくきれいなものだった。

恐らく持ち主であろう身長の低い――私たち二人が高いだけとも言えるが――生徒が後ろに立っていた。

その生徒は

dice1d3=1 (1)

1.手からむしり取るようにマッチを取った 2.何かを言おうとしてうまく言えないようだった 3.先にシロが話しかけた

[39 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 22:48:02]

「っ！」

その子は手を伸ばしてガっとマッチを取った。

「おいおい拾ってやったんだから感謝のひとことぐら――」

シロさんが言い切る前に、その子はどこかへ行ってしまった。

その行為自体はおかしい事ではないと思う。気恥ずかしいとか、よっぽど大切なものだったとか。

私は結局名前も聞くことはなく、声をかけて止めるでもなく、後姿をただただ目で追っていただけだった。

[40 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/14(金) 22:51:13]

数日後、懸垂ができる回数が二回ほど増えて喜んでいた時、どこかで見た姿が学園の校舎裏に消えていったのを見た。

たしかあの子はあのマッチの子だ。

でも、ここの校舎裏なんてほぼ何もない......まさか、カツアゲとかに巻き込まれているのでは？

ゲヘナでは日常茶飯事でもここではそういった事はないと信じたいが、もしかしたらがある。

気が弱そうな子だったし、それに付け込まれているのかもしれない。

そう思うと、自然と足は彼女を追っていた。

[41 二次元好きの匿名さん 24/06/15(土) 08:26:15]

保持

[42 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/15(土) 19:16:31]

「うう......うまくできない......」

すぐそばの茂みを第4匍匐で見つからないように動いて、傍まで来た。

......どうやら喧嘩ではなかったらしいし、カツアゲでもなかった。

よく見ると、彼女が向き合っているのは救護訓練用のマネキンだ。

巻かれた包帯はお世辞にもうまくできているとは言えず、CATも微妙に位置がずれている気がする。

とはいえ私も上手くできるわけではない。教本よりはそう見えるな程度のものだ。

[43 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/15(土) 19:26:54]

うーん、まぁなにもなかったのならこのまま戻ろうかな

「おい」

不意に声をかけられて茂みから飛びあがってしまった。

dice1d3=2 (2)

1.シロ「何やってんだ？」 2.ヤタ「ど、どうも初めまして」 3.???「だ、誰？！」

[44 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/15(土) 19:59:48]

「初めましてじゃなくねぇか？」

「こちらから何か言うのは初めてでしょう......いつからいたんですか」

「茂みに入ったあたりだけどよ」

「最初からって事ですね......」

どうやら後ろをつけられていたらしい。気が付かなかった私のせいもあるけれど。

「な、なんなのよあんた達!」

完全に警戒されている。大き目のが二人も目の前にいればそうもなると思う。

「いやその、校舎裏に入っていったのが見えたので......なにか悪いことになってないか心配になりまして」

「オレは後ろ付いていっただけだけどな。後CATはもう少し上にやった方がいいぞ、そこじゃ血ぃとめらんねぇ」

そこからはなんというか、意外なものを見た感覚だった。

[45 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/15(土) 20:06:20]

綺麗にまかれた包帯に、正確に打たれる注射、きちんとした止血。

勿論、プロのメディックの人からしたらまだまだ未熟な腕なのかもしれないけれど、私たちからしたらすごくうまく見えた。

「ってこんな感じよ」

「シロさん、こういうのうまいんですね」

「......念の為に聞いとくがどういう意味だ？」

勿論言葉通りの意味です、と答えつつ、彼女の方に向き直る。

dice1d2=1 (1)

1.目を輝かせていた　2.きちんとメモを取っていた

[46 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/15(土) 20:28:59]

目を輝かせながら、シロさんの方を向いていた。ギャップ萌え、ってやつなのだろうか。

「も、もう一回見せてもらっていいですか！？」

「お、おお！いいぜ！」

子供にやさしい不良みたいだな、なんて思った。ゲヘナだと絶滅危惧種みたいな存在だけれど。

結局その後私がもう時間がヤバいというまで二人はやっていた。

不自然なほどきれいに並べられた治療セットを順番が決まっているようにポーチに戻していた彼女の名前は聞きそびれてしまったが、また見かけたら声をかけてみよう。

[47 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/16(日) 06:54:29]

その後

dice1d4=3 (3)

1.医療技術の授業で会った 2.ご飯の時にやってきた 3.また校舎裏で出会った 4.こちらから会いに行った

[48 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/16(日) 07:12:24]

「で、なんでまた校舎裏に居んだ？」

「べ、別にいいでしょ！さ、今日も教えて！」

なんだか二人は打ち解けたみたいだ。言葉遣いも少し慣れた雰囲気を感じる。シロさんはずっとああだけど。

「そういえば、お名前聞いてませんでしたね」

「......煙ヶ谷シエン」

「シエンか、よろしくな」

後々聞いたが、医療技術では赤点を食らって補修だったらしい。

[49 二次元好きの匿名さん 24/06/16(日) 15:07:35]

セルフ保守

[50 二次元好きの匿名さん 24/06/16(日) 22:23:00]

補習の手伝いをするのかな

[51 二次元好きの匿名さん 24/06/17(月) 01:18:41]

良き出会いの予感

[52 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/17(月) 07:44:41]

セルフ保守

[53 二次元好きの匿名さん 24/06/17(月) 17:12:25]

応援保守

[54 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/17(月) 23:39:51]

「んー、言葉を選ばねぇで言うとマジで向いてねぇな」

「もうちょっと言葉選んだ方がいいですよ......」

数回目のシエンさんの補修に付き合ったが、どうしてもだめだった。

が、それが事実なのだから本当にどうしようもなかった。

人には得手不得手がある。言葉遣いが乱雑ではないと自負しているが、私も交渉の技術は皆無だ。

シロさん曰く「普通過ぎて情報を引き出せもしねぇが相手をビビらせてもいねぇ」だそうだ。

付け加えるならシロさんは教官から褒められるほどうまかった。不平等だ。

[55 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/17(月) 23:47:49]

シエンさんが医療技術がダメなのに関しては致命的なところが一つある。

器具を並べるときにどうしても固定の順番、かつそろえてから始めるからだ。

治療の際に清潔さを求める姿勢は間違っていない。それに道具も並べることは理にかなっている。

が、あまりに”こだわりすぎている”ところが問題なのだ。

「こうしないと嫌なの！絶対！」

指摘しても梃子でも動かない所を見るに、片意地になっているというよりは生まれてからそういう性格なのだろう。

......一種の強迫性障害、というやつなのかもしれない。

[56 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 09:00:02]

一旦未来のリーダーダイス振っておきます。

熊野ヤタ

指揮　dice1d100=17 (17)

煙ヶ谷シエン

指揮　dice1d100=93 (93)

不落シロ

指揮　dice1d100=90 (90)

[57 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 09:17:03]

が、逆にそれのおかげか他人に対し指揮を執ることは美味かった。

教官曰くまだまだ粗削りだそうだが、一度一緒に行動してみたところかなり動きやすかった。

シロさんも同じくらいうまく、シエンさんが後方に陣取り、シロさんと私が前方に立つやり方は体感かなりいい感じだ。

もしかして、この3人で小隊を組んだらうまくいくのでは？と少し思った。

ちなみに私の指揮は毒にも薬にもならない上に絶妙にわかりにくいから動きづらいと言われた。

その日は少し泣いた。

[58 二次元好きの匿名さん 24/06/18(火) 19:52:03]

まぁ人には得意不得意あるから…

[59 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 22:52:55]

「そういえば、お二人ってなんでSRTに来たんですか？」

夕食後の自由時間、課題を一緒に片付けつつそんな話を振った。

「オレは

dice1d3=1 (1)

1.梅花園の子たちをもっと安全にしたいから 2.かっこいいから 3.とあるやつを連邦矯正局に入れるため

だな」

「私は

dice1d3=3 (3)

1.とある人に助けられて人助けをしたくて 2.アビドスの事を偉い人に言うため 3.逃げたかったから

だけど」

[60 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 23:01:42]

「あんたって......ロリコン？」

「ちげーよ馬鹿！単純にガキが安全な世界の方がいいだろうが！」

まぁ、それはたしかにそうだ。その通りだと思う。

「んでもってお前はなんだって逃げてきたんだ？」

「......怖かったのよ、明日には私の家も砂に埋もれてるんじゃないかと思うと」

アビドスは急激に砂漠化していると聞く。そう思うのも無理はないのかもしれない。

明日にはいつも行っていた場所が無くなり、道が砂に埋もれると思うと......ぞっとする。

シロさんロリコン？

dice1d2=1 (1)

1.そうだよ 2．違うよ

[61 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 23:02:54]

ちなみにネームドの知り合いは

シロ

dice1d2=2 (2)

1.いるよ 2．いないよ

シエン

dice1d2=1 (1)

1.いるよ 2．いないよ

[62 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 23:06:17]

シエンさん知り合いはだれ？

※シロコはまだアビドスにいない頃

dice1d5=2 (2)

1.強い人 2.お金持ちの人 3.ツンデレの人 4.メガネの人 5.不器用な人

[63 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/18(火) 23:10:42]

「そういえば、あの人元気かな......」

「あ？知り合いがいんのか？」

「うん、その、一回飲み物をおごってもらったことがあって......それから会ってないけど......」

「そういう小さい事って、意外と覚えてるものですからいつかまた会えると良いですね」

「そう......そうよね！」

ちなみにどんな人か聞いたところ、金髪で胸が大きくて大抵のものをカードで買ってるお金持ち、だそうだ。

一体全体どんな人なんだろう。会ってみたいような気もするが私たちが会えるような人なんだろうか？

セレブが気まぐれで散歩してたとかだったら本当にどうしよう。

[64 二次元好きの匿名さん 24/06/19(水) 08:35:28]

アビドスに行ったら会えると思うよ

[65 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/19(水) 09:47:45]

そう言えば振ってなかったね外見ダイス。

ヤタ、シロ、シエンの順

髪色　dice3d13=9 4 13 (26)

1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.青 6.水色 7.紫 8.薄紫 9.赤 10.緑 11.白 12.桃色 13.橙色

長さ　dice3d5=3 2 3 (8)

1.ショート 2.ボブ 3.ミディアム 4.セミロング 5.ロング

肌

dice3d3=2 2 1 (5)

1.白 2.黄 3.褐色

[66 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/19(水) 11:27:43]

目の色も振ってなかった。

ヤタ、シロ、シエンの順

dice3d13=1 8 2 (11)

1.黒 2.茶 3.黄色 4.青 5.水色 6.紫 7.薄紫 8.赤 9.緑 10.桃色 11.橙色

[67 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/19(水) 22:45:06]

一旦現状のまとめ
名前：熊野ヤタ
射撃　74　格闘　77
医療　27　運転　97
電子　62　交渉　18
料理　36　指揮　17
身長　179cm　胸　貧
出身　ゲヘナ
髪：赤　長さ：ミディアム　肌：黄　目：黒
・全裸で寝るタイプ

名前：煙ヶ谷シエン
射撃　74　格闘　56
医療　7　運転　50
電子　53　交渉　18
料理　67　指揮　93
身長　151cm　胸　貧
出身　アビドス
髪：橙色　長さ：ミディアム　肌：白　目：茶
・ノノミに会ったことがある。

名前：不落シロ
射撃　56　格闘　87
医療　69　運転　87
電子　24　交渉　83
料理　39　指揮　90
身長　177cm　胸　貧
出身　山海経
髪：銀　長さ：ボブ　肌：黄　目：赤
・ロリコン

[68 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/19(水) 22:45:54]

※ちなみに今は一年生なので全スペックが3分の1くらいだと思ってください。

[69 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/19(水) 23:28:10]

「そういえば、そろそろ本格的に小隊を組む時期ですね」

「あー、そんな時期か。まぁオレらはこの3人でいいんじゃねぇか？」

「それもそうね。あんた達を指揮しろって言われたらちょっと困るかもだけど......」

「んだぁ？じゃじゃ馬だっていいてぇのか？」

3人で世間話しつつ、もう一つ考えなければならない事があった。

それは自身が使用する火器についてだ。

SRTの場合、他の学園とは違って自分で銃を買う必要はない。支給される。

ただし、適正や自分の好みなど様々な事を鑑みて支給されるので自分が苦手な銃をいきなりポンと渡されたりはしない。

[70 二次元好きの匿名さん 24/06/20(木) 08:23:46]

お、ついに結成するのか

[71 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/20(木) 09:35:53]

何処のポジションにつくかも重要な所だ。

スナイパーが32倍の倍率の付いたスコープを乗せたショットガンを使うのは流石に無茶だし

盾を持ったまま対物ライフルを構えるのも現実的ではないだろう。

それに私たちは3人組だ。

他の人を見てみる限り、4人組がベターな所。リーダーにバックアップ、スナイパーにポイントマンがいわゆるスタンダードだ。

ついでに言えば、たいてい何でもできるシロさんは射撃に関しては平均的で、とびぬけてうまい事はない。

逆にシエンさんは格闘が平均的。私はなんだかんだ両方できる方だと自負している。

つまり、交戦距離は長すぎず短すぎない距離に収める必要がある。

[72 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/20(木) 18:37:28]

「というわけで射撃練習場に来たわけですが」

「このキヴォトスでまさか銃撃たずに数か月過ごすとは思わなかったぜ」

数日前にやっと基礎訓練が終了し、やっと特殊部隊らしい訓練が始まった。

とはいえ、まだまだ基礎も基礎、座学で知識を押し込んだら実際に動いて基本的な動きを体に叩き込むフェーズだ。

キルハウスで射撃戦を行わず、ここの角ではこうする、ここはこう気を付けるといった事をやる。

部屋に入ったら何も言わずとも動き、各々の取るべき行動をする。それが無意識にできるようになってやっと一人前のSRTというわけだ。

そしてそれに必要不可欠なのが銃と装備である。

[73 二次元好きの匿名さん 24/06/21(金) 02:46:32]

セルフ保守

[74 二次元好きの匿名さん 24/06/21(金) 08:06:28]

銃使ってなかったのか

[75 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 12:39:33]

ちょっとSSが続きますがご勘弁を......。

[76 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 12:42:58]

正直なところを言えば、全員が全距離で戦える武装が欲しかった。

誰か一人がショットガンを持てば、その分総合的な射程は縮むだろう。

逆にボルトアクションのスナイパーライフルを持てば、距離は広がるが至近距離での戦闘に不向きだ。

うーん、どれがいいかな、と3人でカタログとにらめっこをしていると。

「困りごとかい？」

武器庫を管理してる人から声をかけられた。

デスクワークと銃の調整がメインの仕事とはいえ、武器庫を任されているだけあってとても強い。

少し舐めた口を聞いていた子が翌日は敬語を使い敬礼していたとうわさで聞いたことある。何をしたんだろう......。

「使う武器で少し」

「まぁSRTだからね、立ち位置や役職で変わってくるから。まぁシンプルなのはこれとか」

金網と防弾ガラスの向こうから手渡されたのは、小型のサブマシンガン。

ゲヘナではよく見るタイプ――ここだと7式短機関銃と呼ばれるものだ。

[77 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 12:46:47]

小型、軽量。最大40発入りのマガジンを備え、専用弾薬を用いる。サプレッサーをつければかなり静かな銃だ。

光学サイトやそのほかのオプションもつけやすい......が、有効射程が精々頑張って200ｍ。9㎜よりいいとはいえ結局はサブマシンガンの域を出ない。

もし仮に4人かそれ以上の小隊ならこれをサブに何か大きな銃を担いで持って歩けばいいかもしれないが、私たちはそうはいかない。

「うーん、アサルトライフルでいいのってありますか？」

「アサルト、アサルトねぇ。どういうのがお好みだい？」

「......弾の調達が容易で、精度が高く、カスタムが楽で、ある程度の環境に耐える、とか？」

「ははーん、なかなか高いレベルのご要望だね。んー......フルオートがいい？」

「セミオートでもいいかと思ってます」

「なら、こいつなんてどう？いい銃だよ思うよ」

渡されたのは、一般的によく見る......ものの、カスタマイズ済みのものだった。

556式自動小銃、あるいは4式。多くの生徒が使っている銃だが、これは少し違うようだ。

[78 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 12:54:41]

「これは？」

「ま、とりあえず撃ってみな」

マガジンをもらい、構えた。

恐らく16インチのハンドガードにはねじ止めでグリップアダプターパネルがついていて、握った時に手がずれない。

妙ながたつきを感じることもなく、マガジンを挿入してチャージングハンドルを引いてセーフティを外した。確かにセミオートまでしかない。

1発、2発、3発。サイトを調整していないから、少し着弾はずれたものかなりの精度だ。

「どうだい、いいもんだろ」

「確かにいい銃ですね。これならロアレシーバを変えればフルオートにもできますし、レキにも十分使えそうです」

レキ、要は偵察の事だ。SRTのプロ中のプロの人たちが偵察用に作ってもらうよう設計されたライフルもそう呼ばれるらしい。

銃の精度は銃だけでなく弾薬もとてつもなくかかわると聞くが――

「使用弾薬でお勧めありますか？狙撃用と......装甲を着てる相手用で」

「狙撃用ならこっちのMk.262 mod.1を使うといいよ、弾頭が重くて精度も抜群！相手がアーマーを着てるならこっちのM855A1を使いな」

「抜きます？」

「Ⅲ＋ならね、まぁ200ｍもはなれたら無理かもだけど」

Ⅲ＋は狙撃銃用の弾薬すら防ぐアーマーのクラスだ。それを貫通するなら心強い。

[79 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 12:58:39]

「もう一個上のM995あるけど......高いし希少だからねぇ、普段使いは通常弾で十分だよ。それにA1は適切なマガジン使わないと給弾不良起こすから注意だね」

5.56㎜の徹甲弾は一回撃ってみたいな、なんて思った。

「オレのも見立ててもらっていいっすか？」

「わ、私のも！」

「おやおや、今日はもう店じまいだねぇ」

サブアームを選んでいる間、シロさんとシエンさんは銃を見立ててもらっていた。

私は私の考えを伝えていたし、二人も理解してくれた。指揮はダメなのにいい案いうなとシロさんに言われたので睨んでおいた。

「おー！いいっすねこれ！」

私のとは違い、フルオートの発砲音がする。

形は似てるが、確か416式自動小銃だ。A5と呼ばれるモデルだろう。

[80 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 13:01:40]

教官から言われた言葉があった。

「いいか、お前たちも正式銃をいつか与えられるだろう。あるいは自分で選ぶかもしれん。私のこの416式と同じのを使いたければ、自身の心に4つ質問をしろ。短い銃を使いたいか、フルオートで撃ちたいか、サプレッサーを付けたいか、多くの種類の弾を使いたいか」

「どれかに対して否定の言葉が出るなら、おとなしく4式を使え。以上だ」

私たちは全員サプレッサーをつける気だ。それにシロさんの性格上フルオートをばりばり使うし、格闘を仕掛けるときには短い方がいいだろう。

それに亜音速弾や徹甲弾、高性能通常弾なんかを使い分けるのも同じだ。つまり、4つの質問に合致する。

それを知ってか知らずかおすすめしてくれたらしい。シロさんの性格を知っての事なのかも。

[81 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 13:05:33]

それに私の銃ともある程度の互換性がある。もしもの時はニコイチで修理して少なくともどちらかはメインアームを使える。

「ちょっと重いかも......」

シエンさんは110式自動小銃を持っていた。

元々後方で指揮兼援護をしてもらう気だったのでベストなチョイスだ。ありがとう武器庫のお姉さん。

110式は一個前があったのだが、これはとても正確に言うと110式A1になる。まぁほぼ更新されたので名前はどうでもよいのだが。

ただ前のモデルより短くなって取り回しが良くなった分、精度は少し落ちた。

先輩に軽く話を聞いたところ「標準のスコープの倍率がダメ」らしい。

6倍では精度と狙撃距離に対して倍率が低すぎたそうだ。10倍辺りの倍率のスコープをお願いしておこう。

「......」

シエンさんは、ブックマッチを少し眺めてから銃を三脚に取り付けた。

[82 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 13:08:09]

狙撃の授業の教官は、狙撃手はゲンを担ぐとよく言っていた。

ルーティンや儀式、そういった”一定の行動”を狙撃する前にとる事でスイッチを入れる。精神を統一するらしい。

そう言う点では、シエンさんのあの性格は理にかなっているというか、スナイパー向けだ。

同じ行動をとり、同じように狙撃する。常に決まったやり方でやり、結果を残す。

簡単なようで難しい。銃は仕事をきちんとしてくれるのだから、お前たちもそれに答えろとも言っていた。

「......っ！」

刹那、7㎜弾の音が響いた。口径が大きいだけあって音も光も五月蠅めだ。

数発撃って満足したのか、フンスと音が聞こえてきそうな顔をしていた。可愛らしい。

[83 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 13:14:18]

>>74

SEALsの訓練期間をベースに考えてます（基礎体力→専門技能）

[84 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 19:28:03]

SRTにとって銃とは、キヴォトスにおいて一般流通していてかつ誰もが持っているそれとは多少意味が異なる。

誰かを痛めつけるためではない。力を誇示する道具でもない。生活必需品でもない。

SRTにおいて銃は他者を守るための武器であり、自身をSRT特殊学園の一生徒たらしめるものである。

自身で買うのではなく、学園から支給されるのはそのためだ。

見た目の重量よりも重く、その事実は私たちの手にのしかかる。

556式自動小銃のグリップを、もう一度強く握りしめた。

連邦生徒会長から声がかかれば、これをもって鉄火場に突入することになるのだ。

[85 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/21(金) 19:31:38]

そんな決意を心の中で改めて固めている私に

dice1d4=2 (2)

1.真面目そうな黒髪　2.包容力のあるピンクの髪　3.ツンツンしている金髪　4.ハツラツとした薄い茶髪

の子が話しかけてきた。

[86 二次元好きの匿名さん 24/06/21(金) 23:04:59]

だれだろ？

[87 二次元好きの匿名さん 24/06/22(土) 08:02:34]

ニコかな？

[88 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/22(土) 18:14:30]

「ごめんね、ちょっといいかな？」

後ろからピンクの髪の毛の人が話しかけてきた。

「頼んでいた銃を受け取りたくて」

「あぁ......すいません」

私は武器庫のお姉さんに感謝を伝え、その場を後にした。とりあえずあの銃を受け取ることにしようかな。

さっきの人はショットガンを受け取っていた。後ろからぞろぞろと3人程集まって、各々も銃を受け取っていた。

アサルトライフルにサブマシンガンと盾、それに対物ライフル......うーん、バランスがいい。

「どしたんだ？」

「いえ、あの人たちも小隊なのかなと」

「見る限りそうじゃないの？」

いつか、キルハウスとかで手合わせすることになるのかも。

[89 二次元好きの匿名さん 24/06/22(土) 23:41:29]

いつかFOX小隊と手合わせするかもね

[90 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 06:46:18]

申請を出し、一応の小隊としての登録が終わった。

この時点ではまだ名前はない。

A小隊やB小隊と仮の名前で呼ばれる。色々な訓練と試験を経て、やっと一つの小隊として認められる。

任務の成功率を上げ、SRTの名に泥を塗らないようにするためだ。

それに小隊を組めば小隊用の少しだけいい部屋が与えられる。まだこの時点では少し狭くなった仮の部隊用の部屋だが、名前の付いた小隊になればほんのすこしベッドの質も良くなるし、自分の物を置くスペースも広くなる。いいことだらけだ。

もしこのままうまく言ったら、どんな名前の小隊になるんだろうか。動物の名前になることはSRTのルールで決定されているが、何になるかはわからない。

SALAMANDER小隊とかかっこいいのでは......いや、動物だとサンショウウオ......サンショウウオ小隊はちょっと嫌かもしれない。

「何一人で百面相してんだ、明日もはえーんだから寝んぞ」

今日からシロさんとシエンさんとの3人部屋だ。4人用の部屋に3人なので少し広く感じる。

[91 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 06:46:56]

ちなみに私物の多さは

ヤタ

dice1d100=46 (46)

シロ

dice1d100=82 (82)

シエン

dice1d100=46 (46)

ついでに寝るとき

シロ

dice1d5=2 (2)

1.きちんと寝巻き　2.上半身だけ脱いでる　3.逆に下半身だけ脱いでる　4.下着で寝てる　5.全裸

シエン

dice1d5=2 (2)

1.きちんと寝巻き　2.上半身だけ脱いでる　3.逆に下半身だけ脱いでる　4.下着で寝てる　5.全裸

[92 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 07:06:16]

以外にも、荷物が多いのはシロさんだった。

私とシエンさんはまぁ普通という感じ。ここで生活する分には困らない程度だ。

逆にシロさんはどうやって集めたのか色々とごちゃごちゃしていた。

本とか、服とか、装備とか、その他多数だ。

「あんた、意外と持ち込み多いのね」

「別に広くなったんだからいいだろ」

「もしかして集団部屋の時脅して置いてました？」

「なわけねーだろ！いなくなったやつのとこ使ったりしてたんだよ！いいから寝ろ！」

シエンさんはにやにやしながら上だけ脱いでいた。シロさんも上だけ脱いだ。流行りなのかな？

下着の派手さ

ヤタ

dice1d100=26 (26)

シロ

dice1d100=16 (16)

シエン

dice1d100=98 (98)

[93 二次元好きの匿名さん 24/06/23(日) 07:07:46]

シエンちゃん！？

[94 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 07:22:48]

上だけでもわかるくらい、シエンさんの下着は派手だった。この学校で下着こだわる人が存在したことにまず驚いたが。

「......うぉ......」

シロさん絶句してる。対極みたいな下着付けてるので余計に絶句してる。私も人の事言えないけど。

「なによ、ジロジロ見ないでくれる？」

「いや、派手だなお前。いるか？その装飾」

「別にいいでしょ。ダサい下着で死にたくないのよ」

キヴォトスで死ぬことはまれとはいえ、私たちは特にそれに近づく。とんでもない威力の爆弾を使われたり、大量の敵に袋叩きにされれば流石に死ぬ。

そう考えれば、自分のこだわりを持って死ぬ方がいいと考えるのは妥当だろう。それにしたって派手だが。

「ちょっと透けてっしふりっふりだしお前凄い......なんで脱いでんだよお前はお前で！」

「？寝るときはいつもこうですけど」

「全裸派なのね......」

シロさんがキャパオーバーで頭を抱えながらベッドに入っていった。これから楽しくなりそうだ。

[95 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 18:41:29]

セルフ保守

[96 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 23:13:11]

「B小隊!動きが遅い！人質を殺す気か！」

「A！お前たちはもっと警戒しろ！盾があってもトラップは防げないぞ！」

右から左から怒号が飛ぶ。教官はキルハウスの上の足場からこちらを見ている。

一応言っておくと、B小隊が私たち。A小隊がこの前であった4人組の人たちだ。

3人組でのクリアリングはどうしても慣れてないと遅くなりがちで、指定された時間内での制圧は困難を極めた。

なので色々と考えた。ここでヤタはこう動け、じゃあ私はここから動くとシロさんとシエンさんが考えてくれた。

指揮能力と戦闘時のとっさの判断力は別とは言えど、やっぱり二人に言って動かしてもらった方がいい動きができる。

「此処でオレは左にカバーに入るから......」

「私はここから撃つわね。ヤタはシロと一緒に動いて」

「了解です」

フルオートのできる火器は1丁のみ。後はセミオートなので確実に敵を射貫く作業が必要だった。

同じシチュエーションを何回も何回も繰り返し、体に叩き込んでいく。

ゆっくり、確実に動く。ゆっくりはスムーズ、スムーズは早いのだ。

[97 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/23(日) 23:18:24]

訓練後

dice1d2=2 (2)

1.A小隊の人たちにこっちから話しかけた 2.向こうから話しかけてきた

[98 二次元好きの匿名さん 24/06/24(月) 08:29:35]

向こうからか

[99 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/24(月) 13:10:12]

「ねぇ」

訓練終わり、不意にA小隊の盾持ちの人に話しかけられた。

「そっちにはポイントマンはいないの？」

「スナイパーはいるみたいだけどね」

対物ライフルを担いでいる人もやってきた。

「オレが一応のポイントマン兼サブリーダーだ」

ぐっとシロさんが近づくと、少し下がられた。そりゃぁ177㎝の強面が寄ってきたらそうなる。

「......なんか失礼な事思ってねぇか？」

「いえ、別に」

話し合いが終わったのか、奥からショットガンとアサルトライフルを持った人たちも来た。

ショットガンの人は前に会ったな。後、アサルトライフルの人はリーダーだろう。

「もう仲良しになったの？」

「......」

うーん、リーダーの人はじっとこっちを見てる。何か粗相をしたわけではないと思うのだけれど。

[100 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/24(月) 13:10:31]

「ごめんなさい、遅れたわ。帰りましょ」

ライフルの調子が良くなかったので整備していたシエンさんが帰ってきた。

「君がB小隊のリーダーか」

「ええ、煙ヶ谷シエンよ、よろしく」

差し出した手を向こうのリーダーの人もとった。

「七度ユキノだ。こっちがニコ、クルミ、オトギだ」

「熊野ヤタです」

ぎこちないかもしれないが、にこりと笑っておいた。とはいえど、179というシロさんよりでかい身長の所為でおぉ......みたいな反応をされている。

「不落シロだ」

シロさんはもう少し笑った方がいいと思います。

[101 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/24(月) 13:10:44]

その後は一緒に食事をとる事にした。別に敵同士になるわけでもないので仲良くなる事はいい事だろう。

キルハウスの攻略方法については、話し合って得るものが多かったと思う。

特にユキノさんの判断力は見習いたいな。同じことをやれと言われたら人生二回はやり直さないと無理そうだけれど。

後ニコさんからおいなりさんをもらった。なんでも煮汁もこだわって作ってるそうだ。

クルミさんはつんつんしてたけど結局シロさんと打ち解けはしたようだった。横で見る限りは、だけれど。

オトギさんはみんなと仲良くなっていた。話題の中心になれる人っていいな。

話に花を咲かせつつ、その日は解散となった。

そう言えばA小隊の人たち、全員耳がついてたな、狐みたいな。

あの人たちが小隊になった時、耳のない動物の名前になったらどうなるんだろう？

それこそSALAMANDER小隊とか......。

「おい裸族、目のやり場に困るからとっとと寝ろ」

[102 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/24(月) 23:52:55]

暫くキルハウスの訓練が続き、次には登山、次には海と色んな場所に引っ張り出された。

SRTの戦場は都市部だけではない。船、海岸、山、峡谷。どこでも戦えなくてはいけないのだ。

そんな訓練の途中、私が足をくじいたり、シロさんが肩を脱臼したり、シエンさんが感染症にかかったりと散々ではあった。

が、それでも足をくじいた時はシロさんが担いでくれたり。シロさんが肩をやった時は私が手を貸したり。

シエンさんが倒れている時は二人で交互に監視に付いたりと各々が今できることを全力でやっていた。

おかげでさまでチームとして、小隊としてのつながりはかなり強固なものになったと思う。

お互いがお互いを信じ、何を思い行動するのか、が少しわかるようになった。

そんな風に仲が深まったころ、ついにいつか来るであろうものがやってきた。

[103 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 00:20:00]

「それではこれより、A小隊対B小隊の訓練を開始する！」

キルハウスの訓練、最後の一ピース。

訓練を経て仲良くはなったが、それはそれ。

どちらが現時点でより強い小隊なのか、今ここではっきり決着がつくわけだ。

[104 二次元好きの匿名さん 24/06/25(火) 08:49:12]

仲間との絆で勝利を勝ち取れ！

[105 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:07:24]

戦闘時の設定

相手より高いダイスを出した方が攻撃、1d3を振る。
リーダーの指揮の値はファンブル、クリティカル時に振って数値が下なら補正
100-90がファンブル　1-10がクリティカル。

行動順はポイントマン→リーダー→その他→スナイパー


ポイントマンは装甲を持つ

ヤタ 体力 15

シロ 装甲1 体力20

シエン 指揮 40 体力13


FOX小隊(現A小隊)

ユキノ体力 15 指揮 50

ニコ 体力 15

クルミ 装甲2 体力20

オトギ 体力13

[106 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:07:46]

特殊技能

B小隊
ヤタ
強装徹甲弾 装甲を無視する

シロ
天性の格闘センス 攻撃成功時、ダメ+1 体力がなくなるとき、1d2で1の時体力1で耐える

シエン
秘めた拘り 指揮成功時、ダメ/被ダメ+-2


FOX小隊(現A小隊)
ユキノ
最高の指揮官 指揮成功時、ダメ/被ダメ+-3

ニコ
アーマーパック 戦闘開始時、味方に装甲1 ダメージで損失

クルミ
多機能シールド 攻撃時1d6を振り奇数の時相手の攻撃を無力化

オトギ
偵察/攻撃ドローン 攻撃を受けた時、攻撃相手の次ダイス-10 攻撃成功時1d10を振り偶数ならダメ+1

[107 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:11:02]

抜けてました

クルミ
多機能シールド 被攻撃時1d6を振り奇数の時相手の攻撃を無力化

ですね。

[108 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:13:35]

戦闘開始！

シロ

dice1d100=64 (64)

クルミ

dice1d100=97 (97)

[109 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:15:38]

舞い上がっちゃったのかな？

ユキノ　指揮

dice1d100=28 (28)

[110 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:16:59]

シロ

1+ dice1d3=2 (2)

クルミ　多機能シールド

dice1d6=6 (6)

[111 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:23:43]

シロ

体力20

クルミ　装甲3→2　(ファンブルしたので装甲ロスト)

体力20

[112 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:34:52]

――始まった。

こちらは人数不利のため防衛側、A小隊は攻撃側だ。大体こういうのは防衛側が有利になる。

「侵入を確認したぞ、ちょっと突っついたら引く」

「わかったわ。奥でカバーする」

リーダー組二人の阿吽の呼吸になんとかついていくため、各種強化された部品を組み込んで至近距離用に調整した556式を構える。

武器庫のお姉さんに頼んで強装徹甲弾ももらっておいた。準備は万全だ。

多分これが終わったらパーツ総とっかえだけど、今は我慢してね、556式。

[113 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 12:35:23]

シロside


出来る限り足音立ねぇようにしてんのはわかる......が、そのでけぇ盾はどう頑張っても――

「音がなるんだよ！」

入口すぐのドアをオレは蹴り飛ばし、クルミの前に出る。

アイツの盾は防御範囲を広げる機能と相手の目ぇ潰す機能がついてるが、それを使わせる前に潰しゃぁいい話だ。

ただ、一個だけ誤算だったのはニコの奴がプレートを配ってた事だ。ヤタからもらった高性能通常弾を盾を避けて食らわせたが全部そこに吸われた。

まあプレートはダメになったろうがクルミにゃぁダメージが入ってねぇな。

「痛ったぁ！」

まぁちったぁいてぇか。しかもユキノの奴、カバーがうめぇ。それ以上の攻撃をオレに許さなかった。

一旦撤退だ。

[114 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:16:26]

＞相手より高いダイスを出した方が攻撃、1d3を振る。

ここの所確実にミスってますね。低いダイスに脳内変換しておいてください......。

ヤタ

dice1d100=64 (64)

ユキノ

dice1d100=100 (100)

ニコ

dice1d100=31 (31)

[115 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:21:15]

ユ、ユキノさん？

100ですがリーダーなので指揮ダイスは振れないものとします。

まぁこっちも装甲ロスト、痛み分けで1d2ダメを振ります。

ヤタの弾が綺麗に貫通したとかにしておきましょう。

ニコは普通に成功なのでダメージダイス

dice1d3=2 (2)

ユキノダメージ

dice1d2=1 (1)

[116 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:23:26]

ヤタ 体力 15→13


ユキノ体力 15→14 装甲ロスト

（おかしいな、流石にFOXの方が強いから負けイベくらいのノリで始めたのにどうして......?）

[117 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:34:40]

≪ヤタ！そっちに行ったぞ！≫

シロさんからの連絡を受け、角で待ち構える。

刹那――足元に金属音

「っ！」

フラッシュバン、ニコさんの物だ。激しい音と閃光が耳と目を持って行く。

見た瞬間飛びのいたおかげとヘッドセットで耳は若干聞こえる、目は少しぼやけるが、まだ0よりマシだ。

「ごめんね！」

声と同時に、散弾が体に当たる。セミオートじゃないだけましだが、左半身に鈍い痛みが走った。

が、やられてばかりにも行かない。奥に見えるユキノさんが前に出て勝負を一気にしかけようとしたので、逆にそこを狙う。

銃剣突撃の要領で、ライフルの先端を胴に叩きつけてトリガーを絞った。

発射された徹甲弾は、ニコさんが渡していたであろうプレートを貫通しても有り余るパワーをユキノさんに与える。

少しは効いてくれてるとありがたいな！

反動を利用して半身を返してニコさんに蹴りを入れようとするも、これはハズレ。が、隙は作れた。その瞬間に角の奥まで離脱する。

[118 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:37:26]

シエン

dice1d100=42 (42)

オトギ

dice1d100=14 (14)

[119 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:40:40]

初のまともな戦闘

オトギ

dice1d3=3 (3)

攻撃ドローン　dice1d10=10 (10)

[120 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:42:03]

全力でつぶしに来たな。

シエン 体力13→9

オトギ 体力13

[121 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/25(火) 22:52:12]

シエンside

「始まって数分でこれ？ったくもう！」

最初の想定ではシロが後方、私が前方で挟む予定だったが、あの馬鹿が突っ込んでしまった所為でめちゃくちゃ。

でもまだいい、こっちはオトギの対処を――

と思った瞬間、わき腹をえぐるような痛みが襲う

「あ"ぁ"っ"!!」

何処から撃たれた、と考える前に、追撃のドローンが襲ってくる。何発かもらいながら、確実に視界の外であろう場所まで退避した。

肋骨がきしむほど痛い。50口径はやっぱり伊達じゃないわね。

それに、オトギの腕も確か。3年になることにはここのトップに立ってそう。でも......。

「まだ負けてないわよ.......!」

気合を入れなおして、無線機のPTTスイッチを押した。

[122 二次元好きの匿名さん 24/06/26(水) 09:07:37]

どっちも頑張れ！

[123 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/26(水) 13:41:15]

ヤタ

dice1d100=98 (98)

シロ

dice1d100=76 (76)

シエン

dice1d100=64 (64)

ユキノ

dice1d100=11 (11)

ニコ

dice1d100=24 (24)

クルミ

dice1d100=12 (12)

オトギ

dice1d100=41 (41)

行動順は基本ポイントマンからで変わりませんが

ファンブルしたユキノとクルミはちょっとずれます。

[124 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/26(水) 13:43:20]

次はヤタがやらしましたね。

シエン 指揮 40

dice1d100=19 (19)

[125 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/26(水) 13:46:43]

成功してる。

なのでヤタはダメージ-2です。

オトギとシエンは別枠として

3vs2の状態で袋にされてますねこれ。

Ａ小隊

dice3d3=2 1 1 (4)

シエン

dice1d3=1 (1)

[126 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/26(水) 13:50:25]

シロは装甲持ち、ヤタは指揮が成功しているので軽減されます

ヤタ 体力 13→11

シロ 体力20→17


オトギ オトギ 体力13→12

[127 二次元好きの匿名さん 24/06/26(水) 23:20:24]

オトギオトギ

[128 二次元好きの匿名さん 24/06/27(木) 08:15:56]

おお

[129 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 09:09:26]

≪お返しよ！≫

無線機越しにシエンさんの声が響いた。オトギさんにやられたっぽいのはわかったけどよく撃ち返せるなぁ。

「のほほんとしてる場合じゃねぇぞ、大丈夫か？」

「まだ、大丈夫です」

左半身の痛みは引いてきたし、頭に弾は食らってない。まだ問題はないだろう。

外なら1-4倍のプリズムサイトを使うところだが、今はメインのダットサイトとバックアップのダットサイトを載せている。

一応MOAの差で至近距離はでかい方で雑に狙い、少し離れたら小さいほうで狙う寸法だ。

「さーて、どうするかねぇ」

足音に注意しつつ通路側に出る、が、気配はしない。

≪一発当ててやったわ......気をつけなさい。向こう、多分さっきのであんたたちを警戒しまくってるわよ≫

≪防衛側が有利とはいえ、人数差は裏返らない。囲まれたら終わりよ≫

[130 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 09:16:22]

そう言われた瞬間、衝撃が腹に伝わった。薄いキルハウスの壁を抜いてなおこの威力。

OOじゃない......スラグ弾......!!

「シロさ」

「伏せろォ！」

言い切る前に腹ばいにさせられた。シロさんは私に覆いかぶさって、弾丸を食らってる。

私よりも分厚いプレートを装備してるとは言え、痛い事に変わりはないはずなのに。

（このまま這って向こうまで行くぞ！）

（了解です）

痛みを我慢しつつ、何とか弾が飛んでこない部屋まで回避することができた。

でもこのままじゃジリ貧だ、何とかしないと一方的にやられる。

[131 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 10:59:26]

>>127

ゴリゴリにコピペミスしてますね......(

[132 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 11:00:29]

ヤタ

dice1d100=97 (97)

シロ

dice1d100=57 (57)

シエン

dice1d100=53 (53)

ユキノ

dice1d100=83 (83)

ニコ

dice1d100=73 (73)

クルミ

dice1d100=26 (26)

オトギ

dice1d100=89 (89)

ファンブルも何もなかったので普通に。

[133 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 11:04:53]

シエン 指揮 40

dice1d100=91 (91)

連チャンファンブルはダイススレって感じがしますね。

ついでにオトギの偵察ドローンの効力も+10ですね......雑に決めちゃうからこうなる......。

とはいえシエンに+10されてもひっくり返らないので無視とします。

[134 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 11:10:17]

指揮ダイスにファンブル要素はないので関係ないです。

クルミが2人に攻撃、シロも仕返ししますがクルミには当たらなかったのでしょう。

オトギさんは距離を詰められたみたいですね。

クルミ

対ヤタ

dice1d3=1 (1)

対シロ

dice1d3=3 (3)

多機能シールド

dice1d6=6 (6)

シロ

対ユキノ

dice1d3=1 (1)

対ニコ

dice1d3=1 (1)

シエン

dice1d3=3 (3)

[135 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 11:59:02]

微妙に仕事しないですねこの盾。ニブイチのはずなんですが。
ただシロの装甲は上回ってます。

ニコは装甲で耐えました。

ヤタ 体力 11→10

シロ 体力 17→14


ユキノ体力 14→13

オトギ 体力 12→9

[136 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 12:36:35]

壁を突き破る嫌な音が聞こえた。

「逃がすわけないでしょうが！」

盾を構えたまま、SMGを発砲してくる。ヤタさんが私を抱えながら走ってくれてるおかげで、ほぼ私には当たってないが――

「クッソ、あいつ後で覚えとけよ！」

悪態をつく程度には被弾している。

私をバリケードの陰にぶん投げた後、即座にシロさんは射撃を再開した。

向こうに数発当たっているっぽいが、なにぶん多勢に無勢だ。

≪オトギはそっちにやったわ！近づいて結構あてたからダメージは入ってるはず！≫

近接戦用の装備ではないのによくやるものだ。


シロ 体力 17→15ですね......。

[137 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 12:44:49]

後ユキノ体力 14→12だ......すんません。

こっからは全員総出でやります。

カルバノグ2章の最終戦みたいなノリですね。

リーダーダイス勝負でダイスが相手より低ければ攻撃が通ります。

各々のスキルは一旦無視で。

シエン

dice1d100=82 (82)

ユキノ

dice1d100=4 (4)

[138 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 12:48:21]

こういうところでクリティカル出すの、マジでFOX小隊って感じありますね。

ダメボつけてダメージ計算しましょう。

体力半分以上持って行かれたら気絶します。（ショックロールなしの一撃判定）

3+ dice4d3=1 1 2 2 (6)

[139 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 12:49:54]

9ダメージなのでヤタとシエンは気絶ですね。
続行不可能と判断し戦闘終了です。

[140 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 22:35:38]

......目が覚めた。体中が痛い。

「おう、起きたか」

横には包帯まみれのシロさんがいた。私も感覚的に包帯まみれだとわかる。

ここは......医務室だ。いつぞや来た記憶がある。

「ヤな事思い出してねぇだろうな」

「私は嫌だと思ってないので......服は着てますね」

「けが人の服脱がすわけねーだろ」

まぁ、それもそうか。シエンさんも奥に寝ているようだ。私より怪我が酷そう。

「あの後どうなったんでしたっけ。記憶がまばらで」

「あぁ、あの後か......」

[141 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 22:36:01]

聞いたところ、シエンさんはオトギさんのヘッドショットをモロに食らって気絶。

私はまだ耐えていたが集中砲火を食らって気絶。

シロさんは装甲がボロボロになるまで立っていて、タックルからクルミさんを放り投げようとしたところで戦闘停止の号令がかかったそうだ。

......投げようとしたところは置いておいて、やっぱシロさん頼りになるなぁ。

「ンだよ」

「いえ、別に」

気恥ずかしそうにそっぽを向いた。シロさんそういうところかわいいですよね。

それはそれとして。

dice1d3=3 (3)

1.悔しい2.燃える3.やり足りない

[142 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/27(木) 22:54:07]

バトルジャンキーだったりします？

dice1d2=2 (2)

1.あるかもしれない　2.そうではない

[143 二次元好きの匿名さん 24/06/28(金) 08:14:09]

流石に違うか

[144 二次元好きの匿名さん 24/06/28(金) 16:02:33]

不完全燃焼かぁ

[145 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/28(金) 19:39:41]

戦い足りないわけではないが、やり足りなさを感じた。

戦う前は銃を気にしていたけど、終わってみればフルメンテが必要な程使ったわけでもなかったし。

もっとやりようはあったのかな、とは思う。

もう一回やればもっとうまくいく、とか。もっとこうできたはずだ、なんて考え。

教官に言ったら笑われるか怒られるな。戦闘においてでもやしかしはご法度だって言ってたから。

それにしても、シエンさん起きないな。流石に50口径はダメージが大きいのかも。

「あいつも寝てりゃぁ静かなのによ」

「聞こえてるわよ」

シエンさんが目だけ開けて天井を見ながら答えた。

普通にびっくりした。

[146 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/28(金) 20:24:11]

「ったく、起きてんなら言えよ」

「いいでしょ、別に」

そう言って体ごと反対側を向いた。

「……らしくねぇな。なんか言わねぇのかよ」

「うっさいわよ。ケガ人なんだからほっといてって」

「悔しかねぇのかよ」

「黙って」

「悔しくねぇのかって言ってんだよ！」

シエンさんがベッドから飛び起きて、シロさんの胸倉をつかんだ。

「私が悔しくないとでも思ってるわけ！？」

茶色い目に、涙がいっぱいになっていた。

[147 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/28(金) 23:54:08]

「ヤタは私たちに指揮を任せたのよ!?それなのにこんな……こんな結果なんて……」

シロさんに寄りかかりながら嗚咽していた。

あの性格で私たちを率いてくれていたのだ。プレッシャーは相当なものだっただろう。

「んだよ、まだ元気あるじゃねぇか」

「此処でもう一回やる気なら付き合うわよ」

「格闘で勝てると思ってんのか？オレに？」

「やってみないとわかんないでしょ！」

その喧騒に私は――

dice1d1=1 (1)

1.天井に発砲した

[148 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/29(土) 00:02:26]

傍に置いてあった装備からハンドガンを取り出し、天井に数発撃ちこむ。後の事は後で考える。

「してやられたのは！」

シロさんを睨み

「みんな一緒でしょう！」

シエンさんを睨んだ。

「まだ何も始まってません。それに、私たちは必ずこの学園で小隊を組んで平和に貢献する。ただし。私たちにその気があるかどうか、そうでしょう？」

私はベッドから立ち、二人に向き直る。

「此処で喧嘩してる暇はありませんよ、A小隊に負けたまま終われないんですから」

[149 二次元好きの匿名さん 24/06/29(土) 08:45:48]

悔しいのは皆一緒だよね…

[150 二次元好きの匿名さん 24/06/29(土) 16:01:19]

この３人の絆が深るのは良いんだ
問題は恐らく後ろを振り向いたら養護の先生（いるよね？）が笑顔で詰めてくるのが容易に想像できちゃうんだ
それも目が笑ってない状態でさ

[151 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/29(土) 19:13:18]

「調子はよさそうで何よりだ」

入り口から声が聞こえる。よく聞いたことのある声――教官だ。

私たちは何か言われるでもなく3人並んで姿勢を正した。

「あぁ、楽にしていい」

教官の後ろから数人入ってきて、私たちの足元にカバンを置いた。

「あの、教官これは……」

「先の訓練、上で見ていたがよくやったものだ。人数不利とわかっていながら突激するところは特にな」

シロさんが声にならない声を横で上げている。

「だが、危険だとわかっていながら突入する勇気は確かなものを感じた。見事だと言える」

「よって、本日よりB小隊改め――」

[152 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/29(土) 19:16:43]

――RATEL小隊、とする。

[153 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/29(土) 19:38:21]

「RATEL……ラーテル？」

「ミツアナグマとも言われる。堅牢な皮膚を持ち、蜂の巣を襲う。最も恐れ知らずと言われる動物だ。ぴったりだろう」

そう言われるとそんな気がする。

「あぁ、A小隊は先に伝えたがFOX小隊となった。後で会いに行くといい。で、足元のバッグは正式な小隊用の制服だ確認しておけ」

私たちが中を見ると、綺麗にアイロンのかけられたセーラー服が入っていた。

袖や前後ろは普通の白で、襟やスカートはグレー。入っているネクタイは青色だ。

「これが、小隊用の……」

「それに袖を通したら、もう後戻りはできんぞ」

そう言われる前から覚悟は決まっていた。3人の目が合い、誰もこれを着ないという選択肢がない事を再確認する。

「……覚悟は決まったようだな。明日からそれを着て訓練に来い。ああ後――」

「説教は受けろよ」

教官が部屋から出ると、青筋を浮かべた養護教諭の人が入ってきた。

あぁ、ハンドガンの件、流石にお目こぼしはされないですよね、そりゃ。

[154 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/29(土) 19:44:03]

天井に穴をあけた事とケガ人なのに喧嘩しかけたことで数時間説教され、解放された。

正直教官に怒られる時よりネチネチしていた分心にくるものがあった。あの人元尋問担当とかじゃないよね？

当然と言うべきか食堂は閉まってしまったので、買っていた携帯食を部屋で食べた後、就寝することにした。

「なんだかんだあったが、3人で小隊になっちまったなぁ」

「そのなんだかんだのど真ん中でしょ、あんた」

二人もいつも通りに戻ったようで何よりだ。

「明日からもっと厳しくなるわけですね」

「ま、どんとこいってとこよ」

「よくいうわね、ホント」

出来れば、この3人でずっとSRTとして自治区のみんなを守れればいいな……。

[155 二次元好きの匿名さん 24/06/29(土) 22:15:45]

ここからがスタート地点ですね
頑張れRATEL小隊！

[156 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/30(日) 08:38:14]

小隊になったしなんかこう、神秘とか覚醒したりした？

ヤタ、シロ、シエンの順。1か10ならした。

dice3d10=6 2 1 (9)

[157 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/30(日) 08:39:51]

621......（違）

それはそれとしてシエンに神秘が生えました。

神秘　dice1d100=66 (66)

[158 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/30(日) 09:28:31]

（ここで言う神秘はいわゆる特殊能力的なアレです）

66なんで結構強めの能力ですね。

dice1d4=4 (4)

1.スモークグレネードに力を籠めると自分以外透視できない煙を出すようになる。

2.少しの間だけ自分の体が煙のようになり、弾を通すようになる。

3.味方の能力を上げる煙を作り出せる。電子タバコみたいなもので吸入する

4.催涙ガスを放てる。CSガスより弱いが足止めには十分。

[159 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/30(日) 10:17:23]

RATEL小隊になったので、任務中の呼び方がまず変わった。

普通隊長が1なんじゃないかと思うのだが、取りまとめ役はお前だという事で私がRATEL1

シロさんがRATEL2、シエンさんがRATEL3という事になった。

後、シエンさんがなんか不思議な力に目覚めた。

「も、もう一回いくわよ」

「大丈夫です、やってみてください」

外でシロさんが見守る中シエンさんが私の前に立っていた。

グッと右手に力をためるように力むと、手の中から煙があふれる。

それを私目掛けて投げると、周囲にその煙が広がった。いつぞややった催涙ガス訓練のアレよりはマシだが、そこそこ痛い。

目は痛いし、涙は出るし、鼻水も出るし、唾液も止まらない。

「ほ、ほんとに大丈夫⁉」

「は゛い゛、だ゛い゛じ゛ょ゛う゛ぶ゛れ゛す゛」

まぁ、本当に訓練用の奴よりはマシという意味でだが。

[160 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/06/30(日) 21:11:53]

変な能力を持ってる人は初めて見たが、広いキヴォトス、どこかには似たような人がいる……かもしれない。

シエンさんがどう思ってるかは別として、正直めちゃくちゃ足止めと屋内クリアリングには役立った。

人質がいるときは流石に使用はできないが、敵がどこにいるかわからない時に炙りだすのには大変便利だ。

何故できるようになったのかの理由が不明な事を除くが。

いつかミレニアムに行って検査でもしてもらった方がいいのかもしれない。

「力まないと出ないみたいで助かったわ」

「普段から出っぱなしだと他人に迷惑かけちゃいそうですもんね」

物は使いよう、というものだ。

[161 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 07:07:37]

ついでに、私もとある長所を見つけることができた。

私たちの作戦は、どうしても即時展開が求められる状況が多い。そんな時はヘリや装甲車で駆けつける。

あるいは、偵察としてバイクで行ったりもする。なのである程度運転技能は身につける必要があるのだが――

「よし！指定位置に車を戻せ！ヤタ、シロ、お前達はもう行っていいぞ、特に言う事はない」

なんか、とても運転が楽しい。シロさんは大体何でもできるタイプの人なのでできて当然みたいなもの。

シエンさんも下手ってわけではない。普通、それ以上言いようがないくらい普通。

私はなんか、体を動かすことと同じぐらい普通にできた。

指定位置で車を止めることも一発。バイクでのある程度の曲芸みたいな移動も一発。

マニュアルを読んでヘリを動かすのも苦ではなかったし、ボートの運転もお手の物。何か一芸が欲しいなと思っていたのでこれは思わぬ才能だった。

「お前、運転はマジでうまいんだな」

「シロさんも上手いじゃないですか」

「……なんか腑に落ちないわ」

[162 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 07:08:23]

かくして、一年はあっという間に過ぎ去り、二年生に突入した。

こうなると、正規の任務に投入されるようになってくる。それこそ命令があればどこへでも、というやつだ。

だが日々の訓練は続く。実戦続きだとどんな優秀な小隊でも成功率は落ちる。日々の訓練あってのＳＲＴというものだ。

「168……169……」

シロさんは今日も元気にベンチプレスをしていた。

「ほんと好きねあんた。脳みそまで筋肉になるわよそのうち」

「やかま……しい……200!」

こういう積み重ねがあの格闘の威力を生み出すんだろうな。すごい。

「そういえば、FOX小隊の連中がまた作戦成功させたって？」

「あぁ、ニュース出てましたよね。サーモバリックがどうのこうのって」

「私たちもあんな風に取り上げられたい？」

dice1d2=1 (1)

1.「いや、別にそういうわけでは」

2.「一回くらいは派手に取り上げられてぇょな」

[163 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 07:20:02]

事実、そうだ。

SRTがどれだけ取り上げられても、私たちに何かいいことがあるわけでもないし。

実際、FOX小隊の人たちはあれからしばらくクロノスの人たちが取材に来て若干嫌がってたし、有名にはなりたくない。

この学園が定員割れを起こしまくって新規入学者を入れないと本当に危ない！みたいな状態にならない限りはやらないだろう。

「そういや、生徒会長様から新しく任務来てたろ」

そういえばそうだった。

「ええ、確認はしたわ」

dice1d3=1 (1)

1.アビドスに不審なPMCの展開が確認されたそうよ

2.山海経で薬の密輸があったらしいわ

3.なんでも海上に不審船がいるらしいの

[164 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 07:25:52]

「アビドスって、たしか」

「……ええ、私の元居た自治区よ。しばらく帰ってないけど、ちょうどよかったわね」

「水は多めに持って行った方がいいか？」

「向こうでも補給はできるわよ……ヤタ、乗り物だけど」

dice1d4=4 (4)

1.装甲車もってきなさい

2.ヘリで行くわよ

3.LSVで突入しましょ

4.試作戦車もらってたでしょ、あれ持ってきて

[165 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 11:53:36]

「了解です、戦車……戦車?!」

シロさんもびっくりしてた。私の声にかその案にかはわからなかったけれど。

「何が起きるかわからないなら最大限できることはしておきましょ、交渉はシロに頼めばいいし」

「オレだよりかよ！んまぁいいけど、役割は？」

「操縦は当然ヤタ、砲手は私、車長はあんたよ」

試作戦車……ミレニアムとSRTが合同で開発した試作型の戦車。たしか迷彩もまだ施されてないピカピカの新車だ。

ハイブリッド式の動力、装填手のいらない無人砲塔、遠隔操作できる機銃……とりあえず盛れる物は盛った試作型あるあるだ。

「つかあの新車目立つだろ、どうやってアビドスまで持って行くんだよ」

「ハイランダーの人らにお願いしましょ、近いところまで持って行って後はこっち」

[166 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 11:54:40]

そんなこんなでシロさんの巧みな交渉により戦車を借りる……というより本格的な実地試験兼任務と化した。

「よーし、ハイランダーの人らにも話し終わったわ。真っ当に頼めば話は聞いてくれるのよね」

あそこは普通の客なら何ともないのだが、いざ列車内で問題を起こしたとあらばとんでもないキレ方をすると噂で聞いたことがある。

出来るかぎり戦車の中に居よう……。

「おーし、砲塔の後ろのカゴに荷物積み終わったぞ」

「じゃぁ列車まで運びますか」

3人で戦車に乗り込む。新車の香りがする。あの独特な香りが。

「RATEL1、移動開始しろ」

「了解、前進します」

シロさ……RATEL2の指示で戦車を前進させる。

[167 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 12:02:00]

キュラキュラとキャタピラの音はすれど、エンジン自体はハイブリッドのうえ切り替えられるステルスモードにより静かだ。

ちょっと味気ないような気もする。訓練で乗ったうるさい戦車も好きだな。

「……まぁこのまま駅の積み込み口まで行くだけなんだけどよ」

「写真とか撮られません？」

「テスト車両だってバリバリ外走ってるだろ、外がダメなら元々許可下りねぇって」

そういうものか。

キュラキュラ揺られながら積み込み口までのドライブを楽しんだ。砲手のRATEL3は暇そうだったけれど。

[168 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 12:21:25]

「よーし、そのまま積み込んでくれー」

シロさんがハイランダーの人らに色々言っている間、こっちは予備の燃料やらを確認していた。

「バッテリーは問題なし……AMP弾、APFSDS弾もよし、機銃弾も問題なし」

「キャタピラも調子良さそうです。アビドスでもしやられたらどうします？」

「破壊方法は教わってるわよね。データだけ持って帰れれば最悪破壊してもいいって言われてるわ」

「なるほど、そのために車内にテルミット手榴弾おいてるんですね」

そんな話をしていたら準備が整ったようだ。RATEL2に列車に乗るよう言われてそれに則って搭乗した。

ゆっくりと列車が進んでいく。お金は払っていたので、客車に3人で座る事にした。戦車はカバーで覆われてしまったので中にいる作戦は失敗だ。

[169 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 12:23:39]

私は

dice1d2=2 (2)

1.RATEL2の隣に座った

2.RATEL3の隣に座った

[170 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 12:28:52]

”そういう”感情

ヤタ、シロ、シエンの順。1か10ならある。

dice3d10=9 9 7 (25)

[171 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/01(月) 12:29:56]

結構ギリギリですが恋愛的な感情はないようです。

先生とはもしかしたらあるかもしれない。

[172 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:49:19]

親友って感じ？

[173 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/02(火) 01:35:08]

>>172

そんな感じです。互いに信頼はしてますが恋愛ルートは消えました。

[174 二次元好きの匿名さん 24/07/02(火) 08:19:59]

これは結束力高いですね…！

[175 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/02(火) 12:28:25]

特に何があるでもなく、談笑したり駅弁を食べたりしているとアビドスにたどり着いた。

「シロ、起きなさい。よだれ出てるわよ」

「あー……ああ」

シロさんは途中から寝ていたが。

「あー、体いてぇ」

そう言いつつ戦車からカバーを外し、固定していたチェーンを外す。何とか戦車を下ろし、ハイランダーの人達にお礼を言って移動を始めた。

「RATEL2、とりあえずどこまで行きます？」

「確認されたのは砂漠の奥だからな、アンブッシュできるポイントをドローンで探してそこに一旦陣取ろう」

「了解、RATEL1、移動開始します」

砂にまみれた地区を、戦車が走る。数年前はもうちょっとマシだと聞いていたが、今移動中の地区にもかなり砂が来ている。

いつかは本当にすべて砂に埋まってしまうのではないかというほどの量だ。

……人もほぼ見ないせいで侘しさを感じる。

[176 二次元好きの匿名さん 24/07/02(火) 18:50:04]

本当にアビドスってどうなるんだろ？
借金をどうにか返済出来たとしても砂嵐はそもそもの原因が分からないからどう対策すればいいか分からないってのがな

[177 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/02(火) 21:20:52]

「このまま30km直進……おい砲手、暇そうにしてんなって」

「しょうがないでしょ、実際前方警戒以外やることないんだから……ちょっと待って、前方に人影」

「停止します」

ブレーキペダルを踏み、速度を落とした。そこを歩いていたのは

dice1d6=3 (3)

1.ピンクの髪の子

2.銀髪の子

3.金髪の子

4.メガネをかけている子

5.黒髪の子

6.青緑髪の子

[178 二次元好きの匿名さん 24/07/03(水) 08:19:45]

ノノミか

[179 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/03(水) 12:39:19]

「あー……あ！」

そういうと、飛び出すようにしてRATEL3が出て行った。

「あんだ？」

「金髪で胸の大っきい……もしかして、昔助けてもらったっていう人じゃないです？」

「そういやそんな事（ >>63 ）言ってたな」

どうやらビンゴだったらしく、RATEL3が何度も頭を下げている珍しい光景が見れた。

流石に任務中だったので長い間話していたわけではなかったが、それでも満足した顔で帰ってきた。

「悪かったわね」

「構いませんよ。どうでした？」

「覚えててくれたわ。それに今の状態も少し聞けた」

「ってーと、アビドスの？」

ああいう状況でも情報収集をしっかりしてくるあたり、流石隊長だ。

[180 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/03(水) 12:47:47]

なんでも、今はアビドス高校というところにいるらしい。生徒数は3名だが、楽しくやっているとか。

それはそれとして借金が凄い事になっている、とも。

「何とも悲惨だなぁ」

「しょうがない、で済む話じゃないけど……何か力になれないかしら」

「連邦生徒会長に話してみるとかですか？」

「……そうね、帰ったらしてみましょう」

少し状況が分かったところで、再度任務に戻る。

でも妙だ、こんな借金にまみれたところになぜPMCが……？

[181 二次元好きの匿名さん 24/07/03(水) 23:45:59]

お礼できてよかったね
それと同時に情報収集もするとは…

[182 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 00:02:57]

ひたすら人気のない市街地を進み、もはや建物も砂に埋もれた地帯に突入する。

「ほんとにすげぇとこだな……」

「あそこ、列車のレールもありますね。ここも昔はにぎわってたんでしょう」

「感慨にふけってる場合じゃないけど、流石にこうも見せつけられると辛いわね」

いつかここも活気を戻せるようになるのだろうか。そうなってほしいものだが……。

「RATEL1、停止しろ」

「了解」

戦車を止め、備え付けのドローンを射出する。

「5㎞先に施設を確認した、上から見てみる」

車長は長距離を見れる光学サイトが備え付けられている。それで目視はできたのだろう。

「……妙だな、人影がねぇ」

「施設の規模は？」

「でけぇ、が、ドローンのソナーでも反応なし……潜んでる可能性がある。RATEL1、しっかりハンドル握っとけ、RATEL3はいつでも撃てるように」

「もうやってるわ」

自動装填装置が弾を砲に詰める。

[183 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 07:34:40]

速度をそれほど出さず、その施設に近づく。

車内に、緊張が走る。爆弾解体の試験で最後のケーブルを切る瞬間がずっと続くような感じだ。

何処から来る？そもそも来るのか？いるのか？

わからない、という状態はとんでもないストレスになる。落ち着かなくては。

「……ドローンには反応ねぇ、熱感知もできねぇまさか本当に無じ――」

「――ッ！ヤタ！フル、3時！」

シエンさんがコールサインを呼ばないほど焦って叫んだ。言われるまま、アクセルを最大にし3時方向に向いて回避行動を取る。

数秒前にいた箇所に、何かが炸裂。車体を大きく揺らした。

「クッソ！なんつーステルス技術だ！」

「センサーは頼りにしないで！熱感知切って目と振動センサーで追って！」

[184 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 07:40:59]

気が付くと周囲に灰褐色の戦車やパワーローダー、見た事のない大型のロボなんかが囲んでいた。

「どこから出てきた!?」

「考えるのは後！RATEL1、回避は任せたわよ！」

「了解！」

何はどうあれ、やるしかない。

「さーて、派手な実地試験と行くか！」

敵総数　dice1d50=12 (12)

[185 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 07:57:16]

相手よりダイスが下なら攻撃可能

戦車　残り装甲値：50

攻撃判定　dice1d100=43 (43)

敵

攻撃判定　dice1d100=60 (60)

[186 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 07:59:01]

RATEL小隊が攻撃できました。幸先良いですね。

撃破した総数

dice1d12=7 (7)

[187 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 08:07:21]

「敵総数おおよそ12だ！」

「この……！RATEL1!一瞬安定させて！」

「ずっとやってるつもりです！」

建物の残骸と砂の山を縫うように移動し、何とか敵の攻撃を避けている。

乗ったままやられたら蒸し焼きだ。それだけは何とか避けないと。

「邪魔ァ！」

RATEL2は上部の遠隔兵器ステーションの30㎜で応戦、目視標準だが何とか当たっている。

「落ちなさい！」

止まった隙を逃さず、主砲が命中、この戦法で何とか数機撃破できた。

「ステルスだからって当たらないわけじゃないわ、RATEL1、次の建物を左！」

残骸になっている建物を左に曲がり、敵戦車の背中を取る。

「そこ！」

発射されたAPFSDS弾は、敵戦車のエンジンブロックをたやすく貫通、爆炎を上げた。

[188 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 08:09:04]

相手よりダイスが下なら攻撃可能

※残り数が少ないため補正値

※敵残数5のため勝ったら戦闘終了です。

戦車　残り装甲値：50

攻撃判定　dice1d100=42 (42)

敵

攻撃判定　dice1d150=119 (119)

[189 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 08:13:56]

よゆうの　しょうり


「……残敵反応、なし。目視でも見えねぇ」

「信じるわよ……あー、ひやひやした」

「先手を打たれて袋叩きにされなくてよかったですね」

確認したところ、どうやら無人機だったようだ。とはいえなぜこんな所に最新鋭レベルの機体が？

「まーじできなくせぇなこりゃ」

「その施設とやらに入りましょ、こんなのを用意してるやつがまともとは思えないもの」

「えーっと……カイザー？」

破壊された車両と機体にはそう書かれている。やはりあの会社が絡んでいるようだ。

「マジでろくでもねぇ事態になりそうだな……」

もしここで新たなサーモバリック弾が作られていたらそれこそ最悪の事態だ。中に入って調査しなくては。

[190 二次元好きの匿名さん 24/07/04(木) 16:47:45]

これカイザー大丈夫？

[191 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 19:42:28]

「ゲートは閉じてますね」

周囲を壁で囲まれた施設の正面ゲートは、ヘリを縦にしても余裕で通りそうなくらい大きかった。

「RATEL3、吹き飛ばせ」

「わかったわ」

信管を調整された砲弾は、数発でゲートに戦車が通れるほどの穴をあけた。

「鬼が出るか蛇が出るか……」

「どっちが出ても吹き飛ばすだけでしょ」

こういう時、RATEL3はやっぱ隊長だな、という感じがする。安心感がダンチだ。

中も外と同じく砂が積もっていた。ただ、建物自体はそこまでひどく損傷していない。でもやはり無人のようだ。

「不気味だな、なんでこうも大きい基地を放棄する？」

「何か起きた、かそうせざるを得ない理由があった、という事でしょうね」

[192 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 19:51:57]

「よし、出口に近いそこの車庫ぶち破って止めとこう」

「了解。RATEL3、お願いします」

そこまで分厚くないシャッターだ、簡単に吹き飛ばせた。

中には少々道具や機材が残っていたものの、ほぼもぬけの殻だった。戦車を駐めるスペースも十分にあった。

「よし、RATEL3はここで待機。ドローンをついてこさせるから指揮を頼む」

「待機……ああ、そう言う事ね。両方が”帰ってこなかった”時はデータと戦車を持って帰るやつが必要ってわけ」

「少なくとも運転は教わったろ。砲塔を自動照準にして撃ちながら逃げりゃいい」

「じゃぁ、RATEL1、2でここを捜索するということですね」

「だな、燃料とバッテリーの残量的に帰り道含めて計算すると居られるのは8時間ってとこだ。最後の通信から1時間経っても返信がなければ帰れ」

「そうならない事を祈るわ」

3人で拳を合わせたり肩を軽くたたいたりして、私たちは戦車を出る。備え付けておいた装備を身に着けて、調査を始めた。

[193 ◆Uy3fVwZzyBcj 24/07/04(木) 20:06:10]

SRT特殊学園に3人組を増やしたい ep2【🎲・オリ生徒】｜あにまん掲示板

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