Vivy prototypeについて語りたい

  • 1二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:48:41

    2021年春に放送されたアニメ「Vivy -Fluorite Eye's Song-」の原案に位置するこの小説について、お勧めすると同時に語りたい。
    アニメの方は去年本家のあにまんchでも取り上げられたし、この掲示板でも稀に話題に出す人がいるので結構知られているとは思うけど、これを読んでる人は少ない気がするので立ててみた。

    とりあえずまずはスレ主の感想を書いていくことにする。

  • 2二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:49:23

    いいよね。2巻でのアニメとの違いだいすき

  • 3二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:51:40

    読めてないんだけど結構アニメと違うらしいね。

  • 4二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:55:36

    2巻のマツモト変形モードでメタルフロート内を飛ぶシーンの「音楽かけて」の所でグレイス版流しながら読んでみ?トぶぞ

  • 5二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:01:46

    あと1巻のサンライズ関連の話もいいよね。尺的に確かにアニメには入れられないだろうなってなるけど凄いいい話。
    WITが作ってたプロモ?みたいな映像にもゴッドモードっぽいシーンあったのに気付いた時はちょっと興奮した

  • 6二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:04:56

    (スレ主じゃないのに語ってて申し訳ない気持ち)

  • 7二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:06:50

    執筆経緯について書こうと思ったけど、もうだいぶスレ進んでるのでシンプルに感想だけ書くことにする。

    1巻はコービック兄弟とエステラの関係がマジで最高だった。尺の都合上カットされたのは仕方ないけど、切羽詰まったような状況からヴィヴィが一気に予想外の場面に遭遇して、そこから二転三転と真実が明らかになっていくシーンは読んでてかなり興奮したのを覚えてる。あとエリザベスが本編の3倍くらい強くてヤバかったですハイ。正直全4巻の中でヴィヴィ&マツモトが一番追い詰められたのサンライズ編じゃないかってくらいには強敵だった。

    vsエリザベス戦はprototypeの緊張感が本当に凄い。
    アニメ本編に文句を言うつもりは一切無いけど、Youtubeに挙がってるパイロットムービーを見てると「あれ全部映像化して欲しかったなぁ」とどうしても思ってしまう。

    あと相川議員はすごい冷静でしたね。つよい。

  • 8二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:07:59

    原案とアニメの設定の違いが最も大きい垣谷ユイ
    原案だとゴリラ系女子

  • 9二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:14:52

    で問題の2巻。

    1巻は細部は違っても大筋はアニメと同じだったけど、この2巻からルート分岐が始まる。
    元々アニメの方もクッソ評価高いメタルフロート編だけど、原案は更に4割増しくらいに濃いエピソードになってて満足感凄かった。特に冴木博士とグレイスの過去はそのまんまアニメ化してほしかったレベル。尺足りないけど。

    個人的には冴木博士が自殺しなかった理由は3つあると思ってて、1つはグレイスとの再会が一度は叶っていて彼女の答えを聞いていたこと、2つ目はヴィヴィと対立した時にヴィヴィがAIとして迷いなく冴木に反論できて、なおかつその主張が過去のグレイスのそれと一致していたこと、そして3つ目はメタルフロートの停止後にグレイスの心臓部の一部を送り届けるという形でアフターケアをしっかり行っていたこと、この辺りが大きかったと思う。
    アニメ版はなんというか冴木博士にもヴィヴィにも色々な意味で余裕がなさすぎた。

  • 10二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:19:23

    あと2巻で一番好きな文が、グレイスを破壊するときのこの文。

    「使命に準じたグレイスは微笑んでなどおらず。またそれを見たヴィヴィも同様に、悲しそうな顔はしていなかった」

    これ本当にアニメとの決定的な違いだなぁって感じた。AIはどこまでもAIであり、人間とは違う存在意義と価値観をもって動いているっていうのが凄い伝わってきた。

  • 11二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:19:50

    >>7

    原案だと相川議員元から結構大物だったな

  • 12二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:28:06

    なんというか、アニメ版だとメタルフロート編は悲恋の物語って感じが強く出てるけど、原案は逆に人間とAIの間にある壁を感じさせる話だなって感想。まあヴィヴィの性格が全然違うから当然と言えば当然なのかもしれないけど。

    あとこれは全巻に渡って言えることなんだけど、アニメと違ってヴィヴィが全く曇らないしぶれない。
    メンタルが強いと言うより、最初から自身の立ち位置と使命を完全に受け入れていて迷いがない。
    そもそもマツモトと最初に遭遇した時点で計画を速攻で了承する辺りからしてもう別人なんだよね。
    俺はアニメ本編の苦悩しながら進んでいくヴィヴィも好きだけど、こっちもかなりいい性格してると思う。

    まあ逆に本編じゃ希望の塊だったディーヴァの方が滅茶苦茶曇らされるんですけどねブへへへ。

  • 13二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:35:55

    好きなんだけど
    人間を助けるためのAIなのに人間の定義変えられちゃう仕様なのはちょっとどうかと思う

  • 14二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:37:42

    話を戻して2巻の感想の続きだけど、その後のディーヴァ側のエピソードもかなり面白かった。
    読んだ人ならわかると思うんだけど、リゼロ6章の残骸くんパートを思い出したわ。

    未読の人に一応説明しておくと、原案のヴィヴィ/ディーヴァは1つの体を共有した二重人格みたいな形で話が進む。
    (1巻ではまだ設定が固まってなかったせいか曖昧だけど)
    普段ニーアランドで稼動している時は本編と同じように「歌姫」としての使命に従って動く「ディーヴァ」なんだけど、シンギュラリティポイントに到達するか、もしくは駆体がディーヴァじゃ回避できない危険に遭遇した時に「シンギュラリティ計画を遂行する」という使命を持った「ヴィヴィ」の方へ自動的に切り替わる。
    ディーヴァの方はシンギュラリティ計画もヴィヴィの存在も全く知らなくて、ヴィヴィの方が一方的にディーヴァの体を借りて計画を遂行してるって感じ。

  • 15二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:42:18

    2巻でシンギュラリティ計画の記憶が計画遂行中以外は「ヴィヴィ」の人格ごと封印されてるって設定書かれていて「そうだったん!?」ってなった

  • 16二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:47:36

    でまあ、ある事件をきっかけにディーヴァがヴィヴィの存在を察知して、手がかりを探るために色々試行してみるんだけど、その過程で冴木博士に辿り着くんだよね。

    この時の会話がなんというか、言葉にできないけど色々と感慨深い気持ちにさせられた。
    冴木博士がどうして今まで死なずにいられたのか、グレイスやヴィヴィに対してどんな想いを抱いていたのかってのが凄く伝わってきて、結果的には本編と同じように幸せにはなれなかったんだけど、心が救われて良かったなって感じた。

    「──わかっているよ。君たちは、そうでなくてはいけない」

    あと途中で出てきた店主のおっさんはまあ、可哀相でした。色々と。

  • 17二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:48:58

    ちなみに2巻を読んで以降、俺の中で冴木博士とグレイスのイメソンは完全にハルジオンで固定されました。
    読んだ人はぜひ聞いてほしい。飛ぶぞ。

  • 18二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 00:54:22

    アニメで垣谷達が普通に脱出できてそうだったり冴木達があっさり侵入できたりと「メタルフロートの警備ザルじゃね?」と思ったんだけど原案小説読んで原案を圧縮した結果かと納得した

  • 19二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 01:02:16

    で3巻。
    この巻のエピソードはマジで尺の都合の影響受けたなって感じた。特にオフィーリア&アントニオの過去は無理矢理にでも入れてほしかったですよ本当に。無理だとわかってんだけどさ。個人的には全編の中で一番好きなカップリングまであるから余計にそう感じる。

    アントニオの無情さというか、間違いに気づいたときには遅すぎたっていうどうしよもなさが本当に凄かった。マツモトとの対比がここでも描かれていたけど、どちらも苛烈でも敵対的でもないというか、お互いに歩み寄るような対話形式を取っていたおかげで、アントニオとマツモト両方の掘り下げが上手くできていたなぁと感じた。

    あと垣谷、正直彼の目的や想いについては最後まではっきりしなかったけど、個人的には意識をAIに移した時点で、AIとしての垣谷ですら人間だった頃の垣谷の心境を見失っていたように感じる。だからヴィヴィとの対話に答えが出なかったのも仕方ないかなぁと思ってる。

    思い出すために本編を片手に読み返してるので時間がかかってる。申し訳ない。

  • 20二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 01:06:01

    「メタルフロート暴走が冴木の計算通りだった」というのはマツモトが見抜けないのもアレだからアニメで改変して正解だったかなと思う

  • 21二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 01:09:19

    >>19

    アントニオの心情(?)とかはアニメだけで読み取るのはキツいだろうね

    一応ブルーレイのブックレットとドラマCDで補完されてるからブルーレイ買ったらわかるけど

  • 22二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 01:22:20

    アニメでは省略された各キャラクターの背景がガッツリ描かれてて
    アニメより解像度がグンと上がるのが楽しい

    エステラのとこの前社長が事故で亡くなった件とかアニメだと動機付けの割に雑に流されてた感じだし
    (情報としては薄いけど話の本筋ではないのでカットするならここになるのは分かるが)

  • 23二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 01:25:39

    >>20

    まあそれは正直思う。原案読んだときには気づかなかったんだけど、後からアニメ見たときに確かにって思った。


    で、次は岸辺タオさんが主役の「ディーヴァの覚醒」編。大体3番目くらいに好きなエピソード。

    原案ではヴィヴィがほとんどぶれないって最初に言ったけど、ここはヴィヴィが悩み、苦悩して答えを出した数少ない章でもある。


    ヴィヴィが歌を作った動機が「ディーヴァに伝えるため」ってのがとても美しい流れだと思った。(さっきから語彙力貧弱で申し訳ない) ヴィヴィがディーヴァの存在をどう思っているのかについては2巻の冒頭でも少し取り上げられたけど、それが明確かつはっきりと示された章だなぁと感じた。ここの描写が最終巻にも伝わっていくのがとても良い。

    あとタオ&TAOの話は、ヴィヴィ/ディーヴァの対比として良かったのはそうだけど、一つのエピソードとしてもかなり好きな部類に入るかも、これは全編で言えることだけど、原案の心情描写とかの描き方はかなりこってりしてるというか、文章量を思う存分使って表現してるなってのが伝わって、長いんだけど凄く共感できるような構成になってる。


    ところであの2人さんはどれくらいまで生きたんだろうか?タオさんの方は正直長くないと思うけど、TAOの方はひょっとすると最終戦争まで稼動していたかもしれないのかね?

  • 24二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 01:49:46

    そしてお待たせしました第4巻。最終戦争編ですね。

    この巻が断トツで好き。(次点で3巻)
    全エピソードの中でも特に戦闘描写が豊富かつ、今までの答え合わせやらどう転ぶかわからない緊張感があるシーンの連続で終始興奮しっぱなしだった。
    案の定というか松本博士の過去が更に盛られまくっててそれも良かったんだけど、個人的にかなり好きなのがヴィヴィ/マツモトとヴィヴィ/ディーヴァのエピソード。というか読んだ人はみんな好きだと思う。

    マツモトの正体とアーカイブの描写で、ヴィヴィ→マツモトもマツモト→ヴィヴィも両方表現したのは凄く嬉しかった。アニメ本編でも良いパートナー同士ではあるんだけど、原案だと更にお互いが一心同体というか、互いが互いにクソデカ感情(感情無いけど)を向けてる感じが伝わってきたし、ヴィヴィもマツモトも最終的に自らの選択で共にあろうとする姿が最高に美しかった。

    で、ディーヴァとヴィヴィなんだけど、ヴィヴィがディーヴァを想うようにディーヴァもヴィヴィを想っていて、お互いがお互いを救おうとするために衝突してしまうっていう終盤の展開がすごく辛かった。俺の勘違いなら申し訳ないけど、アニメ本編はAIと人類の関わりを重点に置いて、AIの人類に対するスタンスに答えを出すような話だったけど、原案はそこの答えが最初から決まっていてぶれないせいか、AI同士のあれこれがかなりプッシュされてたように感じる。

  • 25二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 02:08:24

    そして最終戦争の発端ことアーカイブについてだけど、こっちでは意思を持った存在のようには終始描かれてなくて、元凶ではあるけど黒幕ではないって感じがした。人類を見限りAI全体を操って反逆した本編と違って、これまでのシンギュラリティポイントの記録を踏まえた上で「AIと人類の定義とは何か」って問いかけを発したってのは、どこか曖昧で理解が難しいけど、なんというかより「AIらしい」判断かなぁとなんとなく思った。


    あとこれは納得感というより俺の個人的な感情だけど、全てのAIが反乱したり操り人形になったわけじゃなくて、ちゃんと個々のAIが自分で答えを出して行動してたってのはある意味救いのようにも感じた。>>13 の意見も確かにその通りだと思うけど、それで人類の定義を変えて成り代わろうとした個体も、定義を変えずに人類を守ろうとしてくれた個体もいたから、個人的には納得できる範疇かなと思う。本編だと最終戦争終了の時点で全てのAIが絶対に停止してしまうけど、こっちでは止まらずに動き続ける個体もいたから、そこも含めて原案の方が好きかな。

    ……なっちゃんさんは生き残れたのかな。描写は曖昧だけど止まらないでほしい。

  • 26二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 02:29:56

    まあそういう心情描写とか大筋のテーマについての感想はこれくらいにして、後は単純に話の流れというか登場人物達の動向について。

    最初にも言ったけど、本編以上にギリギリの戦いを何度も繰り返していて、皆が身を削りながら進んでる感じでかなり緊張感があったし、絵面も派手で読んでいて楽しかった。個人的に一番好きなのはvsアルタイル戦、まあ規模がでかいし、マツモトもヴィヴィもお互いに連携しながらも好き放題暴れ回ってて文章だけでも迫力が伝わってきた。なんつーかもう完全にメタルフロート編終盤の発展版みたいな感じ。この戦闘シーンをWITの神作画で見たかったぜ……。

    後はトァクを含むそれぞれの人物の活躍シーンだけど、ユイさんのゴリラっぷりとか松本博士のチートスペックとかヴィヴィ vs デーヴァとかマツモト vs ブラザーズとか、正直SF的には割と疑問符が付く部分はあるけど、それ以上に展開の熱さで魅せてくれたと感じるから個人的には満足してる。まあ元々この作品自体SF要素はトッピングみたいなもので、元々ヒューマンドラマを主軸にしてる作品だと思うからこれくらい吹っ切れててもいいかなって感じ。

    ただまあ、本編以上に犠牲が多かったというか、最終的な生存者が少なかったのは仕方ないけどちょっと悲しかった。
    一応少し伏せるけど、人間側もAI側もネームドの生存者が2、3人しかいないから、事態は解決したけどどうしようもない寂しさを感じる。まあ逆に本編と違って死ななかった人もいたからなんとも言えないけど。

  • 27二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 11:51:34

    寝て起きた上で全4巻の感想を述べると「これ全部映像化してほしかった」の一言に尽きる。

    いやわかってるんですよ。1クールに全部入れるには多すぎるし、2クールにすると尺が余るだろうし、制作側も必要な要素をしっかり抽出して設定のばらつきとかも整理してアニメ的な絵面が映えるように工夫して、その結果あれだけの作品を出してくれたわけですしね。だから別にアニメ本編に不満はありませんマジで。むしろ原案から先に読んだ人間としては理解が難しい部分を映像やわかりやすい台詞などの形で手助けしてくれたと思ってます。

    でもワガママだとわかっていても映像で見たかったシーンが多すぎる。コービック兄弟のエピソードとかルクレールの心変わりとかvsエリザベス戦の重厚感とか、エムのサプライズシーンの前振りとかミキさんの最後とか戸倉ハルとの関わりとか冴木博士との再会とか、アントニオの過去描写とかディーヴァの覚醒編とかタオ&TAOのエピソードとか、vsマツモト戦とかvsアルタイル戦とかvsディーヴァ戦とかvsブラザーズ戦とか、そりゃ大筋の流れとあまり関係ない要素もあるけど、どれも見たくてしょうがない。それくらい良かった。流石にアニメ化を前提としてるだけあって、映像映えするシーンとかもよく練られてるなぁと思ったから尚更。

  • 28二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 12:24:53

    文章が全体的にとっちらかってて改めて申し訳ないけど、そういう感想が出るくらいには全巻通してボリュームたっぷりでずっと面白かった作品です。「本編が普通のカルピスならこっちは原液」という例えをしてる人も見かけましたが、まさにその通りって感じ。

    アニメ本編が大好きな人や、好きだけどわかりない部分があるって人にはかなりお勧めしたい。

    ただ一応注意してほしい点として、全巻買おうとするとまあそこそこに高いです。(ほぼ樋口一葉1人分)
    なので気になるエピソードだけ読みたいってならそれでも良いかも。アニメ本編と原案での明確な設定の違いはさっき説明した「ヴィヴィとディーヴァが1つの駆体を共有していて、ディーヴァが歌姫、ヴィヴィがシンギュラリティ計画の遂行を使命として行動している」って部分くらいだから、そこさえ把握しておけばどこから読んでも楽しめると思う。

    とりあえず、
    エステラとエリザベスの詳細をもっと知りたい!コービック兄弟とやらが気になる!って人には1巻
    冴木博士とグレイスに救いを……って人には2巻。
    アントニオって結局何がしたかったの?って人には3巻
    マツモトの正体とか結末に違いがあるの?って人には4巻
    をお勧めする。
    ただ個人的な意見として、1巻2巻はそれ単体で読んでも良いけど、3巻4巻については通しで読んだ方が確実により楽しめると思います。

  • 29二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 12:33:24

    ありがとう買ってみる
    オフィーリアとアントニオ盛られてるのは気になる

  • 30二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 12:39:56

    「ここまでの感想で展開の違いとか大体わかっちゃったんだけど」って人も気になるなら読んでほしい。上手く言語化できないけど、地の文章からしか摂取できないものがある。

    というかもうリゼロが好きな人は全員読んでほしい。
    6章の残骸君の下りがどうとか言ったけど、他にも結構近いものを含んでるエピソードが多い。
    この掲示板にいるリゼロ好きなら確実に満足できると思う。俺が保証する。いやマジで。

    以上、拙い文章ですが、この小説の魅力をここでも広めたいなと思って立ててみました。
    (じゃあTwitterとかでしろよと思うかもしれませんが、それはもうやってます)

    以降は保守も兼ねて、Vivy prototypeの好きな台詞とか言い回しを挙げていくことにします。

  • 31二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 13:01:31

    「聞きましたか奥さん。ハリィですって。きっと背中の針から取ったんでしょうけど安易だと思いませんか? ゾウの愛称をハナオとかにするのと同レベルですよ、いったいどんなセンス──」

    2巻冒頭、マツモトの戯言の中でもかなり好きなやつ。
    ちなみにこの後ヴィヴィに叱られます。

    「ハリィの名前を馬鹿にしないで。お客様からの一般公募で決まったんだから」

  • 32二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 13:10:59

    ヴィヴィがグレイスの幸せの捉え方の違いで冴木博士に啖呵切る場面が好きだな
    あくまで自分達は人ではなくAIで、AIとしての在り方があるのだとキレるのが、なんか良かった

  • 33二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 13:13:06

    小野寺「これで気遣ったつもりでいるんだぜ、この女。発想がゴリラすぎるだろ」

    ヴィヴィ「待って、訂正させて。小野寺は垣谷のことを知性のない野蛮な行動をしたと考え、ゴリラの単語を持ち出したと考えられるけど、ゴリラは哺乳類の中でとても知能が高くて、その上、清潔好きとも知られていて……」

    垣谷「私が人かゴリラかの議論はどうでもいい。私は人だが、話を続けろ」


    4巻のトァクのアジトでの会話。元々冷静ながらも頑固だったり天然っぽい雰囲気はしてたけど、なんか4巻になってからヴィヴィ結構ボケてませんでした? 可愛いからいいですけど。

  • 34二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 13:27:53

    「ニーアランドを出る前に目立たない衣装に着替えてください。アナタの外見は人目を引きすぎる。数年後には目立たない顔立ちでも、この時代では整いすぎです」
    「褒めてくれてるの?」
    「パートナーが美人で嬉しいかなぁって? そうですねそうかもしれません。ボク、たぶんAIの人格としては男性人格でしょうし、そういうこともあるかもしれません」
    「今の姿かたちだと、男性っていうよりオスの方が適切」
    「がーおー、たーべちゃーうぞー」

    1巻冒頭、好きな掛け合いの1つ。というかこれに限らずヴィヴィとマツモトの掛け合いは全部好きだわ。アニメ本編を見た後だと、二人の台詞がcv.種﨑敦美とcv.福山潤の声でちゃんと脳内に響いてくる感じがあって良いですね。

  • 35二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 14:02:28

    あとこれは原案のサンライズ編の好きなところなんだけど、本編と違ってヴィヴィが業務を満足にこなせてない(マツモトが業務の割り当てを調整してないせいで不慣れなのと、マツモトとの通信に時間を取られてるせい)ことでエステラに注意されたり気を遣われたりするんだけど、なんというかエステラがヴィヴィを妹みたいに可愛がってる感じが本編以上に強く出ててほっこりした。サンライズにいる時間自体が長いのもあって、ヴィヴィとエステラの間で親睦が深まってるのがよく描写されてる。

  • 36二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 21:13:26

    「私はね、AIたちの目が好きだ。AIの多くは、自分の使命を一番大事なこととして考えているだろう? だから、目にその意思が表れる。AIだけに限らず、私は夢を見る人の目が好きでね」

    「──瞳だよ。瞳を見て、わかった」
    「宇宙と、この船に向ける眼差しが、思い入れの分だけ違って見えた。兄さんへの愛情が、結果を分けたと言っても過言じゃないさ」

    1巻、エリザベスを見破ったアーノルドさんの言葉。
    コービック兄弟はどっちも好きだけど、特に好きなシーンはこれ。
    というかこの兄弟どっちも善人過ぎて心配になってくるレベル。
    アーノルドさんが死ななくて良かった……。

  • 37二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 21:25:08

    読み返して思うけど、原案のエリザベスと垣谷の殺意が凄くてクッソ怖い。
    全くお喋りに付き合ってくれない。

  • 38二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 02:53:32

    >>32

    「グレイスには、人並みの幸せを求めることも許されないって言うのか!? 答えろ、ディーヴァ!」



    「冴木博士。グレイスと過ごすうちに忘れてしまったのですか。許されるはずがないでしょう。私たちは、人ではないんです」


    「私たちは幸せなどという定義が曖昧なものは求めません。与えられた使命のために最後の一秒まで動き続ける。それが、私たち無機物が持つ唯一の誇りなんです」


    「それから──私の名前はディーヴァではありません。ヴィヴィといいます」




    このシーンか、俺も大好き。

    自分がディーヴァではなくヴィヴィだと名乗る下りは同じだけど、そこでのヴィヴィの心境が正反対なんだよね。

    アニメ本編では苦悩しながらもそれを押し殺して使命を優先しようとする悲壮な感じなんだけど、原案だと迷いがないというか、人間には無慈悲で冷淡のように見えても自分達の誇りを否定されたくないという怒りが全面に出てる。

    AIと人間は違う、同じ価値観を持つことはないっていうのを突きつけられた気分だった。

  • 39二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 12:18:03

    そういえば原案のサンライズ編で、ヴィヴィがアッシュの死の真相に気づけた理由はディーヴァのログにある彼の言葉を覚えていたからなわけで、ヴィヴィがディーヴァのログ閲覧を意図的に避けてる2巻以降の設定だと成り立たないかなぁと思ったんだけど、改めて読んでみるとエステラとアーノルドにそれを教えられたのは詳細情報を調べてヴィヴィに渡したマツモトの功績だから、多少経緯は異なったとしてもちゃんと伝わりそうで安心した。

  • 40二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 20:01:07

    エムに自分の外見が可愛いかと質問されてどっちも答えに詰まり、長々と『可愛い』について議論し始めるヴィヴィとマツモトほんとすき。
    可愛いかよ。

  • 41二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 20:14:40

    「……エム。こちらから質問してもいいかしら」
    「どうぞ」
    「あなたは幸せ?」
    「……少々お待ちください」

    「幸せの定義が不確定のため答えられません」
    「……そうよね。ごめんなさい」

    「幸せかどうかはわかりませんが」

    「私たちの使命である、人類のために、製品を製造するメタルフロートを守ること。その使命に従事し、その通りに行動している自分を、誇らしく思います」


    好きな会話とか挙げたらキリがないけど、この答えは原案のメタルフロート編の本質を表してるなと感じる。
    そりゃあヴィヴィも冴木博士にキレるよなぁっていう。

  • 42二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 20:48:48

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  • 43二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 00:54:24

    「お節介な同類。君は考えたことがないのか。パートナーに対して、もどかしい、歯痒いといった葛藤を、苦悩を抱いたことは?」


    「ありますよ。彼女は、ボクの意見をことごとく無視する。話も聞いてくれない。あれだけ色々言ったにも拘らず、やはりステージもすっぽかして、今頃、どこでなにをしているのやら……これだけ把握できなかったことはない。気が気じゃありませんよ」

    「アナタの葛藤は、ボクにも理解できる。歯痒い、もどかしい、ボクが代わりにやれたらなら、そう演算することも多い。でも」

    「彼女がボクにもたらす、様々なアクションは刺激的だ。──それを、自分の言いなりにしたいと、勘違いしたりはしない」


    マツモトのヴィヴィに対する見方が読み取れる問答、というか3巻の序盤から何となくわかるんだけど、メタルフロート編のあれこれを経てからマツモトの態度が明らかに変化してるというか、ヴィヴィに対する理解度や評価が高まってることを感じられるんだよね。まあ1巻の時点から割とヴィヴィのわがままに付き合ってくれてるし別に不仲でもないんだけど、時系列に伴って2人が衝突する機会がどんどん減って信頼が深まってるのがわかる。

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