【CP注意】正雪さん、正雪さん。

  • 1二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:34:51

    「私、正雪さんのことをもっと知りたいので今度二人でお出掛けしませんか?」
    「あぁ、構わないが……どうして私のことを?」
    「えへへ……それは内緒です!」

  • 2二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:36:35

    カヤと正雪先生の百合CPスレです
    他CPの話題NG
    ひたすら百合を愛でましょう

  • 3二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:39:10

    なんだそれは
    めちゃくちゃ良概念じゃないか


    カヤちゃんに勉強を教える先生が見たいな

  • 4二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:40:29

    「正雪さん、正雪さん!」
    「どうした、カヤ殿」
    「見てくださいこの猫、すごく人懐っこくて可愛いんですよ」
    「猫、か……」
    「正雪さんは猫、嫌いですか?」
    「嫌いではない。ただ、そうだな、私から見ればそうやって猫を愛でる貴殿も可愛らしいと思っただけだ」

  • 5二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:50:25

    「正雪さん、正雪さん」
    「どこか分からないところでもあったのか?」
    「う〜ん、算盤が上手く使えなくて困っているんです」
    「算盤か、カヤ殿は手が小さいからな」
    「正雪さんも変わらないじゃないですか」
    「あぁ、だから私のやり方を教えよう。少し失礼する」
    「あ、あわわ!(こ、この体勢じゃ集中できないです正雪さん!)」

  • 6二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 21:52:44

    教えてくれる時に物理的にめっちゃ近くなるの良いよね…

  • 7二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:00:51

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんが食べてるところあんまり見たことないな〜と思いまして」
    「そ、そうだろうか」
    「はい、茶屋に行ってもいつもお抹茶だけでお団子とかを食べてるところ見たことないです」
    「……すまない、私は少食でな」
    「じゃあ、私とはんぶんこしましょう! それなら一緒に食べてくれますか?」

  • 8二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:12:32

    「正雪さん、正雪さん」って言いながら先生に近づくカヤちゃん可愛いね…
    この百合cp心の中でブーム来てたからこのスレ凄い嬉しい

  • 9二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:15:00

    「正雪さん、正雪さん」
    「カヤ殿、それは一体」
    「ドロテアさんからいただいた加須底羅、っていうお菓子です! 正雪さんもご一緒しませんか?」
    「そうだな、では茶の用意をしようか」
    「あぁっ! 正雪さんは座っていてください、お客様なんですから!」
    「そんなに他人行儀な仲でもないだろう。それに、私が手伝いたいんだ」
    「むぅ〜……じゃあお茶っ葉の用意をお願いしますね」

  • 10二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:30:51

    「正雪さん正雪さん」
    「どうした、カヤど……」
    「えへへ、似合いますか?」
    「あぁ……普段の緑の振袖も愛らしいが、桃色も良く似合うものだな」
    「正雪さんもたまには袴以外も着てみませんか?」
    「私には似合わないだろう」
    「そんなことないです! 綺麗な人には綺麗なお着物が似合うはずです! 今度一緒に見に行きましょうね!」

  • 11二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:42:59

    この二人の周りの空気いいにおいしそう
    もっとくれ

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:46:51

    「兄ちゃん兄ちゃん!」
    「カヤ、どうしたそんなに慌てて」
    「さっき正雪さんが来てなかった?!」
    「来ていたが、それがどうかしたのか?」
    「昨日も私が留守の時に来てたみたいですれ違っちゃってるの……今から追い掛ければ間に合うかなぁ」
    「そうか。そういえばおまえ、いつの間に正雪と仲良くなったんだ?」
    「兄ちゃんには内緒!」

  • 13二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 23:05:15

    「……正雪さん、正雪さん」
    「……すー、すー……」
    「ふふ、正雪さんがうたた寝するなんて珍しいなぁ。やっぱり疲れてるのかな? ……そうだ!」
    〜数十分後〜
    「ん……寝てしまっていたか」
    「正雪さん、おはようございます」
    「あぁ、カヤ殿……っ?! す、すまない、貴殿の膝を」
    「良いんですよ、正雪さんがお望みならもう少しこのままでいても」

  • 14二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 23:30:21

    「う〜ん……」
    「カヤ殿? どうかしたのか?」
    「正雪さん……すみません、少し体調が悪いみたいで」
    「そうか、あまり無理はしてほしくない。家まで送ろう」
    「いえ、大丈夫です……あっ」
    「っと、ほら、危ないだろう。それでも無理をすると云うのならばこのまま抱き上げて帰ろうか」
    「そ、それは駄目です!」

  • 15二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 00:29:30

    「正雪さん正雪さん!」
    「ど、どうしたカヤ殿……む、この匂いはもしや」
    「えへへ、伊吹さんに美味しい飲み物を貰ったんれすよ!」
    「カヤ殿、これは貴殿にはまだ早いだろう」
    「あっ、もう……正雪さんの意地悪〜」
    「酔いが醒めるまで横になっていた方がいい」
    「む〜……正雪さん、名前で呼んでほしいです」
    「いつも呼んでいるだろう?」
    「そうじゃなくて! ……カヤって、呼んでください」
    「……カヤ、良い子だから寝ていなさい」
    「は〜い!」

  • 16二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:44:53

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんはご兄弟とか居ないんですよね?」
    「あぁ、居ないな。それがどうかしたのか?」
    「正雪さんが姉上だったらすごく楽しかっただろうなってふと思ったんです。……でも、やっぱり今の方が良いかもしれません」
    「何故そう思うのだ?」
    「…………なんとなく、そう思ったんです」

  • 17二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:13:57

    この気持ちと兄弟姉妹に対する愛情とは違うものだからね…


    >>14

    普段カヤからぐいぐい行ってるのに時折先生がスパダリかましてくれるのすこ

  • 18二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:19:14

    「プギ、プギ!(正雪さん、正雪さん!)」
    「おや、愛らしい子豚ではないか。迷子なのかな?」
    「プギギ!(私ですよ正雪さん!)」
    「ふふ、人懐っこいな。よしよし、気持ちいいだろうか?」
    「プ、プギ……!(な、撫でられて……!)」

  • 19二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 08:21:26

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんは先生なんですよね?」
    「あぁ、教えているのは軍学だがな」
    「私、正雪先生に質問があります!」
    「ふふ、一体何かな?」
    「正雪さんみたいに綺麗になる方法を知りたいです!」
    「カヤ殿はそのままで十分に愛らしいのだから何もする必要は無いだろう?」
    「そ、そういうのじゃなくて!」
    「寧ろ、私は無理に飾らない貴殿が美しいと思う」
    「う、うぅ……」

  • 20二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 10:07:05

    「カヤ殿」
    「正雪さん!」
    「すむない、待たせてしまっただろうか」
    「いえ、私もついさっき来たところです」
    「そうか、それならば良かった。では行くか」
    「はい! 私、今日のお花見が楽しみでお弁当たくさん作っちゃいました」
    「それは楽しみだ」

  • 21二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 10:20:18

    >>18

    逸れキャスぅ!

    カヤちゃんに何してんの!?

  • 22二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 10:39:30

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんの髪ってすごく綺麗ですよね。お手入れとかどうやってしているんですか?」
    「椿油は使っているが、特別なことは何もしていないな」
    「そうなんですね……髪、触れてみても良いですか?」
    「あぁ、構わない」
    「では、失礼します」
    「……少し、こそばゆいな」

  • 23二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 13:43:33

    「カヤ殿は居るか?」
    「正雪か、カヤなら先程夕餉の材料を買いに出たぞ」
    「そうか……ではまた改めるとしよう」
    「最近やけにカヤと仲が良いじゃないか。一体どうしたんだ?」
    「ふふ、それは秘密だ」
    「……そうか、前にカヤにも同じことを云われたな」

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 14:16:13

    正雪先生と宮本伊織の妹の逢瀬…
    良いでござるなぁ

  • 25二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 15:11:28

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「小さい頃の正雪さんってどんな子だったんですか?」
    「そうだな……今とあまり変わらないかもしれないな」
    「へぇ〜……小さい頃から大人だったんですね、正雪さんは」
    「カヤ殿も年頃の娘にしては落ち着いているではないか」
    「……そんなことはないですよ。今も、ほら。全然落ち着いてなんかないです」

  • 26二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 18:31:03

    「……ライダー」
    「主、如何なされましたか?」
    「最近、私はどこかおかしいのだろうか?」
    「……いえ、そんなことはありません」
    「正直に云ってくれライダー。私だって自覚が無い訳ではないのだ」
    「どのような点でそう思われるのですか?」
    「……近頃はぼうっと物思いに耽ってしまったり、ふとした時にとある人物のことを考えてしまうのだ」
    「左様でございますか……私は特に主に変化があったとは思いませんが」
    「そ、そうか。ならば良いのだ。すまない、変な事を聞いたな」
    「いえ……(主、それは恋患いというものでは?)」

  • 27二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:26:52

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「もしよければ、なんですけど……私のあん団子と正雪さんのみたらし団子、一口交換しませんか?」
    「あぁ、良いぞ。では口を開けてくれ」
    「へっ?! じ、自分で食べられますよ!」
    「私がカヤ殿に食べさせてやりたいのだ。ほら、口を開けてくれないか?」
    「そんなに云うなら……あむ」
    「ふふ、貴殿は本当に愛らしいな」

  • 28二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:52:38

    「カヤ殿……カヤ殿?」
    「しょ、正雪さん?! 来ちゃ駄目です!」
    「一体どうしたのだ?」
    「うぅ……前髪、切るの失敗しちゃったんです」
    「なんだ、そのくらい。私は気にしない」
    「私が気にするんです! とにかく、前髪が伸びるまでは顔を見せられません!」
    「そうか……暫くカヤ殿に会えないのは寂しいな」
    「………………絶対に笑わないでくださいね」
    「あぁ、約束する」

  • 29二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:44:26

    この二人、見た目は数歳しか違わないのに実年齢はたぶん倍くらい違うの不思議な感じがしていい…

  • 30二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:46:11

    「正雪さん、正雪さん」
    「なんだ? カヤ殿」
    「こうして正雪さんと二人でお茶ができる時代に生まれて良かったって思うんです」
    「そうか……私も、そう思うよ」
    「……でも、きっといつか、もっと平和で自由な時代が来るとも思うんです」
    「……あぁ、きっとやって来るさ」
    「だから正雪さん。その時代に生まれたら、またこうして一緒にお茶をしてくれますか……?」
    「勿論だ。生まれ変わってもカヤ殿を見つけて、今度は私から誘おう」
    「……ありがとうございます。その時を楽しみにしてますね!」

  • 31二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:45:37

    「イオリ、イオリ!」
    「どうしたセイバー」
    「最近カヤとユイがよく共に出掛けて行くのだが、何かあったのか?」
    「……さぁ、俺にも由を話してくれないんだ」
    「ほう、二人だけの秘密という訳か」
    「こうも隠し立てをされると気になるものだがな」
    「まぁ、そういうこともあるのだろう」
    「なんだか訳知り顔だな?」
    「別に私は何も知らないぞ? ただ、そうだな。二人で居る時のカヤとユイはとても良い顔をするものだからな」

  • 32二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:28:02

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんはこんなにも細い腕で刀を執るんですよね……すごいなぁ」
    「力が無くとも、立ち方や構え方を知っていれば扱えるものだ」
    「そうなんですね〜」
    「力の入れ方を工夫すれば……少し失礼するぞ」
    「へ? わわっ! 正雪さん?!」
    「こうして貴殿くらいなら軽々と抱き抱えることができる」
    「わかりました、わかりましたから! お、降ろしてください!」

  • 33二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 23:31:35

    スレ主ですがここはカヤと正雪先生の百合に関するフリースペースなので全然自由に書き込んでください皆様からの百合語りやネタなどお待ちしております切実に本当に餓えているのでお願いします引き続きよろしくお願いします

  • 34二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 07:17:07

    手負いの先生をカヤが手当てする…これが公式という事実
    その時に長屋で向かい合ってるの好きなんだ

  • 35二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:04:44

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間セイバーさんに櫛を貰ったんですけど」
    「櫛、か……そうか、良かったではないか」
    「その時に私も正雪さんに何か贈り物ができたらいいなと思ったんです。でも、正雪さんに何を渡せばいいのか迷ってしまって」
    「その気持ちだけで十分嬉しい……と云っても納得はできないだろうな」
    「その通りです! だから教えてほしいんです。正雪さんの好きな物、好きな色、それから……好きな人、とか」

  • 36二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:17:47

    >>33

    わかり申した

    閲覧注意はつけてないのであくまで健全な範囲ででござるな。では2つ提案するでござる。スレ主殿が書ければで問題ないでござるよ。

    ・悪漢に襲われかけたカヤ殿を正雪先生が助ける

    ・正雪先生を膝枕して耳かきをするカヤ殿

  • 37二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:37:17

    「カヤ殿……?」
    「正雪さん!」
    「んぁ? なんだ、この女の連れかぁ?」
    「……その子から手を離してもらおうか」
    「男物を着ているが、お前も女だな? お前も俺の下へ」
    「カヤ殿、少しだけ目を瞑っていてくれ」
    「は、はい!」
    「何をコソコソと……ぐ、うぁあ!」
    「…………カヤ殿、大丈夫か?」
    「はい! 正雪さん、ありがとうございます!」
    「良い、貴殿が無事ならそれで。……怖かっただろう」
    「はい……でも、正雪さんが来てくれたので途中からは怖くありませんでした」
    「そう云いながら脚が震えているではないか。ほら、腕に掴まってくれ」
    「えへへ、すみません……では、失礼しますね」

  • 38二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 20:06:14

    求められたものを30分で用意できるって凄くない?

  • 39二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 20:07:08

    このレスは削除されています

  • 403624/06/14(金) 20:19:59

    >>37

    スレ主殿ぉ!?

    早すぎるでござる!礼を言うでござる!!

  • 41二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 20:33:36

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間御徒町で可愛らしい朝顔が売られているのを見たんです」
    「朝顔か、確か最近流行っていると聞いたことがある」
    「はい! なので一鉢だけ買って今お家で育てているんですけど、その……」
    「ん、どうしたのかな」
    「えっと……今度、見に来ませんか? 朝顔は朝にしか咲かないらしいので、朝早くか……それか、泊まりに来ていただいても良いかな、なんて……」

  • 42二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:06:07

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間、瓦版に耳垢取のお店ができたって書いてあったんですよ」
    「そうなのか、また珍しいものだな」
    「はい、それでちょっと興味が出て……正雪さんの耳を貸していただけないかと」
    「わ、私のか……別に、構わないが」
    「ありがとうございます! では早速……はい、ここに頭を乗せてください」
    「カヤ殿、それは些か……」
    「良いじゃないですか、誰も見ていませんよ」
    「そ、そうか……それならば、失礼する」

  • 43二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:08:54

    「正雪さん、正雪さん」
    「ど、どうした……?」
    「えへへ、耳垢取はどうですか?」
    「あ、あぁ……少しこそばゆい。それに、なんだか気恥ずかしいな……」
    「正雪さん」
    「なんだ? カヤ殿」
    「耳、真っ赤ですよ」
    「……云わないでくれ」

  • 44二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:52:49

    ※2人が付き合ってる時空、雰囲気で読んでね!!!

    「正雪とカヤが祝言をあげたら、俺は正雪の義兄になるのか」
    ふと兄ちゃ…兄上が呟いた。
    「もー、兄上!正雪さんは兄上よりも年…」
    「…なら、今の内に呼び方を変えて慣れておいた方がいいかな?伊織義兄上?」
    「正雪さん…!?」
    「……正雪、何か困った事があったら直ぐに義兄に相談してくれ。」
    「…いおr「2人の仲を揺るがすような事があれば義兄が何とかしよう。大丈夫だ。義兄に任せろ。」
    「伊織殿!?」

    …いつ兄上に正雪さんの方が年上だって言おうかな〜?



    カヤ×正雪強火担の伊織!!みたいなのを書きたかったけど変な所に着地してしまった。
    正雪先生はカヤと仲良くなるにつれ心に余裕が出てきて冗談とか言えるようになってて欲しい。
    なお、年齢の事はまだカヤちゃんしか知らない。

  • 45二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:29:43

    「正雪さん、正雪さん……?」
    「んぅ……カヤ、どの……?」
    「あっ、やっぱりお酒を呑んでますね! もう、正雪さんそんなにお酒強くないのに」
    「ん〜、もう少しだけなら、のめる、のだが……」
    「駄目ですよ、正雪さん。全く、誰が呑ませたんだろう」
    「カヤ……ふふ、可愛らしいな、カヤは……うん、愛い。カヤは私、の……」
    「正雪さん?! ちょっと、床で寝たら駄目です! それに今のってどういうことですか?! 正雪さん、正雪さん!」

  • 46二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 23:49:31

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「ちょっと鼻緒が切れてしまったみたいで……すぐに直すので少し待ってもらえますか?」
    「あぁ……いや。少し見せてくれないか」
    「わっ、正雪さん?」
    「うん、貴殿が自分で直すよりも私が直した方が良いだろう。肩に手を置いてくれ」
    「そんな、悪いですよ」
    「良いから、ほら。…………よし、直ったぞ」
    「あ、ありがとうございます……!」
    「もしも歩きづらかったら腕を貸すが、大丈夫だろうか?」
    「だ、大丈夫です!」

  • 47二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 07:37:21

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんの手、身長の割には少し小さいですね」
    「む、そうだろうか……」
    「はい、少し手をお借りしますね……ほら、私よりほんの少し大きいくらいです。……えいっ」
    「カ、カヤ殿っ」
    「えへへ、こうして握ってみると手のひらも薄いですね〜」
    「ゆ、指を絡めて握るのをやめてくれないか……!」

  • 48二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 17:43:24

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 19:50:53

    「カヤ殿」
    「どうしたんですか? 正雪さん」
    「先程これが売っているのを見つけてつい買ってしまったのだが」
    「わ、金平糖ですね! 綺麗……」
    「高価なもの故あまり口にする機会も無いものだが……ふふ、伊織殿たちが帰ってくるまでに二人で食べてしまおうか」
    「良いんですか?」
    「あぁ、元よりこれはカヤ殿に買ったものだからな」
    「ありがとうございます! 二人だけの秘密、ですね!」

  • 50二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:11:43

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「雨、止まないですね」
    「あぁ……このまま止まなければ、私もカヤ殿も帰れないな」
    「……止まなければいいのに」
    「ん? 何か云ったか?」
    「いえ、早く止んでくれないかなと思って」
    「そうか、私はもう少しだけこのままでいてほしいな」
    「えっ?」
    「いや、なんでもない。……なんでもないんだ」

  • 51二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 23:49:39

    「兄ちゃん兄ちゃん!」
    「なんだカヤ、朝から」
    「髪、変じゃないよね? 帯、崩れてない?」
    「あぁ、大丈夫だ」
    「本当?」
    「本当だよ。早く行かないと正雪を待たせてしまうのではないか?」
    「あっ! じゃあ、行ってくるね!」
    「……しかし、今日はやけに身なりを気にするな」
    「イオリ、それは云わぬが花というアレだぞ」
    「そうなのか」
    「うむ、そういうものだ」

  • 52二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 07:37:16

    「正雪さん……」
    「どうした? カヤ殿」
    「……正雪さん!」
    「ん?」
    「あの、あの……! どうして私を膝に乗せているんですか!」
    「あぁ……なんでだろうなぁ?」
    「からかわないでください!」
    「ふふ、すまない。ただ、私がこうしたかっただけだ」
    「な、なんでですか……」
    「私は案外執着心が強いみたいでな、大切なものはこうして自分の手の中に入れておきたいのだ」

  • 53二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 10:16:26

    カヤちゃんが正雪先生に子供の手遊びとか教えてるの見たい
    正雪先生子供時代がなさそうだから子供の遊びを知らなそうで

  • 54二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:22:20

    「カヤ殿」
    「あっ、正雪さん!」
    「それは、一体何だ?」
    「あやとりですよ、正雪さんも一緒にやりませんか?」
    「あや、とり……すまない、私はよく知らないんだ」
    「じゃあ、教えますから一緒に遊びましょう」
    「あぁ……カヤ殿、少し近いのでは?」
    「近くに座らないと教えられないですよ?」
    「そ、そうか……」
    「ではまずこの紐をこうして親指と小指に通して、中指で取って……正雪さん?」
    「その、カヤ殿……こんなにも密着する必要があるのだろうか……?」
    「へ? ……わっ、す、すみません!」
    「いや、いいんだ。構わない、構わないのだが……密着されると少しだけ、集中を欠いてしまう」

  • 55二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 21:01:20

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「……私、好きな人が居るんです」
    「そう、か……良かったではないか」
    「はい。その方はすごく綺麗で、優しくて、頭も良くて、そして何より、強いんです」
    「カヤ殿にそこまで云わせるくらいだ、その御人はよほどの者なのだろうな」
    「はい! でも、ものすごく鈍感なんですよ。私の精一杯の告白も伝わらないくらい」
    「む、それは酷いな」
    「本当に酷いですよ。ね、正雪さん」

  • 56二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 23:45:11

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間噂に聞いたんですけど、江戸から5日くらい歩いたところに有名な湯が湧くところがあるらしいんですよ」
    「私も聞いたことがあるな……確か、草津と云ったか?」
    「そうです! なんでも、戸棚風呂じゃなくて肩まで湯に浸かれるとか」
    「そうか、一度は行ってみたいものだな」
    「皆に内緒でこっそり行っちゃいましょうか」
    「私は構わないが、貴殿が居なくなればすわ駆け落ちかと大騒ぎになってしまうだろう」
    「そうですか……本当に二人で駆け落ちでもしちゃいますか?」
    「……あまり冗談を云ってはいけないよ」

  • 57二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 07:27:55

    「カヤ殿」
    「どうしたんですか? 正雪さん」
    「先程歩いていたらこれを見つけてつい買ってしまったんだ」
    「可愛らしい髪飾りですね! 正雪さんによく似合いそうです」
    「そうだろうか? 私はカヤ殿に似合うと思って買ったのだが」
    「へっ?」
    「少し失礼するぞ。……ほら、黒髪に椿の赤がよく映える」
    「そ、そうですかね……」
    「あぁ、とても可愛らしい」

  • 58二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 07:34:06

    10のお買い物の約束や41の朝顔見る約束の続き見たいでござるねぇ

  • 595324/06/17(月) 08:46:16

    >>54

    ありがとうかわいい

    女の子同士特有の距離の近さ、良い…


    傍から見て余裕のあるお姉さん正雪先生と可愛い妹カヤちゃんかと思いきや

    先生も初心だからカヤちゃんにちょくちょくドキドキさせられてて可愛いね

  • 60二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 19:25:09

    「正雪ちゃん、正雪ちゃん」
    「カヤ殿、その呼び方はやめてくれないか……」
    「えへへ、だって今の正雪さんは私よりも小さいですし」
    「見た目だけだと云っただろう」
    「でも可愛らしいことに変わりはありませんから!」
    「ほ、頬ずりをするのをやめてくれカヤ殿……!」

  • 61二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 19:28:47

    「正雪ちゃん」
    「どうしましたか? カヤ様」
    「う〜ん……カヤで良いって云ったのに」
    「私はこの方が呼びやすいですし、お姉様を呼び捨てにするなんてできません」
    「……もう一回云ってもらっていい?」
    「何をですか?」
    「お姉様って、もう一回云ってほしいの」
    「カヤお姉様?」
    「……ねぇ、正雪ちゃん。小笠原家に来ない?」

  • 62二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 19:42:00

    >>10

    「正雪さん、正雪さん」

    「どうした? カヤ殿」

    「この菜の花色か桃色のお着物はどうですか?」

    「私が着るには少し明るすぎやしないだろうか」

    「そうですかね……それではこの梅重ねのお着物に青柳か、もしくは山吹色の帯とかいかがですか?」

    「ふふ、カヤ殿は着物選びが好きなのだな」

    「違いますよ。正雪さんのために選ぶのが楽しいだけです!」

  • 63二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:17:02

    >>41

    「正雪さん、おはようございます」

    「おはよう、カヤ殿」

    「見てください、朝顔が今朝も綺麗に咲いてくれました!」

    「あぁ……愛らしいな」

    「正雪さんに見せられて良かったです! 毎日お世話をした甲斐がありました」

    「そうか、朝顔もきっと丹念に世話をしてもらえて喜んでいるだろう。……ところで、この屋敷にはもう一つとても可愛らしい花が咲いているのをつい先ほど見つけたんだ」

    「そうなんですか?」

    「だが、そうだな……貴殿には身近すぎてその魅力が分かないかもしれないな」

    「身近な花ですか……どんなお花なんですか?」

    「さぁ……どんな花だろうな?」

    「もう、意地悪しないで教えてください!」

    「その花は、ほら……私の目の前に」

  • 64二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 00:56:59

    >>62

    梅重ねって何だろうと思い調べたら色の名前で

    ちょうどDLC3で先生が着ている色に似ているなぁ

    と思いながら描いた

  • 65二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 01:13:51

    >>64

    世界中の言語でありがとうを伝えたい本当にありがとうございます今まで52ヘルツの鯨みたいな思いをしていたのですが人生が報われました優しい色使いとふわっとした塗りに穏やかな線の引き方がこの二人の空気感を引き立てていて好きですやっぱりこう並んでいると身長差が完璧すぎるんですよねカヤちゃんが正雪先生を見上げているこの首の角度目線の投げ方全てが愛らしさ百点満点で本当に大好きです重ねてお礼を申し上げますありがとうございます毎日眺めます

  • 66二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 05:30:58

    「ん? どうしたイオリ」
    「あぁ、セイバー」
    「何故そんなところで立ち尽くしているんだ。部屋に入らないのか?」
    「いや……中でカヤと正雪が眠ってしまっているようでな、起こしてしまうのもなんだと思っていたところだ」
    「ふぅん。たまには気が利くではないか」
    「たまには余計だ」
    「どれどれ……はは、肩を預けあって、本当に仲の良い二人だ」

  • 67二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 09:27:27

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「夏になるにつれて隅田川に浮かぶ屋根舟の数が多くなってきたんですよ」
    「そうか、風流だな」
    「正雪さんは屋根船に乗ったことはありますか?」
    「いや、無いな……今度共に乗ってみようか」
    「良いんですか?」
    「あぁ、たまには少し贅沢をしても良いだろう。それに、真に二人きりになれる場所もそうそう無いから良い機会だ」
    「ふ、二人きりに……」
    「貴殿と二人きりで秘密の話がしたい、などと云うのはやはり欲が張りすぎているだろうか?」
    「いえ、いえ! 私も正雪さんと……二人きりになりたい、です」

  • 68二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 20:26:11

  • 69二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 22:29:01

    「んぅ……正雪、さん……」
    「カヤ殿? 起きたのか?」
    「すぅー…………」
    「……寝言、か」
    「正雪さん……好き、です……」
    「………………私も、カヤのことが好きだよ」
    「すぅ……すー…………」
    「……貴殿が起きている時に云えたらどれだけ良かっただろうか。なぁ、カヤ殿」
    「(私も人のことは云えないですけど、眠っている時に云うのは狡いですよ、正雪さん)」

  • 70二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:31:51

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんの履き物って踵が少し高いですよね」
    「あぁ、南蛮の履き物を模した物だと森宗意軒先生が」
    「へぇ〜、歩きづらくはないんですか?」
    「最初は少し足が痛くなることもあったが、もう慣れたからな」
    「そうなんですね! ……正雪さん、たまには違う履き物を履いてくれませんか?」
    「構わないが、どうしてだろうか?」
    「踵が高い分だけ背も高くなって、少し正雪さんが遠くなってしまう気がして、ほんの少しだけ……寂しくなってしまうかな、なんて……」

  • 71二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:44:51

    >>65

    お願いした以上、此方も抜かねば無作法というもの…


    本当に毎日供給ありがとうございます

    スレ主以外の人たちもありがとうございます

  • 72二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:46:05
  • 73二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 01:01:20

    >>72

    おわ!!!!!!!!!!!可愛い

  • 74二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 01:18:49

    「正雪さん」
    「カ、カヤ殿……その、怒っているだろうか……?」
    「……別に、良いんですよ。正雪さんが怪我をして兄上とかセイバーさんとか、たまにライダーさんに運ばれてくるのももう慣れましたから」
    「そ、そうだろうか……」
    「でも! ……それとこれとは話が違うんです。私は、正雪さんに怪我なんてしてほしくない。我が儘なのは分かってます。正雪さんがお国のために、皆が穏やかに暮らせるように頑張ってることくらいは知ってますし、そんな格好良い正雪さんが私は好きです」
    「カヤ殿……」
    「でも、それでも怪我をした正雪さんを見る度に胸がぎゅーってなるんです……だから、無理はしてほしくないんです」
    「すまない、カヤ殿……」
    「……私の方こそすみません、関係ないのに我が儘を云ってしまって。……さ、お手当しますよ!」

  • 75二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 07:58:24

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿……ひぁっ?!」
    「この時期はお米を研いでいると手が冷たくなってしまうので時々兄上とかの手を借りてこうして暖を……正雪さん?」
    「いや、なんでもない、なんでもないぞ……」
    「顔、真っ赤ですよ?」
    「き、気の所為だろう……」
    「ふぅん、ところで正雪さん」
    「なんだ?」
    「さっきの声、とても可愛らしかったですね」
    「カ、カヤ殿っ……!」

  • 76二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 11:27:08

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間近所のお姉さんの子供が産まれたんですよ」
    「それはめでたいな」
    「はい、それで昨日その赤ちゃんを見せてもらったんです。小さくて、可愛くて、見ているだけで笑顔になってしまって」
    「……カヤ殿は、その……子供が欲しいのだろうか」
    「好きな人との子なら当然欲しいですよ! でも……多分それはできないので、好きな人と一緒に居られたらそれだけで十分かなと思います」
    「……そうか」

  • 77二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 12:40:37

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「少し体調が悪そうですけど、大丈夫ですか?」
    「……分かってしまうか」
    「当然ですよ。いつも正雪さんのことを見ているので、普段と違うのはすぐに分かります」
    「そうか、貴殿に隠し事はできないな」
    「その通りです! さ、木陰で少し休みましょう」
    「……あぁ、そうだな。(そうやって気軽に手を触れてくる貴殿にいつも私の鼓動が乱れているのは、きっとまだ気付かれていないのだろうな)」

  • 78二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 16:14:21

    「あら、カヤちゃん?」
    「女のお師匠?」
    「どうしたの、浮かない顔しちゃって」
    「はい……その、私、好きな人が居るんですけど」
    「え〜良いじゃない! 青春って感じ!」
    「でも、……その人は女の人なんです。……変ですよね、こんなの」
    「……色々な世界、お国を見てきた私から云わせると、そんなの全然変じゃありません」
    「そうなんですか……?」
    「ええ。世の中には同性に恋をする人も、人形に恋をする人も、犬や猫に恋をする人も居るの。そして、処変わればそれが認められているところもあるのです」
    「お人形や犬猫に?」
    「そうよ。だからね、女の人同士で恋をするのは全然普通のことだし、その好きだっていう気持ちを否定してほしくないの」
    「そうなんですね……うん、少し元気が出ました。ありがとうございます!」
    「それなら良かった! 今度詳しくお話聞かせてね」

  • 79二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:14:47

    「カヤ」
    「兄ちゃん、どうしたの?」
    「おまえ、最近正雪とはどうなんだ?」
    「へ? な、なんであたしと正雪さんのことを?」
    「兄としては妹の交友関係は気になるだろう。それで、どうなんだ?」
    「……別に、変わらないよ。なんにも変わらない。正雪さんは優しいし、一緒に居るとすごく楽しいし」
    「そうか、仲が良いようで何よりだ」
    「……そうだね、うん。あたしもそう思う」

  • 80二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:40:05

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんはお魚の食べ方、すごく綺麗ですよね」
    「そうだろうか?」
    「お箸使いが綺麗なの、憧れちゃいます!」
    「そう云うカヤ殿も綺麗に食べているではないか」
    「そうですかね……?」
    「あぁ。それに、私は食事をしている時の貴殿の幸せそうな表情の方が羨ましいと思うよ」

  • 81二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:17:54

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「先日新しい煎茶碗を買ったんです。可愛らしい兎が描かれていて一目惚れしてしまって」
    「そうか、貴殿は煎茶まで嗜んでいるのか」
    「武家の娘たるものこのくらいはってお義父様が習わせてくれたんですよ」
    「良い家で育っているのだな、貴殿は」
    「はい、みんな良い人です! それで、その……今度お茶を飲みに来ませんか?」
    「良いのだろうか?」
    「良いも何も、私がお誘いしているんですから!」
    「……そうだな、ではお邪魔するとしよう」

  • 82二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:38:19

    食事の所作が綺麗な人って良いよね

    茶道は詳しくないけど茶を嗜んでる2人は美しいんだろうな
    2人がいる茶室の障子になりたい

  • 83二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:23:02

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「あそこに鶯が来ていますよ!」
    「あぁ……本当だな」
    「鮮やかな緑色が綺麗ですね」
    「……そうだな、とても愛らしい」
    「鳴いてくれますかね~」
    「どうだろうか? あっ……」
    「飛んで行っちゃいましたね……でもとても可愛らしい鳥でした」
    「そうだな、うん。……愛らしい」
    「正雪さん?」
    「いや、なんでもない。(実はあれは目白なのだが……鶯にはしゃぐカヤ殿が愛らしくて訂正する機会を失ってしまったな)」

  • 84二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 17:08:07

    子供正雪先生の手ひいてほしい

  • 85二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 19:32:43

    「セイバー殿」
    「ん? どうしたユイ?」
    「貴殿が、その……以前カヤ殿に櫛を贈ったのだと聞いたのだが……」
    「あぁ、手作りのものを渡したことがある」
    「そうか……貴殿はカヤ殿のことを……その、だな……」
    「ん? 別に、私はカヤに日頃の礼をと思って渡しただけで他意は無いぞ」
    「そう、なのか」
    「それに、カヤは――」
    「ん?」
    「……いや、なんでもない! ところでユイ」
    「なんだ?」
    「この間カヤが人形浄瑠璃を見てみたいと云っていたのをふと思い出した」
    「そ、そうか……! セイバー殿、忝い」
    「いや、別にたまたま思い出しただけだ。ユイが誘ってやればきっとカヤも喜ぶだろう」

  • 86二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:34:42

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「前にも聞いた気がするんですけど、正雪さんはご兄弟は居ないんですよね?」
    「あぁ、そうだが」
    「そっかぁ……この間上野の辺りで正雪さんに良く似た子を見掛けたんですけど、もしかしてご親戚の方だったりしますか?」
    「……あ、あぁ。そういえばこの間まで親戚の子が来ていたな」
    「やっぱりそうなんですね! とても可愛らしくて、でもちょっと凛とした感じが正雪さんに似ていてすごく」
    「カ、カヤ殿! 先日いただいた落雁があるのだが食べないか?」
    「そっか、そろそろ小腹も空く時間ですもんね。ではお茶を淹れましょうか」
    「わ、私も手伝おう」
    「ありがとうございます!」

  • 87二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 01:01:29

    「正雪さん、正雪さん」
    「カヤど…な、なんだ!?この着物の量は!?」
    「正雪さんが幼子になってしまったと聞いて、お着物に困っているんじゃないかと思って。私のでよければ着てください。必要であれば仕立て直しますから!」
    「心遣い感謝する。だが、早々に元の姿を取り戻すつもりだ。故に…ってカヤ殿?」
    「うーん…これ?…あっ、こっちのものも…それとこれも!合わせてみてください!さぁ、さぁ!」
    「カヤ殿!?カヤどのー!!?」

    正雪が子供になったことを知ってるカヤちゃん概念

  • 88二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 07:24:37

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「どうして雪が降るとこんなにも静かになるんですかね?」
    「そうだな……確かに云われてみれば普段よりも静かだ」
    「この町に私たちしか居ないみたいです」
    「あぁ……ところでカヤ殿、手が冷えて赤くなってしまっているではないか」
    「う〜ん、指先冷えやすいんですよね……って、正雪さん?!」
    「きっとここには私たちしか居ないのだから、手を握っていても誰も文句は云うまい」
    「そ、それはたとえ話で……!」
    「けれど、今なら周りに誰も居ないのは事実だろう? ……人目の無いところでくらい、こうして貴殿に触れていたいんだ。我が儘かな?」
    「い、いえ……私も、そう思います」

  • 89二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 18:00:19

    保守

  • 90二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 21:18:01

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんは……恋をしたことはありますか?」
    「そうだな……無い、のではないだろうか。すまない……私は感情の機微に疎いもので、よく分からないんだ」
    「そうですか……」
    「貴殿はあるのだろうか? 恋を、したことが」
    「はい……ありますよ、年頃の女の子ですから、恋の一つくらいは」
    「そうか。貴殿に好かれるとは余程の御人なのだろう」
    「そうですね。とても優しくて、美しくて、触れたら壊れてしまいそうなほどに繊細なのに、とても強い人です」
    「……そうなのか」
    「正雪さん?」
    「いや、なんでもない。……ただ、何故か少しだけ胸が苦しくなっただけだ」

  • 91二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 00:13:35

    「ピギ……(まさかこんなことになるとは……)」
    「あれ? こんなところに子豚さん?」
    「ブイ(カヤ殿)」
    「迷子かなぁ? よしよし、あたしがお家に帰してあげるからね」
    「プビ、ピブブ(カヤ殿、何をして)」
    「よいしょっ、と……うん、こうして抱っこして歩いてればきっと探してる人の目につくはず!」
    「プビ……プギ、ピブブ……(この体勢は少し……恥ずかしいが、何故だか心地良いな……)」
    「えへへ、安心して寝ちゃってるのかな? ……それにしても、この子豚さんなんだか誰かに似ているような?」

  • 92二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 07:32:58

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「雪、降ってきましたね」
    「本当だ、どうりで寒いわけだ」
    「ここまで寒いと町に人も少なくなりますね」
    「そうだな……カヤ殿、少し震えていないか?」
    「寒さはあまり得意ではないんです……わっ」
    「これを羽織っていると良い」
    「でも、正雪さんは……」
    「私は寒さには慣れている。気にすることはない」
    「そうなんですか……でもやっぱり」
    「それに、寒さよりも貴殿が寒さに震えている方が私には耐えられない」

  • 93二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 08:21:32

    手で手を温めてたり羽織を貸すの良い…

    あと先生がピグレット化したら白い豚になりそう

  • 94二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 19:05:22

    カヤ「えへへ、正雪さん、髪も綺麗ですね」
    正雪「ありがとう、しかしいきなり梳きたいと言われて驚いたぞ」
    カヤ「前からお手入れしたいなとは思ってたんです。でも本当に綺麗…雪みたいに輝いてます」
    正雪「……カヤ殿さえよければ、また梳いてもらってもいいか?」
    カヤ「もちろんです!」

  • 95二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 20:15:42

    「正雪さん?」
    「カヤ殿、こんなところで貴殿に会うとは……暫し待ってくれないか。馬を繋いで来よう」
    「は、はい!」
    「……待たせてしまってすまない」
    「いえ、特に急いではいないので大丈夫です。ところで、正雪さんはお馬にも乗るんですね」
    「あぁ、たまにだが少し遠い所へ行く用事がある時には乗ることもある」
    「へぇ〜今日はどちらへ行かれたんですか?」
    「下総の辺りに少し用があったんだ」
    「そうなんですね。……あの、正雪さん」
    「ん、どうしたカヤ殿」
    「お馬に乗っているところ、少し見せてもらっても良いですか?」
    「構わない。もし貴殿が良ければ共に乗ってみないか?」
    「良いんですか?」
    「あぁ。……その、乗る時に少し身体に触れてしまう故、それでも良ければの話だが」
    「大丈夫です! ……落ちないようにしっかりと支えてくださいね?」

  • 96二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:50:48

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間魚市場でよく会うお婆さんに猫の撫で方を教わったんですよ」
    「猫の撫で方か……ふふ、少し気になるな」
    「では正雪さんにも教えてあげますね! まずこうしてそっと顎の下に手を添えて」
    「ん、んん? カヤ、殿?」
    「それからくすぐるようにしてこの辺りを撫でてあげて」
    「……こそばゆいのだが」
    「それから耳の後ろを」
    「カヤ殿! そ、その……私で試さなくても……良いの、ではないだろうか……」
    「すみません、つい楽しくなってしまって」
    「あ、あまり揶揄わないでくれ……!」

  • 97二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 07:28:17

    あら〜スキンシップが大胆

  • 98二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 07:41:03

    「カヤ殿、ふふ、カヤ殿……」
    「し、正雪さん……そろそろ離してくださ」
    「愛いな、貴殿は……あぁ、愛い」
    「うぅ~……キルケーさんに桜餅をいただいてから変ですよ、正雪さん……」
    「もっと近くに寄ってくれないか、カヤ殿」
    「もう既に密着して……ひゃうっ?! 正雪さん!」
    「はぁ……愛しいな、温かい。私は貴殿のことが……」
    「あ、あの! 首筋に唇を寄せるのは流石に、その……!」
    「愛しい子、何処にも行かないでくれ、ずっと私の側で笑っていてほしい」
    「何処へも行きませんよ、もう。不安だからって膝に乗せて抱きしめても仕方がないのに」
    「好きだ、貴殿のことが。誰にも渡したくないんだ」
    「……私は何も聞いていないので、その言葉は素面で云ってくださいね」

  • 99二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 08:09:36

    建前上は先生は男性だから、この二人は結婚しようと思えば出来るはず
    幕臣だということで家柄も解決しないかな

  • 100二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:19:44

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「私、正雪さんのことをもっと知りたいんです」
    「以前も同じことを云っていたな」
    「はい! その時は何故かって聞かれても答えませんでしたよね、私」
    「秘密だと云って頑なに教えてはくれなかった」
    「今なら隠さずに云えますよ。……聞きたいですか?」
    「それならば是非聞かせてほしい」
    「正雪さんのことが好きだからですよ」
    「そうか。……私も好きだよ、カヤ」
    「えへへ、これからもずっと一緒に居てくださいね!」
    「あぁ、約束だ」

  • 101二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:58:07

    >>100

    100スレ目にコレはめでたい

    静かに祝福したい

  • 102二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 00:15:40

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「初めて正雪さんと同じお布団で眠るので少し緊張してしまって眠れなくて……」
    「なんだ、そんなことか。それなら私も同じだ……ほら」
    「わっ……あはは、本当ですね。私と同じくらい鼓動が早くて、ふふっ」
    「わ、笑わないでくれ……私も初めてなんだ。ただ眠るだけなのにこんなにも緊張してしまうのは」
    「じゃあ私と一緒ですね。それならいっそ……えいっ!」
    「カヤ殿っ……?!」
    「こうしてぎゅっと抱きしめていたらそのうち慣れるかなと思ったんですけど……思ったよりも恥ずかしいですね、これ」
    「もっと少しずつ慣らして行こう、これでは私の心臓もきっと保たない」
    「では手を握っていても良いですか?」
    「あぁ、そのくらいなら構わない……のだが、やはり最初はどうも慣れぬものだな。明け方まで眠れるかも分からない」

  • 103二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 01:50:19
  • 104二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 07:06:41

    「伊織殿」
    「正雪か。カヤならまだ来ていないぞ」
    「い、いや……此度はカヤ殿ではなく貴殿に用があるのだ」
    「俺に? ……ところで気になっていたのだが、何故布を被っている」
    「それがな……今朝起きたら頭に兎の耳が生えてしまっていて」
    「どういう原理なんだ、それは」
    「知らぬ。理由も原理も分からぬ故、貴殿と紅玉殿に助力を願いたいのだが」
    「あぁ、それは構わないが」
    「忝い。そ、それでだな……この事はどうかカヤ殿には内密にしてほしい……暫くカヤ殿には会えなくなるが、上手く言い訳を」
    「兄ちゃん! 助之進さんが用事があるっ、て……」
    「あ」

  • 105二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 07:16:26

    「……カヤ殿」
    「なんですか? 正雪さん」
    「そろそろ耳や頭を撫でるのをやめてくれないか……」
    「こんなにもふわふわな兎の耳を生やしてる正雪さんが悪いです。……それに」
    「それに?」
    「……私に内緒で兄上に助けを求めたのが少し気に入らなかったのでお仕置きです」
    「それはすまない……ひぁっ!?」
    「あっ、やっぱり服の上からだと分かりづらいですけど、尻尾も生えてるんですね」
    「カヤ殿……!」
    「あまり役に立てないかもしれないですけど、私のことも頼ってくださいね」
    「わ、分かった、分かったから腰と頭を撫でるのをやめてくれ!」
    「う〜ん、あと少しだけ堪能させてください」
    「うぅ……」
    「ふふっ、赤くなってるのも可愛いですよ、正雪さん」

  • 106二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 10:57:13

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんの瞳はすごく綺麗な色をしてますよね」
    「そうだろうか?」
    「はい! 光が入ると輝いて、翡翠みたいな瞳だなと思います」
    「私は貴殿の黒い眼も好きだよ」
    「えぇっ? 私の眼は普通ですよ?」
    「だが、とても温かく利発そうな瞳だ。……それに、好いた者のことはすべてが愛おしいものだよ、カヤ」

  • 107二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 15:35:35

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんが来る前から真桑瓜を冷やしていたのでそろそろ冷えて食べ頃だと思うんですけど、ご一緒しませんか?」
    「真桑瓜か、この暑さには丁度いいな。いただくとしよう」
    「では切って持ってきますね」
    「あぁ、待っている」
    「あ、そういえば正雪さん」
    「ん? どうし」
    「……そんなに隙を見せていたら駄目ですよ?」
    「あ、あぁ……いや、待ってくれ、カヤ殿? カヤ殿! ……唇を重ねるのならば、せめて不意打ちはやめてほしいものだ」

  • 108二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:29:33

    「正雪さん……」
    「横になっていないと駄目だろう、カヤ殿」
    「でも、さっきよりは大分良くなったので」
    「しかし、暑さにやられて倒れてしまったのは事実だ。ほら、水を飲んで横になってくれ」
    「うぅ〜ん……すみません、看病までしていただいて」
    「良いんだ。私がしたくてしていることだ。さぁ、次は汗を拭くぞ」
    「い、いえ! それくらいは自分でやりますから!」
    「少しひんやりとするが、我慢してくれ」
    「正雪さん、私の話聞いてますか?!」

  • 109二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 00:39:08

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「少し教えてほしいことがあるんですけど、良いですか?」
    「構わないが、どんなことを知りたいんだ?」
    「和算なんですけど、このうちわの直径を出したいんです」
    「これか、大小の半円と等円が三つうちわの中に描かれているな……少し時間をもらえないだろうか」
    「良いですよ、考えてもらっている間にお茶を淹れてきますね!」
    「…………わかった、この等円の直径の四倍がうちわの直径になる筈だ」
    「そうなんですね……解説してもらってもいいですか?」
    「あぁ、しかしこれは少し厄介な問題故、少し時間を貰ってしまうが、それでも良いか?」
    「もちろんです! そのために難しい問題を……こほん!」
    「ん? とりあえず、横で教えるから何か分からないことがあったら都度聞いてほしい」
    「はい、よろしいお願いします、正雪先生!」

  • 110二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:24:30

    ネタは思いつかなかったけど思ったことを一つ
    この2人の共通点って養父はいるけれど母はいないんだよね(カヤに関しては推測だけど)
    でもカヤは母の愛を理解してそう

  • 111二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:28:41

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「あそこに猫が居ますよ」
    「本当だ、可愛らしいな」
    「わ、こっちに来ました! よーしよし、ふふっ、人懐っこいですね〜正雪さんも撫でますか?」
    「あぁ……よしよし、愛い子だ」
    「あ、あれ? 正雪さん、どうして私の頭を……?」
    「いや、猫を愛でる貴殿も愛いと思ってつい」
    「もう、外ではやめてくださいよ」
    「すまない、では二人きりの時なら良いのだろうか?」
    「……云わせないでください!」

  • 112二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 12:36:41

    >>103

    カヤちゃんたすき掛けして真剣な目で梳いてるのかわいい

    先生も羽織脱いで身を任せてる感じ良いなあカヤちゃんの持ってる髪の束やわらかそう

    カヤちゃんと先生に漂う温かい雰囲気に馴染んでる画風好きだ

    1ではないが貴方の絵がもっと見られたらうれしい

  • 113二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 22:30:31

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「そろそろ夏も終わりますね」
    「そうだな、鈴虫もよく鳴くようになった」
    「はい……私、夏の終わりにはいつも少しだけ物悲しくなってしまうんです」
    「どうしてだ?」
    「うまく言葉にはできないんですけど……きっと寒くなると人肌が恋しくなるのと同じなんだと思います」
    「暖かい方が良い、と?」
    「そうですね。寒いと色々な事を考えたり、嫌なことを思い出したりしてしまうんです」
    「……そうか、では冬の間は貴殿が寒くないように私が側で温めていよう」
    「わっ、正雪さん……?」
    「こうして触れ合っていれば、きっと寒くないだろう」
    「……ありがとうございます」

  • 114二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 00:44:00

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんは、運命の出会いを信じますか?」
    「運命、か……そうだな、きっと貴殿と出会えたのも運命だと云えるだろう」
    「ふふっ、正雪さんってけっこう格好つけたがりですよね」
    「……仕方がないだろう、つい格好つけてしまうのだ」
    「それは私だから、ですか?」
    「あぁ、誰だって好いた相手には格好良く見られたいものだ」
    「でも、私は可愛らしい正雪さんも好きですよ。照れていても、泣いていても、焦っていても、格好良くなくても、いつだってどんな正雪さんだって大好きです」

  • 115二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 01:37:43
  • 116二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 08:36:39

    「カヤ殿」
    「正雪さん、大丈夫ですか?」
    「あぁ、大事ない。青菜はこのくらいに切れば良いのだろうか?」
    「はい、そのくらいで大丈夫です」
    「次は……豆腐か」
    「豆腐は手に乗せて切るんですけど、コツがあるのでとりあえず先にお手本を見せますね!」
    「そうしてくれるとありがたい。刀の扱いは心得ているが、包丁は中々扱わないものでな」
    「いつも正雪さんに色々と教わることが多いのでなんだか新鮮ですね」
    「あぁ。……ふふっ、此度は貴殿が先生だな」

  • 117二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 20:14:06

    保守

  • 118二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 21:04:50

    「ユイ、居るか?」
    「セイバーではないか、私に何の用だ?」
    「カヤから文を預かっているので、アカサカへ行くついでにそれを届けに来たのだ」
    「カヤ殿から……そうか、忝い」
    「中身は検めていないから安心してくれ」
    「カヤ殿の文だ。見られたとて余程のことは書いてあるまい」
    「まぁ、そうだな。きっと書いてあったとしても逢瀬の誘いか歌くらいのものであろう」
    「あぁ……ふふっ」
    「ユイ?」
    「いや、なんでもない。彼女は随分と可愛らしいことをするなと思っただけだ」
    「ふぅん?」

  • 119二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 21:07:58

    >>115

    いつもありがとうございます本当に今までネット中を駆けずり回って探しても見つからなかった美しいものがここにある事を嬉しく思いますスレを立てて良かった今の唯一の生き甲斐です

  • 120二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 23:02:43

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「最近少し髪が伸びてきてしまったのが少し気になっているんです」
    「確かに後ろが肩を越すくらいに伸びているな」
    「そこで正雪さんにお願いがあるんです」
    「一体どんなお願い事かな?」
    「髪を切ってもらいたいんです」
    「わ、私が貴殿の髪を?」
    「はい、正雪さんに切ってもらいたいんです」
    「しかし、私は無骨者故あまり手先が器用では……」
    「良いんですよ。正雪さんに切ってもらうことに意味があるので、仕上がりは二の次です」
    「せっかくの可愛らしい髪を切ってしまうのは勿体ないとも思うが……そこまで云うのなら仕方がないな」

  • 121二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 07:49:09

    「正雪」
    「伊織殿、それにセイバーも」
    「おお、ユイではないか! 今日もカヤと何処かへ行くのか?」
    「あぁ、上野へ……ところで二人とも、その髪はどうしたのだ?」
    「カヤに結ってもらった」
    「最近凝っているようでな、主にセイバーが相手をしているのだが、今日は妙に機嫌が良かったようで俺まで餌食になった」
    「そうか……」
    「ユイもやってもらうと良い。カヤはユイの為に……いや、なんでもない」
    「とにかく、早くカヤのところへ行ってやってくれ。朝からずっと貴殿の到着を待ちわびている」
    「そうか、それでは失礼する」
    「…………なぁ、イオリ」
    「あぁ、あの二人はお互いのことを考えていると本当に良い顔をするものだな」
    「ソウシソウアイ、というやつだな!」

  • 122二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:38:55

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんはいつも髪を一つに結っていますよね」
    「これが一番楽なのでな」
    「そうですか……たまには他の髪型をしてみたいとは思わないんですか?」
    「あぁ……いや、うん……そうだな、貴殿がしてくれるのならば他の髪型にしてみても良いと思うのだが」
    「……良いんですか?」
    「あまり見た目に頓着しない質なのでどのようなものが似合うのかもよく分からない。故にカヤ殿の好きにしてほしい」
    「わ、分かりました! ではそこに座ってください、とびきり似合う髪にしますね!」
    「ふふっ、よろしく頼む」

  • 123二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 17:11:06

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「最近少しお疲れではないですか?」
    「……そうだな、近頃は少し忙しくて疲れを感じることがある」
    「そんな正雪さんの疲れを癒したいんですけど……その……」
    「何をしてくれるのかな?」
    「はい……こうして抱き合うと疲れが解消されると聞いたことがあって、ですね」
    「そうか……ありがとう、カヤ殿。確かに疲れが和らぐような感じがする」
    「ほ、本当ですか? ……えへへ、お疲れの時はいつでも云ってくださいね」

  • 124二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 23:05:39

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「巴比倫弐屋の若旦那さんに飴細工を作っていただいたんです」
    「飴細工か、以前この辺りの童が人の形をしたものを持っているのを見掛けたことがある」
    「お願いすると好きな形にしてくれる時もあるんですよ。今日は随分と機嫌が良かったみたいで兎の形にしてもらいました」
    「……愛らしいな」
    「はい、とても愛らしい兎の飴細工です!」
    「いや、兎の飴細工をねだる貴殿が愛らしいと思ったのだ」

  • 125二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 00:24:57

    >>119

    スレ主の情熱に当てられて気が付けば1年以上放置していたペンとお絵描きアプリを起動してましたよ…

    今まで短期間でこんな枚数描いたことない…

    もっと自分に力があればアレとかコレとか描けるんだけどなぁ


    >>83

  • 126二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 07:30:27

    「カヤ殿」
    「正雪さん、どうしたんですか?」
    「幕府の命で明日から暫くの間江戸を離れなければならないのだ」
    「そ、うなんですね……お勤め頑張ってください」
    「あぁ、……貴殿には寂しい思いをさせてしまうな、すまない」
    「いえ、良いんです。でも……一つだけお願いを聞いてもらえますか?」
    「勿論だ」
    「では……帰ったら一日私と居てほしいです。それと、出発前にここに来て一度抱きしめてください」
    「あぁ……約束だ」

  • 127二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 09:29:24

    >>125

    ほんっとうに可愛いそして上手い…

  • 128二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 20:09:32

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「この間、金魚という魚を見たんです」
    「金魚か、噂には聞いたことがある。確か黄金色の身体をした美しい魚だとか」
    「はい、とても綺麗な魚でした! いつか正雪さんと一緒に見たいです。金魚以外にも、綺麗なものをたくさん」
    「そうだな、見てきた美しいものを語る貴殿も好きなのだが、やはり共に見たいと私も思うよ」

  • 129二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 23:49:48

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「目に何か入ってしまったみたいで……少し見てもらえますか?」
    「あぁ、……これは睫毛が抜けて入ってしまっているようだ。洗い流す為の水を持って来よう」
    「ありがとうございます」
    「……どうだろうか?」
    「う〜ん……取れた……のかな? もう一度見てもらえますか?」
    「勿論だ。……うん、目には何も入っていないな」
    「良かった〜ありがとうございま……んっ、正雪さん?」
    「……すまない、つい」
    「……もう一度しても良いんですよ?」
    「いや、それは……その、だな……」
    「もう、云わないと分かりませんか? ……もう一度、してほしいです」

  • 130二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 07:35:49

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「降られちゃいましたね、雨」
    「あぁ、そうだな。寒くはないだろうか?」
    「大丈夫です。……ねぇ、正雪さん」
    「ん?」
    「今なら町には誰も居ません。こうして手を握っていても、何をしても、誰に咎められる事もないです」
    「……そうだな」
    「正雪さん。いつか、お天道様の下で気兼ねなく手を繋ぐ事ができたら……いえ、やっぱりなんでもないです」
    「カヤ殿……」
    「そんなことより、今なら何をしても良いんですよ? 町の人も、お天道様も、誰も見てないんです。だから……ね?」

  • 131二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 13:15:12

    由井さんとカヤちゃんだけでここまで書けるとはすげえよあんた

  • 132二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 19:31:37

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「今度海を見に行きませんか?」
    「海か……あぁ、良いのだが何故海を見に?」
    「隅田川があるので川はとても身近なものなんですけど、海はあまり見たことがないので」
    「そうか。では折角だ、上総の辺りまで下って海を見に行こうか」
    「はい! 二人きりでは久しぶりの遠出ですね」
    「そうだな。私としてはもっと貴殿と色々な所へ行きたいものだが」

  • 133二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 00:00:24

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「次の線香花火はどちらが長く灯していられるか比べませんか?」
    「あぁ、良いぞ」
    「では、花火が先に消えてしまった方がお願い事を聞くというのはいかがですか?」
    「ふふ、面白いな。その賭けに乗ろうではないか」
    「では火を着けましょう! わぁ……やっぱり花火は綺麗ですね」
    「4年程前に一度花火の禁止令が出されているが……この美しさを見ればそれが定着しなかった理由も分かる」
    「駄目だと云われる程やりたくなってしまうものですし……あっ」
    「消えてしまったな」
    「そうですね……では私の方が先に消えてしまったので、正雪さんのお願い事はなんですか?」
    「そうだな……今夜でなくとも良いので、私と一晩共に居てほしい。ただ、側に居てくれるだけで良い」
    「一晩で良いんですか?」
    「あぁ。それ以上は贅沢が過ぎてしまう故、このくらいが丁度良いだろう」

  • 134二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 08:32:30

    「カヤ」
    「兄ちゃん……どうしたの?」
    「どうした、ではないだろう。ずっとそわそわと視線を泳がせてため息まで吐いて」
    「うぅ〜、だって……もう正雪さんと三日も会ってないんだもん。お勤めがあるから少し留守にするって云ってたけど、いつになったら帰ってくるんだろう」
    「ほう、随分と可愛らしい悩みではないか」
    「セイバーさん!」
    「私が文を届けてやろうか?」
    「いえ、大丈夫です……たまにはこうして会えない時間も大事なのかなって思うので」
    「そうか、そうだな。きみが云うのならきっとそうなのだろう」
    「やけに嬉しそうじゃないか、セイバー」
    「ははっ、きっとイオリにはまだ分からないだろう、この気持ちは」

  • 135二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 19:46:41

    保守

  • 136二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 21:41:03

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「いま、向こうで蛍が飛んでいましたよ」
    「蛍か、近頃川沿いでよく見掛けるな」
    「もうすっかり夏ですねぇ」
    「あぁ、貴殿と出会ってからは初めての夏だ」
    「あと何回こうして蛍を見られるんですかね、私たち」
    「望むのならば何度だって共に」
    「本当ですか?」
    「本当だとも。蛍も紅葉も雪も桜も、毎年見に行こう」
    「約束ですよ、絶対」

  • 137二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:33:44

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「そろそろ七夕の時期ですね」
    「そうだな、今年は雨が降らなければ良いのだが」
    「年に一度の逢瀬の日ですからね! もしも織姫様と彦星様みたいに年に一度しか会えなくなったら、正雪さんはどうしますか?」
    「年に一度、か……ずっと貴殿のことばかり考えて夜も眠れなくなってしまいそうだ」
    「それは困ってしまいますね……でも、きっと私も耐えられないと思います。だから正雪さん、一人にしないでくださいね」
    「あぁ、貴殿を一人にはしない。たとえ離れる時があったとしても、一年も待たせはしないだろう」

  • 138二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 05:07:19

    「主」
    「ライダーか、どうした?」
    「いえ……不躾な質問をしますが、例の少女とはどうなったのですか?」
    「……そうだな、今は二人で恋をしている……の、だと思う」
    「左様でございますか」
    「ライダー?」
    「なんでもありません。ただ、主が幸せそうで何よりだと思いまして」
    「幸せ、なのだろうか……あぁ、いや、うん。きっと幸せなのだろう」

  • 139二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 10:22:12

    「カヤ殿?」
    「正雪さん、おはようございます」
    「あぁ、おはよう。……随分と具合が悪そうだが」
    「えへへ……ちょっと月水が出てしまって」
    「そんな時に無理してこんなところまで来なくとも良いだろう」
    「でも、この長屋に居れば正雪さんが会いに来てくれますから」
    「……しかし、それで貴殿の体調が悪化してしまってはいけないだろう。ここに居ない時は家まで迎えに行くからどうか安静にしていてほしい」
    「正雪さん……すみません」
    「いや、良いんだ。会いたいと思ってくれることは素直に嬉しいものだからな。とにかく、今日は横になっていてくれ。側に居るから」
    「はい……ありがとうございます、正雪さん」

  • 140二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 15:32:05

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんは少し体温が低いんでしたっけ」
    「あぁ、そうだな。それ故夏の暑さには弱いのだが」
    「そうなんですね……手をお借りしても良いですか?」
    「うん? 構わないが、一体何を」
    「やっぱり少しですけどひんやりしてますね!」
    「カ、カヤ殿……頬擦りなど、あまり急に可愛らしいことをするのは……やめてくれないか……」
    「どうしてですか?」
    「…………こういうことだ」
    「わっ、鼓動がとても早くなってます」
    「あまり誂わないでくれ、このままでは心臓が保たない」
    「えへへ、でも可愛らしい正雪さんが見れて私は幸せです」
    「……そうか、それは何よりだ」

  • 141二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:36:19

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「ドロテアさんに聞いたんですけど、外つ国では香りの付いた水を肌に着けることがあるらしいんです」
    「香りの付いた水を?」
    「はい、とても良い香りらしくて、特に薔薇の香りが人気と云っていました」
    「そうかなのか」
    「でも、正雪さんはいつもいい匂いがするから必要ないですね」
    「カヤ、殿?」
    「こうして抱きしめているといつもいい匂いだなと思うんです。正雪さんの肌の香りと、香のような香りが混ざってとても落ち着きます」
    「あ、あまり嗅がないでくれ……少し恥ずかしい」

  • 142二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:58:34

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「私、いつも夕暮れ時になると少し寂しくなってしまうんです」
    「それは、どうしてだ?」
    「それは……正雪さんと別れるのが惜しいと思ってしまうからです」
    「なんだ、それなら私も同じだ」
    「本当ですか?」
    「あぁ、できることならば貴殿を家に帰したくないと思ってしまう。惜しいと思いながらも、次に会う時を楽しみにして毎回見送っているんだ」
    「そうなんですね……私だけじゃなくて良かったです」
    「あぁ。それに、愛しさは会えない時により積もるものだ。毎回、貴殿に会う度に昨日よりもずっと好きになる。これが案外心地良くて私は好きなんだ」

  • 143二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 00:25:18

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さん」
    「ん? どうしたんだ、何度も呼び掛けて」
    「いえ、名前を呼ぶのって少し特別な感じがして好きだなと思いまして」
    「親しくなければ名を呼び合うこともないからな」
    「それに、昔は名前を聞いてそれに答えるのが夫婦の儀式みたいなものだったとか」
    「真の名は呼ばれると不吉だと云われていたそうだな」
    「今でも諱は隠すものですしね」
    「時にカヤ殿」
    「なんですか?」
    「名を呼ぶのが特別なことならば、こうして私に名を呼ばれるのも特別なことなのだろうか?」
    「勿論です! 正雪さんに名前を呼ばれると胸のあたりがぎゅっと温かくなります!」
    「そうか、ふふ。本当に愛らしいな、カヤ殿は」

  • 144二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 07:32:06

    「おはよう、カヤ殿」
    「ふぁ……あ、あれ? 正雪さん? お、おはようございま……す」
    「気持ちよさそうに眠っていたな」
    「……あれ、正雪さんどうしてここに……って、正雪さん?!」
    「おや、どうした?」
    「な、なんで正雪さんが、それに私、眠って……?!」
    「そう驚かなくとも良いだろう」
    「お、驚きますよ! あわわ、ね、寝顔を見られた……!」
    「可愛らしい寝顔だったぞ」
    「もう、正雪さん!!」

  • 145二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:51:44

    このレスは削除されています

  • 146二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:27:26

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「髪に紅葉が付いていますよ」
    「む、そうか……恥ずかしいところを見られてしまったな」
    「いえ、正雪さんの白い髪に紅い葉がとてもよく映えていました」
    「そういう問題では……しかし、もう紅葉の季節か」
    「早いですね〜この間お花見をしたばかりだと思っていたのに」
    「貴殿と居ると楽しくて一日一日があっという間だな。このままでは気が付いたら十年や二十年経っていそうだ」
    「十年二十年経っても一緒に居てくれるんですか?」
    「当たり前だろう。それとも、カヤ殿は望んでいなかったかな?」
    「そんなことないです! ずっと、ず〜っと一緒に居たいです!」

  • 147二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 07:29:11

    「カヤ殿」
    「正雪さん、どうしたんですか?」
    「少し座ってもらえないだろうか?」
    「いいですよ。でも、どうして?」
    「髪が少し跳ねてしまっているから直そうと思ったんだ」
    「えっ! わ、本当だ……じ、自分でやりますよ!」
    「いいんだ、私がやりたいんだ」
    「うぅ……それなら、お願いします」
    「あぁ、ありがとう。……こうして私が貴殿の髪に触れるのは初めてかもしれないな」
    「そういえば、私が正雪さんの髪を結うことはあっても逆はないですね……もっと正雪さんから触れてもらっても良いんですよ」
    「そうか。では時折髪を梳いてもいいかな?」
    「もちろんです!」

  • 148二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 18:48:53

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  • 149二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 18:48:53

    髪は女の命と言ったものだけれど、互いに髪を梳きあう関係性…良い…

  • 150二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 20:22:59

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「夏が近付くにつれて日が長くなってきましたね」
    「そうだな。夏の暑さは苦手だが、貴殿と共に居られる時間が長くなるのは良い事だ」
    「そう考えると、冬になると一緒に居られる時間が減ってしまいますね」
    「その分冬はこうやって身を寄せ合うことができる」
    「……確かに、この距離だと夏場は顔が熱くて耐えられないかもしれないです」

  • 151二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 00:09:52

    「セイバーさん」
    「どうしたんだ?」
    「セイバーさんはあの櫛を手作りしたって云っていましたよね?」
    「あぁ、材料から集めて作ったぞ」
    「その、私にも作り方を教えてもらえませんか?」
    「櫛を……あぁ、勿論だ。どんな櫛を作りたいのかを教えてほしい」
    「そうですね……雪や兎の意匠を取り入れられたら良いなと思いますけど、具体的には決まっていないんです」
    「それならイオリにも彫刻を教わると良い。とにかく作ってみて気に入ったものを贈れば良いだろう」
    「はい! ……あれ? 私、贈り物だって云いましたっけ?」
    「云われなくともそれくらいは分かる。誰に、なんてことはわざわざ聞かないがな」

  • 152二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 01:03:54

    良い……左右あるか分からないけど、かなり年下のカヤから櫛を贈るっていうのが何とも

  • 153二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 07:28:38

    「正雪さん!」
    「カヤ殿、どうしたんだ?」
    「せっかく雪が降ったので雪うさぎを作ったんです」
    「この雪の中珍しく外に出ていると思ったら……ふふ、愛らしいな」
    「何個か作って練習したんですよ」
    「そうか、手が真っ赤になってしまっているぞ」
    「えへへ、ちょっと指先が痛いです」
    「氷のように冷たくなっているではないか……雪を楽しむのは良いが、ほどほどにしないと身体に悪い」
    「でも、こうして正雪さんが暖めてくれるので」
    「それとこれとは別の話だ。……さぁ、部屋で暖まろう」

  • 154二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 18:54:50

  • 155二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 20:33:16

    「カヤ」
    「どうしたの? 兄ちゃん」
    「……どうした、ではないだろう。いくら暑いからといってその格好ははしたないぞ」
    「でも今は兄ちゃんしかいないんだしちょっとくらいいいじゃん。セイバーさんも夕方まで女のお師匠と食べ歩きに行くって云ってたし」
    「人目が無いから良い訳ではないだろう」
    「むぅ〜……でも今年の暑さはおかしいくらいだよ……流石のあたしももう限界です!」
    「……すまない、カヤ殿は居るだろうか?」
    「わっ! しょ、正雪さん?! あわわ、開けちゃ駄目です!!」
    「そ、そうか……では外で待っていよう」
    「……だから云っただろう」
    「うぅ〜……兄ちゃん、さっきまでのことは正雪さんには内緒だからね!」
    「(……最初から聞いていた、などとは云えないな)」

  • 156二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 00:22:33

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「日が暮れると烏がよく鳴くじゃないですか」
    「そうだな、山の辺りを飛ぶ姿もよく見掛ける」
    「だから、烏の鳴き声を聞くともう帰る時間なのかと思って少し寂しくなってしまうんです」
    「名残惜しいと思ってしまう気持ちは私も同じだよ」
    「本当ですか?」
    「あぁ、夜が貴殿を帰してしまうのならば、月を空から落としてしまいたいと思うくらいには」
    「月が落ちたらただ真っ暗になってしまうだけかもしれないですよ」
    「では皆が惑う内に人知れず連れ去ってしまおうか」

  • 157二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:43:06

    「カヤ殿」
    「正雪さ……ん……?」
    「ま、待たせてしまっただろうか、カヤ殿」
    「……………………あっ、い、いえ! 私もついさっき来たところ……ですけど……あの、その格好は」
    「……たまには、そう、たまには、貴殿と共に居る時くらいは少しだけ着飾ってみても良いかと、思った……の、だが……」
    「とても可愛いです!!」
    「そ、そうだろうか……あまり、似合わないのではと……」
    「そんなことないですよ! とても綺麗で、つい見惚れてしまうくらいです」
    「ならば良い、のだが……やはりこのような格好は慣れぬ故落ち着かないな」
    「では今日はあまり外を歩かないようにしましょう。……他の人にこんなに綺麗な正雪さんを見られるのは少し心配ですし」

  • 158二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 18:40:13

    >>156

    古文詳しくないからわからないけど、現代語訳したら歌にありそうな駆け引きで良き…

  • 159二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 19:41:32

    「セイバー」
    「ユイ、どうしたのだ? カヤならばイオリと出ているぞ」
    「あぁ、今日は貴殿に聞きたいことがあるのだ」
    「私に? 一体何を聞きたいと云うんだ?」
    「……普段のカヤ殿の様子を知りたい」
    「構わないが、それならイオリに聞く方が良いだろう」
    「いや、伊織殿は彼女と距離が近すぎる故あまり参考にならない……それに、隠し立てているものを覗いてしまうようで気が引けるのだ」
    「私くらいの関係の者から見るカヤのことが知りたい、という訳か。良いだろう、まずこの間魚市場に行った時の話なのだが――」

    「くしゅん!」
    「どうしたカヤ、具合でも悪いのか?」
    「ううん、大丈夫……っくしゅん!」
    「ほら、ちり紙を使いなさい」
    「うぅ〜兄ちゃん、またあたしを子供扱いして……くしゅんっ!」

  • 160二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 23:47:57

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんの着けている耳飾りがいつも気になっているんですけど……見せてもらっても良いですか?」
    「あぁ、構わない。森宗意軒先生曰く、この耳飾りは南蛮のものらしいので江戸ではあまり見ないものかと思うが」
    「わ、こんな風になっているんですね……この長さのものを着けていて何処かに引っ掛けてしまったりはしないんですか?」
    「初めの頃は扱いに困ることもあったが、今は慣れているからそのようなことはないな」
    「そうなんですね……」
    「……カヤ殿」
    「なんですか?」
    「耳飾りを見るのは良いのだが、そうふわふわと耳に触れられると少しこそばゆい……」

  • 161二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 07:36:11

    「カヤ殿」
    「正雪さん! どうしたんですか?」
    「いや、貴殿の顔が見たくなってしまったので寄ってみただけだ」
    「えへへ、私も正雪さんに会いたいと思っていたので丁度良かったですね」
    「そう思ってくれていたのなら何よりだ」
    「ところで正雪さん、この後は何か予定はありますか?」
    「特にないな」
    「では一緒に青物市場へ行きませんか? 夕餉の材料を買いに行かないといけないんです」
    「あぁ、貴殿と共に行けるなら何処へでも行こう」

  • 162二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 16:01:07
  • 163二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 20:08:01

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした?カヤ殿」
    「こうして星が瞬く夜に川面を眺めていると、まるで星空が落ちてきたみたいだなと思いまして……わっ」
    「っ、余所見をしていたら危ないだろう」
    「えへへ、すみません。でも、正雪さんだってまともに前を見ていないじゃないですか」
    「……やはり気付かれてしまうか」
    「バレバレですよ、ずっと私の瞳を覗き込んで」
    「いや、星空を映す貴殿の瞳があまりにも美しかったものだから」
    「川面に浮かぶ星空よりも?」
    「あぁ、ずっと綺麗だ。この瞳が私を見てくれたらと思ってしまう」
    「気付いているかわからないですけど、私はいつだって正雪さんのことしか見えていませんよ」

  • 164二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 23:26:17

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんは椿の花が落ちるところを見たことはありますか?」
    「そうだな……落ちているところは見掛けるが、落ちる時は見たことがないかもしれないな」
    「私、小さい頃に椿の花が落ちるところを見たことがあるんです。音も無く花が綺麗なままで地面に落ちるのがなんだか怖くて……今でも鮮明に思い出してしまうんです」
    「確かに、少し不気味に見えるかもしれないが……椿の花ほど美しい姿のままで生を終えるものもそうそう無いだろう」
    「桜のように散るのではなく、花が一番綺麗に咲いている時に落ちてしまいますからね」
    「他の花のように可憐ではないが、凛とした美しさがある」
    「なんだか正雪さんみたいですね」
    「そうだろうか?」
    「はい! あ、でも正雪さんは凛と美しいだけじゃなくて案外可愛らしいところも可憐なところもありますから少し違いますかね?」
    「……そんなことを云うのは貴殿だけなのだが」
    「何か云いましたか?」
    「いや、なんでもない。カヤ殿は随分と私のことを褒めてくれるのだな」
    「だって、好きな人の良いところはいくらでも見つけられるものですから!」

  • 165二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 07:40:13

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「私、時々思うんです。正雪さんと同い年に生まれてもっと早くに出会えていたらって」
    「それは、どうして?」
    「私の知らない正雪さんが何十年分とあるのがたまに悔しくなるんです。こんなに好きなのに、私は正雪さんの人生の中でまだ1年分くらいしか一緒に居ない。きっと知らないことの方が多いです」
    「そうだな……でも私は今のままが良いと思うよ」
    「どうしてですか?」
    「お互いにこれから知る楽しみがある。知らないことがあるともっと知りたくなるだろう」
    「それは、そうですけど……」
    「それに、私が好きになったのは今目の前にいるカヤ殿だ。出会い方が違ってもきっと惹かれていただろうけれど、今の私が一番好きなのは今の貴殿なんだ」

  • 166二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 19:14:28

    このレスは削除されています

  • 167二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 19:33:21

    「カヤ殿、具合はどうだ?」
    「正雪さん……? あれ、どうしてここに?」
    「貴殿が熱を出したと伊織殿に聞いたんだ」
    「そうなんですね……」
    「まだ辛そうだな。粥を持ってきたのだが、食べられそうか?」
    「少しなら食べられそうです」
    「それなら良かった。では、口を開けてくれ」
    「へっ? ……い、いえ! 自分で食べられますから!」
    「いいから、たまには私にも甘えてくれ」
    「うぅ……で、では……」
    「よし、良い子だな」
    「……こんなことをされたら熱が上がりそうですよ」

  • 168二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 23:16:53

    七夕滑り込みセーフ

  • 169二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 23:33:08

    「正雪さん!」
    「わっ、と……カヤ殿、久しぶりだな」
    「会いたかったです、とても」
    「はは、そんなに抱き着かなくても私は何処にも行かないよ」
    「そう云って今回はひと月も留守にしていたじゃないですか」
    「それは……すまない、もう少し早く帰るつもりだったのだが」
    「もう、ずっと待っていたんですよ、私。おばあちゃんになっちゃうかと思いました」
    「おばあちゃんになっても待っていてくれるのか?」
    「当然です! 帰って来てくれるのならいつまでも待ちますよ」
    「そうか、そこまで云ってくれるのならば何があっても帰らなければならないな」
    「帰って来たら離れていた分だけ一緒に居てくださいね」

  • 170二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 23:40:15

    >>168

    キラキラだ!雰囲気もめちゃくちゃかわいい…!

  • 171二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 07:31:24

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「腕のところ、怪我してませんか?」
    「あぁ、先日少し斬られてしまったようで」
    「……正雪さん」
    「なんだ?」
    「そういうのはもっと早く云ってください!」
    「カヤ殿、待ってくれ、自分で脱ぐ」
    「もう、もっと自分の身体を大事にしてください!」
    「すまない、昔から怪我の治りが早い体質故気にすることが少なく」
    「言い訳は聞きませんよ。さぁ、早く腕を出してください」
    「あぁ……ありがとう、カヤ殿」

  • 172二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 19:18:48

    保守

  • 173二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 20:09:58

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「もしも明日世界が滅びるとしたら、正雪さんは何をしますか?」
    「そうだな……特別なことは何もしないかもしれないな」
    「いつもの通りに過ごすだけで良いんですか?」
    「あぁ、最後に貴殿に会えたらそれだけで十分だ」
    「そうなんですね……私は、最後の日は一日中正雪さんと一緒に居たいです。一緒にしたかったことを一つずつ、全部やりたいです」
    「そんなにあるのか?」
    「はい、一日じゃ足りないくらい。いえ、もしかしたら一生を掛けても足りないくらい沢山ありますよ」

  • 174二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 00:43:48

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんもこちらへ来ませんか? 川の水が冷たくて気持ち良いですよ」
    「そうだな、足袋を脱いだらそちらへ行くから待っていてくれ」
    「はい! わっ、鮎が泳いでいますよ!」
    「本当だ。夏の暑い時にはこうして川遊びをするのも良いな」
    「ちょっと子供っぽいかなとも思いましたけど、自然に触れるのは良い事ですからね。あっ、と……気を抜くと川の流れに押し負けてしまいそうです」
    「私の腕に掴まっていると良い。それとも、支えていた方が良いかな?」
    「そうですね……ではお言葉に甘えて、支えてもらっても良いですか?」
    「あぁ、勿論だ」

  • 175二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 08:25:47

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんはお餅の食べ方どうしますか? 蓑餅にしても良いですし、お醤油やきな粉もありますよ」
    「そうだな……醤油が良いな」
    「分かりました! こうしてお餅を焼いたり煮たりしていると、冬だなと思いますね」
    「毎年カヤ殿がこうして調理しているのか?」
    「はい、お師匠のところに居た時は兄上たちみたいなお弟子さん達がお餅をついてくれて、それを調理するのが私のお仕事でした」
    「慣れているのだな」
    「厨のことならお任せあれ、ですよ。慣れているおかげでこうして正雪さんに美味しいものを振る舞えるので良かったです!」

  • 176二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 10:43:00

    「正雪さん、正雪さん」
    「……カヤ殿」
    「随分と暖かそうですね」
    「暖かい、暖かいのだが……この膝の猫がどうしても退いてくれなくて困っているのだ」
    「正雪さんは動物に好かれますからね。よいしょっ、と」
    「カヤ殿?」
    「もう、正雪さんのことを独り占めしていいのは私だけなんだからね。今回は特別だよ」
    「にゃーん」
    「ど、退いてくれたな……」
    「猫は賢いですからこうして言い聞かせれば案外聞いてくれたり……あれ、正雪さん? どうしてそんなに赤くなっているんですか?」
    「いや、なんでもない……」

  • 177二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 12:42:22

    「ユイ?」
    「セイバーか、どうした?」
    「どうしたはこちらの台詞だ。何故きみがここに……あぁ、そういうことか」
    「猫に膝の上を取られたと云ってこうしている内に眠ってしまったんだ」
    「随分と安心しきった寝顔ではないか」
    「ふふ、信頼されているようで嬉しい限りだ」
    「愛いなぁ、私も撫でて良いか?」
    「駄目だ。犬猫ではないのだから。それに」
    「む?」
    「こうしてカヤ殿に好きに触れていいのは私だけだ」

  • 178二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 17:00:52

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「正雪さんは字が綺麗ですよね。羨ましいです」
    「そうだろうか? 私は貴殿の書く字も可愛らしくて好きだが」
    「う〜ん、でもなぁ……もっと綺麗に書けたらと思うことが多いんですよ」
    「では練習の為に文字を書く機会を増やしてみようか」
    「書く機会を?」
    「あぁ、手始めに私と文の交換をするというのはどうかな?」
    「正雪さんと……はい! 是非やりたいです!」
    「ふふ、では七日に一度は必ず文を書くことにしよう」
    「えへへ、楽しみが増えちゃいましたね」

  • 179二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 19:43:52

    「カヤさま〜」
    「アリアさん! お久しぶりですね」
    「うふふ、カヤさまとお話がしたくて来てしまいました」
    「あれ? 兄上とじゃなくて、あたしと?」
    「たまには女の子だけで秘密のお話をしたくなる時もあるでしょう?」
    「確かに……それで、どんなお話をします?」
    「私、カヤさまの恋のお話を聞きたいですわ」
    「恋の……」
    「風の噂で聞きましたの。近頃カヤさまが素敵な方とよく歩いているところを見掛けると」
    「そっか、アリアさんにはまだ云っていませんでしたね。素敵な方、といっても相手は女の人なんですけど」
    「ええ、知っています。その方のお話を詳しく、聞かせてほしいのです」
    「そっか、じゃあ色々お話するからアリアさんのお話もたくさん聞かせてくださいね!」

  • 180二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:40:42

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「髪、少しだけ解いてもらってもいいですか?」
    「あぁ、構わないが……これで良いか?」
    「ありがとうございます。では少し失礼しますね」
    「うん? わっ、と……カヤ殿、一体」
    「ねぇ、正雪さん。このまま、触れるだけで良いので口吸いをしてくれますか?」
    「そ、れは良い……の、だが、何故急に」
    「うーん、したくなったから、では駄目ですか?」
    「……それならば仕方がないか」
    「んっ……えへへ、ありがとうございます。こうして寝ながら正雪さんを見上げていると髪で覆い隠されて世界に二人きりになったみたいですね」
    「……確かに、これではお互いのこと以外は見えないな」

  • 181二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 07:30:15

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「お酒、そろそろ注ぎましょうか?」
    「あぁ、そうだな。忝い」
    「それにしても珍しいですね、正雪さんがお酒を飲むなんて」
    「たまにはこうして月見酒をするのも良いかと思ってな」
    「そうなんですね……えいっ」
    「わっ、カヤ殿?! だ、駄目だろう貴殿にはまだ早い」
    「……ねぇ、正雪さん」
    「な、なんだ?」
    「全部、お酒のせいにしても良いんですよ」
    「……いや、貴殿のことが大切だからこそ、酒のせいにはしたくないな」

  • 182二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:21:42

    保守

  • 183二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:25:36

    恋バナいいよね…

  • 184二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:30:51

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「私、初めてのことは全部正雪さんと一緒にしたいと思っているんです」
    「初めてのこと、か……例えば、どんなことを?」
    「そうですね、例えば遠くの知らない土地に行くことだったり、食べたことのないものを食べることだったり、あとは……いえ、これは云うべきではないのかもしれません」
    「些細なことでも良い、どうか貴殿から云ってはくれないだろうか」
    「……正雪さん。私はあなたが思っている程子供ではないんですよ。もう嫁入りだってできるんです」
    「そうか、うん……それは知っている」
    「本当に?」
    「あぁ、ただ……そうだな、私の心の準備ができていないだけの話なんだ、これは」
    「そう、ですか……」
    「意気地が無くて貴殿のことを不安にさせてしまっているな、すまない……だが、本当に、心の底から愛しているんだ」

  • 185二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:47:07

    「お師匠!」
    「あら? カヤちゃん、どうしてこんなところに?」
    「お師匠と少しお話がしたかったんです」
    「もう、武蔵ちゃんって呼んで良いっていつも云ってるのに……それで、今日はどんなお話かしら」
    「はい、その……前に話した好きな方に好きだから触れてほしいのに、大切だからと触れてもらえないのがなんだかもどかしくて」
    「う〜ん、甘酸っぱいお悩み! ……なんて、茶化して良いような悩みでもないか。そうね、それはきっと向こうも同じような事を思っているはずよ」
    「……きっと、そうなんでしょうね」
    「あなたが思う以上にその人はあなたのことが大好きで、大切なんだと思う。そうじゃなければ、こんなにも可愛い子に手を出さないはずがありません! それにね、カヤちゃん」
    「なんですか?」
    「そういう時期が案外一番楽しくて、後で振り返った時に掛け替えのない程の綺麗な想い出になるものなのです!」

  • 186二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 00:22:49

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「今から照れて目を逸らした方が云うことを聞くという遊びをします」
    「決定事項なのか……分かった、今からだな」
    「はい! ……正雪さん、好きですよ」
    「私も好きだ。貴殿のすべてが愛しいと思う」
    「……っ! 本当はもっとずっと一緒に居たいです!」
    「できることならば、共に暮らしたいと思っているよ」
    「うぅ〜! 優しいところも好きですけど、たまには好きにしてくれても良いんですよ?」
    「そうだな、貴殿が良いと云うのならば今すぐにでもその肌に触れたいのだが」
    「……ま、負けました! うぅ……そんなに優しく頬に触れるのは反則ですよ」
    「ふふ、ところでカヤ殿。先程の言の葉はすべて本心なのだが」
    「ま、待ってください正雪さん! い、今は心の準備が……!」
    「少し戯れが過ぎてしまったか。……まぁ、本心というのは事実なのだが。それで、云うことを聞いてくれるのだったな?」

  • 187二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 01:48:26
  • 188二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:25:55

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「こうして正雪さんと日向ぼっこをしている時間が私、とても好きなんです」
    「あぁ、私もこの時間をとても愛しいと思うよ」
    「平和で、幸せで、こんな時間がずっと続けば良いのにと思ってしまいます……でも」
    「カヤ殿?」
    「……いえ、明日も来てくれますか?」
    「貴殿が呼ぶのならいつだって足を運ぶさ」
    「ありがとうございます、待ってますね!」

  • 189二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 19:24:47

    「正雪さん」
    「カヤ殿……?」
    「……もしも、ある日突然私と会えなくなったら、正雪さんはどうしますか?」
    「……それは、困ってしまうな。貴殿と約束していることが沢山あるのに」
    「もしも、約束が無かったら諦めてしまいますか?」
    「……いや、きっと諦めきれずに連れ戻そうとしてしまうだろうな。世界中の何処へ居たって、私の元へ帰って来てほしいと懇願してしまうだろう」
    「案外執着心が強いんですね」
    「何よりも大切な貴殿のことだからな。何を犠牲にしても良いと思ってしまうくらいには好きなんだ」
    「……そうですか、それなら良かったです」

  • 190二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 20:44:22

    「カヤ殿」
    「正雪さん? どうしたんですか?」
    「……すまない、貴殿のことを随分と待たせてしまった」
    「あれ? 今日って何か約束をしていましたっけ?」
    「いや、今日のことではない……カヤ殿、いや……カヤ。私と共にこれからの人生を歩んでくれないだろうか?」
    「へ? ……あの、それって」
    「どんな時でも貴殿の隣に居るのはやはり私が良いと、そう思ったんだ。いつか他の誰かの所へ嫁いでしまうのならば、いっそ私が娶ってしまおうと」
    「えっ、と、でも、私も正雪さんも女の人で」
    「そんなことは今更些事であろう。そも、私は今まで男として生きてきた身だ。……嫌ならば云ってほしい。貴殿に断られるのならば諦めもつく」
    「い、いえ! その……本当に、私で良いんですか? 正雪さんなら、きっともっと良い人が」
    「貴殿が良い。好きなんだ、愛しているんだ。どうしようもない程に」

  • 191二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 21:16:42

    「イオリ」
    「なんだセイバー」
    「ユイと暮らし始めてからというものの、此処にカヤがあまり来なくなったな」
    「あぁ、きっと二人で幸せな生活を送っているのだろう」
    「寂しくはないのか?」
    「妹が幸せなら兄としてはそれだけで十分だよ」
    「そうか……まぁ、それもそうだな」
    「兄ちゃん! 聞いて聞いて!」
    「…………噂をすれば影、だな」
    「セイバーさんも聞いてください! というより見てください!」
    「随分と愛らしい振り袖だな」
    「えへへ、正雪さんが贈ってくれたものなんです」
    「その為だけにわざわざ浅草まで来たのか」
    「正雪さんに見せた次は兄ちゃんとセイバーさんに見せたいと思ったの!」
    「……随分と愛されているのだな」
    「はい、毎日幸せです!」

  • 192二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 00:00:51

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「えへへ、なんでもないです! ただ、やっぱり好きだなぁと思っただけです」
    「毎日云っていたら切りが無いだろうに」
    「こればっかりは仕方がないんです。恋の色は日に日に濃くなるばかりで、ふとした時に愛が溢れてしまうんです」
    「そうか、私も貴殿の笑顔を見る度に恋に落ちてしまうんだ。私たちは似た者同士なのかもしれないな」
    「そういうの、もっと言葉にしてくれても良いんですよ?」
    「そうだな……うん。好きだよ、カヤ。私の知らない表情すら愛しいと思ってしまうくらいに」

  • 193二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 07:17:46

    特に関連はないけどHFオマージュの1枚

    スレも終わりに近づき続くかわからないので先に感謝を
    スレ主の情熱に当てられ楽しい1ヶ月でした。
    とても良いものが読めました。ありがとうございます。

    ちなみに今まで絵柄は某少女歌劇のEDを意識してたつもり

  • 194二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 07:24:38

    >>193

    本当に可愛いありがとうございます貴方の描くイラストが心の底から好きです本当は全レスしてすべてにお礼を言いたかったです


    レスしてくれた方や保守してくれた方ありがとうございました1ヶ月間とても楽しかったですここまで続くとは正直思っていませんでした

    完走するか落ちるまで引き続きよろしくお願いいたします

  • 195二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 07:29:20

    「セイバーさん」
    「ん? どうしたカヤ」
    「あそこの枝に綺麗な鶯が居ますよ」
    「どれどれ……ふむ、あの鳥は確かメジロという鳥ではなかったか?」
    「そうなんですけど、正雪さんがいつもあの鳥を鶯と呼ぶものですからついそう呼んでしまうんです」
    「そうかそうか! ではあの鳥にはユイの前ではウグイスの振りを続けてもらうとするか」
    「(以前正雪がカヤと同じようなことを云っていたような気がするが……態々云うのも野暮か)」

  • 196二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:21:31

    保守

  • 197二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:23:48

    SSもイラストも可愛くて大好きだ
    凄いよ更新ペースも…

  • 198二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 20:47:53

    「カヤ殿……」
    「おかえりなさい、正雪さん」
    「その、だな……少し疲れてしまって」
    「もう、そんなに遠慮しなくて良いんですよ。ほら、来てください!」
    「ん……」
    「えへへ、正雪さんはこうしてぎゅーってするの好きですよね」
    「こうすると疲れが癒されるんだ」
    「よしよし、正雪さんがいつも頑張ってるのは知ってますから。たまにではなく、こうして甘えてくれて良いんですよ?」
    「時々にしておかないと、こうするのが癖になってしまいそうだ」
    「良いじゃないですか、癖になってしまっても。毎日でもこうして抱きしめてあげますよ」
    「……カヤ殿は甘やかすのが上手いな。けれど、こういうのも案外心地良いものだな」

  • 199二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 01:28:29

    「正雪さん、正雪さん」
    「どうした? カヤ殿」
    「私、あの日声を掛けてから正雪さんのことをたくさん知ることができたような気がします」
    「もう私のことは誰よりも詳しいだろう」
    「あなたのことを知れば知るほど愛しくて、本当に好きだなと思ったんです」
    「そうか……ふふっ」
    「どうしたんですか?」
    「いや、私も全く同じだなと思ったんだ。好きなところが増える一方で、困ってしまうくらいだよ」
    「お互い様ってやつですね! ……ねぇ、正雪さん」
    「なんだ?」
    「これからも好きを増やしていきましょうね、二人で」
    「あぁ、いつまでも貴殿と共に居ると誓おう。私は何があっても、一生を掛けてあなたと共に幸せになりたいと思ったのだから」

  • 200二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 08:50:36

    「カヤ殿」
    「どうしたんですか? 正雪さん」
    「ドロテア殿に聞いたのだが、外つ国では愛しい人に指に填める装飾品を贈ることがあるらしい」
    「へぇ〜日ノ本とは文化が違うんですね」
    「あぁ、それで……これを貴殿に渡そうと思ったのだ」
    「わっ、綺麗……もしかして、これが?」
    「そうだ。以前櫛を贈ってくれた貴殿へのお返し……と云うには少し遅れてしまったが、着けてくれるだろうか?」
    「勿論です! ……あの、せっかくですから正雪さんが着けてくれませんか?」
    「元よりそのつもりだ。では左手をこちらへ……うん、よく似合っている」
    「えへへ、ずっとずっと大事にしますね!」

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