ミカ「え?私のゲヘナが嫌いな理由?」

  • 1スレッド主24/06/16(日) 07:16:50

    ミカ「あははは!前に教えたじゃん⭐︎…それとも先生は、私にまだ何かあると思ってるの?」

  • 2スレッド主24/06/16(日) 07:24:12

    スレ主です。
    本編ではゲヘナ嫌いに理由は無くただ嫌いって言ってましたがちゃんと理由がある概念も良いかなと思いこのスレを建てました。初スレなので誤字脱字あったらすみません。
    設定など訂正箇所ありましたら教えていただけると嬉しいです。

  • 3スレッド主24/06/16(日) 07:36:00

    >>1

    “ミカの事を知りたくてね…もし本当に理由が無いなら良いんだ。”


    “でもミカは優しいから、抱え込んじゃう生徒だから心配になったんだ。”

  • 4スレッド主24/06/16(日) 07:42:30

    >>3

    ミカ「先生は意地悪なんだね…。折角いろいろ落ち着いて来たのに、そんな真面目な顔で迫られたら答えるしかないじゃん」

  • 5スレッド主24/06/16(日) 07:43:50

    >>4

    “言いたくなかったら言わなくていいよ。傷付けちゃったかな?”

  • 6スレッド主24/06/16(日) 07:46:53

    >>5

    ミカ「ううん、いいの。いつか先生には知ってて欲しい事だったから。今の私の為にも…ナギちゃんの為にも。」

  • 7二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 07:48:46

    スレ主画像のリンクアドレスを貼り付けすると1レスに複数画像埋め込めるぞ
    会話形式にしたいなら参考にしてくれ

  • 8スレッド主24/06/16(日) 07:52:21

    >>7

    まじで?!

    テスト

  • 9スレッド主24/06/16(日) 07:53:08

    >>7

    本当だ!ありがとうございます!

    凄く嬉しい!

  • 10スレッド主24/06/16(日) 08:14:47

    >>6

    ミカ「先生は、さ…不思議に思った事ない?どうして友達想いの優しい優しいナギちゃんが、ティーパーティーのホストをやっているのかって。どうして幼馴染の私が、ナギちゃんと分派が違うのかって。」

    https://bbs.animanch.com/img/3490172/1


    “………”

    https://bbs.animanch.com/img/3490172/3


    ミカ「私を好きで、大好きで、大切にしてくれる優しいナギちゃんはね、優し過ぎたんだ。」

    https://bbs.animanch.com/img/3490172/1

  • 11スレッド主24/06/16(日) 08:16:28

    改行消しちゃうと反映されないのか。画像アドレスになってすまない。

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 08:19:20

    いや、同じURLを二回貼ると表示されなくなる

  • 13スレッド主24/06/16(日) 08:24:30

    >>12

    そうなのか。教えてもらってありがとう。

    1つのレスに同じ画像を貼りたい場合は別レスのurlを、って事だろうか?

  • 14スレッド主24/06/16(日) 08:31:46

    >>10

    ミカ「ナギちゃんと私にね、友達がいたんだ。真面目で、頭が良くて、元気も良くて…そんな友達が居たの。」

  • 15スレッド主24/06/16(日) 08:38:35

    >>14

    ミカ「かなり昔の事だけどね。あの頃のナギちゃんは今みたいに表に出るタイプじゃなかったんだと思う。私は…どうだろ。ははは…。」

  • 16スレッド主24/06/16(日) 08:45:46

    >>15

    ミカ「あの子とナギちゃんと私はいつも一緒だった。あの子がナギちゃんの手を引っ張って、私は言い争いばっかりして、でナギちゃん泣いちゃって。」


    ミカ「今のナギちゃんからは信じられないんじゃないかな?」


    ミカ「今はナギちゃんがトリニティを引っ張っているけど、あの頃はその友達がナギちゃんと私を引っ張っていたんだ。」

  • 17二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 08:46:16

    オリキャラスレか

  • 18スレッド主24/06/16(日) 09:00:47

    >>16

    ミカ「ある日、その友達がゲヘナ自治区に行こうって言ったんだ。ナギちゃんは泣きながら嫌って言ってたし、危なっかしいから私は反対したよ。でもあの子は…『大丈夫だよ。向こうにこの前友達が出来たんだ。だから安心して』なんて言ったんだよね。今考えてみたらハッタリに決まってるのに泣いてたナギちゃんは素直に笑顔になったし、私もそれなら…行ってみよっか、なんて言っちゃうし。」


    ミカ「先生、調印式を思い出してみてよ。トリニティ自治区と人間とゲヘナ自治区の角付きが仲良くなれる訳ないじゃんね。友達なんて無理無理⭐︎」

  • 19スレッド主24/06/16(日) 09:11:57

    >>18

    ミカ「でもね、あの頃の私は世界を知らなさ過ぎた。だって全部友達だったあの子が教えてくれていたんだもん。」


    ミカ「それでゲヘナ自治区に足を踏み入れてしまったんだ。ナギちゃんはあの子の裾を掴んで離れないように付いていった。長い時間歩いて…あの子の言う『角付きのお友達』と待ち合わせしている所に着いた時はまだ誰も居なかった。近くで銃撃戦が起きてたかな?知らない所で3人だけ…ナギちゃんは怖くて泣き出しちゃったんだ。」

  • 20スレッド主24/06/16(日) 09:25:26

    >>19

    ミカ「そしたらあの子は『一緒に唄おう』なんて言い出して…。3人で唄って待ったんだ。ナギちゃんは泣き晴れて笑顔になっても唄ったり、3人で遊べるものを工夫して時間を過ごした。」


    ミカ「でも長い長い時間に感じた。いつの間にか銃撃戦の音も消えてたし、街灯も点き始めた。そして誰も来なかった。」


    ミカ「…あ、ごめんね、先生。前置きが長いよね。こんな長い話にするつもりじゃなかったんだけど…。」


    “いいよ、ミカの話が聴けて嬉しい。気にしないで続けて?”


    ミカ「あ、うん…。」

  • 21スレッド主24/06/16(日) 09:41:15

    >>20

    ミカ「あの子は珍しく落ち込んでた。本当に来るって思ってたんだろうね。まぁ鵜呑みにして待ってた私が言えたものじゃないけど。そんな時にナギちゃんが『お家帰ろう』って言ったんだ。」


    ミカ「夜だったから目立たないように知らない土地を地図を頼りに帰り始めた。あの日のナギちゃんは良いお洋服着てたから、あの子が着ていたジャケットを着せて目立たないようにしたっけ。」


    ミカ「でもね、悪い人達は見逃してくれなかった。そりゃそうだよね。夜遅くに小さい子供が3人だけで歩いてるとか良い得物じゃんね。」

  • 22スレッド主24/06/16(日) 10:02:31

    >>21

    ミカ「声をかけて来た奴にあの子が立ちはだかった。賢いあの子は交渉で済ませようと試みたんだ。でも無理だった。相手が暴力を使い始めた時、全てが決まった。あの子が殴られる瞬間、一番臆病だったナギちゃんが前に出たんだ。あの子が一瞬凄い顔をしてたのを覚えてる。あの子が『ナギサを頼む』って言って相手に飛び付いた。」


    ミカ「私は意味が解らなかった。でも倒れて気絶してるナギちゃんを見て、理解しちゃったんだ。そして方向も分からないままナギちゃんを抱えて逃げ出した。」

  • 23スレッド主24/06/16(日) 10:08:48

    >>22

    ミカ「トリニティ自治区に戻ったのは朝だった。当然、大騒ぎだった。ナギちゃんも私もボロボロだった。でもあの子が帰って来なかった。私が病院から退院した時はまだ捜索は続けられていたけど、ナギちゃんの時は…もう……。」

  • 24スレッド主24/06/16(日) 10:14:33

    >>23

    ミカ「ごめん、せ、先生…。おかしいな…。先生の前で泣くつもりなんてなかったのに、涙が勝手に出て来るよっ…。」


    “いいよ、落ち着くまで泣いて良いよ。私は先生なんだから。”


    ミカ「うっ…うぅ……せんせ、い……ううぅ…」

  • 25スレッド主24/06/16(日) 10:21:06

    >>24

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    “落ち着いた?”


    ミカ「う、うん…。先生ありがとう…。続き…話すね。」

  • 26二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 10:22:19

    このレスは削除されています

  • 27スレッド主24/06/16(日) 10:28:31

    >>25

    ミカ「あの子の家族はナギちゃんが退院する前に遠くへ引っ越しちゃった。結局今も行方不明って事になっていて、この件は一部のトリニティ生徒しか知らない。」


    ミカ「でも大事なのはここから。ここまでの話あの子との思い出は、もう私しか知らないの。」

  • 28スレッド主24/06/16(日) 10:36:00

    >>27

    ミカ「ナギちゃんはね、記憶喪失になったんだって。病院からナギちゃんの周りの人に、そう告げられたんだ。」


    ミカ「ナギちゃんが退院した時にお迎えに行ったの。ナギちゃんは病院の入り口で待ってた。でも涙目を浮かべるナギちゃんはもう居なくて、その時の私はまだ知らない今のナギちゃんがそこに居た。」


    ミカ「あの日までの思い出はもうナギちゃんには戻らないんだ。あの子と過ごした楽しかった日々が、全部全部…みんな…3人居たのに、もう私しか覚えていないの…。私が覚えて置くしかないの。」

  • 29スレッド主24/06/16(日) 10:40:58

    >>28

    ミカ「あの日、ゲヘナのせいで裏切られた私達の時間も、ナギちゃんが記憶喪失にさせたあの拳も、ゲヘナ自治区で奪われたあの子の存在も、全部、私だけが覚えて置くしかないの。」

  • 30スレッド主24/06/16(日) 10:54:37

    >>29

    ミカ「優しいナギちゃんは、平和の理想郷について考え始めた。ナギちゃんは優しいからみんなナギちゃんに付いていった。そしていつの間にかフィリウス分派の代表として、ティーパーティーに所属する桐藤ナギサになってた。私はナギちゃんと同じフィリウス分派が良かったけど、ナギちゃんの下になったら私がいざと言う時動けないでしょ?」



    ミカ「………ゲヘナを嫌う人が多いトリニティ自治区で私がのし上がるのは簡単だったよ。この見た目で相手が思ってる事に頷いて共感してあげたらみんなついて来た。気付いたらパテル分派の代表になってた。」

  • 31スレッド主24/06/16(日) 11:04:47

    >>30

    ミカ「それからの話は先生が知ってる通り…。エデン条約で暗躍してみんなに迷惑かけちゃって、魔女呼ばわりされてしまったのがあたし、聖園ミカ。先生を傷付ける原因になった黒幕…。」


    ミカ「ねぇ先生、訊いていい?どうして私に構ってくれるの?」


    “ミカは確かに悪い子で不良生徒かもしれない…”

    “でも私の大事な生徒で、君の夢見る私のお姫様でもあるからね”

  • 32スレッド主24/06/16(日) 11:12:38

    >>31

    ミカ「…あんまりそう言う事言っちゃダメだよ。私、もっと我儘になっちゃうよ」


    “いいよ。流石に先生に出来ない事もあるけど…”

    “ミカにとっては我儘でも、ミカのやりたい事を聴けて先生も嬉しいからね。”


    ミカ「も、もう!先生ったら…///」

  • 33スレッド主24/06/16(日) 11:17:02

    >>32

    “もうこんな時間になっちゃった。そろそろシャーレに戻るね”


    ミカ「先生…そ、その…良かったらというか…早速我儘言って良いかな…?」


    “いいよ、どうしたの?”

  • 34二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 11:18:19

    このレスは削除されています

  • 35スレッド主24/06/16(日) 11:21:39

    >>33

    ミカ「今度、デートして欲しいなって…忙しいから、無理…かな…?」


    “いいよ、今度予定空けておくね”

    “エスコートさせて貰うよ、私のお姫様”


    ミカ「…!うん!楽しみにしとくからね⭐︎」

  • 36スレッド主24/06/16(日) 11:44:21

    >>35

    シャーレ


    “………”カタカタカタ

    (ナギサに確認するか…いや、喪失前の記憶を訊いて混乱するだろうし、それこそトリニティとゲヘナの衝突になりかねない。)

    (ヒナに確認するか…)


    “アロナ、いる?”


    プラナ「先輩はお休み中ですのでプラナが代わりに聞きます。」


    “明日ヒナを訪ねたいんだけど、明日の予定の合間に時間を作れないかな?”


    プラナ「明日の予定を検索中…。明日は朝に子うさぎ公園でRABBIT小隊の訓練に付き添い、お昼から対策委員会の会議に出席する為アビドスに行く予定です。」

    プラナ「風紀委員会の空崎ヒナさんは恐らく明日も残業されていますので、ゲヘナ自治区へはアビドスの帰りに寄る事を提案します。」


    “うん、じゃあその予定で行こう。ありがとう、プラナ”


    プラナ「いつでもお頼りください」

  • 37スレッド主24/06/16(日) 11:46:35

    [続きは夜書きます。グダグダしててすみません。]

  • 38スレッド主24/06/16(日) 11:47:32

    >>34

    [文字くそエ○いやん、なにこれ最高]

  • 39二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 12:07:38

    このレスは削除されています

  • 40二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:50:11

    続き期待。スレ主かえってこーい

  • 41スレッド主24/06/16(日) 22:59:05

    [test]

  • 42スレッド主24/06/16(日) 23:00:33

    [よかった、ホスト規制掛かって夕方頃更新しようとしたが出来なかったんだ。問い合わせたら治してくれたっぽい?では書かせて頂きます。]

  • 43二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 23:34:12

    取り敢えずついでに荒しの方も消しといたほうが

  • 44スレッド主24/06/16(日) 23:51:10

    >>36

    翌日、子ウサギ公園


    (ここに来るのも久しぶりだな…そっか、最近はみんながシャーレに来てくれているからか)


    (信頼してくれてる証かな。感慨深いものがあるよ)

    (みんな元気にしてるかな)


    カチッ


    “あ”

    ドゴォォオオオオン


    サキ「SRTだ!抵抗をせず、腕を挙げろ!」

  • 45スレッド主24/06/16(日) 23:57:41

    >>44

    サキ「ってあれ、先生じゃん。何してんだこんな所で。」


    “サキは朝から元気だね…。”ボロ…


    ミヤコ「‘RABBIT2、先程の爆発音は何ですか?’」ザザッ

  • 46スレッド主24/06/17(月) 00:05:46

    >>45

    ミヤコ「…………」


    ミヤコ「またですか?!」ダンッ


    “………”ボロボロ


    サキ「…すまん」タンコブ


    モエ「あはは…ごめーん、ドローンに反応無かったから気付かなかった…」

  • 47スレッド主24/06/17(月) 00:24:50

    [今夜は少なくなっちゃったけど、眠いので、次は明日の朝に更新します。明日はヒナに会う所まで書けたらいいな…。]

  • 48スレッド主24/06/17(月) 02:19:42

    >>46

    [目が醒めちゃったので更新します]


    ミヤコ「あれ程今日は先生付き添いの救出訓練だと事前に言っていたのに、地雷除去もしないで…。」


    ミヤコ「先生は私達と違って20mm榴弾の至近弾でも大事になりかねない事を理解して下さい。ギヴォトスの全生徒から一挙に信頼を寄せられている先生に万が一の事が起きてそれも我々RABBIT小隊によるものとなったら…。わかりますか?RABBIT2、貴方のコールサインも無くなってしまうのですよ。」


    サキ「…はい………」

    サキ「申し訳ありませんでした…」


    ミヤコ「モエ、先程ドローンに映らなかったと言いましたね。どうしてですか?というより、そうですね…。言い方を訂正します。何故見失ったのですか?何故追跡していなかったのですか?」

  • 49スレッド主24/06/17(月) 05:56:28

    >>48

    ミヤコ「そもそも先生は貴賓です。我々の訓練に付き添って頂く時間も惜しいくらい忙しい人です。普段私達がシャーレのシャワー室を使う時に気付かなかったのですか?そんな人が時間を作って来て頂いて居るんですよ?」


    モエ「でも先生は今日1人で来るって…」


    ミヤコ「何を都合の良い事を言っているんですか!先生がお迎え不要と仰ったら、陰ながら見守る為の貴方のドローンですよ。先生を追跡出来なかったら、噂に聞く慈愛の怪盗すら見失いますよ。」

    ミヤコ「というか飴玉舐めるのやめてください。真面目に話をしてるんですが、RABBIT3。」


    〜one hour later…〜


    ミヤコ「………2人とも聴いていますか?ちゃんと考えて行動してください。毎日食べ、訓練して育んでいるその頭脳を使って下さい。そうでないとお2人は脳に栄養が行き届かなかった残念贅肉うさぎになってしまいます。」

    ミヤコ「ね、ミユ。いい加減何か言ってください。これでは私が贅肉うさぎを虐めてるみたいになってます。私だってうさぎなのに…」


    ミユ「…、…?!」

    ミユ(;> <; 最悪のタイミングで話を振られた…!)


    “…………”

    (ミユを助けてあげたい…サキもモエももう30分前には口で答える事すらやめてしまった)

    (あまりにも可哀想だから、ミヤコを諌めようとしたら…)

    『先生、2人を甘やかさないでください。それともSRTとしての責務を放棄させたいのですか?私は先生の為を思って言っているんですよ。』

    『……言い方がキツいのは認めましょう。しかし先生に万が一があってからでは、SRTには手遅れになってしまいますから。』

    (なんて言われてしまって言い返せなくなってしまった…!用心深いサキがトラップを仕掛けているのに決まってるのに、気を付けなかった不甲斐無い先生でごめん!ミユ、頑張れ…!)


    ミユ(取り敢えず何か…何か…)アセッアセッ


    ミユ「ミ、ミヤコちゃんは、優しいね…?」

  • 50二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 06:03:48

    このレスは削除されています

  • 51スレッド主24/06/17(月) 06:38:25

    >>49

    ミユ「あ、あのね、多分2人とも理解してくれてる…よ。ミヤコちゃん、先生の事大好きだから大事にしてるからこんなに怒ってるんだって。」


    ミユ「よく動物と関わってる私にはわかるの。ミヤコちゃんは純粋に先生を心配しているんだってこと…わかるよ。そんなミヤコちゃんの優しい真っ直ぐな気持ちで…あぅ……」


    ミヤコ「……?!」


    ミヤコ「ミ、ミユ、貴女は一つ間違っています。私はうさぎではありません。だから先生が心配だからとか、いえ、心配はしていますがそ、そうじゃなくて…!」


    (ミユ、よく頑張った。あとは先生に任せて!)

    “ミヤコ”


    ミヤコ「せ、先生?」


    “さっきはごめんね。ミヤコだって心配して言ってくれているのにね…”


    “先生も気を付けるけど、何かあったらミヤコがいるRABBIT小隊で助けに来て欲しいな”チラッ


    サキ「…!ああ。ミヤコ、すまなかった。先生もごめん。今後はもっと気を付けるから!RABBIT小隊の一員としてミヤコの気持ちに答えさせてくれ!」


    モエ「ごめんね、ミヤコ。私ら、友達だしさ!まだ色々言って貰わなきゃいけないかもしれないけど、ミヤコの力になりたいな!」

  • 52スレッド主24/06/17(月) 06:54:46

    >>51

    ミヤコ「…………」少女計算中…


    ミヤコ「…そうですね、いざと言う時に先生を護れるのは私達RABBIT小隊ですものね。」


    ミユ「だから…さ、まずは訓練やろ?…なーんて…」


    “私にも出来る事があったら手伝うよ!”


    ミヤコ「…では、予定通り救出訓練をしましょう。お説教の続きは今度にしますね」フフッ


    サキ・モエ・ミユ(なんで(だ)ーーーー!?)

  • 53スレッド主24/06/17(月) 07:01:28

    >>52

    アビドス高等学校

    対策委員会、会議室


    (着替えにシャーレに戻ったけど、、、何とか遅れずに済んだ…)ハァ、ハァ、

    “こんにちは、来たよ”ガララッ


    セリカ「あ、先生。こんにち、、、って汗だくじゃない?!」

  • 54スレッド主24/06/17(月) 07:08:13

    >>53

    “いやぁ、遅れそうだったから走っちゃった”ビッショリ


    セリカ「はぁ、全く…。アヤネちゃん、タオル余ってる?」


    アヤネ「はい!確か支給されているものがあったはずです。えっと…。ありました!」


    アヤネ「こんにちは、先生。こちら、どうぞ!」

  • 55スレッド主24/06/17(月) 07:15:21

    >>54

    “2人ともありがとう”


    ノノミ「こんにちは〜!今日は何だか賑やか、と思ったら先生でしたか〜⭐︎」

  • 56スレッド主24/06/17(月) 07:21:55

    >>55

    アヤネ「ノノミ先輩、こんにちは。」


    セリカ「こんにちは。ノノミ先輩、ホシノ先輩を知りませんか?」


    ノノミ「先輩はそろそろやってくると思いますよ〜⭐︎」


    ホシノ「うへぇ〜、今日も暑いなぁー。あ、みんな今日もいい天気だねぇ〜。」ガララッ

  • 57スレッド主24/06/17(月) 07:28:09

    >>56

    “ホシノ、こんにちは。”


    ホシノ「…うぇ?せ、先生来るの今日だったっけ…?」


    “あれー?!違った!?”


    セリカ「違う訳ないでしょ!こうして真面目に集まってるんだから!ホシノ先輩、しっかりして!」


    ホシノ「いやぁ、ごめんごめん。お昼寝ばっかりしてると忘れがちになっちゃってねぇ〜。でも予定を把握してくれる後輩がいて、おじさんは嬉しいよぉ〜。」

  • 58スレッド主24/06/17(月) 07:35:57

    >>57

    ノノミ「ところで、シロコちゃんはどこですか?」


    アヤネ「先生の気配がするって言って、先生が来られる10分前に迎えに行ったのですが…連絡したところ入れ違いになったみたいで今戻って来てます。」


    ホシノ「ノノミちゃ〜ん、膝借りるよぉ〜。」ポス


    ノノミ「あら⭐︎先輩、先生の膝じゃなくて良いのですかぁ〜?今期間限定ですよぉ〜⭐︎」

  • 59スレッド主24/06/17(月) 07:47:46

    >>58

    ホシノ「いやぁ、期間限定だけどさぁ…。何だか汗だくだしヌルヌルしてそうだもん〜。」ポヨン


    ノノミ「あらあら〜⭐︎そんな事言ったら先生傷付いちゃいますよ〜?本当は恥ずかしいだけで、汗は先生のよりも先輩が気にしているんですから〜⭐︎」


    ホシノ「………むにゃ…」


    セリカ「これから会議なんだから寝るなーっ!」


    アヤネ「…////」


    “…………”

    (みんな、元気だな!)


    シロコ「戻った。」ガラッ

  • 60スレッド主24/06/17(月) 08:12:35

    [続きはまた後ほど]

  • 61二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 08:13:28

    乙!

  • 62スレッド主24/06/17(月) 09:43:30

    >>59

    アヤネ「シロコ先輩、お疲れ様です。」


    シロコ「ん。先生迎えに行こうとしたけど、空振りだった。」


    “なんか申し訳ないね。気遣ってくれてありがとう!”ゴシゴシ


    シロコ「ん。問題ない。」ジーッ


    シロコ「背中拭いてあげる。」

  • 63二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 09:54:50

    このレスは削除されています

  • 64スレッド主24/06/17(月) 09:55:36

    >>62

    “し、シロコ!?だ、大丈夫だよ!自分でするから…!”


    シロコ「先輩、手伝って。」グイッ

    シロコ「先輩は前拭いて。」


    ホシノ「んぇ!?シロコちゃん、人の、しかも先生を身包み剥がすのはよ、良くないと思うなぁ〜!////」アセッ


    シロコ「む、ちょっと心外。いくら私でも先生相手に金目の物を奪ったりはしない。…………ん?」ピタ


    “ち、ちょ、た、助けて!”


    セリカ「シロコ先輩、どうかしたの?」


    シロコ「先生から女の匂いがする。」

  • 65スレッド主24/06/17(月) 12:36:49

    >>64

    ノノミ「え?」


    シロコ「………うーん、あとコンクリートと土っぽい香りとゴミ箱と下水の臭いもする。」スンスン


    セリカ「先生………。」カタッ

    ホシノ「うへぇ…。」スクッ


    “え?あれ?2人とも、何だか怖い顔してるけど?どうしたの…?”


    ホシノ「せんせぇ〜?ちょっと訊きたいんだけど、人目のつかない所で女の子となにしてたのかなぁ〜?おじさん、知りたいなぁ〜…?」ズイッ


    アヤネ「ホシノ先輩、セリカちゃん、待ってください!何だか怖い顔してますが、まずは先生の事情を聞きましょう!」カタカタカタ


    “あー、着替えただけだからにおいは落ちなかったのか。シャワー浴びたかったんだけど、気になったよね。ごめんね。”


    ノノミ「ほんとに何してたんですか…。」

  • 66スレッド主24/06/17(月) 13:04:11

    >>65

    “〜〜〜〜”

    (子ウサギ公園でRABBIT小隊の訓練に付き添った事を話した。)


    (流石にトラップに掛かった事は心配するかもしれないので伏せた。)


    セリカ「…それで救出される役をやっただけ?」


    ノノミ「それで下水溝で身を潜めたりしたから…。」


    ホシノ「その、話に出て来たミヤコちゃん?って子が先生を抱えて脱出する訓練だったと……。」


    “そうだよ。特に問題はないと思うけど、何かまずかったかな…?”


    ホシノ「んーん。先生は悪くないよぉ〜。なんか疑ったおじさん達が悪いから…。自分達が情けないよぉ〜。」ショボン


    シロコ「ん。先生は悪くない。私も伝え方が悪かった。でも誤解して先生を襲おうとしてヘタれたホシノ先輩が悪い。」


    ホシノ「シ、シロコちゃん?そんな襲おうとなんかしてないし、おじさんも乙女なんだからそんな事言っちゃダメ!だよぉ〜。」


    アヤネ「あっははは…。」

    セリカ「結局乙女なの…?おじさんなの…?」

  • 67スレッド主24/06/17(月) 13:19:21

    >>66

    ホシノ「先生はいつも通り先生してるだけなのにねぇ〜。そう思うよねーノノミちゃん」ポヨッ


    セリカ(またノノミ先輩の上に戻った…。)


    ノノミ「もー、ホシノ先輩ったら♪先生、騒がしくしてごめんなさい。そろそろ会議始めましょうか⭐︎」


    アヤネ「はい、では本日の対策委員会会議を始めます!」


    (そうしていつも通りの借金返済の為の会議が始まった。)

    (セリカの意見はまた詐欺被害報告となり、シロコの新たな銀行強盗の案を出し、ノノミのアイドル活動の意見の後ホシノが宝探しをしようと言った時、アヤネが怒り会議は次回持ち越しとなった。)

  • 68スレッド主24/06/17(月) 13:25:12

    [本スレッドの本編プロローグの後、本編に突入しても良かったのですが、日常的な関わりも入れてみたくって書いてみました。もどかしくてすまない。意見感想お待ちしてます。]

    [次更新でようやくゲヘナ自治区です。楽しみにしてくれる人が居たら嬉しいです。]

  • 69スレッド主24/06/17(月) 23:48:28

    >>67

    ゲヘナ自治区への道中


    “いやぁ、悪いねホシノ。見送ってもらっちゃって。”


    ホシノ「いいよぉ〜。にしても先生は相変わらず忙しいねぇ〜。」


    ホシノ「この時間からゲヘナへ行くなんて、もしかして風紀委員長ちゃんとで、デート、かなぁ?…お熱いねぇー。」


    “で、デートじゃないよ?!”


    “調べたい事があってね、今朝行く事を伝えたんだ。”


    ホシノ「なぁ〜んだ、デートじゃないんだぁ。」ニパァ


    ホシノ「えへへ、ごめん。先生はいつも生徒の為に動いてるから、そんな暇はないよねー。うん〜。」


    ホシノ「でも、風紀委員長ちゃんには会うの厳しそうだよ〜。」フッ


    ゴォォォオオオオオオオ


    マコト「キキキ!先生、出迎えに来てやったぞ!」

  • 70スレッド主24/06/18(火) 01:18:22

    >>69

    “マコト!?”


    飛行船が悠々と宙に佇む。

    そこから足場が降りてくる。


    マコト「シャーレの先生。何故ここにマコト様が、と不思議に思っているだろう!キキキ…このマコト様の情報網を舐めないで貰いたい。これから風紀委員長を訪ねる所なのだろう?」


    マコト「そこのアビドス対策委員会の小鳥遊ホシノも律儀な事だな。しかしご苦労だった。キキッ、安心するといい。このマコト様が先生をゲヘナ学園まで護送するとしよう!」


    ホシノ「んー先生に危害加えないのなら渡してもいいけど…。万魔殿の議長さん、今度は何を企んでいるんだ〜い?」


    マコト「キシシッ…そう構えるな。流石の私でもイブキが、いや、ゲヘナの生徒達がお気に入りの遊び相手である先生には危害を加えないさ。」


    マコト「万魔殿のリーダー、天下の羽沼マコト様の名に掛けて、先生の安全を約束しよう。」

  • 71スレッド主24/06/18(火) 01:35:39

    >>70

    ホシノ「先生はどうする〜?命令してくれたら、あの飛行船墜とすよ〜?」ガチャ


    “墜とせるの?!”


    ホシノ「うん、先生が望むなら。」


    “墜とさなくていいよ!?”


    “安心して、マコトは根の優しい良い人だから”


    マコト「キキッ、流石シャーレの先生、大胆だな。是非とも万魔殿に欲しいくらいだ。」


    マコト「さぁ、こちらだ先生。このマコト様にエスコートして貰える事を誇るが良い!」ゴォォォオオオオオオオ


    ホシノ「行っちゃったなぁ〜…。」


    ホシノ「あれ?」ピロン


    ホシノ「………もう、先生ったら。先生も律儀だねぇ〜。」


    『“ホシノ!伝え忘れたからモモトークで言うね。”』

    『“今日は見送ってくれてありがとう。気を付けて帰るんだよ。無理しないようにね。”』


    ホシノ「…帰ろっと。」スタ、スタ、スタ…

  • 72スレッド主24/06/18(火) 02:11:18

    >>71

    ゲヘナ学園、万魔殿


    “あれ?マコト?”スタスタスタ


    マコト「なんだ?先生。」スタスタスタ


    “風紀委員会のいる大会議室に行かなきゃいけないんだけど…。”


    マコト「キヒヒ、そんな事か。」


    マコト「すまない、先生。目的である風紀委員長殿と会う前に少し先生の時間を貰えないだろうか。」


    マコト「先生に大事な話、いや、相談がある。」


    “……?”

    (マコトが真剣な表情をしている。)


    “いいよ。時間作るから先生に話して。」

    (遅れることをヒナに連絡しておこう…。)

  • 73スレッド主24/06/18(火) 02:37:58

    >>72

    マコト「さぁ、掛けてくれ。」


    マコト「コーヒーでいいか?」カチャカチャ


    “ありがとう。頂くよ。”トス


    “万魔殿がこんなに静かなのも珍しいね。”


    マコト「ああ、この会談…いや密談の為に人払いしたからな。」コト


    マコト「昨日、トリニティの聖園ミカと会っただろう?」


    “…………”スッ

    コーヒーを飲む


    マコト「キキキッ、答えなくともいい。」キシ


    マコト「調べはついてある。事実、翌日に急ぎ元情報局のヒナに連絡を入れるくらいだからな。」


    マコト「単刀直入に言おう。この羽沼マコト様の情報網を頼れ。そして空崎ヒナには何も訊くな。」

  • 74スレッド主24/06/18(火) 04:02:41

    >>73

    マコト「先生の質問には出来る限り虚偽のないものを答えよう。」


    マコト「だからその前に質問させてくれ。」


    マコト「聖園ミカが話した内容、先生が調べたい内容を既に空崎ヒナには話したのか?」


    (何故マコトが知っている…?)

    (昨日ミカとは屋根裏で密かに話たはずだ。…いや、これを考えるのはやめよう。)

    (しかし、ヒナに知られたくない事なのだろうか?)

    (もしかして、ヒナも関わっている…?)


    “まだ話していないよ。”


    マコト「………キャハハハハッ!」


    マコト「ーーーハハハ、キシシッ、すまない、安心したものでな。


    マコト「では先生の知りたい事を教えよう。これが書類だ。確かトリニティでは行方不明として処理されているのだろう。あぁ、名前はー。」

  • 75スレッド主24/06/18(火) 04:10:14

    >>74

    ————————————————————————

    事件簿 XXXX,XX.XX (水曜日)

    被害者 三條シアラ =歳

    トリニティ自治区出身

    死因は暴行による多量出血が起因と推定

    同じくトリニティから訪れていた子供2名の目撃情報

    計被害者は3名だった事を推定

    暴行を受けた末、トリニティ自治区へ避難

    全治2ヶ月だった情報有り

    ————————————————————————


    “…………”


    (こういう可能性も予想はしていたが、気分の良いものではなかった。)


    (呼吸を整え、言葉を吐いた。)


    “…もう、見つかっているんだね。”


    マコト「…ああ。残念ながら結果は既に出てしまっている。」


    マコト「これは昔、ゲヘナの情報局から資料だ。だから信憑性は高い。」


    マコト「キキッ…まさか、この紙切れが再び陽の目を浴びる事になるとはな…」キィ…

  • 76スレッド主24/06/18(火) 04:14:04

    [取り敢えず一回眠ります。ヒナには会えなかったよ…。]

  • 77二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 06:09:15

    ”マコトに助けてもらったよ ヒナも忙しいだろうし 頑張ってね”
    ヒナ 「私も先生を助けたかった 助けたかった 支えになって 依存させて...”
    アコ (私は何も聞こえなかった 絶対に)

  • 78スレッド主24/06/18(火) 09:01:44

    >>75

    “それで…。ヒナがこれに関わっているのかい?”


    マコト「ああ。被害者のトリニティの娘はゲヘナの友達と待ち合わせをしていた、と聞いているだろう?」


    マコト「それが空崎ヒナ。現風紀委員長だ。」


    “ヒナが…これに…”


    『私は……小鳥遊ホシノみたいには、なれない……。』


    “ヒナはこれを覚えているの?”


    マコト「キキキッ、さぁな。しかしこのマコト様のヘイローを破壊しに来ない事を思えば、もう覚えていないのだろうな。」


    (その時のマコトは、何か遠くを見ていた気がした。)


    (マコト、ヒナ、ナギサとミカ、そしてシアラ。この子達はもしや…)


    “マコト…。”

  • 79スレッド主24/06/18(火) 09:09:08

    >>78

    マコト「キキッ、私はいい。…今はイブキもイロハ、守るべき仲間に守るべき立場にあるからな。とは言っても何も出来ないのが現状だがな。キシシッ。」


    マコト「先生に頼みがある。」


    マコト「トリニティの問題はトリニティで解決して欲しい。」


    マコト「そしてこの件にヒナを触れさせないで欲しい。」


    マコト「頼む。」


    “…………”


    (そうだ。マコトも背負って来たんだ。)


    “わかった”


    (いつもの態度の裏に、責任を感じていたのか。”


    “でもね。”


    (なら、私も果たさなくてはならない事がある。)


    “その責任は大人が取るべきものだよ、マコト。”

  • 80スレッド主24/06/18(火) 09:17:12

    >>79

    マコト「キキキッ、流石せんせ…は?」


    “マコト”


    “罪は洗えるものでもなく、償えるものでもない。”


    “被害者は決して忘れられないし、立ち直る事も無いんだ。”


    “だからその責任は大人に任せて欲しい。”


    “君が君を許せなかったとしても…”


    “私が君を許すから。”


    “だから、今行おうとしている事を止めて欲しい。”

  • 81スレッド主24/06/18(火) 10:22:42

    >>80

    マコト「………………」


    マコト「…どこまで知っている。」


    マコト「先生はどこまで知っている!」


    “何も知らないよ。”


    “でも、君は私にこの問題に向き合って欲しい、ではなくこの問題にあまり介入させないようにしようとしている気がしたんだ。”


    “そしてこの問題に万魔殿、いや、君一人で向き合おうとしている事。”


    “そんな気がしたんだ。”


    “……………そうか。”


    “アリウスに加担したのも、全部これが理由かい?”

  • 82スレッド主24/06/18(火) 10:42:20

    >>81

    マコト「……………」


    “マコト、さっき君が頼んで来た事には応えられない。”


    “今のマコトのやり方では、君が本当に護りたいものを守れないから。”


    “それを聞いて、イブキが喜ぶと思うかい?”


    “ゲヘナには、万魔殿には、マコトが必要なんだよ。”


    “私にとって、マコトも大切な生徒だからね。”


    マコト「じゃあどうすればいい。先生、私には判らない。」


    マコト「私には、もう…。」


    “先生に任せて。”


    “私は大人だから。”


    “それとも、私じゃ頼りないかい?”

  • 83スレッド主24/06/18(火) 10:50:36

    [随分と訳が分からないような会話が続いているかもしれませんが。すみません。もっと良い書き方があるのかもしれませんが文才乏しく、無駄に引っ張っています。温かい目でお付き合い頂けたら嬉しいです。]

    [あと、キャラクターの解釈が違ったらすみません。]

  • 84スレッド主24/06/18(火) 13:05:01

    >>82

    ゲヘナ学園、大会議室


    ヒナ「……………」カキカキカキ…

  • 85スレッド主24/06/18(火) 13:09:24

    >>84

    “………………”


    “ヒナ〜!来たよ〜!”ガチャッ


    ヒナ「あ、先生。お疲れさま。」ピタ


    “ヒナもお疲れさま!”


    ヒナ「話があるって言ってたわよね。…あ、場所変えた方がいい?」

  • 86スレッド主24/06/18(火) 13:26:20

    >>85

    “お話する前に、仕事終わらせよっか!”


    ヒナ「え?」


    “何から手伝えば良い?よーし、頑張っちゃうぞ〜!”


    ヒナ「せ、先生も疲れているんだし、休んだ方が…。」


    “私は大丈夫だよ!というより休むならちょっと行きたい所があるんだ。」


    ヒナ「そう…。わかったわ。ならなるべく早く終わらせましょう。」

  • 87スレッド主24/06/19(水) 00:49:50

    >>86

    “…………”カキカキカキ…


    ヒナ「……………」カキカキ…サッサッサッ…

  • 88スレッド主24/06/19(水) 04:19:42

    >>87

    ヒナ「どう?残りは私がやってもいいけど…?」


    “…いや、もう…これで…”


    “終わった…!”


    ヒナ「…ありがとう、先生。外、明るくなっちゃったけど…どうする?」


    ヒナ「わ、私はまだ平気だから、そ、その…。」


    “うん、じゃあ行こうか。”




    ヒナ(この時は浮かれていたんだと思う。)


    ヒナ(先生はいつもみたいに優しくて、私を見ていてくれてたから…。)


    ヒナ(先生が無理してでも私と行きたい場所が気になって……。)


    ヒナ(期待してしまっていた。)

  • 89スレッド主24/06/19(水) 04:31:38

    >>88

    ゲヘナ自治区、裏路地


    “ーーー着いた。ここだよ…。”


    ヒナ(何も無い、建物に囲まれて少し空間が出来た場所。)


    ヒナ(この時間の陽は差し込んで来ないし、少し肌寒い。)


    ヒナ「…ここは………?」


    マコト「貴様が来たかった所だ、空崎ヒナ。」


    ヒナ「………………」


    ヒナ(何故、ここにマコトがいる?)


    ヒナ(いや、違う。マコトは1人だ。普段なら万魔殿の仲間と来るはず。)


    ヒナ(これを仕組んだのは………)


    ヒナ「…先生、どういうこと?」


    ヒナ(先生は、何だか悲しい顔をしていた。)

  • 90スレッド主24/06/19(水) 07:12:46

    >>89

    “ごめんね、ヒナ。それを説明するにはまだ人が揃って居ないんだ。”


    ヒナ「…………」


    ヒナ(凄く、胸騒ぎがした。嫌な予感がした。)


    ヒナ(マコトは建物の壁に寄り掛かって、影掛かって顔がよく見えない。何を企んでいる。私は何に嵌められている…?)


    ヒナ(いつもの先生が、別人に見えた。)


    マコト「……………キキキキッ」


    マコト「ああ、そうやって身構えるといい、空崎ヒナ。」


    マコト「お前は、何も悪くないのに。何も知らないのに。これから知らない罪を背負わせられるのだから。」

  • 91スレッド主24/06/19(水) 07:21:26

    >>90

    ツカ…ツカ…ツカ…


    ミカ「来たよ、先生。」


    ヒナ「……………聖園ミカ…。」


    “それじゃ、始めよっかー”


    マコト「………………」


    “あの日の続きを。”

  • 92スレッド主24/06/19(水) 07:42:27

    [これまでのを整理する為に、一旦あらすじ書きます]

    [いつも通り会って楽しくお話しして過ごすだけのはずだったミカと先生]

    [しかし、ミカの過去の事件に触れてしまう。]

    [事件を確かめるべく、子ウサギ公園、アビドス高等学校を経て日常業務を済ませ、ゲヘナへ向かった先生。]

    [そこにマコトが単身現れ、万魔殿へ連れて行かれた。]

    [そして事件にヒナもマコトも関わっている事が判明した。]

    [記憶喪失のナギサ、忘れているヒナ、忘れられないミカ、それらを一人で抱えていたマコト]

    [新たに登場し、消えてしまった人物『三條シアラ』]

    [何かを企むマコト、戸惑うヒナ、回帰するミカ、そして…]

    [創作SS、折り返し地点へ]

  • 93スレッド主24/06/19(水) 11:31:03

    >>91

    “まず、ヒナ。こんな形で呼び出してしまってごめん…。”


    “でもヒナが関わるべき事だったんだ。”


    ヒナ「…………うん。」


    ヒナ「…私には……何が……何なのか………。」


    “ごめんね。で順を追って話して行くから聴いてて欲しい。”


    “ミカ…これを君に。君へ共有すべき…いや、違う。”

    “君が知り、君が見届けるべき答えへの…切符だ。”スッ


    マコト「……………」


    マコト「……………」ギリッ


    ミカ「……………」スッ


    ミカ「……………」ペラッ


    ミカ「……………ッ」

  • 94スレッド主24/06/19(水) 11:46:16

    >>93

    ヒナ「ッ………?」ビクッ


    ヒナ(睨まれた…?)


    “まずは最後まで読んで欲しい。”


    ミカ「…………………………」


    ミカ「…………………」


    ミカ「…先生、どうすれば良いのかな。」


    ミカ「私、やっぱり角付いてる奴らが嫌い。」


    ミカ「目の前にいるこいつらを形が残らないくらい殴りたい。それくらい、大嫌い。」

  • 95スレッド主24/06/19(水) 12:48:44

    >>94

    “ミカ………”


    ミカ「でもね、私がエデン条約の時にやったことって…」


    ミカ「私が全部全部無駄にしちゃったの…?」


    ミカ「先生、教えて欲しいな…。私はあの子にとって疫病神だったのかな…。」ポロポロ

  • 96スレッド主24/06/19(水) 13:12:26

    >>95

    ————————————————————————

    尋問記録 XXXX,XX.XX (火曜日)


    番号XXXXXX01

    容疑者名 ーー ーーー 32歳

    ゲヘナ自治区出身


    番号XXXXXX02

    容疑者名 ーーー ーーーー 28歳

    ゲヘナ自治区出身


    番号XXXXXX03

    容疑者名 ーー ーー 28歳

    百鬼夜行出身、ゲヘナ自治区在住


    逮捕理由:トリニティ自治区出身の子供への暴行、窃盗、○害容疑

    尋問により以下の情報を取得

    ・容疑者3名共、死亡したトリニティ自治区出身の子供の他に2名の子供がいたと発言。

    ・ゲヘナ自治区出身の容疑者2名は、明確な○意を持って暴行を加えていたと発言。

    ・百鬼夜行出身の容疑者により事件の全容を推測、次頁に記載。


    ————————————————————————

  • 97スレッド主24/06/19(水) 14:19:17

    >>96

    ————————————————————————

    ・容疑者(XXXXXX02)が裏路地にてトリニティ自治区出身と思わしき子供3名を発見。この情報を容疑者グループの他2名へ共有。

    ・容疑者グループは身代金目当てに誘拐を計画。この際、容疑者グループのリーダー(XXXXXX01)は「俺達はギヴォトス史に名を残すだろう」「歴史的大事件と共に億万長者になれる」などと発言。

    ・子供3名の後を付け、付近にて潜伏。容疑者(XXXXXX03)は自身が監視役だったとしている。

    ・逃げ場がない通路(住所:ゲヘナXX-XX-X横の通路)にて接触。容疑者(XXXXXX02)が道を塞ぎ、容疑者(XXXXXX01)が脅迫。ここで三條シアラは交渉を試みた模様。

    ・容疑者(XXXXXX02)が豹変。三條シアラへ殴り掛かった。他の子供がそれを庇い気絶。三條シアラが容疑者(XXXXXX02)へ飛び掛かり反抗。気絶した子供を抱え、もう1人の子供は逃走。

    ・容疑者(XXXXXX02)に容疑者(XXXXXX03)が加勢。それを見ながら容疑者(XXXXXX01)は「56すな、身代金が取れなくなる」と発言していたらしく、この時はまだ誘拐計画を続行するつもりだったと推定。

    ・暴行を与えていた対象が動かなくなった事から、容疑者(XXXXXX03)が暴れられないよう縄に繋いだ。その時、子供が「これじゃあゲヘナとトリニティが平和にならない。戦争になってしまう。」と発言した事に容疑者(XXXXXX01)が激昂。腰に下げていた拳銃を突き付け、「子供が理想論を話すんじゃない、次喋ったら引き金を引く」と発言。子供は「僕が平和な世界を夢見て何が悪い!」と反論。

    ・容疑者(XXXXXX01)は拳銃により、両足、腹部に計6発を発砲の後、殴る蹴るなどの暴行を加えた。容疑者(XXXXXX03)に拳銃を渡した上で「お前が処理しておけ」と言い残し、容疑者(XXXXXX2)と共に逃走した子供2人を追った。

    ・容疑者(XXXXXX03)は子供に拳銃を向けると、子供が自身を諭して来たので会話をした。容疑者(XXXXXX03)の供述により次頁に会話を記録。

    ・子供が息絶え会話を終えた後、容疑者(XXXXXX03)は子供の遺体を袋に入れて抱えたまま自首。


    ————————————————————————

  • 98スレッド主24/06/19(水) 17:20:29

    >>97

    “違う!ミカは…ミカは疫病神なんかじゃない。”


    “疫病神でも魔女でもない。前も言ったけど…ちょっと問題を起こしちゃう不良生徒だよ。”


    “だから自分を嫌いにならないで?”


    ミカ「で、でも!私がいたせいで…あの子は死んじゃった!」


    ミカ「私が残ってしまったせいで、あの子が望んだ平和を裏切っちゃった!」


    ミカ「私が…私が………」


    ミカ「…私が、人と関わったばっかりに……。」

  • 99スレッド主24/06/19(水) 17:31:17

    >>98

    ヒナ「………………」


    ヒナ(おかしい、なにか大切な事があった気がするのに思い出せない…。)


    ヒナ(あの目を…聖園ミカが向けて来たあの目を……)


    ヒナ(私は知っているはずなのに……)


    マコト「…………キキキキキッ!聖園ミカ、愚かだな。」


    “!マコトッ!”


    マコト「キキッ、すまない先生。この羽沼マコト様はやはりこうでないとな!」


    マコト「キャハハハハッ!聖園ミカは愚か者だ、ギヴォトス一の愚かしさだ!」


    ミカ「…………黙って」

  • 100スレッド主24/06/19(水) 17:54:57

    >>99

    マコト「キキキッ、まだわからないのか!やはり愚かだ聖園ミカ!」


    マコト「お前の目は飾りか何かか?だとすればまた病院へでも行くが良い!何ならこの羽沼マコト様から救護騎士団へ頼んでやろうか?キシシッ、それくらい私でも…」


    ミカ「黙れッ!!!!」

  • 101スレッド主24/06/19(水) 18:26:27

    >>100

    マコト「私は黙らないさ!見てみろ!まだ私やヒナがいるのだ!何故貴様は己の懺悔をしているッ!」


    マコト「貴様が懺悔をする、暇などない!貴様の仇は目の前だと…言うのに…。」


    マコト「あの日、貴様らトリニティの面々とゲヘナが落ち合う事なく、待ち合わせを果たせなかったのはこの私が…。」


    マコト「この私が仕組んだ事なのだッ!!!!」


    ミカ「!!!!」

  • 102スレッド主24/06/19(水) 18:37:17

    >>101

    マコト「キキキキッ!そうだろう?なぁ、空崎ヒナ!」


    “マコト!やめるんだ!!”


    マコト「まだ思い出せないか!キヒヒヒッ!」


    マコト「いつもよりおめかしして出掛けるお前に、羽沼マコト様が言った事を思い出せ!」


    ヒナ「ーーーゔッ…………」グラッ

  • 103スレッド主24/06/19(水) 18:40:45

    [ぐしゃぐしゃになっても、がんばる君が好き]

    [などと想いながら書いてます。こんな駄文ですみません、すみません]

    [無駄な時間に通信費と光熱費を掛けさせてしまい、すみません]

  • 104スレッド主24/06/20(木) 02:53:20

    >>102

    ヒナ(何か…覚えておかなきゃいけない何かが、頭の奥深くに見えた。)


    ヒナ『うん!今日は友達に会いに行くの!』


    ■■■『…ふ〜ん。■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーー』

    ヒナ『………じゃあもう■■■には甘えないもん!』

    ■■■『ッ…じゃあ勝手にしろ!』


    ??『ヘヘッ、じょーちゃん遊ぼうぜ』

    ヒナ『…あれ?』


    ーーーーーーーーー


    ヒナ『結局行けなかった…。』

    ■■■『おい、どうしたんだよそのf…』

    ヒナ『うるさい!■■■には関係ないでしょ!』

    ■■■『…………チッ』スタスタ…


    ヒナ『…………………』グスッ


    ヒナ(これは…記憶?)

    ヒナ(どうして私…これを忘れていたんだろう…)


    ヒナ(完全には思い出せないけど…でも…)

    ヒナ(忘れちゃいけないものだって、本能がそう言っている)

  • 105スレッド主24/06/20(木) 03:02:50

    >>104

    マコト(ヒナの顔に影が入ったのを見逃さなかった。今しかない。)


    マコト(建物の影で私の顔は見えていないはずだ)


    マコト(帽子を深く被るんだ)


    マコト(大丈夫、私なら言える。羽沼マコト様なら言い切ってしまえ)


    マコト(誰も知らない真実を入れるだけだ。)


    マコト(そうだ、私の手で真実にするのだ。)


    マコト「キキキッ!私の悪巧みとは知らず、彼奴は散った!」


    マコト「あの日平和なんてことをほざいて散った三條シアラはミカ以上の大愚か者だな!」

  • 106スレッド主24/06/20(木) 03:17:08

    >>105

    ミカ(頭が真っ白になっていく。)


    ミカ(私にはあの子が理解出来ない。)


    ミカ(自分は自分の罪ともちゃんと向き合えずに、、、)


    ミカ(あの日サオリに…先生に…………ナギちゃんやセイアちゃんに……)


    ミカ(でも私は………)


    ミカ「……………」


    ミカ(いや、違う。私が……、そうだ。私が…………)


    マコト「ーーーー彼奴は散った!」


    ミカ「……ごめん、ナギちゃん………」ボソッ


    マコト「ーーーーーー三條シアラはミカ以上の大愚か者だな!」


    ミカ「ーーーーーっ!」ギュ


    ヒナ「ふざけんな!!!!」パァァアアアアン


    ミカ「…………え…?」

  • 107スレッド主24/06/20(木) 03:24:17

    >>106

    ヒナ「私の…私の友達を愚弄するなッ!」


    ヒナ「思い出した…。三條シアラ……あの子は友達だった。」


    ヒナ「でも、友達ではなくなってしまった。」

  • 108スレッド主24/06/20(木) 08:56:54

    >>107

    友達ではなくなってしまった。

    その言葉に、拳を握っていたミカと平手打ちを食らったマコトは反応した。


    マコト「…………キキッ…」


    ミカ「そうじゃん……ね………。」


    ミカ「こんな………辛い想いになるなら………」


    ミカ「ナギちゃんと友達になんて、ならなければ良かったよ。」

  • 109スレッド主24/06/20(木) 09:03:45

    >>108

    ミカ(そう、これは私のせい。)


    ミカ(ナギちゃんもセイアちゃんも、今も仲良くしてくれる人は友達って言ってくれるけど)


    ミカ(そもそも私にそんな資格はなかっただけじゃんね)


    ミカ「先生…私、私………」


    ミカ(そう言葉を紡ごうとした時だった)


    轟音と共に朝の少し霞んだ空は、黒煙に包まれた。

  • 110スレッド主24/06/20(木) 15:59:32

    >>109

    ミカ「…………え?」


    ヒナ「先生…!先生………!」


    “マコト…!”


    マコト「……………」


    マコト「…」ドサッ


    “ヒナ!”


    ヒナ「ええ、わかってる!…チナツ、ええ私よ。急いでセナに私のいる所へ来るよう伝えて…!」


    ミカ「……そんな…」


    ヒナ「先生…ちょっとまずいかも」


    ツカッ…ツカッ…ツカッ…


    “!”


    ミカ「…………?…誰?」

  • 111スレッド主24/06/20(木) 16:34:16

    >>110

    ???「まずいですって。ふふふ、不味いのはその角の生えた顔だけにしておきなさいな。」


    ???「でも、もうおしまいですわね。」


    ???「12,000lb爆弾を1人で受け止めたのですから。」


    ???「その醜い角が四散していない事を考えると、流石ゲヘナの議長さまですわ♪お褒め申し上げますわ。」


    ???「そして感謝申し上げます。馬鹿な議長であった事に。」


    ???「お陰様で、最強と謳われるゲヘナの風紀委員長とトリニティの裏切り者である魔女を始末出来るのですから。」


    ???「そして、トリニティとゲヘナの戦争が始まるのですから…!」

  • 112二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 20:22:47

    >>111

    トリカスどもがっ!

  • 113スレッド主24/06/21(金) 04:39:43

    >>111

    ???「ごきげんよう、先生。…ふふ、生徒に愛されていますのね。」


    (マコトの横に佇む私を守るように、ヒナとミカが立ち塞がった。)


    “ーみんな私を気遣ってくれる優しい子でね。”


    ???「…もちろん貴方の事は存じ上げて居りますわ。」


    ???「だって貴方のせいで、調印式の混乱は収まったのですから。」

  • 114スレッド主24/06/21(金) 06:34:37

    >>113

    ???「嗚呼、何故そう不思議なお顔をされるのかと思ったら…申し遅れました。私はトリニティ総合学園2年、烏山モブヨと申します。」


    モブヨ「ゲヘナを忌み嫌い、総合学園となったトリニティを憎悪する者ですわ。」


    モブヨ「ふふ、やり残した事は無かったかしら?」


    モブヨ「ふふふふ、ふふふふふふふふふ」


    モブヨ「この好機を用意してくださったのですもの。ゲヘナの議長さんには感謝してもしきれませんわ!」


    モブヨ「さぁ!戦争の始まりですわ!」

  • 115スレッド主24/06/21(金) 13:55:56

    “…………くっ”


    (マコトは自身が全てを背負う計画を練っていた。)


    (マコトは知っていた。戦争を願うモブヨの存在を。)


    (私はヒナに会う前、マコトに計画の単独変更を申し出た。)

    (マコトは先生がそう願うなら、と聞いてくれた。)


    (先程の爆撃は超高高度からのものだ。)

    (本来この計画はマコトがトリニティの攻撃によって最後を迎え、ゲヘナとトリニティの全面戦争を支持するものだった。)

    (そうする事で、あの日ヒナが約束したトリニティのシアラと会えなかった事を正当化する為に。)


    (ゲヘナとトリニティは相対するものである事を証明する為に。)


    “マコト、安心して。”


    “エデン条約を否定する必要はない。”


    “願っていれば、いつか叶うから。”


    “願いを叶えさせる為に、先生はいるのだから”


    “アロナ!プラナ、頼む!”


    アロナ「はい!」

    プラナ「了解」

  • 116二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 14:14:15

    このレスは削除されています

  • 117スレッド主24/06/21(金) 14:17:43

    >>115

    キキィーッ

    セナ「はぁ!はぁ!…ヒナ委員長、議長の容態は…!」ガチャン


    ヒナ「気絶して血が止まらない状態だけど、すぐ治療すれば大丈夫なはずよ!外の様子は?!」


    セナ「芳しくありません。ゲヘナの議長がトリニティの聖園ミカによって強襲され、それを風紀委員長が手助けしたという情報が出回っています。」


    ヒナ「なんですって?!」


    セナ「ゲヘナは万魔殿によってトリニティとの交戦体制を整えて始め混乱を極めています。ここへ来る道中、妨害行為によって到着が遅くなりました。」


    ヒナ「救急医学部を足止めした奴らは後でアコに伝えて。きっと今はそれどころじゃ無いのでしょうけど。」


    セナ「先生、ヒナ委員長をよろしくお願いします。」


    “任せて”


    セナ「先生もどうかお気を付けて…」ブロロロ…

  • 118二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 02:14:46

    保守

  • 119スレッド主24/06/22(土) 03:25:28

    [睡魔で爆沈してました。ありがとうございます]

  • 120スレッド主24/06/22(土) 03:53:22

    >>117

    ミカ「……………」


    ミカ(ゲヘナの議長が運ばれていく。)


    ミカ(風紀委員長ちゃんの会話をただ聞いてる事しか出来なかった。)


    ミカ(目の前にいる奴を殴りたくても殴れなかった。)


    ミカ(そうか…目の前にいるのは自分なんだ)


    ミカ(いつかなっていた…いや、調印式の時になっていた自分なんだ。)


    モブヨ「ふふ、退場者を追うのはやめておきましょう。」


    モブヨ「さぁ、どうされますかシャーレの先生。」


    モブヨ「さぁ、どうやって抗いますか聖園ミカ。」


    モブヨ「……トリニティ砲兵隊、射撃始め。」

  • 121スレッド主24/06/22(土) 04:01:25

    >>120

    ヒナ「ま、まさか。貴女はティーパーティー所属……?!」


    モブヨ「えぇ!風紀委員長空崎ヒナともあろうお方が気が付きもしなかったのですか?」


    モブヨ「残念でしたわね!目の前にいるのに、あなた方が私を無力化を試みた所で結果は変わらないのです!」


    ミカ「…………」


    ミカ「一つ、教えて。」


    モブヨ「魔女如きに答える義理はありませんが、何でしょう?」

  • 122スレッド主24/06/22(土) 04:04:48

    >>121

    砲弾の雨が降る。


    ヒナが必死に先生を守る。


    そんな中、聖園ミカは言葉を続けた。


    ミカ「これは桐藤ナギサの意思なの?」

  • 123スレッド主24/06/22(土) 04:10:34

    >>122

    モブヨ「ふ、決まってるじゃないですか。」


    モブヨ「頭の悪い魔女には理解出来なかったみたいですね!」


    モブヨ「ナギサ様には貴女がゲヘナの議長に嵌められたと伝えております。」


    モブヨ「ナギサ様は快く承諾して下さいましたよ!」


    モブヨ「魔女である貴女を終わらせるトドメだとも知らずにねぇ!!」

  • 124スレッド主24/06/22(土) 04:28:34

    >>123

    建物が崩れる。


    あの日、ミカ達が長い一日を過ごした空間は

    105mm榴弾砲によって砕け散った。


    物語にまだ追い付けない子だけが、次の行動に移っていた。


    ヒナ「先生!はやくこっちに!」


    先生を瓦礫で出来たシェルターに匿う。

    至近弾で先生が傷付かないよう、ヒナは自身の体を張って入口に立った。


    いつの間にか爆弾も混じり砲弾の雨が降る中を、ミカは呆然と立っていた。


    少し離れた所にいたモブヨの姿は、気付けば消えていた。

  • 125スレッド主24/06/22(土) 10:15:53

    >>124

    「戦車長が出撃した!みんな続け!」


    「空崎ヒナはどこだ!!!!」


    「トリニティの魔女を見つけろ!」


    「風紀委員会は全員捕えろ!」


    「魔女はいい!まずはトリニティの攻勢を止めるんだ!」


    様々な混乱が飛び交う中、瓦礫の山に残された先生とヒナ、ミカは動けずにいた。


    万魔殿が議長を、ティーパーティーはミカの弔い合戦をするかのように動き出しそれぞれの思惑で戦争が始まった。


    裏通りだった瓦礫の残骸を出て大道に出て見れば捕まるのは目に見えていた。


    ヒナ(どうすればいい…どうすれば…!)


    ヒナ(聖園ミカは立ったまま…。先生は…どうしてそんなに落ち着いているの?)


    ヒナ「せんせ…


    “ヒナ、大丈夫だよ。”

  • 126スレッド主24/06/22(土) 10:43:03

    >>125

    ガタッガタガタガタガタ…


    ヒナ「先生、下がって…!」ガチャン


    ヒナ(マンホールが…!)


    ガタンッ


    ミユ「あの…えっと…お、おはようございます…」ヒョコ


    ヒナ「!あの時狙撃手してた…」

  • 127スレッド主24/06/22(土) 12:25:06

    >>126

    ミユ「は、はい…っ。先生の救助要請を受託、助けに来ました。」


    ミユ「救助対象3名を確認。せ、狭苦しいですがどうぞこちらへ…。」スッ


    “来てくれてありがとう…!”フリフリ


    ヒナ「先生、早く!」


    “うん。ーーーミカ!”


    ミカ「…………」


    ミカ「………うん。」タタタッ

  • 128スレッド主24/06/22(土) 17:40:45

    >>127

    ミユ「えっと、暗くて酷い臭いがする場所ですが、しっかり付いて来て下さいね…。」


    ヒナ「狙撃手、これは何処へ向かっている?」


    ミユ「えぇっと…すみません。そ、それは作戦上言えません…。」

  • 129スレッド主24/06/22(土) 17:52:50

    >>128

    ミユを先頭の下水道を伝って目的の場所へ向かう。


    偶に設備の隙間から土煙が落ちて来るので、崩落しないか不安になりつつ前へと歩む。


    爆発音が響き渡り、激しい銃撃戦か繰り広げられている事にヒナは、これまで風紀委員長として勤めた日々が少し虚しく悲しくなった。


    歩き始めて40分過ぎた頃だろうか…ミユは梯子の前で立ち止まった。


    ミユ「ここから地上を駆けます。私があ、案内しますので見失わないように来てください…。」


    “ヒナ”


    “ミカ”


    “行こう!”

  • 130二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 01:03:48

    このレスは削除されています

  • 131スレッド主24/06/23(日) 05:19:30

    [夜中保守感謝]

  • 132スレッド主24/06/23(日) 05:49:41

    >>129

    ガコッ、ガラララ…


    マンホール蓋が開く。


    ミユが小さな鏡を取り出し、外に手を伸ばして周囲を視認する。


    ミユ「確認良し…。で、出ます!」


    そう言い放つと、ミユを先頭にヒナ、先生、ミカの4人が走る縦陣が形成された。


    ミユ(右、砲撃音…、軽い事からトリニティ所属クルセイダーと思われます。)


    ミユ(再び砲撃音を確認。L118の砲兵部隊と推測…。)


    ミユ(このままこの走行音に紛れて戦闘区域より離脱します。)


    完全な隠密作戦であった。


    ヒナ「先生…頑張って…!」


    凡そ30分の逃走を経て、目標地点に到達した。


    ミユ「ここです!」

  • 133スレッド主24/06/23(日) 06:03:41

    >>132

    着いた所は見張りも行き交う生徒も居ない4階建ての建物だった。


    ミユ「RABBIT1へ。RABBIT4、ポイント1に到達…。」


    ミヤコ「‘こちらRABBIT1。RABBIT4、お疲れ様。全員無事ですか?’」


    ミユ「救助対象3名共に無事です。」


    ミヤコ「‘…よかった……。今向かっています。あと13分程です。’」


    ミヤコ「‘脱出準備お願いします。’」


    ミユ「了解………。皆さん、建物に突入します。襲ってくる人は…恐らくいませんが、警戒お願いします。」

  • 134スレッド主24/06/23(日) 09:06:15

    >>133

    建物内部は静かだった。

    ミユが先生の息切れを見て、申し訳なさそうな顔で人差し指(しーっ)っとするくらいには静か過ぎた。


    ミユは4階へ上がる階段手前で立ち止まった。用心深く、対面にある部屋へ近付き扉を叩いた。


    反応が何も無かったのでミユは手でOKサインを出し、3人へ警戒解除の上待機とした。

  • 135スレッド主24/06/23(日) 10:36:16

    >>134

    先生はちょこんと座らせたヒナを抱えながら、ミカの横に座った。


    “ミカ、大丈夫?”


    ミカ(大丈夫な訳がなかった。)


    ミカ(これまで自分がやって来た事は、全て友達への裏切りだったのだから。)


    ミカ(胸に秘めてた大義も裏切りだったのだから。)


    ミカ(こうやって、先生も巻き込んで…あの子が願っていなかった戦争を…)


    ミカ「もう、嫌………」


    一人だけの秘密にしたかった…弱い自分に、涙する人形の姿になっていた。

  • 136スレッド主24/06/23(日) 10:39:37

    >>135

    “ごめんね。”


    “理由はあとでちゃんと説明するけど今回の戦争は私が起こしてしまった1人なんだ。”


    ヒナ「…………どうせマコトが絡んでいるのでしょう?」

  • 137スレッド主24/06/23(日) 10:49:24

    >>136

    “あはは…でもマコトも許してあげて欲しいな。彼も被害者なんだ。”


    “ミカも思いつめないで?君のせいじゃないよ。”


    ミカ「…………」


    ヒナ「だからと言って先生のせいでもないはずよ…。全部あのトリニティの…」

  • 138スレッド主24/06/23(日) 11:09:27

    >>137

    ーーーーーーーーーーーーーー


    ナギサ「…………………」


    ミカさんが、ミカさんが、ミカさんが…


    〜〜〜〜〜〜〜

    『ナギサ様!大変です!』


    『落ち着きなさい。ティーパーティーともあろう者が取り乱してどうするのですか。』


    『す、すみません!し、しかし…』


    『はぁ…。…………ナギサ、まず話を聞こう。しかし嫌な勘がするよ。君、用件を言い給え。』


    『ま……聖園ミカがゲヘナ自治区に行きゲヘナの生徒会長に襲われました!』


    『……………?』


    『…待て、何故そんな所にミカが1人で行ったんだ!』


    『最近あの魔女大人しかったのに…』ヒソヒソ

    『恐らく、ゲヘナと繋がっていたに決まっていますわ…』ヒソヒソ


    『ゲヘナと繋がっていて始末されようとされたという可能性はどうでしょう?』


    『…そんなはずがない…ありえない事を言うな!聖園ミカはゲヘナ嫌いだ!』


    『す、すみませんセイア様…!』

  • 139スレッド主24/06/23(日) 12:03:45

    >>138

    『そうですわ!ありえません!きっとミカ様はゲヘナの生徒会長に呼び出された上で罠に嵌められたのですわ!』


    『え〜?聖園ミカがゲヘナ相手に出向かれる訳が…』ボソ


    『いや、友人として慕われて居られるナギサ様とセイア様を脅迫の材料にされればきっと聖園ミカでも動くのかもしれません…』


    『……………』


    『ナギサ、どう思う?………!ナギサ…?…!』


    『救護騎士団をここに呼べ!…いや、私じゃない!ナギサだ!ナギサが倒れた!』

    〜〜〜〜〜〜〜


    ナギサ「………………」


    そうして半日、私は静かな所へと場所を移し休養を頂きました。

    今、トリニティはホストであるセイアさんお一人で動かされています。


    また、私は守れなかったのです…。友達を…。


    ミカさん…。

  • 140スレッド主24/06/23(日) 14:02:56

    >>139

    コンコン…


    ナギサ「…」


    コンコン…


    ナギサ「…」


    ナギサ(間違いありません。扉が叩かれました。一体…?)


    コンコンコン…


    ナギサ「………」


    ナギサ(新たなモモトーク通知もありません。扉からの声もありません。)


    ナギサ(護衛も無い今、私がここで不用意に出て襲われれば更にセイアさんの負担になりトリニティは取り返しの付かない事になります。)


    そう思いつつ静かに深呼吸をしようとした時、扉から声が聞こえた。


    「…ょうぶ?」


    ナギサ(あら…?)

  • 141スレッド主24/06/23(日) 14:16:44

    >>140

    馴染みのある声に、私は思わず聞き耳を立てた。

    靴を脱ぎ、素足でそっと扉に寄った。


    「もう、嫌………」


    知っている。自分が探した、求めた声…。

    無事だった事の喜びで扉を開けようと思ったが、いつも自分が知る様子とは異なった…あまりにも弱々しい声に思考が巡り始めた。

    そうして出てきた単語の違和感に体が止まる。


    ナギサ(…何が…もう嫌になったのですか…?)


    「ごめんね。理由はあとでちゃんと説明するけど、今回の戦争は私が起こしてしまった原一人なんだ。」


    ナギサ「!」


    ナギサ(先生…?)


    ナギサ(いや、先生が戦争を?何かの間違いでは………)

  • 142スレッド主24/06/23(日) 14:52:05

    >>141

    「…………どうせマコトが絡んでいるのでしょう?」


    ナギサ(マコト…聞き覚えが…あ)


    そう。羽沼マコト、ゲヘナ学園の生徒会として機能する万魔殿の議長、謂わば生徒会長。その人の名だ。


    ナギサ(やはり今回の事件に、あのタヌキが関わっている事には違い無いのですね。)


    「あはは…でもマコトも許してあげて欲しいな。彼も被害者なんだ。」


    ナギサ(先生は相変わらずお優しいのですね。…我々生徒によって、下手をすればご自身の大事すら起こり得るでしょうに…。)


    「ミカも思いつめないで?君のせいじゃないよ」


    ナギサ(………………)


    この時、ミカさんまた何かしたんですか?と思った自身に腹立たしく思いました。

    大事な友達が無事な事を喜ぶべき時であり、大切な幼馴染みが壊れてしまいそうな時に…私は立場の保身を思い浮かべたのですから。

  • 143スレッド主24/06/23(日) 15:02:47

    >>142

    「だからと言って先生のせいでもないはずよ…。」


    ナギサ(ええ、きっと先生は生徒の為を思ってその行動をされているのですから。)


    だから犯人がわからない。アリウス分派?いや、残党勢力はほぼ壊滅、最早虫の息だ。こんな大きな作戦を立てられないはず。アリウススクワッド?いえ、情報によればひっそりとシャーレへ訪れているとか。そんな方々でも先生を巻き込むような事は起こさないはず。

    何かを見落としているーーーー


    「全部あのトリニティの…」


    ナギサ(…………え?)


    そんな…ミカさんもセイアさんも一緒になったというのに…?2人の…いえ、ティーパーティーならセイアさんか私になるでしょう。正義実現委員会やシスターフッドの可能性も捨て切れません。一体…………あぁ。

    また身内を疑わなきゃいけないだなんて…私は………

  • 144スレッド主24/06/23(日) 15:45:59

    >>143

    ミカ「先生……私をシャーレに連れて行って。」


    ナギサ(…!?)


    ミカ「迷惑かけないように…は難しいかもしれないけど…」


    ミカ「シャーレ所属の生徒になれないかな、なんて……はは。」


    ナギサ(…それは……)


    “……それは、ミカの望んでいる事なのかい?”


    ミカ「………」


    ミカ「…もうトリニティに居たくない。ナギちゃんやセイアちゃん…みんなと会いたくない。」


    ミカ「ナギちゃんと…友達にならなければ良かった。」


    ナギサ(!)

  • 145スレッド主24/06/23(日) 23:33:03

    >>144

    ガタンッガチャガチャッ…ギィ…


    ナギサ「ミカさん…」


    ミカ「…………ッ」

  • 146二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:54:37

    このレスは削除されています

  • 147スレッド主24/06/24(月) 09:31:02

    >>145

    ナギサ(ミカさんが…見たこともないような顔で泣いてます…)


    ナギサ「そ、その…」


    ミカ(見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた…)


    ミカ「…………ゃ…ぅ…」ジリッ


    ナギサ「ッ……」ピクッ


    ナギサ(言わなくては…怖気付いてる場合では。そう、ミカさんと…私と…)


    ナギサ「ミカさ………」


    ドォォオオオオオオオオオン


    爆発音が鳴り響いた。


    ミヤコ「RABBIT1、2、目標地点へ到達。とびうお作戦フェーズ2へ移行開始!」


    サキ「同じくRABBIT2、これよりRABBIT1への援護態勢へ入る!」


    サキ「先生!迎えに来たぞ!」ニパーッ

  • 148スレッド主24/06/24(月) 11:51:05

    >>147

    ーーーーーーー


    「戦争だ!ゲヘナと戦争だ!」

    「忌々しいゲヘナを赦すな!」

    「悪魔に鉄槌を!!」


    アズサ「何の騒ぎだ?」


    ヒフミ「さ、騒がしいですね…。」


    ハナコ「………コハルさん、正義実現委員会に動きはありませんか?」


    コハル「いや、全く………あ、召集令来た!」


    アズサ「行くのか?」


    コハル「う、うん。ツルギ委員長もハスミ先輩も声掛けしてるから…。いってくる!」


    ヒフミ「い、行ってしまいましたね…。ってハナコさん?顔色が悪いですよ!?」


    ハナコ「い、いえ…。しかし情報が全く掴めません。戦争という事はかなりの大事なはずです。」


    アズサ「ヒフミ、ナギサに確認取るのはどうだ?」


    ヒフミ「あ、そうですね!モモトークを……あれ?いつもすぐ返して下さるのですが…」


    ハナコ(代理だったとはいえホストに選ばれる分派の代表ですから、そんな簡単に連絡取れる事がまずおかしい…ってツッコミは今更ですね…)


    ハナコ「ティーパーティーのいる所へ直接行って確認してみましょう。」

  • 149スレッド主24/06/24(月) 12:19:12

    >>148

    〜〜


    ヒフミ「え?!ナギサ様、居ないんですか!!」


    ティーパーティー1「し!声が大きいですわっ」


    ティーパーティー2「だから改めて出直して来てくれ」


    ティーパーティー3「し、しかし…ヒフミさんってナギサ様のお気に入りでしたよね…?無理に追い返したら後々大変なことに…」ボソッ


    アズサ「!」


    アズサ「ああ、そして知っているとは思うがエデン条約の時に桐藤ナギサを救った補習授業部だ。あの時はティーパーティーに振り回されて散々だったな。」


    ヒフミ「寧ろ振り回したのは私達な気が…あと補習授業部は何も自慢出来ません…。」


    ハナコ「今、外でゲヘナ憎し、戦争よ、召集よと騒がれています。ナギサさんが居ないのでしたら、セイアちゃんにでもすぐに確認を取り事の次第を知らなくてはなりません。」


    ティーパーティー1「う…ど、どうします?」


    ティーパーティー2「いや、通す訳にはいかない!我々は…」


    セイア「これは何の騒ぎだい?」

  • 150スレッド主24/06/24(月) 12:37:50

    >>149

    ティーパーティー3「セ、セイア様!」


    ティーパーティー2「こやつらがナギサ様の寵愛を受ける立場を利用してティーパーティーへ乗り込もうとし…」


    セイア「なら通し給え。」

  • 151スレッド主24/06/24(月) 12:56:17

    >>150

    セイア「ナギサが選び愛されている阿慈谷ヒフミ。私やシスターフッドが目に掛けたかった浦和ハナコ。君達が裏で悪く言っているミカが選びし白洲アズサ、彼女も結果として私やナギサの命の恩人となった。この私やナギサへ訪ねてくるのに資格は充分ある客人だ。」


    セイア「それとも…トリニティの総意で選出され代表となった私やナギサに、この客人達を持て成すのに値しないという事かい?」


    ティーパーティー2「め、滅相も御座いません!失礼しました!」


    セイア「ふん、理解したのならよろしい。君達は下がれ…。」

  • 152スレッド主24/06/24(月) 21:45:08

    >>151

    ハナコ(セイアちゃん、珍しくかなり怒っていますね………ティーパーティー内部も混乱しているという事でしょうか…?)


    セイア「すまない。君達が来る勘が働いたが、内部は混乱していてね…遅くなってしまった。大切な客人…いや友人を不快にさせてしまった事を詫びよう。」


    アズサ「セイア、頭を下げないでくれ…。この混乱の中でどうすれば良いのか自分達で判断がつかないから来てしまったんだ。だから急に訪れた私達にも落ち度はある。」

  • 153二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:12:08

    >>152

    セイア「君達が訊ねに来た事…そうだな。まず座って話そうか。」


    こう言った時のセイアの話は長くなるものだと、ティーパーティーをよく知る3人は素直に従った。


    セイア「そうだね…。何処から話そうか…。」


    セイア「まず戦争というのは本当だよ。」


    ハナコ「………」

  • 154スレッド主24/06/25(火) 07:21:15

    >>153

    セイア「先程、我々ティーパーティーはゲヘナ学園へ対し最終勧告を行った。」


    セイア「内容は単純だ。聖園ミカを返せ、と。それだけだ。」


    アズサ「それで戦争…。」


    ヒフミ「あ、あの…。ナギサ様はどちらにいらっしゃるのでしょうか…?」

  • 155二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:26:58

    このレスは削除されています

  • 156スレッド主24/06/25(火) 07:34:09

    >>154

    セイア「君達に隠しても仕方なさそうだ。」


    セイア「ティーパーティーの現状を話そう。」


    セイア「まず、ミカは行方不明でね。」


    セイア「そしてナギサは療養中だ。」


    ハナコ「という事は今ティーパーティーはセイアさんお一人で動かされている…と…?」


    ヒフミ「……!」


    アズサ(実質三頭政治だったものが今一人だけ…?)


    セイア「…あぁ、独裁的な権力集中になってしまうね。」


    セイア「だから私はしばらくホストから外れる事にした。」

  • 157スレッド主24/06/25(火) 07:43:45

    >>156

    ハナコ「しばらくホストを…?」


    ハナコ「………ミカさんですか。」


    セイア「ああ。それしか方法がなかった。」


    ヒフミ「………?でも待って下さい!それはあまりにも…」


    アズサ「その…なんだ…。ミカの現評判だと逆に混乱を招くんじゃないか?」


    セイア「そうなるね。しかし、開戦が少しでも遅まってくれればそれでいい。」


    セイア「仮に戦争になったとしても、体調を理由にホスト候補から外れた私やナギサが指名していた聖園ミカがゲヘナ学園に襲われた、という名分も得られる。」


    セイア「表向きはそういう理由だ。」


    アズサ「表向き…?」

  • 158スレッド主24/06/25(火) 07:57:37

    >>157

    ハナコ「アズサちゃん、ティーパーティーは一枚岩ではありません。」

    ハナコ「なのでティーパーティー内部での分派の競争もあるという訳です。」


    ハナコ「ティーパーティー内で一番割合を占めているのが目の前にセイアちゃんです。次点で代理を務めたナギサさん。そしてミカさんです。」


    ハナコ「今、ミカさんは居ない上にNo.2のナギサさんは休まれています。そして元々トップだったセイアさんお一人になっています。」


    セイアは静かに持っていたティーカップを置いた。


    セイア「この状況で内戦のような事が起きてもおかしくない、という事だ。」

  • 159二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 10:12:34

    >>158

    ヒフミ「だからホストを…?」


    セイア「そういう事だ。私がホストから退きミカを指名する事でティーパーティー内部の権力抗争は起きなくなる、という訳だ。」


    セイア「仮に新たに権力行使をする者がこのタイミングで現れれば、シスターフッドが黙っていないだろう。」


    セイア「今外で騒がれている事も正義実現委員会が収集つけるだろう…。」


    アズサ「そう言われてみれば、頷けてしまうな。セイアの読みは流石だ。」


    ハナコ「しかし、問題はそこではありません。そうですよね?」


    セイア「ああ。ミカの安否がわからない。」


    セイア「私達…その時はナギサも居たのだが、ミカがゲヘナの議長に襲われたという報告しか受けていない。」


    セイア「ナギサは倒れた。私はミカ無事を祈ってホストから退いた。」


    セイア「勘がまだ働いていない事を考えれば、今はまだ無事なのかもしれないが…。ナギサが倒れ私がホストを退く他無くなった今、トリニティは行方不明のミカの安否に委ねられている。」


    ハナコ(何か、見えない者の策謀を感じます…。きっとこれで終わらないはず…まだ何か………)

  • 160スレッド主24/06/25(火) 21:43:30

    >>159

    ティーパーティー「セイア様!大変です!」


    セイア「なんだね?あ、君。友人とはいえ客人の前だ、騒がないでくれないか?」


    ティーパーティー「すみません!しかし、戦争が始まりました。」


    セイア「?!」


    セイア「どういう事だ!誰も命令を下していないだろう!」


    ティーパーティー「それが…ナギサ様の指示でゲヘナ自治区へ爆撃。戦車部隊を投入しました。正義実現委員会の動員を試みていると…」


    セイア「デタラメを…な、何かの間違いのはずだ!」バンッ


    セイア「エデン条約を締結する為に身を挺した彼女が、開戦に踏み入る筈がないだろう!!調べ直してこい!!」

  • 161二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 22:06:31

    混沌としてるなぁ…
    原作だとティーパーティーの権威が失墜してサクラコとミネが介入した新三頭政治体制状態になってるけど、ここではティーパーティーの力が維持されたままだったせいで黒幕にいいようにされてしまった訳か

  • 162二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 22:06:49

    このレスは削除されています

  • 163スレッド主24/06/25(火) 22:09:45

    >>160

    ティーパーティー「ひぃぃぃいいいお許しを!お許しを!」


    ハナコ「セイアちゃん、落ち着いて下さい。アズサちゃんまで怯えています。」

    ハナコ「これは明らかに誰かが裏で暗躍しているはずです。…それこそ、内部の権力抗争を利用した者によって…。」


    セイア「………………ふぅーっ…」


    セイア「…すまない。気が短くなっていた。怖がらせてしまったな。君は下がってくれ。アズサも…2人ともすまない…。」


    ヒフミ「いえ…」

    ヒフミ(セイア様がこんなに怒られている姿、初めて見ました…!)


    アズサ「きっ、気にしないでくれ。だ大丈夫だ。」ビクビク


    ハナコ「全く大丈夫そうじゃありませんよ?」


    ハナコ「ここは先生を頼りませんか?先生ならきっと…」


    セイア「あぁ、そうだな…。トリニティのこの有り様になってから先生を頼るのは失礼だが、それしか無さそうだ。」


    セイア「……………おかしいな。繋がらない。」


    ヒフミ「えっ…?」

  • 164スレッド主24/06/25(火) 22:50:47

    >>163

    ーーーーーーーーーーーー


    コハル「あれ?みんないない…。」


    コハル「えっと…」


    モモトークを開くと正義実現委員会はシスターフッドの招きにより大聖堂へ集合場所を移していた。

    コハルは急ぎ目標の場所へ向かった。


    〜〜〜〜〜〜〜


    コハル「…!」


    トリニティ大聖堂。エデン条約調印式の一件で無惨に破壊された場所だったが、かなり修復が進んでいた。

    修復から間もない正面広場に、正義実現委員会の者達が集まってひしめき合っていた。しかしそれだけでは無かった。整列を成したシスターフッドに属するシスター達も集まっていたのだ。


    コハル(どどどど、どうしよう?!遅刻?!)


    イチカ「あれ?コハル?どうしたんっすか?」

  • 165スレッド主24/06/25(火) 22:54:23

    >>164

    コハル「せ、先輩っ!召集で来たんですけど、遅くなってしまいました…。」


    コハル「来てみたらあんな感じで入り辛くて…」

  • 166スレッド主24/06/26(水) 03:56:01

    >>165

    イチカ「………、あー…確かにこれは入り辛いっすねぇ。」


    イチカ「取り敢えず…」パンッパンッ


    イチカ「皆さん、整列してほしいっすー!」


    「あ、イチカ先輩だ!」タッタッタッ


    「は、はい!」トコトコトコ


    コハル「す、すごい…。」スタスタ…


    イチカ「あ、コハルはここ…先頭でいいっすよー。一応補習授業部として聞いてほしいだけらしいっす。」

  • 167スレッド主24/06/26(水) 04:11:18

    >>166

    コハル「え?」ピタッ


    イチカ「あ、言ってたら来たっすね〜。」


    壮々たる面々だった。


    正義実現委員会の委員長ツルギ、副委員長ハスミ。

    シスターフッドのリーダー、サクラコ。

    ……そして、マシロとヒナタと共に救護騎士団長ミネが現れたのである。


    そして並ぶ集団にハスミが口を開いた。


    ハスミ「正義実現委員会の皆さん、ご機嫌よう。」


    ハスミ「この朝に召集に応えて頂いた事、委員会の一人として感謝致します。」

  • 168スレッド主24/06/26(水) 04:28:20

    >>167

    ハスミ「現在、トリニティでは大きな混乱が発生しております。」


    ハスミ「この状況をシスターフッド、救護騎士団と情報を照らし合わせ討論の末、この場で発表する事となりました。」


    ハスミ「私達がここに集まる事をご提案されたサクラコ様、現在の状況をご説明頂けますか?」


    サクラコ「皆さま、ご機嫌よう。シスターフッドの長、歌住サクラコです。」


    サクラコ「早速ですが、私はここに緊急事態宣言を発令します。」

  • 169二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 07:48:55

    このレスは削除されています

  • 170二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 07:57:10

    ティーパーティーが完全に統率不能になって暴走してるんだものな
    むしろ茶会の傘下である正実がよくシスフと救護の要請に応じたなってとこだけど、形は違えど最終編経てるから信用はあるのか

  • 171スレッド主24/06/26(水) 09:19:25

    >>168

    サクラコ「と言っても、疑問が生まれるだけですので順を追ってご説明致します。」


    サクラコ「今朝ティーパーティーのナギサさんが、体調不良によりお倒れになられました。ここに来て下さっています、救護騎士団の団長さま直々に救護されたそうです。」


    サクラコ「その30分後…今度はティーパーティーのホスト、セイアさんがゲヘナ学園に対し最終勧告を発せられました。」


    サクラコ「情報がこれだけでしたら、セイアさんが独裁的にトリニティを動かそうとしているのではないか?という見解が生まれました。…しかし実際は違いました。」


    サクラコ「次にセイアさんは、ホストの持ち得る全ての権限の一時的な放棄を宣言。代理ホストとしてミカさんをご指名、推薦されました。」


    サクラコ「当のミカさんはといいますと…現在行方不明です。これについてはシスターフッドの総力を挙げて捜索を行なっています。」


    サクラコ「ティーパーティーとしての力を失ったミカさん。シスターフッドと救護騎士団の協力を受け入れようとされていたナギサさんがお倒れになられ…。


    サクラコ「直後のセイアさんのホストの全権を放棄の上で、ティーパーティーとしての効力を発揮できなくなったミカさんを推薦した事…。」


    サクラコ「これはティーパーティーに所属する三大分派の静かな非常事態宣言だと捉えられます。」


    ミネ「…全てのタイミングが悪過ぎます。」

  • 172スレッド主24/06/26(水) 09:40:41

    >>171

    ミネ「ティーパーティー内部の権力抗争…昔から続いていましたが恐らくそれが利用されたのでしょう。」


    ミネ「セイア様がホストにおける全ての権力を放棄される事…ナギサ様が休まれた今、恐らく彼女が行える最善な収束の為の手だったのではないかと考えられます。」


    ミネ「本来ならシスターフッド、救護騎士団によるティーパーティーへの監視だけで済ませられる程度のSOSだったのかもしれません。」


    サクラコ「しかし先程入った情報により緊急事態宣言を発する事になったのです。…ハスミさん。」


    ハスミ「はい。ゲヘナ自治区において大きな爆発があったのを確認しました。」


    ハスミ「…普段ならゲヘナの温泉開発部かと思えた事なのですが…。」


    ハスミ「これは我々トリニティ側からの攻撃だと判明しました。」

  • 173スレッド主24/06/26(水) 11:35:18

    >>172

    ハスミ「スズミさん…トリニティ自警団として動かれている彼女の証言では爆発の10分程前、トリニティ自治区のゲヘナ自治区との隣接地点において轟く程大きなエンジン音を聞いたそうです。周囲にそれらしいものは無く、空にその正体があったそうです。」


    ハスミ「正体名はランカスター。今ではもう使われなくなった航空機というものです。」


    ハスミ「正義実現委員会のマシロに急ぎ確認をして頂いた所、その航空機には運搬されていた12,000lbと書かれた爆弾と思われるものがありました。恐らく爆発の正体でしょう。」


    ハスミ「この爆弾は図書委員会のウイさんに調べて頂いた結果、トリニティが総合学園となる前に造られた5t以上の大型爆弾であると判明しました。紛れもない大量破壊兵器です。」


    ハスミ「ランカスターの他に2桁単位の航空機も確認されました。…が、こちらははっきり確認が取れず未だ分析中です。」


    ハスミ「これらを秘匿し運用出来る疑わしい存在がトリニティ内にいるという事になります。…恐らく可能に出来るのはティーパーティー、シスターフッド、アリウス分校くらいでしょう。」

  • 174スレッド主24/06/26(水) 11:44:35

    >>173

    ハスミ「アリウス分校は調印式以降、これを運用出来る程の力はもうありません。また、シスターフッドも修復活動の中の運用は厳しいでしょう。」


    サクラコ「………………」


    ハスミ「…あ、失礼しました。悪く言ってるつもりではありませんので…」


    サクラコ「ええ、理解してます。どうか続けてください。」

  • 175二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 11:53:05

    このレスは削除されています

  • 176スレッド主24/06/26(水) 11:55:50

    >>174

    ハスミ「…と、となるとティーパーティーですが…その疑いに確証を持てる出来事が起きました。」


    ハスミ「ツルギと私に対し、ティーパーティーよりナギサ様の名義で戦争参加を要請…いえ命令がありました。」


    ハスミ「ゲヘナで起きた爆発は事故ではありません。これは宣戦布告の狼煙です。トリニティ総合学園とゲヘナの間で戦争が始まったということです!」


    「え…うそ…」ザワザワ


    「エデン条約を推し進められてたナギサ様が戦争を…?」ザワザワ


    「私達戦争に行かなきゃ行けないの…?」ザワザワ


    コハル「………………そんな…」

  • 177スレッド主24/06/26(水) 12:04:06

    >>176

    ハスミ「ティーパーティーの命令で砲兵部隊や戦車部隊は既に投入されています。」


    ハスミ「外で騒いでいるのはティーパーティーの面々です。」


    ハスミ「これはティーパーティーの暴走で間違いないでしょう。」


    ツルギ「…取り敢えず、私とハスミは命令を断った。」


    ツルギ「そんな連中の為に正義実現委員会は動かない。」

  • 178スレッド主24/06/26(水) 23:03:56

    >>177

    ハスミ「そしてティーパーティーの異常に対処するべく、こうしてシスターフッド、救護騎士団と手を結ぶ事にしたのです。」


    ハスミ「我々は戦争に利用される駒ではありません。我々は我々の信じる正義を貫く為に活動しています!」


    ミネ「救護騎士団も同じです。セイア様が、ナギサ様が戦争に走るはずがありません。これはティーパーティーに救護が必要である証拠です。」


    サクラコ「シスターフッドを率いる歌住サクラコの名の下で、ここに非常事態を宣言します。そしてこれよりシスターフッド、救護騎士団、正義実現委員会による一時的な協定を結び、非常事態の対処を行います!」


    サクラコ「作戦本部をこの広場とし設営を開始して下さい。作戦中、礼拝堂を救護騎士団へ提供致します。皆さん、急患等は礼拝堂へ運ぶように。」

  • 179スレッド主24/06/27(木) 07:01:01

    >>178

    サクラコの宣言と指示を出し始めたにより、広場は慌ただしさに包まれた。

    いつの間にかミネの姿は消えており、救護騎士団はセリナが指示を出していた。


    正義実現委員会はハスミがサクラコと問答を挟みつつ指示を送る。

    途中、幾度もハスミもサクラコも険しい顔をした。

    理由としては人が足りないからである。

    戦術指揮を執るハスミとしても、シスターフッドを率いつつ全員の安全を考慮したいサクラコとしても、作戦遂行上配置する指揮官数含め人員が明らかに足りなかった。

    しかし、正義実現委員会が形式上ティーパーティーの傘下であるが故にシスターフッドと混成部隊にしなくてはいけなかった。

    それがハスミ達正義実現委員会がシスターフッドを裏切らないと、目に見えた唯一の証明だった。


    イチカとそこに妥協で入り込まれたマリー率いる混成部隊は、交通の要所であるトリニティの商業地区へ向かった。

    マシロと複数のシスターで小隊が作られ、ティーパーティーのいる建物の方へ。これはティーパーティーの監視と共に、万が一収束の糸口であるセイアが襲撃された場合に備えてであった。

    作戦本部にツルギとハスミ、サクラコとヒナタが留まる事となり、残る問題は周囲の情報視察する人が居ない事だった。


    ハスミ「……偵察を自警団に依頼しましょう。」


    そう言って再びスズミと連絡を取るハスミ。「私の出番ですね!」という声がして顔をしかめたが、スズミが承諾した事を聞きハスミはほっと息をついた。


    サクラコ「ひとまず形は出来ました。あとは……あら?」


    そう言ってサクラコは広場でポツンとこちらを見つめて待っているコハルを見つけた。

  • 180スレッド主24/06/27(木) 09:53:20

    >>179

    サクラコ「ハスミさん、あの子はもしや…?」


    ハスミ「…?コハルの事ですか?」


    サクラコの目線を追って理解する。


    ハスミ「ナギサ様がお作りになられた補修授業部に所属していますし、何をお願い出来るものか…。」


    サクラコはコハルに、優しく手招きした。


    コハル「ハスミ先輩!えっと…わ、私に出来ることはありませんか?」

  • 181スレッド主24/06/27(木) 17:33:26

    >>180

    シスターフッドの手招きに、コハルはハスミの前へ急いだ。


    ハスミ「そうですね…今は先生もいませんし…。」


    ハスミ「……救護騎士団に伺ってみましょうか。」


    ナギサが元で出来た補習授業部。

    これを今の状況の中で正義実現委員会が先生を介さずに、指示を出して動かすという事にリスクを感じていた。

    故にノーリスクと思われている救護騎士団である。


    ハスミ「セリナさん、少しお頼みしたい事が…お時間を頂いても?」


    セリナは慌ただしくしていた。調印式の様な事が起きたとて二の舞にさせまい、と準備を万端にしようとしていた。


    セリナ「ハスミさん!少しお待ちください…ーええ、なのでそこは…はい!では直ぐにハナエちゃんの所へお願いします。」


    セリナ「は、はい!お待たせしました、何でしょうか?」

  • 182スレッド主24/06/28(金) 01:00:45

    >>181

    ハスミ「こちら、現補習授業部に所属するコハルを預けたいと思いまして。。」


    ハスミ「その…ミネ団長へ伝えて頂けたらと思っているのですが、如何でしょう?」


    コハル「……………」ドキドキドキ


    セリナ「…………」ジーッ


    セリナ「わかりました!団長へお伝えしておきますね。」


    ハスミ「はい、お願いします。」


    ハスミ「コハル…今は補修授業部ですが…、その…。」


    ハスミ「私はあなたが素敵な友達を新たな環境で作り…そしてトリニティ、キヴォトスの窮地を救ってくれた一人である事を知っています。」


    ハスミ「よく頑張っていますね。」ナデ


    コハル「〜〜!ハスミ先輩…////」テレ

  • 183スレッド主24/06/28(金) 09:42:59

    >>182

    ハスミ「…………」ナデナデ


    ハスミ「………」


    ハスミ「……コハル。」スッ


    ハスミは撫でていた手を止め、コハルを抱き寄せた


    コハル「せ、せせせ先輩?!」ビクッ


    コハルは驚きからか体が跳ねたが、ハスミは強く抱きしめた。


    ハスミ「どうか、お気を付けて」ギュッ


    コハル「…………?はい!」


    コハル「ハスミ先輩も…。私もみんなが力になりますから!」


    ハスミ「えぇ…。………では戻ります。」


    コハルに背を向け、コハルに手を振るサクラコの所へ戻る。


    ハスミ「………………」

  • 184スレッド主24/06/28(金) 09:55:51

    >>183

    サクラコ「やはり心配ですか?」


    ハスミ「いや…コハルは実力ある子ですから心配は………」


    ハスミ「いえ、やはり心配ですね…。先程から嫌な感じがするのです。」


    ハスミ「恐らく我々が知らない、予想していない事がきっと…。」


    ハスミ「展開を急がせ、情報をいち早く手にしましょう。」


    サクラコ「えぇ。そろそろイチカさんとマリーの隊が目標区域に差し掛かる頃でしょうか。」


    サクラコ「ティーパーティーは今混乱に陥っている様子…。マシロさん達からはまだ何も…?」


    ハスミ「はい。まだ何もありません。なのでセイア様については心配無いと思います。」


    サクラコ「やはり眼前の問題は空を飛ぶ航空機ですね。」


    二人とも再び険しい顔をした。


    サクラコ「あの高度…どうやってこちらの有効火力を与えられるか…。」

  • 185スレッド主24/06/28(金) 19:25:58

    >>184

    そう苦悩するティーパーティー反抗連盟をまだ知らないセイアは、客人の前で苦悩していた。


    セイア(おかしい…先生にも繋がらない。ナギサも繋がらない…いや、私が彼女の外部接触を断つようお願いしたのだった…。私がこの場を離れれば収集付かないだろう。)


    セイア(一番の問題は私が情報統制されている事だ。さっきからトリニティの損害報告とゲヘナの動向しか知らせが来ない。)


    セイア「…情報を整理しよう。まず私は孤立状態にある事には違いはない。さっきから被害報告とゲヘナ側の動向しか情報が来ない。」


    セイア「次にナギサの名義で開戦した。しかしナギサは外部との接触を断っているので連絡が取れないはず…。そうなるとナギサの名義で戦争が始まったという情報は誤りの可能性がある。」


    セイア「先生とも連絡がつかない。なのでシャーレを頼れない状況だ。」


    セイア「今、ゲヘナの風紀委員長へ連絡を試み続けているがこれも無理だろう。恐らくゲヘナ学園でも何かが起きている。」


    セイア「何か思う所があれば言って欲しい。」


    ハナコ「……………」


    ハナコ「恐らく、今回策謀を張り巡らせた方はかなり情報戦に長けています。またかなり長い間作戦を練っていたのでしょう。」


    ハナコ「それに対し急速な立案で対抗できる術があるとも思いません。」


    ハナコ「…この状況、多分私達は最悪の事態を想定した上での対処をしなくてはいけません。」


    セイア「……………そうか。」

  • 186スレッド主24/06/28(金) 19:46:40

    >>185

    アズサ「ハナコ、最悪の事態とはなんだ?」


    ハナコ「…いくつか考えられる事を一つずつ言います。」


    ハナコ「まずセイアちゃんの能力、未来予測の六感と言いますか…勘付く能力が封じ込められている可能性。」


    ハナコ「不思議に思いませんか?ミレニアムのC&Cのトキさんを救われた程の勘が何故この事態に陥って尚まだ働かないのか。セイアちゃん含め事態の収束を図れる人物を本人が知らない所まで徹底的に研究している可能性があります。」


    ハナコ「そしてミカさんが行方不明である事。相手がされであれ、現在行方不明のミカさんが本当に襲われて…そしてその中でも最も最悪な状態…ヘイローが破壊されている、もしくはされる可能性があります。」


    ハナコ「先生やヒナさんとも連絡が付かないとなると…初めから3人が対象であった可能性もあります。既に実行に移されているかもしれませんし、これからかもしれません。」


    ハナコ「そして現在、まだ戦争を止めれる可能性のセイアちゃんを襲撃しようとしている可能性…。こんな所でしょうか?」

  • 187スレッド主24/06/29(土) 07:14:43

    >>186

    アズサ「この期に及んで、セイアを襲おうとする輩が居るのか。…いや、私が言えたものじゃないが……。」


    アズサ「そこまで、戦争をしたいものなのか…?」


    セイア「…人の価値観は様々だ。」


    セイア「しかし、その価値観による選択が他の価値観の選択の全てを奪ってしまうような…そんなものであってはならない。」


    セイア「戦争はその終点だ。意見が合わないからこそ自身の考えを強制的に植え付ける手段の一つだ。」


    セイア「これは到底許されるべきものではない。」

  • 188スレッド主24/06/29(土) 10:25:01

    >>187

    セイアは少し震える手でティーカップを持った。


    セイア「補修授業部にお願いしたい事がある。」


    〜〜〜〜〜〜〜


    ーーーーーーー


    ティーパーティー内部で起きている事など露知らず、ミカとナギサは相対した。

    そこへ先生の要請により駆けつけたRABBIT小隊。

    当然、ナギサは困惑していた。


    ナギサ(何故、ここにヘリコプターが…?)


    そう、ここはナギサのセーフハウス…隠れ家の一つであった。


    ナギサ「あなた達はどうやってここを見つけられたのですか…!」


    その質問にサキは「は?」と声を漏らした。

    ミヤコとミユも理解出来ていなかった。

    当然である。

    ゲヘナとトリニティの勢力が入り乱れる中で先生達を安全な場所かつ最短で救う為にマークしただけの建物だったからだ。


    そんな偶然の中、投げ掛けられたナギサの問いを理解した者がいた。


    モエ「‘あ〜…だからセキュリティが堅かったのかぁ…。’」ザザッ

  • 189スレッド主24/06/29(土) 10:29:57

    >>188

    ハッキング等で建物の安全確保に努めたモエだ。

    セーフハウスの警報装置を無力化し正面入り口の解錠、、、恐らく固く閉ざされた部屋にいたナギサの存在は想定外だったようだが。


    しかしそんなモエの言葉に反応する時間は無かった。


    イロハ「あの建物です!皆さん急いでください!」


    イロハ率いる万魔殿戦車部隊であった。


    (イロハ…!)


    イロハ「ヘリを視認。恐らくヘリでの脱出を試みていると思われる。」


    イロハ「第二中隊、必ず止めろ!」

  • 190スレッド主24/06/29(土) 10:50:29
  • 191スレッド主24/06/29(土) 10:56:42

    [因みに本スレッドはミカがヒロインとしているつもりですが、スレッド主はミカを保有していません。本編及び動画やwikiなどの情報を元にミカのキャラクターを描いています。]

    [もしオリキャラ設定以外で解釈違い等ございましたら、是非言って頂けますと有難いです。]

  • 192スレッド主24/06/29(土) 17:14:43

    [帰ったらスレ閉まってた]

    [うーん]

    [改めて立てます]

  • 193スレッド主24/06/29(土) 17:26:04

オススメ

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